JP7186055B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7186055B2 JP7186055B2 JP2018192588A JP2018192588A JP7186055B2 JP 7186055 B2 JP7186055 B2 JP 7186055B2 JP 2018192588 A JP2018192588 A JP 2018192588A JP 2018192588 A JP2018192588 A JP 2018192588A JP 7186055 B2 JP7186055 B2 JP 7186055B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boss
- scroll
- oil
- oil pocket
- orbiting scroll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
ところで、ボスの内側における軸受等の摺動部は、ボスにより囲まれているため、潤滑油が供給され難い。起動時を含め圧縮機の動作中において、特に、ボスの内側における潤滑性の向上が求められている。
したがって、スクロール圧縮機の起動時を含め、動作中に亘り、ボスの内側の摺動部に安定して給油することができるので、摺動部の潤滑を確保して異常摩耗や焼付き等を防止することができる。
〔第1実施形態〕
まず、図1および図2を参照し、第1実施形態に係るスクロール圧縮機10について説明する。スクロール圧縮機10は、例えば、車両に搭載される空気調和機を構成している。
スクロール圧縮機10は、図示しない動力源により軸周りに回転する回転軸11と、冷媒ガスが圧縮される圧縮室101を形成する2つのスクロール12,13と、主軸受141および副軸受142と、ハウジング16とを備えている。
本実施形態では、回転軸11が水平方向に沿って配置されるものとする。
スクロール12は、回転軸11に偏心して連結されており、オルダムリンク15により自転が阻止されながら、相手のスクロール13に対して公転旋回する。スクロール13は、ハウジング16に固定されている。
以下、スクロール12を旋回スクロール12と称し、スクロール13を固定スクロール13と称するものとする。
図1に示す端板122,132のそれぞれの中央部は、径方向外側と比べて板厚が大きい。そのため、圧縮室101の高さが径方向外側と比べて中央部で低くなっているので、圧縮比を増大させるために有利である。
但し、圧縮室101の中央部における高さと径方向外側における高さとが同一であってもよい。
ハウジング16は、円筒状の空間に旋回スクロール12および固定スクロール13の全体を収容する第1ハウジング161と、第1ハウジング161の開口を塞ぐように第1ハウジング161に組み付けられる第2ハウジング162とからなる。
回転軸11は、第1ハウジング161および第2ハウジング162の内側で、主軸受141および副軸受142により回転自在に支持されている。回転軸11は、軸心Xに対して偏心した偏心ピン11Cを有する。偏心ピン11Cに連結された旋回スクロール12は、オルダムリンク15により自転が規制されつつ公転旋回運動する。オルダムリンク15は、旋回スクロール12を軸方向D1に支持するスラスト軸受143と、旋回スクロール12の端板122とに係合している。図2(a)および(b)に示すように、端板122の背面122A側には、オルダムリンク15に設けられた複数の突起がそれぞれ係合する溝122Eが形成されている。
副軸受142は、旋回スクロール12から離れた位置で、第2ハウジング162に設けられている。
図1に示す例では、主軸受141は玉軸受(ball bearing)であり、副軸受142は針状ころ軸受(needle bearing)であるが、これらは適宜な軸受であってよい。
ボス162Aの内部には、回転軸11の周りを封止するシール部材20が設けられている。シール部材20によりハウジング16の内部が気密に保たれる。
この偏心ピン11Cは、大径部11Aから軸方向D1に立ち上がるように大径部11Aに一体に設けられている。偏心ピン11Cの外周部には、ドライブブッシュと称されるブッシュ21が装着されている。ブッシュ21は大径部11Aの端面に突き当てられている。ブッシュ21の内周部の高さの全体に亘り偏心ピン11Cが配置されている。ブッシュ21と偏心ピン11Cとから「偏心部」が構成されている。
ブッシュ21には、旋回スクロール12の旋回時にバランスを取るためのカウンターウェイト22が設けられている。偏心ピン11Cおよびブッシュ21は、大径部11Aや小径部11Bと一体的に回転する。
図1に加え、図2(a)および(b)も参照し、回転軸11と旋回スクロール12とを連結する構造について説明する。
旋回スクロール12は、端板122の背面122A側にボス23を備えている。ボス23は、端板122から軸方向D1に所定の高さで突出し、円筒状に形成されている。上述したオルダムリンク15やカウンターウェイト22はボス23の周りに配置されている。ボス23の内側の底面122Bは、端板122の板厚方向においてボス23の周りの背面122Aよりも端板122の内面122D側に位置している。
なお、端板122の外端122Cには、図示しないリング状シールが配置される溝122Fが形成されている。
