JP2009160949A - タイヤ成型システム、それを具えるタイヤ製造システムおよびタイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤ成型システム、それを具えるタイヤ製造システムおよびタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来からのタイヤ構造を大幅に変更することのない、また、エネルギーや時間を無駄にすることもなく、しかも、高精度のタイヤを製造することのできる成型システム、タイヤ製造システムおよびタイヤの製造方法を提供する。
【解決手段】グリーンタイヤの成型に際して、複数の作業ステーション間をトロイダル状に拡縮可能なトロイダル状成型ドラムを移動させ、いずれかの作業ステーションで、カーカスバンドと両方のビードコアとをこのドラム上に配設してビードコアをロックし、この成型ドラムを拡径してカーカスバンドを両ビードコア間にトロイダル状に延在させカーカスバンドの側部部分をビードコアの周りで半径方向外方に巻返した後、ビードコアをトロイダル状成型ドラムにロックしたままタイヤ構成部材を組みつけてグリーンタイヤを成型し、成型ドラムを縮径してビードをアンロックしグリーンタイヤをこの成型ドラムから取り外す。
【選択図】図1

Description

この発明は、タイヤの成型ドラムを支持した成型台車を、軌道上で移動させながら、その軌道に沿わせて配設した複数のそれぞれの作業ステーションで、タイヤ構成部材を成型ドラム上に所要の順序で組み付けるに用いて好適なタイヤ成型システムおよびそれを具えるタイヤ製造システムならびにタイヤの製造方法に関するものである。
タイヤ成型システム、なかでも、グリーンタイヤを成型する成型システムは、タイヤ品質の向上や生産性の向上に対する要求を背景に、最近ますます高度化し、複雑化しており、成型システムの占有スペースやコストを抑制しながらタイヤの生産能力を高めることが望まれている。そのため、一カ所で、成型ドラム上に種々のタイヤ構成部材を所定の順序で組み付ける従来のタイヤ成型機を多数台設けるかわりに、それぞれのタイヤ構成部材を所要に応じて組み付けるそれぞれの作業ステーションを設け、成型途中のタイヤを、所定のタクトタイムでそれらの作業ステーションに搬送してグリーンタイヤを成型するシステムが提案されている。
その一つは、特許文献1に開示されているように、断面がトロイダルコア形状をした剛体コアを移動させて、それぞれの作業ステーションでこの剛体コア上に順次それぞれのタイヤ構成部材を組み付けてグリーンタイヤを形成したあと、剛体コアを装着したままタイヤを加硫し、最後に剛体コアから加硫済のタイヤを取り外すものである。
提案されたこの成型システムでは、成型工程から加硫工程の終了に至るまで剛体コアからタイヤを取り外すことがないので高精度のタイヤを製造することができるが、このシステムは次のような問題点をかかえている。
その第一は、所定の形状を有する剛体コア上にタイヤ構成部材を組み付けてゆくため従来のタイヤからの構造変更が余儀なくされ、例えば、一層以上のカーカスプライをそれぞれのビードコアの周りにタイヤ半径方向外側に折り返す従来の構造を採用することができないため、カーカスをビードコアに固定するための新しいタイヤ構造を採用せざるを得ないが、この新しいタイヤ構造についての信頼性が未だ十分確立されていないことにある。
そして第二の問題は、グリーンタイヤを成型する際にも、成型されたグリーンタイヤを加硫する際にも用いられる剛体コアは、成型工程では常温に保持する一方で、加硫工程では加熱する必要があり、このため、剛体コアを加熱したり冷却したりするエネルギーと時間とが無駄に浪費されるということである。
また、上記提案とは別の提案として、特許文献2に開示されているように、円筒状のカーカスバンドの軸線方向の中央部をトロイダル状に膨出変形させたあと、その膨出部分を中子装置で保持しつつ成型途中のタイヤを複数の作業ステーションに移動させ、これらのステーションでそれぞれに対応するタイヤ構成部材をカーカスバンドの外側に組み付けてゆくタイヤ成型システムも知られている。
しかしながら、このタイヤ成型システムにおいては、ビードコアが成型ドラムに保持されていない状態の下で、成型途中のタイヤに、タイヤ構成部材が順次に組み付けられるため、ビードコアとタイヤ構成部材との相対位置がばらつくという結果を招き高精度なタイヤを製造することができないという問題点があった。
国際公開第01/39963号パンフレット 特開2002−254529号公報
そこで、この発明は、従来からのタイヤ構造を大幅に変更することなく、剛体コアの加熱冷却のためのエネルギーや時間を無駄にすることもなく、しかも、高い精度のタイヤを成型することのできるタイヤ成型システムおよびそれを具えるタイヤ製造システムならびにタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係るタイヤ成型システムは、一対のビードコアを固定するビードロック部と、それらのビードコア間でトロイダル状に膨出させたカーカスバンドを半径方向内側から支持する、拡縮変位可能な剛性コア体とを有するトロイダル状成型ドラム、このトロイダル状成型ドラムを回転可能に支持する成型台車、トロイダル状成型ドラムにビードコアをロックされた成型途中のタイヤに複数のタイヤ構成部材を組み付けるそれぞれの作業ステーション、および、これらの作業ステーション間での成型台車の移動を案内する、たとえば二本のレールよりなる無端もしくは有端の軌道を有する成型ユニットを具えるものである。
このタイヤ成型システムによれば、それぞれの作業ステーションは、ビードコアをロックされた成型途中のタイヤにそれぞれのタイヤ構成部材を組み付けるよう構成され、また、作業ステーション間を移動する成型台車が支持するトロイダル状成型ドラムは、ビードロック部と拡縮可能な剛性コア体とを具えているので、成型途中のタイヤのビードコアを成型ドラムに固定したまま、それの外周側に、ベルト部材を含むそれぞれのタイヤ構成部材を組み付けて高精度のグリーンタイヤを製造することができ、さらに、先の国際公開パンフレットに開示されているような、形状が一定の剛体コアを用いないため、従来からの一般的な構造をもつタイヤを成型することができ、また剛体コアの加熱冷却のための時間およびエネルギーを無駄に浪費することもない。
ところで、以上のような成型ユニットを第二の成型ユニットとして、円筒形状のカーカスバンドを、その第二の成型ユニットに引き渡す第一の成型ユニットを設け、この第一の成型ユニットを、円筒形状のカーカスバンドを形成する円筒状成型ドラムと、この円筒形状ドラムを回転可能に支持する成型台車と、その円筒状成型ドラム上にそれぞれのタイヤ構成部材を組み付ける複数の作業ステーションと、これらの作業ステーション間で成型台車の移動を案内する無端もしくは有端の軌道とを有してなるものとしたタイヤ成型システムによれば、とくには、第一の成型ユニットで、事後的にトロイダル状に変形させても品質への影響を無視できる円筒形状のカーカスバンドを円筒状成型ドラム上で形成するので、効率のよいバンド形状を可能にすることができ、また、円筒という単純なドラム形状のゆえに一種類のドラムで多くのサイズのタイヤに対応させることができる。
ここで、第二の成型ユニットの前記軌道は無端とすることが好ましい。
これによれば、トロイダル状成型ドラムを支持する成型台車を循環させて移動させることができるので、軌道に沿わせて多くの作業ステーションを配置しても、それらの作業ステーション間を、複数台の成型台車を一定のタクトタイムで同期させて移動させることができる。
そしてこの場合は、無端軌道を、互いにほぼ平行な一対の直線状部分を有するものとし、作業ステーションを、両方の直線状部分に対応させて、それらに沿わせて配置することが好ましい。
この構成によれば、無端軌道に対し、各作業ステーションの外側に、それぞれのステーションに対応するタイヤ構成部材の供給装置を配置するとともに無端軌道の内側スペースを最小にすることができるので、タイヤ成型システムの縦横比を小さくしてそのシステムをコンパクトに構成することができる。
この一方で、第一の成型ユニットの前記軌道は直線状をなすものとすることが好ましい。
これによれば、作業ステーション数の少ない第一の成型ユニットの、直線状軌道の両側に作業ステーションを配設することで、第一の成型ユニットを十分コンパクトなものとすることができる。
また、この発明に係るタイヤ製造システムは、先に述べた、第二の成型ユニットからなるまたは、第一および第二の両成型ユニットからなるいずれかのタイヤ成型システムに隣接させたタイヤ加硫システムを配設したものであり、そのタイヤ加硫システムが、成型システムから搬送されたグリーンタイヤを加硫金型に収容してこれを加硫する複数の加硫ステーションと、これらの加硫ステーションから取り出された加硫金型を開閉する一の金型開閉ステーションと、グリーンタイヤにブラダを装着し、加硫済みのタイヤからブラダを取り外す一のブラダ着脱ステーションとを具えるものである。
