JP2002307570A - タイヤの生産システム及び生産方法 - Google Patents

タイヤの生産システム及び生産方法

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JP2002307570A JP2001242622A JP2001242622A JP2002307570A JP 2002307570 A JP2002307570 A JP 2002307570A JP 2001242622 A JP2001242622 A JP 2001242622A JP 2001242622 A JP2001242622 A JP 2001242622A JP 2002307570 A JP2002307570 A JP 2002307570A
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Fuji Seiko Co Ltd
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    • B29D30/3028Applying the layers; Guiding or stretching the layers during application by feeding a continuous band and winding it helically, i.e. the band is fed while being advanced along the drum axis, to form an annular element

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム全体を工場内で広いスペースを要す
ることなく設置できるとともに、中間成形品を順次迅速
に搬送することができて、生産性及び品質の向上を図る
ことができる空気入りラジアルタイヤの生産システムを
提供する。 【解決手段】 直線状に延びる搬送ライン11の片方側
に沿って、プライステーション12と、バンドステーシ
ョン13と、シェーピングステーション14と、ベルト
トレッドステーション15とを配設する。搬送ライン1
1上において、ステーション12,13間に第1搬送装
置16を、ステーション13,14間に第2搬送装置1
7を、ステーション15,14間に第3搬送装置18を
移動可能に支持する。搬送ライン11の反対側に複数の
加硫機20よりなる加硫ステーション19を並設する。
加硫ステーション19とシェーピングステーション14
との間に移送装置22を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気入りラジア
ルタイヤ等のタイヤの生産システム及び生産方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の空気入りラジアルタイヤの生産
システムとしては、例えば特公昭60−59856号公
報、特公昭62−35381号公報及び特開平2−25
321号公報に開示されたような構成のものが知られて
いる。これらの従来構成においては、ゴムチェーハー、
ボディプライ及びビードから内張り要素を成形するステ
ーション、ベーストレッド、キャップトレッド及びベル
トから外張り要素を成形するステーション、前記内張り
要素及び外張り要素からグリーンタイヤを成形するステ
ーション、複数の加硫機よりなる加硫ステーションが、
工場内に独立的かつ散在した態様で配設されている。
又、各ステーション間には、手動操作型運搬車両を含む
複数の搬送装置が各別に配設され、これらの搬送装置に
より、各ステーションで成形された内張り要素、外張り
要素及びグリーンタイヤが部分的には自動的ではあるが
全体として作業者の運搬操作を介して次のステーション
に搬送されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来構成の生
産システムにおいては、別途工場にて作成されたボディ
プライとベルトをストックしておき、これらを内張り要
素を成形するステーションと、外張り要素を成形するス
テーションに供給する方式をとっている。このため、タ
イヤ生産システム全体として非常に広いスペースが必要
になるばかりでなく、生産能率を向上することができな
いという問題があった。この理由を以下に説明する。
【0004】従来、タイヤは大量生産指向のもとに製造
されていた。例えば、ボディプライやベルトは、多数本
のコードにゴムを被覆した幅広かつ長尺のシートを連続
的に作成し、そのシートを所要寸法に多数枚に裁断し、
それを帯状に接続した後リールに巻き取り、ボディプラ
イやベルトとしてストックされる。このストックされた
ボディプライやベルトが次の工程に送られるようになっ
ていた。
【0005】以上のような大量生産方式は、一見して効
率的にタイヤを製造できるように考えられる。しかし、
シートの大がかりな製造装置、裁断装置あるいは巻き取
り装置が必要となるばかりでなく、シートのストックス
ペースが必要となる。このため、工場スペースが広大と
なり、工場稼働のためのエネルギーも膨大となる。従っ
て、大量生産指向であっても、結果として、生産コスト
がアップし、大量生産メリットを享受できない。特に、
地理的条件の制約上、ボディプライやベルト等のタイヤ
部品製造工場とタイヤ成形工場が分離している場合に
は、タイヤ部品のストックコスト、搬送コストが全体の
コストに大きな割合を占め、コストの低減は極めて難し
い。さらに、加工工程の間にタイヤ部品のストックや搬
送行程が介在するため、湿気、シート表面の硬化、塵埃
の付着防止等の種々の品質管理が難しく、タイヤ製品の
歩留まりが低下すると同時に品質を低下させるという問
題がある。
【0006】この発明は、従来の技術に存在する問題点
に着目してなされたものである。その主たる目的は、工
場内で広いスペースを要することなく、生産性及び品質
を向上させることができるタイヤの生産システムを提供
することにある。
【0007】この発明のさらに別の目的は、加工された
コード、配合されたゴムを用いることによりほぼ全自動
で完成タイヤまで製作できる生産システムを提供するこ
とにある。
【0008】この発明のさらに別の目的は、タイヤ1本
分の材料が上流工程から下流工程へと順次自動搬送さ
れ、その結果タイヤが1本づつ所定のサイクルタイムで
自動生産されるタイヤ生産システムを提供することにあ
る。
【0009】この発明のさらに別の目的は、低コストで
高品質のタイヤを製造することができるタイヤ生産方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、タイヤの内張り要素と
外張り要素とを個別に製作し、内張り要素の外周に外張
り要素を接合してグリーンタイヤを生産するシステムに
おいて、コードをゴムで被覆した第1リボンを用いて内
張り要素を製造する第1の装置群と、コードをゴムで被
覆した第2リボンを用いて外張り要素を製造する第2の
装置群と、前記タイヤの内張り要素と外張り要素とを接
合してグリーンタイヤを成形する第3の装置群と、前記
グリーンタイヤを架橋して完成タイヤとする少なくとも
一基の加硫機を含む第4の装置群とを含んでいることを
要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記第1の装置群は、前記第1リボンをドラムの外
周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体を製作し、該リ
ボン巻付体をドラム長手方向に裁断して、内張り要素と
なるボディプライ材を製造するように構成され、第2の
装置群は、前記第2リボンをドラムの外周面に螺旋状に
巻き付けてリボン巻付体を製作し、該リボン巻付体を螺
旋方向に裁断して、外張り要素となるベルト材を製造す
るように構成されていることを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、前記第1の装置群は、目的とするタイヤに用いる前
記ボディプライ材の展開状態の幅寸法と同じかその整数
倍の円周長のドラムを有し、前記ボディプライ材の展開
状態の長さ寸法及び前記第1リボンの幅に応じ、巻き付
け傾斜角及び巻数を制御して、前記ボディプライ材を製
造する製造装置を含んでいることを要旨とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2におい
て、前記第2の装置群は、所定の外径を有するドラム
へ、所定幅の前記第2リボンを巻き付ける巻き付けピッ
チ及び巻数を制御してリボン巻付体を製作し、この巻付
体を所定の螺旋傾斜角で螺旋状に裁断し、目的とするタ
イヤに用いる幅寸法、長さ寸法及びコード傾斜角をもっ
た前記ベルト材を製造する製造装置を含んでいることこ
とを要旨とする。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項において、タイヤの内張り要素は、ボディ
プライ、インナーライナー及び左右一対のビードからな
り、第1の装置群がこれらの部材を製作あるいは組み付
ける複数の装置を含んでいることを要旨とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項において、タイヤの外張り要素は、ベル
ト、キャップバンド、トレッド及びベルトアンダークッ
ションゴムの群のうち少なくともベルトとトレッドから
なり、第2の装置群がこれらの部材を製作あるいは組み
付ける複数の装置を含んでいることを要旨とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項において、前記第3の装置群は、タイヤの
両側部にサイドトレッド及びショルダープライのうち少
なくともサイドトレッドを接合する装置を含んでいるこ
とことを要旨とする。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項において、前記第1の装置群、第2の装置
群及び第3の装置群におけるそれぞれの仕上がり時間差
を平均仕上がり時間の3割以内で、内張り要素、外張り
要素、グリーンタイヤが製作されるように第1の装置
群、第2の装置群、第3の装置群が設計されていること
を要旨とする。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか一項において、前記第1の装置群、第2の装置
群及び第3の装置群は搬送ラインで接続され、該搬送ラ
インにはタイヤ部品を移送する複数の搬送装置が配置さ
れていることを要旨とする。
【0019】請求項10に記載の発明は、請求項9にお
いて、第3の装置群は前記第1の装置群及び第2の装置
群に隣接して配置されていることを要旨とする。請求項
11に記載の発明は、請求項9又は10において、前記
第1の装置群のプライステーションとバンドステーショ
ン、該バンドステーションと第3の装置群のシェーピン
グステーション、第2の装置群のベルトトレッドステー
ションと前記シェーピングステーションは、互いに隣接
して配置されていることを要旨とする。
【0020】請求項12に記載の発明は、請求項9〜1
1のいずれか一項において、第3の装置群には前記第4
の装置群が隣接して配置されていることを要旨とする。
請求項13に記載の発明は、請求項9〜11のいずれか
一項において、前記搬送ラインは直線状に形成され、こ
の搬送ラインの一端側から中間部に向けて前記第1の装
置群を配置するとともに、他端側から中間部に向けて前
記第2の装置群を配置し、搬送ラインの中間部に前記グ
リーンタイヤを成形する第3の装置群を配置したことを
要旨とする。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項13に
おいて、前記第1の装置群、第2の装置群及び第3の装
置群を搬送ラインの長手方向を横切る方向の片方側に配
置したことを要旨とする。
【0022】請求項15に記載の発明は、請求項14に
おいて、前記第4の装置群を搬送ラインの長手方向を横
切る方向に関して前記第1〜第3の装置群と反対側に配
置したことを要旨とする。
【0023】請求項16に記載の発明は、請求項9〜1
1のいずれか一項において、平面U字状の搬送ラインを
有し、この搬送ラインの一端側から折り返し部に向けて
前記第1の装置群を配置するとともに、他端側から折り
返し部に向けて前記第2の装置群を配置し、搬送ライン
の折り返し部に前記第3の装置群を配置したことを要旨
とする。
【0024】請求項17に記載の発明は、請求項16に
おいて、前記第4の装置群を搬送ラインの折り返し部の
外側方に配置したことを要旨とする。請求項18に記載
の発明は、請求項9〜11のいずれか一項において、直
線状の搬送ラインを有し、この搬送ラインの一端側に前
記第1の装置群を、そのプライステーションとバンドス
テーションが前記搬送ラインを跨ぐように配置するとと
もに、他端側に前記プライステーションと隣接するよう
に前記第2の装置群を配置し、搬送ラインを挟んで前記
第2の装置群と対応するように前記第3の装置群を配置
したことを要旨とする。
【0025】請求項19に記載の発明は、請求項18に
おいて、前記第4の装置群を第3の装置群に隣接して配
置したことを要旨とする。請求項20に記載の発明は、
請求項1〜11のいずれか一項において、前記第1の装
置群にて製造される内張り要素と、前記第2の装置群に
て製造される外張り要素とを前記第3の装置群へ搬送す
る自動搬送装置を含むことを要旨とする。
【0026】請求項21に記載の発明は、請求項13〜
19のいずれか一項において、前記搬送ラインは、固定
の軌道に沿って往復移動可能な走行台車を備えた搬送装
置からなり、第1の装置群と第3の装置群との間では少
なくとも一台の搬送装置を使用して内張り要素を第1の
装置群から第3の装置群へと搬送し、第2の装置群と第
3の装置群との間では少なくとも一台の搬送装置を使用
して外張り要素を第2の装置群から第3の装置群へと搬
送するようにしたことを要旨とする。
【0027】請求項22に記載の発明は、請求項13〜
19及び21のいずれか一項において、第1の装置群の
リボン巻付けドラムの軸線の方向が搬送ラインの長手方
向と平行に延びるように第1の装置群のボディプライ材
を製造する製造装置を配置し、第2の装置群のリボン巻
付けドラムの軸線の方向が搬送ラインの長手方向と直交
方向に延びるように第2の装置群のベルト材を製造する
製造装置を配置したことを要旨とする。
【0028】請求項23に記載の発明は、請求項13〜
19、21,22のいずれか一項において、第1の装置
群により製造される展開状態のボディプライ材の長手方
向と、第2の装置群により製造される展開状態のベルト
材の長手方向は、ともに搬送ラインの長手方向と平行状
態で、ボディプライ材は搬送ラインの一端付近まで搬送
されてボディプライ成形ドラムにより円筒状に巻き取ら
れてボディプライに成形され、ベルト材は搬送ラインの
他端付近まで搬送されて外張り要素成形ドラムにより円
筒状に巻き取られてベルトに成形され、前記ボディプラ
イは搬送ラインに沿って搬送される間に内張り要素に形
成され、前記ベルトは前記外張り要素成形ドラムに対す
るバンドやトレッドの巻付け作業により外張り要素に形
成され、前記ボディプライ、内張り要素及び外張り要素
は、搬送ラインの中間部に設けた第3の装置群に向かっ
て搬送ライン上において転動方向に搬送されるように構
成されたされたことを要旨とする。
【0029】請求項24に記載の発明は、請求項13に
おいて、直線状に延びる搬送ラインを横切る方向の一側
で、且つ搬送ラインに沿って、一端側から他端側に向か
ってボディプライを成形するプライステーションと、バ
ンド、ボディプライ及びビードから内張り要素を成形す
るバンドステーションと、内張り要素及び外張り要素か
らグリーンタイヤを成形するシェーピングステーション
と、外張り要素を成形するベルトトレッドステーション
とを配設し、前記搬送ライン上には、プライステーショ
ンからバンドステーションにボディプライを搬送する第
1搬送装置と、バンドステーションからシェーピングス
テーションに内張り要素を搬送する第2搬送装置と、ベ
ルトトレッドステーションからシェーピングステーショ
ンに外張り要素を搬送する第3搬送装置とを移動可能に
支持し、前記搬送ラインを横切る方向の反対側には第4
の装置群よりなる加硫ステーションを並設し、その加硫
ステーションとシェーピングステーションとの間には、
シェーピングステーションからグリーンタイヤを受け取
って加硫ステーションの各加硫機に移送する移送装置を
配設したことを要旨とする。
【0030】請求項25に記載の発明は、請求項1〜4
のいずれか一項において、前記内張り要素及び外張り要
素に使用するコードをゴムで被覆した第1及び第2リボ
ンの幅は、3〜30mmに設定されていることを要旨と
する。
【0031】請求項26に記載の発明は、請求項5にお
いて、内張り要素を構成するインナーライナー、ゴムチ
ェーハー、ライナーパット及び左右一対のビード等の中
間タイヤ部品を原材料からそれぞれ製作する複数の装置
を含んでいることを要旨とする。
【0032】請求項27に記載の発明は、請求項6にお
いて、タイヤの外張り要素を構成するキャップバンド、
トレッド及びベルトアンダークッションゴムの中間タイ
ヤ部品を原材料からそれぞれ製作する複数の装置を含ん
でいることを要旨とする。
【0033】請求項28に記載の発明は、請求項1記載
の生産システムを用いて、線条コードにゴムを被覆した
第1リボンをドラムに巻き付けた後、裁断してボディプ
ライ材を作成し、前記ボディプライ材、バンド及びビー
ドをバンド成形ドラムの外周面に巻着又は嵌着して内張
り要素を作成する第1の工程と、第1の工程と並行し
て、線条コードにゴムを被覆した第2リボンをリボン巻
付けドラムに巻き付けた後、螺旋状に裁断してベルト材
を作成し、前記ベルト材及びトレッドを外張り要素成形
ドラムの外周面に巻き付けて外張り要素を作成する第2
の工程と、シェーピングドラムに前記内張り要素を嵌入
してトロイダル状に膨出させ、この内張り要素の外周に
対し前記外張り要素を接合してほぼ最終形状のグリーン
タイヤを作成する第3の工程と、第3の工程で得られた
グリーンタイヤを複数の加硫機により加硫する第4の工
程とを備えていることを要旨とする。
【0034】請求項29に記載の発明は、請求項28に
おいて、前記第1〜第3の工程は、同時並行的にタイヤ
一本分の内張り要素、外張り要素及びグリーンタイヤを
作成するとともに、第1〜第3の工程の作業時間のうち
最も長い作業時間と、第4の工程の1台の加硫機による
加硫時間とに基づいて、加硫機の台数が、 加硫機の台数≧(加硫時間/作業時間) の関係を満たすように設定されていることを要旨とす
る。
【0035】請求項30に記載の発明は、請求項28又
は29において、複数本の線条を撚り合わせたコード
は、所定の液体中を通過させられてコードに所定の層が
形成され、このコードを複数本引き揃えて、ゴム押出機
を通過させることにより、それらのコードにゴムを被覆
して第1リボンを作成し、一方、複数本の線条を撚り合
わせたコードの撚りを一時的に戻した状態で、そのコー
ドがゴムを溶かした溶液中を通過させられて、各線条の
周面にゴム薄膜層が形成され、撚りが戻った状態で、こ
れらコードを複数本引き揃えて、ゴム押出機を通過させ
ることにより、それらのコードにゴムを被覆して第2リ
ボンを作成し、前記第1リボンを内張り要素に用い、第
2リボンを外張り要素に用いることを要旨とする。
【0036】請求項31に記載の発明は、請求項30に
おいて第1リボンには複数のコードが等ピッチで並行に
埋設され、該第1リボンを等ピッチでドラムに巻き付け
てリボン巻付体を形成し、該リボン巻付体からボディプ
ライ材を製作し、ボディプライ材を内張り要素に用い、
前記第2リボンには複数のコードが等ピッチで並行に埋
設され、該第2リボンを等ピッチでドラムに巻き付けて
リボン巻付体を形成し、該リボン巻付体からベルト材を
製作し、このベルト材を外張り要素に用いるようにした
ことを要旨とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図1〜図19に基づいて詳細に説明する。 (生産システムの概要)この実施形態の空気入りラジア
ルタイヤの生産システムの概略について説明する。
【0038】図1の略体平面に示すように、この生産シ
ステムでは、コードをゴムで被覆した第1リボン41を
用いてボディプライ46を含む内張り要素を製造する第
1の装置群101と、同じくコードをゴムで被覆した第
2リボン58を用いてベルトとトレッドを含む外張り要
素を製造する第2の装置群102とを備えている。又、
この生産システムでは、タイヤの内張り要素と外張り要
素とを接合してグリーンタイヤを成形する第3の装置群
103と、グリーンタイヤを架橋して完成タイヤとする
第4の装置群104とを備えている。さらに、この生産
システムは、前記第1〜第4の装置群101〜104の
各種動作を制御するための制御装置105を備えてい
る。
【0039】前記第1〜第3の装置群101〜103を
接続するように、1本の搬送ライン11が工場の床面上
に直線状に延長配置されている。搬送ライン11の一側
には、第1の装置群101に属して、ボディプライを成
形するプライステーション12と、ゴムチェーハー、ボ
ディプライ及びビードから内張り要素を成形するバンド
ステーション13と、第3の装置群103に属して、内
張り要素及び外張り要素からグリーンタイヤを成形する
シェーピングステーション14と、第2の装置群102
に属して、前記外張り要素を成形するベルトトレッドス
テーション15とが、その順序で配設されている。
【0040】前記搬送ライン11上の一端側には、プラ
イステーション12からバンドステーション13にボデ
ィプライを搬送するための第1搬送装置16が移動可能
に支持されている。搬送ライン11上の中間には、バン
ドステーション13にビードをセットするとともにバン
ドステーション13からシェーピングステーション14
に内張り要素を搬送するための第2搬送装置17が移動
可能に支持されている。搬送ライン11上の他端側に
は、ベルトトレッドステーション15からシェーピング
ステーション14に外張り要素を搬送するための第3搬
送装置18が移動可能に支持されている。
【0041】前記搬送ライン11の長手方向を横切る方
向の片方側には前記第1〜第3の装置群101〜103
が配設されている。又、搬送ライン11の反対側には複
数の加硫機20よりなる加硫ステーション19が並設さ
れている。搬送ライン11と加硫ステーション19との
間において、シェーピングステーション14と対応する
位置には受渡し装置21が配設されるとともに、加硫ス
テーション19と対応する位置には移送装置22が移送
ライン23に沿って移動可能に配設されている。そし
て、シェーピングステーション14で成形されたグリー
ンタイヤが受渡し装置21に受け渡された後、離型剤塗
布装置(図示しないが加硫時にタイヤ内面と加硫ブラダ
とが密着するのを防止するために離型剤をタイヤ内面に
塗布する装置である)で受け取り、内圧を加えながら水
平面内に90度方向転換して移送装置22に受け渡す。
そして、この移送装置22により加硫ステーション19
の各加硫機20に移送されるようになっている。
【0042】前記プライステーション12、バンドステ
ーション13、シェーピングステーション14及びベル
トトレッドステーション15と対応するように、搬送ラ
イン11の前記反対側にはドラム交換装置24がそれぞ
れ配設されている。そして、タイヤのサイズが変更され
る際には、これらのドラム交換装置24によって、各ス
テーション12〜15で使用される後記の成形ドラム3
8,28,シェーピングドラム75,外張り要素成形ド
ラム54が異なった寸法のものと交換されるようになっ
ている。なお、図示しないが、各ステーション12〜1
5の各種のドラム38,28,75,54には、テーパ
ー軸、そのテーパー軸の離脱阻止機構及びテーパー軸の
相対回動阻止機構等が設けられ、ドラム交換装置24に
よるドラムの交換が極めて短時間に行われるようになっ
ている。このドラムの自動交換装置を設けることもでき
る。
【0043】又、第1〜第3の搬送装置16〜18に
は、タイヤの中間成形品を把持するパレット(図示略)
が設けられている。そして、タイヤの寸法がインチ単位
で変更になった場合には、ドラム交換装置24の交換作
業の前又は後に作業者によって異種サイズのパレットと
交換される。このパレットの自動交換装置を設けること
もできる。
【0044】次に、前記第1〜第4の装置群101〜1
04の詳細を、実際の動作に即して説明する。 (第1の装置群101)最初に、図1〜図3、図6〜図
13により第1の装置群101について説明する。
【0045】図1,3及び図6に示すように、前記バン
ドステーション13にはバンド成形ドラム28が装備さ
れている。そして、バンド成形ドラム28をタイヤ設計
寸法より若干小径にした状態で、その外周に隣接するゴ
ムチェーハーストックリール29から供給されるゴムチ
ェーハー30を1層巻着するとともに、その外径側に同
じく隣接するインナーライナーストックリール31から
供給されるインナーライナー32を複数層例えば3重巻
着する。その後、バンド成形ドラム28を対向位置(図
3の右側位置)へ180度反転させた状態で、さらにそ
の外周にライナーパットストックリール33から供給さ
れるライナーパット34を1層巻着して、バンド35を
成形する。
【0046】一方、図1,図2及び図6に示すように、
前記プライステーション12にはボディプライ成形ドラ
ム38が装備されている。そして、前記バンドステーシ
ョン13におけるバンド35の成形動作に並行するよう
に、このプライステーション12において、ボディプラ
イ46を成形するようになっている。
【0047】すなわち、このプライステーション12で
は、リボン状ゴム被覆コード押し出しライン39におい
て、リボン状ゴム被覆コード41(以下単に第1リボン
41という)をゴム押出機により形成する。図7(a)
に示すように、2本のポリエチレンテレフタレート製の
素線束を撚り合わせてなるコード25(例えば1000
D/2 D はdenierで糸の太さの単位の略)を、所
定の液体としてのディップ液(コードとゴムの接着を確
保するための接着助剤からなる液)を含んだ槽(図示
略)中を通過させて、コード25の外周に同図(b)に
示すように薄膜層27を形成する。このコード25を複
数本引き揃えて図2に示すゴム押出機40に通過させ、
図8に示すように各コード25をゴム36により扁平状
に被覆して第1リボン41を形成する。この第1リボン
41の幅Eは、3〜30mm、望ましくは5〜15mm
に設定されている。
【0048】そして、第1リボン41を上下2軸構成で
回転可能に支持された一対のドラム42,42のうち、
上側に位置する一方のドラム42の外周面に対し図9
(a)に示すように密接巻回して円筒状をなすリボン巻
付体411を形成する。このとき図10に示すように押
さえローラ37により第1リボン41を押圧することに
より隣接する第1リボン41と密着させる。第1リボン
41の横断面は平行四辺形となっているので、密着が確
実となる。押さえローラ37のガイド部37aはドラム
42との間に僅かな隙間が形成される径になっているの
で、隣接して巻着されている第1リボン41の側方への
変位を阻止して密着強度を高める。
【0049】反転機構によりリボン巻付体411を形成
した一方のドラム42を上側位置から下側位置に反転さ
せ、そのドラム42の外周のリボン巻付体411を図1
1に示すようにカッター43により、ドラム42の二条
のカッター逃げ溝42a,42aのうち一方の逃げ溝4
2aに沿って裁断する。この裁断後にドラム42を18
0度反転してから他方の逃げ溝42aに沿ってカッター
43を移動してリボン巻付体411を裁断する。そし
て、一つのドラム42上で二枚のボディプライ材46
A,46Bを裁断形成する。
【0050】図9(a)に示すように、ドラム42には
巻き付け傾斜角αで第1リボン41が巻き付けられる。
前記カッター逃げ溝42aはドラム42の軸線に対し螺
旋傾斜角βの緩やかな曲線としている。この螺旋傾斜角
βは巻き付け傾斜角αと同じに設定され、第1リボン4
1の切り口が第1リボン41の長手方向と直角になるよ
うにしている。両傾斜角α、 βは例えば0.5〜5.0
度の範囲に設定されている。
【0051】次に、図12に示すように、ボディプライ
材46A,46Bをドラム42の外周から剥離バー47
を作用させて一枚づつ剥離して、そのドラム42の下方
に位置するトレー44上に正確に受け渡される。この状
態では図13に示すようにボディプライ材46A(46
B)は一本のタイヤに適した所定幅Wと所定長さL1に
成形される。その後、トレー44をボディプライ成形ド
ラム38の下方位置に移動させ、トレー44の押し上げ
により、トレー44上のボディプライ材46Aをボディ
プライ成形ドラム38の外周に密着させる。この状態
で、ボディプライ成形ドラム38の回転とトレー44の
前進とによって、ボディプライ材46Aをボディプライ
成形ドラム38の周面に巻着する。
【0052】一方、上方位置に反転された別のドラム4
2には図9(b)に示すようにリボン41を螺旋状に巻
回してリボン巻付体411を形成する作業が行われる。
このドラム42が下方に反転された後、リボン巻付体4
11の切断と、ボディプライ材46A,46Bの剥離及
びトレー44へのずれのない正確な受け渡しが行われ
る。
【0053】図2においてボディプライ成形ドラム38
と対応する位置まで搬送されていたボディプライ材46
Aは、その巻始端と巻終端とが端末接合装置45により
接合されてボディプライ46が形成される。この場合、
ボディプライ成形ドラム38は、その外径が拡縮可能で
あるとともに、外周の一部に長手方向へ延びる開口溝を
有している。そして、ボディプライ材46Aをその巻始
端と巻終端とが開口溝上に位置するように巻回した状態
で、端末接合装置45を開口溝の延長方向に沿って前進
させることにより、巻始端と巻終端との隙間を一定間隔
に調整した後、ボディプライ材46Aの両端部を接合さ
せるようにしている。なお、空になったトレー44は自
動的に原位置に戻って待機し、次のボディプライ材46
Bを受け取る。
【0054】その後、図2及び図3において、前記第1
搬送装置16がボディプライ成形ドラム38と対応する
位置まで前進するとともに、ボディプライ成形ドラム3
8が縮径することにより、ボディプライ46をボディプ
ライ成形ドラム38から抜き取って第1搬送装置16に
吸着把持する。この状態で、第1搬送装置16が搬送ラ
イン11に沿って右方に移動することにより、ボディプ
ライ46をバンドステーション13の右側のバンド成形
ドラム28と対応する位置まで搬送する。そして、この
位置で第1搬送装置16がバンド成形ドラム28側に前
進するとともに、バンド成形ドラム28が拡径すること
により、ボディプライ46をバンド成形ドラム28上の
バンド35の外周に密着嵌装させる。なお、ボディプラ
イ46の搬送を終了した第1搬送装置16は、自動的に
原位置に戻って待機する。
【0055】続いて、図3及び図6に示すように、前記
バンド成形ドラム28上のバンド35とボディプライ4
6にはビード48A,48Bがセットされる。前記ビー
ド48A,48Bは、ビードワイヤー48a,48b
と、フィラー48c,48dと、ビードインサートプラ
イ48e,48fとにより構成されている。このビード
48A,48Bのセットは次のようにして行われる。バ
ンドステーション13にはビードストッカー49が付設
され、このビードストッカー49には、タイヤの右側の
ビード48Aと左側のビード48Bとがスペーサを介し
て交互に積層されている。そして、ビードストッカー4
9から、一番下の右側のビード48Aとスペーサの1セ
ットを取り出した後、右側のビード48Aのみを第2搬
送装置17の奥側のビードセッターに受け渡す。残った
スペーサはスペーサストッカーに自動的にストックされ
る。又、下から2番目の左側のビード48Bについて
も、右側のビード48Aと同様にして第2搬送装置17
の手前側のビードセッターに受け渡す。残ったスペーサ
はスペーサストッカーに自動的にストックされる。第2
搬送装置17が図3においてビードセッターにビード4
8A,48Bを把持したまま搬送ライン11に沿って左
進する。そして、バンド成形ドラム28の拡径によりビ
ード48A,48Bがバンド35及びボディプライ46
と一体化され、内張り要素51が形成される。
【0056】その後、バンド成形ドラム28を縮径させ
ることにより、内張り要素51をバンド成形ドラム28
から抜き取る。この状態で、第2搬送装置17が搬送ラ
イン11に沿って右方に移動することにより、内張り要
素51をシェーピングステーション14の後述するシェ
ーピングドラム75と対応する位置まで搬送して、その
シェーピングドラム75の外周に嵌装する。
【0057】図2においてボディプライ材46Aの製造
装置は符号121で示されている。 (第2の装置群102)次に、第2の装置群102を、
図1,図5、6、図14〜図18に基づいて説明する。
【0058】図1、5に示すように、前記ベルトトレッ
ドステーション15には、外張り要素成形ドラム54及
びベルトアンダークッションゴム巻着ドラム55が装備
されている。そして、前記バンドステーション13にお
ける内張り要素51の成形動作及びその内張り要素51
のシェーピングステーション14への搬送動作に並行す
るように、このベルトトレッドステーション15におい
て、外張り要素70を成形するようになっている。
【0059】すなわち、このベルトトレッドステーショ
ン15では、リボン状ゴム被覆スチールコード押出ライ
ン56において、前述した第1リボン41の製造方法と
同様の方法でリボン状ゴム被覆コード58(以下単に第
2リボン58という)がゴム押出機57により形成され
る。この第2リボン58に用いるコード251は次のよ
うにして予め製造される。即ち、図14(a)に示すよ
うに鍍金された金属製のワイヤーよりなる複数本の線条
251aを撚り合わせてなるコード251を、同図
(b)に示すように撚り戻し部材26の分離通過孔26
aを通して長手方向に移送することにより、各線条25
1aの撚りを戻してそれらの間に所定の間隔を形成す
る。この状態でコード251を図示しないゴムを溶かし
た溶液中を通過させて、各線条251aの外周に同図
(c)に示すように、ゴム薄膜層271を形成する。各
線条251aがそれ自体の撚応力によりほぼ元の撚り合
わせ状態に戻った後、これらのコード251を複数本引
き揃えて図5に示すゴム押出機57に通過させる。そし
て、図15に示すように各コード251のゴム薄膜層2
71をゴム361により扁平状に被覆して第2リボン5
8を形成する。この第2リボン58の幅は、3〜30m
m、望ましくは5〜15mmに設定されている。
【0060】そして、上下2軸構成で回転可能に支持さ
れた一対のドラム52,53のうち、上側に位置する一
方の大径ドラム52の外周面に対し図16(a)に示す
ように第2リボン58を密接巻回して円筒状のリボン巻
付体581を形成する。この場合、一対のドラム52,
53はそれらの外径D1,D2が異なるように形成され
るとともに、それらの外周面には相反する方向へ延びる
螺旋状のカッター逃げ溝52a,53aが形成されてい
る。この逃げ溝の螺旋傾斜角α1,α2は30〜60度
の範囲において例えば40度に設定されている。
【0061】リボン巻付体581を形成した一方のドラ
ム52を反転機構により上側位置から下側位置に反転さ
せ、そのドラム52上のリボン巻付体581の外周に、
ベルトエッジゴムストックリール60から供給されるベ
ルトエッジゴム61を図16(b)に示すように螺旋状
のカッター逃げ溝52aに沿って貼着する。
【0062】そして、リボン巻付体581及びベルトエ
ッジゴム61を図16(c)に示すようにカッター59
によりドラム52のカッター逃げ溝52aに沿って裁断
して幅広の第1ベルト材62aを形成する。それととも
に、第1ベルト材62aをドラム52の外周から剥離し
て、図16(d)に示すようにそのドラム52の下方に
位置するトレー63上に正確に受け渡される。
【0063】その後、トレー63を外張り要素成形ドラ
ム54の下方位置に移動させ、トレー63の押し上げに
より、トレー63上の第1ベルト材62aを外張り要素
成形ドラム54の外周に密着させる。この状態で、外張
り要素成形ドラム54の回転とトレー63の前進とによ
って、第1ベルト材62aを外張り要素成形ドラム54
の周面に巻着する。なお、空になったトレー63は、前
記ドラム52の近傍の所定位置に戻って待機する。
【0064】さらに、一対のドラム52,53のうち、
他方の小径ドラム53を上側位置に配置した状態で、そ
のドラム53の外周に図17(a)に示すように第2リ
ボン58を巻回して円筒状のリボン巻付体582を形成
するとともに、ドラム53を下側位置に反転させる。こ
の状態で、図17(b)に示すようにリボン巻付体58
2をドラム53のカッター逃げ溝53aに沿ってカッタ
ー59により裁断して幅狭の第2ベルト材62bを形成
する。それとともに、第2ベルト材62bをドラム53
の外周から剥離して、図17(c)に示すように前記幅
広の第1ベルト材62aとは別のトレー63上に正確に
受け渡される。そして、図5において、トレー63の移
動により第2ベルト材62bを外張り要素成形ドラム5
4と対応する位置まで移動させて、その成形ドラム54
上の幅広の第1ベルト材62aの外周に幅狭の第2ベル
ト材62bを巻着して、図18に示すような二層構造の
ベルト62を完成させる。なお、空になったトレー63
は、前記の場合と同様に所定位置に戻って待機する。
【0065】この実施形態では、図16(d)に示す第
1ベルト材62aの幅W1と長さP1が一本のタイヤに
用いる適正寸法となるように、ドラム52の外径D1、
リボンの幅E、巻き付けピッチT1、巻数N1(符号図
示せず)及びカッター逃げ溝52aの螺旋傾斜角α1が
設定される。同様に、図17(c)に示す第2ベルト材
62bの幅W2と長さP2が一本のタイヤに用いる適正
寸法となるように、ドラム53の外径D2、リボンの幅
E、巻き付けピッチT2、巻数N2(符号図示せず)及
びカッター逃げ溝53aの螺旋傾斜角α2が設定され
る。さらに、第1及び第2ベルト材62a,62bのコ
ード251の傾斜角β1,β2は等しく、かつ内外両ベ
ルト材62a,62bにおける線条コード251の配列
方向は、図18に示すように左右対称になり、タイヤに
作用する動的外荷重に対して均衡を保つことができる。
【0066】続いて、前記外張り要素成形ドラム54上
のベルト62の外周には、キャップバンドストックリー
ル64から供給される例えばナイロン等のキャップバン
ド65を、そのベルト62の全幅に亘り又は左右の両幅
端部のみに巻着する。なお、このキャップバンド65
は、前記プライステーション12において用いられたリ
ボン41等と同形状のリボンからなっている。
【0067】その後、図5において外張り要素成形ドラ
ム54を、水平面内において180度反転させて、ベー
ストレッドストックリール66及びキャップトレッドス
トックリール68と対向させる。この状態で、外張り要
素成形ドラム54上のベルト62及びキャップバンド6
5の外周に、ベーストレッドストックリール66から供
給されるベーストレッド67と、キャップトレッドスト
ックリール68から供給されるキャップトレッド69と
を積層巻着して、外張り要素70を形成する。
【0068】一方、この外張り要素70の形成に並行し
て、前記ベルトアンダークッションゴム巻着ドラム55
の外周の所定位置には、ベルトアンダークッションゴム
ストックリール71から供給されるベルトアンダークッ
ションゴム72を巻着する。この状態で、第3搬送装置
18により、外張り要素70を外張り要素成形ドラム5
4から外径側を吸着保持して抜き取って、ベルトアンダ
ークッションゴム巻着ドラム55に嵌装する。そして、
ベルトアンダークッションゴム巻着ドラム55の拡径に
より、ベルトアンダークッションゴム72を外張り要素
70のベルト62の内径側に密着させる。その後、第3
搬送装置18が搬送ライン11に沿って左方に移動する
ことにより、ベルトアンダークッションゴム72付の外
張り要素70を後述するシェーピングステーション14
のシェーピングドラム75上まで搬送する。
【0069】図5においてベルト材62a,62bの製
造装置は符号151で示されている。 (第3の装置群103)次に、図1、図4及び図6に基
づいて第3の装置群103を説明する。
【0070】図1、4に示すように、前記シェーピング
ステーション14には、シェーピングドラム75が装備
されている。そして、このシェーピングステーション1
4においては、バンドステーション13から搬送される
内張り要素51と、ベルトトレッドステーション15か
ら搬送される外張り要素70とから、グリーンタイヤ8
0を成形するようになっている。
【0071】すなわち、図4に示す前記シェーピングド
ラム75は、内張り要素51をタイヤ形状に膨大させる
ためにブラダを装備している。このブラダは、円筒状の
ボディプライ46の周方向に延びる第1線材と、そのボ
ディプライ46の軸線方向に延びる第2線材とからなる
芯材を有している。そして、第2線材の端部を支持する
支持部材が交換可能に構成され、多少のタイヤ幅の変更
にも容易に追随対応できるようになっている。これによ
り、シェーピングドラム75は、常に一定の形状・寸度
の膨大を保証することが可能となっている。
【0072】そして、このシェーピングドラム75上に
第2搬送装置17により搬送される内張り要素51を嵌
装した状態で、その外周にショルダープライストックリ
ール76から供給されるショルダープライ77を巻回す
る。なお、このショルダープライ77は、前記プライス
テーション12において用いられた第1リボン41と同
形状のリボンからなっている。さらにその外周に第3搬
送装置18にて搬送される外張り要素70を嵌装する。
この状態で、ブラダが膨大することにより、内張り要素
51の外周を外張り要素70の内周側に圧接してそれら
を一体化させる。その後、シェーピングドラム75を垂
直面内で180度反転させ、この状態で前記一体化物の
サイド部外周にサイドトレッドストックリール78から
供給されるサイドトレッド79を巻着して、グリーンタ
イヤ80の成形を完了する。なお、この間にステッチン
グ等の行為が自動的に必要箇所で行われていることは言
うまでもない。
【0073】そして、グリーンタイヤ80をシェーピン
グドラム75から抜き取って、前記受渡し装置21に受
け渡す。この受渡し装置21には離型剤塗布装置及び形
状維持装置が装備されている。前者の装置は、グリーン
タイヤ80の内面に、加硫ブラダに対する離型剤を塗布
して、加硫ブラダとの密着を防止する。又、後者の装置
は、離型剤が塗布されたグリーンタイヤ80の内部に空
気を張り、形状を維持するとともに、水平面内に90度
方向転換して加硫ステーション19の加硫機20と正対
させる。なお、この間に第3搬送装置18は原位置に戻
って待機する。 (グリーンタイヤ80の加硫を行う第4の装置群10
4)次に、図1、4に基づいて、第4の装置群104を
説明する。
【0074】前記受渡し装置21から移送装置22にグ
リーンタイヤ80を受け取って、その移送装置22の移
動により、加硫ステーション19の複数の加硫機20の
うちで、空き状態の加硫機20を選択して、グリーンタ
イヤ80を搬入する。そして、加硫機20において、グ
リーンタイヤ80を加硫するようになっている。
【0075】すなわち、図4に示すように、各加硫機2
0には、タイヤを直立状態で収容できる開閉可能な加硫
金型を設けた加硫機本体83、加硫済みタイヤを膨張冷
却するためのP.C.I(Post Cure Inf
lation)機84、使用済み金型の一時保管室8
5、及び次のサイズ金型の予熱室86が装備されてい
る。又、図示しないがタイヤ移動用の台車やその台車の
ための敷設軌道等も併設されている。
【0076】前記タイヤを直立状態で収容できる加硫金
型は4分割金型からなり、2つのトレッド分割金型に
は、加硫機本体83が軸方向に離間したとき、分割金型
が加硫機本体83から接離可能になるように、転動車付
き足部が取り付けられている。又、この4分割金型は足
部付のまま加硫機本体83に収容できる構成になってお
り、加硫機本体83への4分割金型の脱着を極めて短時
間に行うことができるようになっている。さらに、サイ
ズ交換の際には、加硫機本体83から離脱した4分割金
型を待機位置の台車の上に転動車で移動した後、軌道に
沿って一時保管室85に移送するとともに、予熱室86
から次のサイズを台車に載せて逆送するのみの動作で、
サイズ交換を極めて短時間に行うことができるようにな
っている。
【0077】しかも、加硫機20で用いられるP.C.
I機84は、現行通常品とは異なり、タイヤのビード部
を挟持する機構を有するとともに、タイヤの外側部を収
容する2分割の接離可能な金型を有している。又、タイ
ヤの内腔に冷却水を放出して、溜まった冷却水を排水す
る機構も併せ備えている。そして、この加硫ステーショ
ン19の加硫機20で加硫された完成タイヤは、公知の
フックコンベア等によって、この生産システムから搬出
される。 (制御装置105)コンピュータを備えた制御装置10
5はキーボード106を操作することにより、第1の装
置群101、第2の装置群102及び第3の装置群10
3における互いの仕上がり時間差を平均仕上がり時間の
3割以内に設定する機能を有している。
【0078】制御装置105からは以下のタイヤの製造
工程を遂行するための動作信号が出力される。即ち、線
条コード25にゴム36を被覆した第1リボン41をド
ラム42に巻き付けた後、裁断してボディプライ材46
A,46Bを作成し、このボディプライ材46A,46
B、バンド35及びビード48A,48Bをドラム28
の外周面に巻き付けて内張り要素51を作成する第1の
工程と、第1の工程と並行して、線条コード251にゴ
ム361を被覆した第2リボン58をドラム52,53
に巻き付けた後、螺旋状に裁断してベルト材62a,6
2bを作成し 前記ベルト材62a,62b及びトレッ
ド67,69をドラム54の外周面に巻き付けて外張り
要素70を作成する第2の工程と、ドラム75に前記内
張り要素51を挿入してトロイダル状に膨出させ、この
内張り要素51の外周に対し前記外張り要素70を嵌合
して前記内張り要素51をさらに膨出させて内張り要素
51と外張り要素70を接合してほぼ最終形状のグリー
ンタイヤ80を作成する第3の工程と、第3の工程で得
られたグリーンタイヤ80を複数の加硫機20により加
硫する第4の工程とが遂行される。
【0079】前記第1の工程と第2の工程は、同時並行
的にタイヤ一本分の内張り要素51と外張り要素70を
作成するように制御され、又、第3の工程も同時並行的
に、内張り要素51と外張り要素70を接合して、グリ
ーンタイヤ80を作成するよう制御される。
【0080】さらに、加硫機の設置台数は、第1〜第3
の工程の作業時間のうち最も長い作業時間と、第4の工
程の1台の加硫機による加硫時間とに基づいて、 加硫機の台数≧(加硫時間/作業時間) の式が成立するように設定されている。 (実施形態の効果)従って、この実施形態によれば、以
下のような効果を得ることができる。
【0081】(1) この生産システムはコード25を
ゴム36で被覆した第1リボン41を用いて内張り要素
51を製造する第1の装置群101と、コード251を
ゴム361で被覆した第2リボン58を用いて外張り要
素70を製造する第2の装置群102とを含んでいる。
又、前記タイヤの内張り要素51と外張り要素70とを
接合してグリーンタイヤ80を成形する第3の装置群1
03と、前記グリーンタイヤ80を架橋して完成タイヤ
87とする第4の装置群104とを含んでいる。このた
め、従来の生産システムと比較して工場内で広大なスペ
ースを要することなく設置することができるとともに、
タイヤの生産性を向上することができる。
【0082】(2) 前記第1の装置群101は、前記
第1リボン41をドラム42の外周面に螺旋状に巻き付
けてリボン巻付体411を製作し、該リボン巻付体41
1をドラム長手方向に裁断して、内張り要素としてのボ
ディプライ材46A,46Bを製造するように構成され
ている。第2の装置群102は、前記第2リボン58を
ドラム52,53の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン
巻付体581を製作し、該リボン巻付体581を螺旋方
向に裁断して、外張り要素としてのベルト材62a,6
2bを製造するように構成されている。このため、ボデ
ィプライ材46A,46B及びベルト材62a,62b
の製造を従来の装置と比較して小型化された装置で容易
に行うことができる。
【0083】(3) 前記第1の装置群101は、目的
とするタイヤに用いるボディプライ材46A,46Bの
展開状態の幅W寸法と同じかその整数倍の円周長のドラ
ム42を有している。又、前記第1の装置群101は、
前記ボディプライ材の展開状態の長さL1寸法及び前記
第1リボン41の幅Eに応じ、巻き付け傾斜角α及び巻
数を制御するように構成されている。このため、タイヤ
一本分又は複数本分のボディプライ材46A,46Bの
製造を容易に行うことができる。
【0084】(4) 前記第2の装置群102は、所定
の外径D1,D2及び長さを有する二種類のドラム5
2,53へ巻き付ける前記第2リボン58の幅E、巻き
付けピッチT1,T2及び巻数N1,N2を制御してリ
ボン巻付体581,582を製作する。この巻付体58
1,582を所定の螺旋傾斜角α1,α2で螺旋状に裁
断し、目的とするタイヤに用いる幅W1,W2寸法、長
さP1,P2寸法及びコード傾斜角β1,β2をもった
ベルト材62a,62bの製造装置121を含んでい
る。このため、タイヤ一本分の二種類のベルト材62
a,62bの製造を容易に行うことができる。
【0085】(5) 第1の装置群101は、タイヤの
内張り要素としての内張り要素51を構成するボディプ
ライ46、インナーライナー32及び左右一対のビード
48A,48Bを製作あるいは組み付ける複数の装置を
含んでいる。このため、内張り要素51の製造を容易に
行うことができる。
【0086】(6) 第2の装置群102は、タイヤの
外張り要素70を構成するベルト62、キャップバンド
65、トレッド67,69及びベルトアンダークッショ
ンゴム72の群のうち少なくともベルト62とトレッド
67,69を製作あるいは組み付ける複数の装置を含ん
でいる。このため、外張り要素70の製造を容易に行う
ことができる。
【0087】(7) このタイヤ生産システムは、タイ
ヤの内張り要素51と外張り要素70とを接合してグリ
ーンタイヤ80を成形する第3の装置群103を含んで
いるため、グリーンタイヤ80の製造を容易に行うこと
ができる。
【0088】(8) 前記第3の装置群103は、ベル
ト端部にショルダープライ77、タイヤの両側部にサイ
ドトレッド79及びサイドプライを組み付ける装置のう
ち少なくともサイドトレッド79を接合する装置を含ん
でいるため、サイドトレッド79を容易に接合すること
ができる。
【0089】(9) 内張り要素51を製造する前記第
1の装置群101と、外張り要素70を製造する前記第
2の装置群102と、内張り要素51に外張り要素70
を接合してグリーンタイヤ80を成形する第3の装置群
103におけるそれぞれの仕上がり時間差を平均仕上が
り時間の3割以内で、内張り要素51、外張り要素7
0、グリーンタイヤ80が出来上がるように各装置群が
設計されている。 このため、前記各装置群の仕上がり時
間差を少なくしてタイヤの生産能力を向上することがで
きる。
【0090】(10) このタイヤ生産システムは、グ
リーンタイヤ80を架橋して完成タイヤ87とする第4
の装置群104を含んでいるので、一つの生産システム
内で材料から完成タイヤを一貫生産することができる。
【0091】(11) このタイヤ生産システムでは、
直線状の搬送ライン11を有し、この搬送ライン11の
一端側から中間部に向けて前記第1の装置群101を配
置するとともに、他端側から中間部に向けて前記第2の
装置群102を配置している。又、搬送ライン11の中
間部に前記グリーンタイヤ80を成形する第3の装置群
103を配置した。このため、搬送ライン11上での各
種タイヤ部品の搬送を迅速に行い作業能率を向上するこ
とができる。
【0092】(12) 前記第1の装置群101、第2
の装置群102及び第3の装置群103を搬送ライン1
1の長手方向を横切る方向の片方側に配置したので、材
料やタイヤ部品の供給を搬送ライン11の片方側で能率
良く迅速に行うことができる。
【0093】(13) 搬送ライン11の長手方向を横
切る方向に関して第1〜第3の装置群101〜103と
は反対側に第4の装置群104を配置したので、複数の
加硫機の配置を搬送ライン11に沿って小スペースに行
うことができる。
【0094】(14) 直線状に延びる搬送ライン11
の長手方向を横切る方向の片方側にプライステーション
12、バンドステーション13、シェーピングステーシ
ョン14及びベルトトレッドステーション15を配設し
た。又、前記搬送ライン11上には、プライステーショ
ン12からバンドステーション13にボディプライ46
を搬送する第1搬送装置16と、バンドステーション1
3からシェーピングステーション14に内張り要素51
を搬送する第2搬送装置17と、ベルトトレッドステー
ション15からシェーピングステーション14に外張り
要素70を搬送する第3搬送装置18とを移動可能に支
持した。さらに、前記搬送ライン11の長手方向を横切
る方向の反対側には複数の加硫機20よりなる加硫ステ
ーション19を並設した。その加硫ステーション19と
シェーピングステーション14との間には、シェーピン
グステーション14から第3搬送装置18を介してグリ
ーンタイヤ80を受け取って加硫ステーション19の各
加硫機20に移送する移送装置22を配設した。
【0095】このため、生産システム全体を構成する各
ステーション12〜15,19及びそれらのステーショ
ン間の搬送装置16〜18等を、工場内で広いスペース
を要することなく設置することができる。又、各ステー
ション12〜15で成形される中間成形品を次のステー
ションへ迅速に搬送することができて、システム全体の
生産性を向上させることができる。
【0096】(15) 前記内張り要素51及び外張り
要素70に使用するコード25,251をゴム36,3
61で被覆した両リボン41,58の幅Eを、3〜30
mmに、望ましくは5〜15mmに設定した。このた
め、コード25,251を巻き付けたスプールの個数を
減少することができるとともに、リボンを押し出し成形
するゴム押出機40,57を小型化することができる。
【0097】(16) 前記第1の工程と第2の工程
は、同時並行的にタイヤ一本分の内張り要素と外張り要
素を作成し、又、第3の工程も、同時並行的に内張り要
素、外張り要素を接合するように設計されている。加硫
機の設置台数は、第1〜第3の工程の作業時間のうち最
も長い作業時間と、第4の工程の1台の加硫機による加
硫時間とに基づいて、加硫機の台数≧(加硫時間/作業
時間)の式が成立するように設定されている。
【0098】従って、グリーンタイヤ80を能率的に生
産しコストの低減を図ることができる。又、上記の生産
方法により得られたタイヤは、材料から完成品までを一
貫して生産するので、品質が向上、安定し、製品の歩留
まりを向上することができる。換言すれば、ボディプラ
イ及びベルト等のタイヤ構成部材の成形途中及び加硫完
了までの待機時間を殆ど無くすことができて、その経時
変化の悪影響を抑制することができ、高品質のラジアル
タイヤを製作することができる。
【0099】(17) 各線条25aの周面に薄膜層2
7を形成し、複数本のコード25をゴム押出機40を通
過させてゴム36を被覆して第1リボン41を作成し、
この第1リボン41を用いてボディプライ46を製作す
る。線条251aの周面にゴム薄膜層271を形成した
複数本のコード251をゴム押出機57を通過させてゴ
ム361を被覆して第2リボン58を作成し、この第2
リボン58を用いてベルト62を製作する。両部材を用
いて前記生産システムによりタイヤ87を製造した。こ
のため、ボディプライ及びベルト等のタイヤ用補強材が
それぞれ各場所でのタイヤ用ゴムと強固に接着一体化
し、タイヤの耐久性を向上することができる。
【0100】(18) 前記第1の装置群101にて製
造される内張り要素51と、前記第2の装置群102に
て製造され外張り要素70とを前記第3の装置群103
へ搬送する自動搬送装置としての搬送ライン11を設け
た。このため、両要素51,70の搬送を自動的に迅速
に行うことができる。
【0101】(19) 搬送ライン11は固定の軌道
(図示略)と、この軌道に沿って往復移動可能な走行台
車(図示略)を備えた搬送装置16〜18とからなる。
第1の装置群101と第3の装置群103との間では少
なくとも一台の搬送装置16,17を使用して内張り要
素を第1の装置群101から第3の装置群103へと搬
送する。一方、第2の装置群102と第3の装置群10
3との間では少なくとも一台の搬送装置18を使用して
外張り要素を第2の装置群102から第3の装置群10
3へと搬送するようにした。このため、前記各部材の搬
送を自動的に迅速に行うことができる。
【0102】(20) 第1の装置群101のリボン巻
付けドラム42の軸線の方向Y1が搬送ライン11の長
手方向Xと平行に延びるように第1の装置群101のボ
ディプライ材46Aの製造装置121を配置する。第2
の装置群102のリボン巻付けドラム52の軸線の方向
Y2が搬送ライン11の長手方向Xと直交方向に延びる
ように第2の装置群102のベルト材62a,62bの
製造装置151を配置した。このため、ボディプライ材
46A及びベルト材62a,62bは、移送中に方向転
換をするための機構を設ける必要が無くなり、装置の構
成を簡素化して製造を容易に行い、コストを低減するこ
とができ、それらの品質も安定化させることができる。
【0103】(21) 第1の装置群101により製造
される展開状態のボディプライ材46Aの長手方向Y3
と、第2の装置群102により製造される展開状態のベ
ルト材62a,62bの長手方向Y4は、ともに搬送ラ
イン11の長手方向Xと平行状態で、ボディプライ材4
6Aは搬送ライン11の一端付近まで搬送されてボディ
プライ成形ドラム38により円筒状に巻き取られてボデ
ィプライ46に成形され、ベルト材62a,62bは搬
送ライン11の他端付近まで搬送されて外張り要素成形
ドラム54により円筒状に巻き取られてベルト62に成
形される。さらに、前記ボディプライ46は搬送ライン
11に沿って搬送される間に内張り要素51に形成さ
れ、前記ベルト62は前記外張り要素成形ドラム54に
対するバンドやトレッドの巻付け作業により外張り要素
70に形成される。前記ボディプライ46、内張り要素
51及び外張り要素70は、搬送ライン11の中間部に
設けた第3の装置群103に向かって搬送ライン11上
において転動方向に搬送されるようにした。このため、
ボディプライ材46A、内張り要素51及び外張り要素
70は、その搬送方向を変更する必要がなく、そのため
の機構を省略して構成を簡素化し、製造を容易に行い、
コストを低減することができ、それらの品質を安定化す
ることができる。
【0104】(22) 第1リボン41には複数のコー
ド25が等ピッチで並行に埋設され、該第1リボン41
を等ピッチでドラムに巻き付けてリボン巻付体411を
形成する。該リボン巻付体からボディプライ材46A,
46Bを製作し、ボディプライ材46A,46Bを内張
り要素51に用いる。前記第2リボン58には複数のコ
ード251が等ピッチで並行に埋設され、該第2リボン
58を等ピッチでドラムに巻き付けてリボン巻付体58
1,582を形成する。該リボン巻付体からベルト材6
2a,62bを製作し、このベルト材62a,62bを
外張り要素70に用いるようにした。このため、コード
25,251の配列構造にアンバランスが生じないの
で、タイヤ87のユニフォーミティが良く、品質ムラを
無くして耐久性を向上することができる。
【0105】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ○ 図20は各装置群の配置構造の別例を示す。この別
例では、搬送ライン11の前記片方側に第1の装置群1
01を構成するプライステーション12を設け、前記反
対側に第1の装置群101を構成するバンドステーショ
ン13を設けている。搬送ライン11の前記片方側に前
記プライステーション12と隣接するように第2の装置
群102のベルトトレッドステーション15が配設され
ている。前記搬送ライン11の前記反対側において前記
バンドステーション13に隣接するように第3の装置群
103のシェーピングステーション14が設けられてい
る。さらに、前記バンドステーション13とシェーピン
グステーション14の側方には第4の装置群104が設
けられている。
【0106】前記プライステーション12及びベルトト
レッドステーション15の左方にはタイヤに用いるゴム
製の各種部品を押し出し供給する部品供給押出し機90
を複数備えた部品供給ステーション91が装設されてい
る。この部品供給ステーション91では、キャップトレ
ッド、ベーストレッド、サイドトレッド、トレッドクッ
ション、ゴムチェーファーあるいはインナーライナー等
のゴム部材を所定形状に押出し、成形時にそれぞれ一層
巻着又は複数層巻着できるようにストックリールに収容
することができる。或いは、上述した各ゴム部材を部品
供給ステーション91によりボディプライやベルトと同
様に3〜30mm幅、好ましくは5〜15mm幅のリボ
ン状に連続押出し、これらのリボン状ゴム部材を複数の
ストックリールにそれぞれ巻回収容するようにしてもよ
い。この場合には、ビードワイヤー48a、フィラー4
8cあるいはビードインサートプライ48e等のビード
関連部品以外のグリーンタイヤ80の全てのタイヤ部品
をリボン状ゴム部材により成形することができる。
【0107】この別例では、搬送ライン11を直線状に
保持し、第1〜第4の装置群101〜104を全体とし
てほぼ正方形に近い四角形の枠内に収めることができ、
設置スペースを小さくすることができる。
【0108】○ 図8に示す第1リボン41の構造にお
いて、第1リボン41に用いるゴム36の厚さ寸法を2
倍程度に大きくするとともに、複数のコード25よりな
るコード層を上下二段に埋設してもよい。上下二段のコ
ード層は各コード25が上下に対応していても良く、
又、千鳥状に配設されていてもよい。さらに、各層のコ
ード25の本数は一つの第1リボン41についてそれぞ
れ8〜14本が考えられる。さらに、コード層を三段以
上に埋設することもできる。
【0109】上記のような場合には、コード層が複層構
造のボディプライ46を一度に生産することができる。 ○ 図示しないが、図20に示す別例において、第4の
装置群104の配置位置を第2の装置群102と第3の
装置群103の側方に配置し、搬送ライン11を利用し
て移送装置22にグリーンタイヤを渡すように構成して
もよい。
【0110】○ 図示しないが、工場の上階又は下階に
第1の装置群101、第2の装置群102及び第3の装
置群103を装設し、下階又は上階に第4の装置群10
4を装設するようにしてもよい。又、工場の上階又は下
階に第1の装置群101及び第2の装置群102を装設
し、下階又は上階に第3の装置群103及び第4の装置
群104を装設するようにしてもよい。
【0111】○ 図21に示すように、平面U字状の搬
送ライン11を敷設し、この搬送ライン11の一端側か
ら折り返し部に向けて前記第1の装置群101を配置す
る。搬送ライン11の他端側から折り返し部に向けて前
記第2の装置群102を配置し、搬送ライン11の折り
返し部に前記第3の装置群103を配置し、第4の装置
群104を搬送ラインの折り返し部の外側方に配置して
もよい。この別例では、平面形状が正方形の工場内に生
産システムを無駄なく装設することができる。
【0112】○ 図示しないが、ビードストッカー49
と対応してビード48A,48Bを製造するビード製造
装置を配設してもよい。このビード製造装置は単線又は
複数線のワイヤーにゴムを被覆するゴム押し出し機を備
え、ゴム被覆したワイヤーをドラムに複数回巻き付けて
リング状のビードを製作するものである。
【0113】○ 前記実施形態では、部品供給ステーシ
ョン91で準備され、ストックリールに巻回収容された
ゴム部材及び補強材を、成形ドラム等に供給するように
構成した。これに代えて、例えば併設された押出機から
ゴム部材及び補強材を成形ドラム等に直接供給するよう
にしてもよい。
【0114】この場合に、供給されるゴムチェーハー3
0、インナーライナー32、ライナーパット34、ショ
ルダープライ77、サイドトレッド79、ベーストレッ
ド67、キャップトレッド69、ボディプライ46、ベ
ルト62及びベルトアンダークッションゴム72等を同
一の工場内で原材料(例えば、天然ゴム、合成ゴム、カ
ーボン、硫黄等各種配合剤及び各種コード等)からそれ
ぞれ製造して供給するようにしてもよい。即ち、同一の
工場内で原材料からタイヤを一貫して製造することがで
き、タイヤの品質及び製造能率を向上できる。勿論、本
生産システムでは、タイヤの中間部品の在庫を減らせる
ので、生産システム全体の所要スペースを低減できるの
は言うまでもない。
【0115】○ 前記実施形態では、ベルトトレッドス
テーション15において、第1ベルト材62aを載せた
トレー63と、第2ベルト材62bを載せたトレー63
とを交互に外張り要素成形ドラム54に給送している。
これに代えて、第1ベルト材62aを載せたトレー63
を上側に、第2ベルト材62bを載せたトレー63を下
側にして両者を積層し、それらを同時に外張り要素成形
ドラム54に給送する。そして、先ず上側の第1ベルト
材62aを外張り要素成形ドラム54に巻着し、空にな
ったトレー63を所定位置で一時仮保管する。次に、第
2ベルト材62bを第1ベルト材62a上に積層巻着
し、その後に空のトレー63を2枚重ねて所定位置に戻
すようにしてもよい。
【0116】請求項以外の技術思想について以下に記載
する。 (技術思想1) 請求項25において、前記リボン(4
1,58)の幅(E)は、5〜15mmに設定されてい
るタイヤの生産システム。
【0117】(技術思想2) 請求項25において、前
記第1リボン(41)はゴム(36)中に複数層のコー
ド(25)層を埋設して構成されているタイヤの生産シ
ステム。
【0118】(技術思想3) 請求項26又は27にお
いて、ビードワイヤー、フィラーあるいはビードインサ
ートプライ等のビード関連部品以外のグリーンタイヤ8
0の全てのタイヤ部品をリボン状ゴム部材により成形す
るように構成したタイヤの生産システム。
【0119】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜27に
記載のタイヤ生産システムの発明によれば、システム全
体を構成する各ステーション及びそれらのステーション
間の搬送装置等を、工場内で広いスペースを要すること
なく設置することができる。
【0120】又、各ステーションで成形される中間成形
品を次のステーションへ迅速に搬送することができて、
システム全体の生産性を向上させ、品質を安定化するこ
とができる。
【0121】請求項28〜29に記載のタイヤ生産方法
の発明によれば、線条と被覆ゴムとが極めて良質強固な
接着性を保証され、かつタイヤ用補強材の成形途中及び
加硫完了までの待機時間を殆ど無くすことができて、そ
の経時変化の悪影響を抑制することができる。又、均一
に補強材を配置しているので、高品質でユニフォーミテ
ィに優れたラジアルタイヤを製作することができる。
【0122】請求項30、31に記載の発明によれば、
線条と被覆ゴムとが極めて良質強固な接着性を保証さ
れ、タイヤの高品質を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の空気入りラジアルタイヤの生産
システムを示す概略構成図。
【図2】 図1のプライステーションを示す要部平面
図。
【図3】 図1のバンドステーションを示す要部平面
図。
【図4】 図1のシェーピングステーション及び加硫ス
テーションを示す要部平面図。
【図5】 図1のベルトトレッドステーションを示す要
部平面図。
【図6】 図1の生産システムで生産されるラジアルタ
イヤに用いる中間タイヤ部品を示す分解断面図。
【図7】 (a)、(b)は線条コードに薄膜層を形成
する工程を示す断面図。
【図8】 リボンの拡大横断面図。
【図9】 ドラムに第1リボンを巻着してリボン巻付体
を作成する工程を示す一部省略正面図。
【図10】 ドラムへの第1リボンの巻き付け工程を示
す部分断面図。
【図11】 ドラム上のリボン巻付体の裁断工程を示す
側面図。
【図12】 ドラム上の第1リボンの剥離工程を示す側
面図。
【図13】 ボディプライ材の展開斜視図。
【図14】 (a)、(b)、(c)は線条コードにゴ
ム薄膜層を形成する工程を示す断面図。
【図15】 第2リボンの拡大横断面図。
【図16】 (a)、(b)、(c)、(d)はベルト
材の製作工程を示す説明図。
【図17】 (a)、(b)、(c)はベルト材の製作
工程を示す説明図。
【図18】 ベルトの部分拡大説明図。
【図19】 タイヤの略体横断面図。
【図20】 タイヤ生産システムの変形例を示す略体平
面図。
【図21】 タイヤ生産システムの変形例を示す略体平
面図。
【符号の説明】
α…巻き付け傾斜角、E,W1…幅、β1,β2…コー
ド傾斜角、α1,α2…螺旋傾斜角、D1,D2…外
径、P1…長さ、T1,T2…巻き付けピッチ、11…
搬送ライン、12…プライステーション、13…バンド
ステーション、14…シェーピングステーション、15
…ベルトトレッドステーション、16…第1搬送装置、
17…第2搬送装置、18…第3搬送装置、19…加硫
ステーション、20…加硫機、22…移送装置、25,
251…線条コード、、25a,251a…線条、27
…薄膜層、271…ゴム薄膜層、28,42,52,5
3,54,75…ドラム、30…ゴムチェーハー、32
…インナーライナー、34…ライナーパット、35…バ
ンド、36,361…ゴム、41…第1リボン、58…
第2リボン、46…ボディプライ、46A,46B…ボ
ディプライ材、48A,48B…ビード、51…内張り
要素、62…ベルト、62a,62b…ベルト材、65
…キャップバンド、67,69…トレッド、70…外張
り要素、72…ベルトアンダークッションゴム、77…
ショルダープライ、79…サイドトレッド、80…グリ
ーンタイヤ、87…完成タイヤ、101…第1の装置
群、102…第2の装置群、103…第3の装置群、1
04…第4の装置群、105…制御装置、411…リボ
ン巻付体、581,582…リボン巻付体。

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの内張り要素(51)と外張り要
    素(70)とを個別に製作し、内張り要素(51)の外
    周に外張り要素(70)を接合してグリーンタイヤ(8
    0)を生産するシステムにおいて、 コード(25)をゴム(36)で被覆した第1リボン
    (41)を用いて内張り要素(51)を製造する第1の
    装置群(101)と、 コード(251)をゴム(361)で被覆した第2リボ
    ン(58)を用いて外張り要素(70)を製造する第2
    の装置群(102)と、 前記タイヤの内張り要素(51)と外張り要素(70)
    とを接合してグリーンタイヤ(80)を成形する第3の
    装置群(103)と、 前記グリーンタイヤ(80)を架橋して完成タイヤ(8
    7)とする少なくとも一基の加硫機(20)を含む第4
    の装置群(104)とを含んでいるタイヤの生産システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1の装置群
    (101)は、前記リボン(41)をドラム(42)の
    外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体(411)を
    製作し、該リボン巻付体(411)をドラム長手方向に
    裁断して、内張り要素となるボディプライ材(46A,
    46B)を製造するように構成され、第2の装置群(1
    02)は、前記第2リボン(58)をドラム(52,5
    3)の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体(58
    1,582)を製作し、該リボン巻付体(581,58
    2)を螺旋方向に裁断して、外張り要素となるベルト材
    (62a,62b)を製造するように構成されているタ
    イヤの生産システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1の装置群
    (101)は、目的とするタイヤに用いる前記ボディプ
    ライ材(46A,46B)の展開状態の幅(W)寸法と
    同じかその整数倍の円周長のドラム(42)を有し、前
    記ボディプライ材(46A,46B)の展開状態の長さ
    (L1)寸法及び前記第1リボン(41)の幅(E)に
    応じ、巻き付け傾斜角(α)及び巻数を制御して、前記
    ボディプライ材(46A,46B)を製造する製造装置
    (121)を含んでいるタイヤの生産システム。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記第2の装置群
    (102)は、所定の外径(D1,D2)を有するドラ
    ム(52,53)へ、所定幅(E)の前記第2リボン
    (58)を巻き付ける巻き付けピッチ(T1,T2)及
    び巻数を制御してリボン巻付体(581,582)を製
    作し、この巻付体(581,582)を所定の螺旋傾斜
    角(α1,α2)で螺旋状に裁断し、目的とするタイヤ
    に用いる幅(W1,W2)寸法、長さ(P1,P2)寸
    法及びコード傾斜角(β1,β2)をもった前記ベルト
    材(62a,62b)を製造する製造装置(151)を
    含んでいるタイヤの生産システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において、
    タイヤの内張り要素(51)は、ボディプライ(4
    6)、インナーライナー(32)及び左右一対のビード
    (48A,48B)からなり、第1の装置群(101)
    がこれらの部材を製作あるいは組み付ける複数の装置
    (16,17,24,28,38,39)を含んでいる
    タイヤの生産システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一項において、
    タイヤの外張り要素(70)は、ベルト(62)、キャ
    ップバンド(65)、トレッド(67,69)及びベル
    トアンダークッションゴム(72)の群のうち少なくと
    もベルト(62)とトレッド(67,69)からなり、
    第2の装置群(102)がこれらの部材を製作あるいは
    組み付ける複数の装置(18,24,54,56)を含
    んでいるタイヤの生産システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか一項において、
    前記第3の装置群(103)は、タイヤの両側部にサイ
    ドトレッド(79)及びショルダープライ(77)のう
    ち少なくともサイドトレッド(79)を接合する装置を
    含んでいるタイヤの生産システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか一項において、
    前記第1の装置群(101)、第2の装置群(102)
    及び第3の装置群(103)におけるそれぞれの仕上が
    り時間差を平均仕上がり時間の3割以内で、内張り要素
    (51)、外張り要素(70)、グリーンタイヤ(8
    0)が製作されるように第1の装置群(101)、第2
    の装置群(102)、第3の装置群(103)が設計さ
    れているタイヤの生産システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項において、
    前記第1の装置群(101)、第2の装置群(102)
    及び第3の装置群(103)は搬送ライン(11)で接
    続され、該搬送ライン(11)にはタイヤ部品(46,
    35,70)を移送する複数の搬送装置(16,17,
    18)が配置されているタイヤの生産システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、第3の装置群(1
    03)は前記第1の装置群(101)及び第2の装置群
    (102)に隣接して配置されているタイヤの生産シス
    テム。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、前記第1
    の装置群(101)のプライステーション(12)とバ
    ンドステーション(13)、該バンドステーション(1
    3)と第3の装置群(103)のシェーピングステーシ
    ョン(14)、第2の装置群(102)のベルトトレッ
    ドステーション(15)と前記シェーピングステーショ
    ン(14)は、互いに隣接して配置されているタイヤの
    生産システム。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれか一項におい
    て、第3の装置群(103)には前記第4の装置群(1
    04)が隣接して配置されているタイヤの生産システ
    ム。
  13. 【請求項13】 請求項9〜11のいずれか一項におい
    て、前記搬送ライン(11)は直線状に形成され、この
    搬送ライン(11)の一端側から中間部に向けて前記第
    1の装置群(101)を配置するとともに、他端側から
    中間部に向けて前記第2の装置群(102)を配置し、
    搬送ライン(11)の中間部に前記グリーンタイヤ(8
    0)を成形する第3の装置群(103)を配置したタイ
    ヤの生産システム。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記第1の装置
    群(101)、第2の装置群(102)及び第3の装置
    群(103)を搬送ライン(11)の長手方向を横切る
    方向の片方側に配置したタイヤの生産システム。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記第4の装置
    群(104)を搬送ライン(11)の長手方向を横切る
    方向に関して前記第1〜第3の装置群と反対側に配置し
    たタイヤの生産システム。
  16. 【請求項16】 請求項9〜11のいずれか一項におい
    て、平面U字状の搬送ライン(11)を有し、この搬送
    ライン(11)の一端側から折り返し部に向けて前記第
    1の装置群(101)を配置するとともに、他端側から
    折り返し部に向けて前記第2の装置群(102)を配置
    し、搬送ライン(11)の折り返し部に前記第3の装置
    群(103)を配置したタイヤの生産システム。
  17. 【請求項17】 請求項16において、前記第4の装置
    群(104)を搬送ラインの折り返し部の外側方に配置
    したタイヤの生産システム。
  18. 【請求項18】 請求項9〜11のいずれか一項におい
    て、直線状の搬送ライン(11)を有し、この搬送ライ
    ン(11)の一端側に前記第1の装置群(101)を、
    そのプライステーション(12)とバンドステーション
    (13)が前記搬送ライン(11)を跨ぐように配置す
    るとともに、他端側に前記プライステーション(12)
    と隣接するように前記第2の装置群(102)を配置
    し、搬送ライン(11)を挟んで前記第2の装置群(1
    02)と対応するように前記第3の装置群(103)を
    配置したタイヤの生産システム。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記第4の装置
    群(104)を第3の装置群(103)に隣接して配置
    したタイヤの生産システム。
  20. 【請求項20】 請求項1〜11のいずれか一項におい
    て、前記第1の装置群(101)にて製造される内張り
    要素(51)と、前記第2の装置群(102)にて製造
    される外張り要素(70)とを前記第3の装置群(10
    3)へ搬送する自動搬送装置(11,16,17,1
    8)を含むタイヤの生産システム。
  21. 【請求項21】 請求項13〜19のいずれか一項にお
    いて、前記搬送ライン(11)は、固定の軌道に沿って
    往復移動可能な走行台車を備えた搬送装置(16,1
    7,18)からなり、第1の装置群(101)と第3の
    装置群(103)との間では少なくとも一台の搬送装置
    (16,17)を使用して内張り要素(51)を第1の
    装置群(101)から第3の装置群(103)へと搬送
    し、第2の装置群(102)と第3の装置群(103)
    との間では少なくとも一台の搬送装置(18)を使用し
    て外張り要素(70)を第2の装置群(102)から第
    3の装置群(103)へと搬送するようにしたタイヤの
    生産システム。
  22. 【請求項22】 請求項13〜19及び21のいずれか
    一項において、第1の装置群(101)のリボン巻付け
    ドラム(42)の軸線の方向(Y1)が搬送ライン(1
    1)の長手方向(X)と平行に延びるように第1の装置
    群(101)のボディプライ材(46A)を製造する製
    造装置(121)を配置し、第2の装置群(102)の
    リボン巻付けドラム(52)の軸線の方向(Y2)が搬
    送ライン(11)の長手方向(X)と直交方向に延びる
    ように第2の装置群(102)のベルト材(62a,6
    2b)を製造する製造装置(151)を配置したタイヤ
    の生産システム。
  23. 【請求項23】 請求項13〜19、21,22のいず
    れか一項において、第1の装置群(101)により製造
    される展開状態のボディプライ材(46A)の長手方向
    (Y3)と、第2の装置群(102)により製造される
    展開状態のベルト材(62a,62b)の長手方向(Y
    4)は、ともに搬送ライン(11)の長手方向(X)と
    平行状態で、ボディプライ材(46A)は搬送ライン
    (11)の一端付近まで搬送されてボディプライ成形ド
    ラム(38)により円筒状に巻き取られてボディプライ
    (46)に成形され、ベルト材(62a,62b)は搬
    送ライン(11)の他端付近まで搬送されて外張り要素
    成形ドラム(54)により円筒状に巻き取られてベルト
    (62)に成形され、前記ボディプライ(46)は搬送
    ライン(11)に沿って搬送される間に内張り要素(5
    1)に形成され、前記ベルト(62)は前記外張り要素
    成形ドラム(54)に対するバンドやトレッドの巻付け
    作業により外張り要素(70)に形成され、前記内張り
    要素(51)及び外張り要素(70)は、搬送ライン
    (11)の中間部に設けた第3の装置群(103)に向
    かって搬送ライン(11)上において転動方向に搬送さ
    れるように構成されたタイヤの生産システム。
  24. 【請求項24】 請求項13において、直線状に延びる
    搬送ライン(11)を横切る方向の一側で、且つ搬送ラ
    インに沿って、一端側から他端側に向かってボディプラ
    イ(46)を成形するプライステーション(12)と、
    バンド(35)、ボディプライ(46)及びビード(4
    8A,48B)から内張り要素(51)を成形するバン
    ドステーション(13)と、内張り要素(51)及び外
    張り要素(70)からグリーンタイヤ(80)を成形す
    るシェーピングステーション(14)と、外張り要素
    (70)を成形するベルトトレッドステーション(1
    5)とを配設し、前記搬送ライン(11)上には、プラ
    イステーション(12)からバンドステーション(1
    3)にボディプライ(46)を搬送する第1搬送装置
    (16)と、バンドステーション(13)からシェーピ
    ングステーション(14)に内張り要素(51)を搬送
    する第2搬送装置(17)と、ベルトトレッドステーシ
    ョン(15)からシェーピングステーション(14)に
    外張り要素(70)を搬送する第3搬送装置(18)と
    を移動可能に支持し、前記搬送ライン(11)を横切る
    方向の反対側には第4の装置群(104)よりなる加硫
    ステーション(19)を並設し、その加硫ステーション
    (19)とシェーピングステーション(14)との間に
    は、シェーピングステーション(14)からグリーンタ
    イヤ(80)を受け取って加硫ステーション(19)の
    各加硫機(20)に移送する移送装置(22)を配設し
    たタイヤの生産システム。
  25. 【請求項25】 請求項1〜4のいずれか一項におい
    て、前記内張り要素(51)及び外張り要素(70)に
    使用するコード(25,251)をゴム(36,36
    1)で被覆した第1及び第2リボン(41,58)の幅
    (E)は、3〜30mmに設定されているタイヤの生産
    システム。
  26. 【請求項26】 請求項5において、内張り要素を構成
    するインナーライナー(32)、ゴムチェーハー(3
    0)、ライナーパット(34)及び左右一対のビード
    (48A,48B)等の中間タイヤ部品を原材料からそ
    れぞれ製作する複数の装置を含んでいるタイヤの生産シ
    ステム。
  27. 【請求項27】 請求項6において、タイヤの外張り要
    素(70)を構成するキャップバンド(65)、トレッ
    ド(67,69)及びベルトアンダークッションゴム
    (72)の中間タイヤ部品を原材料からそれぞれ製作す
    る複数の装置を含んでいるタイヤの生産システム。
  28. 【請求項28】 請求項1記載の生産システムを用い
    て、線条コード(25)にゴム(36)を被覆した第1
    リボン(41)をドラム(42)に巻き付けた後、裁断
    してボディプライ材(46A,46B)を作成し、前記
    ボディプライ材(46A,46B)、バンド(35)及
    びビード(48A,48B)をバンド成形ドラム(2
    8)の外周面に巻着又は嵌着して内張り要素(51)を
    作成する第1の工程と、 第1の工程と並行して、線条コード(251)にゴム
    (361)を被覆した第2リボン(58)をリボン巻付
    けドラム(52,53)に巻き付けた後、螺旋状に裁断
    してベルト材(62a,62b)を作成し、前記ベルト
    材(62a,62b)及びトレッド(67,69)を外
    張り要素成形ドラム(54)の外周面に巻き付けて外張
    り要素(70)を作成する第2の工程と、 シェーピングドラム(75)に前記内張り要素(51)
    を嵌入してトロイダル状に膨出させ、この内張り要素
    (51)の外周に対し前記外張り要素(70)を接合し
    てほぼ最終形状のグリーンタイヤ(80)を作成する第
    3の工程と、 第3の工程で得られたグリーンタイヤ(80)を複数の
    加硫機(20)により加硫する第4の工程とを備えてい
    るタイヤの生産方法。
  29. 【請求項29】 請求項28において、前記第1〜第3
    の工程は、同時並行的にタイヤ一本分の内張り要素(5
    1)、外張り要素(70)及びグリーンタイヤ(80)
    を作成するとともに、第1〜第3の工程の作業時間のう
    ち最も長い作業時間と、第4の工程の1台の加硫機によ
    る加硫時間とに基づいて、加硫機の台数が、 加硫機の台数≧(加硫時間/作業時間) の関係を満たすように設定されているタイヤの生産方
    法。
  30. 【請求項30】 請求項28又は29において、複数本
    の線条(25a)を撚り合わせたコード(25)は、所
    定の液体中を通過させられてコード(25)に所定の層
    (27)が形成され、このコード(25)を複数本引き
    揃えて、ゴム押出機を通過させることにより、それらの
    コードにゴム(36)を被覆して第1リボン(41)を
    作成し、一方、複数本の線条(251a)を撚り合わせ
    たコード(251)の撚りを一時的に戻した状態で、そ
    のコードがゴムを溶かした溶液中を通過させられて、各
    線条(251a)の周面にゴム薄膜層(271)が形成
    され、撚りが戻った状態で、これらコード(251)を
    複数本引き揃えて、ゴム押出機を通過させることによ
    り、それらのコードにゴム(361)を被覆して第2リ
    ボン(58)を作成し、前記第1リボン(41)を内張
    り要素(51)に用い、第2リボン(58)を外張り要
    素(70)に用いるタイヤの生産方法。
  31. 【請求項31】 請求項30において第1リボン(4
    1)には複数のコード(25)が等ピッチで並行に埋設
    され、該第1リボン(41)を等ピッチでドラムに巻き
    付けてリボン巻付体(411)を形成し、該リボン巻付
    体からボディプライ材(46A,46B)を製作し、ボ
    ディプライ材(46A,46B)を内張り要素(51)
    に用い、前記第2リボン(58)には複数のコード(2
    51)が等ピッチで並行に埋設され、該第2リボン(5
    8)を等ピッチでドラムに巻き付けてリボン巻付体(5
    81,582)を形成し、該リボン巻付体からベルト材
    (62a,62b)を製作し、このベルト材(62a,
    62b)を外張り要素(70)に用いるようにしたタイ
    ヤの生産方法。
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