JP2010069663A - 未加硫タイヤの製造装置および未加硫タイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造効率を高めつつ高精度に未加硫タイヤを形成する。
【解決手段】移送リング41を、リング状のベルト部材を保持させた状態で第1ドラム11に向けて移動させ、このベルト部材の内側に第1ドラム11上のカーカスバンドを進入させた後に、第1剛体セグメント13a、13bを半径方向の外側に移動させ、カーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させつつ、第1剛体セグメント13a、13bの外周面をベルト部材およびカーカスバンドを介して第2剛体セグメント43の内周面に押し付けることにより、カーカスバンドとベルト部材とを圧着させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、未加硫タイヤの製造装置および未加硫タイヤの製造方法に関するものである。
この種の未加硫タイヤの製造方法として、例えば下記特許文献1に示されるような、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の剛体セグメントを有するドラム上でカーカスバンドを成形した後に、このドラム上でカーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させ、その後このカーカスバンドの外周面に帯状のベルト部材およびトレッド部材をこの順に巻き付けて未加硫タイヤを形成する方法が知られている。
特開2003−80612号公報
ところで近年では、未加硫タイヤを高効率かつ高精度に形成することに対する要望が高まっている。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、製造効率を高めつつ高精度に未加硫タイヤを形成することができる未加硫タイヤの製造装置および未加硫タイヤの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の未加硫タイヤの製造装置は、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第1剛体セグメントを有し、これらの第1剛体セグメント上でカーカスバンドを成形した後に前記第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させて前記カーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させる第1ドラムと、この第1ドラムの軸線と同軸に配設されるとともに、帯状のベルト部材を巻き付けてリング状に成形する拡縮可能な第2ドラムと、前記軸線と同軸に配設され、第1ドラムと第2ドラムとの間を前記軸線に沿って移動可能で、かつ周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第2剛体セグメントを有し、これらの第2剛体セグメントを前記第2ドラム上で半径方向の内側に移動させることで、前記第2ドラム上のリング状のベルト部材を受け取って保持可能な移送リングと、を備え、前記移送リングを、リング状のベルト部材を保持させた状態で第1ドラムに向けて移動させ、このベルト部材の内側に前記第1ドラム上のカーカスバンドを進入させた後に、前記第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させ、カーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させつつ、該第1剛体セグメントの外周面をベルト部材およびカーカスバンドを介して第2剛体セグメントの内周面に押し付けることにより、カーカスバンドとベルト部材とを圧着させる構成とされたことを特徴とする。
なお、前記第1ドラムは、第1剛体セグメントの前記軸線方向の両外側に配置されて拡縮可能でプリセットビードをその内周側から固定可能な左右一対のビードロック部と、このビードロック部の前記軸線方向の両外側に配置されて前記第1剛体セグメント上のカーカスバンドにおいてプリセットビードよりも前記軸線方向の外側に位置する両端部を前記軸線方向の外側から内側に向けて半径方向の外側に折り返す折り返し機構と、を備えてもよい。
また、本発明の未加硫タイヤの製造方法は、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第1剛体セグメントを有する第1ドラム上でカーカスバンドを成形するカーカスバンド成形工程と、拡縮可能な第2ドラム上で帯状のベルト部材を巻き付けてリング状に成形するベルト部材成形工程と、前記第1ドラムの軸線と同軸に配設された移送リングが有する、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第2剛体セグメントを前記第2ドラム上で半径方向の内側に移動させて、前記第2ドラム上のリング状のベルト部材を受け取って保持する保持工程と、リング状のベルト部材を保持した前記移送リングを第1ドラムに向けて移動させ、前記リング状のベルト部材の内側に前記第1ドラム上のカーカスバンドを進入させる移送工程と、前記第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させ、カーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させつつ、該第1剛体セグメントの外周面をベルト部材およびカーカスバンドを介して第2剛体セグメントの内周面に押し付けることにより、カーカスバンドとベルト部材とを圧着させる圧着工程と、を有することを特徴とする。
なお、前記第1ドラム上のカーカスバンド上における前記軸線方向の両側にプリセットビードを配置した後に、ビードロック部を拡径変形させてプリセットビードをその内周側から固定するビードロック工程と、前記圧着工程の後に、前記第1ドラム上のカーカスバンドにおいて前記プリセットビードよりも前記軸線方向の外側に位置する両端部を前記軸線方向の外側から内側に向けて半径方向の外側に折り返す折り返し工程と、を有してもよい。
本発明によれば、第1ドラム上でカーカスバンドを成形し、第2ドラム上でリング状のベルト部材を成形するので、例えばカーカスバンドおよびリング状のベルト部材のうち、一方を成形しているときに他方を成形することが可能になり、製造効率を向上させることができる。
また、第1ドラムの第1剛体セグメントによりカーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させるので、例えば、第1ドラムが第1剛体セグメントに代えて総ゴム製のブラダを有し、このブラダを膨らませることによりカーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させるのと比べて、カーカスバンドの膨出形状を安定させることが可能になる。すなわち、ブラダでは、可撓性を有しているため、カーカスバンドの剛性のばらつきに応じてその膨出形状がばらつくおそれがある。
さらに、前記圧着工程時に、第1剛体セグメントの外周面と第2剛体セグメントの内周面との間で、カーカスバンドおよびベルト部材を挟み込んで両者を圧着させるので、カーカスバンドの外周面の、ベルト部材の内周面に向けた押し付け力を安定させることが可能になり、カーカスバンドの膨出形状を安定させることが可能になることと相俟って、前記ブラダと第2剛体セグメントの内周面とにより前記両者を圧着させるのと比べて、積層方向で互いに隣り合うゴム部材同士の圧着力のばらつきを低減することができる。
ここで、本発明に係る未加硫タイヤの製造装置は、前記複数の第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させた状態で、これらの第1剛体セグメントの外周面が、前記軸線を中心とした第1真円の少なくとも一部をなし、前記複数の第2剛体セグメントを半径方向の内側に移動させた状態で、これらの第2剛体セグメントの内周面が、前記軸線を中心としかつ前記第1真円よりも大径の第2真円の少なくとも一部をなし、前記複数の第1剛体セグメントおよび前記複数の第2剛体セグメントはそれぞれ、周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されもよい。
この場合、複数の第2剛体セグメントを半径方向の内側に移動させた状態で、これらの第2剛体セグメントの内周面が前記第2真円の少なくとも一部をなし、複数の第2剛体セグメントがそれぞれ、周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されているので、前記リング状のベルト部材が第2剛体セグメントにより保持されたときにゆがんだり不安定になったりするのを防ぐことが可能になる。
また、複数の第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させた状態で、第1剛体セグメントの外周面が前記第1真円の少なくとも一部をなし、これらの第1剛体セグメントがそれぞれ、周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されているので、カーカスバンドの膨出変形量が周方向に沿った部分毎でばらつくのを抑制することができる。
そして、前述したように前記リング状のベルト部材がゆがんだり不安定になったりするのが防止され、かつカーカスバンドの膨出変形量のばらつきが抑えられることから、前記リング状のベルト部材の内周面と膨出変形させられたカーカスバンドの外周面とをばらつき少なく全域にわたって均等に圧着させることができる。
この構成において、前記第1剛体セグメントの個数は第2剛体セグメントの個数の整数倍となっており、前記複数の第1剛体セグメントのうちの少なくとも一部の外周面は、前記第2剛体セグメントの内周面に半径方向で対向してもよい。
この場合、第1剛体セグメントの個数が第2剛体セグメントの個数の整数倍となっており、複数の第1剛体セグメントのうちの少なくとも一部の外周面が、第2剛体セグメントの内周面に半径方向で対向しているので、前記圧着工程時に、周方向で互いに隣り合う第1剛体セグメント同士の間にカーカスバンドがめり込むのを防ぐことが可能になり、例えばユニフォミティ等といった加硫後の製品タイヤの品質が低下するのを防止することができる。
さらに、第1剛体セグメントの個数が第2剛体セグメントの個数の整数倍となっているので、各セグメントを周方向に沿って偏り少なくほぼ均等に配設することが可能になり、前記圧着工程時にカーカスバンドおよびリング状のベルト部材の延び量が周方向に沿った部分毎でばらつくのを抑制することができる。
また、本発明に係る未加硫タイヤの製造装置は、前記第2ドラム上のリング状のベルト部材の外周面に向けてリボン状のトレッド材料を供給し、トレッド部材を成形してベルト部材とトレッド部材との積層体を形成するトレッド成形機が備えられ、前記移送リングは、前記第2ドラム上の積層体を受け取って保持可能とされてもよい。
さらに、本発明の未加硫タイヤの製造方法は、前記第2ドラム上のリング状のベルト部材の外周面に向けてリボン状のトレッド材料を供給し、トレッド部材を成形してベルト部材とトレッド部材との積層体を形成するトレッド部材成形工程を有し、前記保持工程は、前記移送リングが前記第2ドラム上の積層体を受け取って保持し、前記移送工程は、前記移送リングが前記積層体を保持して第1ドラムに向けて移動してもよい。
