JPH0494483A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はハウジング内に収容された固定スクロールと、
該固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に設
けられた可動スクロールとの間に可動スクロールの公転
に基づいて容積減少する密閉空間を形成するスクロール
型圧縮機に関するものである。

〔従来の技術〕

スクロール型圧縮機においては、圧縮効率を向上すると
ともに、固定スクロールと可動スクロールとの局部磨耗
を防止して耐久性を向上するため、両スクロールの圧縮
時における接触状態を適正に保持することが重要となる
。しかし、ハウジング、可動スクロール、固定スクロー
ル及び自転防止機構相互間には、製造及び組付は上、所
定の寸法公差があり、このため冷媒ガスの圧縮動作時に
固定スクロールから可動スクロールが軸線方向へ離れて
圧縮効率を低下させるとともに、可動スクロールが傾斜
した状態になると、該可動スクロールの渦巻部の角部が
固定スクロールの基端壁に局部的に接触して局部磨耗が
生して耐久性を低下させる原因となる。

この問題を解消するため、従来、第５図に示すスクロー
ル圧縮機が提案された。この圧縮機は／’％ウジンク３
５内に収容した固定スクロール６のリヤ側に環状をなす
弾性体３６を介在して固定スクロール６を可動スクロー
ル９側へ押圧するようになっている。又、可動スクロー
ル９はハウジング３５に対し自転防止機構１６により自
転不能に支持されるとともに、回転軸１１に連結した偏
心軸１２にロータ３７を嵌合固定し、該ロータ３７のフ
ロント側及びリヤ側にスラストベアリンク゛３８゜３９
を介在さぜるとともに、可動スクロール９のボス部に嵌
合したフランジ金具４０を前記スラストベアリング３９
に転勤接触して、可動スクロール９をハウジング３５の
フロント側内側面３５ａにより支持させている。そして
、圧縮時に吐出室２７の圧力及び弾性体３６の弾性力に
より固定スクロール６を可動スクロール９側へ押圧して
両スクロール６．９の密着性を高め、シール性及び耐久
性を向上するようになっていた。（特開昭５５３５１５
２号公報）。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来のスクロール型圧縮機は、弾性体３
６を吐出室２７と吸入室２６を区画する壁部に介在する
ため、両室間のシール性を確保しなければならず、又、
ロータ３７、スラストベアリング３８．３９及びフラン
ジ金具４０等を必要とするため、可動部材及び部品点数
が多くなって動作信頼性が低下するという問題があった
。

本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、
その目的は可動部材及び部品点数を減少することができ
、又、可動スクロールが傾動するのを防止して、動作信
頼性及び耐久性を向上することができるスクロール型圧
縮機を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記の目的を達成するため本発明においては、ハウジン
グ内に収容された固定スクロールと、該固定スクロール
に対向して自転防止機構により自転不能に、かつ回転軸
に設けた偏心軸により公転可能に設けられた可動スクロ
ールとの間に該可動スクロールの公転に基づいて容積減
少する密閉空間を形成するスクロール型圧縮機において
、前記自転防止機構のハウジング側レースを回転軸の軸
線方向のみへ案内する案内手段を設け、さらに前記ハウ
ジング側レースとハウジングのフロント側内側面との間
には、該レースを常には可動スクロール側へ押圧付勢す
るための付勢部材を設けている。

［作　用］ 本発明のスクロール型圧縮機において、可動スクロール
が公転作動されて圧縮が行われると、可動スクロールに
作用する圧縮反力は自転防止機構及び付勢部材を介して
ハウシングのフロント側内側面に作用する。このとき、
前記付勢部材により可動スクロールは固定スクロール側
へ押圧されているので、両スクロールの密着性が向上す
る。又、圧縮室内の圧力が高くなって、圧縮反力により
可動スクロールがフロント側へ強く押圧されると、可動
スクロールと固定スクロールとのシール部が離れようと
するが、案内手段により軸線方向のみの移動可能であり
、可動スクロールが傾斜することはない。このため固定
スクロールと可動スクロールか局部的に接触するのか防
止され、動作信頼性及び耐久性が向上する。

［実施例］ 以下、本発明を具体化した一実施例を第１図〜第３図に
従って説明する。

第１図に示すようにセンタハウジング１のフロント側端
面にはフロントハウジング２が接合固定され、リヤ側端
面にはリヤハウジング３が固定されている。又、前記セ
ンタハウジング１の内部には基端壁４と渦巻部５からな
る固定スクロール６が収容され、基端壁４の外周部か両
ハウジング１゜３間に挟着固定されている。同じくセン
タハウジング１内には前記固定スクロールと対応して基
端壁７と渦巻部８からなる可動スクロール９が収容され
ている。そして、両スクロール６．９の基端壁４，７及
び渦巻部５，８により密閉空間（圧縮空間）Ｐが形成さ
れるようになっている。

前記フロントハウジング２にはラジアルベアリング１０
を介して回転軸１１が支持され、該回転軸１１の大径部
１１ａには偏心軸１２が突設されている。偏心軸１２に
はバランスウェイト１３及びブツシュ１４が支持され、
ブツシュ１４には前記可動スクロール９がラジアルベア
リング１５を介して回動可能に支持されている。

前記可動スクロール９とフロントハウジング２との間に
は可動スクロール９の公転を許容し、自転を防止する自
転防止機構１６が介装されている。

この自転防止機構について説明すると、可動スクロール
９の基端壁７と対向するようにフロントハウジング２の
内側面２ａにはハウジング側レース１７が回動不能に、
かつ軸線方向の往復微動可能に支持され、該ハウジング
側レース１７のリヤ側面には固定リング１８が接触され
、固定リング１８には円形状の公転位置規制孔１８ａが
複数個、円環状に配置形成されている。可動スクロール
９の基端壁７のフロント側面には、前記公転位置規制孔
１８ａと対向して円形状の公転位置規制孔１９ａが同数
形成された可動リング１９が固定されている。各公転位
置規制孔１８ａ、１９ａにはこれより小径のシュー２０
．２１が収容され、対向するシュー２０．２１間にはボ
ール２２が介在されている。

前記ハウジング側レース１７には案内手段を構成する案
内リング１７ａが一体に形成され、フロントハウジング
２には前記案内リング１７ａを軸線方向に案内する同じ
く案内手段を構成する案内面２ｂが形成されている。さ
らに、前記フロントハウジング２には第３図に示すよう
に前記レース１７と対向して環状の凹状溝２Ｃが形成さ
れ、該凹状溝２Ｃには前記案内リング１７ａと対向して
付勢部材としての板バネよりなる環状弾性体２３が収容
され、該弾性体２３によりレース１７、自転防止機構１
６及び可動スクロール９等を固定スクロール６側へ付勢
している。前記ハウジング側レース１７と固定リング１
８は複数本のピン２°４によりフロントハウジンク２内
での回動を規制されている。

両シュー２０．２１及びホール２２は圧縮時の反力によ
ってハウジング側レース１７と可動スクロール９との間
で圧接嵌合し、見掛けの上で一体化する。そして、第２
図に鎖線で示すように全てのシュー２０．２１が偏心軸
１２の公転によって公転位置規制孔１８ａ、１９ａ間に
挟み込まれながら同一方向に公転位置規制孔１８ａ、１
９ａの周縁を周回し、可動スクロール９が自転すること
なく公転するようになっている。

センタハウジング１には冷媒ガス導入用の吸入通路２５
が形成され、センタハウジング１内の吸入室２６に冷媒
ガスを導入するようになっている。

又、固定スクロール６の基端壁４の中心部には、基端壁
４の背面側に設けられた吐出室２７に連通ずるとともに
、吐出弁２８により開放可能に閉塞される吐出孔４ａが
形成されている。

次に、前記のように構成された圧縮機の作用を説明する
。

回転軸１１の回転に伴い偏心軸１２が偏心回転されると
、可動スクロール９の公転により可動スクロール９の渦
巻部８が固定スクロール６の渦巻部５に局部的に接触し
ながら第２図の時計方向に公転される。そして、側渦巻
部５，８の接触部か渦巻部５の内周面上を中心に向かっ
て移動し、二つの接触部間に形成される密閉空間Ｐが圧
縮機に導入された冷媒ガスを圧縮しながら徐々に中心側
へ移動され、圧縮された冷媒ガスが吐出孔４ａから吐出
室２７内へ吐出される。

さて、前記実施例ではハウジング側レース１７のフロン
ト側面に案内リング１７ａを一体に形成してフロントハ
ウジング２の案内面２ｂに沿って軸線方向へのみ案内さ
せるようにしたので、環状弾性体２３の弾性力が圧縮時
の圧縮反力よりも小さくなった時、可動スクロール９を
傾斜させることなく自転防止機構１６を介してフロント
側へ案内移動することかでき、この結果固定スクロール
６と可動スクロール９との対応関係を適正に維持して動
作信頼性を向上し、両スクロールの局部的な接触による
磨耗を抑制して耐久性を向上することができる。

又、環状弾性体２３の付勢力が圧縮反力よりも大きくな
った場合には、ハウジング側レースＩ７が弾性体２３に
より傾斜することなくリヤ側へ案内移動され、固定リン
グ１８、シュー２０、ボール２２、シュー２１を介して
可動スクロール９が傾動することなく、速やかに固定ス
クロール６に押圧される。

前記実施例ではハウジング側レース１７に案内リング１
７ａを一体的に形成したが、この場合にはハウジング側
レース１７の強度を高めて圧縮反力によるハウジング側
レース１７の撓みを抑制することができる。

又、前記実施例では案内リング１７ａのフロント側端面
を弾性体２３により押圧するようにしたが、この場合に
はハウジング側レース１７のほぼ中心部が押圧されるの
で、レース１７の動作が円滑に行われる。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、第４図に示すようにハウジング１に対し固定リ
ンク１８のみをピン２９により回動不能に、ハウジング
側レース１７を軸線方向への微動可能かつ回動可能に構
成してもよい。又、前記実施例の案内リンク１７ａを省
略して、レース１７の外周面をハウジングｌの内周面に
より軸線方向へ案内するようにしたり、前記ピン２４に
レース１７の案内手段としての機能を付与したりしても
よい。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれは、可動部材及び部品
点数を減少することができ、又、圧縮時の反力による可
動スクロールの傾動を防止して、動作信頼性及び耐久性
を向上することかできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は圧縮機全体を示す断面図、第２図は第１図のＡ
−Ａ線断面図、第３図は要部の分解斜視図、第４図はこ
の発明の別個を示す部分断面図、第５図は従来例を示す
断面図である。 センタハウジング１、フロントハウジング２、フロント
側内側面２ａ、案内手段を構成する案内面２ｂ、リヤハ
ウジング３、固定スクロール６、可動スクロール９、回
転軸ｌｌ、偏心軸１２、自転防止機構１６、ハウジング
側レース１７、案内手段を構成する案内リング１７ａ、
付勢部材としての環状弾性体２３、密閉空間Ｐ０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．ハウジング内に収容された固定スクロールと、該固
   定スクロールに対向して自転防止機構により自転不能に
   、かつ回転軸に設けた偏心軸により公転可能に設けられ
   た可動スクロールとの間に該可動スクロールの公転に基
   づいて容積減少する密閉空間を形成するスクロール型圧
   縮機において、前記自転防止機構のハウジング側レース
   を回転軸の軸線方向のみへ案内する案内手段を設け、さ
   らに前記ハウジング側レースとハウジングのフロント側
   内側面との間には、該レースを常には可動スクロール側
   へ押圧付勢するための付勢部材を設けたスクロール型圧
   縮機。