JPH1047263A - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JPH1047263A
JPH1047263A JP21610796A JP21610796A JPH1047263A JP H1047263 A JPH1047263 A JP H1047263A JP 21610796 A JP21610796 A JP 21610796A JP 21610796 A JP21610796 A JP 21610796A JP H1047263 A JPH1047263 A JP H1047263A
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JP
Japan
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scroll
slider
casing
orbiting scroll
ring
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Pending
Application number
JP21610796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Komai
裕二 駒井
Kazuo Tsuge
和夫 柘植
Yoshio Kobayashi
義雄 小林
Hiroyuki Mihara
宏之 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
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Publication of JPH1047263A publication Critical patent/JPH1047263A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/063Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with only rolling movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラスト方向の荷重を受承するスラスト軸受
に封入された潤滑材が外部に漏洩するのを防止でき、耐
久性や寿命を向上する。 【解決手段】 ケーシング1と旋回スクロール7の背面
との間にスライダ16を摺動可能に配設し、ケーシング
1側の各Y軸ガイド15によってスライダ16をY軸方
向に摺動変位させ、旋回スクロール7側の各X軸ガイド
14によってスライダ16に対して旋回スクロール7を
X軸方向に摺動変位させる。そして、スライダ16とケ
ーシング1側および旋回スクロール7の背面側との摺動
面にはリング状凹溝17,17を設けると共に、スライ
ダ16の各貫通穴16CにはグリースGと共に各球体1
8を挿入し、ケーシング1側の各支持体12と旋回スク
ロール7とにそれぞれ設けた各支承板20,22間で各
球体18を転動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーシングと、該ケーシングに
一体に設けられた固定スクロールと、基端側が前記ケー
シングに回転可能に支持され先端側がクランクとなった
駆動軸と、該駆動軸のクランクに旋回可能に設けられ前
記固定スクロールとの間に複数の圧縮室を画成する旋回
スクロールと、該旋回スクロールの自転を防止する自転
防止機構とからなるスクロール式流体機械は知られてい
る。
【0003】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械では、外部から駆動軸を回転駆動して旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から流体(例えば空気)を吸込つつ、この流
体を固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラッ
プ部との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロール
の中心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐
出するようになっている。
【0004】ここで、第1の従来技術として、例えば特
開平2−277984号公報等に記載された無給油式の
スクロール式流体機械では、旋回スクロールの自転を防
止するために、複数の補助クランクを用いたものが知ら
れている。即ち、前記ケーシングと旋回スクロールの背
面側との間に位置して、該旋回スクロールに設けられる
旋回軸受の外周側に複数の補助クランクを設け、これに
より、旋回スクロールの自転を防止している。
【0005】また、第2の従来技術として、例えば米国
特許第3994635号明細書には、旋回スクロールの
自転を防止するオルダム継手が開示されている。そし
て、この種のオルダム継手による自転防止機構の場合、
オルダム継手の潤滑性を維持するために、オルダム継手
の摺動部等に常時潤滑材を供給する構成となっている。
【0006】さらに、第3の従来技術による自転防止機
構として、例えば特開昭58−135302号公報また
は特開昭60−198301号公報等では、多数個の球
体と、同数のガイド円孔をもつ2枚のリング状板からな
り、前記球体は旋回スクロールの自転を防止する機能と
該旋回スクロールのスラスト荷重に対するスラスト軸受
の機能を併せ持つボールカップリング方式のものが開示
されている。
【0007】さらにまた、第4の従来技術として、例え
ば特開昭55−155916号公報では、ケーシングと
旋回スクロールの背面側とにガイドとなる複数の凹溝を
設け、ケーシング側の凹溝と旋回スクロール側の凹溝と
の間に球体を収容する構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した各
従来技術によるスクロール式流体機械では、例えばスク
ロール式圧縮機として用いた場合の運転時に、固定スク
ロールと旋回スクロールとの間に形成される圧縮室内が
高圧となるため、旋回スクロールがスラスト方向に押圧
されるようになり、下記の如き問題が生じる。
【0009】即ち、第1の従来技術では、このスラスト
方向の押圧力を各補助クランクを支持する複数の組合わ
せアンギュラ軸受によって受承しているから、アンギュ
ラ軸受により補助クランク等の構造が複雑化し、部品点
数も多くなって組立性が悪くなる上に、装置全体が大型
化する。また、各補助クランクと駆動軸との偏心寸法を
一致させる必要があり、高精度の加工が要求される。
【0010】一方、第2の従来技術では、旋回スクロー
ルの自転を防止するオルダム継手の両面に旋回スクロー
ルからのスラスト方向の押圧力が直接作用するため、該
オルダム継手は摺動時に摩耗が発生し易くなり、これに
よって圧縮運転時の性能の低下等を招くという問題があ
る。
【0011】さらに、この種のオルダム継手を用いた自
転防止機構は、比較的構造が単純で設計・製造も比較的
容易になるという利点があるものの、かかる自転防止機
構にあっては、オルダム継手の摺動部等に潤滑材を常に
供給しなければならず、給油式のスクロール式流体機械
には適用できるが、無給油式のものには適用が難しいと
いう問題がある。
【0012】また、第3の従来技術としてボールカップ
リング方式を用いた自転防止機構においては、径方向の
隙間寸法を精度よく調整するのが難しい上に、球体から
発生する騒音を遮断するのが難しく、リング状板の肉厚
を十分に厚くできないため、リング状板に摩耗や変形が
起こるという問題がある。
【0013】さらに、第4の従来技術では、スラスト方
向の押圧力を球体を介してケーシング側と旋回スクロー
ル側との各凹溝で受承しているに過ぎず、該各凹溝の底
部と球体との間を長期に亘って潤滑状態に保つのが難し
いという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はスラスト方向の荷重を受承する
スラスト軸受にグリース等の潤滑材を封入することによ
って、無給油式のものに対しても適用できるようにする
と共に、潤滑材が外部に漏洩するのを確実に防止でき、
耐久性や寿命を向上できるようにしたスクロール式流体
機械を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに一体的
に設けられた固定スクロールと、該固定スクロールに対
して旋回可能に設けられ該固定スクロールとの間に複数
の圧縮室を画成する旋回スクロールとからなるスクロー
ル式流体機械に適用される。
【0016】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ケーシングと旋回スクロールの背面側との
間に摺動可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に
離間してスラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設され
たスライダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され前記
旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を受承するよ
うに前記ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに転
動可能に接触する転動子と、前記スライダの摺動面側に
形成され前記各貫通穴内に収容した潤滑材が外部に漏洩
するのを規制するシール溝とを備える構成としたことに
ある。
【0017】このように構成することにより、旋回スク
ロールからのスラスト方向の荷重を各転動子によって確
実に受承できると共に、この荷重がスライダに直接作用