この場合、前記積層体およびカーカスバンドのうち、一方を成形しているときに他方を成形することが可能になることから、予め成形された帯状のトレッド部材を用いるのに代えて、第2ドラム上のベルト部材の外周面に向けてリボン状のトレッド材料を供給しトレッド部材を成形することによる製造効率の低下を抑制することができる。
さらに、本発明に係る未加硫タイヤの製造装置は、前記第1ドラム上の未加硫タイヤの外表面に対して進退可能に支持された押圧手段が備えられてもよい。
また、本発明に係る未加硫タイヤの製造方法は、前記圧着工程後、前記第1ドラム上で未加硫タイヤを成形した後に、前記第1剛体セグメントにより未加硫タイヤをその内側から支持した状態で、押圧手段を未加硫タイヤの外表面に向けて前進移動させて未加硫タイヤの外表面を押圧する押圧工程を有してもよい。
この場合、前記押圧工程時に、未加硫タイヤがその内側から第1剛体セグメントで支持されていることから、押圧手段から未加硫タイヤの外表面上に加えられる押圧力を、第1剛体セグメントにより受け止めさせることが可能になり、前記押圧力により未加硫タイヤが変形するのを抑制することができる。したがって、加硫後の製品タイヤの品質が低下するのをより一層確実に防止することができるとともに、前記圧着力がばらつくのも防ぐことができる。
すなわち、第1ドラムが第1剛体セグメントに代えて前記ブラダを有していると、前記押圧力によって未加硫タイヤがブラダとともに変形させられるおそれがある。
この発明によれば、製造効率を高めつつ高精度に未加硫タイヤを形成することができる。
以下、本発明に係る未加硫タイヤの製造装置1の一実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。
この未加硫タイヤの製造装置1は、カーカスバンドW1を成形した後にこのカーカスバンドW1を半径方向の外側に向けてトロダイル状に膨出変形させる第1ドラム11と、帯状のベルト部材を複数巻き付けてリング状のベルト積層体(ベルト部材)を成形する第2ドラム21と、第2ドラム21上のベルト積層体の外周面に向けてリボン状のトレッド材料を供給しトレッド部材を成形して、前記ベルト積層体とトレッド部材との積層体W2を形成するトレッド成形機31と、第2ドラム21上の積層体W2を第1ドラム11に移送する移送リング41と、移送リング41を第1ドラム11と第2ドラム21との間で往復動可能に支持するトランスファーユニット51と、を備えている。
さらに本実施形態では、第1ドラム11に、例えばインナーライナ、キャンバスチェーファ、スキージ、カーカス、サイドウォールおよびゴムチェーファ等のそれぞれがシート状に形成された複数種のカーカスバンド構成部材を供給する図示されないバンドサービサーと、第2ドラム21に、それぞれがシート状に形成された複数種のベルト部材を供給する図示されないベルトサービサーと、第1ドラム11上のカーカスバンドW1および未加硫タイヤWに向けて進退可能に設けられたステッチャーユニット61と、が備えられている。
第1ドラム11は、その軸線O回りに回転可能に支持された主軸12と、主軸12の外周側に周方向に並べられて配置され半径方向に移動可能に設けられた複数の第1剛体セグメント13a、13bからなる拡縮可能な左右一対のコア体13と、主軸12の外周側においてこれらのコア体13よりも前記軸線O方向の外側に配置されるとともに、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数のビードロックセグメントからなる左右一対のビードロック部14と、主軸12の外周側においてこれらのビードロック部14よりも前記軸線O方向の外側に、前記軸線O方向に延在させられた状態で周方向に複数本並べられて配置され前記軸線O方向に進退可能に設けられた左右一対の折り返しバー15と、コア体13およびビードロック部14を半径方向の外側から囲繞するように配置された可撓性材料からなるセンタブラダ16と、前記軸線O方向に沿って延設された図示されないスライダと、左右一対の爪18aと、これらの爪18aを前記軸線O方向に進退可能に支持する外部駆動装置18と、を備えている。
なお、折り返しバー15における前記軸線O方向の内側端は、軸線回りに回転自在に支持されたローラとなっている。また、折り返しバー15における前記軸線O方向の外側端は、主軸12の外周側に図示されないリンク機構を介して連結されている。
ここで、左右一対のコア体13それぞれの第1剛体セグメント13a、13bは、第1ドラム11の主軸12の外周側に、第1拡縮機構17を介して連結されている。また、左右一対のビードロック部14それぞれのビードロックセグメントは、図示されない第2拡縮機構に連結されている。
また、左右一対の第1拡縮機構17、ビードロック部14、および折り返しバー15それぞれのうち、第1ドラム11の前記軸線O方向における中央部に対して前記軸線O方向の同じ側にある第1拡縮機構17、ビードロック部14、および折り返しバー15は、全体が一体となって前記軸線O方向に沿って移動するように前記スライダに支持されている。そして、第1拡縮機構17、ビードロック部14および折り返しバー15が前記軸線O方向の内側に移動したときに、コア体13が拡径変形する一方、第1拡縮機構17、ビードロック部14および折り返しバー15が前記軸線O方向の外側に移動したときに、コア体13が縮径変形するように構成されている。なお、ビードロック部14の前記第2拡縮機構は、前述した第1拡縮機構17、ビードロック部14および折り返しバー15の前記軸線O方向に沿った移動とは独立して動作するように構成されている。
