JP4126155B2 - クリーニング装置及び該クリーニング装置を備えた湿式画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及び該クリーニング装置を備えた湿式画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどに用いられるクリーニング装置及び該クリーニング装置を備えた湿式画像形成装置に係り、詳しくは、クリーニング液を用いて中間転写体上の残留液体現像剤をクリーニングするクリーニング装置及び該クリーニング装置を備えた湿式画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、着色微粒子としてのトナーと溶媒としてのキャリアとからなる液体現像剤を用いて像担持体上の潜像を現像する湿式作像プロセスにおける該像担持体をクリーニングするものとして、特開平9−230771号公報で、フォームローラとブレードとを組合わせた方式のものが開示されている。この公報で開示された方式では、フォームローラを介して感光体上にクリーニング液を供給することにより、感光体上の残留現像液を洗い流すようにして感光体上から除去するとともに、感光体上で凝集したトナーを湿潤にして該トナーの凝集力を弱め、フォームローラ及びクリーニングブレードによって除去しやすくしている。
また、乾式作像プロセスにおいては、像担持体から転写体を介して記録媒体上に画像を転写し、転写した後の転写体をクリーニングするものとして、特開平11−38777号公報で、バイアスローラとブレードとを組合わせた方式のものが開示されている。
【0003】
上記湿式作像プロセスにおけるクリーニングにおいて、溶媒に揮発性キャリアを使用する場合には転写残トナーが経時で固着してしまいクリーニング性能が低下したり、クリーニングに時間がかかったりするという不具合があった。このため、近年湿式作像プロセスで使用されるキャリアとして揮発成分を含まない不揮発性キャリアの適用及びその開発が行われている。また、湿式作像プロセスにおいて、像担持体から中間転写体を介して記録媒体上に画像を転写する方式の検討が行われている。湿式作像プロセスでは、一般にトナーの平均粒径が数μmの液体現像剤を用いるため、高画質の現像が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
記録媒体に画像を作像及び転写した後の中間転写体上に残留した残留液体現像剤のクリーニングには、一般にクリーニングブレードが用いられている。しかし、上記中間転写体の表面粗さがトナーの平均粒径以上であると、該中間転写体表面の凹部にトナーが入り込んでしまい、上記クリーニングブレードで該中間転写体表面をクリーニングしても、残留したトナーを完全に除去できない場合がある。このように、中間転写体のクリーニングが不十分で、該中間転写体上にトナーが残ってしまうと、次の作像工程で中間転写体上にフィルミングが発生したり画像に汚れが発生したりするおそれがある。
【0005】
そのために、本出願人は、特願2000−274018号において、クリーニングブレードよりも中間転写体の表面移動方向上流側に補助手段としてクリーニングローラを設け、転写残トナーを乱してクリーニングしやすい状態にする技術を提案している。
しかしながら、クリーニング性能を向上させようとして中間転写ベルトに対して必要以上にクリーニングブレードやクリーニングローラの当接圧力を上げたり、クリーニングローラの回転数を上げたりした場合には、部品の耐久性が著しく短くなってしまうことが問題となる。
【0006】
なお、上記特開平9−230771号公報においては、像担持体としての感光体のクリーニング性能を向上させ、感光体のクリーニング不良の発生を防止しうるものであり、中間転写体を有する中間転写方式の画像形成装置における、中間転写体のクリーニング不良については、なんら言及されていない。
ここで、上記特開平9−230771号公報で開示されたクリーニング方式において、感光体をクリーニングした後のクリーニング液を回収して再利用することが考えられる。しかし、クリーニング回収液を再利用すると、クリーニング回収液中に含まれるトナー固形分により、クリーニング液の濃度が徐々に濃くなってしまう。すると、感光体上の残留液体現像剤を洗い流したり、凝集したトナーを湿潤にしてトナーの凝集力を弱め、フォームローラ及びクリーニングブレードによって除去しやすくする効果が低下して、クリーニング性能を維持できなくなってしまう。
【0007】
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、クリーニング液を用いて像担持体上の残留液体現像剤をクリーニングするにあたって、クリーニング液を回収して再利用する場合に、クリーニング液のトナー固形分濃度を所定濃度以下に抑えて、経時においても像担持体のクリーニング性能を良好な状態に維持できるクリーニング装置及び該クリーニング装置を備えた湿式画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体上の残留液体現像剤をクリーニングするクリーニング装置であって、弾性部材からなり表面が無端移動する回転部材と、該回転部材を該像担持体に圧接させながら該像担持体の表面移動方向と同方向に回転させる回転駆動手段と、該回転部材よりも該像担持体の表面移動方向下流側に圧接して配設されたクリーニングブレードと、該回転部材に対してクリーニング液を供給する液供給手段と、該回転部材に供給されたクリーニング液と該像担持体上の残留液体現像剤とを回収する液回収手段とを設け、該液回収手段で回収したクリーニング回収液を、該液供給手段で用いるクリーニング液に補給して再利用するクリーニング装置において、上記クリーニング液と上記クリーニング回収液とを攪拌する攪拌タンクと、該攪拌タンクに供給するクリアなクリーニング液を貯蔵する予備タンクと、該攪拌タンク内のクリーニング液の濃度を検出する濃度検出手段と、該濃度検出手段の検出結果に基づいて、該予備タンクのクリーニング液を該攪拌タンクに補給し、該攪拌タンク内のクリーニング液を所定濃度に維持するための制御手段とを設け、該攪拌タンク内で濃度調整されたクリーニング液を上記回転部材に供給するものであって、上記回転部材を上記像担持体に対して接離させる接離手段を設けるとともに、上記液供給手段を、上記攪拌タンクからのクリーニング液の供給に加え、上記予備タンクからクリアなクリーニング液を該回転部材に供給できるように構成し、上記制御手段が、上記濃度検出手段の検出結果に基づいて、上記攪拌タンク内のクリーニング液を所定濃度に調整するとともに、該接離手段により該回転部材を該像担持体から離間させた状態で、該予備タンクからクリアなクリーニング液を該回転部材に供給しながら所定時間回転させる制御を行うことを特徴とするものである。
【0015】
クリーニング回収液をクリーニング液に補給しながら再利用する場合、クリーニング回収液に含まれるトナー固形分により、攪拌タンク内のクリーニング液の濃度が徐々に濃くなってしまう。しかし、トナー固形分濃度の濃いクリーニング液では、像担持体上の残留液体現像剤を洗い流したり、濃度を薄めたりする効果が低減してしまう。このクリーニング装置においては、攪拌タンク内で所定濃度に濃度調整されたクリーニング液を回転部材に供給するので、像担持体上の残留液体現像剤を洗い流したり濃度を薄めたりする効果が低減することがなく、クリーニング性能を維持することができる。
【0017】
このクリーニング装置においては、回転部材を像担持体から離間させた状態で、予備タンクからクリアなクリーニング液を該回転部材に供給しながら所定時間回転させることにより、該回転部材に付着したトナーの濃度を薄めることができる。これにより、上記回転部材に付着したトナーの影響でクリーニング性能が低下した場合であっても、より短時間でクリーニング性能を回復することができる。
【0018】
請求項の発明は、液体現像剤により現像された顕像を担持する感光体と、該感光体上の顕像が1次転写される中間転写体と、該顕像が該感光体から該中間転写体に1次転写された後に該感光体上に残留する残留液体現像剤をクリーニングする感光体クリーニング装置と、該顕像が該中間転写体から記録媒体に2次転写された後に該中間転写体上に残留する残留液体現像剤をクリーニングする中間転写体クリーニング装置とを備えた湿式画像形成装置において、上記感光体クリーニング装置及び中間転写体クリーニング装置のうち少なくとも一方が、請求項1に記載のクリーニング装置であることを特徴とするものである。
【0019】
この湿式画像形成装置においては、上記感光体及び中間転写体のうち少なくとも一方の残留液体現像剤を確実に除去して良好なクリーニングを行うことができるので、該残留液体現像剤によって生じるフィルミングや画像汚れのない高品質な画像を形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
以下、本発明を、画像形成装置である湿式の電子写真方式のフルカラープリンタ(以下、「プリンタ」という。)に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のプリンタの全体構成の概略正面図である。このプリンタは、パソコン等から画像データを受け取って印刷処理を行うものである。図に示すように、イエロー(以下、「Y」と省略する。)、マゼンタ(以下、「M」と省略する。)、シアン(以下、「C」と省略する。)、ブラック(以下、「Bk」と省略する。)の各色用の4個の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkが並設されている。
【0021】
上記感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkの図中上方には、中間転写ユニット10が設けられている。この中間転写ユニット10は、回転可能な支持ローラを構成する複数のローラ12,13,14,15a〜eに支持された無端ベルト状の中間転写ベルト11を備えている。この中間転写ベルト11は、5本の懸架ローラ15a,15b,15c,15d,15eにより感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkに一部巻き付いて接触している。
【0022】
上記中間転写ベルト11から転写材としての転写紙Pに画像を2次転写するように転写紙搬送経路に沿って設定された2次転写位置には、駆動ローラ12とガイドローラ13との間における中間転写ベルト11部分に圧接するように2次転写ローラ20が設けられている。この2次転写ローラ20には、2次転写バイアスが印加されている。
【0023】
また、上記感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkの周りには、各々、帯電器2Y,2M,2C,2Bk、各色対応の湿式現像ユニット3Y,3M,3C,3Bk、PCクリーニングユニット4Y,4M,4C,4Bk等の湿式電子写真プロセス用部材がプロセス順に配設されている。また、上記感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkの下部には、潜像形成手段としての図示しない光書込装置が配置されており、これら感光体ドラムと該光書込装置との間には各色対応の光ビームLB,LB,LB,LBBkが通過し得る光照射経路が設けられている。また、各湿式現像ユニット3Y,3M,3C,3Bkは、液体現像剤のトナー色が異なるのみで、全て同一形状に形成されている。液体現像剤は着色微粒子としてのトナーと、溶媒としてのキャリアとからなる。
【0024】
次に、本実施形態に係るプリンタの画像形成動作について説明する。
上記プリンタでフルカラー画像を形成する場合、まず、図1に示すように、感光体ドラム1Yを図中矢印の方向に回転駆動しながら帯電器2Yで一様帯電した後、光書込装置(不図示)からの光ビームLBを照射して感光体ドラム1Y上にY静電潜像を形成する。このY静電潜像は、湿式現像ユニット3YにおけるY液体現像剤が付着した現像ローラに接触し、その液体現像剤中のYトナーにより反転現像される。現像時には、現像ローラと感光体ドラム1Yとの間に所定の現像バイアスが印加され、該現像ローラ上のYトナーはキャリア液中を移動して、該感光体ドラム上のY静電潜像部分に静電的に吸着する。
【0025】
このように現像されて形成されたYトナー像は、上記感光体ドラム1Yの回転に伴い、該感光体ドラムと上記中間転写ベルト11とが接触する1次転写位置に搬送される。この1次転写位置において、上記中間転写ベルト11には所定のバイアス電圧が印加される。そして、上記感光体ドラム1Y上のYトナー像を、上記バイアス印加によって発生した1次転写電界及び液体現像剤自身の粘性によって該中間転写ベルト上に1次転写する。以下、同様にして、Mトナー像、Cトナー像、Bkトナー像も、中間転写ベルト11上のYトナー像に順次重ね合うように1次転写される。
【0026】
このように、上記中間転写ベルト11上に4色重なり合ったトナー像は、該中間転写ベルトの回転に伴い、上記2次転写ローラ20と対向する2次転写位置に搬送される。また、この2次転写位置には、レジストローラ対21により所定のタイミングで転写紙Pが2次転写入口ガイド板22を通って搬送される。そして、この2次転写位置において、2次転写ローラ20により転写紙Pの裏面に所定のバイアス電圧が印加され、該バイアス印加により発生した2次転写電界、2次転写位置での当接圧及び液体現像剤自身の粘性により、上記中間転写ベルト11上のトナー像が転写紙P上に一括して2次転写される。
【0027】
この後、トナー像が2次転写された転写紙Pは、中間転写ベルト11から分離され、定着ユニットで定着処理がなされた後に排紙トレイ(いずれも不図示)に排出される。尚、1次転写後の各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、図示しない除電装置で残留電荷が除電され、その表面を各PCクリーニングユニット4Y,4M,4C,4Bkによりクリーニングし、残留現像剤が回収除去され、次の画像形成工程に備える。また、2次転写後の中間転写ベルト11は、その表面を中間転写クリーニングユニット30によりクリーニングし、転写残トナーTが回収除去され、次の画像形成工程に備える。
【0028】
上記中間転写ベルト11上の転写残トナーTは、転写紙Pが中間転写ベルト11と2次転写ローラ20との間のニップを通過するときに、中間転写ベルト11上のトナー画像のうち、2次転写によって転写紙P上に転写されずに中間転写ベルト11上に残留したものである。
【0029】
このとき転写残トナー画像中におけるトナー及びキャリアの中間転写ベルト11に対する付着状態は、トナーが中間転写ベルト11側に画像として密に付着しており、キャリアがそのトナー層を覆うように液膜として付着している。すなわち、中間転写ベルト11自身が持つ表面粗さ、又はうねりに沿ってトナー粒子が残ってしまうことになる。そのため、クリーニングブレード31のエッジは中間転写ベルト11の表面に対して完全にならうことはなく、これがクリーニング不良の原因の1つと考えられる。また、湿式トナー粒子の粒径の細かさと不揮発性キャリアの持つ粘性もクリーニングに対してはマイナス要因として働いている。
【0030】
そこで、本実施形態に係るプリンタでは、クリーニングブレード31に対し中間転写ベルト11の表面移動方向上流側に発泡ゴム部材からなるクリーニングローラを設けるとともに、このクリーニングローラにクリーニング補助液を供給する構成とした。図2は中間転写クリーニングユニット30近傍の拡大図である。
上記中間転写クリーニングユニット30は、クリーニングローラ32が中間転写ベルト11に対して、クリーニングローラ加圧スプリング33により圧接されている。このクリーニングローラ32は、図示しない駆動手段により、中間転写ベルト11の表面移動方向と同方向に回転する。つまり、クリーニングローラ32と中間転写ベルト11とのニップでは、該クリーニングローラ表面と中間転写ベルト表面とが互いに逆方向に移動し、中間転写ベルト11に付着した転写残トナー画像を中間転写ベルト11から浮上がらせ、現像剤中で画像を乱すことでトナー粒子とキャリアとを攪拌させる作用をする。
そして、クリーニングローラ32と中間転写ベルト11とのニップよりも中間転写ベルト11の表面移動方向下流側において、中間転写ベルト11に対してクリーニングブレード31がカウンタ当接することで、中間転写ベルト11上から転写残トナーTをクリーニングする。このクリーニングブレード31は、クリーニングブレード加圧スプリング34によりクリーニングブレードホルダ35の支点35aを回転中心として中間転写ベルト11に対して圧接されている。
【0031】
また、図2において、クリーニングローラ32の下方にクリーニング補助液40を溜めるクリーニング補助液塗布タンク41が設けられている。このクリーニング補助液塗布タンク41内においてクリーニング補助液塗布ローラ42の一部がクリーニング補助液40中に浸漬しており、このクリーニング補助液塗布ローラ42に付着したクリーニング補助液40をクリーニングローラ32に対して連れ回りしながら塗布する構成になっている。
中間転写ベルト11の表面にクリーニングローラ32が当接する直前にクリーニング補助液40が供給されているため、クリーニングローラ32の表面近傍はクリーニング補助液がある程度リッチな状態になっている。クリーニングローラ32と中間転写ベルト11とが当接するニップでは、クリーニングローラ32の表面が中間転写ベルト11の表面移動方向に対し逆方向に表面移動する。このニップ部では、中間転写ベルト11上の転写残トナーTがクリーニング補助液40の供給により濃度が薄められながらクリーニングローラ32の回転動作により攪拌されることにより、中間転写ベルト11の表面から浮かせる作用が働く。
その後中間転写ベルト11の回転方向下流側のクリーニングブレード31のエッジにより、中間転写ベルト11の表面から転写残トナーTを含んだクリーニング補助液40が除去されてクリーニング工程が終了する。
【0032】
上記クリーニングローラ32の表面に付着した転写残トナー成分は、クリーニングローラ32に対して連れ回りしながら当接している絞りローラ37により該クリーニングローラ32の表面から除去され、クリーニングローラ32は次のクリーニング工程に備えられる。なお、絞りローラ37に再付着した転写残トナー成分は、この絞りローラ37に対してカウンタ方向に当接された絞りローラスクレーパ38により掻き取られて回収される。
【0033】
なお、上記クリーニング補助液40が、中間転写ベルト11の駆動負荷や、クリーニングローラ32やクリーニングブレード31自体の摩耗等を軽減する潤滑剤としての機能を発揮する。よって、クリーニングローラ32やクリーニングブレード31自体の摩耗や損傷を軽減できる。また、クリーニングブレード31のクリーニング能力を高めるために、中間転写ベルト11に対する押圧力又は喰込量をある程度大きくしても、中間転写ベルト11の駆動に支障をきたしたり、摺擦音(ビビリ音)が発生したりすることがない。
【0034】
次に、上記クリーニング補助液40の供給及び循環再利用について説明する。図3は、クリーニング補助液40の供給及び循環再利用を説明するための図である。
図3において、クリーニングローラ32及び図示しないクリーニングブレード31から除去された液は、回収タンク43に滴下してタンク内部に配設された搬送スクリュー44により図中左側に搬送された後、回収チューブ45を経由して攪拌タンク46に回収される。攪拌タンク46の中のクリーニング補助液40は、トナー攪拌羽47により常時攪拌されており、トナー固形分だけが沈殿してしまうことはない。そして、攪拌タンク46内のクリーニング補助液40をクリーニング補助液汲み上げポンプ52で汲み上げてクリーニング補助液塗布タンク41内に供給し、クリーニング補助液塗布ローラ42を経由してクリーニングローラ32に対してクリーニング補助液40を塗布している。
このようにクリーニングに使用されたクリーニング補助液40を回収し再利用することで、使用により消費されるクリーニング補助液40の補給を減らすことができ、ランニングコストの低減を図ることができる。また、廃液の発生を極力少なく抑えることができる。
【0035】
ここで、クリーニングに使用されたクリーニング補助液40には、中間転写ベルト11から除去回収した転写残トナーTが混ざっているため、攪拌タンク46内のクリーニング補助液40は徐々にトナー固形分濃度が濃くなっていく。すると、クリーニングローラ32と中間転写ベルト11とのニップ部において、クリーニング補助液40による中間転写ベルト11上の転写残トナーTを洗い流したり、濃度を薄めたりする効果が低減してしまう。このため、攪拌タンク46の内部にトナー濃度センサ48を設けて、攪拌タンク46内のクリーニング補助液40の濃度を所定濃度以下となるように制御している。具体的には、トナー濃度センサ48の検出結果に基づいて、クリーニング補助液40のトナー固形分濃度がある閾値を超えて濃くなったと判断した場合に、予備キャリア汲み上げポンプ50によって予備タンク49の予備キャリア液51を攪拌タンク46の中に供給することで狙いのトナー固形分濃度まで薄くすることができる。
【0036】
なお、上記予備タンク49は、内部にクリアなキャリア液51を充填するキャリア貯蔵部と、使用前は空になっているオーバーフロー回収部とが隔壁で仕切られた二室構造になっている。攪拌タンク46において、予備タンク49からのキャリア液51の補充、あるいは、回収タンク43から搬送されたクリーニング補助液40により、オーバーフローした場合に、このオーバーフローした余剰液がオーバーフローチューブ53を経由してオーバーフロー回収部に回収される。そして、このオーバーフロー回収部が余剰液54で満杯になるか、あるいは、キャリア貯蔵部のキャリア液51が無くなるかの、いずれか早いタイミングで、クリアなキャリア液51が充填された新しい予備タンク49と交換する。
【0037】
実施例1〕
記では、攪拌タンク46内のクリーニング補助液40の濃度を、トナー濃度センサ48の検出結果に基づいて所定濃度以下となるように制御している。しかし、この構成の場合には、攪拌タンク46でクリーニング補助液40を所定濃度以下にしてから、クリーニング補助液塗布タンク41内に供給するため、クリーニング補助液塗布タンク41内のクリーニング補助液40の濃度が下がるまで若干タイムラグが生じる。そこで、本実施例では、図4に示すように、攪拌タンク46内のクリーニング補助液40が所定濃度よりも濃くなった場合に、攪拌タンク46中のクリーニング補助液40の濃度を適正な値に調整すると同時に、クリーニング補助液塗布タンク41内に予備タンク49からクリーニング補助液汲み上げポンプ55でクリアなキャリア液51を汲み上げて直接供給する構成とした。これにより、クリーニングローラ32に適正な濃度のクリーニング補助液40を塗布することができ、クリーニングローラ32に付着したトナーの影響でクリーニング性能が低下した場合であっても、より短時間でクリーニング性能を回復することができる。
【0038】
上記クリーニングローラ32に対して適正な濃度のクリーニング補助液40を供給する方法は、例えば図5に示すように、1つの出力ジョブが終了した直後でプリンタが停止する前に、クリーニングローラ32を中間転写ベルト11から図示しない電磁ソレノイド等の作用により単独で解除させた状態で、クリーニング補助液汲み上げポンプ55により予備タンク49からクリアなキャリア液51を汲み上げてクリーニング補助液塗布タンク41内に供給する。その後、クリーニング補助液塗布ローラ42を経由してクリーニングローラ32に対して、よりトナー固形分濃度の薄いクリーニング補助液40が塗布される。その状態で、絞りローラ37が当接するのでクリーニングローラ32から高濃度の液が順次除去されていく。そうすることにより、クリーニングローラ32に含浸されたクリーニング補助液40のトナー固形分濃度が適正な範囲に調整制御され中間転写ベルト11に余分なトナー成分を付着させることなく次の作像工程を行えるようになる。
【0039】
なお、上記実施例1においては、2次転写後の中間転写体上にクリーニング液を供給して残留液体現像剤を除去する構成や、クリーニング回収液を再利用する構成などについて説明したが、この構成のクリーニング装置を感光体上に残留した液体現像剤のクリーニング装置に適用することも可能である。
【0040】
【発明の効果】
請求項1、2の発明によれば、従来に比べて中間転写体のクリーニング性能を向上でき、しかもクリーニングブレードやクリーニング用回転部材の耐久性を十分に確保して、経時においても中間転写体のクリーニング性能を良好な状態に維持できるという優れた効果がある。また、クリーニングブレードの摺擦音(ビビリ音)の発生や、フィルミング等の画像上の不具合を防止できるという優れた効果もある。
【0043】
また、攪拌タンク内で所定濃度に濃度調整されたクリーニング液を回転部材に供給するので、感光体や中間転写体などの像担持体に対するクリーニング性能を維持することができるという優れた効果がある。
【0044】
また、上記回転部材に付着したトナーの影響でクリーニング性能が低下した場合であっても、より短時間でクリーニング性能を回復することができるという優れた効果がある。
【0045】
特に、請求項の発明によれば、上記感光体及び中間転写体のうち少なくとも一方の残留液体現像剤を確実に除去して良好なクリーニングを行うことができるので、該残留液体現像剤によって生じるフィルミングや画像汚れのない高品質な画像を形成することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】中間転写クリーニングユニット近傍の拡大図。
【図3】クリーニング補助液の供給・循環の説明図。
【図4】変形例に係るクリーニング補助液の供給及び循環再利用の説明図。
【図5】変形例に係るクリーニングローラのトナー除去を行う場合の説明図。
【符号の説明】
1Y,M,C,Bk 感光体
3Y,M,C,Bk 現像ユニット
4Y,M,C,Bk PCクリーニングユニット
10 中間転写ユニット
11 中間転写ベルト
14 クリーニング対向ローラ
20 2次転写ローラ
30 中間転写ベルトクリーニングユニット
31 クリーニングブレード
32 クリーニングローラ
37 絞りローラ
38 絞りローラスクレーパ
40 クリーニング補助液
41 クリーニング補助液塗布タンク
42 クリーニング補助液塗布ローラ
43 回収タンク
44 搬送スクリュ
46 トナー攪拌タンク
47 トナー攪拌羽
48 トナー濃度センサ
49 予備タンク
51 クリアなキャリア液
P 転写紙
T 転写残トナー

Claims (2)

  1. 担持体上の残留液体現像剤をクリーニングするクリーニング装置であって、
    弾性部材からなり表面が無端移動する回転部材と、
    該回転部材を該像担持体に圧接させながら該像担持体の表面移動方向と同方向に回転させる回転駆動手段と、
    該回転部材よりも該像担持体の表面移動方向下流側に圧接して配設されたクリーニングブレードと、
    該回転部材に対してクリーニング液を供給する液供給手段と、
    該回転部材に供給されたクリーニング液と該像担持体上の残留液体現像剤とを回収する液回収手段とを設け、
    該液回収手段で回収したクリーニング回収液を、該液供給手段で用いるクリーニング液に補給して再利用するクリーニング装置において、
    上記クリーニング液と上記クリーニング回収液とを攪拌する攪拌タンクと、
    該攪拌タンクに供給するクリアなクリーニング液を貯蔵する予備タンクと、
    該攪拌タンク内のクリーニング液の濃度を検出する濃度検出手段と、
    該濃度検出手段の検出結果に基づいて、該予備タンクのクリーニング液を該攪拌タンクに補給し、該攪拌タンク内のクリーニング液を所定濃度に維持するための制御手段とを設け、
    該攪拌タンク内で濃度調整されたクリーニング液を上記回転部材に供給するものであって、
    上記回転部材を上記像担持体に対して接離させる接離手段を設けるとともに、
    上記液供給手段を、上記攪拌タンクからのクリーニング液の供給に加え、上記予備タンクからクリアなクリーニング液を該回転部材に供給できるように構成し、
    上記制御手段が、上記濃度検出手段の検出結果に基づいて、上記攪拌タンク内のクリーニング液を所定濃度に調整するとともに、該接離手段により該回転部材を該像担持体から離間させた状態で、該予備タンクからクリアなクリーニング液を該回転部材に供給しながら所定時間回転させる制御を行うことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 液体現像剤により現像された顕像を担持する感光体と、
    該感光体上の顕像が1次転写される中間転写体と、
    該顕像が該感光体から該中間転写体に1次転写された後に該感光体上に残留する残留液体現像剤をクリーニングする感光体クリーニング装置と、
    該顕像が該中間転写体から記録媒体に2次転写された後に該中間転写体上に残留する残留液体現像剤をクリーニングする中間転写体クリーニング装置とを備えた湿式画像形成装置において、
    上記感光体クリーニング装置及び中間転写体クリーニング装置のうち少なくとも一方が、請求項1記載のクリーニング装置であることを特徴とする湿式画像形成装置。
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