本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、リダイレクト方法、リダイレクト装置、及び通信システムに関する。
良好なネットワーク・カバレッジ・レート、具体的には、良好な屋内カバレッジレートは、第3世代(3G)モバイル通信技術を成功に導く重要な要因の1つである。マイクロ波アクセスのための世界相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)技術において、フェムト・アクセス・ポイント(femto access point、FAP)は、例えば、家屋、事務所、又はユーザの企業の事務所建物内に展開され、FAPはインターネット・プロトコル(IP)・ブロードバンドを通じてオペレータのネットワークに接続され、これによって効率的にネットワークの屋内カバレッジを改善する。
現在WiMAX仕様に適用された解決策において緊急サービス(Emergency Service、 ES)通信を確保するために、端末レンジング要求(RNG−REQ)メッセージがサービス指示のために用いられる。例えば、ESを要求している端末にFAPがアクセスサービスを提供するのを可能にするために、ES指示情報がRNG−REQメッセージに加えられる。WiMAXがFAPのESのサポート能力を無効化又は有効化することができるように、FAPのESのためのサポート能力は、WiMAXのFAP管理エンティティによって制御することができる。
発明者は、本発明を実行する過程において、端末がFAPにサービス、例えばES要求を開始するとき、端末はFAPがサービスのためのサポート能力を提供できるかどうかを学習できないことを見出した。FAPがサービスのためのサポート能力を提供できない場合、端末はFAPを再び選択する必要がある。しかし、再び選択されたFAPがサービスのサポート能力を提供できるかどうかが依然として不確実であるので、端末によって要求されたサービスの実行効率は低下する。
本発明の実施形態は、端末が要求されたサービスを実行する効率を改善するためのリダイレクト方法、リダイレクト装置、及び通信システムを提供する。
本発明の一実施形態は、リダイレクト方法を提供する。本方法は以下のステップを含む。
FAPがメッセージを受信し、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
FAPがサービスをサポートしないことを決定した後、FAPはサービスをサポートする基地局(base station)( )の情報を取得する。
FAPは、基地局の情報に従って端末が目標基地局を決定できるように、端末に基地局の情報を送信する。
本発明の一実施形態はさらにFAPを提供する。FAPは、サービス情報受信モジュールと、基地局情報取得モジュールと、基地局情報送信モジュールと、を含む。
サービス情報受信モジュールは、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報取得モジュールは、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、サービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局情報送信モジュールは、端末が基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、端末に基地局の情報を送信するように構成される。
本発明の一実施形態は、端末をさらに提供する。端末は、サービス情報送信モジュールと、基地局情報受信モジュールと、基地局決定モジュールと、を含む。
サービス情報送信モジュールは、FAPにメッセージを送信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報受信モジュールは、FAPから送信された基地局の情報を受信するように構成され、基地局の情報は、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、FAPによって取得され、基地局はサービスをサポートする。
基地局決定モジュールは、基地局の情報に従って目標基地局を決定するように構成される。
本発明の一実施形態はさらに、通信システムを提供する。通信システムは、FAPと、FAPに通信接続する端末と、を含む。
FAPは、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、サービスをサポートする基地局の情報を取得し、端末が基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、端末に基地局の情報を送信するように構成される。
本発明の一実施形態はさらに、FAP管理サーバーを提供する。サーバーは、受信モジュールと、照会モジュールと、送信モジュールと、を含む。
受信モジュールは、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報の照会要求を受信するように構成される。
照会モジュールは、照会モジュールに記憶された基地局の情報を照会するように構成され、照会要求を送信するFAPの隣接基地局の情報を取得する。
送信モジュールは、照会要求を送信するFAPに隣接する基地局の情報を送信するように構成される。
本発明によれば、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、端末に基地局の情報を送信する。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
本発明の一実施形態はさらにリダイレクト方法を提供し、この方法は、
端末によってフェムト・アクセス・ポイント(FAP)に、端末によって要求されたサービスの情報を含むメッセージを送信することと、
FAPによって送信された他の基地局の情報を端末によって受信することであって、FAPそれ自身がサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報がFAPによって取得される、前記受信することと、
他の基地局の情報に従ってサービスをサポートする目標基地局を端末によって決定して、目標基地局にメッセージを送信することと、
を含む。
本発明の一実施形態は端末をさらに提供し、この端末は、
フェムト・アクセス・ポイント(FAP)に、端末によって要求されたサービスの情報を含むメッセージを送信するように構成される送信モジュールと、
FAPによって送信された他の基地局の情報を受信するように構成され、FAP自身がサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報がFAPによって取得される、基地局情報受信モジュールと、
他の基地局の情報に従って、サービスをサポートする目標基地局を決定するように構成される基地局決定モジュールと、
を含む。
本発明の一実施形態は通信システムをさらに提供し、この通信システムは、
フェムト・アクセス・ポイント(FAP)と、FAPに通信接続する端末と、を含み、
端末は、FAPにメッセージを送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPによって送信された他の基地局の情報を受信し、FAP自身がサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報がFAPによって取得され、他の基地局の情報に従ってサービスをサポートする目標基地局を決定して、目標基地局にメッセージを送信するように構成される。
本発明の実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末はFAPから他の基地局の情報を取得する。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、これによって、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
本発明又は先行技術の実施形態による技術的解決策をより明瞭に説明するために、実施形態又は先行技術を説明するための添付図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明のいくつかの実施形態であり、当業者であれば添付図面から創造の努力なしに他の図面を導くことができる。
図1は、本発明の第1実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図2は、本発明の第2実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図3は、本発明の一実施形態による適応シナリオにおけるWiMAXネットワークの概略構造図である。
図4は、本発明の第3実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図5は、本発明の第7実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図6は、本発明の第11実施形態によるFAPの概略構造図である。
図7は、本発明の第12実施形態による端末の概略構造図である。
図8は、本発明の第13実施形態による通信システムの概略構造図である。
図9は、本発明の第14実施形態によるFAP管理サーバーの概略構造図である。
図10は、本発明の第15実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図11は、本発明の第16実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図12は、本発明の第17実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図13は、本発明の第20実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図14は、本発明の第23実施形態による端末の概略構造図である。
図15は、本発明の第24実施形態による通信システムの概略構造図である。
本発明の技術的解決策は、本発明の添付図面を参照して以下に明瞭かつ完全に説明される。説明される実施形態は本発明の全ての実施形態ではなく一部であるのは明らかである。本発明の実施形態に基づいて当業者によって創造の努力なしに得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
<第1実施形態1>
図1は、本発明の第1実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態において、実施主体は、現在端末に接続されているフェムト基地局(FAP、FAP、FAPとも呼ばれる)とし得る。図1に示すように、実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ11において、FAPはメッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末がネットワークにアクセスする必要がある場合、FAPはネットワーク・アクセス・サービスを提供し得る。端末が特定の或るFAPに接続されるとき、端末はFAPにメッセージを送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末によって要求される情報は、例えば、端末によって要求されるESの指示情報、ロケーション更新(location update、LU)サービス、又は端末によって要求されるリエントリー(re−entry)サービスを含み得る。
ステップ12において、FAPがサービスをサポートしないことを決定した後、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を取得する。
FAPは、FAPが端末によって要求されたサービスの情報に従ってサービスをサポートするかどうかを決定する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末にサービスのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、サービスをサポートする基地局に端末をリダイレクトするために、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を取得する。
サービスをサポートする基地局は、FAPに隣接するマクロ基地局(Macro Base Station、MBS)、及び/又はFAPに隣接してサービスをサポートするFAPを含み得る。
サービスをサポートする基地局の情報を取得するモードは制限されない。例えば、FAPは、サービスをサポートする基地局の情報をFAP管理サーバーから得てもよい。代替として、隣接する基地局の能力情報は、ネットワーク展開過程においてFAPに予め構成してもよく、サービスをサポートする基地局の情報は、隣接基地局の能力情報に従って決定される。
ステップ13において、端末が基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を端末に送信する。
FAPは、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を端末へ送信する。端末は予め設定された基地局選択ストラテジーに従って、受信した基地局の情報に基づいて目標基地局を決定して、端末によって要求されたサービスの情報を含むメッセージを目標基地局に送信し得る。端末が要求されたサービスを実行できるように、目標基地局は端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、端末によって要求されたサービスを実行する効率が上がる。
<第2実施形態>
図2は、本発明の第2実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態において、実施主体は端末とし得る。図2に示すように、実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ21において、端末はメッセージをFAPに送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末は、FAPがネットワーク・アクセス・サービスを端末のために提供することを要求するために、現在端末に接続されているFAPに、端末によって要求されたサービスの情報を送信する。端末によって要求されたサービスの情報は、例えば、端末によって要求されたESの指示情報、又は、LUサービスの指示情報、又は端末によって要求されたリエントリーサービスを含み得る。
ステップ22において、FAPから送信された基地局の情報を受信し、この基地局の情報は、FAPがサービスをサポートせず、基地局が端末によって要求されたサービスをサポートすることを決定するときに、取得される。
端末によって要求されたサービスの情報が受信されるとき、FAPは、FAPがサービスをサポートするかどうかを決定する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末のためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信する。
端末によって受信された基地局の情報は、基地局の識別子、又は基地局の識別子及び基地局によって用いられるチャンネル周波数を含み得る。基地局は、FAPに隣接するMBS、及び/又は要求されたサービスをサポートしFAPに隣接するFAPを含み得る。
ステップ23において、基地局の情報に従って目標基地局を決定する。
端末は、目標基地局にメッセージを送信し得て、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末は、予め設定された基地局選択ストラテジーに従って、受信した基地局の情報に基づいて目標基地局を決定し得る。基地局選択ストラテジーは、実際の要求に従って柔軟に設定してもよい。例えば、端末は、信号強度に従って最高信号強度を備える基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は、端末によってサポートされるチャンネル周波数に一致するチャンネル周波数を備える基地局を目標基地局として選択してもよい。
目標基地局を決定した後、端末はメッセージを目標基地局に送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末が要求されたサービスを実行できるように、目標基地局は、端末のためのネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局についてのFAPによって取得された情報を受信することができるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、目標基地局の選択における盲目性が低減され、その結果、端末によって要求されたサービスの実行効率が改善される。
図3は、本発明の一実施形態による適応シナリオにおけるWiMAXネットワークの概略構造図である。図3に示すように、フェムト・アクセス・サービス・ネットワーク(フェムトASN)は、FAP、セキュリティゲートウェイ(SeGW)、及びフェムトゲートウェイ(フェムトGW)を含む。
モバイルステーション(MS、モバイル端末とも呼ばれる)は、FAPに接続し得て、MSによって要求されたサービスの情報を提供する。MSは端末の一種である。
FAPは、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
SeGWは、セキュリティ目的の機能エンティティとして、FAPのためのセキュリティ保護がされたトンネルを提供し、FAPの認証と許可に責任を持つ。
フェムトGWは、FAPを制御し、ユーザのデータを共通サービスネットワーク(common services network、CSN)に伝送する責任がある。
FAPのサービス範囲は、MBSに比較して相対的に小さく、十メートル〜数百メートルの範囲内である。FAPは、家屋、事務所、ユーザの企業の事務所建物の中で展開することができ、IPブロードバンドを経由してオペレータネットワークに接続し得る。FAPは以下の3種類を含むことができる。
オープンFAP:オープンFAPにおいて、加入者グループ機能は設定されず、ユーザはFAP上で管理されない。
オープン加入者グループ(Open Subscriber Group、OSG):OSG FAPにおいて、加入者グループ機能を設定することができるが、FAPはビジターの端末がそのOSGに所属するかどうかを決定しない。
クローズ加入者グループ(Close Subscriber Group、CSG):CSG FAPにおいて、加入者グループ機能を設定することができ、FAPはビジター端末がそのCSGに所属するかどうかを決定する必要がある。端末がそのCSGに所属しない場合、FAPは端末のためのアクセスサービスの提供を拒絶する。非ES、例えば、通常LUサービス又はリエントリーユーザに関しては、一般にCSGに所属する端末だけがFAPを経由してネットワークに接続することができる。
図3に示すように、WiMAXネットワークにおいて、NSPなどの従来の商業団体を基盤として新規の商業団体のフェムト・ネットワーク・サービス・プロバイダ(フェムトNSP)が導入される。フェムトNSPは、FAPの運用、認証、及び管理に責任を有する。例えば、FAP管理サーバー(FAPMgm、FAP管理機能エンティティとも呼ばれる)は、FAPの管理に責任を有する。FAPの情報及びMBSの情報は、FAP管理サーバー上で維持することができる。
<第3実施形態>
図4は、本発明の第3実施形態によるリダイレクト方法における信号相互作用図である。この実施形態において、図3に示す適応シナリオにおけるESの処理が実施例として取り上げられる。この実施形態において、MSによって要求されるサービスはESであり、現在MSに接続されているFAPはFAP1であり、FAP2及びFAP3は、別個にFAP1に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーはこれらのFAPを管理し、FAPのESのためのサポート能力を有効化又は無効化できると仮定する。図4に示すように、実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ41において、MSがESを開始したいとき、又はMSがオリジナルのセルからFAPにカバーされるセルへハンドオーバしたいとき、MSはサービスFAP、例えばFAP1を選択する。この場合、MSはFAP1がESをサポートするかどうかを知らない。
MSにスイッチが入って起動されるときに、選択されたサービスFAPを経由してES、例えば、緊急コールサービスを開始したい場合、又はESを実行するMSがFAPにハンドオーバする必要がある場合、MSは予め設定された基地局の選択ストラテジーに従ってFAPを選択し、この選択されたFAPはFAP1である。この場合、MSはFAP1がESをサポートするかどうかを決定できない。
ステップ42において、MSはRNG−REQメッセージをFAP1に送信し、このRNG−REQメッセージはES指示情報を運ぶ。
ステップ43において、FAP1は、隣接するFAPのESサポート能力の情報を照会する(問い合わせる)(query)ために、ES能力をサポートするアクセスポイント情報の照会要求をFAP管理サーバーに送信し、このFAP1の隣接FAPはFAP1の周辺に展開されたFAPである。
FAP1が、MSから送信されたRNG−REQメッセージを受信し、RNG−REQメッセージがES指示情報を運ぶので、FAP1は、MSによって要求されたサービスがESであることを学習する。
FAP1は、FAP1がESをサポートするかどうかを決定する。FAP1がESをサポートする場合、FAP1はMSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、MSにレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを送信し、このRNG−REQメッセージはMSアクセスを受諾する指示情報を運ぶ。
FAP1がESサポート能力を持たない場合、現在FAP1はESをサポートしない。代替として、FAP1はESサポート能力を有するが、このFAP1のESサポート能力がFAP管理サーバーの制御の下で無効化される場合、FAP1は、またESをサポートしない。FAP1がESをサポートしないことを決定した後、FAP1は、ESをサポートする基地局の情報を取得する必要がある。
FAP1は、隣接するFAPのESサポート能力の情報を照会するために、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の照会要求をFAP管理サーバーに送信し得る。
FAP管理サーバーは、FAPの情報を維持する。FAPの情報は、FAPの識別子及びFAPのESサポート能力の情報を含む。FAPの情報は、FAPのチャンネル周波数、パワー、及び位置(location)のうちの1つ又は複数、CSGに含まれる端末識別子のリスト、並びにFAPが所属するページンググループの識別子をさらに含んでもよい。
任意選択により、FAP管理サーバーは、MBSの情報をさらに維持してもよい。この場合、FAP1はFAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得し得る。この状態は図示されない。
ステップ44において、FAP管理サーバーはFAP1の隣接するFAPを決定し、FAP1にES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージを送信し、このES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージは、隣接するFAPの情報を運ぶ。隣接するFAPの情報は、FAPの識別子、及びFAPのESサポート能力の情報を含む。任意選択によって、隣接するFAPの情報は、FAPのチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
この実施形態において、FAP1の隣接するFAPは、FAP2及びFAP3を含むことが考えられ、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子、FAP2のESサポート能力の情報、FAP3の識別子、及びFAP3のESサポート能力の情報を含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
ステップ45において、FAP1は、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージを受信し、メッセージから隣接FAPの情報を取得し、隣接FAPのESサポート能力の情報に従って、ESをサポートする基地局を決定する。この実施形態において、FAP1によって決定されたESをサポートする基地局は、ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3、及び/又はFAP1に隣接するMBS(図示せず)を含み得る。
ステップ46において、FAP1は、MSにRNG−RSPメッセージを送信し、このRNG−RSPメッセージは、ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3の識別子を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージは、ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3に用いられるチャンネル周波数をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP1によって決定されたESをサポートする基地局がFAP1に隣接するMBSを含む場合、FAP1は、MBSの識別子をMSに送信する。任意選択によって、FAP1はMBSによって用いられたチャンネル周波数をMSにさらに送信してもよい。代替として、MBSの識別子又はMBSの識別子及びMBSによって用いられたチャンネル周波数をRNG−RSPメッセージ中で運び、MSに送信してもよい。
ステップ47において、MSは、受信した基地局の情報に従って目標基地局を決定し、ES指示情報を目標基地局に送信する。MSが目標基地局を経由してESを実行するよう、目標基地局がMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供する。図4は、MSが目標基地局としてFAP2を決定する状況だけを概略的に示す。
MSは、FAP1から送信された基地局の情報を受信し、予め設定された基地局の選択ストラテジーを用いて目標基地局を決定する。
FAP2及びFAP3は、両方ともESをサポートすると仮定する。MSが目標基地局を決定するモードは制限されない。
第2のFAPの情報は、FAP2及びFAP3の識別子を含み得る。MSは、FAPの信号強度を用いて目標基地局を決定し得る。例えば、MSによって受信されたFAP2の信号の強度がMSによって受信したFAP3の信号の強度よりも大きい場合、MSは、目標基地局としてFAP2を選択し、FAP2にリダイレクトプロセスを開始し、ESを実現するために、FAP2を経由してMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供し得る。
代替として、第2のFAPの情報は、FAP2の識別子、FAP3の識別子、FAP2によって用いられるチャンネル周波数、及びFAP3によって用いられるチャンネル周波数を含み得る。MSは、FAPによって用いられるチャンネル周波数を用いて目標基地局を決定し得る。例えば、MSは、それ自身のチャンネル周波数を、FAP2及びFAP3によって用いられるチャンネル周波数各々と比較し、MSによって用いられる周波数と一致するチャンネル周波数を有するFAPを決定する。FAP2に用いられるチャンネル周波数はMSに用いられる周波数を含むと仮定すると、FAP2によって用いられるチャンネル周波数は、MSによって用いられる周波数に一致し、MSは、目標基地局としてFAP2を選択する。
上記はこの実施形態においてMSが目標基地局を決定するモードの一実施例に過ぎず、MSは実際の要求に従って他のモードを用いて目標基地局を決定してもよい。例えば、目標基地局は信号強度及びFAPのワーク周波数の組み合わせを考慮して決定される。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPはFAP管理サーバーから隣接する基地局の情報を取得し、取得した隣接基地局からESをサポートする基地局の情報を決定し、ESをサポートする基地局の情報をMSに送信し、ESをサポートする基地局にMSを案内し、これによってMSによる目標基地局の選択における盲目性を低減し、ESを実行するMSの効率が上がる。
さらに、FAP1がESをサポートする基地局の情報を取得する異なるモードに応じて、実施形態による上記技術的解決策の技術的特徴の一部が、本発明のいくつかの実施形態の変形形態を得るために、置き換えてもよく、詳細は第4実施形態、第5実施形態、及び第6実施形態の説明を参照することができる。
<第4実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は、以下において第3実施形態とは異なる。
ステップ43において、FAP1は、ESをサポートする隣接FAPの情報を照会するメッセージをFAP管理サーバーに送信する。
ステップ44において、FAP管理サーバーは、ESをサポートする隣接FAPを決定し、ESをサポートする隣接FAPの情報をFAP1に送信するが、ESをサポートしない隣接FAPの情報はFAP1に送信されない。
この場合、FAP1は、受信した隣接FAPの情報でESをサポートするFAPを決定する必要はない。すなわち、ステップ46はステップ45なしに直接実行される。他の処理プロセスは、第3実施形態と類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPはFAP管理サーバーからESをサポートする他のFAPの情報を取得し、ESをサポートするFAPにMSを案内するために、ESをサポートするFAPの情報をMSに送信するので、MSはESをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局の選択の盲目性が低減され、したがって、MSによるESの実行効率が上がる。
<第5実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は以下において第3実施形態とは異なる。この実施形態において、WiMAX FAPの展開プロセスにおいて、展開されるFAPに隣接するFAPの情報をFAP上に予め構成し得て、このFAPの情報は、FAPの識別子、及びFAPのESサポート能力の情報を含む。このFAPの情報は、FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、CSGに含まれる端末の識別子のリスト、並びにFAPの所属するページンググループの識別子のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。
この実施形態において、ステップ43及び44は実行する必要はなく、ステップ45は、具体的には、FAP1が、隣接FAPの予め構成された情報に従ってESをサポートする隣接FAPを決定する。他の処理プロセスは第3実施形態と類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、隣接FAPのESサポート能力が変化する場合、例えば、FAP3がネットワーク展開中にESをサポートするが、後続の適応プロセスにおいてFAP管理サーバーがFAP3のESサポート能力を無効化し、FAP3のESサポート能力が変更される場合、FAP1は、隣接FAPの予め構成された情報を更新し得る。隣接FAPの情報の更新モードは制限されない。例えば、ネットワーク管理者がFAP1上の隣接FAPの情報を手動で更新してもよい。代替として、ESサポート能力が変更されているFAPが、隣接FAPに能動的に通知してもよいので、隣接FAPが隣接FAP上に構成された情報を更新できる。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPは、予め構成された隣接FAPの情報に従ってESをサポートする他のFAPの情報を決定し、ESをサポートするFAPの情報をMSに送信し、ESをサポートするFAPにMSを案内するので、MSはESをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局の選択の盲目性が低減され、したがって、MSによるESの実行効率が上がる。
<第6実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態において、FAP1がFAP1に隣接するMBSの情報をさらに取得できる点で、この実施形態は第3実施形態とは異なる。この場合以下が含まれる。
ステップ46において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、取得したMBSの情報をさらに運ぶ。他の処理プロセスは第3実施形態と類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
FAP1がMBSの情報を取得するモードは制限されず、例えば、以下を含むことができる。
FAP1は、能動的なスキャニングによってFAP1の周辺に展開されたMBSの情報を取得し得、具体的には、以下のステップが含まれる。FAP1は、スキャン要求をブロードキャストする。スキャン要求を受信するMBSは、スキャン応答をFAP1にフィードバックする。FAP1は、スキャン応答に従って対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP1は、FAP1によって受信したセルのブロードキャストメッセージを経由してFAP1の周辺に展開されたMBSを決定してもよい。FAP1がMBSのカバレッジ内にある場合、FAPは、MBSによって送信されたセルのブロードキャストメッセージを受信することができ、これによって対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP管理サーバーはMBSの情報を維持するので、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接する情報をFAP1に送信することができる。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPはFAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得し得て、取得したMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内するので、MSはESをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局の選択の盲目性が低減され、したがって、MSによるESの実行効率が上がる。
<第7実施形態>
図5は、本発明の第7実施形態によるリダイレクト方法における信号相互作用図である。この実施形態において、図3に示すように、適応シナリオのアイドルモード中の端末によって開始された非ESの処理プロセスが、実施例として取り上げられる。
この実施形態において、MSはアイドルモードであると考えられ、MSによって要求されたサービスはLUサービス又はリエントリーサービスであり、LUサービス及びリエントリーサービスは両方とも非ESである。現在MSに接続されているFAPはCSG型のFAP1であり、FAP2及びFAP3はFAP1に別個に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーはFAPを管理し、FAPの情報を維持する。図5に示すように、この実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ51において、MSがアイドルモードにあり、LUサービス又はリエントリーサービスを開始する必要があるとき、MSはサービスFAP、例えば、FAP1を選択する。この場合、MSは、それがFAPの加入者グル―プに所属するかどうかを知らない。
アイドルモードは、WiMAX仕様において端末のために提供されるパワー節約モードである。パワー節約モード中の端末は、基地局から定期的に情報を受信する必要があり、端末が位置する領域のページンググループが変更される、すなわち、LUサービスの開始を端末が発見するとき、その位置情報をページングコントローラ上で更新する必要がある。代替として、データ移動、すなわち、リエントリーサービスの開始するのを発見するとき、端末はアイドルモードを退出するアクセスポイントを選択する必要がある。
CSG FAPは、ユーザのための制御機能を増加することができ、この機能はCSG FAP上のCSG情報を管理することによって達成することができる。非ES、例えばLUサービス又はリエントリーサービスに関しては、一般にCSGに所属する端末だけがFAPを経由してネットワークに接続することができる。したがって、CSG FAPはビジター端末がCSG FAP自身の加入者グループに所属するかどうかを決定し、これによってビジター端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供するかどうかを決定する必要がある。
しかし、オープンFAP及びOSG FAPに関しては、一般に、ネットワーク・アクセス・サービスは全てのビジター端末に提供することができる。
この実施形態において、アイドルモードにおけるMSが、非ES、例えばLUサービス又はリエントリーサービスを開始するとき、MSは、MSがMSの位置する領域のFAP加入者グループに所属するかどうかを知らないので、MSは、MSがFAPの加入者グループに所属しないFAPを選択することができ、選択されたFAPにLUサービス又はリエントリーサービスを開始する。
ステップ52において、MSは、FAP1にRNG−REQメッセージを送信し、このRNG−REQメッセージは、非ESの指示情報及びMSの識別情報を運ぶ。MSの識別情報は、装置識別子、及びMSのメディア・アクセス・コントロール(MAC)アドレスなどの情報を含む。
MSによって開始された非ESがLUサービスである場合、非ESの指示情報はLUの指示情報である。MSによって開始された非ESがリエントリーサービスである場合、非ESの指示情報は、アイドルモードを出る指示情報である。
ステップ53において、FAP1は、隣接FAPのCSG情報照会を要求するためにFAP管理サーバーにCSG情報要求メッセージを送信し、このFAP1の隣接FAPは、FAP1の周辺に展開されたFAPである。
FAP1は、MSから送信されたRNG−REQメッセージを受信し、RNG−REQメッセージが非ESの指示情報を運ぶので、MSによって要求されたサービスは、非ES、例えばLUサービス又はリエントリーサービスであることを学習する。
この実施形態において、FAP1は、CSG FAPであると仮定する。FAP1は、MSの識別子情報に従って、MSがFAP1の加入者グループに所属するかどうかを決定する。例えば、FAP1は、装置識別子又はMSのMACアドレスなどのMSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリストにあるかどうかを決定する。「Yes」である場合、MSはFAP1の加入者グループに所属し、そうでない場合は、MSはFAP1の加入者グループに所属しない。
MSがFAP1の加入者グループに所属する場合、FAP1は、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供し、MSにRNG−REQメッセージを送信し、このRNG−REQメッセージは、MSアクセス受諾の指示情報を運ぶ。
MSがFAP1の加入者グループに所属しない場合、FAP1は、端末のためのネットワーク・アクセス・サービスの提供を拒絶し、MSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供できる基地局の情報を取得する。
FAP管理サーバーはFAPの情報を維持する。FAPの情報はFAPの識別子を含む。FAPはオープンFAP、OSG FAP、及びCSG FAPを含み得る。CSG FAPに関して、FAP管理サーバーは、CSG FAPのCSG情報をさらに維持し、CSG情報はCSGに含まれる端末識別子のリストとし得る。FAPの情報は、FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPのESサポート能力の情報、並びにFAPが所属するページンググループの識別子のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーは、MBSの情報をさらに維持してもよい。この場合、FAP1は、図5に示すように、FAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得してもよい。
ステップ54において、FAP管理サーバーは、FAP1の隣接FAPを決定し、FAP1にMS CSG情報応答メッセージを送信し、このMS CSG情報応答メッセージは隣接FAPの情報を運ぶ。隣接FAPの情報は、FAPの識別子を含み、FAPがCSGFAPである場合、OSG FAPのCSG情報をさらに含んでもよく、このCSG情報は、CSGに含まれる端末識別子のリストとしてもよい。任意選択によって、隣接FAPの情報はFAPによって用いられるチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
この実施形態において、FAP1の隣接FAPは、FAP2及びFAP3を含み、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信すると仮定する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子及びFAP3の識別子をさらに含む。FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPである場合、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のCSG情報及びFAP3のCSG情報をさらに含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、例えば、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーは、MBSの情報を維持し、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
この実施形態において、FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPであると仮定する。
ステップ55において、FAP1は、MS CSG情報応答メッセージを受信し、メッセージから隣接FAPの情報を取得し、隣接FAPのCSG情報に従ってCSG情報においてMS識別子情報を含むFAPを決定する。これらのFAPは、MSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする。FAP1の隣接FAPの中で、MSの非ESをサポートするFAPは本発明の実施形態による第3のFAPである。
この実施形態において、MSの非ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3、例えば、MSのLUサービス又はリエントリーサービスは、第3のFAPである。
任意選択によって、FAP管理サーバーからFAP1によって取得された基地局の情報が、FAP1に隣接するMBS、FAP1に隣接するオープンFAP、及び/又はFAP1に隣接するOSG FAPの情報をさらに含む場合、これらの基地局もMSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートし、すなわち、これらの基地局も本発明の実施形態による第3のFAPの範囲に包含され、FAP1は基地局の情報をMSに送信する。
ステップ56において、FAP1は、RNG−RSPメッセージをMSに送信し、このRNG−RSPメッセージは、第3のFAPの情報、例えば、MSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートするFAP2及び/又はFAP3の識別子を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージは、LUサービス又はMSのリエントリーサービスをサポートするFAP2及び/又はFAP3によって用いられるチャンネル周波数をさらに運んでもよい。
ステップ57において、MSは、第3のFAPの情報に従って目標基地局を決定し、LUサービス又はリエントリーサービスの指示情報を目標基地局に送信する。MSが目標基地局を経由してLUサービス又はリエントリーサービスを実現できるように、目標基地局は、MSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
MSは、FAP1によって送信されたFAPの情報を受信し、予め設定された基地局選択ストラテジーを用いることによって第3のFAPから目標基地局を決定する。MSが目標基地局を決定するモードは制限されず、その詳細は、第3実施形態のステップ47を参照することができ、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、MSが現在FAPに接続されている加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAP管理サーバーから隣接する基地局の情報を取得し、取得した隣接基地局からLUサービス又は端末のリエントリーサービスをサポートする基地局を決定し、決定された基地局の情報をMSに送信し、LUサービス又は端末のリエントリーサービスをサポートする基地局にMSを案内するので、基地局からの目標基地局選択における盲目性が低減され、これによって、アイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
加えて、FAP1が非ESをサポートする基地局を取得する異なるモードに応じて、この実施形態による上記技術的解決策の技術的特徴の一部を置き換えて本発明の実施形態のいくつかの変形形態を得ることができ、詳細は、第8実施形態、第9実施形態、及び第10実施形態の説明を参照することができる。
<第8実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は以下において第7実施形態と異なる。
ステップ53において、具体的には、FAP1は、MSの非ESをサポートする隣接FAPの情報照会のメッセージをFAP管理サーバーに送信し、例えば、CSG情報の中にMSの識別子情報を含む隣接FAPの情報照会を要求するために、FAP1はMSの識別子情報をFAP管理サーバーに送信する。
ステップ54において、具体的には、FAP管理サーバーはMSの非ESをサポートする隣接FAPを決定し、隣接するFAPの中でCSGの中にMSの識別子を含むオープンFAP、OSG FAP、及びCSG FAPの情報をFAP1に送信する。しかし、CSG情報がMS識別子情報を含まないCSG FAPは、FAP1には送信されない。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信してもよい。
この場合、FAP1は、受信した隣接基地局の情報に従ってMSの非ESをサポートするFAPを決定する必要はなく、すなわち、ステップ56はステップ55なしに直接実行される。他の処理プロセスは第7実施形態に類似しており、したがって、ここでは詳細は再度説明されない。
この実施形態において、MSが現在FAPに接続されている加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAP管理サーバーから、FAPに隣接し且つLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を取得し、取得した基地局の情報をMSに送信し、LUサービス又は端末のリエントリーサービスをサポートする基地局にMSを案内するので、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによって、アイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率を改善する。
<第9実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は、以下において第7実施形態とは異なる。この実施形態において、WiMAXの展開プロセスにおいて、展開されるFAPに隣接するFAPの情報は、FAP上に予め構成し得る。隣接FAPの情報は、FAPの種類及びFAPの識別子を含み、FAPがCSG FAPである場合、CSG FAPのCSG情報をさらに含んでもよい、このCSG情報は、CSGに含まれる端末の識別子のリストとしてもよい。FAPの情報は、例えば、FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPのESサポート能力の情報、及びFAPが所属するページンググループの識別子のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。
この実施形態において、FAP1は、FAP管理サーバーからMSの非ESをサポートする基地局の情報を照会する必要がなく、すなわち、ステップ53及び54は実行する必要がなく、ステップ55は、具体的には、隣接基地局の予め構成された情報に従って、FAP1がLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局を決定する。他の処理プロセスは第7実施形態に類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、隣接FAPの中のCSG FAPのCSGが変更される場合、FAP1は、予め展開された隣接FAPの情報を更新し得る。CSG FAPの情報を更新するモードは制限されない。例えば、ネットワーク管理者はFAP1上のCSG FAPの情報を手動で更新する。代替として、CSGが更新されているFAPは、能動的に隣接FAPに通知してもよく、隣接FAPは、隣接FAP上に構成された情報を更新してもよい。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、隣接基地局の予め構成された情報に従ってMSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局を決定し、基地局の情報をMSに送信し、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする目標基地局にMSを案内するので、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによってアイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第10実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は、この実施形態においてFAP1がFAP1に隣接するMBSの情報を取得する点で第7実施形態とは異なる。この場合、ステップ56において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、さらにMBSの情報を運ぶ。他の処理プロセスは第7実施形態に類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
FAP1によるMBSの情報を取得するモードは制限されず、その詳細は第6実施形態における対応説明を参照することができ、ここで再び説明される。
この実施形態において、MSが現在FAPに接続されている加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得することができ、取得されたMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内し、これによってアイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第11実施形態>
図6は、本発明の第11実施形態によるFAPの概略構造図である。図6に示すように、この実施形態において、FAPは、サービス情報受信モジュール61、基地局情報取得モジュール62、及び、基地局送信モジュール63を含む。
サービス情報受信モジュール61は、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局取得モジュール62は、FAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局情報送信モジュール63は、端末が、サービスをサポートする基地局の情報に従って目標基地局を決定することができるように、サービスをサポートする基地局の情報を端末に送信するように構成される。任意選択によって、基地局情報送信モジュール63は、具体的には、基地局の識別子を端末に送信するか、又は、基地局の識別子及び基地局のチャンネル周波数を端末に送信するように構成される。
上記技術的解決策に基づいて、基地局情報取得モジュール62は、サポート能力決定ユニット621、及び基地局情報取得ユニット622を含むことができる。基地局の情報取得の異なるモードに応じて、任意選択によって、基地局情報取得ユニット622は、第1の取得サブユニット6221、第2の取得サブユニット6222、及び第3の取得サブユニット6223のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
任意選択によって、端末によって要求されたサービスがESである場合は以下の通りである。
サービス情報受信モジュール61は、具体的には、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたESの情報を含む。
サポート能力決定ユニット621は、FAPがESサポート能力を持たないか、又はFAPのESサポート能力が無効化されるとき、FAPがESをサポートしないことを決定するように構成される。
基地局情報取得ユニット622は、サポート能力決定ユニットが、FAPがESをサポートしないことを決定するとき、ESをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局の情報取得の異なるモードに応じて、任意選択によって、第1の取得サブユニット6221は、FAP管理サーバーからESをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。第2の取得サブユニット6222は、FAP管理サーバーからESをサポートする基地局の情報を取得するように構成され、取得した基地局の情報からESをサポートする基地局の情報を決定する。第3の取得サブユニット6223は、ローカルに予め構成された隣接基地局の情報に従ってESをサポートする基地局の情報を決定するように構成される。
ESをサポートする基地局は、FAPに隣接するMBS、及び/又は、ESをサポートし且つFAPに隣接するFAPを含む。
代替として、上記技術的解決策に基づいて、任意選択によって、端末によって要求されるサービスがLUサービス又はリエントリーサービスである場合は、以下の通りである。
サービス情報受信モジュール61は、具体的には、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたLUサービス又はリエントリーサービスの情報を含む。
同様に、サポート能力決定ユニット621は、端末がFAPの予め構成された加入者グループに所属しないとき、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをFAPがサポートしないことを決定するように構成される。基地局情報取得ユニット622は、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをFAPがサポートしないことをサポート能力決定ユニットが決定するとき、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局の情報を取得する異なるモードに応じて、任意選択によって、第1の取得サブユニット6221は、FAP管理サーバーから端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。第2の取得サブユニット6222は、FAP管理サーバーから基地局の情報を取得するように構成され、取得した基地局の情報から端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を決定する。第3の取得サブユニット6223は、隣接する基地局の予め構成された情報に従って、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を決定するように構成される。
任意選択によって、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局は、FAPに隣接するMBS、FAPに隣接するオープンFAP、FAPに隣接するOSG FAP、及びFAPに隣接し且つ加入者グループの端末を含むCSG FAPのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができ、これによって端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局に端末をリダイレクトし、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において、FAPのワーク機構は、図1、図4、及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。
<第12実施形態>
図7は、本発明の第12実施形態による端末の概略構造図である。図7に示すように、この実施形態において、端末はサービス情報送信モジュール71、基地局情報受信モジュール72、及び基地局決定モジュール73を含む。
サービス情報送信モジュール71は、メッセージをFAPに送信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報受信モジュール72は、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報を受信するように構成され、基地局の情報は、FAPがサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、FAPによって取得される。
基地局決定モジュール73は、基地局の情報に従って目標基地局を決定するように構成される。
上記技術的解決策において、任意選択によって、端末によって要求されるサービスは、ES、LUサービス、又はリエントリーサービスを含んでもよい。
上記技術的解決策に基づいて、任意選択によって、基地局決定モジュール73は、第1の決定ユニット731又は第2の決定ユニット732を含む。
基地局情報受信モジュール72は、具体的には、基地局の識別子を受信するように構成される。同様に、第1の決定ユニット731は、識別子に対応する基地局の信号強度に従って目標基地局を決定するように構成される。
代替として、基地局情報受信モジュール72は、具体的には、基地局の識別子及び基地局によって用いられるチャンネル周波数を受信するように構成される。同様に、第2の決定ユニット732は、端末によってサポートされるチャンネル周波数と一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として決定するように構成される。
サービス情報送信モジュール71は、目標基地局へメッセージを送信するように構成することができ、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局についてFAPによって取得された情報を受信することができるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができ、目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において端末のワーク機構は第2実施形態、第4実施形態、及び第5実施形態の説明を参照することができ、したがってここでは再度説明されない。
<第13実施形態>
図8は、本発明の第13実施形態による通信システムの概略構造図である。図8に示すように、この実施形態において、通信システムはFAP81及び互いに通信接続される端末82を含む。
FAP81は、メッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPがサービスをサポートしないとFAPが決定するとき、サービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報に従って端末が目標基地局を決定できるように、端末に基地局の情報を送信し、目標基地局にメッセージを送信するように構成される。
端末82は、メッセージをFAPに送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報を受信し、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、基地局の情報が取得され、基地局の情報に従って目標基地局を決定し、目標基地局にメッセージを送信するように構成される。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択でき、したがって、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局へ端末をリダイレクトし、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において、FAPの詳細な機能構造は、図6に対応する実施形態の説明を参照することができ、FAPのワーク機構は、図1、図4、及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。この実施形態において、端末の詳細な機能構造は、図7に対応する実施形態の説明を参照することができ、端末のワーク機構は、図2、図4、及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。
<第14実施形態>
図9は、本発明の第14実施形態によるFAP管理サーバーの概略構造図である。図9に示すように、この実施形態において、FAP管理サーバーは、受信モジュール91、照会モジュール92、及び送信モジュール93を含む。
受信モジュール91は、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報の照会要求を受信するように構成される。
照会モジュール92は、照会モジュール92に記憶された基地局の情報を照会するように構成され、照会要求を送信するFAPに隣接する基地局の情報を取得する。
送信モジュール93は、隣接する基地局の情報を、照会要求を送信するFAPに送信するように構成される。
この実施形態において、FAPは、FAP管理サーバーからFAPに隣接する基地局の情報を取得することができるので、FAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局に端末をリダイレクトすることができ、これによって、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において、FAP管理サーバーのワーク機構は図4及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。
<第15実施形態>
図10は、本発明の第15実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態の実行体は、現在端末に接続されているフェムト基地局(Femto Access Point、略してFAP)とし得る。図10に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ101:FAPはメッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末がネットワークにアクセスする必要がある場合、FAPはネットワーク・アクセス・サービスを提供し得る。端末が特定のあるFAPと接続を開始するとき、端末は、FAPにメッセージを送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末によって要求されたサービスの情報は、端末によって要求された緊急サービスの指示情報、端末によって要求されたロケーション更新サービス、又はリエントリーサービスを含み得る。
ステップ102:FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、FAPは他の基地局の情報を取得する。
FAPは、端末によって要求されたサービスの情報に従って、FAPがサービスをサポートするかどうかを判断する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、FAPは他の基地局の情報を取得する。他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含み、基地局によって用いられるチャンネル周波数をさらに含む。他の基地局は、FAPに隣接するマクロ基地局(Macro Base Station、MBS)、及び/又はFAPに隣接するFAPを含んでもよい。
他の基地局の情報を取得する方法は制限されない。例えば、FAPはFAP管理サーバーから他の基地局の情報を取得してもよく、代替として、ネットワーク展開中に、他の基地局の情報がFAP上に予め構成される。
ステップ103:端末が基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、FAPは他の基地局の情報を端末に送信する。
FAPは、他の基地局の情報を端末に送信する。端末は、まず、受信した基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする1つ又は複数の基地局を選択し、さらに目標基地局を決定し得る。目標基地局を選択する方法は、実際の要求に従って柔軟に設定することができる。例えば、端末は、信号強度に従って、最高信号強度を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は、端末によってサポートされるチャンネル周波数に一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。
この実施形態において、端末が接続を開始するFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは他の基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信できるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
<第16実施形態>
図11は、本発明の第16実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態の実行体は端末とし得る。図11に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ111:端末はメッセージをFAPに送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末は、端末によって要求されたサービスの情報を現在選択されているFAPに送信して、FAPに対してネットワーク・アクセス・サービスを端末に提供するように要求する。端末によって要求されたサービスの情報は、端末によって要求された緊急サービスの指示情報、又は、端末によって要求されたロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの指示情報を含み得る。
ステップ112:FAPによって送信された他の基地局の情報を受信し、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、他の基地局の情報はFAPによって取得され、基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示するための指示情報を含む。
端末によって要求された情報を受信するとき、FAPは、FAPがサービスをサポートするかどうかを判断する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末のためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、FAPは他の基地局の情報を取得し、他の基地局の情報を端末に送信する。他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含み、基地局によって用いられるチャンネル周波数をさらに含む。他の基地局は、FAPに隣接するMBS及び/又はFAPに隣接する近隣のFAPを含み得る。
ステップ113:端末は、受信した他の基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする基地局を決定し、さらに目標基地局を決定する。
端末は、受信した他の基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする1つ又は複数の基地局をまず選択し、さらに目標基地局を決定し得る。目標基地局を選択する方法は、実際の要求に従って柔軟に設定し得る。例えば、端末は信号強度に従って最大の信号強度を備える基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は端末によってサポートされるチャンネル周波数に一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。
目標基地局が決定された後、端末は、目標基地局にメッセージを送信し、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末が要求されたサービスを実行するよう、目標基地局が端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは、FAPによって取得された他の基地局の情報を受信することができ、他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含むので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、したがって、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
<第17実施形態>
図12は、本発明の第17実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。この実施形態は、適応シナリオにおける緊急サービス処理を実施例として取り上げて説明される。この実施形態において、MSによって要求されるサービスは緊急サービスであり、現在MSに接続されているFAPはFAP1であり、FAP2及びFAP3は、FAP1に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーは、FAPを管理し、且つ、FAPの緊急サービスサポート能力を有効化又は無効化することができると仮定する。図12に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ121:MSが緊急サービスを開始したいとき、又はMSが元のセルからFAPに含まれるセルに緊急サービスをハンドオーバしたいとき、MSは、サービス実行FAP、例えばFAP1を選択する。この場合、MSは、FAP1が緊急サービスをサポートするかどうかを知らない。
スイッチが入ってパワーを上げるとき、MSが緊急サービス、例えば選択されたサービス実行FAPを経由して緊急ページングサービスを開始したい場合、又は緊急サービスを実行するMSがFAPにハンドオーバされる必要がある場合、MSは予め設定された基地局の選択ストラテジーに従ってFAPを選択し、この選択されたFAPはFAP1である。この場合、MSは、FAP1が緊急サービスをサポートするかどうかを決定することはできない。
ステップ122:MSは、レンジング要求(RNG−REQ)メッセージをFAP1に送信し、このRNG−REQメッセージは緊急サービス指示情報を運ぶ。
ステップ123:FAP1は、隣接FAPの緊急サービスサポート能力の情報を照会するために、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報照会要求をFAP管理サーバーに送信する。
FAP1は、MSによって送信されたRNG−REQメッセージを受信する。RNG−REQメッセージは緊急サービス指示情報を運ぶので、FAP1はMSによって要求されたサービスが緊急サービスであることを学習する。
FAP1は、FAP1が緊急サービスをサポートするかどうかを判断する。FAP1が緊急サービスをサポートする場合、FAP1はMSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、レンジング応答(RNG−RSP)メッセージをMSに送信し、このRNG−RSPメッセージはMSアクセスを受諾する指示情報を運ぶ。
FAP1が緊急サービスサポート能力を持たない場合、FAP1は現在緊急サービスをサポートせず、代替として、FAP1が緊急サービス能力を有しても、FAP管理サーバーの制御下で、FAP1の緊急サービスサポート能力は既に無効化され、すなわち、FAP1における緊急サービスをサポートする指示識別子が緊急サービスをサポートしない値に設定されて、FAP1は緊急サービスをサポートしない。FAP1が緊急サービスをサポートしないことを決定した後、FAP1は、他の基地局の情報を取得する必要がある。
FAP1は、隣接FAPの緊急サービスサポート能力の情報を照会するために、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の照会要求をFAP管理サーバーに送信することができる。
FAP管理サーバーは、FAPの情報を維持する。FAPの情報は、FAPの識別子及びFAPのESサポート能力の情報を含む。FAPの情報は、以下の情報の1つ又は複数の部分をさらに含んでもよい。FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、CSGに含まれる端末識別子のリスト、並びにFAPが所属するページンググループの識別子。
任意選択によって、FAP管理サーバーはMBSの情報をさらに維持し得る。この場合、FAP1はFAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得してもよい。この状態は図12には示されない。
ステップ124:FAP管理サーバーは、FAP1の隣接FAPを決定し、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージをFAP1に送信し、このES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージは、他のFAPの情報を運び、この他のFAPの情報は、少なくともFAPの識別子及び対応する基地局が緊急サービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含む。任意選択によって、隣接FAPの情報は、FAPのチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
他の基地局は、FAPに隣接するMBS及び/又はFAPに隣接するFAPとし得る。この実施形態において、FAP1の隣接FAPは、FAP2及びFAP3を含み、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信すると仮定する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子、緊急サービスをサポートするFAP2の指示情報、FAP3の識別子、及び緊急サービスをサポートしないFAP3の指示情報を含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーはFAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
ステップ125:FAP1は、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージを受信し、このメッセージから隣接FAPの情報を取得する。
ステップ126:FAP1は、RNG−RSPメッセージをMSに送信し、このRNG−RSPメッセージは、FAP2及びFAP3の識別子、緊急サービスをサポートするFAP2の指示情報、並びに緊急サービスをサポートしないFAP3の指示情報を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージは、緊急サービスをサポートするFAP2及びFAP3によって用いられるチャンネル周波数をさらに運んでもよい。
任意選択によって、FAP1は、隣接するMBSの識別子をMSに送信する。任意選択によって、FAP1は、MBSによって用いられるチャンネル周波数をMSに送信する。MBSの識別子及びMBSによって用いられるチャンネル周波数は、RNG−RSPメッセージの中で運び、MSに送信し得る。
ステップ127:MSは、目標基地局を決定するために受信した基地局の情報に従って、緊急サービスをサポートする基地局を決定し、緊急サービス指示情報を目標基地局に送信する。MSが目標基地局を経由して緊急サービスを実行するよう、目標基地局がMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供する。図12は、MSが目標基地局としてFAP2を決定する状態を概略的に示す図である。
MSは、FAP1から送信された基地局の情報を受信する。端末は、まず、受信した基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする1つ又は複数の基地局を選択し、さらに目標基地局を決定し得る。目標基地局を選択する方法は、実際の要求に従って柔軟に設定し得る。例えば、端末は信号強度に従って最大信号強度を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は、端末によってサポートされるチャンネル周波数と一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。目標基地局は、予め設定された基地局選択ストラテジーを用いて決定される。この実施形態において、MSは、まず、FAP2が緊急サービスをサポートすることを決定する。1つだけの基地局が緊急サービスをサポートするので、FAP2が、目標基地局として決定される。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPが緊急サービスをサポートしないとき、FAPは、FAP管理サーバーから他の基地局の情報を取得し、他の基地局の情報をMSに送信し、緊急サービスをサポートする基地局にMSを案内する。したがって、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、したがって、MSによる緊急サービスの実行効率が上がる。
<第18実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法の他の実施形態である。この実施形態と第17実施形態の相違は、この実施形態において、WiMAX FAPの展開プロセス中に、FAPそれ自身以外の他のFAPの情報が、展開されたFAP上に予め構成し得ることである。FAPの情報は、FAPの識別子、及びFAPが緊急サービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含む。FAPの情報は、以下の情報の1つ又は複数の部分をさらに含み得る。FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、CSGに含まれる端末識別子のリスト、並びにFAPが所属するページンググループの識別子。
この実施形態において、ステップ123及びステップ124は実行する必要がなく、ステップ125は、具体的には、以下の通りである。FAP1は、予めの構成に従って他のFAPの情報を取得する。他の処理プロセスは第17実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、他のFAPの緊急サービスサポート能力が変更される場合、例えば、FAP3がネットワーク展開中に緊急サービスをサポートする場合、しかし、後続の適応プロセスにおいて、FAP管理サーバーがFAP3の緊急サービスサポート能力を無効化するので、FAP3の緊急サービスサポート能力が変更され、FAP1は隣接FAPの予め展開された情報を更新し得る。隣接するFAPの情報を更新する方法は制限されない。例えば、ネットワーク管理者はFAP1上の隣接FAPの情報を手動で更新する。代替として、緊急サービスサポート能力が変更されるFAPは、隣接FAPを能動的に通知するので、隣接FAPは隣接FAP上に構成された情報を更新することができる。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPが緊急サービスをサポートしないとき、FAPは、他のFAPの予め構成された情報をMSに送信し、緊急サービスをサポートするFAPにMSを案内するので、MSは、緊急サービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局選択の盲目性が低減され、したがって、MSによる緊急サービスの実行効率が上がる。
<第19実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法の他の実施形態である。この実施形態と第17実施形態の相違は、この実施形態において、FAP1がFAP1に隣接するMBSの情報を取得できることである。この場合、以下が含まれる。
ステップ126において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、取得したMBSの情報をさらに運ぶ。他の処理プロセスは、第17実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
FAP1によるMBS取得の方法は制限されない。
例えば、FAP1は、能動的なスキャニングによってFAP1の周辺に展開されたMBSの情報を取得し得て、具体的には、以下のステップが含まれる。FAP1はスキャン要求をブロードキャストする。スキャン要求を受信するMBSは、FAP1にスキャン応答をフィードバックする。FAP1はスキャン応答に従って、対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP1は、FAP1によって受信されたセル・ブロードキャスト・メッセージによってFAP1の周辺に展開されたMBSを決定してもよい。FAP1がMBSの範囲にある場合、FAPは、MBSによって送信されたセル・ブロードキャスト・メッセージを受信してもよく、これによって対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP管理サーバーはMBSの情報を維持し、FAP管理サーバーはFAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信してもよい。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPが緊急サービスをサポートしないとき、FAPは、FAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得することができ、取得されたMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内するので、MSは緊急サービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局選択の盲目性が低減され、したがって、MSによる緊急サービスの実行効率が上がる。
<第20実施形態>
図13は、本発明の第20実施形態によるリダイレクト方法における信号相互作用の図である。この実施形態は実施例としてアイドルモードの端末によって開始された非緊急サービスの処理プロセスを取り上げて説明される。
この実施形態において、MSはアイドル(Idle)モードにあると考えられ、MSによって要求されたサービスは、ロケーション更新(Location Update、LU)サービス又はリエントリー(Re−entry)サービスであり、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの両方とも非緊急サービスである。現在MSに接続されているFAPはCSG型のFAP1であり、FAP2及びFAP3は、FAP1に個別に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーはFAPを管理し、FAPの情報を維持する。図13に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ131:MSがアイドルモードにあり、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを開始する必要があるとき、MSは、サービス実行FAP、例えばFAP1を選択する。この場合、MSは、MSがFAP1の加入者グループに所属するかどうかを知らない。
アイドルモードは、WiMAX仕様において端末のために提供されるパワー節約モードである。パワー節約モードにおける端末は、定期的に基地局から情報を受信する必要があり、端末の位置する領域のページンググループが変更されることを端末が発見するとき、すなわち、ロケーション更新サービスを開始するとき、ページングコントローラ上のそれ自身の位置情報を更新する必要がある。代替として、端末は、データ伝送を発見するとき、すなわち、リエントリーサービスを開始するとき、アイドルモードを出るためのアクセスポイントを選択する必要がある。
CSG FAPはユーザのための制御機能を増加することができ、この機能は、CSG FAP上のCSG情報の管理によって達成することができる。非緊急サービス、例えばロケーション更新サービス又はリエントリーサービスに関して、一般にCSGに所属する端末だけがFAPを経由してネットワークにアクセスできる。したがって、CSG FAPは、ビジター端末のためにネットワーク・アクセス・サービスを提供するかどうかを決定するために、ビジター端末がCSG FAP自身の加入者グループに所属するかどうかを判断する必要がある。
しかし、オープンFAP及びOSG FAPに関しては、一般にネットワーク・アクセス・サービスは全てのビジター端末のために提供することができる。
この実施形態において、アイドルモードにあるMSが非緊急サービス、例えば、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを開始するとき、MSはMSの位置する領域のFAPの加入者グループに所属するかどうかを知らないので、MSはMSが所属しない加入者グループのFAPを選択し、選択したFAPにロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを開始し得る。
ステップ132:MSはレンジング要求(RNG−REQ)メッセージをFAP1に送信し、RNG−REQメッセージは非緊急サービスの指示情報及びMS識別子情報を運ぶ。MSの識別情報は、装置識別子及びMSのMACアドレスなどの情報を含む。
MSによって開始された非緊急サービスがロケーション更新サービスである場合、非緊急サービスの指示情報はロケーション更新の指示情報である。MSによって開始された非緊急サービスがリエントリーサービスである場合、非緊急サービスの指示情報はアイドルモードから出ることの指示情報である。
ステップ133:FAP1は、FAP管理サーバーに隣接FAPのCSG情報の照会を要求するためにMS CSG情報要求メッセージを送信し、ここで、FAP1の隣接FAPは、FAP1の周辺に展開されたFAPである。
FAP1は、MSから送信されたRNG−REQメッセージを受信し、RNG−REQメッセージは、非緊急サービスの指示情報を運ぶので、MSによって要求されたサービスが非緊急サービス、例えばロケーション更新サービス又はリエントリーサービスであることを学習する。
この実施形態において、FAP1は、CSGFAPであると仮定する。FAP1は、MSの識別子情報に従って、MSがFAP1の加入者グループに所属するかどうかを決定する。例えば、FAP1は、装置識別子又はMSのMACアドレスなどのMSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリストにあるかどうかを決定する。MSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリスト中にある場合、MSは、FAP1の加入者グループに所属するが、MSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリストにない場合、MSは、FAP1の加入者グループに所属しない。
MSがFAP1の加入者グループに所属する場合、FAP1は、MSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、MSにレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを送信し、このRNG−RSPメッセージは、MSアクセス受諾の指示情報を運ぶ。
MSがFAP1の加入者グループに所属しない場合、FAP1は、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供することを拒絶し、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供できる他の基地局の情報を取得する。
FAP管理サーバーは、FAPの情報を維持する。FAPの情報はFAPの識別子を含む。FAPは、オープンFAP、OSG FAP、及びCSG FAPを含み得る。CSG FAPに関しては、FAP管理サーバーはさらに、CSG FAPのCSG情報を維持し、このCSG情報は、CSGの含まれる端末識別子のリストとし得る。FAPの情報は、1つ又は複数の部分の以下の情報をさらに含んでもよい。FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPの緊急サービスサポート能力の情報、並びにFAPの所属するページンググループの識別子。
任意選択によって、FAP管理サーバーは、MBSの情報をさらに維持してもよい。この場合、図13に示すように、FAP1は、FAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得してもよい。
ステップ134:FAP管理サーバーは、FAP1の隣接FAPを決定し、MS CSG情報応答メッセージをFAP1に送信し、このMS CSG情報応答メッセージは、隣接FAPの情報を運ぶ。隣接FAPの情報は、FAPの識別子を含み、FAPがCSG FAPである場合、CSG FAPのCSG情報をさらに含んでもよく、このCSG情報はCSGに含まれる端末識別子のリストとしてもよい。任意選択によって、隣接FAPの情報はFAPによって用いられるチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
他の基地局は、FAPに隣接するMBS及び/又はFAPに隣接するFAPとし得る。この実施形態において、FAP1に隣接するFAPは、FAP2及びFAP3を含み、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信すると仮定する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子及びFAP3の識別子を含む。FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPである場合、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のCSG情報及びFAP3のCSG情報をさらに含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーはFAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
この実施形態において、FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPであると仮定する。
ステップ135:FAP1はMS CSG情報応答メッセージを受信し、このメッセージから隣接FAPの情報を取得する。
任意選択によって、FAP管理サーバーからFAP1によって取得された基地局の情報が、FAP1に隣接するMBS、FAP1に隣接するオープンFAP、及び/又はFAP1に隣接するOSG FAPの情報をさらに含む場合、FAP1は、基地局の情報をMSに送信する。
ステップ136:FAP1は、MSにRNG−RSPメッセージを送信し、このRNG−RSPメッセージは他の基地局の情報、例えば、MSのロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートするFAP2及びFAP3の識別子、FAP2及びFAP3がロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートすることを指示するための指示情報を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージはMSのロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートするFAP2及び/又はFAP3によって用いられるチャンネル周波数をさらに運んでもよい。
ステップ137:MSは、他の基地局の情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定し、目標基地局を決定し、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの指示情報を目標基地局に送信する。目標基地局はMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供するので、MSは、目標基地局によってロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを実行し得る。
MSは、FAP1によって送信された他の基地局の情報を受信し、隣接FAPのCSG情報に従って、CSG情報の中のMS識別子情報を含むFAPを決定し、このFAPは、ロケーション更新サービス又はMSのリエントリーサービスをサポートする。
サービスをサポートする基地局を選択した後、MSは予め設定された基地局選択ストラテジーを用いてサービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定する。目標基地局を決定するMSの方法は制限されない。詳細については、第17実施形態のステップ127の対応する説明を参照することができ、詳細はここでは再度説明されない。図13は、MSが目標基地局としてFAP2を選択する状態を示す。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAP管理サーバーから他の基地局の情報を取得し、他の基地局の情報をMSに送信し、MSを端末のロケーション更新サービス又はリエントリーをサポートする基地局に案内するので、基地局からの目標基地局の選択における盲目性を低減し、これによってアイドルモードのMSによるロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
さらに、FAP1が非緊急サービスをサポートする基地局の情報を取得する異なる方法に応じて、この実施形態による技術解決策の技術的特徴の一部を置き換えて、本発明の実施形態のいくつかの変形形態を得ることができる。
<第21実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法のさらに別の実施形態である。この実施形態と第20実施形態の相違は、この実施形態において、WiMAX FAPの展開において、隣接FAPの情報が展開されたFAP上に予め構成し得ることである。隣接FAPの情報は、FAPのタイプ及びFAPの識別子を含む。FAPがCSG FAPである場合、隣接FAPの情報は、CSG FAPのCSG情報をさらに含み、このCSG情報は、CSGに含まれる端末識別子のリストとし得る。FAPの情報は1つ又は複数の部分の以下の情報をさらに含んでもよい。FAPによって用いられるチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPの緊急サービスサポート能力の情報、並びにFAPが所属するページンググループの識別子。
この実施形態において、FAP1は、FAP管理サーバーからMSの非緊急サービスをサポートする基地局の情報を照会する必要がなく、すなわち、ステップ133及び134は実行する必要がなく、ステップ135は、具体的には、FAP1が予めの構成に従って他の基地局の情報を取得する。他の処理プロセスは、第20実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、隣接FAPの中のCSG FAPのCSGが変更される場合、FAP1は、隣接FAPの予め展開された情報を更新し得る。CSG FAPの情報を更新する方法は制限されない。例えば、ネットワーク管理者は、FAP1上のCSG FAPの情報を手動で更新する。代替として、CSGが変更されるFAPは、能動的に隣接FAPに通知してもよく、隣接FAPは、隣接FAP上に構成された情報を更新してもよい。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、他の基地局の情報を予め構成し、他の基地局の情報をMSに送信し、MSのロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートする目標基地局にMSを案内するので、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによってアイドルモードのMSによるロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第22実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法のさらに別の実施形態である。この実施形態と第20実施形態の相違は、この実施形態において、FAP1が、FAP1に隣接するMBSの情報を取得することである。この場合、ステップ136において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、取得されたMBSの情報をさらに運ぶ。他の処理プロセスは第20実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
MBSの情報を取得するFAP1の方法は制限されない。詳細については、第6実施形態の対応する説明を参照することができ、詳細はここでは再度説明されない。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得し、取得したMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内することができ、これによってアイドルモードのMSによるロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第23実施形態>
図14は、本発明の第23実施形態による端末の概略構造図である。図14に示すように、この実施形態の端末は、サービス情報送信モジュール141、基地局情報受信モジュール142、及び基地局決定モジュール143を含む。
サービス情報送信モジュール141は、メッセージをFAPに送信するように構成され、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報受信モジュール142は、FAPによって送信された他の基地局の情報を受信するように構成され、この他の基地局の情報は、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、FAPによって取得される。
基地局決定モジュール143は、基地局の情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定するように構成され、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定する。
さらに、基地局情報受信モジュールによって受信した他の基地局の情報は、基地局の識別子、及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含む。任意選択によって、他の基地局の情報は、基地局によって用いられるチャンネル周波数をさらに含んでもよい。基地局決定モジュール143は、対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定し、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定する。
前述の技術的解決策において、任意選択によって、端末によって要求されたサービスは、緊急サービス、ロケーション更新サービス、又はリエントリーサービスを含んでもよい。
前述の技術的解決に基づいて、基地局決定モジュール143は、サービス実行基地局決定ユニット1430、及び目標基地局決定ユニット1431を含む。
基地局情報受信モジュールは、具体的には、基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を受信する。サービス実行基地局決定ユニット1430は、対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする基地局を決定するように構成される。目標基地局決定ユニット1431は、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定するように構成される。
目標基地局決定ユニットは、第1の決定ユニット14311、又は第2の決定ユニット14312を含む。
第1の決定ユニット14311は、サービスをサポートする基地局の信号強度に従って目標基地局を決定するように構成される。
代替として、基地局情報受信モジュール142は、具体的には、基地局によって用いられるチャンネル周波数を受信する。したがって、第2の決定ユニット14312は、端末によってサポートされるチャンネル周波数と一致するチャンネル周波数を備える基地局を目標基地局として決定するように構成される。
サービス情報送信モジュール141は、目標基地局にメッセージを送信するように構成され、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末は、FAPによって取得された他の基地局の情報を受信することができるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができ、これによって、目標基地局の選択における盲目性を低減し、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
<第24実施形態>
図15は、本発明の第24実施形態による通信システムの概略構造図である。図15に示すように、この実施形態の通信システムは、FAP151及び端末152を含み、このFAP151は端末152と通信接続されている。
FAP151は、メッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPがサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報を取得し、端末が、基地局の情報に従って目標基地局を決定し、メッセージを目標基地局に送信できるように、基地局の情報を端末に送信するように構成される。
端末152は、FAPにメッセージを送信し、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPによって送信された他の基地局の情報を受信し、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、この他の基地局の情報がFAPによって取得され、他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含み、基地局の情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定し、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定し、メッセージを目標基地局に送信するように構成される。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは他の基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
当業者であれば、添付図面は例示的実施形態の概要図に過ぎず、添付図面中のモジュール又はプロセスは本発明の実施において必ずしも必要ではないことを理解すべきである。
当業者であれば、一実施形態によるデバイスにおけるモジュールは、実施形態の説明による実施形態のデバイス中に配分してもよく、又はこの実施形態とは異なる1つ又は複数のデバイス中に配置されるように変更してもよいことを理解すべきである。上記実施形態におけるモジュールは、1つのモジュールに結合してもよく、又はさらに複数のサブモジュールに分割してもよい。
本発明の上記実施形態の連番は、説明の便宜のために過ぎず、実施形態の質に影響を与えない。
当業者であれば、本発明の実施形態による方法のステップの全て又は一部がプログラム命令関連ハードウェアによって実行できることを理解すべきである。プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。プログラムが実行されるとき、本発明の実施形態による方法のステップが実行される。記憶媒体は、リードオンリーメモリー(ROM)、ランダムアクセスメモリー(RAM)、磁気ディスク、及び光ディスクなど、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体でもよい。
最後に、上記実施形態は、本発明の技術的解決を説明するために提供され、本発明を制限するものではないことに留意すべきである。本発明は、実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者であれば、修正及び置換が本発明の精神及び範囲から逸脱しない場合、実施形態に説明された技術的解決策に修正を加えることができ、又は技術的解決策におけるいくつかの地術的特徴に均等の置換を行うことができることを理解すべきである。
本出願は、「REDIRECTION METHOD,REDIRECTION DEVICE,AND COMMUNICATION SYSTEM」の名称で2009年11月27日に中国特許庁に出願された中国特許出願第200910225894.3号の優先権を主張するものであり、その内容全体は参照によって本出願明細書に組み込まれる。
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、リダイレクト方法、リダイレクト装置、及び通信システムに関する。
良好なネットワーク・カバレッジ・レート、具体的には、良好な屋内カバレッジレートは、第3世代(3G)モバイル通信技術を成功に導く重要な要因の1つである。マイクロ波アクセスのための世界相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)技術において、フェムト・アクセス・ポイント(femto access point、FAP)は、例えば、家屋、事務所、又はユーザの企業の事務所建物内に展開され、FAPはインターネット・プロトコル(IP)・ブロードバンドを通じてオペレータのネットワークに接続され、これによって効率的にネットワークの屋内カバレッジを改善する。
現在WiMAX仕様に適用された解決策において緊急サービス(Emergency Service、 ES)通信を確保するために、端末レンジング要求(RNG−REQ)メッセージがサービス指示のために用いられる。例えば、ESを要求している端末にFAPがアクセスサービスを提供するのを可能にするために、ES指示情報がRNG−REQメッセージに加えられる。WiMAXがFAPのESのサポート能力を無効化又は有効化することができるように、FAPのESのためのサポート能力は、WiMAXのFAP管理エンティティによって制御することができる。
発明者は、本発明を実行する過程において、端末がFAPにサービス、例えばES要求を開始するとき、端末はFAPがサービスのためのサポート能力を提供できるかどうかを学習できないことを見出した。FAPがサービスのためのサポート能力を提供できない場合、端末はFAPを再び選択する必要がある。しかし、再び選択されたFAPがサービスのサポート能力を提供できるかどうかが依然として不確実であるので、端末によって要求されたサービスの実行効率は低下する。
本発明の実施形態は、端末が要求されたサービスを実行する効率を改善するためのリダイレクト方法、リダイレクト装置、及び通信システムを提供する。
本発明の一実施形態は、リダイレクト方法を提供する。本方法は以下のステップを含む。
FAPがメッセージを受信し、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
FAPがサービスをサポートしないことを決定した後、FAPはサービスをサポートする基地局(base station)(BS)の情報を取得する。
FAPは、サービスをサポートする基地局の情報に従って端末が目標基地局を決定できるように、端末に、サービスをサポートする基地局の情報を送信する。
本発明の一実施形態はさらにFAPを提供する。FAPは、サービス情報受信モジュールと、基地局情報取得モジュールと、基地局情報送信モジュールと、を含む。
サービス情報受信モジュールは、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報取得モジュールは、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、サービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局情報送信モジュールは、端末が、サービスをサポートする基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、端末に、サービスをサポートする基地局の情報を送信するように構成される。
本発明の一実施形態は、端末をさらに提供する。端末は、サービス情報送信モジュールと、基地局情報受信モジュールと、基地局決定モジュールと、を含む。
サービス情報送信モジュールは、FAPにメッセージを送信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報受信モジュールは、FAPから送信された基地局の情報を受信するように構成され、基地局の情報は、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、FAPによって取得され、基地局はサービスをサポートする。
基地局決定モジュールは、基地局の情報に従って目標基地局を決定するように構成される。
本発明の一実施形態はさらに、通信システムを提供する。通信システムは、FAPと、FAPに通信接続する端末と、を含む。
FAPは、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、サービスをサポートする基地局の情報を取得し、端末が、サービスをサポートする基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、端末に、サービスをサポートする基地局の情報を送信するように構成される。
本発明の一実施形態はさらに、FAP管理サーバーを提供する。サーバーは、受信モジュールと、照会モジュールと、送信モジュールと、を含む。
受信モジュールは、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報の照会要求を受信するように構成される。
照会モジュールは、照会モジュールに記憶された基地局の情報を照会するように構成され、照会要求を送信するFAPの隣接基地局の情報を取得する。
送信モジュールは、照会要求を送信するFAPに隣接する基地局の情報を送信するように構成される。
本発明によれば、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、端末に、サービスをサポートする基地局の情報を送信する。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
本発明の一実施形態はさらにリダイレクト方法を提供し、この方法は、
端末によってフェムト・アクセス・ポイント(FAP)に、端末によって要求されたサービスの情報を含むメッセージを送信することと、
FAPによって送信された他の基地局の情報を端末によって受信することであって、FAPそれ自身がサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報がFAPによって取得される、前記受信することと、
他の基地局の情報に従ってサービスをサポートする目標基地局を端末によって決定して、目標基地局にメッセージを送信することと、
を含む。
本発明の一実施形態は端末をさらに提供し、この端末は、
フェムト・アクセス・ポイント(FAP)に、端末によって要求されたサービスの情報を含むメッセージを送信するように構成される送信モジュールと、
FAPによって送信された他の基地局の情報を受信するように構成され、FAP自身がサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報がFAPによって取得される、基地局情報受信モジュールと、
他の基地局の情報に従って、サービスをサポートする目標基地局を決定するように構成される基地局決定モジュールと、
を含む。
本発明の一実施形態は通信システムをさらに提供し、この通信システムは、
フェムト・アクセス・ポイント(FAP)と、FAPに通信接続する端末と、を含み、
端末は、FAPにメッセージを送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPによって送信された他の基地局の情報を受信し、FAP自身がサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報がFAPによって取得され、他の基地局の情報に従ってサービスをサポートする目標基地局を決定して、目標基地局にメッセージを送信するように構成される。
本発明の実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末はFAPから他の基地局の情報を取得する。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、これによって、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
本発明又は先行技術の実施形態による技術的解決策をより明瞭に説明するために、実施形態又は先行技術を説明するための添付図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明のいくつかの実施形態であり、当業者であれば添付図面から創造の努力なしに他の図面を導くことができる。
図1は、本発明の第1実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図2は、本発明の第2実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図3は、本発明の一実施形態による適応シナリオにおけるWiMAXネットワークの概略構造図である。
図4は、本発明の第3実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図5は、本発明の第7実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図6は、本発明の第11実施形態によるFAPの概略構造図である。
図7は、本発明の第12実施形態による端末の概略構造図である。
図8は、本発明の第13実施形態による通信システムの概略構造図である。
図9は、本発明の第14実施形態によるFAP管理サーバーの概略構造図である。
図10は、本発明の第15実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図11は、本発明の第16実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。
図12は、本発明の第17実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図13は、本発明の第20実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。
図14は、本発明の第23実施形態による端末の概略構造図である。
図15は、本発明の第24実施形態による通信システムの概略構造図である。
本発明の技術的解決策は、本発明の添付図面を参照して以下に明瞭かつ完全に説明される。説明される実施形態は本発明の全ての実施形態ではなく一部であるのは明らかである。本発明の実施形態に基づいて当業者によって創造の努力なしに得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
<第1実施形態1>
図1は、本発明の第1実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態において、実施主体は、現在端末に接続されているフェムト基地局(FAP、FAP、FAPとも呼ばれる)とし得る。図1に示すように、実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ11において、FAPはメッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末がネットワークにアクセスする必要がある場合、FAPはネットワーク・アクセス・サービスを提供し得る。端末が特定の或るFAPに接続されるとき、端末はFAPにメッセージを送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末によって要求される情報は、例えば、端末によって要求されるESの指示情報、ロケーション更新(location update、LU)サービス、又は端末によって要求されるリエントリー(re−entry)サービスを含み得る。
ステップ12において、FAPがサービスをサポートしないことを決定した後、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を取得する。
FAPは、FAPが端末によって要求されたサービスの情報に従ってサービスをサポートするかどうかを決定する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末にサービスのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、サービスをサポートする基地局に端末をリダイレクトするために、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を取得する。
サービスをサポートする基地局は、FAPに隣接するマクロ基地局(Macro Base Station、MBS)、及び/又はFAPに隣接してサービスをサポートするFAPを含み得る。
サービスをサポートする基地局の情報を取得するモードは制限されない。例えば、FAPは、サービスをサポートする基地局の情報をFAP管理サーバーから得てもよい。代替として、隣接する基地局の能力情報は、ネットワーク展開過程においてFAPに予め構成してもよく、サービスをサポートする基地局の情報は、隣接基地局の能力情報に従って決定される。
ステップ13において、端末が基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を端末に送信する。
FAPは、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を端末へ送信する。端末は予め設定された基地局選択ストラテジーに従って、受信した基地局の情報に基づいて目標基地局を決定して、端末によって要求されたサービスの情報を含むメッセージを目標基地局に送信し得る。端末が要求されたサービスを実行できるように、目標基地局は端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、端末によって要求されたサービスを実行する効率が上がる。
<第2実施形態>
図2は、本発明の第2実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態において、実施主体は端末とし得る。図2に示すように、実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ21において、端末はメッセージをFAPに送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末は、FAPがネットワーク・アクセス・サービスを端末のために提供することを要求するために、現在端末に接続されているFAPに、端末によって要求されたサービスの情報を送信する。端末によって要求されたサービスの情報は、例えば、端末によって要求されたESの指示情報、又は、LUサービスの指示情報、又は端末によって要求されたリエントリーサービスを含み得る。
ステップ22において、FAPから送信された基地局の情報を受信し、この基地局の情報は、FAPがサービスをサポートせず、基地局が端末によって要求されたサービスをサポートすることを決定するときに、取得される。
端末によって要求されたサービスの情報が受信されるとき、FAPは、FAPがサービスをサポートするかどうかを決定する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末のためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、FAPはサービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信する。
端末によって受信された基地局の情報は、基地局の識別子、又は基地局の識別子及び基地局によって用いられるチャンネル周波数を含み得る。基地局は、FAPに隣接するMBS、及び/又は要求されたサービスをサポートしFAPに隣接するFAPを含み得る。
ステップ23において、基地局の情報に従って目標基地局を決定する。
端末は、目標基地局にメッセージを送信し得て、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末は、予め設定された基地局選択ストラテジーに従って、受信した基地局の情報に基づいて目標基地局を決定し得る。基地局選択ストラテジーは、実際の要求に従って柔軟に設定してもよい。例えば、端末は、信号強度に従って最高信号強度を備える基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は、端末によってサポートされるチャンネル周波数に一致するチャンネル周波数を備える基地局を目標基地局として選択してもよい。
目標基地局を決定した後、端末はメッセージを目標基地局に送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末が要求されたサービスを実行できるように、目標基地局は、端末のためのネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局についてのFAPによって取得された情報を受信することができるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、目標基地局の選択における盲目性が低減され、その結果、端末によって要求されたサービスの実行効率が改善される。
図3は、本発明の一実施形態による適応シナリオにおけるWiMAXネットワークの概略構造図である。図3に示すように、フェムト・アクセス・サービス・ネットワーク(フェムトASN)は、FAP、セキュリティゲートウェイ(SeGW)、及びフェムトゲートウェイ(フェムトGW)を含む。
モバイルステーション(MS、モバイル端末とも呼ばれる)は、FAPに接続し得て、MSによって要求されたサービスの情報を提供する。MSは端末の一種である。
FAPは、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
SeGWは、セキュリティ目的の機能エンティティとして、FAPのためのセキュリティ保護がされたトンネルを提供し、FAPの認証と許可に責任を持つ。
フェムトGWは、FAPを制御し、ユーザのデータを共通サービスネットワーク(common services network、CSN)に伝送する責任がある。
FAPのサービス範囲は、MBSに比較して相対的に小さく、十メートル〜数百メートルの範囲内である。FAPは、家屋、事務所、ユーザの企業の事務所建物の中で展開することができ、IPブロードバンドを経由してオペレータネットワークに接続し得る。FAPは以下の3種類を含むことができる。
オープンFAP:オープンFAPにおいて、加入者グループ機能は設定されず、ユーザはFAP上で管理されない。
オープン加入者グループ(Open Subscriber Group、OSG):OSG FAPにおいて、加入者グループ機能を設定することができるが、FAPはビジターの端末がそのOSGに所属するかどうかを決定しない。
クローズ加入者グループ(Close Subscriber Group、CSG):CSG FAPにおいて、加入者グループ機能を設定することができ、FAPはビジター端末がそのCSGに所属するかどうかを決定する必要がある。端末がそのCSGに所属しない場合、FAPは端末のためのアクセスサービスの提供を拒絶する。非ES、例えば、通常LUサービス又はリエントリーサービスに関しては、一般にCSGに所属する端末だけがFAPを経由してネットワークに接続することができる。
図3に示すように、WiMAXネットワークにおいて、NSPなどの従来の商業団体を基盤として新規の商業団体のフェムト・ネットワーク・サービス・プロバイダ(フェムトNSP)が導入される。フェムトNSPは、FAPの運用、認証、及び管理に責任を有する。例えば、FAP管理サーバー(FAPMgm、FAP管理機能エンティティとも呼ばれる)は、FAPの管理に責任を有する。FAPの情報及びMBSの情報は、FAP管理サーバー上で維持することができる。
<第3実施形態>
図4は、本発明の第3実施形態によるリダイレクト方法における信号相互作用図である。この実施形態において、図3に示す適応シナリオにおけるESの処理が実施例として取り上げられる。この実施形態において、MSによって要求されるサービスはESであり、現在MSに接続されているFAPはFAP1であり、FAP2及びFAP3は、別個にFAP1に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーはこれらのFAPを管理し、FAPのESのためのサポート能力を有効化又は無効化できると仮定する。図4に示すように、実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ41において、MSがESを開始したいとき、又はMSがオリジナルのセルからFAPにカバーされるセルへハンドオーバしたいとき、MSはサービスFAP、例えばFAP1を選択する。この場合、MSはFAP1がESをサポートするかどうかを知らない。
MSにスイッチが入って起動されるときに、選択されたサービスFAPを経由してES、例えば、緊急コールサービスを開始したい場合、又はESを実行するMSがFAPにハンドオーバする必要がある場合、MSは予め設定された基地局の選択ストラテジーに従ってFAPを選択し、この選択されたFAPはFAP1である。この場合、MSはFAP1がESをサポートするかどうかを決定できない。
ステップ42において、MSはRNG−REQメッセージをFAP1に送信し、このRNG−REQメッセージはES指示情報を運ぶ。
ステップ43において、FAP1は、隣接するFAPのESサポート能力の情報を照会する(問い合わせる)(query)ために、ES能力をサポートするアクセスポイント情報の照会要求をFAP管理サーバーに送信し、このFAP1の隣接FAPはFAP1の周辺に展開されたFAPである。
FAP1が、MSから送信されたRNG−REQメッセージを受信し、RNG−REQメッセージがES指示情報を運ぶので、FAP1は、MSによって要求されたサービスがESであることを学習する。
FAP1は、FAP1がESをサポートするかどうかを決定する。FAP1がESをサポートする場合、FAP1はMSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、MSにレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを送信し、このRNG−REQメッセージはMSアクセスを受諾する指示情報を運ぶ。
FAP1がESサポート能力を持たない場合、現在FAP1はESをサポートしない。代替として、FAP1はESサポート能力を有するが、このFAP1のESサポート能力がFAP管理サーバーの制御の下で無効化される場合、FAP1は、またESをサポートしない。FAP1がESをサポートしないことを決定した後、FAP1は、ESをサポートする基地局の情報を取得する必要がある。
FAP1は、隣接するFAPのESサポート能力の情報を照会するために、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の照会要求をFAP管理サーバーに送信し得る。
FAP管理サーバーは、FAPの情報を維持する。FAPの情報は、FAPの識別子及びFAPのESサポート能力の情報を含む。FAPの情報は、FAPのチャンネル周波数、パワー、及び位置(location)のうちの1つ又は複数、CSGに含まれる端末識別子のリスト、並びにFAPが所属するページンググループの識別子をさらに含んでもよい。
任意選択により、FAP管理サーバーは、MBSの情報をさらに維持してもよい。この場合、FAP1はFAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得し得る。この状態は図示されない。
ステップ44において、FAP管理サーバーはFAP1の隣接するFAPを決定し、FAP1にES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージを送信し、このES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージは、隣接するFAPの情報を運ぶ。隣接するFAPの情報は、FAPの識別子、及びFAPのESサポート能力の情報を含む。任意選択によって、隣接するFAPの情報は、FAPのチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
この実施形態において、FAP1の隣接するFAPは、FAP2及びFAP3を含むことが考えられ、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子、FAP2のESサポート能力の情報、FAP3の識別子、及びFAP3のESサポート能力の情報を含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
ステップ45において、FAP1は、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージを受信し、メッセージから隣接FAPの情報を取得し、隣接FAPのESサポート能力の情報に従って、ESをサポートする基地局を決定する。この実施形態において、FAP1によって決定されたESをサポートする基地局は、ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3、及び/又はFAP1に隣接するMBS(図示せず)を含み得る。
ステップ46において、FAP1は、MSにRNG−RSPメッセージを送信し、このRNG−RSPメッセージは、ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3の識別子を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージは、ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3に用いられるチャンネル周波数をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP1によって決定されたESをサポートする基地局がFAP1に隣接するMBSを含む場合、FAP1は、MBSの識別子をMSに送信する。任意選択によって、FAP1はMBSによって用いられたチャンネル周波数をMSにさらに送信してもよい。代替として、MBSの識別子又はMBSの識別子及びMBSによって用いられたチャンネル周波数をRNG−RSPメッセージ中で運び、MSに送信してもよい。
ステップ47において、MSは、受信した基地局の情報に従って目標基地局を決定し、ES指示情報を目標基地局に送信する。MSが目標基地局を経由してESを実行するよう、目標基地局がMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供する。図4は、MSが目標基地局としてFAP2を決定する状況だけを概略的に示す。
MSは、FAP1から送信された基地局の情報を受信し、予め設定された基地局の選択ストラテジーを用いて目標基地局を決定する。
FAP2及びFAP3は、両方ともESをサポートすると仮定する。MSが目標基地局を決定するモードは制限されない。
第2のFAPの情報は、FAP2及びFAP3の識別子を含み得る。MSは、FAPの信号強度を用いて目標基地局を決定し得る。例えば、MSによって受信されたFAP2の信号の強度がMSによって受信したFAP3の信号の強度よりも大きい場合、MSは、目標基地局としてFAP2を選択し、FAP2にリダイレクトプロセスを開始し、ESを実現するために、FAP2を経由してMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供し得る。
代替として、第2のFAPの情報は、FAP2の識別子、FAP3の識別子、FAP2によって用いられるチャンネル周波数、及びFAP3によって用いられるチャンネル周波数を含み得る。MSは、FAPによって用いられるチャンネル周波数を用いて目標基地局を決定し得る。例えば、MSは、それ自身のチャンネル周波数を、FAP2及びFAP3によって用いられるチャンネル周波数各々と比較し、MSによって用いられる周波数と一致するチャンネル周波数を有するFAPを決定する。FAP2に用いられるチャンネル周波数はMSに用いられる周波数を含むと仮定すると、FAP2によって用いられるチャンネル周波数は、MSによって用いられる周波数に一致し、MSは、目標基地局としてFAP2を選択する。
上記はこの実施形態においてMSが目標基地局を決定するモードの一実施例に過ぎず、MSは実際の要求に従って他のモードを用いて目標基地局を決定してもよい。例えば、目標基地局は信号強度及びFAPのワーク周波数の組み合わせを考慮して決定される。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPはFAP管理サーバーから隣接する基地局の情報を取得し、取得した隣接基地局からESをサポートする基地局の情報を決定し、ESをサポートする基地局の情報をMSに送信し、ESをサポートする基地局にMSを案内し、これによってMSによる目標基地局の選択における盲目性を低減し、ESを実行するMSの効率が上がる。
さらに、FAP1がESをサポートする基地局の情報を取得する異なるモードに応じて、実施形態による上記技術的解決策の技術的特徴の一部が、本発明のいくつかの実施形態の変形形態を得るために、置き換えてもよく、詳細は第4実施形態、第5実施形態、及び第6実施形態の説明を参照することができる。
<第4実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は、以下において第3実施形態とは異なる。
ステップ43において、FAP1は、ESをサポートする隣接FAPの情報を照会するメッセージをFAP管理サーバーに送信する。
ステップ44において、FAP管理サーバーは、ESをサポートする隣接FAPを決定し、ESをサポートする隣接FAPの情報をFAP1に送信するが、ESをサポートしない隣接FAPの情報はFAP1に送信されない。
この場合、FAP1は、受信した隣接FAPの情報でESをサポートするFAPを決定する必要はない。すなわち、ステップ46はステップ45なしに直接実行される。他の処理プロセスは、第3実施形態と類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPはFAP管理サーバーからESをサポートする他のFAPの情報を取得し、ESをサポートするFAPにMSを案内するために、ESをサポートするFAPの情報をMSに送信するので、MSはESをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局の選択の盲目性が低減され、したがって、MSによるESの実行効率が上がる。
<第5実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は以下において第3実施形態とは異なる。この実施形態において、WiMAX FAPの展開プロセスにおいて、展開されるFAPに隣接するFAPの情報をFAP上に予め構成し得て、このFAPの情報は、FAPの識別子、及びFAPのESサポート能力の情報を含む。このFAPの情報は、FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、CSGに含まれる端末の識別子のリスト、並びにFAPの所属するページンググループの識別子のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。
この実施形態において、ステップ43及び44は実行する必要はなく、ステップ45は、具体的には、FAP1が、隣接FAPの予め構成された情報に従ってESをサポートする隣接FAPを決定する。他の処理プロセスは第3実施形態と類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、隣接FAPのESサポート能力が変化する場合、例えば、FAP3がネットワーク展開中にESをサポートするが、後続の適応プロセスにおいてFAP管理サーバーがFAP3のESサポート能力を無効化し、FAP3のESサポート能力が変更される場合、FAP1は、隣接FAPの予め構成された情報を更新し得る。隣接FAPの情報の更新モードは制限されない。例えば、ネットワーク管理者がFAP1上の隣接FAPの情報を手動で更新してもよい。代替として、ESサポート能力が変更されているFAPが、隣接FAPに能動的に通知してもよいので、隣接FAPが隣接FAP上に構成された情報を更新できる。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPは、予め構成された隣接FAPの情報に従ってESをサポートする他のFAPの情報を決定し、ESをサポートするFAPの情報をMSに送信し、ESをサポートするFAPにMSを案内するので、MSはESをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局の選択の盲目性が低減され、したがって、MSによるESの実行効率が上がる。
<第6実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態において、FAP1がFAP1に隣接するMBSの情報をさらに取得できる点で、この実施形態は第3実施形態とは異なる。この場合以下が含まれる。
ステップ46において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、取得したMBSの情報をさらに運ぶ。他の処理プロセスは第3実施形態と類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
FAP1がMBSの情報を取得するモードは制限されず、例えば、以下を含むことができる。
FAP1は、能動的なスキャニングによってFAP1の周辺に展開されたMBSの情報を取得し得、具体的には、以下のステップが含まれる。FAP1は、スキャン要求をブロードキャストする。スキャン要求を受信するMBSは、スキャン応答をFAP1にフィードバックする。FAP1は、スキャン応答に従って対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP1は、FAP1によって受信したセルのブロードキャストメッセージを経由してFAP1の周辺に展開されたMBSを決定してもよい。FAP1がMBSのカバレッジ内にある場合、FAPは、MBSによって送信されたセルのブロードキャストメッセージを受信することができ、これによって対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP管理サーバーはMBSの情報を維持するので、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接する情報をFAP1に送信することができる。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPがESをサポートしないとき、FAPはFAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得し得て、取得したMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内するので、MSはESをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局の選択の盲目性が低減され、したがって、MSによるESの実行効率が上がる。
<第7実施形態>
図5は、本発明の第7実施形態によるリダイレクト方法における信号相互作用図である。この実施形態において、図3に示すように、適応シナリオのアイドルモード中の端末によって開始された非ESの処理プロセスが、実施例として取り上げられる。
この実施形態において、MSはアイドルモードであると考えられ、MSによって要求されたサービスはLUサービス又はリエントリーサービスであり、LUサービス及びリエントリーサービスは両方とも非ESである。現在MSに接続されているFAPはCSG型のFAP1であり、FAP2及びFAP3はFAP1に別個に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーはFAPを管理し、FAPの情報を維持する。図5に示すように、この実施形態によるリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ51において、MSがアイドルモードにあり、LUサービス又はリエントリーサービスを開始する必要があるとき、MSはサービスFAP、例えば、FAP1を選択する。この場合、MSは、それがFAPの加入者グル―プに所属するかどうかを知らない。
アイドルモードは、WiMAX仕様において端末のために提供されるパワー節約モードである。パワー節約モード中の端末は、基地局から定期的に情報を受信する必要があり、端末が位置する領域のページンググループが変更される、すなわち、LUサービスの開始を端末が発見するとき、その位置情報をページングコントローラ上で更新する必要がある。代替として、データ移動、すなわち、リエントリーサービスの開始するのを発見するとき、端末はアイドルモードを退出するアクセスポイントを選択する必要がある。
CSG FAPは、ユーザのための制御機能を増加することができ、この機能はCSG FAP上のCSG情報を管理することによって達成することができる。非ES、例えばLUサービス又はリエントリーサービスに関しては、一般にCSGに所属する端末だけがFAPを経由してネットワークに接続することができる。したがって、CSG FAPはビジター端末がCSG FAP自身の加入者グループに所属するかどうかを決定し、これによってビジター端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供するかどうかを決定する必要がある。
しかし、オープンFAP及びOSG FAPに関しては、一般に、ネットワーク・アクセス・サービスは全てのビジター端末に提供することができる。
この実施形態において、アイドルモードにおけるMSが、非ES、例えばLUサービス又はリエントリーサービスを開始するとき、MSは、MSがMSの位置する領域のFAP加入者グループに所属するかどうかを知らないので、MSは、MSがFAPの加入者グループに所属しないFAPを選択することができ、選択されたFAPにLUサービス又はリエントリーサービスを開始する。
ステップ52において、MSは、FAP1にRNG−REQメッセージを送信し、このRNG−REQメッセージは、非ESの指示情報及びMSの識別情報を運ぶ。MSの識別情報は、装置識別子、及びMSのメディア・アクセス・コントロール(MAC)アドレスなどの情報を含む。
MSによって開始された非ESがLUサービスである場合、非ESの指示情報はLUの指示情報である。MSによって開始された非ESがリエントリーサービスである場合、非ESの指示情報は、アイドルモードを出る指示情報である。
ステップ53において、FAP1は、隣接FAPのCSG情報照会を要求するためにFAP管理サーバーにCSG情報要求メッセージを送信し、このFAP1の隣接FAPは、FAP1の周辺に展開されたFAPである。
FAP1は、MSから送信されたRNG−REQメッセージを受信し、RNG−REQメッセージが非ESの指示情報を運ぶので、MSによって要求されたサービスは、非ES、例えばLUサービス又はリエントリーサービスであることを学習する。
この実施形態において、FAP1は、CSG FAPであると仮定する。FAP1は、MSの識別子情報に従って、MSがFAP1の加入者グループに所属するかどうかを決定する。例えば、FAP1は、装置識別子又はMSのMACアドレスなどのMSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリストにあるかどうかを決定する。「Yes」である場合、MSはFAP1の加入者グループに所属し、そうでない場合は、MSはFAP1の加入者グループに所属しない。
MSがFAP1の加入者グループに所属する場合、FAP1は、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供し、MSにRNG−REQメッセージを送信し、このRNG−REQメッセージは、MSアクセス受諾の指示情報を運ぶ。
MSがFAP1の加入者グループに所属しない場合、FAP1は、端末のためのネットワーク・アクセス・サービスの提供を拒絶し、MSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供できる基地局の情報を取得する。
FAP管理サーバーはFAPの情報を維持する。FAPの情報はFAPの識別子を含む。FAPはオープンFAP、OSG FAP、及びCSG FAPを含み得る。CSG FAPに関して、FAP管理サーバーは、CSG FAPのCSG情報をさらに維持し、CSG情報はCSGに含まれる端末識別子のリストとし得る。FAPの情報は、FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPのESサポート能力の情報、並びにFAPが所属するページンググループの識別子のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーは、MBSの情報をさらに維持してもよい。この場合、FAP1は、図5に示すように、FAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得してもよい。
ステップ54において、FAP管理サーバーは、FAP1の隣接FAPを決定し、FAP1にMS CSG情報応答メッセージを送信し、このMS CSG情報応答メッセージは隣接FAPの情報を運ぶ。隣接FAPの情報は、FAPの識別子を含み、FAPがCSGFAPである場合、OSG FAPのCSG情報をさらに含んでもよく、このCSG情報は、CSGに含まれる端末識別子のリストとしてもよい。任意選択によって、隣接FAPの情報はFAPによって用いられるチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
この実施形態において、FAP1の隣接FAPは、FAP2及びFAP3を含み、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信すると仮定する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子及びFAP3の識別子をさらに含む。FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPである場合、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のCSG情報及びFAP3のCSG情報をさらに含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、例えば、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーは、MBSの情報を維持し、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
この実施形態において、FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPであると仮定する。
ステップ55において、FAP1は、MS CSG情報応答メッセージを受信し、メッセージから隣接FAPの情報を取得し、隣接FAPのCSG情報に従ってCSG情報においてMS識別子情報を含むFAPを決定する。これらのFAPは、MSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする。FAP1の隣接FAPの中で、MSの非ESをサポートするFAPは本発明の実施形態による第3のFAPである。
この実施形態において、MSの非ESをサポートするFAP2及び/又はFAP3、例えば、MSのLUサービス又はリエントリーサービスは、第3のFAPである。
任意選択によって、FAP管理サーバーからFAP1によって取得された基地局の情報が、FAP1に隣接するMBS、FAP1に隣接するオープンFAP、及び/又はFAP1に隣接するOSG FAPの情報をさらに含む場合、これらの基地局もMSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートし、すなわち、これらの基地局も本発明の実施形態による第3のFAPの範囲に包含され、FAP1は基地局の情報をMSに送信する。
ステップ56において、FAP1は、RNG−RSPメッセージをMSに送信し、このRNG−RSPメッセージは、第3のFAPの情報、例えば、MSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートするFAP2及び/又はFAP3の識別子を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージは、LUサービス又はMSのリエントリーサービスをサポートするFAP2及び/又はFAP3によって用いられるチャンネル周波数をさらに運んでもよい。
ステップ57において、MSは、第3のFAPの情報に従って目標基地局を決定し、LUサービス又はリエントリーサービスの指示情報を目標基地局に送信する。MSが目標基地局を経由してLUサービス又はリエントリーサービスを実現できるように、目標基地局は、MSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
MSは、FAP1によって送信されたFAPの情報を受信し、予め設定された基地局選択ストラテジーを用いることによって第3のFAPから目標基地局を決定する。MSが目標基地局を決定するモードは制限されず、その詳細は、第3実施形態のステップ47を参照することができ、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、MSが現在FAPに接続されている加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAP管理サーバーから隣接する基地局の情報を取得し、取得した隣接基地局からLUサービス又は端末のリエントリーサービスをサポートする基地局を決定し、決定された基地局の情報をMSに送信し、LUサービス又は端末のリエントリーサービスをサポートする基地局にMSを案内するので、基地局からの目標基地局選択における盲目性が低減され、これによって、アイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
加えて、FAP1が非ESをサポートする基地局を取得する異なるモードに応じて、この実施形態による上記技術的解決策の技術的特徴の一部を置き換えて本発明の実施形態のいくつかの変形形態を得ることができ、詳細は、第8実施形態、第9実施形態、及び第10実施形態の説明を参照することができる。
<第8実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は以下において第7実施形態と異なる。
ステップ53において、具体的には、FAP1は、MSの非ESをサポートする隣接FAPの情報照会のメッセージをFAP管理サーバーに送信し、例えば、CSG情報の中にMSの識別子情報を含む隣接FAPの情報照会を要求するために、FAP1はMSの識別子情報をFAP管理サーバーに送信する。
ステップ54において、具体的には、FAP管理サーバーはMSの非ESをサポートする隣接FAPを決定し、隣接するFAPの中でCSGの中にMSの識別子を含むオープンFAP、OSG FAP、及びCSG FAPの情報をFAP1に送信する。しかし、CSG情報がMS識別子情報を含まないCSG FAPは、FAP1には送信されない。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーは、FAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信してもよい。
この場合、FAP1は、受信した隣接基地局の情報に従ってMSの非ESをサポートするFAPを決定する必要はなく、すなわち、ステップ56はステップ55なしに直接実行される。他の処理プロセスは第7実施形態に類似しており、したがって、ここでは詳細は再度説明されない。
この実施形態において、MSが現在FAPに接続されている加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAP管理サーバーから、FAPに隣接し且つLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を取得し、取得した基地局の情報をMSに送信し、LUサービス又は端末のリエントリーサービスをサポートする基地局にMSを案内するので、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによって、アイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率を改善する。
<第9実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は、以下において第7実施形態とは異なる。この実施形態において、WiMAXの展開プロセスにおいて、展開されるFAPに隣接するFAPの情報は、FAP上に予め構成し得る。隣接FAPの情報は、FAPの種類及びFAPの識別子を含み、FAPがCSG FAPである場合、CSG FAPのCSG情報をさらに含んでもよい、このCSG情報は、CSGに含まれる端末の識別子のリストとしてもよい。FAPの情報は、例えば、FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPのESサポート能力の情報、及びFAPが所属するページンググループの識別子のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。
この実施形態において、FAP1は、FAP管理サーバーからMSの非ESをサポートする基地局の情報を照会する必要がなく、すなわち、ステップ53及び54は実行する必要がなく、ステップ55は、具体的には、隣接基地局の予め構成された情報に従って、FAP1がLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局を決定する。他の処理プロセスは第7実施形態に類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、隣接FAPの中のCSG FAPのCSGが変更される場合、FAP1は、予め展開された隣接FAPの情報を更新し得る。CSG FAPの情報を更新するモードは制限されない。例えば、ネットワーク管理者はFAP1上のCSG FAPの情報を手動で更新する。代替として、CSGが更新されているFAPは、能動的に隣接FAPに通知してもよく、隣接FAPは、隣接FAP上に構成された情報を更新してもよい。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、隣接基地局の予め構成された情報に従ってMSのLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局を決定し、基地局の情報をMSに送信し、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする目標基地局にMSを案内するので、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによってアイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第10実施形態>
本発明のリダイレクト方法の他の実施形態として、この実施形態は、この実施形態においてFAP1がFAP1に隣接するMBSの情報を取得する点で第7実施形態とは異なる。この場合、ステップ56において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、さらにMBSの情報を運ぶ。他の処理プロセスは第7実施形態に類似しており、したがって、ここでは再度説明されない。
FAP1によるMBSの情報を取得するモードは制限されず、その詳細は第6実施形態における対応説明を参照することができ、ここで再び説明される。
この実施形態において、MSが現在FAPに接続されている加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得することができ、取得されたMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内し、これによってアイドルモードのMSによるLUサービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第11実施形態>
図6は、本発明の第11実施形態によるFAPの概略構造図である。図6に示すように、この実施形態において、FAPは、サービス情報受信モジュール61、基地局情報取得モジュール62、及び、基地局送信モジュール63を含む。
サービス情報受信モジュール61は、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局取得モジュール62は、FAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局情報送信モジュール63は、端末が、サービスをサポートする基地局の情報に従って目標基地局を決定することができるように、サービスをサポートする基地局の情報を端末に送信するように構成される。任意選択によって、基地局情報送信モジュール63は、具体的には、基地局の識別子を端末に送信するか、又は、基地局の識別子及び基地局のチャンネル周波数を端末に送信するように構成される。
上記技術的解決策に基づいて、基地局情報取得モジュール62は、サポート能力決定ユニット621、及び基地局情報取得ユニット622を含むことができる。基地局の情報取得の異なるモードに応じて、任意選択によって、基地局情報取得ユニット622は、第1の取得サブユニット6221、第2の取得サブユニット6222、及び第3の取得サブユニット6223のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
任意選択によって、端末によって要求されたサービスがESである場合は以下の通りである。
サービス情報受信モジュール61は、具体的には、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたESの情報を含む。
サポート能力決定ユニット621は、FAPがESサポート能力を持たないか、又はFAPのESサポート能力が無効化されるとき、FAPがESをサポートしないことを決定するように構成される。
基地局情報取得ユニット622は、サポート能力決定ユニットが、FAPがESをサポートしないことを決定するとき、ESをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局の情報取得の異なるモードに応じて、任意選択によって、第1の取得サブユニット6221は、FAP管理サーバーからESをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。第2の取得サブユニット6222は、FAP管理サーバーからESをサポートする基地局の情報を取得するように構成され、取得した基地局の情報からESをサポートする基地局の情報を決定する。第3の取得サブユニット6223は、ローカルに予め構成された隣接基地局の情報に従ってESをサポートする基地局の情報を決定するように構成される。
ESをサポートする基地局は、FAPに隣接するMBS、及び/又は、ESをサポートし且つFAPに隣接するFAPを含む。
代替として、上記技術的解決策に基づいて、任意選択によって、端末によって要求されるサービスがLUサービス又はリエントリーサービスである場合は、以下の通りである。
サービス情報受信モジュール61は、具体的には、メッセージを受信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたLUサービス又はリエントリーサービスの情報を含む。
同様に、サポート能力決定ユニット621は、端末がFAPの予め構成された加入者グループに所属しないとき、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをFAPがサポートしないことを決定するように構成される。基地局情報取得ユニット622は、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをFAPがサポートしないことをサポート能力決定ユニットが決定するとき、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。
基地局の情報を取得する異なるモードに応じて、任意選択によって、第1の取得サブユニット6221は、FAP管理サーバーから端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を取得するように構成される。第2の取得サブユニット6222は、FAP管理サーバーから基地局の情報を取得するように構成され、取得した基地局の情報から端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を決定する。第3の取得サブユニット6223は、隣接する基地局の予め構成された情報に従って、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局の情報を決定するように構成される。
任意選択によって、端末のLUサービス又はリエントリーサービスをサポートする基地局は、FAPに隣接するMBS、FAPに隣接するオープンFAP、FAPに隣接するOSG FAP、及びFAPに隣接し且つ加入者グループの端末を含むCSG FAPのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができ、これによって端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局に端末をリダイレクトし、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において、FAPのワーク機構は、図1、図4、及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。
<第12実施形態>
図7は、本発明の第12実施形態による端末の概略構造図である。図7に示すように、この実施形態において、端末はサービス情報送信モジュール71、基地局情報受信モジュール72、及び基地局決定モジュール73を含む。
サービス情報送信モジュール71は、メッセージをFAPに送信するように構成され、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報受信モジュール72は、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報を受信するように構成され、基地局の情報は、FAPがサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、FAPによって取得される。
基地局決定モジュール73は、サービスをサポートする基地局の情報に従って目標基地局を決定するように構成される。
上記技術的解決策において、任意選択によって、端末によって要求されるサービスは、ES、LUサービス、又はリエントリーサービスを含んでもよい。
上記技術的解決策に基づいて、任意選択によって、基地局決定モジュール73は、第1の決定ユニット731又は第2の決定ユニット732を含む。
基地局情報受信モジュール72は、具体的には、基地局の識別子を受信するように構成される。同様に、第1の決定ユニット731は、識別子に対応する基地局の信号強度に従って目標基地局を決定するように構成される。
代替として、基地局情報受信モジュール72は、具体的には、基地局の識別子及び基地局によって用いられるチャンネル周波数を受信するように構成される。同様に、第2の決定ユニット732は、端末によってサポートされるチャンネル周波数と一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として決定するように構成される。
サービス情報送信モジュール71は、目標基地局へメッセージを送信するように構成することができ、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局についてFAPによって取得された情報を受信することができるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができ、目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において端末のワーク機構は第2実施形態、第4実施形態、及び第5実施形態の説明を参照することができ、したがってここでは再度説明されない。
<第13実施形態>
図8は、本発明の第13実施形態による通信システムの概略構造図である。図8に示すように、この実施形態において、通信システムはFAP81及び互いに通信接続される端末82を含む。
FAP81は、メッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPがサービスをサポートしないとFAPが決定するとき、サービスをサポートする基地局の情報を取得し、サービスをサポートする基地局の情報に従って端末が目標基地局を決定できるように、端末に、サービスをサポートする基地局の情報を送信し、目標基地局にメッセージを送信するように構成される。
端末82は、メッセージをFAPに送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報を受信し、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、サービスをサポートする基地局の情報が取得され、サービスをサポートする基地局の情報に従って目標基地局を決定し、目標基地局にメッセージを送信するように構成される。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは、端末によって要求されたサービスをサポートする基地局の情報を取得し、サービスをサポートする基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択でき、したがって、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局へ端末をリダイレクトし、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において、FAPの詳細な機能構造は、図6に対応する実施形態の説明を参照することができ、FAPのワーク機構は、図1、図4、及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。この実施形態において、端末の詳細な機能構造は、図7に対応する実施形態の説明を参照することができ、端末のワーク機構は、図2、図4、及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。
<第14実施形態>
図9は、本発明の第14実施形態によるFAP管理サーバーの概略構造図である。図9に示すように、この実施形態において、FAP管理サーバーは、受信モジュール91、照会モジュール92、及び送信モジュール93を含む。
受信モジュール91は、FAPから送信されたサービスをサポートする基地局の情報の照会要求を受信するように構成される。
照会モジュール92は、照会モジュール92に記憶された基地局の情報を照会するように構成され、照会要求を送信するFAPに隣接する基地局の情報を取得する。
送信モジュール93は、隣接する基地局の情報を、照会要求を送信するFAPに送信するように構成される。
この実施形態において、FAPは、FAP管理サーバーからFAPに隣接する基地局の情報を取得することができるので、FAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局に端末をリダイレクトすることができ、これによって、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。この実施形態において、FAP管理サーバーのワーク機構は図4及び図5に対応する実施形態の説明を参照することができ、ここでは再度説明されない。
<第15実施形態>
図10は、本発明の第15実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態の実行体は、現在端末に接続されているフェムト基地局(Femto Access Point、略してFAP)とし得る。図10に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ101:FAPはメッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末がネットワークにアクセスする必要がある場合、FAPはネットワーク・アクセス・サービスを提供し得る。端末が特定のあるFAPと接続を開始するとき、端末は、FAPにメッセージを送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末によって要求されたサービスの情報は、端末によって要求された緊急サービスの指示情報、端末によって要求されたロケーション更新サービス、又はリエントリーサービスを含み得る。
ステップ102:FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、FAPは他の基地局の情報を取得する。
FAPは、端末によって要求されたサービスの情報に従って、FAPがサービスをサポートするかどうかを判断する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、FAPは他の基地局の情報を取得する。他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含み、基地局によって用いられるチャンネル周波数をさらに含む。他の基地局は、FAPに隣接するマクロ基地局(Macro Base Station、MBS)、及び/又はFAPに隣接するFAPを含んでもよい。
他の基地局の情報を取得する方法は制限されない。例えば、FAPはFAP管理サーバーから他の基地局の情報を取得してもよく、代替として、ネットワーク展開中に、他の基地局の情報がFAP上に予め構成される。
ステップ103:端末が基地局の情報に従って目標基地局を決定できるように、FAPは他の基地局の情報を端末に送信する。
FAPは、他の基地局の情報を端末に送信する。端末は、まず、受信した基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする1つ又は複数の基地局を選択し、さらに目標基地局を決定し得る。目標基地局を選択する方法は、実際の要求に従って柔軟に設定することができる。例えば、端末は、信号強度に従って、最高信号強度を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は、端末によってサポートされるチャンネル周波数に一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。
この実施形態において、端末が接続を開始するFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは他の基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信できるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
<第16実施形態>
図11は、本発明の第16実施形態によるリダイレクト方法の流れ図である。この実施形態の実行体は端末とし得る。図11に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ111:端末はメッセージをFAPに送信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
端末は、端末によって要求されたサービスの情報を現在選択されているFAPに送信して、FAPに対してネットワーク・アクセス・サービスを端末に提供するように要求する。端末によって要求されたサービスの情報は、端末によって要求された緊急サービスの指示情報、又は、端末によって要求されたロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの指示情報を含み得る。
ステップ112:FAPによって送信された他の基地局の情報を受信し、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、他の基地局の情報はFAPによって取得され、基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示するための指示情報を含む。
端末によって要求された情報を受信するとき、FAPは、FAPがサービスをサポートするかどうかを判断する。FAPがサービスをサポートする場合、FAPは端末のためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、FAPがサービスをサポートしない場合、FAPは他の基地局の情報を取得し、他の基地局の情報を端末に送信する。他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含み、基地局によって用いられるチャンネル周波数をさらに含む。他の基地局は、FAPに隣接するMBS及び/又はFAPに隣接する近隣のFAPを含み得る。
ステップ113:端末は、受信した他の基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする基地局を決定し、さらに目標基地局を決定する。
端末は、受信した他の基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする1つ又は複数の基地局をまず選択し、さらに目標基地局を決定し得る。目標基地局を選択する方法は、実際の要求に従って柔軟に設定し得る。例えば、端末は信号強度に従って最大の信号強度を備える基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は端末によってサポートされるチャンネル周波数に一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。
目標基地局が決定された後、端末は、目標基地局にメッセージを送信し、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含む。端末が要求されたサービスを実行するよう、目標基地局が端末にネットワーク・アクセス・サービスを提供する。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは、FAPによって取得された他の基地局の情報を受信することができ、他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含むので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、したがって、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
<第17実施形態>
図12は、本発明の第17実施形態によるリダイレクト方法における信号の相互作用図である。この実施形態は、適応シナリオにおける緊急サービス処理を実施例として取り上げて説明される。この実施形態において、MSによって要求されるサービスは緊急サービスであり、現在MSに接続されているFAPはFAP1であり、FAP2及びFAP3は、FAP1に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーは、FAPを管理し、且つ、FAPの緊急サービスサポート能力を有効化又は無効化することができると仮定する。図12に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ121:MSが緊急サービスを開始したいとき、又はMSが元のセルからFAPに含まれるセルに緊急サービスをハンドオーバしたいとき、MSは、サービス実行FAP、例えばFAP1を選択する。この場合、MSは、FAP1が緊急サービスをサポートするかどうかを知らない。
スイッチが入ってパワーを上げるとき、MSが緊急サービス、例えば選択されたサービス実行FAPを経由して緊急ページングサービスを開始したい場合、又は緊急サービスを実行するMSがFAPにハンドオーバされる必要がある場合、MSは予め設定された基地局の選択ストラテジーに従ってFAPを選択し、この選択されたFAPはFAP1である。この場合、MSは、FAP1が緊急サービスをサポートするかどうかを決定することはできない。
ステップ122:MSは、レンジング要求(RNG−REQ)メッセージをFAP1に送信し、このRNG−REQメッセージは緊急サービス指示情報を運ぶ。
ステップ123:FAP1は、隣接FAPの緊急サービスサポート能力の情報を照会するために、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報照会要求をFAP管理サーバーに送信する。
FAP1は、MSによって送信されたRNG−REQメッセージを受信する。RNG−REQメッセージは緊急サービス指示情報を運ぶので、FAP1はMSによって要求されたサービスが緊急サービスであることを学習する。
FAP1は、FAP1が緊急サービスをサポートするかどうかを判断する。FAP1が緊急サービスをサポートする場合、FAP1はMSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、レンジング応答(RNG−RSP)メッセージをMSに送信し、このRNG−RSPメッセージはMSアクセスを受諾する指示情報を運ぶ。
FAP1が緊急サービスサポート能力を持たない場合、FAP1は現在緊急サービスをサポートせず、代替として、FAP1が緊急サービス能力を有しても、FAP管理サーバーの制御下で、FAP1の緊急サービスサポート能力は既に無効化され、すなわち、FAP1における緊急サービスをサポートする指示識別子が緊急サービスをサポートしない値に設定されて、FAP1は緊急サービスをサポートしない。FAP1が緊急サービスをサポートしないことを決定した後、FAP1は、他の基地局の情報を取得する必要がある。
FAP1は、隣接FAPの緊急サービスサポート能力の情報を照会するために、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の照会要求をFAP管理サーバーに送信することができる。
FAP管理サーバーは、FAPの情報を維持する。FAPの情報は、FAPの識別子及びFAPのESサポート能力の情報を含む。FAPの情報は、以下の情報の1つ又は複数の部分をさらに含んでもよい。FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、CSGに含まれる端末識別子のリスト、並びにFAPが所属するページンググループの識別子。
任意選択によって、FAP管理サーバーはMBSの情報をさらに維持し得る。この場合、FAP1はFAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得してもよい。この状態は図12には示されない。
ステップ124:FAP管理サーバーは、FAP1の隣接FAPを決定し、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージをFAP1に送信し、このES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージは、他のFAPの情報を運び、この他のFAPの情報は、少なくともFAPの識別子及び対応する基地局が緊急サービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含む。任意選択によって、隣接FAPの情報は、FAPのチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
他の基地局は、FAPに隣接するMBS及び/又はFAPに隣接するFAPとし得る。この実施形態において、FAP1の隣接FAPは、FAP2及びFAP3を含み、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信すると仮定する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子、緊急サービスをサポートするFAP2の指示情報、FAP3の識別子、及び緊急サービスをサポートしないFAP3の指示情報を含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーはFAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
ステップ125:FAP1は、ES能力をサポートするアクセスポイントの情報の応答メッセージを受信し、このメッセージから隣接FAPの情報を取得する。
ステップ126:FAP1は、RNG−RSPメッセージをMSに送信し、このRNG−RSPメッセージは、FAP2及びFAP3の識別子、緊急サービスをサポートするFAP2の指示情報、並びに緊急サービスをサポートしないFAP3の指示情報を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージは、緊急サービスをサポートするFAP2及びFAP3によって用いられるチャンネル周波数をさらに運んでもよい。
任意選択によって、FAP1は、隣接するMBSの識別子をMSに送信する。任意選択によって、FAP1は、MBSによって用いられるチャンネル周波数をMSに送信する。MBSの識別子及びMBSによって用いられるチャンネル周波数は、RNG−RSPメッセージの中で運び、MSに送信し得る。
ステップ127:MSは、目標基地局を決定するために受信した基地局の情報に従って、緊急サービスをサポートする基地局を決定し、緊急サービス指示情報を目標基地局に送信する。MSが目標基地局を経由して緊急サービスを実行するよう、目標基地局がMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供する。図12は、MSが目標基地局としてFAP2を決定する状態を概略的に示す図である。
MSは、FAP1から送信された基地局の情報を受信する。端末は、まず、受信した基地局の情報に含まれる、サービスがサポートされるかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする1つ又は複数の基地局を選択し、さらに目標基地局を決定し得る。目標基地局を選択する方法は、実際の要求に従って柔軟に設定し得る。例えば、端末は信号強度に従って最大信号強度を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。代替として、端末は、端末によってサポートされるチャンネル周波数と一致するチャンネル周波数を有する基地局を目標基地局として選択してもよい。目標基地局は、予め設定された基地局選択ストラテジーを用いて決定される。この実施形態において、MSは、まず、FAP2が緊急サービスをサポートすることを決定する。1つだけの基地局が緊急サービスをサポートするので、FAP2が、目標基地局として決定される。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPが緊急サービスをサポートしないとき、FAPは、FAP管理サーバーから他の基地局の情報を取得し、他の基地局の情報をMSに送信し、緊急サービスをサポートする基地局にMSを案内する。したがって、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、したがって、MSによる緊急サービスの実行効率が上がる。
<第18実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法の他の実施形態である。この実施形態と第17実施形態の相違は、この実施形態において、WiMAX FAPの展開プロセス中に、FAPそれ自身以外の他のFAPの情報が、展開されたFAP上に予め構成し得ることである。FAPの情報は、FAPの識別子、及びFAPが緊急サービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含む。FAPの情報は、以下の情報の1つ又は複数の部分をさらに含み得る。FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、CSGに含まれる端末識別子のリスト、並びにFAPが所属するページンググループの識別子。
この実施形態において、ステップ123及びステップ124は実行する必要がなく、ステップ125は、具体的には、以下の通りである。FAP1は、予めの構成に従って他のFAPの情報を取得する。他の処理プロセスは第17実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、他のFAPの緊急サービスサポート能力が変更される場合、例えば、FAP3がネットワーク展開中に緊急サービスをサポートする場合、しかし、後続の適応プロセスにおいて、FAP管理サーバーがFAP3の緊急サービスサポート能力を無効化するので、FAP3の緊急サービスサポート能力が変更され、FAP1は隣接FAPの予め展開された情報を更新し得る。隣接するFAPの情報を更新する方法は制限されない。例えば、ネットワーク管理者はFAP1上の隣接FAPの情報を手動で更新する。代替として、緊急サービスサポート能力が変更されるFAPは、隣接FAPを能動的に通知するので、隣接FAPは隣接FAP上に構成された情報を更新することができる。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPが緊急サービスをサポートしないとき、FAPは、他のFAPの予め構成された情報をMSに送信し、緊急サービスをサポートするFAPにMSを案内するので、MSは、緊急サービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局選択の盲目性が低減され、したがって、MSによる緊急サービスの実行効率が上がる。
<第19実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法の他の実施形態である。この実施形態と第17実施形態の相違は、この実施形態において、FAP1がFAP1に隣接するMBSの情報を取得できることである。この場合、以下が含まれる。
ステップ126において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、取得したMBSの情報をさらに運ぶ。他の処理プロセスは、第17実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
FAP1によるMBS取得の方法は制限されない。
例えば、FAP1は、能動的なスキャニングによってFAP1の周辺に展開されたMBSの情報を取得し得て、具体的には、以下のステップが含まれる。FAP1はスキャン要求をブロードキャストする。スキャン要求を受信するMBSは、FAP1にスキャン応答をフィードバックする。FAP1はスキャン応答に従って、対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP1は、FAP1によって受信されたセル・ブロードキャスト・メッセージによってFAP1の周辺に展開されたMBSを決定してもよい。FAP1がMBSの範囲にある場合、FAPは、MBSによって送信されたセル・ブロードキャスト・メッセージを受信してもよく、これによって対応するMBSの情報を取得する。
代替として、FAP管理サーバーはMBSの情報を維持し、FAP管理サーバーはFAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信してもよい。
この実施形態において、現在MSに接続されているFAPが緊急サービスをサポートしないとき、FAPは、FAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得することができ、取得されたMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内するので、MSは緊急サービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、リダイレクトプロセスにおける目標基地局選択の盲目性が低減され、したがって、MSによる緊急サービスの実行効率が上がる。
<第20実施形態>
図13は、本発明の第20実施形態によるリダイレクト方法における信号相互作用の図である。この実施形態は実施例としてアイドルモードの端末によって開始された非緊急サービスの処理プロセスを取り上げて説明される。
この実施形態において、MSはアイドル(Idle)モードにあると考えられ、MSによって要求されたサービスは、ロケーション更新(Location Update、LU)サービス又はリエントリー(Re−entry)サービスであり、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの両方とも非緊急サービスである。現在MSに接続されているFAPはCSG型のFAP1であり、FAP2及びFAP3は、FAP1に個別に隣接するFAPであり、FAP管理サーバーはFAPを管理し、FAPの情報を維持する。図13に示すように、この実施形態のリダイレクト方法は以下のステップを含む。
ステップ131:MSがアイドルモードにあり、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを開始する必要があるとき、MSは、サービス実行FAP、例えばFAP1を選択する。この場合、MSは、MSがFAP1の加入者グループに所属するかどうかを知らない。
アイドルモードは、WiMAX仕様において端末のために提供されるパワー節約モードである。パワー節約モードにおける端末は、定期的に基地局から情報を受信する必要があり、端末の位置する領域のページンググループが変更されることを端末が発見するとき、すなわち、ロケーション更新サービスを開始するとき、ページングコントローラ上のそれ自身の位置情報を更新する必要がある。代替として、端末は、データ伝送を発見するとき、すなわち、リエントリーサービスを開始するとき、アイドルモードを出るためのアクセスポイントを選択する必要がある。
CSG FAPはユーザのための制御機能を増加することができ、この機能は、CSG FAP上のCSG情報の管理によって達成することができる。非緊急サービス、例えばロケーション更新サービス又はリエントリーサービスに関して、一般にCSGに所属する端末だけがFAPを経由してネットワークにアクセスできる。したがって、CSG FAPは、ビジター端末のためにネットワーク・アクセス・サービスを提供するかどうかを決定するために、ビジター端末がCSG FAP自身の加入者グループに所属するかどうかを判断する必要がある。
しかし、オープンFAP及びOSG FAPに関しては、一般にネットワーク・アクセス・サービスは全てのビジター端末のために提供することができる。
この実施形態において、アイドルモードにあるMSが非緊急サービス、例えば、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを開始するとき、MSはMSの位置する領域のFAPの加入者グループに所属するかどうかを知らないので、MSはMSが所属しない加入者グループのFAPを選択し、選択したFAPにロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを開始し得る。
ステップ132:MSはレンジング要求(RNG−REQ)メッセージをFAP1に送信し、RNG−REQメッセージは非緊急サービスの指示情報及びMS識別子情報を運ぶ。MSの識別情報は、装置識別子及びMSのMACアドレスなどの情報を含む。
MSによって開始された非緊急サービスがロケーション更新サービスである場合、非緊急サービスの指示情報はロケーション更新の指示情報である。MSによって開始された非緊急サービスがリエントリーサービスである場合、非緊急サービスの指示情報はアイドルモードから出ることの指示情報である。
ステップ133:FAP1は、FAP管理サーバーに隣接FAPのCSG情報の照会を要求するためにMS CSG情報要求メッセージを送信し、ここで、FAP1の隣接FAPは、FAP1の周辺に展開されたFAPである。
FAP1は、MSから送信されたRNG−REQメッセージを受信し、RNG−REQメッセージは、非緊急サービスの指示情報を運ぶので、MSによって要求されたサービスが非緊急サービス、例えばロケーション更新サービス又はリエントリーサービスであることを学習する。
この実施形態において、FAP1は、CSGFAPであると仮定する。FAP1は、MSの識別子情報に従って、MSがFAP1の加入者グループに所属するかどうかを決定する。例えば、FAP1は、装置識別子又はMSのMACアドレスなどのMSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリストにあるかどうかを決定する。MSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリスト中にある場合、MSは、FAP1の加入者グループに所属するが、MSの識別子情報が加入者グループの端末情報のリストにない場合、MSは、FAP1の加入者グループに所属しない。
MSがFAP1の加入者グループに所属する場合、FAP1は、MSのためのネットワーク・アクセス・サービスを提供し、MSにレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを送信し、このRNG−RSPメッセージは、MSアクセス受諾の指示情報を運ぶ。
MSがFAP1の加入者グループに所属しない場合、FAP1は、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供することを拒絶し、MSにネットワーク・アクセス・サービスを提供できる他の基地局の情報を取得する。
FAP管理サーバーは、FAPの情報を維持する。FAPの情報はFAPの識別子を含む。FAPは、オープンFAP、OSG FAP、及びCSG FAPを含み得る。CSG FAPに関しては、FAP管理サーバーはさらに、CSG FAPのCSG情報を維持し、このCSG情報は、CSGの含まれる端末識別子のリストとし得る。FAPの情報は、1つ又は複数の部分の以下の情報をさらに含んでもよい。FAPのチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPの緊急サービスサポート能力の情報、並びにFAPの所属するページンググループの識別子。
任意選択によって、FAP管理サーバーは、MBSの情報をさらに維持してもよい。この場合、図13に示すように、FAP1は、FAP管理サーバーからFAP1に隣接するMBSの情報を取得してもよい。
ステップ134:FAP管理サーバーは、FAP1の隣接FAPを決定し、MS CSG情報応答メッセージをFAP1に送信し、このMS CSG情報応答メッセージは、隣接FAPの情報を運ぶ。隣接FAPの情報は、FAPの識別子を含み、FAPがCSG FAPである場合、CSG FAPのCSG情報をさらに含んでもよく、このCSG情報はCSGに含まれる端末識別子のリストとしてもよい。任意選択によって、隣接FAPの情報はFAPによって用いられるチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
他の基地局は、FAPに隣接するMBS及び/又はFAPに隣接するFAPとし得る。この実施形態において、FAP1に隣接するFAPは、FAP2及びFAP3を含み、FAP管理サーバーは、FAP2及びFAP3の情報をFAP1に送信すると仮定する。FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2の識別子及びFAP3の識別子を含む。FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPである場合、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のCSG情報及びFAP3のCSG情報をさらに含む。任意選択によって、FAP管理サーバーによってFAP1に送信された情報は、FAP2のチャンネル周波数及びFAP3のチャンネル周波数などの情報をさらに含んでもよい。
任意選択によって、FAP管理サーバーがMBSの情報を維持する場合、FAP管理サーバーはFAP1に隣接するMBSの情報をFAP1に送信する。
この実施形態において、FAP2及びFAP3の両方ともがCSG FAPであると仮定する。
ステップ135:FAP1はMS CSG情報応答メッセージを受信し、このメッセージから隣接FAPの情報を取得する。
任意選択によって、FAP管理サーバーからFAP1によって取得された基地局の情報が、FAP1に隣接するMBS、FAP1に隣接するオープンFAP、及び/又はFAP1に隣接するOSG FAPの情報をさらに含む場合、FAP1は、基地局の情報をMSに送信する。
ステップ136:FAP1は、MSにRNG−RSPメッセージを送信し、このRNG−RSPメッセージは他の基地局の情報、例えば、MSのロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートするFAP2及びFAP3の識別子、FAP2及びFAP3がロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートすることを指示するための指示情報を運ぶ。任意選択によって、RNG−RSPメッセージはMSのロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートするFAP2及び/又はFAP3によって用いられるチャンネル周波数をさらに運んでもよい。
ステップ137:MSは、他の基地局の情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定し、目標基地局を決定し、ロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの指示情報を目標基地局に送信する。目標基地局はMSにネットワーク・アクセス・サービスを提供するので、MSは、目標基地局によってロケーション更新サービス又はリエントリーサービスを実行し得る。
MSは、FAP1によって送信された他の基地局の情報を受信し、隣接FAPのCSG情報に従って、CSG情報の中のMS識別子情報を含むFAPを決定し、このFAPは、ロケーション更新サービス又はMSのリエントリーサービスをサポートする。
サービスをサポートする基地局を選択した後、MSは予め設定された基地局選択ストラテジーを用いてサービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定する。目標基地局を決定するMSの方法は制限されない。詳細については、第17実施形態のステップ127の対応する説明を参照することができ、詳細はここでは再度説明されない。図13は、MSが目標基地局としてFAP2を選択する状態を示す。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAP管理サーバーから他の基地局の情報を取得し、他の基地局の情報をMSに送信し、MSを端末のロケーション更新サービス又はリエントリーをサポートする基地局に案内するので、基地局からの目標基地局の選択における盲目性を低減し、これによってアイドルモードのMSによるロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
さらに、FAP1が非緊急サービスをサポートする基地局の情報を取得する異なる方法に応じて、この実施形態による技術解決策の技術的特徴の一部を置き換えて、本発明の実施形態のいくつかの変形形態を得ることができる。
<第21実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法のさらに別の実施形態である。この実施形態と第20実施形態の相違は、この実施形態において、WiMAX FAPの展開において、隣接FAPの情報が展開されたFAP上に予め構成し得ることである。隣接FAPの情報は、FAPのタイプ及びFAPの識別子を含む。FAPがCSG FAPである場合、隣接FAPの情報は、CSG FAPのCSG情報をさらに含み、このCSG情報は、CSGに含まれる端末識別子のリストとし得る。FAPの情報は1つ又は複数の部分の以下の情報をさらに含んでもよい。FAPによって用いられるチャンネル周波数、パワー及び位置、FAPの緊急サービスサポート能力の情報、並びにFAPが所属するページンググループの識別子。
この実施形態において、FAP1は、FAP管理サーバーからMSの非緊急サービスをサポートする基地局の情報を照会する必要がなく、すなわち、ステップ133及び134は実行する必要がなく、ステップ135は、具体的には、FAP1が予めの構成に従って他の基地局の情報を取得する。他の処理プロセスは、第20実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
この実施形態において、隣接FAPの中のCSG FAPのCSGが変更される場合、FAP1は、隣接FAPの予め展開された情報を更新し得る。CSG FAPの情報を更新する方法は制限されない。例えば、ネットワーク管理者は、FAP1上のCSG FAPの情報を手動で更新する。代替として、CSGが変更されるFAPは、能動的に隣接FAPに通知してもよく、隣接FAPは、隣接FAP上に構成された情報を更新してもよい。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、他の基地局の情報を予め構成し、他の基地局の情報をMSに送信し、MSのロケーション更新サービス又はリエントリーサービスをサポートする目標基地局にMSを案内するので、MSによる目標基地局の選択における盲目性が低減され、これによってアイドルモードのMSによるロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第22実施形態>
この実施形態は、本発明のリダイレクト方法のさらに別の実施形態である。この実施形態と第20実施形態の相違は、この実施形態において、FAP1が、FAP1に隣接するMBSの情報を取得することである。この場合、ステップ136において、MSに送信されたREQ−RSPメッセージは、取得されたMBSの情報をさらに運ぶ。他の処理プロセスは第20実施形態に類似しており、ここでは再度説明されない。
MBSの情報を取得するFAP1の方法は制限されない。詳細については、第6実施形態の対応する説明を参照することができ、詳細はここでは再度説明されない。
この実施形態において、MSが現在接続されているFAPの加入者グループに所属しないとき、FAPは、FAPの周辺に展開されたMBSの情報を取得し、取得したMBSの情報をMSに送信し、MSをMBSに案内することができ、これによってアイドルモードのMSによるロケーション更新サービス又はリエントリーサービスの実行効率が上がる。
<第23実施形態>
図14は、本発明の第23実施形態による端末の概略構造図である。図14に示すように、この実施形態の端末は、サービス情報送信モジュール141、基地局情報受信モジュール142、及び基地局決定モジュール143を含む。
サービス情報送信モジュール141は、メッセージをFAPに送信するように構成され、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
基地局情報受信モジュール142は、FAPによって送信された他の基地局の情報を受信するように構成され、この他の基地局の情報は、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、FAPによって取得される。
基地局決定モジュール143は、基地局の情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定するように構成され、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定する。
さらに、基地局情報受信モジュールによって受信した他の基地局の情報は、基地局の識別子、及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含む。任意選択によって、他の基地局の情報は、基地局によって用いられるチャンネル周波数をさらに含んでもよい。基地局決定モジュール143は、対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定し、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定する。
前述の技術的解決策において、任意選択によって、端末によって要求されたサービスは、緊急サービス、ロケーション更新サービス、又はリエントリーサービスを含んでもよい。
前述の技術的解決に基づいて、基地局決定モジュール143は、サービス実行基地局決定ユニット1430、及び目標基地局決定ユニット1431を含む。
基地局情報受信モジュールは、具体的には、基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を受信する。サービス実行基地局決定ユニット1430は、対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報に従って、サービスをサポートする基地局を決定するように構成される。目標基地局決定ユニット1431は、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定するように構成される。
目標基地局決定ユニットは、第1の決定ユニット14311、又は第2の決定ユニット14312を含む。
第1の決定ユニット14311は、サービスをサポートする基地局の信号強度に従って目標基地局を決定するように構成される。
代替として、基地局情報受信モジュール142は、具体的には、基地局によって用いられるチャンネル周波数を受信する。したがって、第2の決定ユニット14312は、端末によってサポートされるチャンネル周波数と一致するチャンネル周波数を備える基地局を目標基地局として決定するように構成される。
サービス情報送信モジュール141は、目標基地局にメッセージを送信するように構成され、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含む。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、端末は、FAPによって取得された他の基地局の情報を受信することができるので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができ、これによって、目標基地局の選択における盲目性を低減し、端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
<第24実施形態>
図15は、本発明の第24実施形態による通信システムの概略構造図である。図15に示すように、この実施形態の通信システムは、FAP151及び端末152を含み、このFAP151は端末152と通信接続されている。
FAP151は、メッセージを受信し、このメッセージは端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPがサービスをサポートしないことをFAPが決定するとき、他の基地局の情報を取得し、端末が、基地局の情報に従って目標基地局を決定し、メッセージを目標基地局に送信できるように、基地局の情報を端末に送信するように構成される。
端末152は、FAPにメッセージを送信し、このメッセージは、端末によって要求されたサービスの情報を含み、FAPによって送信された他の基地局の情報を受信し、FAPがサービスをサポートしないことを決定するとき、この他の基地局の情報がFAPによって取得され、他の基地局の情報は、少なくとも基地局の識別子及び対応する基地局がサービスをサポートするかどうかを指示する指示情報を含み、基地局の情報に従ってサービスをサポートする基地局を決定し、サービスをサポートする基地局の中で目標基地局を決定し、メッセージを目標基地局に送信するように構成される。
この実施形態において、現在端末に接続されているFAPが、端末によって要求されたサービスをサポートしないとき、FAPは他の基地局の情報を取得し、基地局の情報を端末に送信するので、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局を正しく選択することができる。したがって、端末は、端末によって要求されたサービスをサポートする目標基地局にリダイレクトされ、これによって端末によって要求されたサービスの実行効率が上がる。
当業者であれば、添付図面は例示的実施形態の概要図に過ぎず、添付図面中のモジュール又はプロセスは本発明の実施において必ずしも必要ではないことを理解すべきである。
当業者であれば、一実施形態によるデバイスにおけるモジュールは、実施形態の説明による実施形態のデバイス中に配分してもよく、又はこの実施形態とは異なる1つ又は複数のデバイス中に配置されるように変更してもよいことを理解すべきである。上記実施形態におけるモジュールは、1つのモジュールに結合してもよく、又はさらに複数のサブモジュールに分割してもよい。
本発明の上記実施形態の連番は、説明の便宜のために過ぎず、実施形態の質に影響を与えない。
当業者であれば、本発明の実施形態による方法のステップの全て又は一部がプログラム命令関連ハードウェアによって実行できることを理解すべきである。プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。プログラムが実行されるとき、本発明の実施形態による方法のステップが実行される。記憶媒体は、リードオンリーメモリー(ROM)、ランダムアクセスメモリー(RAM)、磁気ディスク、及び光ディスクなど、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体でもよい。
最後に、上記実施形態は、本発明の技術的解決を説明するために提供され、本発明を制限するものではないことに留意すべきである。本発明は、実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者であれば、修正及び置換が本発明の精神及び範囲から逸脱しない場合、実施形態に説明された技術的解決策に修正を加えることができ、又は技術的解決策におけるいくつかの地術的特徴に均等の置換を行うことができることを理解すべきである。
本出願は、「REDIRECTION METHOD,REDIRECTION DEVICE,AND COMMUNICATION SYSTEM」の名称で2009年11月27日に中国特許庁に出願された中国特許出願第200910225894.3号の優先権を主張するものであり、その内容全体は参照によって本出願明細書に組み込まれる。