JP2009244840A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】感光体2Y,2M,2C,2Kに当接されかつ感光体クリーニングバイアスが
印加されて転写後の感光体上に残留する液体現像剤を除去する潜像担持体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kと、中間転写ベルト10に当接されかつ中間転写ベル
トクリーニングバイアスが印加されて転写後の中間転写ベルト10上に残留する液体現像剤を除去する中間転写ベルトクリーニングローラ40を備える。中間転写ベルトクリーニングローラ40の中間転写ベルト10に対するニップ幅w2が、感光体クリーニングロー
ラの感光体に対するニップ幅w1より大きい画像形成装置1である。
【選択図】図2
Description
そこで、前述の特許文献1に記載のバイアスクリーニング方式により、二次転写後の中間転写ベルト上の固形分トナーを除去するためには、クリーニングローラに印加するバイアスを高くする必要がある。
中間転写ベルトが電荷注入により帯電してしまい、中間転写ベルトのクリーニング後の画像形成を良好に行うことができなくなるという問題がある。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例の一部を模式的にかつ部分的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体2Y,
2M,2C,2Kを備えている。ここで、各感光体2Y,2M,2C,2Kにおいて、2Yは
イエローの感光体、2Mはマゼンタの感光体、2Cはシアンの感光体、2Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY,
M,C,Kを添えて各色の部材を表す。
各感光体2Y,2M,2C,2Kは、図1に示す例ではいずれも、感光体ドラムから構成
されている。なお、各感光体2Y,2M,2C,2Kは、無端ベルト状に構成することもで
きる。
つまり図1において時計回りに回転するようにされている。各感光体2Y,2M,2C,2
Kの周囲には、帯電装置3Y,3M,3C,3Kが設けられている。また、各帯電装置3Y,3M,3C,3Kから、それぞれ、各感光体2Y,2M,2C,2Kの回転方向に向かって、
順に、露光装置4Y,4M,4C,4K、現像装置5Y,5M,5C,5K(本発明の現像部に相当)、感光体スクイーズ装置6Y,6M,6C,6K、一次転写器7Y,7M,7C,7K(本発明の第1の転写器)、除電装置8Y,8M,8C,8K、および感光体クリーニング装
置9Y,9M,9C,9Kが配設されている。
に設けられている。その場合、ベルト駆動ローラ11と一方の従動ローラ12は互いに、搬送されてくる紙等の記録材(不図示)の矢印γで示す移動方向(図1において下から上方向)に所定間隔を置いて隣接して配設されている。また、ベルト駆動ローラ11は本発明の第1のローラを構成し、また従動ローラ12は本発明の第2のローラを構成し、更に従動ローラ13は本発明の第3のローラを構成する。
よび(b)に示すように従動ローラ13の直径d2は、各感光体2Y,2M,2C,2Kの直径d1と同じかまたはほぼ同じに設定されている(d1=d2またはd1≒d2)。
更に、図示しないが中間転写ベルト10はテンションローラによって所定のテンション
が付与されて、たるみが除去されるようになっている。同じく図示しないが、このテンションローラはテンションローラクリーニング装置によりクリーニングされるようになっている。
5Y,5M,5C,5Kは中間転写ベルト10の移動方向βの上流側(図1において左側)
から色Y、M、C、Kの順に配設されているが、これらの各色Y、M、C、Kの配置順は任意に設定することができる。
転写器7Y,7M,7C,7Kの近傍には、それぞれ、中間転写ベルトスクイーズ装置14
Y,14M,14C,14Kが配設されている。更に、中間転写ベルト10のベルト駆動ロ
ーラ11側には二次転写器15(本発明の第2の転写器に相当)が設けられ、また中間転写ベルト10の従動ローラ13側には中間転写ベルトクリーニング装置16が設けられている。
。各帯電装置3Y,3M,3C,3Kには、図示しない電源装置から液体現像剤の帯電極性
と同極性のバイアスがそれぞれ印加される。そして、各帯電装置3Y,3M,3C,3Kは
、それぞれ、帯電部材によって対応する感光体2Y,2M,2C,2Kを帯電するようにな
っている。
感光体2Y,2M,2C,2Kに照射される。これにより、各感光体2Y,2M,2C,2Kへの印字(像の書込み)が行われ、各感光体2Y,2M,2C,2Kの表面にそれぞれ対応す
