JPH0717761Y2 - スクロール型流体機械 - Google Patents
スクロール型流体機械Info
- Publication number
- JPH0717761Y2 JPH0717761Y2 JP1988052845U JP5284588U JPH0717761Y2 JP H0717761 Y2 JPH0717761 Y2 JP H0717761Y2 JP 1988052845 U JP1988052845 U JP 1988052845U JP 5284588 U JP5284588 U JP 5284588U JP H0717761 Y2 JPH0717761 Y2 JP H0717761Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- orbiting
- pair
- key
- keys
- scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rotary Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は圧縮機、膨張機等に用いられるスクロール型流
体機械に関する。
体機械に関する。
（従来の技術） 従来のスクロール型圧縮機の１例が第４図に示されてい
る。
る。
密閉ハウジング８内の上部にスクロール型圧縮機構Ｃ
が、下部に電動モータ４が配設され、これらは回転シャ
フト５によって連動連結されている。
が、下部に電動モータ４が配設され、これらは回転シャ
フト５によって連動連結されている。
スクロール型圧縮機構Ｃは固定スクロール１、旋回スク
ロール２、旋回スクロール２の公転を許容するがその自
転を阻止するオルダムリング３、フレーム６、回転シャ
フト５の上部軸受71、下部軸受72、旋回スクロール２の
旋回軸受73、スラスト軸受74を具えている。
ロール２、旋回スクロール２の公転を許容するがその自
転を阻止するオルダムリング３、フレーム６、回転シャ
フト５の上部軸受71、下部軸受72、旋回スクロール２の
旋回軸受73、スラスト軸受74を具えている。
固定スクロール１は端板11とうず巻体12よりなり、端板
11には吐出ポート13とこれを開閉する吐出弁17が設けら
れている。
11には吐出ポート13とこれを開閉する吐出弁17が設けら
れている。
旋回スクロール２は端板21とうず巻体22よりなり、端板
21にはボス23が設けられている。
21にはボス23が設けられている。
ハウジング８内底部には潤滑油81が貯溜され、この潤滑
油81は回転シャフト５の回転による遠心力により入口孔
51から吸い上げられ給油孔52を経て下部軸受72、偏心ピ
ン53、上部軸受71、オルダムリング３、旋回軸受73、ス
ラスト軸受74等を潤滑した後、室61、排油孔62を経てハ
ウジング８の底部に排出される。
油81は回転シャフト５の回転による遠心力により入口孔
51から吸い上げられ給油孔52を経て下部軸受72、偏心ピ
ン53、上部軸受71、オルダムリング３、旋回軸受73、ス
ラスト軸受74等を潤滑した後、室61、排油孔62を経てハ
ウジング８の底部に排出される。
吸入ガスは吸入管82を経てハウジング８内に入り、電動
モータ４を冷却した後固定スクロール１に設けられた吸
入通路15から吸入室16を経て固定スクロール１と旋回ス
クロール２を噛み合わせることによって形成される密封
空間24内に吸入される。そして、旋回スクロール２の公
転により密封空間24の容積が減少するのに伴って圧縮さ
れながら中央部に至り、吐出ポート13より吐出弁17を押
し上げて吐出キャビティ14に吐出され、更に、吐出管83
を経て外部に吐出される。なお、第４図において、84は
回転シヤフト５の上端に取り付けられたバランスウェイ
トである。
モータ４を冷却した後固定スクロール１に設けられた吸
入通路15から吸入室16を経て固定スクロール１と旋回ス
クロール２を噛み合わせることによって形成される密封
空間24内に吸入される。そして、旋回スクロール２の公
転により密封空間24の容積が減少するのに伴って圧縮さ
れながら中央部に至り、吐出ポート13より吐出弁17を押
し上げて吐出キャビティ14に吐出され、更に、吐出管83
を経て外部に吐出される。なお、第４図において、84は
回転シヤフト５の上端に取り付けられたバランスウェイ
トである。
オルダムリング３は、第３図に示すように、旋回スクロ
ール２の端板21の下面に穿設されたキー溝25に摺動自在
に嵌合する１双の旋回側キー3aとフレーム６の上面に穿
設された図示しないキー溝に摺動自在に嵌合する１双の
固定側キー3bと、これらキー3a及び3bを一体的に結合す
るリング3cからなっている。そして１双の旋回側キー3a
はリング3cの中心を通る直径上に伸長し、この直径と直
交する直径上に１双の固定側キー3bが伸長している。
ール２の端板21の下面に穿設されたキー溝25に摺動自在
に嵌合する１双の旋回側キー3aとフレーム６の上面に穿
設された図示しないキー溝に摺動自在に嵌合する１双の
固定側キー3bと、これらキー3a及び3bを一体的に結合す
るリング3cからなっている。そして１双の旋回側キー3a
はリング3cの中心を通る直径上に伸長し、この直径と直
交する直径上に１双の固定側キー3bが伸長している。
しかして、回転シヤフト５が回転すると、旋回スクロー
ル側キー溝25は旋回側キー3aにガイドされてＡ矢方向に
往復動し、固定側キー3bはキー溝26にガイドされてＢ矢
方向に往復動する。かくして、旋回スクロール２は自転
することなく公転し、また、オルダムリング３はＢ矢方
向に沿って直線往復動する。
ル側キー溝25は旋回側キー3aにガイドされてＡ矢方向に
往復動し、固定側キー3bはキー溝26にガイドされてＢ矢
方向に往復動する。かくして、旋回スクロール２は自転
することなく公転し、また、オルダムリング３はＢ矢方
向に沿って直線往復動する。
（考案が解決しようとする課題） 上記従来のスクロール型圧縮機においては、その運転条
件が大巾に変動すると、オルダムリング３の旋回側キー
3aがキー溝25やスラスト軸受74を異常摩耗させ、甚だし
いときは旋回側キー3aとキー溝25が焼付いて圧縮機の運
転が不能となる場合があった。
件が大巾に変動すると、オルダムリング３の旋回側キー
3aがキー溝25やスラスト軸受74を異常摩耗させ、甚だし
いときは旋回側キー3aとキー溝25が焼付いて圧縮機の運
転が不能となる場合があった。
この原因はオルダムリング３が傾いた状態で往復動した
とき、旋回側キー3aがキー溝25またスラスト軸受74に片
当たりし、片当たり面圧が大きくなっていることによる
ものであることが判明した。
とき、旋回側キー3aがキー溝25またスラスト軸受74に片
当たりし、片当たり面圧が大きくなっていることによる
ものであることが判明した。
（課題を解決するための手段） 本考案は上記知見に基いて考案されたものであって、そ
の要旨とするところは、旋回スクロールに穿設されたキ
ー溝に相対移動自在に嵌合する一双の旋回側キーと、フ
レームに穿設されたキー溝に相対移動自在に嵌合する一
双の固定側キーと、上記一双の旋回側キー及び一双の固
定側キーの基端に結合されて上記一双の旋回側キーを直
線上に伸長させるとともに上記一双の固定側キーを上記
直線と直交する直線上に伸長させる環状のリングとから
なり、上記旋回スクロールの公転を許容するがその自転
を阻止するオルダムリングを具え、このオルダムリング
が傾斜したとき上記一双の旋回側キーの中の一方の旋回
側キーの先端が上記旋回スクロールに穿設されたキー溝
の底面に当接すると同時に他方の旋回側キーの先端がス
ラスト軸受の上面に当接するスクロール型流体機械にお
いて、上記旋回側キーの厚さｔ及びこの旋回側キーが嵌
合するキー溝の深さＳを調整することによって次式 但しｌは一双の旋回側キーの先端間の距離 で表される上記オルダムリングの許容傾斜角αを４×10
-3rad以下に制限したことを特徴とするスクロール型流
体機械にある。
の要旨とするところは、旋回スクロールに穿設されたキ
ー溝に相対移動自在に嵌合する一双の旋回側キーと、フ
レームに穿設されたキー溝に相対移動自在に嵌合する一
双の固定側キーと、上記一双の旋回側キー及び一双の固
定側キーの基端に結合されて上記一双の旋回側キーを直
線上に伸長させるとともに上記一双の固定側キーを上記
直線と直交する直線上に伸長させる環状のリングとから
なり、上記旋回スクロールの公転を許容するがその自転
を阻止するオルダムリングを具え、このオルダムリング
が傾斜したとき上記一双の旋回側キーの中の一方の旋回
側キーの先端が上記旋回スクロールに穿設されたキー溝
の底面に当接すると同時に他方の旋回側キーの先端がス
ラスト軸受の上面に当接するスクロール型流体機械にお
いて、上記旋回側キーの厚さｔ及びこの旋回側キーが嵌
合するキー溝の深さＳを調整することによって次式 但しｌは一双の旋回側キーの先端間の距離 で表される上記オルダムリングの許容傾斜角αを４×10
-3rad以下に制限したことを特徴とするスクロール型流
体機械にある。
（作用） 本考案においては、上記構成を具えているため、オルダ
ムリングが傾いた状態で往復動しても、旋回側キーとキ
ー溝又はスラスト軸受との片当たり面圧が大きくなるこ
とはない。
ムリングが傾いた状態で往復動しても、旋回側キーとキ
ー溝又はスラスト軸受との片当たり面圧が大きくなるこ
とはない。
（実施例） 本考案の１実施例が第１図及び第２図に示されている。
第１図において、３はオルダムリングで、その旋回側キ
ー3aは旋回スクロール２の端板21の下面に穿設されたキ
ー溝25に嵌合し、固定側キー3bはフレーム６の上面に穿
設されたキー溝26に嵌合している。3cはリング、74はス
ラスト軸受である。旋回側キー3aの厚さｔ及びキー溝25
の深さｓを調整することによって、オルダムリング３の
許容傾斜角αは４×10-3rad以下に制限されている。
ー3aは旋回スクロール２の端板21の下面に穿設されたキ
ー溝25に嵌合し、固定側キー3bはフレーム６の上面に穿
設されたキー溝26に嵌合している。3cはリング、74はス
ラスト軸受である。旋回側キー3aの厚さｔ及びキー溝25
の深さｓを調整することによって、オルダムリング３の
許容傾斜角αは４×10-3rad以下に制限されている。
なお、許容傾斜角αは 但しｌは一双の旋回側キー3aの先端間の長さ で表される。
しかして、第２図に示すように、旋回側キー3aの厚さｔ
とキー溝25の深さｓを変えることによってオルダムリン
グ３の傾斜角αを種々変更しながら実験を行い、異常摩
耗の発生の有無を調べたところ、異常摩耗はαが４×10
-3rad以上で発生し、それ以下では発生しないことが確
認された。
とキー溝25の深さｓを変えることによってオルダムリン
グ３の傾斜角αを種々変更しながら実験を行い、異常摩
耗の発生の有無を調べたところ、異常摩耗はαが４×10
-3rad以上で発生し、それ以下では発生しないことが確
認された。
（考案の効果） 本考案においては、旋回側キーの厚さ及びこの旋回側キ
ーが嵌合するキー溝の深さを調整することによってオル
ダムリングの許容傾斜角を４×10-3rad以下に制限した
ため、オルダムリングが傾いた状態で直線往復動して
も、旋回側キーとキー溝又はスラスト軸受との片当たり
面圧は大きくならず、この結果、旋回側キー及びこれと
嵌合するキー溝やスラスト軸受に異常摩耗が発生するこ
