JP2015090093A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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浩樹 池辺
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浩樹 池辺
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Abstract

【課題】起動時においてもクランク軸の上方の摺動部分に対して迅速に給油することが可能なスクロール圧縮機を提供する。【解決手段】ケーシング、圧縮機構部、クランク軸17、モータ、および、下方油溜め部を備えたスクロール圧縮機において、下方油溜め部は、ケーシング内における可動スクロール26とクランク軸17との連結部分の下方の空間に設けられ、少なくとも連結部分に供給するための潤滑油を溜める。クランク軸17は、内部において軸方向に伸びるように形成された給油通路17aを有している。上方油保持部91は、下方油溜め部の上方であって、下方油溜め部よりも連結部分側に近い位置に設けられている。この上方油保持部91は、モータ停止時であっても下方に向けて潤滑油が流れ落ちることを抑制して潤滑油を保持する。【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関する。
従来より、例えば、特許文献1(特開2011−1854号公報)に記載のように、鉛直方向に伸びたクランク軸を有し、ケーシング内の底部分に潤滑油(冷凍機油)を貯留させる形式のスクロール圧縮機がある。
このスクロール圧縮機では、容積式ポンプが設けられることで、クランク軸の下端に形成された開口から、クランク軸内部を上下に伸びる給油通路を介して、クランク軸の上端に形成された開口から、上部軸受およびその周辺に対して給油する構成が採用されている。
ところが、上述の特許文献1(特開2011−1854号公報)に記載されているようなスクロール圧縮機では、容積式ポンプが駆動している運転中は給油が継続的に行われるが、運転停止後の起動時には、クランク軸の上方の摺動部分およびその周辺まで給油するために、鉛直方向に伸びたクランク軸内の給油通路を下端から上端まで潤滑油を移動させなければならない。
このため、起動時には、起動開始からしばらくの間、クランク軸の上方の摺動部分およびその周辺に給油されない状態が続きやすい。この場合、上方の摺動部分およびその周辺において、焼付けや異常な摩擦が生じ、当該部分にダメージが生じるおそれがあった。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、起動時においてもクランク軸の上方の摺動部分に対して迅速に給油することが可能なスクロール圧縮機を提供することにある。
本発明の第1観点に係るスクロール圧縮機は、ケーシング、圧縮機構部、クランク軸、モータ、下方油溜め部、および、上方油保持部を備えている。圧縮機構部は、ケーシング内に収納されており、固定スクロールと、固定スクロールとの間に圧縮室を形成する可動スクロールと、を有している。クランク軸は、可動スクロールに対して回転駆動力を伝えるように連結されている。モータは、クランク軸を回転駆動させる。下方油溜め部は、ケーシング内における可動スクロールとクランク軸との連結部分の下方の空間に設けられ、少なくとも連結部分に供給するための潤滑油を溜める。クランク軸は、内部において軸方向に伸びるように形成された給油通路を有している。上方油保持部は、下方油溜め部の上方であって、下方油溜め部よりも連結部分に近い位置に設けられている。この上方油保持部は、モータ停止時であっても下方に向けて潤滑油が流れ落ちることを抑制して潤滑油を保持する。
このスクロール圧縮機では、モータが停止している運転停止時であっても、運転停止時前の運転時にクランク軸内の給油通路を通過して上方まで供給されていた潤滑油を、上方油保持部が保持する。このため、潤滑油の一部は、運転停止時であっても、下方油溜め部まで落下することなく、より可動スクロールとクランク軸との連結部分に近い上方の位置に設けられている上方油保持部において保持された状態になる。このため、モータの運転が再開された起動時から短時間で、連結部分に対して上方油保持部に保持されていた潤滑油を供給することができる。これにより、起動時であってもクランク軸の上方の摺動部分に対して迅速に給油することができ、起動時における連結部分周辺での油不足を解消させることが可能になる。
本発明の第2観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点に係るスクロール圧縮機において、上方油保持部は、クランク軸の給油通路の径方向外側で、且つ、クランク軸の外周よりも径方向内側の、前記クランク軸に設けられている。
このスクロール圧縮機では、上方油保持部は、給油通路の径方向外側であってクランク軸の外周の径方向内側の、給油通路とクランク軸の外周面との間に設けられている。このため、上方油保持部は、クランク軸の内部に設けられているため、起動時の迅速な給油を確保するための空間を容易に確保することが可能になる。
本発明の第3観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点または第2観点に係るスクロール圧縮機において、上方油保持部は、上面が下方に凹んだ形状を有している。
このスクロール圧縮機では、モータが停止した際に、自重によって下方に落下しようとする潤滑油は、上方油保持部の凹んだ形状部分に保持されることで保持される。また、起動時には、上方油保持部の凹んだ形状部分に保持されていた潤滑油は、クランク軸が回転することにより遠心力を受けて、容易に、クランク軸の上方の摺動部分およびその周辺に給油することができる。
本発明の第4観点に係るスクロール圧縮機は、第3観点に係るスクロール圧縮機において、上方油保持部は、クランク軸の軸方向上端部分に形成されている。
このスクロール圧縮機では、上方油保持部は、クランク軸の内部ではなく、クランク軸の軸方向上端部分に設けられているため、容易に上方油保持部を形成することができる。また、可動スクロールとクランク軸との連結部分のように、下方油溜め部から上方に遠く離れた位置についても、起動時における迅速な給油が可能になっている。
本発明の第5観点に係るスクロール圧縮機は、第3観点または第4観点に係るスクロール圧縮機において、クランク軸は、軸方向の上端よりも下方の位置において径方向外側の外周面に向けて開口した給油横穴を有している。給油横穴の下端は、上方油保持部の下端よりも上方に配置されている。
このスクロール圧縮機では、クランク軸は、給油横穴を有しているため、当該給油横穴を介した横方向への給油が可能になっている。しかも、給油横穴の下端は、上方油保持部の下端よりも上方に配置されているため、起動時に、上方油保持部に保持されていた潤滑油は、遠心力によって径方向外側上方に向けて移動し、給油横穴を通過させることができる。このため、起動時の給油横穴を介した迅速な給油が可能になる。
本発明の第6観点に係るスクロール圧縮機は、第5観点に係るスクロール圧縮機において、下部軸受部と上部軸受部をさらに備えている。下部軸受部は、クランク軸の下部を軸支する。上部軸受部は、可動スクロールとクランク軸との連結部分の下方であって下部軸受部の上方に設けられており、クランク軸の上部を軸支する。給油横穴は、上部軸受部の高さ位置に設けられている。
このスクロール圧縮機では、起動時において、上方油保持部において保持されていた潤滑油を、給油横穴を介して、特に上部軸受部に対して迅速に給油させることが可能になる。これにより、起動時における上部軸受部の油不足を解消させることが可能になる。
本発明の第7観点に係るスクロール圧縮機は、第5観点または第6観点に係るスクロール圧縮機において、給油横穴は、上方油保持部の下方に凹んだ形状部分の径方向外側から、クランク軸の径方向外側の外周面に向けて伸びている。
このスクロール圧縮機では、給油横穴は、上方油保持部の下方に凹んだ形状部分の径方向外側から、クランク軸の径方向外側の外周面に向けて伸びているため、上方油保持部に保持されていた潤滑油の給油横穴を介した給油を、起動時においても、より迅速に行うことが可能になる。
本発明の第8観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点または第2観点に係るスクロール圧縮機において、クランク軸は、軸方向の上端よりも下方の位置において径方向外側の外周面に向けて開口した給油横穴を有している。上方油保持部は、第1上方油保持部と、第1上方油保持部よりも上方のクランク軸の軸方向上端部分に形成された第2上方油保持部とを有している。給油横穴の下端は、第1上方油保持部の下端よりも上方に配置されている。
このスクロール圧縮機では、クランク軸は、給油横穴を有しているため、当該給油横穴を介した横方向への給油が可能になっている。しかも、上方油保持部は、第1上方油保持部と、第2上方油保持部を有しており、第1上方油保持部の下端よりも給油横穴の下端が上方に配置されている。このため、起動時に、第1上方油保持部に保持されていた潤滑油は、遠心力によって径方向外側上方に向けて移動し、給油横穴を通過させることができる。このため、起動時の給油横穴を介した迅速な給油が可能になる。しかも、第2上方油保持部に保持されていた潤滑油による上方への給油についても、起動時に迅速に行うことが可能になる。
本発明の第9観点に係るスクロール圧縮機は、第8観点に係るスクロール圧縮機において、下部軸受部と上部軸受部をさらに備えている。下部軸受部は、クランク軸の下部を軸支する。上部軸受部は、可動スクロールとクランク軸との連結部分の下方であって下部軸受部の上方に設けられており、クランク軸の上部を軸支する。給油横穴は、上部軸受部の高さ位置に設けられている。
このスクロール圧縮機では、起動時において、第1上方油保持部において保持されていた潤滑油を、給油横穴を介して、特に上部軸受部に対して迅速に給油させることが可能になる。これにより、起動時における上部軸受部の油不足を解消させることが可能になる。
本発明の第10観点に係るスクロール圧縮機は、第8観点または第9観点に係るスクロール圧縮機において、給油横穴は、第2上方油保持部の下方に凹んだ形状部分の径方向外側から、クランク軸の径方向外側の外周面に向けて伸びている。
このスクロール圧縮機では、給油横穴は、第2上方油保持部の下方に凹んだ形状部分の径方向外側から、クランク軸の径方向外側の外周面に向けて伸びているため、第2上方油保持部に保持されていた潤滑油の給油横穴を介した給油を、起動時においても、より迅速に行うことが可能になる。
本発明の第11観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第10観点に係るスクロール圧縮機において、クランク軸の給油通路の軸心は、クランク軸の外周に対する軸心に対して偏心している。
このスクロール圧縮機では、クランク軸の給油通路の軸心が、クランク軸の外周に対する軸心に対して偏心しているため、クランク軸の給油通路を流れる潤滑油には、遠心力が作用する。このため、クランク軸を回転させるだけで、潤滑油を当該遠心力によって容易に上方に引き上げることが可能になる。
本発明の第1観点に係るスクロール圧縮機では、起動時であってもクランク軸の上方の摺動部分に対して迅速に給油することができ、起動時における連結部分周辺での油不足を解消させることが可能になる。
本発明の第2観点に係るスクロール圧縮機では、起動時の迅速な給油を確保するための空間を容易に確保することが可能になる。
本発明の第3観点に係るスクロール圧縮機では、潤滑油を容易に保持できると共に、潤滑油を容易に給油することが可能になる。
本発明の第4観点に係るスクロール圧縮機では、容易に上方油保持部を形成することができ、下方油溜め部から上方に遠く離れた位置についても、起動時における迅速な給油が可能になっている。
本発明の第5観点に係るスクロール圧縮機では、起動時の給油横穴を介した迅速な給油が可能になる。
本発明の第6観点に係るスクロール圧縮機では、起動時における上部軸受部の油不足を解消させることが可能になる。
本発明の第7観点に係るスクロール圧縮機では、上方油保持部に保持されていた潤滑油の給油横穴を介した給油を、起動時においても、より迅速に行うことが可能になる。
本発明の第8観点に係るスクロール圧縮機では、起動時の給油横穴を介した迅速な給油が可能になるとともに、第2上方油保持部に保持されていた潤滑油による上方への給油も、起動時に迅速に行うことが可能になる。
本発明の第9観点に係るスクロール圧縮機では、起動時における上部軸受部の油不足を解消させることが可能になる。
本発明の第10観点に係るスクロール圧縮機では、第2上方油保持部に保持されていた潤滑油の給油横穴を介した給油を、起動時においても、より迅速に行うことが可能になる。
本発明の第11観点に係るスクロール圧縮機では、クランク軸を回転させるだけで、潤滑油を当該遠心力によって容易に上方に引き上げることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 図1のX部分の部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態(5−1)に係る部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態(5−2)に係る部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態(5−3)に係る部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態(5−4)に係る部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態(5−5)に係る部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態(5−6)に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機を、図面を参照しながら説明する。
