JP2009139791A - 転写装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写効率をより一層良好にするとともに、転写ニップ部での転写材の通過性および剥離性を向上することのできる転写装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】転写装置において、液体現像剤像が転写される像担持体と、前記像担持体と当接部材に当接して転写ニップを形成する所定距離離間して配設される第1及び第2転写ローラと、前記第1及び第2の転写ローラに張架される転写ベルトと、前記第1及び第2転写ローラにそれぞれ配した転写バイアス印加手段と、転写材搬送方向の上流側の第1転写ローラの転写バイアス値をV1とし転写材搬送方向の下流側の第2転写ローラの転写バイアス値をV2としたとき、V1>V2となるように前記転写バイアス印加手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】転写装置において、液体現像剤像が転写される像担持体と、前記像担持体と当接部材に当接して転写ニップを形成する所定距離離間して配設される第1及び第2転写ローラと、前記第1及び第2の転写ローラに張架される転写ベルトと、前記第1及び第2転写ローラにそれぞれ配した転写バイアス印加手段と、転写材搬送方向の上流側の第1転写ローラの転写バイアス値をV1とし転写材搬送方向の下流側の第2転写ローラの転写バイアス値をV2としたとき、V1>V2となるように前記転写バイアス印加手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、トナーを不揮発性キャリア液に分散させた液体現像剤を用いて潜像担持体上の潜像を現像して液体現像剤像を形成し、潜像担持体上の液体現像剤像を像担持体上に転写し、像担持体上に転写された液体現像剤像を紙等の転写材に転写する転写装置およびこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、液体現像剤を用いた画像形成装置では、トナーを不揮発性キャリア液に分散させた液体現像剤を用いて潜像担持体上の潜像を現像して液体現像剤像を形成し、その液体現像剤像を像担持体に複数回の転写を繰り返して重ね合わせてフルカラーの画像を形成し、その画像を一括して紙等の転写材に転写することが行われている。このような画像形成装置において、像担持体上の重ね合わせた画像を転写材に一括して転写する場合、重ね合わせ画像の固形分濃度の上昇により転写効率が低下するという不具合が発生する。特開2000−122427号公報には、このような不具合の発生を抑制するために、像担持体上に複数の色を重ね合わせる際、二色目以降の現像に使用する液体現像剤のトナー固形分率を、一色目の現像に使用する液体現像剤のトナー固形分率より低くし、像担持体に形成された重ね合わせ画像を、電気泳動による転写がされやすくする画像形成方法が提案されている。
特開2000−122427号公報。
トナーを不揮発性キャリア液に分散させた液体現像剤を用いる画像形成方法において、像担持体上に複数の色の液体現像剤像を重ね合わせる方式では、像担持体上に転写されたトナー層は色重ねが行われるたびに像担持体へ押し付けられる電界を受けることになる。特に1色目のトナーはその影響が顕著であり、例えば4色の現像ユニットを有する方式の場合、1色目が像担持体に転写された後3回の電界を受けることになる。電界を受けるたびに、トナー粒子は像担持体に押し付けられるため付着力が増加して、像担持体から引き剥がすのが難しくなり転写効率が低下するという問題が発生する。
また、像担持体上にキャリア液を回収するスクイーズ機構を有する場合、スクイーズニップを通過することで像担持体へ押し付けられる電界を受け、これによって、トナー粒子の像担持体への付着力が増加して、像担持体から引き剥がすのが難しくなり転写効率が低下するという問題が発生する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、転写効率をより一層良好にするとともに、転写ニップ部での転写材の通過性および剥離性を向上することのできる転写装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本第1発明は、転写装置において、液体現像剤像が転写される像担持体と、前記像担持体と当接部材に当接して転写ニップを形成する所定距離離間して配設される第1及び第2転写ローラと、前記第1及び第2の転写ローラに張架される転写ベルトと、前記第1及び第2転写ローラにそれぞれ配した転写バイアス印加手段と、転写材搬送方向の上流側の第1転写ローラの転写バイアス値をV1とし転写材搬送方向の下流側の第2転写ローラの転写バイアス値をV2としたとき、V1>V2となるように前記転写バイアス印加手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。V1>V2として前半の電圧を高めに設定することで、転写ニップ入口でトナー層に対してトナー帯電と逆極性の微小放電を発生させる。この微小放電によりトナー層には像担持体から引き剥がされる方向の電界が付与され、トナー層が転写ニップに入る前にトナー粒子の像担持体への付着力を弱めることが出来る。一方で、V1>V2として後半の電圧を低めに設定することで転写ニップ出口での放電を抑制し、転写材が放電により帯電されて像担持体に巻き付いたり、転写材に転写されたトナーが放電によって乱れることを防止することができる。この結果、像担持体上での色重ねやスクイーズによりトナー粒子が像担持体に強く付着するような状況においても転写材への良好な転写が可能となる。
本第2発明は、本第1発明の転写装置において、前記像担持体はベルトで構成された像担持体ベルトであり、転写ベルトを巻きかける対向ローラを備え、前記第1及び第2転写ローラの両方が対向ローラに当接することを特徴とする。片方の転写ローラが当接されない場合、実際のニップにおいては当接されているほうの印加電圧の影響を強く受けるため、ニップ前半と後半に実際に付与される電圧に明確な差を設けることが困難となる。これに対して、第1および第2転写ローラ共に対向ローラに当接させ、第1転写ローラおよび第2転写ローラに独立の電圧を印加することで、ニップ前半および後半に実際に付与される電圧に明確な差を設けることが可能となる。
本第3発明は、本第1または第2発明の転写装置において、前記第2転写ローラの径を前記第1転写ローラの径より小さくすることを特徴とする。第2転写ローラに対して第1転写ローラの径を大きくすることで、転写ニップにおいて強い電圧が印加される領域を長く確保する。これによって、ニップ内で強い転写力を確保することが可能となり、上記ニップ入口での微小放電の効果と併せて、良好な転写性を得ることが出来る。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれかの転写装置において、前記第2転写ローラの硬度を前記第2転写ローラに当接する対向ローラの硬度より低硬度とすることを特徴とする。対向ローラに対して第2転写ローラの硬度を低く設定することで、対向ローラと第2転写ローラによって形成されるニップ部において第2転写ローラ側をより大きく変形させる。 これにより、ニップ出口において転写材が第2転写ローラ側へと引き付けられるような姿勢で排出されるようにする。結果、上記ニップ出口での放電抑制と併せて、転写材が像担持体に巻き付くことを防止できる。
本第5発明は、画像形成装置において、回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像を液体現像剤で現像して潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上の液体現像剤像を像担持体に転写する一次転写ユニットと、前記像担持体上の液体現像剤像を搬送されてくる転写材に転写する転写装置とを少なくとも備え、前記転写装置は、本第1〜第4発明のいずれかの転写装置であることを特徴とする。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の第1の実施形態を模式的にかつ部分的に示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態の画像形成装置1は、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体2Y、2M、2C、2Kを備えている。ここで、各感光体2Y、2M、2C、2Kにおいて、2Yはイエローの感光体、2Mはマゼンタの感光体、2Cはシアンの感光体、2Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY、M、C、Kを添えて各色の部材を表す。各感光体2Y、2M、2C、2Kは、図1に示す例ではいずれも、感光体ドラムから構成されている。なお、各感光体2Y、2M、2C、2Kは、無端ベルト状に構成することもできる。
これらの感光体2Y、2M、2C、2Kは、いずれも作動時に図1に矢印で示すように時計回りに回転するようにされている。各感光体2Y、2M、2C、2Kの周囲には、それぞれ、それらの回転方向上流側から順に、帯電部材3Y、3M、3C、4K、露光装置4Y、4M、4C、4K、現像装置5Y、5M、5C、5K、一次転写装置7Y、7M、7C、7K、感光体クリーニング装置8Y、8M、8C、8K、が配設されている。
また、第1の実施形態の画像形成装置1は、像担持体である無端状の中間転写ベルト10を備えている。この中間転写ベルト10は図示しないモータの駆動力が伝達されるベルト駆動ローラ11および一対の従動ローラ12に張架されて図1において反時計回りに回転可能に設けられている。
中間転写ベルト10は、図8に示されるように、屈曲耐久性に優れるとともにベルトテンションによる伸びが少なく、弾性層を被覆する被覆工程で加熱工程があっても耐熱特性に優れるポリイミド樹脂等からなる基材層10a(例、厚さ100μm)、ウレタンゴム(硬度JIS−A30°)等からなり、基材層10aの表面を被覆する弾性層10b(例、厚さ200μm)、フッ素樹脂からなるコート層10c(例、厚さ10μm)の3層からなる。なお、本実施形態のベルトの幅は324mmである。弾性層10bを備えた複層構造とすることにより中間転写ベルト10を厚み方向へ適度な弾性を持たせ感光体2Y、2M、2C、2Kからの液体現像剤像の転写性及び転写材への転写性が向上し、特に、凹凸の大きい転写性に優れ、凹部にもきれいな画像を転写できる。
なお、この例の画像形成装置1では、各感光体2Y、2M、2C、2Kおよび各現像装置5Y、5M、5C、5Kは中間転写ベルト10の回転方向上流側から色Y、M、C、Kの順に配設されているが、これらの各色Y、M、C、Kの配置順は任意に設定することができる。
各一次転写装置7Y、7M、7C、7Kより中間転写ベルト10の回転方向下流側の各一次転写装置7Y、7M、7C、7Kの近傍には、それぞれ、中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kが配設されている。更に、中間転写ベルト10のベルト駆動ローラ11側には二次転写装置16が設けられ、また中間転写ベルト10の従動ローラ13側には中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。中間転写ベルトクリーニング装置17は、中間転写ベルトクリーニングブレード49と中間転写ベルトクリーニング回収液貯留容器60により構成される。
なお、図示しないが、この例の画像形成装置1は、二次転写を行う従来の一般的な画像形成装置と同様に、二次転写装置16より転写材搬送方向上流側に例えば紙等の転写材を収納する転写材収納装置と、この転写材収納装置からの転写材を二次転写装置16へ搬送供給するレジストローラ対55とを備えている。また、この画像形成装置1は、同様に二次転写装置16より転写材搬送方向下流側に定着装置および排紙トレイを備えている。
各帯電部材3Y、3M、3C、3Kはそれぞれ例えばコロナ帯電器からなる。各帯電部材3Y、3M、3C、3Kには、図示しない電源装置から液体現像剤の帯電極性と同極性のバイアスがそれぞれ印加される。そして、各帯電部材3Y、3M、3C、3Kは、それぞれ、対応する感光体2Y、2M、2C、2Kを帯電するようになっている。また、各露光装置4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ、対応する帯電された感光体2Y、2M、2C、2K上に、例えばレーザ走査光学系等からレーザ光を照射することによって静電潜像を形成するようになっている。
各現像装置5Y、5M、5C、5Kは、それぞれ、現像剤供給部18Y、18M、18C、18Kと、現像ローラ19Y、19M、19C、19Kと、現像ローラクリーナ21Y、21M、21C、21Kと、現像ローラクリーナ回収液貯留部22Y、22M、22C、22Kとを備えている。
各現像剤供給部18Y、18M、18C、18Kは、それぞれ、トナー粒子および不揮発性液体キャリアからなる液体現像剤23Y、23M、23C、23Kを収納する現像剤容器24Y、24M、24C、24Kと、現像剤汲み上げローラ25Y、25M、25C、25Kと、アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kと、現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kとを備えている。
各現像剤容器24Y、24M、24C、24K内に収納される液体現像剤23Y、23M、23C、23Kにおいて、トナーとしては、トナーに使用される公知の熱可塑性樹脂中へ同じく公知の顔料等の着色剤を分散させた例えば平均粒径1μmの粒子を用いることができる。一方、液体キャリアとしては、低粘性低濃度の液体現像剤の場合は、例えばIsopar(商標:エクソン社)の絶縁性液体キャリアを用いることができる。また、液体キャリアとして、高粘性高濃度の液体現像剤の場合は、例えば、有機溶媒、フェニルメチルシロキサン、ジメチルポリシロキサンおよびポリジメチルシクロシロキサン等の引火点210℃以上のシリコーンオイル、鉱物油、沸点170℃以上で40℃での粘度が3mPa・sの比較的低粘度の流動パラフィンなどの脂肪族飽和炭化水素、ノルマルパラフィン、植物油、食用油、高級脂肪酸エステル、等の絶縁性液体キャリアを用いることができる。そして、液体現像剤23Y、23M、23C、23Kはトナー粒子を液体キャリアへ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%としたものである。
各現像剤汲み上げローラ25Y、25M、25C、25Kは、それぞれ、各現像剤容器24Y、24M、24C、24K内の液体現像剤23Y、23M、23C、23Kを汲み上げて各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kに供給するローラである。各現像剤汲み上げローラ25Y、25M、25C、25Kは、いずれも図1において矢印で示す時計まわりに回転するようにされている。また、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、いずれも、円筒状の部材で表面に微細かつ一様に螺旋状の溝を形成したローラである。溝の寸法は、例えば、溝ピッチが約170μm、溝深さが約30μmに設定される。もちろん、溝の寸法はこれらの値に限定されることはない。各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、いずれも各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kと同じ方向で図1において矢印で示す反時計まわりに回転するようにされている。なお、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、いずれも各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kと連れ回りで回転するようにすることもできる。すなわち、アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの回転方向は、限定されず任意である。
各現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの表面に当接して設けられている。これらの現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの表面に当接する、ウレタンゴム等からなるゴム部と、このゴム部を支持する金属等の板とから構成されている。そして、各現像剤規制ブレード27Y、27M、27C、27Kは、それぞれ、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kの溝部以外の表面に付着する液体現像剤をゴム部で掻き落として除去する。したがって、各アニロクスローラ26Y、26M、26C、26Kは、それらの溝部内に付着する液体現像剤のみを各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kに供給するようになっている。
各現像ローラ19Y、19M、19C、19Kは、いずれも、例えば幅約320mmの円筒状の部材であり、例えば鉄等金属シャフトの外周部に、導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。これらの現像ローラ19Y、19M、19C、19Kはそれぞれ各感光体2Y、2M、2C、2Kに当接され、かつ図1において矢印で示すように反時計まわりに回転するようにされている。
更に、各現像ローラクリーナ21Y、21M、21C、21Kは、それぞれ、対応する現像ローラ19Y、19M、19C、19Kの表面に当接する例えばゴム等で構成され、現像ローラ19Y、19M、19C、19Kに残留する現像剤を掻き落として除去するためのものである。更に、各現像ローラクリーナ回収液貯留部22Y、22M、22C、22Kは、それぞれ、各現像ローラクリーナ21Y、21M、21C、21Kによって現像ローラ19Y、19M、19C、19Kから掻き落とされた現像剤を貯留するタンク等の容器から構成されている。
各一次転写装置7Y、7M、7C、7Kは、それぞれ、中間転写ベルト10を各感光体2Y、2M、2C、2Kに当接させる一次転写用の一次転写ローラ39Y、39M、39C、39Kを備えている。各一次転写ローラ39Y、39M、39C、39Kは、トナー粒子の帯電極性と逆極性の例えば約−200Vが印加されて、各感光体2Y、2M、2C、2K上の各色のトナー像(液体現像剤像)を像担持体である中間転写ベルト10に一次転写する。一次転写後の感光体2Y、2M、2C、2K上に感光体クリーニング装置8Y、8M、8C、8Kが当接し残留した現像剤を掻き落として除去する。
不揮発性キャリアを用いる画像形成装置では、転写材に転写されたトナー像を熱によって溶融定着する工程でキャリア液が多量に存在すると定着不良が発生する。このため、スクイーズによってキャリア液量を定着可能なレベルまで減量することが必要である。
第1の実施形態の画像形成装置1は、中間転写ベルト10に中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kを配置する。中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kは、それぞれ、中間転写スクイーズローラ40Y、40M、40C、40Kと、中間転写スクイーズローラ当接部材50Y、50M、50C、50Kと、中間転写スクイーズローラクリーナ41Y、41M、41C、41Kと、中間転写スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器42Y、42C、42K、42Kとを備えている。
各中間転写スクイーズローラ40Y、40M、40C、40Kは、それぞれ中間転写ベルト10上の対応する色の液体キャリアを回収するものである。各中間転写スクイーズローラ40Y、40M、40C、40Kにトナー帯電と同極性の電圧を印加することでトナー粒子を中間転写ベルト10側に押し付けて、上澄みのキャリア液のみを除去する。
また、各中間転写スクイーズローラクリーナ41Y、41M、41C、41Kは、それぞれ中間転写スクイーズローラ40Y、40M、40C、40Kのローラ上の回収した液体キャリアを掻き取るものである。これらの中間転写スクイーズローラクリーナ41Y、41M、41C、41Kは、ゴム等の弾性体からなっている。更に、各中間転写スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器42M、42C、42K、42Kは、それぞれ各中間転写スクイーズローラクリーナ41Y、41M、41C、41Kで掻き取った液体キャリアを回収貯留するものである。
第1の実施形態の画像形成装置1は、一次転写部7Y、7M、7C、7Kで複数回の一次転写バイアスを印加され、更に、中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kで複数回の電圧が印加されるため、トナー粒子の中間転写ベルト10への付着力が強くなってしまい、二次転写装置16での転写材への二次転写効率が低下するという問題が発生する。
図9、図10を用いて、この問題を解決する本発明の二次転写装置16について詳しく説明する。二次転写装置16は、互いに転写材移動方向に沿って所定間隔離間して配置された一対の二次転写ローラを備えている。これらの一対の二次転写ローラのうち、転写材の移動方向の上流側に配置される二次転写ローラが第1転写ローラ43である。また、一対の二次転写ローラのうち、転写材の移動方向の下流側に配置される二次転写ローラが第2転写ローラ44である。第1及び第2転写ローラ43、44には、それぞれ別々に二次転写バイアスを印加する二次転写バイアス印加手段(図示せず)を備えている。
そして、これらの第1、第2転写ローラ43、44には、無端状の転写材支持ベルト46が掛け渡されている。その場合、転写材支持ベルト46にはテンションが付与されている。また、第1、第2転写ローラ43、44は、それぞれベルト駆動ローラ11に中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46を介して当接可能となっている。転写材支持ベルト46を第1転写ローラ43で駆動し、第2転写ローラ44により転写材支持ベルト46にテンションを付加する。転写材支持ベルト46は、例えば、ポリイミド樹脂またはポリアミドイミド樹脂製とする。
すなわち、これらの第1、第2転写ローラ43、44に掛け渡された転写材支持ベルト46は、ベルト駆動ローラ11および従動ローラ13に掛けられた中間転写ベルト10に転写材を密着させるとともに、転写材を中間転写ベルト10に密着させた状態で転写材を搬送しながら、中間転写ベルト10上の各色のトナー像が合わせられたカラーのトナー像(液体現像剤像)を転写材に二次転写するようになっている。その場合、ベルト駆動ローラ11は、二次転写時の第1及び第2転写ローラ43、44の当接部材としても機能する。
したがって、二次転写装置16に搬送されてきた転写材は、第1転写ローラ43とベルト駆動ローラ11との圧接開始位置(ニップ開始位置)から第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11との圧接終了位置(ニップ終了位置)までの転写材の所定の移動領域で中間転写ベルト10に密着される。これにより、中間転写ベルト10上のフルカラーのトナー像が、中間転写ベルトに密着した状態の転写材に所定時間にわたって二次転写されるので、良好な二次転写が行われる。
一方、第1転写ローラ43の径を第2転写ローラ44の径より大きくすることで、転写ニップにおいて強い電圧が印加される領域を長く確保することができ、ニップ内で強い転写力を確保することが可能となり、上記ニップ入口での微小放電の効果と併せて、良好な転写性を得ることが出来る。この実施形態では、第1転写ローラ43の径をφ35〜100mm、第2転写ローラ44の径をφ20〜60mmとした。但し、第2転写ローラ44の径は、第1転写ローラ43の径より小さいくする。
また、二次転写装置16は、転写材支持ベルト46に対して、転写材支持ベルトクリーナ45と転写材支持ベルトクリーナ回収液貯留容器47とを備えている。転写材支持ベルトクリーナ45は、各スクイーズローラクリーナ37Y、37M、37C、37Kと同様にゴム等の弾性体からなる。そして、この転写材支持ベルトクリーナ45は転写材支持ベルト46に当接されて二次転写後に転写材支持ベルト46の表面に残留する液体現像剤等の異物を掻き落として除去する。また、転写材支持ベルトクリーナ回収液貯留容器47は、転写材支持ベルトクリーナ45によって転写材支持ベルト46から掻き落とされた現像剤を回収して貯留する。したがって、転写材支持ベルト46に付着する液体現像剤等の異物による次の転写材への影響を防止することができる。
更に、第1転写ローラ43がベルト駆動ローラ11に中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46を介して当接可能にされる。これにより、転写材がベルト駆動ローラ11と第1転写ローラ43との圧接位置に進入開始したとき転写材が中間転写ベルト10に確実に密着される。これにより、中間転写ベルト10から転写材への液体現像剤像の転写が確実に開始される。また、ベルト駆動ローラ11と第1転写ローラ43との圧接位置を通過した転写材を中間転写ベルト1と転写材支持ベルト46との間に挟持するので、転写材を中間転写ベルト10から剥離する(浮く)のを抑制できる。したがって、更に一層良好な転写を行うことができる。更に、第1転写ローラ43およびベルト駆動ローラ11の当接位置と第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11の当接位置との間で、転写材支持ベルト46が中間転写ベルト10に巻き付く状態になる。これにより、転写材がこれらの当接位置間を移動する間、転写材を中間転写ベルト10に安定して密着させることができる。したがって、転写効率が更に良好になるとともに、転写材の搬送性も更に向上する。
更に、第2転写ローラ44の硬度を当接部材であるベルト駆動ローラ11の硬度より低く設定することで、ベルト駆動ローラ11と第2転写ローラ44によって形成されるニップ部において第2転写ローラ44側をより大きく変形させる。これにより、ニップ出口において転写材が第2転写ローラ側へと引き付けられるような姿勢で排出されるようにする。結果、上記ニップ出口での放電抑制と併せて、転写材が像担持体に巻き付くことを防止できる。この実施形態では、ベルト駆動ローラ11は、芯材として用いた鉄製の金属シャフトの外周面に、滑り止めのための表層部としてウレタンゴム層を1〜6mmの厚みで設けて、また、第1転写ローラ43は、芯材として用いた鉄製の金属シャフトの外周面に、表層部として例えば耐膨潤等の耐液性の厚み3〜10mmのウレタンゴム層を設けて、第2転写ローラ43は、芯材として用いた鉄製の金属シャフトの外周面に、表層部として例えば耐膨潤等の耐液性の厚み3〜10mmのウレタンゴム層を設けている。第2転写ローラ44のウレタンゴム層の厚みを当接部材であるベルト駆動ローラ11のウレタンゴム層の厚みより厚くし、第2転写ローラ44の硬度を当接部材であるベルト駆動ローラ11の硬度より低く設定している。
更に、転写材がベルト駆動ローラ11および第1転写ローラ43の圧接部およびベルト駆動ローラ11および第2転写ローラ44の圧接部にそれぞれ進入開始するとき、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46はともに抵抗を受けてそれぞれ緩みを生じようとする。そこで、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト47にテンションを付与している。これにより、前述のように中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46が抵抗を受けて緩みを生じようとしても、中間転写ベルト10および転写材支持ベルト46は緊張状態に保持される。したがって、ベルト駆動ローラ11および第1転写ローラ43の圧接位置とベルト駆動ローラ11および第2転写ローラ44の圧接位置との間で、中間転写ベルト10から転写材への転写を効率よく行うことができる。しかも、転写材支持ベルト46による転写材の支持搬送を更に安定しかつ更に確実に行うことができる。その場合、第2転写ローラ44を転写材支持ベルト46にテンションを付与するテンションローラとして兼用することで、専用のテンションローラを不要にすることができる。これにより、転写材への転写を効率よく行いつつ、部品点数を削減できて画像形成装置をコンパクトに形成することができる。
この実施形態の第1転写ローラ43とベルト駆動ローラ11とのニップ加重を30〜80kgfとし、第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11とのニップ加重を5〜40kgfとした。但し、第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11とのニップ加重は、第1転写ローラ43とベルト駆動ローラ11とのニップ加重より低く設定する。
この実施形態の中間転写ベルト10は、図8に示されるもので、電気抵抗108〜1010[Ω・cm]とし、転写材支持ベルト46の電気抵抗を10?〜1011Ω・cm]とし、第1転写ローラ43の電気抵抗を105〜109[Ω・cm]とし、第2転写ローラ44の電気抵抗を105〜109[Ω・cm]とし、第1及び第2転写ローラ43,44の当接部材であるベルト駆動ローラ11の電気抵抗を106〜108[Ω・cm]とした。
第1及び第2転写ローラ43、44は、それぞれ別々に二次転写バイアスを印加する二次転写バイアス印加手段(図示せず)を備えている。それぞれの二次転写バイアス印加手段は制御手段により印加する印加バイアス値を制御される。この実施形態では、複数色の一次転写部7Y、7M、7C、7Kで複数回の一次転写バイアスを印加されて色重ねされ、更に、中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kで複数回の電圧が印加されるため、トナー粒子の中間転写ベルト10への付着力が強くなった状態で二次転写されることになる。通常の二次転写バイアスを印加すると中間転写ベルト10に強く付着しているトナーが転写材に完全に転写されない転写不良が発生する。
その問題を解決するため、第1転写ローラ43から印加される二次転写バイアス値V1を強くし、第2転写ローラ44から印加される二次転写バイアス値V2との関係をV1>V2とする。この実施形態では、第1転写ローラ43から印加される二次転写バイアス値V1を−1000〜−3000Vとし、第2転写ローラ44から印加される二次転写バイアス値V2を−600〜1600Vとした。但し、V1>V2とする。
第1転写ローラ43からの二次転写バイアス値V1を強くすることで、転写ニップ入口で中間転写ベルト10上に強く付着しているトナー層に対してトナー帯電と逆極性の微少放電を発生させる。この転写ニップ入口での微少放電により中間転写ベルト10上に強く付着しているトナー層に対して中間転写ベルト10から引き剥がす方向の電界が付与され、中間転写ベルト10上のトナー層が転写ニップに入る前にトナー粒子の中間転写ベルト10への付着力を弱めることができる。
図10により転写ニップ入口での微少放電について説明する。転写材への二次転写時は、中間転写ベルト10と第1及び第2転写ローラ43、44には転写材が介在するため、二次転写ローラから中間転写ベルトへと直接放電することはない。放電は、転写ニップ入口で第1転写ローラ43から転写材へ発生する(負極性の放電)。この第1転写ローラ43から転写材への放電により転写材が急激に負極性に帯電し、転写材の電位が負極性側に増加し、放電開始電位を越えることで、転写ニップ入口で転写材→中間転写ベルト10上のトナー層へと微少放電が発生する。
この転写ニップ入口での転写材から中間転写ベルト10上のトナー層への微少放電によりトナー粒子の中間転写ベルト10への付着力が弱まり、第1転写ローラ43とベルト駆動ローラ11との圧接開始位置(ニップ開始位置)から第2転写ローラ44とベルト駆動ローラ11との圧接終了位置(ニップ終了位置)までのロングニップで、中間転写ベルト10上での色重ねやスクイーズによりトナー粒子が中間転写ベルトに強く付着するような状況においても転写材への良好な転写が可能となる。
一方で、V1>V2とすることで、転写ニップの後半の転写バイアス値を低めに設定することで転写ニップ出口での放電が抑制され、転写材が放電により帯電されて像担持体に巻き付いたり、転写材に転写されたトナーが放電によって乱れることを防止することができる。
図2は、本発明にかかる画像形成装置の第2の実施形態を示す図である。なお、前述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。前述の図1に示す第1の実施形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト10に各色毎に中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kを配置する構成であるのに対して、図2に示す第2の実施形態の画像形成装置1は、二次転写前のブラックの一次転写装置7Kと二次転写装置16との間に中間転写スクイーズ装置15Kを配置する。中間転写スクイーズ装置15Kだけであるが、中間転写ベルト10上での色重ねや中間転写スクイーズ装置15Kによりトナー粒子が中間転写ベルト10に強く付着するような状況が発生する。このような状況での二次転写装置16の構成は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図3は、本発明にかかる画像形成装置の第3の実施形態を示す図である。なお、前述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。前述の図1、図2に示す第1及び第2の実施形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト10上に中間転写スクイーズ装置を配置しているが、第3の実施形態では、中間転写スクイーズ装置を配置していない。中間転写スクイーズ装置を配置していないが、中間転写ベルト10上での色重ねによりトナー粒子が中間転写ベルト10に強く付着するような状況が発生する。このような状況での二次転写装置16の構成は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図4は、本発明にかかる画像形成装置の第4の実施形態を示す図である。なお、前述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。第4の実施形態では、中間転写スクイーズ装置を配置することなく、感光体スクイーズ装置6Y、6M、6C、6Kを配置する。各感光体スクイーズ装置6Y、6M、6C、6Kは、それぞれ、感光体スクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kと、感光体スクイーズローラクリーナ37Y,37M,37C,37Kとを備えている。各感光体スクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kは、それぞれ、各感光体2Y,2M,2C,2Kと各現像ローラ19Y,19M,19C,19Kとの当接部(ニップ部)より各感光体2Y,2M,2C,2Kの回転方向下流側に設置されている。そして、これらの感光体スクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kは、それぞれ、各感光体2Y,2M,2C,2Kと逆方向(図1において反時計回り)に回転されて、各感光体2Y、2M、2C、2K上の液体キャリアを除去するようになっている。
各感光体スクイーズローラ36Y,36M,36C,36Kとしては、いずれも、金属製芯金の表面に導電性ウレタンゴム等の弾性部材とフッ素樹脂製表層を配した弾性ローラが好適である。各感光体スクイーズローラ36Y、36M、36C、36Kにトナー帯電と同極性の電圧を印加することでトナー粒子を感光体2Y、2M、2C、2K側に押し付けて、上澄みのキャリア液のみを除去する。感光体スクイーズ装置2Y、2M、2C、2Kによりトナー粒子の帯電量が増加し、中間転写ベルト10上での色重ねされるトナー粒子が中間転写ベルト10に強く付着するような状況が発生する。このような状況での二次転写装置16の構成は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図5は、本発明にかかる画像形成装置の第5の実施形態を示す図である。なお、前述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。前述の実施形態の画像形成装置1の二次転写装置16は、第1及び第2転写ローラ43、44の当接部材はベルト駆動ローラ11のみであるのに対して、図5に示す第5の実施形態の画像形成装置1は、中間転写ベルト10を二次転写部で巻き掛けるローラをベルト駆動ローラ11と従動ローラ12の2ローラとし、第1転写ローラ43の当接部材をベルト駆動ローラ11とし、第2転写ローラ44の当接部材を従動ローラ12とする。第1及び第2転写ローラ43、44はそれぞれ当接部材としてベルト駆動ローラ11と従動ローラ12に当接させ、第1転写ローラ43及び第2転写二次転写ローラ44に独立の二次転写バイアスを印加することで、ニップ前半および後半に実際に付与されるバイアス値に明確な差を設けることが可能となる。従動ローラ12の電気抵抗は、ベルト駆動ローラ11の電気抵抗と同じ106〜108[Ω・cm]とする。
図6は、本発明にかかる画像形成装置の第6の実施形態を示す図である。なお、前述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。前述の第1〜第5の実施形態の画像形成装置1は、中間転写体として中間転写ベルト10を用いているが、図6に示される第6の実施形態の画像形成装置1は、中間転写体として中間転写ローラ10Aを用いている。
中間転写ローラ10Aは、金属製の心金の上に、ウレタンゴムやNBRなどからなる弾性層を有し、弾性層の硬度はJIS−A30〜60°、弾性層の厚みは1〜6mmの範囲が好ましい。弾性層の上には、フッ素系樹脂やシリコン系樹脂からなる表層を設けても良い。表層を設ける場合、その厚みは3〜20um程度が好ましい。なお、本実施形態の中間転写ローラ10aのローラ幅は324mmである。
中間転写ローラ10Aに色毎に中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kを配置する構成は、前述の第1の実施形態と同様である。中間転写ローラ10Aの電気抵抗は、107〜1010[Ω・cm]とする。二次転写装置16の他の構成は、前述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図7は、本発明にかかる画像形成装置の第7の実施形態を示す図である。なお、前述の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。前述の第6の実施形態の画像形成装置1は、中間転写体として中間転写ローラ10Aを用い、中間転写ローラ10Aに色毎に中間転写スクイーズ装置15Y、15M、15C、15Kを配置しているが、図7に示す第7の実施形態では、中間転写スクイーズ装置を配置していない。二次転写装置16の前述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図11は、トナーの帯電量に影響を与える現像装置のトナーの帯電の一実施形態をイエローの現像装置5Yを例として示す図である。現像剤汲み上げローラ25Yで汲み上げられた液体現像剤23Yは、アニロックスローラ26Y表面の凹凸内へ収容される。アニロックスローラ26Yの表面の凹凸内に収容された液体現像剤23Yは、トナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加された現像剤規制ブレード27Yにより液体現像剤23Yの膜厚の均一化が行われると共に帯電され、現像ローラ19Y上に均一な液体現像剤層が形成され、図示しない電源装置から液体現像剤と同極性の現像バイアスを印加された現像ローラ19Yが感光体2Y上に形成されたイエロー画像用静電潜像と当接回転することによりイエロー画像用静電潜像が液体現像剤で顕像化される。
図12は、現像装置のトナーの帯電の他の実施形態をイエローの現像装置5Yを例として示す図である。現像ローラ19Yのアニロックスローラ26Yの当接位置と現像ニップの間にトナー帯電用コロナ帯電器20Yを配置し、トナー帯電用コロナ帯電器20Yに電圧を印加して現像ローラ19Y上のトナーを帯電する。
以上のように本発明の転写装置は、像担持である中間転写体への付着力が大きなトナー層に対して、V1>V2として前半の電圧を高めに設定することで、転写ニップ入口でトナー層に対してトナー帯電と逆極性の微小放電を発生させ、この微小放電によりトナー層には像担持体から引き剥がされる方向の電界が付与され、トナー層が転写ニップに入る前にトナー粒子の像担持体への付着力を弱めることが出来き、一方で、V1>V2として後半の電圧を低めに設定することで転写ニップ出口での放電を抑制し、転写材が放電により帯電されて像担持体に巻き付いたり、転写材に転写されたトナーが放電によって乱れることを防止することができる。この結果、像担持体上での色重ねやスクイーズによりトナー粒子が像担持体に強く付着するような状況においても転写材への良好な転写が可能となる。
1…画像形成装置、2Y、2M、2C、2K…各色の感光体、5Y、5M、5C、5K…各色の現像装置、6Y、6M、6C、6K…各色の感光体スクイーズ装置、7Y、7M、7C、7K…各色の一次転写装置、10…中間転写ベルト、10A…中間転写ローラ、11…ベルト駆動ローラ、12…従動ローラ、13…従動ローラ、15Y、15M、15C、15K…中間転写スクイーズ装置、16…二次転写装置、18Y、18M、18C、18K…各色の現像剤供給部、23Y、23M、23C、23K…各色の液体現像剤、43…第1転写ローラ、44…第2転写ローラ、45…転写材支持ベルトクリーナ、46…転写材支持ベルト、47…転写材支持ベルクリーナ回収液貯留容器
Claims (5)
- 液体現像剤像が転写される像担持体と、前記像担持体と当接部材に当接して転写ニップを形成する所定距離離間して配設される第1及び第2転写ローラと、前記第1及び第2の転写ローラに張架される転写ベルトと、前記第1及び第2転写ローラにそれぞれ配した転写バイアス印加手段と、転写材搬送方向の上流側の第1転写ローラの転写バイアス値をV1とし転写材搬送方向の下流側の第2転写ローラの転写バイアス値をV2としたとき、V1>V2となるように前記転写バイアス印加手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする転写装置。
- 前記像担持体はベルトで構成された像担持体ベルトであり、転写ベルトを巻きかける対向ローラを備え、前記第1及び第2転写ローラの両方が対向ローラに当接することを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
- 前記第2転写ローラの径を前記第1転写ローラの径より小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の転写装置。
- 前記第2転写ローラの硬度を前記第2転写ローラに当接する対向ローラの硬度より低硬度とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の転写装置。
- 回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像を液体現像剤で現像して潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上の液体現像剤像を像担持体に転写する一次転写ユニットと、前記像担持体上の液体現像剤像を搬送されてくる転写材に転写する転写装置とを少なくとも備え、前記転写装置は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の転写装置であることを特徴とする画像形成装置。
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