JP2005292324A - 画像形成装置のクリーニング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望のクリーニング性能を確保しつつ、画像形成装置の長寿命化を図ることができるクリーニング装置を提供することにある。
【解決手段】引張応力が異方性のある弾性体で構成されたクリーニングブレード19を用いたクリーニング装置において、前記クリーニングブレード19が中間転写体(被クリーニング部材)4との摺擦で受ける負荷とその負荷の方向に対する見掛けの引張応力から見積もられる変形量を、クリーニングブレード19の中間転写体4への当接部近傍の切断時伸びより小さく設定する。
【選択図】図2
【解決手段】引張応力が異方性のある弾性体で構成されたクリーニングブレード19を用いたクリーニング装置において、前記クリーニングブレード19が中間転写体(被クリーニング部材)4との摺擦で受ける負荷とその負荷の方向に対する見掛けの引張応力から見積もられる変形量を、クリーニングブレード19の中間転写体4への当接部近傍の切断時伸びより小さく設定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、静電複写機、同プリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置のクリーニング装置に関するものである。
昨今、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の出力端末の機能を全て兼ね備えた複合機が市場で広く受け入れられるようになってきている。このようなネットワーク対応の出力端末として電子写真プロセスを用いた画像形成装置が広く受け入れられてきているが、大きな問題の1つとして本体のDutyCycleが挙げられてきている。
ここで、DutyCycleとは、サービスマンによるメンテニンスなしで本体が正常に稼動し続ける限界枚数のことであるが、このDutyCycleに対する最大の課題となっているものの1つに像担持体の寿命が挙げられている。又、エコロジーの観点から廃棄物を無くす、即ち消耗品を減らすこと、消耗品の寿命を延ばすこと、信頼性を上げることが我々の絶対的課題となってきている。
ところで、従来のアナログ装置からのデジタル化が進み、デジタル機の本体コストはアナログ機と等価若しくはそれ以下に抑えることも課題となってきている。更に、近年では複写機並びにプリンタでは、従来白黒機が主流であったが、オフィスにおいても原稿若しくは出力ファイルのフルカラー化が急増している。従って、コスト的にアナログ等価デジタル機というばかりか、本体コスト並びにランニングコストが白黒等価フルカラープリンタ(白黒プリンタと等価なフルカラープリンタ)が課題となってきている。そのためには、TCO(ユーザーから見た全体の必要費用)を画期的に下げることが可能な技術が望まれている。
電子写真プロセス技術を用いた画像形成装置において、白黒プリンタとほぼ等価なコストのエンジンでフルカラープリンタを作るためには、中間転写体を用いて1つの感光体で中間転写体上に4色の画像を重ね合わせる技術が考えられる。更に、中間転写体をベルト走行体とすることによって、プリンタ本体内部のレイアウトの自由度を増し、これによって装置を小型化することが可能となる。従って、白黒プリンタ等では感光体のみが像担持体であったのに対して、フルカラープリンタでは中間転写体も像担持体となり、画像形成される多様な像担持体上を繰り返し使用するための表面をクリーニングする対象が広がっている。
ところで、像担持体表面をクリーニングするクリーニング手段としては、ゴム等の弾性材料から成るクリーニングブレードのエッジを像担持体表面に当接させてクリーニングする方法が採用されている。
図2は中間転写体をクリーニングするための公知のクリーニング装置の一例を示すもので、紙面に垂直方向に軸線を有するベルト状の中間転写ベルトにクリーニング装置が近接配置されている。尚、図示しないが、中間転写ベルトの周辺には感光体と2次転写ローラが配設されている。
ここで、クリーニング装置は、図示しないが、中間転写ベルト4の一方向に開口部を備えたケーシングを有しており、該ケーシングの開口部には、ウレタンゴム等から成るクリーニングブレード19の1つの端縁が取着されており、該クリーニングブレード19の端縁の1つのエッジが中間転写ベルト4の駆動方向Aに対してカウンター方向に当接しており、不図示の2次転写部位において発生した転写残トナーがクリーニングブレード19のエッジ部位に達すると、該転写残トナーがクリーニングブレード19によって掻き落とされる。
又、クリーニングブレード19で掻き落とされて滞留している転写残トナーが中間転写ベルト4の回転によってクリーニングブレード19のエッジ部に少量だけ再び供給されと、粉体である転写残トナーを介在することによる摩擦力の低下によって、クリーニングブレード19のめくれが発生しにくくなり、これによって安定した良好なクリーニング性能を得ることができる。尚、クリーニングブレード19の設定条件としては、ゴム材の厚さや先端ゴム部の長さ(自由長)、当接圧力等でトナー除去性能の向上とクリーニングブレードめくれの防止を図ることができる設定を選択した。
ところで、像担持体上の転写残トナーを更に良好にクリーニングするためにクリーニングブレードを複数の層で構成し、該クリーニングブレードの像担持体に当接する部位を硬質にする等、機能的に材質を選択することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
電子写真プロセス技術を用いた画像形成装置では、帯電等において放電現象を用いるため、感光体等の像担持体表面にオゾン生成物等の物質が固着する。そのため、クリーニングブレードと被クリーニング表面との摩擦力が増大し、クリーニングブレードがめくれたり、像担持体表面の固着物質が画像形成を乱すことによって画像不良が発生する。従って、クリーニングブレードは滑り易いものであることが望ましい。更には、クリーニング機能としては、像担持体表面に残留する転写残トナーを除去するだけでなく、被クリーニング表面を研磨する機能も必要である。そのため、クリーニングブレード表面は硬い方が好ましいが、硬い材質を広い領域に均一に当接させることは困難である。そのため、従来は高寿命にするために硬いクリーニングブレードを使用する場合は、該クリーニンブレードを被クリーニング表面に高精度に押し当てるための加圧方式が必要であった。
従来、ゴム材料の進化により表面層を硬く且つ低摩擦化する技術が提案されている(特許文献2参照)。これはクリーニングブレード材質の表面に潤滑剤粒子を含有した樹脂をコーティングするものである。これにより、ゴム材の柔らかさと追随性により安定した当接状態を簡易な構成で実現することができ、潤滑剤粒子によりクリーニングブレードがめくれることがなく、更に、硬い表面層のために像担持体表面を研磨する機能もある。
しかしながら、上記のような構成においては、樹脂材料をクリーニングブレード表面に薄くコーティングしているため、長期の使用に際してコーティング部が磨耗したり、剥げる等してクリーニングブレードの寿命が制限されるという問題がある。
通常のポリウレタンゴムを使用するクリーニングブレードにおいては、摩擦係数は非常に高いものの、トナー等の微小粒子が介在することで、粉体を含んだ3体での摩擦係数は低いものとなっている。
しかしながら、粉体の供給は画像形成される像等によって変動するものであり、実際のクリーニングブレード当接部の挙動は不安定なものとなる。ポリウレタンゴムの場合は、耐磨耗性が強い理由としては、稀に生じる不安定な摩擦状態でブレードエッジが大きく引っ張られても破断しにくく、且つ、繰り返しても劣化しにくいことが挙げられる。
それに対して、一般に、樹脂材料等の硬い物質はゴム材料のような柔らかい物質に対して伸縮等の外力に対向する力は強いが、伸縮が可能な量は少ない。つまり、像担持体に当接する近傍のみを硬くした場合、クリーニングブレード全体としての弾性で生じる変形に対してクリーニングブレード表面近傍が耐えられず、クリーニングブレードが磨耗や脱落してブレード欠け等が発生し、クリーニング機能が損なわれる。
更に、クリーニングブレードとして一般的に用いられるポリウレタンゴムは繰り返しの変形に対して物性値が変化しない強い材質であるが、樹脂材料は一般的に繰り返しの変形に対して引張応力が低下したり、破断に至る伸び量が低下する等の劣化が見られる。
昨今、感光体の耐磨耗性が向上する等、像担持体の長寿命化が進む一方、クリーニングブレードに対する機能が多様化し、且つ、クリーニングブレード自体の長寿命化も必須となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、所望のクリーニング性能を確保しつつ、画像形成装置の長寿命化を図ることができるクリーニング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、引張応力が異方性のある弾性体で構成されたクリーニングブレードを用いたクリーニング装置において、クリーニングブレードが被クリーニング部材との摺擦で受ける負荷とその負荷の方向に対する見掛けの引張応力から見積もられる変形量が、クリーニングブレードの被クリーニング部材への当接部近傍の切断時伸びより小さいことを特徴とする。
具体的には、引張応力が異方性のある板状の弾性体で構成されたクリーニングブレードを被クリーニング部材に対してカウンター方向に当接させるクリーニング装置において、クリーニングブレードの長手方向単位長さ当たりの当接圧を(N/m)、被クリーニング部材の接線とクリーニングブレードとの当接角度をθ(°)、板状の弾性体の厚さ方向に対する5%伸張時の引張応力をE1(N/m2)、板状の弾性体の平面方向に対する5%伸張時の引張応力をE2(N/m2)、この設定条件でのクリーニングブレードと被クリーニング部材との摩擦係数をμ、クリーニングブレードと被クリーニング部材との当接幅をM(m)、クリーニングブレードの当接部近傍の切断時伸びをL(%)としたとき、クリーニングブレードが被クリーニング部材との摺擦で受ける負荷の方向の実効的な引張応力E’を、
1/E’=sin2θ/E1+cos2θ/E2 … (式1)
とし、
(μN/M)/E’<L/100 … (式2)
を満たすことを特徴とする。
1/E’=sin2θ/E1+cos2θ/E2 … (式1)
とし、
(μN/M)/E’<L/100 … (式2)
を満たすことを特徴とする。
更に、クリーニングブレードの当接部位近傍の材質が、繰り返し伸張による破断が1000回未満になる伸びをL’(%)としたとき、
(μN/M)/E’<L’/100 … (式3)
を満たすことが望ましい。
(μN/M)/E’<L’/100 … (式3)
を満たすことが望ましい。
引張弾性に異方性のあるクリーニングブレードのエッジの見掛けの引張応力E’を以下に説明する。
クリーニングブレード当接部近傍の変形は微小変形であり、更に表面近傍が自由端であることから、図3に示すようなトラス状の形状として近似した。図中のA,B,Cを支点とし、クリーニングブレード全体をA−B間の弾性体、A−C間の弾性体と近似し、B点とC点は固定されているものとした。ここで、簡単のために、板状弾性体であるクリーニングブレードの内部は、長手単位長さ当りの加圧力Nを支えて被クリーニング面からの反力と釣り合っていて、トラスには垂直方向の力が掛からないと近似した。変形領域は、微小領域であることから、厚さ方向及び平面方向共に同じと仮定し、厚さ方向、平面方向それぞれ実際の当接幅Mと長手幅O(不図示)を断面積とする棒状の2部材が1点で固定され、固定点には図中水平方向に摩擦力P=μNが掛けられる。
厚さ方向に対応する部材の単位長手長さ当りの引張力をT1、平面方向に対応する部材の単位長手長さ当りの引張力をT2とすると、水平方向と垂直方向の力の釣り合いから次式が成立する。
T1sinθ−T2cosθ=μN
T1cosθ+T2sinθ=0
従って、
T1=μNsinθ
T2=−μNcosθ
となる。ここで、T2は圧縮する方向となるが、微小変形であることから、引張応力と同等であるとした。
T1cosθ+T2sinθ=0
従って、
T1=μNsinθ
T2=−μNcosθ
となる。ここで、T2は圧縮する方向となるが、微小変形であることから、引張応力と同等であるとした。
伸び量は、{(単位面積当りの応力×長さ)÷引張応力}から計算できるが、微小変形であるため、トラスの長さを厚さ方向、平面方向共に同じと仮定すると、歪み量L0は、
L0=(μN/M)×(sin2θ/E1+cos2θ/E2)
と近似することができる。
L0=(μN/M)×(sin2θ/E1+cos2θ/E2)
と近似することができる。
従って、見掛けの引張応力E’は、
1/E’=sin2θ/E1+cos2θ/E2
となる。
1/E’=sin2θ/E1+cos2θ/E2
となる。
従って、クリーニングブレードのエッジ近傍の切断時伸びがL0を超えない弾性体を使用していれば、クリーニングブレードが破断することがない。
又、一般に弾性体は弾塑性体としての性質を有しており、疲労によって劣化することが知られている。特に、引張応力の高い樹脂に近い弾性体では、一定量の伸張を繰り返すと切断時伸びが低下する。繰り返し疲労を規定する物理量としては、所望の伸び量に対して、弾性体に繰り返し伸張を与えたときに、1000回以下で破断する最大の伸び量とした。
本発明によれば、クリーニングブレードの耐久性能を維持したまま、弾性特性に異方性のあるクリーニングブレードを用いることができ、クリーニング装置の長寿命化を図ることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るクリーニング装置を備える画像形成装置の概略断面図、図2は本発明に係るクリーニング装置のクリーニンクブレードの像担持体への当接状態を示す側断面図である。
(画像形成装置)
図1に示す画像形成装置は電子写真方式の複写機であって、不図示のコンピュータ等から送られた画像信号に従って記録媒体に画像を形成するものである。
図1に示す画像形成装置は電子写真方式の複写機であって、不図示のコンピュータ等から送られた画像信号に従って記録媒体に画像を形成するものである。
即ち、画像形成装置の感光体1が帯電手段2によって一様に帯電され、これに画像信号に従ってレーザー発振器7が光線を照射する。すると、感光体2上の光線が照射された部分には静電潜像が形成され、この静電潜像は、現像装置8によって現像剤であるトナーにより現像されて可視像化される。
中間転写体4は、一次転写ローラ12によって感光体1に押し当てられており、1次転写ローラ12に転写電圧を印加されることによって、感光体1上に可視像化されたトナー像が中間転写体4上に転写される。
前記現像装置8においては、フルカラー画像を形成するために、現像ロータリー16が回転して現像する色を変更した後に、感光体1上に同様に可視像化された第2色目のトナー像を中間転写ベルト4上に重ねて転写する。
以下、同様にして4色分のトナー像を重ねて中間転写体4上に転写した後、カセットより記録媒体であるシートを2次転写ローラ10の部位に給紙し、4色分のトナー像をシート上に一括転写し、シート上に転写されたトナー像は、定着手段18によって熱と圧力を加えられてシートに定着される。その後、感光体1上と中間転写体4上に残留したトナーは、それぞれ感光体クリーニング装置6と中間転写体クリーニング装置17によって除去され、再び画像形成に供される。
ところで、本実施の形態では、感光体1として、チタニルフタロシアニン顔料を用いた電荷発生層とビスフェノールZ型ポリカーボネートをバインダーとする電荷輸送層として塗布したOPC(有機光半導体)感光体を用いたが、A−Si感光体やSe感光体を用いても良い。
又、本実施の形態で用いたトナーは、コアにエステル系ワックスを内包し、樹脂層にスチレン−ブチルアクリレート、表層にスチレンポリエステルを用いたものを使用した。現像剤としては、懸濁重合法によって形状係数SF−1の値が100≦SF−1≦140であり、且つ、形状係数SF−2の値が100≦SF−2≦120となるように作製した重合トナーと、重合法により作製した樹脂磁性キャリアとの混合物を2成分系現像剤として使用した。
本実施ので用いた中間転写体4には、厚さ100μmのポリイミド樹脂シート(体積抵抗率109〜1010Ωcm程度)のベルト体を使用した。
(クリーニング装置)
前記中間転写体クリーニング装置17は、中間転写体4側に開口部を有する不図示のケーシングを備えており、このケーシングの開口部に図2に示すクリーニングブレード19を支持部材によって取り付けて構成されている。クリーニングブレード19は、一辺のエッジを中間転写体4に当接しており、2次転写ローラ10においてシートに転写し切れなかった残留トナーがエッジに達するとこれにより掻き落とされる。ケーシングの下部にはすくいシートが取り付けてられており、掻き落とされたトナーは、ケーシング内に落下し、すくいシートによって中間転写体4に大量に逆流するのが防がれている。
前記中間転写体クリーニング装置17は、中間転写体4側に開口部を有する不図示のケーシングを備えており、このケーシングの開口部に図2に示すクリーニングブレード19を支持部材によって取り付けて構成されている。クリーニングブレード19は、一辺のエッジを中間転写体4に当接しており、2次転写ローラ10においてシートに転写し切れなかった残留トナーがエッジに達するとこれにより掻き落とされる。ケーシングの下部にはすくいシートが取り付けてられており、掻き落とされたトナーは、ケーシング内に落下し、すくいシートによって中間転写体4に大量に逆流するのが防がれている。
ケーシング内には残留トナーを排出するための搬送手段が配置されており、ケーシング内に落下した残留トナーは、図の紙面垂直方向に搬送されてクリーニング装置17から排出される。このように構成することによって、残留トナーによってケーシング内が詰まることがない。
本実施例に用いたクリーニングブレードは図2に示したような構成とした。このクリーニングブレードは、2種類の材質から構成される厚み方向に物性値の異なる2種類のポリウレタンゴムを積層して2mm厚の板状に成形されている。
クリーニングブレードの当接部位のゴム材質について、エッジ部近傍の厚さ方向と平面方向について、JISの加硫ゴムの引張試験方法(K−6251)に従った形状に相似形で作製し直した試料で測定した5%伸張時の引張応力は、厚さ方向が1.0×106N/m2、平面方向が1.0×107N/m2であった。又、当接部近傍のゴム材質の切断時伸びは18%であった。
又、繰り返し伸張に対する切断時伸びの測定法は、JISによる切断時伸びを同じ形状(JIS1号型)の試料を作製し、引張試験機によって所望の引っ張り量を繰り返し与えた。引っ張り速度は20m/secで、繰り返し引っ張り力を加えた。
クリーニングブレードにJISによる切断時伸びと同じ伸び量を与えれば1回で切断時するが、それより小さい伸び量では1回では破断しないが、繰り返し伸びを与えると何れ破断する。1000回以内に破断する伸び量の最小の伸び量を、繰り返し伸張による切断時伸びL’と定義する。本実施例で使用したクリーニングブレードの当接部近傍のゴム材料の繰り返し伸張による切断時伸びL’は10%であった。
この板状のポリウレタンゴム性のクリーニングブレードを当接角度θが30°となるように中間転写体にカウンター方向に当接せしめた。このときの当接圧は3N/mとした。クリーニングブレードの当接圧が低ければ引張力も低下するが、必要な最低当接圧はクリーニング性能によって決定されるものである。
クリーニングブレードと中間転写体との摩擦係数は、新東科学製のトライボギアTYPE14DRでトナーを介在させた状態で測定したところ、0.4であった。
又、クリーニングブレードと中間転写体との静止時の実当接幅は、ガラス板に同様の当接状態として、裏面より光学顕微鏡により測定したところ、5μmであった。
従って、クリーニングブレードが中間転写体との摩擦で引っ張られる方向の見掛けの引張応力は(式1)より3.1×106N/m2となるので、見掛けの歪みL0は(式2)より7.7%となるため、(式3)を満たすことが分かる。
これらの構成を持つように改造した複写機「商品名:NP4050(キヤノン社製)」を用いた。100000枚通紙耐久後のクリーニング性能で評価したが、良好なクリーニング性能を得ることができた。
<比較例1>
実施例1で用いたクリーニングブレードの代わりに、厚さ方向の引張応力が1.0×107N/m2で平面方向の引張応力が1.0×106N/m2、切断時伸びが6%となるようにポリウレタンを積層した板状弾性体で構成されたクリーニングブレードを使用した。クリーニングブレードとしては、2mm厚の板とし、同様の当接条件で当接させた。
実施例1で用いたクリーニングブレードの代わりに、厚さ方向の引張応力が1.0×107N/m2で平面方向の引張応力が1.0×106N/m2、切断時伸びが6%となるようにポリウレタンを積層した板状弾性体で構成されたクリーニングブレードを使用した。クリーニングブレードとしては、2mm厚の板とし、同様の当接条件で当接させた。
このクリーニングブレードを使用したときの摩擦係数は0.4であり、必要な当接圧は3Nであり、静止時の接触幅は5μmであった。
従って、クリーニングブレードが中間転写体との摩擦で引っ張られる方向の見掛けの引張応力は(式1)より1.3×106N/m2となるため、見掛けの歪みL0は(式2)より18%となるため、(式3)を満たさないことが分かる。
本比較例に係るクリーニングブレードを複写機に用いたところ、数10枚の通紙でクリーニングブレードの当接部が欠けてしまい、クリーニングできない状況となった。これは、(式3)の条件を満たさないために、クリーニングブレードの当接エッジ近傍が局所的に変形し、破断に耐えられないためである。
<比較例2>
実施例1で用いたクリーニングブレードの代わりに、当接面側の材質がフッ素ゴムを積層した板状弾性体を用いた。その厚さ方向の引張応力は0.5×106N/m2で平面方向の引張応力は1.0×107N/m2であり、切断時伸びは30%であった。
実施例1で用いたクリーニングブレードの代わりに、当接面側の材質がフッ素ゴムを積層した板状弾性体を用いた。その厚さ方向の引張応力は0.5×106N/m2で平面方向の引張応力は1.0×107N/m2であり、切断時伸びは30%であった。
本クリーニングブレードの当接近傍を相似形に拡大した複層弾性体を作製し、繰り返し伸張時の切断時伸びを測定したところ、5%となった。本クリーニングブレードを、実施例1と同じ当接角でカウンター方向で当接させた。このクリーニングブレードを使用したときの摩擦係数は0.1であった。必要な当接圧は、フッ素ゴムの表面粗さが大きく充分クリーニングする5N/mとした。そのときの静止時の接触幅は5.5μmであった。
従って、クリーニングブレードが中間転写体との摩擦で引っ張られる方向の見掛けの引張応力は(式1)より1.7×106N/m2となるため、見掛けの歪みL0は(式2)より5.3%となり、(式3)を満たさないことが分かる。
本比較例に係るクリーニングブレードを複写機に用いたところ、10000枚までの通紙では良好であったが、それ以降でクリーニングブレードの当接部が欠けてしまい、クリーニングできない状況となった。これは、切断時伸びに対する(式2)は満たすため、短期的には良好なクリーニング性能が得られるが、繰り返し伸張時の切断時伸びに対する(式3)を満たさないために、耐久性が劣ることによる。
本実施例に用いたクリーニングブレードは図3に示したような構成とした。このクリーニングブレードの当接部近傍のゴム材質として実施例1と同じものを用い、図4に示した、当接部近傍の厚み方向寸法aを0.5mm、当接面方向寸法bを1.0mm、クリーニングブレードの厚さtを2mmとした。
クリーニングブレードが被クリーニング面より受ける力の影響は当接ニップ近傍に限られるため、クリーニング機能としては当接ニップ近傍に限定することは有効である。
本実施例では、クリーニングブレードの引張応力は、厚さ方向が1.0×106N/m2、平面方向が5.0×106N/m2であった。又、当接部近傍のゴム材質の切断時伸びは18%であった。又、本実施例で使用したクリーニングブレードの当接部近傍のゴム材料の繰り返し伸張による切断時伸びL’は12%であった。
このクリーニングブレードを使用したときの摩擦係数は0.4であり、必要な当接圧は3Nであり、静止時の接触幅は5μmであった。
クリーニングブレードの平面方向の引張応力が実施例1に対して低下したものの、見掛けの弾性率E’は2.5×106N/m2となり、見掛けの歪みL0は(式2)より9.6%となり、(式3)を満たすことが分かる。
これらの構成を持つように改造した複写機「商品名:NP4050(キヤノン社製)」を用いた。100000枚通紙耐久後のクリーニング性能で評価したが、良好なクリーニング性能を得ることができた。
本発明は、引張応力が異方性のある弾性体で構成されたクリーニングブレードを用いたクリーニング装置に対して有用である。
1 像担持体
2 帯電手段
4 中間転写体
6 感光体クリーニング装置
7 露光装置
8 現像装置
17 中間転写体クリーニング装置
19 クリーニングブレード
2 帯電手段
4 中間転写体
6 感光体クリーニング装置
7 露光装置
8 現像装置
17 中間転写体クリーニング装置
19 クリーニングブレード
Claims (3)
- 引張応力が異方性のある弾性体で構成されたクリーニングブレードを用いたクリーニング装置において、
前記クリーニングブレードが被クリーニング部材との摺擦で受ける負荷とその負荷の方向に対する見掛けの引張応力から見積もられる変形量を、クリーニングブレードの被クリーニング部材への当接部近傍の切断時伸びより小さく設定したことを特徴とする画像形成装置のクリーニング装置。 - 引張応力が異方性のある板状の弾性体で構成されたクリーニングブレードをカウンター方向に当接せしめ、該クリーニングブレードの長手方向単位長さ当たり当接圧をN(N/m)、被クリーニング部材の接線とクリーニングブレードとの当接角度をθ(°)、板状の弾性体の厚さ方向に対する5%伸張時の引張応力をE1(N/m2)、板状の弾性体の平面方向に対する5%伸張時の引張応力をE2(N/m2)、この設定条件でのクリーニングブレードと被クリーニング部材との摩擦係数をμ、クリーニングブレードと被クリーニング部材との接触面積をM(m)、クリーニングブレードの当接部近傍の切断時伸びをL(%)としたとき、クリーニングブレードが被クリーニング部材との摺擦で受ける負荷の方向の実効的な引張応力E’を
1/E’=sin2θ/E1+cos2θ/E2
とし、
(μN/M)/E’<L/100
を満たすことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のクリーニング装置。 - 前記クリーニングブレードの当接部位近傍の材質が、繰り返し伸張による破断が1000回未満になる伸びをL’(%)としたとき、
(μN/M)/E’<L’/100
を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置のクリーニング装置。
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