JPH0953575A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JPH0953575A
JPH0953575A JP22965695A JP22965695A JPH0953575A JP H0953575 A JPH0953575 A JP H0953575A JP 22965695 A JP22965695 A JP 22965695A JP 22965695 A JP22965695 A JP 22965695A JP H0953575 A JPH0953575 A JP H0953575A
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JP
Japan
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scroll
slider
casing
orbiting scroll
sliding
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Application number
JP22965695A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Yuji Komai
裕二 駒井
Hiroyuki Mihara
宏之 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0953575A publication Critical patent/JPH0953575A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/063Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転防止機構を無給油式のものに対しても適
用できるようにし、潤滑剤が外部に漏洩するのを防止し
て、耐久性や寿命を向上させる。 【解決手段】 ケーシング5と旋回スクロール14の背
面との間にスライダ25を摺動可能に配設し、各X軸ガ
イド23、各Y軸ガイド24によって該スライダ25の
摺動変位を2軸(X,Y軸)方向に規制すると共に、該
スライダ25の各貫通穴25B内には、各筒状部材およ
び一対の摺接リングからなる各筒状体26を嵌入させて
設け、該筒状体26内にはグリースと共に各球体27を
収容する構成としている。この結果、スライダ25のX
軸,Y軸方向変位により旋回スクロール14の自転を防
止でき、旋回スクロール14の旋回動作を円滑に補償で
きると共に、各球体27を摺動面19B,21Aに対し
て円滑に転動させながらスライダ25を摺動変位させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関し、特に、無給油式のスクロール式流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーシングと、該ケーシングに
一体的に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケ
ーシングに回転可能に支持され先端側がクランクとなっ
た駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ
前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋
回スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自
転防止機構とからなるスクロール式流体機械は知られて
いる。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械では、外部から駆動軸を回転駆動して旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から流体(例えば空気)を吸込つつ、この流
体を固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラッ
プ部との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロール
の中心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐
出するようになっている。
【0004】ここで、無給油式のスクロール式流体機械
では、旋回スクロールの自転を防止するために、複数の
補助クランクを用いたものが知られている。即ち、前記
ケーシングと旋回スクロールの背面側との間に位置し
て、該旋回スクロールに設けられる旋回軸受の外周側に
複数の補助クランクを設け、これにより、旋回スクロー
ルの自転を防止している。そして、この種の各補助クラ
ンクによる自転防止機構の場合、各補助クランクの潤滑
性を維持するために、各補助クランクの回動部にグリー
ス等の潤滑剤を付与するようにしている。
【0005】また、他の従来技術として、例えば米国特
許第3994635号明細書には、オルダム継手として
旋回スクロールの自転を防止する機能と該旋回スクロー
ルのスラスト荷重を受ける機能を併せ持つものが開示さ
れている。そして、この種のオルダム継手による自転防
