JP2014129740A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 摺動部分に給油された潤滑油を下方油溜め部に戻す際に、ケーシングの外部に吐出されようとする冷媒と一緒に流出していくことを抑制することが可能なスクロール圧縮機を提供する。
【解決手段】 スクロール圧縮機1は、下方油溜め部Pに貯留されている潤滑油を、クランク軸17に設けられた第1給油通路17aを介して上方の摺動部分へ供給するために、給油通路17aに対して潤滑油を送り込む容積式ポンプ79を有している。第1給油通路17aは、下部軸受27に向けて貫通した開口を有することなく、ピン軸上方空間37に連通するように伸びており、摺動部分へ給油するためのピン軸受給油横穴17cが分岐している。第2給油通路90は、第1給油通路17aとは別に、ピン軸上方空間37から軸方向下方に向けて伸びている。下部軸受給油横穴17dは、第2給油通路90の下端近傍から下部軸受27の内周まで貫通するように伸びている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関する。
従来より、例えば、特許文献1(特開2011−1854号公報)に記載のように、鉛直方向に伸びたクランク軸を有し、ケーシング内の底部分に潤滑油(冷凍機油)を貯留させる形式のスクロール圧縮機がある。
このスクロール圧縮機では、容積式ポンプが設けられることで、クランク軸の下端に形成された開口から、クランク軸内部を上下に伸びる給油通路を介して、クランク軸の上端に形成された開口から、上部軸受等の摺動部分の周辺に対して給油する構成が採用されている。
上述の特許文献1(特開2011−1854号公報)に記載されているようなスクロール圧縮機では、ケーシングの底部分に貯留されている潤滑油は、容積式ポンプによって吸い上げられて摺動部分に対して給油された後、ケーシング内を通って、底部分に貯留されていた位置に戻すように構成されている。
ところが、クランク軸のピン軸部の摺動部分に給油された潤滑油や、上部軸受の摺動部分に給油された潤滑油は、ケーシングの底部分の貯留場所から上方に遠く離れた位置まで運ばれており、再び、ケーシングの底部分の潤滑油の貯留場所に戻るまでの経路が長くなっている。このため、冷凍装置の運転状態によっては、摺動部分へ給油された後にケーシングの底部分の貯留場所に戻ろうとする潤滑油は、その経路の途中で、ケーシング内を流動する冷媒ガスと混ざり合って、ケーシングの外部に冷媒と共に多量に吐出されてしまうことがある。ここで、クランク軸のピン軸部の上方で可動スクロールの下方の空間における潤滑油について、運転状況によっては余剰分が生じることがあり、当該潤滑油の余剰分は、冷媒と共にケーシングの外部に吐出されてしまいやすい。特に、余剰部分における潤滑油の圧力上昇を抑制するために、当該潤滑油の余剰分が、ケーシングにおける冷媒の出口と連続した空間に向けて排出されるような構造を採用している場合には、冷媒と共にケーシングの外部に吐出されてしまいやすい。
この場合には、ケーシングの底部分の潤滑油が不足し、摺動部分に対する潤滑油の供給量が不足することになり、当該摺動部分やその周辺において、焼付けや異常な摩擦が生じ、当該部分にダメージが生じるおそれがあった。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、摺動部分に給油された潤滑油を下方油溜め部に戻す際に、ケーシングの外部に吐出されようとする冷媒と一緒に流出していくことを抑制することが可能なスクロール圧縮機を提供することにある。
第1観点に係るスクロール圧縮機は、ケーシング、圧縮機構、クランク軸、上部軸受、下部軸受、モータ、給油ポンプ、下方油溜め部、第1給油通路、第2給油通路、および、下部軸受給油横穴を備えている。圧縮機構は、ケーシング内に収納されており、固定スクロールと、固定スクロールとの間に圧縮室を形成しており下面側に筒状部が形成された可動スクロールを有している。クランク軸は、可動スクロールの筒状部に対して、上端部が連結されている。上部軸受は、クランク軸を周方向から支持している。下部軸受は、上部軸受よりも下方において、クランク軸を周方向から支持している。モータは、クランク軸を回転駆動させる。給油ポンプは、潤滑油を上方に向けて送る。下方油溜め部は、給油ポンプの下方の空間に設けられ、潤滑油を溜める。第1給油通路は、クランク軸の内部において軸方向に伸びるように形成され、下端が給油ポンプの送出側に連通しており、下部軸受に向けて貫通した開口を有することなく可動スクロールの筒状部の内側とクランク軸の上端部との間の隙間空間に連通するように伸びている。第2給油通路は、クランク軸の内部に第1給油通路とは別に軸方向に伸びるように形成されており、隙間空間に連通しつつ、下部軸受の高さ位置まで下方に伸びている。下部軸受給油横穴は、第2給油通路の内部から下部軸受の内周まで貫通するように伸びている。
このスクロール圧縮機では、運転状況の変化によって可動スクロールの筒状部の内側とクランク軸の上端部との間の隙間空間に対して潤滑油が過剰に供給されることがあっても、当該潤滑油を第2給油通路に逃がすことができる。このため、上部軸受周辺の摺動部分に供給された潤滑油が、ケーシング内部のうち冷媒が吐出される位置に連続した空間に移動してケーシングの外部へ流出してしまう量を少なく抑えることができる。
第2観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点に係るスクロール圧縮機において、第1上方給油横穴と第2上方給油横穴の少なくともいずれか一方をさらに備えている。第1上方給油横穴は、第1給油通路内から上部軸受の内周面に向けて伸びている。第2上方給油横穴は、第2給油通路内から上部軸受の内周面に向けて伸びている。
このスクロール圧縮機では、給油ポンプ、第1給油通路および第2給油通路による給油経路において、第1上方給油横穴または第2上方給油横穴が、下部軸受給油横穴よりも上流側に位置している。このため、下部軸受よりも潤滑油が不足しやすい上部軸受の摺動部分に対する、第1上方給油横穴または第2上方給油横穴を介した給油を優先させることが可能になる。
第3観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点または第2観点に係るスクロール圧縮機において、第3上方給油横穴と第4上方給油横穴の少なくともいずれか一方をさらに備えている。第3上方給油横穴は、第1給油通路内から筒状部の径方向内側の面である内周面に向けて伸びている。第4上方給油横穴は、第2給油通路内から筒状部の径方向内側の面である内周面に向けて伸びている。
このスクロール圧縮機では、給油ポンプ、第1給油通路および第2給油通路による給油経路において、第3上方給油横穴または第4上方給油横穴が、下部軸受給油横穴よりも上流側に位置している。このため、下部軸受よりも潤滑油が不足しやすいピン軸受の摺動部分に対する、第3上方給油横穴または第4上方給油横穴を介した給油を優先させることが可能になる。
第4観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれかに係るスクロール圧縮機において、第2給油通路の軸心の位置は、第1給油通路の軸心の位置よりも、クランク軸の外周に対する軸心に近い位置に配置されている。
このスクロール圧縮機では、クランク軸が回転している状態であっても、第2給油通路内の潤滑油には遠心力が作用しにくいため、第2給油通路内の潤滑油は自重によって下方に向けて降下しやすい。このため、下部軸受に対する給油をより容易に行うことが可能になる。
第5観点に係るスクロール圧縮機は、第4観点に係るスクロール圧縮機において、第2給油通路の軸心の位置は、クランク軸の外周に対する軸心の位置と同じである。
このスクロール圧縮機では、下部軸受に対する給油がより容易になるとともに、クランク軸の強度の低下を抑制することができる。
第6観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点から第5観点のいずれかに係るスクロール圧縮機において、案内溝をさらに備えている。案内溝は、クランク軸の外表面のうち下部軸受給油横穴の一端が位置している部分から、クランク軸の外表面と下部軸受との間において、下方油溜め部に向けて伸びるように形成された溝である。
このスクロール圧縮機では、下部軸受給油横穴を介して下部軸受の摺動部分に給油された潤滑油を、より確実に下方油溜め部に返油させ、ケーシングの外部に漏れ出す量を低減させることができる。
第1観点に係るスクロール圧縮機では、上部軸受周辺の摺動部分に供給された潤滑油が、ケーシングの外部へ流出してしまう量を少なく抑えることができる。
第2観点に係るスクロール圧縮機では、下部軸受よりも潤滑油が不足しやすい上部軸受の摺動部分に対する、第1上方給油横穴または第2上方給油横穴を介した給油を優先させることが可能になる。
第3観点に係るスクロール圧縮機では、下部軸受よりも潤滑油が不足しやすいピン軸受の摺動部分に対する、第3上方給油横穴または第4上方給油横穴を介した給油を優先させることが可能になる。
第4観点に係るスクロール圧縮機では、下部軸受に対する給油をより容易に行うことが可能になる。
第5観点に係るスクロール圧縮機では、下部軸受に対する給油がより容易になるとともに、クランク軸の強度の低下を抑制することができる。
第6観点に係るスクロール圧縮機では、下部軸受給油横穴を介して下部軸受の摺動部分に給油された潤滑油を、より確実に下方油溜め部に返油させ、ケーシングの外部に漏れ出す量を低減させることができる。
第1実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 図1のX部分の部分拡大断面図である。 クランク軸の下端近傍の構造を示す概略図である。 クランク軸の下端近傍と下部軸受との間の様子を示す概略図である。 他の実施形態(4−1)に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 他の実施形態(4−2)に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスクロール圧縮機を、図面を参照しながら説明する。
(1)第1実施形態
図1に、スクロール圧縮機1の縦断面図を示す。図2に、図1のX部分の部分拡大断面図を示す。図3に、クランク軸17の下端近傍の様子についての概略図を示す。図4に、クランク軸17の下端近傍と下部軸受27との間の様子を示す概略図を示す。
スクロール圧縮機1は、蒸発器や、凝縮器、膨張機構などと共に冷媒回路を構成する。このスクロール圧縮機1は、冷媒回路中において、冷媒ガスを圧縮する役割を担う。
スクロール圧縮機1は、主として、縦長円筒状の密閉ドーム型の本体ケーシング10、上部軸受32、下部軸受27、モータ16、容積式ポンプ79、吸入管19、吐出管20と、スクロール圧縮機構15、駆動軸であるクランク軸17、油戻しガイド71と、油分離板73等を有して構成されている。以下、このスクロール圧縮機1の構成部品についてそれぞれ詳述していく。
(1−1)本体ケーシング
本体ケーシング10は、縦長の密閉容器であり、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とを有する。そして、この本体ケーシング10には、主に、冷媒ガスを圧縮するスクロール圧縮機構15と、スクロール圧縮機構15の下方に配置されるモータ16とが収容されている。このスクロール圧縮機構15とモータ16とは、本体ケーシング10内を上下方向に伸びるように配置されるクランク軸17によって連結されている。なお、スクロール圧縮機構15とモータ16との間には、間隙空間18が生じている。
(1−2)上部軸受
上部軸受32は、ケーシング10内の中央よりやや上方に位置しており、後述するハウジング23の内周部分によって構成されており、クランク軸17の上方部分を軸受メタル88を介して周方向外側から支持している。上部軸受32のハウジング23との関係は、後述する。
(1−3)下部軸受
下部軸受27は、モータ16の下方の下部空間に配設されている。この下部軸受27は、胴部ケーシング部11に固定されるとともに、図3および図4に示すように、クランク軸17の下端近傍を軸受メタル89を介して周方向から支持している。
(1―4)モータ
モータ16は、本実施形態においてDCモータであって、主に、本体ケーシング10の内壁面に固定された環状の固定子51と、固定子51の内側に僅かな隙間(エアギャップ通路)をもって回転自在に収容された回転子52とから構成されている。
固定子51には、上方および下方に銅線が巻回されており、コイルエンド53が形成されている。固定子51のコイルエンド53の上端は、ハウジング23の上部軸受32の下端とほぼ同じ高さ位置になるように配置されている。固定子51の外周面には、固定子51の上端面から下端面に亘って鉛直方向に伸びる溝状のコアカット部51aが、周方向に所定間隔をおいて複数個所に設けられている。そして、このコアカット部51aにより、胴部ケーシング部11の内周側と固定子51の外周側との間に上下方向に伸びるモータ冷却通路55が形成されている。また、図1に示すように、固定子51の外周側と本体ケーシング10の内周側との間には、潤滑油の下降が可能な油戻し流路74が形成されている。
回転子52は、上下方向に伸びるように胴部ケーシング部11の軸心に配置されたクランク軸17を介してスクロール圧縮機構15の可動スクロール26に駆動連結されている
(1−5)容積式ポンプ
クランク軸17の下端には、クランク軸17の第1給油通路17aに下方油溜め部Pの潤滑油を吸い上げる容積式ポンプ79が設けられている。本第1実施形態では、容積式ポンプ79としては、いわゆるトロコイドポンプが採用されている。
この容積式ポンプ79の吐出側は、図3および図4に示すように、第1給油通路17aの下端部分と径方向において連通しており、クランク軸17とともに回転することで、潤滑油を吸い上げる構成となっている。
このように潤滑油を摺動部分へ供給するためのポンプとして、差圧ポンプ等ではなくて容積式ポンプを採用することで、下部軸受27の摺動部分に対する給油をより行いやすくすることが可能になっている。すなわち、スクロール圧縮機構15が駆動して給油先と給油元との圧力差が生じている状態に限られず、容積式ポンプ79によって下方油溜め部Pの潤滑油を汲み上げることで、クランク軸17の第1給油通路17aおよび第2給油通路90を介して下部軸受27の摺動部分へより確実に給油することが可能になっている。
(1−6)吸入管
吸入管19は、冷媒回路の冷媒をスクロール圧縮機構15に導くための配管であって、本体ケーシング10の上壁部12に気密状に嵌入されている。吸入管19は、ケーシング10内部の上方の空間である低圧空間29を上下方向に貫通すると共に、下端部が固定スクロール24に嵌入されている。
