JP3248939B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

Info

Publication number
JP3248939B2
JP3248939B2 JP03518592A JP3518592A JP3248939B2 JP 3248939 B2 JP3248939 B2 JP 3248939B2 JP 03518592 A JP03518592 A JP 03518592A JP 3518592 A JP3518592 A JP 3518592A JP 3248939 B2 JP3248939 B2 JP 3248939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll member
shaft
movable scroll
balance weight
side plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03518592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05231358A (ja
Inventor
三起夫 松田
稲垣  光夫
和秀 内田
恭弘 沖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP03518592A priority Critical patent/JP3248939B2/ja
Publication of JPH05231358A publication Critical patent/JPH05231358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3248939B2 publication Critical patent/JP3248939B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0021Systems for the equilibration of forces acting on the pump
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/80Other components
    • F04C2240/807Balance weight, counterweight

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回転型容積式流体圧縮
機に関するもので、特にうずまき体を有する一対のスク
ロール部材が、互に角度をずらせてかみ合うように重ね
合わされており、両うずまき体間に形成される流体ポケ
ットが、これらスクロール部材の相対的な円軌道運動に
よって中心方向へ移動し、その容積が減少されて流体の
圧縮が行なわれるようにした所謂スクロール型圧縮機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなスクロール型圧縮機は、米国
特許第801,182号明細書を初めとする多くの特許
や文献に開示され、その動作原理は良く知られている。
スクロール型圧縮機においては、互いにかみ合っている
一対のうずまき体の線接触部間に、一個以上の流体ポケ
ットが形成され、スクロール部材の相対的な円軌道運動
によって線接触部が、うずまき体表面に沿って中心方向
へ移動することによって、流体ポケットが容積を減少し
て流体の圧縮を行なうものであるため、線接触部のシー
ル力を充分に確保する必要がある。しかしながら、シー
ル力を確保するために、接触力を大きくすると、うずま
き体同士の接触面に摩耗が発生することになる。このた
め、両うずまき体の接触力は、必要なシール性を与えな
がらも接触による摩耗を生じない適当な値にする必要が
ある。また、固定されたクランク半径で駆動した場合、
うずまき体の製造上の寸法誤差によって、この接触力は
常に一定に保たれるわけではないし、寸法誤差を小さく
しようとすると製造が困難となる。
【0003】これらの問題を解決するために、従来のス
クロール型圧縮機においては、動力伝達機構は、例えば
実開昭57−83291号公報に記載されているような
構造とするのが普通である。すなわち、動力伝達機構は
動力を受入れるシャフト、シャフトに連動する偏心した
ブッシュ、ブッシュに取付けられるバランスウェイト、
バランスウェイトを取付けるリベット、ブッシュと可動
スクロールを連結するラジアルベアリング等で構成され
る。ブッシュは、可動スクロールのうずまき体とは反対
側の面上に形成された内部にラジアルベアリングが圧入
されているボスを回転自在に支持しており、ブッシュの
偏心穴にはシャフトの駆動ピンが回転自在に嵌合されて
いる。さらに、可動スクロール部材の動的アンバランス
を相殺するために、ブッシュにはリベットによってバラ
ンスウェイトが取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスク
ロール型圧縮機の構成では、ボス部内の可動スクロール
側板側は行き止まりであり、ブッシュが挿入された状態
ではボス部内部の潤滑用の流体はよどんだ状態になっ
て、流体の流れができにくい。そのためボス部内部のラ
ジアルベアリングは潤滑不良になりやすく、それがブッ
シュ表面のフレーキングやラジアルベアリングの破損な
どにつながり、圧縮機の耐久性を低下させる原因となっ
ていた。また、ブッシュの表面は大きな荷重の下にラジ
アルベアリングが転動するため、研磨加工が必要になる
ので、加工の都合上、ブッシュとバランスウェイトは別
体として切削加工し、ブッシュには研磨加工を施した後
にリベット等の手段によってそれらを一体化する必要が
ある。しかしながら、圧縮機を高速回転させた場合、バ
ランスウェイトに作用する遠心力F=mrω2 (F;遠
心力、m;バランスウェイト質量、r;バランスウェイ
ト重心のシャフト中心からの距離、ω;角速度)は、回
転数の2乗に比例して増大するためきわめて大きな値と
なる。そのため、接合部においてリベット切損等による
破壊が生じるという問題もあった。
【0005】本発明の目的は、従来のスクロール型圧縮
機が有するこれらの問題を解消して、耐久性に優れ、高
速運転が可能なスクロール型圧縮機を提供することであ
る。本発明の更に他の目的は、部品点数が少なく、構造
が簡単であり、製造が容易で、小型化も可能なスクロー
ル型圧縮機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、吸入ポートと排出ポートを
有する圧縮機ハウジングと、側板上に形成されたうずま
き体からなり前記圧縮機ハウジング内に固定された固定
スクロール部材と、側板上に形成されたうずまき体から
なり前記固定スクロール部材と中心をずらして噛み合う
ように組み込まれた可動スクロール部材と、前記圧縮機
ハウジング内に回転自在に支持されるとともに、軸心に
対して偏心した位置に駆動ピンを有するシャフトと、前
記シャフトの前記駆動ピンを受け入れる偏心穴及び前記
可動スクロール部材の前記側板に軸方向に設けられた円
柱状突起をラジアルベアリングを介して受け入れる両端
の開放している軸方向の大径穴をいずれも組み立て状態
で前記シャフトの軸心に対して偏心した位置に開口させ
ているバランスウェイトと、前記可動スクロール部材の
前記側板に係合している自転阻止兼スラスト支持機構と
を有し、前記シャフトは前記駆動ピン及び前記バランス
ウェイトを介して前記可動スクロール部材の前記円柱状
突起に公転運動のみを伝達するように構成されている
ともに、前記バランスウェイトに形成された両端の開放
している軸方向の前記大径穴の両端が、それらに対向す
る何らかの面によって閉塞されることがなく、それらの
面との間に、前記ラジアルベアリングのための潤滑油が
流れる潤滑油通路が残るようにしたことを特徴とするス
クロール型圧縮機を提供する。
【0007】
【作用】固定スクロール部材に対して中心をずらして噛
み合う可動スクロール部材に自転を伴わない公転運動を
与えることによって、それらのスクロール部材のうずま
き体の間に形成される流体ポケットが外周部から中心部
へ移動し、それと共に流体ポケットの容積が縮小するこ
とを利用して、吸入ポートから吸入された流体を圧縮し
て排出ポートへ排出するという、スクロール型圧縮機と
しての基本的な作動は従来のものと変わらないが、本発
明においては、組み立て状態でバランスウェイト上のシ
ャフトの軸心からみた偏心位置に、シャフトの駆動ピン
を受け入れる偏心穴と、可動スクロール部材の側板に軸
方向に設けられた円柱状突起をラジアルベアリングを介
して受け入れる大径穴とを開口させており、しかも、そ
の大径穴は両端が開放するとともに、大径穴の両端に対
向する可動スクロール部材の側板やシャフトに形成され
た円盤部等の面によって閉塞されることがなく、それら
の面との間にラジアルベアリングのための潤滑油が流れ
る潤滑油通路が残るように、バランスウェイトを貫通し
て設けられている。
【0008】従って、大径穴はその一端の開口から他端
の開口へ潤滑油が流通可能になり、その中に設けられた
ラジアルベアリングは十分に潤滑され、スクロール型圧
縮機において最も大きな荷重が作用するラジアルベアリ
ングが潤滑不良によって破損する恐れがなくなる。ま
た、可動スクロール部材の側板に軸方向に設けられた円
柱状突起は、一体のバランスウェイトに設けられた大径
穴によりラジアルベアリングを介して公転運動するよう
に駆動されるので、従来のスクロール型圧縮機のよう
に、可動スクロール部材の側板に形成されたボス部に挿
入されるブッシュをバランスウェイトに組み付けて一体
化したものにより駆動されるものではないので、駆動機
構が堅牢になり、構造が簡単で小型化される。
【0009】
【実施例】図1に示すように、本発明の実施例であるス
クロール型圧縮機は、アルミニウムあるいはアルミニウ
ム合金で作られたフロントハウジング1と、カップ状部
202を有するリヤハウジング2からなる圧縮機ハウジ
ングを有する。フロントハウジング1は、シャフト6を
挿通させるための同心円状の内部形状を有しており、背
面には内部形状と同心円状の環状突起102が形成され
ている。リヤハウジング2のカップ状部202は、その
開口部をフロントハウジング1の環状突起102に嵌合
し、ボルト等の手段で固着されている。なお、Oリング
13が接合部に挾持されてシールを行っている。
【0010】シャフト6の内端に形成された円盤部60
5には、図1から明らかなように、中心からずれた位置
に駆動ピン601が軸方向へ突出するように設けられて
いる。そして、シャフト6は、その端部に形成された円
盤部605と段部606とを、フロントハウジング1の
内部に設けられたボールベアリング10によって回転可
能に支持されている。フロントハウジング1は、また、
シャフト6を取り巻くように前方に伸びたスリーブ10
1を有している。シール機構11は、フロントハウジン
グ1内部に挿入されており、シャフト6の軸シールを行
っている。スリーブ101の外面上には図示しない電磁
クラッチが装着され、外部駆動源(例えば自動車の走行
用エンジン)の回転をベルトを介して受け入れてシャフ
ト6に伝達する。
【0011】フロントハウジング1によって開口部を閉
じられたカップ状部202内には、うずまき体301と
側板305からなる固定スクロール部材3、うずまき体
401と側板405からなる可動スクロール部材4、可
動スクロール駆動機構(後に詳述する)、および可動ス
クロール部材4の自転阻止兼スラスト支持機構8が設け
られている。固定スクロール部材3は、うずまき体30
1とは反対側の面を、リヤハウジング2の円筒状支持部
201の端面に接触させた状態で、外側から円筒状支持
部201を貫通する図示しないボルトにより固定されて
いる。また固定スクロール部材3の外周面と、カップ状
部202の内面との間はOリング14によってシールさ
れている。従ってカップ状部202の内部は、前方の室
205と後方の室206とに分離される。
【0012】前方の室には、可動スクロール部材4が配
置されている。可動スクロール部材4は側板405とそ
の一面に固定されたうずまき体401からなり、うずま
き体401は、うずまき体301と180°の角度ずれ
をもってかみ合わされて、両うずまき体301,401
の間に流体ポケット20a,20b,20c,20dを
形成している。可動スクロール部材4は、後述する駆動
機構と連結されていて、シャフト6の回転によって、半
径R0 の円軌道上を公転運動するようになっており、こ
れによって、前述の流体ポケットによる流体の圧縮が行
われる。なお、このとき自転阻止機構8によって可動ス
クロール部材4の回転(自転)は阻止される。円軌道の
半径R0 は、一般に 〔(うずまき体のピッチ)−(うずまき体の壁厚)×
2〕÷2 で与えられる。
【0013】次に、可動スクロールの駆動機構を図1の
外に図2をも参照して説明する。フロントハウジング1
内にボールベアリング10によって支持されているシャ
フト6の内端には円盤部605が形成されており、その
中心からずれた位置に駆動ピン601が軸方向へ突出す
るように設けられている点は前述のとおりである。
【0014】一方、可動スクロール部材4の側板405
には、うずまき体401とは反対側の面に円柱状突起4
02が形成されている。またリング5は、円筒形状ある
いはそれに近い形状を成しており、円柱状突起402上
に圧入等の手段で固着されている。リング5の材質は、
例えば、高炭素鋼、軸受け鋼等に焼入れ処理を施したも
の、または、合金鋼に浸炭焼入れ処理を施したもの等、
高硬度を有する材料を使用する。
【0015】バランスウェイト7は、図2に示す様に可
動スクロール部材4等、シャフト6の中心に対して偏心
している部材のモーメントを相殺するための適当な肉厚
を持ち、円柱と半円あるいは扇形、またはそれに近い形
状を組合せた形状を有しており、軸方向に貫通した大径
穴701、および回転中心からはずれた位置に軸方向に
貫通した偏心穴702を有している。大径穴701の中
には、リング5、すなわち可動スクロール部材4の円柱
状突起402がラジアルベアリング9を介して回転自在
に支持されている。偏心穴702中には、駆動ピン60
1が回転可能に嵌合され、サークリップ等により抜け止
めされている。なお、大径穴701の両端は開放されて
いるが、組み立て状態において、大径穴701の両端
が、それらに対向している可動スクロール部材4の側板
405の背面や、シャフト6の円盤部605の面等によ
って閉塞されることがなく、それらの面との間にラジア
ルベアリング9のための潤滑油が流れる潤滑油通路が残
るようになっている。
【0016】シャフト6の中心OS 、大径穴701従っ
てリング5の中心OC 、偏心穴702従って駆動ピン6
01の中心OD の位置関係は、図3に示したとおりであ
る。即ち、この状態でOS とOC 間の距離はほぼ前述し
た軌道半径RO に選ばれ、駆動ピン601の偏心距離ξ
1 と、偏心穴702の偏心距離ξ2 は、駆動ピン601
を偏心穴702に嵌合させたとき、両者の中心OD が、
C を通りOC とOSを結ぶ線に直交する線に関してO
S とは同じ側であって、OC とOS とを結ぶ線よりも、
シャフト6の回転方向(図3に示す矢印Aの向き)に遅
れた位置にあるように組立てられるように選ばれる。
【0017】駆動機構はこのように構成されているの
で、大径穴701の中心OC は駆動ピン601、従って
その中心OD を中心とし、半径ξ2 を持つ円弧上を動く
ことが可能となる。即ち、シャフト6が回転すると、バ
ランスウェイト7が駆動ピン601に押されて大径穴7
01の中心OC がOS から離れようとする力が働き、可
動スクロール部材4のうずまき体の面が固定スクロール
部材3のうずまき体301の面に当接(線接触)する。
従って可動スクロール部材4の中心はシャフト6の中心
S の周りを半径RO をもって軌道運動(公転)をす
る。このとき、可動スクロール部材4は自転阻止機構8
によって回転を阻止されているので、軌道運動のみを行
い自転はしない。一方バランスウェイト7は主軸の回転
と同じ速度で回転を行う。可動スクロール部材4のこの
軌道運動によって、前述のように流体ポケット20a〜
dが順次内方へ移動して、その容積が縮小することによ
り流体の圧縮が行われる。このとき、圧縮すべき流体を
前方の室205に供給するためカップ状部202に図示
しない流体吸入ポートを備える。一方圧縮された流体を
後方の室206へ吐出するために、固定スクロール部材
3の側板305の中央部に吐出孔302と吐出弁12を
形成し、後方の室206を外部流体回路に接続する排出
ポート203を、リヤハウジング2に設ける。なお、う
ずまき体301と401の線接触部は、常に中心軸OS
とOC を含む平面上にある。
【0018】このような偏心穴702を有するバランス
ウェイト7を使用して可動スクロール部材4を駆動する
と、流体圧縮の反作用力で、両うずまき体301と40
1の線接触部での押付力が自動的に得られ、これにより
流体ポケット20a〜20dのシールが確保される。更
に、大径穴701の中心OC は駆動ピン601の中心O
D の周りに回転可能であるから、例えばうずまき体30
1や401の寸法誤差によってうずまきのピッチやうず
まき体の肉厚が変っても、それに応じてOC S 間距離
が変化することができる。従って、このような寸法誤差
があっても、可動スクロール部材4は滑かな運動を行う
ことができ、固定スクロール部材3との線接触部で適当
な押圧力が得られる。なお、バランスウェイト7は可動
スクロール部材4やラジアルベアリング9の円軌道運動
による遠心力を打消すために設けたもので、この遠心力
はバランスウェイト7に作用する遠心力によって相殺さ
れる。
【0019】また、ラジアルベアリング9は、大径穴7
01が軸方向に貫通しているとともに、大径穴701の
前後両端が、それらに対向している可動スクロール部材
4の側板405や、シャフト6の円盤部605等の面に
よって閉塞されていないために、図7に示す様に前後と
も開口していて、それらの面との間にラジアルベアリン
グ9のための潤滑油通路を残している。従って、従来の
ようにベアリング部で潤滑油がよどみ、潤滑不良を起こ
す心配がなく、潤滑油が流通することによって良好な潤
滑状態が得られ、圧縮機の耐久性を向上させることがで
きる。また、可動スクロール部材4の円柱状突起402
が、バランスウェイト7の大径穴701内に取付けられ
たラジアルベアリング9によって、リング5を介し、或
いは介することなく支持されるので、バランスウェイト
7と可動スクロール部材4の支持部とを別体としてそれ
らをリベット等で一体化する必要がない。図8に示す従
来のスクロール型圧縮機では、ブッシュ7aとバランス
ウェイト7bがリベット又はボルト7cにより一体化さ
れた部品を用いており、ラジアルベアリング9は可動ス
クロール部材4の側板405に形成されたボス部406
の大径穴407の中に挿入されているので、ラジアルベ
アリング9の潤滑油の流路は行き止まりになっている。
そのため、ラジアルベアリング9は潤滑不良になりやす
い。また、高速で運転させた場合にバランスウェイト7
bの遠心力のためにリベット等が切損して破壊を起こす
というような心配があるが、本発明の実施例ではそのよ
うな懸念が解消し、高速回転、あるいは、ON−OFF
を繰返す運転をさせた場合の信頼性を向上させることが
できる。また、部品点数が少なく、構造が簡単となるた
め、製造が容易となり、リベット接合部の肉厚が不要と
なるため、軸方向に小型化することも可能となる。
【0020】一方、バランスウェイト7には、シャフト
6側に突起703を有している。また、シャフト6の円
盤部605の内端には凹部602が形成されており、そ
の中に突起703を受け入れている。バランスウェイト
7は、偏心穴702を中心として凹部602と突起70
3の遊びの分だけ回転が許容される。従って、圧縮機の
ON−OFFや、回転数が変動した場合でも、可動スク
ロール部材4のうずまき体401が固定スクロール部材
3のうずまき体301に対して、慣性力によって衝突す
るのを防止することができる。
【0021】図4に、シャフト6の中心OS 、駆動ピン
601の中心OD 、大径穴701の中心OC の位置関係
が、図3に示す実施例とは異なる他の実施例を示す。図
4の実施例においては、シャフト6の中心OS と大径穴
701の中心OC の距離はほぼ前述の軌道半径RO に選
ばれ、駆動ピン601の偏心距離ξ1 と、偏心穴702
の偏心距離ξ2 は、駆動ピン601を偏心穴702に嵌
合させたとき、両者の中心OD が、OC を通りOC とO
S を結ぶ線に直交する線に関してOS とは反対側であっ
て、OC とOS とを結ぶ線よりも、シャフト6の回転方
向(図4に示す矢印Aの向き)に進んだ位置にあるよう
に組立てられるように選ばれる。上述の位置関係におい
ても、図3に示す実施例の位置関係の場合と全く同じ効
果が得られる。
【0022】図5に偏心穴および駆動ピンの関連構造に
おいて図1に示した実施例と異なる他の実施例を示す。
すなわち、シャフト6の円盤部605の内端には、中心
からはずれた位置に偏心穴603が設けられており、バ
ランスウェイト7には、シャフト6の側において、中心
からはずれた位置に駆動ピン703が突出するように設
けられている。偏心穴603中には、駆動ピン703が
嵌合され、回転可能に支持されている。この実施例にお
いても、図1に示した実施例と全く同じ作用効果が得ら
れる。
【0023】上述の実施例においては、図2に示したよ
うに、可動スクロール部材4の固定スクロール部材3に
対する衝突防止用の凹部602はシャフト6の円盤部6
05の内端に凹部602が設けられており、それに係合
する突起703がバランスウェイト7に設けられていた
が、それらの凹凸関係を逆にして、シャフト6の円盤部
605の側に突起が設けられ、バランスウェイト7の側
に凹部が設けられていてもよい。
【0024】図1等に示したリング5は、可動スクロー
ル部材4の側板405に設けられた円柱状突起402と
一体化されているが、このリングに相当するものと自転
阻止兼スラスト支持機構8の内側レースとを一体化して
鍔付きリング501とした実施例を図6に示す。このリ
ング501の鍔の部分502が自転阻止機構8のレース
となる。その他の構造は図1に示した実施例と同様であ
る。上記構成を有することにより、図6の実施例は、部
品点数の削減及び可動スクロール部材4に形成された円
柱状突起402の剛性を高めることができ、可動スクロ
ール部材4の変形や、それに伴う傾きを低減させること
ができるので、流体ポケット20a,b,c,d等のシ
ール性が更に向上する。なお、本発明は、図示実施例の
構造に限られることなく、種々の設計変更が可能なこと
は言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】本発明のスクロール型圧縮機は、構造が
簡単で堅牢であり、潤滑不良になることもないので、高
い耐久性を備えており、高速回転にも適したものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮機の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の圧縮機の要部である駆動機構の実施例
を示す展開図である。
【図3】駆動機構の一実施例の作動を説明する概念図で
ある。
【図4】駆動機構の他の実施例の作動を説明する概念図
である。
【図5】本発明の圧縮機の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の圧縮機の更に他の実施例を示す断面図
である。
【図7】本発明の圧縮機の駆動機構の実施例を拡大して
示す断面図である。
【図8】従来のスクロール型圧縮機の駆動機構を例示す
る断面図である。
【符号の説明】
1…フロントハウジング 2…リヤハウジング 3…固定スクロール部材 4…可動スクロール部材 5…リング 6…シャフト 7…バランスウェイト 7a…ブッシュ(従来技術) 8…自転阻止兼スラスト支持機構 9…ラジアルベアリング 20a〜20d…流体ポケット 301、401…うずまき体 305、405…側板 402…円柱状突起 406…ボス部(従来技術) 501…鍔付きリング 601…駆動ピン(偏心ピン) 602…凹部 605…円盤部 701…大径穴 702…偏心穴 703…突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 和秀 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 沖 恭弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−112684(JP,A) 特開 昭63−159689(JP,A) 実開 昭61−12901(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入ポートと排出ポートを有する圧縮機
    ハウジングと、側板上に形成されたうずまき体からなり
    前記圧縮機ハウジング内に固定された固定スクロール部
    材と、側板上に形成されたうずまき体からなり前記固定
    スクロール部材と中心をずらして噛み合うように組み込
    まれた可動スクロール部材と、前記圧縮機ハウジング内
    に回転自在に支持されるとともに、軸心に対して偏心し
    た位置に駆動ピンを有するシャフトと、前記シャフトの
    前記駆動ピンを受け入れる偏心穴及び前記可動スクロー
    ル部材の前記側板に軸方向に設けられた円柱状突起をラ
    ジアルベアリングを介して受け入れる両端の開放してい
    る軸方向の大径穴をいずれも組み立て状態で前記シャフ
    トの軸心に対して偏心した位置に開口させているバラン
    スウェイトと、前記可動スクロール部材の前記側板に係
    合している自転阻止兼スラスト支持機構とを有し、前記
    シャフトは前記駆動ピン及び前記バランスウェイトを介
    して前記可動スクロール部材の前記円柱状突起に公転運
    動のみを伝達するように構成されているとともに、前記
    バランスウェイトに形成された両端の開放している軸方
    向の前記大径穴の両端が、それらに対向する何らかの面
    によって閉塞されることがなく、それらの面との間に、
    前記ラジアルベアリングのための潤滑油が流れる潤滑油
    通路が残るようにしたことを特徴とするスクロール型圧
    縮機。
JP03518592A 1992-02-21 1992-02-21 スクロール型圧縮機 Expired - Fee Related JP3248939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03518592A JP3248939B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 スクロール型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03518592A JP3248939B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 スクロール型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05231358A JPH05231358A (ja) 1993-09-07
JP3248939B2 true JP3248939B2 (ja) 2002-01-21

Family

ID=12434790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03518592A Expired - Fee Related JP3248939B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 スクロール型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3248939B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08159056A (ja) * 1994-11-30 1996-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクロール圧縮機
CN103185008B (zh) * 2011-12-28 2016-09-28 华域三电汽车空调有限公司 涡旋压缩机传动机构
JP6903826B2 (ja) * 2018-02-28 2021-07-14 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 スクロール圧縮機における動的半径方向コンプライアンス
CN118030527A (zh) * 2022-11-02 2024-05-14 比泽尔制冷技术(中国)有限公司 涡旋压缩机和涡旋压缩机的装配方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05231358A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4466784A (en) Drive mechanism for a scroll type fluid displacement apparatus
JPS5928082A (ja) 旋回ピストン式流体機械
EP0061698B1 (en) Orbiting piston type fluid displacement apparatus with a rotation preventing device
JPH029109Y2 (ja)
US4406600A (en) Scroll-type fluid displacement apparatus with rotation prevention/thrust bearing means for orbiting scroll member
US4475875A (en) Scroll type fluid displacement apparatus with balance weight
US4435137A (en) Scroll-type fluid compressor with scroll stabilizing mechanism
US4457676A (en) Driving support mechanism for an orbiting scroll of a scroll type fluid displacement apparatus
US4439118A (en) Orbiting fluid displacement apparatus with counterweight attachment
US4645435A (en) Rotation preventing device for an orbiting member of a fluid displacement apparatus
US4492543A (en) Orbiting member fluid displacement apparatus with rotation preventing mechanism
JPH08319981A (ja) スクロール型圧縮機
CA1222985A (en) Scroll-type fluid displacement apparatus
US4545746A (en) Rotation-preventing device for an orbiting piston-type fluid displacement
JPS5865985A (ja) 流体装置
JP3248939B2 (ja) スクロール型圧縮機
US4435136A (en) Orbiting piston type fluid displacement apparatus with shaft bearing and seal mechanisms
US4551081A (en) Pulley mechanism for fluid displacement apparatus
JP2983325B2 (ja) スクロール型圧縮機
JPS6343424Y2 (ja)
JP2002332976A (ja) スクロール型流体機械
JPH09133086A (ja) スクロール型圧縮機
JPS6017955B2 (ja) スクロ−ル型圧縮機
JPH0842467A (ja) スクロール圧縮機
US5513968A (en) Inspection system for a defective rotation preventing device in an orbiting member of a fluid displacement apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011002

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees