JP3634209B2 - 組立ビードコアの成形装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビードエーペックス付きビードコアの一面にフィラを貼付けてなる組立ビードコアを、自動的に成形しうる成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に示すように、空気入りタイヤのビード部TAには、このビード部TAの補強を主目的として、ビードコアB1の外周面にビードエーペックスB2を取付けてなるビードエーペックス付きビードコアBの一側面に、例えばスチールコード製のフィラFを貼付けする場合がある。
【0003】
このフィラFの貼付は、一般に、図10に略示する如く、フォーマf上での生タイヤ成形行程において行われる場合が多い。すなわち、フォーマf上で円筒状に巻回されるカーカスgのタイヤ軸方向外端部g1を、ビードエーペックス付きビードコアBの周りで折り返す際、この折り返しに先駆けて、ビードエーペックスB2をフォーマfに沿って倒し込み、その外周面に、フィラF形成用の長尺フィラをその全周に亘って巻回することによって貼着している。なお、前記長尺フィラは、巻回の始端部と終端部とが重ね合わせてジョイントされた後、終端部が切断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなフィラFの貼付では、フォーマfを用いた生タイヤ成形行程において行程時間の増加を招くなど、生産ラインの効率を低下させるという問題がある。又前記倒し込まれたビードエーペックスB2の外周面が真円状とはならないために、フィラFのコード角度やコード間隔、或いは貼付位置にバラツキが生じ、タイヤ品質やユニフォミティーを損ねる原因ともなっている。
【0005】
そこで、生タイヤ成形行程への投入に先駆け、前記ビードエーペックス付きビードコアBの一側面にフィラFを貼付けてなる組立ビードコアBF(図8(A)に示す)を独立して予め一体に形成することが望まれる。
【0006】
本発明は、このような独立した組立ビードコアBFを、高精度でかつ効率よく自動的に成形しうる組立ビードコアの成形装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願の請求項1の発明は、ビードコアの半径方向外周面にビードエーペックスを取付けたビードエーペックス付きビードコアの一面に、環状シートに展開したフィラを貼付けた組立ビードコアを形成する組立ビードコアの成形装置であって、
レール状体に沿って移動可能かつ前記ビードエーペックス付きビードコアを保持できかつ除去しうるビードコア取付部を前記レール状体と平行かつ垂直に形成したビードコア組立移動台車を具えるとともに、
前記レール状体に沿って、
前記ビードコア組立移動台車の前記ビードコア取付部にビードエーペックス付きビードコアを配する進退自在な供給腕を有するビードコア供給装置と、
前記フィラを環状シートに展開するとともに前記ビードエーペックス付きビードコアの一面に貼り付けて組立ビードコアを形成する展開可能かつ進退自在なシート保持部を有するフィラ貼付装置と、
前記ビードコア取付部から前記組立ビードコアを取出す進退自在な受け部を有する取外し装置とを、順次下流側に並置するとともに、
前記フィラ貼付装置の上流側に、前記フィラ形成用の長尺フィラを供給するフィラ供給装置と、このフィラ供給装置から取出された長尺フィラを切断した切断フィラを形成するフィラ切断装置と、この切断フィラを搬送してかつ前記フィラ貼付装置の前記シート保持部に供給する切断フィラ搬送装置とを設け、
しかもこのシート保持部は、前記レール状体とは直角な内外に向かい進退移動する回転軸、該回転軸にスライド可能に保持された可動面板を有する摺動部、前記回転軸内方端の固定面板に内方端が枢支され小巾短冊板状の複数の伸開片、及び各伸開片の外方端と前記可動面板とを継ぐ複数の連結リンクを具え、
前記連結リンクにより摺動部が進退することにより、各伸開片が回転軸と平行となり前記切断フィラを巻回し円筒体W1に形成する非起立位置Q1から、90゜以上に立上がる起立位置Q2まで互いに同期しつつ動作することにより、前記円筒体W1を前記環状シートW2に展開することを特徴としている。
【0008】
また請求項2の発明では、前記ビードコア組立移動台車は、レール状体と平行な両面に前記ビードコア取付部を具えるとともに、前記ビードコア供給装置と、フィラ貼付装置と、取外し装置とを、レール状体の両側に設けたことを特徴としている。
【0009】
また請求項3の発明では、前記取外し装置は、ビードコア取付部から取出した前記組立ビードコアを一時的に貯留する貯留部を具えるとともに、この貯留部の組立ビードコアを、組立ビードコアを移送するビードラック車に移載することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の組立ビードコアの成形装置1の概略を示す斜視図である。
【0011】
図1において、組立ビードコアの成形装置1(以下成形装置1という)は、レール状体2に沿って移動可能なビードコア組立移動台車3と、このビードコア組立移動台車3にビードエーペックス付きビードコアBを供給するビードコア供給装置4と、前記ビードコア組立移動台車3に保持されるビードエーペックス付きビードコアBにフィラFを貼り付けして組立ビードコアBFを形成するフィラ貼付装置5と、前記ビードコア組立移動台車3から前記組立ビードコアBFを取出す取外し装置6とを具えている。
【0012】
このうち、前記ビードコア供給装置4、フィラ貼付装置5、及び取外し装置6は、前記レール状体2に沿いかつ順次下流側に並べて配置される。
【0013】
又前記成形装置1では、さらに、前記フィラ貼付装置5の上流側に、前記フィラ形成用の長尺フィラF0を供給するフィラ供給装置7と、このフィラ供給装置7から取出された長尺フィラF0を切断して切断フィラF1を形成するフィラ切断装置9と、この切断フィラF1を前記フィラ貼付装置5に供給する切断フィラ搬送装置10とを設けている。
【0014】
特に本例では、前記レール状体2の両側に、夫々ビードコア供給装置4、フィラ貼付装置5、取外し装置6、フィラ供給装置7、フィラ切断装置9、切断フィラ搬送装置10が配設され、これによって右用及び左用の組立ビードコアBFを同時に生産しうる好ましい場合を例示している。
【0015】
ここで、前記組立ビードコアBFは、前記図8(A)に示す如く、ビードコアB1の半径方向外周面にビードエーペックスB2を取付けてなるビードエーペックス付きビードコアBの一側面(外側面)に、フィラFを貼付けることによって形成される。この貼付は、図8(B)に示すように、いったん円筒状に巻回されたフィラFの円筒体W1を、面状の環状シートW2に展開した状態で行われ、これによって、フィラFのコード角度やコード間隔のバラツキが抑えられた均一な組立ビードコアBFが得られる。なお前述した右用、左用の組立ビードコアBFは、例えばフィラFにおけるコードの傾斜方向、ビードコアB1におけるビードワイヤの巻回方向、及び/又はビードエーペックスB2の断面形状等が互いに相違することにより区別される。
【0016】
次に、前記ビードコア組立移動台車3は、図1〜3に示すように、例えば床面等に敷設されるレール状体2に沿って往復移動可能な台車部12と、本例では、この台車部12の上端両側部に設けられる一対のビードコア取付部13、13とを具えている。
【0017】
前記台車部12は、その下端側部に、レール状体2を走行しうる車輪12Aを枢着してなり、下流側に向かって前記レール状体2上に順次設定される第1、第2、第3の各停止位置P1、P2、P3(図1に示す)で停止可能に、駆動手段14を介して駆動制御される。なお本例では、ビードコア組立移動台車3は、前記第1の停止位置P1と第3の停止位置P3との間で往復移動する。
【0018】
ここで、「下流側」とは、前記ビードコア組立移動台車3が往復移動する際の、往行する時の移動方向側を意味し、復行する時の移動方向側を「上流側」とよぶ。
【0019】
また前記駆動手段14としては、特に規制されないが、本例では、周知のロッドレスシリンダを用いた場合を例示している。すなわち駆動手段14は、前記レール状体2と平行にのびる長尺のシリンダ本体14A上に、その全長に亘って往復移動しうる移動片14Bを突出しており、この移動片14Bを前記台車部12に連結している。なお大型のロッドレスシリンダを用い、そのシリンダ本体14A上面に前記レール状体2を敷設させても良い。なお駆動手段14としては、他に、ボールネジ機構、ピニヨン・ラック機構、チェーン機構等種々のものが採用できる。
【0020】
また前記ビードコア取付部13は、本例では、図2、3に示すように、拡縮径自在な保持リング15から形成され、前記台車部12の上端両側部で固定する円盤状固定板16の外方面に、前記レール状体2と平行かつ垂直な向きで支持される。
【0021】
この保持リング15は、周方向に分割される複数のセグメント15Aにより構成され、各セグメント15Aが互いに連係して半径方向内外に移動可能に案内されることにより拡縮径しうる。なお拡径時、保持リング15の外周面がビードコアB1の内周面と嵌合し、これによって前記ビードエーペックス付きビードコアBを同芯に精度良く安定して保持する。また保持リング15の縮径により前記嵌合は解除され、前記保持されたビードエーペックス付きビードコアBの除去、取り外しが行われる。
【0022】
また前記固定板16の外方面は、前記ビードエーペックス付きビードコアBの他側面(内側面)と当接する受け面16Sとして機能し、この当接状態において、ビードコアB1の外側面が保持リング15の外側面からやや突出するように構成する。なお前記ビードエーペックス付きビードコアBの除去に際し、この受け面16Sから出没自在な押出しピン(図示しない)を固定板16に設けるのも良い。また前記固定板16には、保持リング15と同芯をなし、後述するビードコア供給装置4、フィラ貼付装置5、及び取外し装置6と係合して位置合わせを行う位置合わせピン19を突設している。
【0023】
次に、前記ビードコア供給装置4は、図2、7に示すように、前記第1の停止位置P1の前記ビードコア組立移動台車3と向き合う位置に配される。
【0024】
このビードコア供給装置4は、例えばテーブル台20上に立設した胴部21の上端側部に、前記ビードコア取付部13(保持リング15に相当)にビードエーペックス付きビードコアBを供給する供給腕22を設けている。本例では、2本の供給腕22、22が、前記ビードコア取付部13の中心線L1と同芯に一直線上に配される場合を例示しており、各供給腕22は、前記胴部21の180゜の水平回転動作によって互いに位置替えできる。
【0025】
また前記供給腕22は、前記胴部21から水平にのびる進退自在なシリンダ状のアーム部22Aと、このアーム部22Aの前端に設ける吸着具22Bとを具える。該吸着具22Bは、円盤状基板23側面に、前記ビードエーペックス付きビードコアBを着脱自在に吸着して保持しうる複数の吸着部24・・・を取り付けている。吸着部24としては、例えばバキュームを利用した吸着パッド、及び電磁石を用いた磁性板等が好適に使用でき、本例では、磁性板の場合を例示している。
【0026】
なお前記基板23の側面中央には、前記アーム部22Aの伸張により、向き合うビードコア組立移動台車3の前記位置合わせピン19と係合して位置決めされる位置決め孔23Aが凹設される。
【0027】
また前記ビードコア供給装置4の外方には、図7に示すように、供給用のビードエーペックス付きビードコアBを一時的に貯留するストッカー25が配される。このストッカー25は、前記テーブル台20上で立設す胴部25Aと、この胴部25Aから水平にのびる長尺なストックアーム25Bとを具えている。
【0028】
本例では、2本のストックアーム25B、25Bが、前記中心線L1に沿って一直線上に並んで配される場合を例示しており、各ストックアーム25Bは、本例では、前記胴部25Aの180゜の水平回転動作によって互いに位置替えできる。なおストックアーム25Bには、多数のビードエーペックス付きビードコアBが、本例では、引っ掛け状態で保持される。なお隣り合うビードエーペックス付きビードコアB、Bには、未加硫ゴムが互いに接着するのを防止する剥離用スペーサ(図示しない)を介在させる。
【0029】
従って、外方側のストックアーム25Bに補充されるビードエーペックス付きビードコアBは、前記胴部25Aの180゜の回転動作によって内方側に位置替えされ、最内端側のビードエーペックス付きビードコアBから、順次、隣り合う吸着具22Bに吸着され、ビードコア供給装置4への受け渡しが行われる。この時、前記剥離用スペーサは、順次抜き取られ、前記ストッカー25に側設する回収スタンド26に回収される。
【0030】
また前記吸着具22Bに吸着されたビードエーペックス付きビードコアBは、前記胴部21の180゜の水平回転動作によって、ビードコア組立移動台車3のビードコア取付部13とは正対して向かい合い、図2の如く、前記アーム部22Aの伸張により、縮径状態のビードコア取付部13に供給される。この時、ビードコア取付部13が拡径することにより、ビードエーペックス付きビードコアBは、ビードコア取付部13に受け渡されかつ精度良く保持される。
【0031】
ここで、前記ストッカー25とビードコア供給装置4との間、及び/又はビードコア供給装置4とビードコア組立移動台車3との間で、ビードエーペックス付きビードコアBの受け渡しが円滑にかつ精度良く行われるように、少なくともビードコア供給装置4の胴部21を、上下に昇降自在(胴部自体が伸縮する場合を含む)に構成する。本例では、胴部21、25Aの双方を昇降自在としている。
【0032】
次に、前記フィラ貼付装置5は、図1、3、4に示すように、前記第2の位置P2で停止する前記ビードコア組立移動台車3と向き合う位置に配される。
【0033】
このフィラ貼付装置5は、フィラFを環状シートW2に展開し、ビードエーペックス付きビードコアBの一側面に貼り付けるシート保持部30を具え、本例では、このシート保持部30を、前記レール状体2とは直角な内外に向かって進退移動しうるケース本体29に設けている。なおケース本体29は、本例では、台板上のガイドレール27によって案内され、かつ前記駆動手段14と略同構成の駆動手段31によって駆動される場合を例示している。
【0034】
前記シート保持部30は、本例では、図4のごとく前記第2の停止位置P2における前記ビードコア取付部13の中心線L2と同芯をなしかつ前記ケース本体29の上端側部で枢支される回転軸32と、この回転軸32にスライド可能に保持されかつ内方端に可動面板33Aを形成した摺動部33と、前記回転軸32内方端の固定面板34に内方端が枢支される複数の伸開片35と、各伸開片35の外方端と前記可動面板33Aとを次ぐ複数の連結リンク36とを具えている。
【0035】
なお前記回転軸32は、前記ケース本体29に取付く電動機に、例えばチェーン等の周知の駆動伝達手段を介して連係し、間欠的に回転駆動される。また回転軸32の内方端には、前記ケース本体29の内方への前進移動により、前記ビードコア組立移動台車3の前記位置合わせピン19と係合しうる位置決め孔32Aが形成される。
【0036】
又摺動部33は、前記回転軸32とは一体回転可能に保持されるとともに、この摺動部33の外周で張り出すフランジ部33Bには前記ケース本体29に固定のシリンダ37のロッド端が連結される。
【0037】
又前記固定面板34には、回転軸32と同心な一円周上に設ける支点K1・・・ に各伸開片35の内方端を枢着している。なお伸開片35は、小巾の短冊板状をなし、その外方端は、前記可動面板33Aと同心な一円周上に設ける支点K2・・・ で枢支される連結リンク36の他端がピン結合して継いでいる。
【0038】
従って、シート保持部30は、図4に示すように、前記摺動部33の進退により、各伸開片35が回転軸32と平行となる非起立位置Q1から90゜以上に立上がる起立位置Q2まで互いに同期しつつ起倒しうる。
【0039】
ここで、前記伸開片35は、その非起立位置Q1においては、図5に実線で示すごとく、互いに協働して円筒状体39Aを形成でき、その外周面に、切断フィラF1を巻回しかつ始端部と後端部とを接合することにより、フィラFの円筒体W1(図8(B)に示す)を形成できる。
【0040】
また伸開片35は、摺動部33の前進とともに前記円筒状体39Aから傘状に展開しさらに放射状に立ち上がる起立位置Q2においては、一鎖線鎖線で示すごとく、略円板状体39Bを構成する。従って、円筒状体39Aの外周で形成される前記フィラFの円筒体W1は、面状の環状シートW2(図8(B)に示す)に展開できる。
【0041】
また展開されたフィラFの環状シートW2は、本例では、前記駆動手段31による内方への前進によって、前記ビードエーペックス付きビードコアの一側面に強く押し付けられ貼着される。なお前記回転軸32自体を進退自在に保持することによって、シート保持部30を進退自在としても良い。また展開時のフィラFの位置ズレを防止するため、伸開片35の外周面には、係止段差35Aが形成される。
【0042】
次に、前記取外し装置6は、図6に示すように、前記第3の停止位置P3で停止する前記ビードコア組立移動台車3と向き合う位置に配される。
【0043】
この取外し装置6は、前記ビードコア取付部13から前記組立ビードコアBFを取出す進退自在な受け部40を有し、本例では、さらに前記取出した組立ビードコアBFを一時的に貯留する貯留部45を具えるとともに、この貯留部45の組立ビードコアBFを、移送用のビードラック車46に移載する。
【0044】
本例では、前記取外し装置6は、前記ビードコア供給装置4と略同構成をなす場合を例示しおり、例えばテーブル台41上に立設した胴部42の上端側部に、アーム状の受け部40を設けている。本例では、2本の受け部40、40が、前記ビードコア取付部13の中心線L3と同芯に一直線上に配される場合を例示しており、各受け部40は、前記胴部42の180゜の水平回転動作によって互いに位置替えできる。
【0045】
また前記受け部40は、前記胴部42から水平にのびる進退自在なシリンダ状のアーム部40Aと、このアーム部40Aの先端に設ける吸着具40Bとを具える。該吸着具40Bは、円盤状基板44側面に、前記組立ビードコアBFを着脱自在に吸着し、この組立ビードコアBFを前記ビードコア取付部13から取出して保持しうる複数の吸着部43・・・ を取り付けている。吸着部43としては、例えばバキュームを利用した吸着パッド、及び電磁石を用いた磁性板等が好適に使用でき、本例では、磁性板の場合を例示している。
【0046】
なお前記基板44の側面中央には、前記アーム部40Aの伸張により、向き合うビードコア組立移動台車3の前記位置合わせピン19と係合して位置決めされる位置決め孔が凹設される。
【0047】
また前記取外し装置6は、前記胴部42の外方に、胴部47を具えこの胴部47に貯留部45を形成している。
【0048】
この貯留部45は、前記胴部47から水平にのびる進退自在なシリンダ状の長尺な1本の貯留アーム45Aを具え、多数の組立ビードコアBFが引っ掛け状態で貯留される。なお貯留に際し、組立ビードコアBF、BF間に剥離用スペーサ(図示しない)を供給するためのスペーサスタンド46を前記貯留部45に側設している。
【0049】
また前記貯留アーム45Aは、前記胴部47の90゜の水平回転動作により、内方に向き前記受け部40から組立ビードコアBFを一つづつ受け取る位置X1と、下流側に向き前記貯留アーム45A上に貯留する多数の組立ビードコアBFをビードラック車46に移載する位置X2との間を移動できる。
【0050】
前記ビードラック車46は、前記取外し装置6の下流側に位置し、前記両側の貯留部45、45間を移動しうる台車50と、この台車50に立設する取付け板部51から上流側に向かってのびる複数の保持アーム52とを具えている。なお保持アーム52は、上段側に配される複数(本例では3本)の上の保持アーム52Uと、下段側に配される複数(本例では3本)の下の保持アーム52Lとからなる。そして、各上の保持アーム52Uには一方の貯留部45から、また各下の保持アーム52Lには他方の貯留部45から、夫々貯留された組立ビードコアBFが順次移載される。
【0051】
そのために、一方の取外し装置6では、その貯留アーム45Aが上の保持アーム52Uに合う高さ位置まで上昇できるように、また他方の取外し装置6では、その貯留アーム45Aが下の保持アーム52Lに合う高さ位置まで下降できるように、夫々の胴部47を昇降自在に構成している。なおビードラック車46の取付け板部51を昇降自在に構成しても良い。
【0052】
次に、前記フィラ供給装置7は、図7に示すように、フィラ形成用の長尺フィラF0をコイル巻したロール54を巻き戻し自在に支持する支軸55と、長尺フィラF0とともに離形用ライナーを引出すライナ巻取り軸(図示しない)とを具え、巻き戻された長尺フィラF0は、フェスツーン56をへてフィラ切断装置9に搬送される。
【0053】
また前記フィラ切断装置9は、本例では、長尺フィラF0を下流側に向かって定寸送りしうるコンベヤ部57と、このコンベヤ部57に介在し搬送面上を斜めに横切る切刃59とを具える。なお切刃59は、本例では、前記コンベヤ部57に支持される例えばシリンダ等(図示しない)のロッド端に取り付き、前記長尺フィラF0のコード配列と平行に傾くガイド溝60に沿って移動する。これにより、長尺フィラF0を所定長さの切断フィラF1に切断する。
【0054】
また切断フィラ搬送装置10は、定寸送りしうる搬送コンベヤ61であって、前記フィラ切断装置9から、前記フィラ貼付装置5のシート保持部30の下方位置まで延在する。また搬送コンベヤ61は、昇降具62に連係し、その搬送面が前記下方位置から前記シート保持部30の外周面に実質的に接する高さ位置まで昇降自在に支持される。なお本例では、前記昇降具62として、シリンダを用い、搬送コンベヤ61がその上流側端部を支点として、下流側端部が上昇する向きに傾動移動する場合を例示している。
【0055】
従って、搬送コンベヤ61は、前記切断フィラF1を前記下方位置の搬送面上まで定寸送りした後、昇降具62により上昇する。これによって、搬送面上の切断フィラF1は、その下流側の始端部がシート保持部30の外周面に自動的に貼着され、供給が行われる。その後、シート保持部30を回転軸32廻りで一周回転することにより、前述した如く、シート保持部30上に、始端部と終端部とがジョイント(接合)されたフィラFの円筒体W1が形成できる。なお本例では、前記ジョイントを確認するため、例えばレーザ変位センサなどの検出器(図示しない)をシート保持部30に側設している。
【0056】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は構成しているため、独立した組立ビードコアBFを、高精度でかつ効率よく自動的に成形しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の組立ビードコアの成形装置を示す斜視図である。
【図2】ビードコア組立移動台車をビードコア供給装置とともに説明する断面図である。
【図3】ビードコア組立移動台車をフィラ貼付装置とともに説明する断面図である。
【図4】フィラ貼付装置のシート保持部し示す部分断面図である。
【図5】シート保持部の動作を示す線図である。
【図6】取外し装置を説明する斜視図である。
【図7】フィラ供給装置、フィラ切断装置、及び切断フィラ搬送装置を説明する斜視図である。
【図8】(A)は組立ビードコアを説明する斜視図、(B)はフィラを貼付ける際のフィラの展開順序を示す斜視図である。
【図9】フィラを説明するタイヤビードの断面図である。
【図10】従来のフィラの形成方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
2 レール状体
3 ビードコア組立移動台車
4 ビードコア供給装置
5 フィラ貼付装置
6 取外し装置
7 フィラ供給装置
9 フィラ切断装置
10 切断フィラ搬送装置
13 ビードコア取付部
22 供給腕
30 シート保持部
40 受け部
45 貯留部
46 ビードラック車
B ビードエーペックス付きビードコア
B1 ビードコア
B2 ビードエーペックス
BF 組立ビードコア
F フィラ
F0 長尺フィラ
F1 切断フィラ
Claims (3)
- ビードコアの半径方向外周面にビードエーペックスを取付けたビードエーペックス付きビードコアの一面に、環状シートに展開したフィラを貼付けた組立ビードコアを形成する組立ビードコアの成形装置であって、
レール状体に沿って移動可能かつ前記ビードエーペックス付きビードコアを保持できかつ除去しうるビードコア取付部を前記レール状体と平行かつ垂直に形成したビードコア組立移動台車を具えるとともに、
前記レール状体に沿って、
前記ビードコア組立移動台車の前記ビードコア取付部にビードエーペックス付きビードコアを配する進退自在な供給腕を有するビードコア供給装置と、
前記フィラを環状シートに展開するとともに前記ビードエーペックス付きビードコアの一面に貼り付けて組立ビードコアを形成する展開可能かつ進退自在なシート保持部を有するフィラ貼付装置と、
前記ビードコア取付部から前記組立ビードコアを取出す進退自在な受け部を有する取外し装置とを、順次下流側に並置するとともに、
前記フィラ貼付装置の上流側に、前記フィラ形成用の長尺フィラを供給するフィラ供給装置と、このフィラ供給装置から取出された長尺フィラを切断した切断フィラを形成するフィラ切断装置と、この切断フィラを搬送してかつ前記フィラ貼付装置の前記シート保持部に供給する切断フィラ搬送装置とを設け、
しかもこのシート保持部は、前記レール状体とは直角な内外に向かい進退移動する回転軸、該回転軸にスライド可能に保持された可動面板を有する摺動部、前記回転軸内方端の固定面板に内方端が枢支され小巾短冊板状の複数の伸開片、及び各伸開片の外方端と前記可動面板とを継ぐ複数の連結リンクを具え、
前記連結リンクにより摺動部が進退することにより、各伸開片が回転軸と平行となり前記切断フィラを巻回し円筒体W1に形成する非起立位置Q1から、90゜以上に立上がる起立位置Q2まで互いに同期しつつ動作することにより、前記円筒体W1を前記環状シートW2に展開することを特徴とする組立ビードコアの成形装置。 - 前記ビードコア組立移動台車は、レール状体と平行な両面に前記ビードコア取付部を具えるとともに、前記ビードコア供給装置と、フィラ貼付装置と、取外し装置とを、レール状体の両側に設けたことを特徴とする請求項1記載の組立ビードコアの成形装置。
- 前記取外し装置は、ビードコア取付部から取出した前記組立ビードコアを一時的に貯留する貯留部を具えるとともに、この貯留部の組立ビードコアを、組立ビードコアを移送するビードラック車に移載することを特徴とする請求項1又は2記載の組立ビードコアの成形装置。
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