JPH0719186A - スクロール流体機械 - Google Patents
スクロール流体機械Info
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- JPH0719186A JPH0719186A JP18677093A JP18677093A JPH0719186A JP H0719186 A JPH0719186 A JP H0719186A JP 18677093 A JP18677093 A JP 18677093A JP 18677093 A JP18677093 A JP 18677093A JP H0719186 A JPH0719186 A JP H0719186A
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- Japan
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- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/023—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一対のスクロールが互いに同期回転する駆動
スクロールと従動スクロールとからなるスクロール流体
機械において、ラップ間に形成される回転阻止機構を、
一対のスクロールの回転軸間の偏心量に対応して外周で
接触して各スクロールの旋回軌跡を確保するよう各々の
スクロールに設ける複数個の突起にて構成し、小型で耐
久性のあるスクロール流体機械を提供すること。 【構成】 駆動スクロール１の表面１ａに設けられた螺
旋状ラップ１ｂ、回転阻止ピン１ｃ、背面１ｄに設けら
れた冷却ファンブレード１ｅ、軸受部１ｆを介して回転
駆動軸１ｇが一体形成されている。従動スクロール７の
表面７ａには、回転阻止ピン１ｃと接触する回転阻止ピ
ン７ｃが設けられている。
スクロールと従動スクロールとからなるスクロール流体
機械において、ラップ間に形成される回転阻止機構を、
一対のスクロールの回転軸間の偏心量に対応して外周で
接触して各スクロールの旋回軌跡を確保するよう各々の
スクロールに設ける複数個の突起にて構成し、小型で耐
久性のあるスクロール流体機械を提供すること。 【構成】 駆動スクロール１の表面１ａに設けられた螺
旋状ラップ１ｂ、回転阻止ピン１ｃ、背面１ｄに設けら
れた冷却ファンブレード１ｅ、軸受部１ｆを介して回転
駆動軸１ｇが一体形成されている。従動スクロール７の
表面７ａには、回転阻止ピン１ｃと接触する回転阻止ピ
ン７ｃが設けられている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機、膨張機、及び
真空ポンプとして機能するスクロール流体機械に係り、
特に一対のスクロールが互いに協動回転する駆動スクロ
ールと従動スクロールからなるスクロール流体機械に関
する。
真空ポンプとして機能するスクロール流体機械に係り、
特に一対のスクロールが互いに協動回転する駆動スクロ
ールと従動スクロールからなるスクロール流体機械に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、周壁により囲繞された凹状空
間内に第１ラップを形成した固定スクロールと、前記第
１ラップに嵌合可能な第２ラップを有する旋回スクロー
ルからなり、この旋回スクロールを固定スクロールに対
して公転させることにより前記両ラップ間に形成される
密閉空間の容積を変化可能に構成し、旋回スクロールを
公転させるために、その中心軸より半径方向に所定距離
隔てた位置に、偏心回転運動を行なうため複数のベアリ
ングを有した従動クランク軸その他の回転防止手段を複
数個設け、固定スクロールに対して旋回スクロールを精
度よく平行度と隙間量をもたせるために、回転防止手段
にスラスト方向の荷重をかけていた。したがって、部品
点数が増加し、加工精度、組立精度を高くする必要が生
じ、組立工数が増え、また、スクロールが旋回するた
め、旋回するスクロールの周辺部分のすくなくとも３ケ
所に重いベアリングを必要とし、そのため慣性力が増加
して駆動制御に高度な技術を必要とし、旋回部分にベア
リングが存在するため圧縮熱によって封入グリスが劣化
し耐久性が低下するという問題等の種々の問題があっ
