JP2009092031A - スクロール型流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動直後から駆動軸が円滑に回転するスクロール型流体機械を提供する。
【解決手段】スクロール型流体機械は、ハウジングにすべり軸受(40)を介して回転可能に支持された駆動軸(16)を備える。すべり軸受(40)と摺接する駆動軸(16)の外周面の摺接領域に給油溝(64)及び周方向溝(66)が形成され、給油溝(64)は、摺接領域内を延びるとともに、摺接領域とすべり軸受(40)との隙間を除くハウジング内の領域と連通し、周方向溝(66)は、摺接領域内に位置し、且つ、給油溝(64)とは離間している。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール型流体機械に関する。
スクロール型流体機械は、例えば冷媒の圧縮に使用され、ハウジング内に固定スクロールに対し旋回可能に配置された可動スクロールを備える。可動スクロールは固定スクロールとの間に圧力室を形成し、可動スクロールの旋回運動に伴い、圧力室は、冷媒の吸入、圧縮及び吐出工程を実行する。
可動スクロールを旋回させるべく、可動スクロールの鏡板の背面には、ボスが一体に形成される。ボスは、すべり軸受を介して駆動軸と一体に回転可能な偏心軸を囲み、駆動軸の回転によって可動スクロールは旋回させられる。
駆動軸及び偏心軸は内部流路によって貫通され、この内部流路を通じて、圧力室から吐出された冷媒の圧力(吐出圧力)を利用することにより、ボスの内側に潤滑油が供給される。そして、潤滑油は、偏心軸の外周面に形成された給油溝を通じて、すべり軸受との隙間に供給される。また、潤滑油は、駆動軸に形成された給油孔を通じて、駆動軸と駆動軸を支持するすべり軸受との隙間にも供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開平8-200263号公報
特許文献1のスクロール型流体機械では、給油溝によって、偏心軸(クランク部)とすべり軸受(旋回軸受)との隙間に潤滑油が供給されるものの、その停止後は、隙間内の潤滑油が徐々に流下してしまう。このため、次にスクロール型流体機械を始動させたときに、給油溝を通じて潤滑油が再び供給されるまで、偏心軸とすべり軸受との間は油切れ状態となる。また、駆動軸を支持するすべり軸受においても、同様に油切れ状態が生じる。
この結果として、特許文献1のスクロール型流体機械では、その始動直後、各すべり軸受の潤滑が十分であるとはいえず、特に高速で回転しようとする場合、駆動軸の円滑な回転が阻害される虞がある。
本発明は上述した事情に基づいてなされ、その目的とするところは、始動直後から駆動軸が円滑に回転するスクロール型流体機械を提供することにある。
上記の目的を達成するべく、本発明によれば、ハウジング内に配置され、固定スクロールに対して旋回可能な可動スクロールと、前記ハウジングに少なくとも2つのすべり軸受を介して回転可能に支持された駆動軸と、前記駆動軸と一体に回転可能な偏心軸及び当該偏心軸と摺接するすべり軸受を有し、前記駆動軸と前記可動スクロールとの間で動力を伝達する伝達機構とを備えるスクロール型流体機械において、前記すべり軸受の何れか1つと摺接する前記偏心軸若しくは前記駆動軸の外周面の摺接領域に給油溝及び凹みが形成され、前記給油溝は、前記摺接領域内を延びるとともに、前記摺接領域と当該摺接領域に摺接するすべり軸受との隙間を除く前記ハウジング内の領域と連通し、前記凹みは、前記摺接領域内に位置し、且つ、前記給油溝とは離間していることを特徴とするスクロール型流体機械が提供される(請求項1)。
好ましくは、前記摺接領域に、前記凹みとして、それぞれ水平方向に延び且つ互いに上下方向に離間した複数の周方向溝が形成されている(請求項2)。
好ましくは、前記複数の周方向溝のうち少なくとも1つの周方向溝は、前記摺接領域における周方向での位置において、他の周方向溝とは異なる(請求項3)。
好ましくは、スクロール型流体機械は、COガスを圧縮するのに用いられる(請求項4)。
本発明の請求項1のスクロール型流体機械では、その始動直後、凹みに貯えられていた潤滑油によってすべり軸受が潤滑される。このため、このスクロール型流体機械では、始動直後から駆動軸が円滑に回転する。
請求項2のスクロール型流体機械では、周方向溝が水平に延びているため、各周方向溝に貯えられた潤滑油が凹みから流出し難い。このため、このスクロール型流体機械では、始動直後から駆動軸が確実に円滑に回転する。
請求項3のスクロール型流体機械では、少なくとも1つの周方向溝の周方向位置が他の周方向溝の周方向位置と異なることによって、各周方向溝の長さを短くしても、周方向溝が偏心軸若しくは駆動軸の外周面において分散する。従って、このスクロール型流体機械によれば、各周方向溝の長さを短くして偏心軸若しくは駆動軸の強度低下を抑制しても、始動直後から駆動軸が円滑に回転する。
請求項4のスクロール型流体機械は、COガスを圧縮するのに用いられ、環境に優しい。
図1は、本発明の一実施形態のスクロール型流体機械を示す。この流体機械は、例えば冷凍システム、空調システム、又は給湯システム等に適用され、作動流体としての冷媒等を圧縮する。
このスクロール型流体機械は、ハウジング(密閉容器)2を備えている。ハウジング2は、円筒部4と、円筒部4の上端及び下端に気密にそれぞれ嵌合された上蓋6及び下蓋8とからなる。円筒部4にはハウジング2内に作動流体を導入するための吸入管10が接続され、上蓋6には、ハウジング2内で圧縮された作動流体を吐出するための吐出管12が接続されている。なお、ハウジング2は、図の上下方向が鉛直方向に一致するように設置される。
円筒部4内には電動モータ14が収容され、電動モータ14は円筒状のステータ14aを有する。ステータ14aは円筒部4に固定され、ステータ14aの内側には円柱状のロータ14bが回転可能に同心上に配置されている。
ロータ14bは駆動軸16によって軸線方向に貫通され、駆動軸16はロータ14bと一体に回転可能である。従って、駆動軸16は電動モータ14への通電によって回転駆動される。
駆動軸16の下端は、仕切り壁18の中央孔まで達している。仕切り壁18の中央孔には、駆動軸16の下端を囲む鍔付きのスリーブ20が固定され、スリーブ20と駆動軸16との間にすべり軸受22が介挿されている。
一方、駆動軸16の上端部は、偏心軸24に成形され、偏心軸24は、すべり軸受26を介してボス28に囲まれている。ボス28は、可動スクロール30の鏡板(基板)30aの背面に一体に形成されている。偏心軸24、すべり軸受26、及びボス28は、駆動軸16と可動スクロール30との間で動力を伝達する伝達機構を構成している。
可動スクロール30は、上ブロック32と下ブロック(センタフレーム)34との間に形成されたスペース内に旋回可能に配置され、上ブロック32及びセンタフレーム34は、それぞれ円筒部4に溶接により固定されている。
より詳しくは、センタフレーム34の上端部には、可動スクロール30の鏡板30aを旋回可能に収容する凹所が形成され、当該凹所の底面36の中央には、ボス28を受け入れる中間孔38が開口している。中間孔38の底面とセンタフレーム34の下端との間にはシャフト孔が延び、シャフト孔と駆動軸16との間には、すべり軸受40が介挿されている。従って、駆動軸16は、ハウジング2によって、すべり軸受22及びすべり軸受40を介して回転可能に支持されている。
上ブロック32の下端部には、可動スクロール30の渦巻き壁30bと噛み合う渦巻き壁42が形成されており、上ブロック32と可動スクロール30との間には圧力室44が形成される。つまり上ブロック32は、固定スクロールとしての機能を有する。このため以下では、上ブロック32を固定スクロール32とも称する。
可動スクロール30の鏡板30aと凹所の底面36とは、駆動軸16の軸線方向にて所定の隙間を存して対向しており、これらの間には、可動スクロール30の旋回中、可動スクロール30の自転を阻止する自転阻止装置が設けられる。自転阻止装置は、例えば、複数のピン46を有し、各ピン46の根元は、鏡板30aの背面に開口したピン穴に圧入されている。各ピン46の先端部は、凹所の底面36に開口した有底穴48に受け入れられている。
可動スクロール30の旋回に伴って、圧力室44の位置は、可動スクロール30の径方向外側から渦巻き壁30bに沿って径方向内側に移動し、且つ、圧力室44の容積は減少する。つまり、圧力室44は、径方向外側にて吸入した作動流体を圧縮することができ、圧力室44に作動流体を供給するべく、固定スクロール32には、径方向外側の圧力室44と吸入管10の内端とを繋ぐ連通路(図示せず)が形成されている。
そして、固定スクロール32には吐出孔50が形成され、吐出孔50は固定スクロール32の略中央部を軸線方向に貫通している。圧力室44で圧縮された作動流体は、吐出孔50を通じて圧力室44から吐出される。
吐出孔50は、吐出弁52としてのリード弁によって開閉され、吐出弁52はカバー54によって覆われている。カバー54内の空間は、固定スクロール32、センタフレーム34及びロータ14bにそれぞれ形成された、作動流体及び作動流体に含まれる潤滑油のための下降流路(図示せず)や、ステータ14aにおけるスロット間の隙間を通じて仕切り壁18まで繋がっている。そして、ステータ14a、センタフレーム34及び固定スクロール32の外周には、仕切り壁18から上蓋6、即ち吐出管12まで達する作動流体のための上昇流路が形成されている。
仕切り壁18は、ハウジング2内を上下に区画し、仕切り壁18と下蓋8との間には、潤滑油を貯留する貯油室55が区画される。仕切り壁18には潤滑油の導入孔18aが形成され、仕切り壁18の上面に付着した潤滑油は、導入孔18aを通じて貯油室55に流入する。
仕切り壁18には、スリーブ20の下端を閉塞するようにエンドプレート56も固定され、スリーブ20の鍔に形成された凹所には、内歯を有するアウタロータ58aと外歯を有するインナロータ58bとが収容されている。
アウタロータ58aは凹所の外周面に固定され、インナロータ58bは駆動軸16の下端に一体的に回転可能に嵌合している。すなわち、スリーブ20、エンドプレート56、アウタロータ58a、及びインナロータ58bはトロコイドポンプ60を構成し、スリーブ20、エンドプレート56は、トロコイドポンプ60のケーシングを構成している。
エンドプレート56の下面に開口したトロコイドポンプ60の入口は、貯油室55を望み、仕切り壁18に固定されたノズル62を通じて、貯油室55の底近傍と連通している。一方、エンドプレート56の上面に開口したトロコイドポンプ60の出口には、駆動軸16の下端面が面している。
駆動軸16及び偏心軸24には、これらを軸線方向に貫通する内部流路16aが形成され、内部流路16aの入口は、駆動軸16の下端面に開口している。このため内部流路16aは、トロコイドポンプ60の出口と連通している。内部流路16aの出口は、偏心軸24の上端面にて開口している。
図2は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域IIを拡大して示しているけれども、駆動軸16については、断面ではなく外周面が示されている。
駆動軸16の外周面には、螺旋形状の給油溝64が形成されており、給油溝64は、例えば、駆動軸16の略半周に渡っている。給油溝62は、すべり軸受40と摺接する駆動軸16の領域(摺接領域)を延び、給油溝62の上端部及び下端部は、摺接領域よりも上側の領域及び下側の領域までそれぞれ延びている。
また、駆動軸16の外周面には、摺接領域に凹みが形成されている。具体的には、駆動軸16の摺接領域には、凹みとして、複数の周方向溝(油保持溝)66が形成されている。周方向溝66は、それぞれ駆動軸16の周方向、換言すれば、重力と直交する水平方向に延び、相互に上下に離間している。ただし、各周方向溝66は、給油溝64には繋がっておらず、且つ、駆動軸16とすべり軸受40との隙間以外の領域とも連通していない。
また、図3は、図2の状態から駆動軸16が半周回転した状態を示しており、複数の周方向溝66の周方向位置については、全てに渡っては同一ではない。図3においては、周方向溝66の周方向位置は、上下に隣り合う周方向溝66同士では異なっており、1つ置きに交互に同一となっている。
なお、図示しないけれども、駆動軸16には、すべり軸受22と摺接する摺接領域にも、すべり軸受40と摺接する摺接領域と同様に、螺旋形状の給油溝が形成され、且つ、凹みとしての複数の周方向溝が形成されている。また、偏心軸24にも、すべり軸受26と摺接する摺接領域に、螺旋形状の給油溝が形成され、且つ、凹みとしての複数の周方向溝が形成されている。
上述したスクロール型流体機械にあっては、電動モータ14に電力を供給すると、ロータ14b及び駆動軸16が回転駆動され、駆動軸16の回転は、偏心軸24及びすべり軸受26により、可動スクロール30の旋回運動に変換される。可動スクロール30が旋回している間、可動スクロール30の自転運動は自転阻止装置によって阻止される。
可動スクロール30が固定スクロール32に対して旋回するのに伴い、圧力室44は、吸入管10を通じて、潤滑油を含む作動流体を吸入し、吸入した作動流体を圧縮し、そして、吐出孔50を通じて吐出する一連のプロセスを実行する。
圧力室44から吐出された潤滑油を含む作動流体は、下降流路を通じて仕切り壁18まで下降し、潤滑油は仕切り壁18に対し衝突して付着する。これにより潤滑油が分離された作動流体は、上昇流路を通じて上昇し、吐出管12を通じて吐出される。
仕切り壁18に付着した潤滑油は、導入孔18aを通じて貯油室55内に流入する。貯油室55内の潤滑油は、駆動軸16の回転に伴いトロコイドポンプ60が作動するため、駆動軸16の内部流路16a内を上昇し、内部流路16aの出口から流出する。
貯油室55の潤滑油には、圧力室44から吐出された作動流体の圧力(吐出圧力)が作用している。このため、内部流路16aの出口から流出した潤滑油の圧力は吐出圧力に略等しく高圧であり、上から下に向けて順に、偏心軸24用のすべり軸受26、駆動軸16用のすべり軸受40及びすべり軸受22の潤滑に供される。
具体的には、すべり軸受40の場合を例に説明すると、給油溝64の上端から、潤滑油が給油溝64内に流入し、そして、給油溝64内に流入した潤滑油は、駆動軸16の回転に伴い、すべり軸受40と、駆動軸16の外周面との隙間の全域に供給される。供給された潤滑油は、隙間において潤滑膜を形成し、これにより、駆動軸16がすべり軸受40に対して円滑に回転する。
また、このスクロール型流体機械では、潤滑油が給油溝64を通じて駆動軸16とすべり軸受40との隙間に供給されている間、駆動軸16の回転に伴い、各周方向溝66内に潤滑油が貯えられる。周方向溝66に貯えられた潤滑油は、スクロール型流体機械が停止された後も周方向溝66内に保持され、スクロール型流体機械の再始動直後、潤滑油が駆動軸16とすべり軸受40との隙間内に流出し、流出した潤滑油が隙間において潤滑膜を形成する。
このため、このスクロール型流体機械では、始動直後から給油溝64を通じて潤滑油が供給されるまでの間も、駆動軸16がすべり軸受40に対して円滑に回転する。
本発明は、上述した一実施例に限定されることはなく、種々の変形が可能である。
例えば、一実施例のスクロール型流体機械では、駆動軸16に、凹みとして、水平方向にそれぞれ延びる周方向溝66が形成されていたけれども、凹みの形状は特には限定されない。例えば、凹みとして、図4に示したように、水平方向に対して傾いた螺旋形状の螺旋溝68を形成してもよい。
ただし凹みが溝の場合、始動直後から駆動軸16が確実に円滑に回転するように、各溝は、周方向溝66のように水平に延びているのが好ましい。これは以下の理由による。
凹みとしての溝が上下に斜めに延びている場合、溝の上側に貯えられた潤滑油から、その質量に応じて、溝の下側に貯えられた潤滑油に圧力が作用し、溝から潤滑油が流出し易くなる。これに対し、凹みとしての溝が水平方向に延びている場合、溝内の潤滑油には上側と下側の区別はなく、上側の潤滑油から下側の潤滑油に対して圧力が作用することはない。このため、水平方向に延びている溝からは、スクロール型流体機械が停止している間に潤滑油が流出し難く、始動直後から駆動軸16が確実に円滑に回転する。
また、凹みが溝の場合、各溝の長さは特には限定されないけれども、駆動軸16の強度を確保する観点からは、なるべく短い方が良い。なお、図3に示したように、周方向溝66の長さが短いときには、駆動軸16とすべり軸受40との摺接領域に均一に潤滑油が供給されるよう、複数の周方向溝66が摺接領域の全体に分散しているのが好ましい。換言すれば、周方向溝66のうち少なくとも1つの周方向位置は、他の周方向溝66の周方向位置と異なっているのが好ましい。
更に、凹みが溝の場合、各溝の深さや数は特に限定されないけれども、駆動軸16の強度を確保する観点からは、深さはなるべく浅く、数はなるべく少ない方が良い。
あるいは図5に示したように、駆動軸16若しくは偏心軸24の摺接領域に、凹みとして、平面形状が円形状又は長円形状の複数のディンプル70を形成してよい。
一実施例のスクロール型流体機械では、すべり軸受40に摺接する駆動軸16の摺接領域、すべり軸受22に摺接する駆動軸16の摺接領域、及びすべり軸受26に摺接する偏心軸24の摺接領域の全てに、給油溝64とともに凹みとしての周方向溝66が形成されていたけれども、これらの摺接領域のうち少なくとも1つに、給油溝64とともに凹みが形成されていればよい。ただし、始動直後の駆動軸16の回転をより円滑にするためには、すべての摺接領域に給油溝64とともに凹みを形成するのが好ましい。
一実施例のスクロール型流体機械では、給油溝64は、摺接領域の外まで延びていたが、これは、給油溝64内に潤滑油を流入させるためである。従来技術のように、給油溝64と内部流路16aとを連通する給油孔を駆動軸16に形成すれば、給油溝64は、摺接流域の外まで延びている必要はない。つまり、給油溝は、摺接領域を延び、且つ、摺接領域とすべり軸受との隙間以外のハウジング内の部分と連通していればよい。
一実施例のスクロール型流体機械では、駆動軸16の回転数は、好ましくは、5000回転/分以上8000回転/分以下の範囲に設定される。このスクロール型流体機械では、駆動軸16が、転がり軸受ではなく、すべり軸受22,40によって回転可能に支持されているけれども、凹みに保持された潤滑油がすべり軸受22,40の潤滑に供されることで、5000回転/分以上8000回転/分以下の範囲で駆動軸16が高回転しても、駆動軸16の焼き付きが防止される。
一実施例のスクロール型流体機械は、種々の作動流体の圧縮に適用可能であるが、好ましい使用例として、HFC系に比べて環境に優しいCOガスの圧縮に用いられる。
最後に、一実施例のスクロール型流体機械は、膨張機として用いることも可能である。
本発明の一実施形態のスクロール型流体機械を示す縦断面図である。 図1中の一点鎖線で囲まれた領域IIの拡大図である。 図2から、駆動軸を180度回転させた状態を示す図である。 変形例のスクロール型流体機械における領域IIの拡大図である。 他の変形例のスクロール型流体機械における領域IIの拡大図である。
符号の説明
16 駆動軸
40 すべり軸受
64 給油溝
66 周方向溝(凹み)

Claims (4)

  1. ハウジング内に配置され、固定スクロールに対して旋回可能な可動スクロールと、
    前記ハウジングに少なくとも2つのすべり軸受を介して回転可能に支持された駆動軸と、
    前記駆動軸と一体に回転可能な偏心軸及び当該偏心軸と摺接するすべり軸受を有し、前記駆動軸と前記可動スクロールとの間で動力を伝達する伝達機構と
    を備えるスクロール型流体機械において、
    前記すべり軸受の何れか1つと摺接する前記偏心軸若しくは前記駆動軸の外周面の摺接領域に給油溝及び凹みが形成され、
    前記給油溝は、前記摺接領域内を延びるとともに、前記摺接領域と当該摺接領域に摺接するすべり軸受との隙間を除く前記ハウジング内の領域と連通し、
    前記凹みは、前記摺接領域内に位置し、且つ、前記給油溝とは離間している
    ことを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 前記摺接領域に、前記凹みとして、それぞれ水平方向に延び且つ互いに上下方向に離間した複数の周方向溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記複数の周方向溝のうち少なくとも1つの周方向溝は、前記摺接領域における周方向での位置において、他の周方向溝とは異なることを特徴とする請求項2に記載のスクロール型流体機械。
  4. COガスを圧縮するのに用いられることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のスクロール型流体機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010084551A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Hitachi Appliances Inc 冷媒圧縮機
WO2022176505A1 (ja) * 2021-02-16 2022-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 圧縮機、およびそれを用いた冷凍装置

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