JP2006189639A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 像担持体としての感光体ドラム1上に形成された制御用パターン画像の反射濃度を光学的に検出するための濃度検出手段としてのパターン濃度センサ35を余剰現像剤除去部材としてのスイープローラ32と感光体ドラム1との当接部の下流に設け、スイープローラ32と感光体ドラム1上の画像形成部との間に電界を生じさせる電圧印加手段としてのバイアス電源36を設け、制御部200がパターン濃度センサ35の検出結果に基づいてバイアス電源36による印加電圧を制御する。
【選択図】 図6
Description
このような液体画像形成装置においては、現像領域を通過した潜像担持体表面には現像液層が形成される。この現像液層が厚すぎる、すなわちキャリア液若しくはトナーが多すぎると、潜像担持体表面に転写材を重ねて転写しても、現像液層と転写材との密着性が悪く、十分なトナー転写率を得られなかったり、画像ながれや文字太りが発生したりする。一方、キャリア液が少なすぎると電気泳動による転写が困難になって画像濃度が低下したり、転写材の例えば表面凹凸の凹部に対応した部分のみの画像濃度低下や白ヌケが発生したりする。
さらに、潜像担持体上の画像部においては、顕像化するために必要となるトナー粒子に加え余剰なトナー粒子が付着してしまい、余剰トナー粒子によって細線の再現性に悪影響を与えてしまうことがある。また、ニップ部を通過する潜像担持体上の非画像部においては、トナー粒子が付着し余剰トナー粒子となって残留してしまうことがある。この場合には、この余剰トナー粒子によって画像のカブリを生じる恐れがある。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記除去力可変手段が少なくとも一つの上記余剰現像剤除去部材と上記潜像担持体上との間に電界を生じさせる電圧印加手段を有し、上記制御手段が上記濃度検出手段の検出結果に基づいて該電圧印加手段の印加電圧を制御することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記除去力可変手段が少なくとも一つの上記余剰現像剤除去部材の上記潜像担持体に対する部材間の距離を調節する除去部材接離手段を有し、上記制御手段が上記濃度検出手段の検出結果に基づいて該除去部材接離手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の画像形成装置において、上記余剰現像剤除去部材は表面が無端移動する表面移動体からなり、該余剰現像剤除去部材を上記潜像担持体に対して当接させてニップ部を形成することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、上記余剰現像剤除去部材の表面移動速度と上記潜像担持体の表面移動速度とが略等しいことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4または5の画像形成装置において、上記余剰現像剤除去部材の表面をクリーニングする除去部材クリーニング手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の画像形成装置において、上記濃度検出手段を上記余剰現像剤除去部材の少なくとも一つの上記潜像担持体表面移動方向下流側に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6または7の画像形成装置において、上記パターン形成手段が、あらかじめ用意された画像データに基づいて上記潜像担持体にパターン画像の潜像を形成するパターン潜像形成手段と、上記パターン潜像を現像する現像手段とからなることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8画像形成装置において、上記パターン形成手段により形成されるパターン画像が中間濃度パターン画像であることを特徴とするものである。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタ100の要部概略構成図である。プリンタ100は、潜像担持体として感光体ドラム1のまわりに、帯電器2、露光を感光体ドラム1に照射する図示しない露光装置、現像装置4、転写装置5、ドラムクリーニング装置60等が配設されている。感光体ドラム1はその表面がアモルファスシリコン(a−Si)によって形成される。感光ドラム1の材質としてはOPC等も使用することできる。また、露光装置としてはLEDやレーザー走査光学系等が使用できる。
帯電器2により一様帯電された感光体ドラム1の表面は、画像情報に基づいて露光装置により画像データ光像Lを照射結像されて静電潜像が感光体ドラム1の外周表面上に担持される。その後、静電潜像は現像装置4の部分を通過する間に現像される。
このようにして1次転写されたトナー像は、2次転写ローラで転写紙に2次転写された後、図示しない領域で加熱加圧定着、溶剤定着、UV定着等の定着方式を用いる定着装置によって定着せしめられる。トナー像が定着した転写紙は、定着装置から排紙経路を経て機外へと排出される。
一方、スイープ部30は、第1スイープ装置31aと第2スイープ装置31bとからなり、それぞれスイープローラ32a及び32b、スイープクリーニングブレード33a及ぶ33b、キャリア回収装置34a及び34b等を備えている。
このアニロクスローラ44の表面にはステンレス等の金属で形成された規制ブレードとしてのドクターブレード49が当接しており、アニロクスローラ44上の余分な液体現像剤45を掻き取る。このこの掻き取りにより、アニロクスローラ44上の液体現像剤45の量が複数の凹部の容量に応じた値に正確に計量される。
また、ニップの出口側で現像ローラ42に対する液体現像剤の供給が開始される一方で、現像ローラ42上に移った液体現像剤45が供給方向とは逆方向に移動する。このような塗布により、現像ローラ42の表面には液体現像剤45からなる均一な厚みの現像剤薄層が形成される。
スイープローラ32は外周面に導電性を有する弾性体の層が設けられている。この弾性体の層の材質としてはウレタンゴムを用いることができる。この弾性体の層のゴム硬度としては、JIS−A硬度で50度以下であることが望ましい。この材質はウレタンゴムに限られるものではなく、導電性を有するものであって、且つ溶剤で膨潤したり溶解したりしない材質であればよい。
また、弾性体の層をスイープローラ32に設ける構成ではなく、弾性体の層を感光体側に設ける構成であってもよい。さらに、感光体を無端ベルト状部材で構成してもよい。また、スイープローラは、コーティングもしくはチューブにより、その表面がRz3μm以下の平滑性を有するように構成されている。
上述したように、現像ニップの現像ローラ42上の地肌部との間において、現像剤薄層中のトナーは、現像ローラの表面に向けて電気泳動して集結するため、理論的には地肌部には付着しない。しかし、通常よりも帯電量の少ないトナーが他のトナーよりも遅れて電気泳動するなどして、地肌部に付着していわゆるカブリ(地汚れともいう)という現象を引き起こす場合がある。
スイープ部30の機能のひとつとして、このようなカブリを引き起こしたカブリトナーを感光体ドラム1から除去する機能がある。具体的には、スイープローラ32は、感光体ドラム1と略等速に回転しながらこれに接触して除去ニップ部を形成し、この除去ニップ部には、図示しない電源からトナーの帯電極性と同極性の除去バイアスが印加され、感光体ドラム1との電位差によってスイープ電界が形成される。
図2(a)に示す感光体ドラム1の画像部では、液体現像剤45中のトナー粒子T1は現像電界によって感光体ドラム1に移動して潜像を顕像化する。このとき、余剰なトナー粒子(以下、「余剰トナー粒子T2」という)も顕像化に用いられ画像部に付着する。
一方、図2(b)に示す感光体ドラム1の非画像部では、現像バイアス電位と感光体電位とによって形成される電界により、現像ローラ42表面にトナー粒子T1を移動させて非画像部にトナー粒子T1が付着しないようにする。
一方、感光体ドラム1の非画像部では、図4(a)に示すように、感光体ドラム1の非画像部の電位とバイアス電圧による電位との差によって生じる電界が弱く、浮遊しているカブリトナー粒子T3や非画像部に付着しているカブリトナー粒子T3はほとんどスイープローラ32に移動しない。
一方、感光体ドラム1の非画像部では、図4(c)に示すようにスイープローラ32の電位と感光体ドラム1上の非画像表面電位との電位差によって生じる電界によって、非画像部上に浮遊しているカブリトナー粒子T3や付着しているカブリトナー粒子T3のほとんどがスイープローラ32に移動する。
プリンタ100では、スイープローラ32の電位を150[V]にしている。感光体ドラム1の画像部では、図3(b)に示すようにスイープローラ32の電位が画像部(トナー層)表面電位(0〜100[V])に近いため、感光体ドラム1の画像部表面電位とスイープローラ32のバイアス電圧による電位差によって弱い電界が発生し、余剰トナー粒子T2のみがスイープローラ32に付着する。
また、感光体ドラム1の非画像部では、図4(b)に示すように、感光体ドラム1の非画像部の電位とバイアス電圧による電位との差によって生じる電界により、浮遊しているカブリトナー粒子T3をスイープローラ32に移動させることができる。この段階での非画像部の現像剤層は現像ローラ42の現像ニップ部分の厚さの約半分で、且つトナーの濃度は現像前の濃度の約20%程度に低下しており、カブリトナー粒子T3の除去は容易に行われる。これにより、非画像部のカブリを完全に防止することができる。
スイープローラ32に印加する電圧を高くすると画像部の濃度は高くなり、電圧を低くすると画像部の濃度も低下する。従って、スイープローラ32に印加する電圧により発生する電界によって画像部の画像濃度を制御することができる。
また、非画像部の濃度も、スイープローラ32に印加する電圧を高くすると濃度が高くなり、電圧を低くすると濃度も低下する。そして、スイープローラ32のバイアスが250[V]程度で非画像部の画像濃度が0.02程度まで低下し、バイアスをそれ以下にすることにより、非画像部の画像濃度は常に0.01〜0.02に抑えることができる。またこのとき、画像部の画像濃度を1.7から1.2程度まで変化させることができた。図5のグラフより、画像濃度はスイープローラ32のバイアスによって所望の濃度に制御することができる。
また、現像後の感光体ドラム1表面の、液体現像剤中のキャリア液の重量比率についても、膜厚と同様のことが言える。すなわち、現像後の感光体ドラム1表面の、液体現像剤中のキャリア液の重量比率は、85%以下であることが望ましい。これは、スイープローラ32を感光体ドラム1に当接する圧力と液体現像剤粘性との関係にもよるが、トナー固形分よりキャリア液の粘性は低く、液体現像剤中のキャリア液比率が85%よりも高すぎると、現像剤全体の粘性が低くなり、両者の除去ニップに液体現像剤膜の侵入が困難となり、感光体ドラム1上の液体現像剤膜は削られ、感光体ドラム1に現像された現像剤膜が減少してしまう場合があるためである。
また、スイープローラ32の表面と感光体ドラム1の表面とがほぼ等速で移動し、トナーに対して相対的に感光体ドラム1の接線方向の速度ベクトルを持たせないので、画像として、先端がかすれたり、縦線と横線とのバランスが悪かったりする現象が生じることがない。
さらに、プリンタ100では感光体ドラム1と現像ローラ42との間の現像ニップで余剰なトナー粒子が画像部に現像されても良く、さらにカブリトナー粒子T3が少々残留してもよい。よって、カブリ除去電界(現像ローラ42に印加された現像バイアスと感光体帯電電位との電位差)を低く抑えることでき、感光体ドラム1の帯電電位を低くすることが可能になる。このことにより、感光体ドラム1の耐久性向上、帯電器2の負担軽減、露光パワーの低減等、種々の利点が生じる。
以下、パターン画像に基づいてスイープ力を変化させる構成の具体的な実施例について説明する。
図6は実施例1として、スイープローラ32に印加するバイアスを制御することによりスイープ力を可変にする構成の説明図である。
濃度検出手段としてのパターン濃度センサ35は発光部と受光部を有する光学濃度センサであり、被測定部に発光部から光を照射し、その反射光を受光部で検出することにより,被測定部の光学的な濃度を検出するためのセンサである。
スイープ部30には少なくとも一つのスイープ装置31が設けられ、そのスイープ装置31が備えたスイープローラ32の感光体表面移動方向の下流側に、パターン濃度センサ35を設ける。このパターン濃度センサ35は、感光体ドラム1上に形成された図示しないパターン画像の画像濃度を検出し、その濃度に応じた電気出力信号に変換し、この出力信号を図に示した制御部200に送る。制御部200は、このパターン濃度センサ35の出力信号の値に基づき、図示しない制御用データテーブルを参照して、各スイープローラ32に印加する電圧を制御する。この制御の詳細については後述する。
なお、パターン画像形成するパターン形成手段は現像部40であり、感光体ドラム1上の非画像部に所定のパターン画像を形成する。
ここで言う作像条件の違いとは、たとえばトナーや感光体ドラム1の特性の経時的な変化、装置内の温湿度の違いによる各特性の変動などに起因するものである。
パターン濃度センサ35の出力値の目標値がたとえば0.4〔V〕である場合は、パターン濃度センサ35の出力値が0.4〔V〕になるように制御部200でバイアス電圧を設定することにより、常に所定の画像濃度が得られることになる。すなわち、曲線(a)が得られる条件ではバイアス電圧は図のように350〔V〕に設定され、曲線(b)の条件では320〔V〕、曲線(c)の条件では290〔V〕に設定されることになる。
図10は実施例2として、スイープローラ32の感光体ドラム1に対する部材間の距離を調節することによりスイープ力を可変にする構成の説明図である。
実施例2は、実施例1の構成にスイープローラ32の感光体ドラム1に対する部材間の距離を調節することによりスイープ力を可変にする構成を加えた点でのみ実施例1とは異なるので、共通する点についての説明は省略する。
スイープ装置31は引張バネ38により常に図中左側に引っ張られるように付勢されているので、偏心カム37を回転することによりスイープ装置31は左右に移動する。偏心カム37はウオームギヤ391を介してステッピングモータ39で駆動するようになっている。このステッピングモータ39には回転位置検出装置としてのレゾルバ392が設けられており、パターン画像の濃度検出手段の検出結果に基づいて制御部により回転が制御され、スイープローラ32の感光体ドラム1に対する部材間の距離を調節することができる。これにより、スイープローラ32が感光体ドラム1に当接している幅(ニップ幅)を変化させることができる。図10の例は、上述したようにスイープ装置31が右方向に最大限移動した状態で、スイープローラ32が感光体ドラム1に当接している状態を表している。この場合、弾性導電層が大きく弾性変形して大きな除去ニップ幅を形成している(例えば、3[mm])。この除去ニップ幅では、感光体ドラム1上に形成された画像上の余剰トナーT2の除去量を増加させることができる。実施例1のバイアス電源36の可変範囲に加えてさらに広い範囲をカバーすることができる。
また、第1スイープ装置31aと第2スイープ装置31bとの感光体ドラム1に対する位置をそれぞれで異なる位置として、2つの除去ニップ幅を異ならせても良い。例えば、第1スイープ装置31aの第1スイープローラ32aと感光体ドラム1との間で形成される除去ニップ幅、及び、第2スイープ装置31bの第2スイープローラ32bと感光体ドラム1との間で形成される除去ニップ幅を、それぞれ、除去ニップ幅小の場合が1.0[mm]、除去ニップ幅大の場合が2.5[mm]とする。そして、離間させた除去ニップが0[mm]の場合も考慮すると、これらのスイープ部を組合せて、除去ニップ幅を、1.0[mm]、2.5[mm]、3.5[mm]、5.0[mm]の4通りの大きさに設定することができ、より細かいキャリア液の除去量の制御が可能となる。
なお、本実施例では、2つのスイープローラを両方とも感光体ドラムに対して接離可能に構成したが、少なくとも1本のスイープローラが接離可能であれば、パターン画像の濃度検知結果に基づいて感光体ドラム上の液除去量を切替える効果が得られる。
また、本実施例では、バイアス電圧を制御できる構成に加えて、スイープローラ32の感光体ドラム1に対する部材間の距離を制御できるものについて説明したが、スイープローラ32の感光体ドラム1に対する部材間の距離を制御する構成のみでスイープ力を制御しても良い。
また、余剰現像剤除去部材として表面が無端移動する表面移動体であるローラを採用しているが、これに限るものではない。表面移動体としては、ベルト状のものを採用することもできる。表面移動体に限らず、ブレード状の余剰現像剤除去部材を採用しても良い。さらに、表面移動体とブレード状のものを組み合わせた構造の余剰現像剤除去部材としてもよい。
以上のように、パターン濃度センサ35の出力信号に応じて、スイープローラ32が感光体ドラム1に当接するニップ幅を調整するか、もしくは離間させてスイープローラ32の余剰トナー除去機能をOFFすることにより、スイープローラ32によるトナー除去量を調節することができるため、常に適正なスイープ効果が得られ、地肌部のカブリを抑えるとともに、細線の再現性の良い高精細な出力画像を形成することができる。
なお、感光体ドラム1に対するスイープローラ32の当接時の圧力を変化させず、単に接離動作のみを行なうように構成してもよい。この構成の場合には、スイープローラ32の表面部に導電弾性層を形成せず、感光体ドラム1とスイープローラ32との表面部が共に剛体であってもよい。
なお、上述の実施形態では、露光部を画像部として現像する反転現像により画像を形成する場合について説明したが、露光部を非画像部として現像する正規現像により画像を形成することもできる。
さらに、潜像担持体に感光体ドラムを用いて説明したが、この他、例えば潜像担持体にイオンフローヘッドで静電潜像を形成し、現像装置で顕像化する画像形成装置等を用いても良い。実施例に述べたスイープローラのバイアス値についても同様で、これに限定されるものでない。
特に、実施例1では、感光体ドラム1と画像部とスイープローラ32との間に浮遊している余剰トナー粒子T2をスイープローラ32側に引き寄せ、且つ非画像部に付着したカブリトナー粒子T3を引き剥がす方向となるように、スイープローラ32と感光体ドラム1上の画像形成部との間に電界を生じさせる電圧印加手段としてのバイアス電源36を有し、制御部200がパターン濃度センサ35の検出結果に基づいてバイアス電源36による印加電圧を制御している。これにより、作像条件の変化に合わせてスイープを制御できるで、作像条件が変動しても、高画質なプリント画像を出力することができる。
また、特に実施例2では、スイープローラ32の感光体ドラム1に対する部材間の距離を調節する除去部材接離手段としての偏心カム37を有し、制御部200がパターン濃度センサ35検出結果に基づいて偏心カム37の移動を制御している。スイープローラ32の感光体ドラム1に対する部材間の距離を調節するによりスイープローラ32と感光体ドラム1との接触部である除去ニップ幅を制御することができる。これにより、作像条件の変化に合わせてスイープを制御できるで、作像条件が変動しても、高画質なプリント画像を出力することができる。
また、スイープローラ32と表面移動速度と感光体ドラム1の表面移動速度とがほぼ等しくなっている。これにより、トナーに対して相対的に感光体ドラム1の接線方向の速度ベクトルを持たせないので、画像の先端がかすれたり、縦線と横線とのバランスが悪かったりする現象を防ぐことができる。
また、スイープローラ32には除去部材クリーニング手段としてのスイープクリーニングブレード33を設けている。これにより、スイープローラ32がクリアな状態で感光体ドラム1と当接することができ、スイープ性能を維持することができる。
また、パターン濃度センサ35をスイープローラ32の感光体ドラム1の表面移動方向下流側に設けている。これにより、スイープローラ32のスイープ力をリアルタイムに制御することができる。
また、パターン形成手段としては、あらかじめ用意された画像データに基づいて感光体ドラム1にパターン画像の潜像を形成するパターン潜像形成手段としての露光装置と、パターン画像の潜像を現像する現像部40とからなっている。そして、パターン画像として、中間調濃度の網点パターンを用いている。これにより、スイープローラ32に印加するバイアス電圧を変化させたときに得られるパターン濃度センサ35の出力変化が、ベタ画像よりも精密に得られる。よって、スイープ部の余剰トナー除去量を非常に精度高く制御することが可能となり、画像のカブリを防止でき、細線の再現性のよい高品質な画像を形成することができる。
また、パターン濃度センサ35の検出結果に応じて、スイープ装置31のスイープローラ32が感光体ドラム1に接触する当接量を任意に可変でき、さらに必要に応じて完全に離間させることもできる用に構成されている。これにより、スイープ部の余剰トナー粒子T2及びカブリトナー粒子T3の除去量を非常に精度高く制御することが可能となり、画像のカブリを防止でき、細線の再現性のよい高品質な画像を形成することができる。
また、スイープ部30を設けない構成に比べて現像ニップ幅をより小さくすることができるので、感光体ドラム1に対する現像ローラ42の当接圧をより小さくすることができる。これにより、当接する各部材の耐久性を向上させることができる。
2 帯電器
4 現像装置
5 転写装置
30 スイープ部
31 スイープ装置
32 スイープローラ
33 スイープクリーニングブレード
34 キャリア回収装置
35 パターン濃度センサ
36 バイアス電源
37 偏心カム
38 引張バネ
39 ステッピングモータ
40 現像部
41 現像剤収容タンク
42 現像ローラ
43 中間ローラ
44 アニロクスローラ
45 液体現像剤
46 攪拌スクリュー
48 現像クリーニングブレード
49 ドクターブレード
51 中間転写ローラ
60 ドラムクリーニング装置
70 除電ランプ
100 プリンタ
Claims (9)
- 潜像担持体と、
該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、
該潜像担持体上の潜像をキャリア液中にトナー粒子を分散した高粘性高濃度の液体現像剤を用いて顕像化する現像手段と、
該潜像担持体上の顕像を転写材に転写する転写手段と、
該現像手段の潜像担持体表面移動方向下流側、且つ該転写手段の潜像担持体表面移動方向上流側で該潜像担持体表面に近接または接触して現像後の余剰現像剤を除去する少なくとも一つの余剰現像剤除去部材とを有する画像形成装置において、
該除去部材の余剰現像剤除去力を可変にするための除去力可変手段と、
潜像担持体上に制御用のパターン画像を形成するパターン形成手段と、
該潜像担持体上に形成された制御用パターンの反射濃度を光学的に検出する濃度検出手段と、
該濃度検出手段による検出結果に基づいて該除去力可変手段の該余剰現像剤除去力を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記除去力可変手段が少なくとも一つの上記余剰現像剤除去部材と上記潜像担持体上との間に電界を生じさせる電圧印加手段を有し、
上記制御手段が上記濃度検出手段の検出結果に基づいて該電圧印加手段の印加電圧を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2の画像形成装置において、
上記除去力可変手段が少なくとも一つの上記余剰現像剤除去部材の上記潜像担持体に対する部材間の距離を調節する除去部材接離手段を有し、
上記制御手段が上記濃度検出手段の検出結果に基づいて該除去部材接離手段を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2または3の画像形成装置において、
上記余剰現像剤除去部材は表面が無端移動する表面移動体からなり、
該余剰現像剤除去部材を上記潜像担持体に対して当接させてニップ部を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
上記余剰現像剤除去部材の表面移動速度と上記潜像担持体の表面移動速度とが略等しいことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4または5の画像形成装置において、
上記余剰現像剤除去部材の表面をクリーニングする除去部材クリーニング手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2、3、4、5または6の画像形成装置において、
上記濃度検出手段を少なくとも一つの上記余剰現像剤除去部材の上記潜像担持体表面移動方向下流側に設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6または7の画像形成装置において、
上記パターン形成手段が、あらかじめ用意された画像データに基づいて上記潜像担持体にパターン画像の潜像を形成するパターン潜像形成手段と、上記パターン潜像を現像する現像手段とからなることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8画像形成装置において、
上記パターン形成手段により形成されるパターン画像が中間濃度パターン画像であることを特徴とする画像形成装置。
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