JPH056032B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH056032B2
JPH056032B2 JP61204958A JP20495886A JPH056032B2 JP H056032 B2 JPH056032 B2 JP H056032B2 JP 61204958 A JP61204958 A JP 61204958A JP 20495886 A JP20495886 A JP 20495886A JP H056032 B2 JPH056032 B2 JP H056032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end plate
bearing
scroll
orbiting
swing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61204958A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6361786A (ja
Inventor
Makoto Uenishi
Kazuaki Myazaki
Toshio Kushiro
Shigeru Machida
Katsui Matsubara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP20495886A priority Critical patent/JPS6361786A/ja
Publication of JPS6361786A publication Critical patent/JPS6361786A/ja
Publication of JPH056032B2 publication Critical patent/JPH056032B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は回転形圧縮機および真空ポンプ等の技
術分野で利用され、特に、スクロール形流体機械
に関するものである。
(従来の技術) 従来のスクロール形流体機械aは、第4図に示
すように、固定スクロールbに噛合された旋回ス
クロールcが、この旋回スクロールcを枢支する
駆動軸dの偏心部d1の旋回動作によつて両スクロ
ールの各ラツプe,t間に流体を取り込んで圧縮
するものが広く知られており、そのうちで、旋回
スクロールcが前記駆動軸dの偏心部d1を中心と
して自転するのを防ぐために、クランクピンgを
備えたものがたとえば特開昭59−58188号公報に
示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記従来のスクロール形流体機械aに
おいては、クランクピンgの偏心部g1を枢支する
クランクピン軸受hとの中心pと、旋回スクロー
ルcの鏡板iの中心jの支持間距離l1は、本来ク
ランクピンgの主軸g2と駆動軸dの主軸部d2との
軸間距離l2に等しく設定されているが、支持間距
離l1が加工誤差、熱膨張等によりΔl1だけ変化す
ると(第5図参照)、鏡板iはクランクピン軸受
hから反力fを受け、前記駆動軸dの偏心部d1
枢支する旋回支持軸受nの中心qの回りにモーメ
ントm1=f×jqが発生する。また、旋回スクロ
ールcの重心(図示省略)が旋回支持軸受nの中
心qに対し軸方向に偏心しているため、旋回スク
ロールcに作用する遠心力により旋回支持軸受n
の中心qの回りにモーメントm2が発生する。こ
れらのモーメントm1,m2は、旋回スクロールc
を上下スラスト受けk,oの隙間または旋回支持
軸受nのランニングクリアランスだけ傾斜させる
ので、両ラツプe,t、上下スラスト受けk,o
および各部軸受の転動体に片当りを発生せしめて
両ラツプe,t間のシール機能が低下し、ひいて
は流体機械a自体の性能を低下させたり、各軸受
等の耐用性を劣化させたりするばかりでなく振
動・騒音の発生等の原因にもなるという問題があ
つた。
そこで、旋回スクロールcの不円滑な旋回動作
を解消する一つの手段として旋回支持軸受nの下
端部を重錘状に形成したり、もしくは別体の重錘
を取り付けたり、または旋回スクロールcにアル
ミニウム材料を、重錘に鉄鋼材料を適用したりし
て、その軸方向の重心(図示省略)を旋回支持軸
受nの軸方向の中心qに近接させた構造のものあ
るが、これは重量は増大するのて旋回支持軸受け
nの寿命を短縮するおそれがある。
また、特開昭57−28890号公報に開示されてい
るようにクランク軸が嵌入される袋状部を固定ス
クロールの鏡板まで突出させて、モーメントの発
生を防止するようにしているものがある。しか
し、これでは、ラツプを鏡板の中央部まで形成す
ることができないので、各スクロールが大型化す
ると共に、圧縮効率が低下するという問題があつ
た。
一方、固定スクロールおよび旋回スクロールに
よつて形成される密閉空間(圧縮室)の容積を、
各スクロールの中央部に向つて漸減させるもの
(たとえば特開昭58−30494号公報参照)がある
が、これは流体機械の外径を大きくすることな
く、圧縮比の上昇とスクロール部材の剛性強化と
を目的としたものであつて、旋回スクロールの軸
方向の重心位置が、旋回支持軸受の軸方向の中心
から大きく離れることによつて生じる不円滑な旋
回動作を防ぐためには、解決すべき問題が残され
ている。
本発明は、かかる従来の上記問題点に鑑み、旋
回スクロールは、運転による熱膨張や遠心力によ
つてクランクピンからの反力をうけても、機械的
効率を低下させることなく、各スクロールが大型
化することがなく、しかも、旋回支持軸受の軸方
向の中心回りにモーメントが発生しないように構
成したスクロール形流体機械を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明の上記問題点を解決するための手段は、
第1の発明においては、先ず、固定側鏡板の前面
に渦巻状の固定側ラツプが立設されて成る固定ス
クロールと、旋回側鏡板の前面に旋回側ラツプが
立設されてなる旋回スクロールとが両ラツプを互
いに噛合して並設されている。更に、前記旋回側
鏡板の背面には駆動軸が連結される一方、前記旋
回側鏡板の背面側に位置するケーシングと該鏡板
との間には旋回スクロールの自転を阻止するクラ
ンクピンが設けられているスクロール形流体機械
を前提としている。
そして、前記旋回側鏡板の背面中央部には駆動
軸受部が背面側に突出形成され、該駆動軸受部に
旋回支持軸受を介して前記駆動軸が連結される一
方、前記旋回側鏡板の背面周縁部にはクランク軸
受部が背面側に突出形成され、該クランク軸受部
にクランクピン軸受を介して前記クランクピンが
連結されている。加えて、前記クランク軸受部は
旋回スクロール重心の軸方向位置が前記旋回支持
軸受の両端面間に位置するように形成されると共
に、前記クランクピン軸受は軸方向の中心位置が
前記旋回支持軸受の両端面間に位置するように形
成された構成としている。
また、第2の発明においては、先ず、固定側鏡
板の前面に渦巻状の固定側ラツプが立設されて成
る固定スクロールと、旋回側鏡板の前面に旋回側
ラツプが立設されてなる旋回スクロールとが両ラ
ツプを互いに噛合して並設されている。更に、前
記旋回側鏡板の背面には駆動軸が連結される一
方、前記旋回側鏡板の背面側に位置するケーシン
グと該鏡板との間には旋回スクロールの自転を阻
止するクランクピンが設けられているスクロール
形流体機械を前提としている。
そして、前記旋回側鏡板の中央部には前面側に
張り出す駆動軸受部が形成されて該旋回側鏡板の
前面は中央前面部と外周前面部とに段差状に形成
され、前記両ラツプの中央部は中央前面部に対応
てラツプ高さが短く形成され、該両ラツプの外周
部は外周前面部に対応してラツプ高さが長く形成
されている。一方、前記駆動軸受部には旋回側鏡
板の背面側に開口する有底の軸孔が軸孔底面を旋
回側鏡板の外周前面部より前方に位置させて形成
され、該軸孔に旋回支持軸受を介して前記駆動軸
が嵌合されると共に、前記旋回側鏡板の外周部に
はピン孔が穿設され、該ピン孔にクランクピン軸
受を介して前記クランクピンが嵌合されている。
加えて、前記駆動軸受部の軸孔は、旋回支持軸受
の軸方向中心位置とクランクピン軸受の軸方向中
心位置とがほぼ一致するようにすると共に、旋回
スクロール重心の軸方向が旋回支持軸受の両端面
間に位置するように形成された構成としている。
(作用) 第1の発明においては、クランクピン軸受の軸
方向中心が旋回支持軸受の両端面間に位置せしめ
てその軸方向の中心に近接するように設けられて
いるので、クランクピン軸受中心と旋回スクロー
ルの中心との支持間距離が加工誤差、熱膨張等に
より変化しても、旋回支持軸受の中心の回りに発
生しようとするモーメントはなくなるか、または
無視しうるほど小さいものであり、同様に、旋回
スクロールの軸方向における遠心力の作用点であ
る重心も旋回支持軸受の中心に近接するように設
定されているので、旋回スクロールに作用する遠
心力により旋回支持軸受の中心の回りに発生しよ
うとするモーメントもなくなるか、または無視し
うるほど小さいものである。
また、第2の発明においては、旋回スクロール
の軸方向における重心と、旋回支持軸受の軸方向
における中心との距離が微小に形成されるので、
旋回支持軸受の軸方向における中心と、クランク
ピン軸受の軸方向における中心との支持間距離
が、熱膨張や遠心力の作用で変化しても、旋回支
持軸受の回りに発生しようとするモーメントはな
くなるか、極めて小さいものであつて、旋回スク
ロールは安定した旋回動作を行うとともに、流体
は各スクロールの中央部に向つて大きな体積変化
率で圧縮作用が行われる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
実施例 1 本例は第1の発明における実施態様であつて、
第1図は圧縮機もしくは真空ポンプとして適用さ
れるスクロール形流体機械1を示しており、該ス
クロール形流体機械1はケーシング2に対して固
定側鏡板3aの前面(下面)に渦巻状の固定側ラ
ツプ3bに形成されてなる固定スクロール3が固
設される一方、駆動軸4の主軸部4aが駆動軸軸
受5,5を介して回転自在に支持され、前記固定
側ラツプ3bには渦巻状の旋回側ラツプ6bが旋
回側鏡板6aの前面に形成されてなる旋回スクロ
ール6の旋回側ラツプ6bが噛合されて両スクロ
ール3,6が並設されている。また、旋回側鏡板
6aの背面中央部には円筒状の駆動軸受部6dが
背面側に突出して形成され、該駆動軸受部6dに
は旋回支持軸受7を介して駆動軸4の偏心部4b
が嵌合されている。ケーシング2は旋回側鏡板6
aに背面側に位置し、該ケーシング2の上面2a
には、旋回スクロール6が旋回支持軸受7ととも
に自転するのを阻止するためのクランクピン8の
主軸部8aが主軸部軸受9を介して旋回可能に埋
設され、旋回スクロール6の旋回側鏡板6aの周
縁部にはクランク軸受部6cが背面側に突出して
形成され、該クランク軸受部6cにはクランクピ
ン軸受10を介してクランクピン8の偏心部8b
が嵌合されて自転動作が阻止されるとともに、固
定スクロール3およびケーシング2に固設された
上側スラスト受け部材11および下側スラスト受
け部材12より旋回側鏡板6aが摺動可能に挟持
されている。更に、前記駆動軸4の主軸部4aに
は、偏心部4bに対して重量バランスをとるため
のバランスウエイト13が固設されている。
そして、前記クランク軸受部6c及びクランク
ピン軸受10は、該クランクピン軸受10の軸方
向の中心Pと旋回スクロール6の軸方向における
重心位置(図示省略)とが、旋回支持軸受7の上
面7aと下面7bの間に位置するように設定さ
れ、特に、旋回支持軸受7の軸方向の中心Qに出
来る限り一致するように設定されている。尚、前
記駆動軸4の駆動軸軸受5,5と旋回支持軸受7
には、それぞれグリースシール部材(図示省略)
が押え板14,15,16によつて密に固定され
ている。
次に、本実施例の作用について説明する。
クランクピン軸受10の中心Pから、旋回支持
軸受7の中心Qに至る支持間距離Kは、クランク
ピン8の主軸部8aと駆動軸4の主軸部4aとの
軸間距離Lに等しく設定されているが、加工誤
差、熱膨張等により変化することがあり、このと
き、旋回スクロール6はクランクピン軸受10か
ら反力Fを受ける。しかし、前記中心Pの軸方向
における位置が旋回支持軸受7の中心Qに出来る
限り一致させているので、反力Fにより旋回支持
軸受7の中心Qの回りに発生しようとするモーメ
ントMはなくなるか、または無視しうるほど小さ
くなる。また、旋回スクロール6には、その旋回
動作による遠心力が作用するが、その軸方向にお
ける作用点(重心)の位置が旋回支持軸受7の中
心Qに出来る限り一致させているので、前記遠心
力により旋回支持軸受7の中心Qの回りに発生し
ようとするモーメントNはなくなるか、また無視
しうるほど小さくなる。したがつて、旋回スクロ
ール6はモーメントM,Nによつて傾斜すること
がなくなるので、固定側ラツプ3bと旋回側鏡板
6aおよび旋回側ラツプ6bと固定側鏡板3aの
各隙間をより小さくできる。
実施例 2 本例は第2の発明における実施態様であつて、
第2図は圧縮機もしくは真空ポンプとして適用さ
れるスクロール形流体機械51を示しており、該
スクロール形流体機械51はケーシング52、固
定スクロール53、駆動軸54、旋回スクロール
56およびクランクピン58を主要部として構成
されている。
固定スクロール53は、固定側鏡板53aと該
固定側鏡板53aの前面(下面)から直角方向に
突設された渦巻状の固定側ラツプ53bとからな
り、固定側鏡板53aがケーシング52に固定さ
れると共に、その側部と上部には、それぞれ吸入
口Sと吐出口Eが穿設されている。
旋回スクロール56は、旋回側鏡板56aと該
旋回側鏡板56aの前面から直角方向に突設され
た渦巻状の旋回側ラツプ56とからなり、該旋回
側ラツプは前記固定側ラツプ53bに対して相対
角度を180°ずらして旋回可能に噛合される。旋回
側鏡板56bの中央部には、駆動軸受部56cが
前面側に張り出して形成され、該駆動軸受部56
cには背面側に開口する軸孔56fが形成されて
いる。そして、前記駆動軸受部56cによつて旋
回側鏡板56aの前面は中央前面部と外周前面部
とに段差状に形成される一方、軸孔56fは有底
に形成され、該底面が外周前面部より前方に位置
している。更に、軸孔56fには、駆動軸54先
端の偏心部54bがころがり軸受等の旋回支持軸
受57を介して装着されるとともに、駆動軸54
の主軸部54aは、ケーシング52に固着したこ
ろかり軸受等の駆動軸軸受55,55に枢支され
ている。前記駆動軸受部56cは、旋回支持軸受
57の軸方向の中心Qをクランクピン58の後述
するクランクピン軸受60の軸方向の中心Pに一
致せしめるとともに、旋回スクロール56の軸方
向の重心Gを旋回支持軸受57の上面57aと下
面57bの間に位置するように設定されている。
一方、旋回スクロール56は、中央前面部と外周
前面部に対応して中央部における旋回側ラツプ5
6bの高さH2が外周部における旋回側ラツプ5
6bの高さH1に比して駆動軸受部56cを張り
出した高さだけ短くなつている。また、固定スク
ロール53の固定側ラツプ53bも前記旋回側ラ
ツプ56bと同様の高さH1,H2を備えることに
よつて高さH1を有する大圧縮室R1と高さH2を有
する小圧縮室R2とが形成される。大圧縮室R1
小圧縮室R2とが接続するところには、第3図b
に示すように、旋回側鏡板56aが吐出口Eに向
つて高くなる大円弧状の鏡板段差部56dと、固
定側ラツプ53bが吐出口Eに向つて低く(短
く)なる小円弧状のラツプ段差部53dとが形成
されている。
一方、ケーシング52の上面52aには、複数
個(例えば3個)のクランクピン58の主軸部5
8aが、駆動軸54を中心とする円上の等間隔位
置に、ころがり軸受等の主軸部軸受59を介して
配設され、かつクランクピン58の偏心部58b
は、駆動軸54の偏心部54bと同じ偏心距離に
形成されていて、前記旋回側鏡板56aの周縁部
に形成されたピン孔56eで軸受箱56cを中心
とする円上の等間隔位置に、ころがり軸受等のク
ランクピン軸受60を介して装着されている。す
なわち、クランクピン軸受60の中心Pから旋回
支持軸受57の中心Qまでの支持間距離Kは、ク
ランクピン58の主軸部58aから駆動軸54の
主軸部54aまでの軸間距離Lと等しく設けられ
ている。さらに、ケーシング52の上面52aと
固定側鏡板53aの下面53cとには、無潤滑性
材料等により摺接可能に形成された上側スラスト
受け部材61および下側スラスト受け部材62が
固着され、該各スラスト受け部材61,62によ
り前記旋回スクロール56の周縁部56eが摺動
可能に挟持されている。前記各軸受55,56,
57にはグリースシール部材67,68,69が
押え板64,65,66によつて密に固定され、
駆動軸54の中間部にバランスウエイト63が取
付けられている。
次に、本実施例の作用について説明する。
スクロール形流体機械1の圧縮動作は第3図a
から第3図dに至る順序で行われる。すなわち、
第3図aは流体A,Bが吸込口Sからそれぞれ外
周部の大圧縮室R1にとり込まれた状態を示して
いる。ここで、旋回スクロール56が時計方向に
90°旋回して第2図bに至る間に、流体A,Bは
圧縮されながら吐出口Eに向つて移動する。この
とき、流体Aは鏡板段差部56dの一端部とラツ
プ段差部53dの一端部とによつてシールされる
ので、吐出口Eに側漏出することはない。この状
態から時計方向に90°旋回して第3図cに至る間
に、流体A,Bはさらに圧縮されながら吐出口E
に向つて移動する。この段階で、鏡板段差部56
dおよびラツプ段差部53dは互いに密接してい
た各円弧面が離隔して流体A,Bが連通するが、
該両流体は連動前における圧力が同じであるか
ら、旋回スクロール56の旋回動作に支障は起ら
ない。流体A,Bを連通させた状態で旋回スクロ
ール56が時計方向へ90°旋回して第3図dに至
る間に、再び鏡板段差部56dの他端部とラツプ
段差部53dの他端部とによつてシールされると
ともに、流体A,Bは分離してそれぞれ圧縮され
る。このとき、旋回スクロール56は後続の流体
をとり込んで旋回側ラツプ56bが固定側ラツプ
53bに密接しようとしている。その後は前記と
同様の動作を繰り返すことにより、圧縮された流
体A,Bは順次に合流したのち、吐出口Eから連
続して機外に排出される。
上記の旋回動作において、旋回スクロール56
を枢支する旋回支持軸受57の軸方向の中心Q
は、クランクピン軸受60の軸方向の中心Pに一
致せしめるとともに、旋回スクロール56の軸方
向の重心Gとの距離が微小であることから前記中
心Qのまわりのモーメントは発生することはな
く、従つて、旋回スクロール56は円滑な旋回動
作が行われる。
(発明の効果) 本発明は、上記のように構成したから、第1の
発明において、クランクピン軸受の軸方向の中心
と旋回スクロールの軸方向における重心位置とが
旋回支持軸受中心に出来る限り一致させているの
で、旋回支持軸受には、正常なラジアル荷重が作
用するので旋回スクロールが傾斜することはな
い。したがつて、固定側ラツプおよび旋回側ラツ
プ間のシール機能を高く維持して流体機械の性能
低下が防止できるだけではなく、各ラツプと各鏡
板との隙間をより小さくできることにより流体機
械の性能が著しく向上する。また、各部軸受や各
スラスト受け部材の片当りが無くなつて、それら
の耐用性や信頼性が高くなるとともに、旋回スク
ロールの旋回動作が傾斜作用を伴うことによつて
生じる振動や騒音の発生を防止することができる
などの優れた効果がある。また、両ラツプが鏡板
の中心部まで形成されているので、各スクロール
の大型化並びに効率の低下を防止することができ
る。
さらに、第2の発明においては、旋回スクロー
ルは重錘等による重量増加のおそれがないので、
回転による遠心力の作用を小さく抑えることが可
能となり、旋回支持軸受等の耐用性を強化するこ
とができる。また、両鏡板と両ラツプとの間に形
成される圧縮室等の作用室が鏡板中心部まで形成
されているので、各スクロールが大型化すること
がなく、しかも、効率の低下を確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施態様を例示し、第1図は実
施例1におけるスクロール形流体機械の中央縦断
面図、第2図は実施例2におけるスクロール形流
体機械の中央縦断面図、第3図は第2図の−
線における断面を示して旋回スクロールの旋回動
作を説明する図、第4図はスクロール形流体機械
の従来例を示す中央縦断面図、第5図は第4図に
おける旋回スクロールの一部拡大図である。 1,51……スクロール形流体機械、3,53
……固定スクロール、3a,53a……固定側鏡
板、3b,53b……固定側ラツプ、4,54…
…駆動軸、6,56……旋回スクロール、6a,
56a……旋回側鏡板、6b,56b……旋回側
ラツプ、6c……クランク軸受部、6d,56c
……駆動軸受部、7,57……旋回支持軸受、
8,58……クランクピン、10,60……クラ
ンクピン軸受、56c……ピン孔、Q……旋回支
持軸受の軸方向の中心、P……クランクピン軸受
の軸方向の中心、G……旋回スクロールの軸方向
の重心。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定側鏡板の前面に渦巻状の固定側ラツプが
    立設されて成る固定スクロールと、旋回側鏡板の
    前面に旋回側ラツプが立設されてなる旋回スクロ
    ールとが両ラツプを互いに噛合して並設され、 前記旋回側鏡板の背面には駆動軸が連結される
    一方、 前記旋回側鏡板の背面側に位置するケーシング
    と該鏡板との間には旋回スクロールの自転を阻止
    するクランクピンが設けられているスクロール形
    流体機械において、 前記旋回側鏡板の背面中央部には駆動軸受部が
    背面側に突出形成され、該駆動軸受部に旋回支持
    軸受を介して前記駆動軸が連結される一方、 前記旋回側鏡板の背面周縁部にはクランク軸受
    部が背面側に突出形成され、該クランク軸受部に
    クランクピン軸受を介して前記クランクピンが連
    結され、 前記クランク軸受部は旋回スクロール重心の軸
    方向位置が前記旋回支持軸受の両端面間に位置す
    るように形成されると共に、 前記クランクピン軸受は軸方向の中心位置が前
    記旋回支持軸受の両端面間に位置するように形成
    されていることを特徴とするスクロール形流体機
    械。 2 固定側鏡板の前面に渦巻状の固定側ラツプが
    立設されて成る固定スクロールと、旋回側鏡板の
    前面に旋回側ラツプが立設されてなる旋回スクロ
    ールとが両ラツプを互いに噛合して並設され、 前記旋回側鏡板の背面には駆動軸が連結される
    一方、 前記旋回側鏡板の背面側に位置するケーシング
    と該鏡板との間には旋回スクロールの自転を阻止
    するクランクピンが設けられているスクロール形
    流体機械において、 前記旋回側鏡板の中央部には前面側に張り出す
    駆動軸受部が形成されて該旋回側鏡板の前面は中
    央前面部と外周前面部とに段差状に形成され、前
    記両ラツプの中央部は中央前面部に対応してラツ
    プ高さが短く形成され、該両ラツプの外周部は外
    周前面部に対応してラツプ高さが長く形成される
    一方、 前記駆動軸受部には旋回側鏡板の背面側に開口
    する有底の軸孔が軸孔底面を旋回側鏡板の外周前
    面部より前方に位置させて形成され、該軸孔に旋
    回支持軸受を介して前記駆動軸が嵌合され、 前記旋回側鏡板の外周部にはピン孔が穿設さ
    れ、該ピン孔にクランクピン軸受を介して前記ク
    ランクピンが嵌合され、 前記駆動軸受部の軸孔は、旋回支持軸受の軸方
    向中心位置とクランクピン軸受の軸方向中心位置
    とがほぼ一致するようにすると共に、旋回スクロ
    ール重心の軸方向位置が旋回支持軸受の両端面間
    に位置するように形成されていることを特徴とす
    るスクロール形流体機械。
JP20495886A 1986-08-30 1986-08-30 スクロ−ル形流体機械 Granted JPS6361786A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20495886A JPS6361786A (ja) 1986-08-30 1986-08-30 スクロ−ル形流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20495886A JPS6361786A (ja) 1986-08-30 1986-08-30 スクロ−ル形流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6361786A JPS6361786A (ja) 1988-03-17
JPH056032B2 true JPH056032B2 (ja) 1993-01-25

Family

ID=16499124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20495886A Granted JPS6361786A (ja) 1986-08-30 1986-08-30 スクロ−ル形流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6361786A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2536227B2 (ja) * 1990-04-13 1996-09-18 ダイキン工業株式会社 高圧ド―ム形スクロ―ル圧縮機
US5199862A (en) * 1990-07-24 1993-04-06 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Scroll type fluid machinery with counter weight on drive bushing
JP2002005058A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール圧縮機
JP4709402B2 (ja) * 2001-01-31 2011-06-22 三菱重工業株式会社 スクロール圧縮機
JP4969222B2 (ja) * 2006-11-29 2012-07-04 三菱重工業株式会社 スクロール圧縮機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728890A (en) * 1980-07-30 1982-02-16 Hitachi Ltd Non lubricating scroll type fluid machine

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728890A (en) * 1980-07-30 1982-02-16 Hitachi Ltd Non lubricating scroll type fluid machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6361786A (ja) 1988-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5435707A (en) Scroll-type compressor with an elastically deformable top plate or end plate
JP3144611B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2558896B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH056032B2 (ja)
JPH0152591B2 (ja)
JPS6047441B2 (ja) スクロ−ル流体機械
JP3214417B2 (ja) スクロール型流体機械
JP2858903B2 (ja) スクロール圧縮機
JP3441121B2 (ja) スクロール式流体機械
JPS631783A (ja) スクロ−ル式流体機械
JP3133112B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2003301784A (ja) スクロール流体機械の自転防止機構
JP2541335B2 (ja) スクロ―ル型流体装置
JPH07133770A (ja) スクロール型流体装置
JP2886968B2 (ja) スクロール流体機械
JP3812113B2 (ja) スクロール形真空ポンプ
JPH02149784A (ja) スクロール型流体装置
JPH0735057A (ja) スクロール型圧縮機
JPH0615804B2 (ja) スクロ−ル形流体機械
JP3371488B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2932632B2 (ja) スクロール型圧縮機
JPS6325344Y2 (ja)
JPH07217558A (ja) スクロール型無給油式流体機械
JPH02230992A (ja) スクロール型流体装置
JP2002138973A (ja) スクロール圧縮機