JP2566163Y2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2566163Y2
JP2566163Y2 JP1991101535U JP10153591U JP2566163Y2 JP 2566163 Y2 JP2566163 Y2 JP 2566163Y2 JP 1991101535 U JP1991101535 U JP 1991101535U JP 10153591 U JP10153591 U JP 10153591U JP 2566163 Y2 JP2566163 Y2 JP 2566163Y2
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JP
Japan
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bearing
cylindrical bush
shaft portion
scroll
crankshaft
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JP1991101535U
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JPH0550095U (ja
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隆史 山本
達也 杉田
正二 萩原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、冷凍,空調機などに
用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開昭63ー80088号
公報に示された従来のスクロール圧縮機を示す断面図
で、図において、1は固定スクロール、2は公転スクロ
ール、3は公転スクロール2に嵌合された駆動ブッシ
ュ、4はクランク軸、5はオルダムリング、6は主フレ
ーム、6aは主軸受、7は電動機固定子、8は電動機回
転子、9は副フレーム、9aは副軸受、10は密閉容
器、11は外部より冷媒ガスを導く吸入管、12は吐出
管、13は密閉容器10底部に貯溜される潤滑油であ
る。
【0003】なお、図4中のFgは固定スクロール1と
公転スクロール2とで形成される圧縮室で発生するラジ
アル方向の圧縮荷重、Fc1は公転スクロール2の公転運
動により発生する遠心力、Fc2,Fc3はFc1と釣り合い
をとるため電動機回転子両側にとりつけられた上バラン
スウェイト19,下バランスウェイト20により発生す
る遠心力である。
【0004】また、図6は特開昭58ー172402号
公報に示された従来のスクロール圧縮機を示す断面図
で、図において、3は外周面を凸球面に形成した駆動ブ
ッシュ、3aは内周面を凹球面に形成した駆動ブッシュ
軸受である。
【0005】次に動作について説明する。電動機固定子
7,電動機回転子8による回転力は、電動機回転子8に
焼嵌め固定されたクランク軸4により伝達され、駆動ブ
ッシュ3を介して公転スクロール2に伝えられる。公転
スクロール2は自転防止機構であるオルダムリング5に
より円軌道を動く公転運動を行ない、固定スクロール1
との間に形成される圧縮室の容量変化に従って冷媒の圧
縮が行なわれる。冷媒は吸入管11により外部冷凍サイ
クルから密閉容器10内へ流入し、圧縮室内で圧縮され
た後、高圧となり、吐出管12より外部冷凍サイクルへ
流出する。また、公転スクロール2に作用する冷媒の圧
縮荷重のうち、スラスト方向力は主フレーム6の上端面
のスラスト軸受により支持され、ラジアル方向力Fgは
駆動ブッシュ3を介してクランク軸4に伝達され、クラ
ンク軸4は主フレーム6の下部ボス部に設けられた主軸
受6a、副フレーム9に設けられた副軸受9aとにより
軸支される。また、電動機回転子8両側に取り付けられ
た上バランスウェイト19,下バランスウェイト20に
より発生する遠心力Fc2,Fc3も、主軸受6a,9aと
に支持される。密閉容器10の底部に貯溜された潤滑油
は、クランク軸4に伴う遠心力により各軸受部,圧縮室
等の摺動部へ導かれる。
【0006】また、図6に示す従来のスクロール圧縮機
においては、ラジアル方向力Fgは駆動ブッシュ3と駆
動ブッシュ軸受3aからなる球面軸受を介してクランク
軸4に伝達され、クランク4軸は図4の実施例と同様に
主軸受6a,副軸受9aとにより軸支される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は以上のように構成されており、圧縮工程で公転スク
ロールに作用するラジアル方向力Fgはクランク軸のピ
ン部4aに作用し、それを支持する主軸受,副軸受に対
して、図4に示すように作用点がオーバーハングするよ
うに構成されているため、図5に示すように圧縮荷重の
ラジアル方向力Fgによりクランク軸がたわみ変形を生
じると、主軸受内でクランク軸の傾斜、または副軸受内
でクランク軸の傾斜を生じ、そのため各軸受部の負荷容
量が低下し、軸受部の摩耗,焼付きなどを生じるという
問題があった。また、近年、空調機などにおいてはイン
バータ制御により圧縮機の可変速運転に伴い圧縮機の運
転範囲が低速から高速まで拡大したことから、低速運転
域においては軸受内油膜が発生しにくく、また、高速運
転域においては公転スクロール,上バランスウェイト,
下バランスウェイトにより発生する遠心力Fc1,Fc2,
Fc3が増大し、クランク軸のたわみ変形を更に増大させ
るという問題もあった。さらに、クランク軸ピン部のた
わみ変形対策に対しては、図6に示すように、駆動ブッ
シュ部に球面軸受を用いているものもあるが、駆動ブッ
シュの外周凸球面曲率と駆動ブッシュ軸受の内周凹球面
曲率は同一であるため、駆動ブッシュ軸受は駆動ブッシ
ュを巻き加工により成形しなければならず、駆動ブッシ
ュと駆動ブッシュ軸受間のクリアランス管理が困難であ
り、クリアランスが大きい場合は他の軸〜軸受間に対し
相対的傾きを与え、軸受信頼性を低下させ、また、球面
曲率は軸受長により決まるため、球面接触面での接触応
力(ヘルツ応力)に対し、充分な許容を持った設計がで
きず、球面接触面の信頼性が充分確保できないなどの問
題点があった。
【0008】この考案は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、圧縮工程で公転スクロールに作
用する圧縮荷重のラジアル方向力Fgまたは遠心力荷重
Fc1,Fc2,Fc3によりクランク軸にたわみ変形を生じ
た場合でも軸受部の摩耗,焼付き等の損傷発生を防止
し、信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案に係わるスクロ
ール圧縮機は、少なくとも主軸部または副軸部のうち一
方の軸受装置内に主軸部または副軸部に微小隙間をもっ
て円筒状ブツシュを嵌合し、該円筒状ブッシュの外周面
には全周にわたって頂点が円筒状ブッシュのほほ中央の
軸方向位置に存在する凸となる樽状の帯状部により軸方
向に沿う曲面部を設けるとともに、円筒状ブッシュと軸
受との回り止めのために回り止め手段を円筒状ブッシュ
の曲面部を除いた部分と軸受とに設けたものである。
【0010】
【作用】この考案におけるスクロ−ル圧縮機は、圧縮工
程で公転スクロ−ルに作用する圧縮荷重のラジアル方向
力Fgまたは遠心力荷重Fc1、Fc2、Fc3により
クランク軸にたわみ変形が生じた場合でも、円筒状ブッ
シュの帯状部よりなる曲面部が軸方向に回転と移動が自
在にできるように接触しているので、円筒状ブッシュは
クランク軸主軸部と平行になるまで傾くため、クランク
軸のたわみにより軸受負荷容量の低下を生じることな
く、軸受が損傷することはない。
【0011】
【実施例】実施例1. 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図
1、図2において、4bはクランク軸4の主軸部、4c
はクランク軸4の副軸部、15は外周面に中央部が全周
にわたって凸となる鼓状に形成された、即ち、樽状の帯
状部よりなる曲面部であるクラウニング面14を有する
円筒状ブッシュ、16は円筒状ブッシュ15と主軸受6
aとの回り止めピン、17は給油ポンプ部、18はポン
プカバ−である。
【0012】次に動作について説明する。円筒状ブッシ
ュ15の外周面に中央部が全周にわたって凸となる鼓状
に形成されたクラウニング面14を設けるとともに、円
筒状ブッシュ15と軸受との回り止めピン16を設け、
かつ、円筒状ブッシュ15外周面が微小すきまをもって
主軸受6aと嵌合され、さらに、円筒状ブッシュ15内
周面にはクランク軸主軸部4bが微小すきまをもって嵌
合したことにより、圧縮工程で公転スクロ−ル2に作用
する圧縮荷重のラジアル方向力Fgまたは遠心力荷重F
c1、Fc2、Fc3によりクランク軸4にたわみ変形
を生じた場合でも、円筒ブッシュ15外周面に形成され
た中央部が凸となる鼓状のクラウニング面14上で外周
主フレ−ムの主軸受6aとの接点が移動し、その結果、
円筒状ブッシュ15に対してクランク軸主軸部4bが平
行状態のままで回転することができる。また、圧縮荷重
のラジアル方向力Fgと遠心力荷重Fc1、Fc2、F
c3は方向が直交し、その大きさは圧縮機の運転条件に
より可変するため、クランク軸4のたわみ方向も可変す
るが、円筒状ブッシュ15の外周面に中央部が全周にわ
たって凸となる鼓状に形成されているため、クラウニン
グ面14と主フレ−ム主軸受6aとの接点はクランク軸
4のたわみ方向、たわみの大きさに追従して移動するこ
とができ、圧縮機の運転条件によらず、常に円筒状ブッ
シュ15の内周面に対してクランク軸主軸部4bが平行
状態のまま回転することができる。
【0013】実施例2. また、図3に示すように円筒状ブッシュ21を副フレ−
ム9の副軸受9aとクランク軸の副軸部4cとの間に設
けてもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0014】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、回り
止め手段により円筒状ブッシュと軸受とを相互に回転し
ないようにして、曲面部の頂点の回転摺動による摩耗を
