JP2004211595A - スクロール型流体機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、スクロール型流体機械の構造に関するものであり、性能の良い長寿命かつ小型で安価なスクロール型流体機械を提供することである。
【解決手段】特開2001−304141号に開示されているスクロール型流体機械において、固定スクロール背面に冷却フィンを設け、冷却フィンと電動機との間の該電動機主軸上に冷却ファンを設け、更に旋回スクロールの自転防止機構に潤滑剤保持部を設け、更に旋回スクロールの軸方向への移動を抑制する機構を設け、更に旋回スクロールの回転不釣合いを除去するためのカウンタウェイトを設け、更に軸受を弾性体を介して固定し、更にスクロール部からの流体の漏洩を防止するための部材を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】特開2001−304141号に開示されているスクロール型流体機械において、固定スクロール背面に冷却フィンを設け、冷却フィンと電動機との間の該電動機主軸上に冷却ファンを設け、更に旋回スクロールの自転防止機構に潤滑剤保持部を設け、更に旋回スクロールの軸方向への移動を抑制する機構を設け、更に旋回スクロールの回転不釣合いを除去するためのカウンタウェイトを設け、更に軸受を弾性体を介して固定し、更にスクロール部からの流体の漏洩を防止するための部材を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、スクロール型流体機械の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクロール型流体機械においては種々の駆動方式がとられているが、電動機に電動機主軸を備え、電動機主軸内部に一定量偏心させた電動機従動軸を備え、旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、電動機従動軸に旋回スクロールが自転せずに旋回運動するような自転防止機構を備えているものはある(例えは、特許文献1参照)。しかし、スクロール圧縮機部から発生する熱を冷却するための冷却ファンを電動機主軸に配設されている物はなく、また、旋回スクロールの自転防止のためのオルダム継手機構を長期に渡って潤滑するための潤滑剤保持部を配設されている物も無く、また、旋回スクロールが電動機の軸方向に移動するのを抑制するための抑制機構を旋回スクロール外周部周辺に配設されている物は無く、また、電動機主軸に旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイトが配設され、かつ、冷却ファンに旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第二のカウンタウェイトが配設されている物もなく、また、電動機主軸の両端に軸受を配設し、軸受の一端は電動機のハウジングに掛止され、他の一端は弾性体を介して電動機のハウジングに掛止され、かつ、電動機従動軸の2箇所に軸受を配設し、一の軸受は電動機主軸に掛止され、他の一の軸受は弾性体を介して電動機主軸に掛止されているものはなく、また、電動機従動軸の固定スクロール貫通部分に流体の漏洩を防止するための手段を備えたものはない。
【特許文献1】
特開2001−304141号公報(第3頁、図1)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で記載したスクロール型流体機械は製品寿命が短く、また流体機器としての能力が低く、騒音振動が大きいという問題があった。製品寿命を短くしている原因は、第一にスクロール圧縮機部の発熱である。スクロール流体機械では、スクロール圧縮機部の摺動摩擦や、流体を圧縮する時に発生する熱によってスクロール圧縮機部が高温になってしまう。このため、固定スクロール、旋回スクロール共に、熱膨張による変形を起こし固定スクロールラップと旋回スクロールラップ部のギャップが大きくなってしまうために、該ギャップを通って圧縮した流体が漏洩(高圧側から低圧側への漏洩)してしまう。このため、機器の性能低下を招いてしまう。また、回転軸を支えている軸受についても高温状態で運転し続けると寿命が短くなるという問題があった。
【0004】
次に問題になるのが、旋回スクロールの自転防止のために設けてあるオルダム継手機構の寿命である。オルダム継手機構は部材と部材が摺動するよう組み合わされているために摺動部の偏摩擦や偏摩耗、焼付きを防止するために、摺動抵抗の低減が必要不可欠である。このため多くの場合は、摺動面に潤滑剤を用いている。しかし、長期に亘って潤滑剤を保持するための機能を有していないために、非常に短いサイクル(時間)で点検保守が必要となり維持費が高く、また点検保守を怠ると摺動面の潤滑剤が枯渇し摺動抵抗が大きくなったり、焼付きを起こしてしまったりと、機器に大きなダメージを与えてしまうという問題があった。
【0005】
次に問題になるのが、チップシールと呼ばれるスクロールラップの先端に設けてあるシール部材の早期摩耗である。
旋回スクロールは固定スクロールとハウジングまたは、2個の固定スクロールの間に一定の隙間を持って挟持され、前記ハウジングまたは固定スクロールは電動機ハウジングまたは固定ベースに取付けられる。旋回スクロールについては、電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支されているだけなので、電動機従動軸の軸方向には移動可能である。そのために、旋回スクロールは運転中に電動機従動軸上を移動してしまうので、挙動が不安定となりチップシールの偏摩耗や早期摩耗を招くという問題があった。
【0006】
次に問題になるのが、旋回スクロールの回転不釣合いである。該回転不釣合いは、機器に大きな騒音や振動を発生させ、使用者に多大なる不快感を与える。また、回転不釣合いは回転軸を支持している軸受に過大なラジアル荷重を与えるために、軸受の寿命が大幅に低減してしまう問題があり、旋回スクロールの回転不釣合いを除去する必要があり、
その方法として、電動機主軸上に2個のカウンタウェイトを配設する必要性があった。
しかし、電動機主軸上にカウンタウェイトを2個配設しさらに、先の記載した冷却ファンを配設することは、機器を大型化させてしまう問題があった。
【0007】
次に問題になるのが、軸受の寿命である。先に述べた以外にも軸受の寿命に大きく作用する問題がある。
本スクロール流体圧縮機では、構造上の問題から回転軸の両端に取付けられている軸受の内一方の外輪が、回転軸方向に摺動可能なように取付けられているため、回転軸方向に移動可能な軸受は、軸受外輪部とはめあい部のシメシロ不足が原因と思われるクリープやフレッティング現象が発生してしまうという問題があった。
また、軸受内輪側が回転軸の回転軸方向に摺動可能なように取付けられていても同様なことがおこる。
【0008】
次に問題になるのが、電動機従動軸の固定スクロール貫通部分からスクロール内部の流体が漏洩してしまうことである。
旋回スクロールを旋回駆動するための電動機従動軸が電動機主軸に対して、一定量偏心しながら旋回運動しているために、電動機従動軸の運転中の回転範囲は偏心量の2倍に前記電動機従動軸径を加えた量になる。そのため、固定スクロールには偏心量の2倍に電動機従動軸径を加えた直径以上の開口部を必要とする。また運転中の電動機従動軸と固定スクロールに設けてある開口部との間隙は一定ではないために、スクロール内部の流体の漏洩を防止するための手段を設けるのは困難であるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、かかる上記諸問題を解消し、長寿命かつ高性能で利便性の良いスクロール型流体機械を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
解決しようとする課題で記載したスクロール流体圧縮機部からの発生する高熱を解決するために、固定スクロール背面と電動機との間の電動機主軸上に冷却ファンを配設し、更に効率良くスクロール流体圧縮機部を冷却するために、固定スクロールの背面に放熱フィンを立設することによりスクロール流体圧縮機部の温度上昇を最小限に抑えることが可能となり、熱膨張による固定スクロールと旋回スクロールラップ間のギャップ量の変化も最小限に抑えることができ、ギャップからの流体の漏洩(高圧側から低圧側へ)を最小限に抑えることができる。
【0011】
また、電動機軸受の温度上昇も抑えることができるので、軸受の寿命も向上する。
オルダム継手機構によって形成された自転防止機構においては、オルダム継手の摺動面を潤滑するための潤滑剤を長期間に亘って保持するための潤滑剤保持部を有することにより、短いサイクルでの保守を行わなくても、摺動部の偏摩擦や偏摩耗、また焼付きを無くすことができ、長寿命なスクロール型流体機械を提供することができる。
【0012】
電動機従動軸の軸方向に移動可能なように軸支しされた旋回スクロールが軸方向に移動するのを制限するための機構を旋回スクロール外周部周辺に複数個設けることにより、旋回スクロールの挙動を安定させることが可能となり、チップシールや、旋回スクロール背面とハウジングとの間に設けてある摺動材などのシール部材の摩耗を最小限に抑えることができる。
【0013】
旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイト及び、第二のカウンタウェイト、更に冷却ファンを前記電動軸主軸に直列的に取付けてしまうと機器が大きくなってしまうので、冷却ファンに前記第二のカウンタウェイトの機能を合わせ持たせることで、機器の小型化を図れる。
【0014】
また、前記第一及び第二のカウンタを設けることにより、スクロール型流体機械の運転中の騒音や振動を抑えることができると共に、電動機軸受部に加わるラジアル荷重を抑制することができ、前記軸受の長寿命化を図ることができる。
【0015】
電動機主軸及び電動機従動軸に各々配設されている軸受の内、軸受支持部に完全固定されない軸受は弾性体を介して支持することにより、軸受のクリープ現象やフレッティング現象を防止することができる。
【0016】
電動機従動軸と固定スクロール貫通穴部に、流体の漏洩を防止するために、前記電動機従動軸上を摺動または微動可能に保持された、シール部材を設けることによ流体の漏洩を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を以下図面に従い説明する。
図1、図2は一実施例の横断面図である。
図3、図4は図1及び図2のA−A断面図である。
図1において、旋回スクロール1の鏡板1bの片面から渦巻状スクロールラップ1aが立設している。また、固定スクロール2はハウジング4と一体成形され、固定スクロール2の鏡板2bの片面から渦巻状スクロールラップ2aが旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1aに嵌合するように立設し、圧縮空間14を構成している。固定スクロール2の渦巻状スクロールラップ2aの半径方向外側のハウジング4,5間にOリング6を設け、旋回スクロール1はハウジング4,5内に納められている。旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1a及び固定スクロール2の渦巻状スクロールラップ2aの端面にチップシール7,8を介装する。旋回スクロール1の鏡板1b裏面とハウジング5間に摺動材9を配設し、旋回スクロール1は電動機10の電動機従動軸10bにキー11を介して回転方向移動不可能及び軸方向移動可能なように軸支されている。
【0018】
図2は旋回スクロール1の両面にスクロールラップ2aが立設しているタイプのスクロール型流体機械である。
固定スクロール2の背面にはスクロール流体圧縮機部の冷却能力向上を目的とした放熱フィン2cを立設しており、冷却ファン18は電動機主軸10a上の固定スクロール2の背面に設けてある放熱フィン2cと電動機10との間に内蔵するように配設し、冷却ファン18は電動機主軸10aと共に回転運動するようにネジによって掛止されている(尚、掛止する方法はこの他に、圧入や、キー溝とキーであっても良い。)。
このため冷却ファン18は人が容易に触れない構造となるため安全性に優れている。
【0019】
また電動機主軸10a上には旋回スクロール1の回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイト19が圧入または図示していない固定用ネジで掛止するように配設され、第二のカウンタウェイト20は冷却ファン18上に一体になるよう設けている。
尚、カウンタウェイト20はカウンタウェイトとしての機能を有するためにはかなりの重量が必要なため、高比重金属を使用している。(本実施例のスクロール流体機械では
亜鉛合金を使用している。)
また、別の実施例としては、冷却ファン18は軽合金(例えばアルミ合金)や樹脂または、強化繊維入りの樹脂で製作し、第二のカウンタウェイト20のみ高比重の金属で製作し図示していない固定部材で、第二のカウンタウェイト20をファン18に固定しても良い。
【0020】
次に、オルダム継手機構21と潤滑剤保持機構について図1乃至図3、及び図10を用いて説明する。
第二のオルダム継手部材21bは電動機のハウジングに固定されていて、第一のオルダム継手部材21aは、第二のオルダム継手部材21bの穴60の中に入るように電動機従動軸10bに締結部材30によって係止されている。第三のオルダム継手部材21cは変形十字キー形状をしており、縦方向のアーム側面が第一のオルダム継手21aの突起部63の側面と微小な間隙をもって保持されている。また第三のオルダム継手部材21cの横方向のアーム側面が第二のオルダム継手部材21bの溝61とも微小な間隙をもって保持されている。
【0021】
上記のような構成にすることにより、第一のオルダム継手部材21aは上下方向のみ摺動することができ、第三のオルダム継手部材21cは左右方向のみ摺動することができるので、電動機従動軸10bは自転することなく電動機主軸10aの回転中心軸を中心とした公転運動をする。
また、本オルダム継手機構のような形状にすることにより、オルダム継手の摺動面と電動機従動軸10bの軸心からの距離を長くすることができるので、前記摺動面にかかる荷重を小さくすることができるので前期摺動面の摩耗を抑えることができ、長寿命を達成することができる。
【0022】
更に、第二のオルダム継手部材21bには潤滑剤保持部22を有しており、潤滑剤保持部22には前記オルダム継手の摺動面に向かって流路(溝もしくは孔)32が設けられている。このため、流路32を通じて潤滑剤保持部22に保持されている潤滑剤が第一,第二及び第三のオルダム継手部材の摺動部に長期間に亘って給油することが可能となり、偏摩擦や偏摩耗、かじりを防止し、長寿命が達成される。第三のオルダム継手部材21cの滑落防止及び潤滑剤保持を目的として第二のオルダム継手部材21bにオルダム継手カバー23を固定している。尚、今回は第一、第二、第三のオルダム継手部材を焼入れと呼ばれる表面処理を行った鋼材で製作しているが、この他にも含浸焼結金属などの自己潤滑性材料で構成すると更に長寿命が図れる。
【0023】
また、オルダム継手機構摺動部の偏摩耗や偏摩擦、かじりを防止する別実施例を図4に示す。第一、第二、第三のオルダム継手の摺動部表面に含油焼結金属や、樹脂含浸焼結金属または、自己潤滑性樹脂などの自己潤滑性部材33を用いても同様な効果が得られる。
尚、前記第一、第二、第三のオルダム継手の摺動部表面に自己潤滑性樹脂を用いた場合でも、図3に示すような、潤滑剤保持部22を設けることで更に、寿命は延びる。
【0024】
次に、図5を用いて旋回スクロールの軸方向移動抑制について説明する。
図5は図1及び図2には図示されていない旋回スクロールの軸方向移動距離抑制機構を示す。旋回スクロール1の鏡板1b外周部に第一の移動距離抑制部材24aを圧入し、固定スクロール2及び固定スクロール3に第一の移動距離抑制部材24aと対峙するように第二の移動距離抑制部材24bを保持し、第二の移動距離抑制部材24bは第一の移動距離抑制部材24aが旋回運動しても、端面全面が当接するような大きさとなっている。
【0025】
また第一の移動距離抑制部材24aが旋回運動しても、端面全面が当接するような幅を有したリング状の部材であっても良い。
また、旋回スクロール1のスクロールラップ1aの先端に保持してあるチップシール7と固定スクロール2,3の鏡板2b,3b間の隙間及び、固定スクロール2,3のスクロールラップ2a,3aの先端に保持してあるチップシール8と旋回スクロール1の鏡板1b間の隙間は第一の移動距離抑制部材24aと第二の移動距離抑制部材24b間の隙間より若干広くとる方が良い。尚、第一の移動距離抑制部材24a及び第二の移動距離抑制部材24b材質は自己潤滑性樹脂のようなものであっても良いし、焼結金属のようなものであっても良いし、焼入れを施した金属であっても良いし、めっき等鏡面処理を施した金属等でも良く、種々材料を組み合わせて使用しても良い。また、上記移動距離抑制部材24a及び24bを備えることにより旋回スクロール1は軸方向への移動が抑制されるので、各スクロールラップの先端と各スクロールの鏡面部が一定の微小隙間を常に保つことが可能となるため、各スクロールラップ先端と各スクロールの鏡面部とのかじり防止及び、圧縮流体の漏洩防止のために設けてあるチップシール7,8を除去することが可能である。
【0026】
尚、軸方向移動距離抑制機構は、旋回スクロール外周部に2個以上設けるのが望ましい。
次に図1及び図2を用いて転軸軸受の支持方法について説明する。
軸受12及び15はそれぞれ電動機主軸10a及び電動機10に固定手段を用いて固定され、また、固定手段を用いて固定することのできない軸受13及び16の外輪外周側に弾性体17を嵌挿させることにより、軸受13及び16の外輪が軸受保持部に対して滑らないようにする。このような構成にすることにより軸受のクリープ現象及びフレッティング現象などの不具合を解消することができる。また、図11は、弾性体17を嵌挿させる他の実施例である。図11では、円柱状の弾性体17を3箇所に嵌挿しているが、同じ効果を得るためには、1箇所以上嵌挿してあれば良く、また形状も軸受13及び16を支持することができれば円柱状の物で無くても良い。
【0027】
次に図6を用いて流体のシール部材の実施例について説明する。
図6は図1及び図2のB部詳細図であり、本発明の流体のシール手段を示したものである。
前記電動機従動軸10bは前記旋回スクロール1を旋回駆動するために固定スクロール2中心貫通穴部分に第一の流体シール部材25aを配設し、第一の流体シール部材25aの外周に接触するように第二の流体シール部材25bを前記固定スクロール2及びガイド部材26間に、前記電動機従動軸上を微動可能な状態に挟持されている。図6に図示した第二の流体シール部材25bを横方向から見た形状は、円盤状の中心部に前記電動機従動軸10bを通すための貫通穴58が空いている。
【0028】
また、図7に示すように第二の流体シール部材は図7に示すように円盤状の中心軸より、δだけ偏心させた位置に電動機従動軸10bを通すための貫通穴58を設けた第二の流体シール部材25cであっても良い。
スクロール型流体機械を圧縮機として使用する場合はスクロール内部の圧力が大気圧以上の圧力となり、スクロール内部から漏れた流体により、第二の流体シール部材25bの面52と面53には圧力差(圧力P1>圧力P2)が生じ、第二の流体シール部材25bには矢印50の方向に圧力差によって生じた力が加わる。
【0029】
第二の流体シール部材25bは電動機従動軸上10bを微動可能に峡持されているために、第二の流体シール部材25bの面52はガイド部材26の面54に押設され漏洩を防止する。また、スクロール型流体機械を真空ポンプとして使用する場合は、スクロール内部の圧力が大気圧以下となるために、面52と面53には圧力差(圧力P1<圧力P2)が生じ、第二の流体シール部材25bには、矢印51の方向に力が加わるので第二の流体シール部材25bの面53は固定スクロール2の面55に押設され漏洩を防止する。また第二の流体シール部材25bとガイド部材26の摺動面には摺動抵抗を低減するために、潤滑剤、グリース等の潤滑剤を使用するが、潤滑剤、グリース等を長期間に亘り保持するために、図8に図示したように第二の流体シール部材25bの面52と面53にリング状の溝56a、56bを設けても良い。また、扇状の溝や、凹部であっても良い。
【0030】
また、潤滑剤やグリースなどの油分を含んだものを使用したくない場合は、第二の流体シール部材25b全体を自己潤滑性材質で製作するか、もしくは図9に図示しているように自己潤滑性材質で作成されたリップシール57a、57bを、第二の流体シール部材25bに設けることで達成できる。
また、リップシール57a、57bは流体シールの役目も兼ねることができる。尚、第一の流体漏洩部材25aはOリングのようなものであっても良いし自己潤滑性材質で作成されたリップシールのようなものであっても良い。
上記のように構成することにより本発明の趣旨であるスクロール型流体機械を提供することが可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、固定スクロール背面に冷却フィンを設け、該冷却フィンと電動機との間の該電動機主軸上に冷却ファンを設けたことにより、スクロール型圧縮部を効率良く冷却でき、固定スクロールと旋回スクロールラップ間のギャップを通る高圧側から低圧側への流体の漏洩を最小限に抑えることができ、軸受の長寿命化を図ることができる。また、オルダム継手機構によって形成された自転防止機構にオルダム継手を潤滑するための潤滑剤保持部を有することにより摩擦や摩耗を小さく抑えることができ、長寿命なスクロール型流体機械を提供することができる。また、旋回スクロールを軸方向移動可能なように軸支し旋回スクロールが軸方向に移動する距離を制限するための制限機構を旋回スクロール外周部周辺に複数個設けることにより、旋回スクロールの挙動を安定させることが可能となり、チップシール等のシール部材の摩耗を最小限に抑えることができる。また、旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイトを電動機主軸に配設し、第二のカウンタウェイトを冷却ファンに配設したことにより、流体機械運転中の振動を抑制することができかつ流体機械を小型化することができる。また、電動機主軸及び電動機従動軸のそれぞれ位置固定が不可能な一の軸受を、弾性体を介して支持することにより、軸受のクリープ現象やフレッティング現象を防止することができ、長寿命なスクロール型流体機械を提供することができる。また、電動機従動軸の固定スクロール貫通部分にスクロール内部の流体の漏洩を防止するための手段を有することにより、圧縮機においては、特定フロンガスを吸引しても流体機械から外部への気体の漏洩を抑制することが可能になり、また、真空ポンプにおいてはフッ素系や塩素系等の腐蝕性気体を吸引しても流体機械から外部への期待の漏洩を抑制することが可能となり、流体機械全体を密閉する必要が無く、安価なスクロール型流体機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるスクロール型流体機械の第1の実施例を示す断面図。
【図2】本発明になるスクロール型流体機械の第2の実施例を示す断面図。
【図3】図1及び図2のA−A断面図。
【図4】図1及び図2のA−A断面図。
【図5】旋回スクロールの軸方向移動距離抑制機構
【図6】図1及び図2のB部拡大図
【図7】図1及び図2のB部拡大図
【図8】図6記載の流体シール部材の一実施例
【図9】図6記載の流体シール部材の一実施例
【図10】オルダム継手部の斜視図
【図11】軸受の支持方法の他の実施例
【符号の説明】
1は旋回スクロール、1aは旋回スクロールの渦巻状スクロールラップ、2,3は固定スクロール、2a,3aは固定スクロールの渦巻状スクロールラップ、10は電動機、10aは電動機主軸、10bは、電動機従動軸、18は冷却ファン、19は第一のカウンタウェイト、20は第二のカウンタウェイト、21は自転防止機構、21aは第一のオルダム継手部材、21bは第二のオルダム継手部材、21cは第三のオルダム継手部材、22は潤滑剤保持部、24aは第一の移動距離制限部材、24bは第二の移動距離制限部材、24cは第三の移動距離制限部材、25aは第一の流体シール部材、25bは第二の流体シール部材、26はガイド部材
【産業上の利用分野】
本発明は、スクロール型流体機械の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクロール型流体機械においては種々の駆動方式がとられているが、電動機に電動機主軸を備え、電動機主軸内部に一定量偏心させた電動機従動軸を備え、旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、電動機従動軸に旋回スクロールが自転せずに旋回運動するような自転防止機構を備えているものはある(例えは、特許文献1参照)。しかし、スクロール圧縮機部から発生する熱を冷却するための冷却ファンを電動機主軸に配設されている物はなく、また、旋回スクロールの自転防止のためのオルダム継手機構を長期に渡って潤滑するための潤滑剤保持部を配設されている物も無く、また、旋回スクロールが電動機の軸方向に移動するのを抑制するための抑制機構を旋回スクロール外周部周辺に配設されている物は無く、また、電動機主軸に旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイトが配設され、かつ、冷却ファンに旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第二のカウンタウェイトが配設されている物もなく、また、電動機主軸の両端に軸受を配設し、軸受の一端は電動機のハウジングに掛止され、他の一端は弾性体を介して電動機のハウジングに掛止され、かつ、電動機従動軸の2箇所に軸受を配設し、一の軸受は電動機主軸に掛止され、他の一の軸受は弾性体を介して電動機主軸に掛止されているものはなく、また、電動機従動軸の固定スクロール貫通部分に流体の漏洩を防止するための手段を備えたものはない。
【特許文献1】
特開2001−304141号公報(第3頁、図1)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で記載したスクロール型流体機械は製品寿命が短く、また流体機器としての能力が低く、騒音振動が大きいという問題があった。製品寿命を短くしている原因は、第一にスクロール圧縮機部の発熱である。スクロール流体機械では、スクロール圧縮機部の摺動摩擦や、流体を圧縮する時に発生する熱によってスクロール圧縮機部が高温になってしまう。このため、固定スクロール、旋回スクロール共に、熱膨張による変形を起こし固定スクロールラップと旋回スクロールラップ部のギャップが大きくなってしまうために、該ギャップを通って圧縮した流体が漏洩(高圧側から低圧側への漏洩)してしまう。このため、機器の性能低下を招いてしまう。また、回転軸を支えている軸受についても高温状態で運転し続けると寿命が短くなるという問題があった。
【0004】
次に問題になるのが、旋回スクロールの自転防止のために設けてあるオルダム継手機構の寿命である。オルダム継手機構は部材と部材が摺動するよう組み合わされているために摺動部の偏摩擦や偏摩耗、焼付きを防止するために、摺動抵抗の低減が必要不可欠である。このため多くの場合は、摺動面に潤滑剤を用いている。しかし、長期に亘って潤滑剤を保持するための機能を有していないために、非常に短いサイクル(時間)で点検保守が必要となり維持費が高く、また点検保守を怠ると摺動面の潤滑剤が枯渇し摺動抵抗が大きくなったり、焼付きを起こしてしまったりと、機器に大きなダメージを与えてしまうという問題があった。
【0005】
次に問題になるのが、チップシールと呼ばれるスクロールラップの先端に設けてあるシール部材の早期摩耗である。
旋回スクロールは固定スクロールとハウジングまたは、2個の固定スクロールの間に一定の隙間を持って挟持され、前記ハウジングまたは固定スクロールは電動機ハウジングまたは固定ベースに取付けられる。旋回スクロールについては、電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支されているだけなので、電動機従動軸の軸方向には移動可能である。そのために、旋回スクロールは運転中に電動機従動軸上を移動してしまうので、挙動が不安定となりチップシールの偏摩耗や早期摩耗を招くという問題があった。
【0006】
次に問題になるのが、旋回スクロールの回転不釣合いである。該回転不釣合いは、機器に大きな騒音や振動を発生させ、使用者に多大なる不快感を与える。また、回転不釣合いは回転軸を支持している軸受に過大なラジアル荷重を与えるために、軸受の寿命が大幅に低減してしまう問題があり、旋回スクロールの回転不釣合いを除去する必要があり、
その方法として、電動機主軸上に2個のカウンタウェイトを配設する必要性があった。
しかし、電動機主軸上にカウンタウェイトを2個配設しさらに、先の記載した冷却ファンを配設することは、機器を大型化させてしまう問題があった。
【0007】
次に問題になるのが、軸受の寿命である。先に述べた以外にも軸受の寿命に大きく作用する問題がある。
本スクロール流体圧縮機では、構造上の問題から回転軸の両端に取付けられている軸受の内一方の外輪が、回転軸方向に摺動可能なように取付けられているため、回転軸方向に移動可能な軸受は、軸受外輪部とはめあい部のシメシロ不足が原因と思われるクリープやフレッティング現象が発生してしまうという問題があった。
また、軸受内輪側が回転軸の回転軸方向に摺動可能なように取付けられていても同様なことがおこる。
【0008】
次に問題になるのが、電動機従動軸の固定スクロール貫通部分からスクロール内部の流体が漏洩してしまうことである。
旋回スクロールを旋回駆動するための電動機従動軸が電動機主軸に対して、一定量偏心しながら旋回運動しているために、電動機従動軸の運転中の回転範囲は偏心量の2倍に前記電動機従動軸径を加えた量になる。そのため、固定スクロールには偏心量の2倍に電動機従動軸径を加えた直径以上の開口部を必要とする。また運転中の電動機従動軸と固定スクロールに設けてある開口部との間隙は一定ではないために、スクロール内部の流体の漏洩を防止するための手段を設けるのは困難であるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、かかる上記諸問題を解消し、長寿命かつ高性能で利便性の良いスクロール型流体機械を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
解決しようとする課題で記載したスクロール流体圧縮機部からの発生する高熱を解決するために、固定スクロール背面と電動機との間の電動機主軸上に冷却ファンを配設し、更に効率良くスクロール流体圧縮機部を冷却するために、固定スクロールの背面に放熱フィンを立設することによりスクロール流体圧縮機部の温度上昇を最小限に抑えることが可能となり、熱膨張による固定スクロールと旋回スクロールラップ間のギャップ量の変化も最小限に抑えることができ、ギャップからの流体の漏洩(高圧側から低圧側へ)を最小限に抑えることができる。
【0011】
また、電動機軸受の温度上昇も抑えることができるので、軸受の寿命も向上する。
オルダム継手機構によって形成された自転防止機構においては、オルダム継手の摺動面を潤滑するための潤滑剤を長期間に亘って保持するための潤滑剤保持部を有することにより、短いサイクルでの保守を行わなくても、摺動部の偏摩擦や偏摩耗、また焼付きを無くすことができ、長寿命なスクロール型流体機械を提供することができる。
【0012】
電動機従動軸の軸方向に移動可能なように軸支しされた旋回スクロールが軸方向に移動するのを制限するための機構を旋回スクロール外周部周辺に複数個設けることにより、旋回スクロールの挙動を安定させることが可能となり、チップシールや、旋回スクロール背面とハウジングとの間に設けてある摺動材などのシール部材の摩耗を最小限に抑えることができる。
【0013】
旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイト及び、第二のカウンタウェイト、更に冷却ファンを前記電動軸主軸に直列的に取付けてしまうと機器が大きくなってしまうので、冷却ファンに前記第二のカウンタウェイトの機能を合わせ持たせることで、機器の小型化を図れる。
【0014】
また、前記第一及び第二のカウンタを設けることにより、スクロール型流体機械の運転中の騒音や振動を抑えることができると共に、電動機軸受部に加わるラジアル荷重を抑制することができ、前記軸受の長寿命化を図ることができる。
【0015】
電動機主軸及び電動機従動軸に各々配設されている軸受の内、軸受支持部に完全固定されない軸受は弾性体を介して支持することにより、軸受のクリープ現象やフレッティング現象を防止することができる。
【0016】
電動機従動軸と固定スクロール貫通穴部に、流体の漏洩を防止するために、前記電動機従動軸上を摺動または微動可能に保持された、シール部材を設けることによ流体の漏洩を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を以下図面に従い説明する。
図1、図2は一実施例の横断面図である。
図3、図4は図1及び図2のA−A断面図である。
図1において、旋回スクロール1の鏡板1bの片面から渦巻状スクロールラップ1aが立設している。また、固定スクロール2はハウジング4と一体成形され、固定スクロール2の鏡板2bの片面から渦巻状スクロールラップ2aが旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1aに嵌合するように立設し、圧縮空間14を構成している。固定スクロール2の渦巻状スクロールラップ2aの半径方向外側のハウジング4,5間にOリング6を設け、旋回スクロール1はハウジング4,5内に納められている。旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1a及び固定スクロール2の渦巻状スクロールラップ2aの端面にチップシール7,8を介装する。旋回スクロール1の鏡板1b裏面とハウジング5間に摺動材9を配設し、旋回スクロール1は電動機10の電動機従動軸10bにキー11を介して回転方向移動不可能及び軸方向移動可能なように軸支されている。
【0018】
図2は旋回スクロール1の両面にスクロールラップ2aが立設しているタイプのスクロール型流体機械である。
固定スクロール2の背面にはスクロール流体圧縮機部の冷却能力向上を目的とした放熱フィン2cを立設しており、冷却ファン18は電動機主軸10a上の固定スクロール2の背面に設けてある放熱フィン2cと電動機10との間に内蔵するように配設し、冷却ファン18は電動機主軸10aと共に回転運動するようにネジによって掛止されている(尚、掛止する方法はこの他に、圧入や、キー溝とキーであっても良い。)。
このため冷却ファン18は人が容易に触れない構造となるため安全性に優れている。
【0019】
また電動機主軸10a上には旋回スクロール1の回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイト19が圧入または図示していない固定用ネジで掛止するように配設され、第二のカウンタウェイト20は冷却ファン18上に一体になるよう設けている。
尚、カウンタウェイト20はカウンタウェイトとしての機能を有するためにはかなりの重量が必要なため、高比重金属を使用している。(本実施例のスクロール流体機械では
亜鉛合金を使用している。)
また、別の実施例としては、冷却ファン18は軽合金(例えばアルミ合金)や樹脂または、強化繊維入りの樹脂で製作し、第二のカウンタウェイト20のみ高比重の金属で製作し図示していない固定部材で、第二のカウンタウェイト20をファン18に固定しても良い。
【0020】
次に、オルダム継手機構21と潤滑剤保持機構について図1乃至図3、及び図10を用いて説明する。
第二のオルダム継手部材21bは電動機のハウジングに固定されていて、第一のオルダム継手部材21aは、第二のオルダム継手部材21bの穴60の中に入るように電動機従動軸10bに締結部材30によって係止されている。第三のオルダム継手部材21cは変形十字キー形状をしており、縦方向のアーム側面が第一のオルダム継手21aの突起部63の側面と微小な間隙をもって保持されている。また第三のオルダム継手部材21cの横方向のアーム側面が第二のオルダム継手部材21bの溝61とも微小な間隙をもって保持されている。
【0021】
上記のような構成にすることにより、第一のオルダム継手部材21aは上下方向のみ摺動することができ、第三のオルダム継手部材21cは左右方向のみ摺動することができるので、電動機従動軸10bは自転することなく電動機主軸10aの回転中心軸を中心とした公転運動をする。
また、本オルダム継手機構のような形状にすることにより、オルダム継手の摺動面と電動機従動軸10bの軸心からの距離を長くすることができるので、前記摺動面にかかる荷重を小さくすることができるので前期摺動面の摩耗を抑えることができ、長寿命を達成することができる。
【0022】
更に、第二のオルダム継手部材21bには潤滑剤保持部22を有しており、潤滑剤保持部22には前記オルダム継手の摺動面に向かって流路(溝もしくは孔)32が設けられている。このため、流路32を通じて潤滑剤保持部22に保持されている潤滑剤が第一,第二及び第三のオルダム継手部材の摺動部に長期間に亘って給油することが可能となり、偏摩擦や偏摩耗、かじりを防止し、長寿命が達成される。第三のオルダム継手部材21cの滑落防止及び潤滑剤保持を目的として第二のオルダム継手部材21bにオルダム継手カバー23を固定している。尚、今回は第一、第二、第三のオルダム継手部材を焼入れと呼ばれる表面処理を行った鋼材で製作しているが、この他にも含浸焼結金属などの自己潤滑性材料で構成すると更に長寿命が図れる。
【0023】
また、オルダム継手機構摺動部の偏摩耗や偏摩擦、かじりを防止する別実施例を図4に示す。第一、第二、第三のオルダム継手の摺動部表面に含油焼結金属や、樹脂含浸焼結金属または、自己潤滑性樹脂などの自己潤滑性部材33を用いても同様な効果が得られる。
尚、前記第一、第二、第三のオルダム継手の摺動部表面に自己潤滑性樹脂を用いた場合でも、図3に示すような、潤滑剤保持部22を設けることで更に、寿命は延びる。
【0024】
次に、図5を用いて旋回スクロールの軸方向移動抑制について説明する。
図5は図1及び図2には図示されていない旋回スクロールの軸方向移動距離抑制機構を示す。旋回スクロール1の鏡板1b外周部に第一の移動距離抑制部材24aを圧入し、固定スクロール2及び固定スクロール3に第一の移動距離抑制部材24aと対峙するように第二の移動距離抑制部材24bを保持し、第二の移動距離抑制部材24bは第一の移動距離抑制部材24aが旋回運動しても、端面全面が当接するような大きさとなっている。
【0025】
また第一の移動距離抑制部材24aが旋回運動しても、端面全面が当接するような幅を有したリング状の部材であっても良い。
また、旋回スクロール1のスクロールラップ1aの先端に保持してあるチップシール7と固定スクロール2,3の鏡板2b,3b間の隙間及び、固定スクロール2,3のスクロールラップ2a,3aの先端に保持してあるチップシール8と旋回スクロール1の鏡板1b間の隙間は第一の移動距離抑制部材24aと第二の移動距離抑制部材24b間の隙間より若干広くとる方が良い。尚、第一の移動距離抑制部材24a及び第二の移動距離抑制部材24b材質は自己潤滑性樹脂のようなものであっても良いし、焼結金属のようなものであっても良いし、焼入れを施した金属であっても良いし、めっき等鏡面処理を施した金属等でも良く、種々材料を組み合わせて使用しても良い。また、上記移動距離抑制部材24a及び24bを備えることにより旋回スクロール1は軸方向への移動が抑制されるので、各スクロールラップの先端と各スクロールの鏡面部が一定の微小隙間を常に保つことが可能となるため、各スクロールラップ先端と各スクロールの鏡面部とのかじり防止及び、圧縮流体の漏洩防止のために設けてあるチップシール7,8を除去することが可能である。
【0026】
尚、軸方向移動距離抑制機構は、旋回スクロール外周部に2個以上設けるのが望ましい。
次に図1及び図2を用いて転軸軸受の支持方法について説明する。
軸受12及び15はそれぞれ電動機主軸10a及び電動機10に固定手段を用いて固定され、また、固定手段を用いて固定することのできない軸受13及び16の外輪外周側に弾性体17を嵌挿させることにより、軸受13及び16の外輪が軸受保持部に対して滑らないようにする。このような構成にすることにより軸受のクリープ現象及びフレッティング現象などの不具合を解消することができる。また、図11は、弾性体17を嵌挿させる他の実施例である。図11では、円柱状の弾性体17を3箇所に嵌挿しているが、同じ効果を得るためには、1箇所以上嵌挿してあれば良く、また形状も軸受13及び16を支持することができれば円柱状の物で無くても良い。
【0027】
次に図6を用いて流体のシール部材の実施例について説明する。
図6は図1及び図2のB部詳細図であり、本発明の流体のシール手段を示したものである。
前記電動機従動軸10bは前記旋回スクロール1を旋回駆動するために固定スクロール2中心貫通穴部分に第一の流体シール部材25aを配設し、第一の流体シール部材25aの外周に接触するように第二の流体シール部材25bを前記固定スクロール2及びガイド部材26間に、前記電動機従動軸上を微動可能な状態に挟持されている。図6に図示した第二の流体シール部材25bを横方向から見た形状は、円盤状の中心部に前記電動機従動軸10bを通すための貫通穴58が空いている。
【0028】
また、図7に示すように第二の流体シール部材は図7に示すように円盤状の中心軸より、δだけ偏心させた位置に電動機従動軸10bを通すための貫通穴58を設けた第二の流体シール部材25cであっても良い。
スクロール型流体機械を圧縮機として使用する場合はスクロール内部の圧力が大気圧以上の圧力となり、スクロール内部から漏れた流体により、第二の流体シール部材25bの面52と面53には圧力差(圧力P1>圧力P2)が生じ、第二の流体シール部材25bには矢印50の方向に圧力差によって生じた力が加わる。
【0029】
第二の流体シール部材25bは電動機従動軸上10bを微動可能に峡持されているために、第二の流体シール部材25bの面52はガイド部材26の面54に押設され漏洩を防止する。また、スクロール型流体機械を真空ポンプとして使用する場合は、スクロール内部の圧力が大気圧以下となるために、面52と面53には圧力差(圧力P1<圧力P2)が生じ、第二の流体シール部材25bには、矢印51の方向に力が加わるので第二の流体シール部材25bの面53は固定スクロール2の面55に押設され漏洩を防止する。また第二の流体シール部材25bとガイド部材26の摺動面には摺動抵抗を低減するために、潤滑剤、グリース等の潤滑剤を使用するが、潤滑剤、グリース等を長期間に亘り保持するために、図8に図示したように第二の流体シール部材25bの面52と面53にリング状の溝56a、56bを設けても良い。また、扇状の溝や、凹部であっても良い。
【0030】
また、潤滑剤やグリースなどの油分を含んだものを使用したくない場合は、第二の流体シール部材25b全体を自己潤滑性材質で製作するか、もしくは図9に図示しているように自己潤滑性材質で作成されたリップシール57a、57bを、第二の流体シール部材25bに設けることで達成できる。
また、リップシール57a、57bは流体シールの役目も兼ねることができる。尚、第一の流体漏洩部材25aはOリングのようなものであっても良いし自己潤滑性材質で作成されたリップシールのようなものであっても良い。
上記のように構成することにより本発明の趣旨であるスクロール型流体機械を提供することが可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、固定スクロール背面に冷却フィンを設け、該冷却フィンと電動機との間の該電動機主軸上に冷却ファンを設けたことにより、スクロール型圧縮部を効率良く冷却でき、固定スクロールと旋回スクロールラップ間のギャップを通る高圧側から低圧側への流体の漏洩を最小限に抑えることができ、軸受の長寿命化を図ることができる。また、オルダム継手機構によって形成された自転防止機構にオルダム継手を潤滑するための潤滑剤保持部を有することにより摩擦や摩耗を小さく抑えることができ、長寿命なスクロール型流体機械を提供することができる。また、旋回スクロールを軸方向移動可能なように軸支し旋回スクロールが軸方向に移動する距離を制限するための制限機構を旋回スクロール外周部周辺に複数個設けることにより、旋回スクロールの挙動を安定させることが可能となり、チップシール等のシール部材の摩耗を最小限に抑えることができる。また、旋回スクロールの回転不釣合いを除去するための第一のカウンタウェイトを電動機主軸に配設し、第二のカウンタウェイトを冷却ファンに配設したことにより、流体機械運転中の振動を抑制することができかつ流体機械を小型化することができる。また、電動機主軸及び電動機従動軸のそれぞれ位置固定が不可能な一の軸受を、弾性体を介して支持することにより、軸受のクリープ現象やフレッティング現象を防止することができ、長寿命なスクロール型流体機械を提供することができる。また、電動機従動軸の固定スクロール貫通部分にスクロール内部の流体の漏洩を防止するための手段を有することにより、圧縮機においては、特定フロンガスを吸引しても流体機械から外部への気体の漏洩を抑制することが可能になり、また、真空ポンプにおいてはフッ素系や塩素系等の腐蝕性気体を吸引しても流体機械から外部への期待の漏洩を抑制することが可能となり、流体機械全体を密閉する必要が無く、安価なスクロール型流体機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるスクロール型流体機械の第1の実施例を示す断面図。
【図2】本発明になるスクロール型流体機械の第2の実施例を示す断面図。
【図3】図1及び図2のA−A断面図。
【図4】図1及び図2のA−A断面図。
【図5】旋回スクロールの軸方向移動距離抑制機構
【図6】図1及び図2のB部拡大図
【図7】図1及び図2のB部拡大図
【図8】図6記載の流体シール部材の一実施例
【図9】図6記載の流体シール部材の一実施例
【図10】オルダム継手部の斜視図
【図11】軸受の支持方法の他の実施例
【符号の説明】
1は旋回スクロール、1aは旋回スクロールの渦巻状スクロールラップ、2,3は固定スクロール、2a,3aは固定スクロールの渦巻状スクロールラップ、10は電動機、10aは電動機主軸、10bは、電動機従動軸、18は冷却ファン、19は第一のカウンタウェイト、20は第二のカウンタウェイト、21は自転防止機構、21aは第一のオルダム継手部材、21bは第二のオルダム継手部材、21cは第三のオルダム継手部材、22は潤滑剤保持部、24aは第一の移動距離制限部材、24bは第二の移動距離制限部材、24cは第三の移動距離制限部材、25aは第一の流体シール部材、25bは第二の流体シール部材、26はガイド部材
Claims (25)
- 旋回スクロールの鏡板から立設するように渦巻状スクロールラップを備え、固定スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップを前記旋回スクロールの渦巻状スクロールラップと噛合させるように対向させ、前記旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、前記電動機は電動機主軸内部に一定量偏心させた前記電動機従動軸を備え、該電動機従動軸に前記旋回スクロールが自転せずに旋回運動するような自転防止機構を備え、前記電動機主軸に冷却ファンを配設したことを特徴とするスクロール型流体機械。
- 前記電動機と前記固定スクロール背面との間に前記冷却ファンを設けたことを特徴とする請求項1記載のスクロール型流体機械
- 冷却ファンを樹脂成形で製作したことを特徴とする請求項1記載のスクロール型流体機械
