JPH09112449A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JPH09112449A
JPH09112449A JP29758895A JP29758895A JPH09112449A JP H09112449 A JPH09112449 A JP H09112449A JP 29758895 A JP29758895 A JP 29758895A JP 29758895 A JP29758895 A JP 29758895A JP H09112449 A JPH09112449 A JP H09112449A
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JP
Japan
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movable plate
scroll
casing
plate
joint
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Application number
JP29758895A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Yuji Komai
裕二 駒井
Hiroyuki Mihara
宏之 三原
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09112449A publication Critical patent/JPH09112449A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルダム継手の耐久性や寿命等を向上させる
と共に、オルダム継手の加工コスト等を大幅に削減でき
るようにする。 【解決手段】 可動プレート19を圧縮成形等の手段に
よって耐摩耗性材料としての樹脂材料から略正方形状を
なした平板状に形成し、その板厚を均一に設定する。そ
して、可動プレート19をケーシング1と旋回スクロー
ル9の背面との間に摺動可能に配設し、各X軸ガイド1
7、各Y軸ガイド18によって該可動プレート19の摺
動変位を2軸(X,Y軸)方向に規制する。また、可動
プレート19の各貫通穴19Fにはフランジ部3の摺動
面3Aと背面プレート14の摺動面14Bに、それぞれ
転動可能に接触する各球体20をグリースと共に挿入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関し、特に、無給油式のスクロール式流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーシングと、該ケーシングに
一体的に設けられた固定スクロールと、前記ケーシング
に回転可能に設けられ前記ケーシング内に延びる先端側
がクランクとなった駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋
回可能に設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧
縮室を画成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの
自転を防止する自転防止機構とからなるスクロール式流
体機械は知られている。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械では、外部から駆動軸を回転駆動して旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から流体(空気)を吸込みつつ、この流体を
固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部
との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中
心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐出す
るようになっている。
【0004】また、このような従来技術による無給油式
のスクロール式流体機械では、旋回スクロールの自転を
防止するために、複数の補助クランクを用いたものが知
られている。即ち、前記ケーシングと旋回スクロールの
背面側との間に位置して、該旋回スクロールに設けられ
る旋回軸受の外周側に複数の補助クランクを設け、これ
により、旋回スクロールの自転を防止している。そし
て、この種の各補助クランクによる自転防止機構の場
合、各補助クランクの潤滑性を維持するために、各補助
クランクの回動部にグリース等を付与するようにしてい
る。
【0005】ここで、他の従来技術として、スクロール
式流体機械の自転防止機構にオルダム継手を用いたもの
が知られている。この種のオルダム継手による自転防止
機構の場合、オルダム継手の潤滑性を維持するために、
オルダム継手の摺動部等に常時潤滑油を供給する構成と
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式流体機械では、自転防止機構
として複数の補助クランクを採用しているため、駆動軸
のクランクと各補助クランクの偏心寸法を一致させる必
要があり、高精度の加工技術が要求される。
【0007】また、設計上各クランクの偏心寸法を一致
させても、旋回スクロールの旋回運動による遠心力等の
影響により、駆動軸のクランクと各補助クランクとのバ
ランスをとるのが難しく振動が発生する場合があり、自
転防止機構の実際上の設計・製造が難しく、また構造が
複雑となり部品点数も多くなるという問題がある。
【0008】さらに、他の従来技術によるオルダム継手
を用いた自転防止機構では、比較的構造が単純で設計・
製造も比較的容易になるという利点がある。しかし、か
かる自転防止機構にあっては、オルダム継手の摺動部等
に潤滑油を常に供給しなければならず、給油式のスクロ
ール式流体機械には適用できるものの、このようなオル
ダム継手を無給油式のものに適用した場合には、装置の
運転時にオルダム継手の摺動部側で摩耗量が増大し、オ
ルダム継手の寿命が短くなってしまう。
【0009】このために、従来技術の場合には、オルダ
ム継手の交換周期が短くなると共に、交換作業が面倒な
ものとなり、装置を長期に亘って継続的に運転させるの
が困難になってしまうという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はオルダム継手からなる自転防止
機構を無給油式のものに対しても適用できるようにし、
圧縮運転時にオルダム継手が早期に摩耗,損傷するのを
効果的に防止できると共に、該オルダム継手を樹脂材料
等によって容易にかつ高精度に圧縮成形できるようにし
たスクロール式流体機械を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転
可能に設けられ前記ケーシング内に延びる先端側がクラ
ンクとなった駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能
に設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を
画成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を
防止する自転防止機構とからなるスクロール式流体機械
に適用される。
【0012】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記自転防止機構を、前記ケーシング側
に設けられる第1の継手ガイドと、前記旋回スクロール
の背面側に設けられる第2の継手ガイドと、該第1,第
2の継手ガイド間に設けられ、該第1,第2の継手ガイ
ドにより互いに直交する2軸方向にガイドされる可動継
手とからなり、該可動継手を、樹脂材料により均一な厚
さをもって平板状に形成したことにある。
【0013】このように構成することにより、可動継手
の厚さを均一化して板厚の変動、段差等をなくすことが
できるから、可動継手を樹脂材料によって圧縮成形等の
手段で成形するときに、樹脂材料に不均一な圧力が作用
するのを防止でき、応力集中等の問題をなくすことがで
きると共に可動継手の寸法精度を向上でき、第1,第2
の継手ガイドとの間で旋回スクロールの旋回動作を円滑
化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクロール式流体機械を無給油式のスクロール式空気圧
縮機を例に挙げて添付図面に従って詳細に説明する。
【0015】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施例を示している。
【0016】図において、1はスクロール式空気圧縮機
の外枠を形成する段付筒状のケーシングを示し、該ケー
シング1は、小径の筒状に形成された軸受部2と、該軸
受部2の基端側から径方向外向きに延設された環状のフ
ランジ部3と、該フランジ部3の外周側から軸方向に突
出した筒状の大径部4と、該大径部4の先端側からさら
に径方向外向きに突出した環状の衝合部5とから大略構
成されている。
【0017】ここで、前記ケーシング1の軸受部2内に
は、後述の駆動軸7が挿入される長尺の小径穴部2A
と、該小径穴部2Aからケーシング1の大径部4側へと
開口する短尺の大径穴部2Bとが設けられ、該大径穴部
2B内には後述のカウンタウェイト8および旋回スクロ
ール9のボス部14A等が収容される。また、ケーシン
グ1のフランジ部3はその内側面が、後述の球体20等
が摺動(転動)する摺動面3Aとなっている。そして、
ケーシング1の大径部4には図2に示す如く、冷却風を
ケーシング1内部へ流通させる冷却風取入口4Aと、該
冷却風取入口4Aと対向する位置に冷却風排出口(図示
せず)とがそれぞれ形成され、ケーシング1の衝合部5
には後述の固定スクロール6を取付けるためのボルト穴
5A,5A,…がそれぞれ穿設されている。
【0018】6はケーシング1の先端側に固着された固
定スクロールを示し、該固定スクロール6は、略円板状
に形成され中心が駆動軸7の軸線O1 −O1 と一致する
ように配設された鏡板6Aと、該鏡板6Aの外縁側から
突出し、外周側が前記ケーシング1の衝合部5にボルト
(図示せず)等を介して固着された取付フランジ部6B
と、前記鏡板6Aの表面側から軸方向に立設され、中心
側が巻始め端となり外周側が巻終り端となった渦巻状の
ラップ部6Cと、鏡板6Aの背面側に並列に多数立設さ
れた放熱板6D,6D,…とから構成されている。
【0019】7は軸受部2(ケーシング1)の小径穴部
2A内に軸受を介して回転可能に軸支された駆動軸を示
し、該駆動軸7の先端側は軸受部2の大径穴部2B内に
延びるクランク7Aとなり、該クランク7Aの軸線O2
−O2 は駆動軸7の軸線O1−O1 に対して所定寸法δ
だけ偏心している。そして、駆動軸7はケーシング1外
に突出した基端側が駆動源(図示せず)に連結され、駆
動源で回転駆動されることにより、クランク7Aを介し
て後述の旋回スクロール9を旋回運動させる。
【0020】8はクランク7Aの基端側に固着されたカ
ウンタウェイトを示し、該カウンタウェイト8は軸受部
2の大径穴部2B内に位置し、旋回スクロール9の旋回
運動に対して駆動軸7全体の回転バランスをとってい
る。
【0021】9は固定スクロール6と対向してケーシン
グ1内に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示し、
該旋回スクロール9は後述の旋回スクロール本体10
と、該旋回スクロール本体10の背面側に取付けられた
後述する背面プレート14とから一体的に構成されてい
る。
【0022】10は旋回スクロール本体で、該旋回スク
ロール本体10は図2に示すように、円板状に形成され
た鏡板10Aと、該鏡板10Aの表面側から軸方向に立
設され、中心側が巻始め端となり外周側が巻終り端とな
った渦巻状のラップ部10Bと、該鏡板10Aの背面側
に並列に多数立設された放熱板10C,10C,…とか
ら大略構成されている。ここで、前記旋回スクロール本
体10のラップ部10Bは図1に示すように、固定スク
ロール6のラップ部6Cに対して所定角度(例えば、1
80度)だけずらして重なり合うように配設され、両者
のラップ部6C,10B間には複数の圧縮室11,1
1,…が形成される。
【0023】そして、当該スクロール式空気圧縮機の運
転時には、固定スクロール6の外周側に設けた吸込口1
2から外周側の圧縮室11内に空気を吸込みつつ、この
空気を旋回スクロール9が旋回運動する間に各圧縮室1
1内で順次圧縮し、最後に中心側の圧縮室11から固定
スクロール6の中心に設けた吐出口13を介して外部に
圧縮空気を吐出する。
【0024】14は旋回スクロール本体10の背面側に
設けられた背面プレートを示し、該背面プレート14
は、旋回スクロール本体10の鏡板10Aとほぼ同一径
の円板状に形成され、該背面プレート14の背面中央部
には、ボス部14Aがケーシング1の軸受部2側に向け
て軸方向に突設されている。そして、該背面プレート1
4は旋回スクロール本体10の各放熱板10C先端部に
ボルト(図示せず)等を介して固着されており、該各放
熱板10C間に複数の冷却風通路A,A,…を画成し、
外部からの冷却風によって旋回スクロール本体10の鏡
板10A背面側等を効率よく冷却できるようにしてい
る。
【0025】ここで、前記背面プレート14の背面側
は、後述する各Y軸ガイド18間が摺動面14Bとなっ
ており、該摺動面14Bを後述の可動プレート19が各
球体20を介して摺動するようになっている。そして、
背面プレート14のボス部14Aは駆動軸7のクランク
7Aに旋回軸受15を介して回転可能に取付けられてい
る。
【0026】16は旋回スクロール9の自転を防止する
自転防止機構を示し、該自転防止機構16は図1ないし
図4に示すように、後述の各X軸ガイド17、各Y軸ガ
イド18、可動プレート19および各球体20から構成
されている。そして、自転防止機構16は可動プレート
19をX軸,Y軸方向に相対変位させることにより、各
Y軸ガイド18と一体になった旋回スクロール9の自転
を防止し、該旋回スクロール9に前記所定寸法δの旋回
半径をもった円運動(旋回運動)を与えるようになって
