JP5293513B2 - 移動端末 - Google Patents

移動端末 Download PDF

Info

Publication number
JP5293513B2
JP5293513B2 JP2009207220A JP2009207220A JP5293513B2 JP 5293513 B2 JP5293513 B2 JP 5293513B2 JP 2009207220 A JP2009207220 A JP 2009207220A JP 2009207220 A JP2009207220 A JP 2009207220A JP 5293513 B2 JP5293513 B2 JP 5293513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
mobile terminal
information
group
position information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009207220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011061370A (ja
Inventor
直樹 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009207220A priority Critical patent/JP5293513B2/ja
Priority to US12/875,421 priority patent/US20110059723A1/en
Publication of JP2011061370A publication Critical patent/JP2011061370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5293513B2 publication Critical patent/JP5293513B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/005Discovery of network devices, e.g. terminals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/06Selective distribution of broadcast services, e.g. multimedia broadcast multicast service [MBMS]; Services to user groups; One-way selective calling services
    • H04W4/08User group management
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/08Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信システムにおける移動端末に関する。
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)無線アクセス網の運用においては、公衆アクセス用の基地局(“macro Base Station(マクロ基地局)”と呼ばれ
る)が設置される。これに対し、通信エリアを拡大するために、“femto Base Station(フェムト基地局)”と呼ばれる小型の基地局を配置することが考えられている。フェムト基
地局は、例えば、電波が届きにくい場所に配置される。電波の届きにくい場所とは、例えば家屋内である。以下、マクロ基地局を「公衆基地局」と称し、フェムト基地局を「局所基地局」と呼ぶこともある。
例えば、集合住宅内の個人家庭にフェムト基地局を配置することを考える。この場合には、個人の移動端末(Mobile Station)のみをフェムト基地局に接続(アクセス)可能とする、或いは、フェムト基地局を介した通信において個人の端末との通信が最優先されるように、移動端末とフェムト基地局とを関連づけたアクセス制御を行うことが考えられる。一方、マクロ基地局からフェムト基地局へ、或いはフェムト基地局からマクロ基地局へのハンドオーバ(HO)はシームレスに行うことが考えられる。
端末が通信を継続した状態で接続先の基地局を変更する手法として、WiMAXシステムは
、ハンドオーバ(HO)の仕組みを有する。ハンドオーバの具体的な手順は以下の通りである。
(1)移動端末は、現在通信中の基地局(Serving BS(SBS)と呼ばれる)から、定期的
に隣接BS広告メッセージ(MOB_NBR-ADVメッセージ)を受信する。これによって、端末は、複数の隣接BSに関する隣接BS情報(隣接基地局の中心周波数、Preamble Index等の
接続パラメータ、HOトリガ条件)を入手することができる。
(2)移動端末は、SBSの電波強度の低下に伴って、予め隣接基地局の電波強度を測定(Scan)し、ハンドオーバ先となる最適な基地局を探す。
(3)その後、SBSの電波強度がある閾値を下回った時点で、移動端末は、SBSとのネゴシエーションを行い、ハンドオーバ先の隣接基地局の一つ(Target BS(TBS):と呼ばれる)にハンドオーバを行う。
(4)ハンドオーバ(HO)は、TBSに同期して実施される。HOが実施されると、Network re-entry(ネットワーク・リエントリ)と呼ばれる移動端末とTBSとの接続手順が実行される。これによって、移動端末は、SBSとの接続状態を引き継いだ状態でTBSと通信を継続することができる。
特開2008−118404号公報 特開2008−219645号公報
従来技術には、以下の問題があった。
<1>基地局から広告(ブロードキャスト)される隣接BS広告メッセージは、広告可能な隣接BS数の上限を有する。このため、例えば、或る基地局の周辺に多数のフェムトBSが隣接BSとして存在する環境下では、基地局が全てのフェムトBSに対して隣接BS広告メッセージを通知できない可能性があった。すなわち、或るフェムト基地局へのアクセスが許容された移動端末が、SBSから当該フェムト基地局の隣接BS広告メッセージを受信できず、当該フェムト基地局へハンドオーバできない可能性があった。
<2> フェムト基地局へアクセス可能な移動端末は、そのフェムト基地局と関連づけられた移動端末に限られることが多い。このため、フェムト基地局向けの隣接BS広告メッセージは、当該フェムト基地局へのアクセスが許可された移動端末のみについて有効であり、当該フェムト基地局へのアクセスが許可されていない他の移動端末については無駄となる。言い換えれば、アクセスが許可されていない移動端末に対するフェムト基地局の隣接BS広告メッセージの送信は、帯域の浪費、移動端末に搭載されたメモリ空間の浪費を招来する可能性があった。
<3> 隣接BS広告メッセージの受信によって移動端末が取得する隣接基地局情報のフォーマットは、特定の移動端末が或る条件下で特定の隣接基地局の情報を限定的に適用可能な仕様を有していない。従って、移動端末が、当該移動端末のアクセスが許可されていないフェムト基地局の電波強度をスキャンし、TBSとしてハンドオーバをトライし、拒否されるという無駄な動作が生じる可能性があった。
本発明の一態様は、アクセス可能な移動端末が制限された基地局を、当該基地局へのアクセスが許容された移動端末が適正に検出可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の態様の一つは、自局の情報が移動端末に対して広告される第1の基地局群と、自局の情報が移動端末に対して広告されない第2の基地局群とを備えた無線通信システムにおいて利用され、
