JP2009510969A - ピコ基地局を有する無線アクセスネットワークにおけるアクセス制御 - Google Patents

Abstract

方法および装置は、無線アクセスネットワーク（２４）のフェムト無線基地局（２８_f）にアクセス制御を提供する。無線アクセスネットワーク（２４）は、フェムト無線基地局（２８_f）を使用するためのアクセスを許可されるべき許容ユーザ機器ユニットのデータベース（４４）を保有する。データベース（４４）は、無線アクセスネットワーク（２４）へのアクセスのためにフェムト無線基地局（２８_f）の使用を試みる候補ユーザ機器ユニット（３０）にアクセスを与えるべきかどうかの決定の照会に使用される。ある実施形では、候補ユーザ機器ユニットがデータベース（４４）によって判定された許容ユーザ機器ユニットである場合だけ、候補ユーザ機器ユニット（３０）は、フェムト無線基地局（２８_f）の使用を許可される。ある実施形では、候補ユーザ機器ユニット（３０）がデータベース（４４）によって判定された許容ユーザ機器ユニットでない場合、候補ユーザ機器ユニットは、別の周波数または別のセルまたは別の無線アクセス技術によるネットワークにリダイレクトされる。ある実施形では、候補ユーザ機器ユニット（３０）がデータベース（４４）によって判定された許容ユーザ機器ユニットでない場合、候補ユーザ機器ユニットは、無線アクセスネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局（２８_f）の使用を再び試みる前に、指定された待ち時間、待つように要求される。

Description

本発明は無線通信に関し、特に、ピコ或いは“フェムト”無線基地局を有する無線アクセスネットワークにおけるアクセス制御に関するものである。

通常のセルラ無線システムでは、無線ユーザ機器ユニット（ＵＥ）は無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）を介して１つ以上のコアネットワークと通信する。ユーザ機器ユニット（ＵＥ）は、移動体電話（“セルラ”電話）や移動体端末付きのラップトップ等の移動局であってもよく、従って、無線アクセスネットワークと、音声とデータの内の少なくともいずれかで通信する、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車載型の移動体装置であってもよい。あるいは、無線ユーザ機器ユニットは固定無線装置、例えば、無線ローカルループ等の一部である固定セルラ装置／端末であってもよい。

無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）はセル領域へと分割されるある地理的領域をカバーし、各セル領域は基地局によってサービスされる。セルは基地局サイトの無線基地局装置によって無線カバレッジを提供される地理的領域である。各セルは一意のアイデンティティによって識別され、それはそのセルで同報される。基地局はエアインタフェースを介して基地局の範囲内のユーザ機器ユニット（ＵＥ）と通信する。無線アクセスネットワークでは通常、幾つかの基地局が無線ネットワーク制御局（ＲＮＣ）に（地上の通信線またはマイクロ波により）接続される。時には基地局制御局（ＢＳＣ）と称することもある無線ネットワーク制御局は、そこに接続された複数の基地局の種々のアクティビティを管理し調整する。無線ネットワーク制御局は通常１つ以上のコアネットワークに接続される。コアネットワークは２つのサービスドメインを持っており、ＲＮＣはこれらドメインの両方とのインタフェースを有する。

無線アクセスネットワークの１つの例は、全球規模の移動体通信（ＵＭＴＳ）の地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）である。ＵＭＴＳは、ある観点では、ＧＳＭ（Global System for Mobile communications）として知られるヨーロッパで開発された無線アクセス技術の上に構築された第３世代のシステムである。ＵＴＲＡＮは本質的には、ユーザ機器ユニット（ＵＥ）に対して広帯域コード分割多元接続（ＷＣＤＭＡ）を提供する無線アクセスネットワークである。第３世代パートナシッププロジェクト（３ＧＰＰ）が、ＵＴＲＡＮとＧＳＭベースの無線アクセスネットワーク技術をさらに進展させる任務を担っている。

当業者には理解できようが、ＷＣＤＭＡ技術では、共有周波数帯域により、ユーザ機器ユニットと複数の基地局との間の同時的な通信が可能である。共有周波数帯域を占める信号は、受信局において、高速の擬似雑音（ＰＮ）符号の使用に基づく拡散スペクトルＣＤＭＡ波形特性を通して判別される。これらの高速ＰＮ符号は、基地局とユーザ機器ユニット（ＵＥ）から送信される信号の変調に使用される。幾つものＰＮ符号（または時間のオフセットがあるＰＮ符号）を使用する送信局は、受信局で分離して復調できる信号を発生する。また、高速のＰＮ変調により、受信局が、送信信号の幾つかの異なる伝播経路を組み合わせて、１つの送信局からの受信信号を好適に生成できるようにもなる。従って、ＣＤＭＡでは、接続が１つのセルから別のセルへハンドオーバされる際に、ユーザ機器ユニット（ＵＥ）は周波数を切り替える必要が無い。その結果、元々のセルが接続へのサービスを継続するのと同時に、移動先のセルはそのユーザ機器ユニット（ＵＥ）への接続をサポートできる。ユーザ機器ユニット（ＵＥ）は、ハンドオーバ中も少なくとも１つのセルを通して常に通信し続けるので、通話の中断が生じない。このために“ソフトハンドオーバ”という用語がある。ハードハンドオーバとは対照的に、ソフトハンドオーバは“切れる前に繋ぐ（make-before-break）”切り替え動作である。

無線アクセスネットワークを包含するその他のタイプの通信システムには次のものが含まれる。即ち、汎欧州デジタル移動電話方式（ＧＳＭ）、改良型移動体電話サービス（ＡＭＰＳ）システム、狭帯域ＡＭＰＳシステム（ＮＡＭＰＳ）、トータルアクセス通信システム（ＴＡＣＳ）、パーソナルデジタルセルラ（ＰＤＣ）システム、米国デジタルセルラ（ＵＳＤＣ）システム、及びＥＩＡ／ＴＩＡ ＩＳ−９５に記載のコード分割多元接続（ＣＤＭＡ）システムである。

ＵＴＲＡＮには幾つかの興味深いインタフェースがある。無線ネットワーク制御局（ＲＮＣ）とコアネットワークとの間のインタフェースは“Ｉｕ”インタフェースと呼ばれる。無線ネットワーク制御局（ＲＮＣ）との基地局（ＢＳ）との間のインタフェースは“Ｉｕｂ”インタフェースと呼ばれる。ユーザ機器ユニット（ＵＥ）と基地局との間のインタフェースは“エアインタフェース”、“無線インタフェース”、或いは、“Ｕｕ”インタフェースとして知られる。幾つかの事例では、接続は、ソースおよびサービングＲＮＣ（ＳＲＮＣ）と、ターゲット或いはドリフトＲＮＣ（ＤＲＮＣ）の両方を必要としており、ＳＲＮＣは接続を制御し、一方、その接続の１つ以上のダイバーシティレッグはＤＲＮＣによって扱われる。ＲＮＣ間の伝達リンクは、ソースＲＮＣとドリフト或いはターゲットＲＮＣとの間の制御信号とデータ信号の伝達に使用することができ、これは直接リンクであってもよくまたは論理リンクであってもよい。無線ネットワーク制御局間（例えば、サービングＲＮＣ（ＳＲＮＣ）とドリフトＲＮＣ（ＤＲＮＣ）との間）のインタフェースは“Ｉｕｒ”インタフェースと呼ばれる。

無線ネットワーク制御局（ＲＮＣ）はＵＴＲＡＮを制御する。その制御の役割を果たす際に、ＲＮＣはＵＴＲＡＮの資源を管理する。ＲＮＣが管理する資源は（とりわけ）基地局が送信するダウンリンク（ＤＬ）電力と、基地局が感知するアップリンク（ＵＰ）干渉と、基地局に設置されたハードウェアとを含む。

当業者であれば、ある種のＲＡＮ−ＵＥ接続に関して、ＲＮＣはサービングＲＮＣ（ＳＲＮＣ）の役割を有してもよいし、またドリフトＲＮＣ（ＤＲＮＣ）の役割を有してもよいことを認識する。ＲＮＣがサービングＲＮＣ（ＳＲＮＣ）である場合、ＲＮＣはユーザ機器ユニット（ＵＥ）との接続を担当し、例えば、無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）内の接続を全面的に制御する。サービングＲＮＣ（ＳＮＲＣ）はコアネットワークに接続される。他方、ＲＮＣがドリフトＲＮＣ（ＤＲＮＣ）である場合、それは、ユーザ機器ユニット（ＵＥ）との接続に必要な（ドリフトＲＮＣ（ＤＲＮＣ）によって制御されるセル内の）無線資源を供給することによりサービングＲＮＣ（ＳＲＮＣ）をサポートする。ドリフト無線ネットワーク制御局（ＤＲＮＣ）と、Ｉｕｂインタフェースによりドリフト無線ネットワーク制御局（ＤＲＮＣ）によって制御される基地局とを有するシステムは、ここではＤＲＮＣサブシステムまたはＤＲＮＳと呼ばれる。ＲＮＣは、ＩｕｂインタフェースによってそのＲＮＣに接続する基地局の制御ＲＮＣ（ＣＲＮＣ）と呼ばれる。このＣＲＮＣの役割は、ＵＥに限定されていない。ＣＲＮＣは、とりわけ、ＣＲＮＣにＩｕｂインタフェースにより接続される基地局のセルに関する無線資源管理を扱うことを担当する。

幾つかの通信事業者が、ある環境では、“フェムトＲＢＳ”、“ホームＲＢＳ”、“ピコＲＢＳ”、“マイクロＲＢＳ”の内、少なくともいずれかで呼ばれる小規模な無線基地局（“ＲＢＳ”）を使用して、限られた数のユーザのための家庭または小領域のＷＣＤＭＡカバレッジを提供する可能性について研究している。そのような研究によれば、小規模ＲＢＳは、エンドユーザに（例えば、ユーザ機器ユニット（ＵＥ）に対して）通常のＷＣＤＭＡカバレッジを提供し、ある種のＩＰベース伝送を使用してＲＮＣに接続される。そのようにして提供されるカバレッジ領域は、（そのカバレッジ領域が相対的に小さいことを示すために）“フェムトセル”と呼ばれる。フェムトセルの別の用語には“ピコセル”または“マイクロセル”が含まれ、マクロ即ち標準的な無線基地局（ＲＢＳ）がカバーするマクロセルと対照をなしている。

ＩＰベース伝送の１つの案は、（ｘＤＳＬ、ケーブル等のような）固定広帯域アクセスを使用してホームＲＢＳをＲＮＣに接続することである。もう１つの案は、無線広帯域アクセス（例えば、ＨＳＤＰＡと拡張アップリンク、或いはＷｉＭＡＸ）を使用することであろう。図５は、それら２つの異なるバックホール（backhaul）の案をより詳細に示す。第１の案は“ｘＤＳＬバックホール”とラベルが付され、第２の案は“ＷｉＭＡＸバックホール”とラベルが付されている。

一般に、普通のＷＣＤＭＡ基地局（マクロＲＢＳ）は、ＩＰベース伝送を使用してＲＮＣに接続できる。通信事業者の職員、例えば無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）のマクロＲＢＳノードおよびＲＮＣノードを所有または維持する事業会社の従業員は通常、マクロＲＢＳノードをインストールする。そのインストールの一部として、マクロＲＢＳは、マクロＲＮＣが接続するＲＮＣのＩＰアドレス指定情報（ＤＮＳ名、完全修飾ドメイン名（ＦＱＤＮ）、またはＩＰアドレス）を使用して、人手により設定される。

これとは対照的に、フェムトＲＢＳは通常、ネットワーク通信事業者というよりエンドユーザによってインストールされる。エンドユーザはまた、通信事業者がフェムトＲＢＳの再配置を制御できたりまたは制御しようとしなくても、フェムトＲＢＳを地理的にあちらこちらへと移動させることもできる。そのようなユーザ主導の再配置のためには、どこにフェムトＲＢＳがインストールまたは配置されようとも、フェムトＲＢＳを正しいＲＮＣに接続すべきことが必要である。この意味での“正しいＲＮＣ”または“好ましいＲＮＣ”は、無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）のオーバレイしているマクロセルを制御しているのと同じＲＮＣであろう。

フェムトＲＢＳが、例えば、小規模事業所または個人事業所（ＳＯＨＯ）環境の局地的なカバレッジの改善に使用されるとき、無線ネットワーク制御局ノード（および移動体コアネットワーク）に向けた伝送は、家庭または企業自体が用意し料金を支払う伝送を使用することがあるので、フェムトＲＢＳは、家庭または企業の専用であるべきである。このような場合、ＳＯＨＯまたは企業に属する端末だけが、フェムト無線基地局へのアクセスを許されるべきである。

状況によっては、エンドユーザまたはＳＯＨＯは、フェムト無線基地局を購入し、多分運用するだろう。場合によっては、フェムト無線基地局は、少数のエンドユーザだけにサービスし得る種類の基地局であるかもしれない。それ故、認めれていないユーザにサービスしてフェムト無線基地局が先に占有されるという点からすると、フェムトＲＢＳを購入したエンドユーザまたはＳＯＨＯがアクセスでき、アクセスを拒否されないことは非常に重要である。

フェムト無線基地局を利用することの前述の２つのシナリオから理解されるように、アクセス制御は、エンドユーザからフェムト無線基地局のコンセプトへの支持を得るために重要である。

一方、フェムト無線基地局に関するＵＥのアクセス制御は、ひどく欠点がある。アクセス制御の可能性があるとの幻想を与えるか、またはアクセス制御に関連があると見られているメカニズムが現在２つある。これらのメカニズムであるアクセス制御クラスとロケーション更新（若しくはルーティングエリア更新）はＵＴＲＡＮで提供されるか、または移動局とコアネットワーク（ＣＮ）との間で提供される。これらのメカニズムの各々について、以下で簡単に検討する。

無線アクセスネットワークのメカニズムはアクセス制御クラスコンセプトに基づいている。加入申し込み時、１つ以上のアクセス制御クラスが加入者に割り当てられ、加入者のユーザ機器ユニット（ＵＥ）のＵＳＩＭに格納される。これらのアクセス制御クラスは、主に負荷制御の理由から、選択されたクラスのユーザが最初のアクセスメッセージの送信を防止するように用いられる。残念なことに、ＵＴＲＡＮのアクセス制御クラスコンセプトは、きめの細かいアクセス制御に使用することはできない。この欠陥の一つの理由は、普通のエンドユーザに対して１０の異なるアクセス制御クラスだけが利用可能であることに関連する。このように少ないアクセス制御クラス数では、フェムト無線局コンセプトに対するアクセス制御ロジックの構築は不可能である。

移動局（例えば、移動体端末またはユーザ機器ユニット（ＵＥ））とコアネットワークとの間のメカニズムは、ロケーション更新制御に基づいている。このことは、移動局がコアネットワークに向けてロケーション更新を実行するとき、コアネットワークは、例えば移動局の位置などに基づいて、ロケーション更新を拒否し得ることを意味する。コアネットワークはロケーション更新を拒否できるが、問題は、拒否のレベルがロケーションエリア（ＬＡＩ）レベルまたはＰＬＭＮレベルだけで行われるという事実にある。コアネットワークは各フェムト無線基地局に割り当てられたセル識別子にさえ気付かないのである。

それ故に、必要とされていることとここでの目的は、無線アクセスネットワークにおけるフェムト無線基地局への効果的なアクセス制御を提供する方法、技術、装置およびシステムを備えることである。

本願の方法および装置は、無線アクセスネットワークのフェムト無線基地局へのアクセス制御を提供する。その無線アクセスネットワークは、フェムト無線基地局を使用するアクセスが許可されるべき許可ユーザ機器ユニットのデータベースを保持する。そのデータベースは、無線アクセスネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットにアクセスを与えるべきかどうかを決定するための照会に使用される。

いくつかの実施形では、その候補ユーザ機器ユニットがデータベースにより許可されたユーザ機器ユニットと判定された場合だけ、その候補ユーザ機器ユニットはフェムト無線基地局の使用が許可される。

いくつかの実施形では、その候補ユーザ機器ユニットがデータベースにより許可されたユーザ機器ユニットでないと判定された場合、候補ユーザ機器ユニットは、別の周波数または別のセルまたは別の無線アクセス技術によるネットワークにリダイレクトされる。

いくつかの実施形では、その候補ユーザ機器ユニットがデータベースにより許可されたユーザ機器ユニットでないと判定された場合、候補ユーザ機器ユニットは、無線ネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局の使用を再び試みる前に、指定された待ち時間待つことが要求される。

そのアクセス制御データベースは、フェムト無線基地局を使用するためのアクセスを許可されるべき許可ユーザ機器ユニットのアイデンティティで事前に構成されるか、動的に構成されるかの内、少なくともいずれかにより構成されてもよい。

無線アクセスネットワークにアクセスするためにフェムト無線基地局の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットに関する一つの方法の例は、そのユーザ機器ユニットがフェムト無線基地局を通して無線アクセスネットワークとの無線リソース制御（ＲＲＣ）接続を確立しようと試みることによる。

その１つの側面からすれば、その技術は無線アクセスネットワークを動作させる方法に係わる。その方法は、フェムト無線基地局を使用するためのアクセスが許可されるべき許可ユーザ機器ユニットのデータベースを保持する工程と、（２）無線アクセスネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットにアクセスを与えるべきかどうかを決定するためにデータベースを使用する工程とを有する。

その技術の別の側面は、少なくとも１つのフェムトセルと、無線アクセスネットワークの１つのフェムトセルにサービスを行うフェムト無線基地局と、（フェムト無線基地局のリソースを使用して、ユーザ機器ユニットと無線アクセスネットワークとの間の接続を制御するように構成される）無線ネットワーク制御局ノードと、アクセス制御データベースとを備える無線アクセスネットワークに係わる。そのアクセス制御データベースは、無線アクセスネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットにアクセスを与えるべきかどうかの決定を助けるように構成される。そのアクセス制御データベースは、無線アクセスネットワークのスタンドアロンノードとして設置されてもよいし、無線アクセスネットワークの無線ネットワーク制御局ノードに配置されてもよい。好ましくは、そのアクセス制御データベースは、無線ネットワーク制御局ノードによる質問に応えて決定を促進するように構成される。

その技術のさらに別の側面は、無線アクセスネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットに、フェムト無線基地局を通して無線アクセスネットワークへのアクセスを与えるべきかどうかの決定を促進するように構成されたアクセス制御データベースを備える無線アクセスネットワークノードに係わる。そのアクセス制御データベースは、無線アクセスネットワークのスタンドアロンノードとして設置されてもよいし、無線アクセスネットワークの無線ネットワーク制御局ノードに配置されてもよい。

本発明の先述した、また他の目的、特徴、および利点は、添付図面に示されるように、好適な実施例についての以下のより具体的な説明から明らかになろう。その図面では、参照文字は、種々の図を通して同じ部分を参照するものとする。図面は必ずしも原寸に対応するものではなく、その代わり、本発明の原理を図示することに重きが置かれている。

以下の記述では、説明の目的でしかし限定は目的とせずに、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技術等の具体的な詳細について説明し、本発明の完全な理解に供する。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細とは異なる別の実施例においても実施可能であることは当業者には明らかであろう。即ち、当業者には、ここでは明確に説明したり図示したりはしていないが、本発明の原理を実施し、またその範囲と精神に含まれる種々の構成を考えることができよう。いくつかの例では、既知の装置、回路、および方法についての詳細な説明は、不必要な詳細でもって本発明の説明が曖昧化することのないよう割愛する。ここにおける、本発明の原理、態様、および実施例ならびにその具体例に言及する全ての説明は、それに等価な構造と機能の両方を包含することが意図されている。さらに、そのような等価物には、現在知られている等価物のみならず将来開発される等価物、例えば、その構造に関わらず同じ機能を実行する開発された任意の要素が含まれることが意図されている。