(1)第1実施形態
図1に示すスクロール圧縮機1は、高低圧ドーム型のスクロール圧縮機であり、蒸発器や、凝縮器、膨張機構などと共に冷媒回路を構成する。このスクロール圧縮機1は、冷媒回路中において、冷媒ガスを圧縮する役割を担う。
スクロール圧縮機1は、主として、縦長円筒状の密閉ドーム型のケーシング10、ピン軸受部22、上部軸受部32、下部軸受部27、モータ16、容積式ポンプ79、吸入管19、吐出管20と、圧縮機構部15、駆動軸であるクランク軸17、油戻しガイド71等を有して構成されている。以下、このスクロール圧縮機1の構成部品についてそれぞれ詳述していく。
(1−1)ケーシング
ケーシング10は、縦長の密閉容器であり、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とを有する。そして、このケーシング10には、主に、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部15と、圧縮機構部15の下方に配置されるモータ16とが収容されている。この圧縮機構部15とモータ16とは、ケーシング10内を上下方向に伸びるように配置されるクランク軸17によって連結されている。なお、圧縮機構部15とモータ16との間は、高圧空間18である。
(1−2)ピン軸受部
ピン軸受部22は、クランク軸17の上端のピン軸部17bを径方向外側から支持している。ピン軸受部22は、後述する可動スクロール26の中央近傍から軸方向下方に向けて筒状に伸びたボス部26cと、当該ボス部26cの径方向内側の内周面に嵌められたピン軸軸受メタル87と、によって構成されており、ピン軸軸受メタル87の内周面がクランク軸17のピン軸部17bの外周面に接触するように設けられている。
(1−3)上部軸受部
上部軸受部32は、ケーシング10内の中央よりやや上方に位置しており、クランク軸17のピン軸部17bの下方の部分を径方向外側から支持している。上部軸受部32は、後述する上部軸受ハウジング23の径方向内側の上部内周部分23aと、上部内周部分23aの径方向内側の内周面に嵌められた上部軸受メタル88と、によって構成されている。上部軸受メタル88の内周面は、クランク軸17のうちピン軸部17bの下方の部分の外周面に接触するように設けられている。上部軸受部32の上部軸受ハウジング23との関係は、後述する。
(1−4)下部軸受部
下部軸受部27は、ケーシング10内の下方に位置しており、クランク軸17の下方の部分を径方向外側から支持している。下部軸受部27は、下部軸受ハウジング28の径方向内側の下部内周部分28aと、下部内周部分28aの径方向内側の内周面に嵌められた下部軸受メタル89とによって構成されており、下部軸受メタル89の内周面がクランク軸17の下方の部分の外周面に接触するように設けられている。下部軸受ハウジング28は、モータ16の下方の下部空間に配設されている。この下部軸受ハウジング28は、その径方向外側端部が胴部ケーシング部11の内周部分に固定されている。
(1―5)モータ
モータ16は、主に、ケーシング10の内壁面に固定された環状の固定子51と、固定子51の内側に僅かな隙間(エアギャップ通路)をもって回転自在に収容された回転子52とから構成されている。
固定子51には、上方および下方に銅線が巻回されており、コイルエンド53が形成されている。固定子51のコイルエンド53の上端は、後述する上部軸受ハウジング23の上部軸受部32の下端とほぼ同じ高さ位置になるように配置されている。固定子51の外周面には、固定子51の上端面から下端面に亘って鉛直方向に伸びる溝状のコアカット部51aが、周方向に所定間隔をおいて複数個所に設けられている。そして、このコアカット部51aにより、胴部ケーシング部11の内周側と固定子51の外周側との間に上下方向に伸びるモータ冷却通路が構成されている。また、図1に示すように、固定子51の外周側と本体ケーシング10の内周側との間には、潤滑油の下降が可能な油戻し流路74が形成されている。
回転子52は、上下方向に伸びるように胴部ケーシング部11の軸心に配置されたクランク軸17を介して圧縮機構部15の可動スクロール26に駆動連結されている。
(1−6)容積式ポンプ
クランク軸17の下端には、クランク軸17の給油通路17aに下方油溜め部Pの潤滑油を吸い上げる容積式ポンプ79が設けられている。本第1実施形態では、容積式ポンプ79としては、いわゆるトロコイドポンプが採用されている。当該トロコイドポンプでは、下方油溜め部Pの潤滑油をローターや歯車の回転運動によって容積変化させ、吸込・吐出作用を行うことで、潤滑油を吸い上げる構成となっている。
(1−7)吸入管
吸入管19は、冷媒回路の冷媒を圧縮機構部15に導くための配管であって、ケーシング10の上壁部12に気密状に嵌入されている。吸入管19は、ケーシング10内部の上方の空間である低圧空間29を上下方向に貫通すると共に、下端部が固定スクロール24に嵌入されている。
(1−8)吐出管
吐出管20は、ケーシング10内の冷媒をケーシング10外に吐出させるための配管であって、ケーシング10の胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。そして、この吐出管20の端部は、胴体ケーシング部11の内周面からさらに内側に突き出した位置となるように設けられている。
(1−9)圧縮機構部
圧縮機構部15は、図1に示すように、主に、後述する上部軸受ハウジング23の上方に密着して配置される固定スクロール24と、固定スクロール24に噛合する可動スクロール26とから構成されている。
以下、この圧縮機構部15の構成部品についてそれぞれ詳述していく。
(1−9−1)固定スクロール
固定スクロール24は、図1に示すように、平板状の鏡板24a、および、鏡板24aの下面から下方に伸びて形成された下面視が渦巻き状(インボリュート状)のラップ24bを有している。
鏡板24aは、上面側の略軸中心において軸方向に貫通した吐出口41を有している。なお、この吐出口41は、後述する圧縮室40に連通している。吐出口41は、上下方向に伸びるように形成されている。
鏡板24aの上面側において吐出口41のさらに上部には、吐出口41の上端開口部分をさらに水平方向に拡大して上方に伸びる拡大凹部42が形成されている。この拡大凹部42には、上方から塞ぐように蓋体44が固定されている。拡大凹部42と蓋体44とによって上下方向に囲われた空間は、マフラー空間45を形成している。このマフラー空間45は、圧縮機構部15の運転音を消音させる膨張室として機能する。固定スクロール24と蓋体44との間には、図示しないガスケットを介して密着されることでシール構造が採用されている。
なお、圧縮機構部15の吐出口41から吐出された冷媒は、マフラー空間45を通過し、上部軸受ハウジング23の外周付近に形成された上下方向に貫通するように形成された連絡通路(図示せず)を下方に通過して、ガスガイド(図示せず)に導かれるようにして一部が分流し、特定のコアカット部51aを下方に向けて通過し、モータ16の下方周辺の空間に到達した後、別のコアカット部51a等の通路を上方に向けて通過することで、高圧空間18に送られる。また、他の一部は、遠心力によって潤滑油が分離され、ガスガイド(図示せず)に設けられた孔を介して、高圧空間18に送られる。
(1−9−2)可動スクロール
可動スクロール26は、図1に示すように、鏡板26aと、鏡板26aの上面側に伸びるようにして形成された上面視が渦巻き状(インボリュート状)のラップ26bと、鏡板26aの下面側に円筒状に伸びるように形成されておりクランク軸17の上端を受けるピン軸受部22を構成するボス部26cとを有している。
可動スクロール26は、特に限定されないが、本実施形態ではインナードライブの可動スクロールを採用している。可動スクロール26のボス部26cは、クランク軸17の上端近傍を構成するピン軸部17bを、径方向外側から覆っている。このようにして、可動スクロール26とクランク軸17とは、回転自在に連結されている。
可動スクロール26の上方に伸びるラップ26bは、固定スクロール24の下方に伸びるラップ24bと、径方向に重なるようにして、上下方向から噛み合わされている。ここで、固定スクロール24のラップ24bと可動スクロール26のラップ26bとは、各接触部分の間に圧縮室40が形成されるようにして、噛み合わされている。
可動スクロール26は、自転運動が防止されるようにして、上部軸受ハウジング23の上面によって支持されている。ボス部26cには、上述のように、径方向内側に、クランク軸17の上端のピン軸部17bが挿入されている。
クランク軸17が回転駆動することで、ピン軸部17bに対して回転駆動力が伝わるように連結されているボス部26cがクランク軸17からの力の作用を受けて、可動スクロール26は、自転することなく上部軸受ハウジング23内を公転する。その際に、可動スクロール26の公転に伴って、固定スクロール24のラップ24bと可動スクロール26のラップ26bとによって形成されている圧縮室40は、回転進行方向に進みながら吐出口41との径方向の距離が短くなっていくことで、容積が中心に向かいながら収縮される。本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、このようにして冷媒ガスを圧縮している。
また、図1に示すように、可動スクロール26の鏡板26aの板厚部分には、径方向外側に向かって伸び、内側端部がボス部26cの内側に連通し、圧縮室40よりも径方向外側近傍まで伸びた外側端部が鏡板26aの上面側に連通している給油微小通路81が形成されている。
以上の構造によって、容積式ポンプ79により加圧された潤滑油は、クランク軸17の内部を軸方向に貫通する給油通路17aを通して上昇し、下部軸受部27、上部軸受部32、ピン軸受部22にそれぞれ給油され、可動スクロール26のボス部26cの内周面の内側の連結空間の一部であるクランク軸17上端のピン軸上方空間37に送られる。また、ピン軸上方空間37に送られた潤滑油は、可動スクロール26の鏡板26aの給油微小通路81を経由して、可動スクロール26の鏡板26aと固定スクロール24の鏡板24aの間に給油される。
(1−9−3)上部軸受ハウジング
上部軸受ハウジング23は、その外周面において周方向の全体に亘って胴部ケーシング部11の内周面に対して圧入固定されている。これにより、胴部ケーシング部11の径方向内側と上部軸受ハウジング23の径方向外側とは、全周に亘って気密状に密着されている。このため、ケーシング10の内部は、上部軸受ハウジング23下方の高圧空間18と上部軸受ハウジング23上方の低圧空間29とに区画されていることになる。また、この上部軸受ハウジング23には、上端面が固定スクロール24の下端面と密着するように、固定スクロール24がボルト(図示せず)により締結固定されている。
この上部軸受ハウジング23には、上面中央において下方に凹設されたクランク室31を有している。なお、上部軸受ハウジング23の下方部分は、その外周が、下端から上方に向かうにつれて径方向長さが長くなるように形成されており、その内周が、軸方向を鉛直方向にとする筒状となるように形成されている。当該筒状となる部分は、上部軸受部32を構成する上部内周部分23aである。この上部内周部分23aは、その径方向内側に嵌め込まれた軸方向を共通とする円筒状の上部軸受メタル88と共に、上部軸受部32を構成している。この上部軸受メタル88の内周面が、クランク軸17のピン軸部17bの下方の部分を径方向外側から回転自在に支持している。
また、上部軸受ハウジング23には、クランク室31の下端近傍から外周面に通じるように径方向外側に伸びた径方向油通路35が形成されている。クランク室31内部まで供給された潤滑油は、この径方向油通路35を通過し、後述する油戻しガイド71とケーシング10の間を下降し、胴部ケーシング部11と固定子51の間の隙間を下降して、ケーシング10の下部の下方油溜め部Pに戻される。
さらに、上部軸受ハウジング23の上面のうちクランク室31よりも径方向外側の部分には、可動スクロール26の下方のうちの内側の圧力が高い部分と、可動スクロール26の下方のうちの外側の圧力が低い部分と、の間をシールして、クランク室31内部の高圧を保つために、環状のシールリング86が設けられている。
(1−9−4)その他
また、圧縮機構部15の吐出口41から吐出された冷媒は、上述のように、マフラー空間45を通過して、一部が、特定のコアカット部51aを下方に向けて通過し、モータ16の下方周辺の空間に到達した後、別のコアカット部51a等の通路を上方に向けて通過することで、高圧空間18に送られる。他の一部が、ガスガイド(図示せず)の孔を通過して、高圧空間18に送られる。そして、高圧空間18に送られた冷媒ガスは、吐出管20からケーシング10外に吐出される。
(1−10)クランク軸
クランク軸17は、モータ16の駆動力を圧縮機構部15へ伝達する駆動軸である。
クランク軸17は、上部軸受ハウジング23の上部軸受部32および下部軸受部27によってケーシング10内部に回転自在に支持されている。クランク軸17の中間部分は、モータ16の回転子52に同心状に連結されている。
また、クランク軸17の上端には、クランク軸17の中間部分から偏心してピン軸部17bが設けられている。ピン軸部17bは、可動スクロール26のボス部26cの内周空間に向けて挿入されている。これにより、クランク軸17がモータ16の駆動力により回転することにより、可動スクロール26を公転運動させることが可能である。
クランク軸17の内部には、クランク軸17の軸方向に貫通して給油通路17aが形成されている。この給油通路17aの軸心と、クランク軸17の外周面における軸心とは、異なる位置となるように形成されている。すなわち、給油通路17aの軸心は、クランク軸17の外周に対する軸心に対して偏心している。これにより、クランク軸17が回転した際に、給油通路17a内の潤滑油には遠心力が作用するため、上方に供給される。この給油通路17aの下端は、容積式ポンプ79の吐出側に連通するように設けられている。また、給油通路17aの上端は、クランク軸17の上端部分まで伸びており、上端部分は上下に開口している。
また、クランク軸17のピン軸部17bの内部には、給油通路17aの途中から径方向外側に向けて分岐して伸び出し、外部のピン軸軸受メタル87の内周面の手前まで連通しているピン軸受給油横穴17cが形成されている。潤滑油は、このピン軸受給油横穴17cを介して、可動スクロール26のボス部26cの内側に設けられたピン軸軸受メタル87の内周面とピン軸部17bの外周面との間の摺動部分に供給される。
なお、クランク軸17のうち下部軸受部27によって支持されている部分には、給油通路17aの途中から径方向外側に向けて分岐して伸び出し、外部の下部軸受メタル89の内周面の手前まで貫通するように伸びた下部軸受給油横穴17dが形成されている。下部軸受部27の下部軸受メタル89の内周面とクランク軸17の下端近傍の外周面との間の摺動部分には、この下部軸受給油横穴17dを介して給油が行われる。
また、クランク軸17のうち上部軸受部32によって支持されている部分には、給油通路17aの途中から径方向外側に向けて分岐して伸び出し、外部の上部軸受メタル88の内周面の手前まで貫通するように伸びた上部軸受給油横穴17eが形成されている。上部軸受部32の上部軸受メタル88の内周面とクランク軸17のピン軸部17bの下方の外周面との間の摺動部分には、この上部軸受給油横穴17eを介して給油が行われる。
図1に示すように、可動スクロール26のボス部26cの内側には、クランク軸17先端のピン軸部17bの上端面と可動スクロール26の鏡板26aの下面との間の空間であるピン軸上方空間37と、クランク軸17先端のピン軸部17bの外周面と可動スクロール26のボス部26cの内側に設けられたピン軸軸受メタル87の内周面との間の空間であるピン軸周方向空間38(クランク室31の一部)と、がそれぞれ形成されている。そして、クランク軸17内部の給油通路17aを介して供給される潤滑油の一部は、ピン軸上方空間37、上述の給油微小通路81を介して、可動スクロール26と固定スクロール24との間に供給される。なお、ピン軸周方向空間38は、径方向の数十ミクロン程度の幅が上下方向に伸びるようにして形成されている。
ここで、ピン軸部17bの上端には、運転停止時において潤滑油を保持するための上方油保持部91が形成されている(図2参照)。上方油保持部91の詳細については、後述する。
(1−11)油戻しガイド
油戻しガイド71は、図1に示すように、上部軸受ハウジング23の径方向外側の下方であって、モータ16の上方の空間に配置され、胴体ケーシング部11に対して固定され、胴体ケーシング部11の内周面との間で流路を形成させる金属薄板状の部材である。
この油戻しガイド71は、上部軸受ハウジング23に形成された径方向に伸びる径方向油通路35を通過した潤滑油を、固定子51の外周面と胴部ケーシング部11内周面との間の油戻し流路74の上端部分に導く。
なお、油戻し流路74の上端部分に導かれた潤滑油は、油戻し流路74を下降し、ケーシング10の下方の下方油溜め部Pに集められる。
(2)ピン軸部の上方油保持部の詳細構成
図1のX部分の部分拡大断面図である図2に示すように、上方油保持部91は、クランク軸17のピン軸部17bの上端の上面において、給油通路17aの上端よりも径方向外側であってピン軸部17bの外周部よりも内側の位置において、下方に凹んだ形状を有するようにして形成されている。なお、上方油保持部91は、特に限定されないが、本実施形態では、上面視において円周状となるように設けられている。
この上方油保持部91は、ピン軸上方空間37側において、下方に凹んだ空間を有しているため、モータ16が停止してクランク軸17の駆動が停止した状態であっても、下方油溜め部Pに向けて下降しようとする潤滑油の一部を保持することが可能になっている。
なお、この上方油保持部91は、このように、クランク軸17の上端近傍に形成されることで、上下方向において、下方油溜め部Pよりも可動スクロール26のボス部26cに近い上方に位置している。
(3)スクロール圧縮機の運転動作
次に、スクロール圧縮機1の運転動作について図1を参照しながら簡単に説明する。
まず、モータ16の駆動が開始されると、クランク軸17が回転し、可動スクロール26が自転することなく公転運転を行う。
これにより、圧縮機構部15においては、低圧の冷媒ガスが、吸入管19を通って圧縮室40の周縁側から圧縮室40に吸引され、圧縮室40の容積変化に伴って圧縮され、高圧の冷媒ガスとなる。
この高圧の冷媒ガスは、圧縮室40の中央部から吐出口41を通ってマフラー空間45へ吐出され、その後、上部軸受ハウジング23の連絡通路(図示せず)を下方に流れ、一部が分流して、胴部ケーシング部11内周面に沿って円周方向に流れて、ガスガイド(図示せず)の孔を介して、高圧空間18に送られる。このとき、冷媒ガスに混入している潤滑油が分離され、下方油溜め部Pに貯留される。また、分流した冷媒ガスの他の一部は、回転子51に形成された特定のコアカット部51aを下方に向けて通過し、モータ16の下方周辺の空間に到達した後、反転し、別のコアカット部51aおよび固定子51と回転子52の間のエアギャップ通路を上方に向けて通過することで、高圧空間18に送られる。高圧空間18に送られて合流した冷媒ガスは、吐出管20を通じてケーシング10外に吐出される。
そして、ケーシング10外に吐出された冷媒ガスは、冷媒回路を循環した後、再度吸入管19を通って圧縮機構部15に吸入されて圧縮される。
また、スクロール圧縮機1の駆動時には、ケーシング10内部において、容積式ポンプ79のポンプ作用により下方油溜め部Pの潤滑油が吸い上げられることで、クランク軸17の給油通路17aおよびピン軸受給油横穴17cを通して、ピン軸受部22の摺動部分に対する給油が行われる。それとともに、ピン軸上方空間37、可動スクロール26の板厚部分の給油微小通路81を介して、固定スクロール24と可動スクロール26の鏡板26aの間に給油することができる。
なお、クランク軸17の下部軸受部27の摺動部分への給油は、クランク軸17内部の給油通路17aから分岐した下部軸受給油横穴17dを通じて適宜給油され、クランク軸17の上部軸受部32の摺動部分への給油は、クランク軸17内部の給油通路17aから分岐した上部軸受給油横穴17eを通して適宜給油される。
(4)第1実施形態の特徴
第1実施形態に係るスクロール圧縮機1では、モータ16が駆動してクランク軸17が回転駆動している状態では、容積式ポンプ79によって、下方油溜め部Pに貯留されている潤滑油が、給油通路17aを介して上方に送り上げられることで、上方の圧縮機構部15周辺、ピン軸受部22、上部軸受部32および下部軸受部27等の各摺動部分に対して供給され、各摺動部分の焼き付け等を防止することができている。
さらに、上記第1実施形態のスクロール圧縮機1では、ピン軸部17bの上端部に上方油保持部91が設けられているため、モータ16の駆動が停止してクランク軸17の回転駆動も停止した状態であっても、依然として、当該上方油保持部91に潤滑油が保持されたままの状態になっている。このため、再度、モータ16が駆動してクランク軸17の回転駆動が開始した直後であって、下方油溜め部Pからの潤滑油が未だ供給されていない段階であっても、上方油保持部91に保持されていた潤滑油には遠心力が作用して、周囲の圧縮機構部15周辺ピン軸受部22、上部軸受部32等の摺動部分に対して潤滑油をいち早く供給することができている。このため、下方油溜め部Pから遠く上方に離れた所に位置する摺動部分について、起動時における潤滑油不足を解消し、焼き付け等の不具合を抑制することが可能になっている。
(5)他の実施形態
上記第1実施形態においては、本発明の一実施形態を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して得られる実施形態も当然に含まれる。
(5−1)
上記第1実施形態では、ピン軸部17bの上端に形成された上方油保持部91の下端がピン軸受給油横穴17cの下端よりも上方に位置している場合を例に説明した。
しかし、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、図3に示すように、ピン軸受給油横穴217cの下端よりも低い位置に下端を有する上方油保持部291が形成されたピン軸部217bを有するクランク軸217を備えたスクロール圧縮機201であってもよい。このスクロール圧縮機201のピン軸受給油横穴217cは、上方油保持部291の下端よりもやや上方の側面から径方向外側に向けて伸びている。なお、ピン軸受給油横穴217cは、さらに給油通路17aに至るまで径方向内側に貫通するようにして伸びていてもよい。
この場合には、運転停止時に上方油保持部291の下端近傍に保持される潤滑油は、運転が再開される起動時に、ピン軸受給油横穴217cを介して、ピン軸受部22の摺動部分に対して、下方油溜め部Pから潤滑油が供給されるのを待つまでもなく、迅速に供給することが可能になる。
(5−2)
上記他の実施形態(5−1)では、ピン軸受給油横穴217cの下端よりも低い位置まで凹んで形成された上方油保持部291を例に挙げて説明した。
しかし、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、図4に示すように、ピン軸受給油横穴317cの下端よりも低い位置に下端を有する第1上方油保持部391が形成され、当該第1上方油保持部391のさらに上方に第2上方油保持部392aが形成されているピン軸部317bを有するクランク軸317を備えたスクロール圧縮機301であってもよい。この第2上方油保持部392aは、上端部分が可動スクロール26の下面から下方に離れるように設けられている。
図4に示すこのスクロール圧縮機301は、第1上方油保持部391の上方であって可動スクロール26の下面との間のうちクランク軸317の内径が広がっている部分には、第2上方油保持部392aが設けられている油保持部材392が嵌め込まれている。当該油保持部材392は、下面側の径方向外側外周部分が、第1上方油保持部391の上端の外周縁部によって下方から支持されるようにして設けられている。当該油保持部材392は、内側において上下方向に貫通するようにして給油通路17aの延長上に形成された貫通孔を有している。また、油保持部材392は、貫通孔の径方向外側において、下方に凹んだ第2上方油保持部392aを有している。
なお、スクロール圧縮機301のピン軸受給油横穴317cは、第1上方油保持部391の下端よりもやや上方の側面から径方向外側に向けて伸びている。なお、ピン軸受給油横穴317cは、さらに給油通路17aに至るまで径方向内側に貫通するようにして伸びていてもよい。
以上のスクロール圧縮機301によると、停止時に、第1上方油保持部391と第2上方油保持部392aの両方において潤滑油を保持しておくことができるため、起動時における当該潤滑油が保持されている周辺への給油を迅速に行うことが可能になる。
(5−3)
上記他の実施形態(5−1)、(5−2)では、ピン軸受給油横穴217c、317cを通じて起動時に迅速に給油するための構造を例に説明した。
しかし、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、図5に示すように、上部軸受給油横穴417eの下端よりも低い位置に下端を有する第1上方油保持部491が形成され、当該第1上方油保持部491のさらに上方に第2上方油保持部492aが形成されているピン軸部417bを有するクランク軸417を備えたスクロール圧縮機401であってもよい。この第2上方油保持部492aは、上端部分が可動スクロール26の下面から下方に離れるように設けられている。
そして、図5に示すこのスクロール圧縮機401は、第1上方油保持部491の上方であって可動スクロール26の下面との間のうちクランク軸417の内径が広がっている部分には、第2上方油保持部492aが設けられている油保持部材492が嵌め込まれている。当該油保持部材492は、下面側の径方向外側外周部分が、第1上方油保持部491の上端の外周縁部によって下方から支持されるようにして設けられている。当該油保持部材492は、内側において上下方向に貫通するようにして給油通路17aの延長上に形成された貫通孔を有している。また、油保持部材492は、貫通孔の径方向外側において、下方に凹んだ第2上方油保持部492aを有している。
なお、スクロール圧縮機401の上部軸受給油横穴417eは、第1上方油保持部491の下端よりもやや上方の側面から径方向外側に向けて伸びている。なお、上部軸受給油横穴417eは、さらに給油通路17aに至るまで径方向内側に貫通するようにして伸びていてもよい。
また、スクロール圧縮機401のピン軸受給油横穴417cは、第2上方油保持部492aの下端よりもやや上方の側面から径方向外側に向けて伸びている。なお、ピン軸受給油横穴417cは、さらに給油通路17aに至るまで径方向内側に貫通するようにして伸びていてもよい。
以上のスクロール圧縮機401によると、停止時に、第1上方油保持部491と第2上方油保持部492aの両方において潤滑油を保持しておくことができるため、起動時における当該潤滑油が保持されている周辺への給油を迅速に行うことが可能になる。特に、このスクロール圧縮機401では、第1上方油保持部491に保持されている潤滑油を利用して、起動時において、上部軸受給油横穴417eを介して上部軸受部32の摺動部分に対しても、迅速に給油することが可能になっている。
(5−4)
上記他の実施形態(5−1)ではクランク軸217の上端部分から下方に凹むようにして上方油保持部291がピン軸部217bに形成されており、当該上方油保持部291の側面部分とクランク軸217の径方向外側とをピン軸受給油横穴217cが貫通させている場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、図6に示すように、上端から上部軸受部32の高さ位置まで深く下方に凹むように上方油保持部591が形成されているクランク軸517を備えたスクロール圧縮機501であってもよい。
この上方油保持部591は、給油通路17aの径方向外側の周囲が、上端部分から下方に凹むようにして形成されている。この上方油保持部591の側面のうち、上部軸受部32の高さ位置からは、クランク軸517の外周面に向けて貫通するように、上部軸受給油横穴517eが伸びている。ここで、上方油保持部591の下端部分は、この上部軸受給油横穴517eの下端部分よりも低い位置になるように構成されている。これにより、スクロール圧縮機501の停止時には、上方油保持部591は、ピン軸部517bおよび上部軸受部32よりも低い位置で潤滑油を保持することが可能になっている。
また、スクロール圧縮機501のクランク軸517は、上端の径方向外側の外周部分において溝517cが設けられている。当該溝517cは、クランク軸517の上端から、ボス部26cの高さ位置の範囲内で、クランク軸517の外周に沿うように鉛直方向に伸びている。ピン軸部517bへの給油は、この溝517cを介して行われる。
以上のスクロール圧縮機501によると、停止時に、上方油保持部591において、上部軸受給油横穴517eの下端部分よりも低い位置で潤滑油を保持しておくことができる。このため、起動時に、上方油保持部591で保持されていた潤滑油を、上部軸受給油横穴517eを介して、摺動部分である上部軸受部32付近に対して、迅速に給油することが可能になっている。また、上方油保持部591で保持されていた潤滑油がピン軸上方空間37にまで押し上げられることにより、クランク軸517の溝517cを介して、摺動部分であるピン軸部517b付近に対して迅速に給油することが可能になっている。
(5−5)
上記他の実施形態(5−3)では、第1上方油保持部491で保持されていた潤滑油が上部軸受給油横穴417eを介して上部軸受部32に給油され、第2上方油保持部492aにおいて保持されていた潤滑油がピン軸受給油横穴417cを介してピン軸部471bに給油されるスクロール圧縮機401を例に挙げて説明した。
しかし、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、図7に示すように、上部軸受給油横穴617eの下端よりも低い位置に下端を有する第1上方油保持部691が形成され、当該第1上方油保持部691のさらに上方に第2上方油保持部692aが形成されているピン軸部617bを有するクランク軸617を備えたスクロール圧縮機601であってもよい。この第2上方油保持部692aは、上端部分が可動スクロール26の下面から下方に離れるように設けられている。
そして、図7に示すこのスクロール圧縮機601は、第1上方油保持部691の上方であって可動スクロール26の下面との間のうちクランク軸617の内径が広がっている部分には、第2上方油保持部692aが設けられている油保持部材692が嵌め込まれている。当該油保持部材692は、下面側の径方向外側外周部分が、第1上方油保持部691の上端の外周縁部によって下方から支持されるようにして設けられている。当該油保持部材692は、内側において上下方向に貫通するようにして給油通路17aの延長上に形成された貫通孔を有している。また、油保持部材692は、貫通孔の径方向外側において、下方に凹んだ第2上方油保持部692aを有している。
なお、スクロール圧縮機601の上部軸受給油横穴617eは、第1上方油保持部691の下端よりもやや上方の側面から径方向外側に向けて伸びている。なお、上部軸受給油横穴617eは、さらに給油通路17aに至るまで径方向内側に貫通するようにして伸びていてもよい。
また、スクロール圧縮機601のクランク軸617は、上端の径方向外側の外周部分において溝617cが設けられている。当該溝617cは、クランク軸617の上端から、ボス部26cの高さ位置の範囲内で、クランク軸617の外周に沿うように鉛直方向に伸びている。ピン軸部617bへの給油は、この溝617cを介して行われる。
以上のスクロール圧縮機601によると、停止時に、第1上方油保持部691と第2上方油保持部692aの両方において潤滑油を保持しておくことができるため、起動時における当該潤滑油が保持されている周辺への給油を迅速に行うことが可能になる。特に、このスクロール圧縮機601では、第1上方油保持部691に保持されている潤滑油を利用して、起動時において、上部軸受給油横穴617eを介して上部軸受部32の摺動部分に対して迅速に給油することが可能になっているとともに、第2上方油保持部692aに保持されている潤滑油を利用して、起動時において、溝617cを介してピン軸部617bの摺動部分に対して迅速に給油することが可能になっている。
(5−6)
上記第1実施形態および各他の実施形態においては、潤滑油を上方に送るための手段が容積式ポンプである場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、図8に示すように、容積式ポンプの代わりに差圧ポンプ779を採用したスクロール圧縮機701であってもよい。
この差圧ポンプ779は、駆動時にクランク軸17が回転することで、クランク軸17の給油通路17aの上端近傍の圧力が、クランク軸17の下端に接続された差圧ポンプ779の下端の入口付近の圧力よりも低くなることを利用して、下方油溜め部Pに貯留されている潤滑油を吸い上げる。
具体的には、油面については、駆動時にクランク軸17が回転して、圧縮機構部15が圧縮動作を行うことで、吐出された高圧冷媒が高圧空間18に送られ、当該高圧空間18の高い圧力が下方油溜め部Pの油面を下方に押し下げるように作用する。他方で、クランク軸17の給油通路17aの上端近傍は、ピン軸上方空間37と可動スクロール26の給油微小通路81を介して、低圧空間29の圧力の作用を受けるため、差圧ポンプ779の下端の入口付近の圧力よりも低くなる。このように生じた圧力差を利用して、差圧ポンプ779が、下方油溜め部Pの潤滑油を上方に供給する。
この差圧ポンプ779が設けられたスクロール圧縮機701では、下方油溜め部Pの潤滑油については、起動時に上述した差圧が十分に確保されなければ、上方に供給することができない。これに対して、上方油保持部91に保持されている潤滑油については、起動時に差圧が十分確保された状態になるまで待つこと無く、迅速にピン軸受部22の摺動部分等に供給することが可能になっている。
(5−7)
上記第1実施形態では、クランク軸17の給油通路17aが偏心して設けられている場合を例に説明した。
しかし、本発明は、これに限られるものではなく、クランク軸17の外周と同心の給油通路を有していてもよい。
本発明のスクロール圧縮機では、例えば、上下方向にクランク軸が伸びており、下端部に潤滑油が貯留されているスクロール圧縮機において特に有用である。
1、201、301、401、501、601、701 スクロール圧縮機
10 ケーシング
15 圧縮機構部
16 モータ
17、217、317、417、517、617 クランク軸
17a 給油通路
17b ピン軸部
17c ピン軸受給油横穴(給油横穴)
18 高圧空間
22 ピン軸受部
23 上部軸受ハウジング
24 固定スクロール
26 可動スクロール
26c ボス部(可動スクロールの軸受)
27 下部軸受部
28 下部軸受ハウジング
32 上部軸受部
37 ピン軸上方空間
38 ピン軸周方向空間
40 圧縮室
79 容積式ポンプ
91、291 上方油保持部
391、491 第1上方油保持部(上方油保持部)
217c、317c ピン軸受給油横穴(給油横穴)
392、492 油保持部材
392a、492a 第2上方油保持部(上方油保持部)
417c ピン軸部横穴(給油横穴)
417e 上部軸受給油横穴(給油横穴)
517e 上部軸受給油横穴(給油横穴)
591 油保持部(上方油保持部)
617e 上部軸受給油横穴(給油横穴)
691 油保持部(上方油保持部、第2上方油保持部)
692a 油保持部(上方油保持部、第1上方油保持部)
779 差圧ポンプ
P 下方油溜め部
特開2011−1854号公報

Claims (11)

  1. ケーシング(10)と、
    前記ケーシング内に収納されており、固定スクロール(24)と、前記固定スクロールとの間に圧縮室(40)を形成する可動スクロール(26)と、を有する圧縮機構部(15)と、
    前記可動スクロールに対して回転駆動力を伝えるように連結されるクランク軸(17、217、317、417、517、617)と、
    前記クランク軸を回転駆動させるモータ(16)と、
    前記ケーシング内における前記可動スクロールと前記クランク軸との連結部分の下方の空間に設けられ、少なくとも前記連結部分に供給するための潤滑油を溜める下方油溜め部(P)と、
    を備えたスクロール圧縮機(1、201、301、401、501、601、701)において、
    前記クランク軸の内部において軸方向に伸びるように形成された給油通路(17a)と、
    前記下方油溜め部の上方であって、前記下方油溜め部よりも前記連結部分に近い位置に設けられ、前記モータ停止時であっても下方に向けて前記潤滑油が流れ落ちることを抑制して前記潤滑油を保持する上方油保持部(91、291、391、392a、491、492a、591、691)と、
    を備えたスクロール圧縮機(1、201、301、401、501、601、701)。
  2. 前記上方油保持部は、前記クランク軸の前記給油通路の径方向外側で、且つ、前記クランク軸の外周よりも径方向内側の、前記クランク軸に設けられている、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記上方油保持部は、上面が下方に凹んだ形状を有している、
    請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記上方油保持部は、前記クランク軸の軸方向上端部分に形成されている、
    請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記クランク軸は、軸方向の上端よりも下方の位置において径方向外側の外周面に向けて開口した給油横穴(217c、317c、417c、417e、517e、617e)を有しており、
    前記給油横穴の下端は、前記上方油保持部(291、391、492a、491、591、691)の下端よりも上方に配置されている、
    請求項3または4に記載のスクロール圧縮機(201、301、401、501、601)。
  6. 前記クランク軸(17)の下部を軸支するための下部軸受部(27)と、
    前記可動スクロールと前記クランク軸との連結部分の下方であって前記下部軸受部(27)の上方に設けられており、前記クランク軸(17)の上部を軸支するための上部軸受部(32)と、
    をさらに備え、
    前記給油横穴(417e、517e、617e)は、前記上部軸受部(32)の高さ位置に設けられている、
    請求項5に記載のスクロール圧縮機(401、501、601)。
  7. 前記給油横穴(217c、317c、417c、417e、517e、617e)は、前記上方油保持部(291、391、492a、491、591、691)の下方に凹んだ形状部分の径方向外側から、前記クランク軸の径方向外側の外周面に向けて伸びている、
    請求項5または6に記載のスクロール圧縮機(201、301、401、501、601)。
  8. 前記クランク軸は、軸方向の上端よりも下方の位置において径方向外側の外周面に向けて開口した給油横穴(317c、417e、617e)を有しており、
    前記上方油保持部は、第1上方油保持部(391、491、691)と、前記第1上方油保持部よりも上方の前記クランク軸の軸方向上端部分に形成された第2上方油保持部(392a、492a、692a)と、を有しており、
    前記給油横穴(317c、417e、617e)の下端は、前記第1上方油保持部(391、491、691)の下端よりも上方に配置されている、
    請求項1または2に記載のスクロール圧縮機(301、401、601)。
  9. 前記クランク軸(17)の下部を軸支するための下部軸受部(27)と、
    前記可動スクロールと前記クランク軸との連結部分の下方であって前記下部軸受部(27)の上方に設けられており、前記クランク軸(17)の上部を軸支するための上部軸受部(32)と、
    をさらに備え、
    前記給油横穴(417e、617e)は、前記上部軸受部(32)の高さ位置に設けられている、
    請求項8に記載のスクロール圧縮機(401、601)。
  10. 前記給油横穴(317c、417e、617e)は、前記第1上方油保持部(391、491、691)の下方に凹んだ形状部分の径方向外側から、前記クランク軸の径方向外側の外周面に向けて伸びている、
    請求項8または9に記載のスクロール圧縮機(301、401、601)。
  11. 前記クランク軸の前記給油通路の軸心は、前記クランク軸の外周に対する軸心に対して偏心している、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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