止機構の場合、オルダム継手の潤滑性を維持するため
に、オルダム継手の摺動部等に常時潤滑油を供給する構
成となっている。
【0006】さらに、別の従来技術の自転防止機構とし
て、例えば特公平5−67761号公報では、多数個の
球体と、同数のガイド円孔をもつ2枚のリング状板から
なり、前記球体は旋回スクロールの自転を防止する機能
と該旋回スクロールのスラスト荷重に対するスラスト軸
受の機能を併せ持つボールカップリング方式のものが開
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式流体機械では、例えばスクロ
ール式圧縮機として用いた場合の運転時に、固定スクロ
ールと旋回スクロールとの間に形成される圧縮室内が高
圧となるため、旋回スクロールがスラスト方向に押圧さ
れる。そして、このスラスト方向(軸方向)の押圧力
は、駆動軸のクランクおよび各補助クランクに荷重とな
って作用し、駆動軸のクランクおよび各補助クランクの
回転摩擦を増加させ、駆動性能を低下させると共に、駆
動軸のクランクおよび補助クランクの異常摩耗や摩擦熱
の高温化を招くという問題がある。
【0008】一方、他の従来技術では、オルダム継手に
よって自転防止機能とスラスト軸受の機能とを併せ持つ
構成としているものの、オルダム継手の両面に旋回スク
ロールからのスラスト方向(軸方向)の押圧力が直接作
用するため、該オルダム継手は摺動時に摩耗が発生し易
くなり、これによって圧縮運転時の性能の低下等を招く
という問題がある。
【0009】さらに、この種のオルダム継手を用いた自
転防止機構は、比較的構造が単純で設計・製造も比較的
容易になるという利点があるものの、かかる自転防止機
構にあっては、オルダム継手の摺動部等に潤滑油を常に
供給しなければならず、給油式のスクロール式流体機械
には適用できるが、無給油式のものには適用が難しいと
いう問題がある。
【0010】さらにまた、別の従来技術としてボールカ
ップリング方式を用いた自転防止機構においては、旋回
スクロールの旋回方向の位置決めが困難となり、径方向
の隙間寸法を精度よく調整するのが難しい上に、球体か
ら発生する騒音を遮断するのが難しいという問題があ
る。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はスラスト方向の荷重を受承する
スラスト軸受にグリース等の潤滑剤を封入することによ
って、自転防止機構を無給油式のものに対しても適用で
きるようにすると共に、潤滑剤が外部に漏洩するのを確
実に防止でき、耐久性や寿命を効果的に向上できるよう
にしたスクロール式流体機械を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケーシン
グに回転可能に支持され先端側がクランクとなった駆動
軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前記固
定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スク
ロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止
機構とからなるスクロール式流体機械に適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ケーシングと旋回スクロールとの間に配設
され、該旋回スクロールの周方向に離間してスラスト方
向に延びる複数の貫通穴が穿設されたスライダと、該ス
ライダの各貫通穴内に挿嵌され、スラスト方向の両端側
が前記ケーシング側と旋回スクロールの背面側とに摺接
する摺接部となった筒状体と、該各筒状体内に挿入さ
れ、前記旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を受
承するように前記ケ−シング側と旋回スクロールの背面
側とに転動可能に接触する転動子と、該各転動子を潤滑
状態に保つように前記各筒状体内に封入された潤滑剤と
を備える構成としたことにある。
【0014】また、請求項2に記載した発明では、前記
筒状体を、前記貫通穴よりも短い軸方向寸法をもって筒
状に形成され該貫通穴内に嵌入される筒状部材と、該筒
状部材の軸方向両端側に設けられ該筒状部材の両端側と
前記ケーシング側、旋回スクロールの背面側との間をシ
ールする前記摺接部としての一対の摺接リングとから構
成している。
【0015】さらに、請求項3に記載した発明では、前
記筒状体を、前記スラスト方向で少なくとも2分割され
た複数の分割筒と、該各分割筒間に設けられ該各分割筒
を互いに離間させるように該各分割筒を軸方向に付勢す
る弾性部材とから構成している。
【0016】さらにまた、請求項4に記載した発明で
は、前記筒状体を、弾性材料によって筒状に形成し、前
記貫通穴内で軸方向に伸縮可能とする構成としている。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明では、スライダの各貫通
穴内に各筒状体を介して挿入した各転動子等によってス
ラスト軸受を構成でき、該各転動子をケーシング側と旋
回スクロールの背面側とに転動可能に接触させることに
より、旋回スクロールからのスラスト方向(軸方向)の
