JP2014069562A - タイヤ製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ製造工場を小型化する。
【解決手段】材料保管ゾーンと生タイヤ形成ゾーンと加硫ゾーンと検査搬出ゾーンとを具える。前記生タイヤ形成ゾーンは、横長コ字状の軌道に沿って配される複数の作業ステーションの部材組付け装置を用い、軌道上を移動する剛性中子の外表面に、タイヤ構成部材を組み付けることにより生タイヤを形成する。前記部材組付け装置は、各タイヤ構成部材ごとに設定される部材材料を、剛性中子のサイズに応じて定まる貼付条件に基づいて貼付けることによってタイヤ構成部材を形成する。部材組付け装置は、コ字状軌道の外周側かつ横軌道部に沿って配置される。材料保管ゾーンは、コ字状軌道の横方向一方側に隣り合って配置され、加硫ゾーンは、前記コ字状軌道の横方向他方側に隣り合って配置され、検査搬出ゾーンは、前記加硫ゾーンの横方向他方側に隣り合って配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ製造工場を小型化しうるタイヤ製造システムに関する。
タイヤ製造工場は、通常、材料保管ゾーンと、この材料保管ゾーンから供給される材料により生タイヤを形成する生タイヤ形成ゾーンと、形成された生タイヤを加硫成形する加硫ゾーンと、加硫された既加硫タイヤを検査しかつ搬出する検査搬出ゾーンとに区分されている。そして前記生タイヤ形成ゾーンでは、従来、図14に略示する生タイヤ形成ラインにて生タイヤが形成される。
この生タイヤ形成ラインでは、円筒状の成形ドラムa、シェーピングドラムb、トレッド形成ドラムcを具える。前記成形ドラムaでは、その外周面に、インナーライナゴムt1、カーカスプライt2が巻回されて円筒状カーカス体taが形成される。符号d1、d2は、前記インナーライナゴムt1、カーカスプライt2をそれぞれ供給するコンベヤ状のサービサである。又前記円筒状カーカス体taには、ビードエーペックスゴム付きのビードコアt3が外挿される。符号d3は、前記ビードコアt3を供給するサービサである。又ビードコアt3が外挿された前記円筒状カーカス体taは、図示しないトランスファ(移載装置)を用いて、成形ドラムaからシェーピングドラムbに移載される。
又前記トレッド形成ドラムcでは、その外周面に、ベルトプライt4、バンドプライt5、トレッドゴムt6が巻回されて円筒状のトレッドリングtcが形成される。符号d4〜d6は、前記ベルトプライt4、バンドプライt5、トレッドゴムt6をそれぞれ供給するコンベヤ状のサービサである。又前記トレッドリングtcは、図示しないトランスファ(移載装置)を用いて、トレッド形成ドラムcからシェーピングドラムbの半径方向外側に移送され、保持される。なお符号d7は、サイドウォールゴムt7等を供給するサービサである。
そして前記シェーピングドラムbにより、円筒状カーカス体taがビードコアt3、t3間でトロイド状に膨出し、その膨出部分が前記トレッドリングtcの内周面と接合することにより生タイヤが形成される。この生タイヤは、シェーピングドラムbから取り外された後、加硫ゾーンに搬送され加硫成形が行われる。
このような従来の生タイヤ形成ラインでは、前記インナーライナゴムt1、カーカスプライt2、ビードコアt3、ベルトプライt4、バンドプライt5、トレッドゴムt6、サイドウォールゴムt7等である各種のタイヤ構成部材は、それぞれオフラインにてタイヤサイズに応じた種々の巾、種々の断面形状、或いは種々のコード角度に予め加工されている。そのため、一つのサイズのタイヤを大量生産するのには優れている。
しかしながらその反面、前記予加工されたタイヤ構成部材は、半完成部材として前記材料保管ゾーンに一時的に保管される。しかもその種類も、タイヤのサイズに応じて増加する。そのため、材料保管ゾーンのスペースの増大を招く。
又各タイヤ構成部材を予加工するための、予加工ラインが別途必要となる。又タイヤ構成部材自体が巾広となるため、それを供給するサービサd1〜d7も大型化する。従って、生タイヤ形成ゾーンのスペースの増大も招く。
又一つのサイズの生タイヤが大量生産されるため、加硫工程が追いつかなくなる。そのため、加硫硫待ちの生タイヤを一時的に保管収容する生タイヤ保管スペースが別途必要になる。又大量生産に合わせて、加硫金型の数も増加させる必要があるが、同品種のタイヤにおいても、加硫金型の種類はタイヤのサイズに応じて増加する。そのため、加硫に使用されていない他の多くのサイズの加硫金型を保管するスペースも必要となる。
その結果、タイヤ製造工場を設置する場合、少なくとも巾25m、巾170m以上の敷地スペースが必要となってしまい、工場設置の大きな妨げとなる。
なお生タイヤ形成ラインに関係する先行技術として下記の特許文献1等が挙げられる。
特開2000−351164号公報
本発明は、タイヤ製造工場を小型化しうるタイヤ製造システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、生タイヤを形成する生タイヤ形成ゾーンと、形成された生タイヤを加硫成形する加硫ゾーンと、加硫された既加硫タイヤを検査しかつ搬出する検査搬出ゾーンと、生タイヤ形成用の材料を保管する材料保管ゾーンとを具えたタイヤ製造システムであって、
