JP2005233042A - スクロールコンプレッサ - Google Patents

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Tsutomu Nasuda
勉 奈須田
Yoshiyuki Nakane
芳之 中根
Kazuo Yamada
一穂 山田
Hidefumi Mori
英文 森
Daisuke Masaki
大輔 正木
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Abstract

【課題】駆動軸やクランクピン等の加工誤差や組付誤差を吸収できてなおかつ、支持孔内からの潤滑剤の漏洩を確実に防止できる自転阻止機構を備えたスクロールコンプレッサを提供すること。
【解決手段】自転阻止機構41において、クランクピン45の第1の軸部45aは、可動側スクロール部材28の第1の支持孔43内に第1の軸受47を介して回転可能に支持され、第2の軸部45bはセンタハウジング12の端面12aの第2の支持孔44内に第2の軸受48を介して回転可能に支持されている。第1の支持孔43内には、円筒部材55が収容されている。第1の軸部45a、及び第1の軸受47、並びに、リング状をなすゴム製のシール部材57は、円筒部材55内に配置されている。第1の支持孔43内において弾性部材49は、第1の支持孔43の内周面と円筒部材55の外周面との間、つまり円筒部材55に対して該円筒部材55の径方向外側に配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、燃料電池システムに用いられて空気の圧縮を行うスクロールコンプレッサに関する。
この種のスクロールコンプレッサにおいては、例えば、特許文献1に開示されたものが存在する。即ち、図5に示すように、スクロールコンプレッサは、ハウジング101内に可動側スクロール部材102が収容されてなる。スクロールコンプレッサは、可動側スクロール部材102が、クランク状をなす駆動軸103の回転中心軸線Lに対して偏心旋回することで空気の圧縮を行う。可動側スクロール部材102と、ハウジング101内に設けられた固定壁104との間には、自転阻止機構105が介在されている。自転阻止機構105は、可動側スクロール部材102が回転中心軸線Lを中心として公転されることを許容しつつ、該可動側スクロール部材102が自転されることを阻止するようになっている。
前記自転阻止機構105は、可動側スクロール部材102において固定壁104と対向する端面102bに設けられた第1の支持孔102aと、固定壁104において可動側スクロール部材102の端面102bと対向する端面104bに設けられた第2の支持孔104aを備えている。自転阻止機構105はクランクピン108を備えている。クランクピン108は、第1及び第2の軸部108a,108bからなっている。第1の軸部108aは、第1の支持孔102a内において、第1の軸受106を介して回転可能に支持されている。第2の軸部108bは、第2の支持孔104a内において、第2の軸受107を介して回転可能に支持されている。
前記固定壁104において第2の支持孔104a内には、全体としてリング状をなす波板状の弾性部材109が収容されている。第2の支持孔104a内において第2の軸受107は、弾性部材109によって弾性支持されている。つまり、第2の軸受107は、弾性部材109が弾性変形することで、固定壁104に対して第2の支持孔104aの半径方向へ相対移動が可能となっている。従って、例えば、駆動軸103やクランクピン108等の加工誤差及び組付誤差を、弾性部材109の弾性変形によって吸収することができる。よって、第1及び第2の軸受106,107に対して、前記誤差に起因した偏荷重が作用されることを抑制することができ、該軸受106,107の耐久性を向上させることができるし、可動側スクロール部材102の旋回をスムーズとすることができる。
ここで、前記第1及び第2の支持孔102a,104a内には、第1及び第2の軸受106,107の信頼性向上のために、グリス等の潤滑剤が収容されている。第1及び第2の軸受106,107の信頼性向上を確実とするためには、第1及び第2の支持孔102a,104a内からグリスが漏洩されないように配慮する必要がある。
従って、従来においては、例えば図6に示すように、前記第1及び第2の支持孔102a,104a内において開口端部に、クランクピン108の軸部108a,108bを封止して第1及び第2の支持孔102a,104a内を密閉する、リング状のシール部材110が配設されている。
特開平9−133086号公報(第3−4頁、第2図)
ところが、前記第2の支持孔104a内においてシール部材110は、該第2の支持孔104aの内周面と、第2の軸部108bの外周面との間に介在されている。つまり、シール部材110は、第2の支持孔104aの内周面に対して直接当接されており、弾性部材109による弾性支持を得てはいない。
従って、前記第2の軸受107及び第2の軸部108bが、前述した誤差吸収の際における弾性部材109の弾性変形によって、固定壁104に対して第2の支持孔104aの半径方向へ相対移動すると、シール部材110は該相対移動に追従できずに歪に弾性変形する。その結果、シール部材110は、第2の軸部108bや第2の支持孔104aの内周面に対する圧接力(シール力)が周方向の一部で低下してしまう。よって、シール部材110において、第2の軸部108bや第2の支持孔104aの内周面に対する圧接力が低下した部分からは、グリスが漏洩し易くなる。その結果、シール部材110を備えているとは言っても、第2の軸受107の信頼性向上を確実とするには至らなかった。
なお、図示しないが、図6の態様を変更し、前記可動側スクロール部材102において第1の支持孔102a内に弾性部材109を収容して、第1の支持孔102a内において第1の軸受106を弾性部材109によって弾性支持するようにしてもよい。この場合には、前述と同様の理由により、第1の軸部108aに対するシール部材110の圧接力(シール力)が周方向の一部で低下してグリスが漏洩し易くなり、第1の軸受106の信頼性向上を確実とするには至らない。
本発明の目的は、駆動軸やクランクピン等の加工誤差や組付誤差を吸収できてなおかつ、支持孔内からの潤滑剤の漏洩を確実に防止できる自転阻止機構を備えたスクロールコンプレッサを提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載のスクロールコンプレッサは、可動側スクロール部材の自転阻止機構において、弾性部材が収容された支持孔内に、円筒部材が収容されている。自転阻止機構が備える、クランクピンの軸部及び該軸部を相対回転可能に支持する軸受並びに支持孔を密閉するシール部材は、それぞれ円筒部材内に配置されている。弾性部材は、円筒部材に対して該円筒部材の径方向外側に配置されている。
前記クランクピン等の加工誤差及び組付誤差は、弾性部材の弾性変形によって、軸部及び軸受が円筒部材と共に支持孔に対して該支持孔の半径方向へ相対移動することで吸収される。従って、第1及び第2の軸受に対して、前記誤差に起因した偏荷重が作用されることを抑制することができ、該軸受の耐久性を向上させることができるし、可動側スクロール部材の旋回をスムーズとすることができる。
また、前記シール部材は、軸受と共に円筒部材内に配置されている。従って、シール部材は、円筒部材及び軸受の支持孔に対する相対移動、つまりは支持孔に対する軸部の相対移動に追従して、全体が支持孔に対して該支持孔の半径方向へ相対移動されることとなる。従って、軸部や円筒部材に対するシール部材の圧接力(シール力)が周方向の一部で低下することを抑制でき、支持孔内からの潤滑剤の漏洩を確実に防止することができる。
さらに、前記軸受及びシール部材を、支持孔と別体の円筒部材内に収容することで、該軸受及びシール部材並びに円筒部材を、予め一体化品として準備しておくことができる。このようにすれば、スクロールコンプレッサの組立時において、該軸受及びシール部材並びに円筒部材の一体化品を支持孔内へと挿入する手順を採用することができる。従って、例えば、軸受及びシール部材を個別に支持孔内へと挿入配置する面倒な作業を無くすことができる。
請求項2の発明は請求項1において、前記円筒部材には、該円筒部材においてシール部材が封止する側とは反対側の端部に、該端部を封止するシール手段が備えられている。従って、円筒部材と弾性部材との間を介した潤滑剤の漏洩経路も確実に遮断することができ、支持孔内からの潤滑剤の漏洩をさらに確実に防止することができる。このような手法は、弾性部材としてバネ部材を用いた場合、つまり支持孔の内周面と弾性部材との間や弾性部材と円筒部材との間に大きな隙間(バネ部材の変形用空間)が形成されがちな態様において特に有効となる。