(1−7)吐出管
吐出管20は、本体ケーシング10内の冷媒を本体ケーシング10外に吐出させるための配管であって、本体ケーシング10の胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。そして、この吐出管20の端部は、胴体ケーシング部11の内周面からさらに内側に突き出した位置となるように設けられている。吐出管20の内側は、高圧空間28および当該高圧空間28と連続している空間と対して、繋がっている。
(1−8)スクロール圧縮機構
スクロール圧縮機構15は、図1に示すように、主に、ハウジング23と、ハウジング23の上方に密着して配置される固定スクロール24と、固定スクロール24に噛合する可動スクロール26とから構成されている。
以下、このスクロール圧縮機構15の構成部品についてそれぞれ詳述していく。
(1−8−1)固定スクロール
固定スクロール24は、図1に示すように、平板状の鏡板24a、および、鏡板24aの下面から下方に伸びて形成された下面視が渦巻き状(インボリュート状)のラップ24bを有している。
鏡板24aは、上面側の略軸中心において軸方向に貫通した吐出口41を有している。なお、この吐出口41は、後述する圧縮室40に連通している。吐出口41は、上下方向に伸びるように形成されている。
鏡板24aの上面側において吐出口41のさらに上部には、吐出口41の上端開口部分をさらに水平方向に拡大して上方に伸びる拡大凹部42が形成されている。この拡大凹部42には、上方から塞ぐように、蓋体44がボルト44aにより締結固定されている。拡大凹部42と蓋体44とによって上下方向に囲われた空間は、マフラー空間45を形成している。このマフラー空間45は、スクロール圧縮機構15の運転音を消音させる膨張室として機能する。固定スクロール24と蓋体44との間には、図示しないガスケットを介して密着されることでシール構造が採用されている。
(1−8−2)可動スクロール
可動スクロール26は、図1に示すように、鏡板26aと、鏡板26aの上面側に伸びるようにして形成された上面視が渦巻き状(インボリュート状)のラップ26bと、鏡板26aの下面側に伸びるように形成されておりクランク軸17の上端を受ける軸受部であるボス26cと、鏡板26aの下面の径方向外側の両端部近傍において上方に凹むようにして形成された溝部26dとを有している。
可動スクロール26のボス26cは、クランク軸17の上端近傍を構成するピン軸部17bを、径方向外側から覆っている。このようにして、可動スクロール26とクランク軸17とは、回転自在に連結されている。
可動スクロール26の上方に伸びるラップ26bは、固定スクロール24の下方に伸びるラップ24bと、径方向に重なるようにして、上下方向から噛み合わされている。ここで、固定スクロール24のラップ24bと可動スクロール26のラップ26bとは、各接触部分の間に圧縮室40が形成されるようにして、噛み合わされている。
可動スクロール26は、溝部26dに嵌め込まれたオルダムリング39を介して、ハウジング23の上面によって支持されている。このオルダムリング39は、可動スクロール26の自転運動を防止するための部材であって、ハウジング23に形成されるオルダム溝(図示せず)に嵌め込まれている。このオルダム溝は、長円形状の溝であって、ハウジング23において互いに対向する位置に配設されている。ボス26cには、上述のように、径方向内側に、クランク軸17の上端のピン軸部17bが挿入されている。
クランク軸17が回転駆動することで、ピン軸部17bに対して回転駆動力が伝わるように連結されているボス26cがクランク軸17からの力の作用を受けて、可動スクロール26は、自転することなくハウジング23内を公転する。その際に、可動スクロール26の公転に伴って、固定スクロール24のラップ24bと可動スクロール26のラップ26bとによって形成されている圧縮室40は、回転進行方向に進みながら吐出口41との径方向の距離が短くなっていくことで、容積が中心に向かいながら収縮される。本実施形態に係るスクロール圧縮機1では、このようにして冷媒ガスを圧縮している。
以上の構造によって、容積式ポンプ79により加圧された潤滑油は、クランク軸17の内部を軸方向に貫通する第1給油通路17aを通して上昇し、後述する上部軸受給油横穴17eやピン軸受給油横穴17cに分岐した潤滑油以外の残りが、可動スクロール26のボス26cの内周面の内側の連結空間の一部であるクランク軸17上端のピン軸上方空間37(後述する)に送られる。ピン軸上方空間37に送られた潤滑油は、一部が、後述する第2給油通路90を介して降下し、下部軸受給油横穴17dを介して下部軸受27の摺動部分に給油される。
また、可動スクロール26のボス26cの内周面には、軸受メタル87が嵌め込まれている。この軸受けメタル87には、ピン軸上方空間37からクランク室31に向かう潤滑油の流れを許容し、逆方向であるクランク室31からピン軸上方空間37に向かう冷媒の流れは許容しにくいような逆止構造が採用されている。これにより、運転状態によってピン軸上方空間37に対して潤滑油が過剰に供給されることがあっても、ピン軸上方空間37からクランク室31に向けて潤滑油の余剰分が排出されるように構成されている。
(1−8−3)ハウジング
ハウジング23は、その外周面において周方向の全体に亘って胴部ケーシング部11の内周面に対して圧入固定されている。これにより、胴部ケーシング部11の径方向内側とハウジング23の径方向外側とは、全周に亘って気密状に密着されている。このため、本体ケーシング10の内部は、ハウジング23下方の高圧空間28とハウジング23上方の低圧空間29とに区画されていることになる。また、このハウジング23には、上端面が固定スクロール24の下端面と密着するように、固定スクロール24がボルト(図示せず)により締結固定されている。
このハウジング23には、上面中央に凹設されたクランク室31と、下面中央から下方に延設された上部軸受32とが形成されている。そして、この上部軸受32は、クランク軸17を周方向外側から回転自在に支持している。
また、ハウジング23には、クランク室31から外周面に通じるように径方向外側に伸びた径方向油通路35が形成されている。クランク室31内部まで供給された潤滑油は、この径方向油通路35を通して、本体ケーシング10の下部の下方油溜め部Pに戻される。
さらに、ハウジング23の上面には、可動スクロール26の鏡板26aとの隙間からのガス洩れを防止し、クランク室31内部の高圧を保つために、シールリング86が設けられている。
(1−8−4)その他
また、このスクロール圧縮機構15には、固定スクロール24の吐出口41から出た冷媒ガスを、ハウジング23の外周付近に形成された上下に伸びる連絡通路(図示せず)を通って、間隙空間18へ流出させ構造が採用されている。間隙空間18に流出した冷媒ガスは、その一部がモータ16の固定子51の外周面に形成されたコアカット部などを通って、モータ16下部へ下降した後、他のコアカット部などを通って上昇して間隙空間18へ戻る。冷媒ガスは、その後、間隙空間18において、胴部ケーシング部11の内周に沿うように旋回する他の冷媒ガスと合わさって、吐出管20から本体ケーシング10外に吐出される。
(1−9)クランク軸
クランク軸17は、モータ16の駆動力をスクロール圧縮機構15へ伝達する駆動軸である。
クランク軸17は、ハウジング23の上部軸受32および下部軸受27によって本体ケーシング10内部に回転自在に支持されている。クランク軸17の中間部分は、モータ16の回転子52に同心状に連結されている。
また、クランク軸17の上端には、クランク軸17の中間部分から偏心してピン軸部17bが設けられている。ピン軸部17bは、可動スクロール26のボス26cの内周空間に向けて挿入されている。これにより、クランク軸17がモータ16の駆動力により回転することにより、可動スクロール26は公転運動をすることが可能である。
クランク軸17の内部には、クランク軸17の軸方向に伸びている第1給油通路17a、および、第1給油通路17aとは別に設けられており同様にクランク軸17の軸方向に伸びている第2給油通路90が形成されている。また、クランク軸17の上部軸受32の高さ位置において、第1給油通路17aの途中から径方向外側に向けて分岐して伸び出し、上部軸受32において径方向に内外を連通している上部軸受給油横穴17eが形成されている。潤滑油は、この上部軸受給油横穴17eを介して、上部軸受32の周辺の摺動部分に供給される。さらに、クランク軸17のピン軸部17bには、第1給油通路17aの途中から径方向外側に向けて分岐して伸び出し、ピン軸部17bにおいて径方向に内外を連通しているピン軸受給油横穴17cが形成されている。潤滑油は、このピン軸受給油横穴17cを介して、可動スクロール26のボス26cの内周面とピン軸部17bの外周面との間の摺動部分に供給される。
第1給油通路17aの下端は、図3に示すように、クランク軸の外周に対する軸心側に向けて容積式ポンプ79の吐出側と連通している。第1給油通路17aの上端は、図2に示すように、クランク軸17の上端部分まで伸びており、上端部分はピン軸上方空間37側の上方に向けて開口している。
なお、第1給油通路17aの軸心は、クランク軸17の外周面における軸心とは異なる位置となるように配置されている。すなわち、第1給油通路17aの軸心は、クランク軸17の外周に対する軸心に対して偏心している。これにより、クランク軸17が回転した際に、第1給油通路17a内の潤滑油には遠心力が作用しやすくなり、上方に供給されやすくなる。
第2給油通路90は、第1給油通路17aと同様に円筒形状であり、その軸心は、クランク軸17の外周面における軸心と同一位置になるように配置されている。すなわち、第2給油通路90の軸心は、第1給油通路17aの軸心よりも、クランク軸17の外周面における軸心に近い配置になっている。これにより、第2給油通路90の内部に存在している潤滑油は、クランク軸が回転駆動している状態であっても、遠心力が作用しにくくなっているため、潤滑油の自重により下方に下降しやすくなっている。
また、図3および図4に示すように、第2給油通路90の下方における下部軸受27周辺からは、下部軸受27の内周面に向けて径方向に伸びるように、下部軸受給油横穴17dが形成されている。図4に示すように、クランク軸17の外周面のうち下部軸受給油横穴17dの径方向外側端部の上方部分17yは、下部軸受27の内周面と互いに面接触するように構成されている。クランク軸17の外周面には、図4に示すように、クランク軸17の外表面と下部軸受27の間において、下部軸受給油横穴17dの径方向外側端部から、下方油溜め部P側である下方に向けて伸びるように形成された案内溝17xが形成されている。この案内溝17xは、下部軸受27の内周面に接触しないように、径方向内側に向けて陥没した部分が上下方向に伸びた形状となっている。また、案内溝17xの下方部分17zは、クランク軸17の外周面が下部軸受27とは離れて位置している高さ位置まで下方に伸びた位置に設けられ、下方油溜め部Pと案内溝17xとを繋げている。これにより、クランク軸17の第2給油通路90を降下して下部軸受給油横穴17dから下部軸受27の摺動部分に給油された潤滑油は、ケーシング10内部の空間のうち下部軸受27の上方の空間に漏れ出すことなく、下方油溜め部Pに対して確実に戻される。
第2給油通路90の上端は、図2に示すように、クランク軸17の上端部分まで伸びており、上端部分はピン軸上方空間37側の上方に向けて開口している。第2給油通路90と第1給油通路17aとは、ピン軸上方空間37を介して空間的に繋がっているだけであり、互いに直接連通された部分は有していない。これにより、クランク軸17の第1給油通路17aを介してピン軸上方空間37に送られてきた潤滑油のうち余剰分は、第2給油通路90の上方の開口している部分を介して第2給油通路90の内部に流下していく。第2給油通路90の内径は、本実施形態では、第1給油通路17aの内径と同じ内径となるように形成されている。
図1に示すように、可動スクロール26のボス26c内部には、クランク軸17先端のピン軸部17bの上端面と可動スクロール26の鏡板26aの下面との間の空間であるピン軸上方空間37と、クランク軸17先端のピン軸部17bの外周面と可動スクロール26のボス26cの内周面との間の空間であるピン軸周方向空間38(クランク室31の一部)と、がそれぞれ形成されている。そして、クランク軸17内部の第1給油通路17aを介して供給される潤滑油の一部は、ピン軸上方空間37に供給される。なお、ピン軸上方空間37とピン軸周方向空間38との間は、ピン軸部17bとボス26cとの隙間である軸受隙間(通常数十ミクロン程度)が上下方向に伸びるようにして形成されている。
(1−10)油戻しガイド
油戻しガイド71は、図1に示すように、ハウジング23の径方向外側の下方であって、モータ16の上方の空間に配置され、胴体ケーシング部11に対して固定され、胴体ケーシング部11の内周面との間で流路71aを形成させる金属薄板状の部材である。
この流路71aは、ハウジング23の径方向油通路35と、油戻し流路74の上部開口74aと、を連通させている。
(1−11)油分離板
油分離板73は、図1に示すように、本体ケーシング10内部における固定子51の下方に配置され、下降する冷媒ガスから潤滑油を分離して下方油溜め部Pに送る板状の部材である。
油分離板73は、下部軸受27の下面側に固定されている。油分離板73のうち、油戻し流路74の下部開口74bの下方に想到する部分は、部分的に切り欠かれており、上下方向に貫通している。
(2)スクロール圧縮機の運転動作
次に、スクロール圧縮機1の運転動作について図1を参照しながら簡単に説明する。
まず、モータ16の駆動が開始されると、クランク軸17が回転し、可動スクロール26が自転することなく公転運転を行う。
これにより、スクロール圧縮機構15においては、低圧の冷媒ガスが、吸入管19を通って圧縮室40の周縁側から圧縮室40に吸引され、圧縮室40の容積変化に伴って圧縮され、高圧の冷媒ガスとなる。
この高圧の冷媒ガスは、圧縮室40の中央部から吐出口41を通ってマフラー空間45へ吐出され、その後、ハウジング23の連絡通路(図示せず)を通って間隙空間18へ流出する。この間隙空間18に流出した冷媒ガスは、一部が分流して胴部ケーシング部11内周面に沿って円周方向に流れる。なお、このとき、冷媒ガスに混入している潤滑油が分離され、分離された潤滑油は下方油溜め部Pに貯留される。
一方、分流した冷媒ガスの他部は、モータ冷却通路55を下側に向かって流れ、モータ下部空間にまで流れた後、反転して固定子51と回転子52との間のエアギャップ通路、または他のモータ冷却通路55を上方に向かって流れる。その後、上昇した冷媒ガスは、他の冷媒ガスと間隙空間18で合流し、吐出管20を通じて本体ケーシング10外に吐出される。