とはない。
ーが嵌合するキー溝の深さを調整することによってオル
ダムリングの許容傾斜角を４×10-3rad以下に制限した
ため、オルダムリングが傾いた状態で直線往復動して
も、旋回側キーとキー溝又はスラスト軸受との片当たり
面圧は大きくならず、この結果、旋回側キー及びこれと
嵌合するキー溝やスラスト軸受に異常摩耗が発生するこ
とはない。
また、旋回側キーの厚さ及びこれと嵌合するキー溝の深
さは高精度に加工できるので、比較的低コストで圧縮機
の信頼性を向上できる。
さは高精度に加工できるので、比較的低コストで圧縮機
の信頼性を向上できる。
第１図及び第２図は本考案の１実施例を示し、第１図は
要部の縦断面図、第２図はオルダムリングの傾斜角αと
摩耗量との関係を示す線図である。第３図及び第４図は
従来例を示し、第３図はオルダムリングの斜視図、第４
図は密閉型電動圧縮機の縦断面図である。 旋回スクロール……２、キー溝……25、フレーム……
６、キー溝……26、オルダムリング……３、旋回側キー
……3a、固定側キー……3b、リング……3c
要部の縦断面図、第２図はオルダムリングの傾斜角αと
摩耗量との関係を示す線図である。第３図及び第４図は
従来例を示し、第３図はオルダムリングの斜視図、第４
図は密閉型電動圧縮機の縦断面図である。 旋回スクロール……２、キー溝……25、フレーム……
６、キー溝……26、オルダムリング……３、旋回側キー
……3a、固定側キー……3b、リング……3c
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 武田 公温 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町３丁目 １番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内 (56)参考文献 特開 昭58−144601（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】旋回スクロールに穿設されたキー溝に相対
移動自在に嵌合する一双の旋回側キーと、フレームに穿
設されたキー溝に相対移動自在に嵌合する一双の固定側
キーと、上記一双の旋回側キー及び一双の固定側キーの
基端に結合されて上記一双の旋回側キーを直線上に伸長
させるとともに上記一双の固定側キーを上記直線と直交
する直線上に伸長させる環状のリングとからなり、上記
旋回スクロールの公転を許容するがその自転を阻止する
オルダムリングを具え、このオルダムリングが傾斜した
とき上記一双の旋回側キーの中一方の旋回側キーの先端
が上記旋回スクロールに穿設されたキー溝の底面に当接
すると同時に他方の旋回側キーの先端がスラスト軸受の
上面に当接するスクロール型流体機械において、上記旋
回側キーの厚さｔ及びこの旋回側キーが嵌合するキー溝
の深さＳを調整することによって次式 但しｌは一双の旋回側キーの先端間の距離 で表される上記オルダムリングの許容傾斜角αを４×10
-3rad以下に制限したことを特徴とするスクロール型流
体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988052845U JPH0717761Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | スクロール型流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988052845U JPH0717761Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | スクロール型流体機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01157201U JPH01157201U (ja) | 1989-10-30 |
| JPH0717761Y2 true JPH0717761Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=31278842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988052845U Expired - Lifetime JPH0717761Y2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | スクロール型流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717761Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08312541A (ja) * | 1995-05-19 | 1996-11-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型流体機械 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58144601A (ja) * | 1982-02-24 | 1983-08-29 | Hitachi Ltd | スクロ−ル流体装置 |
-
1988
- 1988-04-21 JP JP1988052845U patent/JPH0717761Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01157201U (ja) | 1989-10-30 |
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