JP4402397B2 - タイヤ成型サービサー及びタイヤ成型設備並びにタイヤ成型部材の段替方法 - Google Patents

タイヤ成型サービサー及びタイヤ成型設備並びにタイヤ成型部材の段替方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ成型サービサー及びタイヤ成型設備並びにタイヤ成型部材の段替方法に関するものである。
従来より、タイヤの成型法として、成型ドラム上でインナーライナーやカーカスプライ等を貼り付けて円筒状のグリーンケースを成型する一次成型工程と、前記のグリーンケースをトロイダル状に膨張変形させてベルトやトレッドゴム等を貼り付けてグリーンタイヤを成型する二次成型工程とからなる二段階成型法が知られている。
かかるタイヤの二段階成型において、一次成型工程および二次成型工程において、複数のタイヤ成型部材を1個所の成型ポジションで成型するのは、成型サイクル時間が長くなり、生産性向上の障害となる上、成型作業上の各タイヤ成型部材の補充、交換に時間がかかることになる。
そこで、複数の移動式の成型ドラムを使用して、これを所定の成型ポジションに移送して、それぞれの成型ポジションのサービサーから所定のタイヤ成型部材、例えば、一時成型工程ではインナーライナーやカーカスプライ等の帯状の各タイヤ成型部材を供給してグリーンケースを成型し、また二次成型工程ではベルトやトレッド等の各タイヤ成型部材を供給してグリーンタイヤを成型する方式も提案されている。
この場合において、各成型ポジションのサービサーは、それぞれロール状に巻回した帯状のタイヤ成型部材を引き出し可能に保持できる部材供給部を備えており、通常、補充作業を容易にするために、カセット式の台車を利用して装填保持するようにしている。
しかし、前記のサービサーでは、前記台車の利用により各部材供給部へのタイヤ成型部材の装填保持作業は容易になっているものの、タイヤ成型部材の補充あるいはロット変更つまり段替えのためのタイヤ成型部材の交換の際、該成型部材の先端部をサービサーの先端部まで引き出す作業およびジョイント等のセット作業等は、成型機の運転を停止した状態で、サービサーの側方から行わねばならず、その作業にかなりの時間がかかることになる。
特に、各成型ポジションの各サービサーは、全てが成型中のロットに対応したタイヤ構成部材を保持しているため、成型対象のタイヤのロット変更のための段替えにおいては、各サービサーの全てについて、保持しているタイヤ成型部材を交換する必要があり、この交換作業には多大な時間と労力を必要とする。
しかも、このタイヤ成形用部材の取替中は成型機の運転が停止されることになるため、生産量に大きな影響を与える。特に、近年、使用者の好みの多様化に伴い、サイズ数が増加し、多品種小ロットの生産が多くなっており、このため、前記タイヤ成型部材の交換のための成型機の運転停止時間が長くなり、稼働率が大幅に低下することになる。
そこで、前記のような問題を解決するものとして、例えば、グリーンケースを成型する成型機及びそれ用のサービサーと、少なくとも1台のトレッドバンド成型機及びそれ用の少なくとも2台のサービサーと、ベルト・トレッドバンド成型機からグリーンケース成型機にベルト・トレッドバンドを搬送する搬送手段とを設けておいて、別に成型したグリーンケースとベルト・トレッドバンドとを組み付けてグリーンタイヤを形成することにより、2種類のサイズのグリーンタイヤを成型することが提案されている(特許文献1)。
また、タイヤ成型サービサーとして、タイヤ成型機へ帯状材料(タイヤ成型部材)を送る定位置コンベアと、この定位置コンベアに対して択一的に選択されて帯状材料を供給する稼働コンベアを有する複数の材料供給部を設けておいて、一つの材料供給部から帯状材料を供給している間に、他方の材料供給部で帯状材料を補充あるいは交換するようにしたものが提案されている(特許文献2)。
特開平8−224803号公報 特開2000−25124公報
しかしながら、前記特許文献1の場合は、グリーンタイヤのストックを減少するものではあっても、段替えのための各サービサーでのタイヤ成型部材の交換作業には時間がかかり、成型機の停止時間がかなり長くなり、稼働率のアップは望めないものである。
また、前記特許文献2の場合は、複数の材料供給部を備えているものの、その材料供給部自体を移動させてサービサーの定位置コンベアと対応させる必要があり、その移動に大かがりな装置が必要になり、また大きな移動スペース必要とする。
さらに、段替えの際、例えば帯状材料の頭出し位置からサービサー先端部への引き出しセット作業はサービサーの側方から行う必要があり、しかも交換作業まで使用していた帯状材料の巻戻し作業やジョイント作業等についても側方から行う必要があり、やはり成型機のトータルの停止時間がや長くなる。
本発明は上記に鑑みてなしたものであり、タイヤ成型部材の補充及び段替えを容易にかつ短時間に行え、段替えに要する成型機のトータルの停止時間を短縮でき、稼働率を大幅に向上できるタイヤ成型サービサー及びタイヤ成型設備、並びに前記タイヤ成型設備におけるタイヤ成型部材の段替え方法を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、帯状のタイヤ成型部材を成型機に供給するサービサーであって、ロール状に巻回したタイヤ成型部材を引き出し可能に保持できる部材供給部が成型ドラムの軸心に対し直交する方向に並列して2連に構成配置され、該両部材供給部それぞれから引き出される各タイヤ成型部材の送出経路が上下2段に配されて、それぞれ一方ずつ交互にタイヤ成型部材を成型機に送出するように設けられており、該送出経路にはそれぞれ所定の送出準備位置にまで引き出された各タイヤ成型部材の先端部を保持してかつサービサー先端部に向かって進退可能な部材送出手段を備え、タイヤ成型部材の補充もしくは部材交換のための成型機の一時停止中に、前記両部材送出手段の一方がサービサー先端部に進出することにより、前記タイヤ成型部材の先端部を成型機の成型ドラム上に引き出しセット可能に設けられてなることを特徴とする。
このタイヤ成型サービサーによれば、2連の部材供給部の一方からタイヤ成型部材を送出して成型している間に、他方の部材供給部に補充もしくは交換用のタイヤ成型部材を装填し、該タイヤ成型部材の先端部を所定の送出準備位置まで引き出して部材送出手段により保持しておく。そして、前記タイヤ成型部材の補充あるいは段替えの際、成型機の一時停止中に前記部材送出手段が進出することにより、前記タイヤ成型部材の先端部をサービサーの先端部の成型機の成型ドラム上に送出でき、該タイヤ成型部材の先端部の引き出しセット作業、例えばジョイント、貼り付け等の所定のセット作業を容易に行うことができる。以て、タイヤ成型部材の補充もしくは交換作業を容易に行え、成型機の停止時間が短時間で済み、稼働効率を向上できる。
前記のタイヤ成型サービサーにおいて、前記サービサーの先端部に、前記タイヤ成型部材の自動貼り付け機能を持つアドバンサーユニットおよび前記タイヤ成型部材を所定位置でカットするカッターユニットを備え、該両ユニットは、共に昇降可能に支持されており、成型機の一時停止時に、前記両ユニットが一旦上昇するとともに、この上昇中に前記部材送出手段の一方がサービサーの先端部へ進出して、該部材送出手段に保持されているタイヤ成型部材の先端部を前記成型ドラム上に引き出しセット可能に設けられてなるものが好ましい。これにより、前記アドバンサーユニットおよびカッターユニットを有するにも拘わらず、前記部材送出手段の進出作用を阻害せず、前記タイヤ成型部材の先端部を前記両ユニットの位置あるいは成型ドラム上の位置まで送り込むことができ、また、そのタイヤ成型部材の先端部の引き出しセット作業を、成型ドラムの前方側から問題なく行えることになり、タイヤ成型部材の補充もしくは交換作業が一層容易に短時間に行えることになる。
前記2連の部材供給部には、それぞれロール状に巻回したタイヤ成型部材を引き出し可能に保持する部材供給用のカセット台車が一側方から出し入れ可能に設けられ、該カセット台車の入れ替えによりタイヤ成型部材の補充、交換ができるように構成されてなるものが好ましい。これにより、2連の部材供給部への部材補充もしくは部材交換用のタイヤ成型部材の装填作業を容易に行える。
また、前記各部材供給部には、引き出し状態のタイヤ成型部材の残余部分を巻き戻すための巻き戻し手段を備えてなるものが好ましい。これにより、前記のタイヤ成型部材の補充もしくは段替えのための交換の際、送出経路中に残存するタイヤ用成型部材を巻き戻すことにより、これを切断あるいはカットして取り除く必要がなく、新しいタイヤ成型部材の引き出しセット作業を容易に行うことができ、ひいてはタイヤ成型部材の補充または交換作業を短時間に行えることになる。
また、本発明は、タイヤ成型設備として、一次成型用のタイヤ成型部材によりグリーンケースを成型する一次成型工程、前記のグリーンケースを膨張変形させてその上に二次成型用のタイヤ成型部材を貼り付けてグリーンタイヤを成型する二次成型工程とからなり、少なくとも前記一次成型工程において帯状のタイヤ成型部材を供給する各サービサーがそれぞれの別の成型ポジションに配置されてなるタイヤ成型システムにおいて、前記各サービサーが前記の発明のいずれかのタイヤ成型サービサーよりなることを特徴とする。好ましくは、一次成型工程及び二次成型工程の各サービサーについて、前記発明のタイヤ成型サービサーよりなるものとする。
これにより、少なくとも一次成型工程、好ましく一次成型工程及び二次成型工程の前記各サービサーでのタイヤ成型部材の補充あるいは段替えのための交換作業を、それぞれ前記のように各成型ポジション毎に容易にかつ短時間に行うことができる。特に、段替えのためのタイヤ成型部材の交換作業を、一つの成型ポジション毎に成型機を一次停止しながら、かつ他の成型ポジションでの成型を継続したままで行うことができる。
前記の一次成型工程と二次成型工程の間に、一次成型された複数本のグリーンケースを一時ストックするストレージエリアが設けられてなる場合、段替えに伴う一次成型工程の各サービサー毎のタイヤ成型部材の交換作業を、ストックしたグリーンケースを二次成型工程に供給することにより、二次成型工程での成型作業に影響を与えることなく、つまり二次成型機を運転を継続したままで行え、ひいてはトータル一つの成型ポジションでの交換作業時間のみで全てのサービサーのタイヤ成型部材を交換できる。二次成型工程の各サービサーが前記発明のタイヤ成型サービサーよりなる場合、該サービサーのタイヤ成型部材の交換作業も一次成型工程の成型を連続したまま同様に行える。
前記一次成型工程において、インナーライナー、チェーファー、カーカスプライ等の帯状の各タイヤ成型部材の各サービサーが、それぞれの成型ポジション毎に並列配置されており、これらの成型ポジションと、その後のサイドウォールを貼り付け成型する成型ポジションとの間に、ケース用成型体を一時ストックするストレージエリアが設けられてなるものが好ましい。
すなわち、インナーライナー、チェーファー、カーカスプライ等の各タイヤ成型部材の交換作業を各成型ポジション毎に順次連続して行うことができるとともに、成型時間を異にするサイドウォールの成型ポジションでは、前記ストレージエリアにストックしたケース成型体を供給しながら成型を継続できる。また、該サイドウォールの成型ポジションでの部材交換作業は、前記ストレージエリアでのストック作用を利用して、これに至る成型ポジションでの成型を継続しながら行える。
本発明はタイヤ成型部材の段替方法として、前記のタイヤ成型設備により、各サービサー毎に、それぞれ2連の部材供給部のタイヤ成型部材を、上下2段の送出経路を通じて一方ずつ交互に成型機に送出して成型する方法において、段替えの際は、一方の部材供給部からのタイヤ成型部材を送出して成型している間に、他方の部材供給部に装填し保持させた交換用のタイヤ成型部材の先端部を所定の送出準備位置まで引き出して部材送出手段により保持させておき、成型機の一時停止中に、前記部材送出手段を進出させて、使用中のタイヤ成型部材に代えて前記交換用のタイヤ成型部材の先端部を成型ドラム上に引き出し、ジョイント、貼り付け等のセット作業を行うことを特徴とする。特に、前記各サービサーについて、成型順にそれぞれ貼り付け成型されるタイヤ成型部材の交換セット作業を行うのが好ましい。これにより、上記したように、段替えのための各タイヤ成型部材の交換作業を容易にかつ短時間に行える。
上記したように、本発明によれば、タイヤ成型部材の補充及び段替えを容易にかつ短時間に行え、段替えに要する成型機の停止時間を短縮でき、稼働率を大幅に向上できる。
次ぎに本発明の実施形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明にかかる一つのタイヤ成型サービサーの1実施例の全体の概略を示す側面図、図2は同上の略示平面図であり、図3は同上サービサーの先端部付近の拡大した側面図、図4は同上の下段の部材送出手段の部分の拡大平面図、図5は上段の部材送出手段の部分の拡大平面図である。
図において、1は長尺帯状のタイヤ成型部材5を成型機3の成型ドラム4に供給するタイヤ成型サービサー、例えばインナーライナーの成型サービサーであり、前記成型ドラム4の軸心に対し直交する方向に配置されている。
前記タイヤ成型サービサー1は、前記長尺帯状のタイヤ成型部材5をロール状に巻回した巻回体50を装填して該タイヤ成型部材5を引き出し可能に保持できる第1と第2の部材供給部10、20が、前記ドラム軸心に対し直交する前後方向に並列して2連に構成配置されている。またサービサーの先端部には、タイヤ成型部材5の貼り付け機構として、自動貼り付け機能を有するアドバンサーユニット6と、貼り付けたタイヤ成形用部材5をカットするためのカッターユニット7を備えている。
前記2連の両部材供給部10,20には、それぞれ前記タイヤ成型部材5の巻回体50を回動可能に支持するカセット台車11,21が一側方から出し入れ自在に設けられている。12、22は、それぞれ前記カセット台車11,21の出し入れのための位置決めガイド、13,23は移動用ローラを示す。
前記両部材供給部10,20における前記各カセット台車11,21を出し入れする側とは反対側の側傍には、前記部材供給部10,20内にセットされたカセット台車11、21に支持されている前記巻回体50,50を回転させるモータ等の駆動手段14,24がそれぞれ設けられている。14a及び24aはそれぞれ前記巻回体50,50の軸と連結自在な回転伝達手段を示す。さらに、前記カセット台車11,21に備えるライナークロス巻取用の巻取ローラ(図示せず)と連結自在な回転伝達手段14b,24bが設けられている。この回転伝達手段14b,24bと前記回転伝達手段14a,24aとは同期して回転し、前記巻回体50,50の回転によるタイヤ成型部材5,5の引き出しに応じて、前記巻取ローラによりライナークロスを巻き取ることができるようになっている。15,25は前記駆動手段14,24等を支持するフレームを示す。
なお、前記駆動手段14,24は正逆回転可能であり、その回転方向の切替により、部材補充あるいは部材交換の際、引き出された状態のタイヤ成型部材の残余部分を巻戻す巻戻し手段としても機能するように設けられている。
前記両部材供給部10,20のそれぞれに装填されセットされた前記タイヤ成型部材5,5は、それぞれの巻回体50,50から各部材供給部10,20の前記フレーム15,25に片持ちで支持されかつ回転駆動される送りローラ15a,25aを介して引き出され、サービサー先端部に向かって送出されるように構成されており、これによりそれぞれの送出経路16,26が上下2段に設定されている。
すなわち、前記成型機3に近い前側の第1の部材供給部10からのタイヤ成型部材5の送出経路16は下段に設定されて、前記送りローラ15aからダンサー部17を介してサービサー先端部の貼り付け機構に至り、また、前記成型機3から遠い後側の第2の部材供給部20からのタイヤ成型部材5の送出経路26は、前記第1の部材供給部10の部分及びその送出経路16部分の上方を越えてダンサー部27を介してサービサー先端部の貼り付け機構に至るように設定されている。15b,25bはカセット台車に備えるライナークロス巻戻し用のガイドローラへの回転伝達手段である。
そして、前記上下の各送出経路16,26には、それぞれ所定の送出準備位置にまで引き出された各タイヤ成型部材5,5の先端部を保持してかつサービサー先端部に向かって進退可能な部材送出手段30,40が設けられている。
図示する実施例の場合、前記第1の部材供給部10の送出経路16における部材送出手段30は、前記タイヤ成型部材5の全幅に渡るローラ31と、該ローラ31の主として中央部の上方に配されたクランプ部材32とを有してなり、前記ダンサー部17の部分に設けられている。前記クランプ部材32はシリンダー等の進退手段33の作動により前記ローラ31の上側面に対し押圧自在であり、この押圧作用により前記タイヤ成型部材5の先端部を前記ローラ31とクランプ部材32との間に適宜挟持できるようになっている。この挟持作用は、タイヤ成型部材5の先端部のサービサー先端部への送出まで継続するように設定される。前記クランプ部材32は、通常、スポンジ等の弾性部材よりなる。
前記ローラ31とクランプ部材32とは、それぞれ送出経路16に対して前記フレーム15と同じ側傍部に配設された支持部34により片持ちで支持されるとともに、前記支持部34が前後方向のガイド手段35に沿って前後方向に水平移動可能なガイドブロック等の移動部材36に固定されており、該移動部材36の移動作用により、前記ダンサー部17の部分でサービサー先端部に向かって進退可能に設けられている。すなわち、部材送出手段30は、前記タイヤ成型部材5の先端部を前記ローラ31と前記クランプ部材32とにより挟持(クランプ)した状態で、サービサー先端部の所定位置まで進出して、所定の引き出しセット作業の後、前記挟持作用を解除して元の位置まで後退するように構成されている。
さらに、前記ローラ31は、下側の送出経路16を送出されるタイヤ成型部材5を使用する場合、該タイヤ成型部材5の引き出し及びダンサー部の垂れ下がりの邪魔にならないように、図3の矢印の方向に回動して前記送りローラ15aの下方に退避できるように設けられている。前記クランプ部材32については、必ずしも必要ではないが、ローラと同様に退避させるのが望ましい。
また、前記第2の部材供給部20の送出経路26における部材送出手段40は、図のように前記第1の部材供給部10の上方に前後方向に進退移動可能に配されたオーバーヘッドコンベア41よりなる。このオーバーヘッドコンベア41は、前後両端のローラ42,42間に無端回動するベルト43を備えてなり、タイヤ成型部材5を適宜送出できるように設けられ、さらに該タイヤ成型部材5の先端部の所要長さを、コンベア先端より延出させた状態に保持できるようになっている。
前記のオーバーヘッドコンベア41の支持手段として、前記フレーム15と同側の側傍部において、前記フレーム15の上方で前後方向に配されたフレーム44より、前記タイヤ成型部材5の送出経路26の上方において前後に間隔をおいて幅方向に延びる支持フレーム45,45が連設され、該支持フレーム45,45の下面に左右2本のガイドレール46,46が付設され、該ガイドレール46,46に係合するガイド部材47,47に前記オーバーヘッドコンベアが連接されて、前後方向に進退自在に吊設されている。そして、前記オーバーヘッドコンベア41に両側端間にブリッジ状に固定された部材41aと前記両ガイドレール46,46間に架渡された部材46aとの間に、シリンダー等の進退手段48が介設され、該進退手段48の進退作用により前記オーバーヘッドコンベア41が前後方向に進退するように設けられている。特に、前記コンベア先端より延出状態に保持したタイヤ成型部材5の先端部を、ダンサー部27の部分でサービサー先端部の貼り付け機構の位置もしくはその近くの位置まで進出させ、かつ所定のセット作業後に、元の位置に復帰するように構成されている。
さらに、サービサー先端部の貼り付け機構を構成する前記アドバンサーユニット6及びカッターユニット7は、基本的に従来と同様の機構を利用するが、本発明の場合は、図示する実施例のように、両ユニットは、共に両側部に配した上下動可能な支持部材8,8に取付られて、該両支持部材8,8に連設された上下方向のシリンダー装置80の作動により昇降可能に支持されている。そして、前記タイヤ成型部材5の補充もしくは交換のための前記下側の部材送出手段30または上側の部材送出手段40の進出時に、前記アドバンサーユニット6及びカッターユニット7が共に、前記シリンダー装置80の作動により、例えば前記上側の送出経路26における部材送出手段40(オーバーヘッドコンベア)の高さより上方の位置まで上昇することにより、前記部材送出手段30または40が前記ユニットの設置位置もしくはその近く位置まで進出できるようになっており、これにより、部材送出手段30または40に保持されたタイヤ成型部材5の先端部を、成型ドラム4の前方側からの手作業で成型ドラム4上に引き出し、ジョイント、貼り付け等のセット作業を行えるようになっている。
図中の81は貼り付け機構のベース部材、82および83は前記ダンサー部17,27から垂れ下がり状態になるタイヤ成型部材5のガイドローラおよびセンタリングガイドである。
前記アドバンサーユニット6は、タイヤ成型部材5の送り込み手段及び押圧手段を有してなる。また前記カッターユニット7は、回転刃よりなるカッター71を有し、前記ベース部材81側の支持ガイド85に沿って幅方向に走行することにより前記タイヤ成型部材5を切断できるようになっている。これらアドバンサーユニット6及びカッターユニット7の機構については、従来と同様であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
なお、前記アドバンサーユニット6及びカッターユニット7は、タイヤ成型部材5の補充もしくは交換時に昇降させないようにして実施することも可能で有るが、前記アドバントーユニット6やカッターユニット7と前記ベース部材81との間隔がせいぜい30mm程度しかなく、その間からタイヤ成型部材5を引き出すのは容易ではないので、実施上は前記両ユニット昇降させるようにするのがよい。
なお、上記したタイヤ成型サービサー1は、貼り付け対象のタイヤ成型部材5毎に、それぞれの部材に適応した形態の部材供給部、送出経路及び部材送出手段が設けられるのは言うまでもない。
上記したタイヤ成型サービサー1は、一次成型用のタイヤ成型部材5によりグリーンケースを成型する一次成型工程、前記のグリーンケースを膨張変形させてその上に二次成型用のタイヤ成型部材を貼り付けてグリーンタイヤを成型する二次成型工程とからなる二段階成型法で、少なくとも前記一次成型工程のインナーライナー、チェーファー、第一及び第二のカーカスプライ、さらにはサイドウォール等の各種の長尺帯状のタイヤ成型部材5を供給する各サービサーがそれぞれの別の成型ポジションに配置されてなるタイヤ成型システムにおいて、前記一次成型工程の前記各タイヤ成型部材の各サービサーに使用する。
図6は、前記タイヤ成型システムにおける一次成型工程及び二次成型工程における成型設備全体の配置状態の1例を示している。同図において、P1は一次成型工程におけるインナーライナーの成型ポジションを示し、P2はチェーファーの成型ポジション、P3およびP4は第1及び第2のカーカスプライの成型ポジション、P5はサイドウォールの成型ポジションを示す。これらの各成型ポジションP1〜P5における各サービサーに上記の本発明の成型サービサー1が使用される。
さらに、前記インナーライナー、チェーファー、第1および第2のカーカスプライ等の各タイヤ成型部材の成型ポジションP1〜P4と、その後のサイドウォールを貼り付け成型する成型ポジションP5との間には、サイドウォールを貼り付け成型する前のケース成型体を一時ストックするストレージエリアS1が設けられている。この一次成型工程と、その後の二次成型工程との間にも、一次成型された複数本のグリーンケースを一時ストックするストレージエリアS2が設けられている。
また、二次成型工程において前記グリーンケースをシェービングした後のケース外周にベルトを貼り付け成型する成型ポジションP6及びトレッドゴムを貼り付け成型する成型ポジションP7等におけるサービサーにも上記した本発明の成型サービサーを使用することができる。
上記のタイヤ成型サービサー1を使用する場合、通常、各サービサーにおいて、それぞれ2連の部材供給部10,20のタイヤ成型部材5,5を、上下2段の各々の送出経路16,26を通じて一方ずつ交互に成型機3に送出し、かつ一方で送出している間に他方で部材補充するようにして成型することを基本とする。図1は上段の送出経路26から送出したタイヤ成型部材5を使用している状態を示す。
前記タイヤ成型部材5の部材補充および段替えのための部材交換作業及びそのための切替作業について説明する。
例えば、部材補充あるいは部材交換のために、上段のタイヤ成型部材5を使用している状態から、下段のタイヤ成型部材5の使用に切り替えるには、第2の部材供給部20側のタイヤ成型部材5を送出経路26の部材送出手段40より送出して成型している間に、図1のように他方の第1の部材供給部10のカセット台車11の入れ替えにより、これに装填し保持させたタイヤ成型部材5を補充用もしくは部材交換用のものに変更して、該タイヤ成型部材5を所定の送出準備位置まで引き出し、その先端部5aを部材送出手段30のローラ31とクランプ部材32とにより挟持し保持させておく。
そして、部材補充あるいは段替えの際、成型機3の運転を一時停止させて、この運転停止中に、それまで使用していた上段のタイヤ成型部材5の残余部分を材供給部20の巻き戻し手段、例えば駆動手段24の逆回転により巻戻すとともに、下段の送出経路16に備える前記部材送出手段30を前記タイヤ成型部材5の先端部を保持したままサービサー先端部に進出させる。このとき、サービサー先端部に貼り付け機構として備えるアドバンサーユニット6及びカッターユニット7を上昇させておき、前記部材送出手段30により保持されたタイヤ成型部材5の先端部を該貼り付け機構の部分もしくはその近くまで進出させるようにする(図7)。
この状態において、作業者が成型機3の成型ドラム4の前方側から前記タイヤ成型部材5の先端部5aを持ち、かつ前記部材送出手段30のロール31とクランプ部材32とによる保持作用を解除して該部材送出手段30を後退させ、元の位置に復帰させると同時に、該部材先端部5aを成型ドラム4上に引き出し、ジョイント、貼り付け等の所定のセット作業を行う。
この後、前記のアドバンサーユニット6およびカッターユニット7を所定の位置に降下させれば、図8のように、第1の部材供給部10から下段の送出経路16を通じて送出されるタイヤ成型部材5が成型機に供給されることになり、該サービサーの部材補充あるいは部材交換が完了する。
また、部材補充あるいは部材交換のために、図8の下段のタイヤ成型部材5を使用している状態から、上段のタイヤ成型部材5の使用に切り替えるには、前記第1の部材供給部10側のタイヤ成型部材5を下段の送出経路16を通じて送出し成型している間に、図9のように、他方の第2の部材供給部20においてカセット台車21の入れ替えにより、これに装填し保持したタイヤ成型部材5を補充用もしくは部材交換用のものに変更するとともに、該タイヤ成型部材5を所定の送出準備位置まで引き出して、その先端部5bを送出経路26に部材送出手段40として備えるオーバーヘッドコンベア41の先端より僅かに延出した状態に保持させておく。
そして、部材補充あるいは段替えの際に、成型機3の運転を一時停止させて、この運転停止中に、それまで使用していた下段のタイヤ成型部材5の残余部分を部材供給部10の巻き戻し手段すなわち駆動手段14の逆回転により巻き戻すとともに、上段の送出経路26に備える前記部材送出手段40としてのオーバーヘッドコンベア41を前記タイヤ成型部材5の先端部5bを保持したままサービサー先端部に進出させる。
このとき、上記と同様にサービサー先端部のアドバンサーユニット6及びカッターユニット7を上昇させて、前記オーバーヘッドコンベア41に保持されたタイヤ成型部材5の先端部5bを貼り付け機構の部分もしくはその近くまで進出させるようにする(図10)。
この状態において、作業者が成型ドラム4の前方側から前記タイヤ成型部材5の先端部5bを持って成型ドラム4上に引き出すとともに、前記オーバーヘッドコンベア41を元の位置に後退復帰させ、該部材先端部5bを成型ドラム4上においてジョイント、貼り付け等の所定のセット作業を行う。

この後、前記のアドバンサーユニット6およびカッターユニット7を所定の位置に降下させれば、図11のように、第2の部材供給部20から上段の送出経路26を通じて送出されるタイヤ成型部材5が成型機3に供給されることになり、該サービサーの部材補充あるいは部材交換が完了する。
このように、2連の部材供給部10または20の一方からタイヤ成型部材5を送出して成型している間に、他方の部材供給部20または10のタイヤ成型部材5を、カセット台車21または11を利用して補充用もしくは部材交換用のものに変更し、該タイヤ成型部材5の先端部5bまたは5aを所定位置の送出準備位置まで引き出して、部材送出手段40または30により保持しておくことにより、部材補充あるいは段替えのための成型機3の運転停止の際、直ちに前記部材送出手段40または30の進出により前記部材先端部5bまたは5aをサービサー先端部に送出でき、該部材先端部5bまたは5aの引き出しセット作業、例えばジョイント、貼り付け等のセット作業を容易に行うことができる。
特に、前記サービサーの先端部に備えるアドバンサーユニット6およびカッターユニット7を昇降可能な構成にして、該両ユニットを上昇させることにより、前記の部材先端部の引き出しセット作業を成型ドラムの前方側から行えることになり、作業者の移動が少なくて済み、タイヤ成型部材の補充もしくは交換作業を一層容易に行えることになる。
そのため、成型中のタイヤ成型部材の補充、あるいは段替えのための部材交換作業を容易に行え、成型機の運転停止時間を大幅に短縮でき、稼働率を向上できる。
そして、図6のように一次成型工程と二次成型工程とからなる二段階成型の成型設備において、一次成型工程の各タイヤ成型部材の各成型ポジションP1〜P5に本発明の成型サービサーを使用することにより、これらの各サービサーについても、それぞれのタイヤ成型部材の補充あるいは段替えのための交換作業を前記同様に容易にかつ短時間に行うことができる。特に、段替えのためのタイヤ成型部材の交換作業を、一つの成型ポジション毎に成型機を一次停止しながら、かつ他の成型ポジションでの成型を継続したままで、成型工程順に行うことができ、これにより段替えのためのトータルの運転停止時間を大幅に低減できることになる。
また、前記の一次成型工程と二次成型工程の間に、グリーンケースを一時ストックするストレージエリアS2が設けられていると、段替えに伴う一次成型工程の各サービサー毎のタイヤ成型部材の交換作業を、ストックしたグリーンケースを二次成型工程に供給して二次成型工程での成型作業を継続したまま行える。さらに、二次成型工程の各サービサーが本発明のタイヤ成型サービサーよりなる場合、該サービサーのタイヤ成型部材の交換作業も一次成型工程の成型を連続したまま同様に行える。
さらに、一次成型工程におけるサイドウォールの成型ポジションP5と、その前の成型ポジションP4との間にストレージエリアを設定しておくことにより、成型時間を異にするサイドウォールの成型ポジションP5では、前記ストレージエリアS1にストックしたケース成型体を供給して成型を継続しながら、その前の成型ポジションP4において部材交換できる。また、該サイドウォールの成型ポジションP5での部材交換作業は、前記ストレージエリアS1でのストック作用を利用して、これに至る成型ポジションP4での成型を継続しながら行うことができる。そのため、段替えに伴うトータルの運転停止時間をさらに短縮できることになる。
本発明は、タイヤの成型、特に成型ドラム上でインナーライナーやカーカスプライ等を貼り付けて円筒状のグリーンケースを成型する一次成型工程と、前記のグリーンケースをトロイダル状に膨張変形させてベルトやトレッドゴム等を貼り付けてグリーンタイヤを成型する二次成型工程とからなる二段階成型法において好適に利用できる。
本発明にかかる一つのタイヤ成型サービサーの1実施例の全体の概略を示すタイヤ成型部材の上段から下段への切替え準備状態の側面図である。 同上サービサーの略示平面図である。 同上サービサーの先端部付近の拡大した側面図である。 同上の下段の部材送出手段の部分の拡大平面図である。 同上の上段の部材送出手段の部分の拡大平面図である。 タイヤ成型システムの成型設備全体の概略を示す略示平面図である。 タイヤ成型部材の上段から下段への切替え途中の側面図である。 タイヤ成型部材の上段から下段への切替えが完了した状態の側面図である。 タイヤ成型部材の下段から上段への切替え準備状態の側面図である。 タイヤ成型部材の上段から下段への切替え途中の側面図である。 タイヤ成型部材の下段から上段への切替えが完了した状態の側面図である。
符号の説明
1 タイヤ成型サービサー
3 成型機
4 成型ドラム
5 タイヤ成型部材
6 アドバンサーユニット
7 カッターユニット
8,8 支持部材
10,20 両部材供給部
11,21 カセット台車
12,22 位置決めガイド
14,24 駆動手段
14a,24a 回転伝達手段
14b,24b 回転伝達手段
15a,25a 送りローラ
16,26 送出経路
17,27 ダンサー部
30,40 部材送出手段
31 ローラ
32 クランプ部材
33 進退手段
34 支持部
35 ガイド手段
36 移動部材
41 オーバーヘッドコンベア
41a 部材
42,42 ローラ
43 ベルト
44 フレーム
45,45 支持フレーム
46,46 ガイドレール
46a 部材
47,47 ガイド部材
48 進退手段
50 巻回体
80 シリンダー装置
81 ベース部材
82 ガイドローラ
83 センタリングガイド
85 支持ガイド
P1 インナーライナーの成型ポジション
P2 チェーファーの成型ポジション
P3,P4 第1及び第2のカーカスプライの成型ポジション
P5 サイドウォールの成型ポジション
P6 ベルトの成型ポジション
P7 トレッドゴムの成型ポジション

Claims (9)

  1. 帯状のタイヤ成型部材を成型機に供給するサービサーであって、
    ロール状に巻回したタイヤ成型部材を引き出し可能に保持できる部材供給部が成型ドラムの軸心に対し直交する方向に並列して2連に構成配置され、該両部材供給部それぞれから引き出される各タイヤ成型部材の送出経路が上下2段に配されて、それぞれ一方ずつ交互にタイヤ成型部材を成型機に送出するように設けられており、該送出経路にはそれぞれ所定の送出準備位置にまで引き出された各タイヤ成型部材の先端部を保持してかつサービサー先端部に向かって進退可能な部材送出手段を備え、タイヤ成型部材の補充もしくは部材交換のための成型機の一時停止中に、前記両部材送出手段の一方がサービサー先端部に進出することにより、前記タイヤ成型部材の先端部を成型機の成型ドラム上に引き出しセット可能に設けられてなることを特徴とするタイヤ成型サービサー。
  2. 前記サービサーの先端部に、前記タイヤ成型部材の自動貼り付け機能を持つアドバンサーユニットおよび前記タイヤ成型部材を所定位置でカットするカッターユニットを備え、該両ユニットは、共に昇降可能に支持されており、成型機の一時停止時に、前記両ユニットが一旦上昇するとともに、この上昇中に前記部材送出手段の一方がサービサー先端部へ進出して、該部材送出手段に保持されているタイヤ成型部材の先端部を前記成型ドラム上に引き出しセット可能に設けられてなる請求項1に記載のタイヤ成型サービサー。
  3. 前記2連の部材供給部には、それぞれロール状に巻回したタイヤ成型部材を引き出し可能に保持する部材供給用のカセット台車が一側方から出し入れ可能に設けられ、該カセット台車の入れ替えによりタイヤ成型部材の補充、交換ができるように構成されてなる請求項1または2に記載のタイヤ成型サービサー。
  4. 前記各部材供給部には、引き出し状態のタイヤ成型部材の残余部分を巻き戻すための巻き戻し手段を備えてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ成型サービサー。
  5. 一次成型用のタイヤ成型部材によりグリーンケースを成型する一次成型工程、前記のグリーンケースを膨張変形させてその上に二次成型用のタイヤ成型部材を貼り付けてグリーンタイヤを成型する二次成型工程とからなり、少なくとも前記一次成型工程において帯状のタイヤ成型部材を供給する各サービサーがそれぞれの別の成型ポジションに配置されてなるタイヤ成型システムにおいて、前記各サービサーが前記請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ成型サービサーよりなることを特徴とするタイヤ成型設備。
  6. 一次成型工程と二次成型工程の間に、一次成型された複数本のグリーンケースを一時ストックするストレージエリアが設けられてなる請求項5に記載のタイヤ成型設備。
  7. 一次成型工程において、インナーライナー、チェーファー、カーカスプライ等の帯状の各タイヤ成型部材の各サービサーが、それぞれの成型ポジション毎に並列配置されており、これらの成型ポジションと、その後のサイドウォールを貼り付け成型する成型ポジションとの間に、ケース用成型体を一時ストックするストレージエリアが設けられてなる請求項6に記載のタイヤ成型設備。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載のタイヤ成型設備により、各サービサー毎に、それぞれ2連の部材供給部のタイヤ成型部材を、上下2段の送出経路を通じて一方ずつ交互に成型機に送出して成型する方法において、段替えの際は、一方の部材供給部からのタイヤ成型部材を送出して成型している間に、他方の部材供給部に装填し保持させた交換用のタイヤ成型部材の先端部を所定の送出準備位置まで引き出して部材送出手段により保持させておいて、成型機の一時停止中に、前記部材送出手段を進出させて、使用中のタイヤ成型部材に代えて前記交換用のタイヤ成型部材の先端部を成型ドラム上に引き出し、ジョイント、貼り付け等のセット作業を行うことを特徴とするタイヤ成型部材の段替方法。
  9. 前記各サービサーについて、成型順にそれぞれ貼り付け成型されるタイヤ成型部材の交換セット作業を行う請求項8に記載のタイヤ成型部材の段替方法。
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