た。
間内に第１ラップを形成した固定スクロールと、前記第
１ラップに嵌合可能な第２ラップを有する旋回スクロー
ルからなり、この旋回スクロールを固定スクロールに対
して公転させることにより前記両ラップ間に形成される
密閉空間の容積を変化可能に構成し、旋回スクロールを
公転させるために、その中心軸より半径方向に所定距離
隔てた位置に、偏心回転運動を行なうため複数のベアリ
ングを有した従動クランク軸その他の回転防止手段を複
数個設け、固定スクロールに対して旋回スクロールを精
度よく平行度と隙間量をもたせるために、回転防止手段
にスラスト方向の荷重をかけていた。したがって、部品
点数が増加し、加工精度、組立精度を高くする必要が生
じ、組立工数が増え、また、スクロールが旋回するた
め、旋回するスクロールの周辺部分のすくなくとも３ケ
所に重いベアリングを必要とし、そのため慣性力が増加
して駆動制御に高度な技術を必要とし、旋回部分にベア
リングが存在するため圧縮熱によって封入グリスが劣化
し耐久性が低下するという問題等の種々の問題があっ
た。
【０００３】一方、周壁により囲繞されたケーシング内
に螺旋状の第１ラップを形成すると共に、その周壁に吸
込口と中心域に吐出口とを設けた駆動スクロールと、前
記第１ラップに嵌合可能な螺旋状の第２ラップを有する
従動スクロールとを具え、前記駆動スクロールの駆動軸
をモータの回転軸と共用させ、前記駆動スクロールの回
転に同期して前記従動スクロールが回転するように構成
し、前記吸込口からケーシング内に導入させた気体を前
記第１及び第２ラップ間に形成される密閉空間に取込な
がら、前記駆動スクロール及び従動スクロールの駆動と
共にその容量を減少させつつ中心に向って移動・圧縮さ
せ、その高圧気体を吐出口より外部に排出させるスピニ
ングスクロール流体機械であって、各スクロールの中心
軸より半径方向に所定距離隔てた位置に、スラスト方向
の荷重をかけずに回転防止手段を設けた技術としては、
実開平２−３１３９０号（Ａ）が知られている。
に螺旋状の第１ラップを形成すると共に、その周壁に吸
込口と中心域に吐出口とを設けた駆動スクロールと、前
記第１ラップに嵌合可能な螺旋状の第２ラップを有する
従動スクロールとを具え、前記駆動スクロールの駆動軸
をモータの回転軸と共用させ、前記駆動スクロールの回
転に同期して前記従動スクロールが回転するように構成
し、前記吸込口からケーシング内に導入させた気体を前
記第１及び第２ラップ間に形成される密閉空間に取込な
がら、前記駆動スクロール及び従動スクロールの駆動と
共にその容量を減少させつつ中心に向って移動・圧縮さ
せ、その高圧気体を吐出口より外部に排出させるスピニ
ングスクロール流体機械であって、各スクロールの中心
軸より半径方向に所定距離隔てた位置に、スラスト方向
の荷重をかけずに回転防止手段を設けた技術としては、
実開平２−３１３９０号（Ａ）が知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記（Ａ）の構成は、
一方の旋回スクロールには、他方の旋回スクロールに向
かって複数本のピンが立設され、他方の旋回スクロール
には前記ピンが挿入される円筒体が複数個設けられてい
るものである。しかしながら、円筒体は変形しやすく、
精度よく所定位置に配設するには高度な技術を必要とし
た。
一方の旋回スクロールには、他方の旋回スクロールに向
かって複数本のピンが立設され、他方の旋回スクロール
には前記ピンが挿入される円筒体が複数個設けられてい
るものである。しかしながら、円筒体は変形しやすく、
精度よく所定位置に配設するには高度な技術を必要とし
た。
【０００５】上述の事情に鑑み、本発明は、装置全体が
大型化することもなく、省部品点数化を達成しつつ前記
スクロールを効率よく駆動制御可能にし、これにより、
小型でしかも耐久性のあるスクロール流体機械を提供す
ることを目的とするものである。
大型化することもなく、省部品点数化を達成しつつ前記
スクロールを効率よく駆動制御可能にし、これにより、
小型でしかも耐久性のあるスクロール流体機械を提供す
ることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸線に対
して直交する面上に形成した螺旋状ラップ同士を互いに
嵌合させた一対のスクロールを具え、この一対のスクロ
ールが互いに協動回転する駆動スクロールと従動スクロ
ールとからなるスクロール流体機械において、前記駆動
スクロール及び前記従動スクロールに、両スクロールの
回転軸間の偏心量に対応して複数個の突起を形成し、そ
の突起により各スクロールの旋回軌跡を確保するように
構成したものである。尚、前記突起は低抵抗のピン同志
を用いても良く、又、ピンとロールベアリングの組合せ
でも良い。
して直交する面上に形成した螺旋状ラップ同士を互いに
嵌合させた一対のスクロールを具え、この一対のスクロ
ールが互いに協動回転する駆動スクロールと従動スクロ
ールとからなるスクロール流体機械において、前記駆動
スクロール及び前記従動スクロールに、両スクロールの
回転軸間の偏心量に対応して複数個の突起を形成し、そ
の突起により各スクロールの旋回軌跡を確保するように
構成したものである。尚、前記突起は低抵抗のピン同志
を用いても良く、又、ピンとロールベアリングの組合せ
でも良い。
【０００７】
【作用】かかる技術によれば、駆動スクロール及び従動
スクロールのいずれもが互いに同期回転運動を行ない、
回転阻止機構が各スクロールに設けられた突起により各
スクロールの旋回軌跡を確保しているので効率のよい駆
動制御が行なわれる。
スクロールのいずれもが互いに同期回転運動を行ない、
回転阻止機構が各スクロールに設けられた突起により各
スクロールの旋回軌跡を確保しているので効率のよい駆
動制御が行なわれる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載がない限りは、この考案の範囲をそれのみに限定す
る趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載がない限りは、この考案の範囲をそれのみに限定す
る趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【０００９】図１は、本発明に係るスクロール流体機械
の断面構成図、図２は回転防止機構説明図、図３は回転
阻止ピンの一実施例図、図４は回転阻止ピンの他の実施
例図である。図１において、駆動スクロール１は、その
表面１ａ上に植設された螺旋状のラップ１ｂ及び円形状
の回転阻止ピン１ｃ、背面１ｄ上から放射状に設けられ
た冷却ファンブレード１ｅ、及び同じく背面上から軸受
部１ｆを介して延設された回転駆動軸１ｇとが一体で形
成されている。前記回転駆動軸１ｇは、ケーシング２内
のベアリング３に軸支され、さらに軸孔２ａを貫通しケ
ーシング４内に延設されてロータ５が固設され、ケーシ
ング４内のベアリング１２に軸支されている。ケーシン
グ４内には、ロータ５に対向してステータ６が設けられ
ている。
の断面構成図、図２は回転防止機構説明図、図３は回転
阻止ピンの一実施例図、図４は回転阻止ピンの他の実施
例図である。図１において、駆動スクロール１は、その
表面１ａ上に植設された螺旋状のラップ１ｂ及び円形状
の回転阻止ピン１ｃ、背面１ｄ上から放射状に設けられ
た冷却ファンブレード１ｅ、及び同じく背面上から軸受
部１ｆを介して延設された回転駆動軸１ｇとが一体で形
成されている。前記回転駆動軸１ｇは、ケーシング２内
のベアリング３に軸支され、さらに軸孔２ａを貫通しケ
ーシング４内に延設されてロータ５が固設され、ケーシ
ング４内のベアリング１２に軸支されている。ケーシン
グ４内には、ロータ５に対向してステータ６が設けられ
ている。
【００１０】一方、駆動スクロール１と距離ｘだけ回転
中心を偏心して設けられている従動スクロール７は、そ
の表面７ａ上に植設された、ラップ１ｂと嵌合して駆動
する螺旋状のラップ７ｂ及び回転阻止ピン１ｃと接触し
て駆動する回転阻止ピン７ｃ（図３）、背面７ｄ上から
放射状に設けられた冷却ファンブレード７ｅ、及び同じ
く背面上から軸受部７ｆを介して延設された回転軸７ｇ
とが一体で形成されている。また、前記回転軸７ｇは、
表面７ａから高圧縮された高圧気体を放出する吐出口７
ｈが開設され、ケーシング２内のベアリング８に軸支さ
れ、さらに軸孔２ｂを貫通してケーシング２の外部に突
出している。
中心を偏心して設けられている従動スクロール７は、そ
の表面７ａ上に植設された、ラップ１ｂと嵌合して駆動
する螺旋状のラップ７ｂ及び回転阻止ピン１ｃと接触し
て駆動する回転阻止ピン７ｃ（図３）、背面７ｄ上から
放射状に設けられた冷却ファンブレード７ｅ、及び同じ
く背面上から軸受部７ｆを介して延設された回転軸７ｇ
とが一体で形成されている。また、前記回転軸７ｇは、
表面７ａから高圧縮された高圧気体を放出する吐出口７
ｈが開設され、ケーシング２内のベアリング８に軸支さ
れ、さらに軸孔２ｂを貫通してケーシング２の外部に突
出している。
【００１１】ケーシング２のベアリング８の近傍に開設
している複数の孔２ｃ及びベアリング３の近傍に開設し
ている複数の孔２ｄは、圧縮熱を冷却する空気取入口で
あり、また複数の孔２ｅ，２ｆは空気放出口である。さ
らに、孔２ｇは圧縮媒体の吸込口である。ケーシング２
内に設けられているシール部材９および１０は、スクロ
ール室内とケーシング２内の他の部分とを密閉してい
る。
している複数の孔２ｃ及びベアリング３の近傍に開設し
ている複数の孔２ｄは、圧縮熱を冷却する空気取入口で
あり、また複数の孔２ｅ，２ｆは空気放出口である。さ
らに、孔２ｇは圧縮媒体の吸込口である。ケーシング２
内に設けられているシール部材９および１０は、スクロ
ール室内とケーシング２内の他の部分とを密閉してい
る。
【００１２】駆動スクロール１と従動スクロール７間に
設けられている同期連結機構１１は公知のギア等で構成
され、モータの回転で駆動する駆動スクロール１の回転
に同期して従動スクロール７が駆動するように構成され
ている。
設けられている同期連結機構１１は公知のギア等で構成
され、モータの回転で駆動する駆動スクロール１の回転
に同期して従動スクロール７が駆動するように構成され
ている。
【００１３】駆動スクロール１のラップ１ｂと従動スク
ーロル７のラップ７ｂとは、回転中心Ｃ１，Ｃ２を図２
に示すごとく偏心量ｘだけずらして各スクロールの表面
に形成されている。また、回転阻止機構の回転阻止ピン
１ｃ及び７ｃも偏心量ｘだけずらして両者が接触するよ
うに、各々４本ずつ９０°間隔で各スクロールの表面に
形成されている。この回転阻止機構は、図２上時計方向
に回転している駆動スクロール１と従動スクロール７の
相対速度がずれて、従動スクロール７が相対的に早く回
転しようとすると回転阻止ピン７ｃ３が１ｃ３に当接
し、従動スクロール７が相対的に遅く回転しようとする
と回転阻止ピン７ｃ１が１ｃ１に当接することで、相対
速度が調節されるものである。
ーロル７のラップ７ｂとは、回転中心Ｃ１，Ｃ２を図２
に示すごとく偏心量ｘだけずらして各スクロールの表面
に形成されている。また、回転阻止機構の回転阻止ピン
１ｃ及び７ｃも偏心量ｘだけずらして両者が接触するよ
うに、各々４本ずつ９０°間隔で各スクロールの表面に
形成されている。この回転阻止機構は、図２上時計方向
に回転している駆動スクロール１と従動スクロール７の
相対速度がずれて、従動スクロール７が相対的に早く回
転しようとすると回転阻止ピン７ｃ３が１ｃ３に当接
し、従動スクロール７が相対的に遅く回転しようとする
と回転阻止ピン７ｃ１が１ｃ１に当接することで、相対
速度が調節されるものである。
【００１４】次に、上述のごとく構成された本発明の動
作を説明する。図１において、図示しないスイッチを閉
成するとモータが回転を始め、その回転力は回転駆動軸
１ｇを回転駆動し、駆動スクロール１を回転駆動する。
この回転駆動力は同期連結機構１１を介して従動スクロ
ール７に同期回転力として伝達されることにより従動ス
クロール７が同期駆動を始める。前述したように、図２
上において時計方向回転駆動している駆動スクロール１
より従動スクロール７の動きが相対的に早くなる（進み
位相）と、従動スクロール７の回転阻止ピン７ｃ３が駆
動スクロール１の回転阻止ピン１ｃ３に当接して従動ス
クロール７の駆動にブレーキがかかり、また駆動スクロ
ール１より従動スクロール７の動きが相対的に遅くなる
（遅れ位相）と、回転阻止ピン１ｃ１によって７ｃ１が
押され、両スクロールは一定範囲で同期駆動される。
作を説明する。図１において、図示しないスイッチを閉
成するとモータが回転を始め、その回転力は回転駆動軸
１ｇを回転駆動し、駆動スクロール１を回転駆動する。
この回転駆動力は同期連結機構１１を介して従動スクロ
ール７に同期回転力として伝達されることにより従動ス
クロール７が同期駆動を始める。前述したように、図２
上において時計方向回転駆動している駆動スクロール１
より従動スクロール７の動きが相対的に早くなる（進み
位相）と、従動スクロール７の回転阻止ピン７ｃ３が駆
動スクロール１の回転阻止ピン１ｃ３に当接して従動ス
クロール７の駆動にブレーキがかかり、また駆動スクロ
ール１より従動スクロール７の動きが相対的に遅くなる
（遅れ位相）と、回転阻止ピン１ｃ１によって７ｃ１が
押され、両スクロールは一定範囲で同期駆動される。
【００１５】一方、吸込口２ｇから入り込んだ気体は、
駆動スクロール１のラップ１ｂと従動スクロール７のラ
ップ７ｂとの間に形成される密閉空間に取り込まれなが
ら、両スクロール間の相対的な公転運動により徐々にそ
の容積を減少させつつスクロールの中心に向かって移動
・圧縮され、その高圧気体は中心域の吐出口７ｈから外
部に排出される。この過程において、各スクロールに一
体形成されている冷却ファンブレード１ｅ、７ｅによ
り、孔２ｃ、孔２ｄから取り込まれた空気は冷却風とし
て各スクロールを冷却して孔２ｅ、孔２ｆから排出され
る。
駆動スクロール１のラップ１ｂと従動スクロール７のラ
ップ７ｂとの間に形成される密閉空間に取り込まれなが
ら、両スクロール間の相対的な公転運動により徐々にそ
の容積を減少させつつスクロールの中心に向かって移動
・圧縮され、その高圧気体は中心域の吐出口７ｈから外
部に排出される。この過程において、各スクロールに一
体形成されている冷却ファンブレード１ｅ、７ｅによ
り、孔２ｃ、孔２ｄから取り込まれた空気は冷却風とし
て各スクロールを冷却して孔２ｅ、孔２ｆから排出され
る。
【００１６】尚、実施例では、冷却ファンは中心から外
側に冷却風が流れるシロッコファンを用いているが、こ
れのみに限定されるものではない。外側から取込み、孔
２ｃ，２ｄから排出するファンを用いても良い。回転阻
止機構の回転阻止ピンは、進み位相補正用及び遅れ位相
補正用として各スクロールに２個ずつあればたりるが、
これのみに限定されるものではなく、進み位相補正用ま
たは遅れ位相補正用としてそれぞれ複数のピンを設けて
も良いことは勿論である。また、回転阻止ピンはスクロ
ール表面に植設したピン同士で接触しているが、図４の
ように、ロールベアリング又はカムフォロア１３をピン
１４で軸支し回転阻止ピン１ｃに接触させれば摩擦抵抗
が軽減され耐久性が向上するという効果を期待すること
ができる。そして、回転阻止ピン１ｃ、７ｃ及びカムフ
ォロア１３とも、熱硬化性縮合多環多核芳香族樹脂（Ｃ
ＯＰＮＡ樹脂）を成形材料とし、炭素繊維等の強度を高
める材料等を混入した樹脂系複合材を用いれば、耐熱性
と強度性に加えて自己潤滑性を高めることができる。
側に冷却風が流れるシロッコファンを用いているが、こ
れのみに限定されるものではない。外側から取込み、孔
２ｃ，２ｄから排出するファンを用いても良い。回転阻
止機構の回転阻止ピンは、進み位相補正用及び遅れ位相
補正用として各スクロールに２個ずつあればたりるが、
これのみに限定されるものではなく、進み位相補正用ま
たは遅れ位相補正用としてそれぞれ複数のピンを設けて
も良いことは勿論である。また、回転阻止ピンはスクロ
ール表面に植設したピン同士で接触しているが、図４の
ように、ロールベアリング又はカムフォロア１３をピン
１４で軸支し回転阻止ピン１ｃに接触させれば摩擦抵抗
が軽減され耐久性が向上するという効果を期待すること
ができる。そして、回転阻止ピン１ｃ、７ｃ及びカムフ
ォロア１３とも、熱硬化性縮合多環多核芳香族樹脂（Ｃ
ＯＰＮＡ樹脂）を成形材料とし、炭素繊維等の強度を高
める材料等を混入した樹脂系複合材を用いれば、耐熱性
と強度性に加えて自己潤滑性を高めることができる。
【００１７】
【効果】以上説明したように、本発明に係るスクロール
流体機械は、回転阻止機構が駆動スクロール及び従動ス
クロールに設けられた突起により各スクロールの旋回軌
跡を確保しているので、簡単な構成で効率のよく、耐久
性のあるスクロール流体機械を提供することができる。
流体機械は、回転阻止機構が駆動スクロール及び従動ス
クロールに設けられた突起により各スクロールの旋回軌
跡を確保しているので、簡単な構成で効率のよく、耐久
性のあるスクロール流体機械を提供することができる。
【図１】本考案に係るスクロール流体機械の断面構成図
である。
である。
【図２】回転阻止機構説明図である。
【図３】回転阻止ピンの一実施例図である。
【図４】回転阻止ピンの他の実施例図である。
【符号の説明】 １ 駆動スクロール １ｂ ラップ １ｃ 回転阻止ピン １ｅ 冷却ファンブレード １ｇ 回転駆動軸 ２、４ ケーシング ５ ロータ ６ ステータ ７ 従動スクロール ７ｂ ラップ ７ｃ 回転阻止ピン ７ｅ 冷却ファンブレード ７ｇ 回転軸 ７ｈ 吐出口 ９、１０ シール部材 １１ 同期連結機構 １３ カムフォロア
Claims (1)
- 【請求項１】 回転軸線に対して直交する面上に形成し
た螺旋状ラップ同士を互いに嵌合させた一対のスクロー
ルを具え、前記一対のスクロールが互いに協動回転する
駆動スクロールと従動スクロールからなるスクロール流
体機械において、 前記一対のスクロールの回転軸間の偏心量に対応して外
周で接触して各スクロールの旋回軌跡を確保する突起を
複数個各々のスクロールに植設したことを特徴とするス
クロール流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5186770A JP2871406B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | スクロール流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5186770A JP2871406B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | スクロール流体機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0719186A true JPH0719186A (ja) | 1995-01-20 |
| JP2871406B2 JP2871406B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=16194330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5186770A Expired - Fee Related JP2871406B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | スクロール流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2871406B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7445437B1 (en) * | 2007-06-18 | 2008-11-04 | Scroll Giken Llc | Scroll type fluid machine having a first scroll wrap unit with a scroll member and a scroll receiving member, and a second scroll wrap unit engaged with the first scroll wrap unit |
| ITRN20090011A1 (it) * | 2009-03-06 | 2010-09-07 | Leonardo Battistelli | Spirale rotante |
| JP2014521002A (ja) * | 2011-07-08 | 2014-08-25 | ピールブルグ パンプ テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 自動車分野において使用するための真空ポンプ |
| CN104948455A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-09-30 | 鞍山新磁电子有限公司 | 一种双子涡旋气体压缩方法及涡旋气体压缩盘 |
| CN109915364A (zh) * | 2019-03-13 | 2019-06-21 | 庆安集团有限公司 | 一种齿传动涡旋压缩机 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5186770A patent/JP2871406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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