JP5910941B2 - スクロールコンプレッサ - Google Patents
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Description
上記ハウジングの内部空間における低圧室と上記排出室内の底部とを連通させる第1貫通孔を上記ハウジング又は固定スクロールに設けるとともに、上記第1貫通孔の先端開口と対向する上記低圧室内となるハウジングの端面に、フロント側の端部がリヤ側の端部よりも高くなる傾斜溝を設けて、上記旋回スクロールの旋回に伴う上記排出室と低圧室との圧力差によって上記排出室内の底部に溜まった潤滑油を上記第1貫通孔を介して上記傾斜溝に向けて吐出させるとともに、該傾斜溝内を上昇した潤滑油が上記第1軸受に供給されるように構成したものである。
リヤハウジング4A内におけるリヤ側の段部4aの位置に、固定スクロール6における円板状の基部6Aが嵌着されており、この基部6Aによってハウジング4の内部空間はフロント側とリヤ側とに区分されている。基部6Aよりもフロント側(左側)の空間に圧縮室3が形成されており、他方、基部6Aよりもリヤ側(右側)の空間は排出室13となっている。
リヤハウジング4Aの外周部には、ハウジング4内の圧縮室3に冷媒ガスGを導入するための吸入口14が形成されており、他方、リヤハウジング4Aの端面には排出室13から冷媒ガスGをハウジング4の外部へ吐出するための吐出口15が形成されている。固定スクロール6の基部6Aの中心には軸方向の連通孔6aが穿設されており、この連通孔6aは、基部6Aのリヤ側の端面に装着されたリード弁16によって閉鎖されている。
回転軸2が所要時に回転される際には、それに連動して旋回スクロール7が一方向に旋回されるので、吸入口14から潤滑油を含んだ冷媒ガスGが圧縮室3内に導入されて圧縮されるようになっている。そして、旋回スクロール7が旋回されることに伴って圧縮室3内の冷媒ガスGが圧縮され、圧力が上昇した冷媒ガスGによってリード弁16が開放されるようになっている。リード弁16が開放されると、圧縮室3内の冷媒ガスGは連通孔6aを介して排出室13へ導入され、その後、排出室13内を流通してから吐出口15を介してハウジング4の外部へ吐出されるようになっている。
偏心部材12の外周部12Bは、旋回スクロール7に装着された第2軸受11によって回転自在に軸支されており、この第2軸受11は上記第1軸受5に隣接するリヤ側に位置している。これら第1軸受5および第2軸受11は共に環状のすべり軸受からなる。従って、回転軸2が回転される際には、第1軸受5は回転軸2の大径部2Bと摺動し、第2軸受11は偏心部材12の外周部12Bと摺動するようになっている。
旋回スクロール7の基部7Aには、上記ラップ7Bとは反対側(フロント側)となる裏面に環状の円筒部7Cが形成されており、この円筒部7Cの内周面に上記第2軸受8が装着されている。
旋回スクロール7の基部7Aの裏面とそこに対向するフロントハウジング4Bのリヤ側へ向けた段部4bとにわたって、かつ上記円筒部7Cを囲繞して従来公知の自転阻止機構18が設けられており、この自転阻止機構18によって旋回スクロール7の自転が阻止されるようになっている。本実施例においては自転阻止機構18としてオルダムリングを用いているが、オルダムリング以外にピン・リング、ボールベアリングを自転阻止機構18として用いてもよい。
基部7Aよりもフロント側となるハウジング4の内部空間および基部7Aの隣接外方となるハウジング4の内部空間は、圧縮室3よりも内部圧力が低くなる低圧室19となっている。つまり、上記両軸受5,11および自転阻止機構18は低圧室19内に収容されており、この低圧室19は両ラップ6B、7Bの外周端を介して圧縮室3と連通している。
このようなスクロールコンプレッサ1の構成は、従来公知のものである。
すなわち、本実施例においては、冷媒ガスGから潤滑油Oを分離し、その分離させた潤滑油Oを第1軸受5及び第2軸受11に直接供給する方式を採用している。そのために、排出室13内にオイルセパレータ22が配置されている。このオイルセパレータ22の構成は従来公知のものであり、その内部に潤滑油Oを含んだ冷媒ガスGを流通させる際に遠心力によって冷媒ガスG中の潤滑油Oを分離することができる。そして、上述したようにして旋回スクロール7が旋回されて圧縮された冷媒ガスGによりリード弁16が開放された際には、圧縮室3から排出室13に流入された冷媒ガスGは先ずオイルセパレータ22に導入されるようになっている。すると、オイルセパレータ22は、冷媒ガスGを流通させながらその中の潤滑油Oを分離させて、該潤滑油Oを排出室13内の底部に貯溜させるようになっている。排出室13内の底部は、実質的に潤滑油の貯溜室23となっている。
そして、本実施例では、上記貯溜室23に貯溜された潤滑油Oを両方の軸受5,11の箇所に直接供給するために、固定スクロール6の最下部となる基部6Aとそこから続くラップ6Bとにわたって軸方向の貫通孔6Cが穿設されている。この貫通孔6Cは、フロント側の開口(先端開口)を除いた領域が同一内径に設定されており、フロント側の開口(先端開口)はそこよりもリヤ側の内周部と比較して極端に窄まった小さな孔となっている。換言すると、貫通孔6Cの全体形状は、フロント側に小さな孔が開いたノズル状となっている。また、貫通孔6C内におけるリヤ側の箇所にはフィルタ24が装着されており、このフィルタ24によって潤滑油O内に混入した異物が除去されるようになっている。そして、貫通孔6Cのリヤ側の端部は上記貯溜室23の潤滑油O内に開口し、貫通孔6Cのフロント側の開口(先端開口)は上記低圧室19に開口している。他方、旋回スクロール7の基部7Aにおける最下部には、円筒部7C内と基部7Aのリヤ側の端面とにわたって貫通孔7Dが穿設されている。さらに、貫通孔6Cの先端開口と対向する位置のフロントハウジング4の段部4bには、フロント側がリヤ側よりも高さが高くなる傾斜溝4Cが形成されている(図1、図2参照)。
そして、図1に示すように、旋回スクロール7における貫通孔7Dのリヤ側の開口部が貫通孔6Cの先端開口と重合していない状態では、貫通孔6Cから吐出された潤滑油Oは対向位置の傾斜溝4C内に吐出される。そして、この傾斜溝4Cに吐出された潤滑油Oは、該傾斜溝4Cの傾斜に沿って上方へ案内されてから上記第1軸受5内に供給される。このようにして、第1軸受5およびそれと摺動する大径部2Bに直接潤滑油が供給されるようになっている。また、吐出された潤滑油Oは、ハウジング4内の下部に貯溜される。
さらに本実施例では、図1ないし図3に示すように、上記第1軸受5と大径部2Bとを十分潤滑できるように、大径部2Bの外周面には一部を接線方向に平坦に切り欠いた切欠き部2Dが形成されている。この切欠き部2Dとその隣接外方となる第1軸受5の内周面との間に軸方向の空間部が維持され、その空間部内に潤滑油Oが保持される。そのため、第1軸受5と大径部2Bとを潤滑油Oによって十分潤滑して、第1軸受5とその摺動部分の焼付きを防止することができる。なお、大径部2Bの切欠き部2Dは必ずしも必要ではなく省略しても良い。
そして、旋回スクロール7の1回毎の旋回に伴って、排出室13と低圧室19との圧力差によって貫通孔6Cから低圧室19内および傾斜溝4Cに向けて潤滑油Oが吐出される。そして、傾斜溝4Cによって上方へ案内された潤滑油が第1軸受5に供給されて、第1軸受5と大径部2Bが潤滑油によって十分に潤滑される。しかも、大径部2Bには切欠き部2Dが形成されているので、摺動部分に潤滑油を十分供給することができ、第1軸受5と大径部2Bの焼付きを良好に防止できる。
また、旋回スクロール7の1回毎の旋回に伴って、旋回スクロール7の貫通孔7Dと固定スクロール6の貫通孔6Cが連通し、それらを介して貯溜室23内の潤滑油Oが第2軸受11と偏心部材12の外周部12Bとの摺動部分に直接供給される。
このように本実施例においては、冷媒ガスGから分離した潤滑油Oを第1軸受5と第2軸受11に直接供給する方式を採用しているので、それら両軸受5,11とその摺動部分の潤滑不足を解消して、両軸受5,11が焼付くのを良好に防止することができる。
なお、上記実施例においては、固定スクロール6の基部6Aの最下部とラップ6Bとにわたって上記貫通孔6Cを穿設しているが、リヤハウジング4Aの底部を上方に向けて膨出させて、その膨出部分に上記貫通孔6Cに相当する貫通孔を形成しても良い。
また、上記貫通孔6C内に、該貫通孔6Cの内周部の全体形状に倣った小径のノズル(パイプ)を装着するようにしても良い。
3‥圧縮室 4‥ハウジング
4b‥端面 4C‥傾斜溝
5‥第1軸受 6‥固定スクロール
6C‥第1貫通孔 7‥旋回スクロール
7C‥第2貫通孔 11‥第2軸受
12‥偏心部材 13‥排出室
19‥低圧室 G‥冷媒ガス
O‥潤滑油
Claims (4)
- フロント側の内部空間に低圧室と圧縮室が形成されるとともにリヤ側の内部空間に排出室が形成されるハウジングと、ハウジング内のフロント側の内部空間に固定して設けられた固定スクロールと、ハウジング内のフロント側の内部空間に上記固定スクロールと対向して設けられた旋回スクロールと、固定スクロールと旋回スクロールとの間に形成される圧縮室と、上記ハウジング内に回転自在に設けられた回転軸と、上記低圧室内となるハウジングの内周部に設けられて上記回転軸を回転自在に軸支する第1軸受と、上記低圧室に面する旋回スクロールの円筒部内に設けられた第2軸受と、該第2軸受により回転自在に軸支されるとともに上記回転軸に連動して回転される偏心部材とを備えて、上記回転軸が回転されると上記偏心部材と上記第2軸受とを介して旋回スクロールが旋回されて、冷媒ガスが上記圧縮室内に吸入されて圧縮されてから上記排出室を経由してハウジングの外部へ排出されるように構成されたスクロールコンプレッサにおいて、
上記ハウジングの内部空間における低圧室と上記排出室内の底部とを連通させる第1貫通孔を上記ハウジング又は固定スクロールに設けるとともに、上記第1貫通孔の先端開口と対向する上記低圧室内となるハウジングの端面に、フロント側の端部がリヤ側の端部よりも高くなる傾斜溝を設けて、
上記旋回スクロールの旋回に伴う上記排出室と低圧室との圧力差によって上記排出室内の底部に溜まった潤滑油を上記第1貫通孔を介して上記傾斜溝に向けて吐出させるとともに、該傾斜溝内を上昇した潤滑油が上記第1軸受に供給されるように構成したことを特徴とするスクロールコンプレッサ。 - 上記第1軸受はすべり軸受からなり、該すべり軸受に軸支される箇所の回転軸の外周面に切欠き部が形成されており、該切欠き部と上記すべり軸受の内周面との間に潤滑油を保持する空間部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のスクロールコンプレッサ。
- 上記旋回スクロールにおける上記円筒部内と基部のリヤ側の端面とにわたって第2貫通孔を設けて、
上記旋回スクロールが旋回される毎に上記第1貫通孔のフロント側の開口と上記第2貫通孔のリヤ側の開口とが重合するように構成し、それら第1貫通孔と第2貫通孔が重合した際には、上記排出室内の底部に溜まった潤滑油が排出室内の冷媒ガスの圧力によって上記両貫通孔を介して上記第2軸受に供給されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスクロールコンプレッサ。 - 上記冷媒ガスから潤滑油を分離するオイルセパレータが上記排気室内に設けられており、排出室を流通する冷媒ガスは上記オイルセパレータによって潤滑油を分離されるようになっており、該オイルセパレータによって冷媒ガスから分離された潤滑油は排出室の底部に貯溜されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスクロールコンプレッサ。
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