JP2005070273A - クリーニング装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被クリーニング部材1表面から除去した付着物がクリーニングブレード55先端に溜まらず、不要な斑点やスジ等の異常画像のない高画質な画像を得ることができるクリーニング装置を提供すること。
【解決手段】被クリーニング部材1表面にエッジ部を重力方向上側になるように当接させ、そのエッジ部を被クリーニング部材1表面に相対移動させて被クリーニング部材1表面に残留した付着物を除去するクリーニングブレード55と、このクリーニングブレード55を支持する支持部材57とからなるクリーニング装置において、被クリーニング部材1と当接方向に対するクリーニングブレード55先端部の厚みTb1が、クリーニングブレード先端部以外の厚みTb2より薄くなるよう構成した。
【選択図】 図3
【解決手段】被クリーニング部材1表面にエッジ部を重力方向上側になるように当接させ、そのエッジ部を被クリーニング部材1表面に相対移動させて被クリーニング部材1表面に残留した付着物を除去するクリーニングブレード55と、このクリーニングブレード55を支持する支持部材57とからなるクリーニング装置において、被クリーニング部材1と当接方向に対するクリーニングブレード55先端部の厚みTb1が、クリーニングブレード先端部以外の厚みTb2より薄くなるよう構成した。
【選択図】 図3
Description
本発明は、被クリーニング部材表面に残留する付着物を除去するクリーニングブレードを有するクリーニング装置、及びこのクリーニング装置を搭載した画像形成装置に関する。
従来、感光体に代表される被クリーニング部材表面の付着物を除去するクリーニング装置としては、ブレードクリーニング方式、ファーブラシクリーニング方式など各種方式のものが知られている。コスト、信頼性、スペース等の点からブレードクリーニング方式が現在広く使用されている(特許文献1参照)。
クリーニングブレード方式のクリーニング装置は、クリーニング部材としてのクリーニングブレードと、これを支持するための支持部材とから構成されている。クリーニングブレードは、厚み方向に均一な、たとえばウレタン等の弾性材料で構成されており、そのエッジ部を被クリーニング部材表面に所定の角度θ、所定の圧力pにて当接せしめる。そして、この当接部において被クリーニング部材表面の残留した付着物を摺擦により除去するように構成されている。
しかしながら、従来のクリーニングブレード方式には以下のような問題がある。
第一の問題は、経時的にクリーニング不良や振動による騒音が発生するというものである。クリーニング不良や、振動を防止するためには、クリーニングブレードを被クリーニング部材に対して適正な当接角や当接圧を設定することが重要である。しかし、上述したように被クリーニング部材表面にクリーニングブレードのエッジ部を摺擦することにより付着物を除去しているため、経時的にクリーニングブレードの先端部が変形しやすい。クリーニングブレードの先端部変形により、上記不具合(クリーニング不良や振動による騒音)が発生してしまうのである。
第二の問題は、画像不良が発生するというものである。前述したように、被クリーニング部材に残留している付着物は図2に示すようにクリーニングブレードにより掻き取られる。そして、掻き取られた付着物は、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集する。通常、これらの付着物は、クリーニング装置内のクリーニング容器(不図示)に落下する。ところが、装置を停止した場合等においてクリーニングブレードを被クリーニング部材から離す際には、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、被クリーニング部材に大量に付着することがある。また、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、被クリーニング部材との電位差により、被クリーニング部材に向かって飛翔することがある。例えば、被クリーニング部剤として感光体を用いた場合、感光体上からクリーニングブレードにより除去したトナーがこのように再度感光体上に付着すれば、次の画像形成時に後続の記録媒体(シート材)上に転写されてしまう。その結果、画像不良が発生してしまうのである。
第一の問題は、経時的にクリーニング不良や振動による騒音が発生するというものである。クリーニング不良や、振動を防止するためには、クリーニングブレードを被クリーニング部材に対して適正な当接角や当接圧を設定することが重要である。しかし、上述したように被クリーニング部材表面にクリーニングブレードのエッジ部を摺擦することにより付着物を除去しているため、経時的にクリーニングブレードの先端部が変形しやすい。クリーニングブレードの先端部変形により、上記不具合(クリーニング不良や振動による騒音)が発生してしまうのである。
第二の問題は、画像不良が発生するというものである。前述したように、被クリーニング部材に残留している付着物は図2に示すようにクリーニングブレードにより掻き取られる。そして、掻き取られた付着物は、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集する。通常、これらの付着物は、クリーニング装置内のクリーニング容器(不図示)に落下する。ところが、装置を停止した場合等においてクリーニングブレードを被クリーニング部材から離す際には、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、被クリーニング部材に大量に付着することがある。また、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、被クリーニング部材との電位差により、被クリーニング部材に向かって飛翔することがある。例えば、被クリーニング部剤として感光体を用いた場合、感光体上からクリーニングブレードにより除去したトナーがこのように再度感光体上に付着すれば、次の画像形成時に後続の記録媒体(シート材)上に転写されてしまう。その結果、画像不良が発生してしまうのである。
上記第一の問題を解決するため特許文献2においては、クリーニング動作中のクリーニング当接角が適切になるように機械的条件を設定する方法が提案されている。
特開2002−55580号公報
特開平5−119686号公報
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のようなクリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。すなわち、被クリーニング部材表面から除去した付着物がクリーニングブレード先端に溜まらず、不要な斑点やスジ等の異常画像のない高画質な画像を得ることができるクリーニング装置等である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被クリーニング部材表面にエッジ部を重力方向上側になるように当接させ、該エッジ部を該被クリーニング部材表面に相対移動させて該被クリーニング部材表面に残留した付着物を除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードを支持する支持部材とからなるクリーニング装置において、上記被クリーニング部材と当接方向に対するクリーニングブレード先端部の厚みが、該クリーニングブレード先端部以外の厚みより薄くなるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、上記支持部材は、上記被クリーニング部材と対向する面P1とは逆側の面P2を少なくとも支持し、該面P2と密着する該支持部材面P3と、該面P3とは逆側の該支持部材面P4との厚みが、該被クリーニング部材と該クリーニングブレードとの当接部に近接する方向における先端部を、該先端部以外の厚みより薄くなるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1のクリーニング装置において、上記クリーニングブレードを、JIS−A硬度が75度から100度の材質で構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3のクリーニング装置において、上記支持部材が上記面P2と密着する部分であって、かつ被クリーニング部材に近接する方向における該支持部材の最先端部と、被クリーニング部材がクリーニングブレードに当接する当接部との距離を、上記クリーニングブレードの最大厚みに√2を乗じた値より短くなるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2、3、又は4のクリーニング装置において、上記支持部材に電圧を印加することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のクリーニング装置において、画像形成動作中に、上記ホルダーに電圧を印加することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、潜像を担持するための像担持体と、該像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、帯電した像担持体表面に潜像を形成するための潜像形成手段と、現像剤を有し該潜像を現像剤で現像して画像を形成するための現像手段と、該画像を記録媒体上に転写するための転写手段と、該像担持体上に残留する付着物を除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、
上記クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、又は6のクリーニング装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記現像剤が、トナーと液体キャリアとからなる液体現像剤であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記液体キャリアが不揮発性であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記液体キャリアが揮発性であることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項7、8、9、又は10の画像形成装置において、上記被クリーニング部材が、上記トナー及び/又は上記液体キャリアと接する部材であることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項7、8、9、10、又は11の画像形成装置において、上記被クリーニング部材が、像担持体、中間転写部材、現像部材、又は現像後の潜像担持体表面に存在するトナーと接する部材のいずれかであることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項7、8、9、10、11、又は12の画像形成装置において、上記像担持体はa−Siからなることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、上記支持部材は、上記被クリーニング部材と対向する面P1とは逆側の面P2を少なくとも支持し、該面P2と密着する該支持部材面P3と、該面P3とは逆側の該支持部材面P4との厚みが、該被クリーニング部材と該クリーニングブレードとの当接部に近接する方向における先端部を、該先端部以外の厚みより薄くなるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1のクリーニング装置において、上記クリーニングブレードを、JIS−A硬度が75度から100度の材質で構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3のクリーニング装置において、上記支持部材が上記面P2と密着する部分であって、かつ被クリーニング部材に近接する方向における該支持部材の最先端部と、被クリーニング部材がクリーニングブレードに当接する当接部との距離を、上記クリーニングブレードの最大厚みに√2を乗じた値より短くなるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2、3、又は4のクリーニング装置において、上記支持部材に電圧を印加することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のクリーニング装置において、画像形成動作中に、上記ホルダーに電圧を印加することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、潜像を担持するための像担持体と、該像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、帯電した像担持体表面に潜像を形成するための潜像形成手段と、現像剤を有し該潜像を現像剤で現像して画像を形成するための現像手段と、該画像を記録媒体上に転写するための転写手段と、該像担持体上に残留する付着物を除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、
