JP4167817B2 - タイヤの生産システム及び生産方法 - Google Patents

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    • B29D30/3028Applying the layers; Guiding or stretching the layers during application by feeding a continuous band and winding it helically, i.e. the band is fed while being advanced along the drum axis, to form an annular element

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気入りラジアルタイヤ等のタイヤの生産システム及び生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の空気入りラジアルタイヤの生産システムとしては、例えば特公昭60−59856号公報、特公昭62−35381号公報及び特開平2−25321号公報に開示されたような構成のものが知られている。これらの従来構成においては、ゴムチェーハー、ボディプライ及びビードから内張り要素を成形するステーション、ベーストレッド、キャップトレッド及びベルトから外張り要素を成形するステーション、前記内張り要素及び外張り要素からグリーンタイヤを成形するステーション、複数の加硫機よりなる加硫ステーションが、工場内に独立的かつ散在した態様で配設されている。又、各ステーション間には、手動操作型運搬車両を含む複数の搬送装置が各別に配設され、これらの搬送装置により、各ステーションで成形された内張り要素、外張り要素及びグリーンタイヤが部分的には自動的ではあるが全体として作業者の運搬操作を介して次のステーションに搬送されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの従来構成の生産システムにおいては、別途工場にて作成されたボディプライとベルトをストックしておき、これらを内張り要素を成形するステーションと、外張り要素を成形するステーションに供給する方式をとっている。このため、タイヤ生産システム全体として非常に広いスペースが必要になるばかりでなく、生産能率を向上することができないという問題があった。この理由を以下に説明する。
【0004】
従来、タイヤは大量生産指向のもとに製造されていた。例えば、ボディプライやベルトは、多数本のコードにゴムを被覆した幅広かつ長尺のシートを連続的に作成し、そのシートを所要寸法に多数枚に裁断し、それを帯状に接続した後リールに巻き取り、ボディプライやベルトとしてストックされる。このストックされたボディプライやベルトが次の工程に送られるようになっていた。
【0005】
以上のような大量生産方式は、一見して効率的にタイヤを製造できるように考えられる。しかし、シートの大がかりな製造装置、裁断装置あるいは巻き取り装置が必要となるばかりでなく、シートのストックスペースが必要となる。このため、工場スペースが広大となり、工場稼働のためのエネルギーも膨大となる。従って、大量生産指向であっても、結果として、生産コストがアップし、大量生産メリットを享受できない。特に、地理的条件の制約上、ボディプライやベルト等のタイヤ部品製造工場とタイヤ成形工場が分離している場合には、タイヤ部品のストックコスト、搬送コストが全体のコストに大きな割合を占め、コストの低減は極めて難しい。さらに、加工工程の間にタイヤ部品のストックや搬送行程が介在するため、湿気、シート表面の硬化、塵埃の付着防止等の種々の品質管理が難しく、タイヤ製品の歩留まりが低下すると同時に品質を低下させるという問題がある。
【0006】
この発明は、従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、タイヤ1本分の材料を上流工程から下流工程へと順次自動搬送して、タイヤを1本づつ所定のサイクルタイムで自動生産することができるとともに、工場内で広いスペースを要することなく、生産性及び品質を向上させることができるタイヤの生産システム及びタイヤ生産方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、タイヤの内張り要素と外張り要素とを個別に製作し、内張り要素の外周に外張り要素を接合してグリーンタイヤを生産するシステムにおいて、コードをゴムで被覆した第1リボンを用いて内張り要素を製造する第1の装置群と、コードをゴムで被覆した第2リボンを用いて外張り要素を製造する第2の装置群と、前記タイヤの内張り要素と外張り要素とを接合してグリーンタイヤを成形する第3の装置群と、前記グリーンタイヤを架橋して完成タイヤとする少なくとも一基の加硫機を含む第4の装置群とを含んでいるタイヤの生産システムにおいて、
前記第1の装置群(101)は、前記リボン(41)をドラム(42)の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体(411)を製作し、該リボン巻付体(411)をドラム長手方向に裁断してボディプライ材(46A,46B)を製作し、該ボディプライ材(46A,46B)を前記ドラム(42)の外周面に剥離バーを作用させて剥離し、剥離されたボディプライ材(46A,46B)をドラム(42)の下方に位置するトレーで受け取ってボディプライ成形ドラム(38)の下方に搬送し、該トレーを上方に持ち上げてボディプライ成形ドラム(38)の外周にボディプライ材(46A,46B)を密着させ、成形ドラム(38)の回転とトレーの前進とによって成形ドラムの外周にボディプライ材を巻き付けてタイヤ一本分の内張り要素となるボディプライ(46)を製造するように構成され、
第2の装置群(102)は、前記第2リボン(58)をドラム(52,53)の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体(581,582)を製作し、該リボン巻付体(581,582)を螺旋方向に裁断してベルト材(62A,62B)を製作し、該ベルト材(62A,62B)を前記ドラム(52,53)から剥離し、剥離されたベルト材(62A,62B)をドラム(52,53)の下方に位置するトレーで受け取って外張り要素成形ドラム(54)の下方に搬送し、該トレーを上方に持ち上げて外張り要素成形ドラム(54)の外周にベルト材(62A,62B)を密着させ、成形ドラム(54)の回転とトレーの前進とによって成形ドラムの外周にベルト材を巻き付けてタイヤ一本分の外張り要素となるベルト(62)を製造するように構成されていることを要旨とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項において、前記第1の装置群は、目的とするタイヤに用いる前記ボディプライ材の展開状態の幅寸法と同じかその整数倍の円周長のドラムを有し、前記ボディプライ材の展開状態の長さ寸法及び前記第1リボンの幅に応じ、巻き付け傾斜角及び巻数を制御して、前記ボディプライ材を製造する製造装置を含んでいることを要旨とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項において、前記第2の装置群は、所定の外径を有するドラムへ、所定幅の前記第2リボンを巻き付ける巻き付けピッチ及び巻数を制御してリボン巻付体を製作し、この巻付体を所定の螺旋傾斜角で螺旋状に裁断し、目的とするタイヤに用いる幅寸法、長さ寸法及びコード傾斜角をもった前記ベルト材を製造する製造装置を含んでいることを要旨とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項において、前記第1の装置群、第2の装置群及び第3の装置群は搬送ラインで接続され、該搬送ラインにはタイヤ部品を移送する複数の搬送装置が配置されていることを要旨とする。
【0020】
請求項に記載の発明は、請求項において、第3の装置群には前記第4の装置群が隣接して配置されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記搬送ラインは直線状に形成され、この搬送ラインの一端側から中間部に向けて前記第1の装置群を配置するとともに、他端側から中間部に向けて前記第2の装置群を配置し、搬送ラインの中間部に前記グリーンタイヤを成形する第3の装置群を配置したことを要旨とする。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項において、前記第1の装置群、第2の装置群及び第3の装置群を搬送ラインの長手方向を横切る方向の片方側に配置したことを要旨とする。
【0022】
請求項に記載の発明は、請求項において、前記第4の装置群を搬送ラインの長手方向を横切る方向に関して前記第1〜第3の装置群と反対側に配置したことを要旨とする。
【0023】
請求項に記載の発明は、請求項において、平面U字状の搬送ラインを有し、この搬送ラインの一端側から折り返し部に向けて前記第1の装置群を配置するとともに、他端側から折り返し部に向けて前記第2の装置群を配置し、搬送ラインの折り返し部に前記第3の装置群を配置したことを要旨とする。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項において、前記第4の装置群を搬送ラインの折り返し部の外側方に配置したことを要旨とする。
請求項11に記載の発明は、請求項において、直線状の搬送ラインを有し、この搬送ラインの一端側に前記第1の装置群を、そのプライステーションとバンドステーションが前記搬送ラインを跨ぐように配置するとともに、他端側に前記プライステーションと隣接するように前記第2の装置群を配置し、搬送ラインを挟んで前記第2の装置群と対応するように前記第3の装置群を配置したことを要旨とする。
【0025】
請求項12に記載の発明は、請求項11において、前記第4の装置群を第3の装置群に隣接して配置したことを要旨とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項において、前記第1の装置群にて製造される内張り要素と、前記第2の装置群にて製造される外張り要素とを前記第3の装置群へ搬送する自動搬送装置を含むことを要旨とする。
【0026】
請求項14に記載の発明は、請求項12のいずれか一項において、前記搬送ラインは、固定の軌道に沿って往復移動可能な走行台車を備えた搬送装置からなり、第1の装置群と第3の装置群との間では少なくとも一台の搬送装置を使用して内張り要素を第1の装置群から第3の装置群へと搬送し、第2の装置群と第3の装置群との間では少なくとも一台の搬送装置を使用して外張り要素を第2の装置群から第3の装置群へと搬送するようにしたことを要旨とする。
【0029】
請求項15に記載の発明は、請求項において、直線状に延びる搬送ラインを横切る方向の一側で、且つ搬送ラインに沿って、一端側から他端側に向かってボディプライを成形するプライステーションと、バンド、ボディプライ及びビードから内張り要素を成形するバンドステーションと、内張り要素及び外張り要素からグリーンタイヤを成形するシェーピングステーションと、外張り要素を成形するベルトトレッドステーションとを配設し、前記搬送ライン上には、プライステーションからバンドステーションにボディプライを搬送する第1搬送装置と、バンドステーションからシェーピングステーションに内張り要素を搬送する第2搬送装置と、ベルトトレッドステーションからシェーピングステーションに外張り要素を搬送する第3搬送装置とを移動可能に支持し、前記搬送ラインを横切る方向の反対側には第4の装置群よりなる加硫ステーションを並設し、その加硫ステーションとシェーピングステーションとの間には、シェーピングステーションからグリーンタイヤを受け取って加硫ステーションの各加硫機に移送する移送装置を配設したことを要旨とする。
【0033】
請求項16に記載の発明は、請求項1記載の生産システムを用いて、線条コードにゴムを被覆した第1リボンをドラムに巻き付けた後、裁断してボディプライ材を作成し、該ボディプライ材を前記ドラムから剥離し、剥離されたボディプライ材をトレーで搬送してボディプライ成形ドラムに巻き付けてタイヤ一本分の内張り要素となるボディプライを製造し、前記ボディプライ、バンド及びビードをバンド成形ドラムの外周面に巻着又は嵌着して内張り要素を作成する第1の工程と、第1の工程と並行して、線条コードにゴムを被覆した第2リボンをリボン巻付けドラムに巻き付けた後、螺旋状に裁断してベルト材を作成し、該ベルト材を前記ドラムから剥離し、剥離されたベルト材をトレーで搬送して外張り要素成形ドラムに巻き付けてベルトを製造し、該ベルト外周面にトレッドを巻き付けてタイヤ一本分の外張り要素を作成する第2の工程と、シェーピングドラムに前記内張り要素を嵌入してトロイダル状に膨出させ、この内張り要素の外周に対し前記外張り要素を接合してほぼ最終形状のグリーンタイヤを作成する第3の工程と、第3の工程で得られたグリーンタイヤを複数の加硫機により加硫する第4の工程とを備えていることを要旨とする。
【0034】
請求項17に記載の発明は、請求項16において、前記第1〜第3の工程は、同時並行的にタイヤ一本分の内張り要素、外張り要素及びグリーンタイヤを作成するとともに、第1〜第3の工程の作業時間のうち最も長い作業時間と、第4の工程の1台の加硫機による加硫時間とに基づいて、加硫機の台数が、
加硫機の台数≧(加硫時間/作業時間)
の関係を満たすように設定されていることを要旨とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の一実施形態を、図1〜図19に基づいて詳細に説明する。
(生産システムの概要)
この実施形態の空気入りラジアルタイヤの生産システムの概略について説明する。
【0038】
図1の略体平面に示すように、この生産システムでは、コードをゴムで被覆した第1リボン41を用いてボディプライ46を含む内張り要素を製造する第1の装置群101と、同じくコードをゴムで被覆した第2リボン58を用いてベルトとトレッドを含む外張り要素を製造する第2の装置群102とを備えている。又、この生産システムでは、タイヤの内張り要素と外張り要素とを接合してグリーンタイヤを成形する第3の装置群103と、グリーンタイヤを架橋して完成タイヤとする第4の装置群104とを備えている。さらに、この生産システムは、前記第1〜第4の装置群101〜104の各種動作を制御するための制御装置105を備えている。
【0039】
前記第1〜第3の装置群101〜103を接続するように、1本の搬送ライン11が工場の床面上に直線状に延長配置されている。搬送ライン11の一側には、第1の装置群101に属して、ボディプライを成形するプライステーション12と、ゴムチェーハー、ボディプライ及びビードから内張り要素を成形するバンドステーション13と、第3の装置群103に属して、内張り要素及び外張り要素からグリーンタイヤを成形するシェーピングステーション14と、第2の装置群102に属して、前記外張り要素を成形するベルトトレッドステーション15とが、その順序で配設されている。
【0040】
前記搬送ライン11上の一端側には、プライステーション12からバンドステーション13にボディプライを搬送するための第1搬送装置16が移動可能に支持されている。搬送ライン11上の中間には、バンドステーション13にビードをセットするとともにバンドステーション13からシェーピングステーション14に内張り要素を搬送するための第2搬送装置17が移動可能に支持されている。搬送ライン11上の他端側には、ベルトトレッドステーション15からシェーピングステーション14に外張り要素を搬送するための第3搬送装置18が移動可能に支持されている。
【0041】
前記搬送ライン11の長手方向を横切る方向の片方側には前記第1〜第3の装置群101〜103が配設されている。又、搬送ライン11の反対側には複数の加硫機20よりなる加硫ステーション19が並設されている。搬送ライン11と加硫ステーション19との間において、シェーピングステーション14と対応する位置には受渡し装置21が配設されるとともに、加硫ステーション19と対応する位置には移送装置22が移送ライン23に沿って移動可能に配設されている。そして、シェーピングステーション14で成形されたグリーンタイヤが受渡し装置21に受け渡された後、離型剤塗布装置(図示しないが加硫時にタイヤ内面と加硫ブラダとが密着するのを防止するために離型剤をタイヤ内面に塗布する装置である)で受け取り、内圧を加えながら水平面内に90度方向転換して移送装置22に受け渡す。そして、この移送装置22により加硫ステーション19の各加硫機20に移送されるようになっている。
【0042】
前記プライステーション12、バンドステーション13、シェーピングステーション14及びベルトトレッドステーション15と対応するように、搬送ライン11の前記反対側にはドラム交換装置24がそれぞれ配設されている。そして、タイヤのサイズが変更される際には、これらのドラム交換装置24によって、各ステーション12〜15で使用される後記の成形ドラム38,28,シェーピングドラム75,外張り要素成形ドラム54が異なった寸法のものと交換されるようになっている。なお、図示しないが、各ステーション12〜15の各種のドラム38,28,75,54には、テーパー軸、そのテーパー軸の離脱阻止機構及びテーパー軸の相対回動阻止機構等が設けられ、ドラム交換装置24によるドラムの交換が極めて短時間に行われるようになっている。このドラムの自動交換装置を設けることもできる。
【0043】
又、第1〜第3の搬送装置16〜18には、タイヤの中間成形品を把持するパレット(図示略)が設けられている。そして、タイヤの寸法がインチ単位で変更になった場合には、ドラム交換装置24の交換作業の前又は後に作業者によって異種サイズのパレットと交換される。このパレットの自動交換装置を設けることもできる。
【0044】
次に、前記第1〜第4の装置群101〜104の詳細を、実際の動作に即して説明する。
(第1の装置群101)
最初に、図1〜図3、図6〜図13により第1の装置群101について説明する。
【0045】
図1,3及び図6に示すように、前記バンドステーション13にはバンド成形ドラム28が装備されている。そして、バンド成形ドラム28をタイヤ設計寸法より若干小径にした状態で、その外周に隣接するゴムチェーハーストックリール29から供給されるゴムチェーハー30を1層巻着するとともに、その外径側に同じく隣接するインナーライナーストックリール31から供給されるインナーライナー32を複数層例えば3重巻着する。その後、バンド成形ドラム28を対向位置(図3の右側位置)へ180度反転させた状態で、さらにその外周にライナーパットストックリール33から供給されるライナーパット34を1層巻着して、バンド35を成形する。
【0046】
一方、図1,図2及び図6に示すように、前記プライステーション12にはボディプライ成形ドラム38が装備されている。そして、前記バンドステーション13におけるバンド35の成形動作に並行するように、このプライステーション12において、ボディプライ46を成形するようになっている。
【0047】
すなわち、このプライステーション12では、リボン状ゴム被覆コード押し出しライン39において、リボン状ゴム被覆コード41(以下単に第1リボン41という)をゴム押出機により形成する。図7(a)に示すように、2本のポリエチレンテレフタレート製の素線束を撚り合わせてなるコード25(例えば1000D/2 D はdenierで糸の太さの単位の略)を、所定の液体としてのディップ液(コードとゴムの接着を確保するための接着助剤からなる液)を含んだ槽(図示略)中を通過させて、コード25の外周に同図(b)に示すように薄膜層27を形成する。このコード25を複数本引き揃えて図2に示すゴム押出機40に通過させ、図8に示すように各コード25をゴム36により扁平状に被覆して第1リボン41を形成する。この第1リボン41の幅Eは、3〜30mm、望ましくは5〜15mmに設定されている。
【0048】
そして、第1リボン41を上下2軸構成で回転可能に支持された一対のドラム42,42のうち、上側に位置する一方のドラム42の外周面に対し図9(a)に示すように密接巻回して円筒状をなすリボン巻付体411を形成する。このとき図10に示すように押さえローラ37により第1リボン41を押圧することにより隣接する第1リボン41と密着させる。第1リボン41の横断面は平行四辺形となっているので、密着が確実となる。押さえローラ37のガイド部37aはドラム42との間に僅かな隙間が形成される径になっているので、隣接して巻着されている第1リボン41の側方への変位を阻止して密着強度を高める。
【0049】
反転機構によりリボン巻付体411を形成した一方のドラム42を上側位置から下側位置に反転させ、そのドラム42の外周のリボン巻付体411を図11に示すようにカッター43により、ドラム42の二条のカッター逃げ溝42a,42aのうち一方の逃げ溝42aに沿って裁断する。この裁断後にドラム42を180度反転してから他方の逃げ溝42aに沿ってカッター43を移動してリボン巻付体411を裁断する。そして、一つのドラム42上で二枚のボディプライ材46A,46Bを裁断形成する。
【0050】
図9(a)に示すように、ドラム42には巻き付け傾斜角αで第1リボン41が巻き付けられる。前記カッター逃げ溝42aはドラム42の軸線に対し螺旋傾斜角βの緩やかな曲線としている。この螺旋傾斜角βは巻き付け傾斜角αと同じに設定され、第1リボン41の切り口が第1リボン41の長手方向と直角になるようにしている。両傾斜角α、 βは例えば0.5〜5.0度の範囲に設定されている。
【0051】
次に、図12に示すように、ボディプライ材46A,46Bをドラム42の外周から剥離バー47を作用させて一枚づつ剥離して、そのドラム42の下方に位置するトレー44上に正確に受け渡される。この状態では図13に示すようにボディプライ材46A(46B)は一本のタイヤに適した所定幅Wと所定長さL1に成形される。その後、トレー44をボディプライ成形ドラム38の下方位置に移動させ、トレー44の押し上げにより、トレー44上のボディプライ材46Aをボディプライ成形ドラム38の外周に密着させる。この状態で、ボディプライ成形ドラム38の回転とトレー44の前進とによって、ボディプライ材46Aをボディプライ成形ドラム38の周面に巻着する。
【0052】
一方、上方位置に反転された別のドラム42には図9(b)に示すようにリボン41を螺旋状に巻回してリボン巻付体411を形成する作業が行われる。このドラム42が下方に反転された後、リボン巻付体411の切断と、ボディプライ材46A,46Bの剥離及びトレー44へのずれのない正確な受け渡しが行われる。
【0053】
図2においてボディプライ成形ドラム38と対応する位置まで搬送されていたボディプライ材46Aは、その巻始端と巻終端とが端末接合装置45により接合されてボディプライ46が形成される。この場合、ボディプライ成形ドラム38は、その外径が拡縮可能であるとともに、外周の一部に長手方向へ延びる開口溝を有している。そして、ボディプライ材46Aをその巻始端と巻終端とが開口溝上に位置するように巻回した状態で、端末接合装置45を開口溝の延長方向に沿って前進させることにより、巻始端と巻終端との隙間を一定間隔に調整した後、ボディプライ材46Aの両端部を接合させるようにしている。なお、空になったトレー44は自動的に原位置に戻って待機し、次のボディプライ材46Bを受け取る。
【0054】
その後、図2及び図3において、前記第1搬送装置16がボディプライ成
形ドラム38と対応する位置まで前進するとともに、ボディプライ成形ドラム38が縮径することにより、ボディプライ46をボディプライ成形ドラム38から抜き取って第1搬送装置16に吸着把持する。この状態で、第1搬送装置16が搬送ライン11に沿って右方に移動することにより、ボディプライ46をバンドステーション13の右側のバンド成形ドラム28と対応する位置まで搬送する。そして、この位置で第1搬送装置16がバンド成形ドラム28側に前進するとともに、バンド成形ドラム28が拡径することにより、ボディプライ46をバンド成形ドラム28上のバンド35の外周に密着嵌装させる。なお、ボディプライ46の搬送を終了した第1搬送装置16は、自動的に原位置に戻って待機する。
【0055】
続いて、図3及び図6に示すように、前記バンド成形ドラム28上のバンド35とボディプライ46にはビード48A,48Bがセットされる。前記ビード48A,48Bは、ビードワイヤー48a,48bと、フィラー48c,48dと、ビードインサートプライ48e,48fとにより構成されている。このビード48A,48Bのセットは次のようにして行われる。バンドステーション13にはビードストッカー49が付設され、このビードストッカー49には、タイヤの右側のビード48Aと左側のビード48Bとがスペーサを介して交互に積層されている。そして、ビードストッカー49から、一番下の右側のビード48Aとスペーサの1セットを取り出した後、右側のビード48Aのみを第2搬送装置17の奥側のビードセッターに受け渡す。残ったスペーサはスペーサストッカーに自動的にストックされる。又、下から2番目の左側のビード48Bについても、右側のビード48Aと同様にして第2搬送装置17の手前側のビードセッターに受け渡す。残ったスペーサはスペーサストッカーに自動的にストックされる。第2搬送装置17が図3においてビードセッターにビード48A,48Bを把持したまま搬送ライン11に沿って左進する。そして、バンド成形ドラム28の拡径によりビード48A,48Bがバンド35及びボディプライ46と一体化され、内張り要素51が形成される。
【0056】
その後、バンド成形ドラム28を縮径させることにより、内張り要素51をバンド成形ドラム28から抜き取る。この状態で、第2搬送装置17が搬送ライン11に沿って右方に移動することにより、内張り要素51をシェーピングステーション14の後述するシェーピングドラム75と対応する位置まで搬送して、そのシェーピングドラム75の外周に嵌装する。
【0057】
図2においてボディプライ材46Aの製造装置は符号121で示されている。
(第2の装置群102)
次に、第2の装置群102を、図1,図5、6、図14〜図18に基づいて説明する。
【0058】
図1、5に示すように、前記ベルトトレッドステーション15には、外張り要素成形ドラム54及びベルトアンダークッションゴム巻着ドラム55が装備されている。そして、前記バンドステーション13における内張り要素51の成形動作及びその内張り要素51のシェーピングステーション14への搬送動作に並行するように、このベルトトレッドステーション15において、外張り要素70を成形するようになっている。
【0059】
すなわち、このベルトトレッドステーション15では、リボン状ゴム被覆スチールコード押出ライン56において、前述した第1リボン41の製造方法と同様の方法でリボン状ゴム被覆コード58(以下単に第2リボン58という)がゴム押出機57により形成される。この第2リボン58に用いるコード251は次のようにして予め製造される。即ち、図14(a)に示すように鍍金された金属製のワイヤーよりなる複数本の線条251aを撚り合わせてなるコード251を、同図(b)に示すように撚り戻し部材26の分離通過孔26aを通して長手方向に移送することにより、各線条251aの撚りを戻してそれらの間に所定の間隔を形成する。この状態でコード251を図示しないゴムを溶かした溶液中を通過させて、各線条251aの外周に同図(c)に示すように、ゴム薄膜層271を形成する。各線条251aがそれ自体の撚応力によりほぼ元の撚り合わせ状態に戻った後、これらのコード251を複数本引き揃えて図5に示すゴム押出機57に通過させる。そして、図15に示すように各コード251のゴム薄膜層271をゴム361により扁平状に被覆して第2リボン58を形成する。この第2リボン58の幅は、3〜30mm、望ましくは5〜15mmに設定されている。
【0060】
そして、上下2軸構成で回転可能に支持された一対のドラム52,53のうち、上側に位置する一方の大径ドラム52の外周面に対し図16(a)に示すように第2リボン58を密接巻回して円筒状のリボン巻付体581を形成する。この場合、一対のドラム52,53はそれらの外径D1,D2が異なるように形成されるとともに、それらの外周面には相反する方向へ延びる螺旋状のカッター逃げ溝52a,53aが形成されている。この逃げ溝の螺旋傾斜角α1,α2は30〜60度の範囲において例えば40度に設定されている。
【0061】
リボン巻付体581を形成した一方のドラム52を反転機構により上側位置から下側位置に反転させ、そのドラム52上のリボン巻付体581の外周に、ベルトエッジゴムストックリール60から供給されるベルトエッジゴム61を図16(b)に示すように螺旋状のカッター逃げ溝52aに沿って貼着する。
【0062】
そして、リボン巻付体581及びベルトエッジゴム61を図16(c)に示すようにカッター59によりドラム52のカッター逃げ溝52aに沿って裁断して幅広の第1ベルト材62aを形成する。それとともに、第1ベルト材62aをドラム52の外周から剥離して、図16(d)に示すようにそのドラム52の下方に位置するトレー63上に正確に受け渡される。
【0063】
その後、トレー63を外張り要素成形ドラム54の下方位置に移動させ、トレー63の押し上げにより、トレー63上の第1ベルト材62aを外張り要素成形ドラム54の外周に密着させる。この状態で、外張り要素成形ドラム54の回転とトレー63の前進とによって、第1ベルト材62aを外張り要素成形ドラム54の周面に巻着する。なお、空になったトレー63は、前記ドラム52の近傍の所定位置に戻って待機する。
【0064】
さらに、一対のドラム52,53のうち、他方の小径ドラム53を上側位置に配置した状態で、そのドラム53の外周に図17(a)に示すように第2リボン58を巻回して円筒状のリボン巻付体582を形成するとともに、ドラム53を下側位置に反転させる。この状態で、図17(b)に示すようにリボン巻付体582をドラム53のカッター逃げ溝53aに沿ってカッター59により裁断して幅狭の第2ベルト材62bを形成する。それとともに、第2ベルト材62bをドラム53の外周から剥離して、図17(c)に示すように前記幅広の第1ベルト材62aとは別のトレー63上に正確に受け渡される。そして、図5において、トレー63の移動により第2ベルト材62bを外張り要素成形ドラム54と対応する位置まで移動させて、その成形ドラム54上の幅広の第1ベルト材62aの外周に幅狭の第2ベルト材62bを巻着して、図18に示すような二層構造のベルト62を完成させる。なお、空になったトレー63は、前記の場合と同様に所定位置に戻って待機する。
【0065】
この実施形態では、図16(d)に示す第1ベルト材62aの幅W1と長さP1が一本のタイヤに用いる適正寸法となるように、ドラム52の外径D1、リボンの幅E、巻き付けピッチT1、巻数N1(符号図示せず)及びカッター逃げ溝52aの螺旋傾斜角α1が設定される。同様に、図17(c)に示す第2ベルト材62bの幅W2と長さP2が一本のタイヤに用いる適正寸法となるように、ドラム53の外径D2、リボンの幅E、巻き付けピッチT2、巻数N2(符号図示せず)及びカッター逃げ溝53aの螺旋傾斜角α2が設定される。さらに、第1及び第2ベルト材62a,62bのコード251の傾斜角β1,β2は等しく、かつ内外両ベルト材62a,62bにおける線条コード251の配列方向は、図18に示すように左右対称になり、タイヤに作用する動的外荷重に対して均衡を保つことができる。
【0066】
続いて、前記外張り要素成形ドラム54上のベルト62の外周には、キャップバンドストックリール64から供給される例えばナイロン等のキャップバンド65を、そのベルト62の全幅に亘り又は左右の両幅端部のみに巻着する。なお、このキャップバンド65は、前記プライステーション12において用いられたリボン41等と同形状のリボンからなっている。
【0067】
その後、図5において外張り要素成形ドラム54を、水平面内において180度反転させて、ベーストレッドストックリール66及びキャップトレッドストックリール68と対向させる。この状態で、外張り要素成形ドラム54上のベルト62及びキャップバンド65の外周に、ベーストレッドストックリール66から供給されるベーストレッド67と、キャップトレッドストックリール68から供給されるキャップトレッド69とを積層巻着して、外張り要素70を形成する。
【0068】
一方、この外張り要素70の形成に並行して、前記ベルトアンダークッションゴム巻着ドラム55の外周の所定位置には、ベルトアンダークッションゴムストックリール71から供給されるベルトアンダークッションゴム72を巻着する。この状態で、第3搬送装置18により、外張り要素70を外張り要素成形ドラム54から外径側を吸着保持して抜き取って、ベルトアンダークッションゴム巻着ドラム55に嵌装する。そして、ベルトアンダークッションゴム巻着ドラム55の拡径により、ベルトアンダークッションゴム72を外張り要素70のベルト62の内径側に密着させる。その後、第3搬送装置18が搬送ライン11に沿って左方に移動することにより、ベルトアンダークッションゴム72付の外張り要素70を後述するシェーピングステーション14のシェーピングドラム75上まで搬送する。
【0069】
図5においてベルト材62a,62bの製造装置は符号151で示されている。
(第3の装置群103)
次に、図1、図4及び図6に基づいて第3の装置群103を説明する。
【0070】
図1、4に示すように、前記シェーピングステーション14には、シェーピングドラム75が装備されている。そして、このシェーピングステーション14においては、バンドステーション13から搬送される内張り要素51と、ベルトトレッドステーション15から搬送される外張り要素70とから、グリーンタイヤ80を成形するようになっている。
【0071】
すなわち、図4に示す前記シェーピングドラム75は、内張り要素51をタイヤ形状に膨大させるためにブラダを装備している。このブラダは、円筒状のボディプライ46の周方向に延びる第1線材と、そのボディプライ46の軸線方向に延びる第2線材とからなる芯材を有している。そして、第2線材の端部を支持する支持部材が交換可能に構成され、多少のタイヤ幅の変更にも容易に追随対応できるようになっている。これにより、シェーピングドラム75は、常に一定の形状・寸度の膨大を保証することが可能となっている。
【0072】
そして、このシェーピングドラム75上に第2搬送装置17により搬送される内張り要素51を嵌装した状態で、その外周にショルダープライストックリール76から供給されるショルダープライ77を巻回する。なお、このショルダープライ77は、前記プライステーション12において用いられた第1リボン41と同形状のリボンからなっている。さらにその外周に第3搬送装置18にて搬送される外張り要素70を嵌装する。この状態で、ブラダが膨大することにより、内張り要素51の外周を外張り要素70の内周側に圧接してそれらを一体化させる。その後、シェーピングドラム75を垂直面内で180度反転させ、この状態で前記一体化物のサイド部外周にサイドトレッドストックリール78から供給されるサイドトレッド79を巻着して、グリーンタイヤ80の成形を完了する。なお、この間にステッチング等の行為が自動的に必要箇所で行われていることは言うまでもない。
【0073】
そして、グリーンタイヤ80をシェーピングドラム75から抜き取って、前記受渡し装置21に受け渡す。この受渡し装置21には離型剤塗布装置及び形状維持装置が装備されている。前者の装置は、グリーンタイヤ80の内面に、加硫ブラダに対する離型剤を塗布して、加硫ブラダとの密着を防止する。又、後者の装置は、離型剤が塗布されたグリーンタイヤ80の内部に空気を張り、形状を維持するとともに、水平面内に90度方向転換して加硫ステーション19の加硫機20と正対させる。なお、この間に第3搬送装置18は原位置に戻って待機する。
(グリーンタイヤ80の加硫を行う第4の装置群104)
次に、図1、4に基づいて、第4の装置群104を説明する。
【0074】
前記受渡し装置21から移送装置22にグリーンタイヤ80を受け取って、その移送装置22の移動により、加硫ステーション19の複数の加硫機20のうちで、空き状態の加硫機20を選択して、グリーンタイヤ80を搬入する。そして、加硫機20において、グリーンタイヤ80を加硫するようになっている。
【0075】
すなわち、図4に示すように、各加硫機20には、タイヤを直立状態で収容できる開閉可能な加硫金型を設けた加硫機本体83、加硫済みタイヤを膨張冷却するためのP.C.I(Post Cure Inflation)機84、使用済み金型の一時保管室85、及び次のサイズ金型の予熱室86が装備されている。又、図示しないがタイヤ移動用の台車やその台車のための敷設軌道等も併設されている。
【0076】
前記タイヤを直立状態で収容できる加硫金型は4分割金型からなり、2つのトレッド分割金型には、加硫機本体83が軸方向に離間したとき、分割金型が加硫機本体83から接離可能になるように、転動車付き足部が取り付けられている。又、この4分割金型は足部付のまま加硫機本体83に収容できる構成になっており、加硫機本体83への4分割金型の脱着を極めて短時間に行うことができるようになっている。さらに、サイズ交換の際には、加硫機本体83から離脱した4分割金型を待機位置の台車の上に転動車で移動した後、軌道に沿って一時保管室85に移送するとともに、予熱室86から次のサイズを台車に載せて逆送するのみの動作で、サイズ交換を極めて短時間に行うことができるようになっている。
【0077】
しかも、加硫機20で用いられるP.C.I機84は、現行通常品とは異なり、タイヤのビード部を挟持する機構を有するとともに、タイヤの外側部を収容する2分割の接離可能な金型を有している。又、タイヤの内腔に冷却水を放出して、溜まった冷却水を排水する機構も併せ備えている。そして、この加硫ステーション19の加硫機20で加硫された完成タイヤは、公知のフックコンベア等によって、この生産システムから搬出される。
(制御装置105)
コンピュータを備えた制御装置105はキーボード106を操作することにより、第1の装置群101、第2の装置群102及び第3の装置群103における互いの仕上がり時間差を平均仕上がり時間の3割以内に設定する機能を有している。
【0078】
制御装置105からは以下のタイヤの製造工程を遂行するための動作信号が出力される。即ち、
線条コード25にゴム36を被覆した第1リボン41をドラム42に巻き付けた後、裁断してボディプライ材46A,46Bを作成し、このボディプライ材46A,46B、バンド35及びビード48A,48Bをドラム28の外周面に巻き付けて内張り要素51を作成する第1の工程と、
第1の工程と並行して、線条コード251にゴム361を被覆した第2リボン58をドラム52,53に巻き付けた後、螺旋状に裁断してベルト材62a,62bを作成し 前記ベルト材62a,62b及びトレッド67,69をドラム54の外周面に巻き付けて外張り要素70を作成する第2の工程と、
ドラム75に前記内張り要素51を挿入してトロイダル状に膨出させ、この内張り要素51の外周に対し前記外張り要素70を嵌合して前記内張り要素51をさらに膨出させて内張り要素51と外張り要素70を接合してほぼ最終形状のグリーンタイヤ80を作成する第3の工程と、
第3の工程で得られたグリーンタイヤ80を複数の加硫機20により加硫する第4の工程とが遂行される。
【0079】
前記第1の工程と第2の工程は、同時並行的にタイヤ一本分の内張り要素51と外張り要素70を作成するように制御され、又、第3の工程も同時並行的に、内張り要素51と外張り要素70を接合して、グリーンタイヤ80を作成するよう制御される。
【0080】
さらに、加硫機の設置台数は、第1〜第3の工程の作業時間のうち最も長い作業時間と、第4の工程の1台の加硫機による加硫時間とに基づいて、
加硫機の台数≧(加硫時間/作業時間)
の式が成立するように設定されている。
(実施形態の効果)
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0081】
(1) この生産システムはコード25をゴム36で被覆した第1リボン41を用いて内張り要素51を製造する第1の装置群101と、コード251をゴム361で被覆した第2リボン58を用いて外張り要素70を製造する第2の装置群102とを含んでいる。又、前記タイヤの内張り要素51と外張り要素70とを接合してグリーンタイヤ80を成形する第3の装置群103と、前記グリーンタイヤ80を架橋して完成タイヤ87とする第4の装置群104とを含んでいる。このため、従来の生産システムと比較して工場内で広大なスペースを要することなく設置することができるとともに、タイヤの生産性を向上することができる。
【0082】
(2) 前記第1の装置群101は、前記第1リボン41をドラム42の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体411を製作し、該リボン巻付体411をドラム長手方向に裁断して、内張り要素としてのボディプライ材46A,46Bを製造するように構成されている。第2の装置群102は、前記第2リボン58をドラム52,53の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体581を製作し、該リボン巻付体581を螺旋方向に裁断して、外張り要素としてのベルト材62a,62bを製造するように構成されている。このため、ボディプライ材46A,46B及びベルト材62a,62bの製造を従来の装置と比較して小型化された装置で容易に行うことができる。
【0083】
(3) 前記第1の装置群101は、目的とするタイヤに用いるボディプライ材46A,46Bの展開状態の幅W寸法と同じかその整数倍の円周長のドラム42を有している。又、前記第1の装置群101は、前記ボディプライ材の展開状態の長さL1寸法及び前記第1リボン41の幅Eに応じ、巻き付け傾斜角α及び巻数を制御するように構成されている。このため、タイヤ一本分又は複数本分のボディプライ材46A,46Bの製造を容易に行うことができる。
【0084】
(4) 前記第2の装置群102は、所定の外径D1,D2及び長さを有する二種類のドラム52,53へ巻き付ける前記第2リボン58の幅E、巻き付けピッチT1,T2及び巻数N1,N2を制御してリボン巻付体581,582を製作する。この巻付体581,582を所定の螺旋傾斜角α1,α2で螺旋状に裁断し、目的とするタイヤに用いる幅W1,W2寸法、長さP1,P2寸法及びコード傾斜角β1,β2をもったベルト材62a,62bの製造装置121を含んでいる。このため、タイヤ一本分の二種類のベルト材62a,62bの製造を容易に行うことができる。
【0085】
(5) 第1の装置群101は、タイヤの内張り要素51を構成するボディプライ46、インナーライナー32及び左右一対のビード48A,48Bを製作あるいは組み付ける複数の装置を含んでいる。このため、内張り要素51の製造を容易に行うことができる。
【0086】
(6) 第2の装置群102は、タイヤの外張り要素70を構成するベルト62、キャップバンド65、トレッド67,69及びベルトアンダークッションゴム72の群のうち少なくともベルト62とトレッド67,69を製作あるいは組み付ける複数の装置を含んでいる。このため、外張り要素70の製造を容易に行うことができる。
【0087】
(7) このタイヤ生産システムは、タイヤの内張り要素51と外張り要素70とを接合してグリーンタイヤ80を成形する第3の装置群103を含んでいるため、グリーンタイヤ80の製造を容易に行うことができる。
【0088】
(8) 前記第3の装置群103は、ベルト端部にショルダープライ77、タイヤの両側部にサイドトレッド79及びサイドプライを組み付ける装置のうち少なくともサイドトレッド79を接合する装置を含んでいるため、サイドトレッド79を容易に接合することができる。
【0089】
(9) 内張り要素51を製造する前記第1の装置群101と、外張り要素70を製造する前記第2の装置群102と、内張り要素51に外張り要素70を接合してグリーンタイヤ80を成形する第3の装置群103におけるそれぞれの仕上がり時間差を平均仕上がり時間の3割以内で、内張り要素51、外張り要素70、グリーンタイヤ80が出来上がるように各装置群が設計されている。 このため、前記各装置群の仕上がり時間差を少なくしてタイヤの生産能力を向上することができる。
【0090】
(10) このタイヤ生産システムは、グリーンタイヤ80を架橋して完成タイヤ87とする第4の装置群104を含んでいるので、一つの生産システム内で材料から完成タイヤを一貫生産することができる。
【0091】
(11) このタイヤ生産システムでは、直線状の搬送ライン11を有し、この搬送ライン11の一端側から中間部に向けて前記第1の装置群101を配置するとともに、他端側から中間部に向けて前記第2の装置群102を配置している。又、搬送ライン11の中間部に前記グリーンタイヤ80を成形する第3の装置群103を配置した。このため、搬送ライン11上での各種タイヤ部品の搬送を迅速に行い作業能率を向上することができる。
【0092】
(12) 前記第1の装置群101、第2の装置群102及び第3の装置群103を搬送ライン11の長手方向を横切る方向の片方側に配置したので、材料
やタイヤ部品の供給を搬送ライン11の片方側で能率良く迅速に行うことができる。
【0093】
(13) 搬送ライン11の長手方向を横切る方向に関して第1〜第3の装
置群101〜103とは反対側に第4の装置群104を配置したので、複数の加硫機の配置を搬送ライン11に沿って小スペースに行うことができる。
【0094】
(14) 直線状に延びる搬送ライン11の長手方向を横切る方向の片方側にプライステーション12、バンドステーション13、シェーピングステーション14及びベルトトレッドステーション15を配設した。又、前記搬送ライン11上には、プライステーション12からバンドステーション13にボディプライ46を搬送する第1搬送装置16と、バンドステーション13からシェーピングステーション14に内張り要素51を搬送する第2搬送装置17と、ベルトトレッドステーション15からシェーピングステーション14に外張り要素70を搬送する第3搬送装置18とを移動可能に支持した。さらに、前記搬送ライン11の長手方向を横切る方向の反対側には複数の加硫機20よりなる加硫ステーション19を並設した。その加硫ステーション19とシェーピングステーション14との間には、シェーピングステーション14から第3搬送装置18を介してグリーンタイヤ80を受け取って加硫ステーション19の各加硫機20に移送する移送装置22を配設した。
【0095】
このため、生産システム全体を構成する各ステーション12〜15,19及びそれらのステーション間の搬送装置16〜18等を、工場内で広いスペースを要することなく設置することができる。又、各ステーション12〜15で成形される中間成形品を次のステーションへ迅速に搬送することができて、システム全体の生産性を向上させることができる。
【0096】
(15) 前記内張り要素51及び外張り要素70に使用するコード25,251をゴム36,361で被覆した両リボン41,58の幅Eを、3〜30mmに、望ましくは5〜15mmに設定した。このため、コード25,251を巻き付けたスプールの個数を減少することができるとともに、リボンを押し出し成形するゴム押出機40,57を小型化することができる。
【0097】
(16) 前記第1の工程と第2の工程は、同時並行的にタイヤ一本分の内張り要素と外張り要素を作成し、又、第3の工程も、同時並行的に内張り要素、外張り要素を接合するように設計されている。加硫機の設置台数は、第1〜第3の工程の作業時間のうち最も長い作業時間と、第4の工程の1台の加硫機による加硫時間とに基づいて、加硫機の台数≧(加硫時間/作業時間)の式が成立するように設定されている。
【0098】
従って、グリーンタイヤ80を能率的に生産しコストの低減を図ることができる。又、上記の生産方法により得られたタイヤは、材料から完成品までを一貫して生産するので、品質が向上、安定し、製品の歩留まりを向上することができる。換言すれば、ボディプライ及びベルト等のタイヤ構成部材の成形途中及び加硫完了までの待機時間を殆ど無くすことができて、その経時変化の悪影響を抑制することができ、高品質のラジアルタイヤを製作することができる。
【0099】
(17) 各線条25aの周面に薄膜層27を形成し、複数本のコード2
5をゴム押出機40を通過させてゴム36を被覆して第1リボン41を作成し、この第1リボン41を用いてボディプライ46を製作する。線条251aの周面にゴム薄膜層271を形成した複数本のコード251をゴム押出機57を通過させてゴム361を被覆して第2リボン58を作成し、この第2リボン58を用いてベルト62を製作する。両部材を用いて前記生産システムによりタイヤ87を製造した。このため、ボディプライ及びベルト等のタイヤ用補強材がそれぞれ各場所でのタイヤ用ゴムと強固に接着一体化し、タイヤの耐久性を向上することができる。
【0100】
(18) 前記第1の装置群101にて製造される内張り要素51と、前記第2の装置群102にて製造され外張り要素70とを前記第3の装置群103へ搬送する自動搬送装置としての搬送ライン11を設けた。このため、両要素51,70の搬送を自動的に迅速に行うことができる。
【0101】
(19) 搬送ライン11は固定の軌道(図示略)と、この軌道に沿って往復移動可能な走行台車(図示略)を備えた搬送装置16〜18とからなる。第1の装置群101と第3の装置群103との間では少なくとも一台の搬送装置16,17を使用して内張り要素を第1の装置群101から第3の装置群103へと搬送する。一方、第2の装置群102と第3の装置群103との間では少なくとも一台の搬送装置18を使用して外張り要素を第2の装置群102から第3の装置群103へと搬送するようにした。このため、前記各部材の搬送を自動的に迅速に行うことができる。
【0102】
(20) 第1の装置群101のリボン巻付けドラム42の軸線の方向Y1が搬送ライン11の長手方向Xと平行に延びるように第1の装置群101のボディプライ材46Aの製造装置121を配置する。第2の装置群102のリボン巻付けドラム52の軸線の方向Y2が搬送ライン11の長手方向Xと直交方向に延びるように第2の装置群102のベルト材62a,62bの製造装置151を配置した。このため、ボディプライ材46A及びベルト材62a,62bは、移送中に方向転換をするための機構を設ける必要が無くなり、装置の構成を簡素化して製造を容易に行い、コストを低減することができ、それらの品質も安定化させることができる。
【0103】
(21) 第1の装置群101により製造される展開状態のボディプライ材46Aの長手方向Y3と、第2の装置群102により製造される展開状態のベルト材62a,62bの長手方向Y4は、ともに搬送ライン11の長手方向Xと平行状態で、ボディプライ材46Aは搬送ライン11の一端付近まで搬送されてボディプライ成形ドラム38により円筒状に巻き取られてボディプライ46に成形され、ベルト材62a,62bは搬送ライン11の他端付近まで搬送されて外張り要素成形ドラム54により円筒状に巻き取られてベルト62に成形される。さらに、前記ボディプライ46は搬送ライン11に沿って搬送される間に内張り要素51に形成され、前記ベルト62は前記外張り要素成形ドラム54に対するバンドやトレッドの巻付け作業により外張り要素70に形成される。前記ボディプライ46、内張り要素51及び外張り要素70は、搬送ライン11の中間部に設けた第3の装置群103に向かって搬送ライン11上において転動方向に搬送されるようにした。このため、ボディプライ材46A、内張り要素51及び外張り要素70は、その搬送方向を変更する必要がなく、そのための機構を省略して構成を簡素化し、製造を容易に行い、コストを低減することができ、それらの品質を安定化することができる。
【0104】
(22) 第1リボン41には複数のコード25が等ピッチで並行に埋設され、該第1リボン41を等ピッチでドラムに巻き付けてリボン巻付体411を形成する。該リボン巻付体からボディプライ材46A,46Bを製作し、ボディプライ材46A,46Bを内張り要素51に用いる。前記第2リボン58には複数のコード251が等ピッチで並行に埋設され、該第2リボン58を等ピッチでドラムに巻き付けてリボン巻付体581,582を形成する。該リボン巻付体からベルト材62a,62bを製作し、このベルト材62a,62bを外張り要素70に用いるようにした。このため、コード25,251の配列構造にアンバランスが生じないので、タイヤ87のユニフォーミティが良く、品質ムラを無くして耐久性を向上することができる。
【0105】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
○ 図20は各装置群の配置構造の別例を示す。この別例では、搬送ライン11の前記片方側に第1の装置群101を構成するプライステーション12を設け、前記反対側に第1の装置群101を構成するバンドステーション13を設けている。搬送ライン11の前記片方側に前記プライステーション12と隣接するように第2の装置群102のベルトトレッドステーション15が配設されている。前記搬送ライン11の前記反対側において前記バンドステーション13に隣接するように第3の装置群103のシェーピングステーション14が設けられている。さらに、前記バンドステーション13とシェーピングステーション14の側方には第4の装置群104が設けられている。
【0106】
前記プライステーション12及びベルトトレッドステーション15の左方にはタイヤに用いるゴム製の各種部品を押し出し供給する部品供給押出し機90を複数備えた部品供給ステーション91が装設されている。この部品供給ステーション91では、キャップトレッド、ベーストレッド、サイドトレッド、トレッドクッション、ゴムチェーファーあるいはインナーライナー等のゴム部材を所定形状に押出し、成形時にそれぞれ一層巻着又は複数層巻着できるようにストックリールに収容することができる。或いは、上述した各ゴム部材を部品供給ステーション91によりボディプライやベルトと同様に3〜30mm幅、好ましくは5〜15mm幅のリボン状に連続押出し、これらのリボン状ゴム部材を複数のストックリールにそれぞれ巻回収容するようにしてもよい。この場合には、ビードワイヤー48a、フィラー48cあるいはビードインサートプライ48e等のビード関連部品以外のグリーンタイヤ80の全てのタイヤ部品をリボン状ゴム部材により成形することができる。
【0107】
この別例では、搬送ライン11を直線状に保持し、第1〜第4の装置群101〜104を全体としてほぼ正方形に近い四角形の枠内に収めることができ、設置スペースを小さくすることができる。
【0108】
○ 図8に示す第1リボン41の構造において、第1リボン41に用いるゴム36の厚さ寸法を2倍程度に大きくするとともに、複数のコード25よりなるコード層を上下二段に埋設してもよい。上下二段のコード層は各コード25が上下に対応していても良く、又、千鳥状に配設されていてもよい。さらに、各層のコード25の本数は一つの第1リボン41についてそれぞれ8〜14本が考えられる。さらに、コード層を三段以上に埋設することもできる。
【0109】
上記のような場合には、コード層が複層構造のボディプライ46を一度に生産することができる。
○ 図示しないが、図20に示す別例において、第4の装置群104の配置位置を第2の装置群102と第3の装置群103の側方に配置し、搬送ライン11を利用して移送装置22にグリーンタイヤを渡すように構成してもよい。
【0110】
○ 図示しないが、工場の上階又は下階に第1の装置群101、第2の装置群102及び第3の装置群103を装設し、下階又は上階に第4の装置群104を装設するようにしてもよい。又、工場の上階又は下階に第1の装置群101及び第2の装置群102を装設し、下階又は上階に第3の装置群103及び第4の装置群104を装設するようにしてもよい。
【0111】
○ 図21に示すように、平面U字状の搬送ライン11を敷設し、この搬送ライン11の一端側から折り返し部に向けて前記第1の装置群101を配置する。搬送ライン11の他端側から折り返し部に向けて前記第2の装置群102を配置し、搬送ライン11の折り返し部に前記第3の装置群103を配置し、第4の装置群104を搬送ラインの折り返し部の外側方に配置してもよい。この別例では、平面形状が正方形の工場内に生産システムを無駄なく装設することができる。
【0112】
○ 図示しないが、ビードストッカー49と対応してビード48A,48Bを製造するビード製造装置を配設してもよい。このビード製造装置は単線又は複数線のワイヤーにゴムを被覆するゴム押し出し機を備え、ゴム被覆したワイヤーをドラムに複数回巻き付けてリング状のビードを製作するものである。
【0113】
○ 前記実施形態では、部品供給ステーション91で準備され、ストックリールに巻回収容されたゴム部材及び補強材を、成形ドラム等に供給するように構成した。これに代えて、例えば併設された押出機からゴム部材及び補強材を成形ドラム等に直接供給するようにしてもよい。
【0114】
この場合に、供給されるゴムチェーハー30、インナーライナー32、ライナーパット34、ショルダープライ77、サイドトレッド79、ベーストレッド67、キャップトレッド69、ボディプライ46、ベルト62及びベルトアンダークッションゴム72等を同一の工場内で原材料(例えば、天然ゴム、合成ゴム、カーボン、硫黄等各種配合剤及び各種コード等)からそれぞれ製造して供給するようにしてもよい。即ち、同一の工場内で原材料からタイヤを一貫して製造することができ、タイヤの品質及び製造能率を向上できる。勿論、本生産システムでは、タイヤの中間部品の在庫を減らせるので、生産システム全体の所要スペースを低減できるのは言うまでもない。
【0115】
○ 前記実施形態では、ベルトトレッドステーション15において、第1ベルト材62aを載せたトレー63と、第2ベルト材62bを載せたトレー63とを交互に外張り要素成形ドラム54に給送している。これに代えて、第1ベルト材62aを載せたトレー63を上側に、第2ベルト材62bを載せたトレー63を下側にして両者を積層し、それらを同時に外張り要素成形ドラム54に給送する。そして、先ず上側の第1ベルト材62aを外張り要素成形ドラム54に巻着し、空になったトレー63を所定位置で一時仮保管する。次に、第2ベルト材62bを第1ベルト材62a上に積層巻着し、その後に空のトレー63を2枚重ねて所定位置に戻すようにしてもよい。
【0119】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜15に記載のタイヤ生産システムの発明によれば、タイヤ1本分の材料を上流工程から下流工程へと順次自動搬送して、タイヤを1本づつ所定のサイクルタイムで自動生産することができるとともに、システム全体を構成する各ステーション及びそれらのステーション間の搬送装置等を、工場内で広いスペースを要することなく設置することができる。
【0120】
又、各ステーションで成形される中間成形品を次のステーションへ迅速に搬送することができて、システム全体の生産性を向上させ、品質を安定化することができる。
【0121】
請求項16,17に記載のタイヤ生産方法の発明によれば、上記の効果に加えて、線条と被覆ゴムとが極めて良質強固な接着性を保証され、かつタイヤ用補強材の成形途中及び加硫完了までの待機時間を殆ど無くすことができて、その経時変化の悪影響を抑制することができる。又、均一に補強材を配置しているので、高品質でユニフォーミティに優れたラジアルタイヤを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の空気入りラジアルタイヤの生産システムを示す概略構成図。
【図2】 図1のプライステーションを示す要部平面図。
【図3】 図1のバンドステーションを示す要部平面図。
【図4】 図1のシェーピングステーション及び加硫ステーションを示す要部平面図。
【図5】 図1のベルトトレッドステーションを示す要部平面図。
【図6】 図1の生産システムで生産されるラジアルタイヤに用いる中間タイヤ部品を示す分解断面図。
【図7】 (a)、(b)は線条コードに薄膜層を形成する工程を示す
断面図。
【図8】 リボンの拡大横断面図。
【図9】 ドラムに第1リボンを巻着してリボン巻付体を作成する工程を示す一
部省略正面図。
【図10】 ドラムへの第1リボンの巻き付け工程を示す部分断面図。
【図11】 ドラム上のリボン巻付体の裁断工程を示す側面図。
【図12】 ドラム上の第1リボンの剥離工程を示す側面図。
【図13】 ボディプライ材の展開斜視図。
【図14】 (a)、(b)、(c)は線条コードにゴム薄膜層を形成する工程を示す断面図。
【図15】 第2リボンの拡大横断面図。
【図16】 (a)、(b)、(c)、(d)はベルト材の製作工程を示す説明図。
【図17】 (a)、(b)、(c)はベルト材の製作工程を示す説明図。
【図18】 ベルトの部分拡大説明図。
【図19】 タイヤの略体横断面図。
【図20】 タイヤ生産システムの変形例を示す略体平面図。
【図21】 タイヤ生産システムの変形例を示す略体平面図。
【符号の説明】
α…巻き付け傾斜角、E,W1…幅、β1,β2…コード傾斜角、α1,α2…螺旋傾斜角、D1,D2…外径、P1…長さ、T1,T2…巻き付けピッチ、11…搬送ライン、12…プライステーション、13…バンドステーション、14…シェーピングステーション、15…ベルトトレッドステーション、16…第1搬送装置、17…第2搬送装置、18…第3搬送装置、19…加硫ステーション、20…加硫機、22…移送装置、25,251…線条コード、、25a,251a…線条、27…薄膜層、271…ゴム薄膜層、28,42,52,53,54,75…ドラム、30…ゴムチェーハー、32…インナーライナー、34…ライナーパット、35…バンド、36,361…ゴム、41…第1リボン、58…第2リボン、46…ボディプライ、46A,46B…ボディプライ材、48A,48B…ビード、51…内張り要素、62…ベルト、62a,62b…ベルト材、65…キャップバンド、67,69…トレッド、70…外張り要素、72…ベルトアンダークッションゴム、77…ショルダープライ、79…サイドトレッド、80…グリーンタイヤ、87…完成タイヤ、101…第1の装置群、102…第2の装置群、103…第3の装置群、104…第4の装置群、105…制御装置、411…リボン巻付体、581,582…リボン巻付体。

Claims (17)

  1. タイヤの内張り要素(51)と外張り要素(70)とを個別に製作し、内張り要素(51)の外周に外張り要素(70)を接合してグリーンタイヤ(80)を生産するシステムにおいて、
    コード(25)をゴム(36)で被覆した第1リボン(41)を用いて内張り要素(51)を製造する第1の装置群(101)と、
    コード(251)をゴム(361)で被覆した第2リボン(58)を用いて外張り要素(70)を製造する第2の装置群(102)と、
    前記タイヤの内張り要素(51)と外張り要素(70)とを接合してグリーンタイヤ(80)を成形する第3の装置群(103)と、
    前記グリーンタイヤ(80)を架橋して完成タイヤ(87)とする少なくとも一基の加硫機(20)を含む第4の装置群(104)と
    を含んでいるタイヤの生産システムにおいて、
    前記第1の装置群(101)は、前記リボン(41)をドラム(42)の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体(411)を製作し、該リボン巻付体(411)をドラム長手方向に裁断してボディプライ材(46A,46B)を製作し、該ボディプライ材(46A,46B)を前記ドラム(42)の外周面に剥離バーを作用させて剥離し、剥離されたボディプライ材(46A,46B)をドラム(42)の下方に位置するトレーで受け取ってボディプライ成形ドラム(38)の下方に搬送し、該トレーを上方に持ち上げてボディプライ成形ドラム(38)の外周にボディプライ材(46A,46B)を密着させ、成形ドラム(38)の回転とトレーの前進とによって成形ドラムの外周にボディプライ材を巻き付けてタイヤ一本分の内張り要素となるボディプライ(46)を製造するように構成され、
    第2の装置群(102)は、前記第2リボン(58)をドラム(52,53)の外周面に螺旋状に巻き付けてリボン巻付体(581,582)を製作し、該リボン巻付体(581,582)を螺旋方向に裁断してベルト材(62A,62B)を製作し、該ベルト材(62A,62B)を前記ドラム(52,53)から剥離し、剥離されたベルト材(62A,62B)をドラム(52,53)の下方に位置するトレーで受け取って外張り要素成形ドラム(54)の下方に搬送し、該トレーを上方に持ち上げて外張り要素成形ドラム(54)の外周にベルト材(62A,62B)を密着させ、成形ドラム(54)の回転とトレーの前進とによって成形ドラムの外周にベルト材を巻き付けてタイヤ一本分の外張り要素となるベルト(62)を製造するように構成されているタイヤの生産システム
  2. 請求項1において、前記第1の装置群(101)は、目的とするタイヤに用いる前記ボディプライ材(46A,46B)の展開状態の幅(W)寸法と同じかその整数倍の円周長のドラム(42)を有し、前記ボディプライ材(46A,46B)の展開状態の長さ(L1)寸法及び前記第1リボン(41)の幅(E)に応じ、巻き付け傾斜角(α)及び巻数を制御して、前記ボディプライ材(46A,46B)を製造する製造装置(121)を含んでいるタイヤの生産システム。
  3. 請求項1において、前記第2の装置群(102)は、所定の外径(D1,D2)を有するドラム(52,53)へ、所定幅(E)の前記第2リボン(58)を巻き付ける巻き付けピッチ(T1,T2)及び巻数を制御してリボン巻付体(581,582)を製作し、この巻付体(581,582)を所定の螺旋傾斜角(α1,α2)で螺旋状に裁断し、目的とするタイヤに用いる幅(W1,W2)寸法、長さ(P1,P2)寸法及びコード傾斜角(β1,β2)をもった前記ベルト材(62a,62b)を製造する製造装置(151)を含んでいるタイヤの生産システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記第1の装置群(101)、第2の装置群(102)及び第3の装置群(103)は搬送ライン(11)で接続され、該搬送ライン(11)にはタイヤ部品(46,35,70)を移送する複数の搬送装置(16,17,18)が配置されているタイヤの生産システム。
  5. 請求項4において、第3の装置群(103)には前記第4の装置群( 104)が隣接して配置されているタイヤの生産システム。
  6. 請求項4において、前記搬送ライン(11)は直線状に形成され、この搬送ライン(11)の一端側から中間部に向けて前記第1の装置群(101)を配置するとともに、他端側から中間部に向けて前記第2の装置群(102)を配置し、搬送ライン(11)の中間部に前記グリーンタイヤ(80)を成形する第3の装置群(103)を配置したタイヤの生産システム。
  7. 請求項6において、前記第1の装置群(101)、第2の装置群(102)及び第3の装置群(103)を搬送ライン(11)の長手方向を横切る方向の片方側に配置したタイヤの生産システム。
  8. 請求項7において、前記第4の装置群(104)を搬送ライン(11)の長手方向を横切る方向に関して前記第1〜第3の装置群と反対側に配置したタイヤの生産システム。
  9. 請求項4において、平面U字状の搬送ライン(11)を有し、この搬送ライン(11)の一端側から折り返し部に向けて前記第1の装置群(101)を配置するとともに、他端側から折り返し部に向けて前記第2の装置群(102)を配置し、搬送ライン(11)の折り返し部に前記第3の装置群(103)を配置したタイヤの生産システム。
  10. 請求項9において、前記第4の装置群(104)を搬送ラインの折り返し部の外側方に配置したタイヤの生産システム。
  11. 請求項4において、直線状の搬送ライン(11)を有し、この搬送ライン(11)の一端側に前記第1の装置群(101)を、そのプライステーション(12)とバンドステーション(13)が前記搬送ライン(11)を跨ぐように配置するとともに、他端側に前記プライステーション(12)と隣接するように前記第2の装置群(102)を配置し、搬送ライン(11)を挟んで前記第2の装置群(102)と対応するように前記第3の装置群(103)を配置したタイヤの生産システム。
  12. 請求項11において、前記第4の装置群(104)を第3の装置群(103)に隣接して配置したタイヤの生産システム。
  13. 請求項1〜4のいずれか一項において、前記第1の装置群(101)にて製造される内張り要素(51)と、前記第2の装置群(102)にて製造される外張り要素(70)とを前記第3の装置群(103)へ搬送する自動搬送装置(11,16,17,18)を含むタイヤの生産システム。
  14. 請求項6〜12のいずれか一項において、前記搬送ライン(11)は、固定の軌道に沿って往復移動可能な走行台車を備えた搬送装置(16,17,18)からなり、第1の装置群(101)と第3の装置群(103)との間では少なくとも一台の搬送装置(16,17)を使用して内張り要素(51)を第1の装置群(101)から第3の装置群(103)へと搬送し、第2の装置群(102)と第3の装置群(103)との間では少なくとも一台の搬送装置(18)を使用して外張り要素(70)を第2の装置群(102)から第3の装置群(103)へと搬送するようにしたタイヤの生産システム。
  15. 請求項6において、直線状に延びる搬送ライン(11)を横切る方向の一側で、且つ搬送ラインに沿って、一端側から他端側に向かってボディプライ(46)を成形するプライステーション(12)と、バンド(35)、ボディプライ(46)及びビード(48A,48B)から内張り要素(51)を成形するバンドステーション(13)と、内張り要素(51)及び外張り要素(70)からグリーンタイヤ(80)を成形するシェーピングステーション(14)と、外張り要素(70)を成形するベルトトレッドステーション(15)とを配設し、前記搬送ライン(11)上には、プライステーション(12)からバンドステーション(13)にボディプライ(46)を搬送する第1搬送装置(16)と、バンドステーション(13)からシェーピングステーション(14)に内張り要素(51)を搬送する第2搬送装置(17)と、ベルトトレッドステーション(15)からシェーピングステーション(14)に外張り要素(70)を搬送する第3搬送 装置(18)とを移動可能に支持し、前記搬送ライン(11)を横切る方向の反対側には第4の装置群(104)よりなる加硫ステーション(19)を並設し、その加硫ステーション(19)とシェーピングステーション(14)との間には、シェーピングステーション(14)からグリーンタイヤ(80)を受け取って加硫ステーション(19)の各加硫機(20)に移送する移送装置(22)を配設したタイヤの生産システム。
  16. 請求項1記載の生産システムを用いて、線条コード(25)にゴム(36)を被覆した第1リボン(41)をドラム(42)に巻き付けた後、裁断してボディプライ材(46A,46B)を製作し、該ボディプライ材(46A,46B)を前記ドラム(42)から剥離し、剥離されたボディプライ材(46A,46B)をトレーで搬送してボディプライ成形ドラム(38)に巻き付けてタイヤ一本分の内張り要素となるボディプライ(46)を製造し、前記ボディプライ(46)、バンド(35)及びビード(48A,48B)をバンド成形ドラム(28)の外周面に巻着又は嵌着して内張り要素(51)を作成する第1の工程と、
    第1の工程と並行して、線条コード(251)にゴム(361)を被覆した第2リボン(58)をリボン巻付けドラム(52,53)に巻き付けた後、螺旋状に裁断してベルト材(62a,62b)を製作し、該ベルト材(62A,62B)を前記ドラム(52,53)から剥離し、剥離されたベルト材(62A,62B)をトレーで搬送して外張り要素成形ドラム(54)に巻き付けてタイヤ一本分の外張り要素(70)となるベルト(62)を製造し、前記ベルト(62)の外周面にトレッド(67,69)を巻き付けて外張り要素(70)を製作する第2の工程と、
    シェーピングドラム(75)に前記内張り要素(51)を嵌入してトロイダル状に膨出させ、この内張り要素(51)の外周に対し前記外張り要素(70)を接合してほぼ最終形状のグリーンタイヤ(80)を作成する第3の工程と、
    第3の工程で得られたグリーンタイヤ(80)を複数の加硫機(20)により加硫する第4の工程と
    を備えているタイヤの生産方法。
  17. 請求項16において、前記第1〜第3の工程は、同時並行的にタイヤ一本分の内張り要素(51)、外張り要素(70)及びグリーンタイヤ(80)を作成するとともに、第1〜第3の工程の作業時間のうち最も長い作業時間と、第4の工程の1台の加硫機による加硫時間とに基づいて、加硫機の台数が、
    加硫機の台数≧(加硫時間/作業時間)
    の関係を満たすように設定されているタイヤの生産方法。
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