JP2010101188A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧ドーム型スクロール圧縮機において、固定スクロールのスラスト軸受を十分に潤滑する。
【解決手段】低圧ドーム型スクロール圧縮機1は、固定スクロール及び可動スクロール70を有する圧縮機構20と、圧縮機構20を収容するケーシングとを備えている。ケーシング内には低圧空間が形成され、低圧空間には潤滑油を貯留すると共に潤滑油に吸入冷媒の吸入圧力が作用する低圧油溜まり部が設けられている。可動スクロール70には背面側に背圧空間53が形成され、背圧空間53の背圧によって固定スクロール側に押圧されている。固定スクロールには、可動スクロール70のスラスト荷重を受け止めるスラスト軸受65を設け、高圧油溜まり部19からスラスト軸受65へ潤滑油を供給するスラスト給油機構81をさらに備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関するものである。
従来より、冷媒回路において冷媒を圧縮する圧縮機として、例えば特許文献1に記載されているようなスクロール圧縮機が知られている。
このようなスクロール圧縮機は、互いに噛合する固定スクロール及び可動スクロールを有する圧縮機構を備えている。可動スクロールは、固定スクロール側に押し付けられるように構成されており、こうすることで、冷媒圧縮時の冷媒圧力により可動スクロールが固定スクロールから離反することを防止している。かかる構成では、固定スクロールに、可動スクロールの荷重を受け止めるためのスラスト軸受が設けられる。可動スクロールは、このスラスト軸受に摺接しながら回転するため、該スラスト軸受の潤滑が必要となる。
通常、ケーシング内には、スクロール圧縮機の各部を潤滑するための潤滑油を貯留しておく油溜まり部が設けられている。しかしながら、低圧ドーム型スクロール圧縮機においてはケーシング内の油溜まり部が低圧となっているため、該油溜まり部の潤滑油をスラスト軸受へ、高低差圧等を利用して積極的に供給することはできない。すなわち、潤滑油の圧力がスラスト軸受周辺の圧力よりも高圧であれば、高低差圧を利用して、スラスト軸受へ潤滑油を積極的に供給することができる。しかしながら、かかるスクロール圧縮機では、油溜まり部の潤滑油は低圧であるのに対し、スラスト軸受も低圧であるため、高低差圧等を利用して潤滑油をスラスト軸受へ積極的に供給することはできない。
そのため、従来のスクロール圧縮機においては、ケーシング内を飛散する潤滑油や、冷媒と共に圧縮機構内に吸入される潤滑油等によって、スラスト軸受を成り行きで潤滑している。
詳しくは、ケーシング内の低圧空間に低圧の油溜まり部が設けられていると共に、駆動シャフトの下端部には、油溜まり部に浸漬させたポンプ機構が設けられており、該ポンプ機構を用いて該駆動シャフトに形成された給油路を介して油溜まり部の潤滑油を汲み上げて、駆動シャフトの軸受等を潤滑している。駆動シャフトの軸受等を潤滑後の潤滑油は、ケーシング内を飛散する。この飛散する潤滑油が圧縮機構に到達して、スラスト軸受等の圧縮機構の各部を潤滑している。また、冷媒回路中を流通する冷媒自体にも潤滑油が混合されており、圧縮機構で冷媒を圧縮する際に、該冷媒と混合されている潤滑油によって、スラスト軸受等の圧縮機構の各部が潤滑されている。
特開平10−153174号公報
しかしながら、従来のように、成り行きにまかせて潤滑する構成では、固定スクロールのスラスト軸受の潤滑が不十分となる場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スクロール圧縮機において、固定スクロールのスラスト軸受を十分に潤滑することにある。
本発明は、スクロール圧縮機において、スラスト軸受(65)へ潤滑油を積極的に給油するスラスト給油機構を設けるようにしたものである。
本発明は、互いに噛合する固定スクロール(60)及び可動スクロール(70)を有する圧縮機構(20)と、該圧縮機構(20)を収容するケーシング(10)とを備え、該ケーシング(10)内には吸入冷媒で満たされた低圧空間(10a)が形成され、該低圧空間(10a)には潤滑油を貯留すると共に該潤滑油に吸入圧力が作用する低圧油溜まり部(16)が設けられたスクロール圧縮機が対象である。そして、前記可動スクロール(70)は、その背面側に背圧空間(53)が形成され、該背圧空間(53)の背圧によって固定スクロール(60)側に押圧されており、前記固定スクロール(60)には、前記可動スクロール(70)のスラスト荷重を受け止めるスラスト軸受(65)が設けられ、前記スラスト軸受(65)へ給油するスラスト給油機構(19,81)をさらに備えるものとする。
前記の構成の場合、可動スクロール(70)は、背圧によって固定スクロール(60)側に押圧されて、スラスト軸受(65)に対して摺接しながら回転する。ここで、本発明に係るスクロール圧縮機のケーシング(10)内に設けられた油溜まり部は低圧油溜まり部(16)であるため、該低圧油溜まり部(16)の潤滑油を高低差圧等を用いて、積極的にスラスト軸受(65)に給油することはできない。それに対して、前記スラスト給油機構(19,81)を設けることによって、スラスト軸受(65)に潤滑油を積極的に給油することができる。その結果、固定スクロール(60)のスラスト軸受(65)の潤滑が不十分となることを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記スラスト給油機構(19,81)は、前記吸入圧力よりも高圧の潤滑油を前記スラスト軸受(65)に給油するものとする。
前記の構成の場合、スラスト軸受(65)に給油する潤滑油を吸入圧力よりも高圧にすることによって、高低差圧を利用して、該潤滑油をスラスト軸受(65)へ積極的に給油することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ケーシング(10)内には前記圧縮機構(20)から吐出される吐出冷媒で満たされた高圧空間(10b)が形成され、前記スラスト給油機構(19,81)は、前記高圧空間(10b)に設けられて潤滑油を貯留すると共に該潤滑油に前記吐出冷媒の圧力である吐出圧力が作用する高圧油溜まり部(19)と、前記高圧油溜まり部(19)を前記スラスト軸受(65)に連通させる高圧給油路(81)とを有し、該高圧油溜まり部(19)の潤滑油を該高圧給油路(81)を介して前記スラスト軸受(65)に給油するものとする。
前記の構成の場合、ケーシング(10)内に、吐出冷媒で満たされた高圧空間(10b)が形成され、該高圧空間(10b)に高圧油溜まり部(19)が設けられる。この高圧油溜まり部(19)の潤滑油には吐出圧力が作用するため、該潤滑油は吸入圧力よりも高圧となる。また、この高圧油溜まり部(19)は高圧給油路(81)を介してスラスト軸受(65)と連通している。その結果、高圧の潤滑油が、高低差圧により、該高圧給油路(81)を通ってスラスト軸受(65)へ供給される。
