JP5141595B2 - 湿式画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、キャリア液中にトナーを分散させてなる液体現像剤を用いて画像形成を行なう湿式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、現像装置を用いて像担持体である感光体上に静電潜像がトナーにより現像される。そして、例えば、感光体上に現像された静電潜像が記録用紙に転写されて画像が形成されることになる。このような画像形成装置の転写プロセスでは、一般に静電転写方式が採用されている。
トナー像を被転写体である用紙に転写する場合は、感光体に対向するように配置された用紙の裏面から転写ローラ等により電圧を印加し、感光体と記録用紙との間に電界を形成してこの電界によりトナー像を記録用紙に静電吸着させている。
そして、その後、定着装置により加圧定着することにより転写されたトナー像を記録用紙に定着させている。
一方、像担持体である感光体上の転写後の残存トナーはクリーニングブレードによりクリーニングされる。
この際、ブレード部上流でクリーニング液を付与し、残存トナーを充分湿潤させる。場合によっては、ローラなどで感光体からトナーを剥離し、トナーの付着力を低減させてクリーニングする(特許文献1および2参照)。
一般的に、クリーニング液としては、キャリア液を使う場合が多いが、キャリア液が揮発性の場合、プリントジョブと次のプリントジョブとの間隔が長い場合には、放置によりキャリア液が揮発し、クリーニングブレードのエッジ部に堆積したトナーが乾燥して感光体にトナーが固着することになる。そのため、次のプリントジョブにおいて、感光体へのトナーの固着によるクリーニング不良が発生する可能性がある。
このため、現状においては、装置を長期間放置した場合には、例えば週末などの休み明けに装置の操作開始前に感光体を清掃することが行なわれている。
このような不具合の予防としては、不揮発性のキャリア液を適用したシステム(特許文献3参照)等が提案されている。
特開2001−337572号公報 特開2002−132106号公報 特開2002−202669号公報
一方で、紙にキャリア液が過剰に残留すると、質感を損ねる可能性がある。したがって、不揮発性のキャリア液を用いた場合、キャリア液を十分に除去するために、記録用紙にキャリア液が転移してから蒸発させるのに高温・長時間の乾燥が必要となるため、エネルギーや生産性が落ちる可能性がある。
また、記録用紙にトナーを乗せる際、キャリア液も一緒に転移するためトナーを充分に乗せることができず、記録用紙に印刷された画像が貧弱な画像となる可能性があった。
さらに、一般的に不揮発性のキャリア液は、粘度が高い傾向にある、すなわち分子量が大きい。したがって、このようなキャリア液をクリーニング液として用いると、粘度が高いため、クリーニングブレードに突入する時に、クリーニングブレードをすり抜ける量が多くなる。そして、液のすり抜ける量が多くなると、トナーのすり抜ける確率も高くなる。つまり、クリーニング性は劣化する傾向にある。
したがって、クリーニングブレードが磨耗していない初期においては、クリーニングブレードのピーク圧が充分であるため、液のすり抜け量は小さいが、耐久によりクリーニングブレードの磨耗が進行した場合、すり抜け量は増加し、トナーの拭き残しが発生することになる。すなわち、より粘度の高い不揮発性の液をクリーニング液として使用すると、より粘度の低い揮発性のクリーニング液を使用した場合と比較して、耐久によるクリーニング不良が早く発生するという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、クリーニング性を向上することが可能な湿式画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明のある局面に従う湿式画像形成装置は、キャリア液にトナーが分散された液体現像剤を用いて像担持体上にトナー像を形成し、像担持体上のトナー像を被転写体に転写する湿式画像形成装置であって、被転写体へのトナー像の転写後に像担持体に残留したトナーをクリーニングするためのクリーニング装置を備える。クリーニング装置は、像担持体に圧接され、像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング部材と、作像動作の停止状態において、クリーニング液として通常動作時に供給されるキャリア液よりも不揮発的なキャリア液を含むクリーニング液を供給する給液機構とを含む。
好ましくは、給液機構は、揮発性のキャリア液と不揮発性のキャリア液との混合比率がそれぞれ異なる第1および第2のクリーニング液をそれぞれ供給することが可能な第1および第2の給液部を含む。作像動作状態から作像動作の停止状態の移行に従って、第1のクリーニング液を供給する第1の給液部から、第1のクリーニング液よりも不揮発的な第2のクリーニング液を供給する第2の給液部に切り替える。
特に、第2のクリーニング液の不揮発性のキャリア液の混合比率は、第1のクリーニング液の不揮発性のキャリア液の混合比率よりも高い。
本発明のある局面に従う湿式画像形成装置は、クリーニング装置を設け、クリーニング装置は給液機構を含み、給液機構は、作像動作の停止状態において、クリーニング液として通常動作時に供給されるキャリア液よりも不揮発的なキャリア液を含むクリーニング液を供給する。したがって、通常動作時には、揮発性の高いキャリア液がクリーニング液として供給されるため、耐久によるクリーニング不良の発生を抑制するとともに、作像動作の停止状態において、不揮発的なキャリア液を含むクリーニング液を供給することにより乾燥を防ぎ、長期間の放置に伴いトナーが固着することによるクリーニング不良の発生を抑制して、クリーニング性を向上することが可能である。
本発明の実施の形態に従う湿式画像形成装置の一例を説明する概略構成図である。 本発明の実施の形態に従う湿式画像形成装置の処理の流れを説明するフロー図である。 作像動作時および停止動作時におけるキャリア液の種類に基づくクリーニング(CL)性の評価をまとめた図である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
図1を用いて本発明の実施の形態に従う湿式画像形成装置の一例を説明する。
図1を参照して、本発明の実施の形態に従う湿式画像形成装置には、ドラム状の像担持体である感光体110が設けられ、感光体110の周辺には矢印で示す回転方向の順に現像装置108、スクイズローラ111、感光体110から記録用紙に対して転写するための転写ローラ114、感光体に残留したキャリア液のトナー付着力を弱めるために設けられたプレクリーニングローラ102、残留したキャリア液を除去するためのクリーニング部材であるクリーニングブレード104、帯電装置116および露光装置118がそれぞれ配設される。また、プレクリーニングローラ102に対してクリーニング液を供給する給液機構が配設される。給液機構は、クリーニング液の特性が互いに異なるクリーニング給液ユニット80,82とを含む。また、湿式画像形成装置には、装置全体を制御するコントローラ200が設けられ、プリントジョブに応じて作像動作等を実行するために各部に対して指示を与えるものとする。
現像装置108は、トナーおよびキャリア液を含む液体現像剤を貯蔵した現像槽105と、現像ローラ106と、現像ローラに残留した液体現像剤(キャリア液)を除去するためのクリーニング部材であるクリーニングブレード107とを含む。
現像ローラ106には、一定量の液体現像剤が供給され、図示しない現像前チャージャにより現像ローラ106上の液体現像剤中に含まれるトナーに電荷が与えられる。その後、現像ローラ106により感光体110に搬送された荷電されたトナーは感光体110上において画像部を現像する。
感光体110の表面は、帯電装置116により所定の表面電位に一様に帯電される。そして、その後、露光装置118により画像情報の露光を行ない、感光体110の表面に静電潜像を形成する。次いで、感光体110上の静電潜像は、上述したように現像装置107によりトナーおよびキャリア液を含む液体現像剤で現像され、感光体110の表面にトナー像が形成される。このとき、トナーだけでなくキャリア液も感光体110の表面に付着する。
クリーニングブレード107は、感光体110上に対する現像後の現像ローラ106に残留したキャリア液を除去する。なお、本例においては、残留したキャリア液を掻き取る構成としてクリーニングブレード107を現像ローラ106の回転方向に対してカウンタ当接した構成を一例として図示しているが、残留したキャリア液を掻き取ることが可能な構成であれば特にその当接の方向等には限定されない。その他のクリーニングブレードについても同様である。また、本例においては、クリーニングブレードを用いて残留したキャリア液を除去する構成について説明しているが、ウェブロール状の紙,布等を感光体に圧接し、巻き取り移動させながら残留したキャリア液を除去するいわゆるウェブクリーニングを採用することも可能である。なお、クリーニングブレード107に限られず、他のクリーニングブレード112,104についても同様である。
次に、感光体110上のトナー像は、スクイズローラ111により余分な液体現像剤が除去される。なお、スクイズローラ111には、除去した液体現像剤を掻き取るためのクリーニングブレード112が設けられる。なお、スクイズローラ111においてはトナー層間のキャリア液は除去されない。なお、本例においては、スクイズローラ111を設ける構成について説明するが設けない構成とすることも可能である。
そして、次に、感光体110上に形成されたトナー像は、所定の電圧が印加された転写ローラ114等と対向する位置(転写位置)に移動し、当該転写位置において搬送ベルト119を介して搬送された記録用紙に対してトナー像が形成される。具体的には、転写ローラ114に対して所定の電圧が印加され、感光体110と記録用紙との間に電界が形成されて、この電界によりトナー像を記録用紙に静電吸着させる。これにより記録用紙300上にトナー像が形成される。
そして、トナー像が転写された記録用紙300は、搬送ベルト119を介して定着装置へと搬送される。
定着装置は、定着ローラ71と、加圧ローラ72とを含む。
定着装置において、内部にそれぞれヒータ(熱源)を内蔵した定着ローラ71および加圧ローラ72により熱と圧力により記録用紙300へ転写されたトナー像を固着させる定着プロセスが実行され、定着工程が終了する。なお、本例においては、定着ローラ71および加圧ローラ72にそれぞれヒータ(熱源)が設けられる場合について説明するが、いずれか一方とすることも可能である。
ここで、記録用紙の搬送経路について説明する。給紙カセット51から取り出された記録用紙は、搬送ローラ64により搬送ベルト119上に搬送される。そして、搬送ベルト119は、駆動ローラ113および115により駆動される。搬送ベルト119上に搬送された記録用紙300は、転写ローラ114と感光体110との間の転写位置に送り出されて記録用紙の表面に対してトナー像が転写される。そして、定着装置においてトナー像が定着される。そして、図示しない排紙機構により装置外に排出される。
以下、プレクリーニングローラ102およびクリーニングブレード104によるクリーニング処理について説明する。
感光体110上に残留した転写残りトナー像は、プレクリーニングローラ102により付着力が弱められる。
プレクリーニングローラ102は、感光体110の回転方向と逆方向に回転させることで付着力を弱めることが可能である。
また、プレクリーニングローラ102に、転写後の感光体110の電位と同電位の電圧を印加することにより、いかなる極性のトナー粒子も引き付けたり、逆に、感光体110に押し付けたりしないようにすることが可能である。
そして、プレクリーニングローラ102には、直接的にクリーニング給液ユニット80,82の少なくとも一方からクリーニング液が供給される。
このクリーニング給液ユニット80,82は、プレクリーニングローラ102の長手方向に数箇所もしくはそれ以上のクリーニング液供給ノズルからなるもので、ポンプによってクリーニング液をプレクリーニングローラ上に供給することが可能であるが、特にこれに限られず、その他の手段によりクリーニング液を供給することも可能である。本例においては、クリーニング給液ユニット80からのクリーニング液は、通常動作時に供給されるクリーニング液であり、クリーニング給液ユニット82からのクリーニング液は、クリーニング液給液ユニット80からのクリーニング液よりも不揮発的なキャリア液を多く含むものとする。
なお、本例においては、プレクリーニングローラ102に対して、直接クリーニング液が供給される構成について説明するが、液が供給される位置は、転写位置とプレクリーニングローラ102との間ならどこでも良く、感光体120から残留した転写残りトナー像を洗い流したり、凝集したトナーを湿潤にしてトナーの凝集力を弱め、プレクリーニングローラ102やクリーニングブレード104で除去しやすくする。なお、プレクリーニングローラ102を設けない構成とすることも可能である。その場合には、転写位置とクリーニングブレード104との間にクリーニング液が供給される構成とすることが可能である。
なお、クリーニング液の供給量が少ない場合、クリーニング液中のトナーの固形分比が大きくなり、上述したような効果が充分に発揮されずクリーニング不良が発生する可能性がある。クリーニング不良発生のトナー固形分比は、トナーの粒径、形状やクリーニング液の種類によって決定される。通常は、転写残りが最大となるベタの転写残りに合わせて、クリーニング液の供給量を設定する。そして、最下流方向に設けられたクリーニングブレード104でプレクリーニングローラ102から排出された液体現像剤を回収する。クリーニングブレード104としては、一例としてウレタンゴム製の材質を用いることが可能である。
トナーの平均粒径は、湿式画像形成方式を採用しているため、0.1μm〜5μmとすることが可能である。0.1μm未満では現像性が大きく低下し、5μmより大きい粒径では画像品位が低下するため、0.1〜5μmに設定することが望ましい。
液体現像剤は、キャリア液である絶縁性液体と、静電潜像を現像するトナーと、トナーを分散させる分散剤とを主要成分としている。
キャリア液としては、一般に電子写真用液体現像剤に用いるものであれば特に制限することなく使用することができるが、例えば、不揮発性のキャリア液として、パラフィン系のモレスコホワイト(P−40,P−70,P−120)(松村石油研究所)を挙げることができる。
また、揮発性のキャリア液として、イソパラフィン系のIPソルベント(IP−1016,IP−1620,IP−2028,IP−2835)およびIPクリーンHX(出光興産株式会社)、あるいは、イソパラフィン系のアイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM(エクソンモービル社)を挙げることができる。
本発明において、揮発性および不揮発性とは、室温環境下において、感光体等の平面に薄く延ばした状態(液層の膜厚1μm程度)での揮発速度を指し、この状態において1ヶ月程度の放置で乾燥しないものを指すこととする。鋭意検討の結果、具体的には、40℃の飽和蒸気圧で0.01mmHg以下のものを不揮発性とすることとした。
トナーとしては、一般に電子写真用液体現像剤に用いるものであれば、特に制限することなく使用することができる。トナー用結着樹脂としては、たとえばポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。またこれらの樹脂を複数、混合して用いることも可能である。また、トナーの着色に用いられる顔料および染料も一般に市販されているものを用いることができる。たとえば、顔料としては、カーボンブラック、ベンガラ、酸化チタン、シリカ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ベンジジンイエロー、レーキレッドD等を用いることができる。染料としてはソルベントレッド27やアシッドブルー9等を用いることができる。
液体現像剤の調製方法としては、一般に用いられる技法に基づいて調製することができる。たとえば、結着剤樹脂と顔料とを所定の配合比で、加圧ニーダ、ローラミルなどを用いて溶融混練して均一に分散させ、得られた分散体をたとえばジェットミルによって微粉砕する。得られた微粉末をたとえば風力分級機などにより分級することで、所望の粒径の着色トナーを得ることができる。そして、得られたトナーをキャリア液としての絶縁性液体と所定の配合比で混合する。この混合物をボールミル等の分散手段により均一に分散させ、液体現像剤を得ることができる。
なお、クリーニング液は、キャリア液と同等のオイルを用いることができる。
本例においては、一例として、不揮発性のキャリア液としてモレスコホワイトP−40(不揮発性溶剤)(平均分子量:250,飽和蒸気圧:0.007mmHg(205℃))を用いることとする。また、揮発性のキャリア液としてIPソルベントIP−2028(揮発性溶剤)(平均分子量:225,飽和蒸気圧:0.8mmHg(50℃))を用いることとする。
図2を用いて本発明の実施の形態に従う湿式画像形成装置の処理の流れについて説明する。
図2を参照して、プリントジョブが有るかどうかを判断する(ステップS2)。具体的には、コントローラ200が、プリントジョブを判断するものとする。コントローラ200は、プリントジョブが有ると判断した場合には、上述した作像動作を実行するように指示する(ステップS4)。
そして、次に、コントローラ20は、作像動作後、クリーニング給液ユニット80に従うクリーニング処理を実行するように指示する(ステップS5)。
次に、コントローラ200は、次のプリントジョブが有るかどうかを判断する(ステップS6)。
そして、ステップS6において、コントローラ200は、次のプリントジョブが有ると判断された場合には、再び、ステップS4に戻り作像動作を実行する。
一方、コントローラ200は、次のプリントジョブが無いと判断した場合には、各部に対して停止動作を実行するように指示する(ステップS8)。
そして、次に、コントローラ200は、クリーニング給液ユニット82に従うクリーニング処理を実行する(ステップS9)。そして、処理を終了する(エンド)。
すなわち、当該処理としては、プリントジョブに従う作像動作中においては、クリーニング給液ユニット80からのクリーニング液によってクリーニング処理を実行する。そして、作像動作を実行しない場合、すなわち、停止動作においては、クリーニング給液ユニット82からのクリーニング液によってクリーニング処理を実行する。
具体的には、像担持体である感光体110を所定回転数、空回転しつつクリーニング給液ユニット82からのクリーニング液を供給してクリーニング処理を実行するものとする。
なお、本例においては、停止動作後、ステップS9におけるクリーニング処理を実行する場合について説明したが、プリントジョブと次のプリントジョブとの間隔が長い場合に当該クリーニング処理を実行することが可能であり、例えば、停止動作後、所定期間経過後に、当該クリーニング処理を実行することが可能である。また、プリントジョブが無い場合には、当該クリーニング処理を繰り返すことが可能である。
(実施例)
本願図1に示される湿式画像形成装置を使用した。
像担持体である感光体110は、直径210mmのアルミドラムに有機感光体膜(膜厚35μm)を形成したものであり、回転周速を350mm/secに設定した。
帯電装置116は、スコロトロンチャージャを用い、感光体110の表面電位が−450Vになるように設定した。
露光装置118は、半導体レーザで画像部分を露光したときに像担持体の表面電位が−100Vとなるように設定した。
液体現像剤としては、キャリア液としては、IPソルベントIP−2028を用いた。トナーとしては、コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)のカラー複写機C350内のブラックトナーを粉砕し、平均粒径3μmとしたものを添加した。また、添加した分散剤については、アビシア社製のソルスパース13940をトナー量に対して25重量パーセント濃度に設定した。
現像ローラ106には、バイアス電圧として−300Vを印加した。転写ローラ114に印加する転写バイアスとしては、転写効率が90%以上になるように調整した。本実施例においては、転写ローラ114に定電流−250μAを供給した。
スクイズローラ111は、トナーと同極性のバイアスを印加した。
また、本実施例においては、バイアス電圧等を調整して、記録用紙に定着させるトナー像(サンプル画像)として、ベタ画像としてトナー付着量が3g/m2、その時のキャリア液量が2g/m2となるように設定した。
記録用紙は、王子製紙(株)製のコート紙であるOKトップコート+において米坪127g/m2を用いた。
そして、作像動作時と機械停止動作時に供給するクリーニング液に対して、各々、クリーニング性に関して実験を行った。
作像動作時のクリーニング性の評価として、200×1000(K)枚相当、耐久した磨耗したクリーニングブレードを装着し、ベタ画像を10枚通過させてクリーニング性を観察した。
また、放置後の乾燥に対するクリーニング性の評価として、新品のクリーニングブレードを装着し、クリーニングブレードのエッジ部に充分のトナーを堆積させた後、機械停止動作を行い、大型の休日などを想定して、30日間の放置後でのベタ画像1枚目のクリーニング不良を評価した。尚、実験においては、負荷を考慮して、40℃の環境層で実施した。
なお、作像動作時のクリーニング処理として、10g/m2(感光体の通過面積あたり)のクリーニング液を付与した。
また、機械停止動作のクリーニング処理として、感光体を3回転分の空回転(作像させずに回転)させ、20g/m2(感光体の通過面積あたり)のクリーニング液を供給し、クリーニングブレードのエッジ部を充分に湿潤させた。
図3を用いて作像動作時および停止動作時におけるキャリア液の種類に基づくクリーニング(CL)性の評価について説明する。
図3を参照して、ここでは、クリーニング液として、作像動作時および停止動作時において、揮発性(100%)、不揮発性(0%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合、揮発性(90%)、不揮発性(10%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合、揮発性(80%)、不揮発性(20%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合、作像動作時に揮発性(90%)、不揮発性(10%)のキャリア液をクリーニング液として利用し、停止動作時に揮発性(80%)、不揮発性(20%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合におけるクリーニング性を評価したものである。
この実験から、作像動作時および停止動作時において、揮発性(100%)、不揮発性(0%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合には、作像動作時には、クリーニング性は良好であったが、放置後の乾燥に対するクリーニング性は良好ではなかった。また、作像動作時および停止動作時において、揮発性(90%)、不揮発性(10%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合においても、作像動作時には、クリーニング性は良好であったが、放置後の乾燥に対するクリーニング性は良好ではなかった。
一方、作像動作時および停止動作時において、揮発性(80%)、不揮発性(20%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合には、作像動作時には、クリーニング性は良好ではなかったが、放置後の乾燥に対するクリーニング性は良好であった。
そして、作像動作時に揮発性(90%)、不揮発性(10%)のキャリア液をクリーニング液として利用し、停止動作時に揮発性(80%)、不揮発性(20%)のキャリア液をクリーニング液として利用した場合には、作像動作時のクリーニング性は良好であるとともに、放置後の乾燥に対するクリーニング性も良好であった。
この実験から、作像動作時には、揮発性のIPソルベント(90%)と不揮発性のモレスコホワイトP70(10%)とを混合したキャリア液をクリーニング液として使用し、機械停止動作には、揮発性のIPソルベント(80%)と不揮発性のモレスコホワイトP70(20%)とを混合したキャリア液をクリーニング液として使用することにより、クリーニング性を向上することが可能な湿式画像形成装置を実現することが可能である。
なお、本例においては、2つのクリーニング供給ユニット80,82を設けて、作像動作時と停止動作時にクリーニング液を供給する供給ユニットを切り替える構成について説明したが、1つのクリーニング供給ユニットを設けた構成とすることも可能である。具体的には、作像動作時と、停止動作時に当該1つのクリーニング供給ユニットに供給する特性が異なるクリーニング液を切り替える構成とすればよい。
なお、本例においては、クリーニング液を供給する給液機構として、感光体110に設けた構成について説明したが、特に感光体110に限られず例えば、現像ローラ106等に適用することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
71 定着ローラ、72 加圧ローラ、102 プレクリーニングローラ、104,107,112 クリーニングブレード、80,82 クリーニング供給ユニット、105 現像槽、106 現像ローラ、108 現像装置、110 感光体、111 スクイズローラ、114 転写ローラ、116 帯電装置、118 露光装置、119 搬送ベルト、300 記録用紙。

Claims (3)

  1. キャリア液にトナーが分散された液体現像剤を用いて像担持体上にトナー像を形成し、前記像担持体上のトナー像を被転写体に転写する湿式画像形成装置であって、
    前記被転写体へのトナー像の転写後に前記像担持体に残留したトナーをクリーニングするためのクリーニング装置を備え、
    前記クリーニング装置は、
    前記像担持体に圧接され、前記像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング部材と、
    作像動作の停止状態において、クリーニング液として通常動作時に供給されるキャリア液よりも不揮発的なキャリア液を含むクリーニング液を供給する給液機構とを含む、湿式画像形成装置。
  2. 前記給液機構は、揮発性のキャリア液と不揮発性のキャリア液との混合比率がそれぞれ異なる第1および第2のクリーニング液をそれぞれ供給することが可能な第1および第2の給液部を含み、
    作像動作状態から作像動作の停止状態の移行に従って、前記第1のクリーニング液を供給する第1の給液部から、前記第1のクリーニング液よりも不揮発的な前記第2のクリーニング液を供給する前記第2の給液部に切り替える、請求項1に記載の湿式画像形成装置。
  3. 前記第2のクリーニング液の不揮発性のキャリア液の混合比率は、前記第1のクリーニング液の不揮発性のキャリア液の混合比率よりも高い、請求項2記載の湿式画像形成装置。
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