請求項3の発明は請求項2において、前記円筒部材は、シール部材が封止する側とは反対側の端部が底となる有底円筒状をなしている。円筒部材の底部がシール手段をなしている。従って、円筒部材と別体のシールを必要とせず、自転阻止機構の構成の簡素化及び部品点数の低減を図り得る。
上記構成の請求項1〜3の発明によれば、駆動軸やクランクピン等の加工誤差や組付誤差を吸収できてなおかつ、支持孔内からの潤滑剤の漏洩を確実に防止できる自転阻止機構を備えたスクロールコンプレッサを提供することができる。
以下、本発明を、燃料電池システムに用いられて空気の圧縮を行うスクロールコンプレッサに具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、前記スクロールコンプレッサ(以下単にコンプレッサとする)Cのハウジング10は、モータハウジング11、センタハウジング12及び固定側スクロール部材13によって構成されている。ハウジング10においてモータハウジング11の内側には、モータ14が配設されている。ハウジング10内には、センタハウジング12及び固定側スクロール部材13等によって圧縮機構15が構成されている。
前記ハウジング10内には、モータ14と圧縮機構15とを連結する、クランク状の駆動軸16が配設されている。駆動軸16は、モータハウジング11側に位置する本体軸部16aと、センタハウジング12及び固定側スクロール部材13側に位置する偏心軸部16bとからなっている。偏心軸部16bは、駆動軸16の回転中心軸線たる本体軸部16aの回転中心軸線Lに対して、偏心した位置に配置されている。駆動軸16にはバランスウェイト部16cが設けられている。駆動軸16の本体軸部16aは、モータハウジング11の端壁11aに配設された軸受18と、センタハウジング12に配設された軸受19とによって回転可能に支持されている。
前記モータ14は、励磁コイル21が巻回されたステータ22、駆動軸16の本体軸部16aに固定されたロータマグネット23等によって構成されたブラシレスモータよりなっている。
前記圧縮機構15はスクロールタイプよりなっている。即ち、固定側スクロール部材13は、固定側基板25の端面に固定側渦巻壁26が立設されてなる。駆動軸16において偏心軸部16bの外側には軸受27が支持されている。軸受27の外側には可動側スクロール部材28が支持されている。可動側スクロール部材28は、円盤状をなす可動側基板29を備えている。可動側基板29において、固定側スクロール部材13の固定側基板25に向かう端面には、可動側渦巻壁30が立設されている。可動側基板29の中心部には、センタハウジング12側に向かって開口する収容孔29aが設けられている。可動側スクロール部材28は、収容孔29a内に偏心軸部16b及び軸受27が挿入されることで、駆動軸16によって中心部が支持されている。
前記固定側スクロール部材13と可動側スクロール部材28とは、渦巻壁26,30を以って互いに噛み合わされている。固定側スクロール部材13と可動側スクロール部材28とは、各渦巻壁26,30の先端面が相手のスクロール部材13,28の基板25,29に対して摺動可能に当接されている。固定側スクロール部材13と可動側スクロール部材28との間には、各基板25,29及び各渦巻壁26,30によって圧縮室31が区画されている。ハウジング10内において、可動側スクロール部材28の可動側基板29と固定壁たるセンタハウジング12との間には、後に詳述する自転阻止機構41が配設されている。
前記圧縮機構15は、モータ14によって駆動軸16が回転駆動されると、可動側スクロール部材28が偏心軸部16bを介して、固定側スクロール部材13の軸心(本体軸部16aの回転中心軸線L)に対して偏心旋回される。このとき、可動側スクロール部材28は、自転阻止機構41によって自転運動が阻止されて、公転運動のみが許容される。この可動側スクロール部材28の公転運動により、圧縮室31が両スクロール部材13,28の渦巻壁26,30の外周側から中心側へと容積を減少しつつ移動されることで、固定側スクロール部材13に設けられた吸入口13aを介して外部から圧縮室31へと取り込まれた空気の圧縮が行われる。圧縮済みの高圧空気は、固定側スクロール部材13の固定側基板25の中心部に設けられた吐出孔13bを介して外部へと吐出される。
次に、前記自転阻止機構41について詳述する。
前記可動側スクロール部材28の可動側基板29において、可動側渦巻壁30と反対側の端面29bの外周部には、複数(本実施形態においては3つ。図面には1つのみ示す)の円筒部32が突設されている。複数の円筒部32は、偏心軸部16bの中心軸線Mを中心とした同一円周上において等間隔で配置されている。図2及び図3に示すように、各円筒部32の内空間が第1の支持孔43をなしている。センタハウジング12において、可動側スクロール部材28の端面29bと対向する端面12aには、複数(本実施形態においては3つ。図面には1つのみ示す)の第2の支持孔44が、本体軸部16aの回転中心軸線Lを中心とした同一円周上において等間隔で設けられている。第1の支持孔43と第2の支持孔44との間には、クランクピン45が介在されている。
前記クランクピン45は、第1及び第2の軸部45a,45bからなっている。クランクピン45における第1の軸部45aと第2の軸部45bの相対偏心量は、駆動軸16における本体軸部16a(回転中心軸線L)と偏心軸部16b(中心軸線M)の相対偏心量とほぼ同じである。第1の軸部45aは、可動側スクロール部材28の第1の支持孔43内において、第1の軸受47を介して回転可能に支持されている。第2の軸部45bは、センタハウジング12の第2の支持孔44内において、第2の軸受48を介して回転可能に支持されている。第1及び第2の軸受47,48は、それぞれ複数(本実施形態においては2つ)のボールベアリング47a,48aが軸線方向に連接されてなる。各ボールベアリング47a,48aは、周知の構造(インナレース、アウタレース及びボール)を有している。
前記第1の支持孔43内において第1の軸受47は、弾性部材49を介して弾性的に支持されている。弾性部材49は、全体としてリング状をなす波板状のバネ部材からなっている。第2の支持孔44内において第2の軸受48は、該第2の支持孔44の内周面に直接当接されて該内周面によって支持されている。
前記第2の支持孔44内において開口端部には、サークリップ50が装着されている。サークリップ50と第2の軸受48との間には、リング状をなすゴム製のシール部材52が配置されている。シール部材52は、その外周面が第2の支持孔44の内周面に圧接されているとともに、内周面が第2の軸部45bの外周面に圧接されていることで、第2の支持孔44の開口端部を封止している。第2の支持孔44の開口端部がシール部材52によって封止されることで、第2の軸受48を潤滑する潤滑剤たるグリスが、第2の支持孔44外へと漏洩することを防止できる。
そして、本実施形態において前記第1の支持孔43内には、金属製又は樹脂製の円筒部材55が収容されている。第1の支持孔43内において開口端部には、円筒部材55の抜け止めたるサークリップ56が装着されている。円筒部材55は、第1の支持孔43の開口端部とは反対側に位置する端部が底(以下底部55aとする)となる有底円筒状をなしている。クランクピン45の第1の軸部45a、及び第1の軸受47、並びに、リング状をなすゴム製のシール部材57は、円筒部材55内に配置されている。サークリップ56はシール部材57の抜け止めも兼ねる。第1の支持孔43内において弾性部材49は、第1の支持孔43の内周面と円筒部材55の外周面との間、つまり円筒部材55に対して該円筒部材55の径方向外側に配置されている。
前記シール部材57は、その外周面が円筒部材55の内周面に圧接されているとともに、内周面が第1の軸部45aの外周面に圧接されていることで、円筒部材55の開口端部を封止している。円筒部材55において、シール部材57が封止する側とは反対側の端部は、該円筒部材55に備えられたシール手段たる底部55aによって封止されている。従って、シール部材57及び底部55aによって、第1の軸受47を潤滑する潤滑剤たるグリスが、円筒部材55外つまりは第1の支持孔43外へと漏洩することを防止できる。
さて、前記第1の支持孔43内において第1の軸受47は、弾性部材49によって弾性支持されている。つまり、第1の軸受47は、弾性部材49が弾性変形することで、可動側スクロール部材28に対して第1の支持孔43の半径方向へ相対移動が可能となっている。従って、例えば、駆動軸16やクランクピン45等の加工誤差及び組付誤差を、弾性部材49の弾性変形によって吸収することができる。よって、第1及び第2の軸受47,48に対して、前記誤差に起因した偏荷重が作用されることを抑制することができ、該軸受47,48の耐久性を向上させることができるし、可動側スクロール部材28の旋回をスムーズとすることができる。
ここで、前記第1の支持孔43内においてシール部材57は、第1の軸受47と共に円筒部材55内に配置されている。従って、シール部材57は、円筒部材55及び第1の軸受47の第1の支持孔43に対する相対移動、つまりは第1の軸部45aの第1の支持孔43に対する相対移動に追従して、全体が第1の支持孔43に対して該支持孔43の半径方向へ相対移動されることとなる。従って、第1の軸部45aや円筒部材55の内周面に対するシール部材57の圧接力(シール力)が周方向の一部で大きく低下することを抑制でき、円筒部材55内つまり第1の支持孔43内からのグリスの漏洩を確実に防止することができる。よって、弾性部材49の採用によっても、第1の軸受47の信頼性を確実に向上させることができる。
上記構成の本実施形態においては次のような効果も奏する。
(1)第1の軸受47及びシール部材57を、第1の支持孔43(可動側スクロール部材28)と別体の円筒部材55内に収容することで、第1の軸受47及びシール部材57並びに円筒部材55を、予め一体化品として準備しておくことができる。このようにすれば、コンプレッサCの組立時において、第1の軸受47及びシール部材57並びに円筒部材55の一体化品を第1の支持孔43内へと挿入する手順を採用することができる。従って、例えば、第1の軸受47及びシール部材57を個別に第1の支持孔43内へと挿入配置する面倒な作業を無くすことができる。
特に、本実施形態において第1の軸受47は、複数のボールベアリング47aが軸線方向に連接されてなる。複数のボールベアリング47aを、予め円筒部材55によって一体化しておくことは、第1の軸受47の可動側スクロール部材28に対する組付けをさらに容易とする。
(2)円筒部材55においてシール部材57が封止する側とは反対側の端部に、該端部を封止するシール手段(底部55a)が備えられている。従って、円筒部材55と弾性部材49との間を介した潤滑剤の漏洩経路も確実に遮断することができ、第1の支持孔43内からのグリスの漏洩をさらに確実に防止することができる。このような手法は、弾性部材49としてバネ部材を用いた本実施形態、つまり第1の支持孔43の内周面と弾性部材49との間や弾性部材49と円筒部材55との間に大きな隙間(弾性部材49の変形用空間)が形成されがちな態様において特に有効となる。
(3)円筒部材55は有底円筒状をなしており、該円筒部材55の底部55aがシール手段をなしている。従って、円筒部材55と別体のシール手段を必要とせず、自転阻止機構41の構成の簡素化及び部品点数の低減を図り得る。
本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以下の態様でも実施できる。
○例えば図4に示すように、前記円筒部材55から底部55aを削除して、該円筒部材55を単なる円筒体とすること。そして、円筒部材55内において、シール部材57が封止する側とは反対側の開口端部に、該開口端部を封止するシール手段としてのゴムシール61を配設すること。ゴムシール61は、その外周面が円筒部材55の内周面に圧接されているとともに、内周面が第1の軸部45aの外周面に圧接されていることで、円筒部材55の他方の開口端部を封止している。
○自転阻止機構41を、可動側スクロール部材28の可動側基板29と固定側スクロール部材13の固定側基板25との間に配設すること。
○弾性部材49を第2の支持孔44内に配置すること。そして、第2の支持孔44内に円筒部材55を収容し、クランクピン45の第2の軸部45b、及び第2の軸受48、並びに、シール部材52を、円筒部材55内に配置すること。
○弾性部材49を、例えばリング状をなすゴム部材に変更すること。
○第1及び第2の軸受47,48の少なくとも一方を、ローラベアリングに変更すること。或いは、第1及び第2の軸受47,48の少なくとも一方を、転がり軸受ではなく、滑り軸受に変更すること。
○潤滑剤としてオイル(潤滑油)を用いること。
○本発明を、例えば、燃料電池システムに用いられて水素(水素成分を有するガスも含む)の圧縮を行うスクロールコンプレッサや、車両空調装置に用いられて冷媒ガスの圧縮を行うスクロールコンプレッサに具体化すること。
○本発明のスクロールコンプレッサは、電動モータを駆動源とするタイプに具体化することに限定されるものではなく、例えば車両空調装置に用いられる冷媒圧縮用のスクロールコンプレッサであるなら、車両のエンジンを駆動源とするタイプにおいて具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記弾性部材は、リング状をなす波板状のバネ部材からなっている請求項1〜3のいずれか一項に記載のスクロールコンプレッサ。
(2)前記円筒部材において、前記シール部材が封止する側とは反対側の端部に、該端部を封止するシール手段としてゴムシールを配設した請求項2に記載のスクロールコンプレッサ。
スクロールコンプレッサを示す縦断面図。 図1において自転阻止機構を拡大して示す図。 第1の支持孔内を示す図2の3−3線断面図 別例の自転阻止機構を拡大して示す図。 従来技術のスクロールコンプレッサを示す拡大縦断面図。 従来の自転阻止機構を拡大して示す図。
符号の説明
C…スクロールコンプレッサ、L…駆動軸の回転中心軸線、10…ハウジング、12…固定壁としてのセンタハウジング(a…端面)、16…駆動軸、28…可動側スクロール部材、29b…端面、41…自転阻止機構、43…第1の支持孔、44…第2の支持孔、45…クランクピン(a…第1の軸部、b…第2の軸部)、47…第1の軸受、48…第2の軸受、49…弾性部材、55…円筒部材(a…シール手段としての底部)、52,57…シール部材、61…シール手段としてのゴムシール。

Claims (3)

  1. ハウジング内には可動側スクロール部材が収容され、該可動側スクロール部材が駆動軸の回転中心軸線に対して偏心旋回することでガスの圧縮を行うスクロールコンプレッサであって、前記可動側スクロール部材と前記ハウジング内に設けられた固定壁との間には、前記可動側スクロール部材が前記回転中心軸線を中心として公転することを許容しつつ該可動側スクロール部材が自転することを阻止する自転阻止機構が介在され、
    前記自転阻止機構は、
    前記可動側スクロール部材において前記固定壁と対向する端面に設けられた第1の支持孔と、前記固定壁において前記可動側スクロール部材の前記端面と対向する端面に設けられた第2の支持孔と、前記第1の支持孔内において第1の軸受を介して回転可能に支持された第1の軸部及び前記第2の支持孔内において第2の軸受を介して回転可能に支持された第2の軸部からなるクランクピンと、前記第1の支持孔及び前記第2の支持孔の少なくとも一方の支持孔内では、前記軸受が弾性部材を介して支持されていることと、前記支持孔内に配設され該支持孔内からの潤滑剤の漏洩を抑制するシール部材と
    からなるスクロールコンプレッサにおいて、
    前記弾性部材が収容された前記支持孔内には円筒部材が収容され、前記軸部及び前記軸受並びに前記シール部材はそれぞれ前記円筒部材内に配置され、前記弾性部材は前記円筒部材に対して該円筒部材の径方向外側に配置されていることを特徴とするスクロールコンプレッサ。
  2. 前記円筒部材には、該円筒部材において前記シール部材が封止する側とは反対側の端部に、該端部を封止するシール手段が備えられている請求項1に記載のスクロールコンプレッサ。
  3. 前記円筒部材は、前記シール部材が封止する側とは反対側の端部が底となる有底円筒状をなしており、該円筒部材の底部が前記シール手段をなしている請求項2に記載のスクロールコンプレッサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100773337B1 (ko) 2005-11-08 2007-11-05 아네스토 이와타 가부시키가이샤 스크롤 유체기계
JP2012184774A (ja) * 2012-07-02 2012-09-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型圧縮機

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