第4の発明は、第3の発明において、前記高圧給油路(81)は、前記高圧油溜まり部(19)の潤滑油を減圧させて前記スラスト軸受(65)に給油するものとする。
前記の構成の場合、スラスト軸受(65)に高圧の潤滑油を給油することは、スラスト軸受(65)を潤滑する反面、可動スクロール(70)に固定スクロール(60)から離反させる押し返し力を作用させることになる。この押し返し力が強すぎると、可動スクロール(70)が固定スクロール(60)から離反して、圧縮室(21)から冷媒が漏れてしまう。そこで、高圧油溜まり部(19)の潤滑油を高圧給油路(81)で減圧させることによって、前記押し返し力を調節して、即ち、前記背圧空間(53)の背圧による押付力とバランスさせて、可動スクロール(70)が固定スクロール(60)から離反することを防止しつつ、スラスト軸受(65)を潤滑することができる。
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記低圧油溜まり部(16)の潤滑油を前記圧縮機構(20)の圧縮室(21)内に給油する圧縮室給油機構(44,75)をさらに備え、前記圧縮機構(20)には、該圧縮機構(20)から吐出する吐出冷媒から潤滑油を分離する油分離器(67)が設けられ、前記油分離器(67)によって分離された潤滑油が前記高圧油溜まり部(19)に貯留するように構成されているものとする。
前記の構成の場合、前記低圧油溜まり部(16)の潤滑油を前記圧縮室給油機構(44,75)により圧縮室(21)に給油することで、該潤滑油が冷媒と共に昇圧して高圧となり、圧縮機構(20)から吐出される。ここで、該潤滑油は、前記油分離器(67)によって冷媒から分離され、前記高圧油溜まり部(19)に貯留される。
つまり、前述のように、ケーシング(10)内の高圧油溜まり部(19)を設けても、該低圧油溜まり部(16)の潤滑油をポンプ機構(44)等によって高圧油溜まり部(19)へ供給することは、差圧があるため困難である。それに対して、前記の構成では、低圧の潤滑油を一旦、圧縮室(21)内へ供給して、圧縮機構(20)によって潤滑油を低圧から高圧まで圧力を上昇させて、圧縮室(21)から吐出されるときに吐出冷媒から該潤滑油を分離させることによって、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を高圧にして、高圧油溜まり部(19)に供給することができる。
それに加えて、圧縮室(21)に給油することによって、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)との間を該潤滑油でシールすることができ、圧縮室(21)の密封性を向上させることができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記圧縮室給油機構(44,75)は、一端が前記圧縮室(21)に開口するように前記可動スクロール(70)に形成された低圧給油路(75)と、前記低圧油溜まり部(16)の潤滑油を該低圧給油路(75)を介して前記圧縮室(21)へ給油するポンプ機構(44)とを有するものとする。
前記の構成の場合、前記低圧油溜まり部(16)の潤滑油を、ポンプ機構(44)によって汲み上げて、可動スクロール(70)に形成された前記低圧給油路(75)を介して、圧縮室(21)に給油することができる。
第7の発明は、第5又は第6の発明において、前記圧縮機構(20)は、前記固定スクロール(60)が上側に、前記可動スクロール(70)が下側に配置されて、前記ケーシング(10)内において、前記固定スクロール(60)の上方に前記圧縮機構(20)の吐出冷媒が吐出される前記高圧空間(10b)が形成されており、前記固定スクロール(60)の上面(60a)は、前記高圧油溜まり部(19)の底面を構成し、前記高圧給油路(81)は、前記固定スクロール(60)の上面(60a)から前記スラスト軸受(65)まで該固定スクロール(60)を貫通して形成されているものとする。
前記の構成の場合、固定スクロール(60)の上方に吐出される吐出冷媒から、油分離器(67)によって分離された潤滑油は、固定スクロール(60)の上面(60a)を底面とする高圧油溜まり部(19)に自然と溜まっていく。そして、この固定スクロール(60)の上面(60a)には、スラスト軸受(65)に連通する高圧給油路(81)が開口しているため、該高圧油溜まり部(19)に貯留された潤滑油は高低差圧により自然にスラスト軸受(65)へ供給される。つまり、前記の構成にすることによって、油分離器(67)で分離された潤滑油を高圧油溜まり部(19)に自然に溜めて、そこから、自然に給油させることができ、構成を簡易にすることができる。
第8の発明は、第7の発明において、前記高圧空間(10b)には、該高圧空間(10b)を、前記圧縮機構(20)から吐出冷媒が吐出される上方の空間と、前記高圧油溜まり部(19)を形成する下方の空間とに仕切る仕切部材(68)が設けられ、前記油分離器(67)は、前記仕切部材(68)よりも上方に設けられ、前記仕切部材(68)には、貫通孔(68a)が形成され、前記油分離器(67)で分離された潤滑油は、前記仕切部材(68)よりも上方の空間から前記貫通孔(68a)を通って前記高圧油溜まり部(19)へ流入するものとする。
前記の構成の場合、圧縮機構(20)から吐出される吐出冷媒は一旦、高圧空間(10b)のうち上方の空間に吐出され、その際に油分離器(67)によって分離された潤滑油は仕切部材(68)上に流れ出る。そして、仕切部材(68)上の潤滑油は、貫通孔(68a)を通って高圧空間(10b)のうち下方の空間へ流入して、高圧油溜まり部(19)に溜まっていく。ここで、吐出冷媒が吐出される高圧空間(10b)においては、気流が脈動することになるが、該高圧空間(10b)を、吐出空間となる上方の空間と高圧油溜まり部(19)となる下方の空間とに仕切部材(68)で仕切ることによって、高圧油溜まり部(19)に貯留する潤滑油が吐出冷媒に巻き上げられて、再び冷媒と混合してしまうことを防止することができる。
本発明によれば、スラスト給油機構(19,81)を設けることによって、成り行きではなく、積極的にスラスト軸受(65)に給油することができ、その結果、スラスト軸受(65)を十分に潤滑することができる。
第2の発明によれば、スラスト給油機構(19,81)からスラスト軸受(65)へ給油する潤滑油を吸入圧力よりも高圧とすることによって、高低差圧を利用して、スラスト軸受(65)に給油することができる。
第3の発明によれば、ケーシング(10)内に高圧空間(10b)を形成し、該高圧空間(10b)に高圧油溜まり部(19)を設けることによって、スラスト給油機構(19,81)からスラスト軸受(65)へ給油する潤滑油を吸入圧力よりも高圧とすることができる。
第4の発明によれば、潤滑油を高圧油溜まり部(19)からスラスト軸受(65)へ給油する際に減圧させることによって、可動スクロール(70)に作用する押し返し力を適切に調節して、該押し返し力と前記背圧空間(53)の背圧による押付力とをバランスさせて、可動スクロール(70)が固定スクロール(60)から離反することを防止しつつ、スラスト軸受(65)を潤滑することができる。
