JPH09144674A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JPH09144674A
JPH09144674A JP7325178A JP32517895A JPH09144674A JP H09144674 A JPH09144674 A JP H09144674A JP 7325178 A JP7325178 A JP 7325178A JP 32517895 A JP32517895 A JP 32517895A JP H09144674 A JPH09144674 A JP H09144674A
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JP
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scroll
drive shaft
axis
shaft
shaft portion
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JP7325178A
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English (en)
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Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
Yuji Komai
裕二 駒井
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Hiroyuki Mihara
宏之 三原
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • F04C18/0269Details concerning the involute wraps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/063Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
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    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2230/00Manufacture
    • F04C2230/10Manufacture by removing material
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04C2230/91Coating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回スクロールおよび固定スクロールのラッ
プ部表面の加工誤差を簡単に補正し、圧縮性能を十分に
高めることができるようにする。 【解決手段】 旋回スクロール10のラップ部11Bと
固定スクロール6のラップ部6Cとにそれぞれ所定の厚
さ寸法を有した軟質の各表面被覆層を形成する。そし
て、駆動軸7と旋回スクロール10との間には旋回半径
可変機構18を設けることにより、運転の初期段階では
旋回スクロール10の旋回半径を徐々に大きくして、各
表面被覆層を互いに積極的に摩耗させるようにする。ま
た、駆動軸7と旋回スクロール10との間には、ストッ
パ23を設けることによって、可変クランク19の駆動
軸7に対する回転角度を予め決められた回転角度に規制
し、旋回スクロール10の旋回半径が大きくなって各表
面被覆層が過剰に摩耗してしまうのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーシングと、該ケーシングに
一体的に設けられ、鏡板に渦巻き状のラップ部が立設さ
れた固定スクロールと、基端側が前記ケーシングに回転
可能に支持され先端側が前記ケーシング内に伸長した駆
動軸と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板
に該固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧
縮室を画成する渦巻き状のラップ部が立設された旋回ス
クロールとからなるスクロール式流体機械は知られてい
る。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械では、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を
固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部
との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中
心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐出す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式流体機械では、固定スクロー
ルのラップ部と旋回スクロールのラップ部との間で複数
の圧縮室を形成する構成としているから、各ラップ部に
よる各圧縮室の密閉度が不十分な場合には、十分な圧縮
性能を得ることができないという問題がある。
【0005】そこで、このような従来技術による問題点
を解決するために、例えば特公平6−3192号公報に
記載のスクロール圧縮機(以下、他の従来技術という)
が提案されている。ここで、他の従来技術では、駆動軸
と旋回スクロールとの間に円板状の従動クランクを介装
し、該従動クランクには、駆動軸の軸線に対して偏心し
た位置で該駆動軸の先端側に回転可能に設けられる従動
リンク穴(第1軸部)と、該従動リンク穴の軸線および
前記駆動軸の軸線とに対して偏心し、前記旋回スクロー
ルを回転可能に支持する偏心穴(第2軸部)とを形成
し、該従動クランクと駆動軸との間には、従動クランク
の自由な回転を拘束するストッパが設けられている。
【0006】このような他の従来技術では、圧縮運転時
に遠心力と各圧縮室内のガス(流体)圧力とが旋回スク
ロールにそれぞれ作用し、これらの力を利用することに
よって、旋回スクロールの旋回半径を前記従動クランク
を介して僅かに大きくさせると共に、各ラップ部間の隙
間を小さくし、各圧縮室内の密閉度を向上させるように
している。
【0007】しかし、このような他の従来技術でも、前
記ストッパは従動クランクの自由な回転を拘束する構成
であるため、ストッパによって旋回スクロールの旋回半
径の可変量を正確に規制できず、圧縮運転時には従動ク
ランクにより旋回スクロールの旋回半径が必要以上に大
きくなり、旋回スクロールのラップ部は固定スクロール
のラップ部に対して強く押付けられるように接触(摺
動)してしまう場合が生じ、このように各ラップ同士が
常時互いに接触した状態で運転を継続すると、各ラップ
部が早期に摩耗してしまい、装置の耐久性が著しく低下
してしまうという問題がある。
【0008】また、このような他の従来技術では、各ラ
ップ部の表面が滑らかな湾曲面となるように加工が施さ
れているものの、該各ラップ部は、その表面が加工精度
の範囲内で僅かな凹凸形状をなしているため、従動クラ
ンクによって各ラップ部間の隙間を例え小さくできたと
しても、各ラップ部間に形成される各圧縮室の密閉度に
限界があり、圧縮性能を必ずしも十分には向上できない
という問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、旋回スクロールの旋回半径を
可変とすることにより各圧縮室の密閉度を向上できると
共に、旋回スクロールのラップ部表面と固定スクロール
のラップ部表面の加工誤差を簡単に補正でき、圧縮性能
を十分に高めることができるようにしたスクロール式流
体機械を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられ、鏡板に渦巻き状のラップ部が立設された固
定スクロールと、基端側が前記ケーシングに回転可能に
支持され先端側が前記ケーシング内に伸長した駆動軸
と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に該
固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室
を画成する渦巻き状のラップ部が立設された旋回スクロ
ールとからなるスクロール式流体機械に適用される。
【0011】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記旋回スクロールと固定スクロールと
のラップ部のうち少なくとも一方のラップ部には、該ラ
ップ部よりも軟質な材料からなる表面被覆層を形成し、
前記駆動軸の先端側と旋回スクロールとの間には、該旋
回スクロールの旋回半径を可変とする旋回半径可変機構
を設け、かつ該旋回半径可変機構には、前記旋回スクロ
ールの旋回半径可変量を前記表面被覆層の厚みよりも小
さく規制するストッパを設けたことにある。
【0012】このように構成することにより、旋回スク
ロールの旋回半径を旋回半径可変機構によって大きくす
ることで、運転の初期段階には旋回スクロールのラップ
部に形成した表面被覆層を、固定スクロールのラップ部
に形成された表面被覆層に対して摺動接触させることが
できる。そして、各ラップ部の各表面被覆層を互いに擦
り合わせて積極的に摩耗させることにより、各ラップ部
の表面被覆層の表面形状(外形)を凹凸のない滑らかな
湾曲面として形成することができると共に、各ラップ部
の表面被覆層の摩耗が進行したときには、旋回半径可変
機構に対してストッパが機能することにより、各ラップ
部の表面被覆層が全て剥ぎ取られてしまうのを確実に防
止することができる。
【0013】また、請求項2に記載した発明では、前記
旋回半径可変機構は、前記駆動軸の軸線に対して偏心し
該駆動軸の先端側に回転可能に取付けられる第1軸部
と、該第1軸部の軸線と前記駆動軸の軸線とに対してそ
れぞれ偏心し、前記旋回スクロールを回転可能に支持す
る第2軸部とからなる可変クランクを備え、前記ストッ
パは該可変クランクと前記駆動軸との相対回転を予め決
められた回転角度に規制する構成としたことにある。
【0014】この結果、可変クランクは第1軸部を支点
として駆動軸に対し相対回転すると共に、第2軸部が第
1軸部と中心として回転移動し、これによって駆動軸の
軸線と可変クランクの第2軸部との軸間距離(寸法)、
即ち旋回スクロールの旋回半径を増,減させることがで
きる。そして、駆動軸に対する可変クランクの相対回転
は、ストッパによってその回転角度が規制されることに
より、第1軸部を中心とした第2軸部の回転変位量が規
制され、旋回スクロールの旋回半径可変量を所定の寸法
範囲内に規制することができる。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
ストッパを、前記駆動軸の軸線から一定寸法だけ離間し
て該駆動軸の先端側に設けられたピンと、前記可変クラ
ンクに形成され該ピンが隙間を介して挿入されるピン穴
とから構成したことにある。
【0016】この結果、旋回スクロールの旋回動作を続
けるうちに、各ラップ部の表面被覆層が凹凸のない滑ら
かな湾曲面として形成されたときには、前記ピン穴の周
壁面にピンを係合させることにより、旋回スクロールの
旋回半径がこれ以上に大きくなるのを規制でき、可変ク
ランクが駆動軸に対して相対回転するのを確実に制限す
ることができる。
【0017】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
前記ピンを、駆動軸の先端側に設けられる支持軸部と、
該支持軸部に対して偏心し前記可変クランクのピン穴内
に挿入されるストッパ軸部とを備える構成としたことに
ある。
【0018】このように構成することにより、ピンを支
持軸部を中心として駆動軸に対し回転させるようにすれ
ば、ストッパ軸部の軸線を支持軸部を中心として回転移
動させることができ、これによってストッパ軸部の駆動
軸に対する微調整(位置調整)を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクロール式流体機械として無給油式のスクロール式空
気圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明す
る。
【0020】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施例を示している。
【0021】図において、1はスクロール式空気圧縮機
の外枠を形成する段付筒状のケーシングを示し、該ケー
シング1は、小径の筒状に形成された軸受部2と、該軸
受部2の基端側から径方向外向きに延設された環状のフ
ランジ部3と、該フランジ部3の外周側から軸方向に突
出した筒状の大径部4と、該大径部4の先端側からさら
に径方向外向きに突出した環状の衝合部5とから大略構
成されている。
【0022】ここで、前記ケーシング1の軸受部2内に
は、長尺の小径穴部2Aと、該小径穴部2Aからケーシ
ング1の大径部4側へと開口する短尺の大径穴部2Bと
が設けられ、該大径穴部2B内には後述する旋回スクロ
ール10のボス部15A、可変クランク19等が収容さ
れる。
【0023】また、ケーシング1のフランジ部3はその
内側面が、後述の球体31等が摺動(転動)する摺動面
3Aとなっている。そして、ケーシング1の大径部4に
は図2に示す如く、冷却風をケーシング1内部へ流通さ
せる冷却風取入口4Aと、該冷却風取入口4Aと対向し
て位置する冷却風排出口(図示せず)とがそれぞれ形成
され、ケーシング1の衝合部5には後述の固定スクロー
ル6を取付けるためのボルト穴5A,5A,…がそれぞ
れ穿設されている。
【0024】6はケーシング1の先端側に固着された固
定スクロールを示し、該固定スクロール6は、略円板状
に形成され中心が駆動軸7の軸線O−Oと一致するよう
に配設された鏡板6Aと、該鏡板6Aの外縁側から突出
し、外周側が前記ケーシング1の衝合部5にボルト(図
示せず)等を介して固着された取付フランジ部6Bと、
前記鏡板6Aの表面側から軸方向に立設され、中心側が
巻始め端となり外周側が巻終り端となったラップ部6C
と、鏡板6Aの背面側に並列に多数立設された放熱板6
D,6D,…とから構成されている。
【0025】ここで、固定スクロール6のラップ部6C
は、硬質の金属材料等からなる薄板として形成され、そ
の両側面を拡大した形状は図3に示す如く、加工誤差等
によって凹凸状をなしている。
【0026】7はケーシング1の軸受部2内を軸方向に
段付円柱状をなして延びた駆動軸を示し、該駆動軸7
は、基端側が小径穴部2A内に軸受8を介して回転可能
に軸支された小径の円柱部7Aと、該円柱部7Aの先端
側に一体形成され、大径穴部2B内に軸受9を介して回
転可能に軸支された大径の円板部7Bから構成されてい
る。そして、駆動軸7の円柱部7Aと円板部7Bとの軸
線は互いに一致し、軸線O−O(以下、軸線Oという)
となっている。
【0027】ここで、前記駆動軸7の円板部7B先端面
には、図2および図5に示す如く中央側に位置し内形が
円形状をなした挿嵌穴7Cと、外周側に位置した後述の
ピン24とが形成されている。そして、挿嵌穴7Cの軸
線(軸心)O1 は駆動軸7の軸線Oに対して一定寸法だ
け偏心している。
【0028】そして、駆動軸7はケーシング1外に突出
した基端側が駆動源(図示せず)に連結され、該駆動軸
7が駆動源によって図2および図4に示すように矢示R
方向に回転駆動されることにより、後述の可変クランク
19、旋回軸受32および自転防止機構27等を介して
旋回スクロール10を旋回運動させる。
【0029】10は固定スクロール6と対向してケーシ
ング1内に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示
し、該旋回スクロール10は後述の旋回スクロール本体
11と、該旋回スクロール本体11の背面側に取付けら
れた後述する背面プレート15とから一体的に構成され
ている。
【0030】11は旋回スクロール本体で、旋回スクロ
ール本体11は図2に示すように、円板状に形成された
鏡板11Aと、該鏡板11Aの表面側から軸方向に立設
され、中心側が巻始め端となり外周側が巻終り端となっ
たラップ部11Bと、鏡板11Aの背面側に並列に多数
立設された放熱板11C,11C,…とから大略構成さ
れている。ここで、旋回スクロール本体11のラップ部
11Bは、前記固定スクロール6のラップ部6Cと同様
に形成され、その両側面を拡大した形状は図3に示す如
く凹凸形状をなしている。
【0031】そして、旋回スクロール本体11は図1に
示す如く、固定スクロール6のラップ部6Cに対して所
定角度(例えば、180度)だけずらして重なり合うよ
うに配設され、両者のラップ部6C,11B間には複数
の圧縮室12,12,…が形成される。そして、当該ス
クロール式空気圧縮機の運転時には、固定スクロール6
の外周側に設けた吸込口13から外周側の圧縮室12内
に空気を吸込みつつ、この空気を旋回スクロール10が
旋回運動する間に各圧縮室12内で順次圧縮し、最後に
中心側の圧縮室12から固定スクロール6の中心に設け
た吐出口14を介して外部に圧縮空気を吐出する。
【0032】15は旋回スクロール本体11の背面側に
設けられた背面プレートを示し、該背面プレート15
は、旋回スクロール本体11の鏡板11Aとほぼ同一径
の円板状に形成され、該背面プレート15の背面中央部
には、ボス部15Aがケーシング1の軸受部2側に向け
て軸方向に突設されている。そして、該背面プレート1
5は旋回スクロール本体11の各放熱板11C先端部に
ボルト(図示せず)等を介して固着されており、該各放
熱板11C間に複数の冷却風通路A,A,…を画成し、