このタイヤ製造システムは、複数の加硫ステーションに対して、それぞれ一つの金型開閉ステーションおよびブラダ着脱ステーションを設けた加硫システムを具えているので、金型開閉の機能と、ブラダのタイヤへの着脱の機能とを一個所に集中することにより、これらのスペースと設備費用とを節減することができる。
また、このようなタイヤ製造システムにおいて、加硫ステーションを、金型開閉ステーションを中心とする円弧上に配置した場合には、金型開閉ステーションを基準とした、それぞれの加硫ステーションに対する加硫金型の出し入れの所要時間をともに同一にすることができ、異なるサイズのタイヤに対しても同じ加硫時間を適用することと組み合わせて、加硫のタクトタイムを一定のものとすることができる。
さらに、この発明に係るタイヤの製造方法は、複数の作業ステーションを有する成型システムのそれらの作業ステーションに、成型途中のタイヤを順次に移動させ、それぞれの作業ステーションで、各作業ステーションに対応して予め定められたタイヤ構成部材を順次組み付けてグリーンタイヤを成型するに際して、一以上の作業ステーションで、円筒状のカーカスバンドと一対のビードコアとを、トロイダル状に拡縮可能なトロイダル状成型ドラム上に配設してビードコアをロックすること、その成型ドラムを拡径してカーカスバンドを両ビードコア間にトロイダル状に延在させること、および、カーカスバンドの側部部分をビードコアの周りで半径方向外方に巻き返すことのそれぞれを順次に行い、その後、他の一以上の作業ステーションで、ビードコアをトロイダル状成型ドラムにロックしたままサイドウォール部材を含むタイヤ構成部材を組み付けてグリーンタイヤを成型し、さらに、トロイダル状成型ドラムを縮径し、ビードコアをアンロックしてグリーンタイヤをその成型ドラムから取り外すにある。
この製造方法によれば、前述のように成型途中のタイヤのビードコアを成型ドラムに固定したままでサイドウォール部材やベルト部材を含むタイヤ構成部材を組み付けることにより高精度のタイヤを製造することができ、さらに、所定の形状の剛体コアを用いないため、従来構造のタイヤを成型することができ、また剛体コアの加熱冷却のための無駄なエネルギーを浪費することもない。
さらにこの方法では、サイドウォール部材を、ビードコアをロックされてトロイダル状に膨出変形された成型途中のタイヤに組み付けるので、そのサイドウォール部材を、円筒状のドラム上で、円筒形状カーカスバンドの軸線方向の両端部分上に配設した後、それをカーカスバンドの側部部分とともにビードコアの周りに折り返して組み付ける他の方法に対比して、サイドウォール部材の変形を最小にすることができ、より高精度なグリーンタイヤを成型することができる。
この発明に係るタイヤ製造システムの実施形態を示す平面配置図である。 タイヤ成型システムの平面配置図である。 成型途中のタイヤを示す断面図である。 成型途中のタイヤを示す断面図である。 成型途中のタイヤを示す断面図である。 成型途中のタイヤを示す断面図である。 成型途中のタイヤを示す断面図である。 成型途中のタイヤを示す断面図である。 リボン積層法を示す説明図である。 定幅細片法を示す説明図である。 この発明に係るタイヤ成型システムの、第二成型ユニットへの適用例を示す要部拡大平面図である。 台車を例示する部分断面正面図である。 車輪の、レールへの掛合状態を示す略線平面図である。 車輪の、レールへの他の掛合状態を示す略線平面図である。 円弧状部分への車輪の掛合状態を示す略線平面図である。 レールの、直線状部分と円弧状部分との相対幅についての説明図である。 車輪の取付例を示す成型台車の略線側面図である。 車輪の取付構造例を示す略線平面図である。 成型ドラムの遊端の掛合支持状態を例示する側面図である。 タイヤ加硫システムを示す平面配置図である。 モバイル加硫ユニットを示す側面図である。 加硫ステーションと金型開閉ステーションとを示す正面図である。 加硫ステーションと金型開閉ステーションを示す平面図である。 他の実施形態のタイヤ製造システムを示す配置図である。 他のタイヤ製造システムを示す配置図である。 他のタイヤ製造システムを示す配置図である。 他のタイヤ製造システムを示す配置図である。
図1に、略線平面図で示すタイヤ製造システム1は、タイヤ成型システム2、タイヤ加硫システム3およびタイヤ検査システム4を具える。
ここではまず、図2に拡大して示すタイヤ成型システムの平面図に基づいて、タイヤ成型システム2および、グリーンタイヤを成型する場合のタイヤの製造方法について説明する。
タイヤ成型システム2は、互いに隣接して配置された第一の成型ユニット5と第二の成型ユニット6よりなっており、第一の成型ユニット5は、三つの作業ステーションC1、C2、C3と、円筒状成型ドラム11と、この円筒状成型ドラム11を片持ち支持するとともに主軸の周りに回転させる第一の成型台車12と、トランスファ台車13と、第一の成型台車12の、作業ステーションC1、C2、C3の間での移動を案内する直線軌道14とを具える。
また、第二の成型ユニット6は、九つの作業ステーションF1〜F9、トロイダル状成型ドラム21、このトロイダル状成型ドラム21を支持するとともに、それを主軸の周りに回転させる第二の成型台車22、第二の成型台車22の、作業ステーションF1〜F9の間での移動を案内する無端軌道23を具えるとともに、成型を終了したタイヤのための、グリーンタイヤ移載台車24および、グリーンタイヤを加硫システムに搬送するグリーンタイヤ搬送コンベア25を具える。
ここで、円筒状成型ドラム11を搭載した第一の成型台車12は、作業ステーションC1からC2へ、C2からC3へ、C3からC1への順で、所定のタクトタイムで移動を繰り返し、トランスファ台車13は、作業ステーションC3とF1との間の往復を繰り返す。また、トロイダル状成型ドラム21を搭載した第二の成型台車22は、作業ステーションF1からF2へというようにそれぞれの作業ステーションへの時計回りの移動を所定のタクトタイムで繰り返す。
なお、図示したタイヤ成型システム2では、第一の成型台車12が一台、第二の成型台車22が八台設けられており、それぞれの台車12、22はともに、図示しない駆動装置によりステーション間を移動され、たとえば、それぞれのステーションで停止されたあと、各ステーションに設けられた、とくには前後方向の位置決め装置により高い精度で位置決めされる。
図3〜図8は、このような成型システム2を用いて成型される途中のタイヤを各ステップごとに示す、ドラムの中心軸線を含む半径方向断面図である。まずは、作業ステーションC1で、インナーライナ部材組み付け装置15とキャンバスチェーファ部材組み付け装置16とを用いて、図3(a)に示すように、インナーライナ部材ILおよびその外周に配置されるキャンバスチェーファ部材CCHのそれぞれを円筒状成型ドラム11上に組み付け、次いで、円筒状成型ドラム11を作業ステーションC2に移動させて、そこで、スキージ部材組み付け装置17とカーカス部材組み付け装置18とを用いて、図3(b)に示すように、一層もしくは二層のスキージ部材SQおよび、一層もしくは二層のカーカス部材Pを、インナーライナ部材ILおよびキャンバスチェーファ部材CCHの外周側に組み付けて、カーカスバンドCBを形成する。
なお、図3(b)に示すところでは、スキージ部材SQおよびカーカス部材Pのそれぞれを一層ずつ組み付けた場合を示しているが、それらをともに二層ずつとする場合は、内層側のスキージ部材SQ、内層側のカーカス部材P、外層側のスキージ部材SQおよび外層側のカーカス部材Pの順に組み付ける。
ところで、ここにおける、円筒状成型ドラム11は、周方向に分割形成し複数のセグメントのそれぞれを拡縮径可能に構成配置してなり、上述した、それぞれのタイヤ構成部材は、拡径姿勢とした円筒ドラム11の周上に配置される。
一方、作業ステーションC3では、ビードコアにビードフィラがプリセットされた一対のプリセットビードPBをトランスファ台車13に予めセットして、図3(c)に示すように、セット済みの一対のプリセットビードPBの半径方向内側にカーカスバンドCBを搬入する。
すなわち、トランスファ台車13は、プリセットビードPBを側面から保持する拡縮可能なそれぞれのビード保持リング13aと、カーカスバンドCBを半径方向外側から保持する拡縮可能なバンド保持リング13bとを具えており、作業ステーションC3では、ビードハンドリングロボット19aを用いてビードストック19bから取り出したプリセットビードPBを、保持リング13aに移載して保持させたあと、その状態でトランスファ台車13をそのまま待機させ、次いで、一対のプリセットビードPBの半径方向内側に、カーカスバンドCBを組み付けた円筒状成型ドラム11を所定の軸線方向位置まで挿入する。
しかる後は、バンド把持リング13bを縮径させてカーカスバンドCBを半径方向外側から把持し、併せて円筒状成型ドラム11を、図3(c)に示すように縮径させて、カーカスバンドCBを円筒状成型ドラム11からトランスファ台車13に移載する。