第5の発明によれば、圧縮室給油機構(44,75)を設けることによって、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を冷媒と共に圧縮機構(20)で昇圧することができ、それに加えて、前記油分離器(67)を設けることによって、高圧となった該潤滑油を吐出冷媒から分離させることができる。その結果、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を高圧油溜まり部(19)へ容易に供給することができる。さらに、圧縮室(21)に給油することによって、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)との間に該潤滑油を給油することができるため、圧縮室(21)の密封性を向上させることができる。
第6の発明によれば、可動スクロール(70)に低圧給油路(75)を形成し、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を該低圧給油路(75)を介して圧縮室(21)へ給油するポンプ機構(44)を設けることによって、圧縮室給油機構(44,75)を容易に実現することができる。
第7の発明によれば、固定スクロール(60)を上側に、可動スクロール(70)を下側に配置し、固定スクロール(60)の上方に吐出冷媒が吐出させる高圧空間(10b)を形成すると共に、固定スクロール(60)の上面(60a)に高圧油溜まり部(19)の底面を構成させることによって、吐出冷媒と共に高圧空間(10b)へ吐出される高圧の潤滑油を、固定スクロール(60)の上面(60a)を底面とする高圧油溜まり部(19)へ、重力により自然と貯留させることができる。また、高圧油溜まり部(19)の底面となる固定スクロール(60)の上面(60a)に高圧給油路(81)の一端を開口させることによって、高圧油溜まり部(19)の潤滑油をスラスト軸受(65)へ高低差圧を利用して自然と給油することができる。さらに、高圧油溜まり部(19)の底面もスラスト軸受(65)も固定スクロール(60)の一部に設けることによって、固定スクロール(60)に高圧給油路(81)を形成することで、高圧油溜まり部(19)とスラスト軸受(65)とを容易に連通させることができる。
第8の発明によれば、前記圧縮機構(20)から吐出冷媒が吐出される上方の空間と、前記高圧油溜まり部(19)を形成する下方の空間とに高圧空間(10b)を仕切る仕切部材(68)を設けることによって、高圧油溜まり部(19)に貯留する潤滑油が吐出冷媒に巻き上げられて、再び冷媒と混合してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、低圧ドーム型スクロール圧縮機(以下、圧縮機ともいう)(1)の縦断面図を示す。本実施形態に係る圧縮機(1)は、例えば、蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒回路において、蒸発器から吸入した低圧の冷媒を圧縮して昇圧し、凝縮器へ吐出するのに用いられる。
前記圧縮機(1)は、ケーシング(10)と、ケーシング(10)内に配設され、冷媒を圧縮する圧縮機構(20)と、ケーシング(10)内に配設され、該圧縮機構(20)を駆動する電動機(30)と、該圧縮機構(20)と該電動機(30)とを連結する駆動シャフト(40)とを備えている。
前記ケーシング(10)は、縦長の円筒状に形成された胴部(11)と、該胴部(11)の上端に溶接により気密に接合された上部鏡板(12)と、該胴部(11)の下端に溶接により気密に接合された下部鏡板(13)とを有している。
また、ケーシング(10)の胴部(11)には、ケーシング(10)の空間を概略上下に分割するハウジング(50)が圧入固定されている。
このハウジング(50)は、概略円盤状をしていて、中央部が陥没すると共に貫通孔(51)が形成されている。該貫通孔(51)には、駆動シャフト(40)を回転自在に支持する上部軸受(17a)が設けられている。
さらに、ケーシング(10)には、胴部(11)を貫通する吸入管(14)と、上部鏡板(12)を貫通する吐出管(15)とが設けられている。すなわち、吸入管(14)を介してケーシング(10)内に吸入された冷媒は、圧縮機構(20)で圧縮されて、吐出管(15)を介してケーシング(10)外へ吐出される。
さらにまた、ケーシング(10)の内部空間の下端部は、潤滑油を貯留する低圧油溜まり部(16)となっている。この低圧油溜まり部(16)に貯留された潤滑油には、ケーシング(10)内に吸入された冷媒(以下、吸入冷媒ともいう)の圧力である吸入圧力(以下、低圧ともいう)が作用している。
また、ケーシング(10)の下部には、駆動シャフト(40)を回転自在に支持する下部軸受(17b)が設けられている。
前記電動機(30)は、ケーシング(10)に固定されたステータ(31)と、該ステータ(31)の内側に設けられたロータ(32)とを有しており、ケーシング(10)内のハウジング(50)よりも下方の空間に配設されている。この電動機(30)は、ブラシレスDCモータである。
前記ステータ(31)は、詳細な図示は省略するが、固定子鉄心と該固定子鉄心に装着されたコイルとを有し、概略筒状に形成されている。このステータ(31)は、ケーシング(10)の内に固定されている。
前記ロータ(32)は、詳細な図示は省略するが、回転子鉄心と該回転子鉄心に埋設された永久磁石とを有している。このロータ(32)は、駆動シャフト(40)に対して回転不能に取り付けられており、該駆動シャフト(40)と一体的に回転するように構成されている。
このように構成された電動機(30)を作動させると、ロータ(32)が回転し、それに伴って、駆動シャフト(40)も回転する。
前記駆動シャフト(40)は、シャフト本体(41)と、シャフト本体(41)の上端に設けられた偏心部(42)と、シャフト本体(41)に設けられたカウンタウェイト(43)と、シャフト本体(41)の下端に設けられた給油ポンプ(44)とを有している。
前記シャフト本体(41)は、円柱状の部材であって、ケーシング(10)内の上部軸受(17a)と下部軸受(17b)とによって所定の回転軸(X)周りに回転自在に支持されている。このシャフト本体(41)に前記ロータ(32)が取り付けられている。
前記偏心部(42)は、円柱状の部材であって、シャフト本体(41)の軸心(X)に対して偏心した状態で該シャフト本体(41)の上端に設けられている。この偏心部(42)に、後述する可動スクロール(70)が嵌め込まれる。
前記カウンタウェイト(43)は、偏心部(42)の近傍において、シャフト本体(41)の軸心(X)に対して該偏心部(42)とは反対側に偏心した状態で該シャフト本体(41)に設けられている。このカウンタウェイト(43)は、可動スクロール(70)や偏心部(42)等と動的バランスを取るために設けられている。
前記給油ポンプ(44)は、ケーシング(10)下部の低圧油溜まり部(16)に浸漬しており、該低圧油溜まり部(16)に貯留する潤滑油を該駆動シャフト(40)の回転に伴って汲み上げるように構成されている。この給油ポンプ(44)がポンプ機構を構成する。
また、駆動シャフト(40)には、その軸心に沿って延びる給油路(図示省略)が形成されている。該給油路は、シャフト本体(41)のうち上部及び下部軸受(17a,17b)で支持されている部分や偏心部(42)等の各摺動部分へ分岐している。すなわち、給油ポンプ(44)によって汲み上げられた潤滑油は、給油路を介して各摺動部分へ供給される。
前記圧縮機構(20)は、固定スクロール(60)と、固定スクロール(60)に噛合する可動スクロール(70)とを有しており、ケーシング(10)内のハウジング(50)よりも上方の空間に配設されている。
前記固定スクロール(60)は、鏡板(61)と、該鏡板(61)の下面(可動スクロール(70)と対向する側の面)に形成された渦巻き状(インボリュート状)のラップ(62)と、該ラップ(62)の外周側において該ラップ(62)と連続的に筒状に形成された筒状部(63)とを有している。
固定スクロール(60)の筒状部(63)には、ラップ(62)の最外周部の近傍に開口し、圧縮室(21)へ冷媒を吸入するための吸入ポート(図示省略)が形成されている。また、固定スクロール(60)の鏡板(61)の中央部には、ラップ(62)の最内周部の近傍に開口し、圧縮した冷媒を吐出するための吐出ポート(64)が貫通形成されている。この吐出ポート(64)には、吐出弁(66)が設けられている。吐出弁(66)の構成については、後述する。
この固定スクロール(60)は、ハウジング(50)にボルトで締結固定されている。詳しくは、固定スクロール(60)の筒状部(63)がハウジング(50)に固定されている。こうして、ハウジング(50)に固定された固定スクロール(60)は、ケーシング(10)の胴部(11)の上端からはみ出している。そして、固定スクロール(60)の筒状部(63)のうち胴部(11)からはみ出た部分の外周面は、該胴部(11)に取り付けられる上部鏡板(12)の内周面と密着しており、固定スクロール(60)がケーシング(10)内の空間を上方の空間と下方の空間とに仕切っている。詳しくは、ケーシング(10)内の空間のうち、固定スクロール(60)よりも下方の空間、即ち、固定スクロール(60)とハウジング(50)との間の空間やハウジング(50)よりも下方の空間は、吸入冷媒で満たされた低圧空間(10a)となっている。一方、ケーシング(10)内の空間のうち、固定スクロール(60)よりも上方の空間は、圧縮機構(20)から吐出された冷媒(以下、吐出冷媒ともいう)で満たされた高圧空間(10b)となっている。
一方、前記可動スクロール(70)は、鏡板(71)と、該鏡板(71)の上面(固定スクロール(60)と対向する側の面)に形成された渦巻き状(インボリュート状)のラップ(72)と、鏡板(71)の中央において下面(固定スクロール(60)と反対側の面)に突設された有底筒状のボス部(73)とを有している。
この可動スクロール(70)は、そのラップ(72)が固定スクロール(60)のラップ(62)に噛合するようにして、固定スクロール(60)とハウジング(50)との間の空間に配設されている。詳しくは、固定スクロール(60)のラップ(62)と可動スクロール(70)のラップ(72)とは複数箇所において互いに接触した状態で噛合している。こうすることで、固定スクロール(60)と可動スクロール(70)との間において、両鏡板(61,71)及び両ラップ(62,72)の接触部間に圧縮室(21,21,…)が形成される。
このとき、可動スクロール(70)のボス部(73)には、駆動シャフト(40)の偏心部(42)が回転可能に嵌入されている。また、可動スクロール(70)は、オルダム継手(52)を介してハウジング(50)に支持されており、自転が防止されている。つまり、可動スクロール(70)は、駆動シャフト(40)が回転することによって、自転が防止された状態で、駆動シャフト(40)の回転軸に対して偏心回転(以下、公転ともいう)する。
こうして、可動スクロール(70)が公転することで、両ラップ(62,72)間に形成された圧縮室(21)は、中心に向かって移動しつつ収縮することで冷媒を圧縮する。
ここで、圧縮機構(20)及び高圧空間(10b)の構成について、図2を参照して、さらに詳しく説明する。図2には、圧縮機構(20)及び高圧空間(10b)の構成を拡大して示す。
可動スクロール(70)の背面(即ち、下面)側、即ち、可動スクロール(70)とハウジング(50)との間には、背圧空間(53)が形成されている。
詳しくは、ハウジング(50)の上面には、環状の溝部(54)が形成されている。この溝部(54)には、径方向内側に位置する内側シールリング(55)と径方向外側に位置する外側シールリング(56)との2つのシールリングが配設されている。これら内側及び外側シールリング(55,56)の高さは、可動スクロール(70)の背面(70a)と当接するように、溝部(54)の深さよりも高い値に設定されている。すなわち、これら内側及び外側シールリング(55,56)は、可動スクロール(70)が組み込まれた状態において、可動スクロール(70)の背面(70a)と溝部(54)の底面とに挟持されて変形することで、該溝部(54)において可動スクロール(70)の背面(70a)と溝部(54)の底面との間をシールしている。こうして、可動スクロール(70)の背面側には、可動スクロール(70)の背面(70a)、ハウジング(50)の溝部(54)の底面、並びに内側及び外側シールリング(55,56)で囲まれた背圧空間(53)が形成される。
ここで、可動スクロール(70)の鏡板(71)には、一端が圧縮室(21)に開口し、他端が背圧空間(53)に開口する連通路(74)が形成されている。詳しくは、連通路(74)の一端は、ラップ(72)の最内周部の近傍において、鏡板(71)の上面に開口している。また、連通路(74)の他端は、可動スクロール(70)が公転する間、常に、溝部(54)に開口する位置において、鏡板(71)の下面に開口している。このように構成された連通路(74)によって、圧縮終盤の冷媒が背圧空間(53)に導入される。
このような背圧空間(53)を設けることによって、可動スクロール(70)の背面(70a)には圧縮終盤の冷媒の高圧が背圧として作用しており、この背圧により可動スクロール(70)は固定スクロール(60)へ押し付けられている。こうすることで、冷媒圧縮時の冷媒圧力により可動スクロール(70)が固定スクロール(60)から離反することを防止し、圧縮室((21)の密封性を向上させている。
ここで、固定スクロール(60)の筒状部(63)の先端面(即ち、鏡板(71)と対向する面)がスラスト軸受(65)を構成する。すなわち、可動スクロール(70)が前述の如く、固定スクロール(60)へ押し付けられる結果、可動スクロール(70)の鏡板(71)が固定スクロール(60)の筒状部(63)の先端面に当接する。つまり、圧縮機(1)の運転中において、可動スクロール(70)は、その鏡板(71)を固定スクロール(60)の筒状部(63)の先端面、即ち、スラスト軸受(65)に対して摺接させながら回転する。このスラスト軸受(65)には、詳しくは後述するが、潤滑油が供給される油溝(65a)が形成されている。
前記固定スクロール(60)の背面(即ち、上面)(60a)においては、鏡板(61)の中央部(61a)がその周辺部(61b)に比べて隆起している。換言すれば、鏡板(61)の外周部には、中央部(61a)に比べて陥没した陥没部(61b)が形成されている。尚、前記吐出ポート(64)は、鏡板(61)の中央部(61a)に開口している。
この吐出ポート(64)には、吐出弁(66)が設けられている。吐出弁(66)は、フロートバルブ型の弁機構であって、弁体(66a)と、該弁体(66a)を収容する弁ガイド(66b)と、該弁体(66a)を弁ガイド(66b)内に保持するための弁座(66c)とを有している。
詳しくは、弁体(66a)は、中央に形成された中央開口(66d)を有する円盤状の部材である。
また、弁ガイド(66b)は、その内部に該弁体(66a)を収容する円筒状の収容空間(66e)が形成されている。収容空間(66e)は下方に開口しており、弁体(66a)は下方から収容空間(66e)内に収容されている。また、弁ガイド(66b)には、収容空間(66e)を上方に開口させる第1連通孔(66f)が貫通形成されている。この第1連通孔(66f)は、円筒形状の収容空間(66e)と略同心となっており、該収容空間(66e)内に収容された弁体(66a)の中央開口とも略同心となる。
弁座(66c)は、弁ガイド(66b)に対して該収容空間(66e)を下方から密閉するように取り付けられている。この弁座(66c)には、第2連通孔(66g)が貫通形成されている。この第2連通孔(66g)は、弁体(66a)が弁座(66c)上に着座したときに該弁体(66a)で封止される位置に形成されている。
かかる吐出弁(66)は、吐出ポート(64)に連通する圧縮室(21)の圧力と高圧空間(10b)の圧力との差圧に応じて開閉動作を行うように構成されている。詳しくは、吐出ポート(64)に連通する圧縮室(21)の圧力が高圧空間(10b)の圧力以下の場合は、弁体(66a)が弁座(66c)に着座して、弁座(66c)の第2連通孔(66g)を封止するため、吐出弁(66)が閉状態となり、収容空間(66e)と吐出ポート(64)とが遮断される。その結果、吐出ポート(64)と高圧空間(10b)とは遮断される。一方、吐出ポート(64)に連通する圧縮室(21)の圧力が高圧空間(10b)の圧力よりも高くなると、弁体(66a)が弁座(66c)から浮上して、弁座(66c)の第2連通孔(66g)が開口し、収容空間(66e)と吐出ポート(64)とが連通する。こうすることで、弁座(66c)の第2連通孔(66g)、弁ガイド(66b)の収容空間(66e)、弁体(66a)の中央開口(66d)及び弁ガイド(66b)の第1連通孔(66f)によって、吐出ポート(64)と高圧空間(10b)とを連通させる連通路が形成される。このとき、弁体(66a)が弁ガイド(66b)の上端まで浮上したとしても、弁体(66a)の中央開口(66d)と弁ガイド(66b)の第1連通孔(66f)とは連通するため、吐出ポート(64)と高圧空間(10b)とは連通したままである。つまり、弁体(66a)が浮上することで吐出弁(66)が開状態となり、吐出ポート(64)と高圧空間(10b)とが連通し、冷媒が圧縮室(21)から高圧空間(10b)へ吐出される。
また、固定スクロール(60)の中央部(61a)には、吐出弁(66)から吐出される吐出冷媒に含まれる潤滑油を該吐出冷媒から分離するための油分離器(67)が設けられている。
詳しくは、油分離器(67)は、メッシュ状に編み込まれた金網を筒状に形成したデミスタ(67a)と、該デミスタ(67a)を保持する保持枠(67b)とを有している。保持枠(67b)は、一方に開口する有底筒状に形成されており、その内部にデミスタ(67a)が配設される。保持枠(67b)は、有底筒状の開口している側を固定スクロール(60)に向けて、該固定スクロール(60)の背面(60a)に取り付けられている。このとき、吐出ポート(64)及び吐出弁(66)がデミスタ(67a)の内方に位置する。ここで、保持枠(67b)の側面には複数の開口(67c,67c,…)が形成されている一方、底面には開口が設けられていない。つまり、吐出弁(66)から吐出された吐出冷媒は、保持枠(67b)の側面の開口(67c,67c,…)から放射状に、固定スクロール(60)の上方空間、即ち、高圧空間(10b)に吐出される。そして、保持枠(67b)の側面には、デミスタ(67a)が配設されているため、放射状に吐出される吐出冷媒は、必ず、デミスタ(67a)を通過し、吐出冷媒中の潤滑油がデミスタ(67a)によって該吐出冷媒から分離される。
ここで、高圧空間(10b)は、仕切板(68)によって上下に概ね分割されている。この仕切板(68)は、円盤状の部材であって、その外径は、上部鏡板(12)の内径よりも若干小さくなっている。また、仕切板(68)には、複数の貫通孔(68a,68a,…)が貫通形成されている。この仕切板(68)は、油分離器(67)の保持枠(67b)と固定スクロール(60)との間に挟持されている。すなわち、油分離器(67)の保持枠(67b)と仕切板(68)とを重ねた状態で、固定スクロール(60)に対してボルトで共締めしている。この仕切板(68)が仕切部材を構成する。
こうして、仕切板(68)によって仕切られた、高圧空間(10b)のうち該仕切板(68)よりも上方の空間は、吐出冷媒が吐出される吐出空間(18)となっている。すなわち、油分離器(67)は、仕切板(68)よりも上方に位置するため、吐出ポート(64)及び吐出弁(66)から吐出されて油分離器(67)を通過した吐出冷媒は、吐出空間(18)に吐出される。この吐出空間(18)には、前記吐出管(15)が開口しており、吐出空間(18)に吐出された吐出冷媒は、吐出管(15)を介して、ケーシング(10)外へ吐出されていく。
一方、仕切板(68)によって仕切られた、高圧空間(10b)のうち該仕切板(68)よりも下方の空間は、油分離器(67)によって分離された潤滑油を貯留する高圧油溜まり部(19)となっている。すなわち、仕切板(68)の下方においては、該仕切板(68)と固定スクロール(60)の鏡板(61)の陥没部(61b)との間に空間が形成されており、この空間が高圧油溜まり部(19)となっている。
詳しくは、油分離器(67)によって吐出冷媒から分離されてデミスタ(67a)に付着した潤滑油は、該デミスタ(67a)を伝って仕切板(68)上に流れ出る。仕切板(68)上に流れ出た潤滑油は、仕切板(68)の貫通孔(68a,68a,…)を介して、該仕切板(68)よりも下方の空間に流入する。仕切板(68)から下方に流入した潤滑油は、固定スクロール(60)の鏡板(61)の陥没部(61b)に溜まっていく。
この高圧油溜まり部(19)は、仕切板(68)の貫通孔(68a,68a,…)や、仕切板(68)の外周縁と上部鏡板(12)の内周面との隙間等を介して、吐出空間(18)と連通しているため、吐出冷媒の吐出圧力が作用する。つまり、高圧油溜まり部(19)に貯留している潤滑油は高圧となっている。
そして、高圧油溜まり部(19)の底面となる、陥没部(61b)における固定スクロール(60)の背面(60a)には、高圧油溜まり部(19)とスラスト軸受(65)とを連通させる高圧給油路(81)の上流端が開口している。
詳しくは、固定スクロール(60)には、鏡板(61)及び筒状部(63)を貫通する貫通孔(82)が形成されている。貫通孔(82)の一端部は、陥没部(61b)に開口する一方、他端部はスラスト軸受(65)の油溝(65a)に開口している。この貫通孔(82)は、陥没部(61b)側に位置する、内径が大きな大径部と、スラスト軸受(65)側に位置する、内径が小さな小径部とで構成されている。そして、この貫通孔(82)には、ブッシュ(84)が取り付けられたキャピラリ管(83)が挿通されている。キャピラリ管(83)の外径は、貫通孔(82)の小径部の内径以下となっている。ブッシュ(84)の外径は、貫通孔(82)の大径部の内径以下であって且つ小径部の外径よりも大きくなっており、ブッシュ(84)が貫通孔(82)の大径部に嵌合する程度となっている。つまり、ブッシュ(84)付きのキャピラリ管(83)を貫通孔(82)内に挿通させると、ブッシュ(84)が貫通孔(82)の大径部に嵌ることで、キャピラリ管(83)が概ね位置決めされた状態で貫通孔(82)内に設置される。このとき、ブッシュ(84)は、大径部と小径部の段差の部分で止まるため、キャピラリ管(83)の先端がスラスト軸受(65)よりも突出することが防止されている。
これら貫通孔(82)及びキャピラリ管(83)によって高圧給油路(81)が構成されている。この高圧給油路(81)を介して、高圧油溜まり部(19)の高圧の潤滑油がスラスト軸受(65)の油溝(65a)に給油される。ここで、高圧油溜まり部(19)の高圧の潤滑油は、キャピラリ管(83)を流通する際に減圧される。つまり、高圧油溜まり部(19)の潤滑油は、高圧のままではなく、少し減圧された状態で油溝(65a)に給油される。油溝(65a)に供給された潤滑油は、可動スクロール(70)の鏡板(71)がスラスト軸受(65)に対して摺動することによって、油溝(65a)から漏れ出て鏡板(71)の表面及びスラスト軸受(65)全体に広がっていく。こうして、スラスト軸受(65)が潤滑される。これら高圧油溜まり部(19)と高圧給油路(81)とがスラスト給油機構を構成する。
また、このようにスラスト軸受(65)に高圧の潤滑油を供給することによって、スラスト軸受(65)を潤滑するだけでなく、可動スクロール(70)を、背圧による押付力に抗して押し返すことができる。こうすることで、可動スクロール(70)に作用する背圧が過剰になる運転領域においても、可動スクロール(70)に作用する軸方向力を適切に設定することができ、スラスト軸受(65)における機械損失を低減することができる。
ここで、本実施形態では、高圧油溜まり部(19)に十分な潤滑油を貯留すべく、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を圧縮室(21)に供給するようしている。
詳しくは、可動スクロール(70)には、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を圧縮室(21)に給油するための低圧給油路(75)が形成されている。
低圧給油路(75)の下流端は、ラップ(72)の最外周部の近傍において、鏡板(71)の上面に開口することで、圧縮室(21)に開口している。この圧縮室(21)におけるラップ(72)の最外周部の近傍の部分は、吸入ポートの近傍であって、圧縮室(21)内に吸入された直後、又は、圧縮開始直後の吸入冷媒で満たされている。つまり、圧縮室(21)のうち、低圧給油路(75)が開口する部分は、吸入圧力とほぼ同じ圧力となっている。
一方、低圧給油路(75)の上流端は、ボス部(73)の内方に開口している。このボス部(73)の内方には、駆動シャフト(40)の偏心部(42)とボス部(73)とを潤滑するために、給油ポンプ(44)によって汲み上げられた低圧油溜まり部(16)の潤滑油が駆動シャフト(40)に形成された給油路を通って供給されている。
つまり、駆動シャフト(40)の偏心部(42)と可動スクロール(70)のボス部(73)との摺動部分を潤滑すべく供給された潤滑油の一部は、低圧給油路(75)を介して圧縮室(21)へ給油される。
圧縮室(21)へ供給された潤滑油は、圧縮が進行していく冷媒と共にラップ(62,72)の中心に移動し、該冷媒と共に吐出ポート(64)から吐出される。冷媒と共に吐出ポート(64)から吐出された潤滑油は、油分離器(67)によって冷媒から分離される。分離された潤滑油は、前述の如く、高圧油溜まり部(19)へ溜まっていく。
こうして、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を圧縮室(21)へ供給することによって、低圧の潤滑油を圧縮室(21)内の冷媒と共に高圧まで昇圧させることができ、その結果、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を高圧油溜まり部(19)へ供給することができる。これら給油ポンプ(44)、駆動シャフト(40)の給油路及び低圧給油路(75)が圧縮室給油機構を構成する。
−運転動作−
次に、この圧縮機(1)の運転動作について説明する。電動機(30)を作動させると、ステータ(31)に対してロータ(32)が回転し、それによって駆動シャフト(40)が回転する。駆動シャフト(40)が回転すると、圧縮機構(20)の可動スクロール(70)が自転が防止された状態で、固定スクロール(60)に対して公転のみ行う。このことにより、低圧の冷媒が吸入管(14)を通じてケーシング(10)内に流入し、さらに圧縮室(21)の周縁側の吸入ポートから圧縮室(21)に吸入され、この冷媒は圧縮室(21)の容積変化に伴って圧縮される。そして、冷媒の圧縮が進むと、やがて、吐出弁(66)が開状態となり、該冷媒は吐出ポート(64)から吐出空間(18)へ吐出される。この吐出空間(18)は、所定の容積を有する空間であるため、マフラとして機能し、吐出冷媒の脈動を抑制する。そして、吐出空間(18)へ吐出された冷媒は、吐出空間(18)に開口する吐出管(15)を介してケーシング(10)外へと流出する。
このとき、圧縮終盤の高圧冷媒が、連通路(74)を介して背圧空間(53)に導入される。可動スクロール(70)は、背圧空間(53)の高圧冷媒による背圧に対応した押付力で固定スクロール(60)側に押圧される。この押付力が圧縮室(21)での冷媒の圧縮により可動スクロール(70)に発生した軸方向の力であるスラスト荷重に対抗するものとなる。こうすることで、可動スクロール(70)がスラスト荷重により傾斜(転覆)しないようにして、圧縮室(21)の密封性を向上させている。
また、駆動シャフト(40)が回転すると、駆動シャフト(40)に設けられた給油ポンプ(44)が低圧油溜まり部(16)の潤滑油を汲み上げ、上部及び下部軸受(17a,17b)等の各摺動部分を潤滑すると共に、汲み上げられた潤滑油の一部が、可動スクロール(70)のボス部(73)から低圧給油路(75)を介して圧縮室(21)へ給油される。圧縮室(21)へ給油された潤滑油は、圧縮が進行していく冷媒と共にラップ(62,72)の中心に移動して高圧まで昇圧し、該冷媒と共に吐出ポート(64)から吐出される。冷媒と共に吐出ポート(64)から吐出された潤滑油は、油分離器(67)を通過することによって冷媒から分離される。分離された潤滑油は、仕切板(68)上に流れ出て、該仕切板(68)の貫通孔(68a,68a,…)を介して高圧油溜まり部(19)へ落下して溜まっていく。
高圧油溜まり部(19)は、高圧の吐出冷媒が吐出される吐出空間(18)と連通しているため、該高圧油溜まり部(19)の潤滑油は高圧となっている。一方、固定スクロール(60)のスラスト軸受(65)よりも内周側は、圧縮室(21)ではあるが、圧縮序盤の比較的低圧の部分であり、固定スクロール(60)のスラスト軸受(65)の外周側は、ハウジング(50)と固定スクロール(60)とで区画された空間であるが、この空間は、ケーシング(10)内のハウジング(50)よりも下方の吸入冷媒で満たされた空間と連通しており、低圧空間(10a)である。つまり、高圧油溜まり部(19)の潤滑油は、高低差圧により、高圧給油路(81)を介してスラスト軸受(65)の油溝(65a)へ供給される。ただし、高圧油溜まり部(19)の潤滑油は、高圧給油路(81)を流通する際に適切な圧力まで減圧されて、スラスト軸受(65)の油溝(65a)に供給される。
こうして、油溝(65a)に供給された潤滑油は、公転する可動スクロール(70)の鏡板(71)がスラスト軸受(65)に対して摺動する際に、該鏡板(71)の表面に漏れ出て、該鏡板(71)の表面及びスラスト軸受(65)を潤滑する。
また、油溝(65a)に供給された潤滑油は、可動スクロール(70)に作用する背圧による押付力に抗する押し返し力として該可動スクロール(70)に作用する。その結果、可動スクロール(70)に作用する背圧が過剰になる運転領域においても、可動スクロール(70)に作用する軸方向力を適切にすることができ、スラスト軸受(65)における機械損失を低減するようになっている。
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態によれば、高圧油溜まり部(19)から高圧給油路(81)を介してスラスト軸受(65)へ潤滑油を給油することによって、スラスト軸受(65)を十分に潤滑することができ、その結果、スラスト軸受(65)における機械損失を低減することができると共に、信頼性を向上させることができる。
また、高圧の潤滑油を給油するように構成することによって、高低差圧を用いて、スラスト軸受(65)へ容易に給油することができる。
ここで、固定スクロール(60)を上側に、可動スクロール(70)を下側に配置し、固定スクロール(60)の上方の空間に吐出冷媒を吐出するように構成し、固定スクロール(60)の背面(60a)が底面となるように固定スクロール(60)の上に高圧油溜まり部(19)を形成することによって、固定スクロール(60)の上方の空間に吐出される吐出冷媒から分離した潤滑油を、重力により自然に、高圧油溜まり部(19)に溜めることができる。
それに加えて、高圧油溜まり部(19)とスラスト軸受(65)とを連通させる高圧給油路(81)の上流端を、高圧油溜まり部(19)の底面となる固定スクロール(60)の背面(60a)に開口させることによって、高圧油溜まり部(19)の潤滑油は自然と高圧給油路(81)に流入し、スラスト軸受(65)へ供給される。
また、スラスト軸受(65)に高圧の潤滑油を供給することによって、可動スクロール(70)に押し返し力を作用させることができ、背圧による押付力が過剰になることを防止し、可動スクロール(70)に作用する軸方向力を適切にすることができる。その結果、可動スクロール(70)がスラスト荷重により傾斜することを防止して圧縮室(21)の密封性を向上させつつ、スラスト軸受(65)における機械損失を低減することができる。さらに、従来であれば背圧による押付力が過剰になる運転領域であっても可動スクロール(70)に作用する軸方向力を適切に調節して運転することができるため、運転領域を拡大することができる。
このとき、高圧油溜まり部(19)の高圧の潤滑油を高圧給油路(81)を介して減圧させてからスラスト軸受(65)に給油することによって、可動スクロール(70)に作用する押し返し力を適切に調節することができ、ひいては、可動スクロール(70)に作用する軸方向力を適切に調節することができる。
さらに、高圧油溜まり部(19)の一部を固定スクロール(60)で区画することによって、固定スクロール(60)の一部が高圧油溜まり部(19)と接することになる。その一方で、固定スクロール(60)の別の一部がスラスト軸受(65)を構成している。つまり、高圧油溜まり部(19)と固定スクロール(60)のスラスト軸受(65)とを連通させる高圧給油路(81)を固定スクロール(60)内に貫通形成すればよく、高圧給油路を固定スクロール(60)以外の所に別途設ける必要がなく、高圧油溜まり部(19)と固定スクロール(60)のスラスト軸受(65)とを連通させる構成を容易に実現することができる。すなわち、固定スクロール(60)に貫通路を形成するだけで、高圧油溜まり部(19)とスラスト軸受(65)とを連通させることができる。
また、吐出冷媒で満たされる高圧空間(10b)を、吐出冷媒が吐出される吐出空間(18)と高圧油溜まり部(19)とに仕切板(68)で概ね仕切ることによって、吐出空間(18)に吐出された吐出冷媒による気流の脈動が高圧油溜まり部(19)に伝わることを抑制し、高圧油溜まり部(19)に貯留する潤滑油が吐出冷媒に巻き上げられて、再び冷媒と混合してしまうことを防止することができる。
また、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を低圧給油路(75)を介して圧縮室(21)に給油し、冷媒と共に昇圧させて吐出ポート(64)から吐出させる際に油分離器(67)で潤滑油を分離して、高圧油溜まり部(19)に流れ込ませることによって、低圧油溜まり部(16)の低圧の潤滑油を高圧油溜まり部(19)に容易に供給することができる。つまり、単に、圧縮室(21)で圧縮された冷媒に含まれる潤滑油を分離して高圧油溜まり部(19)に溜めるだけでは、分離される潤滑油が少なすぎて、高圧油溜まり部(19)の潤滑油が枯渇してしまう虞もある。それに対して、低圧油溜まり部(16)の低圧の潤滑油を高圧油溜まり部(19)に供給することによって、高圧油溜まり部(19)の油切れを防止することができる。ここで、供給先の高圧油溜まり部(19)は高圧であるため、低圧の潤滑油をポンプ等で供給するだけでは、高圧油溜まり部(19)に潤滑油を直接、供給することができない。それに対して、本実施形態では、低圧の潤滑油を圧縮室(21)に一旦供給して、冷媒と共に昇圧させるため、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を高圧油溜まり部(19)に供給することができる。
ここで、可動スクロール(70)のボス部(73)には通常、潤滑油が供給されているため、該ボス部(73)と圧縮室(21)とを連通させる給油路を可動スクロール(70)に貫通形成することによって、低圧油溜まり部(16)の潤滑油を圧縮室(21)内に給油する圧縮室給油機構を容易に構成することができる。
それに加えて、圧縮室(21)に潤滑油を給油することによって、鏡板(61,71)及びラップ(62,72)間のシール性を向上させることができ、ひいては、圧縮室(21)の密封性を向上させることができる。その結果、圧縮室(21)の冷媒の漏れを低減することができるため、図示効率を向上させることができる。
《その他の実施形態》
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、前記仕切板(68)は必ずしも設ける必要はなく、省略してもよい。ただし、前述の如く、高圧油溜まり部(19)に貯留した潤滑油の巻き上げの観点からは、仕切板(68)を設けることが好ましい。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、低圧ドーム型スクロール圧縮機について有用である。
本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 高圧空間及び圧縮機構の構成を詳しく示す、図1の拡大図である。
符号の説明
1 低圧ドーム型スクロール圧縮機(スクロール圧縮機)
10 ケーシング
10a 低圧空間
10b 高圧空間
16 低圧油溜まり部
19 高圧油溜まり部(スラスト給油機構)
20 圧縮機構
21 圧縮室
44 給油ポンプ(ポンプ機構、圧縮室給油機構)
53 背圧空間
60 固定スクロール
60a 背面(上面)
65 スラスト軸受
67 油分離器
68 仕切板(仕切部材)
70 可動スクロール
75 低圧給油路(圧縮室給油機構)
81 高圧給油路(スラスト給油機構)

Claims (8)

  1. 互いに噛合する固定スクロール(60)及び可動スクロール(70)を有する圧縮機構(20)と、該圧縮機構(20)を収容するケーシング(10)とを備え、該ケーシング(10)内には吸入冷媒で満たされた低圧空間(10a)が形成され、該低圧空間(10a)には潤滑油を貯留すると共に該潤滑油に吸入圧力が作用する低圧油溜まり部(16)が設けられたスクロール圧縮機であって、
    前記可動スクロール(70)は、その背面側に背圧空間(53)が形成され、該背圧空間(53)の背圧によって固定スクロール(60)側に押圧されており、
    前記固定スクロール(60)には、前記可動スクロール(70)のスラスト荷重を受け止めるスラスト軸受(65)が設けられ、
    前記スラスト軸受(65)へ給油するスラスト給油機構(19,81)をさらに備えることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記スラスト給油機構(19,81)は、前記吸入圧力よりも高圧の潤滑油を前記スラスト軸受(65)に給油することを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ケーシング(10)内には前記圧縮機構(20)から吐出される吐出冷媒で満たされた高圧空間(10b)が形成され、
    前記スラスト給油機構(19,81)は、前記高圧空間(10b)に設けられて潤滑油を貯留すると共に該潤滑油に前記吐出冷媒の圧力である吐出圧力が作用する高圧油溜まり部(19)と、前記高圧油溜まり部(19)を前記スラスト軸受(65)に連通させる高圧給油路(81)とを有し、該高圧油溜まり部(19)の潤滑油を該高圧給油路(81)を介して前記スラスト軸受(65)に給油することを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項3において、
    前記高圧給油路(81)は、前記高圧油溜まり部(19)の潤滑油を減圧させて前記スラスト軸受(65)に給油することを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項3又は4において、
    前記低圧油溜まり部(16)の潤滑油を前記圧縮機構(20)の圧縮室(21)内に給油する圧縮室給油機構(44,75)をさらに備え、
    前記圧縮機構(20)には、該圧縮機構(20)から吐出する吐出冷媒から潤滑油を分離する油分離器(67)が設けられ、
    前記油分離器(67)によって分離された潤滑油が前記高圧油溜まり部(19)に貯留するように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項5において、
    前記圧縮室給油機構(44,75)は、一端が前記圧縮室(21)に開口するように前記可動スクロール(70)に形成された低圧給油路(75)と、前記低圧油溜まり部(16)の潤滑油を該低圧給油路(75)を介して前記圧縮室(21)へ給油するポンプ機構(44)とを有することを特徴とするスクロール圧縮機。
  7. 請求項5又は6において、
    前記圧縮機構(20)は、前記固定スクロール(60)が上側に、前記可動スクロール(70)が下側に配置されて、
    前記ケーシング(10)内において、前記固定スクロール(60)の上方に前記圧縮機構(20)の吐出冷媒が吐出される前記高圧空間(10b)が形成されており、
    前記固定スクロール(60)の上面(60a)は、前記高圧油溜まり部(19)の底面を構成し、
    前記高圧給油路(81)は、前記固定スクロール(60)の上面(60a)から前記スラスト軸受(65)まで該固定スクロール(60)を貫通して形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  8. 請求項7において、
    前記高圧空間(10b)には、該高圧空間(10b)を、前記圧縮機構(20)から吐出冷媒が吐出される上方の空間と、前記高圧油溜まり部(19)を形成する下方の空間とに仕切る仕切部材(68)が設けられ、
    前記油分離器(67)は、前記仕切部材(68)よりも上方に設けられ、
    前記仕切部材(68)には、貫通孔(68a)が形成され、
    前記油分離器(67)で分離された潤滑油は、前記仕切部材(68)よりも上方の空間から前記貫通孔(68a)を通って前記高圧油溜まり部(19)へ流入することを特徴とするスクロール圧縮機。
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