JP5145252B2 - スクロール圧縮機及びスクロール圧縮機の給油方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明にかかるスクロール圧縮機は、内部が中空のハウジングと、固定端板の一面に固定渦巻き状ラップが立設された固定スクロール部材と、旋回端板の一面に旋回渦巻き状ラップが立設され、前記固定スクロール部材に対し自転を阻止されつつ公転旋回駆動されるよう組み合わされる旋回スクロール部材と、潤滑油を含有する流体を導入する吸入室と、前記固定スクロール部材に対して前記旋回スクロール部材が公転旋回することで、前記吸入室に導入された流体を圧縮する圧縮室と、前記ハウジングに対して軸受部により回転可能に支持されると共に、一端部に形成される偏心部が係合部を介して前記旋回スクロールに係合され、回転力を前記旋回スクロールに伝達する駆動軸と、前記ハウジング内で前記軸受部および前記係合部が収納されるメカ室と、前記吸入室から前記旋回スクロールの駆動軸中心方向へ、前記ハウジング内面側に設けられたガス連通溝と、前記旋回端板の前記圧縮室側に設けられた入口部と、前記メカ室側の前記ガス連通溝に対向する位置に設けられた出口部を備えた、前記旋回端板の前記圧縮室側から前記メカ室側へ通じる油戻し流路と、を有することを特徴とする。
潤滑油が滞留する位置に入口部が設置されているので、十分な量の潤滑油が油戻し流路へ吸入される。吸入された潤滑油は、入口部からガス連通溝に対向する位置の出口部に通じるように設置された油流路を通り、出口部から吐出される。吐出された十分な量の潤滑油は、ガス連通溝を流れる流体の流れに引き込まれる。流体の流れに乗じた潤滑油は、メカ室の駆動軸方向へと導かれる。したがって、駆動軸まわりに設置されている駆動軸の摺動部分の給油性が向上し、さらにオイルリッチな状態を維持することができる。摺動部はオイルリッチな状態に保たれているので、潤滑油不足による摺動部の磨耗や摺動不良が抑制され、摺動部の損傷を防止することができる。したがって、摺動部の損傷の少ないスクロール圧縮機を提供することができる。
潤滑油は、旋回端板の潤滑油が滞留する位置に設けられた入口部から油連通孔を通り、旋回端板のスラスト面側に達する。旋回端板のスラスト面側には、油連通孔から出口部へ連通する油連通溝が設けられているので、スラスト面側に導かれた潤滑油は、油連通溝を通じて出口部へと導かれる。出口部はガス連通溝位置にあるので、出口部から吐出された潤滑油は、ガス連通溝の流体の流れに引き込まれる。流体の流れに乗じた潤滑油は、メカ室の駆動軸方向へと導かれる。したがって、駆動軸まわりに設置されている駆動軸の摺動部分の給油性が向上し、さらにオイルリッチな状態を維持することができる。摺動部はオイルリッチな状態に保たれているので、潤滑油不足による摺動部の磨耗や摺動不良が抑制され、摺動部の損傷を防止することができる。
旋回スクロール部材のスラスト面に油連通溝を追加工すれば良いので、各部品の型取りを改めて行う必要が無い。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。図1には本発明に係るスクロール圧縮機1の縦断面図が示されている。車載用空調装置などに好適に使用されているもので、駆動軸6が水平方向になるように横置きに設置されている。スクロール圧縮機1は、内部が中空のハウジング2と、ハウジング2に固定して内設される固定スクロール3と、自転を阻止されつつ公転旋回可能にハウジング2内に支持される旋回スクロール4とを備えている。
また、旋回端板42のスラスト面と、センタハウジング21のスラスト受け面27の間に、スラストプレート271が設置されている場合は、油連通孔46と対向するようにスラストプレート271に貫通する孔を設けても良い。スラストプレート271に孔を開口することで、潤滑油はガスの流れ15に乗じ易くなる。
次に、本発明の第2実施形態について、図3および図4を用いて説明する。第2実施形態は、油連通孔46の設置位置と別途設けられる油連通溝47について、第1実施形態と相違しており、その他の構成については同様である。
図3には、油連通孔46をガス連通溝28付近に設置しない実施形態として、センタハウジング21内に旋回スクロール4が収納された状態での上部分(吸入口24の近傍部分)について、旋回軸方向に旋回スクロール4側から見た図が示されている。図4には、旋回端板42をスラスト面(旋回渦巻き状ラップ41が立設されていない側の面)の油連通溝が設けられた状態を示す側面図が示されている。
圧縮効率等の種々の設計条件から旋回渦巻き状ラップ41と吸入口24との位置関係を決定した場合、潤滑油が滞留しやすい位置が、必ずしも、ガス連通溝28付近にあるとは限らず、ガス連通溝28と、潤滑油滞留位置に設けられた油連通孔46とは、離れた位置関係となる。そのような場合においては、図7に示すように、油連通孔46から、ガス連通溝28まで連通させる油連通溝47を、旋回端板42のスラスト面側(旋回渦巻き状ラップが立設されていない側の面)に設ける。
導入された潤滑油により、メカ室に収納されている、ボス部43と偏心部8との間に設けられる転がり軸受44は、旋回スクロール4に偏心部8を係合部する係合部はオイルリッチな状態が保持される。摺動部がオイルリッチな状態に保たれているので、潤滑油不足による摺動部の磨耗や摺動不良が抑制され、摺動部の損傷を防止するスクロール圧縮機を提供できる。
旋回端板42に油連通溝47を追加工するだけで、本実施形態による油戻し流路を形成することができるので、スクロール圧縮機の性能改善を容易に行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について、図5および図6を用いて説明する。第3実施形態は、油連通孔46の設置位置については第2実施形態と同様であるが、油連通溝47の設置位置において相違する。
図5には、油戻し流路をセンタハウジング21側に設けた実施形態として、センタハウジング21内に旋回スクロール4が収納された状態での上部分(吸入口24の近傍部分)について、旋回軸方向に旋回スクロール4側からスラスト面を見た断面図が示されている。図6には、センタハウジングのスラスト受け面に設けられたガス連通溝28と油連通溝47の位置関係を表した断面図が示されている。
導入された潤滑油により、図1に示すボス部43と偏心部8との間に設けられたメカ室13内の転がり軸受44などの旋回スクロール4に偏心部8を係合部する係合部は、オイルリッチな状態が保持される。摺動部がオイルリッチな状態に保たれているので、潤滑油不足による摺動部の磨耗や摺動不良が抑制され、摺動部の損傷を防止するスクロール圧縮機を提供できる。
油連通溝47をハウジングスラスト受け面27に設けることで、旋回端板42へ油連通溝47を設ける必要が無い。センタハウジング21の型の製作時に油連通溝を予め形成しておくことにより、実施できる。油連通溝47を追加工がする必要がなくなるので、工数が低減できる。
2 ハウジング
3 固定スクロール
4 旋回スクロール
5 圧縮部
6 駆動軸
7 軸受部
8 偏心部
9 吸入室
13 メカ室
15 ガスの流れ
21 センタハウジング
24 吸入口
27 スラスト受け面
28 ガス連通溝
41 旋回渦巻き状ラップ
42 旋回端板
46 油連通孔
47 油連通溝
48 油の流れ
49 穴
51 圧縮室
271 スラストプレート
272 スラストプレート孔
Claims (5)
- 内部が中空のハウジングと、
固定端板の一面に固定渦巻き状ラップが立設された固定スクロール部材と、
旋回端板の一面に旋回渦巻き状ラップが立設され、前記固定スクロール部材に対し自転を阻止されつつ公転旋回駆動されるよう組み合わされる旋回スクロール部材と、
潤滑油を含有する流体を導入する吸入室と、
前記固定スクロール部材に対して前記旋回スクロール部材が公転旋回することで、前記吸入室に導入された流体を圧縮する圧縮室と、
前記ハウジングに対して軸受部により回転可能に支持されると共に、一端部に形成される偏心部が係合部を介して前記旋回スクロールに係合され、回転力を前記旋回スクロールに伝達する駆動軸と、
前記ハウジング内で前記軸受部および前記係合部が収納されるメカ室と、
前記吸入室から前記駆動軸方向へ、設けられたガス連通溝と、
前記旋回端板の前記圧縮室側に設けられた入口部と、前記メカ室側の前記ガス連通溝に対向する位置に設けられた出口部とを有し、前記旋回端板の前記圧縮室側から前記メカ室側へ通じる油戻し流路と、
を備えていることを特徴とする、スクロール圧縮機。 - 前記入口部は、前記圧縮室の潤滑油が滞留する位置に設置されることを特徴とする、請求項1に記載のスクロール圧縮機。
- 前記油戻し流路は、前記入口部から、前記メカ室側に位置する前記旋回端板のスラスト面へ開口された油連通孔と、
該油連通孔から前記出口部まで連通するとともに、前記スラスト面に設けられた油連通溝と、を有することを特徴とする、請求項2に記載のスクロール圧縮機。 - 前記油戻し流路は、前記入口部から、前記メカ室側に位置する前記旋回端板のスラスト面へ開口された油連通孔と、
前記スラスト面と前記ハウジングとの間に設置されたスラストプレートに形成され、前記油連通孔に開口されたスラストプレート孔と、
前記ハウジングのスラスト受け面に設けられた前記スラストプレート孔に対向する前記ハウジングの内面側の位置から前記ガス連通溝まで連通する、油連通溝と、を有することを特徴とする、請求項2に記載のスクロール圧縮機。 - 内部が中空のハウジングと、
固定端板の一面に固定渦巻き状ラップが立設された固定スクロール部材と、
旋回端板の一面に旋回渦巻き状ラップが立設され、前記固定スクロール部材に対し自転を阻止されつつ公転旋回駆動されるよう組み合わされる旋回スクロール部材と、
潤滑油を含有する流体を導入する吸入室と、
前記固定スクロール部材に対して前記旋回スクロール部材が公転旋回することで、前記吸入室に導入された流体を圧縮する圧縮室と、
前記ハウジングに軸受部により回転可能に支持されると共に、一端部に形成される偏心部が係合部を介して前記旋回スクロールに係合され、回転力を前記旋回スクロールに伝達する駆動軸と、
前記ハウジング内で前記軸受部および前記係合部が収納されるメカ室と、
前記吸入室から前記駆動軸方向へ、設けられたガス連通溝と、
記旋回端板の前記圧縮室側に設けられた入口部と、前記メカ室側に設けられた出口部を有する油戻し流路とを備えたスクロール圧縮機の給油方法において、
前記圧縮室に滞留する前記潤滑油を、前記油戻し流路を介して、前記ガス連通溝の流体の流れを利用して前記メカ室に導入することを特徴とする、スクロール圧縮機の給油方法。
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