JP3858578B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、横置型スクロール式流体機械のうち、特にスクロール式真空ポンプにおける旋回スクロールの姿勢制御をするためのクランクピンの配設箇所に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の横置型スクロール式流体機械において、旋回スクロールの姿勢制御をするためにクランクピンを使用しているものは、図3及び図4のように渦巻状スクロールラップの水平中心軸上下もしくは水平中心軸下側にのみ配設されていた。
【0003】
図3は水平中心軸19の上下にクランクピン7の設けられたものであり、図4は水平中心軸19の下側にクランクピン7の設けられたものである。従来の横置型スクロール式流体機械のうち、特にスクロール式真空ポンプにおいては、スクロール式圧縮機と比較して運転中のハウジング4,5内部の気体の流量が少なく、また、潤滑油を使用していないため、旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1aと固定スクロール2,3の渦巻状スクロールラップ2a,3a間の隙間を介して気体が中心部から外周部へと漏洩する際、チップシール10,11の摩耗粉が漏洩気体と共に中心部から外周部へと移動し、最終的に最外周部から水平中心軸下側へと落下する構成になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の横置型スクロール式流体機械において、旋回スクロールの姿勢制御をするためのクランクピンを渦巻状スクロールラップの水平中心軸上下もしくは水平中心軸下側にのみ配設すると、チップシールの摩耗粉もしくは、吸気口から侵入した異物が渦巻状スクロールラップの水平中心軸の下に配設したクランクピン及びクランクピンを保持している軸受に付着し、その結果、クランクピンと軸受間または軸受内部に侵入し、円滑な回転が得られなくなってしまうと共に異常音が発生する原因にもなり、更には寿命が低下してしまうという問題があった。また、チップシールの摩耗粉等が前記軸受内部に侵入するのを防ぐためにシール型の軸受を使用したとしても、完全に防ぐことは不可能であった。
【0005】
本発明の目的は、上記問題を解消し、円滑な回転が得られ且つ長寿命なスクロール流体機械を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、旋回スクロールの姿勢制御をするためのクランクピンを、渦巻状スクロールラップの外周部且つ主クランクシャフト水平中心軸の上側のみに設けることにより達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本実施例における横置型スクロール式流体機械のクランクピン7の位置を示す断面図、図2は図1のA−O−A断面図である。図1及び図2において、旋回スクロール1の鏡板の両面から渦巻状スクロールラップ1aが立設している。また、固定スクロール2,3はハウジング4,5と一体成形され、固定スクロール2,3の鏡板の片面からそれぞれ渦巻状スクロールラップ2a,3aが旋回スクロールの渦巻状スクロールラップ1aに嵌合するように立設し、圧縮空間16を構成している。固定スクロール2,3の渦巻上スクロールラップ2a,3aの半径方向外側の前記ハウジング4,5間にOリング6を設け、旋回スクロール1はハウジング4,5内に納められており、旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1a及び固定スクロール2,3の渦巻状スクロールラップ2a,3aの端面にチップシール10,11を介装する。チップシール10,11により、旋回スクロール1は左右方向の位置が制御され、軸受13を介して主クランクシャフト12に可動自在に係合している。更に、渦巻状スクロールラップ1a,2a,3aの半径方向外側及び水平中心軸19の上側に、旋回スクロール1が自転せず公転のみをするようにクランクピン7を軸受8,9を介して配設する。主クランクシャフト12は、軸受14を介してハウジング4,5に軸支され、一端は図示しない電動機に連結される。電動機を動作させると、主クランクシャフト12の回転にともない、旋回スクロール1が偏心運動を開始し、吸入口15から吸入された流体は、スクロール外周部から圧縮空間16で順次圧縮され中心部に設けられた排出通路18を介して、排出口17から排出される。なお、固定スクロール2,3はハウジング4,5に固定されても良い。
【0008】
このように構成することで、クランクピン7を渦巻状スクロールラップの水平中心軸下側のみ及び上下両方向に配設していた従来の横置型スクロール式流体機械に比べて、チップシール10,11の摩耗粉、もしくは吸気口から侵入した異物が、クランクピン7及びクランクピン7を保持している軸受8,9に付着することがなくなるため、クランクピン7と軸受間への侵入、及び軸受内部への侵入がなくなり、円滑な回転が得られると共にこれらの寿命向上が図れる。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、旋回スクロールの姿勢制御をするためのクランクピンを、渦巻状スクロールラップの外周部且つ主クランクシャフト水平中心軸の上側のみに設けたので、クランクピン及び軸受への異物の混入がなくなり、円滑な回転が得られると共にこれらの寿命向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる横置型スクロール式流体機械の一実施例を示す断面図である。
【図2】 図1におけるA−O−A断面図である。
【図3】 従来の横置型スクロール式流体機械においてクランクピンが渦巻状スクロールラップ水平中心軸の上下両方向に配設されている構成を示す縦断面図である。
【図4】 従来の横置型スクロール式流体機械においてクランクピンが渦巻状スクロールラップ水平中心軸の下側のみに配設されている構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1は旋回スクロール、1aは旋回スクロールの渦巻状スクロールラップ、2,3は固定スクロール、2a,3aは固定スクロールの渦巻状スクロールラップ、4,5はハウジング、7はクランクピン、8,9,13,14は軸受、10,11はチップシール、12は主クランクシャフト、19は水平中心軸である。
Claims (4)
- 旋回スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップと、該渦巻状スクロールラップ端面に設けられたチップシールと、固定スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップと、該渦巻状スクロールラップ端面に設けられたチップシールとを備え、前記旋回スクロールの前記渦巻状スクロールラップと前記固定スクロールの前記渦巻状スクロールラップを嵌合させるよう向かい合わせ、前記旋回スクロールは主クランクシャフトによって電動機に連結されており、該電動機が動作することにより前記旋回スクロールが、前記旋回スクロールと前記固定スクロール間に配置されたクランクピンによって偏心運動するスクロール式流体機械において、
前記クランクピンを、前記渦巻状スクロールラップの外周部で且つ主クランクシャフト水平中心軸の上側のみに設け、前記チップシールの摩耗紛が前記クランクピンに付着しないようにしたことを特徴とするスクロール式流体機械。 - 前記クランクピンを複数個配設することを特徴とした請求項第1記載のスクロール式流体機械。
- 前記クランクピンを吸気口より上側のみに設けることを特徴とした請求項第1記載のスクロール式流体機械。
- 前記旋回スクロールの鏡板の両面に前記渦巻状スクロールラップを備え、固定スクロールの渦巻状スクロールラップを夫々前記旋回スクロールの渦巻状スクロールラップと勘合させるように向かい合わせたことを特徴とした請求項第1記載のスクロール式流体機械。
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