そして、本体ケーシング10外に吐出された冷媒ガスは、冷媒回路を循環した後、再度吸入管19を通ってスクロール圧縮機構15に吸入されて圧縮される。
また、スクロール圧縮機1の駆動時には、本体ケーシング10内部において、容積式ポンプ79のポンプ作用により下方油溜め部Pの潤滑油が吸い上げられることで、クランク軸17の第1給油通路17aを潤滑油が上昇していく。なお、第1給油通路17aを上昇してきた潤滑油は、一部が上部軸受給油横穴17eにおいて分岐して、上部軸受32の摺動部分に給油され、さらに他の一部がピン軸受給油横穴17cにおいて分岐して、ピン軸部17bと可動スクロール26のボス26cの間の摺動部分に給油される。さらに残りの潤滑油が第1給油通路17aを上昇し、ピン軸上方空間37に送られる。ピン軸上方空間37に送られた潤滑油の一部は、周囲の摺動部分に供給され、ピン軸上方空間37に送られた潤滑油の他の一部は、第2給油通路90の上端の開口している部分から第2給油通路90内部に流れ込んで降下し、下部軸受給油横穴17dを介して、下部軸受27の摺動部分に対して給油される。上述のように配油される場合においてもなおピン軸上方空間37において過剰に存在している潤滑油のみが、ピン軸上方空間37からクランク室31に向けて排出される。
(3)第1実施形態の特徴
第1実施形態に係るスクロール圧縮機1では、第1給油通路17aを介してピン軸上方空間37に送られた潤滑油が過剰になることがあっても、当該ピン軸上方空間37における潤滑油の過剰分は、第2給油通路90内部に流れ込んで、下部軸受給油横穴17dを介して下部軸受27の摺動部分に対して給油される。このため、ピン軸上方空間37に送られた潤滑油が過剰になることがあっても、ピン軸上方空間37からクランク室31に向けて潤滑油の余剰分が排出されにくくなるように構成されている。このため、クランク室31から高圧空間28に漏れ出す潤滑油の量を低減することができ、ケーシング10の外部に向けて冷媒と共に吐出される潤滑油の量も低減することができる。
しかも、第2給油通路90と下部軸受給油横穴17dを介して下部軸受27の摺動部分に給油された潤滑油は、高圧空間28に漏れ出すことなく、すぐに、下方油溜め部Pに戻される。このため、下方油溜め部Pにおける潤滑油が枯渇しにくくすることができている。これにより、ピン軸部17bの周辺や上部軸受32の周辺や下部軸受27の周辺における各摺動部分に対する給油を途絶えさせずに継続的に行うことができ、当該摺動部分における焼付けや異常な摩擦を抑制し、当該部分にダメージが生じることを回避することができている。
(4)他の実施形態
上記第1実施形態においては、本発明の一実施形態を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して得られる実施形態も当然に含まれる。
(4−1)
上記第1実施形態では、クランク軸17の第1給油通路17a内や第2給油通路90内から上部軸受32の内側に向けて伸びている給油横穴が設けられていない場合を例に挙げて説明した。
しかし、実施形態としては、これに限られるものではなく、例えば、図5に示すように、ピン軸受給油横穴17cが第1給油通路17aから分岐し、上部軸受給油横穴217eが第2給油通路90から分岐するように構成されたクランク軸217を有するスクロール圧縮機201であってもよい。
なお、この上部軸受給油横穴217eは、クランク軸17のうちピン軸部17bの下方であって上部軸受32によって囲われている高さ位置において、第2給油通路90内部からクランク軸17の径方向外側に向けて貫通するように形成されている。潤滑油は、この上部軸受給油横穴217eを介して、クランク軸17の上方部分であってピン軸部17bより下方の外表面と、ハウジング23の上部軸受32の内表面との間の摺動部分に供給される。
この場合には、ピン軸部17bの周辺の摺動部分に対して優先的に給油させつつ、第2給油通路90を下降する潤滑油を用いて上部軸受32の周辺の摺動部分に対しても給油することが可能になる。
(4−2)
また、他の実施形態としては、例えば、図6に示すように、ピン軸受給油横穴317cが第2給油通路90から分岐するように構成されたクランク軸317を有するスクロール圧縮機301であってもよい。
この場合には、上部軸受32の周辺の摺動部分に対して優先的に給油することが可能になる。
(4−3)
上記第1実施形態では、第2給油通路90の内径と第1給油通路17aの内径が等しい場合を例に挙げて説明した。
しかし、実施形態としては、これに限られるものではなく、例えば、第2給油通路90の内径は、第1給油通路17aの内径よりも細く構成されていてもよい。第2給油通路90の内径は、容積式ポンプ79が吸い上げる潤滑油の流量のうち、下部軸受給油横穴17dに対して供給する潤滑油の量を考慮して適宜決めるようにしてもよい。
(4−4)
上記第1実施形態では、第2給油通路90の軸心とクランク軸17の外周面に対する軸心とが同じ位置に設けられている場合を例に挙げて説明した。
しかし、実施形態としては、これに限られるものではなく、第2給油通路90の軸心は、クランク軸17の外周面に対する軸心とは異なる位置に偏心されていてもよい。
本発明のスクロール圧縮機では、例えば、上下方向にクランク軸が伸びており、下端部に潤滑油が貯留されているスクロール圧縮機において特に有用である。
1、201、301 スクロール圧縮機
15 スクロール圧縮機構(圧縮機構)
16 モータ
17、217、317 クランク軸
17a 第1給油通路
17b ピン軸部
17c ピン軸受給油横穴(第3上方給油横穴)
17d 下部軸受給油横穴(下部軸受給油横穴)
17e 上部軸受給油横穴(第1上方給油横穴)
17x 案内溝
24 固定スクロール
26 可動スクロール
26c ボス(筒状部)
27 下部軸受
32 上部軸受
37 ピン軸上方空間(隙間空間)
38 ピン軸周方向空間
40 圧縮室
79 容積式ポンプ(給油ポンプ)
90 第2給油通路
217e 上部軸受給油横穴(第2上方給油横穴)
317c ピン軸受給油横穴(第4上方給油横穴)
P 下方油溜め部
特開2011−1854号公報

Claims (6)

  1. ケーシング(10)と、
    前記ケーシング内に収納されており、固定スクロール(24)と、前記固定スクロールとの間に圧縮室を形成しており下面側に筒状部(26c)が形成された可動スクロール(26)と、を有する圧縮機構(15)と、
    前記可動スクロールの前記筒状部に対して、上端部が連結されるクランク軸(17)と、
    前記クランク軸を周方向から支持する上部軸受(32)と、
    前記上部軸受よりも下方において、前記クランク軸を周方向から支持する下部軸受(27)と、
    前記クランク軸を回転駆動させるモータ(16)と、
    潤滑油を上方に向けて送る給油ポンプ(79)と、
    前記給油ポンプの下方の空間に設けられ、潤滑油を溜める下方油溜め部(P)と、
    を備えたスクロール圧縮機において、
    前記クランク軸(17)の内部において軸方向に伸びるように形成され、下端が前記給油ポンプ(79)の送出側に連通しており、前記下部軸受(27)に向けて貫通した開口を有することなく前記可動スクロール(26)の前記筒状部(26c)の内側と前記クランク軸(17)の上端部との間の隙間空間(37)に連通するように伸びている第1給油通路(17a)と、
    前記クランク軸の内部に前記第1給油通路(17a)とは別に軸方向に伸びるように形成されており、前記隙間空間(37)に連通しつつ、前記下部軸受(27)の高さ位置まで下方に伸びている第2給油通路(90)と、
    前記第2給油通路(90)の内部から前記下部軸受(27)の内周まで貫通するように伸びている下部軸受給油横穴(17d)と、
    を備えたスクロール圧縮機(1、201、301)。
  2. 前記第1給油通路(17a)内から前記上部軸受(32)の内周面に向けて伸びた第1上部軸受給油横穴(17e)
    もしくは、
    前記第2給油通路(90)内から前記上部軸受(32)の内周面に向けて伸びた第2上部軸受給油横穴(217e)
    のすくなくともいずれか1方をさらに備えた、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機(201、301)。
  3. 前記第1給油通路内から前記筒状部(26c)の径方向内側の面である内周面に向けて伸びた第3上方給油横穴(17c)
    もしくは、
    前記第2給油通路内から前記筒状部(26c)の径方向内側の面である内周面に向けて伸びた第4上方給油横穴(317c)
    のすくなくともいずれか1方をさらに備えた、
    請求項1または2に記載のスクロール圧縮機(1、201、301)。
  4. 前記第2給油通路(90)の軸心の位置は、前記第1給油通路(17a)の軸心の位置よりも、前記クランク軸(17)の外周に対する軸心に近い位置に配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機(1、201、301)。
  5. 前記第2給油通路の軸心の位置は、前記クランク軸の外周に対する軸心の位置と同じである、
    請求項4に記載のスクロール圧縮機(1、201、301)。
  6. 前記クランク軸(17)の外表面のうち前記下部軸受給油横穴(17d)の一端が位置している部分から、前記クランク軸(17)の外表面と前記下部軸受(27)との間において、前記下方油溜め部(P)に向けて伸びるように形成された案内溝(17x)をさらに備えた、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機(1、201、301)。
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