するのを防止でき、前記ケーシングと旋回スクロールと
の間でスライダが受ける摺動抵抗を低減できる。また、
前記各貫通穴内に封入された潤滑材により、各転動子を
潤滑状態に保持でき、各転動子をケーシング側と旋回ス
クロールの背面側との間で円滑に転動できると共に、ス
ライダの摺動性を向上できる。さらに、前記スライダの
摺動面側に設けたシール溝により、各貫通穴に封入した
潤滑材の漏洩を抑えることができる。
【0018】一方、請求項2に記載した発明では、前記
シール溝には、相手方の摺動面に摺接するシール部材を
装着する構成としている。
【0019】このように構成することにより、スライダ
とケーシングおよび旋回スクロールの背面との間の隙間
をシール部材でシールでき、各貫通穴に封入した潤滑材
の漏洩をより積極的に防止できる。
【0020】また、請求項3に記載した発明では、前記
シール溝は前記貫通穴の径方向外側に位置して前記スラ
イダの摺動面側に形成された少なくとも1本以上のリン
グ状凹溝により構成している。
【0021】このように構成することにより、ケーシン
グ側と旋回スクロールの背面側との間でスライダを円滑
に摺動できると共に、各貫通穴に封入した潤滑材の漏洩
を抑えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0023】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施例を示し、スクロール式流体機械としてスクロール
式空気圧縮機を例に挙げて説明する。
【0024】図1において、1は段付筒状のケーシング
を示し、該ケーシング1は、後述の駆動軸3の一端側
(基端側)が挿入された軸受部1Aと、該軸受部1Aの
他端側に一体形成されたフランジ部1Bと、該フランジ
部1Bの外周側から他側に向けて伸長する筒状の大径部
1Cとから大略構成されている。そして、該ケーシング
1のフランジ部1Bには、図2に示す如く、後述の各支
持体12が一体または別体で形成されている。
【0025】2はケーシング1の大径部1Cの先端側に
固着された固定スクロールを示し、該固定スクロール2
は中心が駆動軸3の軸線O1 −O1 と一致するように、
中央部に配設された鏡板2Aと、該鏡板2Aの表面から
立設され、中心側が巻始め端となり、外周側が巻終り端
となった渦巻状のラップ部2Bと、該ラップ部2Bを径
方向外側から取囲むように鏡板2Aの外周側に一体形成
され、ケーシング1の大径部1Cに固着された取付部2
Cとから構成されている。
【0026】3はケーシング1の軸受部1Aに軸受4,
5を介して回転可能に軸支された駆動軸を示し、該駆動
軸3の先端側はケーシング1の大径部1C内に伸長して
クランク3Aとなると共に、該駆動軸3の軸線O1 −O
1 に対してクランク3Aの軸線O2 −O2 は、所定寸法
δだけ偏心している。そして、軸受部1Aからケーシン
グ1外に突出する駆動軸3の基端側は駆動源(図示せ
ず)に連結され、この駆動源で駆動軸3を回転駆動する
ことにより、クランク3Aを介して後述の旋回スクロー
ル7を旋回運動させる。また、6はクランク3Aの基端
側に固着されたバランスウエイトを示し、該バランスウ
エイト6は旋回スクロール7の旋回運動に対し、駆動軸
3の回転バランスをとるものである。
【0027】7はケーシング1内に位置し、駆動軸3の
クランク3Aの先端に設けられた旋回スクロールを示
し、該旋回スクロール7は円盤状に形成された鏡板7A
と、該鏡板7Aの表面に立設され、中心側が巻始め端と
なり、外周側が巻終り端となった渦巻状のラップ部7B
と、前記鏡板7Aの背面中央に設けられたボス部7Cと
から大略構成されている。そして、該旋回スクロール7
のボス部7Cはケーシング1の基端側に向けて突出し、
ボス部7C内には駆動軸3のクランク3Aが旋回軸受8
を介して回転可能に挿着されている。また、該旋回スク
ロール7の背面は後述のスライダ16を介してケーシン
グ1のフランジ部1Bと対向すると共に、スライダ16
に対して摺動する摺動面7Dとなっている。
【0028】ここで、該旋回スクロール7のラップ部7
Bは、固定スクロール2のラップ部2Bに所定角度(例
えば180度)だけずらして重なり合うように配設さ
れ、固定スクロール2のラップ部2Bと旋回スクロール
7のラップ部7Bとの間には複数の圧縮室9,9,…が
形成される。そして、当該スクロール式空気圧縮機の運
転時には、固定スクロール2の外周側に設けられた吸込
口10から外周側の圧縮室9内に外気を吸引し、この空
気を旋回スクロール7が旋回運動する間に順次圧縮しつ
つ内周側の圧縮室9へ送り込み、最後に中心側の圧縮室
9から固定スクロール2の中心に設けられた吐出口11
を介して外部に吐出する。
【0029】12,12,…はケーシング1のフランジ
部1Bに設けられた支持体を示し、該各支持体12は図
2に示すように、駆動軸3を中心にして上,下(Y軸)
方向および左,右(X軸)方向に互いに離間して4箇所
に配設され、ケーシング1のフランジ部1B内面から旋
回スクロール7の背面側に向け一定の高さ寸法をもって
突出し、突出端側の端面が後述のスライダ16が摺動す
る摺動面12Aとなっている。そして、支持体12には
上,下(Y軸)方向に延びる段差部として、後述するス
ライダ16の左,右(X軸)方向移動を規制するY軸ガ
イド15が一体形成されている。
【0030】13は旋回スクロール7の自転を防止する
自転防止機構を示し、該自転防止機構13は図2および
図3に示すように、後述する各X軸ガイド14、各Y軸
ガイド15およびスライダ16等によりオルダム継手と
して構成されている。そして、該自転防止機構13はス
ライダ16をX軸,Y軸方向に摺動変位させることによ
り、各X軸ガイド14と一体となった旋回スクロール7
の自転を防止し、該旋回スクロール7に前記所定寸法δ
の旋回半径をもった円運動を与えるようになっている。
【0031】14,14,…は旋回スクロール7の背面
に設けられたX軸ガイドを示し、該各X軸ガイド14は
図3に示すように、旋回スクロール7の外周側4箇所に
それぞれ配設され、旋回スクロール7の鏡板7A背面か
らケーシング1のフランジ部1Bに向けて突出してい
る。そして、Y軸方向に離間した各X軸ガイド14間に
は、後述するスライダ16の各側面16Fが摺動可能に
装着され、旋回スクロール7がスライダ16に対してX
軸方向へと摺動変位するのを補償している。
【0032】15,15,…は支持体12に設けられた
Y軸ガイドを示し、該各Y軸ガイド15は図2に示すよ
うに、上,下(Y軸)方向に延びる段差部として形成さ
れ、後述のスライダ16の左,右(X軸)方向移動を規
制するものである。そして、X軸方向に離間した各Y軸
ガイド15間には、後述するスライダ16が装着され、
スライダ16の各側面16Gが各Y軸ガイド15に対し
て摺動可能となることによりスライダ16がケーシング
1に対してY軸方向へと摺動変位するのを補償してい
る。
【0033】16はケーシング1と旋回スクロール7の
背面側との間に位置して設けられた方形リング状のスラ
イダを示し、該スライダ16は、上,下(Y軸)、左,
右(X軸)方向に離間し直方体状の小片として形成され
た4個の摺動部16A,16A,…と、該各摺動部16
Aをそれぞれ連結すべく棒状に形成された4本の連結部
16B,16B,…とから構成され、全体として方形状
をなしている。そして、該スライダ16の各摺動部16
Aにはスラスト方向に延びる貫通穴16C,16C,…
がそれぞれ穿設され、該各貫通穴16Cには後述する転
動子としての各球体18がグリースGと共に挿入されて
いる。ここで、各貫通穴16Cの内径は各球体18の直
径よりも前記所定寸法δだけ大きい寸法をもって形成さ
れる。
【0034】また、摺動部16Aの軸方向両端面は旋回
スクロール7および支持体12の摺動面7D,12A間
で摺動変位する摺動面16D,16Eとなり、該摺動面
16D,16Eには各貫通穴16Cの径方向外側にシー
ル溝となるリング状凹溝17,17が形成されている。
そして、各リング状凹溝17は各貫通穴16C内に収容
したグリースGが外部に漏洩するのを規制している。
【0035】さらに、前記スライダ16は図2に示すよ
うに、Y軸方向で対向する各側面16Fが各X軸ガイド
14に対する摺動面となり、X軸方向で対向する各側面
16Gが各Y軸ガイド15に対する摺動面になってい
る。そして、スライダ16は、各X軸ガイド14により
旋回スクロール7に対してX軸方向にガイドされると共
に、各Y軸ガイド15によりケーシング1に対してY軸
方向にガイドされる。
【0036】18,18,…はスライダ16の各貫通穴
16C内に潤滑材となるグリースGと共に挿入された転
動子としての球体を示し、該各球体18はステンレス
鋼、軸受鋼または工具鋼等の耐摩耗性金属材料、好まし
くはロックウェルC硬さ55以上の硬質金属材料から球
形のボールとして形成され、その直径は各貫通穴16C
の軸方向寸法よりも僅かに大きく形成されている。そし
て、各球体18はケーシング1のフランジ部1Bと旋回
スクロール7の背面との間にそれぞれ設けた後述の各支
承板20,22に当接することにより、旋回スクロール
7からのスラスト方向の押圧力を受承し、スライダ16
および旋回スクロール7がX軸,Y軸方向へと円滑に摺
動変位するのを補償している。
【0037】19,19,…はケーシング1に配設され
た各支持体12の摺動面12Aに円形の凹溝として形成
された嵌合凹部を示し、該各嵌合凹部19は各球体18
の転動軌跡に対応した位置で、例えば前記所定寸法δよ
りも少なくとも大きい直径をもって各支持体12に形成
され、各嵌合凹部19内には各支承板20が嵌入されて
いる。
【0038】20,20,…は前記ケーシング1側の各
嵌合凹部19に挿嵌された第1の耐摩耗部としての支承
板を示し、該支承板20は球体18と同様に硬質金属材
料により円盤状に形成され、その板厚は前記嵌合凹部1
9の深さ寸法とほぼ等しくなっている。そして、該各支
承板20は後述の支承板22と共に各球体18を介した
スラスト方向の押圧力を受承するものである。
【0039】21,21,…は旋回スクロール7の摺動
面7Dに円形の凹溝として形成された嵌合凹部を示し、
該各嵌合凹部21は前記各嵌合凹部19と同様に各球体
18の転動軌跡に対応した位置で、例えば前記所定寸法
δよりも少なくとも大きい直径をもって旋回スクロール
7に形成され、各嵌合凹部21内には後述の各支承板2
2が嵌入されている。
【0040】22,22,…は前記旋回スクロール7側
の嵌合凹部21に挿嵌された第2の耐摩耗部としての支
承板を示し、該支承板22は前記支承板20と同様の硬
質金属材料により円盤状に形成され、その板厚は前記各
嵌合凹部21の深さ寸法と略同一になると共に、ケーシ
ング1側の支承板20と共に各球体18を介したスラス
ト方向の押圧力を受承するものである。
【0041】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述のような構成を有するものであり、駆動源の駆動に
より駆動軸3を回転させると、この回転がクランク3A
を介して旋回スクロール7に伝達される。これにより、
旋回スクロール7は固定スクロール2に対して旋回運動
し、吸込口10から吸引した外気を各圧縮室9で圧縮
し、吐出口11から外部に吐出する。
【0042】そして、このように旋回スクロール7が旋
回運動するときには、X軸ガイド14、Y軸ガイド15
およびスライダ16等からなる自転防止機構13によっ
て旋回スクロール7の自転が防止され、該旋回スクロー
ル7は駆動軸3を中心として所定寸法δの旋回半径をも
った円運動が与えられる。
【0043】即ち、旋回スクロール7が固定スクロール
2に対して旋回運動する間に、スライダ16は、一方の
対向する各側面16Gがフランジ部1Bに設けた各Y軸
ガイド15に沿って摺動変位することによってX軸方向
への変位が規制されつつ、ケーシング1に対してはY軸
方向に摺動変位する。また、他方の対向する各側面16
Fは旋回スクロール7の背面に設けた各X軸ガイド14
に沿って相対的に摺動変位することによりY軸方向への
変位が規制されつつ、旋回スクロール7がスライダ16
に対してX軸方向に摺動変位することになる。
【0044】また、スライダ16の各貫通穴16Cに挿
入した各球体18は、ケーシング1の各支承板20上で
所定寸法δの直径をもって円運動する一方、旋回スクロ
ール7側の各支承板22に対しても相対的に所定寸法δ
の直径をもって円運動する。そして、各球体18はケー
シング1側と旋回スクロール7の背面側とにそれぞれ配
設した各支承板20,22間を転動しつつ、旋回スクロ
ール7からのスラスト方向の荷重を受承し、スライダ1
6が円滑に摺動変位するのを補償している。
【0045】さらに、スライダ16の各摺動面16D,
16Eに位置して各貫通穴16Cの外周側に設けた各リ
ング状凹溝17により、旋回スクロール7が固定スクロ
ール2に対して旋回運動するときにスライダ16の各摺
動面16D,16Eと旋回スクロール7および支持体1
2の摺動面7D,12Aとの間から各貫通穴16Cに封
入されたグリースGが漏洩するのを規制することができ
る。
【0046】かくして、本実施例では、ケーシング1と
旋回スクロール7の背面との間にスライダ16を摺動可
能に配設し、ケーシング1側の各Y軸ガイド15によっ
てスライダ16をY軸方向に摺動変位させ、旋回スクロ
ール7側の各X軸ガイド14によってスライダ16に対
して旋回スクロール7をX軸方向に摺動変位させるよう
にしている。そして、該スライダ16の各貫通穴16C
には各球体18を収容し、ケーシング1側と旋回スクロ
ール7の背面側とにそれぞれ設けた各支承板20,22
間で各球体18を転動させる。
【0047】この結果、スライダ16を各X軸ガイド1
4、各Y軸ガイド15に対してそれぞれ摺動可能に係合
させることにより、旋回スクロール7の自転を防止で
き、旋回スクロール7の旋回動作を補償できると共に、
各球体18を各支承板20,22間で円滑に転動させな
がらスライダ16を摺動変位させることができ、スラス
ト方向からの押圧力がスライダ16に作用するのを防止
できる。
【0048】そして、スライダ16の表面および裏面側
とケーシング1側および旋回スクロール7側の各摺動面
12A,7Dとの間で生じる摺動抵抗を大幅に低減でき
ると共に、スライダ16の摺動時に生じる摩耗を確実に
抑制することができ、該スライダ16をケーシング1と
旋回スクロール7の背面との間で円滑に摺動変位させる
ことができる。
【0049】また、スライダ16の各貫通穴16C内に
挿入した球体18等でスラスト軸受を構成することによ
り、圧縮運転時における旋回スクロール7からのスラス
ト方向の押圧力を確実に受承することができ、スライダ
16等に余分な負荷が作用するのを防止できると共に、
オルダム継手からなる自転防止機構13の動きを円滑化
できる。
【0050】さらに、スラスト方向の押圧力を各球体1
8を介して受承する各支承板20,22をケーシング1
や旋回スクロール7とは別部材として形成しているか
ら、ケーシング1や旋回スクロール7等を硬質材料等で
形成する必要がなくなり、ケーシング1や旋回スクロー
ル7等を比較的軽量な材料によっても形成できる。この
ため、設計や材料選択の自由度が増大し、構造が簡単で
部品点数も少なく、加工性や製造コストに優れた圧縮機
が実現できると共に、当該スクロール式空気圧縮機全体
の小型化や軽量化が容易にできる。
【0051】一方、スラスト軸受となる各球体18をス
ライダ16の各貫通穴16C内にグリースGと共に挿入
したから、スラスト方向の押圧力を各支承板20,22
の間で長期に亘って確実に受承できると共に、各球体1
8を各支承板20,22間で円滑に転動させることがで
きる。
【0052】また、スライダ16の各摺動面16D,1
6Eには各貫通穴16Cの外周側に各リング状凹溝17
を設けたから、旋回スクロール7が固定スクロール2に
対して旋回運動するときにスライダ16の各摺動面16
Dと背面スクロール7の摺動面7Dとの間やスライダ1
6の各摺動面16Dと支持体12の摺動面12Aとの間
からグリースGが外部に漏洩するのを抑制でき、各球体
18の潤滑性を長期に亘って補償できると共に、各球体
18や支承板20,22等の寿命を延ばすことができ、
装置の保守が容易になる。
【0053】従って、本実施例によれば、スライダ16
の各貫通穴16C内にグリースGと共に挿入した各球体
18を各支承板20,22間で転動させる上に、各球体
18と各支承板20,22を硬質材料で形成することに
より、旋回スクロール7の旋回動作を安定させ、スライ
ダ16を含めた自転防止機構13全体の信頼性や耐久性
を確実に向上できると共に、当該スクロール式空気圧縮
機の寿命を延ばすことができる。
【0054】さらに、各球体18等によってスラスト方
向からの押圧力を受承できるから、スライダ16と各X
軸ガイド14、各Y軸ガイド15との間に、特別にオイ
ル等の潤滑材を供給しなくても、スライダ16や旋回ス
クロール7等を円滑に摺動させることができる。また、
スライダ16の各貫通穴16Cには各球体18と共にグ
リースGを挿入するから、各球体18を各支承板20,
22の間で円滑に転動することができると共に、スライ
ダ16の各摺動面16D,16Eに設けた各リング状凹
溝17により、グリースGの漏洩を規制でき、当該スク
ロール式空気圧縮機を長期に亘って円滑に作動させるこ
とができる。
【0055】次に、図5は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、各リング状凹溝17にシール
部材としてのシールリング31を装着したことにある。
ここで、各シールリング31は耐摩耗性や摺動性に優れ
た弾性樹脂材料によって断面矩形状に形成され、その高
さ寸法は各リング状凹溝17の深さ寸法よりも僅かに大
きい寸法をもって形成されている。そして、各シールリ
ング31の端面は、スライダ16が摺動変位するときに
スライダ16の各摺動面16D,16Eから僅かに突出
し、旋回スクロール7および支持体12の摺動面7D,
12Aにそれぞれ常に摺接する構成となっている。
【0056】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果が得られ
るが、特に本実施例では、弾性樹脂材料からなるシール
リング31を各リング状凹溝17に装着すると共に、該
各シールリング31の端面を旋回スクロール7および支
持体12の摺動面7D,12Aに常に摺接させる構成と
したから、スライダ16の各貫通穴16Cに封入したグ
リースGが各摺動面7D,16D,12A,16Eの間
から漏洩するのを各シールリング31によって確実に防
止でき、各球体18を長期に亘って潤滑状態に保つこと
ができる。また、各貫通穴16C内を旋回スクロール7
および支持体12の摺動面7D,12Aとの間で両側か
らほぼ密閉状態に保持することができ、各貫通穴16C
内から各球体18の転動音が外部に漏れるのを遮断でき
る。
【0057】次に、図6は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、各リング状凹溝17内にOリ
ング41を挿入した後にシール部材としての樹脂リング
42を装着したことにある。
【0058】ここで、各樹脂リング42は前記第2の実
施例で述べた各シールリング31とほぼ同様に弾性樹脂
材料により断面矩形状に形成されているものの、その厚
さ寸法がOリング41の太さ寸法分だけ短くなってい
る。また、各Oリング41は弾性樹脂材料によって円環
状に形成されると共に、各リング状凹溝17の底部と各
樹脂リング42との間に介装されることにより、各樹脂
リング42の端面を旋回スクロール7や支持体12の各
摺動面7D,12A側に付勢している。
【0059】かくして、このように構成される本実施例
でも前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果が得られる
が、特に本実施例では、各リング状凹溝17の底部と樹
脂リング42とで挟むように弾性樹脂材料からなるOリ
ング41を介装したから、各樹脂リング42の先端面を
旋回スクロール7および支持体12の各摺動面7D,1
2Aに対して強く摺接するように付勢することができ、
各貫通穴16Cの密閉性を向上でき、グリースGが各摺
動面7D,16D,12A,16Eの間から漏洩するの
を防止できると共に、各球体18の潤滑性を長期に亘っ
て補償できる。
【0060】次に、図7は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略する。しかし、本実
施例の特徴は、スライダ16の各摺動面16D,16E
には各貫通穴16Cの径方向外側に位置して第1のリン
グ状凹溝51,51を設けると共に、該各第1のリング
状凹溝51の径方向外側に第2のリング状凹溝52,5
2を設け、該各第2のリング状凹溝52にはOリング5
3および樹脂リング54を装着したことにある。
【0061】ここで、各Oリング53および各樹脂リン
グ54は弾性樹脂材料によってリング状に形成され、各
Oリング53は各第2のリング状凹溝52の底部と各樹
脂リング54との間に介装されている。そして、各樹脂
リング54の端面は旋回スクロール7および支持体12
の各摺動面7D,12A側に付勢されている。
【0062】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第3の実施例とほぼ同様の作用効果が得られ
るが、特に本実施例では、グリースGが各摺動面7D,
16D,12A,16Eの間から漏れ出しても、第1の
リング状凹溝51,51によってラビリンス効果を与
え、このグリースGの漏洩を抑えることができる。そし
て、グリースGの漏洩がさらに径方向外側へと拡大した
場合でも、第2のリング状凹溝52,52に装着された
各Oリング53および各樹脂リング54によって旋回ス
クロール7および支持体12の各摺動面7D,12Aと
の間の密閉性を確保しているから、各樹脂リング54よ
りも径方向外側にグリースGが漏洩するのを2重にシー
ルして防止することができる。
【0063】なお、前記第1の実施例では、スライダ1
6の各摺動面16D,16E側に形成されるシール溝を
1本のリング状凹溝から構成するものとしたが、本発明
はこれに限るものではなく、2本以上のリング状凹溝に
よってシール溝を構成してもよく、このときには各リン
グ状凹溝によるラビリンス効果によって各貫通穴16C
内に封入されたグリースG等の潤滑材が外部に漏洩する
のを確実に抑制することができる。
【0064】また、前記各実施例では、スクロール式流
体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ,冷
媒圧縮機等にも広く適用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、ケーシングと旋回スクロールの背面側との
間に摺動可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に
離間してスラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設され
たスライダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され前記
旋回スクロールからのスラスト方向の荷重を受承するよ
うに前記ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに転
動可能に接触する転動子と、前記スライダの摺動面側に
形成され前記各貫通穴内に収容した潤滑材が外部に漏洩
するのを規制するシール溝とを備える構成としたから、
圧縮運転時における旋回スクロールからのスラスト方向
の押圧力を各転動子によって確実に受承することがで
き、スライダ等に余分な負荷が作用するのを防止できる
と共に、該スライダをケーシングと旋回スクロールの背
面との間で円滑に摺動変位させることができる。
【0066】また、前記各貫通穴内に封入された潤滑材
により、各転動子の潤滑状態を維持でき、各転動子をケ
ーシング側と旋回スクロールの背面側との間で円滑に転
動できると共に、スライダの摺動性を向上できる。さら
に、スライダの各摺動面には各貫通穴の外周側にシール
溝を設けたから、旋回スクロールが固定スクロールに対
して旋回運動するときにスライダの各摺動面とケーシン
グ側や旋回スクロールの背面側との間から潤滑材が外部
に漏洩するのを抑制でき、各転動子の潤滑性を長期に亘
って補償できると共に、各転動子等の寿命を延ばすこと
ができ、装置の保守が容易になる。
【0067】一方、請求項2に記載の発明では、前記シ
ール溝には、相手方の摺動面に摺接するシール部材を装
着する構成としたから、スライダとケーシングおよび旋
回スクロールの背面との間の隙間をなくすことができ、
より効果的に各貫通穴に封入した潤滑材の漏洩を防止で
きると共に、各転動子の潤滑性を長期に亘って補償でき
る。また、各貫通穴の内部をケーシング側と旋回スクロ
ールの背面側との間で両側からほぼ密閉状態に保持する
ことができ、各貫通穴内から各転動子の転動音が外部に
漏れるのを遮断できる。
【0068】また、請求項3に記載した発明によれば、
前記シール溝は前記貫通穴の径方向外側に位置して前記
スライダの摺動面側に形成された少なくとも1本以上の
リング状凹溝により構成したから、ケーシング側と旋回
スクロールの背面側との間でスライダを円滑に摺動でき
ると共に、各貫通穴に封入した潤滑材の漏洩を効果的に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】図1中の矢示 III−III 方向断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるスクロール式空気
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例によるスクロール式空気
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例によるスクロール式空気
圧縮機のスライダ、球体および支承板等を拡大して示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 固定スクロール 3 駆動軸 3A クランク 7 旋回スクロール 7D 摺動面 9 圧縮室 12 支持体 12A 摺動面 13 自転防止機構 14 X軸ガイド 15 Y軸ガイド 16 スライダ 16C 貫通穴 16D,16E 摺動面 17 リング状凹溝(シール溝) 18 球体(転動子) 20,22 支承板 31 シールリング(シール部材) 42,54 樹脂リング(シール部材) 41,53 Oリング 51 第1のリング状凹溝(シール溝) 52 第2のリング状凹溝(シール溝) G グリース(潤滑材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに一体的に
    設けられた固定スクロールと、該固定スクロールに対し
    て旋回可能に設けられ該固定スクロールとの間に複数の
    圧縮室を画成する旋回スクロールとからなるスクロール
    式流体機械において、 前記ケーシングと旋回スクロールの背面側との間に摺動
    可能に配設され、該旋回スクロールの周方向に離間して
    スラスト方向に延びる複数の貫通穴が穿設されたスライ
    ダと、該スライダの各貫通穴内に挿入され前記旋回スク
    ロールからのスラスト方向の荷重を受承するように前記
    ケ−シング側と旋回スクロールの背面側とに転動可能に
    接触する転動子と、前記スライダの摺動面側に形成され
    前記各貫通穴内に収容した潤滑材が外部に漏洩するのを
    規制するシール溝とを備える構成としたことを特徴とし
    たスクロール式流体機械。
  2. 【請求項2】 前記シール溝には、相手方の摺動面に摺
    接するシール部材を装着してなる請求項1に記載のスク
    ロール式流体機械。
  3. 【請求項3】 前記シール溝は前記貫通穴の径方向外側
    に位置して前記スライダの摺動面側に形成された少なく
    とも1本以上のリング状凹溝により構成してなる請求項
    1または2に記載のスクロール式流体機械。
JP21610796A 1996-07-29 1996-07-29 スクロール式流体機械 Pending JPH1047263A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065259A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Tokico Ltd スクロール式流体機械
JP2009085102A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Ltd スクロール式流体機械

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065259A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Tokico Ltd スクロール式流体機械
JP4732637B2 (ja) * 2001-08-29 2011-07-27 株式会社日立産機システム スクロール式流体機械
JP2009085102A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Ltd スクロール式流体機械

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