本実施形態とは異なり、ブッシュ21の先端面が平坦であって、端板122に、ブッシュ21の先端面から離れるように窪んだ凹部が形成されていてもよい。あるいは、ブッシュ21の凹部21Aと端板122の凹部との両方が形成されていてもよい。こうした凹部が形成されていなくても、ブッシュ21や偏心ピン11Cの先端と端板122との間に空隙が存在していることが好ましい。
駆動軸受24は、ボス23の内側またはブッシュ21の外側に圧入することで、ボス23またはブッシュ21に固定することができる。駆動軸受24により旋回スクロール12が回転自在に支持される。
偏心ピン11Cおよびブッシュ21が駆動軸受24を介してボス23の内側に挿入されることで、回転軸11と旋回スクロール12とが、軸心Xに対して偏心した状態に、かつ回転駆動力の伝達が可能に連結される。回転軸11により伝達される回転駆動力により、旋回スクロール12が、軸心Xからの偏心量に対応する旋回半径で公転旋回する。
駆動軸受24は、玉軸受等の他の転がり軸受や、滑り軸受等であってもよい。
図示しない吸入ポートを通じて、ハウジング16の内部における低圧空間16Aに冷媒が導入されると、回転する回転軸11から伝達される駆動力により公転旋回する旋回スクロール12と固定スクロール13との間に、それらの外周部から冷媒が吸入される。そして、旋回スクロール12の旋回に伴い圧縮室101の容積が減少することで冷媒が圧縮されると、固定スクロール13の平面中央部に位置する吐出孔13Aおよび図示しない弁を通じて圧縮室101から吐出チャンバ102へと冷媒が吐出される。さらに、吐出チャンバ102から吐出弁103および吐出ポート104を通じて、図示しない冷媒配管へと冷媒が吐出される。冷媒は、スクロール圧縮機10を含んで構成される冷媒回路(図示しない)を循環する。
本実施形態は、主軸受141や副軸受142と比べて潤滑油が供給され難いボス23の内側にも潤滑油を安定して供給する。そのため、潤滑油を保持可能な油ポケット31を旋回スクロール12に備えている。
ボス23の内側に位置する駆動軸受24およびブッシュ21等の摺動部25が、ボス23により囲まれており、しかもボス23の周囲の構成が入り組んでいるため潤滑油が供給され難いとしても、油ポケット31に保持した潤滑油がボス23の内側に供給されることで、ボス23の内側への安定した給油を実現する。
油ポケット31の深さ(軸交差方向D2の寸法)は適宜に定めることができる。潤滑油の保持量を十分に確保するため、ボス23の壁の厚さを超える深さであることが好ましい。本実施形態の油ポケット31における閉塞された端部31Bは、ボス23の外周壁よりも径方向外側に位置している。
但し、油ポケット31は必ずしも軸方向D1に対し直交して、旋回スクロール12の径方向に延びている必要はない。つまり、油ポケット31が窪んでいる軸交差方向D2は、旋回スクロール12の径方向と厳密に一致している必要はなく、径方向に対して若干傾斜していてもよい。油ポケット31は、後述するように主として遠心力により潤滑油を保持する。そのため、油ポケット31は、遠心力の作用する径方向外向きのベクトルを含む方向に延在していれば足りる。
基端231Aは、ボス23の内側で端板122から突出した内周壁231の根元に相当する。端板122と内周壁231とがなす円筒状空間には、駆動軸受24と、図1に示す偏心ピン11Cおよびブッシュ21とが配置される。
駆動軸受24は、内周壁231の基端231Aまたはその近傍までボス23の内側に挿入されているため、駆動軸受24における端板122に対向する端部24Aの近傍に、油ポケット31の開口31Aが位置している。端部24Aは、本実施形態では、駆動軸受24の保持器242の端部に相当する。油ポケット31の開口31Aが保持器242の端部24Aの近傍に位置しているため、油ポケット31に保持された潤滑油が保持器242の内側に流入して、ころ241とブッシュ21との摺動箇所に供給され易い。
スクロール圧縮機10の動作中は、偏心ピン11Cが回転軸11の軸心Xを中心に回転し、ラップ121や端板122と同様に旋回スクロール12のボス23も公転旋回運動する。ボス23の付近には、偏心ピン11Cやボス23の運動と同様の冷媒ガスの流動が存在する。また、主軸受141の内側やボス23の内側における冷媒の圧力は、スクロール12,13による吸入および吐出に伴い変動している。運転条件の変化によっても圧力が変動する。
その後も、潤滑油が油ポケット31に捕捉される。油ポケット31に捕捉される潤滑油には、油ポケット31から流出して摺動部25に供給された潤滑油も含まれる。潤滑油がブッシュ21の外周部に付着すると、ブッシュ21の回転に伴い潤滑油が摺動部25の全周に亘り供給される。
以上のように、スクロール圧縮機10の動作中は、油ポケット31により潤滑油を保持しつつ、圧力変動や振動等によって油ポケット31から摺動部25に潤滑油を供給することで、ボス23の内側の摺動部25に安定して潤滑油が供給されることとなる。
その後、スクロール圧縮機10が起動されると、ボス23の内側に溜まった潤滑油が、偏心ピン11Cおよびブッシュ21の回転が開始されるのに伴い摺動部25の全周に亘り供給される。起動直後にボス23の内側で圧力変動や液冷媒のガス化が発生したり、潤滑油が熱膨張したりすることが、ボス23の内側に溜まった潤滑油を摺動部25へと押し出すことに寄与する。
