JPH0953576A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JPH0953576A
JPH0953576A JP23337795A JP23337795A JPH0953576A JP H0953576 A JPH0953576 A JP H0953576A JP 23337795 A JP23337795 A JP 23337795A JP 23337795 A JP23337795 A JP 23337795A JP H0953576 A JPH0953576 A JP H0953576A
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plate
sliding
movable plate
axis
movable
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JP23337795A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Mihara
宏之 三原
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Yuji Komai
裕二 駒井
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0953576A publication Critical patent/JPH0953576A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/063Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルダム継手を無給油式のものに対しても適
用でき、安価でしかも高強度に形成できるようにする。 【解決手段】 耐摩耗性材料から形成された略コ字状の
各摺動板20,21を可動プレート19の各切欠部19
C1 ,19D1 を介して可動プレート19に固着する。
そして、可動プレート19をケーシング1と旋回スクロ
ール9の背面との間に各摺動板20,21を介して摺動
可能に配設する。これによって、可動プレート19の摺
動変位を各X軸ガイド17、各Y軸ガイド18により2
軸(X,Y軸)方向に規制する。また、可動プレート1
9の各貫通穴19Fにはフランジ部3の摺動面3Aと背
面プレート14の摺動面14Bにそれぞれ転動可能に接
触する各球体22をグリスと共に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関し、特に、無給油式のスクロール式流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーシングと、該ケーシングに
一体的に設けられた固定スクロールと、前記ケーシング
に回転可能に設けられ前記ケーシング内に延びる先端側
がクランクとなった駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋
回可能に設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧
縮室を画成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの
自転を防止する自転防止機構とからなるスクロール式流
体機械は知られている。この種の従来技術によるスクロ
ール式流体機械では、外部から駆動軸を回転駆動して旋
回スクロールを固定スクロールに対して一定の偏心寸法
をもって旋回運動させることにより、固定スクロールの
外周側に設けた吸込口から空気(外気)を吸込みつつ、
この空気を固定スクロールのラップ部と旋回スクロール
のラップ部との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スク
ロールの中心部に設けた吐出口から圧縮空気を外部に向
けて吐出するようになっている。
【0003】また、このような従来技術による無給油式
のスクロール式流体機械では、旋回スクロールの自転を
防止するために、複数の補助クランクを用いたものが知
られている。即ち、前記ケーシングと旋回スクロールの
背面側との間に位置して、該旋回スクロールに設けられ
る旋回軸受の外周側に複数の補助クランクを設け、これ
により、旋回スクロールの自転を防止している。そし
て、この種の各補助クランクによる自転防止機構の場
合、各補助クランクの潤滑性を維持するために、各補助
クランクの回動部にグリース等を付与するようにしてい
る。
【0004】ここで、他の従来技術として、スクロール
式流体機械の自転防止機構にオルダム継手を用い、該オ
ルダム継手により旋回スクロールの自転を防止する機能
のみを与える構造としたものが、例えば、特公平6−3
7875号公報に開示されている。また、米国特許第3
994635号明細書には、オルダム継手として旋回ス
クロールの自転を防止する機能と該旋回スクロールのス
ラスト荷重を受ける機能を併せ持つものが開示されてい
る。そして、この種のオルダム継手による自転防止機構
の場合、オルダム継手の潤滑性を維持するために、オル
ダム継手の摺動部等に常時潤滑油を供給する構成となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式流体機械では、自転防止機構
として複数の補助クランクを採用しているため、駆動軸
のクランクと各補助クランクの偏心寸法を一致させる必
要があり、高精度の加工技術が要求される。
【0006】また、設計上各クランクの偏心寸法を一致
させても、旋回スクロールの旋回運動による遠心力等の
影響により、駆動軸のクランクと各補助クランクとのバ
ランスをとるのが難しく振動が発生する場合があり、自
転防止機構の実際上の設計・製造が難しく、また構造が
複雑となり部品点数も多くなるという問題がある。
【0007】さらに、他の従来技術によるオルダム継手
(特公平6−37875号公報、米国特許第39946
35号明細書参照)を用いた自転防止機構では、比較的
構造が単純で設計・製造も比較的容易になるという利点
がある。しかし、かかる自転防止機構にあっては、オル
ダム継手の摺動部等に潤滑油を常に供給しなければなら
ず、給油式のスクロール式流体機械には適用できるもの
の、このようなオルダム継手を無給油式のものに適用し
た場合には、装置の運転時にオルダム継手の摺動部側で
摩耗量が増大し、オルダム継手の寿命が短くなってしま
う。
【0008】このために、従来技術の場合には、オルダ
ム継手の交換周期が短くなると共に、交換作業が面倒な
ものとなり、装置を長期に亘って継続的に運転させるの
が困難になってしまうという問題がある。また、オルダ
ム継手の寿命を延ばすために、オルダム継手を厚肉にし
て形成した場合には、オルダムリングの重量が重くなる
ため、該オルダムリングに生じる慣性力が大きくなって
しまい、これによってもオルダムリングの摺動部の摩耗
量が増大してしまうという問題がある。また、オルダム
リングの運動によって生じる不釣合量を取除くことも難
しくなる。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はオルダム継手からなる自転防止
機構を無給油式のものに対しても適用できるようにし、
圧縮運転時にオルダム継手が早期に摩耗,損傷するのを
効果的に防止できると共に、該オルダム継手を安価でし
かも高強度に形成できるようにしたスクロール式流体機
械を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転
可能に設けられ前記ケーシング内に延びる先端側がクラ
ンクとなった駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能
に設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を
画成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を
防止する自転防止機構とからなるスクロール式流体機械
に適用される。
【0011】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記自転防止機構を、前記ケーシング側
に設けられる第1の継手ガイドと、前記旋回スクロール
の背面側に設けられる第2の継手ガイドと、該第1,第
2の継手ガイド間に設けられ、該第1,第2の継手ガイ
ドにより互いに直交する2軸方向にガイドされる可動継
手とから構成し、該可動継手には、耐摩耗性材料によっ
て形成され、該可動継手が前記第1,第2の継手ガイド
に対して摺動接触するのを補償する摺動部材を設けたこ
とにある。
【0012】また、請求項2に記載の発明が採用する構
成は、前記可動継手を、前記第1,第2の継手ガイド間
に配設される矩形状の可動プレートによって形成し、前
記摺動部材は、該可動プレートの外側面を部分的に覆う
構成としたことにより、さらに、請求項3に記載の発明
が採用する構成は、前記摺動部材を、前記可動プレート
に外側から取付けられ、該可動プレートをその板厚方向
で挟持するようにコ字形をなす摺動板により構成したこ
とにある。
【0013】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
可動継手と摺動部材とを異なる部材によって形成でき、
摺動部材のみを耐摩耗性材料で形成することにより、可
動継手全体を硬質の耐摩耗性材料等で形成する必要がな
くなり、材料選択の自由度を高めることができる。そし
て、可動継手が第1,第2の継手ガイドに対して長期に
亘り摺動接触するのを摺動部材で補償することができ、
可動継手が摩耗するのを摺動部材によって確実に防止で
きる。
【0014】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、前記可動継手を、前記第1,第2の継手ガイド間に
配設される矩形状の可動プレートによって形成し、前記
摺動部材を、該可動プレートの外側面を部分的に覆う構
成とすることにより、該可動プレートを前記第1,第2
の継手ガイドに沿って互いに直交する2軸方向に確実に
摺動変位させることができると共に、摺動部材を可動プ
レートよりも軽い耐摩耗性材料によって形成でき、全体
の重量を軽減することができる。
【0015】また、請求項3に記載の発明のように、前
記摺動部材を、前記可動プレートに外側から取付けら
れ、該可動プレートをその板厚方向で挟持するようにコ
字形をなす摺動板として構成することにより、該摺動板
を可動プレートに対して容易に取付けることができ、前
記可動プレートが前記第1,第2の継手ガイドに対して
摺動するときには、前記摺動板によって可動プレートが
摩耗するのを確実に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図15に基づき、スクロール式流体機械として無給油
式のスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明する。
【0017】ここで、図1ないし図6は本発明の第1の
実施例を示している。
【0018】図において、1はスクロール式空気圧縮機
の外枠を形成する段付筒状のケーシングを示し、該ケー
シング1は、小径の筒状に形成された軸受部2と、該軸
受部2の基端側から径方向外向きに延設された環状のフ
ランジ部3と、該フランジ部3の外周側から軸方向に突
出した筒状の大径部4と、該大径部4の先端側からさら
に径方向外向きに突出した環状の衝合部5とから大略構
成されている。
【0019】ここで、前記ケーシング1の軸受部2内に
は、後述の駆動軸7が挿入される長尺の小径穴部2A
と、該小径穴部2Aからケーシング1の大径部4側へと
開口する短尺の大径穴部2Bとが設けられ、該大径穴部
2B内には後述のカウンタウェイト8および旋回スクロ
ール9のボス部14A等が収容される。そして、ケーシ
ング1のフランジ部3はその内側面が、後述の球体22
等が摺動(転動)する摺動面3Aとなり、該摺動面3A
には後述の各X軸ガイド17が立設されている。
【0020】また、ケーシング1の大径部4には図2に
示す如く、冷却風をケーシング1内部へ流通させる冷却
風取入口4Aと、該冷却風取入口4Aと対向する位置に
冷却風排出口(図示せず)とがそれぞれ穿設され、ケー
シング1の衝合部5には後述の固定スクロール6の取付
フランジ部6Bを取付けるためのボルト穴5A,5A,
…がそれぞれ穿設されている。
【0021】6はケーシング1の先端側に固着された固
定スクロールを示し、該固定スクロール6は、略円板状
に形成され中心が駆動軸7の軸線O1 −O1 と一致する
ように配設された鏡板6Aと、該鏡板6Aの外縁側から
突出し、外周側が前記ケーシング1の衝合部5にボルト
(図示せず)等を介して固着された取付フランジ部6B
と、前記鏡板6Aの表面側から軸方向に立設され、中心
側が巻始め端となり外周側が巻終り端となった渦巻状の
ラップ部6Cと、鏡板6Aの背面側に並列に多数立設さ
れた放熱板6D,6D,…とから構成されている。
【0022】7は軸受部2(ケーシング1)の小径穴部
2A内に軸受を介して回転可能に軸支された駆動軸を示
し、該駆動軸7の先端側は軸受部2の大径穴部2B内に
延びるクランク7Aとなり、該クランク7Aの軸線O2
−O2 は駆動軸7の軸線O1−O1 に対して所定寸法δ
だけ偏心している。そして、駆動軸7はケーシング1外
に突出した基端側が駆動源(図示せず)に連結され、駆
動源で回転駆動されることにより、クランク7Aを介し
て後述の旋回スクロール9を旋回運動させる。
【0023】8はクランク7Aの基端側に固着されたカ
ウンタウェイトを示し、該カウンタウェイト8は軸受部
2の大径穴部2B内に位置し、旋回スクロール9の旋回
運動に対して駆動軸7全体の回転バランスをとってい
る。
【0024】9は固定スクロール6と対向してケーシン
グ1内に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示し、
該旋回スクロール9は後述の旋回スクロール本体10
と、該旋回スクロール本体10の背面側に取付けられた
略円板状の後述する背面プレート14とから一体的に構
成されている。
【0025】10は旋回スクロール本体で、該旋回スク
ロール本体10は図2に示すように、円板状に形成され
た鏡板10Aと、該鏡板10Aの表面側から軸方向に立
設され、中心側が巻始め端となり外周側が巻終り端とな
った渦巻状のラップ部10Bと、該鏡板10Aの背面側
に並列に多数立設された放熱板10C,10C,…とか
ら大略構成されている。ここで、前記旋回スクロール本
体10のラップ部10Bは図1に示すように、固定スク
ロール6のラップ部6Cに対して所定角度(例えば、1
80度)だけずらして重なり合うように配設され、両者
のラップ部6C,10B間には複数の圧縮室11,1
1,…が形成される。
【0026】そして、当該スクロール式空気圧縮機の運
転時には、固定スクロール6の外周側に設けた吸込口1
2から外周側の圧縮室11内に空気を吸込みつつ、この
空気を旋回スクロール9が旋回運動する間に各圧縮室1
1内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室11から固定
スクロール6の中心に設けた吐出口13を介して外部に
圧縮空気を吐出する。
【0027】14は旋回スクロール本体10の背面側に
設けられた背面プレートを示し、該背面プレート14
は、旋回スクロール本体10の鏡板10Aとほぼ同一径
の円板状に形成され、該背面プレート14の背面中央部
