JP2009244839A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクイーズローラによって、不要なカブリトナーを効率よく除去する画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】像担持体10Yと、帯電手段11Yと、露光手段12Yと、形成された前記静電潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像する現像ローラ20Yと、前記現像ローラで現像された前記像担持体10Yに当接しスクイーズすると共にバイアス電圧Vs1が印加される第1のスクイーズローラ13Yと、前記第1のスクイーズローラ13Yでスクイーズされた前記像担持体10Yに当接しスクイーズすると共にバイアス電圧値Vs2が印加される第2のスクイーズローラ13Y’と、を有し、|Vs1|>|Vs2|の関係を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、像担持体上に形成した潜像をトナー及びキャリアからなる液体現像剤によって現像する現像し、これによる現像像をさらに記録紙などの媒体に転写して、転写された媒体上のトナー像を融着し定着して画像形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
液体溶媒中に固体成分からなるトナーを分散させた高粘度の液体現像剤を用いて潜像を現像し、静電潜像を可視化する湿式画像形成装置が種々提案されている。この湿式画像形成装置に用いられる現像剤は、シリコンオイルや鉱物油、食用油等からなる電気絶縁性を有し高粘度の有機溶剤(キャリア液)中に固形分(トナー粒子)を懸濁させたものであり、このトナー粒子は、粒子径が1μm前後と極めて微細である。このような微細なトナー粒子を使用することにより、湿式画像形成装置では、粒子径が7μm程度の粉体トナー粒子を使用する乾式画像形成装置に比べて高画質化が可能である。
上記のような液体現像剤を用いた画像形成装置は高画質化が可能であるが、種々解決しなければならない問題がある。例えば、液体現像剤を用いた画像形成装置では、感光体(像担持体)や現像ローラなどのローラ上の液体現像剤のコントロールが、液体ゆえに困難であるという問題がある。すなわち、装置を使用していく間に、ローラ上の液体現像剤が、ローラ端面へ液体現像剤の回り込でしまったり、ローラ上に液リングを形成してしまったり、といった問題が発生してしまう。
上記液リングに対処するために、例えば、特許文献1(特開2007−114380号公報)には、余剰現像剤を回収する像担持体スクイーズ装置が開示されている。この像担持体スクイーズ装置は、像担持体10Yに対向して現像ローラ20Yとのニップ部の下流側に配置して像担持体10Yに現像されたトナー像の余剰現像剤を回収するものであり、表面に弾性体13−1を被覆して像担持体10Yに摺接して回転する弾性ローラ部材から成る像担持体スクイーズローラ13Yと、該像担持体スクイーズローラ13Yに押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード14Yとから構成され、像担持体10Yに現像された現像剤Dから余剰なキャリアC及び本来不要なカブリトナーT″を回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。
特開2007−114380号公報
しかしながら、特許文献1記載のものにおいては、本来不要なカブリトナーT″を回収するために、像担持体スクイーズローラに所定のバイアス電圧を印加するはずであるが、このための適正なバイアス電圧値がどの程度のものであるのかに係る開示はなく、問題であった。
本発明は上記のような問題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電部と、前記像担持体を露光して潜像を形成する露光部と、前記潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤を用いて現像する現像部と、前記現像部で現像された前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧Vs1が印加される第
1のスクイーズローラと、前記第1のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧Vs2が印加される第2のスクイーズローラと、前記第
2のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接し、前記像が転写される転写部材と、を有し、 前記バイアス電圧Vs1の絶対値と、前記バイアス電圧Vs2の絶対値とが|Vs1|>|Vs2|の関係を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電部と、前記像担持体を露光して潜像を形成する露光部と、前記像担持体に当接し前記潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像すると共に、現像バイアス電圧Vdが印加される現像剤担持体を備える現像部と、前記現像剤担持体で現像された前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧Vs1が印加される第1のスクイーズローラと、前記第1
のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧値Vs2が印加される第2のスクイーズローラと、前記第2のスクイーズローラでスクイー
ズされた前記像担持体に当接し、前記像が転写される転写部材と、を有し、現像バイアス電圧Vdの絶対値、バイアス電圧Vs1の絶対値、及びバイアス電圧値Vs2の絶対値が||Vd|―|Vs1||>||Vs1|―|Vs2||の関係を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出される温度に応じて前記バイアス電圧値Vs1を変更するバイアス電圧調
整手段と、を有する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記バイアス値調整手段は、前記温度検出手段によって検出される温度に応じて前記バイアス電圧値Vs2を変更する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記バイアス電圧値Vs1の変更量が前記バイア
ス電圧値Vs2の変更量より大きい。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記像担持体の回転速度を変更する回転速度変更手段を有する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記バイアス値調整手段は、前記回転速度変更手段によって変更された前記像担持体の回転速度に応じて前記バイアス電圧値Vs1及び前
記バイアス電圧値Vs2を変更する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記バイアス電圧値Vs1の変更量は前記バイア
ス電圧値Vs2の変更量より大きい。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記バイアス電圧調整手段は、前記像担持体の回転速度の増加に伴い、前記バイアス電圧値の絶対値|Vs1|及び前記バイアス電圧値の
絶対値|Vs2|を増加させる。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記第2のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧値Vs3が印加される第3のスクイーズロ
ーラを有し、前記バイアス電圧Vs1の絶対値、前記バイアス電圧Vs2の絶対値、及び前記バイアス電圧値Vs3の絶対値が|Vs1|>|Vs2|>|Vs3|の関係を有する。
また、本発明に係る画像形成方法は、像担持体を帯電部で帯電し、前記像担持体を露光部で露光することで潜像を形成し、前記潜像を前記像担持体と当接する現像ローラを備える現像部でキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像し、前記現像ローラで現像された前記像担持体を、バイアス電圧値Vs1が印加される第1のスクイーズローラで
スクイーズし、前記第1のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体を、|Vs1|>|Vs2|となるバイアス電圧値Vs2が印加される第2のスクイーズローラでスク
イーズすることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成方法は、温度検出手段によって温度を検出し、前記温度検出手段によって検出された温度によって前記バイアス電圧値Vs1及び前記バイアス電圧
値Vs2を変更する。
また、本発明に係る画像形成方法は、前記バイアス電圧値Vs1の変更量が前記バイア
ス電圧値Vs2の変更量より大きい。
また、本発明に係る画像形成方法は、回転速度変更手段によって前記像担持体の回転速度を変更し、前記回転速度変更手段によって変更された前記像担持体の回転速度によって前記バイアス電圧値Vs1及び前記バイアス電圧値Vs2を変更する。
また、本発明に係る画像形成方法は、前記バイアス電圧値Vs1の変更量は前記バイア
ス電圧値Vs2の変更量より大きい。
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、バイアス電圧値が適切に設定された各スクイーズローラによって、不要なカブリトナーを効率よく除去することできる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、像担持体の電位減衰の速度にあわせて、カブリトナーを除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、温度によって、感光体の導電特性が変化し、高温側では電位の減衰が速くなるが、そのような変化を加味して高温時にはバイアス電圧値を低くし、カブリトナーを適切に除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、第1のスクイーズローラ位置のほうが温度による電位の減衰量が大きいので、第2のスクイーズローラよりも第1のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、記録媒体の種類などによって印刷速度(像担持体の回転速度に比例)を変える場合に対応して、最適なバイアス電圧値でカブリトナーを効果的に除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、印刷速度(像担持体の回転速度に比例)が異なるときの、電位の減衰量は前段のスクイーズローラのほうが大きいので、第2のスクイーズローラよりも第1のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去する。
なお、本発明に関連して、以下のような参考実施形態も有効な構成であることを確認しておく。すなわち、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、アモルファスシリコン感光体からなる像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体表面を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体表面に当接し形成された静電潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像し現像像を形成する現像ローラと、前記像担持体表面に形成された現像像を所定媒体に転写する転写手段と、前記現像ローラ下流側と前記転写手段との間に前記像担持体表面に当接するように配置されると共にそれぞれに所定のバイアス電圧が印加される2個のスクイーズローラと、を有し、前記現像ローラの直下流に設けられるスクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVs1、バ
イアス電圧Vs1が印加されるスクイーズローラの直下流に設けられるスクイーズローラ
に印加されるバイアス電圧値をVs2とするとき、Vs1>Vs2の関係を有することを特
徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、アモルファスシリコン感光体からなる像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体表面を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体表面に当接し形成された静電潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像し現像像を形成する現像ローラと、前記像担持体表面に形成された現像像を所定媒体に転写する転写手段と、前記現像ローラ下流側と前記転写手段との間に前記像担持体表面に当接するように配置されると共にそれぞれに所定のバイアス電圧が印加される2つのスクイーズローラと、を有し、前記現像ローラに印加されるバイアス電圧値をVd、前記現像ローラの直下流に設けられる第1スクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVs1、前記第1スクイーズローラの直下流に設けら
れる第2スクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVs2、とするとき、|Vd―
Vs1|>|Vs1―Vs2|の関係を有することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、温度を検出する温度検出手段を有し、前記温度検出手段によって検出される温度に応じてVs1及びVs2を変更することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、前記温度検出手段によって検出される温度に応じてVs1及びVs2を変更するときにVs1の変更量をVs2の変更量より大きく設定することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、前記像担持体の回転速度に応じてVs1及びVs2を変更することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、前記像担持体の回転速度に応じてVs1及びVs2を変更するときにVs1の変更量をVs2の変更量より大きく設定することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置は、アモルファスシリコン感光体からなる像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体表面を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体表面に当接し形成された静電潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像し現像像を形成する現像ローラと、前記像担持体表面に形成された現像像を所定媒体に転写する転写手段と、前記現像ローラ下流側と前記転写手段との間に前記像担持体表面に当接するように配置されると共にそれぞれに所定のバイアス電圧が印加されるm(mは3以上の自然数)個以上のスクイーズローラと、を有し、現像ローラからn(n≦mの自然数)番目に配置されるスクイーズローラのバイ
アスをVsnとするとき、Vsn-1>Vsnの関係を有することを特徴とする。
また、本発明の参考実施形態に係る画像形成装置の制御方法は、アモルファスシリコン感光体からなる像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、前記像担持体表面を露光し静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体表面に当接し形成された静電潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像し現像像を形成する現像ローラと、前記像担持体表面に形成された現像像を所定媒体に転写する転写手段と、前記現像ローラ下流側と前記転写手段との間に前記像担持体表面に当接するように配置されると共にそれぞれに所定のバイアス電圧が印加される2個のスクイーズローラと、を有する画像形成装置の制御方法であって、前記現像ローラの直下流に設けられるスクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVs1、バイアス電圧Vs1が印加されるスクイーズローラの直下
流に設けられるスクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVs2、とするとき、V
1>Vs2の関係が成立するように各バイアス電圧値を制御することを特徴とする。
以上、参考実施形態に係る画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、バイアス電圧値が適切に設定された各スクイーズローラによって、不要なカブリトナーを効率よく除去することできる。
また、参考実施形態に係る画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、像担持体の電位減衰の速度にあわせて、カブリトナーを除去することができる。
また、参考実施形態に係る画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、温度によって、アモルファスシリコン感光体の導電特性が変化し、高温側では電位の減衰が速くなるが、そのような変化を加味して高温時にはバイアス電圧値を低くし、カブリトナーを適切に除去することができる。
また、参考実施形態に係る画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、第2のスクイーズローラ位置のほうが温度による電位の減衰量が大きいので、第1のスクイーズローラよりも第2のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去することができる。
また、参考実施形態に係る画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、記録媒体の種類などによって印刷速度(像担持体の回転速度に比例)を変える場合に対応して、最適なバイアス電圧値でカブリトナーを効果的に除去することができる。
また、参考実施形態に係る画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、印刷速度(像担持体の回転速度に比例)が異なるときの、電位の減衰量は前段のスクイーズローラのほうが大きいので、第2のスクイーズローラよりも第1のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去する。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。画像形成装置の中央部に配置された各色の画像形成部に対し、現像装置30Y、30M、30C、30Kは、画像形成装置の下部に配置され、中間転写体40、2次転写部(2次転写ユニット)60は、画像形成装置の上部に配置されている。
画像形成部は、像担持体10Y、10M、10C、10K、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11K、不図示の露光ユニット12Y、12M、12C、12K等を備えている。露光ユニット12Y、12M、12C、12Kは、LEDアレイ、ドライバIC、配線基板を有し、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11Kにより、像担持体10Y、10M、10C、10Kを一様に帯電させ、露光ユニット12Y、12M、12C、12Kにより、入力された画像信号に基づいて、制御を行い、帯電された像担持体10Y、10M、10C、10K上に静電潜像を形成する。
現像装置30Y、30M、30C、30Kは、概略、現像ローラ20Y、20M、20C、20K、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器(リザーバ)31Y、31M、31C、31K、これら各色の液体現像剤を現像剤容器31Y、31M、31C、31Kから現像ローラ20Y、20M、20C、20Kに塗布する塗布ローラであるアニロックスローラ32Y、32M、32C、32K等を備え、各色の液体現像剤により像担持体10Y、10M、1
0C、10K上に形成された静電潜像を現像する。
中間転写体40は、エンドレスのベルトであり、駆動ローラ41とテンションローラ42、52、53に張架され、一次転写部50Y、50M、50C、50Kで像担持体10Y、10M、10C、10Kと当接しながら駆動ローラ41により回転駆動される。一次転写部50Y、50M、50C、50Kは、像担持体10Y、10M、10C、10Kと中間転写体40を挟んで一次転写ローラ51Y、51M、51C、51Kが対向配置され、像担持体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された像担持体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を中間転写体40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
2次転写ユニット60は、2次転写ローラ61が中間転写体40を挟んでベルト駆動ローラ41と対向配置され、さらに2次転写ローラクリーニングブレード62からなるクリーニング装置が配置される。そして、2次転写ローラ61を配置した転写位置において、中間転写体40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像をシート材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布等の記録媒体に転写する。
さらに、経路シート材搬送経路Lの下流には、不図示の定着ユニットが配置され、用紙等の記録媒体上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の記録媒体に融着させ定着させる。
また、テンションローラ42は、ベルト駆動ローラ41と共に中間転写体40を張架しており、中間転写体40のテンションローラ42に張架されている箇所で、中間転写体クリーニングローラ46からなるクリーニング装置が当接・配置されている。
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部及び現像装置について説明する。図2は画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示した断面図である。各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。
画像形成部は、像担持体10Yの外周の回転方向に沿って、像担持体クリーニングローラ16Y、像担持体クリーニングブレード18Y、コロナ帯電器11Y、露光ユニット12Y、現像装置30Yの現像ローラ20Y、第1像担持体スクイーズローラ13Y、第2像担持体スクイーズローラ13Y’が配置されている。
像担持体クリーニングローラ16Yはウレタンゴム表層を有するローラであり、像担持体10Yに当接しつつ反時計回りに回転することによって、像担持体10Y上の転写残り液体現像剤や未転写液体現像剤をクリーニングする。像担持体クリーニングローラ16Yには、液体現像剤中のトナー粒子を誘引するようなバイアス電圧が印加される。このため、像担持体クリーニングローラ16Yで回収されるのは、トナー粒子が多く含まれる液体現像剤となる。このような像担持体クリーニングローラ16Yで回収された固形分リッチな液体現像剤は、像担持体クリーニングローラ16Yに当接する像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17Yによって掻き取られ、鉛直下方に落下する。
これに対して、像担持体クリーニングローラ16Yの下流側において、像担持体10Yと当接している像担持体クリーニングブレード18Yは、像担持体10Y上のキャリア成分リッチな液体現像剤を、クリーニングブレード保持部材73Yを通じて下方に落下させる。
なお、固形分リッチとは、現像装置30Yに補給される液体現像剤と比較して固形分を
多く含む液体現像剤の状態のことをいう。これに対して、キャリア成分リッチとは、現像装置30Yに補給される液体現像剤と比較してキャリア成分を多く含む液体現像剤の状態のことをいう。また、液体現像剤(トナー)は、固形分(トナーの粒子)がキャリア中に分散しているものとして定義することができる。
クリーニングブレード保持部材73Yには、像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17Yから落下した固形分リッチな液体現像剤と、像担持体クリーニングブレード18Yで掻き取られたキャリア成分リッチな液体現像剤の双方が混ざり合うことによって搬送性がよくなる。また、このような搬送性の向上は、装置の小型化にも寄与することができる。
像担持体回収貯留部80Yは、像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17Yで掻き取られた固形分リッチな液体現像剤、像担持体クリーニングブレード18Yで掻き取られたキャリア成分リッチな液体現像剤、の双方を受ける凹状部を有している。
像担持体回収貯留部80Yの凹状部には、回収スクリュー81Yが設けられており、この回収スクリュー81Yが回転することによって、そのスパイラル羽根が凹状部で受けた液体現像剤を回収スクリュー81Y回転軸方向へと搬送する。回収スクリュー81Yで搬送された液体現像剤は、不図示の回収機構へと送り出される。
70Y、71Y、72Y、73Yは各クリーニングブレードを保持するクリーニングブレード保持部材である。
現像装置30Yにおける現像ローラ20Yの外周には、クリーニングブレード21Y、アニロックスローラ32Y、コンパクションコロナ発生器22Yが配置されている。アニロックスローラ32Yには、現像ローラ20Yへ供給する液体現像剤の量を調整する規制ブレード33Yが当接している。75Yは規制ブレード33Yを保持するブレード保持部材である。液体現像剤容器31Yの中にはオーガ34Y、回収スクリュー321Yが収容されている。
また、中間転写体40に沿って、像担持体10Yと対向する位置に一次転写部の一次転写ローラ51Yが配置されている。
像担持体10Yは、現像ローラ20Yの幅より広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材からなる感光体ドラムであり、例えば図2に示すように時計回りの方向に回転する。該像担持体10Yの表層の感光層は、アモルファスシリコン感光体で構成される。コロナ帯電器11Yは、像担持体10Yと現像ローラ20Yとのニップ部より像担持体10Yの回転方向の上流側に配置され、図示しない電源装置から電圧が印加され、像担持体10Yをコロナ帯電させる。露光ユニット12Yは、コロナ帯電器11Yより像担持体10Yの回転方向の下流側において、コロナ帯電器11Yによって帯電された像担持体10Y上にレーザ光を照射し、像担持体10Y上に潜像を形成する。
なお、画像形成プロセスの始めから終わりまでで、より前段に配置されるローラなどの構成は、後段に配置されるローラなどの構成より上流にあるものと定義する。
現像装置30Yは、コンパクション作用を施すコンパクションコロナ発生器22Y、キャリア内にトナーを概略重量比20%程度に分散した状態の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31Yを有する。この現像剤容器31Yには、アニロックスローラ32Yに供給されなかった液体現像剤などを回収する回収スクリュー321Yも備えられている。
また現像装置30Yは、前記の液体現像剤を担持する現像ローラ20Y、液体現像剤を現像ローラ20Yに塗布するための塗布ローラであるアニロックスローラ32Yと、現像ローラ20Yに塗布する液体現像剤量を規制する規制ブレード33Yと、液体現像剤を攪拌、搬送しつつアニロックローラ32Yに供給するオーガ34Y、現像ローラ20Yに担持された液体現像剤をコンパクション状態にするコンパクションコロナ発生器22Y、現像ローラ20Yのクリーニングを行う現像ローラクリーニングブレード21Yを有する。76Yは現像ローラクリーニングブレード21Yを保持するクリーニングブレード保持部材である。
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されているIsopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜2wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)の液体現像剤である。
液体現像剤容器31Yの中にオーガ34Yはアニロックスローラ32Yと離間するように設けられているが、このオーガ34Yが図2で反時計回りに回転することによって液体現像剤がアニロックスローラ32Yに供給されるようになっている。
現像容器31Y内の空間は仕切り部330Yによって2つに分け隔てられている。この仕切り部330Yによって分けられる空間の一方は、液体現像剤を供給するための供給貯留部310Yとして利用され、他方は液体現像剤を回収するための回収貯留部320Yとして利用される。供給貯留部310Yと回収貯留部320Yは、互いに軸方向に並列するように仕切り部330Yにより隔てられる。
供給貯留部310Yには、オーガ34Yが回転可能に設けられており、このオーガ34Yが装置動作時に回転することで、供給貯留部310Yに溜まっている液体現像剤がアニロックスローラ32Yに供給される。供給貯留部310Yと液体現像剤供給管370Yは連結しており、供給貯留部310Yに対する液体現像剤の供給は液体現像剤供給管370Yにより行われる。
また、回収貯留部320Yには回収スクリュー321Yが回転可能に設けられており、回収スクリュー321Yが装置動作時に回転することで、現像に利用されなかった液体現像剤や、像担持体スクイーズローラクリーニングブレード14Y、14Y’などのクリーニングブレードから滴下したキャリアなどを回収する。
回収貯留部320Yと液体現像剤回収管371Yとは連結されており、回収スクリュー321Yが回転することで、液体現像剤回収管371Yが連結されている回収貯留部320Yの一方端に液体現像剤を搬送するようになっている。このようにして回収貯留部320Yで回収された液体現像剤は、液体現像剤回収管371Yによって不図示の液体現像剤リサイクル機構へと導かれる。
アニロックスローラ32Yは、現像ローラ20Yに対して液体現像剤を供給し、塗布する塗布ローラとして機能するものである。このアニロックスローラ32Yは、円筒状の部材であり、表面に現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された溝による凹凸面が形成されたローラである。このアニロックスローラ32Yにより、現像剤容器31Yから現像ローラ20Yへと液体現像剤が供給される。装置動作時においては、図2に示すように、オーガ34Yが時計回り回転し、アニロックローラ32Yに液体現像
剤を供給し、アニロックローラ32Yは反時計回りに回転して、現像ローラ20Yに液体現像剤を塗布する。
規制ブレード33Yは、表面に弾性体を被覆して構成した弾性ブレードであり、アニロックスローラ32Yの表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、該ゴム部を支持する金属等の板で構成される。そして、アニロックスローラ32Yによって担持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制、調整し、現像ローラ20Yに供給する液体現像剤の量を調整する。
現像ローラクリーニングブレード21Yは、現像ローラ20Yの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ20Yが像担持体10Yと当接する現像ニップ部より現像ローラ20Yの回転方向の下流側に配置されて、現像ローラ20Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去するものである。
コンパクションコロナ発生器22Yは、現像ローラ20Y表面の帯電バイアスを増加させる電界印加手段であり、現像ローラ20Yによって搬送される液体現像剤は、図2に示すようにコンパクションコロナ発生器22Yによって、コンパクション部位でコンパクションコロナ発生器22Y側から現像ローラ20Yに向かって電界が印加される。
なお、このコンパクションのための電界印加手段は、図2に示すコロナ放電器のコロナ放電に代えて、コンパクションローラなどを用いても良い。このようなコンパクションローラは、円筒状の部材とし、現像ローラ20Yと同様に弾性体を被覆して構成した弾性ローラの形態とし、金属ローラ基材の表層に導電性の樹脂層やゴム層を備えた構造とし、例えば現像ローラ20Yと反対方向の時計回りに回転させるようにするとよい。
一方、現像ローラ20Yに担持されてコンパクションされた現像剤は、現像ローラ20Yが像担持体10Yに当接する現像ニップ部において、所望の電界印加によって、像担持体10Yの潜像に対応して現像される。そして、現像残りの現像剤は、現像ローラクリーニングブレード21Yによって掻き落として除去され現像剤容器31Y内の回収部に滴下して再利用される。尚、このようにして再利用されるキャリア及びトナーは混色状態ではない。
一次転写の上流側に配置される像担持体スクイーズ装置は、像担持体10Yに対向して現像ローラ20Yの下流側に配置して像担持体10Yに現像されたトナー像の余剰現像剤を回収するものであり、図2に示すように表面に弾性体を被覆して像担持体10Yに摺接して回転する弾性ローラ部材から成る第1像担持体スクイーズローラ13Y、第2像担持体スクイーズローラ13Y’と、該第1像担持体スクイーズローラ13Y、第2像担持体スクイーズローラ13Y’に押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード14Y、14Y’とから構成され、像担持体10Yに現像された現像剤から余剰なキャリア及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。一次転写前の像担持体スクイーズ装置として、本実施形態では複数の像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’を設けているが、ひとつの像担持体スクイーズローラによって構成しても良い。また、液体現像剤の状態などに応じて、複数の像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’のうち一方が当離接するように構成しても良い。
上記の第1像担持体スクイーズローラ13Y、第2像担持体スクイーズローラ13Y’には適切なバイアス電圧値が印加されることによって不要なカブリトナーを回収するが、これらに印加するバイアス電圧については後述する。
一次転写部50Yでは、像担持体10Yに現像された現像剤像を一次転写ローラ51Y
により中間転写体40へ転写する。ここで、像担持体10Yと中間転写体40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、像担持体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
中間転写体40はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色の一次転写部50のニップを通過し、各色の像担持体の現像像が転写され、色重ねされて2次転写ユニット60のニップ部に進入する。
2次転写ユニット60を経た中間転写体40は、再び一次転写部50で転写像を受けるために周回するが、一次転写部50が実行される上流側において中間転写体40は、中間転写体クリーニングローラ46などによってクリーニングが実施される。
中間転写体40は、ポリイミド基層上にポリウレタンの弾性中間層を設け、さらにその上にPFA表層が設けられている三層構造となっている。このような中間転写体40では、ポリイミド基層側において駆動ローラ41、テンションローラ42、52、53で張架され、PFA表層側においてトナー像が転写されるようにして用いられる。このように形成された弾性を有する中間転写体40は、記録媒体表面への追従性、応答性がよいために、2次転写時において、特に粒子径が小さいトナー粒子を記録媒体の凹部に対して送り込み転写させるのに有効である。
次に、アモルファスシリコン感光体からなる像担持体10Yの表面電位の時間変化について説明する。図3は本発明の実施の形態に係る画像形成装置に用いる像担持体10Yの暗減衰特性を示す図である。図3は像担持体10Yを暗所にて600Vに帯電した後の時間変化を示している。図に示されるように、アモルファスシリコン感光体で構成される像担持体10Yは、所定の電位に帯電後、暗所においても徐々にその電位を失っていく。このような電位の特性を暗減衰と称する。このような暗減衰は、減衰の早い段階では大きく、時間が経過するにつれ、緩やかとなる。
図4は画像形成装置における画像形成部の主要な構成を抜き出して示す図であり、図5は画像形成プロセスにおける像担持体表面電位の推移を示す図である。図5の縦軸に示されているのは、各部材に印加するバイアス電圧値である。
像担持体10YがT=0の時点でコロナ帯電器11Yにより帯電された瞬間から、上記のような暗減衰によって、像担持体10Yの表面電位は減衰する。本実施形態においては、このような暗減衰特性を考慮した上で、第1像担持体スクイーズローラ13Y、第2像担持体スクイーズローラ13Y’のバイアス電圧値を設定する。
T=0の時点でコロナ帯電器11Yにより帯電された像担持体10Yの表面は、T=TEで露光ユニット12Yによって露光され静電潜像が形成され、T=TDで現像ローラ20によって現像され現像像が形成され、T=TS1で第1像担持体スクイーズローラ13Yによって第1回目のスクイーズが実施され余剰キャリアと共にカブリトナーが回収され、T=TS2で第2像担持体スクイーズローラ13Y’によって第2回目のスクイーズが実施され、余剰キャリアと共にカブリトナーが回収される。
図5における左側の像担持体表面電位は、現像ローラ20Yを通過する時点T=TD
おける像担持体の表面電位を示すものである。VW0は像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VB0は露光部分の電位である。また、Vdは現像ローラ20Yに印加されるバイアス電圧値を示している。トナー粒子はプラスに帯電されており、現像ローラ20Yを通過する時点T=TDにおいては、トナー粒子は電位VB0に引かれる形で移動する
。移動したトナー粒子によって像担持体10Y上に形成された静電潜像が現像され、現像
像が形成されることとなる。
ここで、カブリトナーといわれるものは、上記のような現像に際して、本来はトナー粒子が移動するはずのない非露光部分である電位VW0のところに移動してしまったもののことをいう。本実施形態では、適切なバイアス電圧値を第1像担持体スクイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’に設定することによって、このカブリトナーを効率よく回収する。
図5における中央の像担持体表面電位は、第1像担持体スクイーズローラ13Yを通過する時点T=TS1における像担持体の表面電位を示すものである。図5の中央の像担持体表面電位は、左側の像担持体表面電位(現像ローラ20Y通過時)に比べて、全体的に低くなっているが、これは上述の暗減衰によるものである。また、図5の中央に示すものにおいて、VW1は像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VB1は露光部分の電位である。
本実施形態では、第1像担持体スクイーズローラ13Yに印加するバイアス電圧値Vs1としては、Vd>Vs1となるように設定する。これは非露光部分VW1に存在するカブリトナーを、点線の矢印に示すように第1像担持体スクイーズローラ13Y側に移動させるようにするためである。本実施形態では、暗減衰特性を考慮した上で、Vd>Vs1とな
るように第1像担持体スクイーズローラ13Yに印加するバイアス電圧値を設定することによって、不要なカブリトナーを効率よく除去するようにしている。
図5における右側の像担持体表面電位は、第2像担持体スクイーズローラ13Y’を通過する時点T=TS2における像担持体の表面電位を示すものである。図5の右側の像担持体表面電位は、中央の像担持体表面電位(第1像担持体スクイーズローラ13Y通過時)に比べて、全体的に低くなっているが、これは先の暗減衰特性によるものである。また、図5の右側に示すものにおいて、VW2は像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VB2は露光部分の電位である。
本実施形態では、第1像担持体スクイーズローラ13Y’に印加するバイアス電圧値Vs2としては、Vd>Vs1>Vs2となるように設定する。これは非露光部分VW2に存在
するカブリトナーを、点線の矢印に示すように第2像担持体スクイーズローラ13Y’側に移動させるようにするためである。このように本実施形態では、暗減衰特性を考慮した上で、Vd>Vs1>Vs2となるように第1像担持体スクイーズローラ13Yに印加するバイアス電圧値を設定することによって、不要なカブリトナーを効率よく除去するようにしている。
また、暗減衰特性については前述したように、早い段階では減衰率が大きく、時間が経過するにつれ、減衰率が緩やかとなる傾向があるため、このような傾向を考慮すると、
Vd―Vs1>Vs1―Vs2とすると、より効率的にカブリトナーの回収を行うことがで
きる。ここで、バイアス電圧の正負の設定は使用するトナーの特性等に依存することを考慮すると、一般的には|Vd―Vs1|>|Vs1―Vs2|が成立するようにバイアス電
圧値を定めるとよい。
本実施形態においては、第1像担持体スクイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’の2つのスクイーズローラを用いた場合について説明したが、これを一般化してn個のスクイーズローラが設けられている場合ついて考えみる。すなわち、現像ローラ20Yの下流側で、一次転写までの間に、n個の像担持体スクイーズローラが配されているものとする。このような場合、現像ローラ20Yの直下流に設けられる像担持体スクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVs1、バイアス電圧Vs1が印加され
る像担持体スクイーズローラの直下流に設けられる像担持体スクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVs2、・・・・・、バイアス電圧Vsn-2が印加される像担持体スクイーズローラの直下流に設けられる像担持体スクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVsn1、バイアス電圧Vsn-1が印加される像担持体スクイーズローラの直下流に
設けられる像担持体スクイーズローラに印加されるバイアス電圧値をVsn、というよう
に定めるときに、本発明においては、Vs1>Vs2>・・・・・・>Vsn1>Vsn
関係を有するようにすればよい、ということとなる。これによれば、全ての像担持体スクイーズローラによって、暗減衰特性による像担持体表面電位の減衰を考慮した上で、効率的にカブリトナーを除去することができる。
ところで、画像形成装置では、厚手の普通紙や薄い上質紙などの画像形成対象となる記録媒体の種類に応じて、画像形成プロセス速度(すなわち、像担持体の回転速度)を変更するものが知られている。本発明の考え方を、このような画像形成プロセスの速度(像担持体の回転速度)を変更するものに適用すると、像担持体10Yの回転速度に応じて、コロナ帯電器11Yによる帯電から、第1像担持体スクイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’まで到達する時間が異なることとなるので、像担持体10Yの回転速度に応じてバイアス電圧値Vs1及びVs2を変更するとよいことがわかる。このようにすれば、記録媒体の種類によって印刷速度(像担持体の回転速度に比例)を変える場合に対応して、最適なバイアス電圧値でカブリトナーを効果的に除去することができる。
また、上記のように像担持体10Yの回転速度に応じてバイアス電圧値Vs1及びVs2を変更するときにおいては、バイアス電圧値Vs1の変更量をバイアス電圧値Vs2の変更量より大きく設定するとよい。これは、暗減衰特性が、初期には減衰率が大きく、時間が経過するにつれ、減衰率が小さくなるからである。すなわち、印刷速度(像担持体の回転速度に比例)が異なるときの、電位の減衰量は前段のスクイーズローラのほうが大きいので、第2像担持体スクイーズローラ13Y’よりも第1像担持体スクイーズローラ13Yの電位を大きく変化させる。このようなバイアス電圧値の設定によれば、カブリトナーをより効果的に除去する。
次に、暗減衰特性の温度に伴う変化と、これを考慮した像担持体スクイーズローラのバイアス電圧値の設定について説明する。図6は像担持体10Yの温度変化による暗減衰特性の変化を示す図である。図6は像担持体10Yを温度の異なる暗所にて600Vに帯電した後の時間変化を示している。図に示されるように、アモルファスシリコン感光体で構成される像担持体10Yの暗減衰による減衰率は、温度が高いほど顕著である。
図6に示される温度変化による暗減衰特性の変化を像担持体スクイーズローラのバイアス電圧値の設定に加味する。ここで、簡単のために像担持体スクイーズローラが、第1像担持体スクイーズローラ13Yの1つのみの図7に示す系によって検討する。
図7は像担持体スクイーズローラを1つのみ備える画像形成装置の主要な構成を抜き出して示す図である。また、図8は図7の画像形成装置に基づくものであり、画像形成プロセスにおける温度変化による像担持体表面電位の推移を示す図である。図8の縦軸に示されているのは、各部材に印加するバイアス電圧値である。
図8における左側の像担持体表面電位は、露光ユニット12Yを通過する時点T=TE
における像担持体の表面電位を示すものである。実線で示すものは温度が低いときの像担持体表面電位であり、VWELは像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VBELは露光部分の電位である。また、点線で示すものは温度がそれより高いときの像担持体表面電位であり、VWEHは像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VBEHは露光
部分の電位である。
なお、Vdは現像ローラ20Yに印加されるバイアス電圧値を示している。
図8における中央の像担持体表面電位は、温度が低いときのそれを示している。また、図8は第1像担持体スクイーズローラ13Yを通過する時点T=TS1における像担持体の表面電位を示すものである。図8の中央の像担持体表面電位は、左側の像担持体表面電位(温度低)に比べて、全体的に低くなっているが、これは上述の暗減衰によるものである。また、図8の中央に示すものにおいて、VW1Lは像担持体10Y上における非露光部分
の電位であり、VB1Lは露光部分の電位である。
図8における右側の像担持体表面電位は、中央に示しものに比べて温度が高いときのそれを示している。また、図8は第1像担持体スクイーズローラ13Yを通過する時点T=TS1における像担持体の表面電位を示すものである。図8の右側の像担持体表面電位は、左側の像担持体表面電位(温度高)に比べて、全体的に低くなっているが、これは先の暗減衰特性によるものである。また、図8の右側に示すものにおいて、VW2は像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VB2は露光部分の電位である。
また、図8の右側の像担持体表面電位(温度高)は、図8の中央側の像担持体表面電位(温度低)より、暗減衰の温度特性により全体的に低くなっている。
本実施形態では、上記のような暗減衰の温度特性を考慮して、不図示の温度を検出する温度検出手段を設けておき、前記温度検出手段によって検出される温度に応じて像担持体スクイーズローラに印加するバイアス電圧値を変更するようにする。これは、第1像担持体スクイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’の2つを備える画像形成装置の場合においても同じである。温度によって、アモルファスシリコン感光体の導電特性が変化し、高温側では電位の減衰が速くなるが、そのような変化を加味して高温時にはバイアス電圧値を低くし、カブリトナーを適切に除去する。
また、前記温度検出手段によって検出される温度に応じてバイアス電圧値Vs1及びV
2を変更するときにおいては、バイアス電圧値Vs1の変更量をバイアス電圧値Vs2
変更量より大きく設定するようにする。すなわち、第2像担持体スクイーズローラ13Y’位置のほうが温度による電位の減衰量が大きいので、第1像担持体スクイーズローラ13Yよりも第2像担持体スクイーズローラ13Y’の電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
アモルファスシリコン感光体からなる像担持体10は、まずコロナ帯電器11で所定の表面電位に帯電される。このとき、およそ像担持体10の帯電電位は500〜600V程度である。そのあと、露光ユニット12によって画像部(黒部)は光が照射され帯電器によって帯電された電荷を表面電位が約50〜100Vになるくらいに打ち消される。また非画像部(白部)に光は照射されない。しかし、光が当たらなくても表面電位は自然に減衰する。これを暗減衰というのは前述したとおりである。
ここから像担持体10の帯電電位が600Vに与えても、現像ローラ20の現像位置や第1像担持体スクイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’のスクイーズの位置にくるまでの間に電位が低くなることがわかる。また、電位の落ち方は、帯電直後が速く、その後減衰が次第になだらかになっている。
第1像担持体スクイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’でトナーを凝集させずにカブリを取るには、像担持体10の表面電位よりも50V〜100V電位を低くすることが望ましい。これよりも低くすると、スクイーズで除去したトナーが凝集し、クリーニング不良やリサイクルすることが難しくなる。逆に高すぎるとカブリを効果的に除去できずに、印刷物の白い部分の汚れとなってしまう。
そこで図4のコロナ帯電器11Y、露光ユニット12Y、現像ローラ20Y、第1像担持体スクイーズローラ13Y、第2像担持体スクイーズローラ13Y’のレイアウトで、以下のような実験を行った。像担持体10Yの直径は78mmであり、像担持体10Yの速度を変えることで現像位置やスクイーズ位置に到達する時間が変わるためスクイーズバイアス条件も変化する。また暗減衰は、温湿度によっても変化するため、スクイーズバイアス条件を変えて効果を確認した。
φ78の像担持体10Yで、感光体速度210mm/secで駆動し、像担持体10Yの帯電電位を600Vとする。ここで感光体上のカブリを除去するためにはトナーは正帯電のため、第1像担持体スクイーズローラ13Y、第2像担持体スクイーズローラ13Y’のスクイーズバイアス電圧値を像担持体表面電位より低くする必要がある。よって、像担持体10Yの暗減衰にあわせて、バイアス電圧値Vs1よりVs2のバイアスを低くし、(Vd―Vs1)より(Vs1―Vs2)を小さくなるように、表1のように設定すること
で、トナーを凝集させずに、カブリを除去することができた。
Figure 2009244839
(実施例2)
同様にφ78の感光体で、像担持体10Yを速度270mm/secで駆動し、像担持体10Yの帯電電位を600Vとする。像担持体10Yの暗減衰にあわせて、バイアス電圧値Vs1よりバイアス電圧値Vs2のバイアスを低くし、(Vd―Vs1)より(Vs1―Vs2)を小さくなるように、表1のように設定した。このようにすることで、トナーを
凝集させずにカブリを除去することができた。
(実施例3)
同様にφ78の感光体で、像担持体10Yの速度150mm/secで駆動し、像担持体10Yの帯電電位を600Vとする。像担持体10Yの暗減衰にあわせて、バイアス電圧値Vs1よりバイアス電圧値Vs2のバイアスを低くし、(Vd―Vs1)より(Vs1―Vs2)を小さくなるように、表1のように設定した。このようにすることで、トナーを
凝集させずにカブリを除去することができた。
(実施例4)
同様にφ78の感光体で、像担持体10Yの速度210mm/secで駆動し、像担持体10Yの帯電電位を600Vとする。像担持体10Yの暗減衰にあわせて、バイアス電圧値Vs1よりバイアス電圧値Vs2のバイアスを低く、バイアス電圧値Vs2よりバイア
ス電圧値Vs3のバイアスを低くし、(Vd―Vs1)より(Vs1―Vs2)を小さく、
(Vs1―Vs2)より(Vs2―Vs3)を小さくなるように、表1のように設定した。このようにすることで、トナーを凝集させずにカブリを除去することができた。図9は実施
例4の画像形成装置の構成を示すものである。
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、バイアス電圧値が適切に設定された各スクイーズローラによって、不要なカブリトナーを効率よく除去することできる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、像担持体の電位減衰の速度にあわせて、カブリトナーを除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、温度によって、アモルファスシリコン感光体の導電特性が変化し、高温側では電位の減衰が速くなるが、そのような変化を加味して高温時にはバイアス電圧値を低くし、カブリトナーを適切に除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、第2のスクイーズローラ位置のほうが温度による電位の減衰量が大きいので、第1のスクイーズローラよりも第2のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、記録媒体の種類などによって印刷速度(像担持体の回転速度に比例)を変える場合に対応して、最適なバイアス電圧値でカブリトナーを効果的に除去することができる。
また、本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法によれば、印刷速度(像担持体の回転速度に比例)が異なるときの、電位の減衰量は前段のスクイーズローラのほうが大きいので、第2のスクイーズローラよりも第1のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去する。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図10は本発明の他の実施形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。本実施形態においては、像担持体10Y、10M、10C、10Kの表層の感光層が、アモルファスシリコン感光体で構成される場合に加えて、有機感光体(OPC:Organic Photo Conductor)によって構成される場合についても配慮された、バイアス電圧の設定が提案される。図10において先の実施形態と同様の参照番号が付された構成については、同様のものを示すので説明を割愛する。ただし、本実施形態においては、上述したように像担持体としては、アモルファスシリコン感光体又は有機感光体のいずれかが用いられる場合を想定している。
他の実施形態に係る画像形成装置1において、給紙カセット5にセットされたシート材は、所定のタイミングにて一枚ごとピックアップローラ6によってシート材搬送経路Lに送り出されるようになっている。シート材搬送経路Lでは、搬送ローラ対7、7’によってシート材を2次転写位置まで搬送し、中間転写体40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像をシート材に転写する。2次転写されたシート材は搬送ローラ対7’’によって、さらに定着部90に搬送される。定着部90は、加熱ローラ91と、この加熱ローラ91側に所定の圧力で付勢された加圧ローラ92とから構成されており、これらのニップ間にシート材を挿通させ、シート上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等のシート材に融着し定着させる。
バイアス電圧Vs1印加手段110は、第1像担持体スクイーズローラ13Yに対して
、所定のタイミングと電圧によって、バイアス電圧Vs1を印加することによって、像担
持体上の不要なカブリトナーを回収する。また、バイアス電圧Vs2印加手段120は、
第2像担持体スクイーズローラ13Y’に対して、所定のタイミングと電圧によって、バイアス電圧Vs2を印加することによって、像担持体上の不要なカブリトナーを回収する
画像形成装置1では、厚手の普通紙や薄い上質紙などの画像形成対象となる記録媒体の種類に応じて、画像形成プロセス速度(すなわち、像担持体の回転速度)を変更するが、変更のための構成が回転速度変更手段130である。回転速度変更手段130は、中間転写体の回転速度、シート材搬送経路における搬送速度、各色の現像装置における回転速度などを総合的に変更することができる機能を有している。なお、バイアス電圧Vs1印加
手段110、バイアス電圧Vs2印加手段120、回転速度変更手段130などの各手段
の制御は不図示のCPUが統括的に行うものである。
他の実施形態に係る画像形成装置1の像担持体に用い得るアモルファスシリコン感光体又は有機感光体の特性について説明する。図11はアモルファスシリコン感光体と有機感光体の暗減衰特性を示す図である。図11は、アモルファスシリコン感光体と有機感光体の暗減衰速度の相違について図示したものである。図に示すように、有機感光体に比べて、アモルファスシリコン感光体の方が減衰速度は速くなる。なお、有機感光体は負帯電の感光材料であるので、暗減衰特性としては、−500Vから0Vへと減衰するが、図においては電位の絶対値をとることによって、アモルファスシリコン感光体と比較することができるようにしてある。
先の実施形態で像担持体として用いられたアモルファスシリコン感光体は正帯電の感光材料であったが、他の実施形態で用い得る有機感光体は負帯電の感光材料である。このような負帯電の感光材料に対しても本発明の概念を適用することができる。
このことついて図12を参照して説明する。図12は、負帯電の像担持体を用いたときの画像形成プロセスにおける像担持体表面電位の推移を示す図である。図12は、図5に示された図と同様の見方をすることができるので、その見方の詳細については説明を省略する。なお、図12において、Vs1、Vs2、Vdはいずれも負の値をとるものである。
像担持体として有機感光体を用いた場合においても、適切なバイアス電圧値を第1像担持体スクイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’に設定することによって、このカブリトナーを効率よく回収する。
図12における中央の像担持体表面電位は、第1像担持体スクイーズローラ13Yを通過する時点T=TS1における像担持体の表面電位を示すものである。図5の中央の像担持体表面電位は、左側の像担持体表面電位(現像ローラ20Y通過時)に比べて、全体的に高くなっているが、これは上述の暗減衰によるものである。また、図5の中央に示すものにおいて、VW1は像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VB1は露光部分の電位である。
負帯電の像担持体を用いた実施形態では、第1像担持体スクイーズローラ13Yに印加するバイアス電圧値Vs1としては、Vs1>Vdとなるように設定する。これは非露光部分VW1に存在するカブリトナーを、点線の矢印に示すように第1像担持体スクイーズローラ13Y側に移動させるようにするためである。本実施形態では、暗減衰特性を考慮した上で、Vs1>Vdとなるように第1像担持体スクイーズローラ13Yに印加するバイア
ス電圧値を設定することによって、不要なカブリトナーを効率よく除去するようにしている。
図12における右側の像担持体表面電位は、第2像担持体スクイーズローラ13Y’を通過する時点T=TS2における像担持体の表面電位を示すものである。図12の右側の像担持体表面電位は、中央の像担持体表面電位(第1像担持体スクイーズローラ13Y通過時)に比べて、全体的にさらに高くなっているが、これは先の暗減衰特性によるものである。また、図12の右側に示すものにおいて、VW2は像担持体10Y上における非露光部分の電位であり、VB2は露光部分の電位である。
像担持体として有機感光体を用いた場合、第1像担持体スクイーズローラ13Y’に印加するバイアス電圧値Vs2としては、Vs2>Vs1>Vdとなるように設定する。これ
は非露光部分VW2に存在するカブリトナーを、点線の矢印に示すように第2像担持体スクイーズローラ13Y’側に移動させるようにするためである。このように本実施形態では、負帯電感光材料の暗減衰特性を考慮した上で、バイアス電圧Vs1印加手段110及び
バイアス電圧Vs2印加手段120で、Vs2>Vs1>Vdとなるように第1像担持体ス
クイーズローラ13Y及び第2像担持体スクイーズローラ13Y’に印加するバイアス電圧値を設定することによって、不要なカブリトナーを効率よく除去するようにしている。ここで、像担持体としては、正帯電のアモルファスシリコン感光体などの例も含めた場合を考慮すると、|Vd|>|Vs1|>|Vs2|が成立するように各バイアス電圧値を設定するとよい。これによれば、像担持体の電位減衰の速度にあわせて、カブリトナーを除去することができる。
また、暗減衰特性については前述したように、早い段階では減衰率が大きく、時間が経過するにつれ、減衰率が緩やかとなる傾向があるため、このような傾向を考慮すると、バイアス電圧Vs1印加手段110及びバイアス電圧Vs2印加手段120によって、|Vd―Vs1|>|Vs1―Vs2|としてバイアス電圧値を設定すると、より効率的にカブリ
トナーの回収を行うことができる。ここで、像担持体としては、正帯電のアモルファスシリコン感光体などの例も含めた場合を考慮すると、一般式としては||Vd|―|Vs1
||>||Vs1|―|Vs2||が成立するようにバイアス電圧値を定めるとよい。これによれば、像担持体の電位減衰の速度にあわせて、カブリトナーを除去することができる。
なお、一般化してn個のスクイーズローラが設けられている場合ついて考えみる。すなわち、現像ローラ20の下流側で、一次転写までの間に、n個の像担持体スクイーズローラが配されているものとする。このような場合、像担持体10としてアモルファスシリコン感光体、有機感光体のいずれのものを用いても、一般化すると|Vs1|>|Vs2|>>|Vs3|・・・・・・>|Vsn1|>|Vsn|の関係を有するように各バイアス電圧値を設定すればよい、ということとなる。これによれば、全ての像担持体スクイーズローラによって、暗減衰特性による像担持体表面電位の減衰を考慮した上で、効率的にカブリトナーを除去することができる。
次に、暗減衰特性の温度に伴う変化と、これを考慮した像担持体スクイーズローラのバイアス電圧値の設定について説明する。先に説明したように、アモルファスシリコン感光体で構成される像担持体10の暗減衰による減衰率は、温度が高いほど顕著である。このような傾向については有機感光体についても同様のことが言える。そこで、画像形成装置1内部における温度変化を温度検出手段9によって検出し、検出した温度に応じて、像担持体スクイーズローラのバイアス電圧値の設定を変更することによって、より効率よくカブリトナーを回収する実施態様について説明する。
まず、温度検出手段9によって検出される温度に応じて、バイアス電圧Vs1印加手段
110によって、バイアス電圧値Vs1のみを変更する実施態様を挙げることができる。
このような実施態様では、バイアス電圧Vs2印加手段120で、バイアス電圧値を変更
する必要がないため、バイアス電圧Vs2印加手段120の構成を簡便とすることができ
る。また、現像後の最初のスクイーズ手段である第1像担持体スクイーズローラ13Yによって、重点的にカブリトナーを除去する。
また、温度検出手段9によって検出される温度に応じて、バイアス電圧Vs2印加手段
120によって、バイアス電圧値Vs2のみを変更する実施態様を挙げることができる。
このような実施態様では、バイアス電圧Vs1印加手段110で、バイアス電圧値を変更
する必要がないため、バイアス電圧Vs1印加手段110の構成を簡便とすることができ
る。また、転写直前のスクイーズ手段である第2像担持体スクイーズローラ13Y’によって、重点的にカブリトナーを除去する。
また、温度検出手段9によって検出される温度に応じて、バイアス電圧Vs1印加手段
110及びバイアス電圧Vs2印加手段120によって、バイアス電圧値Vs1及びバイアス電圧値Vs2の双方を変更する実施態様を挙げることができる。このような実施態様に
よれば、温度によって応じた適切なカブリトナー除去を、第1及び第2のスクイーズローラにて行うことが可能となる。
また、バイアス電圧Vs1印加手段110及びバイアス電圧Vs2印加手段120によって、バイアス電圧値Vs1及びバイアス電圧値Vs2の双方を変更するときにおいては、前記バイアス電圧値Vs1の変更量が前記バイアス電圧値Vs2の変更量より大きくなるように変更するとよい。このような実施態様によれば、第1のスクイーズローラ位置のほうが温度による電位の減衰量が大きいので、第2のスクイーズローラよりも第1のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去することができる。
ところで、画像形成装置1では、厚手の普通紙や薄い上質紙などの画像形成対象となる記録媒体の種類に応じて、画像形成プロセス速度(すなわち、像担持体の回転速度)を変更する。このような画像形成プロセスの速度(像担持体の回転速度)の変更は、回転速度変更手段130がコントロールしており、この回転速度変更手段130によって変更された像担持体10などの回転速度に応じて、バイアス電圧Vs1印加手段110及びバイア
ス電圧Vs2印加手段120で前記バイアス電圧値Vs1及び前記バイアス電圧値Vs2
それぞれ変更する。このような構成とする理由は、像担持体10の回転速度に応じて、コロナ帯電器11による帯電から、第1像担持体スクイーズローラ13及び第2像担持体スクイーズローラ13まで到達する時間が異なるからである。このようにすれば、記録媒体の種類によって印刷速度(像担持体の回転速度に比例)を変える場合に対応して、最適なバイアス電圧値でカブリトナーを効果的に除去することができる。
また、このとき、バイアス電圧Vs1印加手段110によるバイアス電圧値Vs1の変更量は、バイアス電圧Vs2印加手段120によるバイアス電圧値Vs2の変更量より大きく設定することが望ましい。これは、暗減衰特性が、初期には減衰率が大きく、時間が経過するにつれ、減衰率が小さくなるからである。すなわち、印刷速度(像担持体の回転速度に比例)が異なるときの、電位の減衰量は前段のスクイーズローラのほうが大きいので、第2像担持体スクイーズローラ13Y’よりも第1像担持体スクイーズローラ13Yの電位を大きく変化させる。このようなバイアス電圧値の設定によれば、カブリトナーをより効果的に除去する。
回転速度変更手段130によって変更された像担持体10などの回転速度に応じて、バイアス電圧Vs1印加手段110及びバイアス電圧Vs2印加手段120によって、前記バイアス電圧値Vs1及び前記バイアス電圧値Vs2を増加するとよい。このようにすれば、記録媒体の種類によって印刷速度(像担持体の回転速度に比例)を変える場合に対応して
、最適なバイアス電圧値でカブリトナーを効果的に除去することができる。
また、このとき、記バイアス電圧値Vs1の変更量は前記バイアス電圧値Vs2の変更量より大きくなるように設定することが好ましい。このような実施態様によれば、第1のスクイーズローラ位置のほうが電位の減衰量が大きいので、第2のスクイーズローラよりも第1のスクイーズローラの電位を大きく変化させることで、カブリトナーを効果的に除去することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例5)
実施例5における印加バイアス電圧値等のパラーメーターを表2に示す。φ78の像担持体10で、感光体速度210mm/secで駆動し、像担持体10の帯電電位を600Vとする。ここで、温度が25℃であるときには、バイアス電圧Vs1印加手段110に
よって440Vが第1像担持体スクイーズローラ13に印加され、バイアス電圧Vs2
加手段120によって410Vが第2像担持体スクイーズローラ13’に印加されている。温度検出手段9によって35℃が検出されると、バイアス電圧Vs1印加手段110に
よる第1像担持体スクイーズローラ13印加電圧のみを変更し、また、温度検出手段9によって15℃が検出されると、バイアス電圧Vs2印加手段120による第2像担持体ス
クイーズローラ13’印加電圧のみを変更する。このように検出温度に応じて、いずれかのスクイーズローラ印加バイアス電圧値を変更することによって、感光体上のカブリトナーを効率的に除去することができた。
Figure 2009244839
(実施例6)
実施例6における印加バイアス電圧値等のパラーメーターを表3に示す。φ78の像担持体10で、第1乃至第4のスクイーズローラを設けて、それぞれにバイアス電圧Vs1
、バイアス電圧Vs2、バイアス電圧Vs3、バイアス電圧Vs4を印加するようにした。
このような4つのスクイーズローラによれば、より高率でのスクイーズを実現すると共に、感光体上のカブリトナーを効率的に除去することができた。
Figure 2009244839
(実施例7)
実施例7における印加バイアス電圧値等のパラーメーターを表4に示す。本実施例においては、像担持体10として負帯電の感光材料である有機感光体を用い、表4に示すようなバイアス電圧値等の設定を行った上で、各スクイーズローラでカブリトナーを回収したところ、効率的にこれを行うことが可能であった。
Figure 2009244839
なお、本明細書においては、種々の実施の形態について説明したが、それぞれの実施の形態の構成を適宜組み合わせて構成された実施形態も本発明の範疇となるものである。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。 画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示した断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置に用いる像担持体の暗減衰特性を示す図である。 画像形成装置における画像形成部の主要な構成を抜き出して示す図である。 画像形成プロセスにおける像担持体表面電位の推移を示す図である。 像担持体の温度変化による暗減衰特性の変化を示す図である。 像担持体スクイーズローラを1つのみ備える画像形成装置の主要な構成を抜き出して示す図である。 画像形成プロセスにおける温度変化による像担持体表面電位の推移を示す図である。 像担持体スクイーズローラを3つ備える画像形成装置の主要な構成を抜き出して示す図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。 アモルファスシリコン感光体と有機感光体の暗減衰特性を示す図である。 負帯電の像担持体を用いたときの画像形成プロセスにおける像担持体表面電位の推移を示す図である。
符号の説明
1・・・画像形成装置、5・・・給紙カセット、6・・・ピックアップローラ、7、7’、7’’・・・搬送ローラ対、9・・・温度検出手段、10Y、10M、10C、10K・・・像担持体、11Y、11M、11C、11K・・・コロナ帯電器、12Y、12M、12C、12K・・・露光ユニット、13Y・・・第1像担持体スクイーズローラ、13Y’・・・第2像担持体スクイーズローラ、14Y、14Y’・・・像担持体スクイーズローラクリーニングブレード、16Y・・・像担持体クリーニングローラ、17Y・・・像担持体クリーニングローラクリーニングブレード、18Y・・・像担持体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K・・・現像ローラ、21Y・・・現像ローラクリーニングブレード、22Y・・・コンパクションコロナ発生器、30Y、30M、
30C、30K・・・現像装置、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、32Y、32M、32C、32K・・・アニロックスローラ、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、33Y・・・規制ブレード、34Y・・・オーガ(供給ローラ)、40・・・中間転写体、41・・・ベルト駆動ローラ、42・・・テンションローラ、45・・・現像剤回収部、46・・・中間転写体クリーニングローラ、47・・中間転写体クリーニングローラクリーニングブレード、49・・・中間転写体クリーニングブレード、50Y、50M、50C、50K・・・一次転写部、51Y、51M、51C、51K・・・一次転写バックアップローラ、52、53・・・テンションローラ、60・・・2次転写ユニット、61・・・2次転写ローラ、62・・・2次転写ローラクリーニングブレード、70Y、71Y、72Y、73Y、74、76Y・・・(クリーニング)ブレード保持部材、75Y・・・規制ブレード保持部材、77、78・・・クリーニングブレード保持部材、80Y・・・像担持体回収貯留部、81Y・・・回収スクリュー、85・・・2次転写ユニット回収貯留部、86・・・回収スクリュー、87・・・中間転写体回収貯留部、88・・・回収スクリュー、90・・・定着部、91・・・加熱ローラ、92・・・加圧ローラ、110・・・バイアス電圧Vs1印加手段、120・・・バイアス電
圧Vs2印加手段、130・・・回転速度変更手段、310Y・・・供給貯留部、320
Y・・・回収貯留部、321Y・・・回収スクリュー、330Y・・・仕切り部、360Y・・・液体現像剤供給部材、365Y・・・液体現像剤供給口、370Y・・・液体現像剤供給管、371Y・・・液体現像剤回収管

Claims (15)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部と、
    前記像担持体を露光して潜像を形成する露光部と、
    前記潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤を用いて現像する現像部と、
    前記現像部で現像された前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧Vs1が印加され
    る第1のスクイーズローラと、
    前記第1のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧Vs2が印加される第2のスクイーズローラと、
    前記第2のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接し、前記像が転写される転写部材と、を有し、
    前記バイアス電圧Vs1の絶対値と、前記バイアス電圧Vs2の絶対値とが
    |Vs1|>|Vs2
    の関係を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部と、
    前記像担持体を露光して潜像を形成する露光部と、
    前記像担持体に当接し前記潜像をキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像すると共に、現像バイアス電圧Vdが印加される現像剤担持体を備える現像部と、
    前記現像剤担持体で現像された前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧Vs1が印
    加される第1のスクイーズローラと、
    前記第1のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧値Vs2が印加される第2のスクイーズローラと、
    前記第2のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接し、前記像が転写される転写部材と、を有し、
    現像バイアス電圧Vdの絶対値、バイアス電圧Vs1の絶対値、及びバイアス電圧値Vs2の絶対値が
    ||Vd|―|Vs1||>||Vs1|―|Vs2||
    の関係を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出される温度に応じて前記バイアス電圧値Vs1を変更する
    バイアス電圧調整手段と、を有する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記バイアス値調整手段は、前記温度検出手段によって検出される温度に応じて前記バイアス電圧値Vs2を変更する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記バイアス電圧値Vs1の変更量が前記バイアス電圧値Vs2の変更量より大きい請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体の回転速度を変更する回転速度変更手段を有する請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記バイアス値調整手段は、前記回転速度変更手段によって変更された前記像担持体の回転速度に応じて前記バイアス電圧値Vs1及び前記バイアス電圧値Vs2を変更する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記バイアス電圧値Vs1の変更量は前記バイアス電圧値Vs2の変更量より大きい請求項
    7に記載の画像形成装置。
  9. 前記バイアス電圧調整手段は、前記像担持体の回転速度の増加に伴い、前記バイアス電圧値の絶対値|Vs1|及び前記バイアス電圧値の絶対値|Vs2|を増加させる請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記第2のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体に当接すると共に、バイアス電圧値Vs3が印加される第3のスクイーズローラ
    を有し、
    前記バイアス電圧Vs1の絶対値、前記バイアス電圧Vs2の絶対値、及び前記バイアス電圧値Vs3の絶対値が
    |Vs1|>|Vs2|>|Vs3
    の関係を有する請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 像担持体を帯電部で帯電し、
    前記像担持体を露光部で露光することで潜像を形成し、
    前記潜像を前記像担持体と当接する現像ローラを備える現像部でキャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤により現像し、
    前記現像ローラで現像された前記像担持体を、バイアス電圧値Vs1が印加される第1の
    スクイーズローラでスクイーズし、
    前記第1のスクイーズローラでスクイーズされた前記像担持体を、|Vs1|>|Vs2|となるバイアス電圧値Vs2が印加される第2のスクイーズローラでスクイーズ
    することを特徴とする画像形成方法。
  12. 温度検出手段によって温度を検出し、
    前記温度検出手段によって検出された温度によって前記バイアス電圧値Vs1及び前記バ
    イアス電圧値Vs2を変更する請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 前記バイアス電圧値Vs1の変更量が前記バイアス電圧値Vs2の変更量より大きい請求項12に記載の画像形成方法。
  14. 回転速度変更手段によって前記像担持体の回転速度を変更し、
    前記回転速度変更手段によって変更された前記像担持体の回転速度によって前記バイアス電圧値Vs1及び前記バイアス電圧値Vs2を変更する請求項11に記載の画像形成方法。
  15. 前記バイアス電圧値Vs1の変更量は前記バイアス電圧値Vs2の変更量より大きい請求項14に記載の画像形成方法。
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