前記生タイヤ形成ゾーンは、軌道と、前記軌道に沿って配置される複数の作業ステーションとを有し、前記軌道上を移動する剛性中子の外表面に、それぞれの作業ステーションにてタイヤ構成部材を組み付けることにより生タイヤを形成するとともに、
前記軌道は、横方向にのびる互いに平行な一対の横軌道部と、各横軌道部の横方向一方側の端部間を継ぐ縦軌道部とを有する横長のコ字状軌道からなり、
しかも各前記作業ステーションは、前記剛性中子の表面に、各タイヤ構成部材ごとに設定されるタイヤ構成部材形成用の部材材料を、剛性中子のサイズに応じて定まる貼付条件に基づいて貼付けることによってタイヤ構成部材を形成する部材組付け装置を具え、かつ前記部材組付け装置は、前記コ字状軌道の外周側かつ横軌道部に沿って配置されるとともに、
前記材料保管ゾーンは、前記コ字状軌道の横方向一方側に隣り合って配置され、かつ部材組付け装置が使用する部材材料又は部材材料を形成するための中間材料を、各前記部材組付け装置に供給可能に保管し、
前記加硫ゾーンは、前記コ字状軌道の横方向他方側に隣り合って配置され、
かつ前記検査搬出ゾーンは、前記加硫ゾーンの横方向他方側に隣り合って配置されることを特徴としている。
また請求項2では、各前記作業ステーションは、前記剛性中子を保持しながら軌道を移動する中子搬送台車を具えるとともに、各前記中子搬送台車は、隣り合う中子搬送台車間で剛性中子を順次受け渡すことにより、剛性中子を、前記軌道の始端位置から終端位置まで移動可能としたことを特徴としている。
また請求項3では、前記タイヤ構成部材は、トレッドゴムとサイドウォールゴムとを含むゴム部材、カーカスプライとベルトプライとを含むコードプライ部材、及びビードコアを含むワイヤ部材に区分されるとともに、
前記ゴム部材の部材材料として、長尺テープ状のゴムストリップが用いられ、
前記コードプライ部材の部材材料として、長さ方向に引き揃えたタイヤコードの配列体をトッピングゴムで被覆した長尺テープ状のコードストリップが用いられ、
かつ前記ワイヤ部材の部材材料として、ゴム引きワイヤが用いられることを特徴としている。
本発明のタイヤ製造システムでは、前記生タイヤ形成ゾーンは、軌道に沿って配置される複数の作業ステーションを有し、前記軌道上を移動する剛性中子の外表面に、各作業ステーションに配する部材組付け装置を用いてタイヤ構成部材を組み付けることにより生タイヤを形成している。しかも前記部材組付け装置は、タイヤ構成部材ごとに設定される部材材料を、剛性中子のサイズに応じて定まる貼付条件に基づいて貼付けることによってタイヤ構成部材を形成する。
従って、タイヤ構成部材を、タイヤサイズに応じた半完成部材として予め形成する必要がなくなる。その結果、半完成部材の種類数が減じ、材料保管ゾーンのスペースを縮小しうる。又半完成部材を形成するための加工ラインが不要となるとともに、部材材料自体が巾狭となるため部材組付け装置も小型化できる。従って、生タイヤ形成ゾーンのスペースも縮小しうる。
しかも部材材料の貼付条件により、剛性中子のサイズに応じたタイヤ構成部材を形成しうるため、1つのライン上で複数サイズのタイヤを同時に形成することが可能となる。そのため、加硫硫待ちの生タイヤの数を低減しうる。複数サイズの加硫金型を同時使用できるため、加硫に使用されていない加硫金型の数を減じることができる。
又前記軌道をコ字状軌道とするため、その横方向の長さを、直線状の軌道の1/2以下に半減できる。又軌道の縦巾も、例えばU字状の軌道よりも巾狭に形成しうるなど、軌道が占めるスペースを最小限に抑えうる。
又前記部材組付け装置が、コ字状軌道の外周側かつ横軌道部に沿って配置されるとともに、材料保管ゾーンが、コ字状軌道の横方向一方側(縦軌道部側)に隣り合って配置される。そのため、前記材料保管ゾーンから各部材組付け装置への材料供給を、最短距離で行いうる。又加硫ゾーンが、コ字状軌道の横方向他方側(縦軌道部と反対側)に隣り合って配置されるため、前記生タイヤ形成ゾーンからの生タイヤを加硫ゾーンに、最短距離で搬入しうる。即ち、材料や生タイヤの搬送経路の無駄がなくなる。
そしてこれらの相互作用により、タイヤ製造工場を、例えば巾25m以下、巾100m以下のスペースに大幅に小型化しうる。
本発明のタイヤ製造システムの一実施例を概念的に示す平面図である。 生タイヤ形成ゾーンと加硫ゾーンとを概念的に示す拡大平面図である。 生タイヤ形成ラインを概念的に示す拡大平面図である。 (A)、(B)は、制御装置による制御を説明する作用図である。 本発明の生タイヤ形成ラインで形成される生タイヤの一実施例を示す断面図である。 (A)〜(C)はタイヤ構成部材を形成する部材材料を示す斜視図である。 ゴムストリップ(部材材料)によりトレッドゴム(タイヤ構成部材)を形成する方法を示す説明図である。 (A)〜(D)は、コードストリップ(部材材料)によりカーカスプライ(タイヤ構成部材)を形成する方法を示す説明図である。 (A)〜(C)は、コードストリップ(部材材料)によりベルトプライ(タイヤ構成部材)を形成する方法を示す説明図である。 ゴムストリップ貼付装置の側面図である。 ワイヤ貼付装置の側面図である。 コードストリップ貼付装置の側面図である。 コードストリップ貼付装置の側面図である。 従来の生タイヤ形成ラインを概念的に示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のタイヤ製造システム1は、生タイヤ6(図5に示す。)を形成する生タイヤ形成ゾーンZ2と、形成された生タイヤ6を加硫成形する加硫ゾーンZ3と、加硫された既加硫タイヤを検査しかつ搬出する検査搬出ゾーンZ4と、生タイヤ形成用の材料を保管する材料保管ゾーンZ1とを具える。
このうち前記生タイヤ形成ゾーンZ2は、図2に示すように、軌道3と、この軌道3に沿って配置される複数(n)の作業ステーション4とを有する生タイヤ形成ラインを具える。そしてこの生タイヤ形成ラインでは、前記軌道3上を移動する剛性中子5の外表面に、それぞれの作業ステーション4にてタイヤ構成部材Tが前記配置の順序で組み付けられることにより、複数(n)のタイヤ構成部材Tからなる生タイヤ6が形成される。
図5に、前記生タイヤ形成ラインにて形成される生タイヤ6の一実施例が示される。この生タイヤ6は、本例では、
(ア)トレッド部6aからサイドウォール部6bへてビード部6cに至る1枚以上、本例では1枚のカーカスプライT1、
(イ)前記カーカスプライT1の半径方向外側かつ前記トレッド部6aの内部に配される1枚以上、本例では2枚のベルトプライT2、
(ウ)前記ベルトプライT2のさらに半径方向外側に配される1枚以上、本例では1枚のバンドプライT3、
(エ)前記トレッド部6aの外表面をなすトレッドゴムT4、
(オ)前記サイドウォール部6bの外表面をなすサイドウォールゴムT5、
(カ)前記ビード部6cの外表面をなすリムズレ防止用のチェーファゴムT6、
(キ)タイヤ内腔面をなすインナライナゴムT7、
(ク)前記ビード部6cに配され、かつ前記カーカスプライT1の半径方向内端部をタイヤ軸方向内外から狭持する内、外のビードコアT8、T9及び
(ケ)各前記内外のビードコアT8、T9からそれぞれ立ち上がるビード補強用の内外のビードエーペックスゴムT10、T11である複数(n=11)のタイヤ構成部材Tによって形成される。
なお前記カーカスプライT1は、タイヤ赤道Coに対して例えば90°の角度で配列するカーカスコードと、それを被覆するトッピングゴムとを有する。前記ベルトプライT2は、タイヤ赤道Coに対して例えば10〜40°の角度θ(図9に示す。)で配列するベルトコードと、それを被覆するトッピングゴムとを有する。前記バンドプライT3は、タイヤ周方向に配列するバンドコードと、それを被覆するトッピングゴムとを有する。
この生タイヤ6を構成する前記複数(n=11)のタイヤ構成部材T1〜T11は、それぞれ、各タイヤ構成部材T1〜T11ごとに設定されるタイヤ構成部材形成用の部材材料M1〜M11が、剛性中子5のサイズに応じて定まる貼付条件Jに基づいて貼付けられることによって形成される。
例えば、A、B、Cのサイズの生タイヤ6を形成する場合、
(a)サイズAの生タイヤ6Aは、剛性中子5Aの外周面に、
部材材料M1を、貼付条件J1で貼付けてなるタイヤ構成部材T1と、
部材材料M2を、貼付条件J2で貼付けてなるタイヤ構成部材T2と、
部材材料M3を、貼付条件J3で貼付けてなるタイヤ構成部材T3と、
部材材料M4を、貼付条件J4で貼付けてなるタイヤ構成部材T4と、
部材材料M5を、貼付条件J5で貼付けてなるタイヤ構成部材T5と、
部材材料M6を、貼付条件J6で貼付けてなるタイヤ構成部材T6と、
部材材料M7を、貼付条件J7で貼付けてなるタイヤ構成部材T7と、
部材材料M8を、貼付条件J8で貼付けてなるタイヤ構成部材T8と、
部材材料M9を、貼付条件J9で貼付けてなるタイヤ構成部材T9と、
部材材料M10を、貼付条件J10で貼付けてなるタイヤ構成部材T10と、
部材材料M11を、貼付条件J11で貼付けてなるタイヤ構成部材T11と、
を貼り付けることにより形成される。
(b)サイズBの生タイヤ6Bは、剛性中子5Bの外周面に、
部材材料M1を、貼付条件J1で貼付けてなるタイヤ構成部材T1と、
部材材料M2を、貼付条件J2で貼付けてなるタイヤ構成部材T2と、
部材材料M3を、貼付条件J3で貼付けてなるタイヤ構成部材T3と、
部材材料M4を、貼付条件J4で貼付けてなるタイヤ構成部材T4と、
部材材料M5を、貼付条件J5で貼付けてなるタイヤ構成部材T5と、
部材材料M6を、貼付条件J6で貼付けてなるタイヤ構成部材T6と、
部材材料M7を、貼付条件J7で貼付けてなるタイヤ構成部材T7と、
部材材料M8を、貼付条件J8で貼付けてなるタイヤ構成部材T8と、
部材材料M9を、貼付条件J9で貼付けてなるタイヤ構成部材T9と、
部材材料M10を、貼付条件J10で貼付けてなるタイヤ構成部材T10と、
部材材料M11を、貼付条件J11で貼付けてなるタイヤ構成部材T11と、
を貼り付けることにより形成される。
(c)サイズCの生タイヤ6Cは、剛性中子5Cの外周面に、
部材材料M1を、貼付条件J1で貼付けてなるタイヤ構成部材T1と、
部材材料M2を、貼付条件J2で貼付けてなるタイヤ構成部材T2と、
部材材料M3を、貼付条件J3で貼付けてなるタイヤ構成部材T3と、
部材材料M4を、貼付条件J4で貼付けてなるタイヤ構成部材T4と、
部材材料M5を、貼付条件J5で貼付けてなるタイヤ構成部材T5と、
部材材料M6を、貼付条件J6で貼付けてなるタイヤ構成部材T6と、
部材材料M7を、貼付条件J7で貼付けてなるタイヤ構成部材T7と、
部材材料M8を、貼付条件J8で貼付けてなるタイヤ構成部材T8と、
部材材料M9を、貼付条件J9で貼付けてなるタイヤ構成部材T9と、
部材材料M10を、貼付条件J10で貼付けてなるタイヤ構成部材T10と、
部材材料M11を、貼付条件J11で貼付けてなるタイヤ構成部材T11と、
を貼り付けることにより形成される。
具体的には、前記タイヤ構成部材T1〜T11は、ゴム部材TGと、コードプライ部材TCと、ワイヤ部材TWとに区分される。本例では、前記ゴム部材TGには、前記トレッドゴムT4、サイドウォールゴムT5、チェーファゴムT6、インナライナゴムT7、内外のビードエーペックスゴムT10、T11が含まれる。又前記コードプライ部材TCには、前記カーカスプライT1、ベルトプライT2、バンドプライT3が含まれる。又前記ワイヤ部材TWには、前記内外のビードコアT8、T9が含まれる。
そして、前記ゴム部材TGをなすトレッドゴムT4の部材材料M4、サイドウォールゴムT5の部材材料M5、チェーファゴムT6の部材材料M6、インナライナゴムT7の部材材料M7、内外のビードエーペックスゴムT10、T11の部材材料M10、M11として、それぞれ図6(A)に示すように、長尺テープ状のゴムストリップ8が用いられられる。このゴムストリップ8には、図7に示すように、螺旋状に巻回する所謂ストリップワインド法(STW法)が適用され、例えば巻き付けの螺旋ピッチ、巻き付け回数などの条件を違えることにより、所望の断面形状、断面サイズのゴム部材TGを適宜形成することができる。同様に、前記条件を調整することで、ゴム部材TGのサイズを、剛性中子5の各サイズに適合させることもできる。従って、部材材料M4、M5、M6、M7、M10、M11の貼付条件J4、J5、J6、J7、J10、J11として、螺旋ピッチや巻き付け回数等が挙げられる。なお当然ではあるが、前記ゴムストリップ8のゴム組成、及び断面寸法は、部材材料M4、M5、M6、M7、M10、M11毎に設定される。
又前記コードプライ部材TCをなすカーカスプライT1の部材材料M1、ベルトプライT2の部材材料M2、バンドプライT3の部材材料M3として、図6(B)に示すように、長さ方向に引き揃えたタイヤコード9aの配列体をトッピングゴム9bで被覆した長尺テープ状のコードストリップ9が用いられる。
前記カーカスプライT1の場合、図8(A)〜(D)に示すように、前記コードストリップ9を所定長さで切断した短冊片9Aを、そのタイヤコード9aがタイヤ赤道Coに対して直角となる向きで、タイヤ周方向に順次貼り付けることにより形成される。この時、短冊片9Aの切断長さL、短冊片9A間の重なり巾Wg(又は隙間)、周方向の貼り付け枚数等を調整することにより、カーカスプライT1のサイズを、剛性中子5の各サイズに適合させることができる。従って、部材材料M1の貼付条件J1として、短冊片9Aの切断長さL、短冊片9A間の重なり巾Wg(又は隙間)、周方向の貼り付け枚数等が挙げられる。
又ベルトプライT2の場合、図9(A)〜(C)に示すように、前記コードストリップ9を所定長さで斜めに切断した短冊片9Bを、そのタイヤコード9aがタイヤ赤道Coに対して前記角度θで傾斜する向きで、タイヤ周方向に順次貼り付けることにより形成される。この時、短冊片9Bの切断角度α、切断長さL、短冊片9B間の隙間Wd、周方向の貼り付け枚数、貼付角度θ(θ=α)等を調整することにより、ベルトプライT2のサイズを、剛性中子5の各サイズに適合させることができる。従って部材材料M2の貼付条件J2として、短冊片9Bの切断角度α、切断長さL、短冊片9B間の隙間Wd、周方向の貼り付け枚数、貼付角度θ(θ=α)等が挙げられる。
又バンドプライT3の場合、前記コードストリップ9を、タイヤ周方向に螺旋状に連続して巻回することにより形成される。この時、コードストリップ9の螺旋ピッチ、巻き付け回数等によって、バンドプライT3のサイズを、剛性中子5の各サイズに適合させることができる。従って部材材料M3の貼付条件J3として、コードストリップ9の螺旋ピッチ、巻き付け回数等が挙げられる。なお当然ではあるが、前記コードストリップ9におけるタイヤコード9aの材質、太さ、コード間距離、及びトッピングゴム9bのゴム組成等は、部材材料M1、M2、M3毎に設定される。
又前記ワイヤ部材TWをなす内外のビードコアT8、T9の部材材料M8、M9として、図6(C)に示すゴム引きワイヤ7が用いられる。このゴム引きワイヤ7を半径方向内側から外側に渦巻き状に巻回することによりビードコアT8、T9が形成される。又ゴム引きワイヤ7の巻き付け半径、巻き付け回数等によって、ビードコアT8、T9のサイズを、剛性中子5の各サイズに適合させることができる。従って部材材料M8、M9の貼付条件J8、J9として、ゴム引きワイヤ7の巻き付け半径、巻き付け回数等が挙げられる。
次に、前記剛性中子5は、サイズ違いのタイヤを形成するための複数サイズの剛性中子を含む。本例では、例えば3つのサイズの剛性中子5A、5B、5Cが用いられ、1つのライン上で、3つのサイズの生タイヤ6A、6B、6Cが同時に形成される場合が示される。前記剛性中子5A、5B、5Cでは、前記図5に示すように、ビード径Dt、ビード巾Wt、断面高さHt等の少なくとも1つが相違する。
又前記図2に示すように、前記軌道3は横長のコ字状軌道として形成される。具体的には、前記軌道3は、横方向にのびる互いに平行な一対の横軌道部3A、3Cと、各横軌道部3A、3Cの横方向一方側の端部間を継ぐ縦軌道部3Bとから形成される。そして、前記横軌道部3Aの横方向他方側の端部を始端位置P1とし、横軌道部3A→縦軌道部3B→横軌道部3Cを通って、前記横軌道部3Cの横方向他方側の端部である終端位置P2まで、剛性中子5を案内する。なお前記横軌道部3Aと縦軌道部3Bとの交わり部、及び縦軌道部3Bと横軌道部3Cと交わり部に、屈曲部Qaが形成される。前記軌道3は、本例では、互いに平行な一対のレール20によって形成される。
又軌道3に沿って配置される前記複数(n=11)の作業ステーション4には、剛性中子5の外表面に、前記タイヤ構成部材Tを組み付ける部材組付け装置21がそれぞれ配される。各前記部材組付け装置21は、制御装置10(図4に示す。)によって制御され、この制御装置10から指示される貼付条件Jに基づいて前記部材材料Mを貼り付ける。
前記剛性中子5は、軌道3上を移動する中子搬送台車2にて搬送される。本例では、前記中子搬送台車2は、各作業ステーション4に配される。この中子搬送台車2は、隣り合う作業ステーション4、4間を移動するとともに、隣り合う中子搬送台車2、2間で剛性中子5を順次受け渡しする。この受け渡しにより、前記軌道3が屈曲部Qaを有するコ字状軌道である場合にも、剛性中子5を始端位置P1から終端位置P2まで搬送することができる。言い換えると、コ字状軌道を採用することが可能となり、横方向の軌道長さを、直線状の軌道の場合の1/2以下に低減できる。又軌道の縦巾も、例えばU字状の軌道よりも巾狭に形成しうるなど、軌道3が占めるスペース(軌道3が囲む内側スペースも含む。)を最小限に抑えることができる。
前記作業ステーション4は、図3に拡大して示すように、本例では、
(1)部材組付け装置21として、チェーファゴムT6を組付ける部材組付け装置21aを具える第1の作業ステーション4aと、
(2)部材組付け装置21として、インナライナゴムT7を組付ける部材組付け装置21bを具える第2の作業ステーション4bと、
(3)部材組付け装置21として、内のビードコアT8を組付ける部材組付け装置21cを具える第3の作業ステーション4cと、
(4)部材組付け装置21として、内のビードエーペックスゴムT10を組付ける部材組付け装置21dを具える第4の作業ステーション4dと、
(5)部材組付け装置21として、カーカスプライT1を組付ける部材組付け装置21eを具える第5の作業ステーション4eと、
(6)部材組付け装置21として、外のビードコアT9を組付ける部材組付け装置21fを具える第6の作業ステーション4fと、
(7)部材組付け装置21として、外のビードエーペックスゴムT11を組付ける部材組付け装置21gを具える第7の作業ステーション4gと、
(8)部材組付け装置21として、ベルトプライT2を組付ける部材組付け装置21hを具える第8の作業ステーション4hと、
(9)部材組付け装置21として、バンドプライT3を組付ける部材組付け装置21iを具える第9の作業ステーション4iと、
(10)部材組付け装置21として、サイドウォールゴムT5を組付ける部材組付け装置21jを具える第10の作業ステーション4jと、
(11)部材組付け装置21として、トレッドゴムT4を組付ける部材組付け装置21kを具える第11の作業ステーション4kと
からなり、この順番で前記軌道3に沿って配置される。
各前記部材組付け装置21は、前記コ字状軌道の外周側でしかも前記横軌道部3A、3Cに沿って配置される。なお前記部材組付け装置21を、コ字状軌道の内周側に配した場合には、材料保管ゾーンZ1から各部材組付け装置21への材料供給が難しくなる。又部材組付け装置21を、縦軌道部3Bに沿って設置した場合には、生タイヤ形成ゾーンZ2の横方向長さの不必要な増加を招き、工場小型化に不利となる。
又前記部材組付け装置21a〜21kを制御する制御装置10は、図4(A)、(B)に示すように、記憶部15と識別センサ(図示しない。)と制御部17とを具える。
前記記憶部15は、剛性中子5のサイズ毎に定まる各部材材料Mの貼付条件Jのデータを予め記憶する。本例の場合、前記記憶部15は、サイズAにおける部材材料M1〜M11の貼付条件J1〜J11のデータと、サイズBにおける部材材料M1〜M11の貼付条件J1〜J11のデータと、サイズCにおける部材材料M1〜M11の貼付条件J1〜J11とを記憶している。
又前記識別センサは、各作業ステーション4に剛性中子5が搬入される毎に、搬入される剛性中子5のサイズを識別する。本例では、各作業ステーション4a〜4kに識別センサが配され、第1の作業ステーション4aに搬入される剛性中子5のサイズ、第2の作業ステーション4bに搬入される剛性中子5のサイズ、・・・第11の作業ステーション4kに搬入される剛性中子5のサイズを、それぞれ搬入毎に識別する。識別方法としては、特に規制されることがなく、例えば剛性中子5に識別マーク、ICタグなどを設け、それを読み取ることで剛性中子5のサイズを識別しうる。
又前記制御部17は、前記識別センサからの識別情報と、前記記憶部15に予め記憶された記憶データとから求まる貼付条件Jのデータ(前記識別されたサイズに応じた貼付条件Jのデータ)に基づき、搬入される作業ステーション4の部材組付け装置21を制御する。
本例では、前記制御部17は、各部材組付け装置21に対して設けられる。前記記憶部15は、前記識別センサからの識別情報に基づき、識別されたサイズに応じた貼付条件Jのデータを、制御部17にダウンロードする。又制御部17は、ダウンロードされた貼付条件Jのデータに基づき、対象となる部材組付け装置21を制御する。
前記図4(A)には、第1〜第4の作業ステーション4a〜4dにて、それぞれ剛性中子5にタイヤ構成部材Tを形成する場合が概念的に示される。
第3の作業ステーション4cを代表して説明すると、第3の作業ステーション4cでは、剛性中子5Aに対して、部材材料M8を貼付条件J8のデータに基づいて貼り付けし、タイヤ構成部材T8(内のビードコア)を形成する。
そしてこの貼り付けが終了すると、図4(B)に示すように、第3の作業ステーション4cの剛性中子5Aは、下流側の第4の作業ステーション4dに搬送される。又第3の作業ステーション4cには、上流側の第2の作業ステーション4bから、剛性中子5Bが搬入される。
この時、第3の作業ステーション4cに設ける識別センサが、搬入される剛性中子5BのサイズBを識別するとともに、その識別情報を記憶部15に送信する。前記記憶部15では、送信された識別情報に基づき、サイズB用の貼付条件J8のデータを、第3の作業ステーション4cに設ける制御部17にダウンロードする。これにより制御部17のデータが前記貼付条件J8のデータに差し替える。そして制御部17は、この貼付条件J8のデータに基づき、部材組付け装置21cを制御し、搬入された剛性中子5BにサイズB用のタイヤ構成部材T8(内のビードコア)を形成する。
このように、本例の生タイヤ形成ラインでは、作業ステーション4に剛性中子5が搬入される毎に、搬入される剛性中子5のサイズを識別する。そして部材組付け装置21は、搬入された剛性中子5のサイズに応じた貼付条件Jのデータに基づいて制御され、剛性中子5のサイズに応じたタイヤ構成部材Tが、順次形成される。
従って、1つのライン上で複数サイズの生タイヤを同時に、しかも混乱を招くことなく確実かつ効率よくランダムに形成することができる。
なお図10〜13に、部材組付け装置21の一例が示される。
前記部材組付け装置21a、21b、21d、21g、21j、21kとしては、図10に示すようなゴムストリップ貼付装置22が好適に採用しうる。又前記部材組付け装置21c、21fとしては、図11に示すようなワイヤ貼付装置28が好適に採用しうる。又前記部材組付け装置21eとして、図12に示すようなコードストリップ貼付装置32が好適に採用しうる。又前記部材組付け装置21h、21iとして、図13に示すようなコードストリップ貼付装置36が好適に採用しうる。
図10に示すように、前記ゴムストリップ貼付装置22は、ゴムストリップ貼付用のアプリケータ22Aと、前記アプリケータ22Aを軌道3とは直交するY方向に移動させる移動台22Bとを具える。前記アプリケータ22Aは、ゴムストリップ供給装置23からのゴムストリップ8を受け取ってY方向前方側に搬送するベルトコンベヤ24と、その前端に配される貼付けローラ25とを含む。前記アプリケータ22Aは、前記貼付けローラ25の軸心が、前記剛性中子5の中子軸心5jと同高さとなるように、周知構造の昇降手段26を介して高さ調整される。
前記ゴムストリップ供給装置23は、本例では、ゴムストリップ形成装置であって、定量ゴム押出機23Aと、その前端に配されるカレンダ装置23Bとから形成される。前記定量ゴム押出機23Aは、本例では、スクリュー式ゴム押出機23A1の前端に、ギヤーポンプ23A2を具る。そしてゴムストリップ形成装置は、ゴム投入口から投入される材料ゴムGを、所定断面形状のゴムストリップ8に成形しながら、ギヤーポンプ23A2のON/OFF動作に応じて断続的に供給しうる。
図11に示すように、ワイヤ貼付装置28は、ゴム引きワイヤ貼付用のアプリケータ28Aと、前記アプリケータ28Aを前記Y方向に移動させる移動台28Bとを具える。前記アプリケータ28Aは、ワイヤ供給装置29から受け取ったゴム引きワイヤ7をY方向前方側に案内する複数のガイドローラからなる案内部30と、その前端に配される貼付けローラを有する貼付け部31とを具える。前記案内部30は、ゴム引きワイヤ7をジグザグ状に案内することによりゴム引きワイヤ7の巻き癖を矯正しうる。又前記貼付け部31には、ゴム引きワイヤ7の巻始めの先端部を把持して、剛性中子5に押し付ける把持部(図示しない。)を有する。又前記ワイヤ供給装置29は、本例では、リールスタンドであって、ゴム引きワイヤ7を巻き取ったリール7Rを巻き戻し自在に保持する。
図12に示すように、コードストリップ貼付装置32は、コードストリップ貼付用のアプリケータ32Aと、案内部32Bとを具え、前記案内部32Bは、コードストリップ供給装置33からのコードストリップ9を前記短冊片9Aに切断しながらアプリケータ32Aに供給する。前記アプリケータ32Aは、昇降手段34に支持された巻下ろしローラ35を具え、この巻下ろしローラ35の下降によって、前記短冊片9Aを、剛性中子5の輪郭に沿って巻き下ろしながら貼り付ける。前記コードストリップ供給装置33は、本例では、リールスタンドであって、コードストリップ9を巻き取ったリール9Rを巻き戻し自在に保持する。
図13に示すように、コードストリップ貼付装置36は、コードストリップ貼付用のアプリケータ36Aと、前記アプリケータ36Aを昇降自在に支持する昇降台36Bとを具える。前記アプリケータ36Aは、コードストリップ供給装置37からのコードストリップ9を受け取ってY方向前方側に搬送するベルトコンベヤ38と、その前端に配される貼付けローラ39とを含む。前記貼付けローラ39は、本例では、その軸心が、前記剛性中子の赤道面が中子軸心5jと交わる中子中心点5Pを通る垂直線Vで昇降自在に支持される。なおベルトプライT2の場合、前記図9(C)に示すように、中子軸心5jが前記Y方向に対して(90°−θ)の角度で傾斜する向きの剛性中子5の上面に、前記短冊片9BがY方向に供給されて貼り付けられる。又バンドプライT3の場合、中子軸心5jが前記Y方向に対して90°の角度の向きで支持された剛性中子5の上面に、前記コードストリップ9がY方向に供給され螺旋状に連続的に貼り付けられる。前記コードストリップ供給装置37は、本例では、リールスタンドであって、コードストリップ9を巻き取ったリール9Rを巻き戻し自在に保持する。
次に、前記図2に示すように、加硫ゾーンZ3は、前記コ字状軌道の横方向他方側(始端位置P1、終端位置P2が配される側)に隣り合って配置される。この加硫ゾーンZ3は、前記生タイヤ形成ラインによって形成された生タイヤ6を剛性中子5ごと加硫成形する複数の加硫金型18を有する加硫成形ラインを具える。
前記加硫金型18は、サイズ違いのタイヤを形成するための複数サイズの加硫金型を含み、本例ではサイズA、B、C用の加硫金型18A、18B、18Cを具える。前記加硫金型18A、18B、18Cの金型数の比率は、剛性中子5A、5B、5Cの中子数の比率と、等しいことが好ましい。例えば、剛性中子5A、5B、5Cの中子数の比率が3:2:1の場合、加硫金型18A、18B、18Cの金型数の比率も3:2:1とするのが好ましい。これにより加硫金型18の稼働率を最大限に高めることができる。
なお図2中の符号13は、移載台車であって、形成された剛性中子付きの生タイヤ6を終端位置P2にて受け取り、加硫金型18に投入する。前記終端位置P2には、剛性中子5のサイズを識別する識別センサ(図示しない。)が設けられ、その識別情報に基づき、移載台車13は、剛性中子付きの生タイヤ6を、サイズに合った加硫金型18に投入する。又移載台車13は、加硫金型18から加硫成型された剛性中子付きの既加硫タイヤをステーション14に受け渡す。このステーション14は、前記始端位置P1に側設され、剛性中子付きの既加硫タイヤから、剛性中子5を取り出す取出し作業が行われる。取り出された剛性中子5は、前記始端位置P1から前記生タイヤ形成ラインに再投入される。又既加硫タイヤは、搬送台車16(図1に示す。)により、加硫ゾーンZ3の縦方向一方側を通って検査搬出ゾーンZ4に搬送される。
前記検査搬出ゾーンZ4は、前記加硫ゾーンZ3の横方向他方側に隣り合って配置される。この検査搬出ゾーンZ4では、既加硫タイヤに対して、周知の出荷検査(例えば外観品質、重量バランス、ユニフォーミティ等の検査)が行われた後、搬出される。
又前記材料保管ゾーンZ1は、前記コ字状軌道の横方向一方側(縦軌道部3Bが配される側)に隣り合って配置される。この材料保管ゾーンZ1では、前記部材組付け装置21が使用する部材材料M、又は部材材料Mを形成するための中間材料を、各前記部材組付け装置21に供給可能に保管する。
本例では、前記部材材料Mのうち、コードストリップ9及びゴム引きワイヤ7は、リール9R、7R(図11〜13に示す。)の状態で保管され、かつ前記作業ステーション4e、4h、4i、4c、4fに供給される。又前記部材材料Mのうち、ゴムストリップ8は、押出成形前の材料ゴムG(図10に示す。)の状態で保管され、かつ前記作業ステーション4a、4b、4d、4g、4j、4kに供給される。従って本例では、材料ゴムGが中間材料に相当する。
これらゴムストリップ8、コードストリップ9、ゴム引きワイヤ7は、タイヤの生産状況に応じた適量が、前記材料保管ゾーンZ1に設置される周知のゴム混練り装置、トッピング装置により形成される。
このように、本発明のタイヤ製造システムでは、タイヤ構成部材Tを、タイヤサイズに応じた半完成部材として予め形成する必要がなくなるため、材料保管ゾーンZ1のスペースを縮小しうる。又半完成部材を形成するための加工ラインが不要となるとともに、部材材料M自体が巾狭となるため部材組付け装置21も小型化できる。従って、生タイヤ形成ゾーンZ2のスペースも縮小しうる。
しかも部材材料Mの貼付条件Jにより、剛性中子5のサイズに応じたタイヤ構成部材Tを形成しながら貼付けうるため、複数サイズのタイヤを同時に形成することが可能となる。そのため、加硫硫待ちの生タイヤの数を低減しうる。又複数サイズの加硫金型を同時使用できるため、加硫に使用されていない加硫金型の数を減じることができる。
又前記軌道をコ字状軌道とするため、軌道が占めるスペースを最小限に抑えうる。
又前記部材組付け装置21が、コ字状軌道の外周側かつ横軌道部3A、3Cに沿って配置されるとともに、材料保管ゾーンZ1が、コ字状軌道の横方向一方側に隣り合って配置される。そのため、前記材料保管ゾーンZ1から各部材組付け装置21への材料供給路11(図1に示す。)を、最短で形成しうる。又加硫ゾーンZ3が、コ字状軌道の横方向他方側に隣り合って配置されるため、前記生タイヤ形成ゾーンZ2から加硫ゾーンZ3への生タイヤ6の搬送路12(図1に示す。)を、最短で形成しうる。即ち、材料や生タイヤの送路の無駄がなくなる。そしてこれらの相互作用により、タイヤ製造工場を、例えば巾25m以下、巾100m以下のスペースに大幅に小型化することが可能になる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 タイヤ製造システム
2 中子搬送台車
3 軌道
3A、3C 横軌道部
3B 縦軌道部
4 作業ステーション
5 剛性中子
6 生タイヤ
7 ゴム引きワイヤ
8 ゴムストリップ
9 コードストリップ
9a タイヤコード
9b トッピングゴム
21 部材組付け装置
J 貼付条件
M 部材材料
P1 始端位置
P2 終端位置
T タイヤ構成部材
T1 カーカスプライ
T2 ベルトプライ
T4 トレッドゴム
T5 サイドウォールゴム
T8、T9 ビードコア
TC コードプライ部材
TG ゴム部材
TW ワイヤ部材
Z1 材料保管ゾーン
Z2 生タイヤ形成ゾーン
Z3 加硫ゾーン
Z4 検査搬出ゾーン

Claims (3)

  1. 生タイヤを形成する生タイヤ形成ゾーンと、形成された生タイヤを加硫成形する加硫ゾーンと、加硫された既加硫タイヤを検査しかつ搬出する検査搬出ゾーンと、生タイヤ形成用の材料を保管する材料保管ゾーンとを具えたタイヤ製造システムであって、
    前記生タイヤ形成ゾーンは、軌道と、前記軌道に沿って配置される複数の作業ステーションとを有し、前記軌道上を移動する剛性中子の外表面に、それぞれの作業ステーションにてタイヤ構成部材を組み付けることにより生タイヤを形成するとともに、
    前記軌道は、横方向にのびる互いに平行な一対の横軌道部と、各横軌道部の横方向一方側の端部間を継ぐ縦軌道部とを有する横長のコ字状軌道からなり、
    しかも各前記作業ステーションは、前記剛性中子の表面に、各タイヤ構成部材ごとに設定されるタイヤ構成部材形成用の部材材料を、剛性中子のサイズに応じて定まる貼付条件に基づいて貼付けることによってタイヤ構成部材を形成する部材組付け装置を具え、かつ前記部材組付け装置は、前記コ字状軌道の外周側かつ横軌道部に沿って配置されるとともに、
    前記材料保管ゾーンは、前記コ字状軌道の横方向一方側に隣り合って配置され、かつ部材組付け装置が使用する部材材料又は部材材料を形成するための中間材料を、各前記部材組付け装置に供給可能に保管し、
    前記加硫ゾーンは、前記コ字状軌道の横方向他方側に隣り合って配置され、
    かつ前記検査搬出ゾーンは、前記加硫ゾーンの横方向他方側に隣り合って配置されることを特徴とするタイヤ製造システム。
  2. 各前記作業ステーションは、前記剛性中子を保持しながら軌道を移動する中子搬送台車を具えるとともに、各前記中子搬送台車は、隣り合う中子搬送台車間で剛性中子を順次受け渡すことにより、剛性中子を、前記軌道の始端位置から終端位置まで移動可能としたことを特徴とする請求項1記載のタイヤ製造システム。
  3. 前記タイヤ構成部材は、トレッドゴムとサイドウォールゴムとを含むゴム部材、カーカスプライとベルトプライとを含むコードプライ部材、及びビードコアを含むワイヤ部材に区分されるとともに、
    前記ゴム部材の部材材料として、長尺テープ状のゴムストリップが用いられ、
    前記コードプライ部材の部材材料として、長さ方向に引き揃えたタイヤコードの配列体をトッピングゴムで被覆した長尺テープ状のコードストリップが用いられ、
    かつ前記ワイヤ部材の部材材料として、ゴム引きワイヤが用いられることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ製造システム。
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