なお、上述したところでは、ビードフィラとビードコアとの両者を予めプリセットしたプリセットビードPBをトランスファ台車13にセットすることとしているが、このかわりに、作業ステーションC3では、ビードコアだけをトランスファ台車13にセットし、ビードフィラを、詳細を後述する作業ステーションF2で、もしくは専用の他の作業ステーションを追加してそこで組み付けることもできる。
次いで、プリセットビードPBとカーカスバンドCBを把持したトランスファ台車13を、図4(a)に示すように、トロイダル状成型ドラム21が待機中の作業ステーションF1に移動させ、そこで、プリセットビードPBおよびカーカスバンドCBの両者を、図4(b)に示すように、トロイダル状成型ドラム21上に移載する。
この移載工程を詳述すると次の通りである。
トロイダル状成型ドラム21は、周方向に互いに隣接して拡縮変位可能な複数の剛体セグメントよりなる左右一対のコア体21aと、同様に周方向に互いに隣接して拡縮可能な剛体セグメントよりなる左右一対のビードロック部21bと、左右の軸方向端部分に設けられて周方向に複数本配置されたカーカス折り返し棒21cと、コア体21aの半径方向外側に配置され、内圧を供給することによりトロイダル状に膨出する、可撓性材料よりなるセンタブラダ21dとを具えてなり、ここで、左右それぞれの同じ側にあるコア体21a、ビードロック部21bおよびカーカス折り返し棒21cのそれぞれを左右のそれぞれのスライダ上に設け、これら21a、21b、21cを一体として軸線方向の内外に変位させることができるよう構成してなる。
従って、ビード保持リング13aでプリセットビードPBを、バンド把持リング13bでカーカスバンドCBを把持したままトランスファ台車13を、図4(a)に示すように、ステーションF1に移動させて、それらを、ビードロック部21bを軸端側に寄せて縮径状態で待機させたトロイダル状成型ドラム21の外側に配置した後、ビードロック部21bを拡径してプリセットビードPBをトロイダル状成型ドラム21に固定した状態で、ビード保持リング13aとバンド把持リング13bとを拡径して、それらによる拘束を解き、そして、トランスファ台車13を作業ステーションC3に戻すことによりプリセットビードPBおよびカーカスバンドCBをトロイダル状成型ドラム21に移載することができる。
その後は、トロイダル状成型ドラム21を作業ステーションF2に移動させて、そこで図5(a)に示すように、カーカスバンドCBの軸線方向の中央部分をトロイダル状に膨出変形させるとともに、カーカス部材Pの側部を半径方向外側に巻き返す。
この工程は次のようにして行うことができる。
センタブラダ21dに内圧を加えてそれを膨出変形させながらビードロック部21b等を搭載した両側のスライダを軸線方向の中央部に向けて移動させ、併せて、左右のコア体21aも拡径させることにより、カーカスバンドCBの軸線方向の中央部分をトロイダル状に膨出変形させ、この膨出変形の途中で、外部駆動装置26に設けられて、カーカス折返し棒21cの後端に掛合する爪26aを、成型ドラム21の軸線方向の中央側に向けて移動させてそれぞれのカーカス折り返し棒21cを同方向へ進出変位させることにより、折り返し棒21cの先端は、図示しないリンク機構によって、一部拡径したコア体21aの側面に沿って変位して、カーカス部材Pの側部をプリセットビードPBの周りに巻き返すことができる。
しかる後は、コア体21aを最大径に拡大して、それに、以後に組み付けられるタイヤ構成部材、ひいては、それら組み付け外力の、半径方向内側からの支持機能を発揮させ、これにより各部材の組み付け精度を十分に高める。
またたとえば、この作業ステーションF2では、トロイダル状に膨出変形されたカーカスバンドのラジアルランナウトの波形を一周分測定することができる。ここで、トロイダル状に膨出変形されたカーカスバンドCBのラジアルランナウトの波形とは、膨出したカーカスバンドの軸線方向の中央における、成型ドラムの回転軸心からの半径距離の、周方向での変化の波形をいう。
そして、その一次調和成分の位相φと振幅Yとを、先に説明した作業ステーションC3およびF1での作業にフィードバックする。すなわち、作業ステーションC3に待機しているトランスファ台車13の両方のビード保持リング13aの一方を、所定の方向、例えば水平面内で、軸心の向きが無段階に制御されるよう構成することにより、はじめは、作業ステーションC3で、ビード保持リング13aにプリセットビードPBをセットしたあと、作業ステーションF2で測定された振幅Yから一義的に求まる角度αだけ、ビード保持リング13aの軸心を傾動させる。ここで角度αは振幅Yをキャンセルするに必要な角度を意味する。
次いで、作業ステーションF1では、ビードロックを行う前に、周方向基準位置にセットされている成型ドラム21を、作業ステーションF2で測定された位相φだけ回動させる。
これらの操作により、トロイダル状に膨出変形したカーカスバンドCBのラジアルランナウトの一次調和成分の情報を、ラジアルランナウト波形の測定以降に成型されるタイヤにフィードバックして、ラジアルランナウトの一次調和成分を打ち消してラジアルランナウトを改善することができ、これによりラジアルランナウトと相関のある、製品タイヤのRVFのレベルを改善することができる。
以上に述べたところでは、成型ドラム21にはブラダ21dを設け、そのブラダ21d内に内圧を供給することによってカーカスバンドCBをトロイダル状に膨出変形させることとしているが、ブラダ21dを用いないでカーカスバンドCBを膨出変形させることもでき、その場合には、ビードロック部21bの外周面に内圧を封止するゴムシールを取付けておき、ビードロック部21bとカーカスバンドCBとによって囲繞される空間に内圧を供給することでそれを行うことができる。
さらにその後は、成型ドラム21を作業ステーションF3〜F8に順次移動させて次のような作業を行う。
まず、作業ステーションF3では、内側層ベルト部材組み付け装置27を用いて、図5(b)に示すように、拡径したコア体21aをベースにして内側層ベルト部材1Bを組み付け、次いで、作業ステーションF4で、外側層ベルト部材組み付け装置28を用いて、図6(a)に示すように、外側層ベルト部材2Bを組み付ける。
そして、作業ステーションF5では、スパイラルレイヤ部材組み付け装置29とトレッドアンダクッション部材組み付け装置30とを用いて、図6(b)に示すように、スパイラルレイヤ部材SLを組み付け、また、そのスパイラルレイヤ部材SLの外周側にトレッドアンダクッション部材TUCを組み付ける。
作業ステーションF6では、ベーストレッド部材組み付け装置31とアンテナ部材組み付け装置32とを用いて、図7(a)に示すように、タイヤの軸線方向の両側に配置されるベーストレッド部材BASEと、それらの部材に隣接させてタイヤの軸線方向の中央部に配置される高導電性のアンテナ部材ATNとを組み付け、次いで、作業ステーションF7では、キャップトレッド部材組み付け装置33とアンテナ部材組み付け装置32とを用いて、図7(b)に示すように、タイヤの軸線方向の両側に配置されるキャップトレッド部材CAPと、それらの部材に隣接させてタイヤ軸方向中央に配置される高導電性のアンテナ部材ATNとを組み付ける。
さらに、作業ステーションF8では、図8(a)に示すように、成型中のタイヤの両側面に、サイドウォール部材組み付け装置34を用いてサイドウォール部材SWを組み付け、次いで、それの半径方向内側に、ゴムチェーファ部材組み付け装置35を用いてゴムチェーファ部材GCHを組み付ける。
以上のように、トロイダル状成型ドラム21は、ビードロック部21b、シェーピングブラダ21dおよび拡縮変位するコア体21aを具えており、このドラム21上で、成型途中のタイヤをビードロックしたまま、カーカスバンドCBのトロイダル状の拡張からベルト部材やトレッド部材の組み付けまでを行うことで、それらの作業の間に成型中のタイヤのビードロックを解除して作業ステーション間を移動させなければならない従来の成型方法に対比して、ユニフォーミティ等のタイヤ品質を大きく向上させることができる。
その後の、最後の作業ステーションF9では、バーコードの貼付け等の作業を行ったあと、完成したグリーンタイヤGTをトロイダル状成型ドラム21から取り外してそれをグリーンタイヤ移載台車24に移載する。
グリーンタイヤ移載台車24は、グリーンタイヤGTを半径方向外側から把持する拡縮可能な把持リング24aを具えており、成型ドラム21から移載台車24へグリーンタイヤGTを移載するに際しては、その把持リング24aを拡径した状態で移載台車24を、成型ドラム21が待機中の作業ステーションF9に移動させる。そして、図8(b)に示すように、把持リング24aを縮径させて完成したグリーンタイヤGTの外周を把持し、その後、成型ドラム21を縮径させることで、グリーンタイヤGTを把持したグリーンタイヤ移載台車24を作業ステーションF9から退出させる。
しかる後は、グリーンタイヤGTを、グリーンタイヤ移載台車24からグリーンタイヤ搬送コンベア25に移載しこれをタイヤ加硫システム3に搬送する。
この一方で、第二の成型台車22は、無端軌道23上でさらに時計回りに移動されて、成型ドラム21を作業ステーションF1へ移動される。
以上の説明は、このタイヤ成型システム2において準備されているタイヤ構成部材をすべて組み付けられて形成されるサイズのタイヤについて行ったが、一部のタイヤ構成部材を用いないサイズのタイヤについては、それに対応する作業を単にスキップすることにより所要の組み付けを行うことができる。
また、成型システム2で組み付けられるタイヤ構成部材は、上述のものに限定されることはなく、成型システム2が対象とする一群のサイズに応じて適宜追加削減することができる。
さらに、軌道14、23を含む配置についても、上述のものに限定されるものではなく、生産の条件、スペースの制約等に応じて適宜選択することができ、例えば、図2に示した例では作業ステーションF1〜F8を、軌道23を構成する互いに平行なそれぞれの直線部分に対応させて設けているが、それらを一方の直線部分だけに対応させて設けることもでき、この場合は細長いレイアウトとなる。
さて、従来のタイヤ成型システムでは、異なるサイズのグリーンタイヤを所定のタクトタイムで混合して成型することは、それぞれのタイヤ構成部材および、複雑な成型ドラムのサイズ切り替えに多大の時間を要するので不可能であったが、上述した成型システム2では、予め定められた一群のサイズから選ばれた任意の二つの異なるサイズのグリーンタイヤを所定のタクトタイムで連続して成型することが可能となる。
この点について以下に説明する。
この多サイズ混合成型を可能にするためのタイヤ構成部材の組み付け方法の第一は、所定の断面形状の口金から連続して押し出される所定材料のゴムリボンを円筒状もしくはトロイダル状の成型ドラム上で螺旋状に巻回し、これを所定の断面形状に積層することによってタイヤ構成部材の組み付けを行う方法である。簡便のため、本明細書ではこの方法を「リボン積層法」と呼ぶこととする。
図9はこの方法を説明する図であり、このリボン積層法は、図9(a)に側面図で模式的に示すように、所定の断面寸法および形状の口金を有する押出機EXより連続してゴムリボンRを押出し、回転体DRを回転させながらリボン貼付け装置APでそのリボンRを把持し、その位置と角度とを制御しつつ回転体DRの周上にゴムリボンRを螺旋状に積層して所要の断面形状の積層体を形成するものであり、図9(b)、図9(c)に積層体を幅方向断面図で示すように、この方法によると、同じ断面寸法および形状のゴムリボンRを用いて、幅がW1で厚さがt1の、広幅薄肉の積層体A1も、幅がW2で厚さがt2の、狭幅厚肉の積層体A2も形成することができるので、一群のそれぞれのサイズに対応するリボン貼付け装置APの挙動を予めプログラムしておき、サイズに応じて実行するプログラムを選択することで、切り替えに時間を要することなく異なるサイズに対応したタイヤ構成部材の組み付けを行うことができる。
多サイズ混合成型を可能にするための第二のタイヤ構成部材組み付け方法は、所定材料よりなる所定幅の連続シートを、サイズごとに予め定められた長さに裁断し、裁断された細片の裁断面が成型ドラム上で周方向に並ぶよう、細片をサイズごとに予め定められた枚数だけ繋ぎ合わせることによってタイヤ構成部材の組み付けを行う方法であり、簡便のため、本明細書ではこの方法を、「定幅細片法」と呼ぶこととする。
図10はコード入りゴム部材を例にとってこの方法を説明する図であり、この定幅細片法は、複数のリールRLから表面処理済コードTCを繰出してこれらを引き揃えローラARを通して引き揃える一方、被覆ゴムを押出機EXから押し出し、コードTCをインシュレーションヘッドIHの中に通過させてゴムを被覆して所定幅のコード入りゴムストリップCGSを形成し、このストリップCGSをプルローラPRおよびフェスツーンFTを通過させて貼付けヘッドAHに導き、その貼付けヘッドAHにより、ストリップCGSを回転体DR上に、その回転体DRの軸線と平行もしくは傾斜した角度に配設したあと、タイヤ構成部材の、回転体DR上の所定幅W3に相当する裁断長さでストリップCGSを裁断し、次いで、このストリップCGSの、回転体周方向に沿った幅から繋ぎ代を差し引いた寸法の周長に相当する角度だけ回転体DRを回動させ、そして、貼付けヘッドAHの前記動作をこのサイズに応じて定まる回数だけ繰り返すことにより、ストリップCGSをタイヤの一周分組み付けるものである。
この方法によれば、ストリップの幅dから繋ぎ代を差し引いた寸法を、タイヤ構成部材の、対象とする前記一群のサイズのすべてに対応する周長の公約数となるよう設定すれば、裁断長さW3および貼付け枚数をサイズに応じて変更するだけで、それらのサイズのすべてに対応させることができるので、一群のそれぞれのサイズに対応する、貼付けヘッドAHの移動ストロークおよび移動回数を予めプログラムしておき、サイズに応じて実行するプログラムを選択することにより、切り替えに時間を要することなく、異なるサイズに対応させてタイヤ構成部材を組み付けることができる。
このタイヤ成型システム2において、先に説明したタイヤ構成部材のうち、スキージ部材SQ、トレッドアンダクッション部材TUC、ベーストレッド部材BASE、キャップトレッド部材CAP、アンテナ部材ATN、サイドウォール部材SW、ゴムチェーファ部材GCHは、先述のリボン積層法によって組み付けることができる。そして、これらの部材に対応するそれぞれの組み付け装置には、これらの部材順にそれぞれ押出機17a、30a、31a、33a、32a、34a、35aが設けられている。
また、インナーライナ部材IL、内外層のカーカス部材P、および、内外層のベルト部材1B、2Bは上記定幅細片法によって組み付けることができる。インナーライナ部材ILを組み付けるに際しては、これに用いるストリップとして、図10におけるコード入りゴムストリップのかわりに、一定幅の単なるゴムシートを押出機15aより押出し、これをコンベア15b上で、対象とするタイヤサイズに応じた長さに裁断し、裁断された細片を順位、転写ドラム15c上で繋ぎ合わせてタイヤ一本分のシートを形成した後、転写ドラムを円筒状成型ドラム11に外接するように移動させたあと、それらのドラム11、15cを同期させて回転させて、そのシートを成型ドラム11上に転写させる。
そして、カーカス部材Pを組み付けるに際しては、リールスタンド18aから繰り出された複数のコードを引き揃えたあと、押出機18bからゴムを押し出してコードにゴムを被覆し、この段階で形成されたコード入りゴムストリップCGSを転写ドラム18c上に貼付け、その上で、対象とするタイヤサイズに合わせて所定の長さに裁断し、裁断された細片を所定の枚数だけ繋ぎ合わせてタイヤ一本分のカーカス部材シートを準備したあと、転写ドラム18cを円筒状成型ドラム11に外接するよう移動させ、それらの両ドラム11、18を同期させて回転させて、そのシートを成型ドラム11上に転写する。
なお、カーカス部材Pを二層組み付けてなる構造のタイヤサイズにあっては、転写ドラム18c上にタイヤ一本分の両層のカーカス部材を周方向に並べて準備したあと、それぞれの部材の組み付けタイミングにあわせて転写ドラム18cを成型ドラム11に当接させ、また離隔させる。
また、内層側のベルト部材1Bについては、リールスタンド27aから繰り出された複数のコードを引き揃えたあと、押出機27bからゴムを押し出してコードにゴムを被覆し、この段階で形成されたコード入りゴムストリップCGSを成型ドラム21上に直接貼付けるが、この場合は、コードが、タイヤ軸線に対して所定の角度で傾斜するようにコード入りゴムストリップCGSを貼付ける必要があるため、成型ドラム21を回転させながらこれと同期させて貼付け装置を成型ドラム21の軸線方向に移動させて細片を貼付ける。また、外層側のベルト部材2Bも同様にして組み付ける。
リボン積層法もしくは定幅細片法により組み付けられる上述の部材以外の部材は次のようにして組み付けられる。キャンバスチェーファ部材CCHは、別工程で形成された所定幅の巻反を巻き出して必要な周長に対応する長さに裁断してこれを成型ドラム11に巻き付けて組み付けられるが、これを巻き付ける軸方向位置は可変に構成されている。また、キャンバスチェーファ部材CCHの幅は、タイヤ性能上問題のない範囲でこれをできるだけ多くのサイズで共用させている。
プリセットビードPBに関しては、サイズごとにこれをビードストック19bに準備しておき、要求されたサイズに応じて、ビードハンドリングロボット19aが異なるサイズのプリセットビードPBを取り上げることにより多サイズに対応させている。
スパイラルレイヤ部材SLに関しては、細幅のコード入りゴムの巻反をセットし、これを巻き出して成型ドラム21上で螺旋状に巻回してこの部材を組み付けるが、このときの巻回数をサイズごとに変更して、異なるサイズに対応させることができる。
また、円筒状成型ドラム11は、異なる軸方向幅および異なる径のタイヤ構成部材に対応できるよう構成されており、一方、トロイダル状成型ドラム21も異なる軸方向幅のタイヤ構成部材に対応できるよう、左右のビードロック部21b同士およびコア体21a同士の間隔を任意に変更できるよう構成されている。
ただし、異なるリム径のタイヤに関しては、トロイダル状成型ドラム21を交換して対応させるが、ドラムの交換を所定タクトタイム内で交換できるように第二の成型ユニット6を構成している。
すなわち、第二の成型ユニット6においては、無端軌道23の、作業ステーションF1に対応するレール部分をこの軌道の外側に配置されたドラム切り替えステーションDに移動可能に設けられており、また、このドラム切り替えステーションDは移動されたレール部分を所定角度旋回することができるよう構成されていて、成型ドラム21のサイズ切り替えを行うには、まず、作業ステーションF1では排出すべき成型ドラム21を搭載した成型台車22をレールに固定し、次いでこの成型台車22を載せたレール部分をドラム切り替えステーションDに移動し、それを旋回させて、空の台車置き場X1のレールと移動させたレール部分とを接続して成型ドラム21を成型台車22ごと台車置き場X1に排出し、その後、ドラム切り替えステーションDをさらに旋回させて、移動させたレール部分を台車置き場X2のレールと接続して、台車置き場X2に待機させておいた新しいサイズの成型ドラム21を搭載した成型台車22をドラム切り替えステーションD内に移動させ、次いでこれを旋回させたあとレール部分ごと作業ステーションF1に戻すことにより短時間で成型ドラム21を交換することができる。
この発明に係る他のタイヤ成型システムは、以上に述べたタイヤ成型システムの、第一および第二の成型ユニットの少なくとも一方に、成型台車の案内軌道を無端軌道とすることを条件として適用し得るものであるが、ここでは、そのタイヤ成型システムを、上述した第二の成型ユニット6に適用した場合を例にとって述べる。
図11に要部拡大平面図で示すように、第二の成型ユニット6にそれに適用したタイヤ成型システムは、先にも述べたように、トロイダル状成型ドラム21および、この成型ドラム21を片持ち支持するとともに回転駆動する成型台車22と、この成型台車22の、エンドレスの循環走行を可能とするほぼ長円形状の軌道23とを具え、また、その軌道23に沿わせて配設されて、成型ドラム21に対してそれぞれのタイヤ構成部材の組み付けを行う、図では八箇所の作業ステーションF1〜F8を具える。
図に示すところでは、軌道23上に配置した八台の成型台車22のそれぞれは、たとえば、無端の軌道23の内側に配設した駆動装置によって、作業ステーション間を移動され、また、それぞれの作業ステーションF1〜F8に停止されるとともに、高い精度で位置決めされる。
なおそれぞれの成型台車22は自走式とできることはもちろんであるが、軌道23の内側に駆動装置を配設する場合には、その台車22の直線状部分の走行運動を司る一対の駆動装置D1,D2と、円弧状部分の走行運動を司る他の一対の駆動装置D3,D4とを設けることで、作業者が無端レールの内側から、それぞれの作業ステーションでの成型状況を監視することができ、また、直線状部分の駆動装置D1,D2をもって、複数台の台車を同時に走行させることで、駆動のための部品点数を少ならしめて設備コストを低減し、同期駆動等の信頼性を高めることができる。
またここで、それぞれの成型台車22の停止後の、各作業ステーションF1〜F8と正確に対応する位置へのそれらの位置決め保持は、駆動装置それ自体をもって行い得ることはもちろんであるが、駆動装置を、成型台車22の次回の走行駆動のために、予め所定の位置に待機させることによってタクトタイムの低減を図る場合には、その位置決め保持を、別途設けた位置決め保持ピンその他の保持手段に行わせることもできる。
かかる成型システムによるグリーンタイヤの製造は、第二の成型ユニット6に関して前述したところと同様であるので、ここでは説明を省略する。
このようなタイヤ成型システムにおいて、ここでは成型台車22の、所定の経路上、図では、エンドレスの長円形状軌道23上での移動を案内する台車ガイド手段を、図示のように、たとえば水平面内で相互に平行に敷設した内外二本の無端レール41,42および、成型台車22に設けられ、各無端レール41,42に緊密に掛合して、台車位置を、無端レール41,42の延在方向と直交する方向に高精度に規制する、図12に台車の部分断面正面図で示すような車輪43により構成する。
ここで、各無端レール41,42は、図11に示すように、相互に平行で、ともに対向して位置するとともに、等しい長さの二個所の直線状部分と、それらの両端を滑らかに繋ぐ二個所の円弧状部分とで構成するのが好ましい。
また、かかるレール41,42に緊密に、いいかえれば遊びなく掛合する各車輪43には、図13に模式的な略線平面図で示すように、各レール41,42の両側面上を転動する複数個のボール44を設けることにより、または、図14に模式的に示すように、レール41,42の両側面上を転動する複数個のローラ45および、レール41,42の上を転動するローラ46のそれぞれを設けことによって、車輪43の位置規制機能を十分に高める。なお前者の場合には、車輪43を、直動ガイドのスライダのような、ボール循環式のスライドテーブルによって構成することが好ましい。
またここでは、各無端レール41,42に、直線状部分の他に円弧状部分を設けてなお、それらの両部分に、上述したような車輪43を十分円滑に、しかも、所要の台車位置規制機能を発揮させつつ通過させるべく、ここでは、直線状部分と円弧状部分とを滑らかに連続させるとともに、図15に例示するように、レール41,42の、円弧状部分41a,42aのレール幅Wを、その円弧状部分41a,42aの曲率半径に応じた量だけ、直線状部分41b,42bのレール幅Wより狭幅とする。
かかる構成によれば、図15に、スライドテーブルよりなる車輪43をもって例示するように、直線状部分41b,42bでは、複数個のボール44の全てをレール41,42のそれぞれの側面に当接させることで、成型台車22の走行を案内するとともに、その台車22の、レール41,42の延在方向と交差する方向への変位を十分に拘束することができ、また、円弧状部分41a,42aでは、図示の平面視で、車輪43の前後方向に最も離れて位置する二個のボール44をレール内側面に、そして、それらの両ボール44の中央部に位置する一個もしくは二個、図では二個のボール44をレール外側面にそれぞれ当接させることによって、同様に、台車22の走行の案内と、位置の規制とのそれぞれを円滑に、そして確実に行わせることができるので、各車輪43は、それの転動個所が円弧状部分41a,42aであると直線状部分41b,42bであるとの別なく、無端レール41,42との協働下で、レール41,42の延在方向と交差する方向に対して台車22を高い精度で位置決めすることができる。
なおここで、車輪のこのような機能の十分なる発揮のためには、円弧状部分41a,42aの曲率半径が小さくなるほど、レール幅Wを、直線状部分41b,42bのレール幅Wに比してより狭幅とすることが必要となる。
この場合の両レール幅の相対関係は、例えば、図15に示すところを模式化して示す図16において、円弧状部分の内面側の曲率半径をr,レール幅の差(W−W)をd,円弧状部分の内側に接触する二個のボール間距離の1/2をtとすると、
Figure 2009160949
のように表すことができる。
ところで、台車ガイド手段の要部をなすこのような車輪43を、たとえば図17に台車の略線側面図で示すように、各無端レール41,42に三個ずつ掛合するように台車22に取り付ける場合にあって、その台車全体の、円弧状部分41a,41bへの通過を十分円滑ならしめるためには、台車22の進行方向と、車輪43の転動方向との違いを吸収し、また、台車幅方向に所定の間隔をおいて取付けられる各対の車輪43の、円弧状部分41a,42aでの、輪距の所定の増加を許容することが必要となる。
そこでここでは、図18に、それぞれの車輪43と、レール41,42の円弧状部分41a,42aと、台車22との相対関係を略線平面図で示すように、六個の全ての車輪43をともに、垂直中心軸線の回りに、たとえば中心軸とともに回動可能に取付けて、台車22の進行方向と、車輪43の転動方向との角度差の吸収を可能とし、併せて、台車22の前後の端部に位置する各対の車輪43のうち、内外のいずれか一方のレール41,42に掛合するもの、図では外側のレール42に掛合する二個の車輪43の他、台車22の中間部に位置して対をなす両車輪43のそれぞれをともに、車輪43の垂直中心軸線が成型台車22の進行方向、いいかえれば、台車22の前後方向と直交する方向に水平変位可能に取付けて、対をなすそれぞれの車輪43の輪距の変化を十分に許容する。
それぞれの車輪をこのように取付けてなお、台車22の前後端にあって、内側のレール41に掛合する二個の車輪43は、回動変位を行うのみであるので、それらの車輪43は、レールの延在方向と直交する方向に対する台車位置規制機能を十分にかつ適正に発揮することができる。
なお、成型台車22に総計四個の車輪43を設ける場合には、図に示すところから、中間に位置する対の車輪43を省いた車輪取付構造とすることができ、このことによってもまた前述したと同様の機能を発揮させることができる。
各車輪43の構成および、それぞれの車輪43の取付構造をこのようにすることで、成型台車22は、無端レール41,42上を、直線状部分であると円弧状部分であるとにかかわらず、十分円滑に、しかも、台車位置をレール幅方向に対して高い精度で特定されて走行できるので、その台車22の停止位置精度を所期した通りのものとすることで、台車22、ひいてはそれにて支持した成型ドラム21を、いずれの作業ステーションF1〜F8およびF9においても高い精度で位置決めすることができ、結果として、各作業ステーションF1〜F9での作業、なかでもステーションF1〜F8での、タイヤ構成部材の組み付け作業を高精度で行って、すぐれた品質の製品タイヤをもたらすことができる。
ここで、とくに軌道23の直線状部分での各作業、なかでも、ステーションF2〜F4およびF6〜F8での作業精度のより一層の向上のためには、それぞれの成型台車22に、隣接する成型台車22に片持ち支持された成型ドラム21の遊端に対する軸受けベアリングその他の掛合支持手段を設けることが好ましく、これによれば、成型ドラム21の中心軸線を、より高い精度をもって水平状態に維持することができる。
図19は、先行する成型台車22に片持ち支持した成型ドラム21の遊端を、後行する成型台車22の前方側端部に設けた掛合支持手段をもって支持した状態を示し、このような掛合支持状態は両台車22を同期させて進行させることで所要の期間にわたって維持することができる。
この一方で、先行する台車22を、後行する台車22に対してタイミングを早めて進行させることで、その掛合を所要に応じて解くことができる。
以上この発明に係る他のタイヤ成型システムを図面に示すところに基づいて説明したが、このシステムは、図2に示す、第一の成型ユニットにも適用することができる。また、成型台車の駆動態様、位置決め態様等は所要に応じて適宜に選択することができ、このことはエンドレスの軌道に複数台配置されるそれぞれの成型台車相互の走行駆動態様、構造等についてもまた同様である。
次に、この発明に係るタイヤ製造システムを構成するタイヤ加硫システムについて説明する。図20は、タイヤ加硫システム3を、同様の二つの加硫システム100を相互に隣接させ配設した場合について示す略線平面図である。なお、以下の説明において、「未加硫タイヤ」もしくは「未加硫のタイヤ」とは、グリーンタイヤと同義である。
各加硫システム100では、一の金型開閉ステーション112を配置し、この金型開閉ステーション112を中心に、二つのシステム100のそれぞれの金型開閉ステーション112の中心同士を結ぶ直線Lの一方の側で、円弧R2上に、四つの加硫ステーション111を配置している。そして、円弧R2の外側部分で、少なくとも二つの加硫ステーション111のそれぞれからほぼ等距離の位置に金型中継ステーション181を設け、そこに、金型中継ステーション181に近接するそれぞれの加硫ステーション111から使用済みの加硫金型を取り出し、次に使用される加硫金型をそこに入れ込む、好ましくはターンテーブル構造の金型出入装置182を設けている。
また、各加硫システム100には、四つ加硫ステーション111のそれぞれと、金型開閉ステーション112との間を往復変位する、四台のモバイル加硫ユニット113を設けているなお、図20では、これらの四台のモバイル加硫ユニット113のうち、左側の加硫システム100の真右の加硫ステーション111に対応するモバイル加硫ユニット113が金型開閉ステーション側に変位された状態を示している。
金型開閉ステーション112の中心を結ぶ前記直線Lに対して、加硫ステーション111を配置する領域とは反対側に、金型開閉ステーション112から加硫済みのタイヤを取り出し、あるいは、金型開閉ステーション112に未加硫のタイヤを投入する金型開閉ステーション用タイヤ移載装置114を設けている。なお、金型開閉ステーション112では、タイヤはその中心軸を垂直とする姿勢で金型に収納されていて、タイヤ移載装置114は、金型開閉ステーション112に対して、タイヤをこの姿勢のまま出し入れする。
また、このタイヤ移載装置114の作動範囲内に、未加硫タイヤGTにブラダBを装着し、加硫済みタイヤTからブラダBを取り外すブラダ着脱装置108aを具えたブラダ着脱ステーション108と、入出庫ステーション118とを設け、入出庫ステーション118に、ブラダBを装着前の未加硫タイヤGTを一時保管してこれをタイヤ移載装置114に受け渡す未加硫タイヤ置台116と、ブラダを取り外した加硫済みタイヤTを、タイヤ移載装置114から受け取り一時保管する加硫済みタイヤ置台117とを並べて配置するとともに、これらの両ステーション108、118間に、それらのそれぞれのステーション108、118にタイヤGT,Tを受け渡しする、少なくとも一台、図では二台のマニプレータ175、176を配設する。
なお、この図では同一平面内で左右に隣接させて配置したそれぞれの置台116、117を、上下にまたは前後に隣接させて配置することも可能であり、これらのいずれの場合にあっても、置台116上への未加硫タイヤGTの搬入および、置台117からの加硫済みタイヤTの搬出は、図示しないベルトコンベアその他の搬出手段を用いて行うことが好ましい。
そしてまた好ましくは、上述したところに加えて、タイヤ移載装置114の稼働域内に後加硫処理ステーション115を設け、このステーション115に、ブラダを内包する加硫済みタイヤTにPCI処理を施すポストキュアインフレータ115aを配設する。ポストキュアインフレータ115aは、四本のタイヤに同時にPCI処理を施すことを可能にするため、四箇所でそれぞれのタイヤを支持するとともに、タイヤをその中心軸を水平とする姿勢で支持するように構成されている。また、ブラダ着脱ステーション108と、未加硫タイヤ置台116および加硫済みタイヤ置台117とにおいては、タイヤは、その中心軸を垂直とする姿勢で定置される。
この加硫システム100を構成する各加硫ステーション111、金型開閉ステーション112、および、これらの間を往復変位するモバイル加硫ユニット113について説明を加える。図21はモバイル加硫ユニット113を示す側面図である。このモバイル加硫ユニット113は、タイヤTと、タイヤTの内面形状を特定するブラダBとをキャビティ内に収納する加硫金型130を具えている。
加硫金型130は、上部金型131、下部金型132およびコンテナ133を具え、これらを組み合わせてタイヤTを収納するキャビティを形成する。一方、それらを上下方向に互いに離隔させることで、タイヤを出し入れすることができる。そして、下部金型132は、タイヤの一方のサイド部に対応する下部サイドモールド136を具え、上部金型131は、タイヤの他方のサイド部に対応する上部サイドモールド135と、周方向に組み合わさって環状をなし、タイヤのトレッド部の外面形状を形成する、半径方向に移動可能な複数のセグメントモールド134とを具える。
また、モバイル加硫ユニット113には、このような加硫金型130の両端面に当接して加熱プラテン部を構成する、上部プラテン161と下部プラテン162とを設け、それぞれのプラテン161、162には、熱媒供給ホース167を接続する。
これによれば、それらのホース167を経て、熱媒、例えば、スチームを、それらのプラテン161、162の内部に設けた熱媒ジャケットに供給することで、プラテン161、162を加熱することができ、この熱は、当接する加硫金型130に伝導されてタイヤを加硫する。
さらに、モバイル加硫ユニット113は、加硫金型130と、この両端面に当接するそれぞれのプラテン161、162とを一体的に挟持する上部エンドプレート163および下部エンドプレート164を具えるとともに、これらのエンドプレート163、164同士を連結する複数本のタイロッド165と、下部エンドプレート164に取り付けられ、加硫金型130を上部エンドブレート163に押圧して、加硫金型130を締付ける油圧ジャッキ169とを具える。これらのエンドプレート163、164、タイロッド165および油圧ジャッキ169は、互いに協働して、加硫金型130と上下のプラテン161、162とを一体的に締付ける金型ロック手段を構成している。
また、タイロッド165の下部先端部を下部エンドプレート164に固定するとともに、タイロッド165の上部先端部を、タイプレート166を介して上部エンドプレート163に係合させ、このタイプレート166を、加硫金型の軸心の周りに回動変位させることにより、タイロッド165と、上部エンドプレート163との掛合をもたらし、また、その掛合を解除できるよう、タイプレート166を構成している。
ここで、上部金型131、上部プラテン161、上部エンドプレート163およびタイプレート166は、上部エンドプレート163を吊り上げたとき一体となって移動する昇降ユニット部172を構成する。
次に、加硫ステーション111と金型開閉ステーション112とについて説明する。図22は、図20の各加硫システム100の一の金型開閉ステーション112とこれに対向して設けられた一の加硫ステーション111とを示す正面図であり、図23は、図22の矢視XXIII−XXIIIを示す平面図であるが、加硫ステーション111については、金型開閉ステーション112の周囲に配置された四つのすべてを図示している。
それぞれの加硫ステーション111は、熱媒を供給する熱媒供給口156を有するとともに、モバイル加硫ユニット113をこの加硫ステーション111と金型開閉ステーション112との間で往復変位させる加硫ユニット往復駆動装置140を具えている。
この加硫ユニット往復駆動装置140は、加硫ユニット駆動部151と、加硫ユニット支持ガイド部141とにより構成され、加硫ユニット駆動部151は、二つのスプロケット152間に掛け渡され、モータ153によって駆動されるリンクチェーン154の一つのリンクに固定された駆動バー155を具えている。駆動バー155の先端を、図示しない連結手段により、モバイル加硫ユニット113の最後部、すなわち、金型開閉ステーション112と反対に位置する部分に、着脱可能に連結することができ、モータ153を駆動してリンクチェーン154を往復変位することにより、モバイル加硫ユニット113を往復変位させることができる。
加硫ユニット支持ガイド部141は、複数のローラ142と、これらを支持するローラ架台143とを具え、これらのローラ142は、対応する加硫ステーション111と金型開閉ステーション112との間に、これらを結ぶ直線と平行に、二列になって配列されている。一方、モバイル加硫ユニット113の下面には、この進行方向と平行に二本のガイドレール171を取り付けて、このガイドレール171を、対応する列のローラ142上をその列に沿って移動させることにより、モバイル加硫ユニット113を金型開閉ステーション112に対して、往復変位させることができる。
以上のように、加硫ユニット往復駆動装置140の加硫ユニット支持ガイド部141を、モバイル加硫ユニット113の移動区間に敷設した短軸のローラ142で構成することにより、図20に示すように、極めて簡易で、かつ、低コストなタイヤ加硫システム100を実現することができる。
しかも、図23に示すように、それぞれの加硫ステーション111に設けた加硫ユニット往復駆動装置140が交錯する金型開閉ステーション112とその近傍においても、加硫ユニット支持ガイド部141同士、もしくは、加硫ユニット支持ガイド部141と他のモバイル加硫ユニット113とが干渉することなく、これらを設けることができる。
また、モバイル加硫ユニット113の移動に際しては、熱媒供給口156から熱媒を供給するための熱媒供給ホース167をモバイル加硫ユニット113の上下のプラテン161、162に接続したまま、加硫ユニット113を移動することができるので、モバイル加硫ユニット113の移動中でも加硫を継続することができ、この移動時間を加硫時間の一部として最大限利用することにより、その分、サイクルタイムを短縮することができ、しかも、設備コストを安くできる上に、接続部からの熱媒のリークの危険性を低減することができる。
金型開閉ステーション112は、図22に示すように、その中心に、移動してきたモバイル加硫ユニット113の昇降ユニット部172を昇降させる金型開閉装置121を具える。この金型開閉装置121は、フロア面FLに建てられた柱を介して固定されるベース122と、このベース122に取り付けたガイド123に案内され、図示しない駆動装置により昇降される上下動ユニット124とを具える。この上下動ユニット124には、モバイル加硫ユニット113の前記タイプレート166を回転させて、上部エンドプレート163とタイロッド165とを連結し、または、切り離すとともに、上部エンドプレート163を把持し、あるいは、把持を開放する昇降ユニット部ロック把持機構125を具えている。
このタイヤ加硫システム3においては、未加硫のタイヤGTを成型システム2より受け入れて、これを成型システム2に同期させて加硫したあと、加硫済みのタイヤTを、これらのシステム2、3に同期してタイヤの検査を行う検査システム4に排出するが、未加硫のタイヤGTの受け入れから加硫済みタイヤTの排出までの一連の作動について、前述の図20を参照して説明する。
前工程から搬送された未加硫のタイヤGTは、未加硫タイヤ置台116に載置される。マニプレータ175により、この未加硫のタイヤGTをブラダ着脱ステーション108に移載したあと、そのブラダ着脱ステーション108で、未加硫タイヤGTの内部にブラダBを装着し、続いて、タイヤ移載装置114により、ブラダBを装着した未加硫のタイヤGTを、金型開閉ステーション112に移載するが、金型開閉ステーション112では、この時すでに、加硫済みのタイヤTを取り出した後のモバイル加硫ユニット113が、その加硫金型130を開放した状態で待機しているので、未加硫のタイヤGTを、この加硫金型130にセットする。
タイヤ移載装置114を、金型開閉ステーションから退避させた後、金型開閉装置121を下降させることにより、モバイル加硫ユニット113の昇降ユニット部172を下降させ、そこで、昇降ユニット部ロック把持機構125と、油圧ジャッキ169とを作動させて、モバイル加硫ユニット113の昇降ユニット部172をそれの他の部分にロックする。
次いで、このモバイル加硫ユニット113を、加硫ユニット往復駆動装置140により、加硫ステーション111に移動させ、その中に収納された未加硫のタイヤGTを、加硫ステーション111で加硫する。加硫が完了すると、モバイル加硫ユニット113を、加硫ユニット往復駆動装置140により、金型開閉ステーション112へ移動した後、金型開閉ステーション112の金型開閉装置121により加硫金型130を開放し、加硫済みのタイヤTを取り出し可能な状態とする。
その後、この加硫済みのタイヤTを、タイヤ移載装置114を用いて、金型開閉ステーション112から後加硫処理ステーション115に移載し、後加硫処理ステーション115で、このタイヤにPCI処理を施す。PCI処理が完了した後、後加硫処理ステーション115から、タイヤ移載装置114により加硫済みのタイヤTを再び取り出してブラダ着脱ステーション108に移載する。
ブラダ着脱ステーション108では、ブラダを装着した加硫済みのタイヤTからブラダを取り外し、そのタイヤTを、マニプレータ176を用いて、加硫済みタイヤ置台117に載置した後、このタイヤTを次の工程へ搬送する。
以上に説明した加硫システム3は、タイヤを加硫する機能、加硫金型130を開閉する機能およびタイヤに対してブラダを着脱する機能をそれぞれ別個のステーションに分散させて、それぞれの機能ごとの稼働率を高めたものであるが、加硫ステーションにこれらの機能を併せ持つもので加硫システム3を構成してもよい。
また、以上に述べたところでは、加硫ステーションを、金型開閉ステーションを中心とする円弧上に配設することとしているが、他の配置、例えば、加硫ステーションを直線状に配設することも可能である。
図24は、他のタイヤ製造システムの実施形態を示す平面配置図であり、この製造システム1Aでは、加硫システム3Aが前述の実施形態のものと異なっている。
ここでの、加硫システム3Aは、二列に直線状に並んだ複数の加硫機91と、それぞれの加硫機に対応して配置された水冷式PCI92とを具えてなる。この加硫システム3Aでタイヤを加硫するに際しては、まず成型システム2から受け入れたグリーンタイヤをそれぞれの加硫機91に投入し、そこでブラダにグリーンタイヤを装着し、次いで加硫機91に取り付けられている加硫金型を閉じて加硫を開始する。加硫が完了したあと、それぞれの加硫機ごとに金型を開放し、加硫されたタイヤをブラダから取り外すとともに、そのタイヤをPCI92に装着したあと排出コンベア93によりこれらを検査システム4に搬送する。
さらに、本発明に係るタイヤ製造システムにおける、成型システム、加硫システムおよび検査システムの配置は、前述のものの他にも種々考えられ、また、それぞれのシステム内での作業ステーションや加硫ステーションの配置もこれらの他に幾多のものが考えられる。図25(a)、図25(b)、図26(a)、図26(b)、図27(a)および図27(b)にそれぞれこれらの配置例を示す。
これらのそれぞれの図では、成型の作業ステーションを長方形で示し、加硫ステーションを円形で示し、そして、製造途中のタイヤの流れ方向を矢印で示した。また、それぞれのシステムの符号は、すべての配置例に共通なものとし、成型システムを2、加硫システムを3、検査システムを4,成型システムの第一の成型ユニットを5、第二の成型ユニットを6とした。
なお、図25(b)に示す配置は前述した実施形態に示したものに相当し、また、図27(a)、図27(b)に示した加硫システムは、円弧上を加硫ステーションそのものが移動するものである。
かくして、この発明に係る一のタイヤ成型システムによれば、とくには一対の無端レールと、成型台車に設けられて各無端レールの少なくとも両側面に緊密に掛合する車輪とを主たる構成部材とする台車ガイド手段、ならびに、各無端レールの、直線状部分に比して狭幅とした円弧状部分の作用の下で、成型台車を、レールの延在方向と交差する方向に対して高い精度で位置決めすることができ、台車の停止位置精度を所要のものとするだけで、各作業ステーションでの作業を常に高精度に行うことができるので、従来技術で述べたリフトアップおよび芯出し位置決めならびに、提案技術で述べた台車の乗せ換え等のための、設備、時間、スペース等を全く不要として、それらに起因して発生する問題のことごとくを効果的に解決することができる。
また、他の成型システムによれば、トロイダル状に拡縮可能なトロイダル状成型ドラムを用いてビードコアの周りにカーカスバンドを折り返すので、従来の信頼性の高い構造のタイヤを形成することができる他、ビードコアを成型ドラムに固定したまま、各種のタイヤ構成部材を組み付けることで、高精度のグリーンタイヤを製造することができ、さらには、成型工程の最後にトロイダル状成型ドラムからグリーンタイヤを取り外すので、次の加硫工程では、グリーンタイヤを加熱するだけでよくエネルギー等を無駄に浪費することもない。
1 タイヤ製造システム
1B 内側層ベルト部材
2 タイヤ成型システム
2B 外側層ベルト部材
3 タイヤ加硫システム
4 タイヤ検査システム
5 第一の成型ユニット
6 第二の成型ユニット
11 円筒状成型ドラム
12 第一の成型台車
13 トランスファ台車
13a ビード保持リング
13b バンド保持リング
14 直線軌道
15 インナーライナ部材組み付け装置
15a 押出機
15b コンベア
15c 転写ドラム
16 キャンバスチェーファ部材組み付け装置
17 スキージ部材組み付け装置
17a,30a,31a,33a,32a,34a,35a 押出機
18 カーカス部材組み付け装置
18a リールスタンド
18b 押出機
18c 転写ドラム
19a ビードハンドリングロボット
19b ビードストック
21 トロイダル状成型ドラム
21a コア体
21b ビードロック部
21c カーカス折り返し棒
21d センタブラダ
22 第二の成型台車
23 無端軌道
24 グリーンタイヤ移載台車
24a 把持リング
25 グリーンタイヤ搬送コンベア
26 外部駆動装置
26a 爪
27 内側層ベルト部材組み付け装置
27a リールスタンド
27b 押出機
28 外側層ベルト部材組み付け装置
29 スパイラルレイヤ部材組み付け装置
30 トレッドアンダクッション部材組み付け装置
31 ベーストレッド部材組み付け装置
32 アンテナ部材組み付け装置
33 キャップトレッド部材組み付け装置
34 サイドウォール部材組み付け装置
35 ゴムチェーファ部材組み付け装置
41,42 無端レール
41a,42a 円弧状部分
41b 直線状部分
42,42b 無端レール
43 車輪
44 ボール
45,46 ローラ
91 加硫機
93 排出コンベア
D1,D2,D3,D4 駆動装置
100 加硫システム
108 ブラダ着脱ステーション
108a ブラダ着脱装置
111 加硫ステーション
112 金型開閉ステーション
113 モバイル加硫ユニット
114 金型開閉ステーション用タイヤ移載装置
115 後加硫処理ステーション
115a ポストキュアインフレータ
116 未加硫タイヤ置台
117 加硫済みタイヤ置台
118 入出庫ステーション
121 金型開閉装置
122 ベース
123 ガイド
124 上下動ユニット
125 昇降ユニット部ロック把持機構
130 加硫金型
131 上部金型
132 下部金型
133 コンテナ
134 セグメントモールド
135 上部サイドモールド
136 下部サイドモールド
140 加硫ユニット往復駆動装置
141 加硫ユニット支持ガイド部
142 ローラ
143 ローラ架台
151 加硫ユニット駆動部
152 スプロケット
153 モータ
154 リンクチェーン
155 駆動バー
156 熱媒供給口
161 上部プラテン
162 下部プラテン
163 上部エンドプレート
164 下部エンドプレート
165 タイロッド
166 タイプレート
167 熱媒供給ホース
169 油圧ジャッキ
171 ガイドレール
172 昇降ユニット部
175,176 マニプレータ
181 金型中継ステーション
182 金型出入装置
A1,A2 積層体
AH 貼付けヘッド
AP リボン貼付け装置
AR 引き揃えローラ
ATN アンテナ部材
B ブラダ
BASE ベーストレッド部材
C1,C2,C3 作業ステーション
CAP キャップトレッド部材
CB カーカスバンド
CCH キャンバスチェーファ部材
CGS コード入りゴムストリップ
D ドラム切り替えステーション
DR 回転体
EX 押出機
F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8,F9 作業ステーション
FL フロア面
FT フェスツーン
GCH ゴムチェーファ部材
GT グリーンタイヤ
IH インシュレーションヘッド
IL インナーライナ部材
P カーカス部材
PB プリセットビード
PR プルローラ
R ゴムリボン
RL リール
SL スパイラルレイヤ部材
SQ スキージ部材
SW サイドウォール部材
T 加硫済みタイヤ
TC 表面処理済コード
TUC トレッドアンダクッション部材
X1,X2 台車置き場

Claims (8)

  1. 一対のビードコアを固定するビードロック部と、両ビードコア間でトロイダル状に膨出させたカーカスバンドを半径方向内側から支持する、拡縮変位可能な剛性コア体とを有するトロイダル状成型ドラム、このトロイダル状成型ドラムを回転可能に支持する成型台車、トロイダル状成型ドラムにビードコアをロックされた成型途中のタイヤに複数のタイヤ構成部材を組み付けるそれぞれの作業ステーション、および、これらの作業ステーション間での成型台車の移動を案内する無端もしくは有端の軌道を有する成型ユニットを具えてなるタイヤ成型システム。
  2. 前記成型ユニットを第二の成型ユニットとし、円筒形状のカーカスバンドを第二の成型ユニットに引き渡す第一の成型ユニットを具え、
    第一の成型ユニットは、上記カーカスバンドを形成する円筒状成型ドラムと、この円筒状成型ドラムを回転可能に支持する成型台車と、その円筒状成型ドラム上にそれぞれのタイヤ構成部材を組み付ける複数の作業ステーションと、これらの作業ステーション間での成型台車の移動を案内する無端もしくは有端の軌道とを有してなる請求項1に記載のタイヤ成型システム。
  3. 第二の成型ユニットの前記軌道を無端としてなる請求項1もしくは2に記載のタイヤ成型システム。
  4. 前記軌道は、互いにほぼ平行な直線状部分を有し、作業ステーションを両方の直線状部分に対応させて配置してなる請求項3に記載のタイヤ成型システム。
  5. 第一の成型ユニットの前記軌道を直線状としてなる請求項2〜4のいずれかに記載のタイヤ成型システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ成型システムに隣接させてタイヤ加硫システムを配設してなるタイヤ製造システムであって、
    タイヤ加硫システムが、成型システムから搬送されたグリーンタイヤを加硫金型に収容してこれを加硫する複数の加硫ステーションと、これらの加硫ステーションから取り出された加硫金型を開閉する金型開閉ステーションと、グリーンタイヤにブラダを装着し、加硫済みのタイヤからブラダを取り外すブラダ着脱ステーションとを具えてなるタイヤ製造システム。
  7. 加硫ステーションを、金型開閉ステーションを中心とする円弧上に配置してなる請求項6に記載のタイヤ製造システム。
  8. 複数の作業ステーションを有する成型システムの、それらの作業ステーションに、成型途中のタイヤを順次に移動させ、それぞれの作業ステーションで、各作業ステーションに対応して予め定められたタイヤ構成部材を順次組み付けてグリーンタイヤを成型するに際して、
    一以上の作業ステーションで、円筒形状のカーカスバンドと一対のビードコアとをトロイダル状に拡縮可能なトロイダル状成型ドラム上に配設してビードコアをロックすること、その成型ドラムを拡径してカーカスバンドを両ビードコア間にトロイダル状に延在させること、および、カーカスバンドの側部部分をビードコアの周りで半径方向外方に巻返すことのそれぞれを順次に行い、その後、他の一以上の作業ステーションで、ビードコアをトロイダル状成型ドラムにロックしたままサイドウォール部材を含むタイヤ構成部材を組み付けてグリーンタイヤを成型し、さらに、トロイダル状成型ドラムを縮径し、ビードコアをアンロックしてグリーンタイヤをその成型ドラムから取り外すタイヤの製造方法。
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