JPH06221287A - ローリングピストン型圧縮機 - Google Patents

ローリングピストン型圧縮機

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JPH06221287A
JPH06221287A JP1187093A JP1187093A JPH06221287A JP H06221287 A JPH06221287 A JP H06221287A JP 1187093 A JP1187093 A JP 1187093A JP 1187093 A JP1187093 A JP 1187093A JP H06221287 A JPH06221287 A JP H06221287A
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茂 町田
Shiyunichi Mitsuya
俊一 三津谷
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雄 幸野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローリングピストン型圧縮機の各摺動部にお
いて、機械摩擦損失を低減し、摺動条件を緩和する。 【構成】 従来のクランクシャフトに代えて、てこ部材
22に円錐形状の軌跡を描く運動をさせることにより、
ローラ24に公転運動を与え、てこの原理を利用した摺
動荷重の低減および摺動速度の低減を行なう構造とす
る。あるいは、ベーン26とローラ24とを一体化し
て、従来の線接触による荷重支持に対し面接触による荷
重支持を行なう構造とする。また、てこ部材22の一部
を圧縮機駆動用モータのロータ部15の内部に組み込む
構造としている 【効果】 本発明によれば、小型、高効率で、耐久性の
高いローリングピストン型圧縮機を提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はローリングピストン型圧
縮機に係り、特に冷凍機や空気調和機の冷凍サイクル用
として用いるのに好適なローリングピストン型圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のローリングピストン型圧縮機は、
例えば、実開平3−129794号公報に記載されてい
るように、ローラをシリンダの内部で公転運動させるた
めに、モータで直接駆動されるクランクシャフトを用い
ており、そのクランクシャフトのクランクピン部とロー
ラとの回転摺動部、及びモータ軸受けの回転摺動部に、
ローラ外周面に作用する圧縮気体の圧力により大きな荷
重が加わる構造であった。また、ローラとベーンとは完
全に別体となっており、シリンダに設けられたベーンス
ロットに滑動可能に組み込まれたベーンの先端円弧部
を、背圧やバネ力により、ローラの円筒外周に線接触に
より押しつけて気密を維持する構造であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
まず、クランクピン部や軸受部のように、摺動速度の大
きい回転摺動部に大きな荷重が加わるので、機械摩擦損
失が大きく圧縮機の効率を低下させる原因となり、ま
た、過酷な運転状態においては、摺動条件が厳しくな
り、摩耗、焼き付きが発生して圧縮機の信頼性も低下さ
せるという問題があった。更に、上記従来の技術では、
ベーンの先端円弧部がローラの円筒外周に線接触により
押しつけられるので、局部的な面圧が非常に高く、やは
り、過酷な運転状態においては、摩耗、焼き付きが発生
して圧縮機の信頼性を低下させるという問題があった。
【0004】本発明の第1の目的は、ローリングピスト
ン型圧縮機において、ローラに公転運動を与えるための
駆動手段各部で発生する機械摩擦損失を低減して、圧縮
機の効率を向上させると同時に、それらの駆動手段各部
の摺動条件を緩和して圧縮機の信頼性を向上させること
である。また、本発明の第2の目的は、ローリングピス
トン型圧縮機において、ベーン先端とローラ外周とが線
接触しながら摺動するのを避け、過酷な摺動部を無くし
て圧縮機の信頼性を向上させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明のローリングピストン型圧縮機は、シ
リンダと、該シリンダの内周方向へ公転運動を行うロー
ラとを備え、前記ローラは、前記シリンダの軸心上に支
点を置いて、前記シリンダの内周方向への円錐運動を行
うてこ部材の一端部に設けられている。
【0006】そして、上記第1の目的は、ローラに公転
運動を与える駆動手段として、従来のクランクシャフト
に代え、てこ部材を固定部材によりシリンダの円筒状内
周面の中心軸上の点を中心として球面対偶により支持
し、ローラをてこ部材により前記球面対偶中心とは別の
点を中心として球面対偶により支持し、前記シリンダの
円筒状内周面の中心軸廻りに回転する回転部材により、
その回転軸から偏位した位置で、前記てこ部材を前記2
つの球面対偶中心を結んだ軸線を相対的な回転軸として
回転支持して構成される駆動手段を採用し、更に、前記
てこ部材の前記固定部材による球面対偶支持中心から、
前記てこ部材の前記回転部材による回転支持部までの距
離を、前記てこ部材の前記固定部材による球面対偶支持
中心から、前記ローラの前記てこ部材による球面対偶支
持中心までの距離より大きくすることにより達成され
る。
【0007】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明のローリングピストン型圧縮機は、前記ローラ
と、前記シリンダの内部を複数の空間に仕切るベーンと
を一体化したものである。
【0008】そして、上記第2の目的は、ベーンとロー
ラとを、ベーンの平行な2平面とローラの円筒状外周面
の中心軸とが互いに平行となる状態で、結合もしくは一
体成形し、更にベーンを、シリンダの円筒状内周面の中
心軸に平行なシリンダ上の一軸線廻りの揺動運動と、前
記一軸線を含む平面内での進退運動とが可能なように、
シリンダにより支持する構造とすることにより達成され
る。
【0009】
【作用】上記第1の目的を達成する第1の構成によれ
ば、従来のクランクシャフトに代えて、てこ部材に円錐
形状の軌跡を描く運動をさせることにより、ローラに公
転運動を与え、てこの原理を利用した摺動運動の低減、
および摺動速度の低減を行うことが可能となる。
【0010】そして、上記第1の目的を達成する第2の
構成によれば、てこ部材は、固定部材との球面対偶中心
がシリンダの円筒状内周面の中心軸上に拘束され、回転
部材による回転支持部が、シリンダの円筒状内周面の中
心軸廻りに公転運動をする。したがって、てこ部材とロ
ーラとの球面対偶中心も、シリンダの円筒状内周面の中
心軸廻りに公転運動をしてローラに公転運動を与えるこ
とができる。
【0011】てこ部材には、ローラより圧縮気体の圧力
による大きな荷重がローラとの球面対偶部に加わるが、
てこ部材は、一方で固定部材との球面対偶部と、回転部
材との回転対偶部とにより支持される。今、てこ部材の
ローラとの球面対偶部を荷重点、固定部材との球面対偶
部を支点、回転部材との回転対偶部を力点とすると、支
点から荷重点までの距離にたいして、支点から力点まで
の距離を大きくしてあるので、てこの原理により、力点
である回転部材との回転対偶部に加わる荷重の大きさ
は、荷重点であるローラとの球面対偶部に加わる荷重の
大きさに対して小さくなる。また、これにより、回転部
材の回転を支持する軸受部に加わる荷重の大きさも小さ
くなる。
【0012】てこ部材との間で荷重を及ぼし合う部材で
あるローラ、固定部材、回転部材のうちで、固定部材は
当然自転運動を行なわず、ローラも、ベーンとの摩擦抵
抗等により一般的にはほとんど自転運動を行なわない
が、回転部材のみは、シリンダの円筒状内周面の中心軸
廻りに回転するので自転運動を行なう。ところで、自転
運動を行なわない固定部材とローラのそれぞれと、てこ
部材との間に作用する荷重の和は、自転運動を行なう回
転部材との間に作用する荷重に比べて十分大きくなるの
で、摩擦力によりてこ部材を自転させまいとする回転抵
抗トルクが、摩擦力により自転させようとする回転駆動
トルクより大きくなり、結局、てこ部材は自転運動を行
なわない。したがって、てこ部材は固定部材とローラに
対しては、そのシリンダの円筒状内周面の中心軸に対す
る傾斜角を片振幅とする揺動摺動を行ない、回転部材に
対してのみ相対的な回転摺動を行なう。
【0013】以上の結果、ローラに公転運動を与える駆
動手段において、てこ部材と回転部材との間の摺動部及
び回転部材の軸受部では、回転摺動であるために摺動速
度は大きいが、摺動荷重は低減され、てこ部材と固定部
材との間の摺動部、及びてこ部材とローラとの間の摺動
部では、摺動荷重は大きいが揺動摺動となることにより
摺動速度が低減されるので、それらの摺動部における機
械摩擦損失の総和が小さくなり、摺動条件が特に厳しい
摺動部もなくなることにより、圧縮機の効率と信頼性の
向上が図れる。
【0014】上記第2の目的を達成する第1の構成によ
れば、ベーンとローラとを一体化することにより、従来
の線接触による荷重支持に代えて、面接触による荷重支
持を行うことができるので、機械摩耗損失の低減を図る
ことが可能となる。
【0015】そして、上記第2の目的を達成する第2の
構成によれば、ローラの中心が駆動手段により公転運動
をしたとき、駆動手段が従来のクランクシャフトによる
駆動手段である場合と、前記のてこ部材による駆動手段
である場合のいずれの場合でも、ローラはその中心廻り
に微小量だけ揺動して、結合もしくは一体成形されたベ
ーンを、シリンダの円筒状内周面の中心軸と平行なシリ
ンダ上の一軸線の方向に向けることが可能である。この
とき、ベーンは、前記シリンダ上の一軸線に対して、そ
の廻りに微小量だけ揺動しながら進退運動を繰り返す。
ベーンの上記揺動運動と進退運動とが可能なように、シ
リンダがベーンを支持する構造とすることにより、ベー
ンとローラとを結合もしくは一体成形しても、ローラと
シリンダとの間の空間をベーンによって仕切ることがで
き、ベーンとローラとが全く摺動を行なわず、それらの
間で摩耗が発生しないローリングピストン型圧縮機を構
成することが可能となる。したがって、信頼性の向上が
図れる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例のロー
リングピストン型圧縮機を示す側断面図で、図2は図1
におけるI−I断面図、図3は第1の実施例における球
面支持部材の斜視図、図4は圧縮機駆動用のモータを9
0度ずつ回転させた場合の図2における各部品の動きを
説明した図、図5はベーンとローラを一体にしたときに
発生する過剰拘束の説明図、図6は本発明の第2の実施
例を示す図、図7は本発明の第3の実施例を示す図、図
8は本発明の第4の実施例を示す図、図9は図8におけ
るII−II断面図である。
【0017】図1ないし図4に示す本発明の第1の実施
例において、シリンダ1には中央部に円筒状の穴部1a
が形成されており、その両端部を閉塞するように第1プ
レート部材2と第2プレート部材3とがボルト4により
固定されている。その際、第1プレート部材の中央部の
ボス部2aに形成された穴部2bの中心軸が、シリンダ
の円筒状の穴部1aの中心軸と同軸となるように固定さ
れている。第1プレート部材2と第2プレート部材3が
固定されたシリンダ1の外周部はチャンバ5に固定され
ている。チャンバ5には、また、圧縮機駆動用モータの
ステータ部6および第3プレート部材7が固定されてい
る。第3プレート部材7の中央部にはボス部7aが形成
されており、更に、その先端部に円筒状の穴部7bが形
成されている。なお、上記円筒状の穴部7bの中心軸
は、前記第1プレート部材の中央部の穴部2bの中心軸
に対して同軸となっている。
【0018】主ロータ部材8には、図1における左方向
の端部にシャフト部8aが形成されており、また、外周
部に永久磁石9が固定されている。主ロータ部材8に
は、更に、シャフト部8aの端面から図1における右方
向の端面まで貫通した空洞10が形成されている。副ロ
ータ部材11には、図1における右方向の端部にシャフ
ト部11aが形成されており、また、図1における左方
向の端面に開口する穴部11bがシャフト部11aの中
心軸から半径方向に偏位して形成されている。穴部11
bには、外周円筒面部と内周球面部を持つ球面支持部材
12が挿入されており、球面支持部材12により外周球
面部と内周円筒面部を持つ球面ブッシュ13が支持され
て、いわゆる球面軸受を構成している。
【0019】主ロータ部材8と副ロータ部材11とは、
それらのシャフト部8a、11aが互いに同軸となるよ
うに、ボルト14により一体に結合されて圧縮機駆動用
モータのロータ部15を形成している。ロータ部15
は、その2つのシャフト部8a、11aが、それぞれ第
1プレート部材の穴部2bと第3プレート部材の穴部7
bとに、回転自在に嵌入されて両持ちの状態で軸受支持
されている。なお、副ロータ部材のシャフト部11aの
先端部に、キー16により一緒に回転するように装着さ
れたスラストプレート17がスラスト軸受18に当接し
ており、圧縮機駆動用モータのステータ部6、ロータ部
15のそれぞれのマグネットセンター19、20を互い
に軸方向に偏位させて、ロータ部15に常に上記スラス
トプレート17とスラスト軸受18が当接する方向の磁
気力が作用する構造となっているので、ロータ部15の
軸方向位置はスラスト軸受18の軸方向位置により決定
される。スラスト軸受18はその外周にネジが形成して
あり、第3プレート部材7に対してネジ込まれて、その
軸方向位置を調節しロックナット21により最終的に固
定される。すなわち、ロータ部15の軸方向位置を調整
することが可能である。
【0020】てこ部材22には、一端に球面部22a、
他端に円筒面部22b、更に、それらの中間にもう1つ
の球面部22cが形成されており、球面部22aの球心
と球面部22cの球心とを結んだ軸線が、円筒面部22
bの中心軸となっている。てこ部材22は、円筒面部2
2bが前記球面ブッシュ13の内周円筒面部に回転自在
に嵌入されて軸受支持され、球面部22cが外周円筒面
部と内周球面部を持ち、第1プレート部材の穴部2bに
挿入固定された球面支持部材23により球面対偶で支持
されている。てこ部材の球面部22aには、円筒状のロ
ーラ24が外周円筒面部と内周球面部を持ち、ローラ2
4の内周円筒面に挿入された球面支持部材25を介して
球面対偶で支持されている。また、てこ部材22は、球
面部22cの中心と円筒面部22bとの距離が、球面部
22cの中心と球面部22aの中心との距離に比べて十
分大きくなるように形成されている。なお、図3に示す
ように、球面支持部材12、23、25は、いずれも半
径方向に分割できる構造となっている。
【0021】ローラ24の外周の1か所には、ベーン2
6が一体に溶接等の方法で固定されているが、その際
に、ベーン26の平行な2平面が、ローラ24の中心軸
と平行となるように固定されている。シリンダの円筒状
内周面1aの外側には、円筒状内周面1aの中心軸と平
行な中心軸を持つ円筒穴部1bが形成されており、この
円筒穴部1bのシリンダ中心側とその反対側とは、それ
ぞれシリンダ中央部の空間と円筒穴部1bの外側に設け
た別の空間27とに連通している。ベーン26は円筒穴
部1bと空間27とに挿入されているが、ベーン26と
円筒穴部1bとの間には、ベーン26の平面部に滑動可
能に当接する平面部と、円筒穴部1bの円筒面部に滑動
可能に当接する円筒面部とを有する滑動部材28が、ベ
ーン26をはさみ込んで組み込まれており、この結果、
ベーン26は円筒穴部1bの中心軸方向進退運動と該中
心軸廻りの揺動運動とが可能に、シリンダ1により支持
されている。ベーン26のローラ24との結合部と反対
側の先端部は空間27の中で運動しシリンダ1と干渉す
ることは無い。
【0022】以上の構成とすることにより、圧縮機駆動
用モータのロータ部15が回転すると、円筒面部22b
がロータ部15の回転軸から偏位した位置に支持され、
球面部22cがこの回転軸上の点を中心として球面対偶
支持されているてこ部材22の中心軸は、ロータ部15
の回転軸に対して一定の傾斜角を持ち、上記球面対偶中
心を頂点とする2つの円錐状の軌跡を描く。したがっ
て、てこ部材の球面部22aの中心は円運動を行ない、
球面部22aにより球面対偶支持されたローラ24に公
転運動が与えられる。なお、ロータ部15はその軸方向
位置を調節することが可能であるので、ロータ部15に
装着され、てこ部材の円筒面部22bを支持する球面ブ
ッシュ13の軸方向位置も調節することが可能であり、
てこ部材22の中心軸のロータ部15の回転軸に対する
傾斜角を調節することが可能となり、ローラ24の公転
半径を調節することができる。すなわち、ローラ24の
外周円筒面とシリンダの内周円筒面1aとの隙間量を調
節できる構造となっている。
【0023】図4は、圧縮機駆動用モータのロータ部1
5が90度ずつ回転したときのローラ24と、これに一
体になったベーン26の運動を示した図であるが、ロー
ラ24は一体となったベーン26が、常にシリンダの円
筒穴部1bの中心線方向を向くように、てこ部材の球面
部22aの中心廻りに図4の面内で若干の角度だけ揺動
運動を行ないながらその中心が公転運動をする。ベーン
26はシリンダの円筒穴部1bの中心軸方向の進退運動
と該中心軸廻りの揺動運動を行なうが、ベーン26とシ
リンダの円筒穴部1bとの間の隙間のシールは、滑動部
材28が挿入されることにより保たれる。したがって、
シリンダ1、ローラ24、ベーン26および第1プレー
ト部材2、第2プレート部材3とにより密閉空間である
圧縮室が形成され、圧縮機駆動用モータのロータ部15
の回転に伴い、図4のようにその容積の増減を繰り返
す。
【0024】チャンバ5の両端開口部には、第1サイド
チャンバ29と第2サイドチャンバ30とが溶接され、
全体として密閉容器を形成している。作動気体は吸入口
31より圧縮機内に流入し、シリンダ1に形成された吸
入通路1cを通過したのち、上記の圧縮室容積の増減に
より圧縮室内で吸入・圧縮され、第2プレート部材3に
形成された吐出ポート(図示せず)から吐出弁32、吐
出弁押さえ33を通過して吐き出される。その後、モー
タ室を通過して第2サイドチャンバ30に設けられた吐
出口34から圧縮機外に流出する。
【0025】ローラ24の外周に作用する圧縮気体の圧
力によりてこ部材22の球面部22aに作用する荷重
は、てこ部材22が球面部22cと円筒面部22bとに
おいて、他の部品により拘束されることにより支持され
るが、球面部22aの中心を荷重点、球面部22cの中
心を支点、円筒面部22bを支持する球面ブッシュ13
の中心を力点と考えれば、本実施例では支点と荷重点と
の距離に比べて支点と力点との距離が十分大きいため、
てこの原理により、力点に作用する荷重の大きさは荷重
点に作用する荷重の大きさに比べて大幅に低減される。
【0026】球面ブッシュ13と球面支持部材12とを
介して円筒面部22bとの間で荷重を及ぼしあうロータ
部15が自転運動をするため、摩擦力によりてこ部材2
2に自転させようとする回転駆動トルクが作用するが、
上記の理由で摩擦を発生させる荷重が大幅に小さいた
め、その回転駆動トルクは小さい。一方、球面支持部材
25を介して球面部22aとの間で荷重を及ぼしあうロ
ーラ24は若干の搖動運動はするものの自転運動を行な
わず、球面支持部材23を介して球面部22cとの間で
荷重を及ぼしあう第1プレート部材2も自転運動を行な
わないため、それらの部分における摩擦力により、てこ
部材22に自転させまいとする回転抵抗トルクが作用す
るが、摩擦力を発生させる荷重が大きいためその回転抵
抗トルクは大きい。
【0027】したがって、てこ部材22は自転させまい
とする回転抵抗トルクの方が大きくなるために自転運動
を行なわず、ローラ24あるいは第1プレート部材2と
の連結部において直接摺動運動を行なう球面支持部材2
3、25に対しては搖動運動を行ない、ロータ部15と
の連結部において直接摺動運動を行なう球面ブッシュ1
3に対してのみ相対的な回転運動を行なう。すなわち、
てこ部材22は比較的大きな荷重の作用する摺動部にお
いては、非常に摺動速度の小さい搖動運動を行ない、比
較的大きな速度で摺動する回転摺動部において作用する
荷重は、上記のてこの原理により大幅に小さい。
【0028】また、比較的大きな速度で摺動する回転摺
動部としては、他に、ロータ部15の2つのシャフト部
8a、11aと、それらをそれぞれ軸受支持する第1プ
レート部材の穴部2b、第3プレート部材の穴部7bと
の間の摺動部があるが、それらの摺動部はてこ部材の円
筒面部22bの球面ブッシュ13による回転支持部の両
側にあり、上記てこ部材の円筒面部22bと球面ブッシ
ュ13との間に作用する小さな荷重のロータ部回転軸に
直角な面内成分を分担して支持することになるので、そ
れらの回転摺動部において作用する荷重は、てこ部材の
円筒面部22bと球面ブッシュ13との間に作用する小
さな荷重に比べ更に小さい。すなわち、本実施例の構造
によれば、ローラ24に公転運動を与えるための機構の
各摺動部において、摺動速度と摺動荷重のいずれか一方
を低減することができる。
【0029】したがって、まず、本第1の実施例によれ
ば、ローラ24に公転運動を与えるための機構における
機械摩擦損失の低減と、摺動条件の緩和により圧縮機の
効率と耐久性が向上するという効果がある。
【0030】なお、本第1の実施例におけるローリング
ピストン型圧縮機では、ローラ24とベーン26とを一
体とした構造を採用しているが、本第1の実施例におい
てローラ24に公転運動を与えている機構を用いれば、
後述する第2の実施例(図6参照)のようにローラ35
とベーン36が従来と同じく別体であっても上記の圧縮
機の効率と耐久性の向上の効果は全く同様に得られる。
【0031】次に、本第1の実施例によれば、第1プレ
ート部材2の中央部のボス部2aに形成された共通の穴
部2bにより、てこ部材22のてこ支点である球面部2
2cの球面対偶支持と力点である円筒面部22bを公転
運動させるロータ15の回転支持を行なっているので、
ロータ15の回転軸上に、てこ部材の球面部22cの球
面対偶中心を正確に位置させることができ、てこ部材先
端の球面部22aに連結されたローラ24の公転運動の
軌跡を、正確な円運動にすることが容易になるという効
果がある。
【0032】次に、本第1の実施例によれば、てこ部材
22の一部を圧縮機駆動用モータのロータ部15の内部
に組み込む構造としているので、てこの効果を活用する
ためにてこ部材22の軸長が長くなっても、圧縮機全体
の軸方向長さを増大する必要が無く、圧縮機のコンパク
ト性を犠牲にすることが無いという効果がある。
【0033】次に、本実施例によれば、てこ部材22の
傾斜角を変化させてローラ24の公転半径を変え、ロー
ラ24の外周円筒面とシリンダ1の内周円筒面との隙間
量を調節できる構造であるので、作動気体のシール性の
向上により圧縮機の性能が向上するという効果がある。
【0034】次に、本第1の実施例によれば、てこ部材
22の傾斜角を変化させても、ロータ15が球面ブッシ
ュ13を介し、てこ部材の円筒面部22bを回転支持し
ているので、その摺動部の片当たりの発生を防止できる
という効果がある。
【0035】次に、本第1の実施例によれば、てこ部材
の球面部22a、22cおよび球面ブッシュ13は、そ
れぞれ球面支持部材25、23、12を介して他の部材
と球面対偶結合されているが、それらの球面支持部材の
外周面が円筒形状であるので、他の部材に軸方向から容
易に装着できるという効果がある。
【0036】次に、本第1の実施例によれば、球面支持
部材25、23、12は半径方向に分割できる構造であ
るので、それらの内周球面部にてこ部材の外周球面部2
2a、22cおよびブッシュ13の外周球面部を容易に
組み込むことができるという効果がある。
【0037】次に、本第1の実施例においては、ローラ
24とベーン26とを一体にしているため、従来のロー
ラとベーンとが別体の構造に比べて、ローラとベーンと
が離脱するのを防止するために必要であった予圧バネ3
7と背圧が不要になるという効果がある。また、ローラ
とベーンとが別体の構造では、ベーン先端とローラ外周
の接触部、ベーンとシリンダのスリット部との接触部が
線接触、ないしそれに近い接触形態になるので、予圧バ
ネと背圧およびベーンに直接作用する圧縮気体の圧力に
より、局部的な集中荷重が作用するのに対して、本第1
の実施例の構造ではベーン26に直接作用する圧縮気体
の圧力は、滑動部材28を介したシリンダの円筒穴部1
bと、球面支持部材25を介したてこ部材の球面部22
aとで支持することになり、全て面接触によって支持す
ることができる。
【0038】すなわち、ベーン26周りの摺動部の摺動
面圧を従来構造に比べて低減し、耐久性を向上できると
いう効果がある。更に、図5に示すようにクランクシャ
フトによりローラに公転運動を与える駆動機構を用いた
ローリングピストン型圧縮機に本実施例のローラ24と
ベーン26とが一体となった構造を採用した場合、その
一体部材のベーン進退運動方向の軸廻りの傾斜は、滑動
部材28の平面部とローラを支持するクランクピン40
の円筒面とに同時に拘束され、部品の加工精度の誤差等
により、それらの2つの拘束部が同時に完全に密着する
ことが困難であることから、必ずいずれかの場所に片当
たりが発生して耐久性の低下や組立不能の問題が生ずる
が、本第1の実施例の構造では、ローラ24とてこ部材
の球面部22aとが球面対偶で連結されているため、ロ
ーラ24およびベーン26からなる一体部材において、
ベーン26の進退運動方向の軸廻りの傾斜は、滑動部材
28の平面部にのみ拘束され、過剰拘束による上記問題
が発生しないという効果もある。
【0039】以下に、本発明のいくつかの他の実施例を
説明する。図6は、本発明の第2の実施例を示すもの
で、シリンダの断面図である。本第2の実施例と上記第
1の実施例とが相違するところは、第1の実施例におけ
るローリングピストン型圧縮機では、ローラ24とベー
ン26とを一体とした構造を採用しているが、本第2の
実施例では、ローラ35とベーン36とを別体にし、予
圧バネ37と背圧により、ローラ35とベーン36とが
離脱するのを防止している。本第2の実施例において
も、上記第1の実施例におけるローラ24に公転運動を
与える機構を用いることにより、圧縮機の効率と耐久性
の向上の効果は全く同様に得られる。
【0040】図7は、本発明の第3の実施例を示すもの
で、従来のクランクシャフトによるローラの公転駆動機
構を用い、ローラ42及びベーン26を一体にしたロー
リングピストン型圧縮機において、図に示すように、ク
ランクピン40とローラ42の間に球面ブッシュ43を
組み込んだ例である。本第3の実施例によれば、ベーン
26周りの摺動部の摺動面圧が従来構造に比べて低減
し、耐久性が向上するという効果を得ることができ、ま
た、第1の実施例と同様に過剰拘束が生じないという効
果を得ることができる。
【0041】図8及び図9は、本発明の第4の実施例を
示すもので、図8に示すように、滑動部材を2分割構造
とし、ベーン26の平面部に、滑動可能に当接する平面
部を持つ第1滑動部材46とシリンダの円筒穴部1bに
滑動可能に当接する円筒面部を持つ第2滑動部材47と
を、図9に示すように、第1滑動部材に対するベーン2
6の滑動方向と平行な軸廻りに、互いに滑動可能に当接
させて組み込むことにより、上記の過剰拘束を避けるこ
とができるので、上記第1の実施例における一体のロー
ラ24とベーン26を使用して、同様にベーン26周り
の摺動部の摺動面圧が従来構造に比べて低減し、耐久性
が向上するという効果を得ることができる。
【0042】更に、これらの実施例の効果により、従来
構造のローリングピストン型圧縮機では過酷であった摺
動部の摺動条件が全て緩和されるので、各摺動部に乾燥
摺動に適した摺動材や表面処理を採用することにより、
広い運転条件範囲で潤滑油を必要としないオイルフリー
ローリングピストン型圧縮機を実用化することが可能と
なる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ローリングピストン型
圧縮機において、機械摩擦損失の低減と摺動条件の緩和
が可能であり、高効率で耐久性の高いローリングピスト
ン型圧縮機を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例のローリングピス
トン型圧縮機の側断面図。
【図2】図2は図1におけるI−I断面図。
【図3】図3は本発明の第1の実施例における球面支持
部材の斜視図。
【図4】図4は圧縮機駆動用のモータを90度ずつ回転
させた場合の図2における各部品の動きを説明した図。
【図5】図5はベーンとローラを一体にしたときに発生
する過剰拘束の説明図。
【図6】図6は本発明の第2の実施例を示す図。
【図7】図7は本発明の第3の実施例を示す図。
【図8】図8は本発明の第4の実施例を示す図。
【図9】図9は図8におけるII−II断面図。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a 円筒状内周面 1b 円筒穴部 1c 吸入通路 2 第1プレート部材 2a ボス部 2b 穴部 3 第2プレート部材 4 ボルト 5 チャンバ 6 モータのステータ部 7 第3プレート部材 7a ボス部 7b 穴部 8 主ロータ部材 8a シャフト部 9 永久磁石 10 空洞 11 副ロータ部材 11a シャフト部 11b 穴部 12 球面支持部材 13 球面ブッシュ 14 ボルト 15 モータのロータ部 16 キー 17 スラストプレート 18 スラスト軸受 19 モータのステータ部のマグネットセンタ 20 モータのロータ部のマグネットセンタ 21 ロックナット 22 てこ部材 22a 球面部 22b 円筒面部 22c 球面部 23 球面支持部材 24 ローラ 25 球面支持部材 26 ベーン 27 空間 28 滑動部材 29 第1サイドチャンバ 30 第2サイドチャンバ 31 吸入口 32 吐出弁 33 吐出弁押さえ 34 吐出口 35 ローラ 36 ベーン 37 予圧バネ 38 背圧 39 シリンダ 40 クランクピン 41 シリンダ 42 ローラ 43 球面ブッシュ 44 第1プレート部材 45 第2プレート部材 46 第1滑動部材 47 第2滑動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幸野 雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、該シリンダの内周方向へ公
    転運動を行うローラとを備え、前記ローラは、前記シリ
    ンダの軸心上に支点を置いて、前記シリンダの内周方向
    への円錐運動を行うてこ部材の一端部に設けられている
    ローリングピストン型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記てこ部材の他端部は、前記シリンダ
    と同一軸心の回転部材の内部に延在し、前記回転部材の
    軸心から半径方向へ偏位した位置で該回転部材に連結さ
    れている請求項1記載のローリングピストン型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記ローラと、前記シリンダの内部を複
    数の空間に仕切るベーンとを一体化した請求項1記載の
    ローリングピストン型圧縮機。
  4. 【請求項4】 円筒状内周面を持つシリンダと、前記シ
    リンダの円筒状内周面の両端部を閉塞する複数のサイド
    プレートと、前記シリンダと前記複数のサイドプレート
    とに囲まれた空間の中で、前記シリンダの円筒状内周面
    と常に微小な隙間を維持しながら公転運動をする円筒状
    外周面を有するローラと、前記ローラに公転運動を与え
    る駆動手段と、前記シリンダの円筒状内周面と前記ロー
    ラの円筒状外周面と前記複数のサイドプレートとにより
    囲まれた密閉空間を、複数の密閉空間に仕切るベーンと
    を構成要素に有し、前記ローラの公転運動に伴い、前記
    複数の密閉空間のそれぞれの容積が変化することによ
    り、気体の圧縮を行なうローリングピストン型圧縮機に
    おいて、 前記駆動手段は、前記シリンダの円筒状内周面の中心軸
    上の点を中心として、てこ部材を固定部材によって球面
    対偶により支持し、前記球面対偶中心とは別の点を中心
    として、前記てこ部材により前記ローラを球面対偶によ
    り支持し、かつ前記シリンダの円筒状内周面の中心軸と
    同一軸心の回転部材の回転軸から半径方向へ偏位した位
    置で、前記てこ部材を前記回転部材により回転支持する
    ことにより構成されている駆動手段であり、前記てこ部
    材と回転部材とは、前記2つの球面対偶中心を結んだ軸
    線を相対的な回転軸として回転するとともに、前記てこ
    部材の前記固定部材による球面対偶支持中心から、前記
    てこ部材の前記回転部材による回転支持部までの距離
    が、前記てこ部材の前記固定部材による球面対偶支持中
    心から、前記ローラの前記てこ部材による球面対偶支持
    中心までの距離より大きいことを特徴とするローリング
    ピストン型圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のローリングピストン型圧
    縮機において、 前記シリンダと前記ローラとを一対だけ有し、前記てこ
    部材による前記ローラの球面対偶支持中心が、前記固定
    部材による前記てこ部材の球面対偶支持中心に対し、前
    記回転部材による前記てこ部材の回転支持部の反対側に
    あることを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のローリングピストン型圧
    縮機において、 前記てこ部材は、該てこ部材に設けた球状外周面に滑動
    可能に当接する球状内周面と、前記固定部材に設けた円
    筒状内周面に当接する円筒状外周面とを有する球面支持
    部材を介して、前記固定部材により球面対偶支持されて
    いるとともに、前記回転部材は、圧縮機駆動用モータの
    ロータもしくは該ロータに一体に固定され、前記ロータ
    は軸方向の2か所において軸受支持され、そのうちの1
    か所は、前記球面支持部材に当接する前記円筒状内周面
    と同軸に形成された前記固定部材の円筒面を軸受面とす
    る軸受支持部であることを特徴とするローリングピスト
    ン型圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のローリングピストン型圧
    縮機において、 前記てこ部材は、該てこ部材に設けた球状外周面に滑動
    可能に当接する球状内周面と、前記固定部材に設けた円
    筒状内周面に当接する円筒状外周面とを有する球面支持
    部材を介して、前記固定部材により球面対偶支持される
    構造であることを特徴とするローリングピストン型圧縮
    機。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のローリングピストン型圧
    縮機において、 前記球面支持部材は、径方向に分割できる構造であるこ
    とを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項4記載のローリングピストン型圧
    縮機において、 前記ローラは、該ローラに設けた円筒状内周面に当接す
    る円筒状外周面と、前記てこ部材に設けた球状外周面に
    滑動可能に当接する球状内周面とを有する球面支持部材
    を介して、前記てこ部材により球面対偶支持される構造
    であることを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のローリングピストン型
    圧縮機において、 前記球面支持部材は、径方向に分割できる構造であるこ
    とを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  11. 【請求項11】 請求項4記載のローリングピストン型
    圧縮機において、 前記てこ部材は、該てこ部材に設けられた円筒状外周面
    に回転可能に当接する円筒状内周面と、前記回転部材に
    より該回転部材の回転軸から偏位した位置で球面対偶支
    持される球状外周面とを有する球面ブッシュを介して、
    前記回転部材により回転支持される構造であることを特
    徴とするローリングピストン型圧縮機。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記球面ブッシュは、該球面ブッシュの球状外周面に当
    接する球状内周面と、前記回転部材に設けた円筒状内周
    面に当接する円筒状外周面とを有する球面支持部材を介
    して、前記回転部材により球面対偶支持される構造であ
    ることを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記球面支持部材は、径方向に分割できる構造であるこ
    とを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  14. 【請求項14】 請求項4記載のローリングピストン型
    圧縮機において、 前記回転部材は、圧縮機駆動用モータのロータもしくは
    該ロータに一体に固定された部材であることを特徴とす
    るローリングピストン型圧縮機。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記圧縮機駆動用モータのロータは、内部に空間が設け
    られ、該空間に前記てこ部材の一部が挿入されている構
    造であることを特徴とするローリングピストン型圧縮
    機。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記圧縮機駆動用モータのロータは、軸方向の2か所に
    おいて軸受支持され、それら2か所の軸受支持部の間
    に、前記回転部材による前記てこ部材の回転支持部があ
    ることを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  17. 【請求項17】 請求項14記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記圧縮機駆動用モータのロータは、軸方向の移動をス
    ラスト軸受により規制され、該スラスト軸受による前記
    ロータの軸方向規制位置は、組立時に調整可能な構造で
    あることを特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記圧縮機駆動用モータのロータは、軸方向の移動を1
    方向についてスラスト軸受により規制され、前記ロータ
    と前記圧縮機駆動用モータのステータとのそれぞれのマ
    グネットセンタを互いに軸方向にずらすことにより、前
    記ロータに前記スラスト軸受により移動を規制される方
    向の軸力を発生させる構造であることを特徴とするロー
    リングピストン型圧縮機。
  19. 【請求項19】 円筒状内周面を持つシリンダと、前記
    シリンダの円筒状内周面の両端部を閉塞する複数のサイ
    ドプレートと、前記シリンダと前記複数のサイドプレー
    トとに囲まれた空間の中で、前記シリンダの円筒状内周
    面と常に微小な隙間を維持しながら公転運動をする円筒
    状外周面を有するローラと、前記ローラに公転運動を与
    える駆動手段と、前記シリンダの円筒状内周面と前記ロ
    ーラの円筒状外周面と前記複数のサイドプレートとによ
    り囲まれた密閉空間を、複数の密閉空間に仕切るベーン
    とを構成要素に有し、前記ローラの公転運動に伴い、前
    記複数の密閉空間のそれぞれの容積が変化することによ
    り、気体の圧縮を行なうローリングピストン型圧縮機に
    おいて、 前記ベーンと前記ローラとは、該ベーンの平行な2平面
    と該ローラの円筒状外周面の中心軸とが互いに平行とな
    る状態で、結合もしくは一体成形され、かつ前記ベーン
    は、前記シリンダの円筒状内周面の中心軸と平行な該シ
    リンダ上の一軸線廻りの揺動運動と、前記一軸線を含む
    平面内での進退運動とを行えるように、前記シリンダに
    より支持される構造であることを特徴とするローリング
    ピストン型圧縮機。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記揺動運動および前記進退運動を行うベーンのシリン
    ダによる支持構造は、前記シリンダの円筒状内周面の外
    側に、該円筒状内周面の中心軸と平行な中心軸を持つ円
    筒穴部を形成し、該円筒穴部のシリンダ中心側とその反
    対側とを、それぞれシリンダ中央部の空間と前記円筒穴
    部の外側に設けた別の空間に連通させ、それらの部分に
    挿入されたベーンと前記円筒穴部との間に、前記ベーン
    の平面部に滑動可能に当接する平面部と前記円筒穴部に
    滑動可能に当接する円筒面部とを有する滑動部材を組み
    込んで構成される支持構造であることを特徴とするロー
    リングピストン型圧縮機。
  21. 【請求項21】 請求項19又は20記載のローリング
    ピストン型圧縮機において、 前記ローラと、該ローラの中央部に組み込まれ、該ロー
    ラに公転運動を与える駆動手段部品とは、それらの当接
    部が、少なくとも前記ローラと結合もしくは一体成形さ
    れたベーンの、シリンダに対する進退運動方向に平行な
    軸廻りの相対的な回転が可能であることを特徴とするロ
    ーリングピストン型圧縮機。
  22. 【請求項22】 請求項19又は20記載のローリング
    ピストン型圧縮機において、 前記ベーンは、前記進退運動の方向と平行な軸廻りの回
    転が可能にシリンダにより支持される構造であることを
    特徴とするローリングピストン型圧縮機。
  23. 【請求項23】 請求項22記載のローリングピストン
    型圧縮機において、 前記シリンダの円筒状内周面の中心軸と平行なシリンダ
    上の一軸線廻りの揺動運動と、前記一軸線を含む平面内
    での進退運動と、前記進退運動の方向と平行な軸廻りの
    回転とが可能にベーンをシリンダにより支持する構造
    は、前記シリンダの円筒状内周面の外側に、該円筒状内
    周面の中心軸と平行な中心軸を持つ円筒穴部を形成し、
    該円筒穴部のシリンダ中心側とその反対側とをそれぞれ
    シリンダ中央部の空間と前記円筒穴部の外側に設けた別
    の空間とに連通させ、それらの部分に挿入されたベーン
    と前記円筒穴部との間に、前記ベーンの平面部に滑動可
    能に当接する平面部を有する第1の滑動部材と、前記円
    筒穴部に滑動可能に当接する円筒面部を有する第2の滑
    動部材とを、前記第1の滑動部材に対する前記ベーンの
    滑動方向と平行な軸廻りに互いに滑動可能に当接させて
    組み込んで構成される支持構造であることを特徴とする
    ローリングピストン型圧縮機。
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JP2011153539A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Kobe Steel Ltd ギヤポンプ

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