おり、いわゆるオルダム継手を構成している。
【0027】17,17はフランジ部3(ケーシング
1)の摺動面3Aに一体に設けられた第1の継手ガイド
としてのX軸ガイドを示し、該各X軸ガイド17は図2
に示すように、細長い角板状に形成され、駆動軸7の大
径穴部2Bを中心にしてY軸方向に一定の寸法だけ離間
し、かつX軸方向に沿って平行に延びている。そして、
各X軸ガイド17間には可動プレート19が装着され、
可動プレート19がケーシング1に対してX軸方向に摺
動変位するのを補償し、Y軸方向に摺動変位するのを規
制している。
【0028】18,18は背面プレート14(旋回スク
ロール9)の摺動面14Bに一体に設けられた第2の継
手ガイドとしてのY軸ガイドを示し、該各Y軸ガイド1
8は前記X軸ガイド17と同様に細長い角板状に形成さ
れ、背面プレート14のボス部14Aを中心にしてX軸
方向に一定の寸法だけ離間し、かつY軸方向に沿って平
行に延びている。そして、各Y軸ガイド18は、その間
に装着された可動プレート19に対して、旋回スクロー
ル9がY軸方向に摺動変位するのを補償し、X軸方向に
摺動変位するのを規制している。
【0029】19はケーシング1のフランジ部3と旋回
スクロール9の背面プレート14との間に、摺動可能に
配設された可動継手としての可動プレートを示し、該可
動プレート19は図2ないし図4に示す如く、均一な厚
さ寸法dをもった略正方形状の平板状に成形され、その
4隅には面取りが施されている。ここで、可動プレート
19は、例えばポリイミド樹脂に四フッ化エチレングラ
ファイト等を配合して圧縮成形したり、あるいはこれら
の材料を粉末冶金等の手段によって圧縮、焼成すること
により形成される。また、可動プレート19を構成する
材料としては、ポリフタルアミドをガラス繊維や炭素繊
維、ミネラル等で強化したもの、あるいは炭素と炭化ケ
イ素の複合体、さらにはポリケトン等を用いてもよい。
【0030】そして、可動プレート19は表面19Aお
よび裏面19Bを有すると共に、X軸方向に平行に延び
るX軸側面19C,19Cと、Y軸方向に平行に延びる
Y軸側面19D,19Dとを有している。また、可動プ
レート19の中央部には、背面プレート14のボス部1
4Aが貫通する逃がし穴19Eが穿設され、該逃がし穴
19Eは可動プレート19が摺動変位するときに、該可
動プレート19がボス部14Aに衝突するのを防止す
る。さらに、前記可動プレート19の4隅には、背面プ
レート14のボス部14A外周側に位置し周方向に離間
して4個の貫通穴19F,19F,…がそれぞれ穿設さ
れ、該各貫通穴19F内には後述のグリースと共に各球
体20が挿入されている。
【0031】そして、可動プレート19は、各X軸ガイ
ド17によりフランジ部3の摺動面3Aに対してX軸方
向に変位方向が規制されると共に、各Y軸ガイド18に
より摺動面14B(背面プレート14)の可動プレート
19に対する変位方向をY軸方向に規制している。
【0032】20,20,…は可動プレート19の各貫
通穴19F内に挿入された球体を示し、該各球体20は
可動プレート19よりも硬質の金属材料から球形のボー
ルとして形成されている。そして、各球体20の直径は
図4に示す如く、可動プレート19の板厚(寸法d)よ
りも僅かに大きい寸法でもって形成されている。これに
よって、可動プレート19の表面19Aおよび裏面19
Bがそれぞれフランジ部3の摺動面3A、背面プレート
14の摺動面14Bに直接摺接するのを防止すると共
に、可動プレート19の各貫通穴19Fを、各球体20
を内部に収容した状態で、図1に示す如く各摺動面3
A,14B間で両側からほぼ密閉状態に保持している。
【0033】ここで、可動プレート19の各貫通穴19
F内には潤滑剤となるグリース(図示せず)が封入さ
れ、これによって可動プレート19の表面19Aおよび
裏面19Bが各摺動面3A,14B上を摺動変位すると
きに、各球体20を潤滑状態に保ちつつ、該各球体20
が可動プレート19の各貫通穴19F内で円滑に転動で
きるようにしている。そして、各球体20は旋回スクロ
ール9からのスラスト方向の荷重(押圧力)を直接受承
している。
【0034】21は固定スクロール6の背面側に設けら
れたカバーを示し、該カバー21は固定スクロール6の
放熱板6D先端部にボルト(図示せず)を介して固着さ
れ、該各放熱板10C間に複数の冷却風通路B,B,…
を画成し、外部からの冷却風によって固定スクロール6
の鏡板6A、ラップ部6C等を効率よく冷却できるよう
にしている。
【0035】22は吐出パイプで、該吐出パイプ22は
基端側が固定スクロール6の中心部の吐出口13に接続
され、先端側がカバー21を貫通して外部に突出し、空
気タンク等に接続されている。
【0036】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0037】まず、電動モータにより駆動軸7を回転さ
せ、旋回スクロール9を旋回させると、固定スクロール
6のラップ部6Cと旋回スクロール9(旋回スクロール
本体10)のラップ部10Bとの間に画成された圧縮室
11,11,…が連続的に縮小する。これにより、固定
スクロール6の吸込口12から吸込んだ外気を該各圧縮
室11で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を固定スクロー
ル6の吐出口13から吐出パイプ22を介して外部の空
気タンク等に貯留させる。
【0038】そして、このように旋回スクロール9が旋
回運動するときには、各X軸ガイド17、各Y軸ガイド
18、可動プレート19および各球体20等からなる自
転防止機構16によって旋回スクロール9の自転が防止
され、該旋回スクロール9に駆動軸7を中心として所定
寸法δの旋回半径をもった円運動(旋回運動)を与えて
いる。
【0039】即ち、旋回スクロール9が固定スクロール
6に対して旋回運動する間に、可動プレート19は、各
X軸側面19Cが各X軸ガイド17の側面を摺動するこ
とにより、Y軸方向への摺動変位が規制されつつ、ケー
シング1に対しては図2中のX軸方向に摺動変位する。
そして、旋回スクロール9は、各Y軸ガイド18の側面
が各Y軸側面19Dに対して摺動することにより、可動
プレート19に対してX軸方向への摺動変位が規制され
つつ、Y軸方向に摺動変位する。
【0040】このとき、可動プレート19は耐摩耗性材
料としての樹脂材料等によって一体成形されているか
ら、各X,Y軸側面19C,19Dがそれぞれ各X,Y
軸ガイド17,18に対して摺動するときに、各X,Y
軸側面19C,19Dが早期に摩耗、損傷してしまうの
を確実に防止することができる。
【0041】また、各球体20をフランジ部3の摺動面
3Aと背面プレート14の摺動面14Bに対してそれぞ
れ転動させることにより、旋回スクロール9からのスラ
スト方向の荷重を各球体20によって受承できるように
しているから、可動プレート19の表面19A、裏面1
9Bが背面プレート14からのスラスト荷重を直接受承
して摩耗、損傷するのを確実に防止することができる。
【0042】さらに、可動プレート19を平板状に形成
し、その板厚を寸法dをもって均一に設定することによ
り、可動プレート19の厚さを均一化でき、板厚の変動
や段差等を確実に排除できるから、可動プレート19の
形状を単純化することができ、外力等の作用で可動プレ
ート19に局所的な応力集中が生じるのを確実に防止で
きる。
【0043】この結果、可動プレート19の機械的強度
を確実に高めることができ、耐久性を効果的に向上させ
ることができる。そして、可動プレート19を樹脂材料
等から圧縮成形等の手段により成形するときに、原材料
となる樹脂材料全体に対して均等な圧力を作用させるこ
とができ、可動プレート19の寸法精度を効果的に向上
させることができ、旋回スクロール9の安定した旋回動
作を補償することができる。
【0044】従って、本実施例では、可動プレート19
の機械的強度を効果的に高めることができ、耐久性等を
確実にできると共に、当該スクロール式空気圧縮機の寿
命を延ばして、性能を確実に向上でき、長期に亘って安
定した圧縮性能を確保することができる。また、可動プ
レート19の組付時に該可動プレート19を過って他の
部品等に衝突させた場合でも、可動プレート19を損
傷、破損してしまうような危険性を確実に低減すること
ができる。
【0045】また、可動プレート19は、各球体20を
各摺動面3A,14Bに転動運動させることにより、可
動プレート19の耐久性をさらに確実に向上させること
ができる。
【0046】さらに、可動プレート19を圧縮成形等の
手段によって容易に形成することができ、これによって
可動プレート19の製作に必要な加工工数等を効果的に
削減することができる上に、可動プレート19の成形用
の金型形状等を単純化することができ、加工コスト等を
大幅に削減することができる。
【0047】さらにまた、可動プレート19と各摺動面
3A,14Bとの間、該可動プレート19と各X軸ガイ
ド17、各Y軸ガイド18との間にオイル等の潤滑剤を
特に給油しなくても、各球体20によってケーシング1
と旋回スクロール9の背面側との間で可動プレート19
を円滑に摺動させることができ、無給油式の圧縮機とし
て当該スクロール式空気圧縮機を円滑に作動させること
ができる。
【0048】次に、図5は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、可動継手としての可動プレー
ト31を前記第1の実施例で述べた可動プレート19と
同様の樹脂材料によって、外形が略正方形状をなした平
板状に形成し、その板厚を均一な厚さ寸法(図示せず)
に設定したことにある。
【0049】ここで、可動プレート31は前記可動プレ
ート19と同様に表面31A、裏面(図示せず)、各
X,Y軸側面31B,31C、逃がし穴31Dおよび各
貫通穴31Eを有している。そして、該各貫通穴31E
内には各球体20がグリースと共に挿入されている。
【0050】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、前記第1の実施例で
述べたように、可動プレート31の4隅の面取りをする
必要がなくなり、可動プレート31の製作工数を効果的
に削減できると共に、成形時に使用する可動プレート3
1の金型の形状をより単純化することができ、可動プレ
ート31全体にかかる加工コスト等をさらに確実に削減
することができる。
【0051】次に、図6および図7は本発明の第3の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
するに、本実施例の特徴は、可動プレート41の各貫通
穴41Fに筒状リング42,42,…を嵌着したことに
ある。
【0052】ここで、可動プレート41は前記第1の実
施例で述べた可動プレート19とほぼ同様に形成され、
表面41A、裏面41B、各X,Y軸側面41C,41
Dとを有し、その板厚は均一な厚さ寸法tに設定されて
いるものの、中央部には略八角形状の逃がし穴41Eが
形成され、図6中の上,下,左,右の位置には、それぞ
れ貫通穴41F,41F,…が形成されている。また、
該可動プレート41の四隅は円弧状に面取りが施されて
いる。
【0053】また、各筒状リング42は可動プレート4
1よりも硬質の金属材料等から形成され、その外径およ
び高さ寸法はそれぞれ各貫通穴41Fの内径および高さ
寸法tと対応している。そして、可動プレート41と各
筒状リング42とを圧縮成形等の手段によって一体形成
することにより、各筒状リング42は各貫通穴41F内
に嵌着されている。また、各筒状リング42(各貫通穴
41F)内には各球体20がグリースと共に挿入されて
いる。
【0054】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では可動プレート41の各
貫通穴41F内に各筒状リング42を嵌着し、該各筒状
リング42を可動プレート41よりも硬質の金属材料等
によって形成したから、各球体20がフランジ部3の摺
動面3Aおよび背面プレート14の摺動面14Bを転動
するときに、各筒状リング42により各球体20が各貫
通穴41Fの内周面に直接衝突(摺動)するのを防止す
ることができ、これによって各球体20よりも軟質の可
動プレート41が摩耗、損傷するのを確実に防止するこ
とができ、可動プレート41の耐久性、寿命等を一層向
上させることができる。
【0055】なお、前記各実施例では、各貫通穴19F
(31E,41F)内に各球体20をグリースと共に挿
入して各球体20の潤滑性を高めるようにしているが、
これに替えて、球体20を自己潤滑性の有する材料から
形成し、球体20の潤滑性を高めるようにしてもよい
し、球体20全体をセラミック等によって形成して完全
無潤滑にしてもよいし、あるいは球体20の外周側のみ
をセラミック等によって形成したり、球体20の表面に
固体潤滑剤をコーティングして完全無潤滑にしてもよ
い。
【0056】また、前記第3の実施例では、可動プレー
ト41と各筒状リング42とを一体成形することによ
り、各筒状リング42を各貫通穴41F内に嵌着するも
のとして述べたが、これに替えて、可動プレート41を
予め圧縮成形した後、各筒状リング42をそれぞれ各貫
通穴41F内に圧入した状態で嵌着してもよい。また、
このような各筒状リング42を前記第1,第2の実施例
で述べた可動プレート19(31)の各貫通穴(19
F,31E)内に嵌着してもよい。
【0057】さらに、前記各実施例では、該各球体20
をフランジ部3の摺動面3Aおよび背面プレート14の
摺動面14Bに対して転動させることにより、旋回スク
ロール9からのスラスト荷重を各球体20によって受承
させるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、各
球体20を排除して可動プレート19(31,41)の
表面19A(31A,41A)および裏面19B(41
B)等を、それぞれ各摺動面3A,14Bに直接摺動さ
せた場合でも、可動プレート19(31,41)の耐久
性を十分に維持できるものである。
【0058】さらにまた、前記各実施例ではスクロール
式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポン
プ、冷媒圧縮機等にも広く適用できる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、旋
回スクロールの自転を防止する自転防止機構を、ケーシ
ング側に設けられる第1の継手ガイドと、前記旋回スク
ロールの背面側に設けられる第2の継手ガイドと、該第
1,第2の継手ガイド間に設けられ、該第1,第2の継
手ガイドにより互いに直交する2軸方向にガイドされる
可動継手とから構成し、該可動継手を樹脂材料により均
一な厚さをもって平板状に形成したから、可動継手の厚
さを均一化でき、板厚の変動や段差等を確実に排除でき
ると共に、可動継手全体の形状を単純化することができ
る。
【0060】従って、可動継手の機械的強度を効果的に
高めることができ、耐久性を確実に向上させることがで
き、当該スクロール式流体機械を無給油式の流体機械と
して円滑に作動させることができると共に、性能を確実
に向上でき、長期に亘って安定した圧縮性能を確保する
ことができる。また、可動継手の組付時に該可動継手を
過って他の部品等に衝突させた場合でも、可動継手を破
損、損傷させてしまうような危険性を確実に低減するこ
とができる。
【0061】さらに、可動継手を圧縮成形等によって容
易に形成することができ、可動継手の寸法精度を効果的
に向上させることができ、これによっても可動継手の機
械的強度をさらに確実に高めることができる。また、可
動継手の製作に必要な加工工数等を効果的に削減できる
上に、可動継手の成形用の金型形状を単純化でき、加工
コスト等を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中のケーシング、旋回スクロールおよび自
転防止機構等を示す分解斜視図である。
【図3】図2中の可動プレート、球体を示す正面図であ
る。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるスクロール式流体
機械の可動プレートおよび球体を示す図3と同様の正面
図である。
【図6】本発明の第3の実施例によるスクロール式流体
機械の可動プレートおよび球体を示す図3と同様の正面
図である。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 3 フランジ部 3A 摺動面 6 固定スクロール 7 駆動軸 9 旋回スクロール 11 圧縮室 14 背面プレート 14B 摺動面 16 自転防止機構 17 X軸ガイド(第1の継手ガイド) 18 Y軸ガイド(第2の継手ガイド) 19,31,41 可動プレート(可動継手) 20 球体 42 筒状リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 末藤 和孝 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに一体的に
    設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転可
    能に設けられ前記ケーシング内に延びる先端側がクラン
    クとなった駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に
    設けられ前記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画
    成する旋回スクロールと、該旋回スクロールの自転を防
    止する自転防止機構とからなるスクロール式流体機械に
    おいて、前記自転防止機構は、前記ケーシング側に設け
    られる第1の継手ガイドと、前記旋回スクロールの背面
    側に設けられる第2の継手ガイドと、該第1,第2の継
    手ガイド間に設けられ、該第1,第2の継手ガイドによ
    り互いに直交する2軸方向にガイドされる可動継手とか
    らなり、該可動継手は樹脂材料により均一な厚さをもっ
    て平板状に形成したことを特徴とするスクロール式流体
    機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291151A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Sanden Corp スクロール型流体機械
CN105971871A (zh) * 2015-05-03 2016-09-28 熵零股份有限公司 涡旋流体机构

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JP4514493B2 (ja) * 2004-04-02 2010-07-28 サンデン株式会社 スクロール型流体機械
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