にはボス部14Aが軸方向に突出して形成されている。
そして、該背面プレート14は旋回スクロール本体10
の各放熱板10C先端部にボルト(図示せず)等を介し
て固着されており、該各放熱板10C間に複数の冷却風
通路A,A,…を画成し、外部からの冷却風によって旋
回スクロール本体10の鏡板10A背面側等を効率よく
冷却できるようにしている。
【0028】ここで、前記背面プレート14の背面側
は、後述する各Y軸ガイド18間が摺動面14Bとなっ
ており、該摺動面14Bを後述の可動プレート19が各
球体22を介して摺動するようになっている。そして、
背面プレート14のボス部14Aはケーシング1の軸受
部2側に向けて軸方向に突出し、該ボス部14Aは駆動
軸7のクランク7Aに旋回軸受15を介して回転可能に
取付けられている。
【0029】16は旋回スクロール9の自転を防止する
自転防止機構を示し、該自転防止機構16は図1ないし
図4に示すように、後述の各X軸ガイド17、各Y軸ガ
イド18、可動プレート19、各摺動板20,21およ
び各球体22とから構成され、可動プレート19をX
軸,Y軸方向に摺動変位させることにより、各Y軸ガイ
ド18と一体になった旋回スクロール9の自転を防止
し、該旋回スクロール9に前記所定寸法δの旋回半径を
もった円運動(旋回運動)を与えるようになっており、
いわゆるオルダム継手を構成している。
【0030】17,17はフランジ部3(ケーシング
1)の摺動面3Aに一体に設けられた第1の継手ガイド
としてのX軸ガイドを示し、該各X軸ガイド17は図2
に示すように、細長い角板状に形成され、駆動軸7の大
径穴部2Bを中心にしてY軸方向に一定の寸法だけ離間
し、かつX軸方向に沿って平行に延びている。そして、
各X軸ガイド17間には、可動プレート19が各摺動板
20を介して装着され、可動プレート19がケーシング
1に対してX軸方向に摺動変位するのを補償し、Y軸方
向に摺動変位するのを規制している。
【0031】18,18は背面プレート14(旋回スク
ロール9)の摺動面14Bに一体に設けられた第2の継
手ガイドとしてのY軸ガイドを示し、該各Y軸ガイド1
8は前記X軸ガイド17と同様に細長い角板状に形成さ
れ、背面プレート14のボス部14Aを中心にしてX軸
方向に一定の寸法だけ離間して、かつY軸方向に沿って
平行に延びている。そして、各Y軸ガイド18間には可
動プレート19が各摺動板21を介して装着され、可動
プレート19が旋回スクロール9に対してY軸方向に摺
動変位するのを補償し、X軸方向に摺動変位するのを規
制している。
【0032】19はケーシング1のフランジ部3と旋回
スクロール9の背面プレート14との間に、摺動可能に
配設された可動継手としての可動プレートを示し、該可
動プレート19は図3ないし図6に示すように、例えば
アルミニウム等の軽量な金属材料により略正方形(矩
形)の平板状に形成され、表面19Aおよび裏面19B
を有すると共に、X軸方向に平行に延びるX軸側面19
C,19CとY軸方向に平行に延びるY軸側面19D,
19Dとを有している。
【0033】ここで、前記可動プレート19の各X軸側
面19C、各Y軸側面19Dには、図4に示すようにそ
れらの長さ方向両端側に位置する部位に、浅いコ字形状
をなす切欠部19C1 ,19C1 ,…、切欠部19D1
,19D1 ,…(それぞれ1個のみ図示)がそれぞれ
形成され、該各切欠部19C1 ,19D1 には、各摺動
板20,21がそれぞれ取付けられている。そして、各
切欠部19C1 ,19D1 の幅寸法は、各摺動板20の
X軸摺動板部20A(各摺動板21のY摺動板部21
A)の幅寸法と対応し、各切欠部19C1 ,19D1 の
溝深さは、各摺動板20のX軸摺動板部20A(各摺動
板21のY摺動板部21A)の肉厚よりも小さく形成さ
れている。これによって各摺動板20,21のX,Y軸
摺動板部20A,21Aをそれぞれ各切欠部19C1 ,
19D1 に嵌合させたときに、X,Y軸摺動板部20
A,21Aの外側面が、それぞれ摺動板19のX軸側面
19C、Y軸側面19Dから外部に突出するようしてい
る。
【0034】また、可動プレート19の中央部には、背
面プレート14のボス部14Aが貫通する逃がし穴19
Eが穿設され、該逃がし穴19Eは可動プレート19が
各摺動板20,21を介して摺動変位するときに、該可
動プレート19がボス部14Aに衝突するのを防止する
ようになっている。そして、前記可動プレート19の4
隅には、背面プレート14のボス部14A外周側に位置
し周方向に離間して4個の貫通穴19F,19F,…が
それぞれ穿設され、該各貫通穴19F内には後述のグリ
スと共に各球体22が挿入されている。
【0035】また、可動プレート19は、各X軸ガイド
17によりフランジ部3の摺動面3Aに対してX軸方向
に変位方向が規制されると共に、各Y軸ガイド18によ
り背面プレート14の摺動面14Bに対してY軸方向に
変位方向が規制されている。
【0036】20,20,…は可動プレート19の各切
欠部19C1 に取付けられた摺動部材としての4個の摺
動板を示し、該各摺動板20は、例えば焼結金属等の耐
摩耗性材料によって図4に示す如く略コ字状に形成さ
れ、その板厚は可動プレート19の板厚よりも薄くなっ
ている。ここで、前記各摺動板20は、略長方形状をな
すX軸摺動板部20Aと、該X軸摺動板部20Aの上端
部および下端部からそれぞれ互いに平行に延設され、可
動プレート19をその板厚方向で挟持するように略長方
形状に形成された短尺板部20Bおよび長尺板部20C
とから構成されている。また、各長尺板部20Cには、
可動プレート19の各貫通穴19Fと対応した位置で、
かつ該各貫通穴19Fと同形状の貫通穴20Dがそれぞ
れ形成されている。
【0037】そして、各摺動板20は各板部20B、2
0Cを、それぞれ可動プレート19の表面19Aおよび
裏面19Bに対してY軸方向にスライドさせると共に、
各X軸摺動板部20Aを可動プレート19の各切欠部1
9C1 内に嵌合させることにより、各摺動板20は可動
プレート19に接着剤等によって固着されている。ま
た、各摺動板20の短尺板部20B先端面は、長尺板部
21B(摺動板21)の各端面のうち、可動プレート1
9の各X軸側面19C側に位置する端面に当接してい
る。
【0038】ここで、各摺動板20のX軸摺動板部20
A外側面は、可動プレート19のX軸側面19Cから一
定寸法だけ外側に突出し、可動プレート19の各X軸側
面19Cが各X軸ガイド17の内側面17Aに直接摺接
するのを防止している。また、各板部20B,20C
は、可動プレート19の表面19A、裏面19Bからそ
の板厚分だけ外側に突出し、これら表面19Aおよび裏
面19Bがそれそれケーシング1のフランジ部3および
旋回スクロール9の背面プレート14に直接摺接するの
を各球体22等と共に防止している。
【0039】21,21,…は可動プレート19の各切
欠部19D1 に取付けられた摺動部材としての4個の摺
動板を示し、該各摺動板21は、例えば焼結金属等の耐
摩耗性材料によって前記各摺動板20と同様に図4に示
す如く略コ字状に形成され、その板厚は可動プレート1
9の板厚よりも薄くなっている。ここで、前記各摺動板
21は、略長方形状をなすY軸摺動板部21Aと、該Y
軸摺動板部21Aの上端部および下端部からそれぞれ互
いに平行に延設され、可動プレート19をその板厚方向
で挟持するように略長方形状に形成された長尺板部21
Bおよび短尺板部21Cとから構成されている。また、
各長尺板部21Bには、可動プレート19の各貫通穴1
9Fと対応した位置で、かつ該各貫通穴19Fと同形状
の貫通穴21Dがそれぞれ形成されている。
【0040】そして、各摺動板部21は各板部21B、
21Cをそれぞれ可動プレート19の表面19Aおよび
裏面19Bに対してX軸方向にスライドさせると共に、
各Y軸摺動板部21Aを可動プレート19の各切欠部1
9D1 内に嵌合させることにより、各摺動板21は可動
プレート19に接着剤等によって固着されている。ま
た、各摺動板21の短尺板部21C先端面は、長尺板部
20C(摺動板20)の各端面のうち、可動プレート1
9の各Y軸側面19D側に位置する端面に当接してい
る。
【0041】ここで、各摺動板21のY軸摺動板部21
A外側面は、可動プレート19のY軸側面19Dから一
定寸法だけ外側に突出し、可動プレート19の各Y軸側
面19Dが各Y軸ガイド18の内側面18Aに直接摺接
するのを防止している。また、各板部21B,21C
は、それぞれ可動プレート19の表面19A、裏面19
Bからその板厚分だけ外側に突出し、これら表面19A
および裏面19Bがそれぞれケーシング1のフランジ部
3および旋回スクロール9の背面プレート14に直接摺
接するのを各球体22等と共に防止している。
【0042】22,22,…は可動プレート19の各貫
通穴19F内に挿入された球体を示し、該各球体22は
可動プレート19よりも硬質の金属材料から球形のボー
ルとして形成され、その直径は図6に示す如く、可動プ
レート19の板厚に摺動板20の各板部20B,20C
の板厚を加算した厚さと同一寸法またはこれよりも僅か
に大きい寸法でもって形成されている。そして、可動プ
レート19の各貫通穴19Fは、各球体22を内部に収
容した状態で、図1に示す如く各摺動板20,21の各
貫通穴20D,21Dを介してフランジ部3の摺動面3
Aと背面プレート14の摺動面14Bとの間で両側から
ほぼ密閉状態に保持されている。
【0043】ここで、可動プレート19の各貫通穴19
F内には潤滑剤となるグリース(図示せず)が封入さ
れ、これによって可動プレート19の表面19Aおよび
裏面19Bが各摺動板20,21を介して各摺動面3
A,14B上を摺動変位するときに、各球体22を潤滑
状態に保ちつつ、該各球体22が可動プレート19の各
貫通穴19F内で円滑に転動できるようにしている。ま
た、各球体22は各摺動板20の板部20B,20Cお
よび各摺動板21の板部21B,21Cと共に、旋回ス
クロール9からのスラスト方向の荷重(押圧力)を受承
している。
【0044】23は固定スクロール6の背面側に設けら
れたカバーを示し、該カバー23は固定スクロール6の
放熱板6D先端部にボルト(図示せず)を介して固着さ
れ、該各放熱板10C間に複数の冷却風通路B,B,…
を画成し、外部からの冷却風によって固定スクロール6
の鏡板6A、ラップ部6C等を効率よく冷却できるよう
にしている。
【0045】24は吐出パイプで、該吐出パイプ24は
基端側が固定スクロール6の中心部の吐出口13に接続
され、先端側がカバー23を貫通して外部に突出し、空
気タンク等に接続されている。
【0046】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0047】まず、電動モータにより駆動軸7を回転さ
せ、旋回スクロール9を旋回させると、固定スクロール
6のラップ部6Cと旋回スクロール9(旋回スクロール
本体10)のラップ部10Bとの間に画成された圧縮室
11,11,…が連続的に縮小する。これにより、固定
スクロール6の吸込口12から吸込んだ外気を該各圧縮
室11で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を固定スクロー
ル6の吐出口13から吐出パイプ24を介して外部の空
気タンク等に貯留させる。
【0048】そして、このように旋回スクロール9が旋
回運動するときには、X軸ガイド17、Y軸ガイド1
8、可動プレート19および各球体22等からなる自転
防止機構16によって旋回スクロール9の自転が防止さ
れ、該旋回スクロール9に駆動軸7を中心として所定寸
法δの旋回半径をもった円運動(旋回運動)を与えてい
る。
【0049】即ち、旋回スクロール9が固定スクロール
6に対して旋回運動する間に、可動プレート19は、各
X軸側面19Cが各摺動板20のX軸摺動板部20Aを
介してX軸ガイド17の側面を摺動することにより、Y
軸方向への摺動変位が規制されつつ、ケーシング1に対
しては図2中のX軸方向に摺動変位する。また、各Y軸
側面19Dは各摺動板21のY軸摺動板部21Aを介し
て各Y軸ガイド18の側面を摺動することによりX軸方
向への摺動変位が規制されつつ、旋回スクロール9に対
してはY軸方向に摺動変位する。そして、可動プレート
19の表面19Aは各摺動板20,21の板部20B,
21Bを介してフランジ部3の摺動面3Aを摺動すると
共に、裏面19Bは各摺動板20,21の板部20C,
21Cを介して背面プレート14の摺動面14Bに対し
て摺動し、これら各摺動板20,21の板部20B,2
0C,21B,21Cは各球体22と共にスラスト方向
の荷重を受承する。
【0050】ここで、各摺動板20のX軸摺動板部20
A表面および各摺動板21のY軸摺動板部21A表面
は、可動プレート19の各側面19C,19Dからそれ
ぞれ突出しているから、可動プレート19の各X軸側面
19Cおよび各Y軸側面19Dを、それぞれX軸ガイド
17の側面および各Y軸ガイド18の側面から離間させ
ることができ、これによって各X軸側面19C、各Y軸
側面19Dが、それぞれ各X軸ガイド17の側面17A
および各Y軸ガイド18の側面18Aに摺動して摩耗、
損傷するのを確実に防止することができる。
【0051】また、各摺動板20,21の板部20B,
21B表面および板部20C,21C表面は、可動プレ
ート19の表面19Aおよび裏面19Bからそれぞれ突
出しているから、表面19Aおよび裏面19Bを、それ
ぞれフランジ部3の摺動面3Aおよび背面プレート14
の摺動面14Bから離間させることができ、これによっ
て表面19A、裏面19Bがそれぞれ各摺動面3A、1
4Bに摺動して摩耗、損傷するのを効果的に防止できる
と共に、表面19A,裏面19Bが背面プレート14か
らのスラスト荷重を受承して摩耗、損傷するのを効果的
に防止することができる。
【0052】さらに、前記可動プレート19の各貫通穴
19F内には各球体22を挿入し、該各球体22を前記
各摺動面3A,14Bに対して転動可能に接触させると
共に、前記各貫通穴19Fにはグリスを封入しているか
ら、可動プレート19は、各球体22を円滑に転動させ
ながら各摺動面3A,14Bを摺動させることができ
る。
【0053】この結果、摺動面3Aと各摺動板20、2
1の板部20B,21Cとの間で生じる摩擦抵抗、およ
び摺動面14Bと各摺動板20,21の板部20C,2
1Bとの間で生じる摩擦抵抗を大幅に低減できると共
に、各板部20B,20C,21B,21Cは、圧縮運
転時に生じる旋回スクロール9からのスラスト方向の荷
重(押圧力)を各球体22と共に受承でき、これによっ
て耐摩耗性材料としての各摺動板20,21の耐久性を
向上でき、該各摺動板20,21自体の寿命を効果的に
延ばすことができる。
【0054】かくして、本実施例では、耐摩耗性材料か
ら形成された略コ字状の各摺動板20,21を可動プレ
ート19の各切欠部19C1 ,19D1 を介して可動プ
レート19に固着し、ケーシング1と旋回スクロール9
の背面との間に可動プレート19を各摺動板20,21
を介して摺動可能に配設し、各X軸ガイド17、各Y軸
ガイド18によって該可動プレート19の摺動変位を2
軸(X,Y軸)方向に規制すると共に、可動プレート1
9の各貫通穴19Fにはフランジ部3の摺動面3Aと背
面プレート14の摺動面14Bにそれぞれ転動可能に接
触する各球体22をグリスと共に挿入している。
【0055】この結果、可動プレート19を各摺動板2
0,21によって各X,Y軸ガイド17,18および各
摺動面3A,14Bからそれぞれ所定寸法だけ離間させ
た状態で、各摺動板20,21のみをこれら各X,Y軸
