JPH0814169A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH0814169A JPH0814169A JP14637594A JP14637594A JPH0814169A JP H0814169 A JPH0814169 A JP H0814169A JP 14637594 A JP14637594 A JP 14637594A JP 14637594 A JP14637594 A JP 14637594A JP H0814169 A JPH0814169 A JP H0814169A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 揺動スクロールのスラスト面とフレームのス
ラスト支持面との間の潤滑油のシール性を向上させて、
圧縮機外への潤滑油吐出量が少なく、信頼性の高い圧縮
機を提供する。 【構成】 揺動スクロール１１のスラスト面１１ｄ外周
端の径方向外側の最大揺動軌跡が、フレーム１５のスラ
スト支持面１５ｂ外周端を越えないように構成する。こ
れにより、スラスト面１１ｄが逃げ溝１５ｆにかかるこ
とによるスラスト面１１ｄとスラスト支持面１５ｂとの
接触幅減少がなくなり、潤滑油のシール性が向上する。
ラスト支持面との間の潤滑油のシール性を向上させて、
圧縮機外への潤滑油吐出量が少なく、信頼性の高い圧縮
機を提供する。 【構成】 揺動スクロール１１のスラスト面１１ｄ外周
端の径方向外側の最大揺動軌跡が、フレーム１５のスラ
スト支持面１５ｂ外周端を越えないように構成する。こ
れにより、スラスト面１１ｄが逃げ溝１５ｆにかかるこ
とによるスラスト面１１ｄとスラスト支持面１５ｂとの
接触幅減少がなくなり、潤滑油のシール性が向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気調和機や冷
凍機などの冷媒回路に使用される、スクロール圧縮機に
関するものである。
凍機などの冷媒回路に使用される、スクロール圧縮機に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図８は例えば特開平５−２４８３７１号
公報に開示された従来のスクロール圧縮機の縦断面図で
あり、同図において、１０は台板１０ａの片面に渦巻体
１０ｂが突設されてなる固定スクロール、１１は台板１
１ａの片面に渦巻体１１ｂが突設されてなる揺動スクロ
ールであり、固定スクロール１０および揺動スクロール
１１は互いの渦巻体１０ｂおよび１１ｂを組み合わせる
ことにより圧縮室５３を形成している。１２は電動機１
３のロータ１３ａと焼ばめ、圧入等により固着された主
軸であり、主軸１２は、その上端に形成された偏心軸部
１２ａにおいて、揺動スクロール台板１１ａの渦巻体突
設面と反対面に形成された揺動軸受１１ｃに周方向に摺
動自在に嵌合されている。
公報に開示された従来のスクロール圧縮機の縦断面図で
あり、同図において、１０は台板１０ａの片面に渦巻体
１０ｂが突設されてなる固定スクロール、１１は台板１
１ａの片面に渦巻体１１ｂが突設されてなる揺動スクロ
ールであり、固定スクロール１０および揺動スクロール
１１は互いの渦巻体１０ｂおよび１１ｂを組み合わせる
ことにより圧縮室５３を形成している。１２は電動機１
３のロータ１３ａと焼ばめ、圧入等により固着された主
軸であり、主軸１２は、その上端に形成された偏心軸部
１２ａにおいて、揺動スクロール台板１１ａの渦巻体突
設面と反対面に形成された揺動軸受１１ｃに周方向に摺
動自在に嵌合されている。
【０００３】また、１５は上端部において固定スクロー
ル１０を支持固定するフレームであり、フレーム１５に
は揺動スクロール１１を収容する揺動スクロール収容穴
１５ａが形成され、揺動スクロール収容穴１５ａの底部
には、揺動スクロール台板１１ａの渦巻体突設面と反対
面の外周部に形成されたスラスト面１１ｄを摺動自在に
支持するスラスト支持面１５ｂが形成されるとともに、
揺動軸受収容穴１５ｃが形成されている。
ル１０を支持固定するフレームであり、フレーム１５に
は揺動スクロール１１を収容する揺動スクロール収容穴
１５ａが形成され、揺動スクロール収容穴１５ａの底部
には、揺動スクロール台板１１ａの渦巻体突設面と反対
面の外周部に形成されたスラスト面１１ｄを摺動自在に
支持するスラスト支持面１５ｂが形成されるとともに、
揺動軸受収容穴１５ｃが形成されている。
【０００４】さらに、１７は前記全ての構成要素を収容
し、その内壁面で電動機１３のステータ１３ｂ，フレー
ム１５，サブフレーム１８を支持固定するとともに、そ
の底部に潤滑油を貯留する油溜め５０を有する密閉容器
である。また、２０は揺動スクロール１１の回転規制を
行い揺動運動せしめるオルダムリング、１５ｄは主軸１
２の上端部を枢支する主軸受、１８ａは主軸１２の下端
部を枢支する副軸受、１９は主軸１２の下端に設けら
れ、主軸１２を軸方向に貫通させて形成された潤滑油通
路１２ｂとともに給油機構を構成する容積型ポンプであ
る。
し、その内壁面で電動機１３のステータ１３ｂ，フレー
ム１５，サブフレーム１８を支持固定するとともに、そ
の底部に潤滑油を貯留する油溜め５０を有する密閉容器
である。また、２０は揺動スクロール１１の回転規制を
行い揺動運動せしめるオルダムリング、１５ｄは主軸１
２の上端部を枢支する主軸受、１８ａは主軸１２の下端
部を枢支する副軸受、１９は主軸１２の下端に設けら
れ、主軸１２を軸方向に貫通させて形成された潤滑油通
路１２ｂとともに給油機構を構成する容積型ポンプであ
る。
【０００５】次に動作について説明する。ステータ１３
ｂに通電されるとロータ１３ａはトルクを発生して、主
軸１２と共に回転し、揺動軸受１１ｃを介して揺動スク
ロール１１に回転力が伝えられる。揺動スクロール１１
は、オルダムリング２０にガイドされて自転することな
く揺動運動を行い、周知の動作原理に基づく圧縮作用が
行われる。
ｂに通電されるとロータ１３ａはトルクを発生して、主
軸１２と共に回転し、揺動軸受１１ｃを介して揺動スク
ロール１１に回転力が伝えられる。揺動スクロール１１
は、オルダムリング２０にガイドされて自転することな
く揺動運動を行い、周知の動作原理に基づく圧縮作用が
行われる。
【０００６】この際、油溜め５０に溜められた潤滑油は
容積型ポンプ１９によって汲み上げられ、主軸１２に設
けられた潤滑油通路１２ｂを経て、揺動軸受１１ｃに供
給された後、揺動軸受収容穴１５ｃに至る。そして、オ
ルダムリング２０摺動部およびスラスト支持面１５ｂに
供給され、また、主軸受１５ｄへ供給された後、排油パ
イプ（図示せず）を経て油溜め５０へ戻される。
容積型ポンプ１９によって汲み上げられ、主軸１２に設
けられた潤滑油通路１２ｂを経て、揺動軸受１１ｃに供
給された後、揺動軸受収容穴１５ｃに至る。そして、オ
ルダムリング２０摺動部およびスラスト支持面１５ｂに
供給され、また、主軸受１５ｄへ供給された後、排油パ
イプ（図示せず）を経て油溜め５０へ戻される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のスクロール圧縮機では、フレーム１５のスラスト支
持面１５ｂに供給された潤滑油が、スラスト支持面１５
ｂと揺動スクロールのスラスト面１１ｄとの間から径方
向外側へ漏れ出し、冷媒とともに圧縮室５３へ吸入、圧
縮され圧縮機外へ吐出されるため、冷媒回路内を多量の
潤滑油が循環して、熱交換効率の低下を招いたり、油溜
め５０内の潤滑油が枯渇して、各軸受への給油が不充分
となって軸受の焼付を招き、圧縮機の信頼性を低下させ
たりしていた。
来のスクロール圧縮機では、フレーム１５のスラスト支
持面１５ｂに供給された潤滑油が、スラスト支持面１５
ｂと揺動スクロールのスラスト面１１ｄとの間から径方
向外側へ漏れ出し、冷媒とともに圧縮室５３へ吸入、圧
縮され圧縮機外へ吐出されるため、冷媒回路内を多量の
潤滑油が循環して、熱交換効率の低下を招いたり、油溜
め５０内の潤滑油が枯渇して、各軸受への給油が不充分
となって軸受の焼付を招き、圧縮機の信頼性を低下させ
たりしていた。
【０００８】このようなスラスト支持面１５ｂとスラス
ト面１１ｄとの間からの潤滑油の漏れ出しは、以下のよ
うな原因で生じることが多かった。すなわち、フレーム
１５のスラスト支持面１５ｂはスラスト面１１ｄを摺動
自在に支持するために高精度の平面度・面粗度が要求さ
れるので、研磨等の加工法を用いて仕上げる必要があ
り、そのため図９に示すように、スラスト支持面１５ｂ
外周部と、揺動スクロール収容穴１５ａの内周面１５ｅ
との間には、研磨逃がしとしての逃げ溝１５ｆが形成さ
れることが多かった。そして、揺動スクロール１１が揺
動運動を行う時、スラスト面１１ｄ外周端が逃げ溝１５
ｆにオーバーラップ（符号ａで示す）することにより、
スラスト面１１ｄとスラスト支持面１５ｂとの接触幅
（符号ｂで示す）が減少し、これにより潤滑油のシール
性が低下して、潤滑油が漏れ出すことになっていた。
ト面１１ｄとの間からの潤滑油の漏れ出しは、以下のよ
うな原因で生じることが多かった。すなわち、フレーム
１５のスラスト支持面１５ｂはスラスト面１１ｄを摺動
自在に支持するために高精度の平面度・面粗度が要求さ
れるので、研磨等の加工法を用いて仕上げる必要があ
り、そのため図９に示すように、スラスト支持面１５ｂ
外周部と、揺動スクロール収容穴１５ａの内周面１５ｅ
との間には、研磨逃がしとしての逃げ溝１５ｆが形成さ
れることが多かった。そして、揺動スクロール１１が揺
動運動を行う時、スラスト面１１ｄ外周端が逃げ溝１５
ｆにオーバーラップ（符号ａで示す）することにより、
スラスト面１１ｄとスラスト支持面１５ｂとの接触幅
（符号ｂで示す）が減少し、これにより潤滑油のシール
性が低下して、潤滑油が漏れ出すことになっていた。
【０００９】また、スラスト支持面１５ｂの加工にかか
る時間や労力等を節減するため、図１０に示すようにス
ラスト支持面１５ｂとスラスト面１１ｄとの間にスラス
トプレート１６を介装することも多かったが、この場
合、スラスト面１１ｄ外周端が逃げ溝１５ｆにオーバー
ラップすることによりスラストプレート１６が変形し、
この変形により潤滑油のシール性が低下して、潤滑油が
洩れ出すことになっていた。このスラストプレート１６
の変形は、図１０のようにスラスト面１１ｄが径方向内
側に向かってスラスト支持面１５ｂから次第に離れてい
くテーパ状に形成されている場合に特に顕著であった。
る時間や労力等を節減するため、図１０に示すようにス
ラスト支持面１５ｂとスラスト面１１ｄとの間にスラス
トプレート１６を介装することも多かったが、この場
合、スラスト面１１ｄ外周端が逃げ溝１５ｆにオーバー
ラップすることによりスラストプレート１６が変形し、
この変形により潤滑油のシール性が低下して、潤滑油が
洩れ出すことになっていた。このスラストプレート１６
の変形は、図１０のようにスラスト面１１ｄが径方向内
側に向かってスラスト支持面１５ｂから次第に離れてい
くテーパ状に形成されている場合に特に顕著であった。
【００１０】さらに、図１１に示すように、従来のスク
ロール圧縮機には逃げ溝１５ｆを設けていないものもあ
ったが、この場合、スラスト支持面１５ｂと揺動スクロ
ール収容穴１５ａの内周面１５ｅとの間のアールのつい
たコーナ部１５ｇにスラストプレート１６が乗り上げて
変形し、この変形により潤滑油のシール性が低下して、
潤滑油が漏れ出すことになっていた。
ロール圧縮機には逃げ溝１５ｆを設けていないものもあ
ったが、この場合、スラスト支持面１５ｂと揺動スクロ
ール収容穴１５ａの内周面１５ｅとの間のアールのつい
たコーナ部１５ｇにスラストプレート１６が乗り上げて
変形し、この変形により潤滑油のシール性が低下して、
潤滑油が漏れ出すことになっていた。
【００１１】本発明は前記のような問題点を解消するた
めになされたものであり、スラスト面１１ｄとスラスト
支持面１５ｂとの間の潤滑油のシール性を向上させて、
圧縮機外への潤滑油吐出量が少なく、信頼性の高い圧縮
機を提供することを目的としている。
めになされたものであり、スラスト面１１ｄとスラスト
支持面１５ｂとの間の潤滑油のシール性を向上させて、
圧縮機外への潤滑油吐出量が少なく、信頼性の高い圧縮
機を提供することを目的としている。
【００１２】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、それぞれ台板の片面に渦巻体が突設され
てなり、これらの渦巻体を対向させて互いに組み合わせ
ることにより圧縮室を形成する固定スクロールおよび揺
動スクロールと、揺動スクロールを収容する揺動スクロ
ール収容穴を有するとともに、揺動スクロール台板の渦
巻体突設面と反対面の外周部に形成されたスラスト面を
摺動自在に支持するスラスト支持面を揺動スクロール収
容穴の底部に有するフレームと、揺動スクロール台板に
一端が連結された主軸を介して揺動スクロールを揺動運
動させる電動機と、全ての構成要素を収容するととも
に、底部に油溜めを有する密閉容器と、油溜め内の潤滑
油を少なくともスラスト支持面に供給する給油機構とを
備え、揺動スクロール収容穴の内周面とスラスト支持面
との間に逃げ溝が凹設されたスクロール圧縮機におい
て、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡が、スラスト支持面の外周端を越えない
ように構成したものである。
め、本発明は、それぞれ台板の片面に渦巻体が突設され
てなり、これらの渦巻体を対向させて互いに組み合わせ
ることにより圧縮室を形成する固定スクロールおよび揺
動スクロールと、揺動スクロールを収容する揺動スクロ
ール収容穴を有するとともに、揺動スクロール台板の渦
巻体突設面と反対面の外周部に形成されたスラスト面を
摺動自在に支持するスラスト支持面を揺動スクロール収
容穴の底部に有するフレームと、揺動スクロール台板に
一端が連結された主軸を介して揺動スクロールを揺動運
動させる電動機と、全ての構成要素を収容するととも
に、底部に油溜めを有する密閉容器と、油溜め内の潤滑
油を少なくともスラスト支持面に供給する給油機構とを
備え、揺動スクロール収容穴の内周面とスラスト支持面
との間に逃げ溝が凹設されたスクロール圧縮機におい
て、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡が、スラスト支持面の外周端を越えない
ように構成したものである。
【００１３】また、スラスト支持面とスラスト面との間
にスラストプレートを介装したものである。
にスラストプレートを介装したものである。
【００１４】さらに、揺動スクロール台板の外周面とス
ラスト面との間に第１の面取り部を形成することによ
り、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡が、スラスト支持面の外周端を越えない
ようにしたものである。
ラスト面との間に第１の面取り部を形成することによ
り、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡が、スラスト支持面の外周端を越えない
ようにしたものである。
【００１５】また、それぞれ台板の片面に渦巻体が突設
されてなり、これらの渦巻体を対向させて互いに組み合
わせることにより圧縮室を形成する固定スクロールおよ
び揺動スクロールと、揺動スクロールを収容する揺動ス
クロール収容穴を有するとともに、揺動スクロール台板
の渦巻体突設面と反対面の外周部に形成されたスラスト
面を摺動自在に支持するスラスト支持面を揺動スクロー
ル収容穴の底部に有するフレームと、揺動スクロール台
板に一端が連結された主軸を介して揺動スクロールを揺
動運動させる電動機と、全ての構成要素を収容するとと
もに、底部に油溜めを有する密閉容器と、油溜め内の潤
滑油を少なくともスラスト支持面に供給する給油機構と
を備え、揺動スクロール収容穴の内周面とスラスト支持
面との間に逃げ溝が凹設されるとともに、スラスト支持
面とスラスト面との間にスラストプレートが介装された
スクロール圧縮機において、スラスト面を、径方向外側
に向かってスラスト支持面から次第に離れていくテーパ
状に形成したものである。
されてなり、これらの渦巻体を対向させて互いに組み合
わせることにより圧縮室を形成する固定スクロールおよ
び揺動スクロールと、揺動スクロールを収容する揺動ス
クロール収容穴を有するとともに、揺動スクロール台板
の渦巻体突設面と反対面の外周部に形成されたスラスト
面を摺動自在に支持するスラスト支持面を揺動スクロー
ル収容穴の底部に有するフレームと、揺動スクロール台
板に一端が連結された主軸を介して揺動スクロールを揺
動運動させる電動機と、全ての構成要素を収容するとと
もに、底部に油溜めを有する密閉容器と、油溜め内の潤
滑油を少なくともスラスト支持面に供給する給油機構と
を備え、揺動スクロール収容穴の内周面とスラスト支持
面との間に逃げ溝が凹設されるとともに、スラスト支持
面とスラスト面との間にスラストプレートが介装された
スクロール圧縮機において、スラスト面を、径方向外側
に向かってスラスト支持面から次第に離れていくテーパ
状に形成したものである。
【００１６】さらにまた、それぞれ台板の片面に渦巻体
が突設されてなり、これらの渦巻体を対向させて互いに
組み合わせることにより圧縮室を形成する固定スクロー
ルおよび揺動スクロールと、揺動スクロールを収容する
揺動スクロール収容穴を有するとともに、揺動スクロー
ル台板の渦巻体突設面と反対面の外周部に形成されたス
ラスト面を摺動自在に支持するスラスト支持面を揺動ス
クロール収容穴の底部に有するフレームと、揺動スクロ
ール台板に一端が連結された主軸を介して揺動スクロー
ルを揺動運動させる電動機と、全ての構成要素を収容す
るとともに、底部に油溜めを有する密閉容器と、油溜め
内の潤滑油を少なくともスラスト支持面に供給する給油
機構とを備え、スラスト支持面とスラスト面との間にス
ラストプレートが介装されたスクロール圧縮機におい
て、スラストプレートの、スラスト支持面との接触面と
外周面との間に第２の面取り部を形成することにより、
揺動スクロール収容穴の内周面とスラスト支持面との間
のコーナ部と、スラストプレートとが接触しないように
構成したものである。
が突設されてなり、これらの渦巻体を対向させて互いに
組み合わせることにより圧縮室を形成する固定スクロー
ルおよび揺動スクロールと、揺動スクロールを収容する
揺動スクロール収容穴を有するとともに、揺動スクロー
ル台板の渦巻体突設面と反対面の外周部に形成されたス
ラスト面を摺動自在に支持するスラスト支持面を揺動ス
クロール収容穴の底部に有するフレームと、揺動スクロ
ール台板に一端が連結された主軸を介して揺動スクロー
ルを揺動運動させる電動機と、全ての構成要素を収容す
るとともに、底部に油溜めを有する密閉容器と、油溜め
内の潤滑油を少なくともスラスト支持面に供給する給油
機構とを備え、スラスト支持面とスラスト面との間にス
ラストプレートが介装されたスクロール圧縮機におい
て、スラストプレートの、スラスト支持面との接触面と
外周面との間に第２の面取り部を形成することにより、
揺動スクロール収容穴の内周面とスラスト支持面との間
のコーナ部と、スラストプレートとが接触しないように
構成したものである。
【００１７】
【作用】本発明に係るスクロール圧縮機によれば、揺動
運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側の最大揺
動軌跡がスラスト支持面の外周端を越えないように構成
されているので、スラスト面が逃げ溝にかかることによ
るスラスト面とスラスト支持面との接触幅の減少がなく
なり、潤滑油のシール性が向上する。
運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側の最大揺
動軌跡がスラスト支持面の外周端を越えないように構成
されているので、スラスト面が逃げ溝にかかることによ
るスラスト面とスラスト支持面との接触幅の減少がなく
なり、潤滑油のシール性が向上する。
【００１８】また、スラスト支持面とスラスト面との間
にスラストプレートを介装したものでは、スラスト面が
逃げ溝にかかることによるスラストプレートの変形がな
くなり、潤滑油のシール性が向上する。
にスラストプレートを介装したものでは、スラスト面が
逃げ溝にかかることによるスラストプレートの変形がな
くなり、潤滑油のシール性が向上する。
【００１９】さらに、揺動スクロール台板の外周面とス
ラスト面との間に第１の面取り部を形成することによ
り、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡がスラスト支持面の外周端を越えないよ
うに構成したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかるこ
とによるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油の
シール性が向上する。
ラスト面との間に第１の面取り部を形成することによ
り、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡がスラスト支持面の外周端を越えないよ
うに構成したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかるこ
とによるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油の
シール性が向上する。
【００２０】また、スラスト面を、径方向外側に向かっ
てスラスト支持面から次第に離れていくテーパ状に形成
したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかっても、それ
によりスラストプレートが変形することがないので、潤
滑油のシール性が向上する。
てスラスト支持面から次第に離れていくテーパ状に形成
したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかっても、それ
によりスラストプレートが変形することがないので、潤
滑油のシール性が向上する。
【００２１】さらにまた、スラストプレートの、スラス
ト支持面との接触面と外周面との間に第２の面取り部を
形成することにより、揺動スクロール収容穴の内周面と
スラスト支持面との間のコーナ部と、スラストプレート
とが接触しないように構成したものでは、コーナ部との
接触によるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油
のシール性が向上する。
ト支持面との接触面と外周面との間に第２の面取り部を
形成することにより、揺動スクロール収容穴の内周面と
スラスト支持面との間のコーナ部と、スラストプレート
とが接触しないように構成したものでは、コーナ部との
接触によるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油
のシール性が向上する。
【００２２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 実施例１．図１は、本発明の実施例１に係るスクロール
圧縮機の要部縦断面図、図２は実施例１に係るスクロー
ル圧縮機の動作を説明する要部縦断面図である。なお、
これらの図中、従来例に係る図８および図９と同一の構
成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
また、スクロール圧縮機の全体構成は図８と同様である
ので重複する図示および説明を省略する。
る。 実施例１．図１は、本発明の実施例１に係るスクロール
圧縮機の要部縦断面図、図２は実施例１に係るスクロー
ル圧縮機の動作を説明する要部縦断面図である。なお、
これらの図中、従来例に係る図８および図９と同一の構
成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
また、スクロール圧縮機の全体構成は図８と同様である
ので重複する図示および説明を省略する。
【００２３】図１において、符号ｒは主軸１２の軸心と
偏心軸部１２ａの軸心との距離を示し、揺動スクロール
１１は主軸１２の軸心を中心として、ｒを半径とする揺
動（旋回）運動を行う。ここにおいて本実施例では、揺
動スクロール１１のスラスト面１１ｄ外周端の径方向外
側の最大揺動軌跡の半径Ｒo と、逃げ溝１５ｆ内側のス
ラスト支持面１５ｂ外周端の半径ＲF との関係が、 ＲO ＜ＲF となるように構成されている。
偏心軸部１２ａの軸心との距離を示し、揺動スクロール
１１は主軸１２の軸心を中心として、ｒを半径とする揺
動（旋回）運動を行う。ここにおいて本実施例では、揺
動スクロール１１のスラスト面１１ｄ外周端の径方向外
側の最大揺動軌跡の半径Ｒo と、逃げ溝１５ｆ内側のス
ラスト支持面１５ｂ外周端の半径ＲF との関係が、 ＲO ＜ＲF となるように構成されている。
【００２４】したがって、スラスト面１１ｄ外周端の径
方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面１５ｂ外周端
を越えることがないので、スラスト面１１ｄが逃げ溝１
５ｆにかかることによるスラスト面１１ｄとスラスト支
持面１５ｂとの接触幅（図２に符号ｂで示す）減少がな
くなり、潤滑油のシール性が向上する。よって、スラス
ト面１１ｄとスラスト支持面１５ｂとの間から漏れ出し
た潤滑油が圧縮機外へ吐出されることによる潤滑油の枯
渇が抑止されて、各軸受への潤滑油の供給が確実に行わ
れる信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面１５ｂ外周端
を越えることがないので、スラスト面１１ｄが逃げ溝１
５ｆにかかることによるスラスト面１１ｄとスラスト支
持面１５ｂとの接触幅（図２に符号ｂで示す）減少がな
くなり、潤滑油のシール性が向上する。よって、スラス
ト面１１ｄとスラスト支持面１５ｂとの間から漏れ出し
た潤滑油が圧縮機外へ吐出されることによる潤滑油の枯
渇が抑止されて、各軸受への潤滑油の供給が確実に行わ
れる信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
【００２５】実施例２．図３は、本発明の実施例２に係
るスクロール圧縮機の要部縦断面図、図４は実施例２に
係るスクロール圧縮機の動作を説明する要部縦断面図で
ある。なお、これらの図中、従来例に係る図８，図１
０、および実施例１に係る図１と同一の構成要素には同
一符号を付して重複する説明を省略する。また、スクロ
ール圧縮機の全体構成は図８と同様であるので重複する
図示および説明を省略する。
るスクロール圧縮機の要部縦断面図、図４は実施例２に
係るスクロール圧縮機の動作を説明する要部縦断面図で
ある。なお、これらの図中、従来例に係る図８，図１
０、および実施例１に係る図１と同一の構成要素には同
一符号を付して重複する説明を省略する。また、スクロ
ール圧縮機の全体構成は図８と同様であるので重複する
図示および説明を省略する。
【００２６】本実施例では、スラスト支持面１５ｂとス
ラスト面１１ｄとの間にスラストプレート１６が介装さ
れている。なお、揺動スクロール１１のスラスト面１１
ｄ外周端の径方向外側の最大揺動軌跡の半径Ｒo と、逃
げ溝１５ｆ内側のスラスト支持面１５ｂ外周端の半径Ｒ
F との関係が、 ＲO ＜ＲF となるように構成されていることは実施例１と同様であ
る。
ラスト面１１ｄとの間にスラストプレート１６が介装さ
れている。なお、揺動スクロール１１のスラスト面１１
ｄ外周端の径方向外側の最大揺動軌跡の半径Ｒo と、逃
げ溝１５ｆ内側のスラスト支持面１５ｂ外周端の半径Ｒ
F との関係が、 ＲO ＜ＲF となるように構成されていることは実施例１と同様であ
る。
【００２７】したがって、スラスト面１１ｄ外周端の径
方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面１５ｂ外周端
を越えることがないので、スラスト面１１ｄが逃げ溝１
５ｆにかかることによりスラストプレート１６が変形す
ることがなくなり、潤滑油のシール性が向上し、潤滑油
の枯渇が抑止されて、各軸受への潤滑油の供給が確実に
行われる信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面１５ｂ外周端
を越えることがないので、スラスト面１１ｄが逃げ溝１
５ｆにかかることによりスラストプレート１６が変形す
ることがなくなり、潤滑油のシール性が向上し、潤滑油
の枯渇が抑止されて、各軸受への潤滑油の供給が確実に
行われる信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
【００２８】実施例３．図５は、本発明の実施例３に係
るスクロール圧縮機の要部縦断面図である。なお図中、
実施例２に係る図４と同一の構成要素には同一符号を付
して重複する説明を省略する。また、スクロール圧縮機
の全体構成は従来例に係る図８と同様であるので重複す
る図示および説明を省略する。
るスクロール圧縮機の要部縦断面図である。なお図中、
実施例２に係る図４と同一の構成要素には同一符号を付
して重複する説明を省略する。また、スクロール圧縮機
の全体構成は従来例に係る図８と同様であるので重複す
る図示および説明を省略する。
【００２９】本実施例では、揺動スクロール１１の台板
１１ａの、外周面とスラスト面１１ｄとの間に第１の面
取り部１１ｅを形成することにより、スラスト面１１ｄ
の直径が縮小されている。そして、これにより、スラス
ト面１１ｄ外周端の径方向外側の最大揺動軌跡の半径Ｒ
o と、逃げ溝１５ｆ内側のスラスト支持面１５ｂ外周端
の半径ＲF との関係が、 ＲO ＜ＲF となるように構成されている。
１１ａの、外周面とスラスト面１１ｄとの間に第１の面
取り部１１ｅを形成することにより、スラスト面１１ｄ
の直径が縮小されている。そして、これにより、スラス
ト面１１ｄ外周端の径方向外側の最大揺動軌跡の半径Ｒ
o と、逃げ溝１５ｆ内側のスラスト支持面１５ｂ外周端
の半径ＲF との関係が、 ＲO ＜ＲF となるように構成されている。
【００３０】したがって、スラスト面１１ｄ外周端の径
方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面１５ｂ外周端
を越えることがないので、スラスト面１１ｄが逃げ溝１
５ｆにかかることによりスラストプレート１６が変形す
ることがなくなり、潤滑油のシール性が向上し、潤滑油
の枯渇が抑止されて、各軸受への潤滑油の供給が確実に
行われる信頼性の高い圧縮機を得ることができる。ま
た、従来のスクロール圧縮機の揺動スクロール台板１１
ａを面取り加工することにより製作できるので、設計変
更や改造に係るコストが少なくすむ。
方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面１５ｂ外周端
を越えることがないので、スラスト面１１ｄが逃げ溝１
５ｆにかかることによりスラストプレート１６が変形す
ることがなくなり、潤滑油のシール性が向上し、潤滑油
の枯渇が抑止されて、各軸受への潤滑油の供給が確実に
行われる信頼性の高い圧縮機を得ることができる。ま
た、従来のスクロール圧縮機の揺動スクロール台板１１
ａを面取り加工することにより製作できるので、設計変
更や改造に係るコストが少なくすむ。
【００３１】実施例４．図６は、本発明の実施例４に係
るスクロール圧縮機の要部縦断面図である。なお図中、
従来例に係る図８および図１０と同一の構成要素には同
一符号を付して重複する説明を省略する。また、スクロ
ール圧縮機の全体構成は図８と同様であるので重複する
図示および説明を省略する。
るスクロール圧縮機の要部縦断面図である。なお図中、
従来例に係る図８および図１０と同一の構成要素には同
一符号を付して重複する説明を省略する。また、スクロ
ール圧縮機の全体構成は図８と同様であるので重複する
図示および説明を省略する。
【００３２】本実施例では、スラスト面１１ｄが、径方
向外側に向かってスラスト支持面１５ｂから次第に離れ
ていくテーパ状に形成されている。したがって、たとえ
スラスト面１１ｄが逃げ溝１５ｆにかかっても、スラス
トプレート１６がスラスト面１１ｄにより逃げ溝１５ｆ
に押し込まれて変形することがない。よって潤滑油のシ
ール性が向上し、潤滑油の枯渇が抑止されて、各軸受へ
の潤滑油の供給が確実に行われる信頼性の高い圧縮機を
得ることができる。
向外側に向かってスラスト支持面１５ｂから次第に離れ
ていくテーパ状に形成されている。したがって、たとえ
スラスト面１１ｄが逃げ溝１５ｆにかかっても、スラス
トプレート１６がスラスト面１１ｄにより逃げ溝１５ｆ
に押し込まれて変形することがない。よって潤滑油のシ
ール性が向上し、潤滑油の枯渇が抑止されて、各軸受へ
の潤滑油の供給が確実に行われる信頼性の高い圧縮機を
得ることができる。
【００３３】実施例５．図７は、本発明の実施例５に係
るスクロール圧縮機の要部縦断面図である。なお図中、
従来例に係る図８および図１１と同一の構成要素には同
一符号を付して重複する説明を省略する。また、スクロ
ール圧縮機の全体構成は図８と同様であるので重複する
図示および説明を省略する。
るスクロール圧縮機の要部縦断面図である。なお図中、
従来例に係る図８および図１１と同一の構成要素には同
一符号を付して重複する説明を省略する。また、スクロ
ール圧縮機の全体構成は図８と同様であるので重複する
図示および説明を省略する。
【００３４】本実施例では、図１１に示した従来例と同
様、逃げ溝１５ｆが設けられずに、スラスト支持面１５
ｂと揺動スクロール収容穴１５ａの内周面１５ｅとの間
にアールのついたのコーナ部１５ｇが残されている。ま
た、スラストプレート１６の、スラスト支持面１５ｂと
の接触面と外周面との間に第２の面取り部１６ｂが形成
され、これによりスラストプレート１６とコーナ部１５
ｇとが干渉しないように構成されている。したがって、
コーナ部１５ｇに乗り上げることによりスラストプレー
ト１６が変形することがなくなり、潤滑油のシール性が
向上し、潤滑油の枯渇が抑止されて、各軸受への潤滑油
の供給が確実に行われる信頼性の高い圧縮機を得ること
ができる。また、従来のスクロール圧縮機のスラストプ
レート１６を面取り加工することにより製作できるの
で、設計変更や改造に係るコストが少なくすむ。
様、逃げ溝１５ｆが設けられずに、スラスト支持面１５
ｂと揺動スクロール収容穴１５ａの内周面１５ｅとの間
にアールのついたのコーナ部１５ｇが残されている。ま
た、スラストプレート１６の、スラスト支持面１５ｂと
の接触面と外周面との間に第２の面取り部１６ｂが形成
され、これによりスラストプレート１６とコーナ部１５
ｇとが干渉しないように構成されている。したがって、
コーナ部１５ｇに乗り上げることによりスラストプレー
ト１６が変形することがなくなり、潤滑油のシール性が
向上し、潤滑油の枯渇が抑止されて、各軸受への潤滑油
の供給が確実に行われる信頼性の高い圧縮機を得ること
ができる。また、従来のスクロール圧縮機のスラストプ
レート１６を面取り加工することにより製作できるの
で、設計変更や改造に係るコストが少なくすむ。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ロール圧縮機によれば、揺動運動時におけるスラスト面
外周端の径方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面の
外周端を越えないように構成されているので、スラスト
面が逃げ溝にかかることによるスラスト面とスラスト支
持面との接触幅の減少がなくなり、潤滑油のシール性が
向上する。したがって、冷媒とともに圧縮機外に吐出さ
れることによる潤滑油の枯渇が抑止され、各軸受への潤
滑油の供給が確実に行われる。
ロール圧縮機によれば、揺動運動時におけるスラスト面
外周端の径方向外側の最大揺動軌跡がスラスト支持面の
外周端を越えないように構成されているので、スラスト
面が逃げ溝にかかることによるスラスト面とスラスト支
持面との接触幅の減少がなくなり、潤滑油のシール性が
向上する。したがって、冷媒とともに圧縮機外に吐出さ
れることによる潤滑油の枯渇が抑止され、各軸受への潤
滑油の供給が確実に行われる。
【００３６】また、スラスト支持面とスラスト面との間
にスラストプレートを介装したものでは、スラスト面が
逃げ溝にかかることによるスラストプレートの変形がな
くなり、潤滑油のシール性が向上する。したがって、冷
媒とともに圧縮機外に吐出されることによる潤滑油の枯
渇が抑止され、各軸受への潤滑油の供給が確実に行われ
る。
にスラストプレートを介装したものでは、スラスト面が
逃げ溝にかかることによるスラストプレートの変形がな
くなり、潤滑油のシール性が向上する。したがって、冷
媒とともに圧縮機外に吐出されることによる潤滑油の枯
渇が抑止され、各軸受への潤滑油の供給が確実に行われ
る。
【００３７】さらに、揺動スクロール台板の外周面とス
ラスト面との間に第１の面取り部を形成することによ
り、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡がスラスト支持面の外周端を越えないよ
うに構成したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかるこ
とによるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油の
シール性が向上する。したがって、冷媒とともに圧縮機
外に吐出されることによる潤滑油の枯渇が抑止され、各
軸受への潤滑油の供給が確実に行われる。また、従来の
スクロール圧縮機の揺動スクロール台板を面取り加工す
ることにより製作できるので、設計変更や改造に係るコ
ストが少なくすむ。
ラスト面との間に第１の面取り部を形成することによ
り、揺動運動時におけるスラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡がスラスト支持面の外周端を越えないよ
うに構成したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかるこ
とによるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油の
シール性が向上する。したがって、冷媒とともに圧縮機
外に吐出されることによる潤滑油の枯渇が抑止され、各
軸受への潤滑油の供給が確実に行われる。また、従来の
スクロール圧縮機の揺動スクロール台板を面取り加工す
ることにより製作できるので、設計変更や改造に係るコ
ストが少なくすむ。
【００３８】また、スラスト面を、径方向外側に向かっ
てスラスト支持面から次第に離れていくテーパ状に形成
したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかっても、それ
によりスラストプレートが変形することがないので、潤
滑油のシール性が向上する。したがって、冷媒とともに
圧縮機外に吐出されることによる潤滑油の枯渇が抑止さ
れ、各軸受への潤滑油の供給が確実に行われる。
てスラスト支持面から次第に離れていくテーパ状に形成
したものでは、スラスト面が逃げ溝にかかっても、それ
によりスラストプレートが変形することがないので、潤
滑油のシール性が向上する。したがって、冷媒とともに
圧縮機外に吐出されることによる潤滑油の枯渇が抑止さ
れ、各軸受への潤滑油の供給が確実に行われる。
【００３９】さらにまた、スラストプレートの、スラス
ト支持面との接触面と外周面との間に第２の面取り部を
形成することにより、揺動スクロール収容穴の内周面と
スラスト支持面との間のコーナ部と、スラストプレート
とが接触しないように構成したものでは、コーナ部との
接触によるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油
のシール性が向上する。したがって、冷媒とともに圧縮
機外に吐出されることによる潤滑油の枯渇が抑止され、
各軸受への潤滑油の供給が確実に行われる。また、従来
のスクロール圧縮機のスラストプレートを面取り加工す
ることにより製作できるので、設計変更や改造に係るコ
ストが少なくすむ。
ト支持面との接触面と外周面との間に第２の面取り部を
形成することにより、揺動スクロール収容穴の内周面と
スラスト支持面との間のコーナ部と、スラストプレート
とが接触しないように構成したものでは、コーナ部との
接触によるスラストプレートの変形がなくなり、潤滑油
のシール性が向上する。したがって、冷媒とともに圧縮
機外に吐出されることによる潤滑油の枯渇が抑止され、
各軸受への潤滑油の供給が確実に行われる。また、従来
のスクロール圧縮機のスラストプレートを面取り加工す
ることにより製作できるので、設計変更や改造に係るコ
ストが少なくすむ。
【図１】 本発明の実施例１に係るスクロール圧縮機の
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図２】 実施例１に係るスクロール圧縮機の動作を説
明する要部縦断面図である。
明する要部縦断面図である。
【図３】 本発明の実施例２に係るスクロール圧縮機の
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図４】 実施例２に係るスクロール圧縮機の動作を説
明する要部縦断面図である。
明する要部縦断面図である。
【図５】 本発明の実施例３に係るスクロール圧縮機の
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図６】 本発明の実施例４に係るスクロール圧縮機の
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図７】 本発明の実施例５に係るスクロール圧縮機の
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
【図８】 従来のスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図９】 従来のスクロール圧縮機の要部縦断面図であ
る。
る。
【図１０】 従来のスクロール圧縮機の要部縦断面図で
ある。
ある。
【図１１】 従来のスクロール圧縮機の要部縦断面図で
ある。
ある。
１０ 固定スクロール、１０ａ 台板、１０ｂ 渦巻
体、１１ 揺動スクロール、１１ａ 台板、１１ｂ 渦
巻体、１１ｄ スラスト面、１１ｅ 第１の面取り部、
１２ 主軸、１２ｂ 潤滑油通路、１３ 電動機、１５
フレーム、１５ａ 揺動スクロール収容穴、１５ｂ
スラスト支持面、１５ｅ 内周面、１５ｆ逃げ溝、１６
スラストプレート、１６ａ 第２の面取り部、１７
密閉容器、１９ 容積型ポンプ、５０ 油溜め、５３
圧縮室。
体、１１ 揺動スクロール、１１ａ 台板、１１ｂ 渦
巻体、１１ｄ スラスト面、１１ｅ 第１の面取り部、
１２ 主軸、１２ｂ 潤滑油通路、１３ 電動機、１５
フレーム、１５ａ 揺動スクロール収容穴、１５ｂ
スラスト支持面、１５ｅ 内周面、１５ｆ逃げ溝、１６
スラストプレート、１６ａ 第２の面取り部、１７
密閉容器、１９ 容積型ポンプ、５０ 油溜め、５３
圧縮室。
Claims (5)
- 【請求項１】 それぞれ台板の片面に渦巻体が突設され
てなり、これらの渦巻体を対向させて互いに組み合わせ
ることにより圧縮室を形成する固定スクロールおよび揺
動スクロールと、前記揺動スクロールを収容する揺動ス
クロール収容穴を有するとともに、前記揺動スクロール
台板の渦巻体突設面と反対面の外周部に形成されたスラ
スト面を摺動自在に支持するスラスト支持面を前記揺動
スクロール収容穴の底部に有するフレームと、前記揺動
スクロール台板に一端が連結された主軸を介して前記揺
動スクロールを揺動運動させる電動機と、前記全ての構
成要素を収容するとともに、底部に油溜めを有する密閉
容器と、前記油溜め内の潤滑油を少なくとも前記スラス
ト支持面に供給する給油機構とを備え、前記揺動スクロ
ール収容穴の内周面と前記スラスト支持面との間に逃げ
溝が凹設されたスクロール圧縮機において、 揺動運動時における前記スラスト面外周端の径方向外側
の最大揺動軌跡が、前記スラスト支持面の外周端を越え
ないように構成したことを特徴とするスクロール圧縮
機。 - 【請求項２】 スラスト支持面とスラスト面との間にス
ラストプレートを介装してなる請求項第１項記載のスク
ロール圧縮機。 - 【請求項３】 揺動スクロール台板の外周面とスラスト
面との間に第１の面取り部を形成することにより、揺動
運動時における前記スラスト面外周端の径方向外側の最
大揺動軌跡が、スラスト支持面の外周端を越えないよう
にしてなる請求項第２項記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項４】 それぞれ台板の片面に渦巻体が突設され
てなり、これらの渦巻体を対向させて互いに組み合わせ
ることにより圧縮室を形成する固定スクロールおよび揺
動スクロールと、前記揺動スクロールを収容する揺動ス
クロール収容穴を有するとともに、前記揺動スクロール
台板の渦巻体突設面と反対面の外周部に形成されたスラ
スト面を摺動自在に支持するスラスト支持面を前記揺動
スクロール収容穴の底部に有するフレームと、前記揺動
スクロール台板に一端が連結された主軸を介して前記揺
動スクロールを揺動運動させる電動機と、前記全ての構
成要素を収容するとともに、底部に油溜めを有する密閉
容器と、前記油溜め内の潤滑油を少なくとも前記スラス
ト支持面に供給する給油機構とを備え、前記揺動スクロ
ール収容穴の内周面と前記スラスト支持面との間に逃げ
溝が凹設されるとともに、前記スラスト支持面と前記ス
ラスト面との間にスラストプレートが介装されたスクロ
ール圧縮機において、 前記スラスト面を、径方向外側に向かって前記スラスト
支持面から次第に離れていくテーパ状に形成したことを
特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項５】 それぞれ台板の片面に渦巻体が突設され
てなり、これらの渦巻体を対向させて互いに組み合わせ
ることにより圧縮室を形成する固定スクロールおよび揺
動スクロールと、前記揺動スクロールを収容する揺動ス
クロール収容穴を有するとともに、前記揺動スクロール
台板の渦巻体突設面と反対面の外周部に形成されたスラ
スト面を摺動自在に支持するスラスト支持面を前記揺動
スクロール収容穴の底部に有するフレームと、前記揺動
スクロール台板に一端が連結された主軸を介して前記揺
動スクロールを揺動運動させる電動機と、前記全ての構
成要素を収容するとともに、底部に油溜めを有する密閉
容器と、前記油溜め内の潤滑油を少なくとも前記スラス
ト支持面に供給する給油機構とを備え、前記スラスト支
持面と前記スラスト面との間にスラストプレートが介装
されたスクロール圧縮機において、 前記スラストプレートの、前記スラスト支持面との接触
面と外周面との間に第２の面取り部を形成することによ
り、前記揺動スクロール収容穴の内周面と前記スラスト
支持面との間のコーナ部と、前記スラストプレートとが
接触しないように構成したことを特徴とするスクロール
圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14637594A JPH0814169A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14637594A JPH0814169A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0814169A true JPH0814169A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15406298
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14637594A Pending JPH0814169A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814169A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1867876A2 (en) * | 2006-06-14 | 2007-12-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| KR101275732B1 (ko) * | 2011-07-19 | 2013-06-17 | 정덕훈 | 에너지 절감 및 건강기능을 위한 건축용 판재 조성물, 그의 제조방법 및 이에 따라 제조된 판재 |
| WO2024017409A1 (en) * | 2022-07-18 | 2024-01-25 | Copeland Climate Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | Rotary shaft support assembly and compressor |
-
1994
- 1994-06-28 JP JP14637594A patent/JPH0814169A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1867876A2 (en) * | 2006-06-14 | 2007-12-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| EP1867876A3 (en) * | 2006-06-14 | 2013-04-17 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| KR101275732B1 (ko) * | 2011-07-19 | 2013-06-17 | 정덕훈 | 에너지 절감 및 건강기능을 위한 건축용 판재 조성물, 그의 제조방법 및 이에 따라 제조된 판재 |
| WO2024017409A1 (en) * | 2022-07-18 | 2024-01-25 | Copeland Climate Technologies (Suzhou) Co., Ltd. | Rotary shaft support assembly and compressor |
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