荷重を確実に受承できると共に、この荷重がスライダに
直接作用するのを防止でき、前記ケーシングと旋回スク
ロールとの間でスライダが受ける摺動抵抗を確実に低減
できる。
【0018】また、前記各転動子を潤滑状態に保つよう
に前記各筒状体内には潤滑剤を封入しているから、各転
動子をケーシング側と旋回スクロールの背面側との間で
円滑に転動させることができ、スライダの摺動性を大幅
に向上できる。
【0019】そして、筒状体は軸方向の両端側がケーシ
ング側と旋回スクロールの背面側とに摺接する摺接部と
なっているから、筒状体内で転動子が円滑に摺動するの
を補償でき、起動時等に不安定な挙動を起こすのを防止
できると共に、前記各摺接部により筒状体内の潤滑剤が
漏洩するのを確実に抑えることができる。
【0020】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、筒状体を筒状部材と一対の摺接リングとで構成する
ことにより、これらの筒状部材と各摺接リングとをそれ
ぞれ異なる材料から形成でき、筒状体全体の摺動性を向
上されることができる。そして、前記筒状部材の両端側
と前記ケーシング側、旋回スクロールの背面側との間を
各摺接リングでシールすることにより、前記潤滑剤の漏
洩をより確実に低減できると共に、前記転動体の転動音
(摺動音)等が外部に洩れるのを抑えることが可能とな
る。
【0021】また、請求項3に記載の発明のように、筒
状体を構成する複数の分割筒を弾性部材でスラスト方向
に付勢することにより、前記ケーシング側と旋回スクロ
ールの背面側とに各分割筒の端面を押付けることがで
き、前記潤滑剤の漏洩を低減できると共に、前記転動子
の摺動音等が外部に洩れるのを抑えることができる。
【0022】さらに、請求項4に記載の発明のように、
筒状体を弾性材料から筒状に形成することにより、該筒
状体全体をスライダの貫通穴内で軸方向に伸縮可能とす
ることができ、前記潤滑剤に対するシール性や転動子の
摺動音等に対する遮音性を確保できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例によるスク
ロール式流体機械を図1ないし図9に基づき、無給油式
のスクロール式空気圧縮機に適用した場合を例に挙げて
説明する。
【0024】ここで、図1ないし図6は本発明の第1の
実施例を示している。
【0025】図において、1は当該スクロール式空気圧
縮機の駆動源となる電動モータを示し、電動モータ1
は、その外枠を形成するモータケース2と、該モータケ
ース2内に回転可能に設けられ回転子3からの回転を外
部に出力する回転軸4とから大略構成されている。そし
て、該電動モータ1の回転軸4は後述のケーシング5内
へと突出し、その先端側は図2に示す如く回転軸4の軸
線O1−O1に対して軸線O2−O2が所定寸法δだけ
偏心したクランク4Aとなっている。さらに、モータケ
ース2は後述の固定スクロール12との間でケーシング
5を挟持する構成となっている。
【0026】5は当該スクロール式空気圧縮機の外枠を
形成する筒状のケーシングを示し、該ケーシング5は、
モータケース2との間に配設された環状の隔壁部6と、
該隔壁部6の内周側に設けられた筒状の軸受部7と、前
記隔壁部6の外周側に設けられ後述する摺動プレート2
1をケーシング5内に位置決めする環状の段差部8と、
該段差部8の外周側から軸方向に延びた大径筒部9と、
該大径筒部9の先端側から径方向外向きに突出した環状
の衝合部10とから大略構成され、ケーシング5の軸受
部7には前記電動モータ1の回転軸4を回転可能に軸支
する軸受11が取付けられている。
【0027】12はケーシング5の先端側に固着された
固定スクロールを示し、該固定スクロール12は、略円
板状に形成され中心が回転軸4の軸線O1 −O1 と一致
するように配設された鏡板12Aと、該鏡板12Aの外
縁側から突出し、外周側が前記ケーシング5の衝合部1
0にボルト13等を介して固着された取付フランジ部1
2Bと、前記鏡板12Aの表面側から軸方向に立設さ
れ、中心側が巻始め端となり外周側が巻終り端となった
渦巻状のラップ部12Cと、鏡板12Aの背面側に並列
に多数立設され互いに並行に延びた放熱板12D(1本
のみ図示)とから構成されている。
【0028】14は固定スクロール12と対向してケー
シング5内に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示
し、該旋回スクロール14は後述の旋回スクロール本体
15と、該旋回スクロール本体15の背面側に取付けら
れた略円板状の背面プレート19とから一体的に構成さ
れている。
【0029】15は旋回スクロール本体で、該旋回スク
ロール本体15は図2に示すように、円板状に形成され
た鏡板15Aと、該鏡板15Aの表面側から軸方向に立
設され、中心側が巻始め端となり外周側が巻終り端とな
った渦巻状のラップ部15Bと、該鏡板15Aの背面側
に並列に多数立設された放熱板15C,15C,…とか
ら大略構成されている。
【0030】ここで、前記旋回スクロール本体15のラ
ップ部15Bは図2に示すように、固定スクロール12
のラップ部12Cに対し所定角度(例えば180度)だ
けずらして重なり合うように配設され、両者のラップ部
12C,15B間には複数の圧縮室16,16,…が形
成される。そして、当該スクロール式空気圧縮機の運転
時には、固定スクロール12の外周側に設けた吸込口1
7から外周側の圧縮室16内に空気を吸込みつつ、この
空気を旋回スクロール14が旋回運動する間に各圧縮室
16内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室16から固
定スクロール12の中心に設けた吐出口18を介して外
部に圧縮空気を吐出する。
【0031】19は旋回スクロール本体15の背面側に
設けた背面プレートを示し、該背面プレート19は円板
状に形成され、背面プレート19の背面中央部にはボス
部19Aが軸方向に突出して形成されている。そして、
該背面プレート19は旋回スクロール本体15の各放熱
板15C先端部にボルト(図示せず)等を介して固着さ
れ、旋回スクロール本体15と共に旋回運動を行うよう
になっている。
【0032】ここで、前記背面プレート19の背面側に
は、後述の各X軸ガイド23間に位置して摺動面19B
が形成され該摺動面19B上を後述のスライダ25内が
各筒状体26等を介してX軸方向(図3参照)へと摺動
するようになっている。また、背面プレート19のボス
部19Aはケーシング5の軸受部7側に向けて軸方向に
突出し、該ボス部19Aは回転軸4のクランク4Aに旋
回軸受20を介して回転可能に取付けられている。
【0033】21はケーシング5の段差部8上にボルト
等を介して固着された摺動プレートを示し、該摺動プレ
ート21は背面プレート19に対向する表面側が摺動面
21Aとなり、該摺動面21Aには後述の各Y軸ガイド
24が形成されている。また、摺動プレート21の内周
側には背面プレート19のボス部19A等が隙間をもっ
て挿入される大径の貫通穴21Bが穿設され、摺動プレ
ート21の背面側とケーシング5の隔壁部6との間には
後述のバランスウェイト28等が回転可能に配設されて
いる。
【0034】22は旋回スクロール14の自転を防止す
る自転防止機構を示し、該自転防止機構22は図2ない
し図5に示すように、後述する各X軸ガイド23、各Y
軸ガイド24およびスライダ25等によりオルダム継手
として構成されている。そして、該自転防止機構22は
スライダ25をX軸,Y軸方向に摺動変位させることに
より、各X軸ガイド23と一体になった旋回スクロール
14の自転を防止し、該旋回スクロール14に前記所定
寸法δの旋回半径をもった円運動(旋回運動)を与える
ようになっている。
【0035】23,23は背面プレート19(旋回スク
ロール14)の摺動面19Bに一体に設けられた一対の
X軸ガイドを示し、該各X軸ガイド23は細長い角板状
に形成され、背面プレート19のボス部19Aを中心に
してY軸方向(図3参照)に一定の寸法だけ離間し、か
つX軸方向へと互いに平行に延びている。そして、各X
軸ガイド23間には、後述するスライダ25の各側面2
5Cが摺接するようにして装着され、スライダ25が旋
回スクロール14に対してX軸方向へと摺動変位するの
を補償している。
【0036】24は摺動プレート21の摺動面21Aに
一体に設けられた一対のY軸ガイド(一方のみ図示)を
示し、該各Y軸ガイド24は細長い角板状に形成され、
回転軸4の軸中心に対してX軸方向(図3参照)に一定
の寸法だけ離間し、かつY軸方向に沿って互いに平行に
延びている。そして、各Y軸ガイド24間には、後述す
るスライダ25の各側面25Dが摺接するようにして装
着され、スライダ25が摺動プレート21(ケーシング
5)に対してY軸方向へと摺動変位するのを補償してい
る。
【0037】25はケーシング5側の摺動プレート21
と旋回スクロール14の背面プレート19との間に摺動
可能に配設されたスライダを示し、該スライダ25は高
強度の金属板等から図3に示すように略正方形の平板状
に形成され、その中央部には背面プレート19のボス部
19Aが隙間をもって挿通される略正方形状の逃がし穴
25Aが穿設され、該逃がし穴25Aはスライダ25が
X軸,Y軸方向に摺動変位するときに、該スライダ25
がボス部19Aに衝突するのを防止するようになってい
る。そして、前記スライダ25の4隅には図2ないし図
5に示すように、背面プレート19のボス部19Aから
径方向に離間してスラスト方向(軸方向)に延びる4個
の貫通穴25B,25B,…がそれぞれ穿設され、該各
貫通穴25B内には後述する各筒状体26を介してグリ
スと共に各球体27が挿入されている。
【0038】ここで、前記スライダ25は図3に示す如
く、Y軸方向で対向する側面25C,25Cが各X軸ガ
イド23に対する摺動面となり、X軸方向で対向する側
面25D,25Dが各Y軸ガイド24に対する摺動面に
なっている。そして、スライダ25は、各X軸ガイド2
3により背面プレート19の摺動面19Bに沿ってX軸
方向にガイドされると共に、各Y軸ガイド24により摺
動プレート21の摺動面21Aに沿ってY軸方向にガイ
ドされている。
【0039】26,26,…はスライダ25の各貫通穴
25B内に挿嵌された各筒状体を示し、該各筒状体26
は図6に示す如く背面プレート19(摺動プレート2
1)との間に微小隙間Sを形成すべく、その軸方向寸法
がスライダ25の板厚Tよりも僅かに大きい寸法D(D
=T+2S)に形成されている。また、各筒状体26の
内径は各球体27の直径(寸法D)よりも前記所定寸法
δだけ大きい寸法をもって形成されている。
【0040】ここで、該各筒状体26は、前記各貫通穴
25Bよりも短い軸方向寸法Lをもって筒状に形成され
該各貫通穴25Bに強く嵌入された筒状部材26Aと、
該筒状部材26Aの軸方向両端側に設けられ該筒状部材
26Aの両端側と前記ケーシング5側と旋回スクロール
14の背面側との間をシールする摺接部としての一対の
摺接リング26B,26Bとから構成される。
【0041】そして、該各摺接リング26Bは耐摩耗性
の高いフッ素系樹脂材料等によって形成され、背面プレ
ート19の摺動面19Bと摺動プレート21の摺動面2
1Aとに円滑に摺接すると共に、これらの摺動面19
B,21Aと筒状部材26Aとの間をシールする構成と
なっている。
【0042】27,27,…はスライダ25の各貫通穴
25B内に各筒状体26を介して挿入された転動子とし
ての球体を示し、該各球体27はスライダ25よりも硬
質の金属材料から球形のボールとして形成され、その直
径は図4に示す如く各筒状体26の軸方向寸法とほぼ等
しい寸法Dに形成されている。そして、各球体27は各
筒状体26の軸方向両端側(背面プレート19と摺動プ
レート21との間)で旋回スクロール14からのスラス
ト方向(軸方向)の押圧力を受承し、スライダ25がX
軸,Y軸方向に円滑に摺動変位するのを補償している。
【0043】ここで、各筒状体26内には潤滑剤となる
グリースGが封入され、このグリースGは背面プレート
19の摺動面19Bと摺動プレート21の摺動面21A
との間で両側からほぼ密閉状態に保持されている。そし
て、各球体27が各筒状体26と共に摺動面19B,2
1A間を摺動変位するときに、グリースGは各球体27
を潤滑状態に保ちつつ、該各球体27を各筒状体26内
で円滑に転動させるようにしている。
【0044】さらに、28はクランク4Aの基端側に固
着されたバランスウェイトを示し、該バランスウェイト
28はケーシング5の隔壁部6と摺動プレート21との
間に位置し、旋回スクロール14の旋回運動に対して回
転軸4全体の回転バランスをとっている。
【0045】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0046】まず、電動モータ1により回転軸4を回転
させ、旋回スクロール14を旋回させると、固定スクロ
ール12のラップ部12Cと旋回スクロール14(旋回
スクロール本体15)のラップ部15Bとの間に画成さ
れた圧縮室16,16,…が連続的に縮小する。これに
より、固定スクロール12の吸込口17から吸込んだ外
気を該各圧縮室16で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を
固定スクロール12の吐出口18から外部の空気タンク
等に貯留させる。
【0047】そして、このように旋回スクロール14が
旋回運動するときには、X軸ガイド23、Y軸ガイド2
4およびスライダ25等からなる自転防止機構22によ
って旋回スクロール14の自転が防止され、該旋回スク
ロール14は回転軸4を中心として所定寸法δの旋回半
径をもった円運動(旋回運動)が与えられる。
【0048】即ち、旋回スクロール14が固定スクロー
ル12に対して旋回運動する間に、スライダ25は、一
方の対向する各側面25CがX軸ガイド23に沿って摺
動変位することによってY軸方向への変位が規制されつ
つ、旋回スクロール14に対してはX軸方向に摺動変位
する。また、他方の対向する各側面25Dは摺動プレー
ト21側の各Y軸ガイド24に沿って摺動することによ
りX軸方向への変位が規制されつつ、ケーシング5に対
してY軸方向に摺動変位する。そして、スライダ25の
各貫通穴25B内に各筒状体26を介して挿入した各球
体27は、背面プレート19の摺動面19Bおよび摺動
プレート21の摺動面21Aに対してそれぞれ摺動(転
動)しつつ、旋回スクロール14からのスラスト方向の
荷重を受承し、スライダ25がX軸,Y軸方向に円滑に
摺動変位するのを補償する。
【0049】かくして、本実施例では、ケーシング5と
旋回スクロール14の背面との間にスライダ25を摺動
可能に配設し、各X軸ガイド23、各Y軸ガイド24に
よって該スライダ25の摺動変位を2軸(X,Y軸)方
向に規制すると共に、該スライダ25の各貫通穴25B
内には、各筒状部材26Aおよび一対の摺接リング26
B,26Bからなる各筒状体26を嵌入させて設け、該
筒状体26内にはグリースGと共に各球体27を収容す
る構成としている。
【0050】この結果、スライダ25のX軸,Y軸方向
変位により旋回スクロール14の自転を防止でき、旋回
スクロール14の旋回動作を円滑に補償できると共に、
各球体27を摺動面19B,21Aに対して円滑に転動
させながらスライダ25を摺動変位させることができ、
スラスト軸受としての性能を向上させ、耐久性や寿命を
確実に延ばすことができる。
【0051】そして、スライダ25の表面および裏面側
と各摺動面19B,21Aとの間で生じる摺動抵抗を大
幅に低減できると共に、スライダ25の摺動時に生じる
摩耗を効果的に抑制することができ、該スライダ25を
摺動面19B,21A間でX軸,Y軸方向へと円滑に摺
動させることができる。
【0052】また、各筒状体26を筒状部材26Aと一
対の摺動リング26B,26Bとで構成しているから、
各摺接リング26Bを摺動面19B,21Aに摺接させ
ることにより、各筒状体26内に封入したグリースGが
外部へ漏洩してしまうのを効果的に防止でき、各筒状体
26内の球体27を長期に亘って潤滑状態に保持できる
と共に、各筒状体26内から球体27の転動音(摺動
音)が外部に漏れるのを遮断することができ、装置から
の騒音を効果的に低減することができる。
【0053】さらに、各筒状体26内の球体27等でス
ラスト軸受を構成することにより、圧縮運転時における
旋回スクロール14からのスラスト方向の荷重(押圧
力)を背面プレート19と摺動プレート21との間で各
球体27により確実に受承でき、スライダ25等に余分
な負荷が作用するのを確実に防止できると共に、オルダ
ム継手からなる自転防止機構22の動きを円滑化でき、
旋回スクロール14の起動時や停止時における挙動を安
定化させることができる。
【0054】従って、本発明によれば、スライダ25の
各貫通穴25B内にそれぞれ筒状体26を介して設けた
各球体27を摺動面19B,21A間で転動させると共
に、各筒状体26内にグリースGを封入しておくことに
より、スライダ25を含めた自転防止機構22全体の耐
久性を確実に向上でき、当該スクロール式空気圧縮機の
寿命を延ばして、性能を確実に向上できると共に、長期
に亘って安定した圧縮性能を確保することができる。
【0055】さらに、スライダ25と各摺動面19B,
21Aとの間、該スライダ25と各X軸ガイド23、各
Y軸ガイド24との間に、特別にオイル等の潤滑油を供
給しなくても、各球体27によってケーシング5側(摺
動プレート21)と旋回スクロール14の背面側(背面
プレート19)との間でスライダ25を円滑に摺動させ
ることができ、無給油式の圧縮機として当該スクロール
式空気圧縮機を円滑に作動させることができる。
【0056】次に、図7は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、筒状体31を、軸方向で2分
割された分割筒31A,31Bと、該分割筒31A,3
1B間に設けられ、該分割筒31A,31Bを互いに離
間させるように軸方向に付勢する弾性部材として弾性リ
ング31Cとから構成したことにある。
【0057】ここで、弾性リング31Cは弾性樹脂材料
または金属材料により円環状のリングとして形成され、
その内部は中空となっている。そして、弾性リング31
Cは分割筒31A,31Bを矢示F,F方向(軸方向)
に付勢し、分割筒31A,31Bの端面31A1,31
B1を摺接部として背面プレート19と摺動プレート2
1とに摺接させるようになっている。また、分割筒31
A,31Bは背面プレート19、摺動プレート21およ
び球体27よりも軟質で、かつ弾性リング31Cよりも
硬質の材料によりそれぞれ円筒状に形成され、その内径
寸法は前記第1の実施例で述べた筒状部材26Aと同一
寸法に設定されている。
【0058】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、筒状体31を構成す
る複数の各分割筒31A,31Bを弾性リング31Cで
矢示F,F方向に付勢することにより、前記ケーシング
5側(摺動プレート21)と旋回スクロール14の背面
側(背面プレート19)とに各分割筒31A,31Bの
端面31A1,31B1を押付けることができ、内部の
グリースが漏洩するのを防止できると共に、摺動部とな
る端面31A1,31B1での摺動抵抗を低減でき、各
球体27の摺動音等が外部に洩れるのを確実に抑えるこ
とができる。
【0059】次に、図8は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では、前記第1の実施例を同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする
に、本実施例の特徴は、筒状体41を前記第2の実施例
で述べた筒状体31とほぼ同様に、2つの分割筒41
A,41Bに分割し、該各分割筒41A,41B間には
弾性部材としてのスプリング41Cを設ける構成とした
ことにある。
【0060】このように構成される本実施例でも、前記
第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる
が、特に本実施例では、分割筒41A,41Bをスプリ
ング41Cで矢示F,F(軸方向)に付勢することによ
り、前記ケーシング5側(摺動プレート21)と旋回ス
クロール14の背面側(背面プレート19)とに分割筒
41A,41Bの端面41A1,41B1を押付けるこ
とができ、前記潤滑剤の漏洩を低減できると共に、前記
転動子の摺動音等の漏洩を効果的に防止することができ
る。
【0061】次に、図9は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、スライダ25の貫通穴25B
内に挿嵌する筒状体51を、弾性樹脂材料からなる筒体
51Aにより形成し、該筒体51Aにはその周壁部に切
込みを入れるようにして複数のスリット51Bを形成す
ると共に、筒体51Aの軸方向両端側には摺接部となる
一対のシール用リング51C,51Cを一体に設けたこ
とにある。
【0062】ここで、筒体51Aは各スリット51Bに
より剛性が低下され、軸方向に弾性変形可能となってい
る。そして、筒状体51はスライダ25の貫通穴25B
内で軸方向に伸縮できるようになっている。また、各シ
ール用リング51Cは耐摩耗性と摺動性に優れた材料か
らなり、筒体51Aと背面プレート19、摺動プレート
21との間をシールする構成となっている。
【0063】このように構成される本実施例でも、前記
各実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、
特に本実施例では、筒状体51を弾性を有する筒体51
Aと各シール用リング51Cとで構成することにより、
該各筒状体51全体を各貫通穴25B内で軸方向に伸縮
可能とすることができ、潤滑剤としてのグリースに対す
るシール性や転動子の摺動音等に対する遮音性を確実に
向上できる。
【0064】なお、前記各実施例では自転防止機構22
の一部を構成するスライダ25の各貫通穴25B内に筒
状体26(31,41,51)を介して球体27を挿入
するものとして述べたが、本発明はこれに限るものでは
なく、自転防止機構22とは別にスライダ、筒状体およ
び転動子(球体)等からスラスト軸受を設ける構成とし
てもよい。
【0065】また、前記第2、第3の実施例で述べた分
割筒31A,31B(41A,41B)等については、
例えば含油樹脂または油含浸金属等で形成し、背面プレ
ート19および摺動プレート21に対する摺動性をより
高めるようにし、スラスト面の押付け力を軽減させる構
成としてもよい。
【0066】さらに、前記各実施例では、スクロール式
流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、
冷媒圧縮機等にも広く適用できる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、ケーシングと旋回スクロールとの間に、該
旋回スクロールの周方向に離間して軸方向に延びる複数
の貫通穴が穿設されたスライダを設けると共に、該スラ
イダの各貫通穴内にはスラスト方向の両端側が前記ケー
シング側と旋回スクロールの背面側とに摺接する摺接部
となった筒状体と、該各筒状体内に挿入され、前記旋回
スクロールからの軸方向の荷重を受承するように前記ケ
−シング側と旋回スクロールの背面側とに転動可能に接
触する転動子と、該各転動子を潤滑状態に保つように前
記各筒状体内に封入された潤滑剤とを設ける構成とした
から、各転動子をケーシング側と旋回スクロールの背面
側とに転動可能に接触させることにより、旋回スクロー
ルからのスラスト方向の荷重を確実に受承でき、各筒状
体および各転動子等によってスラスト軸受を構成できる
と共に、スラスト方向の荷重がスライダに直接作用する
のを防止でき、前記ケーシングと旋回スクロールとの間
でスライダが受ける摺動抵抗を確実に低減できる。そし
て、スライダの耐久性や寿命を確実に延ばすことがで
き、装置の信頼性を高め、長期に亘って安定した運転を
補償することができると共に、無給油式のスクロール式
流体機械に対しても簡単に適用可能となる。
【0068】また、筒状体は軸方向の両端側がケーシン
グ側と旋回スクロールの背面側とに摺接する摺接部とな
っており、各転動子を潤滑状態に保つように各筒状体内
には潤滑剤を封入しているから、各転動子をケーシング
側と旋回スクロールの背面側との間で円滑に転動させる
ことができ、起動時等に不安定な挙動を起こすのを防止
できると共に、前記各摺接部により筒状体内の潤滑剤が
漏洩するのを確実に防止でき、転動子の転動音等も低減
することができる。
【0069】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、筒状体を筒状部材と一対の摺動リングとで構成する
ことにより、それぞれを異なる材料によって形成でき、
各摺接リングの耐摩耗性や摺動性を高めることによっ
て、前記筒状部材の両端側と前記ケーシング側、旋回ス
クロールの背面側との間を効果的にシールでき、前記潤
滑剤の漏洩をより確実に低減することが可能となる。
【0070】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
筒状体を構成する複数の分割筒を弾性部材でスラスト方
向に付勢することにより、前記ケーシング側と旋回スク
ロールの背面側とに各分割筒の端面を押付けることがで
き、前記潤滑剤の漏洩をより確実に低減できると共に、
前記転動子の転動音(摺動音)等が外部に洩れるのを抑
えることができる。
【0071】さらにまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、筒状体を弾性材料から筒状に形成することにより、
該筒状体全体を貫通穴内で軸方向に伸縮可能とすること
ができ、前記潤滑剤に対するシール性や転動子の摺動音
等に対する遮音性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中のスクロール式空気圧縮機を拡大して示
す要部縦断面図である。
【図3】図2中のスライダを各筒状体および各球体と共
に拡大して示す正面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向拡大断面図である。
【図5】図3中のスライダ、各筒状体および各球体を示
す斜視図である。
【図6】図2中のスライダ、筒状体、球体、背面プレー
トおよび摺動プレートを示す拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例によるスクロール式空気
圧縮機に用いる筒状体を拡大して示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例によるスクロール式空気
圧縮機に用いる筒状体を拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例によるスクロール式空気
圧縮機に用いる筒状体を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
4 回転軸 4A クランク 5 ケーシング 12 固定スクロール 14 旋回スクロール 16 圧縮室 19 背面プレート 19B 摺動面 21 摺動プレート 21A 摺動面 25 スライダ 25B 貫通穴 26,31,41,51 筒状体 26A 筒状部材 26B 摺接リング 27 球体(転動子) 31A,31B,41A,41B 分割筒 31C 弾性リング(弾性部材) 41C スプリング(弾性部材) 51A 筒体 51B スリット 51C シール用リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒井 裕二 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 三原 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに一体的に
    設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケーシング
    に回転可能に支持され先端側がクランクとなった駆動軸
    と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前記固定
    スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回スクロ
    ールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転防止機
    構とからなるスクロール式流体機械において、 前記ケーシングと旋回スクロールとの間に配設され、該
    旋回スクロールの周方向に離間してスラスト方向に延び
    る複数の貫通穴が穿設されたスライダと、 該スライダの各貫通穴内に挿嵌され、スラスト方向の両
    端側が前記ケーシング側と旋回スクロールの背面側とに
    摺接する摺接部となった筒状体と、 該各筒状体内に挿入され、前記旋回スクロールからのス
    ラスト方向の荷重を受承するように前記ケ−シング側と
    旋回スクロールの背面側とに転動可能に接触する転動子
    と、 該各転動子を潤滑状態に保つように前記各筒状体内に封
    入された潤滑剤とを備える構成としたことを特徴として
    なるスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記筒状体は、前記貫通穴よりも短い軸
    方向寸法をもって筒状に形成され該貫通穴内に嵌入され
    る筒状部材と、該筒状部材の軸方向両端側に設けられ該
    筒状部材の両端側と前記ケーシング側、旋回スクロール
    の背面側との間をシールする前記摺接部としての一対の
    摺接リングとから構成してなる請求項1に記載のスクロ
    ール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記筒状体は、前記スラスト方向で少な
    くとも2分割された複数の分割筒と、該各分割筒間に設
    けられ該各分割筒を互いに離間させるように該各分割筒
    を軸方向に付勢する弾性部材とから構成してなる請求項
    1に記載のスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 前記筒状体を、弾性材料によって筒状に
    形成し、前記貫通穴内でスラスト方向に伸縮可能とする
    構成としてなる請求項1に記載のスクロール式流体機
    械。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065259A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Tokico Ltd スクロール式流体機械
JP2010053843A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Hitachi Ltd スクロール式流体機械
JP2023143657A (ja) * 2022-03-23 2023-10-06 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 圧縮機

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