JP2002189354A - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2002189354A
JP2002189354A JP2000385303A JP2000385303A JP2002189354A JP 2002189354 A JP2002189354 A JP 2002189354A JP 2000385303 A JP2000385303 A JP 2000385303A JP 2000385303 A JP2000385303 A JP 2000385303A JP 2002189354 A JP2002189354 A JP 2002189354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
image
endless belt
roller
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000385303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4126154B2 (ja
Inventor
Sadayuki Iwai
貞之 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000385303A priority Critical patent/JP4126154B2/ja
Publication of JP2002189354A publication Critical patent/JP2002189354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4126154B2 publication Critical patent/JP4126154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルトや転写搬送ベルトなどの無端
状ベルトの内周面へのキャリアなどの液状物質の回り込
みによる該無端状ベルトと該無端状ベルトを駆動する駆
動ローラとのスリップを防止することができるベルト装
置及び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 中間転写ベルト51、2次転写ベルト1
2、及び転写搬送ベルト15などの無端状ベルト100
を張架するローラ5a,5b,5c,12a,12b,
15a,15bなどの張架ローラ200のローラ幅A
を、該無端状ベルト100のベルト幅Bよりも小さく形
成する。また、張架ローラ200の両側端部200aを
無端状ベルト100の両側端部100aよりも内側に位
置させる。これにより、張架ローラ200に張架された
無端状ベルト100の両側端部100aが、張架ローラ
200のローラ周面の両側端部200aよりも外側に突
出し、無端状ベルト100の両側端部100aに付着し
たキャリアCが、無端状ベルト100と張架ローラ20
0との間に回り込み難くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に液状物質を
担持する無端状ベルトと、該無端状ベルトを回転自在に
張架して回転駆動するための複数の張架ローラを備えた
ベルト駆動手段とを有するベルト装置及び画像形成装置
に関し、詳しくは、例えば、湿式電子写真方式の複写
機、ファクシミリ、レーザビームプリンタ等の像担持体
上に液体現像剤により現像されたトナー像を、転写搬送
ベルトや中間転写ベルト等を用いて記録媒体としての転
写材上に転写するベルト装置及び画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の湿式電子写真方式の画像形成装
置では、感光体などの潜像坦持体上に形成された静電潜
像を、帯電粒子であるトナーによって現像する現像装置
が用いられている。この現像装置の小型化のために、従
来、キャリアと称する絶縁性液体中にトナーを分散させ
た液体現像剤のトナー濃度を高めに設定した高濃度・高
粘度の液体現像剤を用いることが提案されている。
【0003】例えば、特開平7―20992号公報で
は、「画像支持体上に形成された静電潜像を、帯電した
顕像化粒子であるトナーによって、現像する静電潜像の
液体現像方法であって、導電性を有する現像剤支持体上
に塗布された絶縁性液体中にトナーが高濃度に分散され
た、100〜10000mpa・sの高粘度の液体現像
剤を、前記画像支持体の潜像面に前記液体現像剤を供給
する現像行程を備えることを特徴とする静電潜像の液体
現像方式。」が提案されている。
【0004】一方、乾式電子写真方式のカラー画像形成
装置として、感光体などの像坦持体上に形成した複数色
のトナー像を、中間転写体上に重ね合せて1次転写した
後、転写材上に一括して2次転写する、いわゆる中間転
写方式の画像形成装置が知られている。この中間転写方
式の画像形成装置においては、中間転写体を用いること
で1つの感光体でカラー画像を形成でき、画像形成装置
を小型に構成できる利点がある。特に、上記中間転写体
として複数の張架ローラで回転自在に張架した構成の無
端ベルト状の中間転写ベルトを用いることにより、画像
形成装置本体のレイアウトの自由度が増し、画像形成装
置をよりコンパクトに構成することが可能になる。
【0005】このような中間転写ベルトの利点を生かし
て、前記の湿式電子写真方式の画像形成装置の転写手段
として該中間転写ベルトを採用することが提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
中間転写ベルトを使用した湿式電子写真方式の画像形成
装置においては、その液体現像剤の液体成分であるキャ
リアが該中間転写ベルトの裏面(内周面)に付着して、該
中間転写ベルトの回転(線速)が不安定になるという問題
がある。すなわち、この湿式電子写真方式の画像形成装
置では、上記感光体上の静電潜像が現像されることによ
って、感光体表面の画像形成領域に該潜像の顕像化粒子
であるトナーが付着してトナー像が形成される。このと
き、該感光体表面の画像領域にはトナーのみでなく液体
成分であるキャリアも付着し、非画像領域にはキャリア
のみが付着する。
【0007】従って、この湿式電子写真方式の画像形成
装置では、上記感光体上に形成されたトナー像が上記中
間転写ベルト上に1次転写される際に、この感光体表面
の非画像領域に付着しているキャリアが該中間転写ベル
トの両側端部に接して、該中間転写ベルトの両側端部に
キャリアが付着することがある。この中間転写ベルトの
両側端部に付着したキャリアは、上記張架ローラのロー
ラ周面に接触することで、該中間転写ベルトの内周面に
回り込み、該中間転写ベルトと該中間転写ローラを張架
している各張架ローラとの間に広がる。
【0008】そして、この中間転写ベルトの内周面に回
り込んだキャリアが、該中間転写ベルトを駆動する駆動
ローラの周面に付着すると、該中間転写ベルトと該駆動
ローラとの間の摩擦力が低下する。このため、このよう
な中間転写ベルトを用いた湿式電子写真方式の画像形成
装置においては、該中間転写ベルトの内周面へのキャリ
アの回り込みにより、該中間転写ベルトと該駆動ローラ
とがスリップして、該中間転写ベルトの回転(線速)が不
安定になるという問題が生じる。そして、該中間転写ベ
ルトの回転が不安定になると、上記感光体上に形成され
たトナー像の画質が低下する虞がある。特に、カラー画
像形成装置の場合には、上記感光体上に形成された各色
のトナー像が該中間転写ベルト上に正確に重ね合せて1
次転写されなくなって、上記転写材上に2次転写された
トナー像の画像品質が低下する虞がある。
【0009】なお、上記液体現像剤のキャリアとして揮
発性のキャリアを使用している場合には、上記中間転写
ベルトの内周面に多少のキャリアが回り込んでも、該キ
ャリアの蒸発により該中間転写ベルトと上記駆動ローラ
とのスリップが解消されるので、上述のような問題も少
なかった。しかし、近年提案されている湿式電子写真方
式の画像形成装置では、揮発性のキャリアの蒸発による
環境への影響を考慮して、不揮発性のキャリアの使用が
提案されている。このような不揮発性のキャリアを用い
た画像形成装置においては、上記中間転写ベルトの内周
面に一度回り込んだキャリアの蒸発を期待できないた
め、該中間転写ベルトの安定駆動がいつまでも阻害され
ることになる。
【0010】また、上記転写材を搬送して上記像担持体
上に形成されたトナー像を該転写材上に転写するための
転写搬送手段として、上記中間転写ベルトと同様な構成
のベルト装置からなる転写搬送ベルトを用いた画像形成
装置が知られている。このような転写搬送ベルトを使用
した画像形成装置においても、上記中間転写ベルトの場
合と同様に、該転写搬送ベルトの内周面への上記キャリ
アの回り込みにより、該転写搬送ベルトと該転写搬送ベ
ルトを駆動する駆動ローラとがスリップして、該転写搬
送ベルトの回転(線速)が不安定になるという問題があ
る。
【0011】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、中間転写ベルトや転
写搬送ベルトなどの無端状ベルトの内周面へのキャリア
などの液状物質の回り込みによる該無端状ベルトと該無
端状ベルトを駆動する駆動ローラとのスリップを防止す
ることができるベルト装置及び画像形成装置を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表面に液状物質を担持する無端
状ベルトと、該無端状ベルトを回転自在に張架して回転
駆動するための複数の張架ローラを備えたベルト駆動手
段とを有するベルト装置において、上記無端状ベルトの
内周面に接触する上記複数の張架ローラのローラ周面の
ローラ幅が、該無端状ベルトのベルト幅よりも小さく形
成され、且つ、該複数の張架ローラのローラ周面の両側
端部が、該無端状ベルトの両側端部よりも内側に位置す
るように配置されていることを特徴とするものである。
【0013】このベルト装置においては、上記複数の張
架ローラに張架された上記無端状ベルトの両側端部が、
各張架ローラのローラ周面の両側端部よりも外側に突出
した状態となる。これにより、該無端状ベルトの表面に
担持されて該無端状ベルトの両側端部に付着した上記液
状物質の液体成分が、該無端状ベルトの内周面と各張架
ローラのローラ周面との間に回り込み難くなる。従っ
て、このベルト装置においては、該無端状ベルトを駆動
する駆動ローラと該無端状ベルトとのスリップが解消さ
れる。
【0014】請求項2の発明は、表面に静電潜像を形成
する像担持体と、該像担持体上の静電潜像を液体現像剤
により現像して該像担持体上にトナー像を形成する現像
手段と、該像担持体上に形成されたトナー像を転写材上
に転写するための複数の張架ローラにより回転自在に張
架された無端状ベルトを備えた転写手段とを有する画像
形成装置において、上記無端状ベルトの内周面に接触す
る上記複数の張架ローラのローラ周面のローラ幅が、該
無端状ベルトのベルト幅よりも小さく形成され、且つ、
該複数の張架ローラのローラ周面の両側端部が、該無端
状ベルトの両側端部よりも内側に位置するように配置さ
れていることを特徴とするものである。
【0015】この画像形成装置においては、上記複数の
張架ローラに張架された上記無端状ベルトの両側端部
が、各張架ローラのローラ周面の両側端部よりも外側に
突出した状態となる。これにより、該無端状ベルトの両
側端部に付着した上記液体現像剤の液体成分(キャリ
ア)が、該無端状ベルトの内周面と各張架ローラのロー
ラ周面との間に回り込み難くなる。従って、この画像形
成装置においては、該無端状ベルトを駆動する駆動ロー
ラと該無端状ベルトとのスリップが解消され、該スリッ
プを原因とする不良画像の発生が防止される。
【0016】請求項3の発明は、表面に静電潜像を形成
する像担持体と、該像担持体上の静電潜像を液体現像剤
により現像して該像担持体上にトナー像を形成する現像
手段と、該像担持体上に形成されたトナー像を転写材上
に転写するための複数の張架ローラにより回転自在に張
架された無端状ベルトを備えた転写手段とを有する画像
形成装置において、上記無端状ベルトの両側端部部に付
着した上記液体現像剤の少なくとも液体成分を除去する
液除去手段を有していることを特徴とするものである。
【0017】この画像形成装置においては、上記液除去
手段により、上記無端状ベルトの両側端部に付着した上
記液体現像剤のキャリアが除去される。これにより、該
無端状ベルトの内周面と各張架ローラのローラ周面との
間への該キャリアの回り込みがなくなり、該無端状ベル
トを駆動する駆動ローラと該無端状ベルトとのスリップ
が解消される。従って、この画像形成装置においては、
該スリップを原因とする不良画像の発生が防止される。
【0018】請求項4の発明は、表面に静電潜像を形成
する像担持体と、該像担持体上の静電潜像を液体現像剤
により現像して該像担持体上にトナー像を形成する現像
手段と、該像担持体上に形成されたトナー像を転写材上
に転写するための複数の張架ローラにより回転自在に張
架された無端状ベルトを備えた転写手段とを有する画像
形成装置において、上記無端状ベルトの表面に接触して
該表面に付着した付着物を除去するためのクリーニング
ブレードを有し、該クリーニングブレードは、該無端状
ベルトの表面に接触する接触部の両側端部が、該無端状
ベルトの両側端部よりも内側に位置するように配置され
ていることを特徴とするものである。
【0019】この画像形成装置においては、上記クリー
ニングブレードにより、上記無端状ベルトの表面に付着
した付着物(主として該無端状ベルト上に残留した液体
現像剤のキャリア)が除去される。ここで、該クリーニ
ングブレードの、該無端状ベルトの表面に接触する接触
部の両側端部が、該無端状ベルトの両側端部よりも外側
に位置していると、該クリーニングブレードによって除
去されたキャリアが、該無端状ベルトの両側端部に付着
して、該無端状ベルトの内周面と該無端状ベルトを張架
している各張架ローラのローラ周面との間に回り込む虞
がある。この画像形成装置のクリーニングブレードは、
