JPS6343424Y2 - - Google Patents

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JPS6343424Y2
JPS6343424Y2 JP1982120455U JP12045582U JPS6343424Y2 JP S6343424 Y2 JPS6343424 Y2 JP S6343424Y2 JP 1982120455 U JP1982120455 U JP 1982120455U JP 12045582 U JP12045582 U JP 12045582U JP S6343424 Y2 JPS6343424 Y2 JP S6343424Y2
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end plate
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容積式流体圧縮機に関するもので、
特に側板上に固定されたうず巻体を有するスクロ
ール部材の二つが両うず巻体が互いに角度をずら
せてかみ合うように重ね合わされており、両うず
巻体間に形成される流体ポケツトが、これらスク
ロール部材の相対的な円軌道運動によつて中心方
向へ移動されかつその容積が減少されて流体の圧
縮が行なわれるようにしたいわゆるスクロール型
圧縮機に関するものである。
このようなスクロール型圧縮機は、米国特許第
801182号明細書を初めとする多くの特許明細書等
に開示されその動作原理は良く知られている。
ところで、このスクロール型圧縮機は、米国特
許第3874827号にも示されている如く、自動車冷
房装置の冷媒圧縮機に用いるのに好適である。こ
の場合、自動車エンジンの出力で圧縮機を駆動す
るために、圧縮機には電磁クラツチを搭載してい
る。
一般的に圧縮機は小型・軽量であることが望ま
しいことであり、特に車輌冷房用の圧縮機のよう
に車輌に搭載して用いる場合には、小型・軽量で
あることが必須である。また電磁クラツチを備え
るものにあつては、その分重量が大となるので、
圧縮機自体の軽量化が望まれる。
したがつて、本考案は構造的に小型・軽量の改
良されたスクロール型圧縮機を提供することを目
的とする。
本考案の他の目的は、圧縮機ハウジングの構
造・形状・組立が簡単なスクロール型圧縮機を提
供することである。
本考案のさらに他の目的は、主軸シール部の冷
却・潤滑を高回転域でも円滑に行なえるスクロー
ル型圧縮機を提供することである。
また本考案のその他の目的は、吐出室内で分離
された潤滑油を吸入室内に戻す循環経路を設ける
ことで、冷凍システム内に封入される潤滑油は少
なくても有効に圧縮機内の潤滑が行なえ、冷凍シ
ステム中の油循環率を低減できるスクロール型圧
縮機を提供することにある。
本考案によれば、圧縮機ハウジングがフロント
エンドプレートとカツプ状ケーシングの2つで構
成され、全体の寸法を小さくでき、しかも、ハウ
ジング外部にハウジング構成部品の組立て締付用
のフランジ状の突起部を多数形成する必要がなく
外形がすつきりとした形になる。
また、フロントエンドプレート上に主軸、駆動
および回転阻止機構、可動スクロール部材の順に
組み上げその上から固定スクロール部材をねじに
よつて内部に固定したカツプ状ケーシングを被せ
て、フロントエンドプレートにカツプ状ケーシン
グを固定することによつて簡単に組み立てを完了
できる。
さらに吸入冷媒の一部を直接主軸シール部に導
入して冷却・潤滑を行なわせているとともに、ハ
ウジング内の潤滑油を有効に各部に給油して潤滑
を行なつているので圧縮機の許容回転数域を高め
ることができる。
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説
明する。
圧縮機は、アルミニウム合金より成るフロント
エンドプレート11と、これに設置されたカツプ
状ケーシング12とから成る圧縮機ハウジング1
0を有している。
フロントエンドプレート11は、主軸13を挿
通させるための貫通孔111をその中心に形成し
ており、背面には貫通孔111と同心状の環状突
起112が形成されている。一方、カツプ状ケー
シング12はアルミ合金ダイカストによつて形成
され、その開口部には外側に拡がるフランジ部1
21を形成している。カツプ状ケーシング12
は、その開口部内壁をフロントエンドプレート1
1の環状突起112上に嵌合し、フランジ部12
1をフロンドエントプレート11の裏面に接合し
てボルトーナツト、ビスあるいは他の適当な締結
手段によつて固着している。なおフロントエンド
プレート11の環状突起112とカツプ状ケーシ
ング12の接合面には0−リング14が配置さ
れ、該接合面のシールを行なつている。
フロントエンドプレート11は、主軸13を取
巻くように前方に伸びたスリーブ17を有してい
る。スリーブ17はフロントエンドプレート11
と一体に形成されても良いが、第1図に示す実施
例では、フロントエンドプレート11とは別個に
スチールにて形成され、ねじ18によつてフロン
トエンドプレート11の前面に取付けられてい
る。主軸13とスリーブ17及び貫通孔111と
の間にはシヤフトシール室15が形成され、シヤ
フトシール組立体20がシヤフトシール室15を
構成する貫通孔111内で主軸13上に配設され
ている。主軸13には、外部駆動源(例えば自動
車エンジン)の回転が、スリーブ17上に配置し
た電磁クラツチ(図示省略)を介して伝達され
る。
主軸13の内端には、デイスクロータ131が
設けられており、該デイスクロータ131は環状
突起112内に配されたボールベアリング16に
よつて回転自在に支承されているとともに、主軸
13はスリーブ17内に前端部に配されているボ
ールベアリング19によつて回転自在に支承され
ている。
フロントエンドプレート11によつて開口部を
閉塞されたカツプ状ケーシング12内には、固定
スクロール部材25、可動スクロール部材26、
可動スクロール部材の駆動機構及び回転阻止機構
が配設されている。
固定スクロール部材25は一般に側板251と
その一面上に設けられたうず巻体252とから成
つており、側板251のうず巻体252を設けた
面とは反対側の側面には、幾本かの脚253が軸
方向へ突出するよう形成されている。各脚253
はその先端面がカツプ状ケーシング12の端板部
分122の内壁面に当接する状態で、端板部分1
22の外部から脚253へねじ込まれたねじ27
によつてカツプ状ケーシング12内に固定されて
いる。このため固定スクロール部材25はカツプ
状ケーシング12内に静止・固定されることとな
る。なお、カツプ状ケーシング12の端板部分1
22外方より螺入されたねじ27に沿つてケーシ
ング12内の流体が漏洩するのを防ぐ為め、脚2
53の先端面と端板部分122の内壁面間にはシ
ールリング28が配設されている。
カツプ状ケーシング12内に固定された固定ス
クロール部材25の側板251の外周面とカツプ
状ケーシング12の内壁面との間にはシールリン
グ29が配設され、この間〓のシールを行なつて
いる。従つて、カツプ状ケーシング12内は固定
スクロール部材25の側板251によつて、脚2
53が存在する吐出室30とうず巻体252が配
置される吸入室31とに2分割されている。
吸入室31中には、可動スクロール部材26が
配置されている。該可動スクロール部材26は側
板261とその一面上に設けられたうず巻体26
2とから成り、該うず巻体262は固定スクロー
ル部材25のうず巻体252と180゜の角度ずれを
もつて噛み合されて両うず巻体間に流体ポケツト
を形成している。可動スクロール部材は後述する
駆動機構及び回転阻止機構と連結されていて、主
軸13の回転によつて、半径R0の円軌道上を公
転運動するように駆動され、これによつて前述し
た流体の圧縮が行なわれる。
次に可動スクロール部材の駆動機構を第1図の
外に第2図をも参照して説明する。
フロントエンドプレート11内に配されたボー
ルベアリング16で支承されているデイスクロー
タ131の端面には、中心からずれた位置に駆動
ピン132が軸方向へ突出するように設けられて
いる。
一方、可動スクロール部材26の側板261は
うず巻体262を設けた面とは反対側の面に円環
状のボス263を形成している。該ボス263内
には肉厚の厚い円板状あるいは短軸状のブツシユ
33がニードルベアリング34を介して回転自在
に嵌合されている。ブツシユ33は、これと一体
で半径方向に伸びた半円板状のバランスウエイト
331を有している。ブツシユ33はまた、中心
からずれた位置に、軸方向の穴即ち偏心穴332
を有し、該偏心穴332中には、駆動ピン132
がニードルベアリング32を介して嵌合されてい
る。ここで主軸13の中心とブツシユ33の中心
とは距離R0だけ偏心している。
このような駆動機構において、ブツシユ33の
中心は駆動ピン132を中心として回動可動とな
る。即ち主軸13が回転すると、ブツシユ33が
駆動ピン132にひかれて、ブツシユ33の中心
が、主軸13の中心から離れようとする力が働
き、可動スクロール部材26のうず巻体262が
固定スクロール部材25のうず巻体252の側壁
に当接する。従つて可動スクロール部材26の中
心は主軸13の中心の周りを半径R0をもつて軌
道運動をする。可動スクロール部材26の軌道運
動によつて両うず巻体間に形成された流体ポケツ
トが移動して流体の圧縮が行なわれる。なお、圧
縮する流体を吸入室31に供給するためカツプ状
ケーシング12上に流体吸入ポート35を設けて
いる。一方うず巻体間で圧縮された流体を吐出室
30へ吐出するために固定スクロール部材25の
側板251の中央部に吐出孔254を形成し、吐
出室30を外部流体回路に接続する流体排出ポー
ト36をカツプ状ケーシング12上に設けてい
る。
第3図は、可動スクロール部材の回転阻止機構
の分解斜視図で、可動スクロール部材をスラスト
支持する機構を備えている。この回転阻止機構3
7は可動スクロール部材26のボス263の周囲
に配置され、フロントエンドプレート11の環状
突起112端面に固定された固定リング371を
有している。該固定リング371は、可動スクロ
ール部材26に対向する軸方向端面に、一直径上
に延在する一対のキー溝371a,371bを有
している。固定リング371と可動スクロール部
材26の側板261との間に摺動リング372が
配置されている。この摺動リング372は固定リ
ング371に対向する面に一直径上に延在する一
対のキー372a,372bを有しており、これ
らのキー372a,372bは固定リング371
のキー溝371a,371bにそれぞれ嵌合され
ている。この結果、摺動リング372は固定リン
グ371に関して回転を阻止されているが、軸に
直角な一方向即ちキー溝及キーの延在方向に摺動
可能となつている。
摺動リング372はまた、可動スクロール部材
26の側板261に対向する軸端面に、キー37
2a,372bの延在方向とは90゜ずれた一直径
上に延在するキー372c,372dを有してい
る。一方、可動スクロール部材26の側板261
は、摺動リング372に対向する面上でボス26
3の両側に、キー372c,372dを受ける一
対のキー溝(第3図では一方のキー溝261aの
みを示し、他方のキー溝はキー溝261aと同一
直径上に延在する。)を有している。この結果、
可動スクロール部材26は、摺動リング372に
関して回転を阻止されているが、キー及びキー溝
の延在方向に摺動可能とされている。
このような構成にて成る回転阻止機構37にあ
つては、可動スクロール部材26は摺動リング3
72とともに一直径方向に摺動可能であり、また
単独で他の直交する一直径方向に摺動可能であ
る。したがつて可動スクロール部材26は、回転
即ち自転は阻止されるが、直交する二方向への移
動を許されているので、前述した円軌道運動は許
される。
摺動リング372は、第3図に示すように軸方
向に穿孔された複数のポケツト38を等角度間隔
に形成しており、各ポケツト38中には、軸受け
ボール39が保持されている。軸受けボール39
の直径は摺動リング372の厚みより大きく、固
定リング371の対向面および側板261の対向
面に接触し、可動スクロール部材26の円軌道運
動に従つて転動する。従つて可動スクロール部材
26は、ボール39を介して、固定リング371
上にスラスト支持される。
第1図を参照して本考案の潤滑機構を説明す
る。
カツプ状ケーシング12上に外部流体回路と吸
入室31を連通するように形成された流体吸入ポ
ート35の管内には、上記フロントエンドプレー
ト11側がテーパー形状を有する凸部351が上
記カツプ状ケーシング12の側壁上から流体吸入
ポート管軸方向で突設している。さらに、一端開
口が前記凸部のテーパー部に臨み、他端開口がシ
ヤフトシール室15に臨む通油孔を、ケーシング
側壁に穿孔した通油孔124とフロントエンドプ
レート11に穿孔した通油孔113とによつて形
成している。
この構成によれば、外部流体回路より吸入ホル
ート35内に流入した吸入冷媒は、凸部351の
存在でその流れの一部を通油孔124側へ分岐す
るのですでに冷媒中から分離し吸入ポート管壁に
付着している潤滑油の一部がこの分岐した流れと
ともに通油孔124,113を通つてシヤフトシ
ール室15内へ導かれる。この結果、シヤフトシ
ール室15内に配されているシヤフトシール組立
体20は、シヤフトシール室15内に流入した潤
滑油および吸入冷媒によつて潤滑、冷却される。
その後潤滑油および吸入冷媒はベアリング16,
34等を潤滑、冷却して吸入室31へ到る。
以上のように本考案では、流体吸入ポート管内
へカツプ状ケーシング側壁上から凸部上記流体吸
入ポート管軸方向で穿設させるとともに、一端開
口が該凸部に臨み、他端開口がフロントエンドプ
レート中央部に画成されたシヤフトシール室に臨
む通油孔をカツプ状ケーシングからフロントエン
ドプレートにわたつて穿設しているので、簡単な
構造で潤滑油および吸入冷媒を効率よくシヤフト
シール室へ導け、シヤフトシール組立体の冷却、
潤滑を確実に行えることができる。さらに吸入室
へ戻る途中の前記潤滑油と吸入冷媒によつて駆動
機構が軸受部や回転阻止機構を潤滑、冷却するこ
とができる。
なお、カツプ状ケーシング12内を2分割する
固定スクロール部材26の側板261中に吸入室
31と吐出室30を連通するオリフイス部40を
穿設すれば、吐出室30内で吐出冷媒より分離さ
れ吐出室30の下部に溜つた潤滑油を上記オリフ
イス部40を介して両室間の圧力差によつて吸入
室31に戻すことができる。このような潤滑油の
帰還経路を構成すれば、圧縮機内に封入する潤滑
油の油量を少なくしても圧縮機内の潤滑を有効に
行なえるとともに、圧縮機内から流体回路へ流出
する潤滑油量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すスクロール型圧
縮機の縦断面図、第2図は第1図の圧縮機に用い
ている可動スクロール部材の駆動機構の分解斜視
図、第3図は第1図の圧縮機に用いている回転阻
止機構の分解斜視図である。 10……圧縮機ハウジング、11……フロント
エンドプレート、111……貫通孔、113……
通油孔、12……カツプ状ケーシング、124…
…通油孔、13……主軸、15……シヤフトシー
ル室、20……シヤフトシール組立体、25……
固定スクロール部材、26……可動スクロール部
材、30……吐出室、31……吸入室、35……
流体吸入ポート、351……凸部、36……流体
吐出ポート、37……回転阻止機構、40……オ
リフイス部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 流体吸入ポートと流体排出ポートとを有する
    カツプ状ケーシングと該カツプ状ケーシングの
    一端開口を閉塞するよう配設したフロントエン
    ドプレートとより成る圧縮機ハウジング、第1
    の板体の一面上に固定された第1のうず巻体を
    有し、上記ハウジング内に固定配置されるとと
    もに該第1の板体によつてカツプ状ケーシング
    内を2分する第1のスクロール部材、第2の板
    体の一面上に固定された第2のうず巻体を有
    し、該第2のうず巻体が上記第1のうず巻体と
    角度をずらされて噛み合い、それらの間に閉塞
    された流体ポケツトを形成するように上記固定
    スクロール部材と重ね合わされた可動スクロー
    ル部材、上記フロントエンドプレートに回転自
    在に支承された主軸を含み、上記可動スクロー
    ル部材に円軌道運動を与えるために該可動スク
    ロール部材と結合された駆動機構、該可動スク
    ロール部材の上記円軌道運動の間該可動スクロ
    ール部材の回転を阻止する回転阻止機構とを有
    し、上記可動スクロール部材の上記円軌道運動
    によつて、上記流体ポケツトが容積を減少しな
    がら上記両うず巻体の中心方向へ移動し、これ
    によつて流体の圧縮が行なわれるスクロール型
    圧縮機において、上記流体吸入ポート管内へ、
    上記カツプ状ケーシング側壁上から凸部を上記
    流体吸入ポート管軸方向で突設させるととも
    に、一端開口が該凸部に臨み、他端開口がフロ
    ントエンドプレート中央部に画成されたシヤフ
    トシール室に臨む通油孔をカツプ状ケーシング
    からフロントエンドプレートにわたつて穿設し
    たことを特徴とするスクロール型圧縮機。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載のスクロ
    ール型圧縮機において、上記凸部はフロントエ
    ンドプレート側がテーパー形状を有しているこ
    とを特徴とするスクロール型圧縮機。 (3) 実用新案登録請求の範囲第1項記載のスクロ
    ール型圧縮機において、第1の板体中に該第1
    の板体によつて分割された室間を連通するオリ
    フイス部を穿孔したことを特徴とするスクロー
    ル型圧縮機。
JP12045582U 1982-08-07 1982-08-07 スクロ−ル型圧縮機 Granted JPS5924992U (ja)

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JPS5924992U JPS5924992U (ja) 1984-02-16
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