外部からの冷却風によって旋回スクロール本体11の鏡
板11A背面側等を効率よく冷却できるようにしてい
る。
【0033】ここで、前記背面プレート15の背面側
は、後述する各Y軸ガイド29間が摺動面15Bとなっ
ており、該摺動面15Bを後述の可動プレート30が各
球体31を介して相対摺動するようになっている。
【0034】16は固定スクロール6のラップ部6C両
側面に形成された表面被覆層、17は旋回スクロール1
0のラップ部11B両側面に形成された表面被覆層をそ
れぞれ示している。ここで、各表面被覆層16,17は
各ラップ部6C,11Bよりも軟質の材料、例えば二流
化モリブデン、フッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチ
レン)または、りん酸皮膜等の軟質材料を、各ラップ部
6C,11Bの両側面に皮膜コーティングすることによ
り形成されている。
【0035】ここで、各表面被覆層16,17は、各ラ
ップ部6C,11Bの両側面に浸硫窒化処理やタフラム
処理等の表面改質処理を施すことによって形成してもよ
い。そして、各表面被覆層16,17の表面は運転の初
期段階でラップ部6Cの両側面と共に凹凸形状をなし、
その厚さ寸法t(図3参照)はそれぞれ数十μm程度に
設定されている。
【0036】18は駆動軸7の先端側と旋回スクロール
10との間に設けられた旋回半径可変機構を示し、該旋
回半径可変機構18は可変クランク19と後述のストッ
パ23とから構成される。そして、旋回半径可変機構1
8は当該スクロール式流体機械の運転時に、旋回スクロ
ール10の旋回半径を増,減させるものである。
【0037】19は軸受部2の大径穴部2B内に位置
し、駆動軸7の先端側と旋回スクロール10との間に介
装された可変クランクを示し、該可変クランク19は図
2および図4に示す如く、駆動軸7の円板部7Bとほぼ
対応する径寸法を有した円盤部20と、基端側が該円盤
部20の一側端面20Aに一体形成され略円柱状をなし
た第1軸部としての嵌合軸部21と、基端側が円盤部2
0の他側端面20Bに一体形成され略円柱状をなした第
2軸部としての偏心軸部22と、円盤部20に穿設され
た後述のピン穴25とから構成されている。そして、嵌
合軸部21は駆動軸7の挿嵌穴7Cの穴径にほぼ対応す
る外径寸法を有し、該挿嵌穴7C内に回転可能に嵌合さ
れると共に、偏心軸部22は先端側が旋回スクロール1
0のボス部15A内に後述の旋回軸受32を介して回転
可能に取付けられている。
【0038】ここで、図5に示す如く、嵌合軸部21は
その軸線がO1 となり挿嵌穴7Cとと軸線が一致し、駆
動軸7の軸線Oに対しては一定寸法だけ偏心している。
また、偏心軸部22はその軸線(軸心)がO2 (O2
′)となり、旋回スクロール10の軸線O2 と一致す
ると共に、駆動軸7の軸線Oおよび挿嵌穴7Cの軸線O
1に対してもそれぞれ偏心し、軸線01 と軸線O2 との
間の軸間寸法は短めの寸法L1 に設定される。
【0039】そして、可変クランク19は、嵌合軸部2
1を駆動軸7の挿嵌穴7C内で後述する隙間寸法Cの範
囲内で回転(移動)させることにより、偏心軸部22を
嵌合軸部21の軸線O1 を中心として移動させる。
【0040】ここで、運転の初期段階では、可変クラン
ク19は図5の(b)に示す如く、偏心軸部22の軸線
が後述する理由により軸線O2 ′の位置となるように駆
動軸7との相対位置が決められ、この状態では軸線O2
と軸線Oとの間の軸間寸法、即ち旋回スクロール10の
旋回半径は最小寸法δ′に設定される。そして、前記表
面被覆層16,17を図4に示すように摩耗させ、通常
の運転状態となったときには、可変クランク19は偏心
軸部22の軸線が図5の(a)に示す如く、軸線O2 と
一致するようにストッパ23を介して位置決められ、こ
の状態では軸線O2 と軸線Oとの間の軸間寸法、即ち旋
回スクロール10の旋回半径は最大寸法δ(δ>δ′)
に設定される。
【0041】23はストッパで、該ストッパ23は駆動
軸7の円板部7B先端面に突設された円柱状のピン24
と、可変クランク19の円盤部20に穿設され、内部に
該ピン24が挿入されたピン穴25とから構成されてい
る。ここで、前記ピン穴25の内径はピン24の外径よ
りも大きく形成され、ピン24とピン穴25との間に隙
間寸法Cを有した隙間を形成している。また、ピン24
は円板部7Bの外周部に配設され、その軸線(軸心)O
3 と嵌合軸部21の軸線O1 との間の軸間寸法は、該軸
線O1 と駆動軸7の軸線Oとの間の軸間寸法L1 に対し
て、十分に長い寸法L2 (L2 >L1 )に設定されてい
る。
【0042】そして、可変クランク19を駆動軸7によ
って回転駆動するときには、各表面被覆層16,17が
序所に摩耗して図4に示す如く滑らかに削られることに
より、可変クランク19が駆動軸7に対して相対回転
し、最後には図5の(a)に示す如くピン穴25の内壁
面にピン24が係合するに至り、可変クランク19は駆
動軸7に対して廻止めされる。即ち、運転の初期段階で
図5の(b)に示す如く、軸線O2 ′の位置に軸線を有
した偏心軸部22は、通常運転時にストッパ23によっ
て軸線が軸線O2 と一致するように位置決めされる。
【0043】これによって、可変クランク19の駆動軸
7に対する回転角度は予め決められた角度αに規制さ
れ、旋回スクロール10の旋回半径可変量を寸法ε(ε
=δ−δ′)に規制できるようになっている。そして、
この寸法εは、前記各表面被覆層16,17の厚さ寸法
tよりも少なくとも小さい微小寸法に設定されている。
【0044】26は可変クランク19の円盤部20に設
けられたカウンタウェイトを示し、該カウンタウェイト
26は円弧状をなして形成され、その内周面側が円盤部
20の外周面に一体または別体で設けられている。そし
て、カウンタウェイト26は旋回スクロール10の旋回
運動に対して、可変クランク19を含めた駆動軸7全体
の回転バランスをとっている。
【0045】27は旋回スクロール10の自転を防止す
る自転防止機構を示し、該自転防止機構27は図1ない
し図2に示す如く、各X軸ガイド28、各Y軸ガイド2
9、可動プレート30および各球体31とから構成さ
れ、可動プレート30をX軸,Y軸方向に摺動変位させ
ることにより、各Y軸ガイド29と一体になった旋回ス
クロール10の自転を防止し、該旋回スクロール10に
前記所定寸法δの旋回半径をもった円運動(旋回運動)
を与えるようになっており、いわゆるオルダム継手を構
成している。
【0046】28,28はフランジ部3(ケーシング
1)の摺動面3Aに一体に設けられたX軸ガイドを示
し、該各X軸ガイド28は図2に示すように、細長い角
板状に形成され、駆動軸7の大径穴部2Bを中心にして
Y軸方向に一定の寸法だけ離間し、かつX軸方向に沿っ
て平行に延びている。そして、各X軸ガイド28間には
可動プレート30が装着され、可動プレート30がケー
シング1に対してX軸方向に摺動変位するのを補償し、
Y軸方向に摺動変位するのを規制している。
【0047】29,29は背面プレート15(旋回スク
ロール10)の摺動面15Bに一体に設けられたY軸ガ
イドを示し、該各Y軸ガイド29は前記X軸ガイド28
と同様に細長い角板状に形成され、背面プレート15の
ボス部15Aを中心にしてX軸方向に一定の寸法だけ離
間し、かつY軸方向に沿って平行に延びている。そし
て、各Y軸ガイド29間には可動プレート30が装着さ
れ、旋回スクロール10が可動プレート30に対してY
軸方向に摺動変位するのを補償し、X軸方向に摺動変位
するのを規制している。
【0048】30はケーシング1のフランジ部3と旋回
スクロール10の背面プレート15との間に摺動可能に
配設された可動プレートを示し、該可動プレート30は
図2に示す如く高強度の金属板等から略正方形の平板状
に形成され、その中央部には背面プレート15のボス部
15Aが貫通する逃がし穴30Aが穿設されている。ま
た、該逃がし穴30Aは可動プレート30が摺動変位す
るときに、該可動プレート30がボス部15Aに衝突す
るのを防止するようになっている。そして、前記可動プ
レート30の4隅には、背面プレート15のボス部15
A外周側に位置し周方向に離間して4個の貫通穴30
B,30B,…がそれぞれ穿設され、該各貫通穴30B
内には後述のグリスと共に各球体31が挿入されてい
る。
【0049】ここで、可動プレート30はX軸方向に平
行に延びる各側面が前記各X軸ガイド28に対する摺動
面となり、Y軸方向に平行に延びる各側面は前記各Y軸
ガイド29に対する摺動面となっている。そして、可動
プレート30は、各X軸ガイド28によりフランジ部3
の摺動面3Aに対してX軸方向に変位方向が規制される
と共に、各Y軸ガイド29により摺動面15B(背面プ
レート15)の可動プレート30に対する変位方向をY
軸方向に規制している。
【0050】31,31,…は可動プレート30の各貫
通穴30B内に挿入された球体を示し、該各球体31は
可動プレート30よりも硬質の金属材料から球形のボー
ルとして形成され、各球体31の直径は可動プレート3
0の板厚よりも僅かに大きい寸法となっている。そし
て、各球体31は可動プレート30の表,裏面がそれぞ
れフランジ部3の摺動面3A、背面プレート15の摺動
面15Bに直接摺接するのを防止すると共に、旋回スク
ロール10からのスラスト方向の荷重(押圧力)を直接
受承している。
【0051】また、可動プレート30の各貫通穴30B
は各球体31を内部に収容した状態で、図1に示す如く
各摺動面3A,15B間で両側からほぼ密閉状態に保持
されしている。そして、可動プレート30の各貫通穴3
0B内には潤滑剤となるグリース(図示せず)が封入さ
れ、これによって可動プレート30の表,裏面が各摺動
面3A,15B上を摺動変位するときに、各球体31を
潤滑状態に保ちつつ、該各球体31が可動プレート30
の各貫通穴30B内で円滑に転動できるようにしてい
る。
【0052】32は背面プレート15のボス部15A内
に設けられた旋回軸受を示し、該旋回軸受32は可変ク
ランク19の偏心軸部22先端側をボス部15A内に回
転可能に軸支するものである。
【0053】33は固定スクロール6の背面側に設けら
れたカバーを示し、該カバー33は固定スクロール6の
放熱板6D先端部にボルト(図示せず)を介して固着さ
れ、該各放熱板11C間に複数の冷却風通路B,B,…
を画成し、外部からの冷却風によって固定スクロール6
の鏡板6A、ラップ部6C等を効率よく冷却できるよう
にしている。
【0054】34は吐出パイプで、該吐出パイプ34は
基端側が固定スクロール6の中心部の吐出口14に接続
され、先端側がカバー33を貫通して外部に突出し、空
気タンク等に接続されている。
【0055】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0056】まず、電動モータにより駆動軸7を矢示R
方向に回転させると、自転防止機構27によって旋回ス
クロール10の自転が防止され、該旋回スクロール10
は駆動軸7を中心として所定寸法δ(運転の初期段階で
は最小寸法δ′)の旋回半径をもった円運動(旋回運
動)を行う。そして、少なくとも通常の運転時には旋回
スクロール10の円運動によって、固定スクロール6の
ラップ部6Cと旋回スクロール10(旋回スクロール本
体11)のラップ部10Bとの間に画成された圧縮室1
2,12,…が連続的に縮小する。これにより、固定ス
クロール6の吸込口13から吸込んだ外気を該各圧縮室
12で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を固定スクロール
6の吐出口14から吐出パイプ34を介して外部の空気
タンク等に貯留させる。
【0057】ここで、駆動軸7の円板部7B先端面に
は、可変クランク19の嵌合軸部21が挿嵌穴7C内に
回転可能に設けられると共に、嵌合軸部21はその軸線
O1 が駆動軸7の軸線Oに対して一定寸法だけ偏心して
いるから、可変クランク19は駆動軸7の回転に追従し
て矢示R方向に回転する。そして、このときに偏心軸部
22の軸線O2 は軸線O1 を中心として回転するから、
偏心軸部22には図5の(a)に示す如く、円板部7B
の径方向外向きに遠心力FC が作用する。
【0058】また、旋回スクロール10は固定スクロー
ル6に対して旋回運動することにより、各圧縮室12を
連続的に圧縮させているから、旋回軸受32を介して旋
回スクロール10を回転駆動する偏心軸部22には、各
圧縮室12内で発生する圧縮ガスによるガス圧Fg が、
旋回スクロール10の旋回運動を阻止する方向に作用す
る。そして、このガス圧Fg は図5の(a)に示す如
く、遠心力FC に対して直角方向に作用する。
【0059】この結果、偏心軸部22には前記遠心力F
C とガス圧Fg との合力Fが図5の(a)に示す如く右
斜め上方向に作用し、この合力Fは駆動軸7に対し可変
クランク19を嵌合軸部21を中心として相対回転させ
るように、可変クランク19に対して回転力を与える。
【0060】即ち、停止時を含む運転の初期段階では、
図3に示す如く凹凸形状をなした各表面被覆層16,1
7が互いに接触することにより、偏心軸部22の軸線を
図5の(b)に示す軸線O2 ′の位置として可変クラン
ク19を駆動軸7に対して位置決めする。そして、この
状態で駆動軸7を矢示R方向に回転駆動させることによ
り、可変クランク19には合力Fが作用して嵌合軸部2
1が挿嵌穴7C内で回転しようとすると共に、偏心軸部
22が嵌合軸部21を中心として時計回りに回転移動し
ようとする。
【0061】これによって運転の初期段階では、偏心軸
部22の軸線O2 と駆動軸7の軸線Oとの間の寸法δ′
(旋回スクロール10の旋回半径)が寸法δまで次第に
大きくなり、旋回スクロール10のラップ部11Bと固
定スクロール6のラップ部6Cとの間の隙間が次第に小
さくなるように、各ラップ部6C,11Bに形成された
表面被覆層16,17を、ラップ部6Cに対するラップ
部11Bの旋回運動に伴って、互いに擦り合せて積極的
に摩耗させることができる。
【0062】この結果、凹凸状をなした各表面被覆層1
6,17の凹凸部は、旋回スクロール10の旋回半径が
大きくなると共に次第に削取られ(摩耗され)、表面被
覆層16,17の表面を図4に示す如く凹凸のない滑ら
かな湾曲面として形成することができ、該表面皮膜層1
6,17間の隙間を限りなく小さくできると共に、各圧
縮室12内の密閉度を確実に向上させることができる。
【0063】さらに、ストッパ23は可変クランク19
の駆動軸7に対する回転角度を、図5の(b)に示す角
度αに設定しているから、旋回スクロール10の旋回半
径可変量を各表面被覆層16,17の厚さ寸法tよりも
小さい寸法ε(ε<t)に設定することができ、これに
よって表面被覆層16,17が過剰に摩耗して、各ラッ
プ部6C,11B両側面の部位が各ラップ部6C,11
Bの表面から露出してしまうのを確実に防止することが
できる。
【0064】ここで、偏心軸部22の軸線O2 とピン2
4の軸線O3 とは、嵌合軸部21の軸線O1 に対してそ
れぞれ寸法L1 ,L2 だけ離間した位置に設定されるか
ら、可変クランク19を駆動軸7に対して相対回転させ
たときには、軸線O2 の移動量とピン24が挿通される
ピン穴25の移動量は、寸法L1 と寸法L2 との寸法比
率と等しくなる。
【0065】即ち、寸法L1 、寸法L2 、旋回スクロー
ル10の旋回半径可変量(寸法ε)およびピン24とピ
ン穴25との間の隙間寸法Cには、以下の関係式が成立
している。
【0066】
【数1】C/δ=L2 /L1
【0067】そして、寸法εは約10μm程度の微小寸
法に設定された表面被覆層16,17の厚さ寸法tより
も寸法εは小さい寸法に設定されると共に、寸法L1 は
寸法L2 に対して十分に長く設定されるから、寸法εに
対して隙間寸法Cを十分に大きく設定することができ、
ストッパ23を構成するピン24およびピン穴25を形
成するときに許される加工誤差範囲を大きくすることが
できる。
【0068】これによってピン24、ピン穴25の加工
を容易に行うことができると共に、旋回半径可変機構1
8およびストッパ23によって旋回スクロール10の旋
回半径可変量を寸法εの範囲内で高精度に規制すること
ができる。
【0069】かくして本実施例では、旋回スクロール1
0のラップ部11B両側面および固定スクロール6のラ
ップ部6C両側面に、それぞれ厚さ寸法tを有した軟質
の各表面被覆層16,17を形成し、駆動軸7と旋回ス
クロール10との間には旋回半径可変機構18を設ける
ことにより、運転の初期段階から通常の運転段階に亘っ
て旋回スクロール10の旋回半径を寸法δ′から寸法δ
へと徐々に大きくして、表面被覆層16,17を互いに
積極的に摩耗させるようにしている。
【0070】この結果、運転の初期段階では凹凸形状を
なした各表面被覆層16,17を、通常の運転時に凹凸
がない滑らかな湾曲面として形成することができ、通常
の運転時にはこの表面被覆層16,17間を隙間なく密
閉することができると共に、各圧縮室12内の密閉度を
確実に向上でき、当該スクロール式圧縮機械の圧縮性能
を大幅に向上させることができる。
【0071】また、駆動軸7と旋回スクロール10との
間には、ストッパ23を設けることによって、可変クラ
ンク19の駆動軸7に対する回転角度を予め決められた
回転角度αに規制し、旋回スクロール10の旋回半径可
変量を微小の寸法εに設定したから、旋回スクロール1
0の旋回半径が寸法δ′から寸法δへと大きくなって各
表面被覆層16,17の摩耗が進行したときでも、該各
表面被覆層16,17が過剰に摩耗して、各ラップ部6
C,11Bの両側面の部位が露出してしまうのを防止す
ることができると共に、各ラップ部6C,11Bが直接
接触(摺動)して摩耗してしまうのを確実に防止でき、
当該スクロール式流体機械の寿命、耐久性等を長期に亘
って補償することができる。
【0072】さらに、嵌合軸部21の軸線O1 とピン2
4の軸線O3 との間の距離L2 を、嵌合軸部21の軸線
O1 と偏心軸部22の軸線O2 との間の軸間寸法L1 に
対して十分に長く設定したから、ピン24とピン穴25
の加工を容易にでき、加工作業時の作業性を大幅に向上
させることができる。
【0073】次に、図5および図6は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本
実施例の特徴は、ストッパ41をピン42とピン穴43
によって構成し、該ピン42を駆動軸7の円板部7B先
端面に設けると共に、ピン42を支持軸部42Aとスト
ッパ軸部42Bとから構成し、該ストッパ軸部42Bの
軸線OA を嵌合軸部21の軸線O1 および偏心軸部22
の軸線O2 とをほぼ同一直線上に並べる構成としたこと
にある。
【0074】ここで、ピン42は図7に示す如く、軸線
OB を有した円柱状の支持軸部42Aと、該支持軸部4
2Aの一側端面に一体形成されたストッパ軸部42Bと
から構成され、該ストッパ軸部42Bの軸線OA は、支
持軸部42Aの軸線OB に対して一定寸法だけ僅かに偏
心している。
【0075】そして、駆動軸7の円板部7Bには、その
先端面外周部の位置に前記支持軸部42A用の挿嵌穴
(図示せず)が形成されると共に、該挿嵌穴には支持軸
部42Aが嵌合されている。そして、支持軸部42Aを
必要に応じて回転させたときには、ストッパ軸部42B
がその軸線OA の位置を図7の(a),(b)に示す如
く移動できるようになっている。
【0076】また、ピン42はその軸線OA が図6に示
す如く、嵌合軸部21の軸線O1 と偏心軸部22の軸線
O2 とを結んだ基準線M−M上にほぼ位置するように配
設されると共に、ピン42の軸線OA と嵌合軸部21の
軸線O1 との間の軸間寸法は、前記第1の実施例と同様
に嵌合軸部21の軸線O1 と偏心軸部22の軸線O2と
の間の軸間寸法が、寸法L1 よりも十分に長い寸法L2
(L2 >L1 )に設定されている。
【0077】そして、ピン42のストッパ軸部42Bは
可変クランク19に形成されたピン穴43内に挿入さ
れ、該ピン穴43内周面とストッパ軸部42Bとの間に
は、前記第1の実施例と同様に隙間寸法Cを有した隙間
を形成している。
【0078】かくして、このように構成される本実施例
でも、ストッパ41によって可変クランク19の駆動軸
7に対する回転角度を、予め決められた回転角度αに高
精度に規制でき、旋回スクロール10の旋回半径可変量
を微小寸法εに設定できると共に、ピン24のストッパ
軸部42Bとピン穴25との間の隙間寸法Cを寸法εに
対して十分に大きくして形成することができ、前記第1
の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0079】さらに、本実施例では、ピン42を支持軸
部42Aとストッパ軸部42Bとから構成し、該ストッ
パ軸部42Bの軸線OA を支持軸部42Aの軸線OB に
対して偏心させたから、ピン42の支持軸部42Aを回
転させることにより、ストッパ軸部42Bの軸線OA の
位置を、このときの回転量に応じて容易に移動させるこ
とができる。
【0080】従って、本実施例では、運転の初期段階に
各表面被覆層16,17の厚さ寸法tに応じて、旋回ス
クロール10の旋回半径可変量(寸法ε)の大きさを調
整したい場合には、可変クランク19を駆動軸7の円板
部7Bに取付けた状態で、ピン42自体を支持軸部42
Aを中心として回転させることによって、前記隙間寸法
Cの大きさを容易に微調整できると共に、駆動軸7に対
する可変クランク19の回転角度αの大きさを容易に変
えることができる。
【0081】なお、前記各実施例では、可変クランク1
9に第1軸部としての嵌合軸部21を設けると共に、駆
動軸7の円板部7B先端面に挿嵌穴7Cを設けることに
より、可変クランク19を円板部7Bの先端面に回転可
能に設けるものとして述べたが、これに替えて、円板部
7Bの先端面に嵌合軸部21と同様の円柱状をなした軸
部を設けると共に、円盤部20の厚みを大きくしてこの
円盤部の一側端面に該軸部が回転可能に挿入される挿通
穴を設けるようにしてもよい。
【0082】また、前記各実施例では、第2軸部として
の偏心軸部22を、背面プレート15のボス部15A内
に旋回軸受32を介して回転可能に設けるものとして述
べたが、これに替えて、円盤部20の他側端面20Bに
ボス部を形成すると共に、背面プレート15に偏心軸部
22と同様の円柱状をなした軸部を設けることにより、
該軸部を前記ボス部内に旋回軸受等を介して回転可能に
設けるようにしてもよい。
【0083】さらにまた、前記各実施例ではスクロール
式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポン
プ、冷媒圧縮機等にも広く適用できる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明では、旋回スクロールと固定スクロールとのラップ部
のうち少なくとも一方のラップ部に、該ラップ部よりも
軟質の材料からなる表面被覆層を形成し、前記駆動軸の
先端側と旋回スクロールとの間には、該旋回スクロール
の旋回半径を可変とする旋回半径可変機構を設け、圧縮
運転の初期段階で旋回スクロールの旋回半径を序所に大
きくさせることにより、各ラップ部に形成された表面被
覆層を互いに擦合わせて積極的に摩耗させることがで
き、各表面被覆層の表面を凹凸のない滑らかな湾曲面と
して形成することができる。
【0085】従って、該各表面被覆層の表面間の隙間を
限りなく小さくすることができ、旋回スクロールのラッ
プ部と固定スクロールのラップ部との間で形成される各
圧縮室内を該各ラップ部間で確実に密閉することができ
ると共に、各圧縮室内の密閉度を確実に向上させること
ができ、当該スクロール式流体機械の圧縮性能を大幅に
向上させることができる。
【0086】また、旋回半径可変機構には、前記旋回ス
クロールの旋回半径可変量を前記表面被覆層の厚みより
も小さく規制するストッパを設けたから、旋回スクロー