上記クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、又は6のクリーニング装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記現像剤が、トナーと液体キャリアとからなる液体現像剤であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記液体キャリアが不揮発性であることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記液体キャリアが揮発性であることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項7、8、9、又は10の画像形成装置において、上記被クリーニング部材が、上記トナー及び/又は上記液体キャリアと接する部材であることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項7、8、9、10、又は11の画像形成装置において、上記被クリーニング部材が、像担持体、中間転写部材、現像部材、又は現像後の潜像担持体表面に存在するトナーと接する部材のいずれかであることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項7、8、9、10、11、又は12の画像形成装置において、上記像担持体はa−Siからなることを特徴とするものである。
請求項1乃至13の発明によれば、被クリーニング部材表面から除去した付着物がクリーニングブレード先端に溜まらず、不要な斑点やスジ等の異常画像のない高画質な画像を得ることができるという優れた効果がある。
請求項1乃至13の発明においては、図3に示すように、被クリーニング部材と当接する側のクリーニングブレード先端部の厚みTb1が、クリーニングブレード先端部以外の厚みTb2より薄くなるように構成している。かかる構成により、図5(a)に示すように、被クリーニング部材から除去した付着物が、従来に比してクリーニングブレード先端に溜まりにくくなる。そのため、クリーニングブレードを感光体1から離す際(装置を停止する場合など)、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体に大量に付着することを防止できる。また、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体との電位差により、感光体に向かって飛翔することを防止することができる。
請求項1乃至13の発明においては、図3に示すように、被クリーニング部材と当接する側のクリーニングブレード先端部の厚みTb1が、クリーニングブレード先端部以外の厚みTb2より薄くなるように構成している。かかる構成により、図5(a)に示すように、被クリーニング部材から除去した付着物が、従来に比してクリーニングブレード先端に溜まりにくくなる。そのため、クリーニングブレードを感光体1から離す際(装置を停止する場合など)、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体に大量に付着することを防止できる。また、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体との電位差により、感光体に向かって飛翔することを防止することができる。
以下,本発明を画像形成装置である電子写真複写機(以下,複写機という)に適用した場合の実施形態の一例について説明する。
図1は,本実施形態に係る複写機の要部概略構成図である。同図において,潜像担持体たるドラム状の感光体1の表面には、a−SiやOPC等からなる感光層が形成されている。感光体1の周囲には,チャージャ帯電方式の帯電装置3,レーザー照射方式の露光装置,現像装置4,転写装置7,除電ランプ8、感光体クリーニング装置9などから構成された可視像形成手段が配設されている。なお、帯電装置3として,チャージャ帯電方式のものに代えて、ローラ等の帯電部材を接触せしめる接触帯電方式のものを用いてもよい。また、露光装置として、レーザー照射方式のものに代えて、LED方式のものを用いてもよい。
図1は,本実施形態に係る複写機の要部概略構成図である。同図において,潜像担持体たるドラム状の感光体1の表面には、a−SiやOPC等からなる感光層が形成されている。感光体1の周囲には,チャージャ帯電方式の帯電装置3,レーザー照射方式の露光装置,現像装置4,転写装置7,除電ランプ8、感光体クリーニング装置9などから構成された可視像形成手段が配設されている。なお、帯電装置3として,チャージャ帯電方式のものに代えて、ローラ等の帯電部材を接触せしめる接触帯電方式のものを用いてもよい。また、露光装置として、レーザー照射方式のものに代えて、LED方式のものを用いてもよい。
反転現像により画像を形成する反転現像方式を採用した場合を例にして、同図の複写機を説明する。感光体1は,図示しないモータ等の駆動手段により、一定速度で図中時計回りに回転駆動される。そして、その表面が帯電装置3により暗中にて一様に600V程度に帯電せしめられた後に,露光装置により画像情報に基づいた光走査がなされる。この光走査により、感光体1の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、後述の現像装置4の現像ローラ12と感光体1とが当接する現像ニップAを通過する際に、図示しないトナーが付着せしめられてトナー像に現像される。
現像ニップAで現像されたトナー像は,感光体1の回転に伴って中間転写ニップBに送られる。中間転写ニップBにおいては、図示しない電源によって中間転写バイアスが印加される中間転写ローラ42と感光体1との間に転写電界が形成される。感光体1の回転に伴って中間転写ニップBに送られた上述のトナー像は、この転写電界の影響を受けて感光体1表面から中間転写ローラ42に一次転写される。中間転写ローラ42に1次転写されたトナー像は、2次転写領域Cに送られて、ここで転写紙等の記録シートPに2次転写される。そして、記録シートとともに図示しない定着装置に送られて、加熱や加圧の影響によって記録シートに定着せしめられた後、機外に排出される。なお、転写装置7としては,図示の転写ローラ50を用いる方式のものに変えて、コロナ放電方式,粘着転写方式,熱転写方式のものを用いてもよい。また,定着装置としては,熱転写方式,溶剤定着方式,UV定着方式,加圧定着方式などを用いることができる。
中間転写ニップBを通過した感光体1表面は,除電ランプ8によって残留電荷が除電された後、感光体クリーニング装置9によって転写残現像剤がクリーニングされる。そして、帯電装置3によって一様帯電せしめられて、次の作像に備えられる。
現像装置4は,同図に示したように、現像部100とスイープ部200とを備えている。そして、現像部100には、現像剤収容タンク11,現像剤担持体としての現像ローラ12,現像剤塗布部材としての中間塗布ローラ22,プレ塗布手段としてのアニロクスローラ16,2つの攪拌スクリュー18、不図示のギヤポンプなどを有している。また、スイープ部200には、スイープローラ32、スイープクリーニングブレード35、スイープ液回収スクリュー36などを有している。
現像部100において、上記現像剤収容タンク11内には液体現像剤Dが貯留されている。上述の2つの攪拌スクリュウ18は、この液体現像剤Dに浸るように互いに平行配設され、図中矢印で示されるように、図示しない駆動手段によって互いに逆方向に回転駆動せしめられる。現像装置4が現像動作に入ると、2つの攪拌スクリュウ18がこのように互いに逆回転し、現像剤貯留部内の液体現像剤Dが攪拌せしめられる。この攪拌により、液体現像剤Dは、そのトナー濃度や粘度が均一化せしめられる。また、2つの攪拌スクリュウ18が互いに逆回転することで、両者間で図示のように液体現像剤Dの液面が盛り上がってその上方に配設されたアニロクスローラ16に付着する。アニロクスローラ16は、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動せしめられながら、このようにして付着した液体現像剤Dを汲み上げる。
現像剤塗布部材たる中間塗布ローラ22は、アニロクスローラ16と接触しながら、接触部でアニロクスローラ16と同方向に表面移動するよう図中反時計回りに回転駆動される。そして、その表面にアニロクスローラ16上の液体現像剤Dが塗布される。現像剤担持体たる現像ローラ12は、中間塗布ローラ22と接触しながら、接触部で中間塗布ローラ22と逆方向に表面移動するよう図中反時計回りに回転駆動される。そして、その表面に中間塗布ローラ22上の液体現像剤Dが塗布されて均一な厚みの現像剤薄層が形成され、現像ローラ12と感光体1との当接部である現像ニップAに搬送される。
現像ローラの現像バイアスは、液体現像剤D中のトナーの帯電極性と同じ正極性で、かつ、感光体1の一様帯電電位よりも小さい値(例えば300V)に設定されている。現像ニップAでは、現像ローラ12、感光体1の地肌部(非露光部)、静電潜像がそれぞれトナーと同極性の電位を帯びている。加えて、地肌部、現像ローラ12、静電潜像の順位で電位値が小さくなっている(600V、300V、50V)。このため、上記地肌部と現像ローラ12との間では、プラス帯電性のトナーに対して電位のより小さい現像ローラ12に向けて静電的に移動させるような被現像ポテンシャルが作用する(600V→300V)。また、現像ローラ12と静電潜像との間では、トナーを電位のより低い静電潜像に向けて移動させるような現像ポテンシャルが作用する(50V←500V)。よって、現像ニップAにおいては、上記現像剤薄層中のトナーが、現像ローラ12と上記地肌部との間で現像ローラ12の表面に向けて電気泳動して集結する。この一方で、現像ローラ12と静電潜像との間で静電潜像に向けて電気泳動して付着する。そして、この付着によって静電潜像が現像されてトナー像となる。
中間塗布ローラと現像ローラ12とは、図示しないバイアス電源回路から別々に電圧を印加して,両ローラ間に電位差を設けている。このため、中間塗布ローラと現像ローラとのニップを通過する際,現像ローラ12上に移動した現像剤は,トナーが現像ローラ12方向へ移動し,現像ローラ12表面上でトナーの濃度勾配ができる。すなわち、トナーは現像ローラ12側に圧縮されており、表層にはキャリア層が形成されている。このため、現像ニップAにおいて、感光体と最初にキャリア層が接することになる。その結果、地肌部においては、均一濃度の現像剤層が感光体1に接した場合に比して、カブリトナーが感光体に付着し難くなる。
上記現像クリーニングブレード15は、金属やゴム等の部材から構成され、現像ローラ12に当接するように配設されている。そして、現像ニップAを通過した後の現像ローラ12表面に残留している現像剤液を掻き取り除去する。掻き取られた液体現像剤は、その自重によって回収部11に落下した後、回収スクリュー13によって図示しない現像剤調整部に返送される。この現像剤調整部は、返送されてきた現像剤液に液体キャリアを添加したりトナーを添加したりして、そのトナー濃度を復活させた後、現像部100の現像剤タンク11に再返送する役割を担っている。
現像ニップAにおいて、現像ローラ12と感光体1の地肌部との間に挟まれたトナーは、現像ローラ12の表面に向けて電気泳動して集結するため、基本的には感光体1の地肌部に付着しない。しかし、通常よりも帯電量の少ないトナーが他のトナーよりも遅れて電気泳動するなどして、地肌部に付着していわゆる地汚れ(カブリともいう)現象を引き起こす場合がある。
上記スイープ部200は、かかる地汚れを引き起こしたカブリトナーを感光体1から清掃する役割を担っている。具体的には、スイープ部200は現像ニップAよりもドラム回転方向下流側で感光体1に接触しながら回転するスイープローラ32を有している。このスイープローラ32は、その周面に導電性のウレタンゴム等からなる導電弾性層が設けられており、感光体1と等速に回転しながらこれに接触してスイープニップを形成している。スイープローラ32には、図示しない電源によってトナーの帯電極性と同極性のスイープバイアスが印加される。スイープニップにおいては、スイープローラ32、上記地肌部及び静電潜像がそれぞれトナーと同極性の電位を帯び、その値が地肌部、スイープローラ12、静電潜像の順に小さくなっている。このため、現像ニップaで現像ローラ402の表面に集結しきれなかったカブリトナーが、上記地肌部とスイープローラ32との間でスイープローラ32に向けて電気泳動して地肌部から除去される。スイープニップでスイープローラ32に付着したキャリア液やトナーは、スイープクリーニングブレード35によって掻き取られる。そして、スイープ液回収スクリュウ36によって上述の現像剤調整部に送られる。
現像ローラ12又は/及び中間塗布ローラ22と、スイープローラ32との導電弾性層については、JIS−A硬度で50度以下にすることが望ましい。さらには、これらの材質としては、ウレタンゴムに限られるものではなく、キャリア液で膨潤したり溶解したりしない材質であればよい。また、現像ローラ12又は/及び中間塗布ローラ22と、スイープローラ32は、その表面が導電性を有し、キャリア液で膨潤したり溶解したりしない材質であり、その内層にキャリア液、現像剤を接触させない構成になっている。かかる構成が実現されていれば、必ずしもこれらローラの表面を弾性層とする必要はなく、内層を弾性層としてもよい。ただし、内層としての弾性層を絶縁体で構成した場合には、現像バイアスやスイープバイアスを、ローラの芯金からではなく、表面から印加する必要がある。
現像ニップAやスイープニップの表面移動方向の長さ(以下、ニップ幅という)を大きくする方法として、これらのローラに弾性層を設ける方法を採用するのではなく、感光体1に弾性層を設けてもよい。更には、感光体1としてドラム上のものを用いるのではなく、ベルト状のものを用いてもよい。また、現像ローラ12やスイープローラ32には、その表面をRz10[μm]以下、望ましくは3[μm]以下の平滑性なものにすべく、コーティングやチューブ被覆処理を施してもよい。
次に、クリーニング装置の一実施形態について説明する。感光体クリーニング装置9は、クリーニングブレード55と、このクリーニングブレードを支持するための支持部材としてのホルダー57と、ドレイン56などから構成されている。
本実施形態の第一の特徴部であるクリーニングブレードについて説明する。図3は、本実施形態に係るクリーニングブレード55の概略断面図である。クリーニングブレード55は、金属やゴム等の部材から構成され、そのエッジ部を感光体1に当接するように配設されている。そして、中間転写ニップBを通過した後の感光体1表面に残留している現像剤を摺擦することにより掻き取る。掻き取られた現像剤は、その自重によって回収部に落下する。
本実施形態では、クリーニングブレードとして板状のウレタン(バンドー化学製バンコラン)を用いた。また、感光体の幅方向全域で一様にクリーニングブレードのエッジ部の食い込み量が0.5〜1.5[mm]、当接圧が、40、000〜120、000[Pa]となるように設定した。
本実施形態では、クリーニングブレードとして板状のウレタン(バンドー化学製バンコラン)を用いた。また、感光体の幅方向全域で一様にクリーニングブレードのエッジ部の食い込み量が0.5〜1.5[mm]、当接圧が、40、000〜120、000[Pa]となるように設定した。
クリーニングブレードは、図9に示すように感光体1表面にエッジ部を重力方向上側であって、かつ感光体1表面に対してカウンタ方向にて、所定の当接角となるように配設した。すなわち、クリーニングブレードのエッジ部が感光体1の表面に当接するとともに、クリーニングブレードの感光体1表面に対する対向面が感光体1の回転方向下流方向に沿って感光体1表面から徐々に離間するよう配設されている。
当接角とは、図9に示すように、感光体1とクリーニングブレードとの当接部における感光体上の接線Gと、感光体とクリーニングブレードとの当接部と、クリーニングブレードの感光体1との対向する側面P1との成す角度(図中Iで示される角度)をいう。このように配設せしめることにより、感光体1上から掻き取られたトナーをより効果的にクリーニングブレードエッジ部から移動せしめることができる。本実施形態では、この角度Iが20度〜40度となるように配設させた。
当接角とは、図9に示すように、感光体1とクリーニングブレードとの当接部における感光体上の接線Gと、感光体とクリーニングブレードとの当接部と、クリーニングブレードの感光体1との対向する側面P1との成す角度(図中Iで示される角度)をいう。このように配設せしめることにより、感光体1上から掻き取られたトナーをより効果的にクリーニングブレードエッジ部から移動せしめることができる。本実施形態では、この角度Iが20度〜40度となるように配設させた。
本実施形態では、図3に示すように感光体1と当接方向に対するクリーニングブレード55先端部の厚みTb1が、クリーニングブレード55先端部以外の厚みTb2より薄くなるように構成している。このようなクリーニングブレードの例を、図4(a)〜(c)に示す。図4(a)のように、先端部Tb1に厚みを持たせ、先端部Tb1の厚み方向における感光体1と最も離間した部分から、面P2に向けて面P2の面積が面P1の面積より小さくなるようにテーパーを設けてもよい。また、図4(b)のように、先端部Tb1に厚みを持たせ、先端部Tb1の厚み方向における感光体と最も離間した部分からクリーニングブレードの先端部とは逆側の他端部に向けて感光体1から離間するようにテーパーを設けてもよい。さらに、図4(c)のように、感光体1と当接するエッジ部からクリーニングブレードの先端部とは逆側の他端部に感光体から離間するようにテーパを設けるように構成してもよい。
従来、クリーニングブレードは、クリーニングブレード先端部の厚みTb1とクリーニングブレード先端部以外の厚みTb2が同じ厚みとなるように構成されていた。このため、図5(b)に示すように、感光体1から除去した付着物がクリーニングブレード先端に溜まってしまった。その結果、上述したような不具合があった。すなわち、装置を停止した場合等においてクリーニングブレードを被クリーニング部材から離す際には、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、被クリーニング部材に大量に付着することがあった。また、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、被クリーニング部材としての感光体との電位差により、感光体に向かって飛翔することがあった。感光体上から除去したトナーがこのように再度感光体上に付着すれば、次の画像形成時に後続の記録媒体(シート材)上に転写されてしまう。その結果、画像不良が発生してしまった。
一方、本実施形態にかかるクリーニングブレード55は、先端部の厚みTb1をクリーニングブレード55先端部以外の厚みTb2よりも薄くなるように構成することにより、以下の効果を得ることができた。すなわち、図5(a)に示すように、感光体1から除去した付着物としてのトナーが従来に比してクリーニングブレード先端に溜まり難くなる。このため、クリーニングブレードを感光体1から離す際(装置を停止する場合など)、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体に大量に付着することを防止できる。また、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体との電位差により、感光体に向かって飛翔することを防止することができる。感光体上から除去したトナーが再度感光体上に付着しないため、不要な斑点やスジ等の異常画像のない高画質な画像を得ることができる。
クリーニングブレードは、JIS−A硬度が75〜100度のものを使用している。従来は、JIS−A硬度が60〜80度のものを使用していた。これは、クリーニングブレードの自由長や厚さ、当接角に依存して変動するが、一般に硬度が高いと被クリーニング部材に対するクリーニングブレードの追従性が悪くなるためである。しかし、硬度が低いと、クリーニングブレードと感光体1との当接部が、クリーニングブレードのエッジ部のみならず、図2に示すようにブレード側面も感光体1と当接する、いわゆる腹当たりが生じやすくなる。このため、クリーニングブレードの当接圧を小さくせざるを得ない。当接圧を小さくすれば、現像剤がクリーニングブレードをすり抜けて、十分にトナーを除去できないという不具合が発生する。本実施形態では、JIS−A硬度を、75〜100のものを用いることによりクリーニングブレードの先端部を変形し難く、感光体に当接する部分の位置的な精度をより高くすることができる。これにより、上記特許文献2のようにクリーニング動作中のクリーニング当接角が適切になるように機械的条件を設定せずして、精度良く圧接角や接触状態を保つことができる。
また、JIS−A硬度を、75〜100のものを用い、かつ、自由長に対して比較的厚さの厚いクリーニングブレードを用いれば(たとえば、自由長が5[mm]に対して、厚さが10[mm]など、厚さ/自由長の比が1〜2程度のもの)、比較的高い圧力(たとえば、100、000[Pa])で接触させても、被クリーニングブレード先端部が変形し難いため、クリーニングブレードが被クリーニング部材に接触する部分の形状を一定に保つことができる。よって、クリーニングブレードのエッジ部が被クリーニング部材に対して位置的に精度良く当接でき、クリーニング不良が従来に比して発生し難い。
次に、本実施形態の第二の特徴部であるクリーニングブレードを支持する支持部材としてのホルダーについて説明する。図6は、ホルダー47の概略断面図である。ホルダー47は、感光体1と対向する面P1とは逆側の面P2を少なくとも支持し、この面P2から感光体1とは離間する方向への厚みTsにおいて、上記エッジ部と近接する方向におけるホルダー先端部厚みTs1を、先端部以外の厚みTs2より薄くなるように構成している。このようなクリーニングブレードの例を、図7(a)〜(c)に示す。図7(a)に示すように、感光体と対向する面P1とは逆側の面P2表面をホルダー57と密着せしめることにより、クリーニングブレードを支持してもよい。また、図7(b)、(c)に示すように、クリーニングブレードにおいて、感光体と対向する面P1,先端部とは逆側の他端部、感光体と対向する面P1とは逆側の面P2、それぞれの表面と密着せしめることにより、クリーニングブレードを支持してもよい。クリーニングブレードと対向する面P1と密着する面積を、面P1とは逆側の面P2と密着する面積に比して図7(b)のように小さく設定してもよいし、図7(c)のように大きく設定してもよい。
次に、ホルダー先端部厚みTs1、先端部以外の厚みTs2の設定例について説明する。図7(a)、(b)に示すように、感光体と対向する面P1とは逆側の面P2と当接する切断面P3において、感光体とクリーニングブレードとの当接部と近接する方向に対するホルダー先端部から、クリーニングブレードとの密着面P3とは逆側の面P4に向かって、面P4の面積が切断面P3の面積に比して小さくなるようにテーパーを設けてもよい。図7(a)、(b)に示すように、ホルダーのテーパーを、クリーニングブレードのテーパと一体的な面となるようにしてもよいし、傾斜角を変更してもよい。また、図7(c)に示すように、ホルダー先端部Ts1に厚みを持たせ、クリーニングブレードと対向する面P3とは逆側の面P4にその先端部のうちクリーニングブレードと最も離れた部分から、面P4が面P3に比して面積が小さくなるようなテーパを設けてもよい。
次に、ホルダー先端部厚みTs1、先端部以外の厚みTs2の設定例について説明する。図7(a)、(b)に示すように、感光体と対向する面P1とは逆側の面P2と当接する切断面P3において、感光体とクリーニングブレードとの当接部と近接する方向に対するホルダー先端部から、クリーニングブレードとの密着面P3とは逆側の面P4に向かって、面P4の面積が切断面P3の面積に比して小さくなるようにテーパーを設けてもよい。図7(a)、(b)に示すように、ホルダーのテーパーを、クリーニングブレードのテーパと一体的な面となるようにしてもよいし、傾斜角を変更してもよい。また、図7(c)に示すように、ホルダー先端部Ts1に厚みを持たせ、クリーニングブレードと対向する面P3とは逆側の面P4にその先端部のうちクリーニングブレードと最も離れた部分から、面P4が面P3に比して面積が小さくなるようなテーパを設けてもよい。
このように構成することにより、感光体1から除去した付着物としてのトナーが、クリーニングブレードを支持するホルダ部位に溜まりにくくなり、トナーが速やかにドレインに落ちていく。ホルダ部位に溜まり難いため、クリーニングブレード先端部においてもトナーの流れが従来に比して速くなり、トナーが従来に比して溜まりにくくなる。その結果、以下の効果を得ることができる。すなわち、クリーニングブレードを感光体1から離す際(装置を停止する場合など)、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体に大量に付着することを防止できる。また、クリーニングブレードのエッジ近傍に凝集した付着物としてのトナーが、感光体との電位差により、感光体に向かって飛翔することを防止することができる。感光体上から除去したトナーが再度感光体上に付着することを防止することができるので、不要な斑点やスジ等の異常画像のない高画質な画像を得ることができる。
クリーニングブレード55が感光体と対向する面P1とは逆側の面P2と当接するホルダーの切断面P3であって、かつ感光体とクリーニングブレードとの当接部に近接する方向におけるホルダーの最先端部Eと、感光体がクリーニングブレードに当接するエッジ部との距離を、クリーニングブレードの最大厚みTb3に√2を乗じた値より短くするよう構成している。ホルダーに保持されていないクリーニングブレード55部分を短くすることにより、ホルダーに保持されていないクリーニングブレード部分や、テーパを設けたことにより厚みが薄く構成されている部分がより変形し難くなる。これにより、さらに感光体に対して精度良く圧接角や接触状態を保つことができる。
画像形成動作中は、ホルダーにトナーの帯電とは逆の電圧を印加する。例えば、トナーと感光体がともに正帯電の場合には、−100[V]から−1000[V]程度の電圧を印加する。また、トナーが正帯電で、感光体が負帯電の場合には、感光体帯電電位よりも絶対値の高い負の電圧を印加する。これにより、感光体より除去されたトナーは、クリーニングブレードのエッジ部付近から、感光体から離れる方向であるホルダー47側に移動し、クリーニング装置のケースにおいてドレインへと流れる。
本実施形態では、ホルダーへの電圧印加は、画像形成動作中にのみ行っている。動作停止中にホルダーに電圧を印加すると、クリーニングブレードにより掻き取られたトナーを介して感光体1にバイアスが印加される恐れがあるためである。
本実施形態では、ホルダーへの電圧印加は、画像形成動作中にのみ行っている。動作停止中にホルダーに電圧を印加すると、クリーニングブレードにより掻き取られたトナーを介して感光体1にバイアスが印加される恐れがあるためである。
感光体1の材質としてはa−Si,OPC等が使用できる。a−Siの感光体を用いると、耐久性に優れるため、硬度の高いクリーニングブレードを用いても傷つき難く、不要な斑点やスジ等の異常画像のない高画質画像を得ることができるのでより好ましい。
感光体1上の静電潜像の現像には、液体現像剤が用いられる。この液体現像剤は、エクソン社製のIsopar(登録商標)をキャリアとした低粘性(1mPa・s程度),低トナー固形分率(1%程度)のものではなく,高粘性高トナー固形分率のものが用いられている。例えば粘度が、50〜5000[mPa・s],トナー固形分率が5〜30[%]のものである。かかる高粘度高トナー固形分率の液体現像剤に用いられるキャリア液としては、シリコーンオイル,ノルマルパラフィン,IsoparM(エクソン商標),植物油,鉱物油など、絶縁性が高いものを用いることが可能である。また、キャリア液の揮発性,不揮発性については,目的に合わせていずれかを選択することが可能である。また、キャリア液中に分散せしめるトナーとしては、粒径がサブミクロンから6[μm]程度までのものを目的に合わせて選択することができる。
液体キャリアは、潤滑油の役目を持つため、クリーニングブレードの震えをより少なくできる。また、トナー飛散をより少なくできる。このため、硬度が高くて精度のよいクリーニングブレードを、感光体に対して高圧にて当接することができる。
揮発性のキャリアを用いた場合、キャリア液が揮発するので、キャリア液に僅かに溶融した着色成分が地カブリとなって画像上に現れることを防止することができる。よって、地カブリ、不要な斑点やスジ等の異常画像のない高画質画像を得ることができる。
一方、不揮発性のキャリアを用いた場合、画像形成装置を長期間停止させた場合にトナーがクリーニングブレードに固着するという不具合を防止することができる。長期間停止させた場合であっても、クリーニングブレード等に付着している不揮発性のキャリア液は揮発しないため、トナーはキャリア液中に分散したままの状態となる。従って、トナーは固着せず、長期間停止させた後に再度作像する際に、良好なクリーニング性能を維持させることが可能となる。
なお、上記実施形態に使用したプリンタは、本発明が適用できる装置の一例であり、この装置に限定されるものではない。また、各装置や部材の設定条件も、本実施形態のものに限定されるものではない。また、上記実施形態では、被クリーニング部材として感光体の例を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、クリーニングブレードにより付着物が除去される被クリーニング部材すべてに適用可能である。例えば、トナー及び/又はキャリア液などの残留物が付着する部材である、中間転写部材、現像ローラに代表される現像部材、現像後の感光体1表面上のトナーと接する部材(上記実施形態では、スイープローラ)などに適用可能である。また、被クリーニング部材としては、ローラ形状のもののみならず、ベルト形状のもの等も適用可能である。
1 感光体
3 帯電装置
4 現像装置
9 クリーニング装置
15、25、35、45、55 クリーニングブレード
17、27、37、47、57 ホルダー
3 帯電装置
4 現像装置
9 クリーニング装置
15、25、35、45、55 クリーニングブレード
17、27、37、47、57 ホルダー
Claims (13)
- 被クリーニング部材表面にエッジ部を重力方向上側になるように当接させ、該エッジ部を該被クリーニング部材表面に相対移動させて該被クリーニング部材表面に残留した付着物を除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードを支持する支持部材とからなるクリーニング装置において、
上記被クリーニング部材と当接方向に対するクリーニングブレード先端部の厚みが、該クリーニングブレード先端部以外の厚みより薄くなるよう構成したことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1のクリーニング装置において、
上記支持部材は、上記被クリーニング部材と対向する面P1とは逆側の面P2を少なくとも支持し、該面P2と密着する該支持部材面P3と、該面P3とは逆側の該支持部材面P4との厚みが、該被クリーニング部材と該クリーニングブレードとの当接部に近接する方向における先端部を、該先端部以外の厚みより薄くなるよう構成したことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1のクリーニング装置において、
上記クリーニングブレードを、JIS−A硬度が75度から100度の材質で構成したことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項2又は3のクリーニング装置において、
上記支持部材が上記面P2と密着する部分であって、かつ被クリーニング部材に近接する方向における該支持部材の最先端部と、被クリーニング部材がクリーニングブレードに当接する当接部との距離を、上記クリーニングブレードの最大厚みに√2を乗じた値より短くなるよう構成したことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項2、3、又は4のクリーニング装置において、
上記支持部材に電圧を印加することを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項5のクリーニング装置において、
画像形成動作中に、上記ホルダーに電圧を印加することを特徴とするクリーニング装置。 - 潜像を担持するための像担持体と、該像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、帯電した像担持体表面に潜像を形成するための潜像形成手段と、現像剤を有し該潜像を現像剤で現像して画像を形成するための現像手段と、該画像を記録媒体上に転写するための転写手段と、該像担持体上に残留する付着物を除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、
上記クリーニング装置として請求項1、2、3、4、5、又は6のクリーニング装置を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7の画像形成装置において、
上記現像剤が、トナーと液体キャリアとからなる液体現像剤であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8の画像形成装置において、
上記液体キャリアが不揮発性であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8の画像形成装置において、
上記液体キャリアが揮発性であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7、8、9、又は10の画像形成装置において、
上記被クリーニング部材が、上記トナー及び/又は上記液体キャリアと接する部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7、8、9、10、又は11の画像形成装置において、
上記被クリーニング部材が、像担持体、中間転写部材、現像部材、又は現像後の潜像担持体表面に存在するトナーと接する部材のいずれかであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7、8、9、10、11、又は12の画像形成装置において、
上記像担持体はa−Siからなることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003298446A JP2005070273A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | クリーニング装置、及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003298446A JP2005070273A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | クリーニング装置、及び画像形成装置 |
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ID=34403938
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005070273A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010204166A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Konica Minolta Holdings Inc | 湿式画像形成装置 |
JP2012027465A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Xerox Corp | クリーニングブレードの寿命および信頼性を改善するクリーニングエッジの修正 |
-
2003
- 2003-08-22 JP JP2003298446A patent/JP2005070273A/ja not_active Withdrawn
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