JP2008008263A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転の変化に拘らず応答遅れなく潤滑油の環流を釣り合わすことができ、オイル分離の安定化、高圧側貯油室の油面の安定化が可能な電動圧縮機を提供する。
【解決手段】主軸40を回転駆動する電動機部30側において、主軸を回転可能に軸支する副軸受部60と、主軸が連結された可動部材22が作動することで吸入室26を介して圧縮室25へ導入された冷媒を圧縮する圧縮機構部20側で主軸を回転可能に軸支する主軸受部50に、吐出室27のオイル分離部28の高圧側貯油室29からオイルを強制的に圧送する電動圧縮機10が、電動機部の低圧側油溜り19と吸入室との間を連通する、上下方向に高さ位置が異なる複数の戻し穴21bを設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジング内に電動機と圧縮機構とを備える電動圧縮機に関し、特に電動圧縮機における軸受部の潤滑の改善に関する。
従来より電動圧縮機の内部には、その軸受部を適切に滑動させるために潤滑油が供給される。そのような電動圧縮機として、潤滑油を電動圧縮機内で繰り返し循環させる構成のものが知られている。これは圧縮機構から吐出された圧縮後の高圧冷媒を外郭ハウジング内に充満させる一方で、冷媒とともに圧縮機構から吐出された潤滑油を外郭ハウジングの下部に貯め、その潤滑油を圧縮機構の軸受け部に送油する。その潤滑油を送油する構成としては、オイルポンプを用いて圧送するものや、圧縮前の低圧冷媒が位置する低圧室と高圧となっている潤滑油が貯められた部位との圧力差により供給するものが知られている。
図4は、低圧シェル式横型電動圧縮機における潤滑油の圧力差による循環を説明する概念図である。1は電動機(モータ)が配置されている電動機部であり、2は圧縮機構部であり、3はオイル分離部であり、4は高圧側貯油室である。この場合、電動機部1は低圧室となっており、圧縮機構部2も吸入側は低圧であり、オイル分離部3が高圧室となっている。図4において、QSは、冷凍サイクル系から電動圧縮機に冷媒ガスと共に吸入される潤滑油の量又は冷凍サイクル系へ電動圧縮機から圧縮された冷媒ガスと共に吐出される潤滑油の量であり、QBはオイル分離部3で分離された潤滑油の量であり、QCはオイル分離部3の高圧側貯油室4から送出される潤滑油の量であり、QMは高圧側貯油室4から各潤滑部位(軸受等)を経て電動機部1に送出される潤滑油の量であり、QM′は電動機部1内から圧縮機構部2内に吸入される潤滑油の量であり、またQPは高圧側貯油室4から各潤滑部位を経て圧縮機構部2内に吸入される潤滑油の量である。
この場合、オイル分離部3の分離効率ηSとすると、上記した油量の関係は以下の式(1),(2)で表わされる。
B=(QS+QM′+QP)×ηS …… (1)
C=QM+QP …… (2)
ここで、油量QCは、電動圧縮機内の高圧側であるオイル分離部3と低圧側である電動機部1及び圧縮機構部2の吸入側との高低圧差によって決まるので、高差圧時には、油量QCは多量となり、小差圧時には、油量QCは少量となる。
そこで、QB>QCとなるようにオイル分離部3の分離効率ηSを設計しているが、電動圧縮機を定常運転から高差圧運転に急に変化して潤滑油の油量QCを増加した際に、油量QM′に応答遅れが生じると分離される油量QBが減って、高圧側貯油室4の油面が減って、ホットガスバイパスしてしまうという問題がある。
また、逆に電動圧縮機を高差圧運転から低差圧運転にすると、潤滑油の送油量QCが減って高圧側貯油室4の油面が上昇しオーバーフローして、冷凍サイクル系へと潤滑油が流出してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電動圧縮機の運転の変化に拘らず、応答遅れなく潤滑油の環流を釣り合わすことができ、オイル分離機構の安定化及び高圧側貯油室の油面の安定化を図ることができると共に、耐久性及び信頼性を向上できる電動圧縮機を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の電動圧縮機を提供する。
請求項1に記載の電動圧縮機は、ハウジング11内に、主軸40を回転駆動する電動機部30と、主軸40が連結された可動部材22が作動することで、吸入室26を介して圧縮室25へ導入された冷媒を圧縮する圧縮機構部20と、主軸40の電動機部側を回転可能に軸支する副軸受部60と、主軸40の圧縮機構部側を回転可能に軸支する主軸受部50と、ハウジング11内の電動機部30に設けられた低圧側油溜り19と、圧縮機構部20の吐出室27内に設けられる気液分離部28の高圧側貯油室29と、を備えていて、主軸受部50及び副軸受部60に高圧側からオイルを強制的に圧送するものにおいて、低圧側油溜り19と吸入室26との間を連通する、上下方向に高さ位置が異なる複数の戻し穴21bを多段に設けるようにしたものである。これにより、電動機部30の低圧側油溜り19へ流入するオイルが増加すれば油面が上昇して戻し穴21bから吸入室26へと戻す量も増加して、応答遅れなくオイルの環流を釣り合わすことができ、オイル分離機構の安定化及び高圧側貯油室29の油面の安定化を図ることができる。このことは、電動圧縮機の耐久性及び信頼性を向上する。
請求項2の電動圧縮機は、戻し穴21bの開口面積を上下段で変えたものであり、これにより、低圧側油溜り19から吸入室26へのオイルの戻り量をより精度良く変えることができる。
請求項3の電動圧縮機は、主軸40を横置のものに限定したものである。
請求項4に記載の電動圧縮機は、ハウジング11内に収容され、潤滑油を含む流体を圧縮する圧縮機構部20と、ハウジング11内に収容され、圧縮機構部20を駆動する電動機部30と、圧縮機構部20によって圧縮された流体から潤滑油を分離する油分離手段28と、油分離手段28によって分離された潤滑油を、減圧手段71を介して電動機部30に導く第1潤滑油通路と、電動機部30に導かれた潤滑油を圧縮機構部20の流体吸入口に導く第2潤滑油通路とを備えているものであって、この第2潤滑油通路は、上下の位置が異なる複数の潤滑油入口を備えている。
以下、図面に従って本発明の実施の形態の電動圧縮機について説明する。以下の説明においては、本発明をスクロール型圧縮機に具体化させた実施形態に基づいて説明するが、本発明はスクロール型に限定されるものではなく他の回転式の圧縮機にも適用できるものである。図1は、本発明の実施の形態の電動圧縮機の断面図であり、高差圧時の状態を示している。
電動圧縮機10は、密閉容器としての外郭ハウジング11と、この外郭ハウジング11内に収容された圧縮機構部20、及び電動機部30とから構成されている。この電動圧縮機10は、横置きの電動圧縮機とされ、図1において下面が設置面とされ、右側に圧縮機構部20が左側に電動機部30が配置され、両者は、主軸としてのシャフト40によって接続されている。そして電動機部30により圧縮機構部20が駆動されるようになっている。
外郭ハウジング11は、円筒状の本体ハウジング12、前部ハウジング13及び後部ハウジング14とから構成されている。これらのハウジング12,13,14が固着されて、外郭ハウジング11内には密閉された空間が形成されるようになっている。本体ハウジング12には、圧縮機構部20の吸入室に接続する吸入パイプ15と、同じく圧縮機構部20の吐出部に接続する吐出パイプ16とが設けられている。この吸入パイプ15から冷凍サイクルからの低圧の冷媒及び低温のオイル(潤滑油)とが混合したガスが、外郭ハウジング11内に流入するようになっている。
電動機部30は、主軸としてのシャフト40に固定される回転子31と、この回転子31の外周側に配置される固定子32とから構成されている。固定子32は、本体ハウジング12の内周面に焼嵌め又は圧入により固着されている。この電動機部30には、図示しない外部電源から電力が供給されるようになっており、これにより回転子31が回転駆動され、それとともにシャフト40も回転駆動するようになっている。
圧縮機構部20は、センタケーシング21と、可動部材としての旋回スクロール部材22、固定スクロール部材23及び後部ケーシング24を備えている。センタケーシング21は、本体ハウジング12の内周面に焼嵌め又は圧入により固着されている。センタケーシング21の中心部には、シャフト40を貫挿する孔が設けられており、この孔に軸受が固定されて、シャフト40を回転可能に軸支する主軸受部50となっている。一方、本体ハウジング12の電動機部側には、シャフト40を支持するための支持部材17が本体ハウジング12の内周面に固定されており、この支持部材17の中央部には、芯出し部材18が固着されている。芯出し部材18の中央部にもシャフト40を貫挿する孔が設けられ、この孔に軸受が固定されてシャフト40を回転可能に軸支する副軸受部60となっている。