- 旋回スクロールの鏡板から立設するように渦巻状スクロールラップを備え、固定スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップを前記旋回スクロールの渦巻状スクロールラップと噛合させるように対向させ、前記旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、前記電動機は電動機主軸内部に一定量偏心させた前記電動機従動軸を備え、該電動機従動軸に前記旋回スクロールが自転せずに旋回運動するようなオルダム継手機構の自転防止機構を備えた、スクロール型流体機械において、前記自転防止機構部の潤滑を目的とした潤滑剤を保持するために、前記自転防止機構に潤滑剤保持部を有することを特徴とするスクロール型流体機械。
- 旋回スクロールの鏡板から立設するように渦巻状スクロールラップを備え、固定スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップを前記旋回スクロールの渦巻状スクロールラップと噛合させるように対向させ、前記旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、前記電動機は電動機主軸内部に一定量偏心させた前記電動機従動軸を備え、該電動機従動軸に前記旋回スクロールが自転せずに旋回運動するような自転防止機構を備えたスクロール型流体機械において、前記電動機従動軸に前記旋回スクロールを軸方向移動可能なように軸支し、前記旋回スクロールが軸方向に移動する距離を抑制するための旋回スクロール軸方向移動距離制限機構を前記旋回スクロール外周部周辺に複数個設けたことを特徴とするスクロール型流体機械。
- 前記記載の旋回スクロール軸方向移動距離抑制機構が焼入れを施した鋼材で製作されていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型流体機械。
- 前記記載の旋回スクロール軸方向移動距離抑制機構が表面処理を施されて製作されていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型流体機械。
- 前記記載の旋回スクロール軸方向移動距離抑制機構が含油焼結金属で製作されていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型流体機械。
- 前記記載の旋回スクロール軸方向移動距離抑制機構が樹脂含浸焼結金属で製作されていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型流体機械。
- 前記記載の旋回スクロール軸方向移動距離抑制機構が自己潤滑性樹脂で製作されていることを特徴とする請求項5記載のスクロール型流体機械。
- 前記記載の旋回スクロール軸方向移動距離抑制機構の表面に自己潤滑性樹脂を取付けるよう製作したことを特徴とする請求項5記載のスクロール型流体機械。
- 旋回スクロールの鏡板から立設するように渦巻状スクロールラップを備え、固定スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップを前記旋回スクロールの渦巻状スクロールラップと噛合させるように対向させ、前記旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、前記電動機は電動機主軸内部に一定量偏心させた前記電動機従動軸を備え、該電動機従動軸に前記旋回スクロールが自転せずに旋回運動するような自転防止機構を備え、スクロール部を冷却するように設けられた冷却ファンを有するスクロール型流体機械において、前記旋回スクロールの回転不釣合いを除去するために2個のカウンタウェイトを設け、該2個のカウンタウェイトの内1固を前記モータファンと一体化したことを特徴とするスクロール型流体機械。
- 前記カウンタウェイトを前記ファンに固定部材で固定することを特徴とする請求項12記載のスクロール型流体機械。
- 旋回スクロールの鏡板から立設するように渦巻状スクロールラップを備え、固定スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップを前記旋回スクロールの渦巻状スクロールラップと噛合させるように対向させ、前記旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、電動機は電動機主軸内部に一定量偏心させた前記電動機従動軸を備え、該電動機従動軸に前記旋回スクロールが自転せずに旋回運動するような自転防止機構を備え、前記電動機主軸及び従動軸には軸受を備えているスクロール型流体機械において、前記電動軸及び従動軸に配設されている軸受を、弾性体を介して支持していることを特徴とするスクロール型流体機械。
- 電動機主軸の両端に軸受を配設し、前記軸受の内一個は前記電動機のハウジングに支持され、他の一個は弾性体を介して前記電動機のハウジングに支持され、かつ、電動機従動軸の2箇所に軸受を配設し、内一個の軸受は前記電動機主軸に支持され、他の一個の軸受は弾性体を介して前記電動機主軸に支持されていることを特徴とする請求項14記載のスクロール型流体機械。
- 前記記載の軸受を支持する弾性体がリング状であることを特徴とする請求項14記載のスクロール型流体機械。
- 前記記載の軸受を支持する弾性体が軸受の軸方向に介在していることを特徴とする請求項14記載のスクロール型流体機械。
- 旋回スクロールの鏡板から立設するように渦巻状スクロールラップを備え、固定スクロールの鏡板から立設する渦巻状スクロールラップを前記旋回スクロールの渦巻状スクロールラップと噛合させるように対向させ、前記旋回スクロールは電動機従動軸に角度ずれを防止する手段を用いて軸支され、前記電動機は電動機主軸内部に一定量偏心させた前記電動機従動軸を備え、該電動機従動軸に前記旋回スクロールが自転せずに旋回運動するような自転防止機構を備えた、スクロール型流体機械において、前記電動機従動軸の前記固定スクロール貫通穴部分に流体の漏洩を防止するための流体シール部材を備えたことを特徴とするスクロール型流体機械。
- 前記流体シール部材の前記電動機従動軸を通すための貫通穴部分を前記流体シール部材の同心円上に配置したことを特徴とする請求項18のスクロール型流体機械。
- 前記流体シール部材の前記電動機従動軸を通すための貫通穴部分を前記流体シール部材の中心軸に対して、一定量偏心させて設けてあることを特徴とする請求項18のスクロール型流体機械。
- 前記流体シール部材を前記電動機従動軸に前記電動機従動軸の軸方向に摺動可能に軸支されていることを特徴とする請求項18記載のロール型流体機械。
- 前記流体シール部材に潤滑剤を保持するための溝を設けたことを特徴とする、請求項18記載のスクロール型流体機械。
- 前記流体シール部材に自己潤滑剤で製作された部材を取付けたことを特徴とする、請求項18記載のスクロール型流体機械。
- 前記流体シール部材を、自己潤滑剤で製作したことを特徴とする請求項18記載のスクロール型流体機械。
- 前記流体シール部材と前記電動機従動軸の嵌合部にシール部材を入れたことを特徴とする請求項18記載のスクロール型流体機械。
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