JP2018017211A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮室に過剰な油が供給されるのを抑制し、且つバランスウェイトによる油の撹拌損失も低減して、性能向上を図る。
【解決手段】スクロール圧縮機は、偏心ピン部を有するクランク軸と、偏心ピン部と旋回軸受を介して係合する旋回ボス部を有する旋回スクロールと、固定スクロールと、フレームと、これらを収容する密閉容器と、該密閉容器内の油溜りの油を、偏心ピン部の端部に供給するためにクランク軸に形成された給油穴を備える。また、前記フレーム内に配置されると共にクランク軸に固定されたバランスウェイトと、バランスウェイトを軸方向に貫通する隙間部と、この隙間部よりも外径側におけるバランスウェイトと旋回スクロールとの間に設けられた第1シール部材と、前記隙間部よりも外径側におけるバランスウェイトとフレームとの間に設けられた第2シール部材を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール圧縮機に関し、特に空気調和機用のスクロール圧縮機として好適なものである。
空気調和機などに使用される従来のスクロール圧縮機としては、例えば特開2011−226447号公報(特許文献1)に記載のものがある。
この特許文献1に記載されているように、スクロール圧縮機は、クランク軸(シャフト)の軸心に対し偏心したピン部(クランク部)に、旋回スクロールを、旋回軸受と呼ばれるすべり軸受を介して係合している。これにより前記旋回スクロールを旋回運動させ、冷媒などの流体を圧縮できるが、前記クランク軸には前記旋回スクロールの旋回運動に伴い遠心力が発生する。
この遠心力によるアンバランスを相殺するため、クランク軸にはバランスウェイトが取り付けられている。バランスウェイトは、一般に、旋回スクロールに対し軸方向に近い位置に取り付ける程、軽量化することができる。そのため、バランスウェイトを旋回スクロールが収納されるフレーム内部に収納することが、バランスウェイトの軽量化に効果的である。
この特許文献1のものでは、フレームを分割して、その内部にバランスウエイトを配置することにより、旋回スクロールおよびバランスウエイトに作用するそれぞれの遠心力の作用点を近付けて、バランスウェイトの軽量化を図るようにしている。
一方、スクロール圧縮機は、前記旋回軸受や前記クランク軸を支持する主軸受などの軸受部、前記旋回スクロールの自転を防止する自転防止機構(オルダムリング)及び前記旋回スクロールと固定スクロールとの摺動部等の各摺動部に油を供給するため、一般に、前記クランク軸の下端部には給油ポンプ等で構成された給油機構部が設けられ、前記クランク軸の内部には軸方向に貫通する給油穴が設けられている。
前記給油機構部により供給された油は、前記給油穴を介して前記クランク軸の上端に設けた前記ピン部の端部から排出され、前記旋回軸受や前記スクロール摺動部等の各摺動部に供給される。
特開2011−226447号公報
空気調和機用のスクロール圧縮機においては、冷媒を吸入口から吸込み、旋回スクロールと固定スクロールにより形成される圧縮室の容積変化によって前記冷媒を圧縮するものであるため、前記圧縮室に過剰な油が供給されると、多量の油が圧縮室に存在することにより、圧縮に使用可能な圧縮室の容積縮小や高温の油による冷媒の加熱等によって、圧縮機性能が低下する要因になる。
また、前記バランスウェイトが回転する空間に過剰な油が供給されると、径方向に突出しているバランスウェイトのアンバランス部での油の撹拌により、攪拌損失が発生し、これによっても圧縮機性能が低下する要因となる。
上記特許文献1のものでは、フレームを上部と下部に分割してそのフレーム内部にバランスウェイトを収納し、且つ前記上部のフレームと旋回スクロールのボス部との間にシール部材を設けることによって、吐出圧力に近い圧力の内側の第1空間と、吐出圧力と吸込圧力の間の圧力となる外側の第2空間に仕切っている。これにより、圧縮室へ連通する旋回スクロール背面の前記第2空間への油の供給を制限し、前記圧縮室に過剰な油が供給されないようにして圧縮機の性能低下を抑制している。
しかし、上記特許文献1のものでは、クランク軸周囲の前記第1空間側に前記バランスウェイトが配置されており、このバランスウェイトが配置されている空間への油の流入は制限されていないため、この空間には多量の油が充満する。このため、前記バランスウェイトが回転すると、該バランスウェイトのアンバランス部による油の撹拌損失が発生し、圧縮機性能が低下するという課題があった。
本発明の目的は、圧縮室に過剰な油が供給されるのを抑制し、且つバランスウェイトによる油の撹拌損失も低減して、性能向上を図ることのできるスクロール圧縮機を得ることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、軸心に対し偏心した偏心ピン部を有するクランク軸と、台板に渦巻体と該渦巻体の反対側に設けられ前記偏心ピン部と旋回軸受を介して係合する旋回ボス部を有する旋回スクロールと、該旋回スクロールの渦巻体と噛み合う渦巻体を有する固定スクロールと、該固定スクロールを固定すると共に前記旋回スクロールを収納し、前記クランク軸を支持する主軸受を有するフレームと、前記クランク軸を回転させるための駆動部と、これらを収容する密閉容器と、該密閉容器内に設けられた油溜りの油を、前記偏心ピン部の端部に供給するために前記クランク軸に形成された軸方向の給油穴を備えるスクロール圧縮機であって、前記旋回スクロール下方の前記フレーム内に配置されると共に前記クランク軸に固定され、前記偏心ピン部及び前記旋回スクロールに作用する遠心力を打ち消す方向の遠心力を発生させるためのバランスウェイトと、前記バランスウェイトを軸方向に貫通する隙間部と、前記隙間部よりも外径側における前記バランスウェイトと前記旋回スクロールとの間に設けられた第1シール部材と、前記隙間部よりも外径側における前記バランスウェイトと前記フレームとの間に設けられた第2シール部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮室に過剰な油が供給されるのを抑制し、且つバランスウェイトによる油の撹拌損失も低減して、性能向上を図ることのできるスクロール圧縮機を得ることができる効果が得られる。
本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図である。 図1におけるフレーム近傍の拡大断面図である。 図1に示す実施例1の変形例を示す図で、図2に相当する図である。 図2に示すクランク軸及びバランスウェイトを偏心ピン部の端部側から見た図である。 図2に示すクランク軸及びバランスウェイトをスラスト軸受側から見た図である。 本発明のスクロール圧縮機の実施例2を示す図で、図2に相当する図である。 図6に示すクランク軸及びバランスウェイトを偏心ピン部の端部側から見た図である。 図6に示すクランク軸及びバランスウェイトをスラスト軸受側から見た図である。
以下、本発明のスクロール圧縮機の具体的実施例を図面に基づいて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示す。
本発明のスクロール圧縮機の実施例1を図1〜図5を用いて説明する。図1は本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図、図2は図1におけるフレーム近傍の拡大断面図、図3は図1に示す実施例1の変形例を示す図、図4は図2に示すクランク軸及びバランスウェイトを偏心ピン部の端部側から見た図、図5は図2に示すクランク軸及びバランスウェイトをスラスト軸受側から見た図である。
まず、図1を用いて、本実施例1のスクロール圧縮機の全体構成を説明する。
スクロール圧縮機1は、密閉容器2内に、圧縮機構部3、駆動部4、回転軸部5及び給油機構部6等を収納し構成されている。
前記圧縮機構部3は、旋回スクロール7、固定スクロール8、前記密閉容器2内に固定されたフレーム9及び自転防止機構10等を基本要素として構成されている。
前記旋回スクロール7は、台板7a、該台板7aの一方側の面に立設されたスクロール形状の旋回スクロール渦巻体(スクロールラップ)7b、前記台板7aにおける前記旋回スクロール渦巻体7bとは反対側の面の中央に垂直に突出して設けられた旋回ボス部7c及び前記旋回ボス部7c内に設けられた旋回軸受7d等を基本要素として構成されている。前記旋回軸受7dとしてはすべり軸受が用いられている。
前記固定スクロール8は、台板8a、該台板8aに垂直に立設されたスクロール形状の固定スクロール渦巻体(スクロールラップ)8b、前記台板8aの外周側に設けられた吸入口8c、前記台板8aの中央側に設けられた吐出口8d等を基本要素としてとして構成されている。前記旋回スクロール渦巻体7bに対し、固定スクロール渦巻体8bを対向させて圧縮室11を形成するよう噛み合わせた後、この固定スクロール8は前記フレーム9にボルト33により固定される。
密閉容器2内に固定されている前記フレーム9は、前記固定スクロール8をボルト33により締結する固定スクロール締結面9a、クランク軸12を回転自在に支持する主軸受13を収納するフレーム軸受部9b等を基本要素として構成されている。
前記自転防止機構10は、前記旋回スクロール7が前記固定スクロール8に対し自転せずに旋回運動させるためのものである。この自転防止機構10は、前記フレーム9内に収納され、該フレーム9と、前記旋回スクロール7の台板7aにおける反渦巻体側とに係合するように構成されている。
前記駆動部4は、固定子14と回転子15を備える電動機16を基本要素として構成され、前記電動機16は、電気端子17を経由した電源(図示せず)からの電気入力により駆動され、回転作用をクランク軸12へ付与する。
回転軸部5は、前記クランク軸12、前記主軸受13、前記密閉容器2内の前記電動機16よりも下部(圧縮機構部3と反対側)にプラグ溶接により固定された副フレーム18、この副フレーム18にボルト34で固定された副軸受ハウジング20、該副軸受ハウジング20内に設けられた副軸受19、及び前記旋回スクロール7下方の前記フレーム9内に配置されると共に前記クランク軸12に固定されたバランスウェイト21等を基本要素として構成されている。前記副フレーム18と前記副軸受ハウジング20は一体構造に構成しても良い。
前記クランク軸12は、主軸部12a、副軸部12b、偏心ピン部12c、鍔部12d、給油穴(貫通穴)12e等を基本要素として構成されている。前記主軸部12aは前記主軸受13により、前記副軸部12bは前記副軸受19により回転自在に支持されている。また、前記主軸部12aと前記副軸部12bの間の前記クランク軸12に、前記電動機16の前記回転子15が固定されている。
前記偏心ピン部12cは、前記旋回ボス部7c内に設けられた前記旋回軸受7dを介して前記旋回スクロール7と係合されている。また、前記鍔部12dは前記偏心ピン部12c部の下部(前記主軸部12a上端)に位置し、前記主軸部12a及び前記偏心ピン部12cよりも大きい径に構成されている。
前記給油機構部6は、前記クランク軸12の下端と係合し、該クランク軸12の回転を利用して、密閉容器2下部の油溜り22から油を吸い上げ、前記クランク軸12内の軸方向に形成された前記給油穴12eを介して、油を圧縮機の各摺動部に給油する。前記給油機構部6の給油方式としては、一般に遠心式ポンプや容積式ポンプが用いられる。
上述したように構成されたスクロール圧縮機1では、電動機16により前記クランク軸12が回転されると、前記旋回スクロール7が旋回運動し、旋回スクロール渦巻体7bと固定スクロール渦巻体8bとで形成される圧縮室11はその容積を減少させて圧縮動作が行なわれる。
空気調和機などの冷凍サイクルを流れる作動流体(冷媒)は、前記密閉容器2に設けられた吸入管23を介して、密閉容器2外から固定スクロール8に形成されている前記吸入口8cに導入された後、前記圧縮室11へ吸い込まれる。圧縮室11に吸い込まれた前記作動流体は、前記圧縮動作による圧縮行程を経て、前記吐出口8dから前記密閉容器2内に形成された吐出空間35に吐出された後、前記固定スクロール8及び前記フレーム9の外周に設けられた軸方向の連通路36を通って、フレーム9下部の電動機室37側に流れ、その後密閉容器2に設けられた吐出管24から密閉容器2外の前記冷凍サイクルに吐出される。
なお、図1において、9dは、前記旋回軸受7dや前記主軸受13を潤滑した油を排出するために前記フレーム9に形成された排油経路、36は前記排油経路9dから排出された油を密閉容器2下部の前記油溜り22に導くための排油パイプである。前記主軸受13や前記副軸受19には、前記クランク軸12に形成された前記給油穴12eから、前記クランク軸12に形成された横穴9e,9fを介して油が供給される。
次に、前記フレーム9近傍の拡大断面図である図2を用いて、本実施例における要部の構成を詳しく説明する。
前記フレーム9の内部には、前記旋回スクロール7、前記自転防止機構10、前記クランク軸12の主軸部12a、偏心ピン部12c及び前記鍔部12d、前記バランスウェイト21等が収納されている。
前記バランスウェイト21は、リング部21aとアンバランス部21bで構成され、前記リング部21aで前記クランク軸12に圧入や焼嵌めなどの手段で固定されている。前記アンバランス部21bは前記旋回スクロール7の旋回運動によって発生するアンバランスを打ち消す方向に設けられている。また、前記バランスウェイト21は、前記クランク軸12に、その下端側から挿入されて、前記鍔部12dの下端面に当接して軸方向に固定されている。
前記バランスウェイト21のリング部21aの上端面には第1シール部材25を収容する凹溝21eが形成されている。前記第1シール部材25は、前記バランスウェイト21と、前記旋回スクロール7の旋回ボス部7c下端の摺動面7eとの間に設けられ、旋回スクロール7と摺動しつつ、前記旋回スクロール7と前記リング部21aとの間をシールしている。
一方、前記バランスウェイト21のリング部21aに対向する前記フレーム9の端面9cにはスラスト軸受26が取り付けられている。このスラスト軸受26は、前記バランスウェイト21のリング部21aを支持し、このバランスウェイト21を介して、前記クランク軸12に作用する軸方向の荷重を支持するように構成されている。前記バランスウェイト21には前記スラスト軸受26からの反力が働くが、このバランスウェイト21は前記鍔部12dの下面(段差部)に当接して固定されているため、クランク軸12に対し軸方向に移動することはない。
前記スラスト軸受26は、バランスウェイト21のリング部21aと摺動しつつ、バランスウェイト21のリング部21aとフレーム9のバランスウェイトと対向する端面9cとの間をシールする機能も備え、シール部材(第2シール部材)としての機能を兼用している。前記スラスト軸受26にシール部材としても十分な機能を持たせるためには、前記スラスト軸受26を樹脂軸受で構成することが好ましい。
なお、前記スラスト軸受26で十分なシール性が得られない場合には、図3に示すように、前記スラスト軸受26よりも外径側に、前記第1シール部材25と同様の第2シール部材31を設けるように構成しても良い。即ち、図3は図1に示す実施例1の変形例を示す図であり、図2と異なる点は、バランスウエイト21のリング部21aに対向するフレーム9の端面9cに、前記スラスト軸受26の他に前記第2シール部材31も配設していることである。即ち、前記スラスト軸受26は前記リング部21aの内周側に対応する部分に配設され、このスラスト軸受26よりも外径側で前記リング部21aに対向するフレーム9の端面9cには凹溝21fを形成して、この凹溝21fに前記第2シール部材31を配設する構成としている。
このように構成することにより、前記スラスト軸受26の材質は、シール性の良い樹脂製のものに限られず、裏金付きの軸受材等を使用することも可能になる。他の構成は図2に示すものと同様である。
上述したように、図2に示すような第1シール部材25とスラスト軸受(第2シール部材)26により、或いは図3に示すような第1シール部材25と第2シール部材31により、バランスウェイト21を配置している空間は、前記リング部21aより内側の空間であるクランク軸近傍空間29と、前記リング部21aよりも外側の空間である背圧室28に区画される。
前記背圧室28は、前記第1シール部材25、前記第2シール部材(スラスト軸受26や第2シール部材31)、前記旋回スクロール7、前記固定スクロール8、前記フレーム9及び前記バランスウェイト21により区画されている。前記クランク軸近傍空間29は、前記第1シール部材25、前記第2シール部材(スラスト軸受26や第2シール部材31)、前記クランク軸12、前記旋回スクロール7、前記フレーム9及び前記バランスウェイト21により区画されている。
前記クランク軸近傍空間29の構成を、図2と、この図2に示すクランク軸及びバランスウェイトを、偏心ピン部の端部側から見た図4と、スラスト軸受側から見た図5を用いて詳しく説明する。
図4、図5に示すように、バランスウェイト21のリング部21aの内径側には径方向内側に突出する爪部(支持部)21cが周方向に3か所設けられ、この爪部21cによってバランスウェイト21は焼嵌めや圧入などの手段でクランク軸12に固定されている。なお、前記爪部21cは3か所には限られず、周方向に4か所以上設けるようにしても良い。
前記バランスウェイト21における前記爪部21c以外の内周面21dは、前記クランク軸12の鍔部12dよりも径方向外側となるように形成されている。このバランスウェイト21の前記内周面21dと前記爪部21c、及び前記クランク軸12と前記鍔部の外周面により、バランスウェイト21とクランク軸12との接続部を軸方向に貫通する隙間部(油通路)32が形成されている。
また、図2に示すように、前記旋回スクロール7の前記旋回ボス部7c下端の摺動面7eには、旋回スクロール7の旋回運動により前記第1シール部材25を径方向に横断し、前記クランク軸近傍空間29の高圧の油を前記背圧室28へ供給するための分岐経路30が設けられる。この分岐経路30の例としては、ポケット溝やスリットで構成することができる。
図2に示す例では、前記分岐経路30を、前記旋回スクロール7の旋回運動により、前記クランク軸近傍空間(第1シール部材25内径側の空間)29と前記背圧室(第1シール部材25外径側の空間)28とを間歇的に連通するスリットにより構成している。このスリット(分岐経路30)は、前記第1シール部材25を、旋回スクロール7の旋回運動に伴い間歇的に跨ぐことにより、前記クランク軸近傍空間29の高圧の油を、差圧により前記背圧室28へ間歇的に供給する。
なお、前記分岐経路30をポケット溝で構成する場合には、前記旋回ボス部7cの摺動面7eにポケット溝(穴)を1乃至数個形成し、このポケット溝が、旋回スクロール7の旋回運動に伴い前記第1シール部材25を跨いで、前記クランク軸近傍空間29と前記背圧室28間を移動するように構成する。これにより、前記クランク軸近傍空間29の高圧の油を前記背圧室28へ間歇的に供給することができる。
