JP2014202133A - 圧縮機 - Google Patents

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大沼 敦
Atsushi Onuma
敦 大沼
北村 哲也
Tetsuya Kitamura
哲也 北村
向井 有吾
Yugo Mukai
有吾 向井
和則 津久井
Kazunori Tsukui
和則 津久井
和生 居山
Kazuo Iyama
和生 居山
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Abstract

【課題】本発明は、いわゆる横置型の圧縮機のクランク軸と軸受との隙間における油膜切れを防止し、停止していた圧縮機を運転する際に良好に起動することができる圧縮機を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、チャンバーと、前記チャンバー内に収容される圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、前記圧縮機構部及び前記電動機部を水平方向に連結するクランク軸と、前記クランク軸を受ける軸受と、前記軸受に対応する高さ位置に設けられ、前記軸受が潤滑油に浸漬された状態となるように油を保持する油保持部と、前記チャンバー下部に溜まった潤滑油を前記油保持部に給油する給油経路と、運転停止中に前記軸受が潤滑油に浸漬された状態に維持する軸受浸漬状態維持機構とを備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、圧縮機に関するものである。
従来の圧縮機の例が特許文献1に記載されている。この従来の圧縮機では、絞りと油通路を有する仕切板を設けることで、チャンバー下部の潤滑油を軸受に給油する給油パイプの下端部に常時確保する。これにより、運転中は圧縮機構部及びクランク軸と軸受への潤滑油の供給が途絶えることない横置型密閉式圧縮機を提供している。
特開2011−1922号公報
ところで、上記の従来技術の圧縮機においては、軸受部に供給される潤滑油を保留する油貯留部の中心に給油パイプが接続されている為、圧縮機の運転を停止すると、位置水頭により油貯留部の油が給油パイプを介しチャンバー下部へと逆流する。
この逆流は、油貯留部との接続部分における給油パイプの下端まで油面が低下するまで発生する。この結果、軸受部の油貯留部の油量は半分以下となる。すると、クランク軸と軸受との隙間はいわば油膜切れ状態となり、次に圧縮機を運転する際に、良好に起動することができないおそれがある。なお、油膜切れ状態であると、場合によっては、クランク軸と軸受の摩耗や焼き付きが発生するおそれもある。
そこで、本発明は、いわゆる横置型の圧縮機のクランク軸と軸受との隙間における油膜切れを防止し、停止していた圧縮機を運転する際に良好に起動することができる圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、チャンバーと、前記チャンバー内に収容される圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、前記圧縮機構部及び前記電動機部を水平方向に連結するクランク軸と、前記クランク軸を受ける軸受と、前記軸受に対応する高さ位置に設けられ、前記軸受が潤滑油に浸漬された状態となるように油を保持する油保持部と、前記チャンバー下部に溜まった潤滑油を前記油保持部に給油する給油経路と、運転停止中に前記軸受が潤滑油に浸漬された状態に維持する軸受浸漬状態維持機構とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、いわゆる横置型の圧縮機のクランク軸と軸受との隙間における油膜切れを防止し、停止していた圧縮機を運転する際に良好に起動することができる。
実施例1に係る圧縮機の運転中の状態を示す縦断面図。 実施例1に係る圧縮機の停止中の状態を示す縦断面図。 実施例1に係る圧縮機の軸受浸漬状態維持機構を示す拡大縦断面図。 実施例2に係る圧縮機の軸受浸漬状態維持機構を示す拡大縦断面図。 実施例3に係る圧縮機の軸受浸漬状態維持機構を示す拡大縦断面図。 実施例4に係る圧縮機の軸受浸漬状態維持機構を示す拡大縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1に、実施例1に係る圧縮機100の縦断面図を示す。圧縮機100としては、ロータリ圧縮機やスクロール圧縮機、レシプロ圧縮機を用いることが可能であるが、以下の説明においては、スクロール圧縮機を例に用いる。また、冷媒としては二酸化炭素が用いられるが、これ以外にも、空気調和装置に通常使用されるR410A、R32等の冷媒であってもよい。