前記第1の基地局群に属する各基地局に対してアクセス可能であるとともに、前記第2の基地局群については、特定の基地局へのアクセスが許容され、前記特定の基地局以外の基地局に対するアクセスが許容されない移動端末であって、
位置情報を受信する受信部と、
受信された位置情報が、前記特定の基地局に対応づけられた位置情報である場合には、前記第1の基地局群及び第2の基地局群についての基地局検出処理を実行し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報でない場合には、前記第1の基地局群に対する基地局検出処理を実行する一方で前記第2の基地局群に対する基地局検出処理を規制する検出部と、
を含む。
本発明の一態様によれば、アクセス可能な移動端末が制限された基地局を、当該基地局へのアクセスが許容された移動端末が適正に検出することができる。
第1実施形態の説明図である。 第2実施形態における無線通信システムの構成例を示す。 基地局の構成例を示す。 移動端末の構成例を示す。 隣接BS情報テーブル,デフォルト隣接BS情報テーブル,決定隣接BS情報テーブルの例を示す。 無線通信システムにおける動作シーケンス例を示す。 隣接BS広告メッセージ(MOB_NBR-ADV)のフォーマット例を示す。 位置情報メッセージ(MOB_LBS-ADV)のフォーマット例を示す
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。なお、実施形態の説明では、移動端末をMobile Station(MS)、基地局をBase Station(BS)と略して記述することもある。なお、移動端末は、移動局、無線端末、携帯端末、端末、端末装置、無線端末装置、携帯端末装置と呼ばれることがある。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の説明図である。第1実施形態の無線通信システムは、自局の情報が移動端末100に対して広告される第1の基地局群Aと、自局の情報が移動端末に対して広告されない第2の基地局群Bとを備えた無線通信システムである。
移動端末100は、第1の基地局群Aに属する各基地局に対するアクセスが許容される。これに対し、移動端末100は、第2の基地局群Bについては、特定の基地局B1へのアクセスが許容され、特定の基地局B1以外の基地局B2〜B5に対するアクセスが許容されない。
移動端末100は、位置情報を受信する受信部101と、検出部102とを備える。
検出部102は、受信部101で受信された位置情報が特定の基地局B1に対応づけられた位置情報である場合には、第1の基地局群A及び第2の基地局群Bについての基地局検出処理を実行する。これに対し、受信部101で受信された位置情報が特定の基地局B1に対応づけられた位置情報でない場合には、第1の基地局群Aに対する基地局検出処理を実行する一方で第2の基地局群Bに対する基地局検出処理を規制する。
移動端末100は、位置情報と対応付けされた第2の基地局群Bに属する一つ以上の基地局(BS)情報を予め有することができる。移動端末100は、受信部101で取得される位置情報に応じて、第2の基地局群Bから検出対象の基地局を選択することができる。位置情報に対応する第2の基地局群Bの情報がない場合には、第2の基地局群Bに対する基地局検出処理を規制することができる。移動端末100は、例えば、現在接続中の基地局から広告される隣接基地局情報に含まれる基地局、及び位置情報から選択した基地局を基地局検出処理の対象に含めることができる。
位置情報として、現在接続中の基地局から取得される移動端末の位置情報を適用することができる。或いは、位置情報として、現在接続中の基地局より取得される他の基地局の位置情報を適用することができる。或いは、位置情報として、GPS(Global Positioning System)衛星から取得される移動端末の位置情報を適用することができる。
第1実施形態によれば、移動端末100は、位置情報に応じて、第2の基地局群に属する基地局を基地局検出処理の対象とするか否かを制御することができる。すなわち、移動端末100は、アクセス制限を有する基地局を位置情報に基づいて適正に検出することができる。
<第2実施形態>
図2は、第2実施形態におけるネットワーク構成例を示す図である。図2に示す無線通信システムは、WiMAXシステムであり、基地局(BS)と移動端末(MS)とはIEEE 802.16e-2005以降の仕様に基づいて通信を行うと仮定する。
図2において、地点Aには、集合住宅(アパート)がある。集合住宅の近辺には、複数の公衆基地局であるマクロBS(以下“mBS”と表記)の例示として、3つのmBS、すなわち、mBS#0,mBS#1,及びmBS#2が設置されている。
mBS#0は、BS識別子(BSID)として“0x0”を有する。mBS#0は、中心周波数f0で信号(電波)を発信する。mBS#0から発信される電波は、mBS#0が送信するフレームを識別するフレーム識別情報として、“Preamble index=a”の値を含む。
mBS#1は、BSID“0x1”を有する。mBS#1は、中心周波数f1で信号(電
波)を発信する。mBS#1から発信される電波は、mBS#1が送信するフレームを識別するフレーム識別情報として、“Preamble index=b”の値を含む。
mBS#2は、BSID“0x2”を有する。mBS#2は、中心周波数f2で信号(電
波)を発信する。mBS#2から発信される電波は、mBS#2が送信するフレームを識別するフレーム識別情報として、“Preamble index=c”の値を含む。
集合住宅内には、複数の局所基地局であるフェムト基地局(以下、“fBS”と表記)の例示として、fBS#1及びfBS#2が図示されている。fBS#1は、BSID“0x10001”を有する。fBS#1は、中心周波数f3で信号(電波)を発信する。fBS
#1から発信される電波は、fBS#1が送信するフレームを識別するフレーム識別情報として“Preamble index=d”の値を含む。fBS#2は、BSID“0x10002”を有する
。fBS#2は、中心周波数f4で信号(電波)を発信する。fBS#2から発信される電波は、fBS#2が送信するフレームを識別するフレーム識別情報として“Preamble index=e”の値を含む。
移動端末(MS)1は、WiMAX網を用いた無線通信が可能な端末装置であり、mBSの
カバーエリア(電波エリアとも呼ばれる)においては、mBSと接続を行い、通信を行うことができる。fBSのカバーエリアにおいては、移動端末1がfBSに対するアクセスが許容されている、すなわちfBSの利用が許可されている場合にのみ、fBSと接続を行い、通信を行うことができる。
従って、移動端末1がmBSのカバーエリア間で移動する場合には、mBS間のハンドオーバを通じて通信を継続することができる。また、移動端末1が使用可能なfBSのカバーエリアからmBSのカバーエリアへ移動する場合には、fBSとmBSとの間のハンドオーバを通じて通信を継続することができる。これに対し、mBSのカバーエリアから、移動端末1の利用が許可されていないfBSのカバーエリアへ移動端末1が移動する場合には、mBSとfBSとの間のハンドオーバは実施されず、移動端末1は通信を継続することができない。
<基地局の構成>
図3は、基地局(BS)の構成例を示す。図3に示す基地局10は、図2に示したmBS、又はfBSとして適用可能である。図3において、基地局10は、エア区間送受信処理部11と、通信制御部12と、バックボーン送受信処理部13と、隣接BS情報テーブル14とを備える。また、通信制御部12は、隣接BS情報広告処理部15を有している。
エア区間送受信処理部11は、移動端末(MS)に送信されるべき様々なメッセージを電波に変換し、移動端末へ送信する。また、エア区間送受信処理部11は、移動端末から受信される電波からメッセージを取り出し、通信制御部12のような、メッセージの処理を行う処理部へ渡す。
通信制御部12は、基地局の上位装置であるゲートウェイ装置(GW:図示せず)と移動端末との間で制御メッセージを交換し、移動端末の通信を維持及び制御する。通信制御部12は、エア区間送受信処理部11にメッセージを送信する。或いは、通信制御部12は、移動端末からの制御メッセージをエア区間送受信処理部11から受信する。また、通信制御部12は、バックボーン送受信部を介してゲートウェイ装置と通信を行う。
バックボーン送受信部13は、バックボーンネットワーク(図示せず)に接続されており、バックボーンネットワークは、上記したゲートウェイ装置(GW)や他の基地局を収容している。バックボーン送受信部13は、基地局10が他の基地局とバックボーンネットワークを介してメッセージを交換するための送受信処理を行う。
隣接BS情報テーブル14は、基地局10が隣接BS広告メッセージを用いて移動端末に広告する隣接基地局(“隣接BS”とも表記)の情報を隣接BS広告メッセージの版数毎に管理するテーブルである。
隣接BS情報広告処理部15は、ゲートウェイ装置からの指示に従って移動端末に隣接基地局の情報を含む隣接BS広告メッセージを作成し、エア区間送受信処理部11を介して移動端末へ送信する。第2実施形態においては、隣接BS広告メッセージには、隣接基地局情報としてmBSの情報のみが含まれ、fBSの情報は含まれない。従って、fBSの情報は、隣接BS広告メッセージによって広告されない。
<移動端末の構成>
図4は、移動端末(MS)の構成例を示す。図4に示す移動端末20は、図2に示した移動端末1として適用可能である。移動端末20は、エア区間送受信処理部21、通信制御部22、 隣接BS情報受信部23、受信部としての位置情報取得部24、検出部とし
ての検出対象決定部25、及び初期設定部26を備える。
また、移動端末20は、隣接BS情報テーブル27、デフォルト隣接BS情報テーブル28、決定隣接BS情報テーブル29を備える。また、移動端末20は、初期設定部26と接続されたコンソール31と、位置情報取得部24に接続されたGPS受信機32とを備える。
エア区間送受信処理部21は、接続が指定された基地局、或いは決定隣接BS情報テーブル29等でスキャンが決定された基地局からのフレームに同期し、フレームの送信及び受信を行う。
通信制御部22は、基地局と制御メッセージを交換し、基地局との通信を維持及び制御する。通信制御部22は、エア区間送受信処理部21にメッセージを送信する。或いは、通信制御部22は、基地局からの制御メッセージをエア区間送受信処理部21から受信する。
隣接BS情報受信部23は、基地局が送信する隣接基地局情報を含む隣接BS広告メッセージを受信し、隣接基地局情報の内容を隣接BS情報テーブル27に登録する。
位置情報取得部24は、基地局が送信する位置情報信号を受信する。或いは、位置情報
取得部24は、移動端末20が備えるGPS受信機32を用いて移動端末20の位置情報を取得することができる。
検出対象決定部25は、移動端末20が位置情報取得部24によって取得した位置情報
に対応するfBSをデフォルト隣接BS情報テーブル28から選択し、選択したfBSを隣接BS情報テーブル27に記録(登録)された隣接基地局と共に、決定BS情報テーブル29に登録する。
初期設定部26は、表示装置及び入力装置を含むコンソール31から入力される情報、又はネットワークからダウンロードされる情報を受け付け、デフォルト隣接BS情報テーブル28の作成処理を行う。
隣接BS情報テーブル27は、基地局から受信された隣接基地局の情報を含む広告メッセージの内容を登録するためのテーブルである。
デフォルト隣接BS情報テーブル28は、位置情報に応じてマッピングされるfBSの情報を登録するためのテーブルであり、初期設定部26により作成される。
決定BS情報テーブル29は、隣接BS情報テーブル27、デフォルト情報テーブル28に登録された基地局のうち、検出対象決定部25により決定された最終的な検出対象である基地局を検出するために必要な情報を登録するためのテーブルである。
図5は、隣接BS情報テーブル27、デフォルト隣接BS情報テーブル28及び決定隣接BS情報テーブル29のデータ構造例を示す。図5において、隣接BS情報テーブル27は、隣接基地局毎に、BS識別子(BSID),中心周波数,フレーム識別情報(プリアンブルインデックス値),DCD(Downlink Channel Descriptor)情報,及びUCD(Uplink Channel Descriptor)情報を格納する。DCD情報は、ダウンリングチャネルに係る情報であり、UCDはアップリンクチャネルに係る情報である。
デフォルト隣接BS情報テーブル28は、隣接BS毎に、位置条件,BSID,中心周波数,プリアンブルインデックス値,DCD情報,及びUCD情報を格納する。さらに、決定隣接BS情報テーブル29は、隣接BS情報テーブル27と同様に、隣接基地局毎に、BSID,中心周波数,プリアンブルインデックス値,DCD情報,及びUCD情報を格納する。
<動作例>
以下、図2に示した移動端末1の移動に対応したシーケンス図(図6)を参照しながら本実施の形態における動作を説明する。図2に示す動作例において、移動端末1は、集合住宅の外において、mBS#0をSBSとして通信を行っていると仮定する。その後、移動端末1が地点Aにある集合住宅内に移動し、mBS#0のカバーエリアからfBS#1のカバーエリアへ移動する場合の動作について説明する。
図6は、動作シーケンスを示す。図6に示すfBS#1(図1)は、移動端末1のユーザによって管理されており、地点A(東経139度39分、北緯35度27分)付近にある集合住宅
に配置されている。fBS#1には、BSID“0x0001”、中心周波数“f3”、プリアンブルインデックス値“d”がキャリアによって割り当てられている。これらの情報は、例えば、fBS#1の設置時にキャリアによって設定される。
また、移動端末1のユーザは、地点B(東経137度58分、北緯36度14分)の付近に別荘を
有しており、別荘には、ユーザによって管理されるfBS#3が配置されている。fBS#3は、キャリアによって割り当てられた、BSID“0x0010”,中心周波数“f5”,
プリアンブルインデックス値“k”を有している。
最初に、移動端末1では、初期設定部26(図4)によって、デフォルト隣接BS情報テーブル28の登録処理が行われる。デフォルト隣接BS情報テーブル28は、移動端末1のユーザが管理するfBSに係る情報とfBSが隣接BSとして登録されるための位置条件とを関連づけたテーブルである。
位置条件として、fBSが配置された地点付近の位置情報がデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録される。例えば、fBS#1について、地点A付近の位置情報が登録される。
地点A付近の位置情報として、地点A付近に存する移動端末1自身の位置情報を適用することができる。或いは、地点A付近で移動端末1が接続しているmBSから提供されるmBSの位置情報を地点A付近の位置情報として適用することができる。或いは、移動端末1がネットワークからダウンロード可能な地点Aの位置情報を地点A付近の位置情報として適用することができる。
移動端末1の位置情報が利用される場合には、例えば、移動端末1の初期設定部26は、移動端末1が地点A付近に位置する場合に、位置情報取得部24がGPS受信機32を用いてGPS衛星から受信した移動端末1自身の位置情報を取得し、デフォルト隣接BS情報テーブル28に登録することができる。
基地局の位置情報が利用される場合には、移動端末1の初期設定部26は、移動端末1が地点A付近でmBSと接続されているときに、mBSから受信されるmBSの位置情報を取得し、デフォルト隣接BS情報テーブル28に登録することができる。
ネットワークからダウンロードされる位置情報を利用する場合には、移動端末1の初期設定部26は、ネットワーク上に存する位置情報を提供可能なコンピュータ又はサーバから、地点A又は地点A付近の位置情報をダウンロードし、デフォルト隣接BS情報テーブル28に登録することができる。コンピュータ又はサーバは、例えば、OMA−DM(Open Mobile Alliance - Device Management)サーバである。OMA−DMとは、Open Mobile Alliance が開発したオープンかつ相互運用可能なデバイス管理方式の標準規格であ
る。
また、位置条件の登録方法として、コンソール31のマニュアル操作を通じて移動端末1に入力された位置情報を初期設定部26がデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録することもできる。
初期設定部26は、コンソール31のマニュアル操作によって入力されるfBSの情報をデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録することができる。或いは、初期設定部26は、ネットワークからfBSの情報をダウンロードしてデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録することができる。
例えば、マニュアルで位置条件及びfBS情報を登録する場合には、コンソール31から位置条件、BSID、中心周波数(Frequency)、プリアンブルインデックス値,DCD
情報及びUCD情報が入力される。初期化設定部26は、デフォルト隣接BS情報テーブル28に登録する。
或いは、OMA−DMサーバを用いて、ネットワークから提供される位置条件及びfBS情報が自動的にデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録されるようにしても良い。
例えば、移動端末1の初期登録時、又は移動端末1のユーザが所有するfBSが追加された場合に、初期設定部26とOMA−DMサーバとが接続され、OMA−DMサーバがデフォルト隣接BS情報テーブル28への登録内容を移動端末1に送信し、初期設定部26が受信された登録内容をデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録する。
図6では、OMA−DMサーバが、移動端末1に対して、fBS#1及びfBS#3に関する登録内容、すなわち、fBS#1の情報及び位置条件、並びにfBS#3の情報及び位置条件を移動端末1に送信し(S31)、移動端末1の初期設定部26が受信された登録内容をデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録する(S1)。
ここで、移動端末1は、mBS#0(図2)に接続され、通信を行っている。mBS#0は、定期的に、隣接BS情報広告処理部15(図4)で生成される隣接BS広告メッセージの送信処理を行い(S21)、隣接BS広告メッセージをエア区間送受信処理部11を介してmBS#0のカバーエリアに広告(ブロードキャスト)する。
これによって、mBS#0のカバーエリアに位置する移動端末1へ隣接BS広告メッセージが送信される(S21A)。mBS#0からの隣接BS広告メッセージは、隣接BS情報として、mBS#1及びmBS#2の情報を含む。但し、隣接BS広告メッセージには、fBSの情報は含まれない。
図7は、隣接基地局を広告する隣接BS広告メッセージ(MOB_NBR-ADVメッセージ)のフォーマットを示す。以下、IEEE802.16eにおけるMOB_NBR-ADVメッセージのフィールドに
ついて説明する。
図7において、“Management Message Type”フィールドは、MOB_NBR-ADVメッセージ
であることを示すメッセージタイプであり、IEEE802.16e-2005では0x53と定義されている。
“Configuration Change Count”フィールドは、基地局と移動端末とで共有される、この隣接BS広告メッセージ自体の版数である。移動端末が基地局に対して当該隣接BS広告メッセージに含まれる基地局を指定する場合には、“Configuration Change Count”及び、当該隣接BS広告メッセージ中で隣接BSが記述されている順番(index)を指定する
“N_NEIGHBORS”フィールドは、この隣接BS広告メッセージ中に含まれる隣接BSの数を示す。
“Length”フィールドは、FORループ内の一つの隣接BSに関する情報要素のサイズの総和を示す。
“PHY Profile ID”フィールドは、隣接BSの各種設定がSBSの設定と同じであるかどうかを示すパラメータである。“PHY Profile ID”によりSBSと設定内容が同一である情報については、当該隣接BS広告メッセージ中で情報を運ぶことなく、移動端末はSBSのパラメータをコピーして使用する。
“Neighbor BSID”フィールドは、隣接BSに付与されたBS識別番号である。
“Preamble Index/Subchannel Index”フィールドは、隣接BS又はリピータが送信す
る信号のPreamble部分にBSを区別するために埋め込まれる識別コードを示すためのインデックスである。
“HO Process Optimization”フィールドは、Network Re-entry手順中の省略可能な処
理を示す。隣接BSにハンドオーバする場合には、Network Re-entry手順が要求される。SBSから隣接BSに移動端末との接続情報を移管することでNetwork Re-entry手順のいくつかを省略することができる。“HO Process Optimization”フィールドは、省略可能
な処理を示す情報である。移動端末は、“HO Process Optimization”に記述された情報
を基に、可能な限りRe-entry手順が短時間で終了するBSをハンドオーバ候補として選択することができる。
“DCD Configuration Change Count”フィールドは、隣接BSが送信しているDCDメッセージの版数を示す。NBR-ADVメッセージは、隣接BSが定期的に送信しているDCD
メッセージの内容を“DCD_setting”として含む。
“UCD Configuration Change Count”フィールドは、隣接BSが送信しているUCDメッセージの版数を示す。NBR-ADVメッセージは、隣接BSが定期的に送信しているUCD
メッセージの内容を“UCD_setting”として含む。
“DCD_settings”フィールドは、次のような情報を示す。NBR-ADVメッセージは、隣接BSが定期的に送信しているDCDメッセージの内容を“DCD_setting”として含む。“DCD_setting”は、複数のTLV(Type-Length-Value)形式の情報から構成される複合
TLV形式の情報であり、隣接BSが送信しているDCDメッセージ内の各種TLVが“DCD_setting TLV”の中にまとめて格納される。なお、SBSのDCDと異なるTLVのみが含まれる。
“frequency”フィールドは、“DCD_settings TLV”に含まれるサブTLVである。隣接BSの中心周波数を示す。中心周波数がSBSの周波数と同じ場合は省略される場合がある。
“UCD_settings”フィールドは、以下のような情報である。NBR-ADVメッセージ(隣接BS広告メッセージ)は、隣接BSが定期的に送信しているUCDメッセージの内容を“UCD_setting”として含む。“UCD_setting”は複数のTLV情報から構成される複合TLV情報であり、隣接BSが送信しているUCDメッセージ内の各種TLV情報が“UCD_setting TLV”の中にまとめて格納される。なお、SBSのUCDと異なるTLV情報のみ
が含まれる。
なお、少なくとも“DCD Configuration Change Count”フィールド及び“DCD_settings”フィールドの情報は、DCD情報として隣接BS情報テーブル27に登録される。一
方、少なくとも“UCD Configuration Change Count”フィールド及び“UCD_settings”
フィールドの情報は、UCD情報として隣接BS情報テーブル27に登録される。
移動端末1の隣接BS情報受信部23は、エア区間送受信処理部21及び通信制御部22を介して隣接BS広告メッセージ(MOB_NBR-ADVメッセージ)を受信すると、この隣接BS広告メッセージに含まれた様々な情報を隣接BS情報テーブル27に登録する(S2)。これによって、隣接BS情報テーブル27には、mBS#0の隣接基地局であるmBS#1に対応するエントリと、mBS#2に対応するエントリとが登録される。
また、mBS#0の通信制御部14は、定期的に位置情報(位置広告)メッセージ(MOB_LBS-ADVメッセージ)の送信処理を行い(S22)、位置情報メッセージをmBS#0のカバーエリアへ送信する(S22A)。位置情報メッセージは、mBS#0の位置情報が含まれる。図8は、MOB_LBS-ADVメッセージのフォーマットを示す。
MOB_LBS-ADVメッセージは、メッセージ種別を示す“Management Message Type”フィ
ールドと、情報要素のサイズを示す“Length”フィールドと、基地局の位置を示す“絶対位置(Absolute Position)”フィールドとを含み、“Absolute Position”フィールドは、“経度(Longitude)”フィールドと、“緯度(Latitude)”フィールドと、“標高(Altitude)”フィールドとを含む。
移動端末1は、エア区間送受信処理部21で位置情報メッセージを受信する。位置情報メッセージは、通信制御部22を介して位置情報取得部24に与えられる。位置情報取得24は、位置情報メッセージに含まれたmBS#0の位置情報を検出対象決定部25に渡す。
検出対象決定部25は、デフォルト隣接BS情報テーブル28を参照し、位置条件が合致する、すなわち、位置情報が位置条件を満たすfBS(ここではfBS#1)があった場合には、当該fBS#1に係るエントリと、現在、隣接BS情報テーブルに登録されているmBS#1のエントリ及びmBS#2のエントリとを決定隣接BS情報テーブル29に登録する(S3)。
これによって、ハンドオーバのための基地局検出処理(スキャン処理)の対象としての隣接基地局として、mBS#1,mBS#2及びfBS#1が決定隣接BS情報テーブル29に登録された状態となる。ここで、厳密には、mBS#0の位置とfBS#1との位置は異なる。しかし、mBS#0の位置付近に移動端末1が位置すると、fBS#1がスキャン対象となるようにデフォルト隣接BS情報テーブル29が作成(設定)される。
上記動作では、移動端末1はmBS#0自身の位置情報を用いて位置条件が満たされるか否かの判定を行う例を示した。上記例の代わりに、fBS#1の位置情報が受信及び登録されるようにしても良い。mBS#0から送信される位置情報メッセージ(MOB_LBS-ADV)は、隣接BSの位置情報を記述することが可能である。このため、移動端末1は、fBS#1のBSIDを指定し、fBS#1の位置情報をmBS#0から入手することができる。
この場合、fBS#1の位置情報が位置情報メッセージに含められることによって、ネットワーク帯域が使用される。しかし、隣接BS情報広告メッセージ(MOB_NBR-ADV)にfBSに関する基地局情報を含める場合よりも弊害を抑えることができる。或いは、位置情報として、例えばGPS受信機32によりGPS衛星から取得される移動端末1の位置情報を用いて位置条件が満たされるか否かの判定が行われるようにしても良い。
移動端末1では、現在接続中のSBS、すなわちmBS#0の電波強度が低下し、隣接BSスキャン開始のトリガ条件が満されると(S4)、通信制御部22が決定隣接BS情報テーブルに登録された隣接基地局、すなわち、mBS#1,mBS#2,及びfBS#1をスキャン対象として決定し、これらの隣接基地局の周波数をスキャンする。
具体的には、移動端末1の通信制御部22は、スキャン要求メッセージ“MOB_SCN-REQ”を送信し(S4A)、スキャン時間をSBS(mBS#0)に要求する。移動端末1は、SBSであるmBS#0からスキャン応答メッセージ“MOB_SCN-RSP”を受信し(S4B)このスキャン応答メッセージによってSBSからスキャン時間が割り当てられると、プリアンブル同期までの手順が実施され、どの周波数でどの基地局に同期可能かが確認される。なお、スキャン時間中、SBSは移動端末1宛のパケット送信を停止する。
この例では、移動端末1は、周波数f3,周波数f1及び周波数f2に同期し、周波数
f3では、fBS#1のプリアンブルインデックス“d”を発見し、fBS#1にプリアンブル同期することができる。fBS#1に同期すると、移動端末1は、fBS#1の電波強度を測定する(S5)。
また、移動端末1は、周波数f1において、mBS#1のプリアンブルインデックス“b”を発見し、mBS#1にプリアンブル同期することができる。このとき、移動端末1は、mBS#1の電波強度を測定する(S6)。
さらに、移動端末1は、周波数f2において、mBS#2のプリアンブルインデックス“c”を発見し、mBS#2にプリアンブル同期することができる。このとき、移動端末1は、mBS#2の電波強度を測定する(S7)。
ここで、移動端末1で測定されたfBS#1,mBS#1及びmBS#2の電波強度のうち、fBS#1の電波強度が最も強いと仮定する。その後、移動端末1は、SBSであるmBS#0の電波強度が低下し、fBS#1の電波強度が良好となり、ハンドオーバ(HO)のトリガ条件が満たされると(S8)、fBS#1をターゲット基地局(TBS)とするハンドオーバを開始する(S9)。
すなわち、移動端末1は、移動局ハンドオーバ要求メッセージ“MOB_MSHO-REQ”を送
信し(S9A)、SBSであるmBS#0にハンドオーバを要求する。移動端末1は、mBS#0から基地局ハンドオーバ応答メッセージである“MOB_BSHO-RSP”を受信し(S
9B)、ハンドオーバ可能の応答を受け取る。すると、移動端末1は、ハンドオーバインディケーションメッセージ“MOB_HO-IND”を送信し(S9C)、TBSである隣接BS
、すなわちfBS#1をmBS#0に知らせる。
その後、移動端末1は、fBS#1に同期すると、ネットワークリエントリと呼ばれる登録手順を開始し(S10)、fBS#1との間でネットワークリエントリ手順を実施する(S11)。ネットワークリエントリが終了すると、移動端末1は、fBS#1を新規のSBSとして通信を再開する。なお、決定隣接BS情報テーブル29に登録されたfBS#1のDCD情報及びUCD情報は、ハンドオーバ手順に際して利用される。
なお、上記動作例は、SBSがmBSである場合について説明したが、SBSがfBSである場合にも、上記と同様の動作が行われる。
<実施形態の作用効果>
上述した実施形態によると、移動端末1の第1のテーブルであるデフォルト隣接BS情報テーブル28に対し、初期設定部26によって移動端末1が利用可能なfBSの情報がfBSの位置を示す位置条件とともに登録される。
一方、隣接BS情報受信部23によって、SBSに対する隣接BSの情報が第2のテーブルである隣接BS情報テーブル27に登録される。さらに、位置情報取得部24が、受信部として、SBSの位置情報を取得する。
すると、検出対象決定部25が、検出部として、SBSの位置情報とデフォルト隣接BS情報テーブル28の位置条件とを対比し、位置条件が満たされるfBSの情報が、隣接BS情報テーブル27のmBSの情報とともに、第3のテーブルである決定隣接BS情報テーブル29に登録される。すなわち、fBS#1が基地局検出処理であるスキャン処理の対象に含められ、決定隣接BS情報テーブル29に登録されたmBS及びfBSが、SBSからのハンドオーバ時における、スキャン対象BSとして決定される。その後、SBSの電波強度が低下し、fBSの電波強度がハンドオーバのトリガ条件を満たすと、SB
SからTBSであるfBSへのハンドオーバが実施される。
これに対し、位置情報が位置条件を満たさない場合には、決定隣接BS情報テーブル29へのfBSの情報登録は行われず、fBSはスキャン処理の対象とはならないので、fBSのスキャン処理が規制されることになる。
このように、実施形態では、各mBSから広告される隣接BS広告メッセージにfBSの情報が含まれない。このため、或るmBSに多数のfBSが隣接する一方で、当該或るmBSの隣接BS広告メッセージに、全ての隣接fBSの情報を載せることができない状況が発生するのを抑えることができる。また、隣接fBSの情報が広告されるのを回避することで、ネットワーク帯域を有効に利用することが可能となる。
一方で、SBSに隣接するfBSの存在は、SBSからの位置情報がデフォルト隣接BS情報テーブル28に登録された位置条件を満たすことによって検出される。これによって、mBSがfBSの情報を広告しなくても、移動端末1は、SBSに隣接するfBSをスキャン対象に含めることができ、移動端末1の移動状況に応じて移動端末1が利用可能なfBSをTBSとして決定することができる。
さらに、mBSがfBSの情報を隣接BS情報として広告しないことによって、移動端末1が認識するSBSの隣接BS中に、移動端末1が利用できないfBSは含まれない。よって、移動端末1が、利用不可能なfBSへのハンドオーバを試み、拒否されることがない。従って、シームレスなmBSからfBSへのハンドオーバを実施することができる。
以上のように、実施形態における移動通信ネットワークシステムによれば、公衆基地局であるmBSが、自局の情報が広告される第1の基地局群として規定され、局所基地局であるfBSが、自局の情報が広告されない第2の基地局群として規定される。移動端末1は、移動端末1が利用可能な第2の基地局、すなわちfBSの情報を、その第2の基地局(fBS)がスキャン対象に含められる位置条件とともに保持し、SBSの位置情報が位置条件を満たす場合に、位置条件が満たされる第2の基地局がスキャン対象として検出される。
これによって、上記したような問題を解決することができる。すなわち、基地局がエア(空間)に対して広告(ブロードキャスト)する隣接基地局情報を第1の基地局群に属する基地局に限定することができる。これによって、広告される隣接基地局の情報量を減らすことができる。従って、有限な帯域をユーザデータの送信に使用することができる、すなわち、帯域の有効利用を図ることができる。
また、移動端末は、アクセスする必要がない局部基地局(フェムト基地局)の情報をブロードキャストメッセージにより受信することがなくなるため、エア帯域、移動端末が備えるメモリの浪費を防ぐことができる。また、移動端末がアクセスが許可されないフェムト基地局に対する無用なスキャンやハンドオーバを実施することを防止できる。これによって、省電力動作や、通信時間の長期化を図ることができる。
なお、第2実施形態では、移動通信ネットワークシステム、すなわち無線通信システムとしてWiMAXシステムについて説明した。但し、第2実施形態で説明した構成は、公衆基
地局と局所基地局とが混在する他の無線通信システム、例えば、携帯電話ネットワークシステムや無線LANシステムに対して適用可能である。
<その他>
(付記1) 自局の情報が移動端末に対して広告される第1の基地局群と、自局の情報が移動端末に対して広告されない第2の基地局群とを備えた無線通信システムにおいて利用され、
前記第1の基地局群に属する各基地局に対してアクセス可能であるとともに、前記第2の基地局群については、特定の基地局へのアクセスが許容され、前記特定の基地局以外の基地局に対するアクセスが許容されない移動端末であって、
位置情報を受信する受信部と、
受信された位置情報が、前記特定の基地局に対応づけられた位置情報である場合には、前記第1の基地局群及び第2の基地局群についての基地局検出処理を実行し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報でない場合には、前記第1の基地局群に対する基地局検出処理を実行する一方で前記第2の基地局群に対する基地局検出処理を規制する検出部と、
を含む移動端末。(1)
(付記2) 前記位置情報は、現在接続中の前記第1又は第2の基地局群に属する基地局から取得される前記移動端末の位置情報を含む
付記1に記載の移動端末。(2)
(付記3) 前記位置情報は、現在接続中の前記第1又は第2の基地局群に属する基地局から取得される他の基地局の位置情報を含む
付記1に記載の移動端末。(3)
(付記4) 前記位置情報は、GPS衛星から取得される前記移動端末の位置情報を含む
付記1に記載の移動端末。(4)
(付記5) 自局の情報が移動端末に対して広告される第1の基地局群と、自局の情報が移動端末に対して広告されない第2の基地局群とを備えた無線通信システムにおいて利用され、前記第1の基地局群に属する各基地局へのアクセスが許容される一方、前記第2の基地局群については当該第2の基地局群に属する特定の基地局へのアクセスが許容され当該特定の基地局以外の基地局へアクセスが許容されない移動端末が、
位置情報を受信し、
受信された位置情報が、前記移動端末のアクセスが許容される前記第2の基地局群中の特定の基地局に対応する場合には、前記第1の基地局群及び前記第2の基地局群についての基地局検出処理を実行し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応しない場合には、前記第1の基地局群についての基地局検出処理を実行する一方で前記第2の基地局群についての基地局検出処理を規制する
移動端末の基地局検出方法。(5)
(付記6) 前記位置情報は、現在接続中の前記第1又は第2の基地局群に属する基地局から取得される前記移動端末の位置情報を含む
付記5に記載の移動端末の基地局検出方法。
(付記7) 前記位置情報は、現在接続中の前記第1又は第2の基地局群に属する基地局から取得される他の基地局の位置情報を含む
付記5に記載の移動端末の基地局検出方法。
(付記8) 前記位置情報は、GPS衛星から取得される移動端末の位置情報を含む
付記5に記載の移動端末の基地局検出方法。
(付記9) 自局の情報が移動端末に対して広告される第1の基地局群と、
自局の情報が移動端末に対して広告されない第2の基地局群と、
前記第1の基地局群に属する各基地局へのアクセスが許容される一方、前記第2の基地局群については、当該第2の基地局群に属する特定の基地局へのアクセスが許容され、特定の基地局以外の基地局へのアクセスが許容されない移動端末とを含み、
前記移動端末は、位置情報を受信する受信部と、受信された位置情報が前記移動端末のアクセスが許容される前記第2の基地局群中の特定の基地局に対応する場合には、前記第1の基地局群及び前記第2の基地局群についての基地局検出処理を実行し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応しない場合には、前記第1の基地局群についての基地局検出処理を実行する一方で前記第2の基地局群についての基地局検出処理を規制する検出部とを含む
無線通信システム。
mBS・・・公衆基地局
fBS・・・局所基地局
1・・・移動端末(MS)
10・・・基地局
11・・・エア区間送受信処理部
12・・・通信制御部
13・・・バックボーン受信部
14・・・隣接BS情報テーブル
15・・・隣接BS情報広告処理部
20・・・移動端末
21・・・エア区間送受信処理部
22・・・通信制御部
23・・・隣接BS情報受信部
24・・・位置情報取得部
25・・・検出対象決定部
26・・・初期設定部
27・・・隣接BS情報テーブル
28・・・デフォルト隣接BS情報テーブル
29・・・決定隣接BS情報テーブル
31・・・コンソール
32・・・GPS受信機

Claims (5)

  1. 自局の情報が移動端末に対して広告される第1の基地局群と、自局の情報が移動端末に対して広告されない第2の基地局群とを備えた無線通信システムにおいて利用され、前記第1の基地局群に属する各基地局に対してアクセス可能であるとともに、前記第2の基地局群については、特定の基地局へのアクセスが許容され、前記特定の基地局以外の基地局に対するアクセスが許容されない移動端末であって、
    前記第1の基地局群に属する基地局との接続中に位置情報を受信する受信部と、
    現在接続中の基地局から広告される隣接基地局情報に含まれた前記第1の基地局群に属する隣接基地局の情報が登録されたテーブルと、
    前記受信部で受信された位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報である場合には、前記特定の基地局の情報を前記テーブルに登録し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報でない場合には、前記特定の基地局の情報を前記テーブルに登録しない検出対象決定部と、
    前記テーブルに登録された基地局を対象とする基地局検出処理を実行することで、受信された位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報である場合には、前記第1の基地局群及び第2の基地局群についての基地局検出処理を実行し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報でない場合には、前記第1の基地局群に対する基地局検出処理を実行する一方で前記第2の基地局群に対する基地局検出処理を規制する検出部と、
    を含む移動端末。
  2. 前記位置情報は、現在接続中の前記第1又は第2の基地局群に属する基地局から取得される前記移動端末の位置情報を含む
    請求項1に記載の移動端末。
  3. 前記位置情報は、現在接続中の前記第1又は第2の基地局群に属する基地局から取得される他の基地局の位置情報を含む
    請求項1に記載の移動端末。
  4. 前記位置情報は、GPS衛星から取得される前記移動端末の位置情報を含む
    請求項1に記載の移動端末。
  5. 自局の情報が移動端末に対して広告される第1の基地局群と、自局の情報が移動端末に対して広告されない第2の基地局群とを備えた無線通信システムにおいて利用され、前記第1の基地局群に属する各基地局へのアクセスが許容される一方、前記第2の基地局群については当該第2の基地局群に属する特定の基地局へのアクセスが許容され当該特定の基地局以外の基地局へアクセスが許容されない移動端末が、
    前記第1の基地局群に属する基地局との接続中に位置情報を受信し、
    前記受信部で受信された位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報である場合には、現在接続中の基地局から広告される隣接基地局情報に含まれた前記第1の基地局群に属する隣接基地局の情報が登録されたテーブルに、前記特定の基地局の情報を登録し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応づけられた位置情報でない場合には、前記特定の基地局の情報を前記テーブルに登録せず、
    前記テーブルに登録された基地局を対象とする基地局検出処理を実行することで、受信された位置情報が前記移動端末のアクセスが許容される前記第2の基地局群中の特定の基地局に対応する場合には、前記第1の基地局群及び前記第2の基地局群についての基地局検出処理を実行し、前記位置情報が前記特定の基地局に対応しない場合には、前記第1の基地局群についての基地局検出処理を実行する一方で前記第2の基地局群についての基地局検出処理を規制する
    移動端末の基地局検出方法。
JP2009207220A 2009-09-08 2009-09-08 移動端末 Expired - Fee Related JP5293513B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009207220A JP5293513B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 移動端末
US12/875,421 US20110059723A1 (en) 2009-09-08 2010-09-03 Mobile Terminal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009207220A JP5293513B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 移動端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011061370A JP2011061370A (ja) 2011-03-24
JP5293513B2 true JP5293513B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=43648164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009207220A Expired - Fee Related JP5293513B2 (ja) 2009-09-08 2009-09-08 移動端末

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20110059723A1 (ja)
JP (1) JP5293513B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120155383A1 (en) * 2010-12-17 2012-06-21 Research In Motion Limited Method and apparatus for scanning for cells in a cellular network
US20150304909A1 (en) * 2012-11-02 2015-10-22 Sharp Kabushiki Kaisha Base station device, terminal device, communication system, transmission method, reception method, communication method, and integrated circuit
CN112020043A (zh) * 2019-05-28 2020-12-01 瑞昱半导体股份有限公司 蓝牙装置与其操作方法及非瞬时计算机可读记录介质

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6529491B1 (en) * 1997-11-05 2003-03-04 Nortel Networks Ltd. Private/residential code division multiple access wireless communication system
CN1938962B (zh) * 2004-01-28 2012-07-18 曼诺维格私人有限公司 通信系统及方法
KR100594113B1 (ko) * 2005-04-14 2006-06-30 삼성전자주식회사 Gps를 이용한 이동 통신 단말기에서의 효율적인 셀재선택 방법
ES2421921T3 (es) * 2005-10-04 2013-09-06 Ericsson Telefon Ab L M Control de acceso en una red de acceso por radio que tiene estaciones base de pico
JP5082390B2 (ja) * 2006-11-03 2012-11-28 日本電気株式会社 移動通信システムにおける移動局の移動管理方法および装置
US20090098885A1 (en) * 2007-10-12 2009-04-16 Qualcomm Incorporated System and method for storing information to locate a femto cell
US9661557B2 (en) * 2008-02-28 2017-05-23 Qualcomm Incorporated Cell selection using enhanced general neighbor list methods

Also Published As

Publication number Publication date
US20110059723A1 (en) 2011-03-10
JP2011061370A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE47913E1 (en) Idle mode access through assisted discovery
KR100670423B1 (ko) 광대역 무선 접속 통신 시스템에서 이종 주변 기지국 정보를 이용한 통신 시스템 및 방법
EP1964417B1 (en) System and method for integrated wifi/wimax neighbor ap discovery and ap advertisement
TWI471033B (zh) 從巨型到毫微微細胞基地台的重選
CN103765953B (zh) 提供多级邻近指示和小小区发现的方法和系统
US8626169B2 (en) Method of handover and base station information transmission in wireless communication system
US8880072B2 (en) Apparatus and method for searching for an allowed femtocell in wireless communication system
KR101451860B1 (ko) 다른 주파수 대역을 사용하는 시스템 간 단말의 핸드오버를 위한 장치 및 방법
US20130195078A1 (en) Communication system, mobile terminal, and communication method
US20090270079A1 (en) Apparatus and method for updating neighbor list in a mobile communication system
US20110300867A1 (en) Terminal device, home base station, and home base station switching device
US20110292859A1 (en) Mobility management method and system for multicast and broadcast services
US20110212724A1 (en) Storage of radio information on a removable memory
JP5287429B2 (ja) 通信制御方法及び無線端末
US20140321432A1 (en) Providing service continuity for local area networks
EP2490468B1 (en) Storage of radio information on a removable memory
KR101370208B1 (ko) 광대역 무선 통신 시스템에서 소프터 핸드오버 수행방법
US9398522B2 (en) Mobile station, small radio base station, and communication control method
CN101815256B (zh) 家庭基站邻小区信息的更新方法与装置
JP5293513B2 (ja) 移動端末
JP2011259194A (ja) フェムトセルサーチ方法および移動機
KR20120063482A (ko) 폐쇄형 가입자 그룹(csg) 기지국을 위한 id 관리 방법 및 시스템
JP2012070074A (ja) 隣接セル処理装置および隣接セル処理方法
JP5540094B2 (ja) レガシー支援モードにおいて端末の周辺レガシー基地局情報受信方法
US20130225160A1 (en) Base station and information retrieval method of mobile communication system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees