JP2009139792A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像全域で良好な転写効率および乱れの無い画像を得るとともに、転写ニップ部での転写材の通過性および剥離性を向上することのできる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置において、紙種情報入力手段と、液体現像剤像が転写される転写媒体と、前記転写媒体と当接部材に当接して転写ニップを形成する所定距離離間して配設される転写材搬送方向上流側の第1転写ローラと転写材搬送方向下流側の第2転写ローラと、前記第1及び第2の転写ローラに張架される転写ベルトと、前記第1及び第2転写ローラにそれぞれ配した転写バイアス印加手段とを有し、前記紙種情報入力手段の入力情報に応じて前記第1及び第2転写ローラのそれぞれの転写バイアス印加手段による転写バイアス値V1、V2を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、トナーを不揮発性キャリア液に分散させた液体現像剤を用いて潜像担持体上の潜像を現像して液体現像剤像を形成し、潜像担持体上の液体現像剤像を転写媒体上に転写し、転写媒体上に転写された液体現像剤像を紙等の転写材に転写する画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
従来、液体現像剤を用いた画像形成装置では、トナーを不揮発性キャリア液に分散させた液体現像剤を用いて潜像担持体上の潜像を現像して液体現像剤像を形成し、その液体現像剤像を転写媒体に複数回の転写を繰り返して重ね合わせてフルカラーの画像を形成し、その画像を一括して紙等の転写材に転写することが行われている。このような画像形成装置において、転写媒体上の重ね合わせた画像を転写材に一括して転写する場合、重ね合わせ画像の固形分濃度の上昇により転写効率が低下するという不具合が発生する。特開2000−122427号公報には、このような不具合の発生を抑制するために、転写媒体上に複数の色を重ね合わせる際、二色目以降の現像に使用する液体現像剤のトナー固形分率を、一色目の現像に使用する液体現像剤のトナー固形分率より低くし、転写媒体に形成された重ね合わせ画像を、電気泳動による転写がされやすくする画像形成方法が提案されている。
特開2000−122427号公報 特開平11−202631号公報
キャリア液中にトナー粒子(小粒径サブミクロン〜3um程度)を分散させた液体現像剤を用いる印刷方式において、高い解像度の画像を再現するためには、トナー粒子の帯電量を高く設定し、ニップでの粒子の易動度を高くする必要がある。公知例では、コロナ発生装置を利用してトナーの帯電量を調整する方式が提案されている。また、このようにトナーに対して外部から電荷を付与する方式以外にも、トナーを構成する材料や製法によってトナー粒子自体が高い帯電量を有するようにすることもでき、これによって高い移動度を得ることも可能である。
上記のように高い解像度の画像を再現するためには、何らかの方法でトナー粒子が高い帯電量を有するようにすることが重要であるが、一方で、特に複数色のトナーを重ねてから紙に転写するカラー印刷システムにおいては、トナー粒子帯電量が高いことで転写不良が発生しやすい。これは、トナー帯電量が高くなると転写ニップ部でトナー移動に伴い流れる電流が大きくなり、この結果、ニップを形成する部材(中間転写体や転写ローラなど)および紙等の転写材での電圧降下が大きくなりニップ内のトナー層に十分な電界がかからなくなることが主な理由と考えられる。このような状況で良好な転写を実現するためには、電圧降下分を考慮してより強い電圧を与える必要があるが、実際には、強い電圧を印加すると画像乱れが発生するため良好な転写と画質の維持を両立することが困難になる。この画像乱れは、高い電圧を印加することで、転写ニップの手前での放電やニップ中での絶縁破壊などが発生することが原因と考えられる。
上記画像乱れを詳細に解析すると、トナー量が少ない部分、つまり中間転写体上に形成されたカラー画像のなかでモノクロのトナーだけが使用されている領域で画像乱れが起きやすいことが判明した。一方で、複数色のトナーが積層されている部分では、このような画像乱れは発生しない代わりに、転写不良が起きやすいことが分かった。つまり、中間転写体上に形成されるカラー画像は、画像パターンに応じてモノクロのトナーのみが存在する部分と複数色のトナーが積層される部分が存在するため、場所によってトナー粒子量およびキャリア液量に差が発生することが問題を引き起こしていると言える。トナー粒子およびキャリア液の少ない部分では、小さな電圧で転写できる一方で、同時に放電開始電圧(つまり画像乱れが発生する電圧)も低くなる。逆にトナー粒子およびキャリア液が多い部分では、転写に大きな電圧が必要となるが、放電開始電圧も高くなる。このため、単一の電圧で転写しようとするとトナー粒子量およびキャリア液量が多い部分では転写不良が発生しやすく、逆に少ない部分では画像不良が発生しやすくなり、画像全域で良好な転写効率および乱れの無い画像を得ることが困難になる。
トナー量によって挙動が異なる理由としては、以下のようなことが考えられる。複数色のトナーが積層されている部分はトナー粒子量が多いためトナー層が持つ総電荷量が大きくなり上記電圧降下の悪影響が強く出るために転写しにくくなっていると考えられる。また、トナー粒子量のみならずキャリア量も多いため、トナー層全体の厚みが大きくしたがってトナー層の抵抗が高くなっており、放電の影響を受けにくく結果として画像乱れがおきにくくなっていると考えられる。