前記背圧室28の圧力は、前記クランク軸近傍空間29の高圧の油が、前記給油経路30を介して前記第1シール部材25を跨いで前記背圧室28に供給される際に減圧されることにより、前記クランク軸近傍空間29の圧力よりも低くなる。また、前記固定スクロール8または前記フレーム9には、前記背圧室28の圧力(背圧)を調整するため、背圧制御弁などにより構成される圧力調整機構(図示せず)が設けられている。この圧力調整機構により前記背圧を調整して、前記旋回スクロール7の前記固定スクロール8への押付力を適切にし、前記圧縮室11のシール性を高めつつ摺動損失もできるだけ低減できるように構成している。
前記クランク軸近傍空間29の油は前記分岐経路30を介して前記背圧室28に供給され、この油は前記背圧室28内の前記自転防止機構10等の摺動部に供給される。また、この油は、更に前記旋回スクロール7と前記固定スクロール8との間の摺動部や、前記圧縮室11を形成している渦巻体7b,8bの摺動部などにも供給される。前記圧縮室11に供給された油は、前記吐出口8dから前記吐出空間35に吐出された後、前記密閉容器2下部の油溜り22に戻る。
次に、本実施例1における油の流れを、図1、図2等を用いて説明する。
給油機構部6により、密閉容器2下部の油溜り22の油は、クランク軸12内の給油穴12eに供給され、その後偏心ピン部12cの端部から旋回ボス部7c内の空間に流れる。ここから油は旋回軸受7dに流れて、これを潤滑した後、クランク軸近傍空間29に流入し、この油の一部は、分岐経路30を介して背圧室28へ供給され、前記油の残りは隙間部32を通過してバランスウェイト21よりも下部に導かれ、フレーム9に設けられた排油経路9d及び排油パイプ38を介して前記油溜り22に戻される。
以上説明したように、本実施例1では、バランスウェイト21のリング部21aの上部に第1シール部材25を設けると共に、下部には、図2に示すように第2シール部材としての機能を有するスラスト軸受26、または図3に示すようにスラスト軸受26と第2シール部材31を設けている。従って、バランスウェイト21のアンバランス部21bが配置されている空間(背圧室28)に油が大量に供給されるのを防止することができるから、前記アンバランス部21bによる油の撹拌損失を大幅に低減でき、スクロール圧縮機の性能向上を図ることができる。
また、本実施例では、バランスウェイト21のリング部21a内径側にクランク軸12と当接する3か所以上の爪部(支持部)21cを設けると共に、前記爪部21c以外の前記リング部21aの内周面21dをクランク軸12の鍔部12dよりも径方向外側となるように設けている。この内周面21dと、前記爪部21cと、前記クランク軸12と前記鍔部12dの外周面により隙間部32を形成して、前記バランスウェイト21の上部と下部を連通する油通路を形成している。
クランク軸12の鍔部12dに貫通穴を設けて油通路とすることも考えられるが、鍔部12dに貫通穴を設けるためには前記鍔部12dの外径を大きくする必要がある。これに対し本実施例のように、バランスウエイト21の内周面側に前記隙間部32を形成することにより、前記鍔部12dの外径を大きくすることなく、前記隙間部32による大きな油通路を介して、旋回軸受7dに供給された潤滑油をスムーズに排油経路9dに流出させることができる。
また、本実施例では、前記バランスウェイト21の内周側は、爪部21cの内周面の他に、爪部21c以外の部分の内周面21dを形成する必要がある。しかし、バランスウェイト21は、一般に焼結材で製作されることが多いため、爪部以外の前記内周面21dを加工する必要は無く、コストアップすることなく大きな油通路(隙間部32)を形成できる。従って、クランク軸の鍔部12dに大きな油通路を形成するような場合に比べ、本実施例では、鍔部12dを大きくしたり、該鍔部12dに長穴や扇形状の油通路を加工する必要はないので、コストダウンを図ることもできる。
なお、上述した本実施例では、前記リング部21aの内周側に爪部21cを残して切欠きを設けることで、前記隙間部32を形成しているが、前記リング部21aの内周側を全周に亘ってクランク軸12に固定するように構成し、且つ前記リング部21cに軸方向の貫通穴を形成して前記隙間部32を設けるようにしても良い。
また、前記隙間部32はクランク軸12の回転と共に回転するが、図1、図2に示すように、前記隙間部32が前記分岐経路30の真下に位置しない位相の時に、前記分岐経路30が前記背圧室(第1シール部材25外径側の空間)28と連通するように構成することが好ましい。即ち、分岐経路30が最も偏心した位置となるときに前記背圧室28と連通するように構成した場合、前記爪部21cの少なくとも一つを前記偏心ピン部12cの偏心方向に設けるようにすれば良い。この構成とすることにより、前記分岐経路30が前記背圧室28と連通している状態では、前記分岐経路30の真下には前記爪部21cが位置しており、隙間部32は位置していない。このように構成することにより、前記爪部21cの部分では油が下方に流れ難いので、前記分岐経路30から前記背圧室28への給油をより確実に行うことが可能となる。
なお、前記爪部21cの幅は、前記分岐経路30が連通している間、その分岐経路30の下方に前記爪部21cが存在するように、その爪部21cの幅を決めることが好ましい。
例えば、1回転中の30度の回転角度範囲で連通する場合、前記爪部21cの幅も30度の角度範囲に相当する幅以上に形成すると良い。
更に、図4、図5に示すように、前記隙間部32は前記アンバランス部21bとは互いに正対しない位置、即ちクランク軸12の中心に対して互いに点対称にはならない位置に設けることが望ましい。このように構成することにより、前記爪部21cの少なくとも一つを、前記アンバランス部21bに対し前記クランク軸12を挟んで正対する位置に設けることができるので、バランスウェイト21のアンバランス部21bに働く遠心力を前記爪部21cで受け止めることができる。従って、前記バランスウェイト21の変形を抑制することができるから、クランク軸12に対するバランスウェイト21の締結力が低下するのを抑制することができる。
本発明のスクロール圧縮機の実施例2を図6〜図8を用いて説明する。図6は本実施例2を示す図で、図2に相当する図、図7は図6に示すクランク軸及びバランスウェイトを偏心ピン部の端部側から見た図、図8は図6に示すクランク軸及びバランスウェイトをスラスト軸受側から見た図である。本実施例2の説明においては、上述した実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と同一部分については説明を省略する。
本実施例2においては、図6に示すように、フレーム9内部には、旋回スクロール7、自転防止機構10、クランク軸12の主軸部12a、偏心ピン部12c、鍔部12d、バランスウェイト21、第1シール部材25、スラスト軸受26、第2シール部材31等が収納されている。
本実施例2が上述した実施例1と異なる点は、図6〜図8に示すように、前記バランスウェイト21が、クランク軸12の上端から挿入され、バランスウェイト12のリング部21aの内周面に設けられた段差が、クランク軸12の鍔部12dのスラスト軸受26が設けられている側とは反対側に当接した状態で前記鍔部12dに固定されていることである。
また、前記バランスウェイト21のリング部21aの上端面に形成した凹溝21eには第1シール部材25が設けられ、この第1シール部材25は旋回スクロール7の旋回ボス部7c下端の摺動面7eと摺動しつつ、旋回スクロール7とバランスウェイトのリング部21aの間をシールしている。
また、上記実施例1と同様に、前記旋回スクロール7の前記旋回ボス部7c下端の摺動面7eには、旋回スクロール7の旋回運動により前記第1シール部材25を径方向に横断し、クランク軸近傍空間29の高圧の油を背圧室28へ供給するための分岐経路30が設けられている。本実施例2では前記分岐経路30を、前記旋回スクロール7の旋回運動により、前記クランク軸近傍空間29と前記背圧室28とを間歇的に連通するスリットにより構成している。
前記クランク軸12の鍔部12d下端面に対向するフレーム9の端面9cにはスラスト軸受26が取り付けられている。前記スラスト軸受26は、前記鍔部12dを支持することにより、前記クランク軸12に作用する軸方向の荷重を支持する。このため、本実施例では、クランク軸12に作用するロータ磁気吸引力等の軸方向の荷重は前記バランスウェイト21には作用しない。
フレーム9の端面9cにおける前記スラスト軸受26の設置位置より外周側の部分には凹溝21fが形成されており、この凹溝21fには第2シール部材31が設けられている。この第2シール部材31は前記バランスウェイト21のリング部21aと摺動し、前記リング部21aと前記フレーム9の端面9cとの間をシールしている。
図7、図8に示すように、バランスウェイト21のリング部21bの内径側には、径方向内側に突出する爪部(支持部)21cが3か所以上(この例では3か所)設けられ、この爪部21cにより前記バランスウェイト21はクランク軸12の鍔部12dに固定されている。前記爪部21c以外のバランスウェイト21の内周面21dは、前記鍔部12dよりも径方向外側となるように形成されている。
前記クランク軸12の鍔部12dと、前記バランスウェイト21の爪部21c及び内周面21dにより、前記バランスウェイト21と前記鍔部12dの接続部を軸方向に貫通する隙間部32が形成されている。この隙間部32は、上記実施例1と同様に、旋回軸受7dに供給された油が通過して排油経路9d側に流す油通路として機能する。
本実施例2においても上記実施例1と同様に、前記隙間部32が前記分岐経路30の真下に位置しない位相の時に、前記分岐経路30が前記背圧室28と連通するように構成すると良い。また、前記隙間部32は前記アンバランス部21bとは互いに正対しない位置、即ちクランク軸12の中心に対して互いに点対称にはならない位置に設けることが良い。他の構成については、上述した実施例1と同様である。
上述した実施例2の構成としても、前述した実施例1と同様に、バランスウェイト21のリング部21aの上部に第1シール部材25、下部に第2シール部材31を設けているので、バランスウェイト21のアンバランス部21bへの油の移動を制限することができる。従って、前記アンバランス部21bによる油の撹拌損失を低減できるからスクロール圧縮機の性能向上を図ることができる。
また、本実施例では、上記実施例1と同様に、バランスウエイト21の内周面側に前記隙間部32を形成しているので、クランク軸12の鍔部12dの外径を大きくすることなく、前記隙間部32による大きな油通路を介して、旋回軸受7dに供給された潤滑油をスムーズに排油経路9dに流出させることができる。
更に、前記バランスウェイト21は焼結材で製作されることが多いので、爪部以外の前記内周面21dを加工する必要は無く、コストアップすることなく大きな油通路(隙間部32)を形成できる。
また、本実施例2によれば、スラスト軸受26によってクランク軸の鍔部12dを直接支持するようにしているから、バランスウェイト21のクランク軸12への取付け時に傾きが発生しても、クランク軸12を常に垂直に支持できる。従って、クランク軸12を支持している各軸受への片当たりを抑制し、圧縮機の信頼性を更に向上させることができる。更に、本実施例2の構成とすることにより、スラスト軸受26の径を小さくできるから、この点からもコストダウンを図ることができる。
以上説明したように、本発明のスクロール圧縮機の各実施例によれば、前記クランク軸外周面と前記バランスウェイト内周面との間に、前記バランスウェイトを軸方向に貫通する隙間部(油通路)と、前記隙間部よりも外径側における前記バランスウェイトと前記旋回スクロールとの間に設けられた第1シール部材と、前記隙間部よりも外径側における前記バランスウェイトと前記フレームとの間に設けられた第2シール部材とを備える構成としているので、以下の効果が得られる。
即ち、旋回軸受を通過した油の大半は、前記隙間部(油通路)を介して下方(主軸受側)に流れ、残りの油がバランスウエイトのアンバランス部が配設されている背圧室に流れるので、前記アンバランス部が設けられている背圧室への油の供給が制限される。これにより、径方向に突出する前記アンバランス部による油の撹拌損失を低減することができるから、スクロール圧縮機の性能向上を図ることができる。
また、クランク軸の鍔部には油通路を設けず、バランスウエイトの内周側に隙間部を設けて油通路としているので、前記鍔部の小径化及び加工の簡略化も図りつつ、鍔部外周に十分な大きさの油通路を容易に設けることが可能となる。従って、コストアップすることなく圧縮機の信頼性も向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:スクロール圧縮機、2:密閉容器、3:圧縮機構部、
4:駆動部、5:回転軸部、6:給油機構部、
7:旋回スクロール、7a:台板、7b:旋回スクロール渦巻体、7c:旋回軸受部、
7d:旋回軸受、7e:摺動面、
8:固定スクロール、8a:台板、8b:固定スクロール渦巻体、8c:吸入口、
8d:吐出口、
9:フレーム、9a:固定スクロール締結面、9b:フレーム軸受部、
9c:端面、9d:排油経路、9e,9f:横穴、
10:自転防止機構、11:圧縮室、
12:クランク軸、12a:主軸部、12b:副軸部、12c:偏心ピン部、
12d:鍔部、12e:給油穴(貫通穴)、
13:主軸受、14:固定子、15:回転子、16:電動機、17:電気端子、
18:副フレーム、19:副軸受、20:副軸受ハウジング、
21:バランスウェイト、21a:リング部、21b:アンバランス部、
21c:爪部(支持部)、21d:内周面、21e,21f:凹溝、
22:油溜り、23:吸入管、24:吐出管、
25:第1シール部材、26:スラスト軸受(第2シール部材)、
28:背圧室(第1シール部材の外径側の空間)、
29:クランク軸近傍空間(第1シール部材の内径側の空間)、
30:分岐経路、31:第2シール部材、32:隙間部(油通路)、
33,34:ボルト、35:吐出空間、36:連通路、
37:電動機室、38:排油パイプ。

Claims (11)

  1. 軸心に対し偏心した偏心ピン部を有するクランク軸と、台板に渦巻体と該渦巻体の反対側に設けられ前記偏心ピン部と旋回軸受を介して係合する旋回ボス部を有する旋回スクロールと、該旋回スクロールの渦巻体と噛み合う渦巻体を有する固定スクロールと、該固定スクロールを固定すると共に前記旋回スクロールを収納し、前記クランク軸を支持する主軸受を有するフレームと、前記クランク軸を回転させるための駆動部と、これらを収容する密閉容器と、該密閉容器内に設けられた油溜りの油を、前記偏心ピン部の端部に供給するために前記クランク軸に形成された軸方向の給油穴を備えるスクロール圧縮機であって、
    前記旋回スクロール下方の前記フレーム内に配置されると共に前記クランク軸に固定され、前記偏心ピン部及び前記旋回スクロールに作用する遠心力を打ち消す方向の遠心力を発生させるためのバランスウェイトと、
    前記バランスウェイトを軸方向に貫通する隙間部と、
    前記隙間部よりも外径側における前記バランスウェイトと前記旋回スクロールとの間に設けられた第1シール部材と、
    前記隙間部よりも外径側における前記バランスウェイトと前記フレームとの間に設けられた第2シール部材とを備える
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクロール圧縮機であって、
    前記隙間部よりも外径側における前記バランスウェイトと前記フレームとの間に設けられ、前記クランク軸に作用するスラスト力を支持するスラスト軸受を備え、このスラスト軸受は前記第2シール部材を兼用していることを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 請求項2に記載のスクロール圧縮機であって、
    前記スラスト軸受は樹脂軸受で構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項1に記載のスクロール圧縮機であって、
    前記クランク軸に作用するスラスト力を支持するスラスト軸受を備え、このスラスト軸受は前記第2シール部材の径方向内側に設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
    前記偏心ピン部下部の前記クランク軸に、該クランク軸よりも径の大きい鍔部を設け、この鍔部により前記バランスウェイトの軸方向の位置決めが為されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項5に記載のスクロール圧縮機において、
    前記バランスウェイトと前記フレームとの間に設けられ、前記クランク軸に作用するスラスト力を支持するスラスト軸受を備え、
    前記バランスウェイトは前記クランク軸に設けられた鍔部における前記スラスト軸受が設けられている側の面で軸方向に位置決めされていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  7. 請求項5に記載のスクロール圧縮機において、
    前記クランク軸に作用するスラスト力を支持するスラスト軸受を備え、
    該スラスト軸受は前記鍔部を支持するように設けられ、
    前記バランスウェイトは、前記スラスト軸受の軸受面よりも外径側で前記鍔部に固定されることを特徴とするスクロール圧縮機。
  8. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
    前記隙間部は、前記クランク軸外周面と前記バランスウェイト内周面との間に形成され、
    前記バランスウェイトは、その内周側に前記クランク軸に対する支持部となる爪部が周方向に少なくとも3か所設けられ、該爪部を介して前記バランスウェイトが前記クランク軸に固定され、
    前記隙間部は前記爪部の間に設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  9. 請求項8に記載のスクロール圧縮機において、
    前記バランスウェイトは径方向に突出したアンバランス部を有し、前記バランスウェイトに設けられた前記爪部の少なくとも1つは、前記クランク軸の中心に対して、前記アンバランス部の反対側に設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  10. 請求項8に記載のスクロール圧縮機において、
    前記第1シール部材に対向する前記旋回ボス部の摺動面に分岐経路を形成し、この分岐経路は、旋回スクロールの旋回運動に応じて、前記第1シール部材の内径側の空間と外径側の空間を間欠的に連通するように構成され、
    前記クランク軸に形成された前記給油穴を介して前記偏心ピン部上端に給油された油は、前記旋回軸受を潤滑した後、その油の一部が前記分岐経路を介して前記第1シール部材の外径側の空間に間欠的に供給されることを特徴とするスクロール圧縮機。
  11. 請求項10に記載のスクロール圧縮機において、
    前記爪部の少なくとも一つを前記偏心ピン部の偏心方向に設けることで、前記隙間部が前記分岐経路の真下に位置しない位相の時に、前記分岐経路が前記第1シール部材の外径側の空間と連通するように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
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