JP2015222348A - 現像剤供給部材、現像装置、及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤供給部材、現像装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な画像品質を維持することができる現像剤供給部材、現像装置、及び画像形成装置を提供する。【解決手段】現像剤供給部材38は、回転軸38aと、回転軸38aの周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材38bと、基材の表面に形成されたコーティング膜38cとを有し、コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、T≧−0.15?H+9.6の関係を満たす。【選択図】図5

Description

本発明は、現像剤供給部材、現像装置、及び画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置において、感光体ドラムに現像剤を付着させる現像装置が用いられており、例えば特許文献1では、感光体ドラムに現像剤を付着させる現像ローラと、現像ローラに現像剤を供給する供給ローラとを有する現像装置が用いられている。
特開2002−108090号公報
しかしながら、近年、電子写真方式の画像形成装置の高速度化や形成画像の高解像度化に応じた良好な画像品質が要求されている。
そこで、本発明は、良好な画像品質を維持することができる現像剤供給部材、現像装置、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る現像剤供給部材は、回転軸と、前記回転軸の周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材と、前記基材の表面に形成されたコーティング膜とを有し、前記コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、前記コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、
T≧−0.15×H+9.6
の関係を満たすことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る現像剤供給部材は、回転軸と、前記回転軸の周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材と、前記基材の表面に形成されたコーティング膜とを有し、前記コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、前記コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、
T≦0.1×H−3.9
の関係を満たすことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る現像剤供給部材は、回転軸と、前記回転軸の周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材と、前記基材の表面に形成されたコーティング膜とを有し、前記コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、前記コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、
T≦0.1×H−3.9 且つ T≧−0.15×H+9.6
の関係を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、良好な画像品質を維持することができる現像剤供給部材、現像装置、及び画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の内部構造を概略的に示す断面図である。 図1に示した画像形成装置1の転写部として中間転写ベルトを用いた画像形成装置の変形例を示す図である。 図1に示した複数の画像形成部の内の1つの構造を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る現像ローラの断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る供給ローラの断面及び供給ローラの表面付近を拡大した断面をそれぞれ示す図である。 ベタカスレ評価における濃度差が生じた面積の比率(面積比率)〔%〕と、この面積の比率に対応するベタカスレの評価レベル値(カスレレベル)との関係を示す図である。 ベタカスレ評価の結果におけるコーティング膜の厚さ(平均膜厚)と硬度(アスカーF硬度)との関係を示す図である。 画像濃度評価の結果におけるコーティング膜の厚さ(平均膜厚)と硬度(アスカーF硬度)との関係を示す図である。 ベタカスレ評価の結果及び画像濃度評価の結果におけるコーティング膜の厚さ(平均膜厚)と硬度(アスカーF硬度)との関係を示す図である。
<画像形成装置1の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の内部構造を概略的に示す断面図である。図2は、図1に示した画像形成装置1の転写部として中間転写ベルト15を用いた画像形成装置の変形例を示す図である。画像形成装置1は、例えば、電子写真方式を採用するカラープリンタである。図1に示されるように、画像形成装置1は、主要な構成として、電子写真方式により記録材としての用紙2上に現像剤としてのトナー3を用いてトナー画像を形成する画像形成部4B,4Y,4M,4Cと、画像形成部4B,4Y,4M,4Cに用紙2を供給する給紙部6と、給紙部6から用紙を1枚ずつ送り出す給紙ローラ8と、1枚ずつ送り出された用紙2を用紙搬送方向に搬送する搬送ローラ10と、搬送ローラ10により送り出された用紙2をさらに画像形成部4B,4Y,4M,4Cに搬送する搬送部11と、搬送部11を駆動させる駆動ローラ12と、搬送部11上に残留するトナー3を除去するクリーニングブレード13と、画像形成部4B,4Y,4M,4Cのそれぞれに対応するように配置された転写部としての転写ローラ14と、用紙2上に転写されたトナー画像を用紙2に定着させる定着部16と、定着部16を通過した用紙2を画像形成装置1の外部に排紙する排紙ローラ20を備えた排紙部18とを有する。搬送部11としては、例えばベルト状の部材である搬送ベルトを用いることができる。なお、図1には、4つの画像形成部4B,4Y,4M,4Cが示されているが、画像形成装置1が有する画像形成部の数は、3以下又は5以上であってもよい。また、図1には、画像形成装置1がカラープリンタである場合が示されているが、本発明は、電子写真方式によって記録材上に画像を形成する装置であれば、画像形成部の数が1つであるモノクロプリンタにも適用可能である。さらに、図1には、画像形成装置1がプリンタである場合が示されているが、本発明は、電子写真方式によって記録材上に画像を形成する装置であれば、複写機、ファクシミリ装置、又は多機能周辺装置(MFP)のような他の装置にも適用可能である。
画像形成部4B,4Y,4M,4Cは、用紙2上にブラック色(B)のトナー像、マゼンタ色(M)のトナー像、イエロー色(Y)のトナー像、及びシアン色(C)のトナー像をそれぞれ形成する。画像形成部4B,4Y,4M,4Cは、用紙搬送路上に用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて並んで配置されている。ただし、画像形成部4B,4Y,4M,4Cが配置される順番は図1に示される配置に限られない。画像形成部4B,4Y,4M,4Cは、着脱自在に形成された各色用の画像形成ユニット22B,22Y,22M,22Cをそれぞれ有している。用紙搬送路上に配列された画像形成ユニット22B,22Y,22M,22Cは、画像形成部4B,4Y,4M,4Cの各色に対応して備えられ、画像形成ユニット22Bは、ブラック色(B)のトナー3により画像を形成し、画像形成ユニット22Yは、イエロー色(Y)のトナー3により画像を形成し、画像形成ユニット22Mは、マゼンタ色(M)のトナー3により画像を形成し、画像形成ユニット22Cは、シアン色(C)のトナー3により画像を形成する。画像形成ユニット22B,22Y,22M,22Cは、トナー3の色が異なる点以外は、互いに基本的に同一の構造を有する。また、画像形成部4B,4Y,4M,4Cは、露光部としてのLEDヘッド24B,24Y,24M,24Cをそれぞれ有している。ただし、露光部は、画像形成部4B,4Y,4M,4Cの各色に対応してそれぞれ別体とする構成に限られず、一体として構成してもよい。LEDヘッド24B,24Y,24M,24Cには、上位装置であるコンピュータ等から入力された各色の画像データに基づいて露光用の光を像担持体としての感光体ドラム26に照射する。なお、本実施の形態は、図1の画像形成装置1に基づいて説明するが、この方式に限られず、図2に示される、可視化された現像剤像を1次転写ローラ14により中間転写ベルト15に転写し、さらに2次転写ローラ29により用紙2に転写する画像形成装置にも本発明を適用できる。さらに、単色の画像形成装置や5色以上の現像剤を用いる多色画像形成装置についても本発明を適用できる。
図3は、図1に示した画像形成部4B,4Y,4M,4Cの内の1つの構造を概略的に示す断面図である。図1及び図2に示されるように、画像形成部4B,4Y,4M,4Cの各々は、回転中心軸26aを中心にして回転可能に支持された像担持体としての感光体ドラム26と、感光体ドラム26の表面を一様に帯電させる帯電部材としての帯電ローラ28と、感光体ドラム26上に静電潜像を形成するLEDヘッド(24B,24Y,24M,24C)と、LEDヘッド(24B,24Y,24M,24C)による露光によって感光体ドラム26の表面に静電潜像を形成した後に、感光体ドラム26の表面にトナー3を供給して静電潜像に対応するトナー像を形成する現像部としての現像装置30と、感光体ドラム26の表面に形成されたトナー像を用紙2上へ転写する転写部としての転写ローラ14と、感光体ドラム26の表面を清掃する清掃部材32とを有する。清掃部材32としては、例えばブレード状の部材を用いることができ、感光体ドラム26の表面に接触させて残留トナー等を除去する。
感光体ドラム26は、円筒形状を有し、導電性支持体と、この導電性支持体の表面を被覆する光導電層とを有する。感光体ドラム26の導電性支持体の材料としては例えばアルミニウム等の金属を用いることができる。感光体ドラム26は、モータなどの駆動部からの駆動力によって回転中心軸26aを中心にしてD1の方向に回転する。感光体ドラム26の外径は30[mm]とすることが望ましい。
帯電ローラ28は、シャフト状の導電性支持体と、この導電性支持体の外周を被覆する半導電性ゴム層とを有する。帯電ローラ28の導電性支持体の材料としてはアルミニウム等の金属を用いることができ、帯電ローラ28の半導電性ゴム層としてはエピクロロヒドリンゴム等を用いることができる。帯電ローラ28により感光体ドラム26の表面を帯電させる方式は、帯電ローラ28を感光体ドラム26の表面に接触させる方式を用いることができるが、これに限られず、帯電ローラ28と感光体ドラム26との間に空隙を設けて帯電させる非接触方式の帯電方式を用いることもできる。また、帯電部材としてはローラ状の部材に限られず、ワイヤ状の部材である帯電ワイヤを用いることができる。帯電部材として帯電ワイヤを採用する場合には、帯電ワイヤから感光体ドラム26に放電することにより感光体ドラム26の表面が帯電される。
清掃部材32は、回転する感光体ドラム26の表面に残留するトナー3及びトナー3から剥離した外添剤などの残留物を掻き落とす。清掃部材32としては例えばウレタンゴムを材料とする矩形状のゴムブレードを用いることができる。ただし、清掃部材32は、ブレード状の部材に限られず、残留トナー及び外添剤等の残留物を掻き落とすことができる部材であれば、ブラシ状の部材などの他の部材を用いることができる。
<現像装置30の構成>
現像装置30は、現像剤としてのトナー3を収容する現像剤収容スペースを形成する現像剤収容部としてのトナー収容部34と、感光体ドラム26の表面にトナー3を供給する現像剤担持体としての現像ローラ36と、トナー収容部34に収容されたトナー3を現像ローラ36に供給する現像剤供給部材としての供給ローラ38とを有する。
トナー収容部34は、画像形成部4B,4Y,4M,4Cの各色に対応して備えられ、画像形成ユニット22Bのトナー収容部34にはブラック色(B)のトナーを貯蓄し、画像形成ユニット22Yのトナー収容部34にはイエロー色(Y)のトナーを貯蓄し、画像形成ユニット22Mのトナー収容部34にはマゼンタ色(M)のトナーを貯蓄し、画像形成ユニット22Cのトナー収容部34にはシアン色(C)のトナーを貯蓄する。トナー3は、平均粒径が6.5[μm]から8.0[μm]であり、スチレン−アクリル共重合体を主要構成成分とするものである。
トナー収容部34内には、感光体ドラム26に接触している現像剤担持体としての現像ローラ36と、トナー3を現像ローラ36上に供給する供給ローラ38とが備えられている。
<現像ローラ36の構成>
現像ローラ36は、感光体ドラム26上の静電潜像にトナー3を供給して静電潜像を現像し、感光体ドラム26上にトナー像を形成するための部材である。現像ローラ36は、感光体ドラム26と接触するように配置され、感光体ドラム26との接線上において互いに同じ方向、すなわち図3に示すD2方向に回転する。
図4は、本実施の形態に係る現像ローラ36の断面図である。現像ローラ36は、回転軸である導電性の現像ローラ支持部材36aと、現像ローラ支持部材36aの外周に備えられた現像ローラ弾性層36bとを有し、回転可能に支持される。本実施の形態では、現像ローラ36は、円筒状の部材であり、外径は約15.9[mm]とすることが望ましい。現像ローラ支持部材36aは、シャフト形状であり、材料としてはアルミニウムなどの金属を用いることができる。現像ローラ弾性層36bの主要構成成分はウレタンであり、現像ローラ弾性層36bのアスカーC硬度は77±5〔度〕である。現像ローラ36の周速は239.8[mm/sec]である。本実施の形態において、現像ローラ36の周速とは、現像ローラ36表面の接線方向における線速度を示す。
<供給ローラ38の構成>
図5(a)及び(b)は、本実施の形態に係る供給ローラ38の断面及び供給ローラ38の表面付近を拡大した断面をそれぞれ示す図である。供給ローラ38は、回転軸である導電性の供給ローラ支持部材38aと、供給ローラ支持部材38aの外周に備えられた基材としての供給ローラ弾性層38bとを有し、回転可能に支持される。本実施の形態において、供給ローラ38は、現像ローラ36との接線上において互いに反対の方向、すなわち図3に示すD3方向に回転するが、D3方向とは逆方向、すなわち、現像ローラ36との接線上において互いに同じ方向に回転させることもできる。供給ローラ支持部材38aは、シャフト形状であり、材料としてはアルミニウムなどの金属を用いることができる。本実施の形態に係る供給ローラ38は円筒形状であり、外径は15.5[mm]である。ただし、現像ローラ36の外径を15〜21[mm]の範囲とした場合、供給ローラ38の外径を15〜16[mm]の範囲とする組合せが望ましい。
供給ローラ弾性層38bは、独立気泡38dを含む独立気泡構造(スポンジ構造)を有するように形成される。独立気泡38dのセル(気泡)径は50〜300〔μm〕の範囲で形成され、平均セル径が80〜120[μm]の範囲であると望ましい。セル径の計測には、レーザー顕微鏡(キーエンス社製VK−8500)を用いた。供給ローラ弾性層38bは、部分抵抗が1×10〜1×10[Ω]となるよう導電性の材料を配合して構成される。ただし、供給ローラ38の形状や大きさは本実施の形態に係る構成に限定されるものではない。
供給ローラ38の表面は、現像ローラ36の表面に接触するように配置される。現像ローラ36と供給ローラ38とは、軸間距離が14.7[mm]となるようにそれぞれ配置されることが望ましい。供給ローラ38の周速は、現像ローラ36の周速の0.85倍に設定される。本実施の形態において、供給ローラ38の周速とは、供給ローラ38表面の接線方向における線速度を示す。ただし、供給ローラ38の現像ローラ36に対する周速比は本実施の形態に係る構成に限定されるものではない。
供給ローラ弾性層38bは、エラストマー組成物からなる材料が用いられ、独立気泡38dを含む独立気泡構造(スポンジ構造)を有する。独立気泡38dを含む独立気泡構造(スポンジ構造)を有する供給ローラ38を用いることにより、トナー3を現像ローラ36に均一に供給することができ、さらに、現像ローラ36から感光体ドラム26の表面にトナーを供給した後に現像ローラ36の表面に残留するトナー3を掻き落とすことを容易にする。また、独立気泡38dを含むスポンジ構造を有する供給ローラ38を用いることにより、供給ローラ38の周囲に存在するトナー3が摩擦されて均一に帯電されたトナー3を得ることができ、感光体ドラム26上に形成されるトナー像の濃度を均一にしやすくなる。
供給ローラ38は、シリコーンゴムを主成分とし、エチレン−プロピレン−ジエンゴム等を副成分とした基材が用いられる。基材の主成分としては、シリコーンゴム以外に、耐摩擦性の高いウレタンを主成分とする材料を用いても良い。また、副成分の代用として、ポリウレタン、ブチルゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、及びアクリルゴム等のいずれか1つ以上の成分が添加された基材を用いてもよい。なお、本実施の形態において、主成分とは、基材中の含有量が50重量%以上である成分をいう。
また、供給ローラ弾性層38bには、フィラーとして、煙霧質シリカ、沈降性シリカ、補強性カーボンブラック等の充填材、導電性カーボンブラック、ニッケル、アルミニウム、銅等の金属粉末、酸化亜鉛等の金属酸化物、硫酸バリウム、酸化チタン又はチタン酸カリウム等の芯材に酸化錫をコート処理した導電性充填材等が配合される。さらに、独立気泡38dを含む独立気泡構造(スポンジ構造)とするための発泡剤としては、本実施の形態では、アゾ化合物系発泡剤を用いる。ただし、代用として、重炭酸塩系、イソシアネート系、亜硝酸塩、ヒドラジナ誘導体、アジド化合物系発泡剤等の少なくとも1種類の発泡剤を用いてもよい。また、架橋剤として、本実施の形態ではパーオキサイド及び硫黄系加硫剤を用いている。ただし、代用として、白金触媒存在下のハイドロジェンシロキサン、イソシアネート剤等の架橋剤を用いてもよい。
基材の硬度(例えば、アスカーF硬度)が小さい場合、供給ローラ38が現像ローラ36に接触した際に供給ローラ38表面の応力が緩和され、現像ローラ36に適切な圧力で接触することができず、用紙2における印刷画像の上部及び下部のそれぞれにおいて、印刷された用紙ごとに濃度差が生じてしまうことがある。
そこで、本実施の形態に係る供給ローラ38には、図5(b)に示すように、供給ローラ38の表面、すなわち、供給ローラ弾性層38bの表面に、高分子膜であるコーティング膜38cが形成されている。なお、本実施の形態において、「コーティング膜38c」とは、基材である供給ローラ弾性層38bの表面に形成された膜のことをいう。コーティング膜38cは、供給ローラ弾性層38bの表面に露出した独立気泡(セル)の内面も覆うように形成される。供給ローラ38の表面にコーティング膜38cを形成することにより、供給ローラ38が現像ローラ36に接触した際の供給ローラ38表面の応力緩和が遅くなり、供給ローラ38と現像ローラ36とを適切な圧力で接触させることができる。これにより、適切な量のトナー3を供給ローラ38から現像ローラ36へ供給することができるので、良好な印字画像が得られる。
また、画像形成の際、供給ローラ38は、現像ローラ36に接触及び摺擦しているので、画像形成が繰り返される過程において、供給ローラ38の最表面が圧縮及び伸張する際に供給ローラ38表面に出ているフィラーなどに応力が集中することで、表面に出ているフィラー及び基材が断裂して供給ローラ38の摩耗が発生する。現像ローラ36に接触及び摺擦することによる供給ローラ38の摩耗は、供給ローラ38の硬度が現像ローラ36の硬度よりも小さい場合に発生しやすくなる。
そこで、本実施の形態に係る供給ローラ38には、供給ローラ38の表面、すなわち、供給ローラ弾性層38bの表面にコーティング膜38cが形成されている。供給ローラ38の表面にコーティング膜38cを形成することにより、供給ローラ38の表面に出ているフィラーなどに応力が集中することを低減して、供給ローラ38と現像ローラ36との摺擦による摩耗を低減することができるので、より長期に渡って良好な画像形成が維持できる。
本発明の実施の形態に係る供給ローラ38は、供給ローラ支持部材38aの周囲に供給ローラ弾性層38bを成形し、外径が、例えば、15.5〔mm〕となるように供給ローラ弾性層38bの表面を研磨処理し、シリコーン樹脂を主成分とする溶液に基材の表面を浸しその後加熱処理を行って硬化させる。形成されるコーティング膜38cは、溶液の濃度によって0.1〜10[μm]で任意の厚みに調製すればよいが、コーティング膜38c自体の硬さが均一になることが望ましい。
コーティング膜38cの厚さが増す程、供給ローラ38の表面の硬度が増すことになる。そのため、供給ローラ38の表面の硬度が大きい場合、供給ローラ弾性層38bが凹んでも供給ローラ38表面が硬くなっているため、現像ローラ36表面を掻き取る作用が必要以上に強くなってしまう。現像ローラ36表面の掻き取りが強くなると、現像ローラ36への現像剤供給能力が低下して現像ローラ36へ供給するトナーの量が少なくなり、印字画像にベタカスレが生じる。供給ローラ38は、トナー3を現像ローラ36へ供給する作用と現像ローラ36上のトナー3を掻き取る作用とを有するため、両者のバランスが悪化するとこのベタカスレが生じる。また、供給ローラ38の表面の硬度が大きすぎる場合、現像ローラ36表面を摩耗させてしまうという問題がある。
一方、供給ローラ38の硬度が小さいと、現像ローラ36表面に接触した供給ローラ38が凹み、供給ローラ38の表面の応力緩和により適切な圧力で現像ローラ36に接触することができなくなり、現像剤供給能力が低下する。そのため、供給ローラ38の現像剤供給能力を維持するためには、供給ローラ38の表面が凹まない程度の硬度が必要となる。なお、本実施の形態において、「ベタカスレ」(「画像ムラ」とも称する。)とは、ベタ画像が掠れて用紙上に印刷した画像にムラが生じることをいう。
そこで、供給ローラ弾性層38b表面のコーティング膜38cの厚さと、供給ローラ弾性層38bの硬度との組み合わせの適切な範囲を後述する実験により評価した。なお、本実施の形態において、「コーティング膜38cの厚さ」とは、図5(b)に示したように、供給ローラ38の表面(表面に開口するセルの内周面も含む)にコーティングされた膜の厚さ(t)をいう。
<画像形成装置1の動作>
本実施の形態に係る画像形成装置1は、コンピュータ等の外部装置から送信された印刷命令に基づいて、画像形成装置1の内部の制御部に印刷命令が入力されると、制御部により制御された駆動モータからの駆動力により、画像形成部4B,4Y,4M,4Cのそれぞれにおいて、感光体ドラム26、現像ローラ36、及び供給ローラ38が回転を始める。帯電ローラ28は、感光体ドラム26に追従して回転する。給紙部6の給紙ローラ8により用紙2が1枚ずつ送り出されると、制御部はさらに帯電ローラ28に帯電電圧を印加する。画像形成装置1の制御部に入力された画像データに基づいて、画像形成部4B,4Y,4M,4Cのそれぞれにおいて、帯電ローラ28が感光体ドラム26の表面を帯電させ、帯電された感光体ドラム26の表面にLEDヘッド(24B,24Y,24M,24C)による露光により静電潜像が形成され、形成された静電潜像に対応するトナー像が現像装置30により形成される。
給紙部6から給紙された用紙2は、一対の搬送ローラ10により、画像形成部4B,4Y,4M,4Cのそれぞれの転写部における転写位置に搬送される。それぞれの転写位置を通過する用紙2上に、感光体ドラム26の表面上に形成されたトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙2は、定着部16に搬送され、用紙2上のトナー画像が加熱及び加圧されることにより、用紙2上に定着される。定着部16において画像が定着された用紙2は、排紙ローラ20により、用紙2の排出方向に搬送され、排紙部18に排出される。
<供給ローラ38の評価>
供給ローラ38の12種類のサンプルA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,及びLを作製し、各サンプルについて物性値の測定及び連続印字試験を行った。各サンプルについての物性値の測定及び印字試験は、気温25±1〔℃〕、湿度55±5〔%〕の環境で行った。
(サンプル)
表1は、連続印字試験で用いる供給ローラ38のサンプルA〜Lとして、コーティング膜38cの厚さ(平均膜厚)及び基材硬度(アスカーF硬度)をそれぞれ変化させた値を示す。サンプルA〜Cは、供給ローラ弾性層38bの表面にコーティング膜が形成されていない供給ローラ38である。サンプルA,B,及びCの基材硬度は、それぞれ48,57,62〔度〕である。サンプルD〜Fは、サンプルAの基材にそれぞれ厚さ0.75,1.5,3.0〔μm〕のコーティング膜38cを形成し、硬度をそれぞれ52,54,55〔度〕としたものである。サンプルG〜Iは、サンプルBの基材にそれぞれ厚さ0.75,1.5,3.0〔μm〕のコーティング膜38cを形成し、それぞれ硬度を59,61,63〔度〕としたものである。サンプルJ〜Lは、サンプルCの基材にそれぞれ厚さ0.75,1.5,3.0〔μm〕のコーティング膜38cを形成し、硬度をそれぞれ63,65,69〔度〕としたものである。また、各サンプルに添加されるフィラーの量は同一である。なお、コーティング膜38cの厚さは、供給ローラ38の最表面部分を採取して断面を走査型電子顕微鏡やレーザー顕微鏡等で観察できる。
本実施の形態において、サンプルA〜Lの「平均膜厚」とは、レーザー顕微鏡(キーエンス社製VK−8500)を用いて、少なくとも3か所以上の点から得られた数値を平均して得た数値である。また、サンプルA〜Cの「硬度」は、表面にコーティング膜38cが形成されていない状態の供給ローラ38のアスカーF硬度を示し、サンプルD〜Lの「硬度」は、表面にコーティング膜38cが形成された状態の供給ローラ38のアスカーF硬度を示す。また、表1において、「圧縮バネ定数」とは、一定条件の下で治具を用いてサンプルA〜Lについて測定した値である。
Figure 2015222348
サンプルA〜Lにおいて、基材の硬度は、基材に添加する発泡剤や架橋剤の量を変えることにより調製した。ここで、基材のアスカーF硬度が48度より小さい場合、トナー3の供給量は多くなるが、現像ローラ36表面の電荷履歴を持ったトナー3を供給ローラ38で掻き取りにくくなり、供給ローラ38に起因する残像現象により画質レベルが悪化することがある。一方、基材のアスカーF硬度が62度より大きい場合、供給ローラ38の掻き取り作用が強くなり残像現象が起きにくくなる。ただし、基材のアスカーF硬度が大きくなる程、現像ローラ36との摩擦によって供給ローラ38が摩耗する量が多くなり、供給ローラ38の使用可能な抵抗範囲が狭くなるので電圧による制御が困難になる。
そこで、本実施の形態では、サンプルA〜Cの基材硬度(アスカーF硬度)を48から62の範囲内になるように調製した。他のサンプルD〜Lは、供給ローラ38(サンプルA〜Cのいずれか)にコーティング膜38cを形成した後の供給ローラ38のアスカーF硬度をSP2とし、基材のアスカーF硬度をSP1とし、平均膜厚をMとした場合に、次の式(1)〜(3)を満たすように作製した。なお、式(3)において平均膜厚Mは、0.75、1.5、及び3.0〔μm〕の3種類に調整した。
SP2=A×SP1+B …(1)
A=0.11×M+0.84 …(2)
B=−0.984×M−0.43×M+8.75 …(3)
(連続印字試験の内容)
供給ローラ38の機能性を評価する連続印字試験は、印字可能領域全面に画像密度(coverage)が0.3%の画像(連続印字用画像A)をA4用紙40000枚に印字することにより、印字画像のベタカスレの評価及び濃度評価を行った。40000枚の印字の過程で、印字1000枚ごとに評価用の画像B,Cを印字するが、この内、連続印字試験開始時に印字した評価用の画像B,C及び連続印字試験終了時に印字した評価用の画像B,Cを用いてそれぞれの評価を行うこととした。
連続印字試験で用いる感光体ドラム26の外径を約30〔mm〕とし、現像ローラ36の外径を約15.9〔mm〕とし、供給ローラ38の外径を約15.5〔mm〕とし、上記のサンプルA〜Lの供給ローラ38を組み込んだ現像装置30を用いた。現像ローラ36の周速は、239.8〔mm/sec〕とした。また、画像形成装置1の主要な部材に印加する電圧は、現像ローラ36に約−130〔V〕、供給ローラ38に約−260〔V〕、帯電部材に約−1000〔V〕をそれぞれ印加して印字試験を行った。
(ベタカスレの評価)
ベタカスレの評価は、連続印字試験終了時における評価用の画像B(画像密度100%の全面ベタ画像)を用いて評価をすることとし、画像内の濃度差(現像剤供給不足)と濃度差が生じた面積の比率を評価することにより行った。図6は、濃度差が生じた面積の比率(面積比率)〔%〕と、この面積の比率に対応するベタカスレの評価レベル値(カスレレベル)との関係を示す図である。図6に示されるように、評価レベルの範囲をレベル1〜10とし、最低評価がレベル1であり、最高評価がレベル10である。この内、レベル6〜10を良好な範囲とした。ベタカスレが発生した範囲が印字可能領域全面の内、0%である場合はレベル10とし、0%よりも大きく5%未満である場合はレベル9とし、5%以上15%未満である場合はレベル7とし、15%以上30%未満である場合はレベル5とし、30%以上45%未満である場合はレベル3とし、45%以上60%未満である場合はレベル1とした。カスレ部分(ベタカスレが発生した部分)及び良好部分の濃度を無作為に3点測定し、濃度差が0.2[O.D.]以下の場合は上記評価のレベル値を変更せず、濃度差が0.2[O.D.]より大きく0.4[O.D.]以内の場合、上記評価レベル値に−0.5を加算し、濃度差が0.4[O.D.]より大きく0.6[O.D.]以内の場合、上記評価レベル値に−1を加算し、濃度差が0.6[O.D.]より大きい場合、上記評価レベル値に−1.5を加算して最終的な評価レベルとした。
(画像濃度の評価)
画像濃度の評価は、連続印字試験開始時及び終了時における評価用の画像C(画像密度100%の全面ベタ画像)を用いて評価をすることとし、印字画像の上端から30[mm]の任意の3点における濃度の平均値及び下端から30[mm]の任意の3点における濃度の平均値をそれぞれ計測し、その結果をそれぞれ上部濃度及び下部濃度とした。濃度の計測は、エックスライト社製X−Rite528を使用した。
(摩耗量の測定)
連続印字試験の前後における供給ローラ38の外径の差を「摩耗量」として測定した。
表2は、ベタカスレ評価の結果を示す。表3は、画像濃度の評価の結果を示す。なお、表3の上部濃度1及び下部濃度1とは、連続印字試験開始時に印字した濃度をそれぞれ指し、上部濃度2及び下部濃度2とは連続印字試験終了時の濃度をそれぞれ指す。上部濃度差とは上部濃度1と上部濃度2の差を示す。下部濃度差とは下部濃度1と下部濃度2の差を示す。ここで、表3の画像濃度の評価結果から、各サンプルにおいて上部濃度差よりも下部濃度差の方が大きくなっていることがわかる。この理由として、印字面の上部では現像剤供給部材による現像剤搬送機能及び掻き落とし機能が十分に機能しているが、印字面の下部へ向かうに従いこれらの機能が低下し、現像剤担持体への現像剤供給能力が低下しているためと考えられる。具体的には、電子写真プロセスにおいて良好な印字画像密度を維持するためには、現像剤供給部材による現像剤担持体への安定した現像剤の供給、及び現像剤供給部材による現像剤担持体上に残留する残留現像剤(残留電荷)の掻き落とし機能を維持する必要がある。しかしながら、現像剤供給部材は、現像剤担持体と繰り返し摺擦するために現像剤供給部材の表面が摩耗し、また、周期的な応力変形を繰り返すために現像剤供給部材が疲労破壊することにより、現像剤供給部材の硬度が低下することが考えられる。現像剤供給部材の硬度が低下すると、現像剤担持体への十分な現像剤の供給ができず、また、残留現像剤(残留電荷)の掻き落としが不十分になることにより生じる現像剤担持体上の残留電荷により現像剤担持体への現像剤の供給がさらに阻害されることとなる。そのため、印字面の下部では現像剤の供給量が少なくなる結果、特にベタ画像を印字する場合に、上部濃度差と下部濃度差との違いが顕著となり、表3に示されるように各サンプルにおいて上部濃度差よりも下部濃度差の方が大きくなったものと考えられる。そこで、表3に示す画像濃度評価の結果(上部濃度差及び下部濃度差)の内、濃度差が顕著に表れた下部濃度差の結果を最終的な評価データ(後述する図8に示される)として採用することとした。
表4は、連続印字試験の前後における供給ローラ38の外径の差を示す。表2に示されるように、コーティング膜38cが形成されたサンプルD〜Lは、良好な印字画像が得られた。表3に示されるように、特に下部濃度差において、コーティング膜38cが形成されたサンプルD〜Lによる印字画像が良好であった。さらに、表4に示されるように、供給ローラ38の表面にコーティング膜38cが形成されていないサンプルA〜Cの摩耗量に比べて、コーティング膜38cが形成されているサンプルD〜Lは、摩耗量が低減した。
Figure 2015222348
Figure 2015222348
Figure 2015222348
図7は、表2に示すベタカスレ評価の結果について、レベル6を標準(△)とし、レベル1〜5を低評価(×)とし、レベル7〜10を高評価(○)として、コーティング膜38cの厚さ(平均膜厚)と硬度(アスカーF硬度)との関係を示す図である。
供給ローラ38のコーティング膜38cの厚さをT[μm]、供給ローラ38のアスカーF硬度をH〔度〕とすると、図7の直線Aを示す次の式(4)が導かれる。この式(4)の条件を満たす供給ローラ38を用いると、ベタカスレが少ない良好な印字画像が得られる。
T≦0.1×H−3.9 …(4)
より好ましくは、図7の直線Bを示す次の式(5)の条件を満たす供給ローラ38を用いた場合、ベタカスレがさらに少ない良好な印字画像が得られる。
T≦0.08×H−3.58 …(5)
図8は、表3に示す画像濃度評価の結果の内、下部濃度差の結果について、濃度差0.1[O.D.]を標準(△)とし、0.1[O.D.]より大きい場合は低評価(×)とし、0.1[O.D.]より小さい場合は高評価(○)として、コーティング膜38cの厚さ(平均膜厚)と硬度(アスカーF硬度)との関係を示す図である。コーティング膜38cの厚さをT[μm]、供給ローラ38のアスカーF硬度をH〔度〕とすると、図8の直線Cを示す次の式(6)が導かれる。式(6)の条件を満たす供給ローラ38を用いると、長期の画像形成にわたって画像濃度差が小さい良好な印字画像が得られる。すなわち、長期にわたって印刷命令に含まれる画像データに忠実な画像濃度を維持できる。
T≧−0.15×H+9.6 …(6)
より好ましくは、図8の直線Dを示す次の式(7)の条件を満たす供給ローラ38を用いた場合、長期の画像形成にわたって画像濃度差がさらに小さい良好な印字画像が得られる。
T≧−0.27×H+18.1 …(7)
基材の硬度(例えば、アスカーF硬度)が小さい場合、供給ローラ38と現像ローラ36との接触によって供給ローラ38表面の応力が緩和されて、現像ローラ36と適切な圧力で接触することができない。そこで、本実施の形態のように、供給ローラ38の表面にコーティング膜38cを形成することにより、供給ローラ38が現像ローラ36に接触した際の応力緩和が遅くなり、供給ローラ38と現像ローラ36とを適切な圧力で接触させることができる。これにより、適切な量のトナー3を供給ローラ38から現像ローラ36に供給することができるので、良好な印字画像が得られる。さらに、供給ローラ38の表面にコーティング膜38cを形成することにより、供給ローラ38と現像ローラ36との摺擦による摩耗を低減することができるので、より長期に渡って良好な画像形成が維持できる。
図9は、表2に示すベタカスレ評価の結果及び表3に示す画像濃度評価の結果(下部濃度差の結果)について、ともに高評価(○)であったものを「○」とし、どちらか一方が標準(△)且つ他方が高評価(○)であったものを「△」とし、少なくとも一方が低評価(×)であったものを「×」とした結果を示す図である。コーティング膜38cの厚さをT[μm]、供給ローラ38のアスカーF硬度をH〔度〕とすると、式(4)及び(6)から導かれる、次の条件(8)を満たす図9の領域B1の範囲内のコーティング膜38cの厚さ及び硬度を持つ供給ローラ38を用いた場合、長期の画像形成にわたってベタカスレ及び画像濃度差が良好な印字画像が得られる。
T≦0.1×H−3.9 且つ T≧−0.15×H+9.6 …(8)
より好ましくは、式(5)及び(7)から導かれる、次の条件(9)を満たす図9の領域B2の範囲内のコーティング膜38cの厚さ及び硬度を持つ供給ローラ38を用いた場合、長期の画像形成にわたってさらにベタカスレ及び画像濃度差が良好な印字画像が得られる。
T≦0.08×H−3.58 且つ T≧−0.27×H+18.1 …(9)
以上説明したように、本発明の実施の形態における現像剤供給部材は、独立気泡構造を持つ基材の表面にコーティング膜が形成され、コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度とコーティング膜の厚さとが、式(4),(6)又は(8)を満足するようにしたので、現像剤担持体に適切な圧力で接触させることができ、また、現像剤供給部材の摩耗を低減することができ、良好な画像形成を行うことができる。
1 画像形成装置、 2 用紙、 3 トナー、 4B,4Y,4M,4C 画像形成部、 6 給紙部、 8 給紙ローラ、 10 搬送ローラ、 11 搬送部、 12 駆動ローラ、 13 クリーニングブレード、 14 転写ローラ(1次転写ローラ)、 15 中間転写ベルト、 16 定着部、 18 排紙部、 20 排紙ローラ、 22B,22Y,22M,22C 画像形成ユニット、 24B,24Y,24M,24C LEDヘッド、 26 感光体ドラム、 26a 回転中心軸、 28 帯電ローラ、 29 2次転写ローラ、 30 現像装置、 32 清掃部材、 34 トナー収容部、 36 現像ローラ、 36a 現像ローラ支持部材、 36b 現像ローラ弾性層、 38 供給ローラ、 38a 供給ローラ支持部材、 38b 供給ローラ弾性層、 38c コーティング膜、 38d 独立気泡。

Claims (11)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材と、
    前記基材の表面に形成されたコーティング膜と
    を有し、
    前記コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、前記コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、
    T≧−0.15×H+9.6
    の関係を満たすことを特徴とする現像剤供給部材。
  2. 前記アスカーF硬度H(度)及び前記厚みT(μm)が、
    T≧−0.27×H+18.1
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像剤供給部材。
  3. 回転軸と、
    前記回転軸の周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材と、
    前記基材の表面に形成されたコーティング膜と
    を有し、
    前記コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、前記コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、
    T≦0.1×H−3.9
    の関係を満たすことを特徴とする現像剤供給部材。
  4. 前記アスカーF硬度H(度)及び前記厚みT(μm)が、
    T≦0.08×H−3.58
    の関係を満たすことを特徴とする請求項3に記載の現像剤供給部材。
  5. 回転軸と、
    前記回転軸の周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材と、
    前記基材の表面に形成されたコーティング膜と
    を有し、
    前記コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、前記コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、
    T≦0.1×H−3.9 且つ T≧−0.15×H+9.6
    の関係を満たすことを特徴とする現像剤供給部材。
  6. 回転軸と、
    前記回転軸の周囲を覆い、シリコーンゴムを主成分とする独立気泡構造を持つ基材と、
    前記基材の表面に形成されたコーティング膜と
    を有し、
    前記コーティング膜の表面から測定したアスカーF硬度をH(度)とし、前記コーティング膜の厚みをT(μm)とした場合に、
    T≦0.08×H−3.58 且つ T≧−0.27×H+18.1
    の関係を満たすことを特徴とする現像剤供給部材。
  7. 前記コーティング膜は、高分子で形成されていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の現像剤供給部材。
  8. 前記コーティング膜の前記厚みTは、0.75〜3.0μmであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の現像剤供給部材。
  9. 前記基材の気泡径の平均は、80〜120μmであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の現像剤供給部材。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の現像剤供給部材と、
    前記現像剤供給部材により供給される現像剤を担持する現像剤担持体と
    を有することを特徴とする現像装置。
  11. 請求項10に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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