また、上記画像乱れは、紙の厚みが大きく影響し、厚い紙で良好な転写と画像乱れが両立しにくいことが分かった。厚紙においては、モノクロ画像の場合、すなわち中間転写体上にモノクロのトナーのみを転写しその後中間転写体上のトナーを用紙に転写する場合でも、良好な転写性と転写部での画像乱れの抑制を両立することが困難であるケースが見られた。これは、薄紙の場合用紙の抵抗が低くニップ部での用紙による電圧降下が比較的小さいのに対して、厚紙の場合用紙抵抗が高くニップ部での用紙による電圧降下が大きいことが原因と考えられる。つまり、厚紙では良好な転写性を得るには薄紙と比較して高い電圧が必要となり、ニップ手前での放電による画像乱れのリスクが高くなる。トナーの帯電量を高く設定した場合、先に説明したように電圧降下が顕著になるためより高い電圧が必要となる。この結果、厚紙を用いるとモノクロ画像の転写であっても課題が発生する場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、画像全域で良好な転写効率および乱れの無い画像を得るとともに、転写ニップ部での転写材の通過性および剥離性を向上することのできる画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
本第1発明は、画像形成装置において、紙種情報入力手段と、液体現像剤像が転写される転写媒体と、前記転写媒体と当接部材に当接して転写ニップを形成する所定距離離間して配設される転写材搬送方向上流側の第1転写ローラと転写材搬送方向下流側の第2転写ローラと、前記第1及び第2の転写ローラに張架される転写ベルトと、前記第1及び第2転写ローラにそれぞれ配した転写バイアス印加手段とを有し、前記紙種情報入力手段の入力情報に応じて前記第1及び第2転写ローラのそれぞれの転写バイアス印加手段による転写バイアス値V1、V2を制御する制御手段を備えることを特徴とする。V1、V2の制御を行うことで、良好な転写に必要な電圧を印加しなお且つ転写ニップ手前での放電による画像乱れを回避することが可能になる。
本第2発明は、本第1発明の画像形成装置において、前記紙種情報入力手段の入力情報として厚紙を入力した場合、前記制御手段がV2>V1になるように各転写バイアス印加手段を制御することを特徴とする。厚紙を用いる場合にV2>V1とすることで、ニップ入口で放電による画像乱れが発生する電圧より小さい値にV1を設定することで、画像乱れが回避できる。一方で、V2を高めに設定することで厚紙での電圧降下分を補い、ニップ内のトナー層に対して十分な転写電界を形成することが可能になる。
本第3発明は、本第1又は第2発明の画像形成装置において、カラー画像形成又はモノクロ画像形成のいずれかを判定する画像判定手段を備え、前記画像判定手段がカラー画像形成と判定した場合、前記制御手段がV2>V1になるように各転写バイアス印加手段を制御することを特徴とする。カラー画像形成の場合にV2>V1してニップ入口で放電による画像乱れが発生する電圧より小さい値にV1を設定することで画像乱れが回避できる。また、画像中のトナー量が少ない部分(モノクロの領域)についてはこの電圧で転写することが出来る。一方で、画像中のトナー量が多い部分(多色のトナーが積層されている領域)に対しては、V2をV1よりも大きく設定することで、転写に必要な電圧を付与することが出来る。
本第4発明は、画像形成方法において、転写媒体に転写された液体現像剤像を、転写ベルトを巻き掛けた転写材搬送方向上流側の第1転写ローラと転写材搬送方向下流側の第2転写ローラから紙種情報に応じた転写バイアス値V1、V2を印加することを特徴とする。V1、V2の制御を行うことで、良好な転写に必要な電圧を印加しなお且つ転写ニップ手前での放電による画像乱れを回避することが可能になる。
本第5発明は、本第4発明の画像形成方法において、紙種情報が厚紙の場合、V2>V1となるように制御することを特徴とする。厚紙を用いる場合にV2>V1とすることで、ニップ入口で放電による画像乱れが発生する電圧より小さい値にV1を設定することで、画像乱れが回避できる。一方で、V2を高めに設定することで厚紙での電圧降下分を補い、ニップ内のトナー層に対して十分な転写電界を形成することが可能になる。
本第6発明は、本第4または第5発明の画像形成方法において、カラー画像形成又はモノクロ画像形成に応じて前記転写バイアス値を制御し、カラー画像形成の場合、V2>V1となるように制御することを特徴とする。カラー画像形成の場合にV2>V1してニップ入口で放電による画像乱れが発生する電圧より小さい値にV1を設定することで画像乱れが回避できる。また、画像中のトナー量が少ない部分(モノクロの領域)についてはこの電圧で転写することが出来る。一方で、画像中のトナー量が多い部分(多色のトナーが積層されている領域)に対しては、V2をV1よりも大きく設定することで、転写に必要な電圧を付与することが出来る。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の第1の実施形態を模式的にかつ部分的に示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態の画像形成装置1は、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体2Y、2M、2C、2Kを備えている。ここで、各感光体2Y、2M、2C、2Kにおいて、2Yはイエローの感光体、2Mはマゼンタの感光体、2Cはシアンの感光体、2Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY、M、C、Kを添えて各色の部材を表す。各感光体2Y、2M、2C、2Kは、図1に示す例ではいずれも、感光体ドラムから構成されている。なお、各感光体2Y、2M、2C、2Kは、無端ベルト状に構成することもできる。