シャフト40内には、内部を軸方向に貫通しているオイル通路41が設けられていると共に、シャフト40の先端には、シャフト40の中心軸から偏心したクランク部42が設けられていて、このクランク部42が旋回スクロール部材22に連結されることで、シャフト40の回転に伴なって、旋回スクロール部材22が偏心回転運動をするようになっている。
旋回スクロール部材22は、略円形をした旋回スクロール端板部22aと、この端板部22aの片側に形成され、円筒形状をしたボス部22cと、このボス部22cが形成されている端板部22aの他面側に形成されている渦巻き形状をした旋回スクロール羽根部22bとからなる。ボス部22bには、軸受が圧入固定されていてシャフト40のクランク部42に回転自在に支持されている。
旋回スクロール部材22に対して偏心した位置で対向して、回転方向に180度ずらして噛み合う固定スクロール部材23が設けられ、この固定スクロール部材23はボルト等によりセンタケーシング21に固定されている。固定スクロール部材23は、略円形をした固定スクロール端板部23aと、旋回スクロール羽根部22bと略同形状をした渦巻状の固定スクロール羽根部23bとからなり、この旋回スクロール羽根部22bと相対するように組み付けられる。旋回スクロール羽根部22bと固定スクロール羽根部23bとが噛み合うことによって、それらの渦巻状の羽根部22b,23b間に冷媒を取り込んで圧縮する三日月状の作動室(圧縮室)25が複数個形成されるが、2つのスクロール部材22,23の共通の中心部領域には、圧縮された冷媒の圧力が最も高くなる高圧作動室(圧縮室)が1つだけ形成される。この固定スクロール端板部23aの略中央には、高圧作動室から圧縮された冷媒を吐出するための吐出口23cが形成されている。
固定スクロール部材23と旋回スクロール部材22の2つの渦巻状の羽根部23b,22bとが噛み合わされた外周側に位置する固定スクロール部材23に吸入室26が形成されている。この吸入室26は吸入パイプ15に接続していて、この吸入パイプ15が図示しない冷凍サイクルの低圧側と接続している。
固定スクロール部材23の羽根部23bと反対側には、吐出室27を形成する後部ケーシング24が設けられている。この後部ケーシング24はボルト等によりセンタケーシング21に固定されている。吐出室27は、吐出口23cを介して高圧作動室(圧縮室)25と連通している。吐出室27にはリード弁27aが設けられている。このリード弁27aは吐出室27側に開く構成とされており、吐出室27内の高圧冷媒が作動室25に逆流することを防止する弁である。
更に吐出室27内にはオイル分離部28が設けられており、このオイル分離部28の下部には高圧側貯油室29が設けられている。したがって、吐出室27内に吐出された、冷媒とオイルとが混合した高圧吐出ガスはオイル分離部28によって高圧冷媒ガスと高温のオイル(潤滑油)として分離され、高圧冷媒ガスは吐出管16より図示しない冷凍サイクルの高圧側へと送られ、高温のオイルは高圧側貯油室29内に一時的に貯溜する。
一方、外郭ハウジング11内をセンタケーシング21によって仕切られた、電動機部30が収容された密閉空間S内の下部には、低圧側油溜り19が形成されている。冷媒ガスの吸入室26は、センタケーシング21に設けた連通孔21aによって低圧側油溜り19が形成されている低圧側の密閉空間Sと連通している。また、支持部材17には、複数の連通孔17aが設けられていて、低圧側油溜り19が連通するようになっている。
次に本実施形態の特徴とする構成について説明する。
固定スクロール部材23及び旋回スクロール部材22には、高圧側貯油室29内のオイルを旋回スクロール部材22のボス部22c内の底部空間22dへと導入する給油通路70が形成されている。この給油通路70には絞り部71が設けられている。ボス部22c内の底部空間22dに達したオイルは、シャフト内をオイル通路41を介して主軸受部50及び副軸受部60に供給された後に低圧側油溜り19に回収されるか、或いはオイル通路41を通ってそのまま低圧側油溜り19に回収される。なお、ボス部22cの底部空間22d内のオイルの一部は、シャフト40のクランプ部42とボス部22cとの間に介在する軸受にも供給される。
即ち、シャフト40の主軸受部50と対応する部位には、オイル通路41に連通する径方向の孔43が穿設されている。従って、オイル通路41内を流れるオイルの一部は、孔43を通って主軸受部50に供給される。こうして主軸受部50の軸受を潤滑したオイルは、シャフト40とセンタケーシング21との微小な間隙から低圧側油溜り19に流下する。同様にシャフト40の副軸受部60と対応する部位にも、オイル通路41に連通する径方向の孔44が穿設されている。従って、オイル通路41内を流れるオイルの一部は、孔44を通って副軸受部60に供給される。こうして副軸受部50の軸受を潤滑したオイルは、シャフト40と芯出し部材18との微小な間隙から低圧側油溜り19に流下する。
本実施形態では、電動機部30の低圧側油溜り19と圧縮機構部20の吸入室26とを連通する複数の戻し穴21bをセンタケーシング21に上下方向に多段に形成している。図3(a)〜(d)は、戻し穴21bの例を示すものであり、(a)は径の等しい複数の戻し穴21bを縦一列に配置した例であり、(b)は径の等しい複数の戻し穴21bを千鳥状に配置した例であり、(c)は径の異なる複数の戻し穴21bを縦一列に配置し、上側に配置された戻し穴21b程その径を大きくした例であり、(d)は径の等しい複数の戻し穴21を複数列縦に並べて配置し、上側の列ほど穴の個数を多くした例である。また戻し穴21bを千鳥状に配置すると共に、上下段でその開口面積を変えてもよい。更には、戻し穴21bの形状を円形の外に、三角形、四角形、多角形、楕円形等の形状にしてもよい。このように、多段で複数の戻し穴21bは、その配置、数、開口面積及び形状等を適宜変えることができるものである。
次に上記のように構成された電動圧縮機10の作動について説明する。電動機部30に外部から電力が供給されると、回転子31が回転駆動し、それに伴いシャフト40が回転する。このシャフト40が回転することに伴いシャフト40の先端のクランク部42が所定の偏心量をもってシャフト40のまわりを回転し、クランク部42に連結された旋回スクロール部材22は旋回する。これにより、圧縮機構部20の圧縮作用が行われる。
圧縮機構部20の作動に伴う冷媒及びオイル(潤滑油)の流れは以下のように行われる。
まず、圧縮機構部30の作動により、外部の冷凍サイクル系から吸入パイプ15を介して圧縮機構部20の吸入室26内に低圧の冷媒と低温のオイルQSの混合ガスが流入する。なお、このとき電動機部30内の密閉空間S及び低圧側油溜り19等からセンタケーシング21の連通孔21aや戻し穴21bを通して冷媒及びオイル(QM′+QP)が吸入室26内に流入する。なお、吸入パイプ15等から流入する冷媒は原則として気体であり、本発明においては、冷媒として好適にはCO2が使用される。この混合ガスは、圧縮機構部20の作動室25内に入り圧縮された後に吐出口23cから高温高圧圧縮混合ガスとして吐出室27内に吐出される。なお、吸入室26内の混合ガスは、一部はセンタケーシング21の連通孔21aを通って低圧側密閉空間S内に流入する。
吐出室27内の圧縮された高温高圧混合ガスは、オイル分離部28によって高圧の冷媒ガスと高温のオイルQBとに分離され、高圧の冷媒ガスは吐出管16から外部の冷凍サイクル系に送られる。なお、高圧の冷媒ガス中には、分離しきれなかった高温のオイルQSが一部含まれていて、冷媒ガスと一緒になって外部の冷凍サイクル系に送られている。一方、高温のオイルは高圧側貯油室29に一時的に貯溜され、その後このオイルQCは給油通路70を通って、旋回スクロール部材22のボス部22cの底部空間22dに入る。オイルQC一部QPは、この底部空間22dからシャフト40のクランク部42とボス部22cとの間に介在する軸受等を潤滑した後に吸入室26内に戻される。
残りのオイルQMは、その一部がシャフト40のオイル通路41を経て孔43から主軸受部50に供給され、他の一部がオイル通路41を経て孔44から副軸受部60に供給され、残りがオイル通路41を通ってそのまま低圧側油溜り19に流下する。主軸受部50及び副軸受部60に供給されたオイルは、それらの軸受を潤滑した後同様に低圧側油溜り19に流下する。低圧側油溜り19のオイルは、センタケーシング21の戻し穴21bを通って吸入室26に環流QM′する。
図1は、高差圧時のオイルの状態を示し、図2は、低差圧時のオイルの状態を示している。電動圧縮機10が高差圧運転に変えられると、高圧貯油室29から低圧側(電動機部及び吸入室側)への供給オイルQCの流れが多くなる。これに対して、低圧側油溜り19からのオイル環流(戻り量)QM′が増加しないと、高圧貯油室29内の油面が低下し、低圧側油溜り19の油面が上昇する。本実施形態では、複数の戻し穴21bが上下に多段に設けてあるので、図1に示すように低圧側油溜り19の油面の上昇に従って、環流のための戻し穴21bの総開口面積が増加するようになっており、低圧側油溜り19から吸入室26へのオイルの戻し量QM′を増加することができる。
従って、高圧側貯油室29の油面の低下を防止することができ、オイルの供給QCと戻り量QM′とを釣り合わせることができる。
また、図2に示すように電動圧縮機10が低差圧運転に変えられ、高圧貯油室29から低圧側への供給オイルQCの流量が減るのに対して、低圧側油溜り19からのオイルの環流(戻り量)QM′が変らないと、高圧側貯油室29内の油面が上昇し、低圧側油溜り19の油面が低下する。しかしながら、本実施形態では、複数の戻し穴21bが上下に多段に設けてあるので、図2に示すように低圧側油溜り19の油面が低下するに従って、環流のための戻し穴21bの総開口面積が減少するようになっており、低圧側油溜り19から吸入室26へのオイルの戻し量QM′を少なくすることができる。従って、高圧側貯油室27内の油面の増加を防止することができ、オイルの供給QCと戻り量QM′とを釣り合わせることができる。
尚、本発明では冷媒の吸入をスクロール部への直接吸入としたが、モータ室(電動機室)へ吸入させても同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態の電動圧縮機の断面図であり、高差圧時の状態を示している。 低差圧時の状態の電動圧縮機の断面図である。 (a)〜(d)は正面からみた戻り穴の各実施例を示している。 低圧シェル式横型電動圧縮機における潤滑油の圧力差による循環を説明する概念図である。
符号の説明
10 電動圧縮機
11 外郭ハウジング(密閉容器)
19 低圧側油溜り
20 圧縮機構部
21 センタケーシング
21a 連通孔
21b 戻し穴
22 旋回スクロール部材(可動部材)
23 固定スクロール部材
24 後部ケーシング
25 作動室(圧縮室)
26 吸入室
27 吐出室
28 オイル分離部
29 高圧側貯油室
30 電動機部
31 回転子
32 固定子
40 シャフト(主軸)
41 オイル通路
50 主軸受部
60 副軸受部
70 給油通路

Claims (4)

  1. ハウジング(11)内に、
    主軸(40)を回転駆動する電動機部(30)と、
    前記主軸(40)が連結された可動部材(22)が作動することで、吸入室(26)を介して圧縮室(25)へ導入された冷媒を圧縮する圧縮機構部(20)と、
    前記主軸(40)の電動機部側を回転可能に軸支する副軸受部(60)と、
    前記主軸(40)の圧縮機構部側を回転可能に軸支する主軸受部(50)と、
    前記ハウジング(11)内の前記電動機部(30)に設けられた低圧側油溜り(19)と、
    前記圧縮機構部(20)の吐出室(27)内に設けられるオイル分離部(28)の高圧側貯油室(29)と、
    を備えていて、前記主軸受部(50)及び前記副軸受部(60)に高圧側からオイルを強制的に圧送する電動圧縮機(10)において、
    前記低圧側油溜り(19)と前記吸入室(26)との間を連通する、上下方向に高さ位置が異なる複数の戻し穴(21b)を多段に設けることを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記戻し穴(21b)の開口面積を上下段で変える請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記主軸(40)が横置となる請求項1又は2の電動圧縮機。
  4. ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、潤滑油を含む流体を圧縮する圧縮機構部と、
    前記ハウジング内に収容され、前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、
    前記圧縮機構部によって圧縮された流体から潤滑油を分離する油分離手段と、
    前記油分離手段によって分離された潤滑油を、減圧手段を介して前記電動機部に導く第1潤滑油通路と、
    前記電動機部に導かれた潤滑油を圧縮機構部の流体吸入口に導く第2潤滑油通路と
    を備える電動圧縮機において、
    前記第2潤滑油通路は、上下の位置が異なる複数の潤滑油入口を備えることを特徴とする電動圧縮機。
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