以上より、起動開始直後には必ず摺動部25に給油されるため、油切れに陥ることなく、摺動部25の潤滑を確保することができる。
本実施形態のスクロール圧縮機10は、冷媒中に潤滑油を混合して摺動部25に供給する給油方法を採用するため、ボス23の内側の潤滑確保が一般的には難しいにも関わらず、油ポケット31により、スクロール圧縮機10の動作中、停止時、および起動時を通じて、ボス23の内側の摺動部25に安定して給油することができる。そのため、ボス23の内側の摺動部25の潤滑を確保して異常摩耗や焼付き等を防止することができる。
油ポケット31は、端板122の内面122Dには貫通しておらず、圧縮室101とは独立した空間であるため、圧縮室101から油ポケット31へ冷媒が漏れることがない。つまり、油ポケット31により、スクロール圧縮機10の性能に影響することなく、摺動部25への給油を実現できる。
油ポケット31によれば、主に遠心力により潤滑油を保持するからこそ、スクロール圧縮機10が動作している間に亘り、油ポケット31に潤滑油を補給しつつ油ポケット31から摺動部25に継続して給油可能であり、その上、動作の停止時には、油ポケット31に保持していた潤滑油をボス23の内側に放出して、油ポケット31に保持していた潤滑油の全量を起動時におけるボス23の内側の潤滑に用いることができる。
油ポケット31による給油効果を確認するため、スクロール圧縮機10を実際に動作させた後、停止し、ブッシュ21に付着している潤滑油の量を測定した。ブッシュ21の表面積は約1,800 mm2であり、油ポケット31の容積は約50 mm3である。ブッシュ21に付着した潤滑油をあぶら取り紙に吸収させて、吸収前と吸収後とのあぶら取り紙の質量差から、付着油量を測定した。
比較例として、油ポケット31を備えていないことを除いてはスクロール圧縮機10と同一に構成されたスクロール圧縮機を用いて、同様に付着油量を測定した。
以上の試験結果から、本実施形態のスクロール圧縮機10における付着油量は、比較例のスクロール圧縮機における付着油量の約3倍であった。
油ポケット31がない場合の約3倍もの量の潤滑油が停止時の摺動部25に存在することで、停止中にたとえ摺動部25から潤滑油が流出したとしても、起動開始直後に十分な量の潤滑油が摺動部25に供給される。そのため、起動開始時にも厳しい潤滑条件に陥ることなく給油を安定させ、駆動軸受24やブッシュ21の損傷を防止することができる。
油ポケット31の有無による付着油量の違いによれば、油ポケット31は、ボス23の内側における摺動部25への安定した給油に大きく貢献している。
図3を参照して、旋回スクロール12に油ポケット31を容易に形成可能な構成の一例を説明する。
図3に示す旋回スクロール12は、ボス23の内周壁231から端板122の外端122Cまで、軸交差方向D2に貫通した貫通孔311と、貫通孔311の一部を塞ぐ閉塞部材312とを含んでいる。貫通孔311および閉塞部材312により、開口31Aと、閉塞された端部31Bとを有する油ポケット31が形成される。貫通孔311において閉塞部材312よりも径方向内側に残された空間が油ポケット31に相当する。
図4に示すように、旋回スクロール12に複数の油ポケット31を設けることもできる。この例では、4つの油ポケット31が旋回スクロール12の周方向において等間隔に並んでいる。
旋回スクロール12に複数の油ポケット31が設けられていると、スクロール圧縮機10の動作中に、ボス23の内周壁231の複数の位置に散在した開口31Aから潤滑油が流れ出るので、摺動部25の全周に亘り潤滑油が迅速に行き渡る。
また、スクロール圧縮機10の動作を停止し、回転軸11および旋回スクロール12が静止するまでの間に、少なくとも一部の油ポケット31の開口31Aから摺動部25に向けて潤滑油が自重で流れ出て、摺動部25に付着する。このとき、一部の油ポケット31に潤滑油が留まったとしても、起動開始時に油ポケット31から潤滑油が流れ出て摺動部25に付着する。
図4に示す構成によれば、油ポケット31が複数あることで、油ポケット31にそれぞれ捕捉される潤滑油の合計量が増えて、油ポケット31から摺動部25への給油量も増えるため、より安定して摺動部25に給油することができる。
複数の油ポケット31のそれぞれの深さが異なっていたり、径が異なっていたりしてもよい。
次に、図5~図7を参照して本発明の第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と相違する事項を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
第2実施形態では、第1実施形態(図1)とは異なり、回転軸11が鉛直方向に沿って配置されている。つまり、軸方向D1は鉛直方向に沿っている。
第2実施形態のスクロール圧縮機40は、図5に示すように、回転軸11に回転駆動力を出力する電動機41をハウジング16の内部に備えている。第2実施形態のスクロール圧縮機40の基本的な構成は、第1実施形態のスクロール圧縮機10(図1)と同様である。
したがって、ボス23の内側の摺動部25に安定して給油することができ、摺動部25の異常摩耗や焼付き等を防止することができる。
〔第1変形例〕
図8(a)に示す油ポケット301は、旋回スクロール12の端板122の面内方向において、端板122の径方向に対して傾斜している。図8に示す例では、複数の油ポケット301が、回転軸11の矢印で示す回転の向きと同一の向きに傾斜している。傾斜の向きはこれに限られないが、図8(a)に示すように回転の向きと同一の向きに油ポケット301が傾斜していることで、潤滑油の捕捉、保持を促進することができる。
図8(b)に示す例では、旋回スクロール12の径方向である水平方向に対して油ポケット302が傾斜している。油ポケット302が、ボス23の内側に向けて下る向きに傾斜しているため、動作停止時に、油ポケット302から摺動部25に向けて潤滑油が自重によりスムーズに流れ出る。
図9(a)に示す油ポケット303は、軸方向D1に向けて開口している。この油ポケット303は、ボス23の内側の底面122Bに位置する開口303Aと、軸方向D1に対して交差した軸交差方向D2に沿って直線的に延びる区間303Bとを有している。開口303Aは、区間303Bの終端の近傍に位置している。区間303Bは、図2(b)に示す油ポケット31と比べ、端板122の板厚方向において内面122Dに近い位置に形成されている。
区間303Bおよび開口303Aのそれぞれの断面積は同一でなくてもよい。例えば、区間303Bの孔径に対して開口303Aの孔径を大きく設定することができる。
図9(b)に示す例では、油ポケット304がボス23の側壁に形成されている。ボス23の内周壁231とブッシュ21(図1)との間には、駆動軸受26が配置される。この駆動軸受26は、金属粉を主成分とする多孔質焼結体を使用した滑り軸受であることが好ましい。駆動軸受26は、微細な孔に潤滑油を含浸する。
図9(b)に示す例でも、遠心力を主な要因として、潤滑油が駆動軸受26の周りから、あるいは駆動軸受26の内部を通じて油ポケット304の開口304Aに入る。また、圧力変動や振動等により油ポケット304の開口304Aから流れ出た潤滑油が駆動軸受26に供給される。駆動軸受26の微細な孔を通じて、潤滑油は駆動軸受26の全体に行き渡る。
図10(a)に示す油ポケット305は、ボス23の内周壁231の周方向に連続して円環状に構成されている。油ポケット305によれば、旋回スクロール12の周方向に容積の拡大を図ることで、摺動部25への給油量を大幅に増大させることができる。したがって、より一層安定して摺動部25に給油することができる。
なお、油ポケット305は内周壁231の周方向に連続して円弧状に構成されていてもよい。例えば、端板122に溝や凹部が形成される位置を避けるため、周方向の一部が欠損した円弧状の油ポケットを構成することができる。
旋回スクロール27は、スクロール本体271と、スクロール本体271とは別体であるボス部材272とを備えている。
スクロール本体271は、ラップ121および端板122を含んでいる。ボス部材272は、ボス23を含んでいる。
なお、スクロール本体271およびボス部材272の少なくとも一方に溝を形成することで、同様の油ポケット305を構成することができる。
11 回転軸
11A 大径部
11B 小径部
11C 偏心ピン
11D 先端
12 旋回スクロール
13 固定スクロール
13A 吐出孔
15 オルダムリンク
16 ハウジング
16A 低圧空間
17 電磁クラッチ
18 プーリー
19 軸受
20 シール部材
21 ブッシュ
21A 凹部(空隙)
22 カウンターウェイト
23 ボス
24,26 駆動軸受
24A 端部
25 摺動部
27 旋回スクロール
31,301~305 油ポケット
31A 開口
31B 端部
40 スクロール圧縮機
41 電動機
110 給油経路
101 圧縮室
102 吐出チャンバ
103 吐出弁
104 吐出ポート
121,131 ラップ
122,132 端板
122A 背面
122B 底面
122C 外端
122D 内面
122E 溝
141 主軸受
142 副軸受
143 スラスト軸受
161 第1ハウジング
162 第2ハウジング
162A ボス
211 外周壁
231 内周壁
231A 基端
231B 先端
241 ころ
242 保持器
271 スクロール本体
271A 背面
271B 溝
272 ボス部材
272A 端面
273 締結部材
303A 開口
303B 区間
304A 開口
311 貫通孔
312 閉塞部材
312A ねじ
D1 軸方向
D2 軸交差方向
X 軸心
Claims (9)
- スクロール圧縮機であって、
流体が圧縮される圧縮室を形成する2つのスクロールと、
前記2つのスクロールのうちの一方であり公転旋回運動する旋回スクロールに連結される回転軸と、を備え、
前記回転軸は、軸心に対して偏心した偏心部を含み、
前記旋回スクロールは、前記偏心部が挿入されるボスを含み、前記ボスと前記偏心部との間に介在する駆動軸受により回転自在に支持され、
前記旋回スクロールには、前記ボスの内側に連通し、前記回転軸の軸方向に対して交差する軸交差方向に窪んで潤滑油を保持可能な油ポケットが形成されているとともに、
前記油ポケットの一端側は前記駆動軸受に向けて開口するように形成されており、前記油ポケットの他端側は完全に閉塞されている、
スクロール圧縮機。
- 前記ボスの内側において、前記スクロールの端板と前記偏心部との間に空隙がある、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。
- 前記旋回スクロールは、渦巻状のラップと、前記ラップを支持する端板と、を備え、
前記油ポケットは、
前記端板から突出した前記ボスの内周壁の基端近傍に開口している、
請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
- 前記油ポケットの前記一端側は、前記駆動軸受に向けて開口するように前記ボスに形成されている、
請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
- 前記油ポケットは、前記軸交差方向に延びており、前記旋回スクロールの周方向において複数が並んでいる、
請求項1から4のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
- 前記旋回スクロールは、
前記油ポケットの位置で前記旋回スクロールを前記軸交差方向に貫通した貫通孔と、
前記貫通孔の一部を塞ぐ閉塞部材と、を含み、
前記油ポケットは、前記貫通孔において前記閉塞部材よりも前記旋回スクロールの径方向内側に残された空間である、
請求項1から5のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
- スクロール圧縮機であって、
流体が圧縮される圧縮室を形成する2つのスクロールと、
前記2つのスクロールのうちの一方であり公転旋回運動する旋回スクロールに連結される回転軸と、を備え、
前記回転軸は、軸心に対して偏心した偏心部を含み、
前記旋回スクロールは、前記偏心部が挿入されるボスを含み、前記ボスと前記偏心部との間に介在する駆動軸受により回転自在に支持され、
前記旋回スクロールには、前記ボスの内側に連通し、前記回転軸の軸方向に対して交差する軸交差方向に窪んで潤滑油を保持可能な油ポケットが形成されているとともに、
前記油ポケットは、前記旋回スクロールの周方向に連続して円環状または円弧状に形成されている、
スクロール圧縮機。
- 前記旋回スクロールは、
渦巻状のラップ、および前記ラップを支持する端板を含むスクロール本体と、
前記ボスを含み、前記スクロール本体に一体的に組み付けられるボス部材と、を備え、
前記油ポケットは、前記スクロール本体と前記ボス部材との間に形成されている、
請求項1から7のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
- 前記スクロール圧縮機は、横型スクロール圧縮機である、
請求項1から8のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018192588A JP7186055B2 (ja) | 2018-10-11 | 2018-10-11 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018192588A JP7186055B2 (ja) | 2018-10-11 | 2018-10-11 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020060144A JP2020060144A (ja) | 2020-04-16 |
JP7186055B2 true JP7186055B2 (ja) | 2022-12-08 |
Family
ID=70220085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018192588A Active JP7186055B2 (ja) | 2018-10-11 | 2018-10-11 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7186055B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003286976A (ja) | 2002-01-25 | 2003-10-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型圧縮機 |
JP2011012629A (ja) | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Daikin Industries Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2015090093A (ja) | 2013-11-05 | 2015-05-11 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP2018119504A (ja) | 2017-01-27 | 2018-08-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スクロール圧縮機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0249989A (ja) * | 1988-08-10 | 1990-02-20 | Sanyo Electric Co Ltd | 横型スクロール圧縮機 |
-
2018
- 2018-10-11 JP JP2018192588A patent/JP7186055B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003286976A (ja) | 2002-01-25 | 2003-10-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール型圧縮機 |
JP2011012629A (ja) | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Daikin Industries Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2015090093A (ja) | 2013-11-05 | 2015-05-11 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP2018119504A (ja) | 2017-01-27 | 2018-08-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スクロール圧縮機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020060144A (ja) | 2020-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7070401B2 (en) | Scroll machine with stepped sleeve guide | |
US8747088B2 (en) | Open drive scroll compressor with lubrication system | |
US20200088199A1 (en) | Compressor having centrifugation and differential pressure structure for oil supplying | |
KR20100042170A (ko) | 스크롤 압축기 및 이를 적용한 냉동기기 | |
JP6664879B2 (ja) | 開放型圧縮機 | |
US20060171831A1 (en) | Scroll machine | |
EP2653650A2 (en) | Scroll type compressor | |
WO2019044867A1 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP6554926B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6550645B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6425744B2 (ja) | 圧縮機 | |
US6599110B2 (en) | Scroll-type compressor with lubricant provision | |
JP2007085297A (ja) | スクロール圧縮機 | |
CN103688057A (zh) | 压缩机 | |
JP7186055B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP5145252B2 (ja) | スクロール圧縮機及びスクロール圧縮機の給油方法 | |
JP2000136782A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP4790757B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2006241993A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP2019056336A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP2007146864A (ja) | スクロ−ル圧縮機 | |
JP3574904B2 (ja) | 密閉式容積形圧縮機 | |
JP2004003525A (ja) | スクロ−ル圧縮機 | |
JP7468428B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP7410749B2 (ja) | スクロール型流体機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20211008 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220721 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220726 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220907 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7186055 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |