JP2002006709A - クリーニング装置及び湿式画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及び湿式画像形成装置

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JP2002006709A
JP2002006709A JP2000188241A JP2000188241A JP2002006709A JP 2002006709 A JP2002006709 A JP 2002006709A JP 2000188241 A JP2000188241 A JP 2000188241A JP 2000188241 A JP2000188241 A JP 2000188241A JP 2002006709 A JP2002006709 A JP 2002006709A
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Hidemune Otake
英宗 大嶽
Tsuneo Kurotori
恒夫 黒鳥
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高粘度を有する残留液体現像剤を、クリーニ
ング面が移動するクリーニング部材でクリーニングする
場合に、十分なクリーニング効果を得ることができるよ
うにする。 【解決手段】 このクリーニング装置は、100〜10
000mPa・sの粘度を有する現像液により現像され
たトナー像を転写紙に転写した後に、該トナー像を担持
していた感光体ドラム表面に残留する残留現像液をクリ
ーニングするものである。このクリーニング装置のクリ
ーニングローラ51は、感光体ドラム上の残留現像液に
接触するクリーニング面に、多数の溝51aを有する。
このクリーニングローラを感光体ドラムに当接させるこ
とで、該ドラム表面とクリーニング面との間に介在する
残留現像液の液体分が上記溝内部に入り込み、該クリー
ニング面の凸部で該ドラム表面に付着するトナーを機械
的に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、100〜1000
0mPa・sの粘度を有する液体現像剤により現像され
た顕像を被転写体に転写した後に、該顕像を担持してい
た像担持体表面に残留する残留液体現像剤をクリーニン
グするクリーニング装置及び該クリーニング装置を備え
た複写機、ファクシミリ、プリンター等の湿式画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のクリーニング装置としては、種
々のクリーニング部材を有するクリーニング装置によ
り、像担持体としての感光体もしくは中間転写体表面に
残留する未転写分の残留液体現像剤を除去してクリーニ
ングを行う。このクリーニング装置に設けられるクリー
ニング部材としては、例えば、ウレタンゴムなどの弾性
材料からなるエッジ部が像担持体表面に当接するように
配設されたクリーニングブレードが一般的に知られてい
る。このクリーニング装置においては、上記クリーニン
グブレードにより、残留液体現像剤を機械的に掻き取っ
て除去する。
【0003】また、像担持体としての感光体若しくは中
間転写体表面に残留する未転写分の残留液体現像剤に、
クリーニング面が移動するクリーニング部材の該クリー
ニング面を接触させてクリーニングするクリーニング装
置も知られている。例えば、吸湿性のよい紙材等からな
るウェブの一端を巻回した状態で供給軸により支持し、
その他端を巻取軸により巻き取ることで該ウェブを表面
移動させ、これら軸間のウェブ部分を像担持体に圧接
し、像担持体上の残留液体現像剤を払拭してクリーニン
グするものがある(特開平10−97143号公報)。
このクリーニング装置は、1度使用したクリーニング面
は巻取軸に巻き取られ、再利用されず、ウェブを使い切
ったら、該ウェブを新しいものに交換する。
【0004】また、像担持体や転写ベルト上の残留液体
現像剤を払拭する表面が無端移動するローラ状又は無端
ベルト状のクリーニング部材に、水や有機溶剤等のクリ
ーニング液を保持させてクリーニングするものもある
(特開平7−28342号公報、特開平8−16077
0号公報)。このクリーニング装置は、スポンジ等の吸
水性の高い材料から形成されたフォームローラ等をクリ
ーニング部材として使用し、クリーニングにより該クリ
ーニング部材に保持された残留液体現像剤は、所定の回
収部材により該クリーニング部材から除去され、回収さ
れる。
【0005】上記ウェブを用いたクリーニング装置や、
上記ローラ状又は無端ベルト状のクリーニング部材を用
いたクリーニング装置においては、溶媒などのクリーニ
ング液を含浸させたクリーニング部材を用いている。例
えば、上記特開平7−28342号公報に開示された方
法では、像担持体としての中間転写体上に残留した残留
液体現像剤を、その構成成分の一部である溶媒を含浸さ
せたクリーニング部材を用いて除去する。この例は、中
間転写体によって転写と同時に定着を行う構成のもので
あるため、中間転写体上に残留した残留液体現像剤は、
加圧加熱されており、その構成成分中で固形分の割合が
非常に高い状態になっている。したがって、このような
残留液体現像剤に、溶媒等のクリーニング液を含浸させ
たローラ状又はベルト状のクリーニング部材により給液
するとともに、その接触表面に存在する微小な凹凸で該
残留液体現像剤をほぐすことにより、クリーニング効率
を高めることができる。
【0006】また、従来、液体現像装置を用いて像担持
体状の残留液体現像剤をクリーニングするクリーニング
方法も提案されているが、この方法においても、そのク
リーニング部材にクリーニング液を補給することでクリ
ーニング効率を高めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、10
0〜10000mPa・sという高粘度を有する液体現
像剤により現像を行う湿式画像形成装置が提案されてい
るが、このような残留液体現像剤に対して上記クリーニ
ング部材を用いた場合、高粘性のクリーニング液を該ク
リーニング部材中に良好に含浸させることができない。
このため、残留液体現像剤に給液することができず、上
述したようなクリーニング効率を高めることができると
いう効果を得ることができなかった。したがって、この
ような高粘度の液体現像剤を用いた湿式画像形成装置に
対して、従来のクリーニング部材をそのまま採用するこ
とはできないという問題があった。
【0008】また、従来、クリーニングブレード等によ
り像担持体上をクリーニングする前に、像担持体上の残
留液体現像剤を、ローラ等のクリーニング前処理部材で
表面移動する部材で均して、トナーと像担持体との付着
力を弱め、クリーニングブレード等によるクリーニング
効果を向上させるものもある。しかし、このクリーニン
グ前処理部材においても、100〜10000mPa・
sという高粘度を有する液体現像剤に対しては、上記と
同様に、該部材中に液体分を含浸させることができない
ため、その表面でトナーを摺擦することができない。こ
のため、トナーと像担持体との付着力を弱めることがで
きず、その像担持体の表面移動方向下流側に配置された
クリーニングブレード等によるクリーニング効果を向上
させることもできない。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、第1の目的は、クリーニング面が像担持体に対し
て移動するクリーニング部材を用いて、100〜100
00mPa・sという高粘度を有する残留液体現像剤を
クリーニングする場合に、十分なクリーニング効果を得
ることができるクリーニング装置及び湿式画像形成装置
を提供することである。また、第2の目的は、表面が像
担持体に対して移動するクリーニング前処理部材を用い
て、100〜10000mPa・sという高粘度を有す
る残留液体現像剤をクリーニング前処理する場合に、像
担持体の表面移動方向下流側に配置されるクリーニング
部材によるクリーニング効果を高めることができるクリ
ーニング装置及び湿式画像形成装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、100〜10000mP
a・sの粘度を有する液体現像剤により現像された顕像
を被転写体に転写した後に、該顕像を担持していた像担
持体表面に残留する残留液体現像剤をクリーニングする
クリーニング装置において、上記像担持体上の残留液体
現像剤に接触するクリーニング面に、該クリーニング面
と像担持体表面との間に介在する残留液体現像剤を収容
可能な複数の凹部を有し、該クリーニング面が像担持体
表面に対して移動するクリーニング部材を備えたことを
特徴とするものである。
【0011】このクリーニング装置においては、クリー
ニング面と像担持体との接触圧により、該クリーニング
面に形成された凹部以外の部分である凸部と像担持体表
面との間に介在する残留液体現像剤を該凹部内に入り込
ませて除去することができる。このため、クリーニング
面の凸部は、像担持体表面に接触することができるの
で、該クリーニング面が像担持体表面に対して移動する
ことにより、該凸部で像担持体表面付近に存在している
トナーを払拭し、該トナーを除去することができる。ま
た、上記凹部内に入り込んだ残留液体現像剤の液体分
は、その粘性により該凹部内に保持されたまま、上記ク
リーニング面の移動に伴って搬送され、像担持体上から
除去される。尚、1度使用したクリーニング面を再利用
する構成、例えば、表面が無端移動するローラ状、ベル
ト状等のクリーニング部材を用いる構成とする場合に
は、凹部に保持された残留液体現像剤を該凹部内から回
収する回収手段を設けるようにする。
【0012】尚、ここでいう凹部とは、従来のフォーム
ローラの表面に形成された30〜50μm程度の微小な
凹部を意味するものではなく、最小幅がおよそ200μ
m〜数mm程度の範囲にある凹部を意味している。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1のクリ
ーニング装置において、上記凹部は、上記像担持体に対
する上記クリーニング面の移動方向に対して傾斜した方
向に延びる部分を有する溝であることを特徴とするもの
である。
【0014】像担持体上の残留液体現像剤は、該像担持
体表面に対するクリーニング面の移動により、上記凹部
を構成する溝に既に入り込んでいる残留液体現像剤に該
移動方向下流側に向かう押圧力を加えることになる。こ
のため、例えば、クリーニング面の移動方向に対して直
交する方向に真っ直ぐに延びる溝のように、溝内部の残
留液体現像剤の移動方向が上記押圧力の働く方向に対し
て直交する場合には、該溝内の残留液体現像剤を該押圧
力によりスムーズに移動させることができない。そこ
で、本請求項のクリーニング装置においては、クリーニ
ング面上の溝が上記移動方向下流側に傾斜して延びる部
分を有するので、上記押圧力による残留液体現像剤の該
溝部分内部での移動がスムーズに行われる。したがっ
て、像担持体上の残留液体現像剤が上記溝部分内部へ侵
入するのを促進することができ、像担持体表面とクリー
ニング面の凸部との間から残留液体現像剤を効率よく除
去することができる。また、上記像担持体表面に対して
上記クリーニング面が移動することにより、該移動方向
における上記溝部分の下流側内壁で、該像担持体表面付
近に存在するトナーを掻き取ることもできる。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項2のクリ
ーニング装置において、上記溝は、上記クリーニング面
の移動方向に対して直交する方向の両端部近傍まで延び
ていることを特徴とするものである。
【0016】このクリーニング装置においては、像担持
体表面に対してクリーニング面が移動することで加えら
れる押圧力により、残留液体現像剤は、上記溝内部を該
クリーニング面の移動方向に直交する方向の両端部近傍
まで移動することが可能となる。これにより、例えば、
クリーニング面における上記移動方向に直交する方向の
幅を、像担持体上における画像を担持する画像領域の幅
よりも長く形成しておくことで、溝内部の残留液体現像
剤を該画像領域外まで移動させることができる。また、
クリーニング面の移動方向に対して直交する方向の両端
部近傍に当接する回収ブレード等の回収手段を設けるこ
とで、上記溝内部を移動してきて上記両端部近傍で溢れ
出た残留液体現像剤を回収することも可能となる。
【0017】また、請求項4の発明は、請求項1、2又
は3のクリーニング装置において、上記クリーニング部
材は、クリーニング面に微細孔が多数存在する発泡ゴム
で形成されていることを特徴とするものである。
【0018】このクリーニング装置においては、クリー
ニング部材のクリーニング面には微細孔が多数存在する
ので、像担持体表面と接触する凸部にも該微細孔が存在
する。このため、像担持体表面付近に存在するトナーを
上記微細孔により機械的に掻き取ることができ、クリー
ニング効果を向上させることができる。
【0019】上記第2の目的を達成するために、請求項
5の発明は、請求項1、2、3又は4のクリーニング装
置において、上記クリーニング部材は、クリーニング面
が無端移動するものであり、該クリーニング部材に対し
て上記像担持体の表面移動方向下流側に、別個のクリー
ニング部材を設けたことを特徴とするものである。
【0020】上記クリーニング部材によれば、クリーニ
ング面の凸部による払拭や機械的掻き取りにより、残留
液体現像剤中のトナーを像担持体上から除去することが
可能であるが、該凹部内に保持された残留液体現像剤を
該凹部内から回収しない場合には、クリーニング面に無
端移動により該凹部内の残留液体現像剤が像担持体上に
再付着することになる。本請求項のクリーニング装置に
おいては、上記クリーニング部材の像担持体表面移動方
向下流側に、クリーニングブレード等の別個のクリーニ
ング部材を設け、上記クリーニング部材をクリーニング
前処理部材として用いる。そして、上記クリーニング部
材により像担持体上から一旦残留液体現像剤を回収し、
その回収した残留液体現像剤を像担持体に再付着させる
ことで、像担持体上のトナーの付着力を弱め、上記別個
のクリーニング部材によるクリーニング効果を向上させ
ることができる。
【0021】上記第1又は上記第2の目的を達成するた
めに、請求項6の発明は、100〜10000mPa・
sの粘度を有する液体現像剤により現像された顕像を担
持する像担持体と、該像担持体上の顕像を被転写体に転
写した後に該像担持体上に残留する残留液体現像剤をク
リーニングするクリーニング装置とを備えた湿式画像形
成装置において、上記クリーニング装置は、請求項1、
2、3、4又は5のクリーニング装置であることを特徴
とするものである。
【0022】この湿式画像形成装置においては、請求項
1、2、3、4又は5のクリーニング装置の効果をもっ
て、像担持体上の残留液体現像剤をクリーニングするこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を湿式画像形成装置
であるカラー電子写真複写機(以下、「複写機」とい
う)に適用した実施形態について説明する。図2は、本
実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。この装
置には、カラー画像形成プロセスでカラー画像を形成す
るための各色毎の画像形成ユニットY、M、C、Bkが
設けられている。尚、本実施形態において、「Bk」は
ブラック、「C」はシアン、「M」はマゼンタ、「Y」
はイエローを意味する。各画像形成ユニットは、後述す
るような像担持体としての感光体ドラム10、帯電装置
20、湿式カラー現像器40、クリーニング装置として
の感光体クリーニング装置50などをそれぞれ備えてい
る。各感光体ドラム10は、それぞれの周面の一部が、
各画像形成ユニットの筺体の開口部から露出し、それぞ
れ矢印A方向に回転可能に配置されている。
【0024】各感光体ドラム10の周囲には、上記帯電
装置20と、上記露光装置(これからのレーザ光を符号
30で示す。)と、上記感光体クリーニング装置50
と、カラー画像形成プロセスで用いられる各色現像器4
0などが配設されている。尚、この感光体クリーニング
装置50の構成及び動作については、後述する。
【0025】各カラー現像器40は、それぞれほぼ同様
に構成されており、キャリア液に各色トナーが高濃度に
分散された100〜10000mPa・sの高粘度の液
体現像剤(以下、「現像液」という)18を収容する現
像液タンク42と、上記感光体ドラム10表面に接する
ように設けられた現像剤担持体としての現像ローラ41
と、下部を該現像液タンク42内の現像液18に浸漬す
るように配設され、汲み上げた現像液を現像ローラ41
に塗布する塗布ローラ43と、現像に使用されなかった
現像液を除去する剥離ブレード44とをそれぞれ備えて
いる。なお、本実施形態においては、キャリア液として
シリコーンオイルを使用し、100〜300mPa・s
の現像液を使用している。
【0026】上記カラー現像器40において、塗布ロー
ラ43は、その回転により現像液18を汲み上げ、現像
ローラ41表面へ現像液18を塗布する。この過程で、
現像液18は薄い膜状になり、現像ローラ41上に一定
の厚みを有した現像液の薄層が形成される。現像ローラ
41上の現像液薄層は、該現像ローラの回転により、該
現像ローラと感光体ドラム10とが接触する現像領域ま
で搬送される。そして、この現像領域において、薄層の
状態で現像ローラ41から剥離し、剥離した現像液中の
トナーは、現像バイアスにより、感光体ドラム10上の
静電潜像が形成されている部分に移動する。一方、像担
持体側に剥離せずに現像に使用されなかった現像液は、
剥離ブレード44によって除去され、重力により現像液
タンク42内部に落下する。
【0027】また、各画像形成ユニットY、M、C、B
kの上方には、各感光体ドラム10の露出部の周面に接
触するように、複数の張架ローラによって矢印B方向に
回転自在に張架され、感光体ドラム表面に形成された顕
像を転写され担持する被転写体としての中間転写ベルト
60が配設されている。中間転写ベルト60は、カーボ
ンが分散された導電性ゴムに、ベルト表面の平滑性を向
上させるためにフッ素系樹脂を表面コートしたベルトで
ある。また、ベルト内周面側の各感光体ドラム10に対
向する位置に、各感光体ドラム10上の顕像を中間転写
ベルト60上に1次転写する1次転写バイアスが印加さ
れる導電性ローラ11、12、13、14が設けられて
いる。
【0028】また、中間転写ベルト60の張架ローラ6
1bへの巻き付き部に対向して、転写ローラ80が設け
られている。この転写ローラ80は、中間転写ベルト6
0上の顕像を最終転写材としての転写紙Pに2次転写す
るための2次転写バイアスが印加される導電性を有する
ローラである。さらに、この転写ローラ80との対向部
の中間転写ベルト60の表面移動方向上流側には、2次
転写前に後述のキャリア液の余剰分を除去するための液
除去ローラ140が設けられている。この液除去ローラ
140は、中間転写ベルト60上の顕像を乱さないよ
う、非接触のスクイズローラで構成されている。
【0029】また、中間転写ベルト60の張架ローラ6
1aへの巻き付き部に対向するように、中間転写ベルト
60表面をクリーニングするためのベルトクリーニング
装置70が設けられている。このベルトクリーニング装
置70は、2次転写を終えた中間転写ベルト60の表面
上に残留した残留現像液を除去するためのものである。
本実施形態では、クリーニングローラ71に、中間転写
ベルト60上の残留現像液中のトナーを該クリーニング
ローラ側へ移動させるバイアスを印加して電界クリーニ
ングを行うものを採用しているが、クリーニングブレー
ドの機械的掻き取りによる一般的なクリーニング装置を
利用してもよい。
【0030】次に、本実施形態に係る複写機の画像形成
動作について説明する。なお、各画像形成ユニットは、
それぞれ同様の原理に基づいて画像形成が行われるの
で、ここでは、図2において左端側に位置する感光体ド
ラム10へのY画像形成プロセスについてのみ説明し、
他の感光体ドラムへの画像形成プロセスの説明を省略す
る。
【0031】図2において、感光体ドラム10は、矢印
A方向に回転しながら帯電装置20からの電荷により一
様に帯電された後、図示しない露光装置からY画像情報
に基づいて変調されたレーザ光30を照射される。これ
により、感光体ドラム10の表面にはY静電潜像が形成
される。この感光体ドラム10上に形成されたY静電潜
像は、Y現像器40のY現像液により現像され、該感光
体ドラム上にYトナー像が形成される。
【0032】感光体ドラム10上に形成されたYトナー
像は、上記導電性ローラ11に印加された所定の1次転
写バイアスにより、感光体ドラム10と同期して矢印B
方向に回転する中間転写ベルト60上に1次転写され
る。一方、1次転写後の感光体ドラム10は、上記感光
体クリーニング装置50によって未転写現像液が除去さ
れ、次の色の画像形成に備える。
【0033】以上の工程をY、M、C、Bkの各画像毎
に順次繰り返し、中間転写ベルト60上へ重ね合わされ
たフルカラー画像が形成される。中間転写ベルト60上
のフルカラー画像は、上記転写ローラ80に印加された
所定の2次転写バイアスにより、図示しない給紙部から
搬送された転写紙P上に一括転写される。2次転写終了
後、この転写紙Pは、中間転写ベルト60から分離さ
れ、定着処理前液除去ローラ150により過剰なキャリ
ア液が除去された後、定着装置90の定着ローラ91と
押圧ローラ群92とにより定着処理がなされ、機外に排
紙される。
【0034】次に、本発明の特徴部である感光体クリー
ニング装置50の構成について説明する。図1は、本実
施形態における感光体クリーニング装置50で使用する
クリーニング部材としてのクリーニングローラ51を示
す斜視図であり、図3は、該感光体クリーニング装置5
0全体の概略構成図である。この感光体クリーニング装
置50は、上記クリーニングローラ51と、該クリーニ
ングローラに対して感光体ドラム10の表面移動方向下
流側に配置された別個のクリーニング部材としてのクリ
ーニングブレード52と、該クリーニングブレードで回
収した残留現像剤を収容する回収容器としての現像液回
収槽53とを有する。
【0035】上記クリーニングローラ51は、ゴム材料
からなる発泡体で形成されたローラであり、その表面は
クリーニング面として使用される。このクリーニング面
には、図1に示すように、該ローラ軸方向にジグザグに
延びる多数の溝51aを有する。これにより、上記クリ
ーニング面には凹凸が形成される。このクリーニングロ
ーラ51は、例えば、上記溝51aの形成に対応した枠
型でゴム材料を発泡して成型することで得ることができ
る。
【0036】次に、以上の構成をもつ感光体クリーニン
グ装置50を用いて感光体ドラム10上の残留現像液を
クリーニングする動作について説明する。図4は、上記
クリーニングローラ51と感光体ドラム10との接触部
分の拡大図である。1次転写を終えた感光体ドラム10
の表面部分に付着した残留現像液18aは、該感光体ド
ラムの表面移動に伴って、上記クリーニングローラ51
との接触部に搬送される。このクリーニングローラ51
は、図中矢印Cの方向に回転駆動しており、上記接触部
において感光体ドラム10の表面移動方向と逆方向に表
面移動している。この表面移動により、クリーニングロ
ーラ51の表面に形成された各溝51aは、該溝の下流
側内壁部分で、感光体ドラム10表面を機械的に摺擦す
る。この摺擦により、上記残留現像液18a中の感光体
ドラム10表面付近に存在するトナーをも機械的に掻き
取ることができる。
【0037】このように掻き取られたトナーは、残留現
像液18aのキャリア液とともに溝51に入り込み、該
溝内部に保持される。そして、保持された残留現像液1
8aは、そのままクリーニングローラ51の表面移動に
伴って上記接触部から離間する。
【0038】また、上記クリーニングローラ51で回収
しきれずに未だ感光体ドラム10上に残留現像液18a
が残っている場合、その残りの残留現像液18aは、該
感光体ドラム10の表面移動に伴って、クリーニングブ
レード52の当接部に搬送される。そして、このクリー
ニングブレード52により機械的に掻き取られ、掻き取
られた残留現像剤は、現像液回収槽53に落下して収容
される。
【0039】ここで、上記クリーニングローラに51の
溝51aの内部に入り込んだ残留現像液18aは、感光
体ドラム10表面に対する該クリーニングローラの移動
により溝内部を移動することができる。このように残留
現像液18aが溝51aに沿って移動可能であるため、
上記クリーニングローラ51により回収しきれずに残っ
た残留現像液18aは、感光体ドラム10表面上におい
て偏りがなく、均される。したがって、上記クリーニン
グブレード52の当接部まで搬送されてくる残留現像液
18aは、ムラなく均一であるため、該クリーニングブ
レードによる掻き取りで、感光体ドラム10表面上の残
留現像液18aを完全に除去することができる。
【0040】尚、上記クリーニングローラ51の溝51
a内部に保持された残留現像液18aは、その後、所定
の液回収手段により該クリーニングローラ上から除去さ
れる。この液回収手段としては、例えば、上記クリーニ
ングローラ51におけるクリーニング面の両端部領域に
当接する回収ブレード等により構成することができる。
上記クリーニングローラ51上の溝51aは、該ローラ
端部で塞がっているので、上記溝51a内部を端部まで
に移動してきた残留現像液18aは該ローラ端部で表面
上に溢れ出てくる。したがって、上記構成によれば、こ
の溢れ出てきた残留現像液18aを上記回収ブレード等
で掻き取ることができ、残留現像液18aをクリーニン
グローラ51から回収することができる。
【0041】また、上記クリーニングブレード52によ
り感光体ドラム10をクリーニングする場合、該クリー
ニングブレードで堰き止められる残留現像液18aが該
ブレード先端部を回り込み、該感光体ドラム表面の端部
領域でいわゆる液リングが形成されるという不具合が生
じることがある。この液リングは、上記クリーニングロ
ーラ51のクリーニング面両端部領域に付着し回収され
るため、該液リングが付着するクリーニング面の両端部
領域で残留現像液18aを回収する構成とすれば、通常
のクリーニングに影響を与えずに該液リングの除去を行
うことができる。
【0042】以上、本実施形態によれば、感光体ドラム
10上の残留現像液18aをクリーニングローラ51の
表面に形成された多数の溝51aに入り込ませることに
より、その凸部(溝51a以外の部分)で該感光体ドラ
ム表面上のトナーを機械的に除去することができるの
で、高粘度の液体現像剤からなる残留現像液であって
も、十分なクリーニング効果を得ることができる。
【0043】尚、本実施形態においては、クリーニング
部材としてクリーニングローラ51を用いたが、これに
限定されるものではなく、感光体ドラム10に対してク
リーニング面が移動する部材であれば、ベルト状、スリ
ーブ状等のクリーニング部材を利用することもできる。
【0044】また、本実施形態では、ローラ軸方向にジ
グザグに延びる多数の溝51aによりクリーニング面に
凹凸を形成したが、これに限られることはなく、例え
ば、図5に示すように、多数の穴により凹凸を形成した
り、図6に示すように、ネジ溝のようなスパイラル状に
延びる溝により凹凸を形成したりしても、同様の効果を
得ることができる。
【0045】また、本実施形態においては、感光体ドラ
ム10をクリーニングする感光体クリーニング装置50
に適用した場合について説明したが、中間転写ベルト6
0をクリーニングする上記ベルトクリーニング装置70
の代わりに、上記感光体クリーニング装置50と同様の
構成をもつ装置を適用することもできる。この場合、中
間転写ベルト60は像担持体、転写紙Pは被転写体とな
る。
【0046】
【発明の効果】請求項1乃至4及び6の発明によれば、
クリーニング面と像担持体表面との間に介在する残留液
体現像剤を該クリーニング面上の凹部に入り込ませて、
該クリーニング面上の凸部で像担持体表面付近に存在し
ているトナーを払拭することができるので、100〜1
0000mPa・sという高粘度を有する残留液体現像
剤であっても十分なクリーニング効果を得ることができ
るという優れた効果がある。
【0047】特に、請求項2の発明によれば、像担持体
表面とクリーニング面の凸部との間から残留液体現像剤
を効率よく除去することができるので、該凸部によるト
ナーの払拭を良好に行うことができるという優れた効果
がある。更に、溝部分の内壁によりトナーを掻き取るこ
ともできるため、クリーニング効果が向上するという優
れた効果もある。
【0048】また、請求項3の発明によれば、溝内部の
残留液体現像剤を像担持体上における画像を担持する画
像領域外に移動させることが可能となるので、該溝内部
の残留液体現像剤が像担持体側に付着したとしても、画
像に与える影響は少ないという優れた効果がある。ま
た、クリーニング面の移動方向に対して直交する方向の
両端部近傍で上記溝内部を移動してきた残留液体現像剤
を回収することも可能となるという優れた効果もある。
【0049】また、請求項4の発明によれば、クリーニ
ング面の微細孔によりトナーを機械的に掻き取ることが
でき、クリーニング効果を向上させることができるとい
う優れた効果がある。
【0050】請求項5の発明によれば、上記クリーニン
グ部材をクリーニング前処理部材として用いることで、
その下流側に設けられた別個のクリーニング部材による
クリーニング効果を高めることができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるクリーニングローラを示す斜
視図。
【図2】実施形態に係る複写機全体の概略構成図。
【図3】同クリーニングローラを備えた感光体クリーニ
ング装置全体の概略構成図。
【図4】同クリーニングローラと感光体ドラムとの接触
部分の拡大図。
【図5】同クリーニングローラの溝形状の変形例を示す
斜視図。
【図6】同クリーニングローラの溝形状の他の変形例を
示す斜視図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 18a 残留現像液 20 帯電装置 30 レーザ光 40 現像器 50 感光体クリーニング装置 51 クリーニングローラ 51a 溝 52 クリーニングブレード 53 現像液回収槽 60 中間転写ベルト 70 ベルトクリーニング装置 80 転写ローラ 90 定着装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】100〜10000mPa・sの粘度を有
    する液体現像剤により現像された顕像を被転写体に転写
    した後に、該顕像を担持していた像担持体表面に残留す
    る残留液体現像剤をクリーニングするクリーニング装置
    において、上記像担持体上の残留液体現像剤に接触する
    クリーニング面に、該クリーニング面と像担持体表面と
    の間に介在する残留液体現像剤を収容可能な複数の凹部
    を有し、該クリーニング面が像担持体表面に対して移動
    するクリーニング部材を備えたことを特徴とするクリー
    ニング装置。
  2. 【請求項2】請求項1のクリーニング装置において、上
    記凹部は、上記像担持体に対する上記クリーニング面の
    移動方向に対して傾斜した方向に延びる部分を有する溝
    であることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 【請求項3】請求項2のクリーニング装置において、上
    記溝は、上記クリーニング面の移動方向に対して直交す
    る方向の両端部近傍まで延びていることを特徴とするク
    リーニング装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3のクリーニング装置に
    おいて、上記クリーニング部材は、クリーニング面に微
    細孔が多数存在する発泡ゴムで形成されていることを特
    徴とするクリーニング装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4のクリーニング装
    置において、上記クリーニング部材に対して上記像担持
    体の表面移動方向下流側に、別個のクリーニング部材を
    設けたことを特徴とするクリーニング装置。
  6. 【請求項6】100〜10000mPa・sの粘度を有
    する液体現像剤により現像された顕像を担持する像担持
    体と、該像担持体上の顕像を被転写体に転写した後に該
    像担持体上に残留する残留液体現像剤をクリーニングす
    るクリーニング装置とを備えた湿式画像形成装置におい
    て、上記クリーニング装置は、請求項1、2、3、4又
    は5のクリーニング装置であることを特徴とする湿式画
    像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244840A (ja) * 2008-03-13 2009-10-22 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法

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JP2009244840A (ja) * 2008-03-13 2009-10-22 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法

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