これらの感光体2Y、2M、2C、2Kは、いずれも作動時に図1に矢印で示すように時計回りに回転するようにされている。各感光体2Y、2M、2C、2Kの周囲には、それぞれ、それらの回転方向上流側から順に、帯電部材3Y、3M、3C、4K、露光装置4Y、4M、4C、4K、現像装置5Y、5M、5C、5K、一次転写装置7Y、7M、7C、7K、感光体クリーニング装置8Y、8M、8C、8K、が配設されている。
また、第1の実施形態の画像形成装置1は、転写媒体である無端状の中間転写ベルト10を備えている。この中間転写ベルト10は図示しないモータの駆動力が伝達されるベルト駆動ローラ11および一対の従動ローラ12に張架されて図1において反時計回りに回転可能に設けられている。
中間転写ベルト10は、図7に示されるように、屈曲耐久性に優れるとともにベルトテンションによる伸びが少なく、弾性層を被覆する被覆工程で加熱工程があっても耐熱特性に優れるポリイミド樹脂等からなる基材層10a(例、厚さ100μm)、ウレタンゴム(硬度JIS−A30°)等からなり、基材層10aの表面を被覆する弾性層10b(例、厚さ200μm)、フッ素樹脂からなるコート層10c(例、厚さ10μm)の3層からなる。なお、本実施形態のベルトの幅は324mmである。弾性層10bを備えた複層構造とすることにより中間転写ベルト10を厚み方向へ適度な弾性を持たせ感光体2Y、2M、2C、2Kからの液体現像剤像の転写性及び転写材への転写性が向上し、特に、凹凸の大きい転写性に優れ、凹部にもきれいな画像を転写できる。
なお、この例の画像形成装置1では、各感光体2Y、2M、2C、2Kおよび各現像装置5Y、5M、5C、5Kは中間転写ベルト10の回転方向上流側から色Y、M、C、Kの順に配設されているが、これらの各色Y、M、C、Kの配置順は任意に設定することができる。
中間転写ベルト10のベルト駆動ローラ11側には二次転写装置16が設けられ、また中間転写ベルト10の従動ローラ13側には中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。中間転写ベルトクリーニング装置17は、中間転写ベルトクリーニングブレード49と中間転写ベルトクリーニング回収液貯留容器60により構成される。
なお、図示しないが、この例の画像形成装置1は、二次転写を行う従来の一般的な画像形成装置と同様に、二次転写装置16より転写材搬送方向上流側に例えば紙等の転写材を収納する転写材収納装置と、この転写材収納装置からの転写材を二次転写装置16へ搬送供給するレジストローラ対55とを備えている。また、この画像形成装置1は、同様に二次転写装置16より転写材搬送方向下流側に定着装置および排紙トレイを備えている。
各帯電部材3Y、3M、3C、3Kはそれぞれ例えばコロナ帯電器からなる。各帯電部材3Y、3M、3C、3Kには、図示しない電源装置から液体現像剤の帯電極性と同極性のバイアスがそれぞれ印加される。そして、各帯電部材3Y、3M、3C、3Kは、それぞれ、対応する感光体2Y、2M、2C、2Kを帯電するようになっている。また、各露光装置4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ、対応する帯電された感光体2Y、2M、2C、2K上に、例えばレーザ走査光学系等からレーザ光を照射することによって静電潜像を形成するようになっている。
各現像装置5Y、5M、5C、5Kは、それぞれ、現像剤供給部18Y、18M、18C、18Kと、現像ローラ19Y、19M、19C、19Kと、現像ローラクリーナ21Y、21M、21C、21Kと、現像ローラクリーナ回収液貯留部22Y、22M、22C、22Kとを備えている。
各現像剤供給部18Y、18M、18C、18Kは、それぞれ、トナー粒子および不揮発性液体キャリアからなる液体現像剤23Y、23M、23C、23Kを収納する現像剤容器24Y、24M、24C、24Kと、現像剤汲み上げローラ25Y、25M、25C、25Kと、アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kと、現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kとを備えている。
各現像剤容器24Y、24M、24C、24K内に収納される液体現像剤23Y、23M、23C、23Kにおいて、トナーとしては、トナーに使用される公知の熱可塑性樹脂中へ同じく公知の顔料等の着色剤を分散させた例えば平均粒径1μmの粒子を用いることができる。一方、液体キャリアとしては、低粘性低濃度の液体現像剤の場合は、例えばIsopar(商標:エクソン社)の絶縁性液体キャリアを用いることができる。また、液体キャリアとして、高粘性高濃度の液体現像剤の場合は、例えば、有機溶媒、フェニルメチルシロキサン、ジメチルポリシロキサンおよびポリジメチルシクロシロキサン等の引火点210℃以上のシリコーンオイル、鉱物油、沸点170℃以上で40℃での粘度が3mPa・sの比較的低粘度の流動パラフィンなどの脂肪族飽和炭化水素、ノルマルパラフィン、植物油、食用油、高級脂肪酸エステル、等の絶縁性液体キャリアを用いることができる。そして、液体現像剤23Y、23M、23C、23Kはトナー粒子を液体キャリアへ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%としたものである。
各現像剤汲み上げローラ25Y、25M、25C、25Kは、それぞれ、各現像剤容器24Y、24M、24C、24K内の液体現像剤23Y、23M、23C、23Kを汲み上げて各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kに供給するローラである。各現像剤汲み上げローラ25Y、25M、25C、25Kは、いずれも図1において矢印で示す時計まわりに回転するようにされている。また、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、いずれも、円筒状の部材で表面に微細かつ一様に螺旋状の溝を形成したローラである。溝の寸法は、例えば、溝ピッチが約170μm、溝深さが約30μmに設定される。もちろん、溝の寸法はこれらの値に限定されることはない。各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、いずれも各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kと同じ方向で図1において矢印で示す反時計まわりに回転するようにされている。なお、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、いずれも各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kと連れ回りで回転するようにすることもできる。すなわち、アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの回転方向は、限定されず任意である。
各現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの表面に当接して設けられている。これらの現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの表面に当接する、ウレタンゴム等からなるゴム部と、このゴム部を支持する金属等の板とから構成されている。そして、各現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの溝部以外の表面に付着する液体現像剤をゴム部で掻き落として除去する。したがって、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、それらの溝部内に付着する液体現像剤のみを各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kに供給するようになっている。
各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kは、いずれも、例えば幅約320mmの円筒状の部材であり、例えば鉄等金属シャフトの外周部に、導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。これらの現像ローラ19Y、19M、19C、19Kはそれぞれ各感光体2Y、2M、2C、2Kに当接され、かつ図1において矢印で示すように反時計まわりに回転するようにされている。
更に、各現像ローラクリーナ21Y、21M、21C、21Kは、それぞれ、対応する現像ローラ19Y、19M、19C、19Kの表面に当接する例えばゴム等で構成され、現像ローラ19Y、19M、19C、19Kに残留する現像剤を掻き落として除去するためのものである。更に、各現像ローラクリーナ回収液貯留部22Y、22M、22C、22Kは、それぞれ、各現像ローラクリーナ21Y、21M、21C、21Kによって現像ローラ19Y、19M、19C、19Kから掻き落とされた現像剤を貯留するタンク等の容器から構成されている。
各一次転写装置7Y、7M、7C、7Kは、それぞれ、中間転写ベルト10を各感光体2Y、2M、2C、2Kに当接させる一次転写用の一次転写ローラ39Y、39M、39C、39Kを備えている。各一次転写ローラ39Y、39M、39C、39Kは、トナー粒子の帯電極性と逆極性の例えば約−200Vが印加されて、各感光体2Y、2M、2C、2K上の各色のトナー像(液体現像剤像)を転写媒体である中間転写ベルト10に一次転写する。一次転写後の感光体2Y、2M、2C、2K上に感光体クリーニング装置8Y、8M、8C、8Kが当接し残留した現像剤を掻き落として除去する。
本発明の実施形態の画像形成装置1は、現像装置5Y、5M、5C、5Kでのトナーの帯電、一次転写部7Y、7M、7C、7Kでの複数回の一次転写バイアスの印加により、トナー粒子の帯電量が大きくなり、二次転写装置16での転写材への二次転写不良が発生しやすい。これは、トナー帯電量が高くなることで転写ニップ部でトナー移動に伴い流れる電流が大きくなり、この結果、ニップを形成する部材(中間転写体や転写ローラなど)および用紙での電圧降下が大きくなりニップ内のトナー層に十分な電界がかからなくなることが主な理由と考えられる。このような状況で良好な転写を実現するためには、電圧降下分を考慮してより強い電圧を与える必要があるが、実際には、強い電圧を印加すると画像乱れが発生するため良好な転写と画質の維持を両立することが困難になる。この画像乱れは、高い電圧を印加することで、転写ニップの手前での放電やニップ中での絶縁破壊などが発生することが原因と考えられる。