ガイド17,18、各摺動面3A、14Bに摺動接触さ
せることができ、可動プレート19の摺動変位時に生じ
る摩耗、損傷を各摺動板20,21により効果的に防止
することができる。
【0056】従って、本実施例によれは、耐摩耗性材料
から形成された各摺動板20,21を金属材料から形成
された可動プレート19に一体的に取付けることによ
り、可動プレート19と各摺動面3A,14Bとの間、
該可動プレート19と各X,Y軸ガイド17,18との
間にオイル等の潤滑剤を給油しなくても、可動プレート
19の摺動時に生じる摩耗、損傷を効果的に防止するこ
とができ、可動プレート19の耐久性を確実に向上させ
ることができる。そして、無給油式の圧縮機として当該
スクロール式空気圧縮機を円滑に作動させることがで
き、性能を確実に向上できると共に、長期に亘って安定
した圧縮性能を確保することができる。
【0057】また、各球体22を各摺動面3A,14B
に対して円滑に転動運動させることにより、各摺動板2
0,21自体の耐久性を効果的に向上させることがで
き、これによって、可動プレート19が摩耗、損傷する
のをさらに確実に防止することができる。
【0058】さらに、可動プレート19を金属材料から
形成すると共に、各摺動板20,21を耐摩耗性材料か
ら形成し、その板厚を可動プレート19の板厚よりも薄
肉に形成したから、可動プレート19全体を硬質で比較
的もろい耐摩耗性材料等で形成する必要がなくなり、可
動プレート19の重量を軽減できると共に、各摺動板2
0,21によって可動プレート19に十分な耐摩耗性を
与えることができ、全体の強度を確実に高めることがで
きる。
【0059】さらにまた、可動プレート19を軽量化す
ることによって、該可動プレート19に作用する慣性力
を小さくすることができるから、各摺動板20,21と
各X,Y軸ガイド17,18との間、および各摺動板2
0,21と各摺動面3A、14Bとの間で生じる摩擦力
を小さく軽減できると共に、各摺動板20,21の摩耗
量も低減でき、該摺動板20,21自体の耐久性、寿命
等を効果的に向上させることができる。
【0060】さらに、可動プレート19の運動によって
生じる不釣合量も小さくできるから、装置全体の振動騒
音を小さくすることができる。また、可動プレート19
を金属材料で形成することにより、該可動プレート19
全体を耐摩耗性樹脂材料で形成するよりも、材料コスト
等を効果的に削減することができる。
【0061】次に、図7は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、可動継手としての可動プレー
ト31のX軸側面31Cに各凹溝32を形成すると共
に、摺動部材としての各摺動板33,34に各凸状突起
部35を取付け、各摺動板32,33を凸状突起部3
4、各凹溝32を介して可動プレート31に一体的に取
付けたことにある。
【0062】ここで、可動プレート31は前記第1の実
施例で述べた可動プレート19と同様に、表面31A、
裏面31B、各X軸側面31C、各Y軸側面31Dおよ
び各貫通穴31E(1個のみ図示)とから構成されてい
るものの、可動プレート31の各X軸側面31C、各Y
軸側面31Dには、図7に示すようにそれらの長さ方向
両端側に位置する部位に、断面略凹状の凹溝32,3
2,…(2個のみ図示)が形成されている点で可動プレ
ート19とは異なっている。
【0063】また、各摺動板33,34(それぞれ一個
のみ図示)は前記第1の実施例で述べた各摺動板20,
21と同様に、それぞれ耐摩耗性材料から略コ字状の平
板として形成され、各X,Y軸摺動板部33A,34
A、各短,長尺板部33B,34B、各長,短尺板部3
3C,34Cおよび各貫通穴33D,34Dとから構成
されているものの、該各摺動板33,34の各X,Y軸
摺動板部33A,34A内側面には、それぞれ各凹溝3
2の形状と対応するように細長の角板状に形成された凸
状突起部35が溶接あるいは一体成形等の手段により固
着されている。
【0064】そして、各摺動板33,34は、各凸状突
起部35を各凹溝32内に接着剤等によって嵌着させる
ことにより、可動プレート31の各X軸側面31Cおよ
び各Y軸側面31Dにそれぞれ一体的に取付けられてい
る。
【0065】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、各摺動板33,34
をそれぞれ可動プレート31の各X軸側面31C、各Y
軸側面31Dに取付けるときには、各凸状突起部35を
各凹溝32内に嵌着させることにより、各摺動板33,
34の各X軸側面31C、各Y軸側面31Dに対する位
置決め作業を容易にかつ確実に行うことができる。
【0066】次に、図8および図9は本発明の第3の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するに本実
施例の特徴は、可動プレート41に各切欠部41C1 ,
41 D1 を設け、摺動部材としての摺動板42,42、
摺動板43,43をそれぞれ該各切欠部41C1 、41
D1 を介して可動プレート41に一体的に取付けたこと
にある。
【0067】ここで、可動プレート41は前記第1の実
施例で述べた可動プレート19と同様に、表面41A,
裏面41B,各X軸側面41C、各Y軸側面41D、逃
がし穴41Eおよび各貫通穴41Fとから構成されてい
るものの、可動プレート41の各X軸側面41C、各Y
軸側面41Dには、図9に示すようにそれらの長さ方向
一端側から長さ方向他端側に亘って長く延びた断面略コ
字状の切欠部41C1,41C1 、切欠部41D1 ,4
1D1 (それぞれ一個にみ図示)がそれぞれ形成されて
いる点で可動プレート19とは異なっている。
【0068】また、各摺動板42は前記第1の実施例で
述べた各摺動板20と同様に、耐摩耗性材料から略コ字
状の平板として形成され、X軸摺動板部42A、長尺板
部42Bおよび短尺板部42Cから構成されているもの
の、該X軸摺動板部42A、各板部42B,42Cは、
各切欠部41C1 (切欠部41D1 )の幅寸法と対応す
るように幅広に形成されている。また、長尺板部42B
には、可動プレート41の各貫通穴41Fの位置と対応
した位置で、かつ該各貫通穴41Fと同形状の2個の貫
通穴42D,42Dが形成されている。そして、各摺動
板42は、各板部42B,42Cをそれぞれ可動プレー
ト41の表面41Aおよび裏面41Bに沿ってY軸方向
にスライドさせ、各X軸摺動板部42Aを各切欠部41
C1 に嵌合させることにより、可動プレート41に接着
剤等で固着されている。
【0069】さらに、各摺動板43は前記第1の実施例
で述べた各摺動板21と同様に、耐摩耗性材料からなる
略コ字状の平板として形成され、Y軸摺動板部43A、
短尺板部43Bおよび長尺板部43Cとから構成されて
いるものの、該Y軸摺動板部43A、各板部43B,4
3Cは、各切欠部41D1 (切欠部41C1 )の幅寸法
と対応するように幅広に形成されている。また、長尺板
部43Cには、可動プレート41の各貫通穴41Fの位
置と対応した位置で、かつ該各貫通穴41Fと同形状の
2個の貫通穴43D,43Dが形成されている。そし
て、各摺動板43は各板部43B、43Cを可動プレー
ト41の表面41Aおよび裏面41Bに沿ってX軸方向
にスライドさせ、各Y軸摺動板部43Aを各切欠部41
D1 に嵌合させることにより、可動プレート41に接着
剤等で固着されている。
【0070】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、前記第1の実施例に
比べて各摺動板42,43の部品点数を半分に削減する
ことができ、各摺動板42,43の製造工数を効果的に
削減できると共に、該各摺動板42,43の可動プレー
ト41への組付時の作業ミス等を効果的に削減すること
ができる。
【0071】次に、図10は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、可動プレート51に各切欠部51F
を設け、摺動部材としての4個の各摺動板52(一個の
み図示)を該各切欠部51Fを介して可動プレート51
に一体的に取付けたことにある。
【0072】ここで、可動プレート51は前記第1の実
施例で述べた可動プレート19と同様に、表面51A、
裏面51B、各X軸側面51C、各Y軸側面51Dおよ
び各貫通穴51E(一個のみ図示)等から構成されてい
るものの、可動プレート51には、各X軸側面51Cと
各Y軸側面51Dとの角隅部にL字形状をなして延びる
各切欠部51F(一個のみ図示)が形成されている。
【0073】また、各摺動板52は、焼結金属等の耐摩
耗性材料から内側が中空部となるようにコ字形状に形成
され、切欠部51FのX軸側面51C側の形状と対応し
て略長方形の板状に形成されたX軸摺動板部52Aと、
該X軸摺動板部52Aの長さ方向一端側から垂直方向
(Y軸方向)に延び、切欠部51FのY軸側面51D側
の形状と対応して略長方形の板状に形成されたY軸摺動
板部52Bと、互いに隣り合う二辺が該各軸摺動板部5
2A,52Bの上側端部にそれぞれ連結された略正方形
状の一側板部52Cと、該一側板部52Cと略平行に配
設され、互いに隣り合う二辺が各軸摺動板部52A,5
2Bの下側端部にそれぞれ連結された略正方形状の他側
板部52Dとから構成されている。
【0074】また、各X,Y軸摺板部52A,52Bに
は、それぞれ可動プレート51の各貫通穴51Dと対応
した位置で、かつ該各貫通穴51Dの形状と同形状をな
す貫通穴52E,52Eが形成されている。
【0075】そして、各摺動板52は一側板部52Cと
他側板部52Dとを可動プレート51の表面51Aおよ
び裏面51Bに沿ってスライドさせ、各板部52A,5
2Bを各切欠部51Fに嵌合させた状態で、可動プレー
ト51に接着剤等で固着されている。
【0076】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、前記第1の実施例に
比べて各摺動板52の部品点数を半分に削減することが
できる。
【0077】次に、図11は本発明の第5の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、油含浸の焼結金属等によってコ字形
状に形成した摺動部材としての摺動板61,61,…お
よび摺動板62,62,…を、それぞれ各切欠部19C
1 ,19D1 を介して該各可動プレート19に一体的に
取付けると共に、可動プレート19の各貫通穴19F内
にはグリスを封入することなく、球体(図示せず)のみ
を挿入する構成としたことにある。
【0078】ここで、各摺動板61は前記第1の実施例
で述べた各摺動板20とほぼ同様に、X軸摺動板部61
Aを有するものの、該摺動板61には、X軸摺動板部6
1Aの幅方向上,下両端側に互いに平行となるように短
めに延び略長方形状をなした短尺板部61B、61Cが
一体形成されている。そして、各摺動板61は各短尺板
部61B,61Cを可動プレート19の表面19Aおよ
び裏面19Bに沿ってY軸方向にスライドさせ、X軸摺
動板部61Aを各切欠部19C1 に嵌合させた状態で、
可動プレート19に接着剤等で固着されている。
【0079】また、各摺動板62は前記第1の実施例で
述べた各摺動板21とほぼ同様に、Y軸摺動板部62A
を有するものの、該各摺動板62には、Y軸摺動板部6
2Aの上,下両端側に互いに平行となるように短めに延
び略長方形状をなした短尺板部62B、62Cが一体形
成されている。そして、各摺動板62は各板部62B,
62Cを可動プレート19の表面19Aおよび裏面19
Bに沿ってX軸方向にスライドさせ、Y軸摺動板部62
Aを各切欠部19C1 に嵌合させた状態で、可動プレー
ト19に接着剤等で固着されている。
【0080】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、各摺動板61,62
を油含浸の焼結金属等によって形成し、可動プレート1
9の各貫通穴19F内等にグリスを封入する必要性をな
くすようにしたから、前記第1の実施例で述べた各摺動
板20,21の長尺板部20B,21Cのように、各摺
動板61,62の短尺板部61B,62C等を長めに形
成して、該各短尺板部61B,62Cに各貫通穴19F
と対応した各貫通穴を形成する必要がなくなり、各摺動
板61,62の材料コストおよび加工コスト等を大幅に
削減することができる。
【0081】次に、図12は本発明の第6の実施例を示
し、本実施例では前記第6の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、可動プレート71にそれぞれ
X軸方向に延びる各凹溝72とY軸方向に延びる各凹溝
73を設けると共に、各摺動部材としての各摺動板6
1,62にはそれぞれ各突起部74を設け、該各摺動板
61,62をそれぞれ各凹溝72,73、各突起部74
を介して可動プレート71に一体的に取付け、各貫通穴
71Eにはグリスを封入することなく、球体(図示せ
ず)のみを挿入したことにある。
【0082】ここで、可動プレート71は、前記第1の
実施例で述べた可動プレート19とほぼ同様に、表面7
1A、裏面71B、各X軸側面71C、各Y軸側面71
Dおよび各貫通穴71E(一個のみ図示)等から構成さ
れているものの、可動プレート71の表面71A、裏面
71Bには、可動プレート71の角隅部側に位置して各
X軸側面71Cと各Y軸側面71Dとに沿って平行に延
びた各凹溝72,73が形成されている。
【0083】また、各摺動板61,62の各突起部74
は、短尺板部61B,61C,62B,62C先端側か
ら互いに接近するように可動プレート71の板厚方向に
突出し、その断面形状は各凹溝72,73の溝幅に対応
した円弧形状に形成されている。そして、各摺動板6
1,62は各突起部74を各凹溝72,73に沿ってス
ライドさせ、それらの一側端面を各凹溝72,73の先
端面に当接させた状態で、可動プレート71に接着剤等
で固着されている。
【0084】かくして、このように構成される本実施例
でも、各摺動板61,62を可動プレート19に一体的
に取付けることができ、前記第7の実施例とほぼ同様の
作用効果を得ることができる。
【0085】次に、図13は本発明の第7の実施例を示
し、本実施例では前記第3の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、摺動部材としての各摺動板81を可
動プレート41の各切欠部41C1 ,42D1 を介して
該可動プレート41に一体的に取付けると共に、各貫通
穴42D内にはグリスを封入することなく球体(図示せ
ず)のみを挿入する構成としたことにある。
【0086】ここで、各摺動板81は、前記第3の実施
例で述べた各摺動板42とほぼ同様にX軸摺動板部81
Aを有するものの、該各摺動板81は図13に示すよう
に、該各X軸摺動板部81Aの幅方向上,下両端側に互
いに平行となるように短めに延び略長方形状をなした幅
広の短尺板部81B、81Cが一体形成されている。そ
して、各摺動板81は各短尺板部81B,81Cを可動
プレート41の表面41Aおよび裏面41Bに沿ってY
軸方向にスライドさせ、X軸摺動板部81Aを各切欠部
41C1 に嵌合させた状態で、可動プレート41に接着
剤等で固着されている。
【0087】また、各摺動板82は、前記第3の実施例
で述べた各摺動板43とほぼ同様にY軸摺動板部82A
を有するものの、該各摺動板82は図13に示すよう
に、該各Y軸摺動板部82Aの幅方向上,下両側に互い
に平行となるように短めに延び略長方形状をなした幅広
の短尺板部82B,82Cが一体形成されている。そし
て、各摺動板82は各短尺板部82B,82Cを可動プ
レート41の表面41Aおよび裏面41Bに沿ってX軸
方向にスライドさせ、Y軸摺動板部82Aを各切欠部4
1C1 に嵌合させた状態で、可動プレート41に接着剤
等で固着されている。
【0088】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第5の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができるが、特に本実施例では前記第5の実施例に比べ
て各摺動板81,82の部品点数を半分に削減すること
ができ、各摺動板81,82の製造工数を効果的に削減
できると共に、該各摺動板81,82の可動プレート4
1への組付時の作業ミス等を効果的に削減することがで
きる。
【0089】次に、図14は本発明の第8の実施例を示
し、本実施例では前記第4の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、摺動部材としての4個の各摺
動板91を可動プレート51の各切欠部51Fを介して
該可動プレート51に一体的に取付けると共に、各貫通
穴51Eにはグリスを封入することなく、球体(図示せ
ず)のみを挿入したことにある。
【0090】ここで、各摺動板91は、前記第4の実施
例で示した摺動板52とほぼ同様に例えば、焼結金属等
の耐摩耗性材料から内側が中空部となるようにコ字形状
に形成され、X軸摺動板部91AとY軸摺動板部91B
とを有するものの、該各摺動板91には、各X軸摺動板
部91Aの上側端部からY軸方向に向けて短めに延びる
と共に、Y軸摺動板部91Bの上側端部からはX軸方向
に向けて短めに延びた略L字状の一側板部91Cと、X
軸摺動板部91Aの下側端部からY軸方向に向けて短め
に延びると共に、Y軸摺動板部91Bの下側端部からは
X軸方向に向けて短めに延びた略L字状の他側板部91
Dとが一体形成されている。
【0091】そして、各摺動板91は各板部91C、9
1Dを可動プレート51の表面51Aおよび裏面51B
に沿ってスライドさせ、各X,Y軸摺動板部91A,9
1Bを各切欠部51Fに嵌合させた状態で、可動プレー
ト51に接着剤等で固着されている。
【0092】かくして、このように構成される本実施例
でも、各摺動板部91の部品点数を削減することがで
き、前記第7の実施例とほぼ同様の作用効果を得ること
ができる。
【0093】次に、図15は本発明の第9の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、可動継手としての可動プレー
ト101に凹部101A1 ,,101C1 ,101D1
等を設けると共に、摺動部材としての各摺動板102
(一組のみ図示)をX軸摺動板部102AとY軸摺動板
部102Bと一側板部102Cおよび他側板部102D
とからなる4個の板材により構成し、該X軸摺動板部1
02A,Y軸摺動板部102Bおよび各板部102C、
102Dを、各凹部101A1 ,101C1 ,101D
1 等を介して可動プレート101に一体的に取付けたこ
とにある。
【0094】ここで、可動プレート101は前記第1の
実施例で述べた可動プレート19とほぼ同様に、表面1
01A,裏面101B,各X軸側面101C、各Y軸側
面101D、各貫通穴101E等(それぞれ一個のみ図
示)から構成されているものの、該可動プレート101
には、その表面101A側と裏面101B側とに、それ
らの四隅側に位置して一定の深さを有し、略正方形状に
形成された凹部101A1 (裏面101B側の凹部は図
示せず)等が形成されている。また、X軸側面101C
とY軸側面101Dとには、それらの両端側に位置して
一定の深さを有し、細長い長方形状に形成された他の凹
部101C1 ,101D1 が形成されている。さらに、
可動プレート101には各凹部101A1 等の中央部に
位置して各貫通穴101Eがそれぞれ穿設されている。
【0095】また、X軸摺動板部102AおよびY軸摺
動板部102Bは、焼結金属等の耐摩耗性材料から、各
凹部101A1 等の形状と対応して略正方形の平板状に
形成され、その板厚は該各凹部101A1 等の深さより
も厚くなっている。また、各摺動板部102A,102
Bの中央部には、摺動板102の各貫通穴101Eと対
応した位置で、かつ該各貫通穴101Eと同形状をなす
各貫通穴102E,102Eが形成されている。
【0096】さらに、各板部102C,102Dは焼結
金属等の耐摩耗性材料から、それぞれ各凹部101A1
,101B1 の形状と対応するように細長い角板状に
形成され、その板厚は該各凹部101A1 ,101B1
の深さよりも厚くなっている。そして、X軸摺動板部1
02A,Y軸摺動板部102Bおよび各板部102C、
102Dは、それぞれ可動プレート101の各凹部10
1A1 ,101C1 ,101D1 等に接着材等を用いて
固着され、それらの外側面は可動プレート101の表面
101A、裏面101B,各側面101C,101Dか
ら外側に突出している。
【0097】かくして、このように構成される本実施例
でも、各摺動板102(摺動板部102A,102Bお
よび各板部102C,102D)を可動プレート101
に一体的に取付けることができ、前記第1の実施例と同
様の作用効果を得ることができる。
【0098】なお、前記各実施例では、各球体22を各
可動プレート19(31,41,51,71,101)
の各貫通穴19F(31E,41F,51E,71E,
101E)に挿入するものとして述べたが、本発明はこ
れに限らず、これら各球体22および各貫通穴19F
(31E,41F,51E,71E,101E)を廃止
してもよく、この場合でも、各摺動板20,21(3
3,34、42,43、52、61,62、81,8
2,91、102)によって、各可動プレート19(3
1,41,51,71,101)が摩耗、損傷するのを
十分に防止することができる。
【0099】また、前記各実施例では、自転防止機構1
6を構成する可動継手としての各可動プレート19(3
1,41,51,71,101)を、略正方形状(矩形
状)の平板から形成するものして述べたが、本発明はこ
れに限らす、可動継手をリング部材等によって形成して
もよく、この場合には、例えばリング部材の表面側およ
び裏面側にそれぞれX,Y軸キーを突設すると共に、フ
ランジ部3の摺動面3Aおよび背面プレート14の摺動
面14Bには、それぞれ該各X,Y軸キーをX,Y方向
に摺動規制するX,Y軸キー溝を形成することにより、
これらリング部材、各X,Y軸キーおよび各X,Y軸キ
ー溝とから自転防止機構を構成することができる。
【0100】さらに、前記実施例ではスクロール式流体
機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、冷媒
圧縮機等にも広く適用できる。
【0101】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、自転防止機構を、ケーシング側に設けられ
る第1の継手ガイドと、旋回スクロールの背面側に設け
られる第2の継手ガイドと、該第1,第2の継手ガイド
間に設けられ、該第1,第2の継手ガイドにより互いに
直交する2軸方向にガイドされる可動継手とから構成
し、該可動継手には耐摩耗性材料から形成され、該可動
継手が前記第1,2の継手ガイドに対して摺動接触する
のを補償する摺動部材を設ける構成としたから、前記可
動継手が摺動運動を行うときには、前記摺動部材によっ
て該可動継手が摩耗、損傷するのを効果的に防止でき、
当該スクロール式流体機械を無給油式の流体機械として
円滑に作動させることができ、性能を確実に向上できる
と共に、長期に亘って安定した圧縮性能を確保すること
ができる。
【0102】従って、可動継手全体を、硬質で比較的も
ろい耐摩耗性材料を使用せずに材料強度の高い金属材料
等によって形成することができ、可動継手の材料強度を
効果的に高めることができると共に、材料コストをも同
時に効果的に削減することができる。
【0103】また、可動継手全体を強度の高い金属材料
によって形成することにより、可動継手全体を小さくし
て形成できると共に、前記摺動部材を含めた可動継手全
体の重量を軽くして形成することができる。従って、可
動継手の摺動運動時に該可動継手に作用する慣性力を小
さくすることができると共に、可動継手に作用する前記
第1,2の継手ガイドからの摩擦力を小さくすることが
でき、これによって、前記摺動部材自体の摩耗量を低減
でき、該摺動部材の耐久性、寿命等を効果的に向上させ
ることができる。また、可動継手に作用する慣性力を小
さくできるので、可動継手の運動によって生じる不釣合
量を小さくでき、装置全体の騒音、振動を小さくするこ
とができる。
【0104】さらに、請求項2に記載の発明によれば、
可動プレートに設けられる摺動部材を該可動プレートよ
りも確実に小さくして薄肉化して形成することができ、
前記摺動部材の材料コスト等を確実に削減することがで
きる。
【0105】さらにまた、請求項3に記載の発明によれ
ば、摺動部材としてコ字形状をなす摺動板を用いること
により、該摺動板を可動プレートに容易にかつ確実に取
付ることができ、該摺動板によって可動プレートの摺動
変位時に生じる該可動プレートの摩耗、損傷を確実に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中のケーシング、旋回スクロールおよび自
転防止機構等を示す分解斜視図である。
【図3】図2中の可動プレートおよび各摺動板を拡大し
て示す斜視図である。
【図4】図3中の可動プレートおよび各摺動板を拡大し
て示す分解斜視図である。
【図5】図1中の可動プレート、球体および各摺動板を
示す正面図である。
【図6】図5中の矢示V−V方向拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例によるスクロール式空気
圧縮機の可動プレートおよび各摺動板を示す図4と同様
の分解斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例によるスクロール式空気
圧縮機の可動プレートおよび各摺動板を示す図3と同様
の斜視図である。
【図9】図8中の可動プレートおよび各摺動板を示す図
4と同様の分解斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の可動プレートおよび摺動板を示す図4と同様
の分解斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の可動プレートおよび摺動板を示す図3と同様
の斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の可動プレートおよび摺動板を示す図4と同様
の分解斜視図である。
【図13】本発明の第7の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の可動プレートおよび摺動板を示す図3と同様
の斜視図である。
【図14】本発明の第8の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の可動プレートおよび摺動板を示す図4と同様
の分解斜視図である。
【図15】本発明の第9の実施例によるスクロール式空
気圧縮機の可動プレートおよび摺動板を示す図4と同様
の分解斜視図である。
【符号の説明】 1 ケーシング 3 フランジ部 3A 摺動面 6 固定スクロール 7 駆動軸 7A クランク 9 旋回スクロール 11 圧縮室 14 背面プレート 14B 摺動面 16 自転防止機構 17 X軸ガイド(第1の継手ガイド) 18 Y軸ガイド(第2の継手ガイド) 19,31,41,51,71,101 可動プレート
(可動継手) 20,21,33,34,42,43,52,61,6
2,81,82,102 摺動板(摺動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒井 裕二 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 小林 義雄 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに一体的に
    設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転可
    能に設けられ前記ケーシング内に延びる先端側がクラン
    クとなった駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に
    設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画
    成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を防
    止する自転防止機構とからなるスクロール式流体機械に
    おいて、前記自転防止機構は、前記ケーシング側に設け
    られる第1の継手ガイドと、前記旋回スクロールの背面
    側に設けられる第2の継手ガイドと、該第1,第2の継
    手ガイド間に設けられ、該第1,第2の継手ガイドによ
    り互いに直交する2軸方向にガイドされる可動継手とか
    ら構成し、該可動継手には、耐摩耗性材料によって形成
    され、該可動継手が前記第1,第2の継手ガイドに対し
    て摺動接触するのを補償する摺動部材を設けたことを特
    徴とするスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記可動継手は、前記第1,第2の継手
    ガイド間に配設される矩形状の可動プレートによって形
    成し、前記摺動部材は、該可動プレートの外側面を部分
    的に覆う構成としてなる請求項1に記載のスクロール式
    流体機械。
  3. 【請求項3】 前記摺動部材は、前記可動プレートに外
    側から取付けられ、該可動プレートをその板厚方向で挟
    持するようにコ字形をなす摺動板により構成してなる請
    求項2に記載のスクロール式流体機械。
JP23337795A 1995-08-18 1995-08-18 スクロール式流体機械 Pending JPH0953576A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6770968B2 (en) 1999-02-11 2004-08-03 International Business Machines Corporation Method for bonding heat sinks to overmolds and device formed thereby
CN104863859A (zh) * 2014-02-25 2015-08-26 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 用于涡旋压缩机的动涡旋以及涡旋压缩机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6770968B2 (en) 1999-02-11 2004-08-03 International Business Machines Corporation Method for bonding heat sinks to overmolds and device formed thereby
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