る色の静電潜像が形成される。
53Y,53M,53C,53Kと、現像ローラクリーニングブレード回収液貯留容器54
Y,54M,54C,54Kとを備えている。
Y,19M,19C,19Kと、現像剤規制ブレード20Y,20M,20C,20Kと、現像剤容器21Y,21M,21C,21Kと、現像剤汲み上げローラ22Y,22M,22C,22Kとを備えている。
面に微細かつ一様に螺旋状の溝(不図示)を形成したローラである。これらのアニロックスローラ19Y,19M,19C,19Kは、いずれも各現像ローラ18Y,18M,18C,18Kと同じ方向で図1において矢印で示す反時計まわりに回転するようにされている。なお、各アニロックスローラ19Y,19M,19C,19Kは、いずれも各現像ローラ1
8Y,18M,18C,18Kと連れ回りで回転するようにすることもできる。すなわち、
アニロックスローラ19Y,19M,19C,19Kの回転方向は、限定されず任意である
。
ゴム製であり、それぞれ対応するアニロックスローラ19Y,19M,19C,19Kの表
面に当接されている。そして、各現像剤規制ブレード20Y,20M,20C,20Kは、
それぞれ、各アニロックスローラ19Y,19M,19C,19Kの溝部以外の表面に付着
する液体現像剤を掻き落とす。したがって、各アニロックスローラ19Y,19M,19C,19Kは、それらの溝部内に付着する液体現像剤のみを各現像ローラ18Y,18M,1
8C,18Kに供給する。
3C,23Kを収納する。これらの液体現像剤23Y,23M,23C,23Kは、いずれも不揮発性液体キャリア(キャリアオイルともいう。例えば、シリコーンオイル、ミネラルオイルなどのトナーの帯電を逃がさない絶縁油からなる。)中に固形分トナー(トナー粒子:画像形成時には帯電される)を分散させたものである。
1Y,21M,21C,21K内の液体現像剤23Y,23M,23C,23Kを汲み上げて各アニロックスローラ19Y,19M,19C,19Kに供給する。各現像剤汲み上げローラ
22Y,22M,22C,22Kは、いずれも図1において矢印で示す時計まわりに回転す
るようにされている。
ャフトと、この外周部に形成された例えば導電性ウレタンゴムや導電性樹脂層等の導電性弾性層とを有する。これらの現像ローラ18Y,18M,18C,18Kはそれぞれ各感光
体2Y,2M,2C,2Kに当接され、かつ図1において矢印で示すように反時計まわりに
回転するようにされている。そして、各現像ローラ18Y,18M,18C,18Kは、そ
れぞれ対応する各感光体2Y,2M,2C,2Kに対応する色の液体現像剤を搬送する。
する現像ローラ18Y,18M,18C,18Kの表面に当接する例えばゴム等で構成され
、現像ローラ18Y,18M,18C,18Kに残留する現像剤を掻き落とす。また、各現
像ローラクリーニングブレード回収液貯留容器54Y,54M,54C,54Kは、各現像
ローラクリーニングブレード53Y,53M,53C,53Kによって掻き落とされた現像
剤を貯留する。
それぞれコンパクションローラが所定のギャップ(μmオーダー)を置いて配置されている。各コンパクションローラはそれぞれ対応する各現像ローラ18Y,18M,18C,1
8Kを帯電する。これにより、各現像ローラ18Y,18M,18C,18K上の液体現像
剤23Y,23M,23C,23Kが現像ローラ18Y,18M,18C,18Kに押し付けられる。各コンパクションローラに残留する現像剤は、それぞれ図示しないコンパクションローラクリーナブレードで掻き落とされて各現像剤容器21Y,21M,21C,21K内
に収容される。
更に、図示しないがこの例の画像形成装置1は、それぞれ液体現像剤23Y,23M,23C,23Kを現像剤容器21Y,21M,21C,21Kに補給する現像剤補給装置を備えている。
スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器26Y,26M,26C,26Kとを備えている
。
各スクイーズローラ24Y,24M,24C,24Kは、それぞれ各感光体2Y,2M,2
C,2Kと逆方向(図1において反時計回り)に回転されて、各感光体2Y,2M,2C,2K上の液体現像剤のキャリアオイルを除去する。
るスクイーズローラ24Y,24M,24C,24Kに残留するキャリアオイルを掻き落と
す。更に、各スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器26Y,26M,26C,26Kは
、それぞれ対応するスクイーズローラクリーナ25Y,25M,25C,25Kが掻き落と
したキャリアオイルを貯留する。
7Kを備えている。各バックアップローラ27Y,27M,27C,27Kは、トナー粒子
の帯電極性と逆極性の電圧が印加されて、各感光体2Y,2M,2C,2K上の各色のトナ
ー像(液体現像剤像)を中間転写ベルト10に一次転写する。
また、各除電装置8Y,8M,8C,8Kは、それぞれ、一次転写後に各感光体2Y,2M,2C,2Kに残留する電荷を除去する。
ーラ28Y,28M,28C,28Kと、感光体クリーニングローラクリーナ29Y,29M,29C,29Kと、感光体クリーニングローラクリーナ回収液貯留容器30Y,30M,30C,30Kと、感光体クリーニングブレード48Y,48M,48C,48Kと、感光体クリーニングブレード回収液貯留容器49Y,49M,49C,49Kとを備えている。
性体からなっている。図2(a)に示すように、これらの感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kはそれぞれ各感光体2Y,2M,2C,2Kに所定のニップ幅w1
で圧接されている。そして、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28K
は各感光体2Y,2M,2C,2Kと逆方向(図1において反時計回り)に回転されて、転
写後の各感光体2Y,2M,2C,2K上の残留液体現像剤を除去する。また、各感光体ク
リーニングローラクリーナ29Y,29M,29C,29Kは、それぞれ対応する感光体ク
リーニングローラ28Y,28M,28C,28Kに残留する液体現像剤を掻き落とす。更
に、各感光体クリーニングローラクリーナ回収液貯留容器30Y,30M,30C,30K
は、それぞれ対応する感光体クリーニングローラクリーナ29Y,29M,29C,29が
掻き落とした液体現像剤を貯留する。更に、感光体クリーニングブレード48Y,48M,48C,48Kは、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kによるクリーニング後に各感光体2Y,2M,2C,2Kに残留するキャリアオイルを除去する。更に
、各感光体クリーニングブレード回収液貯留容器49Y,49M,49C,49Kは、それ
ぞれ各感光体クリーニングブレード48Y,48M,48C,48Kが各感光体2Y,2M,
2C,2Kから掻き落としたキャリアオイルを回収して貯留する。
写ベルトスクイーズローラ31Y,31M,31C,31Kと、中間転写ベルトスクイーズ
ローラクリーナ32Y,32M,32C,32Kと、中間転写ベルトスクイーズローラクリ
ーナ回収液貯留容器33Y,33M,33C,33Kとを備えている。
写ベルト10上の対応する色のキャリアオイルを回収する。また、各中間転写ベルトスク
イーズローラクリーナ32Y,32M,32C,32Kは、それぞれ中間転写ベルトスクイ
ーズローラ31Y,31M,31C,31Kのローラ上の回収したキャリアオイルを掻き取
る。更に、各中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ回収液貯留容器33Y,33M,33C,33Kは、それぞれ各中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ32Y,32M,3
2C,32Kで掻き取ったキャリアオイルを貯留する。
ラ12に掛けられた中間転写ベルト10に記録材を当接させて、中間転写ベルト10上の各色のトナー像が合わせられたカラーのトナー像(液体現像剤像)を図示しない記録材に二次転写するようになっている。その場合、ベルト駆動ローラ11および従動ローラ12は、それぞれ二次転写時の二次転写ローラ34,35のバックアップローラとしても機能
する。
ローラクリーナ36,37と二次転写ローラクリーナ回収液貯留容器38,39とを備えている。各二次転写ローラクリーナ36,37は、それぞれ二次転写後に各二次転写ローラ
34,35の表面に残留する現像剤を掻き落として除去する。また、各二次転写ローラク
リーナ回収液貯留容器38,39は、それぞれ各二次転写ローラクリーナ36,37によって各二次転写ローラ34,35から掻き落とされた現像剤を貯留する。
と同じかまたはほぼ同じに設定されている(d3=d4またはd3≒d4)。また、中間転写ベルトクリーニングローラ40の硬さは中間転写ベルト10の硬さと同じかまたはほぼ同
じに設定されている。
ップ幅w2は、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kのニップ幅w1
より大きく設定されている(w1<w2)。その場合、この例では、各感光体2Y,2M,2C,2Kに対する各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kの支持位置(L1)と従動ローラ13に対する中間転写ベルトクリーニングローラ40の支持位置(L2)とを異ならせることで、これらのニップ幅w1,w2の大小関係を設定している。その場
合、各ローラの支持位置(L1),(L2)は定位置であるので、この例のニップ幅w1,w2はローラの定位置方式で決定される。なお、図2(a)および(b)においては、中間転写ベルト10の厚みtが関係することで、L2がL1よりきわめて若干大きくなっているが、両ニップ幅w1,w2はw1<w2に設定される。
光体2Y,2M,2C,2Kをクリーニングするための感光体クリーニングバイアスが印加
されている。また、中間転写ベルトクリーニングローラ40には中間転写ベルト10をクリーニングするための中間転写ベルトクリーニングバイアスが印加されている。すなわち、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kおよび中間転写ベルトクリ
ーニングローラ40は、いずれもローラバイアスクリーナとして構成されている。そして、これらの感光体クリーニングバイアスおよび中間転写ベルトクリーニングバイアスは、転写後に液体現像剤の固形分トナーを各感光体2Y,2M,2C,2Kおよび中間転写ベル
ト10からそれぞれ除去可能なバイアスである。その場合、この例の画像形成装置1では、図1に示すように感光体クリーニングバイアスおよび中間転写ベルトクリーニングバイアスはいずれも同一の電源45から同じ電圧で印加される。
力で付着するが、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kおよび中間
転写ベルトクリーニングローラ40に印加されるバイアスで、一次転写後に各感光体2Y,2M,2C,2Kに付着する固形分トナーおよび二次転写後に中間転写ベルト10に付着
する固形分トナーを効率よく除去することが可能となる。
ローラ28Y,28M,28C,28Kのニップ幅w1より大きく設定している。これにより、固形分トナーの付着力が強くクリーニングし難い中間転写ベルト10における固形分トナーのニップ通過時間(固形分トナー泳動時間)を、各感光体2Y,2M,2C,2Kにお
ける固形分トナーのニップ通過時間より長時間に設定することができる。したがって、中間転写ベルト10の除去し難い固形分トナーをより効果的に除去することができる。また
、これにより、中間転写ベルトクリーニングローラ40に印加するバイアスを比較的低くできるので、バイアスによる中間転写ベルト10への影響を抑制できる。その結果、中間転写ベルト10の帯電が抑制されるので、中間転写ベルト10のクリーニング後の画像形成を良好に行うことが可能となる。
トクリーニングローラ40の各支持位置を調整して前述の各ニップ幅w1,w2を異ならせ
ているので、各ニップ幅w1,w2の設定を簡単に行うことができる。そして、これらのニ
ップ幅w1,w2を、各感光体2Y,2M,2C,2Kと中間転写ベルト10とが同じバイアスでクリーニング可能になるように設定することにより、同一の電源45で各バイアスを供給可能となる。したがって、部品点数を削減できるとともに、装置の小型化を効果的に実現可能となる。
この例の画像形成装置1では、図3(a)に示すように各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kをそれぞれ対応する各感光体2Y,2M,2C,2Kに向かって付勢する、例えばスプリング等からなる感光体クリーニングローラ付勢手段46Y,46
M,46C,46Kが設けられている。したがって、各感光体クリーニングローラ付勢手段46Y,46M,46C,46Kの付勢力で、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,
28C,28Kと各感光体2Y,2M,2C,2Kとのニップ幅w1が設定されている。
び中間転写ベルトクリーニングローラ付勢手段47が設けられるため、前述の例より部品点数が増大する。この例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の例と同じである。
様に各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kの直径d3と中間転写ベルトクリーニングローラ40の直径d4とを同じまたはほぼ同じに設定する。更に、中間転
写ベルトクリーニングローラ40の硬度を、直径d4各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kの各硬度より小さく設定する。これによっても、両ニップ幅w1,w
2をw1<w2に設定することができる。したがって、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kの直径d3と中間転写ベルトクリーニングローラ40とを前述の図
1に示す例の画像形成装置1に適用することで、前述の最初の例と同様の作用効果を得ることができる。
図4に示すように、この例の画像形成装置1では、ベルト駆動ローラ11と従動ローラ12との間に掛けられた中間転写ベルト10が、1つの二次転写ローラ50でベルト駆動ローラ11と従動ローラ12とに押し付けられている。すなわち、二次転写ローラ50はベルト駆動ローラ11と従動ローラ12との間に配置されて、中間転写ベルト10をベルト駆動ローラ11と従動ローラ12との共通接線よりこれらのベルト駆動ローラ11と従動ローラ12側に食い込ませるようにして押し付けている。これにより、ロングニップ転写方式が構成されている。
この例の画像形成装置1の他の構成および作用効果は、図1ないし図3に示す各例と実質的に同じである。
本発明の画像形成装置における感光体および中間転写媒体である中間転写ベルトの具体的な一例を表2に示す。
る。また、感光体と感光体クリーニングローラとのニップ幅w1は2mmに設定する。こ
のニップ幅w1を得るためには、定位置方式では食い込み量0.1mmに設定する。また、定荷重方式では付勢荷重を1kgfに設定する。更に、感光体クリーニングローラの硬度(導電性ウレタンゴムの硬度)は、JIS−A55°に設定する。更に、感光体クリーニングローラに印加するバイアスは、−300〜−1000Vに設定する。
の表面に表層フッ素樹脂コートを設けて形成する。このとき、抵抗はLog7Ωに設定するとともに、ローラ径d4はφ20mmに設定する。一方、従動ローラ13の直径はφ4
0mmに設定する。そして、中間転写ベルト10と中間転写ベルトクリーニングローラとのニップ幅w2は5mmに設定する。このニップ幅w2を得るためには、定位置方式では食い込み量0.3mmに設定する。また、定荷重方式では付勢荷重を4kgfに設定する。
更に、中間転写ベルトクリーニングローラの硬度(導電性ウレタンゴムの硬度)は、JIS−A30°に設定する。更に、中間転写ベルトクリーニングローラに印加するバイアスは、−300〜−1000Vに設定する。
LP9000Cを用いた。その場合、カラープリンタLP9000Cが図1に示す画像形成装置1と異なる部分については改造した。
まず、実験に用いた感光体クリーニングおよび中間転写ベルトクリーニングの諸条件を、実施例1については表3に、また比較例1,2についてはそれぞれ表4および表5に示
す。
ム硬度がJIS−Aで30°に、電気抵抗がLog7Ωに設定した。感光体と感光体クリーニングローラとの間に印加されるバイアスは、−300Vに設定した(なお、本実験装置では、バイアスの設定可能範囲は−200〜−400Vである)。感光体クリーニングローラの感光体への当接方式は定位置方式であり、食込み量は0.1mmに設定した。こ
のときのニップ幅W1は2mmであった。ニップ部の軸方向長さは368mmである。
まず、図5(a)に示すように、実験で用いた感光体上に、ベースペースト、キャタリストペーストの混練物からなる円弧状で所定幅の型取りゴム体を感光体の円周方向に沿って立設する。この混練物は、株式会社ジーシー製のエクザファイン(商品名) インジェ
クションタイプ(親水性ビニルシリコーン)である。次に、図5(b)に示すように、感光体クリーニングローラをその軸線方向が感光体の軸線方向となるようにしてこの型取り
ゴム体に、感光体クリーニングローラの感光体との食込み量が0.1mmになるまで押し
つける。そして、この状態で3ないし6分放置した後、図5(c)に示すように感光体クリーニングローラを取り外し、型取りゴム体の凹みのうち感光体外周面に対応する部分の幅をノギスで測定する。このノギスで測定した幅がニップ幅となる。
0Vないしー1200Vである。中間転写ベルトクリーニングローラの中間転写ベルトへの当接方式は定荷重方式であり、その荷重は10kgfに設定した。このときのニップ幅W2は4mmであった(W1<W2)。ニップ部の軸方向長さは352mmである。
前述の図5(a)ないし(c)に示す測定方法でこのニップ幅を測定する。その場合、クリーニングされる部材であるとともに従動ローラ13に巻き掛けた中間転写ベルト上に、型取りゴム体を前述と同様にして立設する。この型取りゴム体に中間転写ベルトクリーニングローラを荷重10kgfで中間転写ベルトクリーニングローラが中間転写ベルトに接触するまで押しつける。前述と同様にしてノギスでニップ幅を測定する。
0°に、電気抵抗がLog7Ωに設定した。中間転写ベルトと中間転写ベルトクリーニングローラとの間に印加されるベルトクリーニングバイアス設定範囲(実験範囲)は、−600Vないしー1400Vであり、良好なクリーニングが得られる良好な範囲(OD値0.1以下)が在しない。中間転写ベルトと中間転写ベルトクリーニングローラとの間にバ
イアスは印加しなかった。中間転写ベルトクリーニングローラの中間転写ベルトへの当接方式は定位置方式であり、その食込み量は0.1mmに設定した。このときのニップ幅W
2は1.5mmであった(W1>W2)。ニップ部の軸方向長さは352mmである。
ベルトクリーニングに関しては、前述の実施例1と同じである。
ないし図8に示す。
図6に示すように、実施例1では、感光体クリーニングおよび中間転写ベルトクリーニングは、いずれもOD値が比較的小さく、クリーニングがともに良好であった。一方、図7に示すように比較例1では、感光体クリーニングにおけるOD値が比較的小さく、良好なクリーニング性が得られたが、中間転写ベルトクリーニングにおけるOD値が比較的高く、良好なクリーニング性が得られなかった。また、図8に示すように比較例2では、実施例1と同様に感光体クリーニングおよび中間転写ベルトクリーニングのいずれにおいても良好なクリーニング性が得られた。しかし、この比較例2では感光体と感光体クリーニングローラとのニップ時間が長いことにより感光体に電荷が注入される。このため、次の画像形成に悪影響を及ぼすようになる。
以上の実験結果から、本発明の画像形成装置により所期の効果を得られることが確認された。
この例の画像形成装置1では、図9に示すように二次転写器15側の従動ローラ12と中間転写ベルトクリーニング装置16側の従動ローラ13との仮想共通接線(二点鎖線で示す)が従動ローラ13と接する接点δより従動ローラ12側に、中間転写ベルトクリーニングローラ40が配設されている。
断面から見たときに、中間転写ベルト10の接点δより従動ローラ12側で圧接される。このように中間転写ベルトクリーニングローラ40が中間転写ベルト10に圧接されることで、中間転写ベルト10が二点鎖線で示す共通接線より内側の実線で示す位置となる。したがって、中間転写ベルト10が中間転写ベルトクリーニングローラ40に部分的に巻き掛けられるようになる。これにより、中間転写ベルト10が中間転写ベルトクリーニングローラ40と中間転写ベルト10とのニップ幅w2が、前述の例よりも大きく設定され
る。また、中間転写ベルト10の従動ローラ13への巻き掛け量が前述の例より大きく設定される。なお、従動ローラ13は前述の例と同様に中間転写ベルトクリーニングローラ40のバックアップローラとして機能する。
この例の画像形成装置1の他の構成は、前述の例と同じである。
ベルト10の単位面積あたりのクリーニングバイアスを小さくすることができるとともに、中間転写ベルトクリーニングローラ40と中間転写ベルト10との接触時間を長くすることができる。これにより、中間転写ベルト10のクリーニングバイアスを比較的大きく設定しても、中間転写ベルト10へのクリーニングバイアスによる影響を抑制しながら、しかも中間転写ベルト10を効果的にクリーニング可能となる。
グローラ28Y,28M,28C,28Kとのアックニップ幅w1が比較的小さいことから
、各感光体2Y,2M,2C,2Kの単位面積あたりのクリーニングバイアスが大きくなる
とともに、各感光体クリーニングローラ28Y,28M,28C,28Kと各感光体2Y,2M,2C,2Kとの接触時間が短くなる。このとき、各感光体2Y,2M,2C,2Kのクリ
ーニングバイアスを中間転写ベルト10のクリーニングバイアスより小さく設定することで、各感光体2Y,2M,2C,2Kの単位面積あたりのクリーニングバイアスが大きくて
も、各感光体2Y,2M,2C,2Kへのクリーニングバイアスによる影響を抑制しながら
、しかも中各感光体2Y,2M,2C,2Kを効果的にクリーニング可能となる。
ト駆動ローラ、12,13…従動ローラ、15…二次転写器、16…中間転写ベルトクリ
ーニング装置、23Y,23M,23C,23K…液体現像剤、28Y,28M,28C,28K…感光体クリーニングローラ、34…上流側二次転写ローラ、35…下流側二次転写ローラ、40…中間転写ベルトクリーニングローラ、45…電源、46Y,46M,46C,
46K…感光体クリーニングローラ付勢手段、47…中間転写ベルトクリーニングローラ付勢手段、50…二次転写ローラ、w1…感光体クリーニングローラのニップ幅、w2…中間転写ベルトクリーニングローラのニップ幅
Claims (10)
- 静電潜像が形成される潜像担持体と、
前記静電潜像を液体現像剤で現像して前記潜像担持体に像を形成する現像部と、
前記潜像担持体の前記像が転写される転写媒体と、
前記潜像担持体の前記像を前記転写媒体に転写する第1の転写部材と、
前記転写媒体の前記像を記録材に転写させる第2の転写部材と、
前記潜像担持体と当接して前記潜像担持体の移動方向に第1のニップ幅を有するニップを形成するとともに、潜像担持体クリーニングバイアスが印加されて、前記潜像担持体の前記像を前記転写媒体に転写した前記潜像担持体をクリーニングする潜像担持体クリーニングローラと、
転写媒体クリーニングバイアスが印加されて、前記転写媒体の前記像を前記記録材に転写した前記転写媒体をクリーニングするとともに、前記転写媒体と当接して該転写媒体の移動方向に形成される第2のニップ幅が、前記第1のニップ幅より大きい転写媒体クリーニングローラと、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写媒体は転写ベルトであり、
前記第2の転写部材は、第1のローラと第2のローラとの間に掛けられた前記転写ベルトを介して、前記第1のローラもしくは第2のローラに押圧する転写ローラである請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記転写ベルトを巻きかけるとともに、該転写ベルトを介して前記転写媒体クリーニングローラと当接する第3のローラを有し、
前記転写媒体クリーニングローラが、前記第2のローラの軸方向中央部断面から見たときに、該第2のローラと前記第3のローラとの仮想共通接線が前記第3のローラと接する接点より前記第2のローラ側に配設される請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記潜像担持体クリーニングバイアスは電源で前記潜像担持体クリーニングローラに印加されるとともに、前記転写媒体クリーニングバイアスは前記電源で前記転写媒体クリーニングローラに印加される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写媒体クリーニングローラおよび前記潜像担持体クリーニングローラは同一または略同一の直径を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2のニップ幅は前記転写媒体クリーニングローラの前記転写媒体への食い込み量で調整されるとともに、前記第1のニップ幅は前記潜像担持体クリーニングローラの前記潜像担持体への食い込み量で調整される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2のニップ幅は前記転写媒体クリーニングローラの前記転写媒体への当接圧で調整されるとともに、前記第1のニップ幅は前記潜像担持体クリーニングローラの前記潜像担持体への当接圧で調整される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写媒体クリーニングローラの硬度は前記潜像担持体クリーニングローラの硬度より小さい請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写媒体クリーニングローラによりクリーニングされた前記転写媒体に当接する転写媒体クリーニングブレードを有する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 現像部で潜像担持体に形成された静電潜像を液体現像剤を用いて現像し、
前記現像部で現像された像を転写部材で転写媒体に転写し、
潜像担持体クリーニングバイアスが印加されるとともに、前記潜像担持体の移動方向に該潜像担持体を第1のニップ幅で当接する潜像担持体クリーニングローラで該潜像担持体をクリーニングし、
前記転写媒体に転写された前記像を第2の転写部材で記録材に転写し、
転写媒体クリーニングバイアスが印加されるとともに、前記転写媒体の移動方向に前記第1のニップ幅よりも大きい第2のニップ幅で該転写媒と当接する転写媒体クリーニングローラで該転写媒体をクリーニングすることを特徴とする画像形成方法。
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