従って、例えば、ここでのブロック図がこの技術の原理を具体化する例示的な回路を示す概念図を表現できることは、当業者には理解されよう。同様に、フローチャート、状態遷移図、擬似コード等のいずれも、コンピュータ可読媒体中に実質的に表現され、コンピュータまたはプロセッサが明示されているか否かに関わりなく、そのようなコンピュータまたはプロセッサによって実行される種々のプロセスを表現することが認識されよう。

“プロセッサ”または“コントローラ（制御局・装置）”とラベルが付された機能ブロックを含む種々の要素の機能は、専用ハードウェアのみならず適切なソフトウェアと関連付けられたソフトウェアを実行可能なハードウェアの使用により提供されてもよい。プロセッサにより提供される場合、その機能は、単一の専有プロセッサ、単一の共有プロセッサ、または、それらの幾つかが共有または分散化された複数の個別のプロセッサにより提供されてもよい。さらに、用語“プロセッサ”または“コントローラ（制御局・装置）”が明白に使用された場合であっても、ソフトウェアを実行可能なハードウェアのみに言及すると解釈されるべきではなく、デジタル信号処理装置（ＤＳＰ）ハードウェア、ソフトウェアを記憶する読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、および非揮発性メモリが含まれてもよく、また、これらに限定されるものでもない。

これに限定するものではないが図１Ａに示される通信システム１０を例にとって本発明について説明する。通信システム１０はコアネットワーク２０に接続される。通信システム１０は無線アクセスネットワーク２４を含む。無線アクセスネットワーク２４は１つ以上の無線ネットワーク制御局ノード（ＲＮＣ）２６と無線基地局（ＢＳ）２８を含む。例として、図１Ａは特に、２つの、即ち、第１の無線ネットワーク制御局２６₁と第２の無線ネットワーク制御局２６₂とを示しており、また、１つ以上のマクロ無線基地局（図１Ａにはマクロ無線基地局２８_M１つだけが示される）と複数のフェムト無線基地局２８_f1、２８_f2、……２８_fxを示している。マクロ無線基地局２８_MはマクロセルＣ_Mにサービスする。フェムト無線基地局２８_f1、２８_f2、……２８_fxはそれぞれのフェムトセルＣ_f1、Ｃ_f2、……Ｃ_fxにサービスする。フェムトセルＣ_f1、Ｃ_f2、……Ｃ_fxの少なくとも幾つかは地理的にマクロセルＣ_Mと重なっているか含まれている。

ここで用いられるように、“フェムト無線基地局”はピコ無線基地局またはマイクロ無線基地局の意味も持ち、フェムトセル（もしくはピコセルまたはマイクロセル）にサービスする。フェムトセルは通常１つ以上のマクロセルと重なっており、マクロセルよりも小さ目の地理的領域または加入者顧客層にサービスする。ここで説明する技術は、フェムト無線基地局について特別な利点を持っており、フェムト無線基地局は、無線アクセスネットワークの所有者／通信事業者によってインストールや再配置を制御されることなく、その無線アクセスネットワーク内でインストールしたり、再配置することの内、少なくともいずれかができる。言い換えれば、非ネットワーク通信事業者エンティティ（フェムトの運用者或いはエンドユーザ）がフェムト無線基地局を取得でき、フェムトの運用者の嗜好に合わせてフェムト無線基地局を設置することができる。

図１Ａに示されるユーザ機器ユニット（ＵＥ）３０のようなユーザ機器ユニット（ＵＥ）は、１つ以上のセルまたは１つ以上の基地局（ＢＳ）２８と無線またはエアインタフェース３２を介して通信する。ユーザ機器ユニットは、携帯電話（“セルラ”電話）や移動体端末付きのラップトップ等の移動局であってもよく、従って、無線アクセスネットワークと音声とデータとの内、少なくともいずれかを通信する、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、または車載型の移動機器であってもよい。

図１Ａに示される無線アクセスネットワーク２４は、そう限定するものではないが、例として、ＵＭＴＳ地上無線アクセスネットワーク（ＵＴＲＡＮ）であってもよい。ＵＴＲＡＮでは、無線アクセスは、個々の無線チャンネルがＣＤＭＡ拡散コードを使用して割り当てられる広帯域コード分割多元接続（ＷＣＤＭＡ）に基づくことが好ましい。勿論、別のアクセス法を使用してもよい。ノード２６および２８は、ＵＴＲＡＮの例であることを考慮すると、それぞれ、無線ネットワーク制御局ノード、無線基地局ノードと呼ばれる。なお、無線ネットワーク制御局と無線基地局という用語はまた、別タイプの無線アクセスネットワークについての同様の機能を持つノードを包含するものと理解されたい。それら別タイプの無線アクセスネットワークを包含する他のタイプの通信システムには次のものが含まれる。即ち、汎欧州デジタル移動電話方式（ＧＳＭ）、改良型移動体電話サービス（ＡＭＰＳ）システム、狭帯域ＡＭＰＳシステム（ＮＡＭＰＳ）、トータルアクセス通信システム（ＴＡＣＳ）、パーソナルデジタルセルラ（ＰＤＣ）システム、米国デジタルセルラ（ＵＳＤＣ）システム、及びＥＩＡ／ＴＩＡ ＩＳ−９５に記載のコード分割多元接続（ＣＤＭＡ）システムである。

無線アクセスネットワーク２４は、ＵＴＲＡＮではＩｕインタフェースであるようなインタフェースを介してコアネットワーク２０に接続される。図１Ａのコアネットワーク２０はとりわけ、移動体交換センタ（ＭＳＣ）ノード、ゲートウェイＭＳＣ（ＧＭＳＣ）ノード、ゲートウェイ汎用パケット無線サービス（ＧＰＲＳ）サポートノード（ＧＧＳＮ）、及びサービングＧＰＲＳサポートノード（ＳＧＳＮ）を含む。回線交換（ＣＳ）ネットワーク或いはパケット交換（ＰＳ）ネットワークがコアネットワーク２０に接続できる。

単純化のため、図１Ａの無線アクセスネットワーク２４にはＲＮＣノード２６を２つしか示していない。複数の無線ネットワーク制御局ノード（ＲＮＣ）が備えられてもよく、各ＲＮＣ２６は１つ以上の基地局（ＢＳ）２８に接続される。図１Ａに示されたのとは異なる数の基地局が無線ネットワーク制御局２６によりサービスを受けることができ、ＲＮＣは同数の基地局にサービスを行う必要はないことが認識されよう。さらに、ＲＮＣはＩｕｒインタフェースを介して無線アクセスネットワーク２４における１つ以上の別のＲＮＣに接続することができる。無線ネットワーク制御局ノード（ＲＮＣ）２６はインタフェースＩｕｂを介してマクロ無線基地局２８_Mと通信する。さらに、当業者はまた、マクロ無線基地局２８のような基地局はこの技術分野では、無線基地局、ノードＢ、またはＢノードと呼ばれることもあることを認識するであろう。無線インタフェース３２、Ｉｕインタフェース、Ｉｕｒインタフェース、及びＩｕｂインタフェースの各々は、図１Ａでは点線で示されている。

図１Ａは、フェムト無線基地局２８_fとＲＮＣノード２６との間に存在するＩｕｂインタフェースも一点鎖線で示す。Ｉｕｂインタフェースは、インターネットプロトコル（ＩＰ）接続で形成されるのが好ましい。

図１Ａは、無線アクセスネットワーク２４の無線ネットワーク制御局ノード（ＲＮＣ）がアクセス制御データベース４４にアクセスできることも示している。フェムトアクセス制御データベース４４は、図示のように無線アクセスネットワーク２４の個別ノードとして提供されてもよいし、別のＲＡＮノードの付属物（例えば、１つ以上の無線ネットワーク制御局ノード（ＲＮＣ）２６に含まれる）であってもよい。代わりに、場合によっては、フェムトアクセス制御データベース４４へのアクセスは、コアネットワーク２０を通してさえ提供されてもよい。図１Ａに示す特定の無線アクセスネットワーク２４では、フェムトアクセス制御データベース４４は、無線ネットワーク制御ノード、特に第１の無線ネットワーク制御局ノードＲＮＣ２６₁および第２の無線ネットワーク制御局ノードＲＮＣ２６₂に接続しているものとして示されている。

図４に描くフォーマットの例で示すように、フェムトアクセス制御データベース４４は、フェムト無線基地局使用のアクセスが許可されるべき許されるユーザ機器ユニットを維持またはリストしている。図４に示すように、フェムトアクセス制御データベース４４は、Ｌ個のフェムト無線基地局各々に対して、それぞれのフェムト無線基地局に対して許容アクセスステータスを有するユーザ機器ユニットの識別をリストするようにフォーマットされている。ユーザ機器ユニット（ＵＥ）に対するこのような識別の例は、ユーザ機器ユニットの国際移動加入者識別番号（ＩＭＳＩ）でもよい。後で説明するように、フェムトアクセス制御データベース４４は、無線アクセスネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットにアクセスを与えるべきかどうかを決定するための照会に使用される。

図１Ａは、フェムト無線基地局２８_fjの無線アクセスネットワーク（ＲＡＮ）、例えば、その無線ネットワーク制御局ノード（例えば、具体的に示すシナリオでは無線ネットワーク制御局ノード２６₁）への典型的アクセスを図解していると見なしてもよい。“典型的アクセス”が意味していることは、フェムト無線基地局２８_fjに与えられるアクセスは、前述のようにブロードバンド固定アクセスでもよいし、ブロードバンド無線（移動体）アクセス（例えば、ＷｉＭＡＸ）でもよいということである。ブロードバンド無線（移動体）アクセスでは、フェムト無線基地局２８_fjの無線アクセスネットワーク２４へのアクセスは、マクロ無線基地局を通してであり、例えば、高速ダウンリンクパケットアクセス（ＨＳＤＰＡ）およびエンハンストアップリンク、あるいはＷｉＭＡＸなどを使用して行われてもよい。アクセスタイプに包括的に応えるために、図１では、フェムト無線基地局２８_fjを含むフェムト無線基地局２８_fは、通信ネットワーク３８に接続されている。そのような通信ネットワークの一例は、ＩＰネットワーク３８である。その文脈で特段明確に除外しない限り、ここに記載の技術の態様は、ブロードバンド固定アクセスとブロードバンドモ移動体アクセス（例えば、ブロードバンド無線アクセス）を含むあらゆるタイプのアクセスに適用可能である。

図２は、一般的なフェムト無線基地局２８_fの例で選択した基本的代表的構成要素を示している。１つ以上のフェムト無線基地局２８_f1、２８_f2、…、２８_fxが、図２に示す一般的フェムト無線基地局２８_fの形態を取ってもよい。図２の示すところでは、フェムト無線基地局２８_fは、他の示されていない構成要素はあるが、Ｉｕｂインタフェースにより無線ネットワーク制御局ノード２６との通信を行うインタフェースユニット５０、１つ以上の無線周波数トランシーバ５２、オプションとしてのＵＴＲＡＮ受信器５４、データ処理システム／部／ユニット５６を有する。

ＩＰインタフェースユニット５０は通常のＩｕｂインタフェースユニットであるが、ＩＰネットワークへの接続がある。従って、後述のように、ＲＮＣ２６とフェムト無線基地局２８_fとの間の接続は、例えば、インターネットプロトコル（ＩＰ）ベースの伝送を利用することが好ましい。

無線周波数トランシーバ５２は、フェムト無線基地局２８_fによりサービスを受けるフェムトセル内のユーザ機器ユニット（ＵＥ）と無線或いはエアインタフェースを通じて通信するためのものである。無線周波数トランシーバ５２の数は、移動体接続を扱うフェムト無線基地局の容量を含む種々の要因に依存する。

フェムト無線基地局ノードのいくつかは、無線アクセスネットワークの１つ以上の受信可能なセルに関して同報されたスキャンしたセル情報を受信する受信器５４をさらに備えるかもしれない。例えば、一実施形ではフェムト無線基地局２８_fは、その無線周波数受信器５４としてＷＣＤＭＡ受信器（ＵＥ）を備えるかまたは装備し、それによって、フェムト無線基地局が受信可能なセル（ＷＣＤＭＡのマクロセルとフェムトセルの両方を含む）からの信号を一時的に留め（camp on）、それらのセルで同報される関連するシステム情報またはネットワーク情報の読み取りを可能にしている。

図３は、無線ネットワーク制御ノード２６の例の選択した基本的代表的構成要素を示している。無線ネットワーク制御ノード２６は、Ｉｕインタフェースを通じて無線ネットワーク制御ノード２６をコアネットワーク２０に接続するためのインタフェースユニット７０、Ｉｕｒインタフェースを通じて無線ネットワーク制御ノード２６を他の（不図示の）無線ネットワーク制御局に接続するためのインタフェースユニット７２、Ｉｕｂインタフェースを通じて無線ネットワーク制御ノード２６をそれぞれの１つ以上のマクロ無線基地局２８_Mに接続するための１つ以上のインタフェースユニット７４、Ｉｕｂインタフェースを通じて無線ネットワーク制御ノード２６をそれぞれの１つ以上のフェムト無線基地局２８_f1、２８_f2、…、２８_fxに接続するための１つ以上のインタフェースユニット７６などのいくつかのインタフェースユニットを備えることができる。ＲＮＣ２６とフェムト無線基地局２８_mとの間の接続は、例えば、インターネットプロトコル（ＩＰ）ベースの伝送を利用するのが好ましい。ＲＮＣ２６とマクロ無線基地局２８_Mとの間の接続は、例えば、インターネットプロトコル（ＩＰ）ベースとＡＴＭベースとの内、少なくともいずれかの伝送を利用することができる。

インタフェースユニットに加えて、無線ネットワーク制御ノード２６は、データ処理システム／部／ユニット８０のみならず、多数の図に示されていない構成要素を備える。図３に示す非限定的な実施例では、無線ネットワーク制御ノード２６のデータ処理システム８０は、制御セクション（例えば、コントローラ８２）と、ハンドオーバユニット８４と、（例えば接続のダイバーシティレッグの扱いなどに関与する）コンバイナ及びスプリッタユニット８６と、フェムト無線基地局ハンドラ８８とを備える。フェムト無線基地局ハンドラ８８は、フェムトアクセス制御データベース４４用のサーチャインタフェース９２を含む。

図１Ａに示す時点では、ユーザ機器ユニット（ＵＥ）３０は、フェムト無線基地局２８_fjを通して無線アクセスネットワーク２４にアクセスしようとしている。フェムト無線基地局２８_fjは、フェムト運用者によって起動され、正しい無線ネットワーク制御局ノード（例えば、無線ネットワーク制御局２６₂）に接続している。フェムト無線基地局２８_fjは、種々の手法でその正しい無線ネットワーク制御局ノードに接続することができる。

前に説明したように、フェムト無線基地局２８_fjには、経済的排他性があってもよい。即ち、フェムト無線基地局２８_fjの所有者／運用者は、どのユーザ機器ユニット、或いは、いくつのユーザ機器ユニットとの内、少なくともいずれかに相当するユーザ機器ユニットが無線アクセスネットワーク２４へのアクセスのためにフェムト無線基地局２８_fjを利用するかに関して気を配る。このような気配りは、例えば、フェムト無線基地局２８_fjの所有者／運用者がフェムト無線基地局２８_fjを通した無線アクセスネットワーク２４への接続に支払い義務があるという事実、或いは、所有者／運用者のコミュニティ、企業、ＳＯＨＯまたは事業などに関連するユーザ機器ユニットが、所有者／運用者のコミュニティ等のメンバでない他のユーザ機器ユニットに対して優先または排他的にフェムト無線基地局２８_fjを通した無線アクセスネットワーク２４へのアクセスを保証されることを所有者／運用者が確実にしたいと望むという事実から生じるかもしれない。

図１Ａは、イベントまたはステップＳ−１Ａとして、（ここでは“候補”ユーザ機器ユニットとしても理解されている）ユーザ機器ユニット（ＵＥ）３０が、無線アクセスネットワーク２４へのアクセスのためにフェムト無線基地局２８_fjの使用を試みているところを示している。候補ユーザ機器ユニット３０が無線アクセスネットワーク２４へのアクセスのためにフェムト無線基地局２８_fjの使用を試みる一つの手法の例は、候補ユーザ機器ユニット３０が、フェムト無線基地局２８_fjを通して無線アクセスネットワーク２４との無線資源制御（ＲＲＣ）接続の確立（ＲＲＣ接続確立）を試みることによってである。従って、イベントまたはステップＳ−１Ａとして、候補ユーザ機器ユニット３０は、フェムト無線基地局２８_fjを通して無線ネットワーク制御局ノード２６₂にＲＲＣ接続確立メッセージを送信する。ステップＳ−１ＡのＲＲＣ接続確立メッセージは、候補ユーザ機器ユニット３０に関する識別情報、例えば、候補ユーザ機器ユニット３０のＩＭＳＩを含む。フェムト無線基地局２８_fjは、Ｉｕｂインタフェースを通じて、ステップＳ−１ＡのＲＲＣ接続確立メッセージを無線ネットワーク制御局２６₂へ中継する。

ステップＳ−１ＡでのＲＲＣ接続確立メッセージ受信時、ステップＳ−１ＡのＲＲＣ接続確立メッセージに本来備わっているアクセス要求は、無線ネットワーク制御局ノード２６₂、特に、フェムト無線基地局ハンドラ８８によって処理される。フェムト無線基地局ハンドラ８８は、サーチャインタフェース９２にフェムトアクセス制御データベース４４への照会を準備するように指示し、候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjを通した無線アクセスネットワーク２４へのアクセスを許可されるかどうかを、無線ネットワーク制御局ノード２６₂が確かめることができるようにする。図１Ｂは、この目的のために、候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjの許可されたユーザ／加入者／顧客であるかどうかを見つけ出すために、無線ネットワーク制御局ノード２６₂がフェムトアクセス制御データベース４４に照会を送信するところを示している。フェムトアクセス制御データベース４４への照会は、候補ユーザ機器ユニット３０の識別子と許可を得ようとしているフェムト無線基地局２８_fjの識別子の両方を含む。

図１ＣがステップまたはイベントＳ−１Ｃとして描くのは、フェムトアクセス制御データベース４４が無線ネットワーク制御局ノード２６₂から照会を受信し、候補ユーザ機器ユニット３０の識別子（ＩＭＳＩ）が、照会メッセージで識別された特定のフェムト無線基地局、即ち、フェムト無線基地局２８_fjに対する許可識別子としてリストされているかどうかを判断するために検索を実行するところである。図４に示すように、フェムトアクセス制御データベース４４の一構成例では、フェムトアクセス制御データベース４４によって網羅される各フェムト無線基地局に対して、許可または容認されたユーザ機器ユニットのリストがあり、リストは、例えば、ＩＭＳＩなどのユーザ機器ユニット識別子でフォーマットされるのが好ましい。

図１Ｄは、フェムトアクセス制御データベース４４が、その検索実行後、無線ネットワーク制御局ノード２６₂に応答を返信するところも描いている。その最も単純な実施形では、（図１ＤのステップまたはイベントＳ−１Ｄとして描かれている）応答メッセージは、候補ユーザ機器ユニット（３０）がＲＡＮアクセスのためにフェムト無線基地局２８_fjの使用を許容されているか否かを単に知らせるだけである。

従って、候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjを通してＲＲＣ接続を確立するとき、無線ネットワーク制御局ノード（図示されたシナリオでは無線ネットワーク制御局ノード２６₂）は、フェムト無線基地局２８_fjに対する許されたＩＭＳＩが接続を確立しようとしているかどうかを判定するために、フェムトアクセス制御データベース４４をチェックする。ステップＳ−１Ｄで候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjを使用して無線アクセスネットワーク２４にアクセスすることを許容されていることを、フェムトアクセス制御データベース４４が示す場合、ＲＲＣ接続確立は、無線ネットワーク制御局ノード（例えば、無線ネットワーク制御局ノード２６₂）によって認められる。図１ＥがステップまたはイベントＳ−１Ｅとして描くのは、無線ネットワーク制御局ノード２６₂が候補ユーザ機器ユニット３０にステータスメッセージを送信するところである。候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjに対する許可または許容されたユーザ機器ユニットである場合、ステータスメッセージは承認メッセージの形態を取る。候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjに対する許可または許容されたユーザ機器ユニットでない場合、ステータスメッセージは否認メッセージの形態を取る。

その最も単純な形態では、ステップＳ−１Ｅの否認メッセージは、候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjの使用を拒否されるとの短い通知を含むことができる。他の形態では、ステップＳ−１Ｅの否認メッセージは、それによって候補ユーザ機器ユニットを、別の周波数または別のセルまたは別の無線アクセス技術によるネットワークにリダイレクトする情報を含んでもよい。また別の形態では、ステップＳ−１Ｅの否認メッセージは、無線アクセスネットワーク２４へのアクセスのためにフェムト無線基地局２８_fjの使用を再び試みる前に、候補ユーザ機器ユニット３０に指定された待ち時間待つように要求することができる。

従って、候補ユーザ機器ユニット３０にフェムト無線基地局２８_fjを使用した無線アクセスネットワーク２４へのアクセスが許されない場合、ＲＮＣ（例えば無線ネットワーク制御局ノード２６₂）はＲＲＣ接続確立を拒否する。ＲＮＣは、否認のイベントの際に移動局に異なる動作を指示してもよい。これらはすべて、ＲＲＣプロトコルの既存のメカニズムに基づいている。

図６に示すように、例示のステータスメッセージ１００は、否認の点からすれば候補ユーザ機器ユニット３０が取るべき様々な動作を示す情報要素（ＩＥ）のいくつかのフィールドを有してもよい。フィールド或いは情報要素（ＩＥ）の中の先頭は、情報要素（ＩＥ）１０２で、それは候補ユーザ機器ユニット３０が許容されるか拒否されるかを指定している。そのようなフィールド或いは情報要素（ＩＥ）は、次のＩＥ、例えば、“拒否原因ＩＥ”１０４と、“待ちＩＥ”１０６、“リダイレクションＩＥ”１０８の内の１つ以上を含んでもよい。従って、上記のように、その否認メッセージで、ＲＮＣは以下の動作をするかもしれない。即ち、
・拒否原因ＩＥ１０４としての輻輳と、候補ユーザ機器ユニット３０がフェムト無線基地局２８_fjのセルへのアクセスを再び許容されるまでの待ち時間ＩＥ１０６との内、少なくともいずれかを示す。待ち時間は、候補ユーザ機器ユニット３０がこのトランザクションに関し、フェムト無線基地局２８_fjを通してＲＲＣ接続確立の再試行を許容されないことを意味する“無限大”にも設定されてもよい。
・リダイレクション情報ＩＥ１０８で別の周波数を示す。そのような場合、候補ユーザ機器ユニット３０は、指示された周波数で適切なセルを見つけ、この指示されたセルに一時的に留まる（camp on）べきである。この指示された周波数は、マクロＷＣＤＭＡカバレッジで使用される周波数が好ましいだろう。
・リダイレクション情報ＩＥ１０８で異システム間無線アクセス技術（Ｉｎｔｅｒ−ＲＡＴ）セル情報を示す。この場合、候補ユーザ機器ユニット３０は、別の無線アクセス技術（例えば、現在の無線アクセス技術がＵＴＲＡＮである場合、ＧＳＭ無線アクセスネットワークのＧＳＭセル）の適したセルを見つけ、代替ＲＡＴセルに一時的に留まる（camp on）べきである。

“拒否原因ＩＥ”１０４、“待ちＩＥ”１０６、及び“リダイレクションＩＥ”１０８などの情報要素に含める情報は、他のデータベース或いは保持された或いは無線ネットワーク制御局ノード自身からの資源のアクセスから、或いは、無線アクセスネットワークにより、場合によってはコアネットワークによって、集められてもよい。候補ユーザ機器ユニット３０が承認されないが、それでも“待ち”と指示された場合は、少なくとも場合によっては、フェムト無線基地局２８_fjの所有者／運用者は、輻輳がやがて消散または軽減した場合、ゲストの候補ユーザ機器ユニットに続いてフェムト無線基地局２８_fjの使用を許可するかどうかの決定においてある入力または裁量を有すると期待される。この目的のために、フェムトアクセス制御データベース４４は、トラヒック条件がそう許されるとき、別のときには許されない候補ユーザ機器ユニット３０にゲスト特典を与えるための追加的なオプションの情報フィールドを有してもよい。言い換えれば、フェムトアクセス制御データベース４４にゲストとして設定されたユーザ機器ユニットは、トラヒック条件がそう許されるとき（例えば、輻輳が小さい）だけ、フェムトセルＣ_fjへのアクセスをオプションで許されるかもしれない。

ステップＳ−１Ｅのステータスメッセージと図６に含まれる情報などの情報は、フェムト無線基地局２８_fj、またはアクセス要求の結果を知る必要または要望または利点を有する他のいずれかのネットワークノード（マクロまたはピコ）に追加的にそしてオプション的に提供されてもよい。他のノードへのそのような情報は、例えば、他のノード（例えば、無線基地局ノード）が完全にまたは一部アクセス制御を扱う能力を現在持つかまたは将来持ち得るアーキテクチャにおいて有益であるかもしれない。

フェムトアクセス制御データベース４４は、フェムト無線基地局を使用するためのアクセスが許可されるべき許可ユーザ機器ユニットのアイデンティティで事前に構成されるか動的に構成されるかの内、少なくともいずれかで構成されてもよい。この点に関して、フェムト無線基地局２８_fjは、（例えば）シリアル番号などの識別子でＲＮＣとフェムトアクセス制御データベース４４において識別される。シリアル番号と移動加入者識別番号（例えば、ＩＭＳＩ）との関連付けは、例えば、ピコ／フェムト所有者／運用者がピコ基地局を購入または取得した店または他の引渡し場所などで、最初に行われる。また、フェムト無線基地局２８_fjのフェムト／ピコ所有者／運用者は、どの移動体加入者（例えば、どのユーザ機器ユニット（ＵＥ））がフェムト無線基地局２８_fjにアクセス可能であるかを定義することも可能である。そのようなアクセス制御は（遠隔であれ、続いて行うものであれ、動的であれ、少なくともそれらのいずれかで）、例えばウェブベースのサービスを使用して達成されてもよく、その場合、その基地局の所有者にまず権限が与えられ、次いで許容または許可される移動体加入者を定義できる。移動体加入者は、ＭＳＩＳＤＮ番号を使用して識別されるのが好ましく、次いでサービスは、フェムトアクセス制御データベース４４により、これらの値を使用のためのユーザ機器ユニットのＩＭＳＩ値にマッピングしてもよい。

従って、この技術によって、フェムトＲＢＳを本当に１組のユーザの専用にすることができる。この専用性や排他性は、例えば、エンドユーザ自身のブロードバンド接続が基地局とＲＮＣとの間の伝送に使用される場合、またはそのエンドユーザがフェムトＲＢＳの一定のＷＣＤＭＡ無線通信容量に対して支払いをした場合、特に重要である。

従って、この技術の一側面として、アクセス制御データベースは、無線アクセスネットワークへのアクセスのためにフェムト無線基地局の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットに、フェムト無線基地局を通して無線アクセスネットワークへのアクセスを与えるべきかどうかの決定を促進する（例えば、決定または決定の支援をする）ように構成される。アクセス制御データベースは、無線アクセスネットワークのスタンドアロンノードとして設置されてもよいし、無線アクセスネットワークの無線ネットワーク制御局ノードに配置されてもよい。

前述のように、このような原理／方法は、ＷＣＤＭＡ以外の無線技術にも適用されてもよい。ＷＣＤＭＡは一例としてのみ例示されているのである。他の適切な技術には、これに限定されるわけではないが、ＧＳＭ，ＣＤＭＡ、ＷｉＭＡＸなどが含まれている。この技術は、前述の便宜上記述されたシステムおよびシナリオに特に関連があるが、他の事例および他のネットワークにも適用できよう。

種々の実施例を示して詳細に説明したが、請求の範囲はいずれの特定の実施例や例によって限定されるものではない。以上の説明のいずれについても、いずれかの特定の要素、ステップ、範囲、または機能が不可欠であることを示唆するものとは読まれるべきではない。本発明は開示された実施例に限定されるものではなく、むしろそれとは反対に、種々の改良および等価な構成を網羅することを意図するものである。

、 、 、 、 無線アクセスネットワークを含む通信システムの実施例の概略図であり、フェムト無線基地局に関するアクセス制御動作の異なる段階を示す図である。 フェムト無線基地局の実施例の概略図である。 無線ネットワーク制御（ＲＮＣ）ノードの一例の概略図である。 フェムト無線基地局についてのアクセス制御データベースの構造例を示す概略図である。 ２つの異なるバックホール案を示す図である。 フェムトアクセス制御データベースに照会後、無線ネットワーク制御局から返信されるステータスメッセージの実施例の概略図である。

Claims (14)

1. 無線アクセスネットワーク（２４）を動作させる方法であって、
   フェムト無線基地局（２８_f）を使用するためにアクセスが許されることになる許可ユーザ機器ユニットのデータベース（４４）を保持する工程と、
   前記データベース（４４）を使用して、前記無線アクセスネットワーク（２４）へのアクセスのために前記フェムト無線基地局（２８_f）の使用を試みる候補ユーザ機器ユニットにアクセスを与えるべきかどうかの決定を容易にする工程とを有することを特徴とする方法。
2. 前記無線アクセスネットワーク（２４）へのアクセスのために前記フェムト無線基地局（２８_f）の使用を試みる候補ユーザ機器ユニット（３０）は、前記フェムト無線基地局（２８_f）を介して前記無線アクセスネットワーク（２４）との無線接続を確立することを試みる候補ユーザ機器ユニット（３０）を含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記候補ユーザ機器ユニット（３０）が前記データベース（４４）により決定されたものとして許可されたユーザ機器ユニットである場合にのみ、前記フェムト無線基地局（２８_f）を使用することを許可する工程をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 前記候補ユーザ機器ユニット（３０）が前記データベース（４４）により決定されたものとして許可されたユーザ機器ユニットではないなら、前記候補ユーザ機器ユニット（３０）を別の周波数、別のセル、或いは別の無線アクセス技術によるネットワークへとリダイレクトする工程をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記候補ユーザ機器ユニット（３０）が前記データベース（４４）により決定されたものとして許可されたユーザ機器ユニットではないなら、前記無線アクセスネットワークへのアクセスのために前記フェムト無線基地局（２８_f）の使用を再び試みる前に指定された待ち時間、待合せをするように前記候補ユーザ機器ユニット（３０）に要求する工程をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. 前記フェムト無線基地局（２８_f）を使用するためにアクセスが許されることになる許可ユーザ機器ユニットのアイデンティティで前記アクセスの制御を行うデータベース（４４）を構成する工程をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 前記決定に関する情報を提供するために、前記無線アクセスネットワーク（２４）のノードにステータスメッセージを送信する工程をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 無線アクセスネットワーク（２４）であって、
   前記無線アクセスネットワークのフェムトセルにサービスを行うフェムト無線基地局（２８_f）と、
   前記フェムト無線基地局（２８_f）の資源を用いてユーザ機器ユニットと前記無線アクセスネットワーク（２４）との間の接続を制御するように構成された少なくとも１つの無線ネットワーク制御局ノードと、
   前記無線アクセスネットワーク（２４）へのアクセスのために前記フェムト無線基地局（２８_f）の使用を試みる候補ユーザ機器ユニット（３０）にアクセスを与えるべきかどうかの決定を容易にするよう構成されたアクセス制御データベース（４４）とを有することを特徴とする無線アクセスネットワーク。
9. 前記アクセス制御データベース（４４）は前記無線アクセスネットワークの単独のノードとして配置されることを特徴とする請求項８に記載の無線アクセスネットワーク。
10. 前記アクセス制御データベース（４４）は前記無線アクセスネットワークの無線ネットワーク制御局ノードに配置されることを特徴とする請求項８に記載の無線アクセスネットワーク。
11. 前記アクセス制御データベース（４４）は前記無線ネットワーク制御局ノードによる問合せに応答して前記決定を容易にするように構成されることを特徴とする請求項８に記載の無線アクセスネットワーク。
12. 無線アクセスネットワーク（２４）へのアクセスのためにフェムト無線基地局（２８_f）の使用を試みる候補ユーザ機器ユニット（３０）に、前記フェムト無線基地局（２８_f）を介して前記無線アクセスネットワークへのアクセスを与えるべきかどうかの決定を容易にするよう構成されたアクセス制御データベース（４４）を有することを特徴とする無線アクセスネットワークノード。
13. 前記アクセス制御データベース（４４）は前記無線アクセスネットワークの単独のノードとして配置されることを特徴とする請求項１２に記載の無線アクセスネットワークノード。
14. 前記アクセス制御データベース（４４）は前記無線アクセスネットワークの無線ネットワーク制御局ノード（２６）に配置されることを特徴とする請求項１２に記載の無線アクセスネットワークノード。

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