ルの旋回半径が大きくなって前記各表面被覆層の摩耗が
進行したときでも、各表面被覆層が過剰に摩耗して、各
ラップ部の両側面の部位が露出してしまうのを確実に防
止することができると共に、各ラップ部が直接接触(摺
動)して摩耗してしまうのを確実に防止でき、当該スク
ロール式流体機械の寿命、耐久性等を長期に亘って補償
することができる。
【0087】さらに、請求項2に記載の発明では、圧縮
運転時に遠心力と各圧縮室内のガス(流体)圧が第2軸
部に対して作用し、これらの合力を利用することによ
り、第2軸部と駆動軸の軸線との間の軸間寸法、即ち旋
回スクロールの旋回半径を容易に増,減させることがで
き、旋回半径可変機構を第1軸部と第2軸部とを備えた
可変クランクによって簡単に構成することができる。
【0088】また、ストッパによって可変クランクと駆
動軸との相対回転を予め決められた回転角度に規制する
ことにより、旋回スクロールの旋回半径可変量を確実に
規制することができ、ストッパを簡単に構成することが
できる。
【0089】さらに、請求項3に記載の発明では、、ピ
ン穴の内周面がピンに対して係止することによって、可
変クランクの駆動軸に対する相対回転を予め決められた
回転角度に容易に規制することができ、これらピンとピ
ン穴によってストッパを確実に簡単に構成することがで
きる。
【0090】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
圧縮運転の初期段階で前記各表面被覆層の厚さに応じ
て、旋回スクロールの旋回半径可変量の大きさを調整し
たい場合には、可変クランクを駆動軸に取付けた状態
で、ピン自体を支持軸部を中心として回転させることに
より、ストッパとピンとの間の隙間を容易に微調整する
ことができ、駆動軸に対して可変クランク全体を動かし
て前記隙間の大きさを変えるような面倒な作業を省くこ
とができ、このような位置決め作業の作業性を確実に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中のケーシング、旋回スクロール、自転防
止機構および旋回半径可変機構等を示す分解斜視図であ
る。
【図3】運転の初期段階における旋回スクロールのラッ
プ部、固定スクロールのラップ部および表面被覆層の状
態を拡大して示す図1中の矢示 III−III 方向断面図で
ある。
【図4】通常の運転時における表面被覆層の状態を示す
図3と同様の断面図である。
【図5】図1中の旋回半径可変機構を拡大して示す動作
説明図である。
【図6】本実施例の第2の実施例による旋回半径可変機
構を示す図5と同様の動作説明図である。
【図7】図6中のストッパを拡大して示す動作説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーシング 7 駆動軸 10 旋回スクロール 11 旋回スクロール本体 11B ラップ部 12 圧縮室 16,17 表面被覆層 18 旋回半径可変機構 19 可変クランク 21 嵌合軸部(第1軸部) 22 偏心軸部(第2軸部) 23,41 ストッパ 24,42 ピン 25,43 ピン穴 27 自転防止機構 32 旋回軸受 42A 支持軸部 42B ストッパ軸部
フロントページの続き (72)発明者 小林 義雄 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 三原 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに一体的に
    設けられ、鏡板に渦巻き状のラップ部が立設された固定
    スクロールと、基端側が前記ケーシングに回転可能に支
    持され先端側が前記ケーシング内に伸長した駆動軸と、
    該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に該固定
    スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画
    成する渦巻き状のラップ部が立設された旋回スクロール
    とからなるスクロール式流体機械において、 前記旋回スクロールと固定スクロールとのラップ部のう
    ち少なくとも一方のラップ部には、該ラップ部よりも軟
    質の材料からなる表面被覆層を形成し、前記駆動軸の先
    端側と旋回スクロールとの間には、該旋回スクロールの
    旋回半径を可変とする旋回半径可変機構を設け、かつ該
    旋回半径可変機構には、前記旋回スクロールの旋回半径
    可変量を前記表面被覆層の厚みよりも小さく規制するス
    トッパを設けたことを特徴とするスクロール式流体機
    械。
  2. 【請求項2】 前記旋回半径可変機構は、前記駆動軸の
    軸線に対して偏心し該駆動軸の先端側に回転可能に取付
    けられる第1軸部と、該第1軸部の軸線と前記駆動軸の
    軸線とに対してそれぞれ偏心し、前記旋回スクロールを
    回転可能に支持する第2軸部とからなる可変クランクを
    備え、前記ストッパは該可変クランクと前記駆動軸との
    相対回転を予め決められた回転角度に規制する構成とし
    てなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記ストッパを、前記駆動軸の軸線から
    一定寸法だけ離間して該駆動軸の先端側に設けられたピ
    ンと、前記可変クランクに形成され該ピンが隙間を介し
    て挿入されるピン穴とから構成してなる請求項1または
    2に記載のスクロール式流体機械。
  4. 【請求項4】 前記ピンを、駆動軸の先端側に設けられ
    る支持軸部と、該支持軸部に対して偏心し前記可変クラ
    ンクのピン穴内に挿入されるストッパ軸部とを備える構
    成としてなる請求項3に記載のスクロール式流体機械。
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