また、複数の第1剛体セグメント13a、13bは、図2に示されるように、複数の長セグメント13aと長セグメント13aよりも周長が短い複数の短セグメント13bとを備え、両者13a、13bが周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて交互に配設されている。本実施形態では、複数の第1剛体セグメント13a、13bは、周方向で隣り合う長セグメント13aおよび短セグメント13bそれぞれの周方向における中央部同士の間隔が全て同等になるように配設されている。
複数の長セグメント13aは、それぞれの外周面が互いに同形同大の円弧状とされており、半径方向の外側に移動したときに、周方向で互いに隣り合う各長セグメント13a同士の間に周方向の隙間が設けられ、かつそれぞれの外周面が前記軸線Oを中心とした第1真円C1の少なくとも一部をなすように形成されている。また、各長セグメント13aの両周端部における内周面は、周方向の外側に向かうに従い漸次半径方向の外側に向けて延びる傾斜面となっている。さらに、複数の長セグメント13aは周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されている。図示の例では、複数の長セグメント13aは前記軸線Oを中心に点対称に配置されている。
短セグメント13bは、図2に示されるように、前記軸線Oに直交する断面視形状が半径方向の内側から外側に向かうに従い漸次周長が短くなる台形状となっており、半径方向の外側に移動したときに、台形状を画成する2つの傾斜面が周方向で隣り合う各長セグメント13aの周端部における内周面に半径方向の内側から当接するようになっている。これにより、長セグメント13aおよび短セグメント13bが半径方向の外側に移動したときに、周方向で隣り合う長セグメント13aと短セグメント13bとの間には隙間が無いように構成されている。また、短セグメント13bは、半径方向の外側に移動したときに、前記台形状を画成する頂面が、前記第1真円C1上に位置するように形成されている。さらに、複数の短セグメント13bは周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されている。図示の例では、複数の短セグメント13bは前記軸線Oを中心に点対称に配置されている。なお、長セグメント13aおよび短セグメント13bが半径方向の内側に移動したときには、図2の二点鎖線で示されるように、短セグメント13bは長セグメント13aの半径方向内側に収納されるようになっている。
以上より、複数の第1剛体セグメント13a、13bを半径方向の外側に移動させた状態で、第1剛体セグメント13a、13bの外周面が前記軸線Oを中心とした第1真円C1の全体をなすように構成されている。なお、長セグメント13aおよび短セグメント13bそれぞれの個数は互いに同じとなっている。
第2ドラム21は、前記軸線Oと同軸に配設されるとともに該軸線O回りに回転可能に支持された主軸22と、主軸22の外周側に周方向に並べられて配置され半径方向に移動可能に設けられた複数の図示されない剛体セグメントと、を備えている。
トレッド成形機31は、口金部からリボン状のトレッド材料が押し出される押出機と、第2ドラム21の外周面と口金部との間に設けられ、口金部から押し出されたリボン状のトレッド材料をその厚さ方向に挟み込んで、第2ドラム21の外周面側に案内する図示されない貼付装置と、を備えている。
トランスファーユニット51は、図2に示されるように、前記軸線O方向に沿って平行に延設された一対のレール52と、これらのレール52に係合されたスライドベアリング53と、スライドベアリング53上に配設された基台54と、基台54に連結されこの基台54をスライドベアリング53を介してレール52に案内させながら前記軸線O方向に沿って移動させる図示されない駆動機構と、を備えている。なお、駆動機構としては、例えばモータ駆動のチェーンやタイミングベルト、あるいはシリンダ駆動のラック・ピニオン機構等が挙げられる。
移送リング41は、前記基台54上に前記軸線Oと同軸上に配設された本体リング42と、この本体リング42の半径方向の内側に周方向に並べられて配置され半径方向に移動可能に設けられた複数の第2剛体セグメント43と、支持リング42の外周部に配設されたシリンダ44と、シリンダ44のピストンロッド46の先端と第2剛体セグメント43とを連結するリンク機構45と、を備えている。そして、シリンダ44のピストンロッド46が前進移動すると、リンク機構45を介して全ての第2剛体セグメント43が同期して半径方向の内側に向けて移動するように構成されている。
第2剛体セグメント43は、それぞれの内周面が互いに同形同大の円弧状に形成されており、半径方向の内側に移動したときに、周方向で互いに隣り合う各第2剛体セグメント43同士の間には周方向の隙間が設けられるとともに、それぞれの内周面が前記軸線Oを中心としかつ前記第1真円C1よりも大径の第2真円C2の一部をなすように形成されている。なお、第2真円C2の半径は、拡径した状態にある第1ドラム11のコア体13の外周面における半径、つまり第1真円C1の半径よりも、成形する未加硫タイヤWの半径方向における厚さ分だけ大きくなっている。また、複数の第2剛体セグメント43は周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されている。図示の例では、複数の第2剛体セグメント43は前記軸線Oを中心に点対称に配置されている。さらに、複数の第2剛体セグメント43を半径方向の内側に移動した状態で、周方向で互いに隣り合う第2剛体セグメント43の各周端同士の間の隙間は、第1剛体セグメントの長セグメント13aの外周面における周長よりも小さくなっている。
ここで本実施形態では、第2剛体セグメント43の個数は、第1剛体セグメント13a、13bのうちの長セグメント13aおよび短セグメント13bの各個数と同じ、つまり第1剛体セグメント13a、13bの個数の半分となっており、複数の第2剛体セグメント43それぞれの内周面における周長は、複数の長セグメント13aそれぞれの外周面における周長よりも短くなっている。また、複数の第1剛体セグメント13a、13b全ての外周面は、第2剛体セグメント43の内周面に半径方向で対向している。図示の例では、第2剛体セグメント43は、その周方向における中央部の内周面が短セグメント13bの外周面に半径方向で対向し、周方向の両側部分の内周面がこの短セグメント13bに周方向で隣接する2つの長セグメント13aそれぞれの周端部の外周面に半径方向で対向するように配設されている。また、第1剛体セグメント13a、13bは、長セグメント13aの周方向における中央部の外周面が、周方向で隣り合う第2剛体セグメント43同士の間の隙間に半径方向で対向するように配設されている。
ステッチャーユニット61には、図3(a)および図5(a)に示されるように、複数のバンドロール61a、および複数のシェイプロール(押圧手段)61bが備えられ、これらのロール61a、61bを、カーカスバンドW1の外周面若しくは未加硫タイヤWの外表面に向けて前進移動させた状態で第1ドラム11を前記軸線O回りに回転させながら、前記軸線O方向若しくは半径方向に移動させたり、定位置に固定させたりすることで、積層方向で隣り合う各ゴム部材を圧着できるようになっている。
次に、以上のように構成された未加硫タイヤの製造装置1を用いて、未加硫タイヤを形成する方法について説明する。
まず、図3(a)に示されるように、第1ドラム11の外周面上に、前記バンドサービサーから例えばインナーライナ、キャンバスチェーファ、スキージ、カーカス、サイドウォールおよびゴムチェーファ等のそれぞれがシート状に形成された複数種のカーカスバンド構成部材を順次供給して巻き付けることで、カーカスバンドW1を形成する(カーカスバンド成形工程)。
その後、ステッチャーユニット61からバンドロール61aをカーカスバンドW1の外周面に向けて前進移動させてこのカーカスバンドW1の外周面を押圧させた状態で、第1ドラム11を前記軸線O回りに回転させつつ、バンドロール61aを前記軸線O方向に移動させることにより、カーカスバンドW1をその全域にわたって押圧させ、積層方向で互いに隣り合うカーカスバンド構成部材同士を相互に圧着させる。
次に、リング状のプリセットビードPBを第1ドラム11上にセットし、前記第2拡縮機構によりビードロックセグメントを半径方向の外側に向けて移動させて左右一対のビードロック部14を拡径変形させることで、プリセットPBをその内周面側からカーカスバンドW1を介して前記ビードロックセグメントにより固定する(ビードロック工程)。
一方、第2ドラム21の外周面上には、前記ベルトサービサーからそれぞれがシート状に形成された複数種のベルト部材を順次供給して巻き付けることで、リング状のベルト積層体を成形する(ベルト部材成形工程)。その後、トレッド成形機31を駆動させ、前記口金部からベルト積層体の外周面側に向けてリボン状のトレッド材料を押し出し、前記貼付装置により前記トレッド材料を厚さ方向に挟み込んだ状態で、前記軸線O回りに回転されている第2ドラム21の外周側に位置や角度を制御しながら案内することによって、トレッド材料を、その幅方向の一部を重ね合わせながらベルト積層体の外周面に螺旋状に巻き付け、所望のコンタ形状を有するトレッド部材を形成し、前記ベルト積層体の外周面にトレッド部材が積層された積層体W2を形成する(トレッド部材成形工程)。
次に、複数の第2剛体セグメント43を半径方向の外側に位置させた状態にある移送リング41を、トランスファーユニット51により第2ドラム21の配設位置に移動させて、この移送リング41の内側に、第2ドラム21を進入させた状態で、第2剛体セグメント43を半径方向の内側に移動させ、かつ第2ドラム21を縮径変形させることで、第2ドラム21上の積層体W2を移送リング41に受け渡す(保持工程)。その後、トランスファーユニット51により移送リング41を第1ドラム11の配設位置に移動させ、図3(b)に示されるように、移送リング41の第2剛体セグメント43に保持されている前記積層体W2の内側に、第1ドラム11上のカーカスバンドW1を進入させる(移送工程)。
そして、第1ドラム11のセンタブラダ16に内圧を加えてこのブラダ16を半径方向の外側に膨出させながら、左右の第1拡縮機構17、ビードロック部14および折り返しバー15を前記軸線O方向の内側に向けて移動させ、コア体13を拡径変形させることにより、図4(a)に示されるように、カーカスバンドW1の前記軸線O方向の中央部をトロイダル状に膨出させる。この際、カーカスバンドW1の外周面が、移送リング41に保持されている前記積層体W2の内周面に押し付けられ、カーカスバンドW1の外周面と前記積層体W2の内周面とが圧着される(圧着工程)。なお、コア体13が拡径変形する際、長セグメント13aが短セグメント13bよりも先行して半径方向の外側に向けて移動する。これにより、コア体13が拡径変形する途中では、周方向で隣り合う長セグメント13a同士の間に隙間が形成される。
その後、移送リング41の第2剛体セグメント43を半径方向の外側に向けて移動させて、前記積層体W2の保持を解除した後に、移送リング41をトランスファーユニット51により前記軸線O方向に沿って第1ドラム11を挟んだ第2ドラム21と反対側に移動させて、第1ドラム11から離間させる。
そして、外部駆動装置18を駆動させ、爪18aを前記軸線O方向の内側に向けて移動させることにより、図4(b)の二点鎖線で示されるように、折り返しバー15を、第1拡縮機構17およびビードロック部14とは別にさらに前記軸線O方向の内側に向けて移動させる。この際、折り返しバー15は、その前記外側端に連結された前記リンク機構によって、この外側端を中心に前記内側端が半径方向の外側に向かうように回動させられつつ、前記内側端が前述のように膨出したセンタブラダ16および拡径変形したコア体13の各側面上に乗り上げる。
これにより、これらの各側面に沿って、カーカスバンドW1における前記軸線O方向の両端部、つまりカーカスバンドW1において左右一対のプリセットビードPBよりも前記軸線O方向の外側に位置する部分が、プリセットビードPBにおいて前記軸線O方向の外側面における半径方向の内側部分を前記軸線O方向の外側から覆うように折り返され(折り返し工程)、未加硫タイヤWが形成される。
その後、爪18aを前記軸線O方向の外側に向けて移動させることにより、折り返しバー15を前記軸線O方向の外側に移動させる。
そして、図5(a)に示されるように、第1剛体セグメント13a、13bにより未加硫タイヤWをその内側から支持したままの状態で、ステッチャーユニット61を駆動させ、シェイプロール61bを未加硫タイヤWの外表面に向けて前進移動させる。そして、シェイプロール61bにより未加硫タイヤWの外表面を押圧させた状態で、第1ドラム11を前記軸線O回りに回転させつつ、シェイプロール61bを半径方向に移動させたり、定位置に固定させたりすることにより、未加硫タイヤWの外表面をその全域にわたって押圧させ、積層方向で互いに隣り合うゴム部材を相互に圧着させる(押圧工程)。
次に、移送リング41をトランスファーユニット51により第1ドラム11の配設位置に移動させた後に、第2剛体セグメント43を半径方向の内側に向けて移動させ、図5(b)に示されるように、第2剛体セグメント43により未加硫タイヤWをその径方向外側から把持させる。そして、第1ドラム11のセンタブラダ16の内圧を大気開放しながら、左右の第1拡縮機構17、ビードロック部14および折り返しバー15を前記軸線O方向の外側に向けて移動させてコア体13を縮径変形させ、かつビードロック部14を縮径変形させて、第1ドラム11上から未加硫タイヤWを開放する。これにより、未加硫タイヤWが第1ドラム11から移送リング41に受け渡される。なお、コア体13が縮径変形する際、短セグメント13bが長セグメント13aよりも先行して半径方向の内側に向けて移動する。
その後、この移送リング41を、トランスファーユニット51により前記軸線O方向に沿って第1ドラム11と第2ドラム21との間に移動させる。そして、第2剛体セグメント43を半径方向の外側に移動させて未加硫タイヤを移送リング41から開放し、図示されない取り出し装置に受け渡す。
以上説明したように、本実施形態による未加硫タイヤの製造装置1によれば、第1ドラム11上でカーカスバンドW1を成形し、第2ドラム21上でベルト積層体およびトレッド部材の積層体W2を成形するので、例えばカーカスバンドW1および積層体W2のうち、一方を成形しているときに他方を成形することが可能になり、製造効率を向上させることができる。
また、第1ドラム11の第1剛体セグメント13a、13bによりカーカスバンドW1をトロダイル状に膨出変形させるので、例えば、第1ドラム11が第1剛体セグメント13a、13bに代えて総ゴム製のブラダを有し、このブラダを膨らませることによりカーカスバンドW1をトロダイル状に膨出変形させるのと比べて、カーカスバンドW1の膨出形状を安定させることが可能になる。
さらに、前記圧着工程時に、第1剛体セグメント13a、13bの外周面と第2剛体セグメント43の内周面との間で、カーカスバンドW1および積層体W2を挟み込んで両者を圧着させるので、カーカスバンドW1の外周面の、積層体W2の内周面に向けた押し付け力を安定させることが可能になり、カーカスバンドW1の膨出形状を安定させることが可能になることと相俟って、前記ブラダと第2剛体セグメント43の内周面とにより前記両者W1、W2を圧着させるのと比べて、積層方向で互いに隣り合うゴム部材同士の圧着力のばらつきを低減することができる。
また、本実施形態では、複数の第2剛体セグメント43を半径方向の内側に移動させた状態で、これらの第2剛体セグメント43の内周面が前記第2真円C2の少なくとも一部をなし、複数の第2剛体セグメント43がそれぞれ、周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されているので、積層体W2が第2剛体セグメント43により保持されたときにゆがんだり不安定になったりするのを防ぐことが可能になる。
さらに、複数の第1剛体セグメント13a、13bを半径方向の外側に移動させた状態で、第1剛体セグメント13a、13bの外周面が前記第1真円C1の全体をなし、これらの第1剛体セグメント13a、13bがそれぞれ、周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されているので、カーカスバンドW1の膨出変形量が周方向に沿った部分毎でばらつくのを抑制することができる。
そして、前述したように積層体W2がゆがんだり不安定になったりするのが防止され、かつカーカスバンドW1の膨出変形量のばらつきが抑えられることから、積層体W2の内周面と膨出変形させられたカーカスバンドW1の外周面とをばらつき少なく全域にわたって均等に圧着させることができる。
また、第1剛体セグメント13a、13bの個数が第2剛体セグメント43の個数の整数倍となっており、複数の第1剛体セグメント13a、13bの外周面が、第2剛体セグメント43の内周面に半径方向で対向しているので、前記圧着工程時に、周方向で互いに隣り合う第1剛体セグメント13a、13b同士の間にカーカスバンドW1がめり込むのを防ぐことが可能になり、例えばユニフォミティ等といった加硫後の製品タイヤの品質が低下するのを防止することができる。
さらに、第1剛体セグメント13a、13bの個数が第2剛体セグメント43の個数の整数倍となっているので、各セグメント13a、13b、43を周方向に沿って偏り少なくほぼ均等に配設することが可能になり、前記圧着工程時にカーカスバンドW1および積層体W2の延び量が周方向に沿った部分毎でばらつくのを抑制することができる。
また、本実施形態では、第2剛体セグメント43の周方向における中央部の内周面が、周方向で隣り合う長セグメント13a同士の間に位置する短セグメント13bの外周面に半径方向で対向し、長セグメント13aの周方向における中央部の外周面が、周方向で隣り合う第2剛体セグメント43同士の間の隙間に半径方向で対向しているので、前記圧着工程時におけるカーカスバンドW1および積層体W2の延び量を偏らせることなく全域にわたってほぼ同等にすることができる。
また、第1剛体セグメント13a、13bの個数が第2剛体セグメント43の個数の整数倍とされるとともに、第2剛体セグメント43が、その周方向における中央部の内周面が短セグメント13bの外周面に半径方向で対向し、周方向の両側部分の内周面がこの短セグメント13bに周方向で隣接する2つの長セグメント13aそれぞれの周端部の外周面に半径方向で対向するように配設されているので、圧着工程時に、周方向で隣り合う第2剛体セグメント43同士の間の隙間や長セグメント13a同士の間の隙間で生ずるカーカスバンドW1および積層体W2の延びが、周方向に沿った部分毎でばらつくのをより一層確実に抑えることができる。
さらに、前述のように積層体W2およびカーカスバンドW1のうち、一方を成形しているときに他方を成形することが可能になることから、予め成形された帯状のトレッド部材を用いるのに代えて、本実施形態のように第2ドラム21上のベルト積層体の外周面に向けてリボン状のトレッド材料を供給しトレッド部材を成形することによる製造効率の低下を抑制することができる。
また、前記押圧工程時に、未加硫タイヤWがその内側から第1剛体セグメント13a、13bで支持されていることから、シェイプロール61bから未加硫タイヤWの外表面上に加えられる押圧力を、第1剛体セグメント13a、13bにより受け止めさせることが可能になり、前記押圧力により未加硫タイヤWが変形するのを抑制することができる。したがって、加硫後の製品タイヤの品質が低下するのをより一層確実に防止することができるとともに、前記圧着力がばらつくのも防ぐことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、バンドサービサー、ベルトサービサー、トレッド成形機41、およびステッチャーユニット61を設けたが、これらは設けなくてもよい。
また、折り返しバー15に代えて、例えば内圧が付与されたときに膨出変形する総ゴム製のブラダを採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、第2ドラム21上でベルト積層体とトレッド部材とが積層された積層体W2を形成したが、第2ドラム上21ではベルト積層体のみを形成し、トレッド部材は、第1ドラム11上のカーカスバンドW1とベルト積層体との積層体の外周面に巻き付けてもよい。
また、前記実施形態では、第1剛体セグメント13a、13bとして、周長が互いに異なる長セグメント13aおよび短セグメント13bを有する構成を示したが、例えば全てが互いに同じ周長を有するセグメントを採用してもよく、その構成は適宜変更してもよい。
さらに、前記実施形態では、第1剛体セグメント13a、13bを半径方向の外側に移動させた状態で、周方向で隣り合う第1剛体セグメント13a、13b同士の間に隙間を設けなかったが、隙間を設けてもよい。
また、前記実施形態では、第2剛体セグメント43を半径方向の内側に移動させた状態で、周方向で隣り合う第2剛体セグメント43同士の間に隙間を設けたが、隙間を設けなくてもよい。
さらに、移送リング41において、シリンダ44のピストンロッド46の先端と第2剛体セグメント43とを連結するリンク機構45は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、第1剛体セグメント13a、13bの個数を、第2剛体セグメント43の個数の2倍としたが、例えば1倍にしてもよいし、3倍以上にしてもよい。
さらに、前記実施形態では、第1剛体セグメント13a、13bおよび第2剛体セグメント43をそれぞれ、前記軸線Oを中心に点対称に配置したが、周方向に沿って等距離ずつ位置をずらして配置すれば適宜変更してもよい。
製造効率を高めつつ高精度に未加硫タイヤを形成することができる。
本発明に係る一実施形態として示した未加硫タイヤの製造装置の概略平面図である。 図1に示す未加硫タイヤの製造装置において、移送リング内に第1ドラムを進入させたときの、第1ドラムの軸線方向から見た一部断面を含む平面図である。 図1に示す未加硫タイヤの製造装置の第1ドラム上で未加硫タイヤを形成する第1の工程を示す概略図である。 図1に示す未加硫タイヤの製造装置の第1ドラム上で未加硫タイヤを形成する第2の工程を示す概略図である。 図1に示す未加硫タイヤの製造装置の第1ドラム上で未加硫タイヤを形成する第3の工程を示す概略図である。
符号の説明
1 未加硫タイヤの製造装置
11 第1ドラム
13a 長セグメント(第1剛体セグメント)
13b 短セグメント(第1剛体セグメント)
21 第2ドラム
31 トレッド成形機
41 移送リング
43 第2剛体セグメント
61a バンドロール
61b シェイプロール(押圧手段)
C1 第1真円
C2 第2真円
O 軸線
W1 カーカスバンド
W2 積層体

Claims (8)

  1. 周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第1剛体セグメントを有し、これらの第1剛体セグメント上でカーカスバンドを成形した後に前記第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させて前記カーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させる第1ドラムと、
    この第1ドラムの軸線と同軸に配設されるとともに、帯状のベルト部材を巻き付けてリング状に成形する拡縮可能な第2ドラムと、
    前記軸線と同軸に配設され、第1ドラムと第2ドラムとの間を前記軸線に沿って移動可能で、かつ周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第2剛体セグメントを有し、これらの第2剛体セグメントを前記第2ドラム上で半径方向の内側に移動させることで、前記第2ドラム上のリング状のベルト部材を受け取って保持可能な移送リングと、を備え、
    前記移送リングを、リング状のベルト部材を保持させた状態で第1ドラムに向けて移動させ、このベルト部材の内側に前記第1ドラム上のカーカスバンドを進入させた後に、前記第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させ、カーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させつつ、該第1剛体セグメントの外周面をベルト部材およびカーカスバンドを介して第2剛体セグメントの内周面に押し付けることにより、カーカスバンドとベルト部材とを圧着させる構成とされたことを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  2. 請求項1記載の未加硫タイヤの製造装置であって、
    前記複数の第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させた状態で、これらの第1剛体セグメントの外周面が、前記軸線を中心とした第1真円の少なくとも一部をなし、
    前記複数の第2剛体セグメントを半径方向の内側に移動させた状態で、これらの第2剛体セグメントの内周面が、前記軸線を中心としかつ前記第1真円よりも大径の第2真円の少なくとも一部をなし、
    前記複数の第1剛体セグメントおよび前記複数の第2剛体セグメントはそれぞれ、周方向に沿って等距離ずつ位置がずらされて配置されていることを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  3. 請求項2記載の未加硫タイヤの製造装置であって、
    前記第1剛体セグメントの個数は第2剛体セグメントの個数の整数倍となっており、前記複数の第1剛体セグメントのうちの少なくとも一部の外周面は、前記第2剛体セグメントの内周面に半径方向で対向していることを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の未加硫タイヤの製造装置であって、
    前記第2ドラム上のリング状のベルト部材の外周面に向けてリボン状のトレッド材料を供給し、トレッド部材を成形してベルト部材とトレッド部材との積層体を形成するトレッド成形機が備えられ、
    前記移送リングは、前記第2ドラム上の積層体を受け取って保持可能とされたことを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の未加硫タイヤの製造装置であって、
    前記第1ドラム上の未加硫タイヤの外表面に対して進退可能に支持された押圧手段が備えられていることを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  6. 周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第1剛体セグメントを有する第1ドラム上でカーカスバンドを成形するカーカスバンド成形工程と、
    拡縮可能な第2ドラム上で帯状のベルト部材を巻き付けてリング状に成形するベルト部材成形工程と、
    前記第1ドラムの軸線と同軸に配設された移送リングが有する、周方向に並べられ半径方向に移動可能に設けられた複数の第2剛体セグメントを前記第2ドラム上で半径方向の内側に移動させて、前記第2ドラム上のリング状のベルト部材を受け取って保持する保持工程と、
    リング状のベルト部材を保持した前記移送リングを第1ドラムに向けて移動させ、前記リング状のベルト部材の内側に前記第1ドラム上のカーカスバンドを進入させる移送工程と、
    前記第1剛体セグメントを半径方向の外側に移動させ、カーカスバンドをトロダイル状に膨出変形させつつ、該第1剛体セグメントの外周面をベルト部材およびカーカスバンドを介して第2剛体セグメントの内周面に押し付けることにより、カーカスバンドとベルト部材とを圧着させる圧着工程と、を有することを特徴とする未加硫タイヤの製造方法。
  7. 請求項6記載の未加硫タイヤの製造方法であって、
    前記第2ドラム上のリング状のベルト部材の外周面に向けてリボン状のトレッド材料を供給し、トレッド部材を成形してベルト部材とトレッド部材との積層体を形成するトレッド部材成形工程を有し、
    前記保持工程は、前記移送リングが前記第2ドラム上の積層体を受け取って保持し、前記移送工程は、前記移送リングが前記積層体を保持して第1ドラムに向けて移動することを特徴とする未加硫タイヤの製造方法。
  8. 請求項6または7に記載の未加硫タイヤの製造装置であって、
    前記圧着工程後、前記第1ドラム上で未加硫タイヤを成形した後に、前記第1剛体セグメントにより未加硫タイヤをその内側から支持した状態で、押圧手段を未加硫タイヤの外表面に向けて前進移動させて未加硫タイヤの外表面を押圧する押圧工程を有することを特徴とする未加硫タイヤの製造方法。
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