その両側端部が上記無端状ベルトの両側端部よりも内側
に位置するように配置されている。従って、この画像形
成装置においては、該クリーニングブレードによって除
去されたキャリアが、該無端状ベルトの両側端部に付着
することがなく、該無端状ベルトの内周面と各張架ロー
ラのローラ周面との間へのキャリアの回り込みがなくな
る。これにより、該無端状ベルトを駆動する駆動ローラ
と該無端状ベルトとのスリップが解消され、該スリップ
を原因とする不良画像の発生が防止される。
【0020】請求項5の発明は、請求項2、3又は4の
画像形成装置において、上記無端状ベルトは、上記転写
材を搬送して上記像担持体上に形成されたトナー像を該
転写材上に転写するための転写搬送ベルトであることを
特徴とするものである。
【0021】この画像形成装置においては、上記複数の
張架ローラに張架された上記無端状ベルトとしての上記
転写搬送ベルトの両側端部が、各張架ローラのローラ周
面の両側端部よりも外側に突出した状態となる。これに
より、該転写搬送ベルトの表面に担持されて該転写搬送
ベルトの両側端部に付着した上記液体現像剤のキャリア
が、該転写搬送ベルトの内周面と各張架ローラのローラ
周面との間に回り込み難くなる。従って、この画像形成
装置においては、該転写搬送ベルトを駆動する駆動ロー
ラと該転写搬送ベルトとのスリップが解消される。
【0022】請求項6の発明は、請求項2、3又は4の
画像形成装置において、上記無端状ベルトは、上記像担
持体上から1次転写されたトナー像を上記転写材上に2
次転写するための中間転写ベルトであることを特徴とす
るものである。
【0023】この画像形成装置においては、上記複数の
張架ローラに張架された上記無端状ベルトとしての上記
中間転写ベルトの両側端部が、各張架ローラのローラ周
面の両側端部よりも外側に突出した状態となる。これに
より、該中間転写ベルトの表面に担持されて該中間転写
ベルトの両側端部に付着した上記液体現像剤のキャリア
が、該中間転写ベルトの内周面と各張架ローラのローラ
周面との間に回り込み難くなる。従って、この画像形成
装置においては、該中間転写ベルトを駆動する駆動ロー
ラと該中間転写ベルトとのスリップが解消される。
【0024】請求項7の発明は、表面に静電潜像を形成
する像担持体と、該像担持体上の静電潜像を液体現像剤
により現像して該像担持体上にトナー像を形成する現像
手段と、該像担持体上に形成されたトナー像が1次転写
される複数の張架ローラにより回転自在に張架された中
間転写ベルトと、該中間転写ベルト上に該トナー像を1
次転写するための1次転写手段と、該1次転写手段によ
り該中間転写体上に1次転写されたトナー像を転写材上
に2次転写するための該中間転写ベルトの表面に周面が
接触して回転する2次転写ローラもしくは2次転写ベル
トを備えた2次転写手段と、該2次転写ローラもしくは
2次転写ベルトの周面に付着した付着物を除去するクリ
ーニング手段とを有する画像形成装置において、上記2
次転写ローラもしくは2次転写ベルトの周面のローラ幅
もしくはベルト幅が上記中間転写ベルトのベルト幅より
も大きく形成され、且つ、該周面の両側端部が該中間転
写材ベルトの両側端部よりも外側に位置するように配置
されていることを特徴とするものである。
【0025】この画像形成装置においては、まず、上記
像担持体上に形成されたトナー像が、上記1次転写手段
により、複数の張架ローラにより回転自在に張架された
上記中間転写ベルト上に1次転写される。次いで、上記
2次転写手段の2次転写ローラもしくは2次転写ベルト
の周面が、該中間転写ベルトの表面に接触回転して、該
中間転写体上に1次転写されたトナー像が上記転写材上
に2次転写される。この2次転写時において、該中間転
写ベルト上に1次転写された上記液体現像剤のキャリア
は、上記2次転写ローラもしくは2次転写ベルトの周面
に付着する。そして、該2次転写ローラもしくは2次転
写ベルトの周面に付着したキャリアは、上記クリーニン
グ手段により該2次転写ローラもしくは2次転写ベルト
の周面から除去される。この画像形成装置の2次転写ロ
ーラもしくは2次転写ベルトの周面のローラ幅もしくは
ベルト幅は、該中間転写ベルトのベルト幅よりも大きく
形成されている。また、該2次転写ローラもしくは2次
転写ベルトの周面の両側端部は、該中間転写材ベルトの
両側端部よりも外側に位置するように配置されている。
従って、この画像形成装置においては、上記中間転写ベ
ルト上に1次転写された上記液体現像剤のキャリアが、
該中間転写ベルトの内周面と各張架ローラのローラ周面
との間に回り込む前に、上記2次転写ローラもしくは2
次転写ベルトの周面に付着して、上記クリーニング手段
により該周面から除去される。これにより、該中間転写
ベルトの表面に担持されて該中間転写ベルトの両側端部
に付着した上記液体現像剤のキャリアが、該中間転写ベ
ルトの内周面と各張架ローラのローラ周面との間に回り
込まなくなり、該中間転写ベルトを駆動する駆動ローラ
と該中間転写ベルトとのスリップが解消される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、湿式電子写真方
式の画像形成装置に適用した実施形態について説明す
る。図1に、中間転写ベルトを用いた湿式電子写真方式
の画像形成装置の概略的な構成を示す。なお、この画像
形成装置では、液体現像剤として高粘性・高濃度トナー
(以下、単に「トナー」という)を用いている。また、
この画像形成装置は、現像手段としての1つの現像器を
用いて単色の画像形成を行うように構成されている。な
お、カラー画像形成装置の場合には、上記現像手段とし
て、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの
各色のトナーを用いた4つの現像器を使用して画像形成
を行う構成となるが、その画像形成の基本的な原理は、
図示の画像形成装置と同じである。
【0027】図1において、まず、潜像担持体としての
感光体1の表面を、帯電手段としての帯電ローラ2によ
り一様に帯電する。そして、この感光体1の帯電領域
に、図示しない露光装置から原稿画像の画像光3を照射
して、該感光体1上に静電潜像を形成する。その後、該
感光体1上に形成した静電潜像を、現像ユニット4から
供給されるトナーで現像する。
【0028】上記現像ユニット4は、複数の従動ローラ
4a、駆動ローラ4b及びバックアップローラ4cによ
って上記感光体1に対して接触回転自在に張架された現
像ベルト41と、該現像ベルト41の表面(外周面)に
上記液体現像剤としてのを塗布するためのトナー塗布装
置42とを備えている。該トナー塗布装置42は、トナ
ー容器4d内に収容されているトナーTを汲み上げる汲
み上げローラ4e、該汲み上げローラ4eにより汲み上
げられた余剰のトナーを掻き落とすスクイズローラ4
f、該汲み上げローラ4eにより汲み上げられたトナー
Tを上記現像ベルト41の表面に塗布する塗布ローラ4
gなどで構成されている。
【0029】上記塗布ローラ4gにより上記現像ベルト
41の表面に塗布されたトナーTは、該現像ベルト41
が図1において矢印方向に回転することにより、該現像
ベルト41と上記感光体1との接触部(現像部)におい
て、該感光体1の表面に供給される。これにより、該感
光体1の表面に形成された静電潜像が該トナーTにより
現像されて、該感光体1上にトナー像が形成される。具
体的には、上記静電潜像が形成され感光体1の表面に、
上記現像ユニット4の現像剤担持体としての現像ベルト
41上に均−に塗布した高粘度の現像剤(塗布の方法に
もよるが0.5μm〜20μm程度の厚さとなってい
る)を接触させ、該現像剤中のトナーを感光体1上の静
電潜像に電界の力で移行させて現像する。なお、上記現
像剤坦持体としては、ローラ形状のものを使用してもよ
い。ここで、該現像に寄与しなかったトナーTは、上記
現像ベルト41の外周面に接触配置された現像クリーニ
ングブレード4hにより、該現像ベルト41の外周面か
ら掻き落とされて除去される。
【0030】このようにして上記感光体1上に形成され
た上記トナー像は、上記現像ベルト41と同様に、複数
の張架ローラ(1次転写ローラ5a、駆動ローラ5b、
対向ローラ5c)により張架されて矢印方向に回転する
中間転写ユニット5の中間転写ベルト51と、上記感光
体1との接触部(1次転写部)において、該中間転写ベ
ルト51の外周面上に1次転写される。なお、上記カラ
ー画像形成装置の場合には、上記感光体1上に、各色の
トナー像が順次形成され、この各色のトナー像が上記1
次転写部において上記中間転写ベルト51上に順次重ね
合わされて1次転写される。具体的には、上記中間転写
ベルト51を上記感光体1に接触させ、上記トナーのも
つ電気的極性と逆の極性のバイアスを該中間転写ベルト
51に印加して、上記現像で形成された感光体1上のト
ナー像を該中間転写ベルト51上に1次転写する。カラ
ー画像を形成する場合には、望みの画像が得られるま
で、該1次転写行程が複数回繰り返す。
【0031】ここで、該1次転写部で上記中間転写ベル
ト51上に1次転写されずに、上記感光体1上に残留し
た残留トナーは、該感光体1の外周面に接触配置された
感光体クリーニングブレード6により、該現像ベルト4
1の外周面から掻き落とされて除去される。また、感光
体1の表面上に残留した電荷も、除電手段としてのクェ
ンチングランプ7により除去される。これにより、該感
光体1の表面が、次の画像形成に備える。
【0032】次いで、上記中間転写ベルト51上に1次
転写されたトナー象は、該中間転写ベルト51の上記対
向ローラ5cにより張架されている部分に接離自在に配
置された2次転写手段としての2次転写ローラ8と、該
中間転写ベルト51とのニップ部(2次転写部)におい
て、図示しない給紙装置から給紙された記録媒体として
の転写紙やOHPシートなどの転写材9上に2次転写さ
れる。
【0033】ここで、該2次転写部で該転写材9上に1
次転写されずに、上記中間転写ベルト51上に残留した
残留トナーは、次の1次転写に備えて、該中間転写ベル
ト51の外周面に接触配置された中間転写ベルトクリー
ニングブレード10により、該中間転写ベルト51の外
周面から掻き落とされて除去される。また、上記2次転
写ローラ8の周面に付着したトナーも、2次転写ローラ
クリーニングブレード11により除去される。このよう
にしてトナー像が2次転写された転写材9は、図示しな
い定着装置により該トナー像の定着処理を受けた後、機
外に排出される。
【0034】なお、図1に示した画像形成装置において
は、上記2次転写手段として、上記2次転写ローラ8を
用いた例を示したが、この2次転写手段としては、例え
ば、図2に示すように、一対の張架ローラ12a、12
bにより回転自在に張架された2次転写ベルト12と、
転写ローラ13とで構成されたものを使用してもよい。
ここで、該2次転写ベルト12の周面に付着したトナー
は、2次転写ベルトクリーニングブレード14により除
去される。
【0035】また、図1及び図2には、上記中間転写ベ
ルト51を用いた画像形成装置を示したが、本実施形態
に係る画像形成装置としては、例えば、図3に示すよう
に、一対の張架ローラ15a、15bにより回転自在に
張架された転写搬送ベルト15と、転写ローラ13と
で、上記転写材9を搬送・転写する搬送手段及び転写手
段を構成し、上記転写材9を該転写搬送ベルト15で搬
送して上記感光体1上に形成されたトナー像を該転写材
9上に直接転写するようにしてもよい。なお、図3で
は、1つの感光体1上のトナー像を該転写材9上に直接
転写する例を示したが、このような転写搬送ベルト15
を使用することで、例えば、4つの感光体を使用してカ
ラー画像形成するタンデム方式の画像形成装置を構成す
ることができる。
【0036】上記中間転写ベルト51を構成する代表的
な中間転写体としては、ポリイミドやPET(ポリエチ
レンテレフタレート)、PVDF樹脂などに導電性の物
質(カーボンや金属粉等)を一定割合で混入させ所定の
導電性を持たせたものを無端状ベルト(厚さ30〜15
0μm)として使用している。また、体積抵抗は10
〜10Ωcmのものを主に用いている。更に、2次転写
性を良くさせるために、該中間転写体のトナー粒子が付
着する側をフッ素系、もしくはシリコン系の導電性樹脂
で1〜10μm程度被覆して離型性を上げている場合も
ある。最近では、上記のような樹脂のベルト層の表面
に、厚さが150〜1000μm程度のゴムベルト層を
設けることによって、上記無端状ベルトの表面に弾性を
持たせ、凹凸の激しい紙の表面にも良好に転写できるよ
うにした無端状ベルトも提案されている。
【0037】また、上記中間転写ベルト51は、複数の
張架ローラ5a,5b,5cによって懸架されることに
よって、適度な張力が与えられている。該複数の張架ロ
ーラ5a,5b,5cのうちの1次転写ローラ5aは、
該中間転写ベルト51に1次転写バイアスを与える電極
の役目を兼ねている。この電極の役目を兼ねた1次転写
ローラ5aは、上記感光体1と直接接触しない位置に設
置されていても、あるいは該感光体1と該1次転写ロー
ラ5aとで該中間転写ベルト51を挟み込むような配置
になっていても構わない。また、本実施形態では、上記
トナーの極性を正極性とし、該1次転写ローラ5aには
負のバイアスを印加して、上記トナーを感光体1上から
中間転写ベルト51上へ引き寄せいている。該1次転写
ローラ5aの印加電圧は、−350V程度である。
【0038】更に、上記中間転写ベルト51上に転写さ
れたトナーは、上記転写材9と接触して上記2次転写ロ
ーラ8によってバイアスをかけられ、該転写材9に引き
寄せられる。このとき、転写材9と中間転写ベルト51
との間の電位差は、約300Vであり、2次転写ローラ
8側の方が低電圧になっている。
【0039】ところで、上述のような中間転写ベルト5
1を使用した湿式電子写真方式の画像形成装置において
は、その液体現像剤の液体成分であるキャリアが該中間
転写ベルト51の裏面(内周面)に付着して、該中間転写
ベルト51の回転(線速)が不安定になるという問題があ
る。図4に、上記キャリアが中間転写ベルト51の両側
端部に付着して、該中間転写ベルト51を張架する各張
架ローラ5a,5b,5cと該中間転写ベルト51との
間に該キャリア広がっていく様子を示した。
【0040】すなわち、この画像形成装置では、図4
(a)に示すように、上記感光体1上に形成されたトナ
ー像が上記中間転写ベルト1上に1次転写される際に、
この感光体1の表面の非画像領域に付着しているキャリ
アCが、図4(b)に示すように、該中間転写ベルト5
1の両側端部に接して、該中間転写ベルト51の両側端
部にキャリアCが付着する。そして、この中間転写ベル
ト51の両側端部に付着したキャリアCは、該中間転写
ベルト51の回転に伴う震動や毛管現象などにより、該
中間転写ベルト51の内周面に回り込んで、図4(c)
に示すように、該中間転写ベルト51と該中間転写ロー
ラ51を張架している各張架ローラ5a,5b,5cと
の間に広がる。
【0041】このように、上記中間転写ベルト51の内
周面に回り込んだキャリアCが、該中間転写ベルト51
を駆動する駆動ローラ5bの周面に付着すると、該中間
転写ベルト51と該駆動ローラ5bとの間の摩擦力が低
下し、該中間転写ベルト51と該駆動ローラ5bとがス
リップして、該中間転写ベルト51の回転(線速)が不安
定になる。そして、該中間転写ベルト51の回転が不安
定になると、上記感光体1上に形成されたトナー像の画
質が低下する。特に、カラー画像形成装置の場合には、
各色のトナー像が該中間転写ベルト51上に正確に重ね
合せて1次転写されなくなり、上記転写材9上に2次転
写されたトナー像の画像品質が低下するという問題が発
生する。
【0042】なお、図4には、上記中間転写ベルト51
の両側端部にキャリアCが付着した場合の問題について
説明したが、このような問題は、図2及び図3に示した
2次転写ベルト12や転写搬送ベルト15においても発
生する。
【0043】ところで、上述したように、上記中間転写
ベルト51、2次転写ベルト12、及び転写搬送ベルト
15などの無端状ベルトの両側端部に付着したキャリア
Cは、該無端状ベルトを張架している張架ローラの周面
に接触することで押し広げられる。従って、該無端状ベ
ルトの両側端部になにも接触しないように構成すれば、
該無端状ベルトの両側端部に付着したキャリアCが押し
広げられることがなくなる。
【0044】また、上記中間転写ベルト51、2次転写
ベルト12、及び転写搬送ベルト15などの無端状ベル
トは、その外周面を一定の形状に保持するために、複数
の張架ローラで懸架することが必要である。従って、こ
れらの各張架ローラが上記無端状ベルトの両側端部に接
触しないように構成されることで、該無端状ベルトの両
側端部に付着したキャリアCが、各張架ローラによって
押し広げられることがなく、該無端状ベルトの内周面へ
の該キャリア液の裏周りが助長されることがなくなる。
【0045】そこで、本実施形態に係る画像形成装置の
ベルト装置においては、図5に示すように、上記中間転
写ベルト51、2次転写ベルト12、及び転写搬送ベル
ト15などのような、表面(外周面)上に上記液体現像
剤などの液状物質を担持する無端状ベルト100の内周
面に接触して、該無端状ベルト100を張架する上記各
張架ローラ5a,5b,5c,12a,12b,15
a,15bなどのような張架ローラ200のローラ周面
のローラ幅Aを、該無端状ベルト100のベルト幅Bよ
りも小さく形成する。また、該張架ローラ200は、そ
のローラ周面の両側端部200aが該無端状ベルト10
0の両側端部100aよりも内側に位置するように配置
する。
【0046】このように構成したベルト装置は、図5に
示すように、上記張架ローラ200に張架された無端状
ベルト100の両側端部100aが、張架ローラ200
のローラ周面の両側端部200aよりも外側に突出した
状態となる。これにより、該無端状ベルト100の表面
に担持されて該無端状ベルト100の両側端部100a
に付着した液状物質の液体成分(例えば、上記キャリア
C)が、該無端状ベルト100の内周面と上記張架ロー
ラ200のローラ周面との間に回り込み難くなる。
【0047】すなわち、例えば、図4に示したように、
上記感光体1と接触して上記中間転写ベルト51の端部
に付着したキャリアCが、該中間転写ベルト51を架け
回している各張架ローラ5a,5b,5cによって引き
延ばされることがなく、該中間転写ベルト51と各張架
ローラ5a,5b,5cと間に侵入し難くなる。従っ
て、このベルト装置においては、該無端状ベルト100
を駆動する駆動ローラ(例えば、上記駆動ローラ5bな
ど)と該無端状ベルト100とのスリップが解消され
る。
【0048】なお、上記無端状ベルト100は、張架ロ
ーラ200に架け回されて回転駆動する際に、次第に該
張架ローラ200の軸方向のどちらか一方に片寄って蛇
行するのが常である。一般的に、このような無端状ベル
ト100の蛇行を防止する方法としては、例えば、図6
(a)、(b)に示すように、該無端状ベルト100の
両側端部に、寄り止めもしくはリブと呼ばれるゴム状の
突起状部材300を設け、この突起状部材300を上記
張架ローラ200に形成した段部200bに係合させる
方法が採られている。また、該無端状ベルト100の寄
りを検知するセンサーを設け、該無端状ベルト100が
片寄った場合に、該無端状ベルト100を張架する張架
ローラ200のテンションや配置を左右で異なった状態
にすることで、該無端状ベルト100を任意の方向に片
寄らせて寄りを解消する装置を用いる方法もある。
【0049】上記突起状部材300を設けた無端状ベル
トにおいても、その両側端部に寄り止め処理が施されて
いない通常の無端状ベルトと同様、図7(a)、(b)
に示すように、張架ローラ200に張架された無端状ベ
ルト100の両側端部100aを、張架ローラ200の
ローラ周面の両側端部200aよりも外側に突出させ
て、該無端状ベルト100の内周面へのキャリアCの回
り込みに対する対策を構じることが必要である。
【0050】ここで、上記中間転写ベルト51、2次転
写ベルト12、及び転写搬送ベルト15などの無端状ベ
ルト100両側端部に付着したキャリアCを、それらの
回転時に拭き取る方法も、該無端状ベルト100の裏面
へのキャリアCの進入を防ぐ上で有効な手段である。こ
の無端状ベルト100の両側端部に付着したキャリアC
を拭き取る方法としては、例えば、図8(a)に示すよ
うに、無端状ベルト100の両側端部に、ウレタンゴ
ム、スポンジ、メタルなどで作られたブレード形状のク
リーニング部材400を当接するように設置して、キャ
リアCを拭き取るようにする。
【0051】また、上記無端状ベルト100の両側端部
に付着したキャリアCを拭き取る他の方法としては、図
8(b)に示すように、上記無端状ベルト100の端部
に接触するように、ローラ形状の接触部材400を設置
する。これにより、該無端状ベルト100の両側端部に
付着したキャリアCが、該接触部材400に写し取られ
る。この接触部材400に写し取られたキャリアCは、
該接触部材400に当接配置したクリーニングブレード
400aで除去される。
【0052】ここで、上記接触部材400としては、ソ
リッドなゴムや樹脂などの材料を用いることができる。
このように、無端状ベルト100の両側端部にローラ形
状の接触部材400を押し当てることによって、該無端
状ベルト100上に付着したキャリアCを物理的に除去
することができる。しかしながら、このような接触部材
400を配置することは、部品増加によるコストアップ
につながる。また、スポンジやウレタンゴムなどの接触
部材400は、それに自体に付着したキャリアCを効率
よく取り除ける構成としないと、該接触部材400で拭
き取ったキャリアCを、逆に無端状ベルト100の両側
端部に付着させることになりかねない。
【0053】そこで、本実施形態に係る画像形成装置の
ベルト装置においては、上記中間転写ベルト51に接触
する上記2次転写ローラ8や2次転写ベルト12、ある
いは転写搬送ベルト15を上記キャリアCの除去手段と
して利用する構成とする。図9(a)、(b)に、上記
2次転写ローラ8を上記キャリアCの除去手段として利
用した例を示す。ここで、上記2次転写ローラ8の幅
は、上記中間転写ベルト51の幅よりも広くしておく。
このベルト装置では、該中間転写ベルト51の両側端部
に付着したキャリアCが、該2次転写ローラ8により擦
られて、該2次転写ローラ8の表面に転移していく。こ
の2次転写ローラ8の表面に転移したキャリアCは、該
2次転写ローラ8の表面に接触する2次転写ローラクリ
ーニングブレード11により除去される。これにより、
上記キャリアCを除去するための新たな部材を配設する
ことなく、該中間転写ベルト51の両側端部のキャリア
Cの付着量の増加を防止できる。
【0054】ところで、上記中間転写ベルト51や2次
転写ベルト12、あるいは転写搬送ベルト15などの無
端状ベルト100の表面は、前述したように、転写材9
へのトナー像の2次転写が終了した後、個々のクリーニ
ングブレードで毎回クリーニングするように構成されて
いる。しかしながら、図10(a)に示すように、クリ
ーニングブレード500のブレード幅Dが、上記無端状
ベルト100のベルト幅Bよりも大きい場合には、該ク
リーニングブレード500のエッジに溜まったキャリア
Cや廃トナーが、無端状ベルト100の両側端部に付着
することになり、該無端状ベルト100の内周面への該
キャリアCの裏周りを助長することになってしまう。そ
こで、本実施形態に係る画像形成装置においては、図1
0(b)に示すように、上記クリーニングブレード50
0のブレード幅Dを、無端状ベルト100の画像領域お
よび最大転写材サイズの領域よりも大きくし、且つ、該
無端状ベルト100のベルト幅Bよりも小さくなるよう
に設定する。これにより、該無端状ベルト100の裏面
へのキャリアCの裏周りが助長されなくなる。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、無端状ベルト
の表面に担持されて該無端状ベルトの両側端部に付着し
た上記液状物質の液体成分が、該無端状ベルトの内周面
と各張架ローラのローラ周面との間に回り込み難くなっ
て、該無端状ベルトを駆動する駆動ローラと該無端状ベ
ルトとのスリップが解消されるので、該無端状ベルトの
駆動が安定するという優れた効果がある。
【0056】請求項2乃至6の発明によれば、無端状ベ
ルトを駆動する駆動ローラと該無端状ベルトとのスリッ
プが解消され、該スリップを原因とする不良画像の発生
が防止されるので、良好な画像が得られるようになると
いう優れた効果がある。
【0057】請求項7の発明によれば、中間転写ベルト
上に1次転写された液体現像剤のキャリアが、該中間転
写ベルトの内周面と各張架ローラのローラ周面との間に
回り込む前に、2次転写ローラもしくは2次転写ベルト
の周面に付着して、該2次転写ローラもしくは2次転写
ベルトのクリーニング手段により該周面から除去され
る。これにより、該中間転写ベルトの表面に担持されて
該中間転写ベルトの両側端部に付着した上記液体現像剤
のキャリアが、該中間転写ベルトの内周面と各張架ロー
ラのローラ周面との間に回り込まなくなり、該中間転写
ベルトを駆動する駆動ローラと該中間転写ベルトとのス
リップが解消されるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る中間転写ベルトを用い
た湿式電子写真方式の画像形成装置を示す概略構成図。
【図2】上記画像形成装置の2次転写手段として2次転
写ベルトを使用した例を示す概略構成図。
【図3】上記画像形成装置の転写材の搬送手段及び転写
手段として転写搬送ベルトを使用した例を示す概略構成
図。
【図4】(a),(b)、(c)は、液体現像剤中のキ
ャリアが、中間転写ベルトの両側端部に付着して、該中
間転写ベルトを張架する各張架ローラと該中間転写ベル
トとの間に広がっていく様子を示す説明図。
【図5】本発明の実施形態に係るベルト装置の概略的な
構成を示す側面図。
【図6】(a),(b)は、上記中間転写ベルトなどの
無端状ベルトの寄り止め方法を説明するための従来のベ
ルト装置の要部側面図。
【図7】(a),(b)は、上記中間転写ベルトなどの
無端状ベルトの寄り止め方法を説明するための本実施形
態に係るベルト装置の要部側面図。
【図8】(a),(b)は、上記無端状ベルトの両側端
部に上記キャリアを物理的に除去する接触部材を配置し
たベルト装置の要部側面図。
【図9】(a),(b)は、上記中間転写ベルトに接触
する2次転写ローラを上記キャリアの除去手段として利
用したベルト装置の要部斜視図及び要部側面図。
【図10】(a),(b)は、上記無端状ベルトをクリ
ーニングするクリーニングブレードについて説明するた
めの要部平面図。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電ローラ 4 現像ユニット 5 中間転写ユニット 5a 1次転写ローラ 5b 駆動ローラ 5c バックアップローラ 8 2次転写ローラ 9 転写材 10 中間転写ベルトクリーニングブレード 11 2次転写ローラクリーニングブレード 12 2次転写ベルト 13 転写ローラ 14 2次転写ベルトクリーニングブレード 15 転写搬送ベルト 41 現像ベルト 42 トナー塗布装置 51 中間転写ベルト 100 無端状ベルト 100a 無端状ベルトの両側端部 200 張架ローラ 200a 張架ローラの両側端部 400 接触部材 500 クリーニングブレード A 張架ローラのローラ幅 B 無端状ベルトのベルト幅 C キャリア D クリーニングブレードのブレード幅 T トナー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に液状物質を担持する無端状ベルト
    と、該無端状ベルトを回転自在に張架して回転駆動する
    ための複数の張架ローラを備えたベルト駆動手段とを有
    するベルト装置において、 上記無端状ベルトの内周面に接触する上記複数の張架ロ
    ーラのローラ周面のローラ幅が、該無端状ベルトのベル
    ト幅よりも小さく形成され、且つ、該複数の張架ローラ
    のローラ周面の両側端部が、該無端状ベルトの両側端部
    よりも内側に位置するように配置されていることを特徴
    とするベルト装置。
  2. 【請求項2】表面に静電潜像を形成する像担持体と、該
    像担持体上の静電潜像を液体現像剤により現像して該像
    担持体上にトナー像を形成する現像手段と、該像担持体
    上に形成されたトナー像を転写材上に転写するための複
    数の張架ローラにより回転自在に張架された無端状ベル
    トを備えた転写手段とを有する画像形成装置において、 上記無端状ベルトの内周面に接触する上記複数の張架ロ
    ーラのローラ周面のローラ幅が、該無端状ベルトのベル
    ト幅よりも小さく形成され、且つ、該複数の張架ローラ
    のローラ周面の両側端部が、該無端状ベルトの両側端部
    よりも内側に位置するように配置されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】表面に静電潜像を形成する像担持体と、該
    像担持体上の静電潜像を液体現像剤により現像して該像
    担持体上にトナー像を形成する現像手段と、該像担持体
    上に形成されたトナー像を転写材上に転写するための複
    数の張架ローラにより回転自在に張架された無端状ベル
    トを備えた転写手段とを有する画像形成装置において、 上記無端状ベルトの両側端部に付着した上記液体現像剤
    の少なくとも液体成分を除去する液除去手段を有してい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】表面に静電潜像を形成する像担持体と、該
    像担持体上の静電潜像を液体現像剤により現像して該像
    担持体上にトナー像を形成する現像手段と、該像担持体
    上に形成されたトナー像を転写材上に転写するための複
    数の張架ローラにより回転自在に張架された無端状ベル
    トを備えた転写手段とを有する画像形成装置において、 上記無端状ベルトの表面に接触して該表面に付着した付
    着物を除去するためのクリーニングブレードを有し、該
    クリーニングブレードは、該無端状ベルトの表面に接触
    する接触部の両側端部が、該無端状ベルトの両側端部よ
    りも内側に位置するように配置されていることを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項2、3又は4の画像形成装置におい
    て、 上記無端状ベルトは、上記転写材を搬送して上記像担持
    体上に形成されたトナー像を該転写材上に転写するため
    の転写搬送ベルトであることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】請求項2、3又は4の画像形成装置におい
    て、 上記無端状ベルトは、上記像担持体上から1次転写され
    たトナー像を上記転写材上に2次転写するための中間転
    写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】表面に静電潜像を形成する像担持体と、該
    像担持体上の静電潜像を液体現像剤により現像して該像
    担持体上にトナー像を形成する現像手段と、該像担持体
    上に形成されたトナー像が1次転写される複数の張架ロ
    ーラにより回転自在に張架された中間転写ベルトと、該
    中間転写ベルト上に該トナー像を1次転写するための1
    次転写手段と、該1次転写手段により該中間転写体上に
    1次転写されたトナー像を転写材上に2次転写するため
    の該中間転写ベルトの表面に周面が接触して回転する2
    次転写ローラもしくは2次転写ベルトを備えた2次転写
    手段と、該2次転写ローラもしくは2次転写ベルトの周
    面に付着した付着物を除去するクリーニング手段とを有
    する画像形成装置において、 上記2次転写ローラもしくは2次転写ベルトの周面のロ
    ーラ幅もしくはベルト幅が上記中間転写ベルトのベルト
    幅よりも大きく形成され、且つ、該周面の両側端部が該
    中間転写材ベルトの両側端部よりも外側に位置するよう
    に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
JP2000385303A 2000-12-19 2000-12-19 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4126154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385303A JP4126154B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385303A JP4126154B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002189354A true JP2002189354A (ja) 2002-07-05
JP4126154B2 JP4126154B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=18852590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000385303A Expired - Fee Related JP4126154B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4126154B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121396A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121397A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121392A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121395A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121393A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121394A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007147974A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Seiko Epson Corp 画像形成装置
US7493066B2 (en) 2005-10-25 2009-02-17 Seiko Epson Corporation Developing device
US7590368B2 (en) 2005-11-28 2009-09-15 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method of cleaning intermediate transfer belt
US7630671B2 (en) 2005-12-20 2009-12-08 Seiko Epson Corporation Developing system that distributes carrier to developer containers in a manner to achieve stable image formation
US7657210B2 (en) 2005-12-20 2010-02-02 Seiko Epson Corporation Developer collection system and image forming apparatus using the same
US7792440B2 (en) 2005-12-02 2010-09-07 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method that changes toner compression roller condition depending on toner density or recording medium type

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7742723B2 (en) 2005-10-25 2010-06-22 Seiko Epson Corporation Developing device having cleaning blade for cleaning development roller
JP2007121397A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121392A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121395A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121393A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121394A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2007121396A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Seiko Epson Corp 画像形成装置
US7493066B2 (en) 2005-10-25 2009-02-17 Seiko Epson Corporation Developing device
JP2007147974A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Seiko Epson Corp 画像形成装置
US7590368B2 (en) 2005-11-28 2009-09-15 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method of cleaning intermediate transfer belt
US7792440B2 (en) 2005-12-02 2010-09-07 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus and method that changes toner compression roller condition depending on toner density or recording medium type
US7630671B2 (en) 2005-12-20 2009-12-08 Seiko Epson Corporation Developing system that distributes carrier to developer containers in a manner to achieve stable image formation
US7657210B2 (en) 2005-12-20 2010-02-02 Seiko Epson Corporation Developer collection system and image forming apparatus using the same
US7917065B2 (en) 2005-12-20 2011-03-29 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus that collects and filters excess liquid developer

Also Published As

Publication number Publication date
JP4126154B2 (ja) 2008-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7590368B2 (en) Image forming apparatus and method of cleaning intermediate transfer belt
US20090232536A1 (en) Image Forming Apparatus and Image Forming Method
JP4126154B2 (ja) 画像形成装置
JP2006053213A (ja) 画像形成装置
JP2008009192A (ja) 画像形成装置
JP4051905B2 (ja) 画像形成装置
JP2004029054A (ja) 画像形成装置
JP2008170815A (ja) 転写装置、画像形成装置
JP2008040312A (ja) 画像形成装置
JP2002333784A (ja) 画像形成装置
JP5311767B2 (ja) 画像形成装置
JP2006030849A (ja) 画像形成装置
JP2003295634A (ja) 画像形成装置
JP2001337543A (ja) 湿式画像形成装置
JP3576761B2 (ja) 画像形成装置
JP2004093770A (ja) カラー画像形成装置および方法
JP2000039780A (ja) 画像形成装置
JP4285118B2 (ja) 画像形成装置およびクリーニング装置
JP3733270B2 (ja) 画像形成装置
JP3993935B2 (ja) 画像形成装置
JP2002049212A (ja) 画像形成装置
JP2002189353A (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP3695134B2 (ja) 画像形成装置
JP3620564B2 (ja) 画像形成装置
JP3695133B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080418

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees