JP2009069475A - 転写装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写効率をより一層良好にするとともに、転写ニップ部での転写材の通過性および剥離性を向上することのできる転写装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
【解決手段】転写装置において、液体現像剤像が転写されるポリイミドまたはポリアミドイミドからなる基材層上に弾性層を有する像担持体ベルトと、所定距離離間して配設されかつ前記像担持体ベルトを巻き掛ける転写方向上流側の第1バックアップローラと転写方向下流側の第2バックアップローラと、これら第1及び第2バックアップローラにそれぞれ対応して配設された第1及び第2転写ローラと、これら第1及び第2転写ローラに巻き掛けられて転写材を支持するポリイミドまたはポリアミドイミドからなる転写材支持ベルトを備えることを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】転写装置において、液体現像剤像が転写されるポリイミドまたはポリアミドイミドからなる基材層上に弾性層を有する像担持体ベルトと、所定距離離間して配設されかつ前記像担持体ベルトを巻き掛ける転写方向上流側の第1バックアップローラと転写方向下流側の第2バックアップローラと、これら第1及び第2バックアップローラにそれぞれ対応して配設された第1及び第2転写ローラと、これら第1及び第2転写ローラに巻き掛けられて転写材を支持するポリイミドまたはポリアミドイミドからなる転写材支持ベルトを備えることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、像担持体ベルトに転写された液体現像剤像を紙等の転写材に転写する転写装置およびこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、液体現像剤を用いた画像形成装置においては、像担持体ベルトに転写された液体現像剤像を紙等の転写材に転写する転写ユニットを備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示の画像形成装置に用いられている転写装置では、転写ローラを像担持体ベルトに圧接させて像担持体ベルトが転写ローラに巻き付いている。これにより、転写材移動方向の所定の幅の円弧からなるニップ形状の転写ニップ部が形成されて、良好な転写特性を得ている。
特開2001−166611号公報。
前述の特許文献1に記載の転写装置では、転写材移動方向の転写ニップ部の幅がある程度得られるものの、像担持体ベルトを転写ローラに巻き付かせていることから、得られる転写ニップ部の幅に限度がある。このため、転写材への転写効率を高めるにも限度があり、より一層の良好な転写効率を得ることは難しい。
また、転写ニップ部のニップ形状が転写ローラの曲率半径でかつ所定の幅の円弧に形成されるため、転写ニップ部に進入してきた転写材も同形状の円弧に強制的に湾曲される。このため、転写ニップ部における転写材の通過性および転写材の剥離性が良好でないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、転写効率をより一層良好にするとともに、転写ニップ部での転写材の通過性および剥離性を向上することのできる転写装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本第1発明は、前記課題を解決するために、転写装置において、液体現像剤像が転写されるポリイミドまたはポリアミドイミドからなる基材層上に弾性層を有する像担持体ベルトと、所定距離離間して配設されかつ前記像担持体ベルトを巻き掛ける転写方向上流側の第1バックアップローラと転写方向下流側の第2バックアップローラと、これら第1及び第2バックアップローラにそれぞれ対応して配設された第1及び第2転写ローラと、これら第1及び第2転写ローラに巻き掛けられて転写材を支持するポリイミドまたはポリアミドイミドからなる転写材支持ベルトを備えることを特徴とする。像担持体ベルトが弾性層を備えているため、凹凸の大きい転写材への転写性に優れ、凹部にもきれいな画像を転写でき、転写材は第1転写ニップの開始位置から第2転写ニップ終了位置までの像担持体ベルトと転写材支持ベルトとの間に挟持されて密着して移動するので良好な転写が行われ、途中転写材が大きく湾曲することが無いので転写材の通過性を向上することができる。
本第2発明は、本第1発明の転写装置において、前記液体現像剤のキャリア液をミネラルオイルまたはシリコーンオイルとすることを特徴とする。
本第3発明は、本第1又は第2発明の転写装置において、前記第1及び第2バックアップローラ、前記第1及び第2転写ローラ及び像担持体ベルトの弾性層の硬度の関係を下記のように設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
H4>H1、H4>H5、H2>H3、H2>H5
(但し、H1は第2バックアップローラの硬度、H2は第1バックアップローラの硬度、H3は第1転写ローラの硬度、H4は第2転写ローラの硬度、H5は像担持体ベルトの弾性層の硬度)硬度は、JIS K 6253(1993)従って測定し、タイプAを用いた。第1バックアップローラと第1転写ローラによる第1転写ニップでは、第1バックアップローラの硬度が、第1転写ローラ及び像担持体ベルトの弾性層の硬度より高硬度であるため、第1転写ローラ側が凹んだ湾曲面となり転写ニップの幅を確保でき転写性が向上し、さらに、像担持体ベルト上の液体現像剤像からの余剰キャリアの回収性が向上する。第2バックアップローラと第2転写ローラによる第2転写ニップでは、第2転写ローラの硬度が、第2バックアップローラの硬度と像担持体ベルトの弾性層の硬度より高硬度であるため、像担持体ベルトの弾性層が第1バックアップローラ側に凹んだ湾曲面となり、転写材の像担持体ベルトからの剥離性が向上し、転写材の像担持体ベルトへの巻き付きを防止する。第1転写ニップと第2転写ニップで夫々異なる機能を分担させて効率の良い転写装置とすることができる。
H4>H1、H4>H5、H2>H3、H2>H5
(但し、H1は第2バックアップローラの硬度、H2は第1バックアップローラの硬度、H3は第1転写ローラの硬度、H4は第2転写ローラの硬度、H5は像担持体ベルトの弾性層の硬度)硬度は、JIS K 6253(1993)従って測定し、タイプAを用いた。第1バックアップローラと第1転写ローラによる第1転写ニップでは、第1バックアップローラの硬度が、第1転写ローラ及び像担持体ベルトの弾性層の硬度より高硬度であるため、第1転写ローラ側が凹んだ湾曲面となり転写ニップの幅を確保でき転写性が向上し、さらに、像担持体ベルト上の液体現像剤像からの余剰キャリアの回収性が向上する。第2バックアップローラと第2転写ローラによる第2転写ニップでは、第2転写ローラの硬度が、第2バックアップローラの硬度と像担持体ベルトの弾性層の硬度より高硬度であるため、像担持体ベルトの弾性層が第1バックアップローラ側に凹んだ湾曲面となり、転写材の像担持体ベルトからの剥離性が向上し、転写材の像担持体ベルトへの巻き付きを防止する。第1転写ニップと第2転写ニップで夫々異なる機能を分担させて効率の良い転写装置とすることができる。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれかの転写装置において、前記第1バックアップローラを前記像担持体ベルトの駆動ローラとすることを特徴とする。
本第5発明は、本第1〜第4発明のいずれかの転写装置において、前記第1バックアップローラと前記第1転写ローラ間の圧接荷重を前記第2バックアップローラと前記第2転写ローラ間の圧接荷重より大きくすることを特徴とする。第1転写ニップの圧接荷重を第2転写ニップの圧接荷重より大きくすることにより、第1転写ニップでの転写性向上の機能、第2転写ニップでの転写材の剥離性向上の機能がより発揮される。
本第6発明は、本第1〜第5発明のいずれかの転写装置において、前記第1及び第2転写ローラに巻き掛けられた前記転写材支持ベルトの駆動ローラを前記第1転写ローラとすることを特徴する。
本第8発明は、画像形成装置において、回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像をトナーと液体キャリアとからなる液体現像剤で現像して潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上の液体現像剤像を像担持体ベルトに転写する一次転写ユニットと、前記像担持体ベルト上の液体現像剤像を搬送されてくる転写材に転写する転写装置とを少なくとも備え、前記転写装置は、前記請求項1〜6のいずれかに記載の転写装置であることを特徴とする。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的にかつ部分的に示す図である。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的にかつ部分的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体2Y,2M,2C,2Kを備えている。ここで、各感光体2Y,2M,2C,2Kにおいて、2Yはイエローの感光体、2Mはマゼンタの感光体、2Cはシアンの感光体、2Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY,M,C,Kを添えて各色の部材を表す。各感光体2Y,2M,2C,2Kは、図1に示す例ではいずれも、感光体ドラムから構成されている。なお、各感光体2Y,2M,2C,2Kは、無端ベルト状に構成することもできる。
これらの感光体2Y,2M,2C,2Kは、いずれも作動時に図1に矢印で示すように時計回りに回転するようにされている。各感光体2Y,2M,2C,2Kの周囲には、それぞれ、それらの回転方向上流側から順に、帯電部材3Y,3M,3C,3K、露光装置4Y,4M,4C,4K、現像装置5Y,5M,5C,5K、感光体スクイーズ装置6Y,6M,6C,6K、一次転写装置7Y,7M,7C,7K、および除電装置8Y,8M,8C,8Kが配設されている。なお、図示しないが、各除電装置8Y,8M,8C,8Kと各帯電部材3Y,3M,3C,3Kとの間には、それぞれ感光体クリーニング装置が配設されている。
また、画像形成装置1は、中間転写媒体である無端状の中間転写ベルト10を備えている。この中間転写ベルト10は図示しないモータの駆動力が伝達されるベルト駆動ローラ11および一対の従動ローラ12,13に張架されて図1において反時計回りに回転可能に設けられている。その場合、ベルト駆動ローラ11と一方の従動ローラ12は互いに、搬送されてくる紙等の転写材の矢印で示す移動方向に所定間隔を置いて隣接して配設されている。また、ベルト駆動ローラ11と他方の従動ローラ13は互いに各感光体2Y,2M,2C,2Kのタンデム配置方向に沿って離間して配設されている。更に、中間転写ベルト10はテンションローラ14によって所定のテンションが付与されて、たるみが除去されるようになっている。このテンションローラ14は、一方の従動ローラ12より中間転写ベルト10の回転(移動)方向下流側でかつ他方の従動ローラ13より中間転写ベルト10の回転(移動)方向上流側に配設されている。
中間転写ベルト10は、図4に示されるように、基材層10aに弾性層10bが積層され、弾性層10bの表面にコート層10cが形成された複層構造となっている。弾性層10bを備えた複層構造とすることにより中間転写ベルト10を厚み方向へ適度な弾性を持たせ感光体2Y,2M,2C,2Kからの液体現像剤像の転写性及び転写材への転写性が向上し、特に、凹凸の大きい転写性に優れ、凹部にもきれいな画像を転写できる。基材層10aを構成する材料は、ポリイミド樹脂、またはポリアミドイミド樹脂等であり、弾性層10bを構成する材料は、ポリウレタンゴム等であり、コート層10cを構成する材料はフッ素樹脂等である。
なお、この例の画像形成装置1では、各感光体2Y,2M,2C,2Kおよび各現像装置5Y,5M,5C,5Kは中間転写ベルト10の回転方向上流側から色Y、M、C、Kの順に配設されているが、これらの各色Y、M、C、Kの配置順は任意に設定することができる。
各一次転写装置7Y,7M,7C,7Kより中間転写ベルト10の回転方向下流側の各一次転写装置7Y,7M,7C,7Kの近傍には、それぞれ、中間転写ベルトスクイーズ装置15Y,15M,15C,15Kが配設されている。更に、中間転写ベルト10のベルト駆動ローラ11側には二次転写装置16が設けられ、また中間転写ベルト10の従動ローラ13側には中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。
なお、図示しないが、この例の画像形成装置1は、二次転写を行う従来の一般的な画像形成装置と同様に、二次転写装置16より転写材搬送方向上流側に例えば紙等の転写材を収納する転写材収納装置と、この転写材収納装置からの転写材を二次転写装置16へ搬送供給するレジストローラ対とを備えている。また、この画像形成装置1は、同様に二次転写装置16より転写材搬送方向下流側に定着装置および排紙トレイを備えている。
各帯電部材3Y,3M,3C,3Kはそれぞれ例えば帯電ローラからなる。各帯電部材3Y,3M,3C,3Kには、図示しない電源装置から液体現像剤の帯電極性と同極性のバイアスがそれぞれ印加される。そして、各帯電部材3Y,3M,3C,3Kは、それぞれ、対応する感光体2Y,2M,2C,2Kを帯電するようになっている。また、各露光装置4Y,4M,4C,4Kは、それぞれ、対応する帯電された感光体2Y,2M,2C,2K上に、例えばレーザ走査光学系等からレーザ光を照射することによって静電潜像を形成するようになっている。
各現像装置5Y,5M,5C,5Kは、それぞれ、現像剤供給部18Y,18M,18C,18Kと、現像ローラ19Y,19M,19C,19Kと、トナー帯電用コロナ帯電器20Y,20M,20C,20Kと、現像ローラクリーナ21Y,21M,21C,21Kと、現像ローラクリーナ回収液貯留部22Y,22M,22C,22Kとを備えている。
各現像剤供給部18Y,18M,18C,18Kは、それぞれ、トナー粒子および不揮発性液体キャリアからなる液体現像剤23Y,23M,23C,23Kを収納する現像剤容器24Y,24M,24C,24Kと、現像剤汲み上げローラ25Y,25M,25C,25Kと、アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kと、現像剤規制ブレード27Y,27M,27C,27Kとを備えている。
各現像剤容器24Y,24M,24C,24K内に収納される液体現像剤23Y,23M,23C,23Kにおいて、トナーとしては、トナーに使用される公知の熱可塑性樹脂中へ同じく公知の顔料等の着色剤を分散させた例えば平均粒径1μmの粒子を用いることができる。一方、液体キャリアとしては、低粘性低濃度の液体現像剤の場合は、例えばIsopar(商標:エクソン社)の絶縁性液体キャリアを用いることができる。また、液体キャリアとして、高粘性高濃度の液体現像剤の場合は、例えば、有機溶媒、フェニルメチルシロキサン、ジメチルポリシロキサンおよびポリジメチルシクロシロキサン等の引火点210℃以上のシリコーンオイル、鉱物油、沸点170℃以上で40℃での粘度が3mPa・sの比較的低粘度の流動パラフィンなどの脂肪族飽和炭化水素、ノルマルパラフィン、植物油、食用油、高級脂肪酸エステル、等の絶縁性液体キャリアを用いることができる。そして、液体現像剤23Y,23M,23C,23Kはトナー粒子を液体キャリアへ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%としたものである。
各現像剤汲み上げローラ25Y,25M,25C,25Kは、それぞれ、各現像剤容器24Y,24M,24C,24K内の液体現像剤23Y,23M,23C,23Kを汲み上げて各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kに供給するローラである。各現像剤汲み上げローラ25Y,25M,25C,25Kは、いずれも図1において矢印で示す時計まわりに回転するようにされている。また、各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kは、いずれも、円筒状の部材で表面に微細かつ一様に螺旋状の溝を形成したローラである。溝の寸法は、例えば、溝ピッチが約170μm、溝深さが約30μmに設定される。もちろん、溝の寸法はこれらの値に限定されることはない。各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kは、いずれも各現像ローラ19Y,19M,19C,19Kと同じ方向で図1において矢印で示す反時計まわりに回転するようにされている。なお、各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kは、いずれも各現像ローラ19Y,19M,19C,19Kと連れ回りで回転するようにすることもできる。すなわち、アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kの回転方向は、限定されず任意である。
各現像剤規制ブレード27Y,27M,27C,27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kの表面に当接して設けられている。これらの現像剤規制ブレード27Y,27M,27C,27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kの表面に当接する、ウレタンゴム等からなるゴム部と、このゴム部を支持する金属等の板とから構成されている。そして、各現像剤規制ブレード27Y,27M,27C,27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kの溝部以外の表面に付着する液体現像剤をゴム部で掻き落として除去する。したがって、各アニロクスローラ26Y,26M,26C,26Kは、それらの溝部内に付着する液体現像剤のみを各現像ローラ19Y,19M,19C,19Kに供給するようになっている。
各現像ローラ19Y,19M,19C,19Kは、いずれも、例えば幅約320mmの円筒状の部材であり、例えば鉄等金属シャフトの外周部に、導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。これらの現像ローラ19Y,19M,19C,19Kはそれぞれ各感光体2Y,2M,2C,2Kに当接され、かつ図1において矢印で示すように反時計まわりに回転するようにされている。
各トナー帯電用コロナ帯電器20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ電圧を印加されて、対応する各現像ローラ19Y,19M,19C,19Kを帯電するようになっている。
更に、各現像ローラクリーナ21Y,21M,21C,21Kは、それぞれ、対応する現像ローラ19Y,19M,19C,19Kの表面に当接する例えばゴム等で構成され、現像ローラ19Y,19M,19C,19Kに残留する現像剤を掻き落として除去するためのものである。更に、各現像ローラクリーナ回収液貯留部22Y,22M,22C,22Kは、それぞれ、各現像ローラクリーナ21Y,21M,21C,21Kによって現像ローラ19Y,19M,19C,19Kから掻き落とされた現像剤を貯留するタンク等の容器から構成されている。
更に、この例の画像形成装置1は、それぞれ液体現像剤23Y,23M,23C,23Kを現像剤容器24Y,24M,24C,24Kに補給する現像剤補給装置30Y,30M,30C,30Kを備えている。これらの現像剤補給装置30Y,30M,30C,30Kは、それぞれ、トナータンク31Y,31M,31C,31Kと、キャリアタンク32Y,32M,32C,32Kと、撹拌装置33Y,33M,33C,33Kとを備えている。
各トナータンク31Y,31M,31C,31Kには、それぞれ各高濃度液体トナー34Y,34M,34C,34Kが収納されている。また、各キャリアタンク32Y,32M,32C,32Kには、それぞれ各液体キャリア(キャリアオイル)35Y,35M,35C,35Kが収納されている。更に、各撹拌装置33Y,33M,33C,33Kには、各トナータンク31Y,31M,31C,31Kからの所定量の各高濃度液体トナー34Y,34M,34C,34Kと各キャリアタンク32Y,32M,32C,32Kからの所定量の各液体キャリア35Y,35M,35C,35Kとが供給されるようになっている。
そして、各撹拌装置33Y,33M,33C,33Kは、それぞれ、供給された各高濃度液体トナー34Y,34M,34C,34Kおよび各液体キャリア35Y,35M,35C,35Kをそれぞれ混合撹拌して各現像装置5Y,5M,5C,5Kで使用する液体現像剤23Y,23M,23C,23Kを作製する。各撹拌装置33Y,33M,33C,33Kでそれぞれ作製された各液体現像剤23Y,23M,23C,23Kは、それぞれ各現像剤容器24Y,24M,24C,24Kに供給されるようになっている。
各感光体スクイーズ装置6Y,6M,6C,6Kは、それぞれ、スクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kと、スクイーズローラクリーナ37Y,37M,37C,37Kと、スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器38Y,38M,38C,38Kとを備えている。各スクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kは、それぞれ、各感光体2Y,2M,2C,2Kと各現像ローラ19Y,19M,19C,19Kとの当接部(ニップ部)より各感光体2Y,2M,2C,2Kの回転方向下流側に設置されている。そして、これらのスクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kは、それぞれ、各感光体2Y,2M,2C,2Kと逆方向(図1において反時計回り)に回転されて、各感光体2Y,2M,2C,2K上の液体キャリアを除去するようになっている。
各スクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kとしては、いずれも、金属製芯金の表面に導電性ウレタンゴム等の弾性部材とフッ素樹脂製表層を配した弾性ローラが好適である。また、各スクイーズローラクリーナ37Y,37M,37C,37Kは、いずれもゴム等の弾性体からなり、それぞれ対応するスクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kの表面に当接され、これらのスクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kに残留する液体キャリアを掻き落として除去するものである。更に、各スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器38Y,38M,38C,38Kは、それぞれ対応するスクイーズローラクリーナ37Y,37M,37C,37Kが掻き落とした現像剤を貯留するタンク等の容器である。
各一次転写装置7Y,7M,7C,7Kは、それぞれ、中間転写ベルト10を各感光体2Y,2M,2C,2Kに当接させる一次転写用のバックアップローラ39Y,39M,39C,39Kを備えている。各バックアップローラ39Y,39M,39C,39Kは、トナー粒子の帯電極性と逆極性の例えば約−200Vが印加されて、各感光体2Y,2M,2C,2K上の各色のトナー像(液体現像剤像)を中間転写ベルト10に一次転写する。また、各除電装置8Y,8M,8C,8Kは、それぞれ、一次転写後に各感光体2Y,2M,2C,2Kに残留する電荷を除去するものである。
各中間転写ベルトスクイーズ装置15Y,15M,15C,15Kは、それぞれ、中間転写ベルトスクイーズローラ40Y,40M,40C,40Kと、中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Y,41M,41C,41Kと、中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ回収液貯留容器42Y,42C,42K,42Kとを備えている。各中間転写ベルトスクイーズローラ40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ中間転写ベルト10上の対応する色の液体キャリアを回収するものである。また、各中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Y,41M,41C,41Kは、それぞれ中間転写ベルトスクイーズローラ40Y,40M,40C,40Kのローラ上の回収した液体キャリアを掻き取るものである。これらの中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Y,41M,41C,41Kは、それぞれ各スクイーズローラクリーナ37Y,37M,37C,37Kと同様にゴム等の弾性体からなっている。更に、各中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ回収液貯留容器42M,42C,42K,42Kは、それぞれ各中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Y,41M,41C,41Kで掻き取った液体キャリアを回収貯留するものである。
二次転写装置16は、互いに転写材移動方向に沿って所定間隔離間して配置された一対の二次転写ローラを備えている。これらの一対の二次転写ローラのうち、転写材の移動方向の上流側に配置される二次転写ローラが第1二次転写ローラ43である。また、一対の二次転写ローラのうち、転写材の移動方向の下流側に配置される二次転写ローラが第2二次転写ローラ44である。そして、これらの第1、第2二次転写ローラ43,44には、無端状の転写材支持ベルト46が掛け渡されている。その場合、転写材支持ベルト46にはテンションが付与されている。また、第1、第2二次転写ローラ43,44は、それぞれベルト駆動ローラ11および従動ローラ12に中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46を介して当接可能となっている。転写材支持ベルト46を第1二次転写ローラ43で駆動し、第2二次転写ローラ44により転写材支持ベルト46にテンションを付加する。転写材支持ベルト46は、ポリイミド樹脂またはポリアミドイミド樹脂製とする。
すなわち、これらの第1、第2二次転写ローラ43,44に掛け渡された転写材支持ベルト46は、ベルト駆動ローラ11および従動ローラ12に掛けられた中間転写ベルト10に転写材を密着させるとともに、転写材を中間転写ベルト10に密着させた状態で転写材を搬送しながら、中間転写ベルト10上の各色のトナー像が合わせられたカラーのトナー像(液体現像剤像)を転写材に二次転写するようになっている。
その場合、ベルト駆動ローラ11および従動ローラ12は、それぞれ二次転写時の二次転写ローラ43,44のバックアップローラとしても機能する。すなわち、ベルト駆動ローラ11は二次転写装置16において従動ローラ12より転写材の移動方向上流側に配置される第1バックアップローラとして兼用される。また、従動ローラ12は二次転写装置16においてベルト駆動ローラ11より転写材の移動方向下流側に配置される第2バックアップローラとして兼用される。更に、下流側転写ローラ44は転写材支持ベルト46にテンションを付与している。
したがって、二次転写装置16に搬送されてきた転写材は、第1二次転写ローラ43とベルト駆動ローラ11との圧接開始位置(ニップ開始位置)から第2二次転写ローラ44と従動ローラ12との圧接終了位置(ニップ終了位置)までの転写材の所定の移動領域で中間転写ベルト10に密着される。これにより、中間転写ベルト10上のフルカラーのトナー像が、中間転写ベルトに密着した状態の転写材に所定時間にわたって二次転写されるので、良好な二次転写が行われる。
一方、第2二次転写ローラ44の径は、従動ローラ12の径より小さく設定される。したがって、 転写材が中間転写ベルト10と転写材支持ベルト46との間に挟持され、二次転写位置での転写材の通過性は良好に保持される。また、転写材は第2二次転写ローラ44と従動ローラ12との圧接位置の通過後に中間転写ベルト10から容易に剥離するようになる。
また、二次転写装置16は、転写材支持ベルト46に対して、転写材支持ベルトクリーナ45と転写材支持ベルトクリーナ回収液貯留容器47とを備えている。転写材支持ベルトクリーナ45は、各スクイーズローラクリーナ37Y,37M,37C,37Kと同様にゴム等の弾性体からなる。そして、この転写材支持ベルトクリーナ45は転写材支持ベルト46に当接されて二次転写後に転写材支持ベルト46の表面に残留する液体現像剤等の異物を掻き落として除去する。また、転写材支持ベルトクリーナ回収液貯留容器47は、転写材支持ベルトクリーナ45によって転写材支持ベルト46から掻き落とされた現像剤を回収して貯留する。したがって、転写材支持ベルト46に付着する液体現像剤等の異物による次の転写材への影響を防止することができる。
第1二次転写ローラ43の硬度H3をベルト駆動ローラ11(第1バックアップローラ)の硬度H2より小さくし、中間転写ベルト10の弾性層10bの硬度H5をベルト駆動ローラ11(第1バックアップローラ)の硬度H2より小さくする。このようにすることにより、図3に示すように、二次転写時に第1二次転写ローラ43がベルト駆動ローラ11(第1バックアップローラ)に転写材支持ベルト46、中間転写ベルト10を介して圧接された時、第1二次転写ローラ43の圧接部(第1転写ニップ部)が弾性層10bを備えた中間転写ベルト10と共に第1二次転写ローラ43側に凹んだ湾曲面になる。したがって、第1二次転写ローラ43の圧接部(第1転写ニップ部)では広いニップ幅を確保でき転写性が向上する。
一方、第2二次転写ローラ44の硬度H1を従動ローラ12(第2バックアップローラ)の硬度H4より小さくし、従動ローラ12(第2バックアップローラ)の硬度H4を中間転写ベルト10の弾性層10bの硬度H5より大きくする。このようにすることにより、図3に示すように、二次転写時に第2二次転写ローラ44が従動ローラ12(第2バックアップローラ)に転写材支持ベルト46、中間転写ベルト10を介して圧接された時、第2二次転写ローラ44の圧接部(第2転写ニップ部)が弾性層10bを備えた中間転写ベルト10と共に従動ローラ12側に凹んだ湾曲面になる。したがって、第2二次転写ローラ44の圧接部(第2転写ニップ部)では転写材Sの剥離性が向上し、転写材Sの中間転写ベルト10への巻き付きを防止できる。
二次転写装置16に搬送されてきた転写材Sは、第1二次転写ローラ43とベルト駆動ローラ11(第1バックアップローラ)との圧接開始位置(第1転写ニップ開始位置)から第2二次転写ローラ44と従動ローラ12(第2バックアップローラ)との圧接終了位置(第2転写ニップ終了位置)までの転写材Sの所定の移動領域で中間転写ベルト10に密着される。これにより、中間転写ベルト10上のフルカラーのトナー像が、中間転写ベルトに密着した状態の転写材に所定時間にわたって二次転写され、各ローラの硬度と中間転写ベルト10の弾性層10bの硬度の関係を上記のように設定することにより、第1転写ニップ部で転写性を向上させ、第2転写ニップ部で転写材Sの剥離性を向上させ、転写材Sの通過性がよく中間転写ベルトに巻き付くことがなく良好な二次転写が行われる。
中間転写ベルトクリーニング装置17は、中間転写ベルトクリーナ49と中間転写ベルトクリーナ回収液貯留容器50とを備えている。中間転写ベルトクリーナ49は中間転写ベルト10に当接されて二次転写後に中間転写ベルト10の表面に残留する現像剤を掻き落として除去するものである。その場合、従動ローラ13は中間転写ベルトクリーニング時のバックアップローラとしても機能する。この中間転写ベルトクリーナ49はゴム等の弾性体からなっている。また、中間転写ベルトクリーナ回収液貯留容器50は、中間転写ベルトクリーナ49が中間転写ベルト10から掻き落とした現像剤を回収して貯留するものである。
更に、転写材がベルト駆動ローラ11および第1二次転写ローラ43の圧接部および従動ローラ12および第2二次転写ローラ44の圧接部にそれぞれ進入開始するとき、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46はともに抵抗を受けてそれぞれ緩みを生じようとする。そこで、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト47にテンションを付与している。これにより、前述のように中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46が抵抗を受けて緩みを生じようとしても、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46は緊張状態に保持される。したがって、ベルト駆動ローラ11および第1二次転写ローラ43の圧接位置と従動ローラ12および第2二次転写ローラ44の圧接位置との間で、中間転写ベルト10から転写材への転写を効率よく行うことができる。しかも、転写材支持ベルト46による転写材の支持搬送を更に安定しかつ更に確実に行うことができる。
図2は、本発明に係る画像形成装置の他の実施形態を示す図である。なお、図1に示す実施形態と同じ構成要素には同じ符合を付して、その説明は省略する。図1に示される実施形態の画像形成装置においては、テンションローラ14により中間転写ベルト10にテンションを付与しているが、図2に示す実施形態の画像形成装置1は、テンションローラ14を備えていない。この例の画像形成装置1では、従動ローラ12によって中間転写ベルト10にテンションを付与している。つまり、従動ローラ12が中間転写ベルト10にテンションを付与するテンションローラとして兼用されている。これにより、専用のテンションローラを不要にすることができる。したがって、この例の画像形成装置1は転写材への転写を効率よく行いつつ、更に部品点数を削減できて画像形成装置1をより一層コンパクトに形成することができる。この例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の例と同じである。
次に、本発明の転写装置におけるベルト駆動ローラ11(第1バックアップローラ)、第1二次転写ローラ43、従動ローラ12(第2バックアップローラ)、第2二次転写ローラ44、中間転写ベルト10および転写材指示ベルト46の具体的な実施例を示す。
実施例1では、従動ローラ12(第2バックアップローラ)の硬度をH1、ベルト駆動ローラ11(第1バックアップローラ)の硬度をH2、第1二次転写ローラ43の硬度をH3、第2二次転写ローラ44の硬度をH4、像担持体ベルト10の弾性層10bの硬度をH5とした時、H4>H1、H4>H5、H2>H3、H2>H5になるように設定されている。中間転写ベルト10として、図2に示されるような、基材層10aとして厚さ100μmのポリイミドを用い、その上に弾性層10bとして厚さ600umのウレタンゴムを積層し、その上にコート層10cとして厚さ10μmのフッ素樹脂を被覆した。各実施例における硬度は、JIS K 6253(1993)従って測定し、タイプAを用いた。実施例1の表面抵抗、体積抵抗いずれも9乗を使用した。また、電気抵抗の測定は、ハイレスタ、URプローブで250V印加時の値である。
ベルト駆動ローラ11(第1バックアップローラ)と第1二次転写ローラ43による第1転写ニップでは、ベルト駆動ローラ11の硬度H2が、第1二次転写ローラ43の硬度H3及び像担持体ベルト10bの弾性層の硬度H5より高硬度であるため、図3に示されるように像担持体ベルト10の弾性層10bと第1二次転写ローラ43が凹んだ湾曲面となり転写ニップの幅を確保でき転写性が向上する。従動ローラ12(第2バックアップローラ)と第2二次転写ローラ44による第2転写ニップでは、第2二次転写ローラの硬度H4が、従動ローラ11の硬度H1及像担持体ベルト10の弾性層10bの硬度H5より高硬度であるため、像担持体ベルト10の弾性層10bと従動ローラ12が凹んだ湾曲面となり、転写材Sの像担持体ベルトからの剥離性が向上し、転写材の像担持体ベルトへの巻き付きを防止する。第1転写ニップと第2転写ニップで夫々異なる機能を分担させて効率の良い転写装置とすることができる。
実施例2においては、第1及び第2二次転写ローラ43、44、ベルト駆動ローラ11、従動ローラ12および中間転写ベルト10の弾性層10bの仕様は表1に示される実施例1と同じで、中間転写ベルト10の基材層10aおよび転写材支持ベルト46をポリアミドイミドとした点が実施例1と相違する。
比較例1においては、第1及び第2二次転写ローラ43、44、ベルト駆動ローラ11、従動ローラ12および中間転写ベルト10の弾性層10bの仕様は表1、表2に示される実施例1、実施例2と同じで、転写材支持ベルト46を中間転写ベルト10の基材層10aの材料と異なる材料とした点で実施例1、2と相違する。
図5は、実施例1〜5の転写装置を用いた二次転写の状態を示す図である。従動ローラ12への第2二次転写ローラ44の圧接荷重を300gfとし、ベルト駆動ローラ11への第1二次転写ローラ43の圧接荷重を45kgfである。すなわち、従動ローラ12への第2二次転写ローラ44の圧接荷重がベルト駆動ローラ11への第1二次転写ローラ43の圧接荷重より小さく設定した。そして、ベルト駆動ローラ11および第1二次転写ローラ43と従動ローラ12および第2二次転写ローラ44との間の距離は、28mmに設定した。更に、転写バイアスとしてベルト駆動ローラ11に直流電圧(DC)を+600〜2000Vの範囲で200V毎に印加するとともに、他のローラ12、43、44を接地(GND)した。転写材支持ベルト46の駆動ローラは第1二次転写ローラ43とした。中間転写ベルト10の周速は214mm/secである。
転写効率は、X−Liteの光学測定を用いて、中間転写ベルト上の二次転写前の転写トナー濃度および中間転写ベルト上の二次転写後の転写残りトナー濃度を測定し、次式
紙への転写効率[%]={(転写前トナー濃度−転写残りトナー濃度)/(転写前
トナー濃度)}×100
により計算した。
紙への転写効率[%]={(転写前トナー濃度−転写残りトナー濃度)/(転写前
トナー濃度)}×100
により計算した。
そして、転写バイアスとしての直流電圧(DC)を+600〜2000Vの範囲で200V毎に印加するたびに、数枚のフジゼロックスJ紙への印字を行い、印字毎に前述の転写前トナー濃度および前述の転写残りトナー濃度を測定して転写効率を計算し、その平均を転写効率として求めた。実施例1、2の実験結果、ベルト駆動ローラ11、第1二次転写ローラ43、従動ローラ12、第2二次転写ローラ44、転写材支持ベルト46および弾性層10bを備えた複層構造の中間転写ベルト10の組合せによる本実施例1、2では、転写効率は95%であった。また、紙の中間転写ベルト10への巻きつきも発生しなかった。ベルト駆動ローラ11および第1二次転写ローラ43および弾性層10bを備えた複層構造の中間転写ベルト10の1つのバックアップローラと1つの二次転写ローラの組合せたものを用いて、同じ条件で印字を行い、同様にして転写効率を求めた実験の結果、得られた転写効率は85%であった。これにより、本発明によれば、転写効率が向上して転写材の剥離性の良い良好な転写を実現できることが確認された。
また、比較例1に示すように、中間転写ベルト10の基材層10aをポリイミドとし転写材支持ベルト46の材料をNBRと異なる材料の組み合わせで、実施例1,2と同様な条件で評価を行ったところ、紙ズレ等の画像欠陥が発生した。実施例1の中間転写ベルト10の基材層10aと転写材支持ベルト46を同じ材料のポリイミドとした場合と実施例2の中間転写ベルト10の基材層10aと転写材支持ベルト46を同じ材料のポリアミドイミドとした場合、良好な画像品質を確保することができ、中間転写ベルト10の基材層10aと転写材支持ベルト46を同じ材料とすることが重要であることが判明した。
1…画像形成装置、2Y,2M,2C,2K…各色の感光体、5Y,5M,5C,5K…各色の現像装置、6Y,6M,6C,6K…感光体スクイーズ装置、7Y,7M,7C,7K…各色の一次転写装置、10…中間転写ベルト、11…ベルト駆動ローラ(第1バックアップローラ)、12…従動ローラ(第2バックアップローラ)、16…二次転写装置、23Y,23M,23C,23K…液体現像剤、43…第1二次転写ローラ、44…第2二次転写ローラ、45…転写材支持ベルトクリーナ、46…転写材支持ベルト、47…転写材支持ベルクリーナ回収液貯留容器
Claims (7)
- 液体現像剤像が転写されるポリイミドまたはポリアミドイミドからなる基材層上に弾性層を有する像担持体ベルトと、所定距離離間して配設されかつ前記像担持体ベルトを巻き掛ける転写方向上流側の第1バックアップローラと転写方向下流側の第2バックアップローラと、これら第1及び第2バックアップローラにそれぞれ対応して配設された第1及び第2転写ローラと、これら第1及び第2転写ローラに巻き掛けられて転写材を支持するポリイミドまたはポリアミドイミドからなる転写材支持ベルトを備えることを特徴とする転写装置。
- 液体現像剤のキャリア液をミネラルオイルまたはシリコーンオイルとすることを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
- 前記第1及び第2バックアップローラ、前記第1及び第2転写ローラ及び像担持体ベルトの弾性層の硬度の関係を下記のように設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の転写装置。
H4>H1、H4>H5、H2>H3、H2>H5
(但し、H1は第2バックアップローラの硬度、H2は第1バックアップローラの硬度、H3は第1転写ローラの硬度、H4は第2転写ローラの硬度、H5は像担持体ベルトの弾性層の硬度) - 前記第1バックアップローラを前記像担持体ベルトの駆動ローラとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の転写装置。
- 前記第1バックアップローラと前記第1転写ローラ間の圧接荷重を前記第2バックアップローラと前記第2転写ローラ間の圧接荷重より大きくすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の転写装置。
- 前記第1及び第2転写ローラに巻き掛けられた前記転写材支持ベルトの駆動ローラを前記第1転写ローラとすることを特徴する請求項1〜5のいずれかに記載の転写装置。
- 回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像をトナーと液体キャリアとからなる液体現像剤で現像して潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上の液体現像剤像を像担持体ベルトに転写する一次転写ユニットと、前記像担持体ベルト上の液体現像剤像を搬送されてくる転写材に転写する転写装置とを少なくとも備え、前記転写装置は、前記請求項1〜6のいずれかに記載の転写装置であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2007237787A JP2009069475A (ja) | 2007-09-13 | 2007-09-13 | 転写装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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JP2011065081A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
2007
- 2007-09-13 JP JP2007237787A patent/JP2009069475A/ja active Pending
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