上記画像乱れを詳細に解析すると、トナー量が少ない部分、つまり中間転写体上に形成されたカラー画像のなかでモノクロのトナーだけが使用されている領域で画像乱れがおきやすいことが判明した。一方で、複数色のトナーが積層されている部分では、このような画像乱れは発生しない代わりに、転写不良がおきやすいことが分かった。つまり、中間転写体上に形成されるカラー画像は、画像パターンに応じてモノクロのトナーのみが存在する部分と複数色のトナーが積層される部分が存在するため、場所によってトナー粒子量およびキャリア液量に差が発生することが問題を引き起こしていると言える。トナー粒子およびキャリア液の少ない部分では、小さな電圧で転写できる一方で、同時に放電開始電圧(つまり画像乱れが発生する電圧)も低くなる。逆にトナー粒子およびキャリア液が多い部分では、転写に大きな電圧が必要となるが、放電開始電圧も高くなる。このため、単一の電圧で転写しようとするとトナー粒子量およびキャリア液量が多い部分では転写不良が発生しやすく、逆に少ない部分では画像不良が発生しやすくなり、画像全域で良好な転写効率および乱れの無い画像を得ることが困難になる。
トナー量によって挙動が異なる理由としては、以下のようなことが考えられる。複数色のトナーが積層されている部分はトナー粒子量が多いためトナー層が持つ総電荷量が大きくなり上記電圧降下の悪影響が強く出るために転写しにくくなっていると考えられる。また、トナー粒子量のみならずキャリア量も多いため、トナー層全体の厚みが大きくしたがってトナー層の抵抗が高くなっており、放電の影響を受けにくく結果として画像乱れがおきにくくなっていると考えられる。
また、上記画像乱れは、紙の厚みが大きく影響し、厚い紙で良好な転写と画像乱れが両立しにくいことが分かった。厚紙においては、モノクロ画像の場合、すなわち中間転写体上にモノクロのトナーのみを転写しその後中間転写体上のトナーを用紙に転写する場合でも、良好な転写性と転写部での画像乱れの抑制を両立することが困難であるケースが見られた。これは、薄紙の場合用紙の抵抗が低くニップ部での用紙による電圧降下が比較的小さいのに対して、厚紙の場合用紙抵抗が高くニップ部での用紙による電圧降下が大きいことが原因と考えられる。つまり、厚紙では良好な転写性を得るには薄紙と比較して高い電圧が必要となり、ニップ手前での放電による画像乱れのリスクが高くなる。トナーの帯電量を高く設定した場合、先に説明したように電圧降下が顕著になるためより高い電圧が必要となる。この結果、厚紙を用いるとモノクロ画像の転写であっても課題が発生する場合がある。
図8を用いて、この問題を解決する本発明の二次転写装置16について詳しく説明する。二次転写装置16は、互いに転写材移動方向に沿って所定間隔離間して配置された一対の二次転写ローラを備えている。これらの一対の二次転写ローラのうち、転写材の移動方向の上流側に配置される二次転写ローラが第1転写ローラ43である。また、一対の二次転写ローラのうち、転写材の移動方向の下流側に配置される二次転写ローラが第2転写ローラ44である。第1及び第2転写ローラ43、44には、それぞれ別々に二次転写バイアスを印加する二次転写バイアス印加手段(図示せず)を備えている。
そして、これらの第1、第2転写ローラ43、44には、無端状の転写材支持ベルト46が掛け渡されている。その場合、転写材支持ベルト46にはテンションが付与されている。また、第1、第2転写ローラ43、44は、それぞれベルト駆動ローラ11に中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46を介して当接可能となっている。転写材支持ベルト46を第1転写ローラ43で駆動し、第2転写ローラ44により転写材支持ベルト46にテンションを付加する。転写材支持ベルト46は、例えば、ポリイミド樹脂またはポリアミドイミド樹脂製とする。
すなわち、これらの第1、第2転写ローラ43、44に掛け渡された転写材支持ベルト46は、ベルト駆動ローラ11および従動ローラ13に掛けられた中間転写ベルト10に転写材を密着させるとともに、転写材を中間転写ベルト10に密着させた状態で転写材を搬送しながら、中間転写ベルト10上の各色のトナー像が合わせられたカラーのトナー像(液体現像剤像)を転写材に二次転写するようになっている。その場合、ベルト駆動ローラ11は、二次転写時の第1及び第2転写ローラ43、44の当接部材としても機能する。
したがって、二次転写装置16に搬送されてきた転写材は、第1転写ローラ43とベルト駆動ローラ11との圧接開始位置(ニップ開始位置)から第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11との圧接終了位置(ニップ終了位置)までの転写材の所定の移動領域で中間転写ベルト10に密着される。これにより、中間転写ベルト10上のフルカラーのトナー像が、中間転写ベルトに密着した状態の転写材に所定時間にわたって二次転写されるので、良好な二次転写が行われる。
一方、第1転写ローラ43の径を第2転写ローラ44の径より大きくすることで、転写ニップにおいて強い電圧が印加される領域を長く確保することができ、ニップ内で強い転写力を確保することが可能となり、良好な転写性を得ることが出来る。この実施形態では、第1転写ローラ43の径をφ35〜100mm、第2転写ローラ44の径をφ20〜60mmとした。但し、第2転写ローラ44の径は、第1転写ローラ43の径より小さいくする。
また、二次転写装置16は、転写材支持ベルト46に対して、転写材支持ベルトクリーナ45と転写材支持ベルトクリーナ回収液貯留容器47とを備えている。転写材支持ベルトクリーナ45は、各スクイーズローラクリーナ37Y、37M、37C、37Kと同様にゴム等の弾性体からなる。そして、この転写材支持ベルトクリーナ45は転写材支持ベルト46に当接されて二次転写後に転写材支持ベルト46の表面に残留する液体現像剤等の異物を掻き落として除去する。また、転写材支持ベルトクリーナ回収液貯留容器47は、転写材支持ベルトクリーナ45によって転写材支持ベルト46から掻き落とされた現像剤を回収して貯留する。したがって、転写材支持ベルト46に付着する液体現像剤等の異物による次の転写材への影響を防止することができる。
更に、第1転写ローラ43がベルト駆動ローラ11に中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46を介して当接可能にされる。これにより、転写材がベルト駆動ローラ11と第1転写ローラ43との圧接位置に進入開始したとき転写材が中間転写ベルト10に確実に密着される。これにより、中間転写ベルト10から転写材への液体現像剤像の転写が確実に開始される。また、ベルト駆動ローラ11と第1転写ローラ43との圧接位置を通過した転写材を中間転写ベルト1と転写材支持ベルト46との間に挟持するので、転写材を中間転写ベルト10から剥離する(浮く)のを抑制できる。したがって、更に一層良好な転写を行うことができる。更に、第1転写ローラ43およびベルト駆動ローラ11の当接位置と第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11の当接位置との間で、転写材支持ベルト46が中間転写ベルト10に巻き付く状態になる。これにより、転写材がこれらの当接位置間を移動する間、転写材を中間転写ベルト10に安定して密着させることができる。したがって、転写効率が更に良好になるとともに、転写材の搬送性も更に向上する。
更に、第2転写ローラ44の硬度を当接部材であるベルト駆動ローラ11の硬度より低く設定することで、ベルト駆動ローラ11と第2転写ローラ44によって形成されるニップ部において第2転写ローラ44側をより大きく変形させる。これにより、ニップ出口において転写材が第2転写ローラ側へと引き付けられるような姿勢で排出されるようにする。結果、転写材が像担持体に巻き付くことを防止できる。この実施形態では、ベルト駆動ローラ11は、芯材として用いた鉄製の金属シャフトの外周面に、滑り止めのための表層部としてウレタンゴム層を1〜6mmの厚みで設けて、また、第1転写ローラ43は、芯材として用いた鉄製の金属シャフトの外周面に、表層部として例えば耐膨潤等の耐液性の厚み3〜10mmのウレタンゴム層を設けて、第2転写ローラ43は、芯材として用いた鉄製の金属シャフトの外周面に、表層部として例えば耐膨潤等の耐液性の厚み3〜10mmのウレタンゴム層を設けている。第2転写ローラ44のウレタンゴム層の厚みを当接部材であるベルト駆動ローラ11のウレタンゴム層の厚みより厚くし、第2転写ローラ44の硬度を当接部材であるベルト駆動ローラ11の硬度より低く設定している。
更に、転写材がベルト駆動ローラ11および第1転写ローラ43の圧接部およびベルト駆動ローラ11および第2転写ローラ44の圧接部にそれぞれ進入開始するとき、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46はともに抵抗を受けてそれぞれ緩みを生じようとする。そこで、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト47にテンションを付与している。これにより、前述のように中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46が抵抗を受けて緩みを生じようとしても、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46は緊張状態に保持される。したがって、ベルト駆動ローラ11および第1転写ローラ43の圧接位置とベルト駆動ローラ11および第2転写ローラ44の圧接位置との間で、中間転写ベルト10から転写材への転写を効率よく行うことができる。しかも、転写材支持ベルト46による転写材の支持搬送を更に安定しかつ更に確実に行うことができる。その場合、第2転写ローラ44を転写材支持ベルト46にテンションを付与するテンションローラとして兼用することで、専用のテンションローラを不要にすることができる。これにより、転写材への転写を効率よく行いつつ、部品点数を削減できて画像形成装置をコンパクトに形成することができる。
この実施形態の第1転写ローラ43とベルト駆動ローラ11とのニップ加重を30〜80kgfとし、第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11とのニップ加重を5〜40kgfとした。但し、第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11とのニップ加重は、第1転写ローラ43とベルト駆動ローラ11とのニップ加重より低く設定する。
この実施形態の中間転写ベルト10は、図7に示されるもので、電気抵抗108〜1010[Ω・cm]とし、転写材支持ベルト46の電気抵抗を10?〜1011Ω・cm]とし、第1転写ローラ43の電気抵抗を105〜109[Ω・cm]とし、第2転写ローラ44の電気抵抗を105〜109[Ω・cm]とし、第1及び第2転写ローラ43,44の当接部材であるベルト駆動ローラ11の電気抵抗を106〜108[Ω・cm]とした。
第1及び第2転写ローラ43、44は、それぞれ別々に二次転写バイアスを印加する二次転写バイアス印加手段(図示せず)を備えている。それぞれの二次転写バイアス印加手段は制御手段により印加する印加バイアス値を制御される。
前述のように、二次転写部での転写不良と画像乱れの発生は、カラー画像形成かモノクロ画像形成かの相違と、転写材が厚紙か薄紙かの相違によりその発生の確率が変化する。そのため、本発明の画像形成装置は、紙種情報入力手段とカラー画像形成かモノクロ画像形成かを判定する画像情報手段を備えている。画像情報手段は、書き込みデータに基づいてカラー画像形成かモノクロ画像形成かを判定しても良い。
紙種情報入力手段は、印刷機本体に操作パネルを設け、そのパネル上で行うことが出来る。また別の方法として、印刷機を外部装置(例えばコンピューター)から操作する方式とし、外部装置上で用紙選択画面を使い選択することが出来る。選択画面は、例えば図9に示されるものである。この場合、紙の厚みは3段階に分類されており、ユーザーが通常、厚紙1、厚紙2から選択を行う。なお必要に応じて、紙厚みを2段階に分類したり、4段階以上に分類することも可能である。本発明においては、厚紙の定義を秤量で95g/m2とした。
紙種情報入力手段と画像判定手段からの情報は制御手段に入力され、制御手段は情報に応じて第1転写ローラ43及び第2転写ローラ44のそれぞれの転写バイアス印加手段からの転写バイアス値V1、V2を決定する。表1に紙種情報とカラー画像、モノクロ画像に応じたV1、V2の値を示す。
Figure 2009139792
表1に示されるように秤量で95g/m2以上の厚紙の場合、V2>V1として転写バイアスを印加する。ニップ入口で放電による画像乱れが発生する電圧より小さい値にV1を設定することで、画像乱れが回避できる。一方で、V2を高めに設定することで厚紙での電圧降下分を補い、ニップ内のトナー層に対して十分な転写電界を形成することができる。
カラー画像形成の場合、V2>V1として転写バイアスを印加する。ニップ入口で放電による画像乱れが発生する電圧より小さい値にV1を設定することで、画像乱れが回避できる。また、画像中のトナー量が少ない部分(単色の領域)については低い転写バイアス値で転写することが出来る。一方で、画像中のトナー量が多い部分(多色のトナーが積層されている領域)に対しては、V2をV1よりも大きく設定することで、転写に必要な電圧を付与することが出来る。
なお、表1の設定転写バイアス値を基準として、機内温度や湿度環境に応じて調整しても良い。
図2は、本発明にかかる画像形成装置の第2の実施形態を示す図である。なお、前述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。前述の実施形態の画像形成装置1は、中間転写体として中間転写ベルト10を用いているが、図6に示される第6の実施形態の画像形成装置1は、中間転写体として中間転写ローラ10Aを用いている。
中間転写ローラ10Aは、金属製の心金の上に、ウレタンゴムやNBRなどからなる弾性層を有し、弾性層の硬度はJIS−A30〜60°、弾性層の厚みは1〜6mmの範囲が好ましい。弾性層の上には、フッ素系樹脂やシリコン系樹脂からなる表層を設けても良い。表層を設ける場合、その厚みは3〜20um程度が好ましい。なお、本実施形態の中間転写ローラ10aのローラ幅は324mmである。二次転写装置16の前述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図3は、現像装置のトナーの帯電の一実施形態をイエローの現像装置5Yを例として示す図である。現像剤汲み上げローラ25Yで汲み上げられた液体現像剤23Yは、アニロックスローラ26Y表面の凹凸内へ収容される。アニロックスローラ26Yの表面の凹凸内に収容された液体現像剤23Yは、トナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加された現像剤規制ブレード27Yにより液体現像剤23Yの膜厚の均一化が行われると共に帯電され、現像ローラ19Y上に均一な液体現像剤層が形成され、図示しない電源装置から液体現像剤と同極性の現像バイアスを印加された現像ローラ19Yが感光体2Y上に形成されたイエロー画像用静電潜像と当接回転することによりイエロー画像用静電潜像が液体現像剤で顕像化される。
図4は、現像装置のトナーの帯電の他の実施形態をイエローの現像装置5Yを例として示す図である。現像ローラ19Yのアニロックスローラ26Yの当接位置と現像ニップの間にトナー帯電用コロナ帯電器20Yを配置し、トナー帯電用コロナ帯電器20Yに電圧を印加して現像ローラ19Y上のトナーを帯電する。
図5は、感光体に感光体スクイーズ装置を配置した実施形態をイエローの感光体2Yを例として示す図である。感光体スクイーズ装置6Yは、それぞれ、感光体スクイーズローラ36Yと、感光体スクイーズローラクリーナ37Yとを備えている。各感光体スクイーズローラ36Yは、それぞれ、感光体2Yと各現像ローラ19Yとの当接部(ニップ部)より各感光体2Yの回転方向下流側に設置されている。そして、感光体スクイーズローラ36Yは、それぞれ、各感光体2Yと逆方向に回転されて、感光体2Y上の液体キャリアを除去するようになっている。
感光体スクイーズローラ36Yとしては、いずれも、金属製芯金の表面に導電性ウレタンゴム等の弾性部材とフッ素樹脂製表層を配した弾性ローラが好適である。感光体スクイーズローラ36Yにトナー帯電と同極性の電圧を印加することでトナー粒子を感光体2Y側に押し付けて、上澄みのキャリア液のみを除去する。
図6は、中間転写ベルト10に中間転写スクイーズ装置を配置した実施形態の例としてイエローの場合を示す図である。中間転写スクイーズ装置は、各色毎に配置しても良く、二次転写部直前の色の部分にのみ配置しても良い。中間転写スクイーズ装置15Yは、それぞれ、中間転写スクイーズローラ40Yと、中間転写スクイーズローラ当接部材50Yと、中間転写スクイーズローラクリーナ41Yと、中間転写スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器42Yとを備えている。中間転写スクイーズローラ40Yは、中間転写ベルト10上のイエロー液体キャリアを回収するものである。各中間転写スクイーズローラ40Yにトナー帯電と同極性の電圧を印加することでトナー粒子を中間転写ベルト10側に押し付けて、上澄みのキャリア液のみを除去する。
感光体スクイーズ装置や中間転写スクイーズ装置を配置する理由は、不揮発性キャリアを用いる画像形成装置では、転写材に転写されたトナー像を熱によって溶融定着する工程でキャリア液が多量に存在すると定着不良が発生する。このため、スクイーズによってキャリア液量を定着可能なレベルまで減量することが必要である。
以上のように本発明の画像形成装置は、紙種情報とカラー画像かモノクロ画像かの画像情報に応じて第1転写ローラ43の転写バイアス値V1と第2転写ローラ44の転写バイアス値V2を制御することで、良好な転写に必要な電圧を印加しなお且つ転写ニップ手前での放電による画像乱れを回避することが可能になる。1
本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。
符号の説明
1…画像形成装置、2Y、2M、2C、2K…各色の感光体、5Y、5M、5C、5K…各色の現像装置、6Y、6M、6C、6K…各色の感光体スクイーズ装置、7Y、7M、7C、7K…各色の一次転写装置、10…中間転写ベルト、10A…中間転写ローラ、11…ベルト駆動ローラ、12…従動ローラ、13…従動ローラ、16…二次転写装置、18Y、18M、18C、18K…各色の現像剤供給部、23Y、23M、23C、23K…各色の液体現像剤、43…第1転写ローラ、44…第2転写ローラ、45…転写材支持ベルトクリーナ、46…転写材支持ベルト、47…転写材支持ベルクリーナ回収液貯留容器

Claims (6)

  1. 紙種情報入力手段と、液体現像剤像が転写される転写媒体と、前記転写媒体と当接部材に当接して転写ニップを形成する所定距離離間して配設される転写材搬送方向上流側の第1転写ローラと転写材搬送方向下流側の第2転写ローラと、前記第1及び第2の転写ローラに張架される転写ベルトと、前記第1及び第2転写ローラにそれぞれ配した転写バイアス印加手段とを有し、前記紙種情報入力手段の入力情報に応じて前記第1及び第2転写ローラのそれぞれの転写バイアス印加手段による転写バイアス値V1、V2を制御する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記紙種情報入力手段の入力情報として厚紙を入力した場合、前記制御手段がV2>V1になるように各転写バイアス印加手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. カラー画像形成又はモノクロ画像形成のいずれかを判定する画像判定手段を備え、前記画像判定手段がカラー画像形成と判定した場合、前記制御手段がV2>V1になるように各転写バイアス印加手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 転写媒体に転写された液体現像剤像を、転写ベルトを巻き掛けた転写材搬送方向上流側の第1転写ローラと転写材搬送方向下流側の第2転写ローラから紙種情報に応じた転写バイアス値V1、V2を印加することを特徴とする画像形成方法。
  5. 紙種情報が厚紙の場合、V2>V1となるように制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
  6. カラー画像形成又はモノクロ画像形成に応じて前記転写バイアス値を制御し、カラー画像形成の場合、V2>V1となるように制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011013563A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Sumitomo Rubber Ind Ltd 転写ローラ
JP2011017893A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012128364A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Canon Inc 画像形成装置

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