防止し、信頼性を向上するとともに、円筒状ブッシュの
外周面に全周にわたって曲面部を設け、かつ、回り止め
手段は円筒状ブッシュの曲面部を除いた部分に設けるこ
とにより、クランク軸の傾き方向が360度回転するス
クロール圧縮機において、クランク軸がいずれの方向に
傾いても、円筒状ブッシュは主軸部または副軸部の傾斜
に追従して傾き、平行を維持できるので、軸受負荷容量
の低下を生じることがない。即ち、軸受負荷容量の低下
の防止と信頼性の確保とを両立させる軸受装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1によるスクロール圧縮機を
示す断面図である。
【図2】図1の円筒状ブッシュ付近の要部断面図であ
る。
【図3】この考案の実施例2による副フレームに設けた
円筒状ブッシュ付近の要部断面図である。
【図4】従来のスクロール圧縮機を示す断面図である。
【図5】図4の主軸受部付近の要部断面図である。
【図6】従来の他のスクロール圧縮機を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
1 固定スクロール 2 公転スクロール 4 クランク軸 6 主フレーム 6a 主軸受 8 電動機回転子 9 副フレーム 9a 副軸受 14 クラウニング面 15 円筒状ブッシュ 16 回り止めピン 19 上バランスウェイト 20 下バランスウェイト 21 円筒状ブッシュ 22 回り止めピン 23 クラウニング面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−85189(JP,A) 特開 昭63−80088(JP,A) 特開 平3−233179(JP,A) 特開 平3−96678(JP,A) 実開 昭58−150621(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板上に巻方向が互いに逆の渦巻部を組
    み合わせることにより両渦巻部に圧縮室を形成する固定
    スクロールと公転スクロールと、軸方向ほぼ中央部に設
    けた電動機回転子および電動機回転子の両側に設けた公
    転スクロールの公転運動により発生する遠心力とのバラ
    ンスを取るための上バランスウエイトおよび下バランス
    ウエイトと、公転スクロールに回転力を付与するクラン
    ク軸と、主フレームおよび副フレームの各軸受でクラン
    ク軸の主軸部および副軸部をそれぞれ支持する軸受装置
    を備えたスクロール圧縮機において、少なくとも主軸部
    または副軸部のうち一方の軸受装置内に主軸部または副
    軸部に微小隙間をもって円筒状ブッシュを嵌合し、該円
    筒状ブッシュの外周面には全周にわたって頂点が円筒状
    ブッシュのほぼ中央の軸方向位置に存在する凸となる樽
    状の帯状部により軸方向に沿う曲面部を設けるととも
    に、円筒状ブッシュと軸受との回り止めのために回り止
    め手段を円筒状ブッシュの曲面部を除いた部分と軸受と
    に設けたことを特徴とするスクロール圧縮機。
JP1991101535U 1991-12-10 1991-12-10 スクロール圧縮機 Expired - Lifetime JP2566163Y2 (ja)

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JP1991101535U JP2566163Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 スクロール圧縮機

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JPH0550095U JPH0550095U (ja) 1993-07-02
JP2566163Y2 true JP2566163Y2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=14303140

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53103043A (en) * 1977-02-18 1978-09-07 Kanebo Ltd Sewing yarn and method of manufacture thereof
JPS6285189A (ja) * 1985-09-27 1987-04-18 Mitsubishi Electric Corp スクロ−ル圧縮機
US4767293A (en) * 1986-08-22 1988-08-30 Copeland Corporation Scroll-type machine with axially compliant mounting

Also Published As

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JPH0550095U (ja) 1993-07-02

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