図1に示す圧縮機100は、チャンバー1内に、圧縮機構部101と、圧縮機構部101を駆動する電動機部102とが収納されている。このように圧縮機構部と電動機部とが同一のチャンバー内に収容される圧縮機は、一般的に密閉式圧縮機と呼ばれる。また、圧縮機100は、圧縮機構部101及び電動機部102を水平方向に連結するクランク軸5を有する。このように圧縮機構部と電動機部とが水平方向に配置される圧縮機は、一般的に横置型圧縮機と呼ばれる。
圧縮機構部101は、固定スクロール2、旋回スクロール3、フレーム4、オルダムリング6を主要構成要素としている。固定スクロール2の吸込口には外部サイクルに接続する吸込みパイプ7が圧入されている。
電動機部102は、固定子8及び回転子9からなり、固定子8はチャンバー1に焼嵌めなどにより固定されており、回転子9はクランク軸5に圧入などにより嵌着されている。
フレーム4の外周部はチャンバー1に固定されており、クランク軸5の回転を受ける主軸受4aを具備している。主軸受4aはすべり軸受である。クランク軸5の偏心部には旋回スクロール3が回転自在に取付けられ、旋回スクロール3に設けられたオルダムリング用の溝3aとフレーム4に設けられたオルダムリング用の溝4bにはオルダムリング6が摺動自在に装備され、旋回スクロール3の公転を可能としながら自転を防止している。旋回スクロール3と噛み合って圧縮室を形成する固定スクロール2は、ボルト10によりフレーム4と締結されている。
クランク軸5の偏心部と反対側の軸端部は、副軸受11aによって保持される。副軸受11aは副ケース11に圧入などで固定され副ケースはチャンバー1に固定された仕切板12に溶接などで取付けられている。
なお、クランク軸5と副軸受11aとの隙間や、クランク軸5と主軸受4aとの隙間は、クランク軸5の軸径に対して1000分の1(数十μm)程度のクリアランスを有する。
このような圧縮機の一般的な作用を説明する。回転子9は固定子8から回転力を受けて回転し、回転子9に嵌着されたクランク軸5も回転する。旋回スクロール3は、クランク軸5の回転とオルダムリング6の作用により、自転することなく偏心回転(公転)する。旋回スクロール3の公転により、吸込みパイプ7を通して固定スクロール2の吸込み口から吸い込まれた低圧の冷媒ガスは、圧縮室で徐々に圧縮され高圧となり、吐出孔2aからチャンバー1の中に放出される。
放出された高圧の冷媒ガスは、固定スクロール2の外周に設けられたガス流通溝(図示せず)とフレーム4の外周に設けられたガス流通溝(図示せず)を通り、電動機部102の固定子8に達する。固定子8に達した冷媒は、ステータ外周溝(図示せず)を通って固定子8を冷却し、この時冷媒に含まれる潤滑油の多くは分離されて電動機部102の下方、チャンバー1の底面付近に落下する。
また、圧縮機100は、旋回スクロール3とフレーム4とで挟まれた空間である背圧室19を有する。旋回スクロール3はこの背圧室19の圧力(背圧と称する)によって固定スクロール2に押し付けられている。なお、背圧は、背圧制御弁20によって吐出圧力と吸込圧力の中間の圧力に制御される。
また、チャンバー1内には、圧縮機100の各摺動部を潤滑するための潤滑油が貯留されている。潤滑油は、冷凍機油と呼ばれる場合もある。図1の16は、チャンバー底面に溜まった潤滑油を示している。圧縮機100は横型圧縮機であるので、クランク軸5の側面に対向するチャンバー1内面が底部(図1の下側)となる。なお、冷媒に二酸化炭素を用いた場合には、潤滑油にポリアルキレングリコール油、ポリオールエステル油、ポリアルファオレフィン油、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油の少なくともいずれかを用いるのが好ましい。
固定子8を通過した冷媒ガスは仕切板12の上の方に設けられたガス流路12aで絞られて、仕切板12の右側の潤滑油貯溜空間(貯油室)17を通って吐出パイプ14の冷媒吐出口より吐出される。この冷媒吐出口は潤滑油貯留空間に形成される。
次に、クランク軸5や主軸受4aや副軸受11a等の軸受への潤滑油の供給について説明する。クランク軸5の軸方向には孔5aが貫通されており、クランク軸5が主軸受4aで支持される部分に、この孔5aと連通する径方向の孔5bが設けられている。副軸受11aで受ける部分には同様に孔5cが設けられている。
また、圧縮機100は、副軸受11aに対応する高さ位置に設けられ、副軸受11aが油で浸漬された状態となるように油を保持する油保持部18を有する。油保持部18は、クランク軸5の軸線方向上の位置において副軸受11aに隣接して配置され、圧縮機が水平に配置されると副軸受11aの鉛直方向高さに対応する位置となる。具体的には、油保持部18は、副ケース11に溶着などにより取付けられた給油カバー13によって構成されている。給油カバー13は、底部とこの底部の周辺部から立ち上がる筒状部とを有し、底部が高さ方向に沿い、且つ、筒状部がクランク軸5の軸線方向に沿うように取り付けられている。即ち、給油カバー13は、一端側が開放されたカップ形状を有する部材であり、これがクランク軸5に被せられる状態で配置される。底部は、平坦な円形状を有し、筒状部は円筒状を有する。また、給油カバー13には、給油経路15を構成する給油パイプを挿通させるための挿通孔が形成されており、具体的には、挿通孔は筒状部に形成されている。
また、圧縮機100は、チャンバー1下部に溜まった油を油保持部18に給油する給油経路15を有する。給油パイプによって構成される給油経路15への給油口である給油パイプ開口部15aは貯油室17内に配置され、かつチャンバー1の底部(図1の下側)に面するように開口し、そしてこの給油パイプ開口部15aはなるべく底部に近い位置に設けられている。
また、圧縮機100は、運転停止中に軸受(具体的には、副軸受11a)が潤滑油に浸漬された状態に維持する軸受浸漬状態維持機構を備える。この軸受浸漬状態維持機構は、運転停止中に副軸受11aがガスに曝される程度に油保持部18から潤滑油が流出してしまうのを防止するものである。従って、軸受浸漬状態維持機構は、油流出防止機構と称することもできる。具体的には、給油経路15は、副軸受11aよりも高い位置で油保持部18に接続するように形成され、これによって軸受浸漬状態維持機構が構成される。より具体的には、給油経路15は、油保持部18との接続部よりも高い位置を経由する。なお、給油経路15を構成する給油パイプの端部に設けられた開口部である流入部18aがこの給油経路15と油保持部18との接続部となる。
次に、圧縮機100の運転時の潤滑油の動作を説明する。貯油室17に貯溜された潤滑油は、給油経路15を流れ、流入部18aから油保持部18に供給される。油保持部18に給油された潤滑油は、クランク軸5の孔5aを通り、孔5cから副軸受11aに、孔5bから主軸受4aに供給される。更に潤滑油は孔5aを通ってクランク軸5の端面に達し、そこから旋回軸受3bに供給される。よって運転起動中の油保持部18には潤滑油16が満たされた状態となる。この潤滑油の流れを発生させる動力は貯油室16の高圧力と背圧室19の中間圧力との差圧である。
また、圧縮機100の運転中は、仕切板12の両側で圧力が異なっており、吐出孔2aが設けられる側の空間が貯油室17よりも高圧となっているため、潤滑油は、吐出孔2aが設けられる側の空間から貯油室17側に押し出される状態となって貯油室17側に多く存在する。このため、圧縮機100の運転中は、図1に示すように潤滑油の液面高さが吐出孔2aが設けられる側の空間に比べて高くなっている。
次に、圧縮機100の運転停止時の潤滑油の状態を図2,3を用いて説明する。圧縮機100が運転を停止すると、チャンバー1の高圧と低圧とがバランスし、チャンバー1内での圧力差がなくなる。これにより潤滑油16の動力源となっていた高圧力と中間圧力との差圧がなくなる。圧縮機100の停止直後は吐出孔2aが設けられる側の空間が貯油室17よりも高圧であるため、この圧力によって、クランク軸5と副軸受11aとの隙間や、クランク軸5と主軸受4aとの隙間及びクランク軸5の孔5aなどを通って油保持部18にガスが逆流し得る。
このとき、圧縮機100は、給油経路15が油保持部との接続部となる油保持部18の流入部18aが副軸受11aよりも高い位置を経由する高い位置を経由するため、油保持部18に逆流したガスは、副軸受11aよりも上方に上っていき、図2,3に示すように油保持部18(若しくは、給油カバー13)の上部に集まり、ガスの空間が油保持部18の流入部18aの高さにまで至ると給油経路15から流出する。従って、ガスが副軸受11aの高さ位置まで溜まってしまうことが防止される。圧縮機100の運転停止直後に、油保持部18から給油経路15へかけての領域が潤滑油で流体的に繋がっていたことによりこの領域に仮にサイフォン作用が働いていたとしても、潤滑油の流体的な繋がりがガスによって分断されることでサイフォン作用が機能しなくなり、油保持部18から給油経路15への潤滑油の流出が抑制される。
また、圧縮機100の運転停止直後は、仕切板12の両側での圧力差によりクランク軸5と副軸受11aとの隙間や、クランク軸5と主軸受4aとの隙間及びクランク軸5の孔5aなどを通って油保持部18にガスが逆流し得るが、徐々に圧力差が無くなり、また、温度低下により潤滑油の粘度が上がってくるとこのクリアランスをガスが通らなくなり、ガスの逆流はいずれ止まる。
なお、ガスは、クランク軸5と副軸受11aや主軸受4aとの隙間などを通って油保持部18に流入するもの以外にも、運転中に潤滑油内に溶け込んでいた冷媒ガスが圧力の低下によって発泡する状態で出現することによるものもある。これらの冷媒ガスも出現すると上方に上っていき、流入ガスとともにガスの空間を形成する。
これらの理由により、圧縮機100の運転停止中であっても、クランク軸5と副軸受11aとの隙間における油膜切れを防止し、副軸受11a、延いてはクランク軸5や主軸受4aや旋回軸受3bが潤滑油に浸漬された状態となる。従って、停止していた圧縮機100を運転する際に、良好に起動することができ、圧縮機100の信頼性を向上させることができる。
また、給油経路15が油保持部18との接続部よりも高い位置(最高点)を経由するため、ガスが油保持部18との接続部から前記高い位置(最高点)へ向かう部分は上方に立ち上がる状態となる。ここで、この立ち上がりの水平方向断面は油保持部18の水平方向断面よりも小さいため、ガスの領域の高さを迅速に高めることができる。従って、潤滑油の流体的な繋がりをガスによって迅速に分断することができる。
次に、実施例2に係る圧縮機100について、図4を用いて説明する。この実施例2は、次に述べる点で実施例1と相違するものであり、その他の点については実施例1と基本的に共通するので、重複する説明を省略する。
本実施例の給油経路15は、副軸受11aよりも高い位置からクランク軸5の軸線方向に延出し、この高さ位置から下方に向かって延びる形状を有する。この給油経路15を構成する給油パイプは、略L字型の形状を有し、給油カバー13の高さ方向を向く平坦な底部に溶接によって固定されている。
本実施例の圧縮機100によれば、運転停止中であってもクランク軸5と副軸受11aとの隙間における油膜切れを防止し、副軸受11a、延いてはクランク軸5や主軸受4aや旋回軸受3bが潤滑油に浸漬された状態となる。従って、次に圧縮機100を運転する際に、円滑に起動が可能である。また、給油経路15を構成する給油パイプが溶接される部分が給油カバー13の高さ方向を向く平坦面であるため、給油カバー13に形成される挿通孔の形状が二次元的な簡素な形状で済み、溶接作業も容易となる。また、略L字型の給油パイプは、実施例1の給油パイプに比べて曲がりの数が少ないため、実施例1に比べて安価に製造することができるというメリットも有する。
次に、本発明の実施例3に係る圧縮機100について、図5を用いて説明する。本実施例の圧縮機100は、軸受浸漬状態維持機構が給油経路15に配置される逆止弁によって構成される。
逆止弁は、給油経路15における給油パイプ流入口15aの近傍に設けられる。また、逆止弁は、給油パイプ15内に圧入などで取付けられた逆止弁バネ22を有した逆止弁ストッパ21及び逆止弁シート24と逆止弁体23で構成される。
逆止弁は給油経路を機械的に遮断するものである。従って、逆止弁の閉止後は、油保持部18から給油経路15へかけての領域が閉じられた領域となり、ガスがクランク軸5と副軸受11aや主軸受4aとの隙間などを通って油保持部18に流入することが阻止される。また、油保持部18から給油経路15へかけての閉じられた領域の圧力が実施例1と比べて比較的高く維持されるため、給油経路に滞在する潤滑油に溶け込んだ冷媒ガスも出現しにくくなる。
さらに、圧縮機100を車載用に用いた場合には、車両の振動などの外力や傾きの変化により、副軸受11aと潤滑油の液面との高低関係が変化する場合があるが、逆止弁を用いれば副軸受11aと潤滑油の液面との高低関係に関わらず油保持部18から給油経路15へかけての閉じられた領域に潤滑油が閉じ込められる。
従って、本実施例の圧縮機100によれば、運転停止中であってもクランク軸5と副軸受11aとの隙間における油膜切れを防止し、副軸受11a、延いてはクランク軸5や主軸受4aや旋回軸受3bが潤滑油に浸漬された状態となる。従って、停止していた圧縮機100を運転する際に、良好に起動することができる。また、本実施例の圧縮機100は、逆止弁バネ22を有した逆止弁であるため、圧力差が逆止弁バネ22の付勢力よりも小さくなれば逆止弁が閉止するものであり、圧縮機100の運転停止時の応答性を高めることができる。
なお、逆止弁は給油経路を機械的に遮断するものであり、油保持部18から給油経路15へかけての閉じられた領域に潤滑油が閉じ込められるため、給油経路が前記油保持部と接続する高さ位置は特に限定されず、副軸受11aよりも高い位置であってもよく、それより低い位置であってもよい。
次に、本発明の実施例4に係る圧縮機100について、図6を用いて説明する。本実施例の圧縮機100は、軸受浸漬状態維持機構が給油経路15に配置される逆止弁によって構成される点で実施例4の圧縮機100と共通するが、逆止弁の構造が異なる。本実施例の逆止弁は、給油パイプ内に圧入などで取付けられたボール弁ストッパ25及びボール弁シート26とボール27によって構成される。
このようにすれば、圧縮機100の運転停止中であってもクランク軸5と副軸受11aとの隙間における油膜切れを防止し、副軸受11a、延いてはクランク軸5や主軸受4aや旋回軸受3bが潤滑油に浸漬された状態となる。従って、停止していた圧縮機100を運転する際に、良好に起動することができる。また、本実施例の圧縮機100は、ボール27による逆止弁であるため、圧縮機100の起動時に形成される圧力差によって容易に持ち上げることができ、圧縮機100の起動時の応答性を高めることができる。
なお、本発明に係る圧縮機は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、油保持部が副軸受11aに対応する位置に設けられるものを例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば主軸受4aといった他の軸受に対応する位置に設けられるものであってもよい。
また、上記実施形態では、主軸受4a及び副軸受11aを有するものを例に説明したが、軸受が一つのみ設けられるものであってもよい。
また、上記実施形態では、チャンバー1内に高圧の冷媒が吐出されるいわゆる高圧チャンバー方式の圧縮機について説明したが、チャンバー内の圧力が低いいわゆる低圧チャンバー方式の圧縮機であってもよい。ここで、低圧チャンバー方式の圧縮機は、差圧によってではなく、別途備えられるトロコイドポンプといった給油手段によって潤滑油の給油を行うといった点で、高圧チャンバー方式の圧縮機とは異なる。しかし、このような低圧チャンバー方式の圧縮機であっても、軸受が潤滑油に浸漬された状態となるように油を保持する油保持部を有するものが考えられ、しかも、運転を停止すると上述したような給油手段が停止することとなり、油保持部から潤滑油が流出する状況が発生し得る。このように、高圧チャンバー方式であっても低圧チャンバー方式であっても共通の課題が存在するため、本発明は圧縮機の方式にかかわらず有効である。
1 チャンバー
2 固定スクロール
2a 吐出孔
3 旋回スクロール
3a オルダムリング用溝
3b 旋回軸受
4 フレーム
4a 主軸受
4b オルダムリング用溝
5 クランク軸
5a 軸方向貫通穴
5b 主軸径方向貫通穴
5c 副軸径方向貫通穴
6 オルダムリング
7 吸込パイプ
8 固定子
9 回転子
10 ボルト
11 副ケース
11a 副軸受
12 仕切板
12a ガス流路
13 給油カバー
14 吐出パイプ
15 給油パイプ
15a 給油パイプ開口部
16 潤滑油
17 貯油室
18 油貯留部
18a 油貯留部入口
19 背圧室
20 背圧制御弁
21 逆止弁ストッパ
22 逆止弁バネ
23 逆止弁バルブ
24 逆止弁シート
25 ボール弁ストッパ
26 ボール弁シート
27 ボール

Claims (4)

  1. チャンバーと、
    前記チャンバー内に収容される圧縮機構部と、
    前記圧縮機構部を駆動する電動機部と、
    前記圧縮機構部及び前記電動機部を水平方向に連結するクランク軸と、
    前記クランク軸を受ける軸受と、
    前記軸受に対応する高さ位置に設けられ、前記軸受が潤滑油に浸漬された状態となるように油を保持する油保持部と、
    前記チャンバー下部に溜まった潤滑油を前記油保持部に給油する給油経路と、
    運転停止中に前記軸受が潤滑油に浸漬された状態に維持する軸受浸漬状態維持機構とを備えることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記軸受浸漬状態維持機構は、前記軸受よりも高い位置で前記油保持部に接続する給油経路によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記給油経路は、前記油保持部との接続部よりも高い位置を経由することを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記軸受浸漬状態維持機構は、前記給油経路に配置される逆止弁によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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